JPH0520931A - 遮水テープ - Google Patents
遮水テープInfo
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- JPH0520931A JPH0520931A JP3194782A JP19478291A JPH0520931A JP H0520931 A JPH0520931 A JP H0520931A JP 3194782 A JP3194782 A JP 3194782A JP 19478291 A JP19478291 A JP 19478291A JP H0520931 A JPH0520931 A JP H0520931A
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- Japan
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- vinyl acetate
- acetate copolymer
- vinyl chloride
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/14—Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 導体上に内部半導電層、絶縁層、外部半導電
層、遮蔽層および保護シースがこの順序で設けられた基
本構成を有する電力ケーブルの遮蔽層として用いられる
遮蔽テープに関し、保護シースとの接着性の向上を目的
とする。 【構成】 遮蔽テープ基材としての金属層の片面または
両面に塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体層、あるいは該
重合体を含む混合層を形成することにより、低温条件下
でも保護シースと強固に接着する。
層、遮蔽層および保護シースがこの順序で設けられた基
本構成を有する電力ケーブルの遮蔽層として用いられる
遮蔽テープに関し、保護シースとの接着性の向上を目的
とする。 【構成】 遮蔽テープ基材としての金属層の片面または
両面に塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体層、あるいは該
重合体を含む混合層を形成することにより、低温条件下
でも保護シースと強固に接着する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は絶縁電力ケーブルの遮水
に好適なテープおよび該テープを用いた電力ケーブルに
関する。
に好適なテープおよび該テープを用いた電力ケーブルに
関する。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブルには使用電圧が6600V
にも達する高電圧用のものがある。この高電圧用電力ケ
ーブルは、図2に例示するように導体3上に、内部半導
電層4、ポリエチレン、架橋ポリエチレン、エチレン−
プロピレンゴム、ブチルゴム等の絶縁層5、外部半導電
層6、遮蔽層7およびポリ塩化ビニル樹脂組成物等の保
護シース8がこの順序で設けられた基本構成を有する。
にも達する高電圧用のものがある。この高電圧用電力ケ
ーブルは、図2に例示するように導体3上に、内部半導
電層4、ポリエチレン、架橋ポリエチレン、エチレン−
プロピレンゴム、ブチルゴム等の絶縁層5、外部半導電
層6、遮蔽層7およびポリ塩化ビニル樹脂組成物等の保
護シース8がこの順序で設けられた基本構成を有する。
【0003】そして、電力ケーブルにおける遮蔽層には
金属層の少なくとも片面に可塑剤を含むあるいは含まな
い硬質塩化ビニル樹脂組成物層を設けた遮水テープを用
いることがあり、該テープは硬質塩化ビニル樹脂組成物
層が保護シース側に向くように配置される(実公平3−
3934号公報)。なお、遮水テープは外部半導電層上
に縦沿えするように巻き付けられ(すし巻き)、テープ
端部相互の重なり部において接着される。
金属層の少なくとも片面に可塑剤を含むあるいは含まな
い硬質塩化ビニル樹脂組成物層を設けた遮水テープを用
いることがあり、該テープは硬質塩化ビニル樹脂組成物
層が保護シース側に向くように配置される(実公平3−
3934号公報)。なお、遮水テープは外部半導電層上
に縦沿えするように巻き付けられ(すし巻き)、テープ
端部相互の重なり部において接着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この電力ケーブルにお
ける保護シースの形成は、通常、軟質塩化ビニル樹脂組
成物を遮蔽層上に溶融押出しすることにより行う。とこ
ろが、かような溶融押出法により保護シースを形成して
得られる電力ケーブルにおいては、遮水テープ外層とし
ての硬質塩化ビニル樹脂組成物層と保護シース形成成分
である軟質塩化ビニル樹脂組成物との接着強度が不充分
で、遮蔽層と保護シースの界面で剥離が生じ易いという
問題があった。層間での界面剥離が生ずると、ここに雨
水が侵入し、この水分が順次内部に浸透して絶縁性能を
悪化させる不都合がある。
ける保護シースの形成は、通常、軟質塩化ビニル樹脂組
成物を遮蔽層上に溶融押出しすることにより行う。とこ
ろが、かような溶融押出法により保護シースを形成して
得られる電力ケーブルにおいては、遮水テープ外層とし
ての硬質塩化ビニル樹脂組成物層と保護シース形成成分
である軟質塩化ビニル樹脂組成物との接着強度が不充分
で、遮蔽層と保護シースの界面で剥離が生じ易いという
問題があった。層間での界面剥離が生ずると、ここに雨
水が侵入し、この水分が順次内部に浸透して絶縁性能を
悪化させる不都合がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は従来技術の有
する上記問題を解決するため鋭意研究を行った。先ず、
遮蔽層外層と保護シースとの接着強度の弱さについて検
討したところ、溶融押出時の温度がその主因であること
を知った。即ち、この作業時における溶融押出装置の温
度自体はかなり高温であるが、押出された軟質塩化ビニ
ル樹脂組成物と遮蔽層における外層としての硬質塩化ビ
ニル樹脂層とが接するときの温度は90〜100℃程度
に低下して低く、そのため両層の接着強度が大きくなら
ないのである。勿論、装置の温度を更に高温に設定する
ことも考えられるが、かような高温では軟質塩化ビニル
樹脂組成物の劣化乃至分解を招くので、この方法を採用
するのは好ましくない。
する上記問題を解決するため鋭意研究を行った。先ず、
遮蔽層外層と保護シースとの接着強度の弱さについて検
討したところ、溶融押出時の温度がその主因であること
を知った。即ち、この作業時における溶融押出装置の温
度自体はかなり高温であるが、押出された軟質塩化ビニ
ル樹脂組成物と遮蔽層における外層としての硬質塩化ビ
ニル樹脂層とが接するときの温度は90〜100℃程度
に低下して低く、そのため両層の接着強度が大きくなら
ないのである。勿論、装置の温度を更に高温に設定する
ことも考えられるが、かような高温では軟質塩化ビニル
樹脂組成物の劣化乃至分解を招くので、この方法を採用
するのは好ましくない。
【0006】そこで、本発明者は更に研究を継続し、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体が比較的低温でも溶融押
出された軟質塩化ビニル樹脂組成物との接着性が優れて
いること、およびこれを接着剤として金属層表面に設け
ることにより所期の目的が達成できることを見い出し、
本発明を完成するに至った。
化ビニル−酢酸ビニル共重合体が比較的低温でも溶融押
出された軟質塩化ビニル樹脂組成物との接着性が優れて
いること、およびこれを接着剤として金属層表面に設け
ることにより所期の目的が達成できることを見い出し、
本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明に係る遮水テープは金属層の
片面または両面に、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体層
を設けるか、あるいは該金属層の片面または両面に、塩
素化ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体また
はニトリルゴムのうちの少なくとも一つと塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体との混合物層を設けて成るものであ
る。
片面または両面に、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体層
を設けるか、あるいは該金属層の片面または両面に、塩
素化ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体また
はニトリルゴムのうちの少なくとも一つと塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体との混合物層を設けて成るものであ
る。
【0008】本発明に係る遮水テープにおける金属層の
厚さは、通常、約10〜200μmであり、その材質は
鉛、アルミニウム、銅、鉄、ステンレス、黄銅等あるい
はこれらの合金のいずれでもよいが、耐蝕性の点からは
鉛が特に好ましい。
厚さは、通常、約10〜200μmであり、その材質は
鉛、アルミニウム、銅、鉄、ステンレス、黄銅等あるい
はこれらの合金のいずれでもよいが、耐蝕性の点からは
鉛が特に好ましい。
【0009】そして、この金属層の片面または両面に
は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体から成る接着剤層
が設けられる。塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体層の厚
さは、適宜設定できるが、通常、約10〜300μmで
ある。この共重合体としては酢酸ビニル含量が5〜35
重量%であるものが、接着性の点で好適であることが判
明している。共重合体における酢酸ビニル含量が少な過
ぎると接着性が向上しない。また、該重合体としてはシ
ート強度等の点から、平均重合度が、通常、約400〜
1500のものが用いられる。勿論、所望によりこの重
合体に各種の添加剤を適量混合することができる。かよ
うな添加剤の具体例としては、エポキシ系やポリエステ
ル系等の可塑剤、バリウム系等の安定剤、アクリル系等
の滑剤、抗酸化剤等が挙げられる。
は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体から成る接着剤層
が設けられる。塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体層の厚
さは、適宜設定できるが、通常、約10〜300μmで
ある。この共重合体としては酢酸ビニル含量が5〜35
重量%であるものが、接着性の点で好適であることが判
明している。共重合体における酢酸ビニル含量が少な過
ぎると接着性が向上しない。また、該重合体としてはシ
ート強度等の点から、平均重合度が、通常、約400〜
1500のものが用いられる。勿論、所望によりこの重
合体に各種の添加剤を適量混合することができる。かよ
うな添加剤の具体例としては、エポキシ系やポリエステ
ル系等の可塑剤、バリウム系等の安定剤、アクリル系等
の滑剤、抗酸化剤等が挙げられる。
【0010】図1は本発明に係る遮水テープの実例を示
し、金属層1の片面に塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
層2が設けられている。金属層表面への塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体層の形成は、該重合体をカレンダー加
工してシート状とし、このシートと金属層(例えば、金
属箔)を加熱加圧により接合する方法や、金属層表面に
重合体を溶融押出しする方法等により行うことができ
る。なお、添加剤を用いる場合はカレンダー加工あるい
は溶融押出に先立ち、該共重合体と添加剤を均一に混合
する。
し、金属層1の片面に塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
層2が設けられている。金属層表面への塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体層の形成は、該重合体をカレンダー加
工してシート状とし、このシートと金属層(例えば、金
属箔)を加熱加圧により接合する方法や、金属層表面に
重合体を溶融押出しする方法等により行うことができ
る。なお、添加剤を用いる場合はカレンダー加工あるい
は溶融押出に先立ち、該共重合体と添加剤を均一に混合
する。
【0011】また、本発明においては塩素化ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体あるいはニトリルゴ
ムのうちの少なくとも一つを塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体に混合し、この混合物から成る接着剤層を金属層
の片面あるいは両面に形成することもできる。この混合
物によれば柔軟性の優れた接着剤層を形成できる。ここ
で用いる塩素化ポリエチレンとしては塩素含有量30〜
45重量%のものが、エチレン−酢酸ビニル共重合体と
しては酢酸ビニル含量5〜25重量%のものが、ニトリ
ルゴムとしてはニトリル量31〜35%のものが好適で
ある。また、これらを使用する場合の配合量は塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体100重量部に対し、通常、こ
れら3〜60重量部であるが、塩素化ポリエチレンの場
合は3〜50重量部、エチレン−酢酸ビニル重合体の場
合10〜40重量部、ニトリルゴムの場合3〜30重量
部がより好ましい。これらの配合量が少な過ぎると柔軟
性が向上が期待できず、またこれ以上多く配合しても効
果が増すわけでもない。
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体あるいはニトリルゴ
ムのうちの少なくとも一つを塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体に混合し、この混合物から成る接着剤層を金属層
の片面あるいは両面に形成することもできる。この混合
物によれば柔軟性の優れた接着剤層を形成できる。ここ
で用いる塩素化ポリエチレンとしては塩素含有量30〜
45重量%のものが、エチレン−酢酸ビニル共重合体と
しては酢酸ビニル含量5〜25重量%のものが、ニトリ
ルゴムとしてはニトリル量31〜35%のものが好適で
ある。また、これらを使用する場合の配合量は塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体100重量部に対し、通常、こ
れら3〜60重量部であるが、塩素化ポリエチレンの場
合は3〜50重量部、エチレン−酢酸ビニル重合体の場
合10〜40重量部、ニトリルゴムの場合3〜30重量
部がより好ましい。これらの配合量が少な過ぎると柔軟
性が向上が期待できず、またこれ以上多く配合しても効
果が増すわけでもない。
【0012】本発明に係る遮水テープの使用方法は従来
品と同様であってよい。例えば、導体上に、内部半導電
層、絶縁層、外部半導電層、遮水テープから成る遮蔽層
および保護シースをこの順序で設けることができる。こ
のとき、遮水テープが金属層の片面に塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体層、または塩素化ポリエチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ニトリルゴムのうちの少なく
とも一つと塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との混合層
を設けたものであれば、該共重合体層または混合物層が
保護シース側になるように縦沿え配置する。そして、こ
の遮蔽テープ上に保護シース形成成分を溶融押出すれ
ば、保護シースと遮蔽層の接着強度は大きなものとな
る。
品と同様であってよい。例えば、導体上に、内部半導電
層、絶縁層、外部半導電層、遮水テープから成る遮蔽層
および保護シースをこの順序で設けることができる。こ
のとき、遮水テープが金属層の片面に塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体層、または塩素化ポリエチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ニトリルゴムのうちの少なく
とも一つと塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との混合層
を設けたものであれば、該共重合体層または混合物層が
保護シース側になるように縦沿え配置する。そして、こ
の遮蔽テープ上に保護シース形成成分を溶融押出すれ
ば、保護シースと遮蔽層の接着強度は大きなものとな
る。
【0013】また、遮蔽テープが金属層に混合層を設け
た構造のものである場合には柔軟性に優れているので、
電力ケーブルの柔軟性も向上する。電力ケーブルはドラ
ムに巻取り、このドラムから巻き戻しながら敷設するの
で、巻取り、巻き戻しに際し作用する応力により亀裂等
を生ずることのないものである必要があるが、本発明に
係る電力ケーブルにおける遮蔽層は充分な柔軟性を有し
ているので(金属層に混合層を設けた場合は、柔軟性が
特に良好)、敷設時に作用する応力により屈曲したりし
ても亀裂等の不都合を生ずることは少ない。
た構造のものである場合には柔軟性に優れているので、
電力ケーブルの柔軟性も向上する。電力ケーブルはドラ
ムに巻取り、このドラムから巻き戻しながら敷設するの
で、巻取り、巻き戻しに際し作用する応力により亀裂等
を生ずることのないものである必要があるが、本発明に
係る電力ケーブルにおける遮蔽層は充分な柔軟性を有し
ているので(金属層に混合層を設けた場合は、柔軟性が
特に良好)、敷設時に作用する応力により屈曲したりし
ても亀裂等の不都合を生ずることは少ない。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。なお、実施例中において材料の配合量を示す
「部」は全て「重量部」である。
する。なお、実施例中において材料の配合量を示す
「部」は全て「重量部」である。
【0015】実施例1
酢酸ビニル含量15重量%、平均重合度900の塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体100部に対し、エポキシ系
可塑剤(アデカアーガス社製、商品名W−100EL)
3部、ポリエステル系可塑剤(アデカアーガス社製、商
品名W−360ELS)27部、安定剤(アデカアーガ
ス社製、商品名MARK AC−230)3部、滑剤
(アデカアーガス社製、商品名MARK LS−5)
1.5部を配合し、ヘンシェルミキサーにて均一に混合
し、温度140℃にてカレンダー加工して厚さ50μm
のシート状とする。
ニル−酢酸ビニル共重合体100部に対し、エポキシ系
可塑剤(アデカアーガス社製、商品名W−100EL)
3部、ポリエステル系可塑剤(アデカアーガス社製、商
品名W−360ELS)27部、安定剤(アデカアーガ
ス社製、商品名MARK AC−230)3部、滑剤
(アデカアーガス社製、商品名MARK LS−5)
1.5部を配合し、ヘンシェルミキサーにて均一に混合
し、温度140℃にてカレンダー加工して厚さ50μm
のシート状とする。
【0016】次に、厚さ50μmの鉛箔の片面に上記シ
ート状物を重ね合わせ、温度120℃、圧力10kg/
cm2 の条件で1分間加熱加圧し、遮水テープ(試料
1)を得た。
ート状物を重ね合わせ、温度120℃、圧力10kg/
cm2 の条件で1分間加熱加圧し、遮水テープ(試料
1)を得た。
【0017】実施例2
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体として、酢酸ビニル含
量35重量%、平均重合度400のものを用いる以外は
実施例1と同様に作業して遮水テープ(試料2)を得
た。
量35重量%、平均重合度400のものを用いる以外は
実施例1と同様に作業して遮水テープ(試料2)を得
た。
【0018】実施例3
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体100部に対し、塩素
含有量40重量%の塩素化ポリエチレンを5部、20部
および40部追加して配合すること以外は実施例1と同
様に作業して、3種類の遮水テープを得た。塩素化ポリ
エチレン5部配合したものを試料3、20部配合したも
のを試料4、40部配合したものを試料5とした。
含有量40重量%の塩素化ポリエチレンを5部、20部
および40部追加して配合すること以外は実施例1と同
様に作業して、3種類の遮水テープを得た。塩素化ポリ
エチレン5部配合したものを試料3、20部配合したも
のを試料4、40部配合したものを試料5とした。
【0019】実施例4
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体100部に対し、酢酸
ビニル含量14重量%、平均重合度900のエチレン−
酢酸ビニル共重合体を10部、および20部追加して配
合すること以外は実施例2と同様に作業して、2種類の
遮水テープを得た。エチレン−酢酸ビニル共重合体を1
0部配合したものを試料6、20部配合したものを試料
7とした。
ビニル含量14重量%、平均重合度900のエチレン−
酢酸ビニル共重合体を10部、および20部追加して配
合すること以外は実施例2と同様に作業して、2種類の
遮水テープを得た。エチレン−酢酸ビニル共重合体を1
0部配合したものを試料6、20部配合したものを試料
7とした。
【0020】実施例5
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体100部に対し、ニト
リル量33%のニトリルゴムを5部追加して配合するこ
と以外は実施例2と同様に作業して、遮水テープ(試料
8)を得た。
リル量33%のニトリルゴムを5部追加して配合するこ
と以外は実施例2と同様に作業して、遮水テープ(試料
8)を得た。
【0021】これら実施例および比較例の遮水テープに
ついて、下記要領で接着力および柔軟性の試験を行い、
得られた結果を表1に示す。
ついて、下記要領で接着力および柔軟性の試験を行い、
得られた結果を表1に示す。
【0022】A.接着力試験
重合度780のポリ塩化ビニル100部に対し、可塑
剤、安定剤、加工助剤および滑剤を配合(この配合は電
力ケーブルの保護シース形成成分と同じ)して均一に混
合し、この混合物から成る厚さ2mmの板状物を得る。
剤、安定剤、加工助剤および滑剤を配合(この配合は電
力ケーブルの保護シース形成成分と同じ)して均一に混
合し、この混合物から成る厚さ2mmの板状物を得る。
【0023】この板状物と遮水テープを重ね合わせ、温
度90℃、圧力5kg/cm2 の条件で30秒間加熱加
圧して両者を接着する。
度90℃、圧力5kg/cm2 の条件で30秒間加熱加
圧して両者を接着する。
【0024】次に、万能引張試験機(東洋測定器社製、
TENSILON UTM−III−100)を用い、
温度25℃、速度100mm/minの条件で180°
ピーリング法により接着力を測定する。なお、表1中の
接着力の単位は「kg/10mm幅」である。
TENSILON UTM−III−100)を用い、
温度25℃、速度100mm/minの条件で180°
ピーリング法により接着力を測定する。なお、表1中の
接着力の単位は「kg/10mm幅」である。
【0025】B.柔軟性試験
遮蔽テープを曲率半径が5mmになるように湾曲させ、
温度−15℃で2時間放置した後、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体層または混合層における亀裂の発生状況を
目視により観察した。表1の柔軟性試験の間の「○」は
亀裂の発生が無いことを、「Δ」はわずかな亀裂があっ
たことを示している。
温度−15℃で2時間放置した後、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体層または混合層における亀裂の発生状況を
目視により観察した。表1の柔軟性試験の間の「○」は
亀裂の発生が無いことを、「Δ」はわずかな亀裂があっ
たことを示している。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明は上記のように構成され、金属層
の片面または両面に塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体層
または該重合体を含む混合層を設けたので、保護シース
との接着性を向上できる。
の片面または両面に塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体層
または該重合体を含む混合層を設けたので、保護シース
との接着性を向上できる。
【図1】本発明に係る遮水テープの実例を示す正面図で
ある。
ある。
【図2】従来の電力ケーブルの実例を示す断面図であ
る。
る。
1 金属層
2 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体層
Claims (2)
- 【請求項1】 金属層の片面または両面に、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体層を設けて成る遮水テープ。 - 【請求項2】 金属層の片面または両面に、塩素化ポリ
エチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体またはニトリ
ルゴムのうちの少なくとも一つと塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体との混合物層を設けて成る遮水テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3194782A JPH0520931A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 遮水テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3194782A JPH0520931A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 遮水テープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0520931A true JPH0520931A (ja) | 1993-01-29 |
Family
ID=16330170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3194782A Pending JPH0520931A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 遮水テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0520931A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003033990A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-04 | Fujikura Ltd | 遮水テープ |
-
1991
- 1991-07-08 JP JP3194782A patent/JPH0520931A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003033990A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-04 | Fujikura Ltd | 遮水テープ |
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