JP2001096595A - ディスク成形金型 - Google Patents

ディスク成形金型

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JP2001096595A JP27832599A JP27832599A JP2001096595A JP 2001096595 A JP2001096595 A JP 2001096595A JP 27832599 A JP27832599 A JP 27832599A JP 27832599 A JP27832599 A JP 27832599A JP 2001096595 A JP2001096595 A JP 2001096595A
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泰良 坂本
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
    • B29C45/2642Heating or cooling means therefor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キャビリングの膨張に伴って成形不良が発生す
るのを防止する。 【解決手段】第1のプレートと、第2のプレートと、該
第2のプレートに取り付けられたキャビリング37と、
前記第1のプレートに取り付けられたスタンパ29と、
該スタンパ29より径方向外方において、前記キャビリ
ング37と対向させて取り付けられた突当てリング18
とを有する。前記第1のプレートは、前記突当てリング
18より径方向内方に第1の温調水流路76を、前記突
当てリング18と対応する位置に第2の温調水流路78
を備える。また、該第2の温調水流路78を流れる第2
の温調水の温度は、前記第1の温調水流路76を流れる
第1の温調水の温度より低くされる。第1のプレートの
熱が突当てリング18を介してキャビリング37に伝達
されるのを抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク成形金型
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスク基板を成形するための射
出成形機においては、加熱シリンダ内において溶融させ
た樹脂がディスク成形金型内のキャビティ空間に充填
(てん)されるようになっている。
【0003】図2は従来のディスク成形金型の断面図、
図3は従来の円盤プレートの正面図である。
【0004】図において、12は図示されない固定プラ
テンに取り付けられた固定側の組立体である。該組立体
12は、ベースプレート15、該ベースプレート15に
取り付けられた円盤プレート16、該円盤プレート16
の外周縁に沿って配設され、円盤プレート16に取り付
けられた環状の突当てリング18、並びに前記ベースプ
レート15及び円盤プレート16を貫通させて延びるス
プルーブシュ24から成る。なお、前記突当てリング1
8の前端面(図2における左端面)の円周方向における
複数箇所に、径方向に延びるガス抜溝52が形成され
る。
【0005】前記スプルーブシュ24の中心には、図示
されない射出ノズルから射出された樹脂を通すためのス
プルー26が形成される。また、前記スプルーブシュ2
4の前端(図2における左端)にはダイ28が形成され
る。そして、円盤プレート16におけるスプルーブシュ
24より径方向外方には、前端を円盤プレート16より
突出させてスタンパ押え27が配設され、スタンパ押え
27を円盤プレート16に固定することによって、スタ
ンパ29の内周縁が円盤プレート16に固定される。
【0006】一方、32は図示されない可動プラテンに
取り付けられた可動側の組立体である。該組立体32
は、ベースプレート部35、及び該ベースプレート部3
5よりスタンパ29の取付側に突出させて形成された円
盤プレート部36から成るプレートユニット40、前記
円盤プレート部36より径方向外方において突当てリン
グ18に向けて移動自在に配設され、ディスク基板の外
周縁を画成する環状のキャビリング37、該キャビリン
グ37より径方向外方においてベースプレート部35に
固定された環状のキャビリング押え38、後端(図2に
おける左端)が前記可動プラテンに臨み、プレートユニ
ット40内を貫通して前方(図2における右方)に延び
るシリンダ44、該シリンダ44内を進退(図2におけ
る左右方向に移動)させられるピストン47、並びに該
ピストン47と一体的に形成され、前記ダイ28と対応
する形状を有するカットパンチ48から成る。なお、前
記ピストン47及びカットパンチ48内にスプルーロッ
クピン49が進退自在に配設される。
【0007】前記キャビリング37と突当てリング18
とは互いに対向させて配設され、キャビリング37は、
ベースプレート部35内に配設された圧縮ばね41によ
って組立体12側に付勢される。また、キャビリング押
え38は、キャビリング37に沿って組立体12側に延
び、内径がキャビリング37の外径よりわずかに大きい
保持部38a、及び該保持部38aより組立体12側に
形成され、内径がキャビリング37の外径より小さい押
え部38bから成り、前記保持部38aと押え部38b
との間に径方向に貫通させてガス抜孔51が形成され
る。
【0008】前記構成のディスク成形金型において、図
示されない型締装置を作動させて前記可動プラテンを固
定プラテン側に移動させ、キャビリング37と突当てリ
ング18とを、また、キャビリング押え38とベースプ
レート15とを当接させることによって型閉じを行う
と、円盤プレート部36と円盤プレート16との間にキ
ャビティ空間Cが形成される。このとき、キャビリング
37は突当てリング18によって押され、圧縮ばね41
の付勢力に抗してわずかに後退(図2における左方に移
動)させられる。したがって、キャビリング37と突当
てリング18とは一定の圧力で当接させられることにな
る。なお、キャビリング37が移動することができるよ
うに、キャビリング37と円盤プレート部36との間に
わずかなクリアランスα1が、キャビリング37とキャ
ビリング押え38との間にわずかなクリアランスα2が
それぞれ形成される。
【0009】続いて、前記型締装置を更に作動させてキ
ャビリング37を突当てリング18に、キャビリング押
え38をベースプレート15に所定の型締力によって押
し付けて型締めを行うとともに、前記射出ノズルから樹
脂を射出すると、樹脂はスプルー26を介してキャビテ
ィ空間Cに充填される。
【0010】この場合、樹脂が充填される前にキャビテ
ィ空間C内に存在していた空気、充填に伴って樹脂から
発生したガス等がキャビティ空間Cに閉じ込められる
と、樹脂焼け、ひけ等の成形不良が発生してしまう。そ
こで、突当てリング18の前端面がスタンパ29の前端
面よりわずかに突出させられ、型締状態において、スタ
ンパ29の外周縁とキャビリング37との間にわずかな
量のクリアランスα3が形成される。したがって、キャ
ビティ空間Cに樹脂が充填されるのに伴って、空気、ガ
ス等は、クリアランスα3、ガス抜溝52及びガス抜孔
51を介してディスク成形金型外に排出されるので、成
形不良が発生するのを防止することができる。なお、前
記クリアランスα3は樹脂が漏れ出ることがないような
適正な量に設定される。
【0011】次に、キャビティ空間Cに充填された樹脂
を冷却すると、情報面の微小な凹凸が樹脂に転写されて
ディスク基板が成形される。
【0012】そして、前記樹脂が完全に固化する前に、
前記ディスク基板に穴開け加工が施される。そのため
に、ピストン47の後方(図2における左方)に図示さ
れない油室が形成され、前記シリンダ44内におけるピ
ストン47の前方に図示されないカットパンチ戻し用ば
ねが配設され、該カットパンチ戻し用ばねは前記ピスト
ン47を後方に向けて付勢する。そして、前記油室に油
を供給することによってピストン47を前記カットパン
チ戻し用ばねの付勢力に抗して前進(図2における右方
に移動)させると、前記カットパンチ48が前進させら
れ、ダイ28内に進入する。その結果、前記ディスク基
板に穴開け加工を施すことができる。
【0013】ところで、キャビティ空間Cに充填された
樹脂は円盤プレート部36及びスタンパ29に接触する
が、スタンパ29が取り付けられた側、すなわち、円盤
プレート16の温度が低すぎると、前記情報面の微小な
凹凸を樹脂に確実に転写することができない。
【0014】そこで、円盤プレート16内に温調水を供
給し循環させることによって、円盤プレート16の温度
が他の部分より高くなるようにしている。そのために、
前記円盤プレート16におけるベースプレート15と対
向する面に、適宜パターンによって溝55が形成され、
該溝55を前記ベースプレート15によって閉鎖するこ
とにより、温調用水路56が形成される。そして、該温
調用水路56は入口側のマニホルド57及び出口側のマ
ニホルド58を介して図示されない温調機に接続され
る。そして、該温調機において、温調水の温度は制御さ
れ、一定にされる。
【0015】なお、必要に応じて組立体32にも温調水
を循環させることができる。この場合、組立体12側の
温調水の温度を組立体32側の温調水の温度より高くす
ることによって、前記情報面の微小な凹凸を樹脂に確実
に転写するようにしている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のディスク成形金型においては、型締めに伴ってキャ
ビリング37と突当てリング18とが当接させられる
と、キャビリング37には樹脂の熱と共に、円盤プレー
ト16の熱が突当てリング18を介して伝達されるのに
対して、円盤プレート部36には樹脂の熱だけが伝達さ
れるので、キャビリング37の温度は円盤プレート部3
6の温度より高くなる。したがって、キャビリング37
が熱膨張する量は円盤プレート部36が熱膨張する量よ
り多くなり、前記クリアランスα1が大きくなってしま
う。その結果、ディスク基板に縦方向のバリが発生しや
すくなり、成形不良が発生してしまう。
【0017】本発明は、前記従来のディスク成形金型の
問題点を解決して、キャビリングの膨張に伴って成形不
良が発生するのを防止することができるディスク成形金
型を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のデ
ィスク成形金型においては、第1のプレートと、該第1
のプレートと対向させて配設された第2のプレートと、
該第2のプレートに取り付けられたキャビリングと、前
記第1のプレートに取り付けられたスタンパと、前記第
1のプレートにおける前記スタンパより径方向外方にお
いて、前記キャビリングと対向させて取り付けられた突
当てリングとを有する。
【0019】そして、前記第1のプレートは、前記突当
てリングより径方向内方に第1の温調水流路を、前記突
当てリングと対応する位置に第2の温調水流路を備え
る。
【0020】また、該第2の温調水流路を流れる第2の
温調水の温度は、前記第1の温調水流路を流れる第1の
温調水の温度より低くされる。
【0021】本発明の他のディスク成形金型において
は、さらに、前記キャビリングは軸方向に移動自在に配
設される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】図1は本発明の実施の形態におけるディス
ク成形金型の断面図、図4は本発明の実施の形態におけ
る固定側の組立体の斜視図、図5は本発明の実施の形態
における円盤プレートの正面図である。
【0024】図において、12は図示されない固定プラ
テンに取り付けられた固定側の組立体である。該組立体
12は、ベースプレート15、該ベースプレート15に
取り付けられた第1のプレートとしての円盤プレート1
6、該円盤プレート16の外周縁に沿って配設され、円
盤プレート16に取り付けられた環状の突当てリング1
8、並びに前記ベースプレート15及び円盤プレート1
6を貫通させて延びるスプルーブシュ24から成る。な
お、前記突当てリング18の前端面(図1における左端
面)の円周方向における複数箇所に、径方向に延びるガ
ス抜溝52が形成される。
【0025】前記スプルーブシュ24の中心には、図示
されない射出ノズルから射出された樹脂を通すためのス
プルー26が形成される。また、前記スプルーブシュ2
4の前端(図1における左端)にはダイ28が形成され
る。そして、円盤プレート16におけるスプルーブシュ
24より径方向外方には、前端を円盤プレート16より
突出させてスタンパ押え27が配設され、スタンパ押え
27を円盤プレート16に固定することによって、スタ
ンパ29の内周縁が円盤プレート16に固定される。
【0026】一方、32は図示されない可動プラテンに
取り付けられた可動側の組立体である。該組立体32
は、ベースプレート部35、及び該ベースプレート部3
5よりスタンパ29の取付側に突出させて形成された第
2のプレートとしての円盤プレート部36から成るプレ
ートユニット40、前記円盤プレート部36より径方向
外方において突当てリング18に向けて移動自在に配設
され、ディスク基板の外周縁を画成する環状のキャビリ
ング37、該キャビリング37より径方向外方において
ベースプレート部35に固定された環状のキャビリング
押え38、後端(図1における左端)が前記可動プラテ
ンに臨み、プレートユニット40内を貫通して前方(図
1における右方)に延びるシリンダ44、該シリンダ4
4内を進退(図1における左右方向に移動)させられる
ピストン47、並びに該ピストン47と一体的に形成さ
れ、前記ダイ28と対応する形状を有するカットパンチ
48から成る。なお、前記ピストン47及びカットパン
チ48内にスプルーロックピン49が進退自在に配設さ
れる。
【0027】前記キャビリング37と突当てリング18
とは互いに対向させて配設され、キャビリング37は、
ベースプレート部35内に配設された圧縮ばね41によ
って組立体12側に付勢される。また、キャビリング押
え38は、キャビリング37に沿って組立体12側に延
び、内径がキャビリング37の外径よりわずかに大きい
保持部38a、及び該保持部38aより組立体12側に
形成され、内径がキャビリング37の外径より小さい押
え部38bから成り、前記保持部38aと押え部38b
との間に径方向に貫通させてガス抜孔51が形成され
る。
【0028】前記構成のディスク成形金型において、図
示されない型締装置を作動させて前記可動プラテンを固
定プラテン側に移動させ、キャビリング37と突当てリ
ング18とを、また、キャビリング押え38とベースプ
レート15とを当接させることによって型閉じを行う
と、円盤プレート部36と円盤プレート16との間にキ
ャビティ空間Cが形成される。このとき、キャビリング
37は突当てリング18によって押され、圧縮ばね41
の付勢力に抗してわずかに後退(図1における左方に移
動)させられる。したがって、キャビリング37と突当
てリング18とは一定の圧力で当接させられることにな
る。なお、キャビリング37が移動することができるよ
うに、キャビリング37と円盤プレート部36との間に
わずかなクリアランスα1が、キャビリング37とキャ
ビリング押え38との間にわずかなクリアランスα2が
それぞれ形成される。
【0029】続いて、前記型締装置を更に作動させてキ
ャビリング37を突当てリング18に、キャビリング押
え38をベースプレート15に所定の型締力によって押
し付けて型締めを行うとともに、前記射出ノズルから樹
脂を射出すると、樹脂はスプルー26を介してキャビテ
ィ空間Cに充填される。
【0030】この場合、樹脂が充填される前にキャビテ
ィ空間C内に存在していた空気、充填に伴って樹脂から
発生したガス等がキャビティ空間Cに閉じ込められる
と、樹脂焼け、ひけ等の成形不良が発生してしまう。そ
こで、突当てリング18の前端面がスタンパ29の前端
面よりわずかに突出させられ、型締状態において、スタ
ンパ29の外周縁とキャビリング37との間にわずかな
量のクリアランスα3が形成される。したがって、キャ
ビティ空間Cに樹脂が充填されるのに伴って、空気、ガ
ス等は、クリアランスα3、ガス抜溝52及びガス抜孔
51を介してディスク成形金型外に排出されるので、成
形不良が発生するのを防止することができる。なお、前
記クリアランスα3は樹脂が漏れ出ることがないような
適正な量に設定される。
【0031】次に、キャビティ空間Cに充填された樹脂
を冷却すると、情報面の微小な凹凸が樹脂に転写されて
ディスク基板が成形される。
【0032】そして、前記樹脂が完全に固化する前に、
前記ディスク基板に穴開け加工が施される。そのため
に、ピストン47の後方(図1における左方)に図示さ
れない油室が形成され、前記シリンダ44内におけるピ
ストン47の前方に図示されないカットパンチ戻し用ば
ねが配設され、該カットパンチ戻し用ばねは前記ピスト
ン47を後方に向けて付勢する。そして、前記油室に油
を供給することによってピストン47を前記カットパン
チ戻し用ばねの付勢力に抗して前進(図1における右方
に移動)させると、前記カットパンチ48が前進させら
れ、ダイ28内に進入する。その結果、前記ディスク基
板に穴開け加工を施すことができる。
【0033】ところで、キャビティ空間Cに充填された
樹脂は円盤プレート部36及びスタンパ29に接触する
が、円盤プレート16の温度が低すぎると、前記情報面
の微小な凹凸を樹脂に確実に転写することができない。
【0034】そこで、円盤プレート16内に温調水を供
給し循環させることによって、円盤プレート16の温度
が他の部分より高くなるようにしている。ところが、ス
タンパ29の外周縁より径方向外方でキャビリング37
と突当てリング18とが当接させられるので、キャビリ
ング37には樹脂の熱と共に、円盤プレート16の熱が
突当てリング18を介して伝達されるのに対して、円盤
プレート部36には樹脂の熱だけが伝達される。この場
合、キャビリング37の温度が円盤プレート部36の温
度より高くなると、キャビリング37が熱膨張する量が
円盤プレート部36が熱膨張する量より多くなってしま
う。その結果、前記クリアランスα1が大きくなり、デ
ィスク基板に縦方向のバリが発生しやすくなり、成形不
良が発生してしまう。
【0035】そこで、円盤プレート16内に温調水を供
給する系を第1、第2の系に分け、各系における温調水
の温度が独立して制御される。
【0036】すなわち、前記円盤プレート16における
ベースプレート15と対向する面に、適宜パターンによ
って第1、第2の溝75、77が形成され、該第1、第
2の溝75、77を前記ベースプレート15によって閉
鎖することにより、第1、第2の温調用水路76、78
が形成される。第1の温調用水路76は、円周方向にお
けるほぼ全長にわたって、互いに同心状に延びる複数の
弧状流路86、87、及び各弧状流路86、87間を連
結する反転流路88から成り、入口側のマニホルド81
及び出口側のマニホルド82を介して図示されない第1
の温調機に接続され、該第1の温調機によって発生させ
られた第1の温調水が第1の温調用水路76に供給され
る。また、第2の温調用水路78は、円周方向における
ほぼ全長にわたって前記弧状流路86、87と同心状に
延びる一つの弧状流路から成り、入口側のマニホルド8
3及び出口側のマニホルド84を介して図示されない第
2の温調機に接続され、該第2の温調機によって発生さ
せられた第2の温調水が第2の温調用水路78に供給さ
れる。
【0037】そして、前記第1の温調用水路76は、円
盤プレート16における突当てリング18より径方向内
方に形成され、前記第2の温調用水路78は、円盤プレ
ート16における径方向において突当てリング18とほ
ぼ同じ位置、すなわち、突当てリング18と対応する位
置に、円盤プレート16の外周縁に沿って形成される。
また、第1、第2の温調水の温度は独立して制御され、
第2の温調水の温度は、第1の温調水の温度より低くさ
れる。
【0038】なお、必要に応じて組立体32にも温調水
を循環させることができる。この場合、円盤プレート1
6の温度を円盤プレート部36の温度より高くすること
によって、前記情報面の微小な凹凸を樹脂に確実に転写
するようにしている。
【0039】このように、第2の温調用水路78は、径
方向において突当てリング18と対応する位置に、円盤
プレート16の外周縁に沿って形成され、第2の温調水
の温度は第1の温調水の温度より低くされるので、円盤
プレート16の熱が突当てリング18を介してキャビリ
ング37に伝達されるのを抑制することができる。ま
た、第2の温調水の温度を制御することによって、キャ
ビリング37の温度と円盤プレート部36の温度とを等
しくすることができるので、キャビリング37が熱膨張
する量と円盤プレート部36が熱膨張する量とが等しく
なり、前記クリアランスα1が大きくなるのを防止する
ことができる。その結果、ディスク基板に縦方向のバリ
が発生するのを抑制することができ、成形不良が発生す
るのを防止することができる。
【0040】また、突当てリング18の温度を低くする
ことができるので、ディスク基板の外周縁の近傍におい
て複屈折による変形が発生するのを防止することができ
る。その結果、ディスク基板の機械特性を安定させるこ
とができる。
【0041】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ディスク成形金型においては、第1のプレート
と、該第1のプレートと対向させて配設された第2のプ
レートと、該第2のプレートに取り付けられたキャビリ
ングと、前記第1のプレートに取り付けられたスタンパ
と、前記第1のプレートにおける前記スタンパより径方
向外方において、前記キャビリングと対向させて取り付
けられた突当てリングとを有する。
【0043】そして、前記第1のプレートは、前記突当
てリングより径方向内方に第1の温調水流路を、前記突
当てリングと対応する位置に第2の温調水流路を備え
る。
【0044】また、該第2の温調水流路を流れる第2の
温調水の温度は、第1の温調水流路を流れる第1の温調
水の温度より低くされる。
【0045】この場合、前記第1のプレートは、前記突
当てリングと対応する位置に第2の温調水流路を備え、
該第2の温調水流路を流れる第2の温調水の温度は、前
記第1の温調水流路を流れる第1の温調水の温度より低
くされるので、第1のプレートの熱が突当てリングを介
してキャビリングに伝達されるのを抑制することができ
る。
【0046】また、第2の温調水の温度を制御すること
によって、キャビリングの温度と第2のプレートの温度
とを等しくすることができるので、キャビリングが熱膨
張する量と第2のプレートが熱膨張する量とが等しくな
り、キャビリングと第2のプレートとの間のクリアラン
スが大きくなるのを防止することができる。その結果、
ディスク基板に縦方向のバリが発生するのを抑制するこ
とができ、成形不良が発生するのを防止することができ
る。
【0047】また、突当てリングの温度を低くすること
ができるので、ディスク基板の外周縁の近傍において複
屈折による変形が発生するのを防止することができる。
その結果、ディスク基板の機械特性を安定させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるディスク成形金型
の断面図である。
【図2】従来のディスク成形金型の断面図である。
【図3】従来の円盤プレートの正面図である。
【図4】本発明の実施の形態における固定側の組立体の
斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態における円盤プレートの正
面図である。
【符号の説明】
16 円盤プレート 18 突当てリング 29 スタンパ 36 円盤プレート部 37 キャビリング 76 第1の温調用水路 78 第2の温調用水路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田部 泰 千葉県千葉市稲毛区長沼原町731番地の1 住友重機械工業株式会社千葉製造所内 Fターム(参考) 4F202 AG19 AH38 AH40 AH79 AK01 CA11 CB01 CK43 CK52 CK75 CL01 CN01 CN13 CN21

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)第1のプレートと、(b)該第1
    のプレートと対向させて配設された第2のプレートと、
    (c)該第2のプレートに取り付けられたキャビリング
    と、(d)前記第1のプレートに取り付けられたスタン
    パと、(e)前記第1のプレートにおける前記スタンパ
    より径方向外方において、前記キャビリングと対向させ
    て取り付けられた突当てリングとを有するとともに、
    (f)前記第1のプレートは、前記突当てリングより径
    方向内方に第1の温調水流路を、前記突当てリングと対
    応する位置に第2の温調水流路を備え、(g)該第2の
    温調水流路を流れる第2の温調水の温度は、前記第1の
    温調水流路を流れる第1の温調水の温度より低くされる
    ことを特徴とするディスク成形金型。
  2. 【請求項2】 前記キャビリングは軸方向に移動自在に
    配設される請求項1に記載のディスク成形金型。
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