JP2001095605A - 柔軟皮革製靴及び製造方法 - Google Patents

柔軟皮革製靴及び製造方法

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JP2001095605A JP2000014421A JP2000014421A JP2001095605A JP 2001095605 A JP2001095605 A JP 2001095605A JP 2000014421 A JP2000014421 A JP 2000014421A JP 2000014421 A JP2000014421 A JP 2000014421A JP 2001095605 A JP2001095605 A JP 2001095605A
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文司 藤原
Noriyasu Honjo
則泰 本庄
Taeko Nozaki
多惠子 野▲崎▼
Katsuji Akagi
勝治 赤木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 三層構造の甲皮材を用いた靴をより簡易に製
造する。 【解決手段】 靴を、柔軟皮革からなる表張材9及び裏
張材10で弾性フォーム11を挟んで三層構造の甲皮材1と
し、型取りした甲皮材1と足裏形状の中敷材2とを縫合
部位8が外方に突出するように縫着して袋体を構成し、
成形型を袋体に挿入して甲皮材1を整形することで縫合
部位8を下方に突出させた状態で縫合部位8に囲まれた
中敷材2裏面に中底板5を嵌め込んで甲皮部6を構成
し、甲皮部6に靴底部7を接合、一体化して製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣料又は家具調度
品用の柔軟皮革を甲皮材として用いた革靴(以下本発明
における靴は革靴を指す)と、この靴の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、先に特開平05-192205号「甲
皮材を三層構造とした靴の製造手段」により、履き心地
がよく、保温性に優れた靴を提供している。この製造手
段により製造できる靴は、甲皮材が表張材及び裏張材で
弾性フォームを挟んだ三層構造を有することで、履き心
地を改善し、保温性を高めている。しかも、この製造手
段は同等品である従来の靴の製造に比べて製造工程が簡
単で、高価な製造装置を要せず、熟練技術がなくても、
審美性に優れ、規格に適合する靴を大量生産して、安価
に提供できる利点も有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記製造手段(特開平0
5-192205号)で製造する靴は、甲皮材を構成する表張材
及び裏張材に従来同様の皮革を用いている。この従来同
様の皮革は、どちらかと言えば硬く、次のような構造
上、製造上の問題が散見できることが分かった。
【0004】まず、同製造手段を用いた場合に、甲皮材
と成形案内板とを縫合することが難しかった。従来の皮
革は本来伸びない素材であるために、型を挿入して無理
矢理伸ばした後の縮みに繋がって型通りの整形ができ
ず、履き心地を阻害する要因となっていた。また、表張
材及び裏張材で挟み込んだ弾性フォームは十分な柔軟性
を備えるが、やはり従来の皮革を用いているために、従
来の靴同様に外反拇趾を招く虞れがあった。更に、甲皮
材と成形案内板とを裏返して縫合し、再び表に戻した
り、内方に突出する縫合部位を甲皮材に密着させる等、
各工程における手数が多かったり、靴底と甲皮材との接
触面積が小さく、十分な接合を図ることが難しかった。
このほか、靴内部に緩衝材、中底材又は中底板を組み込
む構造は、組み込みに手間がかかる問題があった。そこ
で、三層構造の甲皮材を用いる利点を活かしつつ、前記
問題を解決した靴及びこの靴の製造方法を検討した。
【0005】
【課題を解決するための手段】検討の結果開発したもの
が、柔軟皮革製甲皮材、中敷材、中底板及び靴底部から
なる構成で、縫合部位が外方に突出するように甲皮材と
中敷材とを縫着して袋体とし、下方に向いた前記縫合部
位に囲まれる袋体の中敷材裏面に中底板を嵌め込んで甲
皮部を構成し、この甲皮部に靴底部を接合、一体化した
柔軟皮革製靴である。本発明にいう柔軟皮革とは、衣料
又は家具調度品用皮革であり、従来は製造方法の観点か
ら靴に利用できないとされていた皮革材料である。靴底
部には、従来同様、甲皮部の中底板に接する緩衝材を取
り付けてもよい。
【0006】この靴において、(1)甲皮材を、柔軟皮革
からなる表張材及び裏張材で弾性フォームを挟んだ三層
構造にすると、柔軟皮革からなる表張材及び裏張材の柔
らかさに弾性フォームによる弾力性及び量感が加わっ
て、従来に比べて感触が柔らかな靴を提供できるように
なる。また、(2)中敷材に略同形状の中敷シートと、中
敷材の部分形状に相当する調整シートとを組み合わせて
中敷材表面に載せると、中敷シートに対する調整シート
の配置又は枚数によって靴内の形状又は容積が調整可能
になる。従来見られる同様の中敷シートは硬い皮革(甲
皮材)によって、かえって靴を窮屈にするが、本発明で
は柔軟皮革製甲皮材と相まって、より適切なフィット感
を得ることができる。調整シートは、中敷シートと中底
板との間に介装する態様を基本とするが、例えば調整シ
ートを中敷シートに内蔵してもよい。また、中敷シート
又は調整シートは、スポンジを内蔵する不織布又は織布
製シートに、抗菌、防カビ、脱臭又は防臭、防湿性を付
加してもよい。
【0007】更に(3)靴底部を、足裏部と踵部とから構
成し、この踵部は弾性シートを介装して甲皮部に接合す
る。靴底部を足裏部と踵部とに分けた場合、足裏部か踵
部のいずれか、両方それぞれ、又は両方にわたって、甲
皮部の中底板に接する緩衝材を取り付ける。足裏部と踵
部は、別体(ハイヒール等)又は一体成形品(紳士靴)の場
合がある。通常、踵部は剛性の高い材料で構成する(樹
脂製ブロック又は木製ブロックを樹脂被覆して構成す
る)ために、本発明のように柔軟皮革で形成した甲皮部
(柔軟性)に直接踵部(剛性)を接合すると、相互の性質が
大きく異なるために接合強度が不十分になりやすく、歩
行時の負荷によって分離する虞れがあるほか、見栄えが
悪かった。そこで、歩行時に衝撃が最も加わる踵部の衝
撃吸収を兼ね、弾性を有する緩衝材を介装して甲皮部と
踵部とを接合したのである。緩衝材が甲皮部(柔軟性)及
び踵部(剛性)相互に良好な接合を可能にすることで、踵
部の接合強度を高めて前記問題を解決し、併せて甲皮部
に対する踵部の取り付け外観を改善し、本発明の靴の製
品価値を高める。
【0008】本発明では、甲皮材に柔軟皮革を用いて
も、外観的が従来と遜色のない靴を提供できる。甲皮材
の柔軟性は、型通りに整形可能な甲皮部を実現し、履き
心地をも改善する。本発明の特徴は、前記柔軟性を利用
して、更に縫合部位を外方に向けて突出させて、甲皮材
と中敷材との縫合を容易にし、また甲皮材と中敷材とか
ら構成した袋体に成形型を挿入した場合、成形型の圧迫
により縫合部位が自然に下方へ向けて突出するようにな
り、柔軟皮革を利用した靴の製造を商業的に可能にした
点にある。こうして、下方に向けて突出した縫合部位
は、中敷材に嵌め込む中底板や袋体に接合する靴底部の
位置決めを担い、最終的には袋体に接合した靴底部に隠
されて、靴内部及び外部に現れない。
【0009】こうして、本発明の靴は、柔軟皮革からな
る表張材及び裏張材で弾性フォームを挟んで三層構造の
甲皮材とし、型取りしたこの甲皮材と足裏形状の中敷材
とを縫合部位が外方に突出するように縫着して袋体を構
成し、成形型をこの袋体に挿入して甲皮材を整形するこ
とで縫合部位を下方に突出させた状態でこの縫合部位に
囲まれた中敷材裏面に中底板を嵌め込んで甲皮部を構成
し、この甲皮部に靴底部を接合、一体化する製造方法の
手順で作り出す。靴底部に取り付ける緩衝材は、実際に
足の付加が加わる中敷材相当範囲の大きさであればよ
い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図を参照しながら説明する。図1は本発明の製造方法に
則って製造した靴の縦断面図、図2は図1中A−A部相
当断面図、図3〜図6は製造手順を示した図1相当縦断
面図(図3、図5、図6)又は図2相当断面図(図4)であ
り、図3及び図4は甲皮材1と中敷材2とを縫合して袋
体3を構成した段階、図5は袋体3に成形型4を挿入し
て整形し、中底板5を嵌め込む段階、そして図6は甲皮
部6に対して靴底部7を一体に接合する段階をそれぞれ
表している。本例の靴は、図1及び図2に見られるよう
に、中敷材2上に足裏調整シート16を1枚、踵調整シー
ト17を2枚積層し、両者を中敷シート18で覆ったもので
ある(製造過程を示す図3〜図6では図示していない)。
【0011】図1及び図2に見られるように、本発明の
靴は、甲皮材1と中敷材2との縫合部位8が靴内部及び
靴外部のいずれからも視認できないようになっている。
このような審美性の向上は、デザインをも重視される靴
において重要な要素である。柔軟皮革からなる表張材9
及び裏張材10で弾性フォーム11を挟んだ三層構造の甲皮
材1は、図5に見られるように、整形時には伸びずに柔
軟性によって整形型4に沿って良好な整形できる。しか
も、完成した靴においては、前記甲皮材1が適度な伸び
を持ちながら足を柔らかく包むので、履き心地を改善
し、外反拇趾等の足の障害や疲れを招く虞れを少なくす
る。
【0012】表張材9又は裏張材10の柔軟皮革として
は、衣料又は家具調度品用の鞣し革を用いることができ
る。表張材9と裏張材10とは、同種又は異種の柔軟皮革
を用いてもよい。柔軟皮革の厚さは0.5〜2.5mmで選択
し、0.7〜2.0mmが最適である。対する弾性フォーム11
は、弾力性のある樹脂シート、特に発砲樹脂シートが好
ましい。例えば、単独気泡又は連続気泡性ポリウレタン
フォームがある。弾性フォーム11の厚さは0.5〜5.0mmか
ら選択し、1.0〜4.0mmが最適である。中敷材2には、従
来通りの皮革を用いることができるが、本例では甲皮材
に用いるものと同等の柔軟皮革を用いている。中敷材に
柔軟皮革を用いると、当然履き心地をよくするほか、縫
合部位8の縫合作業をより容易にしたり、成形型4を挿
入したときに縫合部位8を下方に突出させやすくする。
【0013】次に、本発明の靴の具体的な製造手順(製
造方法)について説明する。まず、図3に見られるよう
に、三層構造からなる甲皮材1と中敷材2とを縫合す
る。本例では、甲皮材1及び中敷材2は共に柔軟皮革を
用いており、更に縫合部位8が外方に突出するように縫
合するので、縫合作業は非常に容易になっている。例え
ば、図4に見られるように、甲皮材1と中敷材2とを同
方向に突出させて重ねながら縫合できることからも、縫
合作業の容易さを伺うことができる。こうして、甲皮材
1と中敷材2とにより、甲皮部を形作る袋体3を製作す
る。
【0014】続いて、図5に見られるように、袋体3へ
成形型4を挿入すると、甲皮材1が成形型4に倣って立
ち上がり、この甲皮材1の変形を受けて縫合部位8が下
方に向けて突出する。このとき、甲皮材1には柔軟性が
付加されているので、整形型4に密着しながら形通りに
整形できる。縫合部位8は、中敷材2の縁部に沿って下
方に突出し、この縫合部位8に囲まれた中敷材2裏面に
中底板5を嵌め込む。中底板5は、中敷材2を保形する
もので、一定の弾性を備えながら不要に伸び縮みしない
ものが好ましく、例えば紙板、皮革板、合成樹脂板又は
ゴム板を用いることができる。この中底板5の厚みは、
0.75〜2.5mmの範囲で決定するが、1.0〜2.0mmが最適で
ある。こうして、甲皮部6ができあがる。
【0015】そして、図6に見られるように、甲皮部6
に対して靴底部7を接着により接合する。この接合に際
し、甲皮部6には成形型4を挿入したままにしておくと
接着作業が良好となる。靴底部7は、甲皮部6を嵌め込
むように凹部12を形成し、この凹部12内かつ中敷材相当
範囲に緩衝材13を貼りつけた構造である。本例では、中
底板5と緩衝材13とが互いに嵌合するように、緩衝材13
の上部周縁に中底板5周縁を囲むフランジ部14を立設し
ている。靴底部7は従来同様の素材を用いることができ
る。緩衝材13は、履き心地及び歩行時の衝撃を吸収する
もので、弾力性により衝撃吸収及び反発力がある素材が
好ましい。例えば、ポリウレタンフォームを用いる。こ
の緩衝材13の厚みは1.5〜8.0mmから選択するが、2.0〜
6.0mmが最適である。
【0016】最後に、甲皮部6の足の挿入口に対して縁
皮15を取り付ければ、本発明の基本的な靴の完成とな
る。本例では、更に本発明の靴が有する柔軟皮革のフィ
ット感という特徴をいかす目的で、靴内の形状又は容積
を調整するための足裏調整シート16及び踵調整シート17
を中敷材2表面に載せ、更に両者を一体に中敷シート18
で覆い隠すようにしている。各調整シート16,17は紙
板、皮革板、合成樹脂板又はゴム板で、それぞれ抗菌、
防カビ、脱臭又は防臭、防湿性を付加している。また、
中敷シート18は、紙板、皮革板、合成樹脂板又はゴム板
に弾力性のあるスポンジ(図示略)を重ね、不織布で覆っ
たもので、前記同様、抗菌、防カビ、脱臭又は防臭、防
湿性を付加している。足裏調整シート16及び踵調整シー
ト17は靴内の形状又は容積を調整可能にするもので、使
用者自身がそれぞれの枚数を加減することで、より密着
感のある良好な履き心地を調整できるようにしている。
各シートの厚みは弾力性の高い場合は数mm、通常1mm程
度でよい。
【0017】図7は上記例に使用した中敷シート18の構
成を示す斜視図、図8は別例の中敷シート18の構成を示
す斜視図である。本例に使用した足裏調整シート16、踵
調整シート17及び中敷シート18は、図7に見られる形状
をしている。すなわち、中敷シート18は中敷材2と略同
形状、足裏調整シート16は中敷材2の爪先から土踏まず
前までの長さ、踵調整シート17は中敷材2の踵付近だけ
の形状である。これにより、靴前後における部分的な形
状及び容積を個別に調整し、本発明の靴のフィット感を
高めているのである。図8の例では、略中央付近に設け
た切欠19から、適宜枚数の足裏調整シート16及び踵調整
シート17それぞれを挿入した中敷シート18を靴内に納
め、靴内の形状又は容積を調整する。
【0018】図9は弾性シート20を介装して甲皮部6に
踵部21を接合する本発明の靴(図示はハイヒール)を表し
た斜視図、図10は図9に示した靴の断面形状を説明する
図1相当縦断面図である。本発明は、甲皮部6を柔軟皮
革によって構成するため、靴底部7を足裏部22と踵部21
とに分けた場合、接着能力が不足することから、踵部20
の接合強度が弱くなる場合がある。そこで、図9に見ら
れるように、甲皮部6と踵部21との間に弾性シート20を
介装し、甲皮部6及び弾性シート20、弾性シート20及び
踵部21それぞれの接合強度を十分なものとして、もって
甲皮部6と踵部21との接合強度を高める(図10参照)。図
9の例では、踵部21を樹脂ブロック23で形成し、弾性シ
ート20を介装して前記ブロック23を甲皮部6に接着した
後、ブロック23外面に化粧用樹脂シート24を接着して、
外観をも整えるようにして、本発明の靴の製品価値を高
めるようにしている。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、柔軟皮革を用いた甲皮
材が柔らかな履き心地を与える、これまでにない触感を
有する靴の提供を可能にする。この履き心地の改善は、
主として甲皮材の柔軟性による型通りの整形と履いた足
へのフィット感とによる相乗効果である。この甲皮材の
柔軟性は、縫合部位を外方に突出させて甲皮材と中敷材
との縫合作業を容易にしたり、成形型の圧迫により縫合
部位を自然と下方へ突出させて最終的には靴底部により
隠してしまう処理等で製造上の意味を有し、本発明の特
徴にもなっている。しかも、甲皮材と中敷材との縫合の
後、改めて袋体を裏返したりすることなく次の中底板の
はめ込みへと移行できる等、工程的に簡略化される。更
に、甲皮材が縫合部位と共に下方に折れ込んでいること
で、靴底部との接触面積を大きくして接着による接合も
十分な強度を得る、予め中敷材を靴内部に組み込むよう
に甲皮材と供に袋体を構成し、靴外部(正確には中敷材
裏面)に中底板、緩衝材を組み込むので、靴全体の大き
さも抑えることができる等の効果が得られる。
【0020】個別に見れば、次のような効果もある。ま
ず、本発明の靴と中敷シート及び調整シートとを組み合
わせた場合、柔軟皮革によりフィット感が向上するとい
う恩恵を受けて、より使用者に適した靴の提供が可能と
なる。使用者毎にオーダーメイドで適切な靴を提供する
サービスもあるが、高価である。また、従来の靴に本発
明のような中敷シート及び調整シートの組み合わせを適
用すると、甲皮部が硬い皮革でできているために、かえ
って窮屈になる。しかし、本発明での中敷シート及び調
整シートの組み合わせは、当然オーダーメイドに比べて
安上がりで、従来の靴と違って柔軟皮革との相乗効果に
より必ずフィット感を向上させることができる。また、
中敷シート及び調整シートが有する抗菌、防カビ、脱臭
又は防臭、防湿性が付加価値を与えたり、シートを定期
的に交換又は洗濯により、靴内を清潔に保つことができ
るという附随効果が得られる。
【0021】靴底部を、足裏部と踵部とから構成し、こ
の踵部は弾性シートを介装して甲皮部に接合した場合、
柔軟皮革を用いたことで不足する虞れのある踵部の接合
強度を十分なものにすることができ、しかも甲皮部から
の外形に連続性が得られて、外観的にも優れた靴を提供
できるようになる。しかも、介装した弾性シートが衝撃
吸収能力を発揮するという附随効果も得られる。このよ
うに、本発明は柔軟皮革を用いた靴の製造を可能にする
ことで、従来の靴に見られた様々な問題を解決し、特に
フィット感に優れた靴の提供を実現するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法に則って製造した靴の縦断面
図である。
【図2】図1中A−A部相当断面図である。
【図3】甲皮材と中敷材とを縫合して袋体を構成した段
階の図1相当縦断面図である。
【図4】甲皮材と中敷材とを縫合して袋体を構成した段
階の図2相当断面図である。
【図5】袋体に成形型を挿入して整形し、中底板を嵌め
込む段階の図1相当縦断面図である。
【図6】甲皮部に対して靴底部を一体に接合する段階の
図1相当縦断面図である。
【図7】中敷シートの構成を示す斜視図である。
【図8】別例の中敷シートの構成を示す斜視図である。
【図9】弾性シートを介装して甲皮部に踵部を接合する
本発明の靴を表した斜視図である。
【図10】図9に示した靴の断面形状を説明する図1相当
縦断面図である。
【符号の説明】
1 甲皮材 2 中敷材 3 袋体 5 中底板 6 甲皮部 7 靴底部 8 縫合部位 9 表張材 10 裏張材 11 弾性フォーム 13 緩衝材 16 足裏調整シート 17 踵調整シート 18 中敷シート 20 弾性シート 21 踵部
フロントページの続き Fターム(参考) 4F050 AA01 AA06 BA02 BA31 BC01 BC03 BC07 BC47 CA01 CA05 EA09 HA01 HA55 HA56 HA73

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟皮革製甲皮材、中敷材、中底板及び
    靴底部からなる構成で、縫合部位が外方に突出するよう
    に甲皮材と中敷材とを縫着して袋体とし、下方に向いた
    前記縫合部位に囲まれる該袋体の中敷材裏面に中底板を
    嵌め込んで甲皮部を構成し、該甲皮部に靴底部を接合、
    一体化したことを特徴とする柔軟皮革製靴。
  2. 【請求項2】 甲皮材が、柔軟皮革からなる表張材及び
    裏張材で弾性フォームを挟んだ三層構造である請求項1
    記載の柔軟皮革製靴。
  3. 【請求項3】 中敷材に略同形状の中敷シートと、中敷
    材の部分形状に相当する調整シートとを組み合わせて中
    敷材表面に載せ、靴内の形状又は容積を調整可能にして
    なる請求項1記載の柔軟皮革製靴。
  4. 【請求項4】 靴底部が、足裏部と踵部とからなり、該
    踵部は弾性シートを介装して甲皮部に接合してなる請求
    項1記載の柔軟皮革製靴。
  5. 【請求項5】 柔軟皮革からなる表張材及び裏張材で弾
    性フォームを挟んで三層構造の甲皮材とし、型取りした
    該甲皮材と足裏形状の中敷材とを縫合部位が外方に突出
    するように縫着して袋体とし、成形型を該袋体に挿入し
    て甲皮材を整形することで縫合部位を下方に突出させた
    状態で該縫合部位に囲まれた中敷材裏面に中底板を嵌め
    込んで甲皮部とし、該甲皮部に靴底部を接合、一体化す
    ることを特徴とする柔軟皮革製靴の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3133447U (ja) * 2007-04-25 2007-07-12 株式会社ニッキ
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JP2012055369A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Midori Anzen Co Ltd
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CN104757741A (zh) * 2014-01-07 2015-07-08 维珍妮国际(集团)有限公司 对鞋类制造的改进

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