JP2001095544A - 負イオン発生器を備えた保存庫 - Google Patents

負イオン発生器を備えた保存庫

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JP2001095544A
JP2001095544A JP27602699A JP27602699A JP2001095544A JP 2001095544 A JP2001095544 A JP 2001095544A JP 27602699 A JP27602699 A JP 27602699A JP 27602699 A JP27602699 A JP 27602699A JP 2001095544 A JP2001095544 A JP 2001095544A
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ion generator
container
negative
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JP27602699A
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English (en)
Inventor
Mikio Mori
美喜男 森
Takashi Nonaka
孝 野中
Susumu Kameyama
晋 亀山
Koichi Negoro
耕一 根来
Yutaka Seshimo
裕 瀬下
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の保存庫では、保存庫2内の定位置に負
イオン発生器9が取付けられているため、保存庫2内の
コンテナ10及び保存物に均等に負イオンが照射されに
くいという欠点を有していた。 【解決手段】 負イオン発生器を移動可能とし、保存庫
内の負イオン濃度が均一になるようにし、また、負イオ
ン発生器の吹き出し口に帯電しにくい素材で構成された
ガイドを設け、負イオンを含んだ空気が庫内のコンテナ
に均一に当たるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、食品等を長期保
存する保存庫における、負イオン発生装置の構造及び負
イオン濃度の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、例えば特開平10−29534
4号公報に示す微生物増殖抑制装置(負イオン発生器)
であり、その装置は負イオンガスのみ、あるいは負イオ
ンと低濃度オゾンガスの混合ガスを発生するものであ
る。図において、2は微生物の増殖を抑制する物体を収
容する保存庫、36は微生物増殖発生装置を構成する筐
体、37は筐体内部に設けられ保存庫2内の空気を筐体
内部に導く風路、38は風路37に空気を送出する送風
機、39は送風機38を固定する固定部品、40は送風
機38により風路内に送出された空気(矢印は空気の流
れを示す)、41は空気40に含まれる粉塵を空気40
から除去するフィルタ、42はフィルタ41を固定する
レール、43はタングステンからなる金属細線電極、4
4は金属細線電極43を吊る金属バネ、45はバネ44
を固定する絶縁碍子、46は接地された金属接地電極、
47は金属細線電極43に負のDCパルス高電圧を印加
する負極性高電圧印加装置、48は負極性高電圧印加装
置47から出力される高電圧の電圧,パルス周波数など
を制御し、また送風機37の送風量も同時に制御する制
御装置、49は入力装置50から出力される信号に基づ
き、その信号に対応する高電圧値,パルス周波数を演算
する演算装置、50は負イオンおよびオゾンの発生量を
指示する入力装置、51は微生物増殖抑制装置のアース
取出部、52は微生物増殖抑制装置を固定する固定具、
53は微生物の増殖を抑制すべき食品、54は空気40
の拡散を防ぐベルマウスである。
【0003】保存庫2内には微生物(例えば、大腸菌な
どの細菌類)が存在する被冷却物(魚肉,獣肉などの生
鮮食品類)53と、その被冷却物53の微生物の増殖を
抑える負イオン(及びオゾン)を発生する微生物増殖抑
制装置(負イオン発生器)が設けられている。
【0004】まず、微生物増殖抑制装置内の風路37に
送風機38によって保存庫2内の空気を導入する。導入
された空気40は、予めフィルタ41によって粉塵が除
去されている。この空気40はベルマウス54により風
路37を通過中に拡散しないように整えられると同時
に、金属細線電極43に効率よく当たるように導入され
る。
【0005】ところで、この金属細線電極(Φ0.1〜
0.2mmのタングステン線からなる)には、負極性高
電圧印加装置47から負のDCパルス電圧が印加されて
いる。例えば、−5〜−8kVの直流電圧が、ある一定
の周波数にて、金属細線電極43と金属接地電極46の
電極間に印加される。
【0006】このような電圧が加圧されることにより、
電極間にコロナ放電を発生し、これにより空気46中の
酸素に化学変化を起し、負イオン,あるいは負イオンと
オゾンの混合ガスを金属細線電極43の近傍に発生す
る。但し、ここに示す負イオンとは、空気中の酸素分子
に電子が付加し、1価の負イオンがの状態であるものを
示す。
【0007】コロナ放電により発生した負イオン,また
は負イオンとオゾンの混合ガスを含んだ空気40は風路
37に導かれ、筐体36外部に放出され、保存庫35内
へ送出される。このようにして送出された空気40が物
体53に吹き付けられる。空気40中の負イオン,ある
いは負イオンとオゾンの混合ガスが物体53の表面に存
在する細菌の生理作用の維持を阻害することにより、そ
の生長を阻害し、ひいては細菌の増殖を阻害することに
なる。
【0008】また、微生物繁殖防止装置を備えた冷凍・
空調装置は、特開平7−301482号公報にも記載さ
れている。
【0009】図10は、従来の負イオン発生器を備えた
保存庫である。図において、1は保存庫2を冷却する冷
凍機、3は冷凍機1に取付けられた冷却器、4は冷却器
3によって冷やされた空気を循環させる送風機、5は保
存庫2の外壁と冷却壁11との間に作られた冷風通路、
6は保存庫2に設けられた扉、7は負イオン発生器の制
御装置、8は負イオンの濃度を検出する負イオンセンサ
ー、9は負イオン発生器、10は保存庫内に設置され被
保存品を入れるコンテナ、11は冷風の熱を庫内に伝え
る冷却壁、13(○部)はコンテナ10内の保存品に負
イオンを送るためのコンテナ10に設けられた穴であ
る。
【0010】次に動作について説明する。保存庫2には
その内部に取付けられた冷却壁11と保存庫2の外壁で
区切られた冷風通路5が形成されている。冷凍機1内の
冷却器3で冷やされた冷風は、送風機4によって矢印a
の方向に冷風通路5を通り保存庫2の外周を周り、再び
冷却器3に戻る閉回路を形成している。冷風によって冷
やされた冷却壁11を通し、保存庫2内は所定の温度に
まで冷却される。一方、庫内に設置された負イオン発生
器9に取付けられた送風機によって、放電にて発生した
(図示せず)負イオンとオゾンを保存庫2内に矢印bの
方向に吹出す。負イオンの濃度は、負イオンセンサー8
の信号より制御装置7を用いて制御され、保存庫内は所
定の負イオン濃度に保たれている。
【0011】保存庫2内に設置されたコンテナ10に
は、負イオンが進入するよう開口部13が設けられてい
る。コンテナ10内の被保存品としては、例えば、ぶど
うなどの果実が入れられる。前記被保存品は、保存庫内
が低温である事と、負イオン及びオゾンの作用によっ
て、かび,細菌の増殖が妨げられ、長期に保存が可能で
ある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の保
存庫では、保存庫2内の定位置に負イオン発生器9が取
付けられているため、保存庫2内のコンテナ10及び保
存物に均等に負イオンが照射されにくい(例えば、保存
庫の角に設置されたコンテナなど)という欠点を有して
いた。さらに、コンテナ10は通常、各面の開口部の開
口率が一定のため、負イオンを含んだ空気の気流線上に
ある面は負イオンが入りやすく、そうでない面は負イオ
ンがコンテナ10内に進入しにくいため、コンテナ10
の設置場所によってコンテナ10内の負イオン濃度にバ
ラツキが生じるという欠点があった。
【0013】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、負イオン発生器を移動可能と
し、保存庫内の負イオン濃度が均一になるようにし、ま
た、負イオン発生器の吹き出し口に帯電しにくい素材で
構成されたガイドを設け、負イオンを含んだ空気が庫内
のコンテナに均一に当たるようにし、また、負イオン濃
度が高い所に設置されるコンテナの開口率は小さく、濃
度が低い場所に設置されるコンテナは開口率を大きく
し、各コンテナ内に均一に負イオンが進入するように
し、また、保存庫内のコンテナに、発生器から吹出した
負イオンを含む空気を積極的に取り込むための吸引装置
を設け、コンテナ内の負イオン濃度を高めるようにし、
また、保存庫内に設置するコンテナの側面及び上下面に
空間を設け負イオンを含んだ空気を通りやすくし、コン
テナ内に負イオンが進入しやすくしたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る負イオン
発生器を備えた保存庫は、保存物を保存する保存庫と、
負イオン発生器と、前記保存庫に設けられた前記負イオ
ン発生器を保持する保持手段と、前記負イオン発生器を
移動させる移動手段とを設け、前記保存物に、前記負イ
オン発生器が移動し負イオンを放出するものである。
【0015】また、保存物を保存する保存庫と、前記保
存庫に設けられた負イオン発生器と、前記負イオン発生
器の負イオン吹出口に、前記保存物に向かって負イオン
が吹出されるようなガイドを設け、前記ガイドは絶縁部
材としたものである。
【0016】また、保存物を収納する収納部材に負イオ
ンを取り入れる取入れ部を設け、前記取入れ部の開口率
を、前記収納部材周りの負イオン濃度が大きい部分は小
さく、負イオン濃度が小さい部分は大きくするものであ
る。
【0017】また、収納部材に、保存庫内の負イオンを
吸引する吸引部材を設けたものである。
【0018】また、複数の収納部材を重ねた際、前記各
収納部材の上下左右に隙間を設け、負イオンが各方向か
ら収納部材内に入るようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1である保存庫を示すものである。図におい
て、2は保存庫、10は保存庫内に設置される保存品を
入れる収納部材であるコンテナでコンテナ10内には果
物や野菜等の食品等の保存物が入っている。24は負イ
オン発生器9を保持するために保存庫2に設けられたレ
ール等の保持手段であり、保持手段24に合うように負
イオン発生器9を移動させる例えばローラー等の移動手
段を設けている。尚、ここでは収納部材はコンテナ10
を用いているが、棚や穴を開けたダンボールの箱等でも
良い。ここでは、負イオン発生器9は例えば従来例の図
9、図10のような負イオン発生器を用いるが、この負
イオン発生器は、負イオンを発生させる負イオン発生部
と、発生した負イオンを保存庫2内に吹き出す送風機が
あるものであれば良い。可動型の負イオン発生器9に移
動手段であるローラを設け、そのローラが保持手段であ
るレール24上を動くことにより、広い保存庫2内に置
かれている保存物に対して負イオン発生器9が矢印c方
向に移動する為、保存庫2内に平均して負イオンが(矢
印d方向へ)散布される。よって、保存庫2内に複数の
負イオン発生器9を設置し、負イオンを平均化する必要
が無く、設置すべき負イオン発生器9の台数も少なくて
済みコストの低減に寄与する。尚、ここでは負イオン発
生器9を移動可能とするために、保持手段に保存庫に設
けられたレールを、移動手段に負イオン発生器9に設け
られたローラを用いているが、負イオン発生器9にロー
ラを設けずレールに負イオン発生器9を直接設置し、そ
のレール自体を移動させた、保持手段と移動手段とを一
体化させたものを用いても良い。
【0020】ここでは、コンテナ10が5台有るので、
通常負イオン発生器9は各コンテナ10(及び保存物)
に対応するようコンテナ10と同数の5台、もしくは負
イオン発生器9の容量を大きくして、5台(コンテナの
台数)より少ない例えば2台(複数台)の固定式の負イ
オン発生器9を用いていたが、本発明の負イオン発生器
9は移動可能であるため、通常の1/5の台数である1
台で、もしくは複数台用いた場合は各負イオン発生器9
の容量を少なくしてコンテナ10に負イオンを照射する
ことができる。また、そもそも、負イオンの照射は常に
行う必要が無かった為、本発明のように移動するタイミ
ングで各コンテナに照射することで負イオンの必要量は
足りるのである。
【0021】以上、負イオン発生器9はコンテナ10に
対し、AからBそしてCの位置にまで移動することで、
コンテナ10の多くの方向から負イオンを供給すること
ができ、各コンテナ10に対しても均等に散布すること
が出来る。
【0022】よって、負イオン発生器を移動可能に構成
したので、保存庫内の保存物が収納されているコンテナ
に均等に負イオンがあたることになり、保存庫内全域で
負イオンの効果である、保存物の微生物の増殖を抑制
し、保存期間を長くするということが達成されることと
なり、更に、保存庫内の保存物に負イオンを均等に当て
るため、負イオン発生器を多数設置、または容量の大き
いものを設置する必要がないため、負イオン発生器の装
置が安価にできる効果が得られる。
【0023】ここでは、コンテナ10が保存庫2内の左
右一杯に置かれており、通常の負イオン散布は、負イオ
ン発生器9をコンテナ10が有る場所を一定速度で往復
運動させ、負イオンを一様に散布しているが、コンテナ
10が保存庫2内の一部に置かれている場合は、その部
分のみ負イオン発生器9を集中して動かしたり、コンテ
ナが不均等に置かれている場合は、多く置かれている部
分で負イオン発生器9の速度を遅くしたり負イオン発生
量を多くしたりと、その制御を制御手段を用いて行うこ
とにより、必要な負イオン量を供給することができる。
尚、保存庫内の保存物を冷却保存したい場合は、保存庫
2内に冷気を吹込む冷却機構を設けたり、保存庫2の外
部に冷気を通し間接冷却すれば良い。
【0024】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2である保存庫を示すものである。図において、1は
保存庫2を冷却する冷凍機、3は冷凍機1に取付けられ
た冷却器、4は冷却器3によって冷やされた空気を循環
させる送風機、5は保存庫2の外壁と冷却壁11との間
に作られた冷風通路、7は負イオン発生器の制御装置、
8は負イオンの濃度を検出する負イオンセンサー、9は
負イオン発生器、10はコンテナ、11は冷風の熱を庫
内に伝える冷却壁、12は負イオン発生器9から出た負
イオンを保存庫2内に送るガイド、13(○部)はコン
テナ10内の保存品(被冷却物)に負イオンを送るため
のコンテナ10に設けられた穴である。
【0025】図2は従来の構成を示す図10にガイド1
2を取付けたものである。動作も基本的には同じである
が、負イオンを含んだ空気が負イオン発生器9から吹き
出された後、ガイド12によって真下以外の方向にも空
気が吹出され、コンテナ10に均等に負イオンを含んだ
空気が当たる構成となっている。次にガイドの形状の例
を説明する。
【0026】図3は図2のガイド12部及びそのガイド
部12から吹出された負イオンが当たるコンテナ10の
拡大図である。尚、図2では負イオン発生器9を保存庫
2の保存室内に突出させているが、図3では負イオン発
生器9を保存庫2の保存室内には突出させずにガイド部
12のみを突出させている。図において、2は保存庫、
9は負イオン発生器、10はコンテナ、12は負イオン
発生器9に設けられたガイド部、25はガイド部12の
ガイド側板X、26はガイド部12のガイド側板Yであ
る。ガイド側板X25はコンテナの上段部(e部)に向
けて空気が流れる方向に配置され、内側のガイド側板X
26はコンテナの下段(f部)に向けて空気が流れる方
向に配置されている。側板25,26が上記のように配
置されているため、負イオン発生器9から吹出された負
イオンを含んだ空気は、ガイド側板に沿って流れ、コン
テナの上段から下段まで、均等に負イオンを含んだ空気
が接することになる。
【0027】ガイド部12の形状は、保存庫2の形に合
わせて、負イオンが均等に送れるように放射状にした
り、横長や縦長にすると良い。また、ガイド部12の内
部に必要数の仕切りを設けて、各々の被冷却物に向かっ
て負イオンが吹出されるようにすると良い。よって、無
駄なく保存物に負イオンを吹き出すことができる。
【0028】また、図4は図2のガイド部の別の構造を
示すものであるが、ガイド27にモータ等(図示せず)
で駆動されるベーン28を設ける。ベーン28の角度が
Eの状態では、発生器9から吹出された空気は、コンテ
ナ10の上段(e部)に向けて噴出される。ベーンの角
度がFの方向に移動すると、負イオン発生器9から吹出
された空気は、徐々にコンテナ10の下段(f部)に向
けて移動する。このように、ベーン28を移動させるこ
とで、負イオンを含んだ空気は、コンテナの上段から下
段まで均等に当たることとなる。
【0029】ガイドの形状は、負イオンがガイドの表面
に接触し消滅する事を防止する為、空気が通過する時間
をできるだけ短くするようにガイド部を短く構成してい
る。また、ガイドの材料は、塩化ビニル等の絶縁部材で
構成し、負イオンが接触しても消滅し難いようにしてい
る。特に、塩化ビニルは加工しやすく手に入りやすく使
い勝手が良い。
【0030】実施の形態3.図5,6はこの発明の実施
の形態3であるコンテナを示すものである。図におい
て、10はコンテナ、13はコンテナに設けられた開口
部であり、コンテナ10内には例えば果物や野菜等の被
冷却物が入っている。上記実施の形態1,2におけるコ
ンテナ10に設けられた開口部13につき、図5,6に
基づいて説明する。今、コンテナ10は5段重ねになっ
ており、図5は各コンテナに対して開口部13の大き
さ、数が同じになっており、開口率が等しくなってい
る。図6は各コンテナに対して開口部13の大きさ、数
が違っており、開口率が異なっている。上段の開口率が
大きく、下段へ行く程開口率が小さくなっている。
【0031】負イオンは、負イオン発生器9から吹出さ
れる空気に乗って保存庫2内に運ばれ、かつ、時間と共
に負イオンの濃度は低下する。よって、図5の如く、保
存庫2内のコンテナ10の開口部13の形状が同じであ
れば、コンテナ10の周りの負イオン濃度が異なる条件
下では、当然コンテナ10内に流入する負イオン量も異
なり、負イオン量が低いと、被保存物の長期保存が出来
なくなるという問題点が発生する。
【0032】そこで、図6の如く、コンテナ10の周り
の負イオン濃度が低い所(下段)のコンテナには内部に
負イオンが入り込みやすいように開口率を大きくとり、
逆に負イオン濃度の高い位置(上段)にあるコンテナは
開口率を小さくとり、コンテナ内部へ流入する負イオン
量を均等にかつ、長期保存に必要な量を確保することが
できる。図6では、負イオン発生器9から近い所は負イ
オン濃度が高く、遠い所は負イオン濃度が低くなってい
るので、コンテナ10の上段部の開口率を小さく、下段
部の開口率を大きくし、負イオンの流れに対応した開口
率をもった開口部13としている。尚、ここでは開口部
13の形状は丸形を用いたが、負イオンが流入する形状
であれば多角形等の別の形でも良い。
【0033】実施の形態4.図7はこの発明の実施の形
態4であるコンテナを示すものである。図において、2
9はコンテナ10に設けられた吸引部材である送風機、
13はコンテナ10に設けられた開口部である。通常、
負イオン発生器9から吹出された負イオンを含んだ空気
がコンテナ10の開口部13を通りコンテナ10内に進
入し、被冷却物を冷却する。しかし、負イオンの進入す
る力は空気の速度に依存しているため、負イオン量の進
入量をコントロールすることができなかった。そこで、
図7に示すように、コンテナ10の一方に送風機29を
取付け、コンテナ10の他方の壁に開口部13を設け
る。送風機29を運転することで、開口部13から積極
的に負イオンを含んだ空気を取り入れ、コンテナ10内
の負イオン量を増加させることが出来る。当該コンテナ
10周りの空気の負イオン量が少なくとも、取り入れる
空気量の増加に伴い、コンテナ内に進入する負イオン量
も増加し、対象物の長期保存効果に寄与する。
【0034】実施の形態5.図8はこの発明の実施の形
態5である保存庫内を示すものであり、特にコンテナの
積み重ね方について示している。図において、14はコ
ンテナ10の間にスペースを設ける部材であるスペーサ
である。
【0035】保存庫2内に設置するコンテナ10を図2
乃至図5の様に積み重ねると、最上段のコンテナを除
き、負イオンを含んだ空気は側面(左右)からしか進入
できないことになる。図8に示すように、コンテナ10
の間にスペースを設ける部材であるスペーサ14を設け
ることにより、負イオンを含んだ空気は、コンテナ10
の側面と、上下の空間からも進入できる。よって、コン
テナ10内に進入する空気量の増加に伴い、コンテナ1
0内の負イオン量も増加することになる。また、コンテ
ナ10の上下に空間が出来ることにより、負イオンが各
方向から進入することになり、コンテナ10内の中心部
に置かれた被保存物に対しても負イオンがより多く供給
されることになり、長期保存効果がより期待できる。
尚、以上スペーサ14を用いたが、各コンテナ10に脚
を設けるなど、各コンテナ10間に空間を作っても良
い。
【0036】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る負イオン発
生器を備えた保存庫は、保存物を保存する保存庫と、負
イオン発生器と、保存庫に設けられた負イオン発生器を
保持する保持手段と、負イオン発生器を移動させる移動
手段とを設け、保存物に、負イオン発生器が移動し負イ
オンを放出するので、負イオン発生器の台数も少なくて
すみ、また、負イオンが保存庫内に均等に散布される。
【0037】また、保存物を保存する保存庫と、保存庫
に設けられた負イオン発生器と、負イオン発生器の負イ
オン吹出口に、保存物に向かって負イオンが吹出される
ようなガイドを設け、ガイドは絶縁部材としたので、無
駄なく保存物に負イオンを吹き出すことができる。
【0038】また、保存物を収納する収納部材に負イオ
ンを取り入れる取入れ部を設け、取入れ部の開口率を、
収納部材周りの負イオン濃度が大きい部分は小さく、負
イオン濃度が小さい部分は大きくするので、収納部材内
に均等に負イオンを取入れることができる。
【0039】また、収納部材に、保存庫内の負イオンを
吸引する吸引部材を設けたので、収納部材内の負イオン
濃度を増やすことができる。
【0040】また、複数の収納部材を重ねた際、各収納
部材の上下左右に隙間を設け、負イオンが各方向から収
納部材内に入るようにしたので、負イオンがより多く収
納部材内に供給される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による保存庫を示す
図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による保存庫を示す
図である。
【図3】 図2の要部拡大図である。
【図4】 図2の要部拡大図である。
【図5】 この発明の実施の形態3によるコンテナを示
す図である。
【図6】 この発明の実施の形態3によるコンテナを示
す図である。
【図7】 この発明の実施の形態4によるコンテナを示
す図である。
【図8】 この発明の実施の形態5である保存庫内を示
す図である。
【図9】 従来の負イオン発生器の図である。
【図10】 従来の負イオン発生器を備えた保存庫の図
である。
【符号の説明】
1 冷凍機、2 保存庫、3 冷却器、9 負イオン発
生器、10 コンテナ、4 送風機、5 冷風通路、7
負イオン発生器の制御装置、8 負イオンセンサー、
9 負イオン発生器、10 コンテナ、11 冷却壁、
12 ガイド、13 穴、14 スペーサ、24 レー
ル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀山 晋 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 根来 耕一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 瀬下 裕 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4B021 LA44 LT03 LT06 LW03 LW04 MC01 MK01 MK02 MK08 MK13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保存物を保存する保存庫と、負イオン発
    生器と、前記保存庫に設けられた前記負イオン発生器を
    保持する保持手段と、前記負イオン発生器を移動させる
    移動手段とを設け、前記保存物に、前記負イオン発生器
    が移動し負イオンを放出することを特徴とする負イオン
    発生器を備えた保存庫。
  2. 【請求項2】 保存物を保存する保存庫と、前記保存庫
    に設けられた負イオン発生器と、前記負イオン発生器の
    負イオン吹出口に、前記保存物に向かって負イオンが吹
    出されるようなガイドを設け、前記ガイドは絶縁部材と
    したことを特徴とする負イオン発生器を備えた保存庫。
  3. 【請求項3】 保存物を収納する収納部材に負イオンを
    取り入れる取入れ部を設け、前記取入れ部の開口率を、
    前記収納部材周りの負イオン濃度が大きい部分は小さ
    く、負イオン濃度が小さい部分は大きくすることを特徴
    とする請求項1または2記載の負イオン発生器を備えた
    保存庫。
  4. 【請求項4】 収納部材に、保存庫内の負イオンを吸引
    する吸引部材を設けたことを特徴とする請求項3記載の
    負イオン発生器を備えた保存庫。
  5. 【請求項5】 複数の収納部材を重ねた際、前記各収納
    部材の上下左右に隙間を設け、負イオンが各方向から収
    納部材内に入るようにしたことを特徴とする請求項3記
    載の負イオン発生器を備えた保存庫。
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