JP2014115014A - 冷蔵庫 - Google Patents

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隆 岸本
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Abstract

【課題】冷蔵庫の野菜室下段ケース内の湿度を均一にし、結露の発生を防止できる野菜室を提供する。
【解決手段】本発明の冷蔵庫は、野菜室6内に上段ケース21と下段ケース22を備え、上段ケースが下段ケースの上面を覆う冷蔵庫であって、冷蔵庫は、上段ケース内に送風するための送風機を備え、上段ケースは、その下面に複数の開口を備えたスライド板23を有しており、スライド板がスライドすることにより、上段ケースの下面が開閉されることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷蔵庫の野菜室に関するものである。
最近の冷蔵庫は、冷凍室、冷蔵室及び野菜室を備えたものが普及している。貯蔵物を冷蔵保存する冷蔵室と、冷蔵室よりも高温に維持され、野菜の保存に適した野菜室とを備えている。野菜室内には、貯蔵物を収納する出し入れ自在の野菜ケースが設けられ、野菜ケースを引き出して野菜や果物等の貯蔵物が収納されることが多い。このような冷蔵庫の構造として特許文献1が開示されている。
図10は、特許文献1での野菜室101の側面断面図である。野菜室101内には、果物ケース102及び野菜ケース103から成る収納ケース104が配置される。野菜室101は、間接冷却で冷気が野菜室101内面の循環路にそって循環している。
果物ケース102にイオン送出ユニット105が取り付けられ、果物ケース102内にイオンが送出され、浮遊菌、付着菌の抑制とエチレンガスの増加を抑える。流入口106は、野菜室101の後端に下方に向けて配置される。流入口106の前方にはイオンを送出するイオン送出ユニット105が取り付けられる。冷気は、流入口106から野菜室101に流入し、矢印M方向に示すように、イオン送出ユニット105の後方を流通して収納ケース104の周囲を流通し、流出口を介して冷却器(不図示)に戻り、野菜室101が冷却される。
特開2011−64364号公報
しかしながら、特許文献1に示すような野菜室では、野菜室である下段ケースの乾燥を防ぐために、下段ケースの密閉度を高めて高湿度にしたいとの要求がある。そのような場合には、野菜室の上段ケースと下段ケースとの湿度が異なり、下段ケースの湿度が高いと、下段ケース内部で結露が発生しやすくなるので、あまり密閉度を高めることができないという課題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、密閉度を高めた場合においても結露の発生を防止できる冷蔵庫を提供するものである。
本発明の冷蔵庫は、野菜室内に上段ケースと下段ケースを備え、上段ケースが下段ケースの上面を覆う冷蔵庫であって、冷蔵庫は、上段ケース内に送風するための送風機を備え、上段ケースは、その下面に複数の開口を備えたスライド板を有しており、スライド板がスライドすることにより、上段ケースの下面が開閉されることを特徴とする。
本発明によれば、密閉度を高めた場合においても、結露の発生を防止することができる。
本発明の冷蔵庫の側断面図である。 本発明の野菜室の側断面図を示す模式図である。 本発明の野菜室における開口が開いている状態の平面図である。 本発明の野菜室における開口が閉じている状態の平面図である。 本発明の送風ユニットを下方から見た水平断面図である。 本発明の野菜室における送風を示す側断面図である。(a)はB−B’の部分断面図、(b)はA−A’の部分断面図 本発明の野菜室における送風を示す側断面図である。(a)はB−B’の部分断面図、(b)はA−A’の部分断面図 本発明の冷蔵庫における制御部のブロック図である。 本発明のスライド板の開閉機構の斜視図である。 従来の実施形態の冷蔵庫の野菜室内を示す側断面図である。
以下、本発明の実施例を示す図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の冷蔵庫の側断面図である。冷蔵庫1は、冷蔵室2、冷蔵室扉3、冷凍室4、冷凍室扉5、野菜室6、野菜室扉7及び断熱壁8から構成される。断熱壁8は、冷凍室と野菜室6、冷凍室と冷蔵室との仕切部を断熱している。野菜室6は、下段に配置されているが、下段以外に配置してもよい。以下において、「左右方向」と記載した場合には、冷蔵庫1の扉側から奥側に直角の方向を示す。
図2は、本発明の野菜室6の側断面図を示す模式図であり、野菜室6の扉を閉じた状態である。野菜室6内には、下段ケース22及び上段ケース21からなる収納ケースが配置される。下段ケース22は、野菜室6の野菜室扉7に固定アングル27で固定され、野菜室扉7の開閉によって出し入れされる。上段ケース21は、下段ケース22の上面を覆い、下段ケース22と一体に出し入れされるとともに、下段ケース22に対して前後にスライド自在になっている。下段ケース22及び上段ケース21は、それぞれ樹脂材料で成型される。上段ケース21は、開口面の周縁を外側に突出した周縁部(不図示)を設け、周縁部が下段ケース22の側壁上に設置される。これにより、上段ケース21周縁部の下面と下段ケース22の側壁上面とが摺動して、上段ケース21が前後にスライドする。上段ケース21の下面には、複数の開口Yが設けられている。
下段ケース22の深さは、上段ケース21の深さより深くなっている。このため、下段ケース22にはキャベツ、白菜等の大型の葉物の野菜等が収納される。下段ケース22内は、上段ケース21により上面が覆われるため、冷気が当たることによる乾燥が抑制され、乾燥による食材の劣化が防止される。
上面が開放される上段ケース21は、ケースの深さが浅いことから、ブロッコリー等の小型の野菜やリンゴ等の果物が収納される。上段ケース21は、野菜室6の上壁を形成する断熱壁8に接近して配置され、上段ケース21の上面は、断熱壁8により覆われる。これにより、上段ケース21の上面から上段ケース21内への冷気の流入が抑制され、上段ケース21内の乾燥による食材の劣化が防止される。また、上段ケース21内の湿度の高い冷気は、送風ユニット24により循環することができる。
スライド板23は、上段ケース21の下面に接して、配置されている。スライド板23には、複数の開口Zが設けられている。スライド板23が、上段ケース21の下面をスライドできるようにするため、上段ケース21下面の左右方向に、ガイド板26が、上段ケース21に一体成型されている。上段ケース21の後方には、送風ユニット24及びソレノイド25が設けられる。送風ユニット24は、上段ケース21内にイオンを含む空気を送風する。ソレノイド25は、内部に円柱状の押出し棒31を備え、通電時に押出し棒31が押し出され、通電停止時に押出し棒31が戻る。
図3は、本発明の野菜室6の平面図である。図3は、開口Yが開いている状態を示している。スライド板23には、左右方向に移動する開閉機構が取り付けられる。上段ケース21下面には、スライド板23がスライドする一端に、弾性部材である圧縮バネ33が2個取り付けられる。圧縮バネ33は、上段ケース21の下面に一体成型された直方体形状のバネ止め34の両端にそれぞれ機械的に固定される。上段ケース21の下面には、長方形状の開口Yが、複数設けられている。開口Yは、上段ケース21の底面の前側と後側に2分されて横方向に複数配設されている。スライド板23の面上には、長方形状の開口Zが複数設けられている。スライド板23の開口Zは、スライド板23の前側と後側に2分されて横方向に複数配置される。図3は、スライド板23をスライドさせ、上段ケース21の開口Yとスライド板23の開口Zが一致し、上段ケース21の開口Yが、下段ケース22の開口Zにより、開いている状態である。スライド板23は、長方形状の平板から四角柱状の突出しているスライドレバー32を一端部に備える。スライドレバー32の鉛直面はソレノイド25の押出し棒31の円形の先端面に対面している。ソレノイド25は、通電時、ソレノイド25内部の押出し棒31が押し出され、スライドレバー32の先端の鉛直面に当接し、更にスライドレバー32を押すことで、スライド板23をスライドさせる。スライド板23は、ガイド板26に沿ってスライドする。スライド板23のスライド後、上段ケース21の下面に固定されている圧縮バネ33は圧縮される。
図4は、本発明の野菜室6の平面図である。図4は、開口Yが閉じていている状態を示している。ソレノイド25への通電が停止すると、押出し棒31は、ソレノイド25内に戻るので、スライド板23は、2個の圧縮バネ33の弾性により、圧縮バネ33と反対方向にスライドされる。スライド板23のスライドにより、スライド板23の開口Zも移動して、上段ケース21の開口Yとスライド板23の開口Zとの位置がずれて、上段ケース21の開口Yは、閉じる。すなわち、開口Yは、ソレノイド25の通電時には開き、通電停止時には閉じる。
開口Yの開時間の設定は、短時間とする。例えば、開口Yの開時間は、使用者が野菜室6を開閉した後の数分間または所定時間、あるいは使用頻度が少ない夜中の数分間または所定時間としてもよく、またはこれらを組合せてもよい。
図5は送風ユニット24を下方から見た水平断面図である。送風ユニット24は、ハウジング51、送風機52及びイオン発生装置53から構成される。送風ユニット24は、樹脂成形品でできたハウジング51で覆われる。ハウジング51の左右方向は、上段ケース21の左右方向に対向する。ハウジング51に設けた吸込み口54と吹出し口55は、左右に、略同一高さで設けられる。吸込み口54と吹出し口55の外側には、それぞれ送風方向を一定方向にする風向板(不図示)が設けてあり、風向板により送風の吸込み方向または吹出し方向を水平か斜め下向きかのどちらかにする。具体的には、吸込み口54の風向板が、水平である場合、吹出し口55の風向板は、斜め下向きに設ける。逆に、吸込み口54の風向板が、斜め下向きである場合、吹出し口55の風向板は、水平に設ける。送風ユニット24は、冷気を吸込み口54から吸込み、吹出し口55から吹出す。イオン発生装置53は、送風ユニット24と同期して通電される。なお、風向板を用いているが、送風ユニット24内部に同じ機能を設けてもよい。または、上段ケース21内に同じ機能を設けてもよい。
放電電極56、57には、誘導電極58に対して正極性または負極性の高電圧がそれぞれ印加される。これにより、放電電極56と誘導電極58との間に形成されるイオン発生部59に例えばコロナ放電によりプラスイオンが発生する。また、放電電極57と誘導電極58との間に形成されるイオン発生部60に例えばコロナ放電によりマイナスイオンが発生する。
イオン発生装置53は、H(HO)(mは自然数)から成るプラスイオン及びO (HO)n(nは自然数)から成るマイナスイオンを主として発生するである。イオン発生装置53に通電した場合、送風ユニット24は、冷気を吸込み口54からハウジング51内に取り込み、矢印Cに示す送風機52に向かう方向に流して、送風機52を通過して、イオン発生装置53で発生したイオンを含む冷気を矢印Dに示す吹出し口55に向かう方向に流して、吹出し口55から、上段ケース21内に送出する。上段ケース21内に送出されたイオンは、果物と野菜への浮遊菌と付着菌を抑制し、更にエチレンガスの増加を抑える効果がある。なお、イオン発生装置53は、マイナスイオン及びプラスイオンの両方を発生させているが、どちらか一方だけ発生させてもよく、上記に限定するものでない。
上段ケース21への冷気の循環は、ハウジング51に設けた吸込み口54と吹出し口55で、下方もしくは、水平の方向に向けて、一定方向に冷気を流す。なお、送風ユニット24において、イオン発生装置53は、通電の入り切りの切替えができる切替え操作部(不図示)を設けて、使用者が、通電と通電停止を切替えするようにしてもよい。あるいは、果物と野菜への浮遊菌、付着菌の抑制とエチレンガスの増加を考慮しないのであれば、イオン発生装置53自体を備え付けなくてもよい。
図6は、本発明の野菜室6における送風を示す側断面図で、図6(a)はB−B’の部分断面図、図6(b)はA−A’の部分断面図である。図6(a)において、送風は、上段ケース21内を図の実線で示す矢印E方向となり、時計回りに流れる。具体的には、送風は、送風ユニット24の吹出し口55から吹出され、上段ケース21の底面に沿って流れ、上段ケース21の前面内面に当たり、上方向に流れて、次に断熱壁8下面を沿って流れ、戻って送風ユニット24の吸込み口54に吸い込まれる。
図6(b)は、上段ケース21の開口Yが開いているので、送風は、上段ケース21において、図6(a)と同じく、実線で示す矢印E方向となり、時計回りに流れる。更に、送風された冷気の一部は、分流して開口Yから下段ケースに入る。この冷気の流れは、図6(b)において実線の左向きで示す矢印E’方向となり、上段ケース21の後側の開口Yとスライド板23の開口Zから下段ケース22に入って、スライド板23下方に沿って流れ、前側の開口Zと開口Yから下段ケース22を出て、上段ケース21に入り、実線で示す矢印E方向の本流に合流する。
次に、下段ケース22内での冷気の流れは、実線で示す左向きの矢印E’方向に流れることで、下段ケース22内の空気の対流が起こり、点線で示す矢印F方向である反時計回りに流れる循環が起きる。下段ケース22内での空気の循環により、開口Yを開けておくことで、下段ケース22内での温度と湿度が略均一になる。特に下段ケース22は、乾燥防止のため、密閉度を高くしているので、空気の循環が少ない。下段ケース22内よりも上段ケース21内の、より湿度の低い冷気を下段ケース22に入れて混ぜることで、結露の発生が更に防止できる。
下段ケース22内での冷気の流れは、点線で示す矢印F方向である反時計回りに流れるので、下段ケース22内の空気が循環され、湿度と温度が均一化されるため、結露の発生が防止できる。更にイオン発生装置を動作させる場合、送風に乗ったイオンが、送風ユニット24の吹出し口55の斜め下方にある下段ケース22の開口Yからすぐに下段ケース22内に入るので、イオンの分解が少なく、下段ケース22内の果物と野菜への浮遊菌、付着菌を抑制する。更に、エチレンガスを分解するので、エチレンガスの増加を抑える効果がある。すなわち、イオンは、時間経過とともに分解し、効果が弱まるので、すぐに下段ケース22内に入れるのがよい。また、冷却器(不図示)から野菜室6への冷気の流入口は、野菜室6の後部上端にあり、下段ケース22の後部上端に近い。したがって、下段ケース22の後部上端の内側部分が特に冷やされて結露が発生しやすいが、該内側部分が、送風が入る後側の開口Yに近いことと、下段ケース22内の空気の循環により、部分的に結露に近い高湿度状態が解消するので、結露の発生が防止できる。
図7は、本発明の野菜室6における送風を示す側断面図で、図7(a)は、図4のB−B’の部分断面図で開口Yが閉じている状態である。図7(b)は、図3のA−A’の部分断面図で、開口Yが開いている状態である。図7と図6との違いは、送風ユニット24からの送風方向が逆回りである。図7(a)において、送風は、上段ケース21内を図の実線の矢印G方向である反時計回りに流れる。具体的には、送風は、送風ユニット24の吹出し口55から吹出され、上段ケース21上面の断熱壁8下面に沿って流れ、上段ケース21の前面内面に当たり、下方向に流れて、次に上段ケース21底面を沿って流れ、送風ユニット24の吸込み口54から送風ユニット24に吸い込まれる。
図7(b)は、上段ケース21の開口Yが開いているので、送風は、上段ケース21において、図7(a)と同じく、実線の矢印G方向に示す反時計回りに流れる。更に、送風された冷気の一部は、分流して開口Yから下段ケースに入る。この冷気の流れは、図7(b)において実線の右向きで示す矢印G’方向となり、上段ケース21の前側の開口Yとスライド板23の開口Zから下段ケース22に入って、スライド板23下方に沿って流れ、後側の開口Zと開口Yから下段ケース22を出て、上段ケース21に入り、実線で示す矢印G方向の本流に合流する。
次に、下段ケース22内での冷気の流れは、実線で示す右向きの矢印G’方向の冷気の流れによって、下段ケース22内で対流が起こり、点線で示す矢印H方向である、時計回りに流れる循環が起きる。下段ケース22内での空気の循環により、下段ケース22内での温度と湿度が略均一になる。特に下段ケース22は、乾燥防止のため、密閉度を高くしているので、空気の循環が少ない。下段ケース22内よりも上段ケース21内のより湿度の低い冷気を下段ケース22に入れて混ぜることで、結露の発生が更に防止できる。
下段ケース22内での冷気の流れは、点線で示す矢印H方向である時計回りに流れるので、下段ケース22内の空気が循環され、下段ケース22内での湿度と温度が均一化されるため、結露の発生が防止できる。更にイオン発生装置を動作させる場合、送風に乗ったイオンが、下段ケース22に入るので、果物と野菜への浮遊菌、付着菌を抑制し、更にエチレンガスの増加を抑える効果がある。特に冷却器からの野菜室6への冷気の流入口は、野菜室6の後部上端にあり、下段ケース22の後部上端に近い。したがって、下段ケース22の後部上端の内側部分が特に冷えて結露が発生しやすい。冷気の流れは、図7(b)において実線の右向きで示す矢印G’方向であるので、一部は、下段ケース22の特に冷える後部上端の内側部分にも届くので、該内側部分の空気は、循環される。該内側部分を含めた下段ケース22内での空気の循環により、下段ケース22内での部分的に結露に近い高湿度状態が解消するので、結露の発生を防止でき、かつ上段ケース21よりも高湿度状態を維持する。イオン発生装置を動作させる場合、吹出し口55から上段ケース21上面の断熱壁8下面に沿って流すことで、イオンを上段ケース21内により拡散させ、果物と野菜への浮遊菌、付着菌を抑制し、更にエチレンガスの増加を抑えることができる。
図8は、本発明の冷蔵庫1における制御部81のブロック図である。制御部81は、冷凍サイクル(不図示)の運転制御とソレノイド25への通電制御を含む冷蔵庫1全体の制御をつかさどる。制御部81は、ソレノイド25、イオン発生装置53、送風機52、扉開閉スイッチ82、湿度センサ83及びタイマー84に接続される。湿度センサ83は、下段ケース22内に配置された湿度を検知する湿度センサである。なお、湿度センサ83の代わりに、結露の発生を検知する結露センサを用いてもよい。また、扉開閉スイッチ82の代わりに、扉の位置の変動を検知する位置センサまたは、距離を検出する超音波センサを用いてもよい。
結露の発生を防止するために、湿度センサ83が相対湿度85%以上になったことを検知すると、下段ケース22と上段ケース21との開口Yを所定時間開けることで、上段ケース21内の空気と、上段ケース21内よりも下段ケース22内の湿度の高い空気を混合させることで、下段ケース22内の部分的に結露に近い高湿度状態を解消することができ、結露の発生を防止することができる。特に冷却器(不図示)からの冷気の流入口は、野菜室6の後部で下段ケース22の上側に近い部分の内側が冷え、相対湿度が90%になると、結露が発生しやすい環境となるので、この場所に湿度センサ83を設けてもよい。下段ケース22の相対湿度が、略85%であれば、通常の高湿度環境よりも少し高いので、長時間同じ相対湿度であれば、結露が発生する可能性がある。一例として、最低相対湿度80%が長時間続くと結露が発生する可能性が高いので、2〜3時間に1回、略2分または2分以上、開口Yを開けることで、結露の発生が防止できる。あるいは、最低相対湿度が、85%を超える時には、1時間に1回、略2分または2分以上、開口Yを開けることにより、結露の発生を防止してもよい。湿度センサ83については上述したが、湿度または結露を検知できる機能がある検知センサ等を用いてもよい。
なお、湿度センサ83を用いて説明しているが、結露発生前の所定時間毎に、上段ケース21の開口Yをタイマー84で、開閉を制御するようにし、結露の発生を未然に防いでもよい。あるいは、野菜室扉7が開閉される都度、野菜室扉7の開閉に同期して、上段ケース21の開口Yが開閉される機構にしてもよい。あるいは、使用者自身が、野菜室扉7を手動でスライド板23をスライドさせ、上段ケース21の開口Yを開閉する機構としてもよい。
図9は、本発明のスライド板23の開閉機構の斜視図である。
スライド板23の開閉機構は、回転力を直線の動きに変換するラックアンドピニオンを用いる。ピニオン93の中心には、ステッピングモータ(不図示)の回動軸があり、ステッピングモータの回動により、ピニオン93が回動し、ラック92が左右方向に所定の距離だけ移動し、ラックに一体に固定されたレバーホルダ91が同期して移動する。レバーホルダ91は、水平断面がコの字形状で、垂直方向に厚みを有し、開口側がラック92と背中合せにあり、ラック92に機械的に固定される。レバーホルダ91のコの字形状の内側に、スライドレバー32が、挿入される。スライドレバー32の四角柱状の側面が、レバーホルダ91の内側と略当接して固定される。レバーホルダ91が所定の距離だけ移動することで、スライドレバー32と一体であるスライド板23も同じ距離だけスライドする。スライド板23のスライドにより、開口Yの開閉が行われる。ステッピングモータは、制御部81からの信号で動作する。制御部81からの信号を制御することでステッピングモータの駆動を可変して制御することができるので、開口Yの開口の大きさを全閉から全開まで可変することができる。開口Yの開口の大きさを可変することで、効率的に下段ケース22内の結露の発生が、防止できる。
なお、開口Yについては、スライド板を用いて説明したが、開口Yの形成方法は、これに限定するもので無い。一例として、回動可能なシャッター板で構成することも可能である。また、開口Yについては、全開、全閉以外に多種の開閉量を設けてもよい。開口Yは、下段ケース22の左右方向に複数配設したが、配置は、これに限定するものでない。形状も長方形状としているが、楕円形、円形、小判形状、正方形等でもよい。開口Yは、上段ケース21の下面の前側と後側に2分して配列しているが、下段ケース22内の空気を循環させる配置であれば、この限りでない。
なお、上段ケース21の底面とスライド板23にそれぞれ開口Y、Zを設けているが、保存している果物、野菜の突出している部分の一部が開口Y、Zに入り込む可能性がある。この場合、開口Y、Zに果物、野菜の一部が入り込まないように開口Y、Zを覆う開口カバー(不図示)を設けてもよい。開口カバーは、細い網状や細長いスリット状の樹脂カバーとし、上段ケース21とスライド板23の一方または両方に一体に成型してもよい。あるいは、果物、野菜の一部が入り込まない構造であれば、この限りでない。
以上で説明した実施形態は、あくまで本発明を実施するに当たっての一例であり、本発明はそれらに限定されるものではない。上述した実施形態に開示された技術的手段に、周知慣用技術を適宜組み合わせて得られる態様についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
3 冷蔵室扉
4 冷凍室
5 冷凍室扉
6 野菜室
7 野菜室扉
8 断熱壁
21 上段ケース
22 下段ケース
23 スライド板
24 送風ユニット
25 ソレノイド
26 ガイド板
31 押出し棒
32 スライドレバー
33 圧縮バネ
51 ハウジング
52 送風機
53 イオン発生装置
54 吸込み口
55 吹出し口
81 制御部
82 扉開閉スイッチ
83 湿度センサ
84 タイマー
91 レバーホルダ
92 ラック
93 ピニオン
Y 開口
Z 開口

Claims (3)

  1. 野菜室内に上段ケースと下段ケースを備え、前記上段ケースが前記下段ケースの上面を覆う冷蔵庫であって、
    前記冷蔵庫は、前記上段ケース内に送風するための送風機を備え、
    前記上段ケースは、その下面に複数の開口を備えたスライド板を有しており、
    前記スライド板がスライドすることにより、前記上段ケースの下面が開閉されることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記開口は、野菜室内に配置された湿度センサまたは結露センサによって測定された湿度に応じて、前記開口を開閉することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記送風機は、イオン発生装置によるイオンを送風することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
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