JP5648673B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

この発明は、冷蔵庫に関するものである。
従来、冷凍室や冷却器の下方に野菜室を備えた冷蔵庫においては、冷却器で生成された冷気が直接に野菜室内へと逆流するのを防止することを目的とするものとして、野菜室に流入した冷気を冷却器下部に戻す野菜室冷気帰還経路の途中を、上端部が冷却器上部と同程度の高さの逆U字状風路としたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、同目的のものとして、野菜室に供給された冷気を冷却器に戻す野菜室用帰還路に矩形状の金属薄板からなる逆流防止弁を設け、冷却器から野菜室に向かって冷気が逆流したときに逆流防止弁により野菜室用帰還路を閉塞するようにしたものも、従来において知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平08−247611号公報 特開平08−271113号公報
しかしながら、特許文献1に示された従来の冷蔵庫においては、上端部が冷却器上部と同程度の高さの逆U字状風路を野菜室冷気帰還経路の途中に形成するためには、野菜室の上方に配置されている冷凍室のスペースを犠牲とする必要がある。また、逆U字状風路と冷凍室との間には十分な断熱を施すことが必要であり、冷凍室の容量がますます小さくなってしまう。
また、特許文献2に示された従来の冷蔵庫は、逆流防止弁を構成する金属薄板において結露や凍結が発生しないように冷蔵庫放熱パイプの熱で金属薄板を加温する構造が必要であって、装置全体の構成が複雑化してしまう。また、使用を重ねることによって、金属薄板が金属疲労をおこすおそれもある。金属薄板が金属疲労をおこした場合には、逆流防止弁が適切に開閉せず期待した逆流防止効果が得られなくなってしまう。
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、野菜室が冷却器よりも下方に設けられた冷蔵庫において、冷蔵庫内の容量を縮小することなく、冷却器から野菜室への冷気の逆流を十分に防止することができる冷蔵庫を得るものである。
この発明に係る冷蔵庫においては、区画された複数の異なる温度帯の貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、空気を冷却する冷却器と、前記冷却器で冷却された空気をそれぞれの貯蔵室へと供給するための冷却風路と、冷却された空気をそれぞれの貯蔵室へと送る気流を前記冷却風路内に発生させる送風機と、それぞれの貯蔵室へと通じる前記冷却風路を、貯蔵室毎に個別に開閉可能に設けられたダンパと、それぞれの貯蔵室内の温度を検出する貯蔵室内温度検出手段と、前記貯蔵室内温度検出手段の検出結果に基づいて、前記送風機の運転及び前記ダンパの開閉状態を制御し、貯蔵室毎に予め定められた第1の基準温度以上である貯蔵室へと通じる前記ダンパを開く制御手段と、を備え、数の前記貯蔵室のうちの少なくとも1つ、前記冷却器への戻り風路に通じる吸込口が前記冷却器よりも下方に形成され、前記制御手段は、前記貯蔵室内温度検出手段により検出された温度が、前記ダンパが設けられた貯蔵室の全てにおいて、前記第1の基準温度未満である場合に、特定の貯蔵室へと通じるダンパを開き、前記送風機を予め定められた最小風量で運転する構成とする。
この発明に係る冷蔵庫においては、野菜室が冷却器よりも下方に設けられた冷蔵庫において、冷蔵庫内の容量を縮小することなく、冷却器から野菜室への冷気の逆流を十分に防止することができるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫本体の断面図である。 この発明の実施の形態1に係る野菜室とその周辺部の拡大断面図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の制御動作を示すフロー図である。
この発明を添付の図面に従い説明する。各図を通じて同符号は同一部分又は相当部分を示しており、その重複説明は適宜に簡略化又は省略する。
実施の形態1.
図1から図3は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1は冷蔵庫本体の断面図、図2は野菜室とその周辺部の拡大断面図、図3は冷蔵庫の制御動作を示すフロー図である。
図1において、冷蔵庫本体1は、発泡ウレタン等の断熱部材で仕切られて区画されて設けられた複数の異なる温度帯の貯蔵室を備えている。これらの貯蔵室とは、具体的には、冷蔵室2、切替室3、製氷室4、冷凍室5及び野菜室6である。これらの貯蔵室は、冷蔵庫本体1において上下方向に4段構成となって配置されている。
冷蔵室2は、冷蔵庫本体1の最上段に配置されている。冷蔵室2の前面部には扉が開閉自在に設けられている。また、この冷蔵室2の扉の前面には、使用者が操作する操作パネル7が設置されている。
冷蔵室2の1つ下段、すなわち、冷蔵庫本体1の上から2段目には、切替室3及び製氷室4が配置されている。これらの切替室3及び製氷室4は、冷蔵庫本体1の上から2段目において左右に並べて配置されている。このため、図1においては、これらの切替室3及び製氷室4が図面に向かって奥行き方向に重なっており、これらのうちの一方のみしか表われていない。
切替室3は、使用者が操作パネル7を操作することにより、予め定められた複数の設定温度のうちから所望の温度を選択し、室内の温度を切り替えることができる。具体的に例えば、直近に使う予定である肉や魚等を一時的に保存する目的であれば、設定温度は0℃程度として切替室3をチルド室として使用し、肉や魚等を半月程度の間に適宜使いたい場合には、凍っているが包丁で切れる程度に冷凍することができる−7℃程度の設定温度とする等である。製氷室4は、水を凍らせて氷を製造するためのものである。
切替室3及び製氷室4の1つ下段、すなわち、冷蔵庫本体1の上から3段目には、冷凍室5が配置されている。冷凍室5は、主に貯蔵対象を比較的長期にわたって冷凍保存する際に用いるためのもので、その室内温度は例えば−18℃程度に設定される。
冷凍室5の1つ下段、すなわち、冷蔵庫本体1の最下段には、野菜室6が配置されている。野菜室6は、主に野菜や容量の大きな(例えば2L等)大型ペットボトル等を収納するためのものである。野菜室6内の温度は、操作パネル7を操作することにより収納する野菜等の保存に適した食品凍結点よりも高い温度に設定できるようになっている。
例えば、野菜室6の設定温度範囲を3〜10℃程度とし、操作パネル7上において、具体的な数値表示、又は、「強」「中」「弱」といった使用者の感覚に応じた言葉による表示によって、使用者が野菜室6の設定温度を前述した設定温度範囲で選択できるようにする。なお、この設定温度範囲は一般的に小売されている野菜を1週間程度保存するのに適した温度幅に基づいて決定されている。
野菜室6内の上部には、薄型収納容器8が設けられている。この薄型収納容器8は、例えばキュウリやナス等小物野菜の収納に適している。また、野菜室6内の下部には、大型収納容器9が設けられている。この大型収納容器9は、例えばキャベツや白菜等の大きめな野菜を収納するのに適した容器である。
これらの薄型収納容器8及び大型収納容器9は、上部が開口しておりそこから食品を出し入れすることができる。また、これらの容器を構成する素材としては、ポリスチレン等の一般的に家庭用冷蔵庫の収納容器として用いられるものを使用することができるが、このような素材に限定されるものではない。なお、薄型収納容器8及び大型収納容器9は、それぞれの容器に対して一対ずつ、野菜室6の側壁内側に取り付けられたレール(図示せず)に案内されて、前後に移動可能に設けられている。
切替室3、製氷室4、冷凍室5及び野菜室6の各貯蔵室は、引出し状に構成されている。すなわち、これらの貯蔵室は、冷蔵庫本体1内に収容された状態から、それぞれの前面に設けられた前板部を持って手前側へと引き出すことができるようになっている。また、冷蔵庫本体1内に収容した際には、前板部により密閉され、内部の冷気が外部へと漏出することがないようになっている。
冷蔵庫本体1は、圧縮機10と冷却器11とを有する冷凍サイクル回路を備えている。圧縮機10は、冷凍サイクル回路内の冷媒を圧縮して送り出すためのものである。圧縮機10は、冷蔵庫本体1内における野菜室6の後方側最下部に配置されている。冷却器11は、圧縮機10から送り出された冷媒が膨張する際の吸熱作用によって周囲の空気を冷却し冷気を生成する。
冷蔵庫本体1内には、冷却器11で生成された冷気をそれぞれの貯蔵室(冷蔵室2、切替室3、製氷室4、冷凍室5及び野菜室6)へと供給するための冷却風路13が設けられている。冷却風路13は、各貯蔵室に設けられた図示しない冷気吹出口へと通じている。
冷却器11は、冷却風路13内における冷凍室5のほぼ後方となる位置に配置されている。冷却風路13内における冷却器11の上方には送風機12が配設されている。送風機12は、冷却器11により冷却された空気を各貯蔵室へと送る気流を冷却風路13内に発生させるためのものである。送風機12が稼働することで、冷却器11により冷却された空気が冷却風路13を通じて冷蔵庫本体1内に循環される。
冷凍室5を除く各貯蔵室の冷気吹出口には、図示しないダンパが開閉可能に設けられている。これらのダンパは個別に開閉させることが可能であり、これらのダンパにより各貯蔵室へと通じる冷却風路13を貯蔵室毎に個別に開閉することができる。なお、冷蔵庫本体1が備える各貯蔵室のうち、冷凍室5の冷気吹出口にはダンパは設けられていない。
次に、図2を参照しながら、野菜室6周辺の構成についてさらに説明する。野菜室6内の天井面には、野菜室吹出口14が設けられている。この野菜室吹出口14は、冷蔵室2からの戻り風路(図示せず。以下、「冷蔵室戻り風路」という)と通じている。冷却風路13から冷蔵室2内へと送り込まれた冷気は、冷蔵室2から冷蔵室戻り風路を通り、野菜室吹出口14から野菜室6内へと送り込まれる。すなわち、野菜室6内へと送り込まれる冷気は一度冷蔵室2を経由したものである。なお、冷蔵室2から野菜室6へと送り込まれる空気量は、図示しない風路切替ダンパ等により調整することができるようになっている。
野菜室6内の後面の上部には、野菜室吸込口15が設けられている。この野菜室吸込口15は、野菜室6から冷却器11への戻り風路(以下、「野菜室戻り風路」という)に通じている。野菜室6内の空気は、野菜室吸込口15から野菜室戻り風路を通って冷却器11へと戻り、冷却器11において再び冷却されて冷却風路13から各貯蔵室へと送り出される。
前述したように、野菜室6は冷蔵庫本体1の最下段に配置されている。そして、冷凍室5は野菜室6の1つ上段に配置され、冷却器11は冷凍室5とほぼ同じ上下位置に配置されている。したがって、これらの位置関係から、図2にも示す通り、野菜室吸込口15は、冷却器11よりも下方に形成されている。
冷凍室5内の後面には、冷凍室5内の温度を検出する冷凍室サーミスタ16が設置されている。野菜室6内の後面には、野菜室6内の温度を検出する野菜室サーミスタ17が設置されている。また、図示は省略しているが、冷蔵室2、切替室3及び製氷室4の各貯蔵室においても同様に、各貯蔵室内の温度を検出するサーミスタが設置されている。これらのサーミスタは、各貯蔵室内の温度を検出する貯蔵室内温度検出手段を構成する。
冷却風路13内における冷却器11の近傍には、冷却器11の近傍の温度を検出する冷却器サーミスタ18が設置されている。ここでは、冷却器サーミスタ18は、冷却器11と送風機12との間に配置されている。
冷蔵庫本体1における冷蔵室2の後方の位置には、制御基板19が設けられている(図1)。この制御基板19上には、冷蔵庫本体1の運転全般を制御するための制御回路が形成されている。制御基板19(制御基板19上の制御回路)は、冷凍室サーミスタ16及び野菜室サーミスタ17を含む各貯蔵室のサーミスタの検出結果に基づいて、送風機12の運転及びダンパの開閉状態を制御する。
具体的に例えば、制御基板19は、冷凍室サーミスタ16の検出結果に基づいて、冷却器11や圧縮機10の動作を制御する。また、例えば、制御基板19は、野菜室サーミスタ17の検出結果に基づいて、前記風路切替ダンパの動作を制御して、冷蔵室2から野菜室6へと送られる冷気量を調整することで、野菜室6の温度を適切な温度(設定温度)に保つように制御する。また、例えば、制御基板19は、冷却器11の霜取り運転時において、冷却器サーミスタ18により検出された温度が予め設定された温度以上となった場合に、霜取り運転を終了するよう制御する。
この実施の形態にあっては、制御基板19は、図3に示す一連のフローに従って制御処理を実行する。すなわち、以下の説明における各種の検出データの収集と収集したデータに基づく動作指令に関する処理は制御基板19において実行される。
まず、冷蔵庫本体1の電源を投入される(S1)と、各貯蔵室は全く冷えていない状態であるため、ステップS2において、各貯蔵室へ通じる冷却風路13のダンパも開かれる。そして、続くステップS3において、圧縮機10と送風機12の運転が開始される。
この際の圧縮機10の回転数R[rps]は、冷凍室サーミスタ16により検出された温度Tf[℃]に基づいて決定される。この冷凍室サーミスタ16により検出された温度がTf[℃]であるときの圧縮機10の回転数R[rps]を、R(Tf)で表す。立ち上がり時においては、R(Tf)は最大回転数となる。
また、送風機12の送風量は、n段階の切替式である(nは予め定められた正整数)。n段階目における送風機12の送風量をV(n)で表す。V(n)の単位は[m^3/min]である。この送風機12の送風量をV(n)は、冷凍室サーミスタ16及び野菜室サーミスタ17を含む各貯蔵室のサーミスタにより検出された温度に基づいて決定される。立ち上がり時(ステップS3)においては、V(n)は最大風量となる。
続くステップS4においては、各貯蔵室のサーミスタにより検出された温度と、それぞれの貯蔵室毎に予め定められたダンパ開閉温度とを比較する。そして、ある貯蔵室で検出された温度が、当該貯蔵室について予め定められたダンパ開閉温度未満であるか否かを、冷気吹出口にダンパが設けられている全ての貯蔵室についてそれぞれ確認する。
ここで、冷気吹出口にダンパが設けられている各貯蔵室(すなわち、冷凍室5を除く各貯蔵室)には、予めそれぞれが特定可能なように番号mが振られている。そして、番号がmである貯蔵室のサーミスタにより検出された温度をTr(m)で表し、番号がmである貯蔵室について予め定められたダンパ開閉温度Tr(m)_iniで表すこととする。Tr(m)及びTr(m)_iniの単位はいずれも[℃]である。
ステップS4において、ある番号mの貯蔵室について、Tr(m)<Tr(m)_iniであることが確認された場合には、ステップS5へと進み当該番号mの貯蔵室へと通じるダンパを閉じる。一方、ステップS4において、ある番号mの貯蔵室について、Tr(m)<Tr(m)_iniでないことが確認された場合には、ステップS6へと進み当該番号mの貯蔵室へと通じるダンパを開く。ステップS4からS6までの処理が全ての番号mについて行った後、ステップS7へと進む。
ステップS7においては、冷凍室サーミスタ16の検出温度Tfが、予め定められた圧縮機ON/OFF切替温度Tf_ini未満であるか否かを確認する。Tf及びTf_iniの単位はいずれも[℃]である。Tf<Tf_iniでない場合には、ステップS3へと戻る。一方、Tf<Tf_iniである場合には、ステップS8へと進む。
ステップS8においては、圧縮機10の運転が停止される。送風機12の運転は継続される。この際の送風機12の送風量V(n)は、冷凍室サーミスタ16を含む各貯蔵室のサーミスタの検出温度に基づいて決定される。
続くステップS9においては、冷却風路13から冷気吹出口にダンパが設けられている各貯蔵室(すなわち、冷凍室5を除く各貯蔵室)へと通じる全てのダンパの開閉状態を確認する。冷却風路13から各貯蔵室へと通じるダンパのうち1つでも閉じられていないものがあった場合にはステップS4へと戻る。一方、冷却風路13から各貯蔵室へと通じる全てのダンパが閉じられていれば、ステップS10へと進む。
ステップS10においては、送風機12の送風量が最小風量V_minとなるように制御される。V_minの単位は[m^3/min]である。この最小風量V_minの値は、送風機12の回転数が、なるべく低速の回転数、例えば500〜900[rpm]の範囲内であって、動作音が大きくならないように冷蔵庫本体1と共振しない回転数となるように予め定められている。
続くステップS11においては、冷却器サーミスタ18の検出温度Thtが、予め定められた送風先切替温度Tht_ini未満であるか否かを確認する。Tht及びTht_iniの単位はいずれも[℃]である。Tht<Tht_iniである場合には、ステップS12へと進む。
ステップS12においては、冷却風路13から製氷室4へと通じるダンパが開かれる。また、冷却風路13から製氷室4以外の各貯蔵室へと通じるダンパは閉じられる。そして、このステップS12の後は、ステップS4へと戻り、処理が続けられる。
一方、ステップS11において、Tht<Tht_iniでない場合には、ステップS13へと進む。このステップS13においては、冷却風路13から冷蔵室2へと通じるダンパが開かれる。また、冷却風路13から冷蔵室2以外の各貯蔵室へと通じるダンパは閉じられる。そして、このステップS13の後は、ステップS4へと戻り、処理が続けられる。
ここで、送風先切替温度Tht_iniは、製氷室4の氷が解けず、かつ、冷蔵室2を経由して野菜室6へと送られた冷気により、野菜室6に収納された野菜が凍結しないような温度に設定する。具体的に例えば−5〜0℃の範囲内の値に設定する。
なお、切替室3の設定温度が冷凍温度帯である場合には、Tht<Tht_iniであるときに開くダンパを、製氷室4へと通じるダンパに代えて切替室3へと通じるダンパとしてもよい。この場合、送風先切替温度Tht_iniとしては、最大氷結晶が生成されてしまうことを避けて冷凍保存品質を保つため、最大氷結晶温度帯(−5〜―1℃)よりやや低めの−10〜―7℃程度とすることが好ましい。
以上のように構成された冷蔵庫は、区画された複数の異なる温度帯の貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、空気を冷却する冷却器と、冷却器で冷却された空気をそれぞれの貯蔵室へと供給するための冷却風路と、冷却された空気をそれぞれの貯蔵室へと送る気流を冷却風路内に発生させる送風機と、それぞれの貯蔵室へと通じる冷却風路を、貯蔵室毎に個別に開閉可能に設けられたダンパと、それぞれの貯蔵室内の温度を検出する貯蔵室内温度検出手段と、貯蔵室内温度検出手段の検出結果に基づいて、送風機の運転及びダンパの開閉状態を制御する制御手段と、を備えている。
そして、冷蔵庫本体が備える複数の貯蔵室のうちの少なくとも1つは、冷却器への戻り風路に通じる吸込口が冷却器よりも下方に形成されている。また、制御手段は、貯蔵室内温度検出手段により検出された温度が、ダンパが設けられた貯蔵室の全てにおいて、各貯蔵室毎に予め定められた第1の基準温度であるダンパ開閉温度より低い場合に、特定の貯蔵室へと通じるダンパを開き、送風機を予め定められた最小風量で運転するものである。
このため、従来であれば、送風機の運転が停止されて冷却器から野菜室への冷気の逆流が発生し得るところ、以上のような構成によれば、送風機の運転が継続されるために冷却器の周囲を常に負圧がかかった状態とすることができ、冷却器から野菜室への冷気の逆流を未然に防止することができる。そして、冷気の逆流を防止することで、野菜室内に保存した食品に低温障害や凍結を生じない環境を得ることが可能である。
また、以上のような構成は、野菜室から冷却器への戻り風路は従前の一般的な形状・構成のままでよく、前述した特許文献1にあるような逆U字状風路や特許文献2にあるような逆流防止弁を必要としない。したがって、冷蔵庫内の容量を縮小することなく、また、経年使用による逆流防止効果の減退を招来することなく、簡潔な構成でもって、冷却器から野菜室への冷気の逆流を十分に防止することができる。
さらに、冷却器温度検出手段により検出された温度が予め定められた第2の基準温度である送風先切替温度以上であるか否かによって、前述した特定の貯蔵室を冷蔵室とするか製氷室とするかが決定される。また、切替室の設定温度が冷凍温度帯である場合には、製氷室に代えて切替室を選択することもできる。
このため、野菜室への逆流を防止するために送風機12から冷却風路13を通じて送られることになる冷気の送り先として、当該冷気の温度に応じて適切な貯蔵室を選択することができ、野菜室への冷気逆流運転中に冷蔵庫内の食品等に不都合な状態が生じてしまうことを防止することが可能である。
1 冷蔵庫本体、 2 冷蔵室、 3 切替室、 4 製氷室、 5 冷凍室、 6 野菜室、 7 操作パネル、 8 薄型収納容器、 9 大型収納容器、 10 圧縮機、 11 冷却器、 12 送風機、 13 冷却風路、 14 野菜室吹出口、 15 野菜室吸込口、 16 冷凍室サーミスタ、 17 野菜室サーミスタ、 18 冷却器サーミスタ、 19 制御基板。

Claims (3)

  1. 区画された複数の異なる温度帯の貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、
    空気を冷却する冷却器と、
    前記冷却器で冷却された空気をそれぞれの貯蔵室へと供給するための冷却風路と、
    冷却された空気をそれぞれの貯蔵室へと送る気流を前記冷却風路内に発生させる送風機と、
    それぞれの貯蔵室へと通じる前記冷却風路を、貯蔵室毎に個別に開閉可能に設けられたダンパと、
    それぞれの貯蔵室内の温度を検出する貯蔵室内温度検出手段と、
    前記貯蔵室内温度検出手段の検出結果に基づいて、前記送風機の運転及び前記ダンパの開閉状態を制御し、貯蔵室毎に予め定められた第1の基準温度以上である貯蔵室へと通じる前記ダンパを開く制御手段と、を備え、
    数の前記貯蔵室のうちの少なくとも1つ、前記冷却器への戻り風路に通じる吸込口が前記冷却器よりも下方に形成され
    前記制御手段は、前記貯蔵室内温度検出手段により検出された温度が、前記ダンパが設けられた貯蔵室の全てにおいて、前記第1の基準温度未満である場合に、特定の貯蔵室へと通じるダンパを開き、前記送風機を予め定められた最小風量で運転することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記冷却器の近傍の温度を検出する冷却器温度検出手段を備え、
    前記冷蔵庫本体は、複数の前記貯蔵室として、冷蔵室と製氷室とを備え、
    前記制御手段は、
    前記冷却器温度検出手段により検出された温度が予め定められた第2の基準温度以上である場合に前記冷蔵室へと通じるダンパを開き、
    前記冷却器温度検出手段により検出された温度が前記第2の基準温度未満である場合に前記製氷室へと通じるダンパを開くことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記冷蔵庫本体は、複数の前記貯蔵室として、前記冷蔵室及び前記製氷室の他に、設定温度を切替可能な切替室を備え、
    前記制御手段は、前記冷却器温度検出手段により検出された温度が前記第2の基準温度未満となった場合に、前記切替室の設定温度が冷凍温度帯であるときは、前記製氷室へと通じるダンパに代えて前記切替室へと通じるダンパを開くことを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
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