JP2001095341A - フロントモ−アの支持装置 - Google Patents
フロントモ−アの支持装置Info
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- JP2001095341A JP2001095341A JP27544599A JP27544599A JP2001095341A JP 2001095341 A JP2001095341 A JP 2001095341A JP 27544599 A JP27544599 A JP 27544599A JP 27544599 A JP27544599 A JP 27544599A JP 2001095341 A JP2001095341 A JP 2001095341A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の如く走行車体に装着したモ−アは、刈
取作業中において、前側に比較して後側が重く、刈取面
(地表面)の凹凸への追従性が悪く、刈り高さが安定し
ない課題と、モ−アをリフトア−ムで吊り上げる過程
で、伝動軸の両端にあるユニバ−サルジョイントが車体
側とモ−ア側とで折れ角に大きな差が生じ伝動軸の振動
が大きくなる課題があった。 【解決手段】 本発明は、上述した課題を解決するため
に、つぎの如き解決手段を講じた。すなわち、走行車体
1から前進方向側に延長したリフトア−ム2に、モ−ア
3を回動支点aによって前後方向へ回動自由に枢着して
設ける。該モ−ア3は、走行車体1からユニバ−サルジ
ョイント4を有する伝動軸5によって伝動可能に連結し
て設ける。前記モ−ア3は、前記回動支点aより走行車
体1側の部位6を、バランススプリング7によって前記
リフトア−ム2に吊持状に連結支持して構成したフロン
トモ−アの支持装置とした。
取作業中において、前側に比較して後側が重く、刈取面
(地表面)の凹凸への追従性が悪く、刈り高さが安定し
ない課題と、モ−アをリフトア−ムで吊り上げる過程
で、伝動軸の両端にあるユニバ−サルジョイントが車体
側とモ−ア側とで折れ角に大きな差が生じ伝動軸の振動
が大きくなる課題があった。 【解決手段】 本発明は、上述した課題を解決するため
に、つぎの如き解決手段を講じた。すなわち、走行車体
1から前進方向側に延長したリフトア−ム2に、モ−ア
3を回動支点aによって前後方向へ回動自由に枢着して
設ける。該モ−ア3は、走行車体1からユニバ−サルジ
ョイント4を有する伝動軸5によって伝動可能に連結し
て設ける。前記モ−ア3は、前記回動支点aより走行車
体1側の部位6を、バランススプリング7によって前記
リフトア−ム2に吊持状に連結支持して構成したフロン
トモ−アの支持装置とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロントモ−アの
支持装置に関するもので、農業機械の技術分野に属す
る。
支持装置に関するもので、農業機械の技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】従来からモ−アは、縦軸回りに回転する
ブレ−ドを刈刃ハウジングに内装して構成し、走行車体
の前部、または、前後車輪の間に装着するのが普通であ
る。そして、モ−アは、走行車体側から前後にユニバ−
サルジョイントを有する伝動軸によって伝動可能に連結
し、リフトア−ムによって吊持状に支持し、ゲ−ジ輪に
よって刈取高さを設定できる構成となっている。
ブレ−ドを刈刃ハウジングに内装して構成し、走行車体
の前部、または、前後車輪の間に装着するのが普通であ
る。そして、モ−アは、走行車体側から前後にユニバ−
サルジョイントを有する伝動軸によって伝動可能に連結
し、リフトア−ムによって吊持状に支持し、ゲ−ジ輪に
よって刈取高さを設定できる構成となっている。
【0003】また、モ−アは、前記刈刃ハウジングの後
部排出口にシュ−タやブロワ−等から構成した集草装置
を連結し、刈取った芝草を集草用のコンテナ(袋)に集
草する構成で使用する場合もある。
部排出口にシュ−タやブロワ−等から構成した集草装置
を連結し、刈取った芝草を集草用のコンテナ(袋)に集
草する構成で使用する場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来から走行車体の前
部に、リフトア−ムによって昇降自由にモ−アを支持連
結する場合(フロントモ−ア)、モ−アは、後側を吊持
するバランススプリングに相当する部材がなく、強制的
に引き上げるリンクによって連結していた。
部に、リフトア−ムによって昇降自由にモ−アを支持連
結する場合(フロントモ−ア)、モ−アは、後側を吊持
するバランススプリングに相当する部材がなく、強制的
に引き上げるリンクによって連結していた。
【0005】したがって、従来の如く走行車体に装着し
たモ−アは、刈取作業中において、前側に比較して後側
が重く、刈取面(地表面)の凹凸への追従性が悪く、刈
り高さが安定しない問題点があった。更に、従来の構成
では、モ−アをリフトア−ムで吊り上げる過程で、伝動
軸の両端にあるユニバ−サルジョイントが車体側とモ−
ア側とで折れ角に大きな差が生じ、伝動軸の振動が大き
くなる課題があった。
たモ−アは、刈取作業中において、前側に比較して後側
が重く、刈取面(地表面)の凹凸への追従性が悪く、刈
り高さが安定しない問題点があった。更に、従来の構成
では、モ−アをリフトア−ムで吊り上げる過程で、伝動
軸の両端にあるユニバ−サルジョイントが車体側とモ−
ア側とで折れ角に大きな差が生じ、伝動軸の振動が大き
くなる課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものであ
る。すなわち、走行車体1から前進方向側に延長したリ
フトア−ム2に、モ−ア3を回動支点aによって前後方
向へ回動自由に枢着して設け、該モ−ア3は、走行車体
1からユニバ−サルジョイント4を有する伝動軸5によ
って伝動可能に連結して設け、前記モ−ア3は、前記回
動支点aより走行車体1側の部位6を、バランススプリ
ング7によって前記リフトア−ム2に吊持状に連結支持
して構成したフロントモ−アの支持装置としたものであ
る。
を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものであ
る。すなわち、走行車体1から前進方向側に延長したリ
フトア−ム2に、モ−ア3を回動支点aによって前後方
向へ回動自由に枢着して設け、該モ−ア3は、走行車体
1からユニバ−サルジョイント4を有する伝動軸5によ
って伝動可能に連結して設け、前記モ−ア3は、前記回
動支点aより走行車体1側の部位6を、バランススプリ
ング7によって前記リフトア−ム2に吊持状に連結支持
して構成したフロントモ−アの支持装置としたものであ
る。
【0007】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成しているか
ら、モ−アは、回動支点を中心にして前側が後側より下
がりぎみ(前側を重くしている)に前進して刈取地面の
凹凸に追従し易く、設定している刈り高さで芝草の刈り
取りが適確にできる特徴がある。更に、モ−アを上げた
とき、伝動軸は、両端部のユニバ−サルジョイントの折
れ角が略同程度になるから、振動を少なくできる利点も
ある。
ら、モ−アは、回動支点を中心にして前側が後側より下
がりぎみ(前側を重くしている)に前進して刈取地面の
凹凸に追従し易く、設定している刈り高さで芝草の刈り
取りが適確にできる特徴がある。更に、モ−アを上げた
とき、伝動軸は、両端部のユニバ−サルジョイントの折
れ角が略同程度になるから、振動を少なくできる利点も
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。まず、走行車体1は、図
4に示すように、エンジン10を搭載し、中央位置に操
縦座席11を、その前側にハンドル12をそれぞれ装備
して、前輪13と後輪14とを有する通常の作業車両と
して構成している。そして、走行車体1は、実施例の場
合、図3で分かるように、前輪13側に走行ミッション
装置15を装備して前輪13を駆動すると共に、動力取
出軸16を設けて構成している。
に基づいて具体的に説明する。まず、走行車体1は、図
4に示すように、エンジン10を搭載し、中央位置に操
縦座席11を、その前側にハンドル12をそれぞれ装備
して、前輪13と後輪14とを有する通常の作業車両と
して構成している。そして、走行車体1は、実施例の場
合、図3で分かるように、前輪13側に走行ミッション
装置15を装備して前輪13を駆動すると共に、動力取
出軸16を設けて構成している。
【0009】つぎに、モ−ア3は、図3に示すように、
刈刃ハウジング17の内部に軸架した縦軸18に、刃縁
と翼片とを有するブレ−ド19を軸着して芝草の刈取り
と排出ができる構成としている。なお、刈刃ハウジング
17は、図示は省略しているが、後側に刈取った芝草の
排出口を形成している。そして、モ−ア3は、基部を走
行車体1の前部に枢着した左右一対のリフトア−ム2の
先端部に回動支点aを介して前後方向へ回動自由に枢着
して連結・支持している。
刈刃ハウジング17の内部に軸架した縦軸18に、刃縁
と翼片とを有するブレ−ド19を軸着して芝草の刈取り
と排出ができる構成としている。なお、刈刃ハウジング
17は、図示は省略しているが、後側に刈取った芝草の
排出口を形成している。そして、モ−ア3は、基部を走
行車体1の前部に枢着した左右一対のリフトア−ム2の
先端部に回動支点aを介して前後方向へ回動自由に枢着
して連結・支持している。
【0010】そして、モ−ア3は、図1に示すように、
前記回動支点aより走行車体1側の部位6(後側)を、
バランススプリング7によって、前記リフトア−ム2に
吊り下げて構成している。
前記回動支点aより走行車体1側の部位6(後側)を、
バランススプリング7によって、前記リフトア−ム2に
吊り下げて構成している。
【0011】このように、モ−ア3は、回動支点aより
後側がバランススプリング7によってリフトア−ム2に
吊り下げられた状態で支持されることになるから、全体
の重量バランスにおいて前側(進行方向側)が重くなっ
て下がりぎみに吊り下げられることになる。
後側がバランススプリング7によってリフトア−ム2に
吊り下げられた状態で支持されることになるから、全体
の重量バランスにおいて前側(進行方向側)が重くなっ
て下がりぎみに吊り下げられることになる。
【0012】そして、リフトア−ム2は、図3に示すよ
うに、走行車体1側に装備している昇降油圧シリンダ2
0とリンク21とを連結して昇降操作可能に構成してい
る。つぎに、伝動軸5は、図3および図4に示すよう
に、両端部分にそれぞれユニバ−サルジョイント4を設
けて、基部を走行車体1の動力取出軸16に、先端部を
モ−ア3の入力ギヤボックス22に接続して伝動可能に
構成している。
うに、走行車体1側に装備している昇降油圧シリンダ2
0とリンク21とを連結して昇降操作可能に構成してい
る。つぎに、伝動軸5は、図3および図4に示すよう
に、両端部分にそれぞれユニバ−サルジョイント4を設
けて、基部を走行車体1の動力取出軸16に、先端部を
モ−ア3の入力ギヤボックス22に接続して伝動可能に
構成している。
【0013】23はロ−ラ、24はゲ−ジ輪である。つ
ぎに、上述のように構成された実施例の作用について説
明する。まず、走行車体1は、エンジン10を始動して
回転各部を駆動しながら芝草の刈取作業を開始する。す
ると、モ−ア3は、図4に示すように、刈取地面に接地
させた状態で走行車体1の動力取出軸16からユニバ−
サルジョイント4、伝動軸5、ユニバ−サルジョイント
4を経て回転動力が伝動され、縦軸18を介してブレ−
ド19が駆動され刈取作業を始める。
ぎに、上述のように構成された実施例の作用について説
明する。まず、走行車体1は、エンジン10を始動して
回転各部を駆動しながら芝草の刈取作業を開始する。す
ると、モ−ア3は、図4に示すように、刈取地面に接地
させた状態で走行車体1の動力取出軸16からユニバ−
サルジョイント4、伝動軸5、ユニバ−サルジョイント
4を経て回転動力が伝動され、縦軸18を介してブレ−
ド19が駆動され刈取作業を始める。
【0014】このような刈取作業中において、モ−ア3
は、接地側にあるロ−ラ23や刈高さを設定しているゲ
−ジ輪24に支持された状態で走行車体1と共に前進す
るが、回動支点aより後側の部位6が、バランススプリ
ング7によって吊り下げられて保持されているから、前
側が重い状態で下がりぎみに接地して進行している。し
たがって、モ−ア3は、特に前側が刈取地面の凹凸に適
確に順応しながら前進して設定している刈取り高さを安
定的に保持しながら芝草の刈り取りができる。
は、接地側にあるロ−ラ23や刈高さを設定しているゲ
−ジ輪24に支持された状態で走行車体1と共に前進す
るが、回動支点aより後側の部位6が、バランススプリ
ング7によって吊り下げられて保持されているから、前
側が重い状態で下がりぎみに接地して進行している。し
たがって、モ−ア3は、特に前側が刈取地面の凹凸に適
確に順応しながら前進して設定している刈取り高さを安
定的に保持しながら芝草の刈り取りができる。
【0015】そして、刈取られた芝草は、回転駆動され
ているブレ−ド19の翼片によって撥ね飛ばされるよう
に搬送されて刈刃ハウジング17の後部の排出口側に集
められることになる。このようにして、モ−ア3は、刈
取跡には刈り取られた芝草が帯状に集められており、熊
手によって掻き集め事後処理をするものである。
ているブレ−ド19の翼片によって撥ね飛ばされるよう
に搬送されて刈刃ハウジング17の後部の排出口側に集
められることになる。このようにして、モ−ア3は、刈
取跡には刈り取られた芝草が帯状に集められており、熊
手によって掻き集め事後処理をするものである。
【0016】つぎに、モ−ア3は、庭の端に達して走行
車体1を旋回する場合には、伝動を切らないで昇降油圧
シリンダ20を操作し、リンク21を介してリフトア−
ム2を上方に回動して先端側を持ち上げ、非作業位置ま
で高く上昇する。そのとき、モ−ア3は、全体として上
昇しながら、回動支点aより後側がバランススプリング
7の働きによってリフトア−ム2に極端に接近すること
なく吊り下げ状態に保持されている。このような上昇過
程にあって、伝動軸5は、回転伝動しながら車体1側の
定位置に対して、モ−ア3側が共に上昇するが、両端部
に接続している2つのユニバ−サルジョイント4の折れ
曲がり角に差がほとんど生じない。
車体1を旋回する場合には、伝動を切らないで昇降油圧
シリンダ20を操作し、リンク21を介してリフトア−
ム2を上方に回動して先端側を持ち上げ、非作業位置ま
で高く上昇する。そのとき、モ−ア3は、全体として上
昇しながら、回動支点aより後側がバランススプリング
7の働きによってリフトア−ム2に極端に接近すること
なく吊り下げ状態に保持されている。このような上昇過
程にあって、伝動軸5は、回転伝動しながら車体1側の
定位置に対して、モ−ア3側が共に上昇するが、両端部
に接続している2つのユニバ−サルジョイント4の折れ
曲がり角に差がほとんど生じない。
【0017】したがって、伝動軸5は、角速度変位によ
る振動の発生が少なく、異音を発することもなく、円滑
な回転状態を確保することができる。 別実施例1 つぎに、別実施例1を図5乃至図7に基づいて説明す
る。
る振動の発生が少なく、異音を発することもなく、円滑
な回転状態を確保することができる。 別実施例1 つぎに、別実施例1を図5乃至図7に基づいて説明す
る。
【0018】従来から農作業機(例えばモ−ア、コンバ
イン等)におけるエンジンの排気は、高熱のために、刈
草や排藁に着火するおそれがあって課題となっていた。
別実施例1は、上記課題を解決せんとするものであっ
て、図6および図7に示すような断熱板30を、エンジ
ン31のマフラ−32の排気側に設け、排気を側方に誘
導して刈草、排藁から回避し、着火を未然に防止するも
のである。
イン等)におけるエンジンの排気は、高熱のために、刈
草や排藁に着火するおそれがあって課題となっていた。
別実施例1は、上記課題を解決せんとするものであっ
て、図6および図7に示すような断熱板30を、エンジ
ン31のマフラ−32の排気側に設け、排気を側方に誘
導して刈草、排藁から回避し、着火を未然に防止するも
のである。
【0019】そして、図6に示す実施例の断熱板30
は、共に断熱素材を使用した側板33と平らな回避板3
4とからなり、マフラ−32からの排気を受けて側方に
誘導して排出できる構成としている。そして、図7に示
す実施例の断熱板30は、共に断熱素材を使用した側板
33と円弧状の凹みを有する回避板34とか構成してい
る。この回避板34は、マフラ−32からの排気を円弧
状の凹みによって側方に誘導しながら排出できる特徴を
有する構成としている。
は、共に断熱素材を使用した側板33と平らな回避板3
4とからなり、マフラ−32からの排気を受けて側方に
誘導して排出できる構成としている。そして、図7に示
す実施例の断熱板30は、共に断熱素材を使用した側板
33と円弧状の凹みを有する回避板34とか構成してい
る。この回避板34は、マフラ−32からの排気を円弧
状の凹みによって側方に誘導しながら排出できる特徴を
有する構成としている。
【0020】なお、各断熱板30は、使用しないときに
は、マフラ−32の排気通路から退避させておけばよ
い。以上述べたように、別実施例1は、エンジン31の
マフラ−32の排気通路に断熱板30を設け、異常音を
発することなく排気を刈草や排藁に直接吹き付けないよ
うに側方に回避、誘導するものであるから、収集したコ
レクタから圃場に排出した刈草や、脱穀後の排藁に高温
の排気を吹き付けることを避けて着火を未然に防止し、
安全に作業ができる特徴がある。
は、マフラ−32の排気通路から退避させておけばよ
い。以上述べたように、別実施例1は、エンジン31の
マフラ−32の排気通路に断熱板30を設け、異常音を
発することなく排気を刈草や排藁に直接吹き付けないよ
うに側方に回避、誘導するものであるから、収集したコ
レクタから圃場に排出した刈草や、脱穀後の排藁に高温
の排気を吹き付けることを避けて着火を未然に防止し、
安全に作業ができる特徴がある。
【0021】別実施例2 別実施例2は、四つの車輪(前輪40、後輪41)で走
行する走行車体42にモ−ア43を装着したモ−ア仕様
のトラクタ44において、検出した作業負荷の変動や車
体の傾斜度に応じて、走行抵抗に基づくスリップ率を演
算して、二輪駆動走行(以下「2WD」と略称する。)
と四輪駆動走行(以下「四WD」と略称する。)とに自
動切換えできる構成に関するものである。
行する走行車体42にモ−ア43を装着したモ−ア仕様
のトラクタ44において、検出した作業負荷の変動や車
体の傾斜度に応じて、走行抵抗に基づくスリップ率を演
算して、二輪駆動走行(以下「2WD」と略称する。)
と四輪駆動走行(以下「四WD」と略称する。)とに自
動切換えできる構成に関するものである。
【0022】まず、トラクタ44は、図8に示すよう
に、走行車体42に設けた左右一対の前輪40と後輪4
1との間に、モ−ア43を装備してモ−ア仕様に構成し
ている。そして、走行ミッション装置45は、車体42
に搭載したエンジンから回転動力が伝動され、後輪41
と、前輪伝動軸46を介して前輪40にも回転動力を伝
動する構成としている。
に、走行車体42に設けた左右一対の前輪40と後輪4
1との間に、モ−ア43を装備してモ−ア仕様に構成し
ている。そして、走行ミッション装置45は、車体42
に搭載したエンジンから回転動力が伝動され、後輪41
と、前輪伝動軸46を介して前輪40にも回転動力を伝
動する構成としている。
【0023】そして、前輪40は、具体的には図示しな
いが、上記前輪伝動軸46の基部側(走行ミッション装
置45内)に前輪クラッチ47を設けて、アクチュエ−
タ48によって自動的に断続操作ができる構成としてい
る。したがって、トラクタ44は、前輪クラッチ47の
入り・切りによって、2WDと4WDとに切り換えられ
る構成になっている。
いが、上記前輪伝動軸46の基部側(走行ミッション装
置45内)に前輪クラッチ47を設けて、アクチュエ−
タ48によって自動的に断続操作ができる構成としてい
る。したがって、トラクタ44は、前輪クラッチ47の
入り・切りによって、2WDと4WDとに切り換えられ
る構成になっている。
【0024】つぎに、マイクロコンピュ−タを利用した
コントロ−ラ−Cを説明する。実施例に示すコントロ−
ラCは、予め設定した制御モ−ド及び基準とする各種の
デ−タ−を入力して記憶させており、これらの予め設定
している基準情報と入力側に接続しているスイッチ、セ
ンサ等から入力される情報に基づいて比較演算しながら
出力する制御信号によって前記アクチュエ−タ48を制
御して、前輪クラッチ47を自動的に入り・切り操作す
る構成にしている。
コントロ−ラ−Cを説明する。実施例に示すコントロ−
ラCは、予め設定した制御モ−ド及び基準とする各種の
デ−タ−を入力して記憶させており、これらの予め設定
している基準情報と入力側に接続しているスイッチ、セ
ンサ等から入力される情報に基づいて比較演算しながら
出力する制御信号によって前記アクチュエ−タ48を制
御して、前輪クラッチ47を自動的に入り・切り操作す
る構成にしている。
【0025】まず、コントロ−ラCは、図9に示すよう
に、入力側に、車速センサ49、車輪回転センサ50、
操舵角センサ51、傾斜センサ52、モ−アの刈高セン
サ53をそれぞれ接続して検出情報を入力する構成とし
ている。そして、コントロ−ラCは、出力側に、アクチ
ュエ−タ(電磁バルブ)48を接続して、出力する制御
信号に基づいて油圧機構によって前輪クラッチ47を断
続操作する構成としている。
に、入力側に、車速センサ49、車輪回転センサ50、
操舵角センサ51、傾斜センサ52、モ−アの刈高セン
サ53をそれぞれ接続して検出情報を入力する構成とし
ている。そして、コントロ−ラCは、出力側に、アクチ
ュエ−タ(電磁バルブ)48を接続して、出力する制御
信号に基づいて油圧機構によって前輪クラッチ47を断
続操作する構成としている。
【0026】そして、車速センサ49は、具体的に図示
しないが、発信器と受信器とからなり、超音波を地面に
発信して車体の速度を検出できる構成としている。そし
て、車輪回転センサ50は、車軸から回転速度を検出す
る構成としている。
しないが、発信器と受信器とからなり、超音波を地面に
発信して車体の速度を検出できる構成としている。そし
て、車輪回転センサ50は、車軸から回転速度を検出す
る構成としている。
【0027】まず、別実施例2の基本的な制御について
述べると、コントロ−ラCは、上記構成によって、車速
センサ49と車輪回転センサ50とから入力される検出
情報に基づいてスリップ率を算出し、基準値に比較して
大きい場合には、アクチュエ−タ48に制御信号を出力
して前輪クラッチ47を入りにして、4WDの走行と
し、それ以外の走行を2WDで行なう構成としている。
述べると、コントロ−ラCは、上記構成によって、車速
センサ49と車輪回転センサ50とから入力される検出
情報に基づいてスリップ率を算出し、基準値に比較して
大きい場合には、アクチュエ−タ48に制御信号を出力
して前輪クラッチ47を入りにして、4WDの走行と
し、それ以外の走行を2WDで行なう構成としている。
【0028】以下に述べる各制御モ−ドにおいても、最
終的にはスリップ率の算出に基づいて、2WDと4WD
との間を自動切換えできる制御を組んでいる。つぎに、
第1の制御モ−ドについて、コントロ−ラCは、モ−ア
43の刈高センサ53から入力される検出情報を、予め
設定して記憶させている基準値に比較して、刈り高さが
高い場合、モ−ア43の浮き上がり大きいから作業負荷
が大きいと判断する制御モ−ドを構成している。作業負
荷が基準値より大きい場合には、比較的低いスリップ率
でも4WDに切り換わる設定としている。
終的にはスリップ率の算出に基づいて、2WDと4WD
との間を自動切換えできる制御を組んでいる。つぎに、
第1の制御モ−ドについて、コントロ−ラCは、モ−ア
43の刈高センサ53から入力される検出情報を、予め
設定して記憶させている基準値に比較して、刈り高さが
高い場合、モ−ア43の浮き上がり大きいから作業負荷
が大きいと判断する制御モ−ドを構成している。作業負
荷が基準値より大きい場合には、比較的低いスリップ率
でも4WDに切り換わる設定としている。
【0029】したがって、コントロ−ラCは、第1の制
御モ−ドを選択すると、上記作業負荷と、スリップ率に
基づいてアクチュエ−タ48に制御信号を出力して前輪
クラッチ47を入りにし4WDの走行に切り換える。
御モ−ドを選択すると、上記作業負荷と、スリップ率に
基づいてアクチュエ−タ48に制御信号を出力して前輪
クラッチ47を入りにし4WDの走行に切り換える。
【0030】一般的に、走行抵抗は、作業負荷に左右さ
れることが多く、作業負荷が大きいときには車輪のスリ
ップも増大する傾向がある。つぎに、第2の制御モ−ド
について、コントロ−ラCは、強制的に低刈り(実施例
では45ミリメ−トル以下)にセットした場合、低いス
リップ率でも4WDに切り換わり易く設定し、切換制御
を行なう構成としている。そのとき、トラクタ44は、
この制御モ−ドによって作業を行なうと、モ−ア43の
作業負荷が増大して関連して走行抵抗が増えることによ
りスリップ率が高くなろうとするが、4WDの走行に自
動切換えができるから推進力が強くなり低刈り作業を確
実に行なうことができる。
れることが多く、作業負荷が大きいときには車輪のスリ
ップも増大する傾向がある。つぎに、第2の制御モ−ド
について、コントロ−ラCは、強制的に低刈り(実施例
では45ミリメ−トル以下)にセットした場合、低いス
リップ率でも4WDに切り換わり易く設定し、切換制御
を行なう構成としている。そのとき、トラクタ44は、
この制御モ−ドによって作業を行なうと、モ−ア43の
作業負荷が増大して関連して走行抵抗が増えることによ
りスリップ率が高くなろうとするが、4WDの走行に自
動切換えができるから推進力が強くなり低刈り作業を確
実に行なうことができる。
【0031】つぎに、第3の制御モ−ドについて、コン
トロ−ラCは、傾斜センサ52によって、走行車体42
の前後傾斜(登り走行と下り走行)を検出して2WDと
4WDとに自動切り換えできる構成にしている。すなわ
ち、実施例の場合、コントロ−ラCは、登り傾斜と下り
傾斜との基準値をそれぞれ10度に設定して、予め記憶
させておく。
トロ−ラCは、傾斜センサ52によって、走行車体42
の前後傾斜(登り走行と下り走行)を検出して2WDと
4WDとに自動切り換えできる構成にしている。すなわ
ち、実施例の場合、コントロ−ラCは、登り傾斜と下り
傾斜との基準値をそれぞれ10度に設定して、予め記憶
させておく。
【0032】そして、走行車体42を2WDで走行しな
がら、モ−ア43を駆動して芝草の刈取作業を行なう
が、そのとき、傾斜センサ52から検出情報がコントロ
−ラCに入力されている。このようにして作業を続けて
いる過程において、コントロ−ラCは、常時、検出情報
と基準値を比較演算しながら、走行車体42が登り走
行、又は、下り走行の状態にあることを監視している。
がら、モ−ア43を駆動して芝草の刈取作業を行なう
が、そのとき、傾斜センサ52から検出情報がコントロ
−ラCに入力されている。このようにして作業を続けて
いる過程において、コントロ−ラCは、常時、検出情報
と基準値を比較演算しながら、走行車体42が登り走
行、又は、下り走行の状態にあることを監視している。
【0033】そして、コントロ−ラCは、傾斜センサ5
1から入力されてくる検出値が基準値(実施例の場合、
勾配10度)をオ−バ−し、前述のスリップ率が所定値
に達すると、アクチュエ−タ48に制御信号を出力し、
自動的に4WDに切り換えるものである。
1から入力されてくる検出値が基準値(実施例の場合、
勾配10度)をオ−バ−し、前述のスリップ率が所定値
に達すると、アクチュエ−タ48に制御信号を出力し、
自動的に4WDに切り換えるものである。
【0034】そして、別の制御モ−ドとして走行車体4
2の左右方向の傾斜走行時にも、同様に設定した基準値
をオ−バした場合には、2WDから4WDに自動切換え
しながら走行できる構成にしている。
2の左右方向の傾斜走行時にも、同様に設定した基準値
をオ−バした場合には、2WDから4WDに自動切換え
しながら走行できる構成にしている。
【0035】なお、前述の第3の制御モ−ドと上記別の
制御モ−ドとにおいて、4WDへの切換え条件に、操舵
角センサ51の検出値を組み込んで操舵角が15度以上
の場合にアクチュエ−タ48に制御信号を出力するモ−
ドにしてもよい。
制御モ−ドとにおいて、4WDへの切換え条件に、操舵
角センサ51の検出値を組み込んで操舵角が15度以上
の場合にアクチュエ−タ48に制御信号を出力するモ−
ドにしてもよい。
【0036】要するに、別実施例2は、トラクタ44の
走行推進力を2WDと4WDとに自動切換することによ
り、作業条件に対応した走行が選択できる制御システム
を提供するものである。
走行推進力を2WDと4WDとに自動切換することによ
り、作業条件に対応した走行が選択できる制御システム
を提供するものである。
【図1】本発明の実施例であって、斜面図である。
【図2】本発明の実施例であって、側面図である。
【図3】本発明の実施例であって、側面図である。
【図4】本発明の実施例であって、側面図である。
【図5】本発明の別実施例1であって、作用側面図であ
る。
る。
【図6】本発明の別実施例1であって、斜面図である。
【図7】本発明の別実施例1であって、斜面図である。
【図8】本発明の別実施例2であって、側面図である。
【図9】本発明の別実施例2であって、制御機構のブロ
ック図である。
ック図である。
1 走行車体 2 リフトア−ム 3
モ−ア 4 ユニバ−サルジョイント 5 伝動軸 6
部位 7 バランススプリング a 回動支点。
モ−ア 4 ユニバ−サルジョイント 5 伝動軸 6
部位 7 バランススプリング a 回動支点。
Claims (1)
- 【請求項1】 走行車体1から前進方向側に延長したリ
フトア−ム2に、モ−ア3を回動支点aによって前後方
向へ回動自由に枢着して設け、該モ−ア3は、走行車体
1からユニバ−サルジョイント4を有する伝動軸5によ
って伝動可能に連結して設け、前記モ−ア3は、前記回
動支点aより走行車体1側の部位6を、バランススプリ
ング7によって前記リフトア−ム2に吊持状に連結支持
して構成したフロントモ−アの支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27544599A JP2001095341A (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | フロントモ−アの支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27544599A JP2001095341A (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | フロントモ−アの支持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001095341A true JP2001095341A (ja) | 2001-04-10 |
Family
ID=17555637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27544599A Pending JP2001095341A (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | フロントモ−アの支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001095341A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010213385A (ja) * | 2009-03-06 | 2010-09-24 | Kanzaki Kokyukoki Mfg Co Ltd | 作業車両の車軸駆動装置 |
US8424625B2 (en) | 2009-02-13 | 2013-04-23 | Kanzaki Kokyukoki Mfg. Co., Ltd. | Transaxle |
JP2014094591A (ja) * | 2012-11-07 | 2014-05-22 | Kubota Corp | 作業車両の駆動制御機構 |
US9694679B2 (en) | 2012-11-07 | 2017-07-04 | Kubota Corporation | Drive control system for work vehicle |
EP3326445A1 (en) * | 2016-11-25 | 2018-05-30 | Honda Motor Co., Ltd. | Mower provided with center pivot axle |
-
1999
- 1999-09-29 JP JP27544599A patent/JP2001095341A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8424625B2 (en) | 2009-02-13 | 2013-04-23 | Kanzaki Kokyukoki Mfg. Co., Ltd. | Transaxle |
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US9694679B2 (en) | 2012-11-07 | 2017-07-04 | Kubota Corporation | Drive control system for work vehicle |
EP3326445A1 (en) * | 2016-11-25 | 2018-05-30 | Honda Motor Co., Ltd. | Mower provided with center pivot axle |
US10517208B2 (en) | 2016-11-25 | 2019-12-31 | Honda Motor Co., Ltd. | Mower provided with center pivot axle |
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