JP3435134B2 - 草刈り機 - Google Patents

草刈り機

Info

Publication number
JP3435134B2
JP3435134B2 JP2000300132A JP2000300132A JP3435134B2 JP 3435134 B2 JP3435134 B2 JP 3435134B2 JP 2000300132 A JP2000300132 A JP 2000300132A JP 2000300132 A JP2000300132 A JP 2000300132A JP 3435134 B2 JP3435134 B2 JP 3435134B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle body
wheels
auxiliary
self
rear wheels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000300132A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002101726A (ja
Inventor
章 箕浦
義和 戸越
和夫 鮫島
昌弘 山田
善幸 江崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2000300132A priority Critical patent/JP3435134B2/ja
Priority to US09/789,488 priority patent/US6449933B1/en
Priority to DE10117475A priority patent/DE10117475C2/de
Publication of JP2002101726A publication Critical patent/JP2002101726A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3435134B2 publication Critical patent/JP3435134B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊転自在な前車
輪、左右一対の駆動自在な後車輪、後車軸芯より車体後
方側に位置するエンジンを備える自走車体の前後輪間に
草刈り装置を設けるとともに、前記一対の後車輪の駆動
速度及び駆動方向を各別に変更して車体の操向操作を行
うように構成してある草刈り機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記した草刈り機は、左右後輪が逆方向
に回転するように、かつ、左右後輪の回転速度が等しく
なるように左右後輪を操作することにより、車体が左右
後輪の間の中心を旋回中心にして小回り旋回するもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した草刈り機の場
合、エンジンが後車軸芯より後方側に位置しているなど
によって車体後部に大きな荷重が掛る。このため、後車
輪より後方で接地する補助輪を設けると、前上がりの傾
斜地などでも、前輪側が浮き上がって仕上がりが悪くな
ることを補助輪によって抑制できるなど有利に作業でき
る。ところが、補助輪の配置や支持具合によっては、補
助輪のために旋回性が悪くなるとか、走行振動が発生し
やすくなることがある。本発明の目的は、走行性が悪化
しにくい状態で補助輪を作用させられる草刈り機を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】〔構成〕遊転自在な前車輪、左右一対の駆
動自在な後車輪、後車軸芯より車体後方側に位置するエ
ンジンを備える自走車体の前後輪間に草刈り装置を設け
るとともに、前記一対の後車輪の駆動速度及び駆動方向
を各別に変更して車体の操向操作を行うように構成して
ある草刈り機において、前記後車輪より後方で接地する
補助輪を前記自走車体に昇降自在に支持させるととも
に、前記補助輪を下降付勢するサスペンションばねを備
えさせ、左右後輪を反対方向に同一の駆動速度で駆動し
て車体操向を行う際、前記補助輪が左右後輪の旋回半径
以下の旋回半径で旋回するように補助輪を配置してあ
る。
【0006】〔作用〕補助輪が車体に対して昇降しない
固定式であると、隆起部や凹部を移動していく際、補助
輪に作用する接地反力とか、補助輪が凹部に落ち込むと
かによって車体に振動が発生するとか、車体が前後に傾
斜する姿勢変化が発生しやすくなる。また、水平地から
上り傾斜地に移動しようとしても、その傾斜地の傾斜角
によっては、補助輪が接地して抵抗になり、傾斜地に進
入できない場合がある。これに対し、補助輪がサスペン
ションばねによって下降付勢された昇降式であるから、
隆起部や凹部を移動していく際、補助輪は接地反力のた
めに車体に対して上昇しながら、サスペンションばねの
ために車体に対して下降しながら接地していく。また、
上り傾斜地に進入する際、補助輪は接地反力のために車
体に対して上昇する。これにより、隆起部や凹部があっ
ても補助輪の接地や落ち込みに起因する車体の走行振動
や姿勢変化が発生しにくいようにしながら、かつ、補助
輪が走行抵抗になって上り傾斜地に進入できなくなるこ
とを回避しながら、補助輪によって車体を接地支持させ
られる。
【0007】左右後輪を反対方向に同一の駆動速度で駆
動して車体操向を行う際、補助輪が左右後輪の旋回半径
より外側に突出して旋回する場合、樹木や塀とかの近く
で旋回したり作業する際、後輪がそれに当らないように
注意して走行しても、補助輪が当る場合がある。これに
対し、補助輪が左右後輪の旋回半径以下の旋回半径で旋
回するものだから、樹木などの近くを後輪がそれに当ら
ないように注意しながら旋回したり走行すれば、補助輪
も当らないようにして旋回したり走行できる。
【0008】〔効果〕補助輪が車体に対して昇降しなが
ら、かつ、後車輪の旋回半径以下の旋回半径で旋回しな
がら車体を支持することにより、車体後部の重さなどに
起因して前輪側が浮き上がるとか、補助輪の接地反力で
車体姿勢が変化して刈り高さが不揃いになるということ
を抑制した良好な仕上がりの作業ができ、しかも、走行
振動が発生しにくいとともに補助輪が樹木などに当りに
くいように旋回しやすい走行性のよいものになった。
【0009】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0010】〔構成〕遊転自在な前車輪、左右一対の駆
動自在な後車輪、後車軸芯より車体後方側に位置するエ
ンジンを備える自走車体の前後輪間に草刈り装置を設け
るとともに、前記一対の後車輪の駆動速度及び駆動方向
を各別に変更して車体の操向操作を行うように構成して
ある草刈り機において、前記後車輪より後方で接地する
補助輪を前記自走車体に昇降自在に支持させるととも
に、前記補助輪を下降付勢するサスペンションばねを備
えさせ、左右後輪を反対方向に同一の駆動速度で駆動し
て車体操向を行う際、前記補助輪が前車輪の旋回半径以
下の旋回半径で旋回するように補助輪を配置してある。
【0011】〔作用〕補助輪がサスペンションばねによ
って下降付勢された昇降式であるから、隆起部や凹部を
移動していく際、補助輪は接地反力のために車体に対し
て上昇しながら接地していくとか、サスペンションばね
のために車体に対して下降しながら接地していく。ま
た、上り傾斜地に進入する際、補助輪は接地反力のため
に車体に対して上昇する。これにより、隆起部や凹部が
あっても補助輪の接地や落ち込みに起因する車体の走行
振動や姿勢変化が発生しにくいようにしながら、補助輪
が走行抵抗になって上り傾斜地に進入できなくなること
を回避しながら、補助輪によって車体を接地支持させら
れる。
【0012】左右後輪を反対方向に同一の駆動速度で駆
動して車体操向を行う際、補助輪が前輪の旋回半径より
外側に突出して旋回する場合、樹木や塀とかの近くで旋
回したり作業する際、前輪がそれに当らないように注意
して走行しても、補助輪が当る場合がある。これに対
し、補助輪が前輪の旋回半径以下の旋回半径で旋回する
ものだから、樹木などの近くを前輪がそれに当らないよ
うに注意しながら旋回したり走行すれば、補助輪も当ら
ないようにして旋回したり走行できる。
【0013】〔効果〕補助輪が車体に対して昇降しなが
ら、かつ、前車輪の旋回半径以下の旋回半径で旋回しな
がら車体を支持することにより、車体後部の重さなどに
起因して前輪側が浮き上がるとか、補助輪の接地反力で
車体姿勢が変化して刈り高さが不揃いになるということ
を抑制した良好な仕上がりの作業ができ、しかも、走行
振動が発生しにくいとともに補助輪が樹木などに当りに
くいように旋回しやすい走行性のよいものになった。
【0014】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0015】〔構成〕請求項1又は2による発明の構成
において、前記エンジンの車体横外側に車体前後方向に
沿って位置するとともに前端部分で車体フレームに車体
横向きの軸芯まわりで回動自在に連結している基端側ア
ーム部と、この基端側アーム部の後端部分から車体横向
きに延出し、延出端部分で前記補助輪を支持する先端側
アーム部とで成る補助輪支持アームを自走車体に備えさ
せることにより、前記補助輪を自走車体に昇降自在に支
持させてある。
【0016】〔作用〕前記基端側アーム部と先端側アー
ム部とで成る補助輪支持アームによって補助輪を支持さ
せるものであるから、エンジンが樹木などに寄っていっ
ても当らないように補助輪支持アームによって保護させ
ることができる。
【0017】〔効果〕補助輪支持アームをプロテクター
に利用して安価にエンジンを保護することができる。
【0018】請求項4による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0019】〔構成〕請求項3による発明の構成におい
て、前記補助輪支持アームの前記基端側アーム部を、エ
ンジンの両横側方のうち、草刈り装置からの刈り草を集
草器に送り込むブロワが位置する側とは反対側の横側方
に配置してある。
【0020】〔作用〕補助輪支持アームの基端側アーム
部をエンジンの両横側方のうち、ブロワが位置する側と
は反対側の横側方に配置してあるものだから、ブロワ側
と同じ側に配置するに比し、補助輪支持アームがブロワ
に干渉しないで大ストロークにわたって揺動するように
しながら補助輪支持アームにエンジンのためのプロテク
ター作用を発揮させられる。
【0021】〔効果〕補助輪支持アームをエンジンのプ
ロテクターに利用できるものでありながら、補助輪支持
アームに大揺動ストロークを備えさせて補助輪が大スト
ロークにわたって昇降するようにできる。
【0022】請求項5による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0023】〔構成〕請求項3又は4による発明の構成
において、前記補助輪支持アームの前記基端側アーム部
を、自走車体の両横側のうち、前記草刈り装置の草排出
口が位置する側とは反対側の横側に配置してある。
【0024】〔作用〕樹木などの回りを旋回しながら作
業する際、草刈り装置の草排出口が位置する側を旋回外
側して走行される。これにより、補助輪支持アームが旋
回内側に位置することになり、エンジンが樹木などに寄
っていっても当らないように補助輪支持アームによって
保護されやすくなる。
【0025】〔効果〕補助輪支持アームをプロテクター
に利用して安価にかつ効果的にエンジンを損傷から保護
しながら作業できる。
【0026】請求項6による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0027】〔構成〕請求項1〜5のいずれか1項によ
る発明の構成において、前記前車輪を支持する前車軸部
材を自走車体に対して揺動操作することにより、前車軸
部材によって自走車体の前端側を押し上げ操作させるジ
ャッキ機構を備えてある。
【0028】〔作用〕草刈り装置を点検したり清掃する
とかの際、ジャッキ機構によって前車軸部材を揺動させ
ると、この前車軸部材の押し上げ作用によって車体の前
端側を持ち上げるものである。このとき、補助輪が車体
の前上がり傾斜のために車体に対して上昇しながら接地
しており、車体の後側で支持作用する補助輪と、車体の
前側で支持作用する前車軸部材とによって車体を前上が
り姿勢に安定的に支持させられる。
【0029】〔効果〕車体の前端側を前車軸部材によっ
て持ち上げる際、補助輪と前車軸部材とによって車体を
前上がり姿勢に安定的に支持させて能率よく点検したり
清掃したりできる。
【0030】請求項7による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0031】〔構成〕請求項1〜6のいずれか1項によ
る発明の構成において、前記補助輪を左右一対備えてい
る。
【0032】〔作用〕補助輪を左右一対備えているもの
だから、補助輪の接地幅を広くし、凹部があっても落ち
込まないとか、複数箇所で接地するなど安定的に補助輪
を接地させられる。
【0033】〔効果〕補助輪の安定的に接地によって車
体の姿勢保持を安定的に行わせ、仕上がりのよい作業が
できる。
【0034】請求項8による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0035】〔構成〕請求項1〜7のいずれか1項によ
る発明の構成において、前記補助輪を、自走車体のデパ
ーチャアングル以上に上昇自在に支持させてある。
【0036】〔作用〕補助輪を自走車体のデパーチャア
ングル以上に上昇自在に支持させてあるから、補助輪が
付いた車両全体としてデパーチャアングルを自走車体が
有しているデパーチャアングルと等しいものにしなが
ら、補助輪による車体の支持を行わせられる。
【0037】〔効果〕車体を姿勢変化しにくいように補
助輪によって支持させるものでありながら、車両全体と
してのデパーチャアングルを自走車体が有しているデパ
ーチャアングルと等しいものにし、凹凸が激しい場合で
も車体が接地しにくくて有利に走行できる。
【0038】
【発明の実施の形態】図1、図2などに示すように、左
右一対のキャスタ輪型の前車輪1を遊転自在に有すると
ともに左右一対の後車輪2を駆動自在に有する車体フレ
ーム3を備え、後車軸芯より車体後方側に位置するよう
に配置して前記車体フレーム3の後部に搭載したエンジ
ン4、このエンジン4を覆うエンジンボンネット5を有
する原動部を後部に備え、左右後輪2,2の間のやや前
方上方に位置する運転座席6、運転者が居住する空間を
囲う運転部枠7、この運転部枠7によって支持される日
除け8などを有する運転部を原動部の前側に備え、後車
輪2より車体後方側で接地するキャスタ輪型の補助輪9
を備えている自走車体の前後輪間に、前記車体フレーム
3によって上下に揺動操作自在に支持されている前後一
対の揺動リンク10を介して昇降自在に草刈り装置11
を連結するとともに、前記エンジン4からの回動力を回
転軸12によって草刈り装置11のモーアデッキ11a
の天板上に位置する入力ケース11bに伝達して、モー
アデッキ11aの内部に車体横方向に並んで位置するブ
レード型の回転刈り刃を駆動するように構成してある。
自走車体の原動部の上方に集草器13を設けるととも
に、この集草器13の横側に位置する図4の如き受け入
れ部13aを、エンジン4の車体横外側に配置してある
ブロワ14が途中に付いている搬送ダクト15により、
草刈り装置11のモーアデッキ11aの横一端側に位置
する草排出口11cに接続し、もって、乗用型草刈り機
を構成してある。
【0039】この草刈り機は、主として芝刈り作業に使
用するものであり、草刈り装置11をモーアデッキ11
aの外側に取付けてあるゲージ輪11dが接地する作業
レベルに下降させた状態にして自走車体を走行させる。
すると、草刈り装置11が回動する刈り刃によって芝や
草を切断処理し、刈り草を刈り刃が回転によって供給す
る搬送風によって搬送ダクト15に送り込んでいく。す
ると、ブロワ14がエンジン4の後側の出力部からベル
ト伝動機構16によって伝達される回動力によって駆動
され、草刈り装置11から前記搬送ダクト15の草刈り
装置11とブロワ14の間に位置する部分によってブロ
ワ14の吸引側に送り込まれた刈り草を前記搬送ダクト
15のブロワ14と集草器13との間に位置するととも
に車体上下方向に沿っている部分15aに送り込み、こ
のダクト部分15aに沿わせ揚送して集草器13に送り
込んでいく。
【0040】図3などに示すように、前記エンジン4の
前側の出力部からの回動力を、車体の前記車体フレーム
3の左右一対の後側部分3aどうしにわたって取付けて
ある伝動装置17の入力部に伝達し、この伝動装置17
の出力部の回動力を伝動装置17の両横側に取付けてあ
る静油圧式の走行用無段変速装置18の油圧ポンプに伝
達し、前記一対の走行用無段変速装置18,18の左側
の走行用無段変速装置18の油圧モータの回転出力を左
後輪用の減速ケース19を介して左後輪2に伝達し、前
記一対の走行用無段変速装置18,18の右側の走行用
無段変速装置18の油圧モータの回転出力を右後輪用の
減速ケース19を介して右後輪2に伝達するように構成
してある。前記左後輪用の走行用無段変速装置18の操
作部と、前記右後輪用の走行用無段変速装置18の操作
部とに各別に連動させた左右一対の操縦レバー20,2
0を、運転部の運転座席6の両横側に振り分けて設け
て、前記一対の操縦レバー20,20を各別に車体前後
方向に揺動操作して自走車体の走行及び操向操作を行う
ように構成してある。
【0041】すなわち、左側の操縦レバー20を車体前
後方向に揺動操作することにより、左後輪用の走行用無
段変速装置18が前進伝動状態と中立状態と後進伝動状
態とに切り換わり、左後輪2が前進側や後進側に駆動さ
れたり、停止操作される。右側の操縦レバー20を車体
前後方向に揺動操作することにより、右後輪用の走行用
無段変速装置18が前進伝動状態と中立状態と後進伝動
状態とに切り換わり、右後輪2が前進側や後進側に駆動
されたり、停止操作される。左側の操縦レバー20も右
側の操縦レバー20も中立位置から前方側に揺動操作し
てその操作ストロークを大にするほど、走行用無段変速
装置18が前進側に高速側になり、中立位置から後方側
に揺動操作してその操作ストロークを大にするほど、走
行用無段変速装置18が後進側に高速側になる。つま
り、左右の操縦レバー20,20によって左後輪用と右
後輪用の走行用無段変速装置18を各別に操作し、左右
後輪2,2を各別に駆動及び停止操作することにより、
自走車体が前進側や後進側に走行するとともに増減速す
る。そして、左右後輪2,2の駆動速度及び駆動方向を
各別に変更することにより、自走車体が直進走行した
り、走行方向を左向きや右向きに変更する。
【0042】図1、図3などに示すように、左右前輪
1,1は、前車輪1を車軸芯まわりで回動自在に支持し
ている前輪支持体21が両端部に操向軸芯21aまわり
で回動自在に連結している前車軸部材22を介して前記
車体フレーム3の前端部に支持させてある。これによ
り、左右前輪1,1は、自走車体が操向操作される際、
前輪支持体21と共に操向軸芯21aのまわりで回動し
て向き変化する
【0043】図3、図4などに示すように、補助輪9
は、この補助輪9を車軸芯まわりで回動自在に支持する
二又形状の車輪支持体23が先端側に操向軸芯23aま
わりで回動自在に連結している補助輪支持アーム24を
介して、自走車体の車体フレーム3の前記一対の後側部
分3aの一方によって支持させてある。前記補助輪支持
アーム24は、エンジン4の車体横方向での両横外側の
うち、草刈り装置11の前記草排出口11c、及び、搬
送ダクト15の前記ブロワ14が位置する側とは反対側
に位置する方の横外側に車体前後方向に沿って位置して
いるとともに基端側が前記後側フレーム部分3aの外面
側に車体横向きの軸芯24aまわりで回動自在に連結し
ている基端側アーム部24bと、この基端側アーム部2
4bの後端部分からエンジン4が位置する方向に車体横
向きにエンジン4の後方まで延出し、延出端部分で前記
車輪支持体23を介して補助輪9を支持している先端側
アーム部分24cとによって構成してある。
【0044】これにより、補助輪9は、補助輪支持アー
ム24の上下揺動のために、図6に示す如く自走車体の
デパーチャアングルA以上に上昇することが可能な状態
で自走車体に対して昇降し、自走車体が操向操作される
際、車輪支持体23と共に操向軸芯23aまわりで回動
して向き変化する。
【0045】図1、図5などに示すように、前記補助輪
支持アーム24の基端側アーム部24bの途中に連結ピ
ン25によって一端側が回動自在に連結している補助輪
側のばね受け体26と、車体フレーム3の前記後側フレ
ーム側部分3に支持される支柱27に連結ピン28によ
って一端側が回動自在に連結している車体側のばね受け
体29とにわたり、外径が大小異なる2個のコイルスプ
リング30a,30bを内外2重に同芯状に組み合わせ
て成るサスペンションスプリング30と、このサスペン
ションスプリング30の内部を貫通しているスプリング
ホルダー31とを取付けてある。スプリングホルダー3
1の一端側は、補助輪側のばね受け体26に固定され、
他端側は車体側のばね受け体29の支持部29aを摺動
自在に貫通している。サスペンションスプリング30
は、スプリングホルダー31によって挫屈防止されなが
ら車体側のばね受け体29を反力部材にして補助輪側の
ばね受け体26を介して補助輪支持アーム24を下降側
に揺動付勢することよって補助輪9を下降側に付勢する
ように構成し、かつ、補助輪9に作用して補助輪支持ア
ーム24を介して補助輪側のばね受け体26に作用する
接地反力によって短縮側に弾性変形されて、補助輪支持
アーム24が上昇揺動することを許容して補助輪9の上
昇を可能にするように構成してある。
【0046】したがって、補助輪9は、隆起部や凹部が
あるとか自走車体が前後に傾斜すると、接地反力のため
にサスペンションばね30に抗して車体に対して上昇し
たり、サスペンションばね30のために車体に対して下
降して車体に走行振動や姿勢変化を与えないようにしな
がら接地していき、車体の前端側が浮き上がることを抑
制するように車体を支持していく。
【0047】自走車体を操向操作する際の前車輪1と後
車輪2と補助輪9の旋回半径の関係が図2に示す如くな
るように補助輪9を配置してある。すなわち、左右後輪
2の駆動方向を互いに反対方向にするとともに左右後輪
2の駆動速度を同一にし、平面視において後車軸芯上に
位置する左右後輪の間の中心を旋回中心Pとして車体が
向き変化するように自走車体を操向操作する際、左右前
輪1は、前記旋回中心Pから前記操向軸芯21aまでの
直線距離を旋回半径R1として旋回し、左右後輪2は旋
回半径R2で旋回し、補助輪9は、前記旋回中心Pから
前記操向軸芯23aまでの直線距離を旋回半径R3とし
て旋回する。そして、補助輪9の前記旋回半径R3が左
右後輪2の前記旋回半径R2より大で、かつ、左右前輪
1の前記旋回半径R1以下になるように配置してある。
【0048】図1、図9などに示すように、前記前車軸
部材22の中間部を、車体フレーム3の前端部分にブラ
ケットを付設して設けた前輪支持部3bに連結軸32に
よって回動自在に支持させ、前車軸部材22が連結軸3
2の車体前後向きの軸芯まわりで自走車体に対してロー
リングすることを可能にしてある。
【0049】前記前車軸部材22を揺動操作するように
前車軸部材22中間部から延出している操作体33と、
この操作体33のローリング用長孔33aに摺動自在に
入り込んでいる連結ピン34aによって一端側が操作体
33に連結し、他端側が車体フレーム3の前端部分に連
結しているねじ式ジャッキ機構34とにより、ジャッキ
アップ装置を構成してある。
【0050】つまり、走行地面が左右に傾斜していた
り、前車輪1が隆起部に乗り上がるとか凹部に落ち込む
とかすると、前記操作体34がローリング用長孔34a
の作用によってジャッキ機構34に対して相対移動でき
る範囲内において前車軸部材22が車体フレーム3に対
してローリングし、これによって左右前輪1の車体フレ
ーム3に対する取付け高さが変化して車体を左右方向で
水平であるとかそれに近い姿勢に維持しながら作業でき
る。
【0051】草刈り装置11のモーアデッキ11aの内
部を点検するなどの場合、前記前輪支持部3bの上方お
よび前方を覆っている図1の如きカバー35を開放して
前車軸持部材22の一端側を上昇させられるように前輪
支持部3bの上方を開放し、図9(ロ)に示すように、
車体フレーム3が備えているホルダー36から取外した
操作ハンドル34bを回動操作してジャッキ機構34を
伸張側に作動させる。すると、このジャッキ機構34の
伸張力により、前車軸部材22が車体フレーム3に対し
て揺動して下降側の前輪1を接地部材にして車体の前側
を押し上げる。これによって草刈り装置11の前端側を
持ち上げてモーアデッキ11aの内部を前方向きに開放
できる。
【0052】図7、図8などに示すように、集草器13
は、集草器13を軸芯34aまわりで回動自在に支持し
ている支持フレーム34と、この支持フレーム34に先
端側が回動自在に連結している一対の揺動リンク38
a,38aを備えるリンク機構38とを介して運転部枠
7の支柱部分に支持させてある。つまり、リンク機構3
8に備えてあるリフトシリンダ(図示せず)を操作する
ことにより、リンク機構38がリフトシリンダの駆動力
によって揺動操作されて集草器13を原動部の上方近く
に位置する下降回収位置と、この下降回収位置より上昇
した排出位置とに昇降操作する。支持フレーム34に備
えてあるダンプシリンダ40を操作すると、集草器13
がダンプシリンダ40の駆動力によって排出口が後向き
になった回収姿勢と、排出口が下向きになった排出姿勢
とに軸芯34aまわりで回動する。集草器13にこれの
排出口を開閉するように揺動自在に設けてある蓋体41
と、前記支持フレーム34とにわたって取付けてあるリ
ンク機構42の作用により、集草器13が排出姿勢にな
れば蓋体41が自動的に開放し、集草器13が回収姿勢
になれば蓋体41が自動的に閉じる。
【0053】〔別実施形態〕図10は、別の実施例を備
える草刈り機を示し、この草刈り機にあっては、左右後
輪2の駆動方向を互いに反対方向にするとともに左右後
輪2の駆動速度を同一にし、平面視において後車軸芯上
に位置する左右後輪の間の中心を旋回中心Pとして車体
が向き変化するように自走車体を操向操作する際、補助
輪9は、左右前輪1の旋回半径R1より小で、かつ、左
右後輪2の旋回半径R2以下の旋回半径R3で旋回する
ように構成してある。
【0054】図11及び図12は、さらに別の実施形態
を備える草刈り機を示し、これらの草刈り機にあって
は、左右一対の補助輪9を備えている。左右後輪2の駆
動方向を互いに反対方向にするとともに左右後輪2の駆
動速度を同一にし、平面視において後車軸芯上に位置す
る左右後輪の間の中心を旋回中心Pとして車体が向き変
化するように自走車体を操向操作する際、一対の補助輪
9は、左右前輪1の旋回半径R1より小で、かつ、左右
後輪2の旋回半径R2以下の旋回半径R3で旋回するよ
うに構成してある。
【0055】図11に示す草刈り機にあっては、左右一
対の補助輪9が補助輪支持アーム24に対して一つの操
向軸芯23aのまわりで向き変化するように支持させて
ある。
【0056】図12に示す草刈り機にあっては、左右一
対の補助輪9が補助輪支持アーム24に対して各別の操
向軸芯23aまわりで向き変化するように支持させてあ
る。
【0057】左右一対の補助輪9を備えさせる場合も、
両補助輪9の前記旋回半径R3が左右後輪2の旋回半径
R2より大で、かつ、左右前輪1の旋回半径R1以下に
なるように構成して実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型草刈り機全体の側面図
【図2】乗用型草刈り機全体の平面図
【図3】車体フレームを示す平面図
【図4】乗用型草刈り機全体の後面図
【図5】サスペンションばねの断面図
【図6】補助輪の上昇状態を示す側面図
【図7】集草器支持構造の側面図
【図8】集草器の上昇状態を示す側面図
【図9】前車軸部材の取付け構造、ジャッキ機構を示す
正面図
【図10】別の実施形態を備える草刈り機の概略平面図
【図11】さらに別の実施形態を備える草刈り機の概略
平面図
【図12】さらに別の実施形態を備える草刈り機の概略
平面図
【符号の説明】
1 前車輪 2 後車輪 3a 車体体フレーム 4 エンジン 9 補助輪 11 草刈り装置 11a 草排出口 13 集草器 14 ブロワ 22 前車軸部材 24 補助輪支持アーム 24a 軸芯 24b 補助輪支持アームの基端側部分 24c 補助輪支持アームの先端側部分 30 サスペンションばね 34 ジャッキ機構 R1 前輪の旋回半径 R2 後輪の旋回半径 R3 補助輪の旋回半径
フロントページの続き (72)発明者 山田 昌弘 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 江崎 善幸 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平6−209635(JP,A) 実開 平5−91239(JP,U) 実開 昭62−53612(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 34/63 - 34/64

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊転自在な前車輪、左右一対の駆動自在
    な後車輪、後車軸芯より車体後方側に位置するエンジン
    を備える自走車体の前後輪間に草刈り装置を設けるとと
    もに、前記一対の後車輪の駆動速度及び駆動方向を各別
    に変更して車体の操向操作を行うように構成してある草
    刈り機であって、 前記後車輪より後方で接地する補助輪を前記自走車体に
    昇降自在に支持させるとともに、前記補助輪を下降付勢
    するサスペンションばねを備えさせ、左右後輪を反対方
    向に同一の駆動速度で駆動して車体操向を行う際、前記
    補助輪が左右後輪の旋回半径以下の旋回半径で旋回する
    ように補助輪を配置してある草刈り機。
  2. 【請求項2】 遊転自在な前車輪、左右一対の駆動自在
    な後車輪、後車軸芯より車体後方側に位置するエンジン
    を備える自走車体の前後輪間に草刈り装置を設けるとと
    もに、前記一対の後車輪の駆動速度及び駆動方向を各別
    に変更して車体の操向操作を行うように構成してある草
    刈り機であって、 前記後車輪より後方で接地する補助輪を前記自走車体に
    昇降自在に支持させるとともに、前記補助輪を下降付勢
    するサスペンションばねを備えさせ、左右後輪を反対方
    向に同一の駆動速度で駆動して車体操向を行う際、前記
    補助輪が前車輪の旋回半径以下の旋回半径で旋回するよ
    うに補助輪を配置してある草刈り機。
  3. 【請求項3】 前記エンジンの車体横外側に車体前後方
    向に沿って位置するとともに前端部分で車体フレームに
    車体横向きの軸芯まわりで回動自在に連結している基端
    側アーム部と、この基端側アーム部の後端部分から車体
    横向きに延出し、延出端部分で前記補助輪を支持する先
    端側アーム部とで成る補助輪支持アームを自走車体に備
    えさせることにより、前記補助輪を自走車体に昇降自在
    に支持させてある請求項1又は2記載の草刈り機。
  4. 【請求項4】 前記補助輪支持アームの前記基端側アー
    ム部を、エンジンの両横側方のうち、草刈り装置からの
    刈り草を集草器に送り込むブロワが位置する側とは反対
    側の横側方に配置してある請求項3記載の草刈り機。
  5. 【請求項5】 前記補助輪支持アームの前記基端側アー
    ム部を、自走車体の両横側のうち、前記草刈り装置の草
    排出口が位置する側とは反対側の横側に配置してある請
    求項3又は4記載の草刈り機。
  6. 【請求項6】 前記前車輪を支持する前車軸部材を自走
    車体に対して揺動操作することにより、前車軸部材によ
    って自走車体の前端側を押し上げ操作させるジャッキ機
    構を備えてある請求項1 〜5のいずれか1項に記載の草
    刈り機。
  7. 【請求項7】 前記補助輪を左右一対備えている請求項
    1〜6のいずれか1項に記載の草刈り機。
  8. 【請求項8】 前記補助輪を、自走車体のデパーチャア
    ングル以上に上昇自在に支持させてある請求項1〜7の
    いずれか1項に記載の芝刈り機。
JP2000300132A 2000-09-29 2000-09-29 草刈り機 Expired - Fee Related JP3435134B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000300132A JP3435134B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 草刈り機
US09/789,488 US6449933B1 (en) 2000-09-29 2001-02-20 Lawn mower
DE10117475A DE10117475C2 (de) 2000-09-29 2001-04-07 Rasenmäher

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000300132A JP3435134B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 草刈り機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002101726A JP2002101726A (ja) 2002-04-09
JP3435134B2 true JP3435134B2 (ja) 2003-08-11

Family

ID=18781854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000300132A Expired - Fee Related JP3435134B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 草刈り機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3435134B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4773314B2 (ja) * 2006-10-20 2011-09-14 株式会社クボタ 草刈機
US11499470B2 (en) 2020-04-29 2022-11-15 Exmark Manufacturing Company Incorporated Vehicle with parallel engine cooling systems

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002101726A (ja) 2002-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5964082A (en) Power mower with riding platform for supporting standing-operator
US6449933B1 (en) Lawn mower
JP3435134B2 (ja) 草刈り機
JP4537959B2 (ja) 草刈機
US6405515B1 (en) Power mower with riding platform for supporting standing-operator
JP2020089336A (ja) 乗用芝刈機
JP3383553B2 (ja) リールモーア
JP3374050B2 (ja) 乗用型芝刈機
JP2721771B2 (ja) 芝刈機
JP3708422B2 (ja) 芝刈機
JP2760700B2 (ja) 芝刈機
JP3374048B2 (ja) 乗用型芝刈機
JPH05328813A (ja) 芝刈機
JPH05328814A (ja) 芝刈機
JPH0212819Y2 (ja)
JP3648400B2 (ja) 芝刈機
JPH1076970A (ja) 乗用型芝刈機
JP3652229B2 (ja) 作業車
JPH05328816A (ja) 芝刈機
JP3383581B2 (ja) 乗用型草刈機
JP3283449B2 (ja) 草刈り装置
JPH05178172A (ja) 移動作業車
JPH08256555A (ja) 乗用芝刈機
JP2567508B2 (ja) 芝刈り用の作業車の旋回装置
JP4367917B2 (ja) 芝刈機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090530

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090530

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100530

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110530

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120530

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees