JP3652229B2 - 作業車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、前輪を両端側で支持している前輪支持部材が車体フレームの前端部にローリング自在に連結しているとともに、車体前端部に位置する運転ステップを有した搭乗型運転部を設けてある作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記作業車においては、運転者の足元に前輪支持部材が位置する。このため、従来、運転ステップに前輪支持部材の上方に位置する部分を設け、この上方部分を使用することによって前輪支持部材の上方に足を置きながら運転できるようになったものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種の作業車において、従来、運転ステップの前記上方部分の車体横方向の幅が広いことから、障害物の近くを走行する場合など、運転部から前輪付近を見みようとしても、運転ステップの前記上方部分が障害になって見通しにくい場合があった。殊に、前輪支持部材がローリングしていると、前輪が車体内側に寄ることから、見通しが悪くなりがちであった。
本発明の目的は、前輪支持部材の上方に足を置くことが可能でありながら、前輪付近の見通しが比較的よい作業車を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】
〔構成〕
左右一対の遊転自在なキャスタ型の前輪を両端側で支持している前輪支持部材が車体フレームの前端部にローリング自在に連結しているとともに、車体前端部に位置する運転ステップを有した搭乗型運転部を設けてある作業車において、前記運転ステップに、前記前輪支持部材の上方に位置する上方部分を備えてあるとともに、前記運転ステップにおける前記上方部分の幅全体に亘る車体横方向幅がこのカバー部分より車体後方側に位置する部分の車体横方向幅よりも小であり、かつ、前記上方部分が車体横幅方向での中央部に位置するように前記運転ステップを形成して、前記上方部分の左右に位置する前輪支持部材が平面視で露出していると共に、前記左右の前輪が平面視で露出した状態で前記前輪支持部材の両端側で支持されている。
【0006】
〔作用〕
運転ステップの前記上方部分を使用すれば、前輪支持部材の上方に足を置くことができる。
運転ステップの前記上方部分の幅全体に亘る車体横方向幅がこの上方部分よりも車体後方側に位置する部分のそれより小であり、その上方部分が車体の横幅方向での中央部に位置していて、上方部分の左右に位置する前輪支持部材が平面視で露出していると共に、前左右の前輪が平面視で露出した状態で前輪支持部材の両端側で支持されていることから、上方部分の横端が後方側部分の横端よりも車体内側に位置することになり、運転部から前輪付近を見通す際、上方部分が障害物になりにくい。また、前輪支持部材がローリングして前輪が車体内側に寄っている場合でも、障害物になりにくい。
【0007】
〔効果〕
したがって、前記上方部分を使用することにより、足を前方に延ばして前輪支持部材の上方に置きながら楽に運転できる。その割には、樹木などの障害物がある場合でも、上方部分が障害物になりにくくて前輪付近を容易に見通しやすく、障害物の極力近くまで走行して作業できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1、図2に示すように、左右一対の遊転自在なキャスタ型の前輪1、左右一対の駆動自在な後輪2、車体前端部に位置する運転ステップ30や、この運転ステップ30と後輪2の間に位置する運転座席4を有する搭乗型運転部、車体後端部に位置するエンジン5を有する原動部を備えている車体の前後輪間に、芝刈り装置10をリンク機構6を介して連結するとともに、このリンク機構6をリフトシリンダ7によって上下に揺動操作することによって芝刈り装置10を昇降操作するように構成し、エンジン5からの回動力を回転軸27によって芝刈り装置10のモーアデッキ11の上面側に位置する入力ケース12に伝達することによって芝刈り装置10の複数枚のブレード型の回転刈り刃13を駆動するように構成して、乗用型芝刈り機を構成してある。
【0009】
図1、図3などに示すように、U字状に屈曲形成した角筒部材の前端側どうしを車体横向きの連結フレームによって連結して成る前部車体フレーム8aと、この前部車体フレーム8aの後側の車体横向き部分に前端側が連結している左右一対の板金材製の後部車体フレーム8bとによって前記車体の車体フレーム8を構成してある。
【0010】
図3、図4などに示すように、エンジン5からの回動力を、前記左右一対の後部車体フレーム8bの中間部どうしにわたって取付けてある後輪駆動装置20が備えている一対の静油圧式の走行用無段変速装置21の油圧ポンプに伝達し、前記一対の走行用無段変速装置21の一方の油圧モータの回転出力を左後輪用の減速ケース22を介して左後輪2に伝達し、前記一対の走行用無段変速装置21の他方の油圧モータの回転出力を右後輪用の減速ケース22を介して右後輪2に伝達するように構成してある。
【0011】
すなわち、運転部の運転座席4の両横側に設けてある走行レバー23の左側の走行レバー23によって左後輪用の走行用無段変速装置21を操作し、前記一対の走行レバー23,23の右側の走行レバー23によって右後輪用の走行用無段変速装置21を操作することによって左右後輪2,2の駆動方向や駆動速度を各別に変更し、左右後輪2,2に速度差を与えたり、左右後輪2,2の駆動方向を相違させることによって車体の操向操作を行い、左右後輪2,2の駆動速度や駆動方向を変更することによって車体の走行速度や走行方向を変更し、左右後輪2,2の駆動を停止させることによって車体の停止操作を行う。
【0012】
図5、図6、図7などに示すように、前記前部車体フレーム8aの前側の車体横向き部分の車体横方向での中間部に、板金を付設して前輪支持部8cを設け、前輪1を下端部で遊転自在に支持している前輪支持フォーク9aの上端側が両端部に車体上下向きの軸芯まわりで回動自在に連結していることによって前輪1を両端側で遊転および操向自在に支持している車体横向きの角筒材で成る前輪支持部材9の中間部を、連結軸8dによって前記前輪支持部8cに回動自在に連結することにより、前記前輪支持部材9を車体フレーム8の前端部に前記連結軸8dの車体前後向きの軸芯Xまわりでローリング自在に連結してある。
【0013】
前記前輪支持部材9をローリング操作するように前輪支持部材9の中間部から延出している操作体40と、この操作体40の長孔40aに摺動自在に入り込んでいる連結ピン41によって一端側が操作体40に連結し、他端側が前部車体フレーム8aに連結しているねじ式ジャッキ機構42とにより、ジャッキアップ装置を構成してある。
【0014】
つまり、走行地面が左右に傾斜していたり、前輪1が隆起部に乗り上がるとか凹部に落ち込むとかすると、前記操作体40が長孔40aの作用によってジャッキ機構42に対して相対移動できる範囲内において前輪支持部材9が車体フレーム8に対してローリングし、これによって左右前輪1の車体フレーム8に対する取付け高さが変化して車体を左右方向で水平であるとかそれに近い姿勢に維持しながら作業できる。
【0015】
芝刈り装置10のモーアデッキ11の内部を点検するなどの場合、前記前輪支持部8cの上方および前方を覆っている支持部カバー31の取付けアーム部31aが前輪支持部8cに回動自在に連結している軸芯まわりで支持部カバー31を車体前方側に揺動操作することにより、支持部カバー31のロック用アーム部31bを前輪支持部8cに備えてあるホルダー33から抜き外し、支持部カバー31を前輪支持部8cから前方に離間させた開放位置に切り換えることにより、前輪支持部材9の一端側を上昇させられるように前輪支持部8cの上方を開放する。そして、図5(ロ)に示すように、ジャッキ装置42の操作ハンドル42aを前部車体フレーム部8aに備えてあるホルダー43から取外して回転操作してジャッキ装置42を伸張作動させる。すると、このジャッキ装置42の伸張力により、前輪支持部材9がローリングして下降側の前輪1を接地部材にして車体の前側を持ち上げることによって芝刈り装置10の前端側を持ち上げ、モーアデッキ11の内部を前方向きに開放できる。
【0016】
図2、図8などに示すように、前記運転ステップ30は、前記支持部カバー31の前輪支持部材9の上方に位置している天板部分で成る上方部分31cと、この上方部分31cよりも車体後方側に位置するステップ部分としてのステップ本体32とによって構成してある。ステップ本体32は、前記前部車体フレーム8aの左右部分どうしの間に入り込んでいるとともにこの左右部分が側壁になるように上面が左右部分の上面よりやや低レベルに位置しているセンター部分32aと、前部車体フレーム8aの左右部分の上面に載るサイド部分32bと、前記センター部分32aおよびサイド部分32bの前端から車体前方向きに前方側ほど高レベルに位置する前上がり傾斜の状態で前記上方部分31cの後端まで、かつ、この上方部分31cの配置レベルに等しいレベルまで延出している傾斜部分32cとによって構成してある。
【0017】
運転ステップ30は、運転部から左右前輪1の付近を見通す際に障害物になりにくいように図2などに示す如く構成してある。
すなわち、前記上方部分31cの車体横方向幅L1を前記ステップ本体32の車体横方向幅L2より小にするとともに、この上方部分31cを車体横幅方向での中央部に配置してある。前記ステップ本体32における前記傾斜部分32cの両横縁32dを、車体前方側ほど車体内側に入り込む傾斜縁にしてある。
【0018】
芝刈り装置10のモーアデッキ11の前側壁部11a、横側壁部11b、後側壁部11cにおける下端側の縁部を、障害物や地面に接触して若干の摩滅が発生してもモーアデッキ11の強度が低下しにくいように図9の如く構成してある。すなわち、図9(イ)に示すように、前側壁部11aの縁部においては、モーアデッキ11を形成する板金の屈曲端部の内部に断面矩形の補強芯材14を設けてある。図9(ロ)に示すように、横側壁部11bと後側壁部11cの縁部においては、モーアデッキ11を形成する板金の屈曲端部の内部に断面円形の補強芯材15を設けてある。
【0019】
図1、図4に示すように、前記左右の後部車体フレーム8bの前記減速ケース22が連結している部分に、減速ケース22の下側端縁よりその外側に突出する部分8eを設けてある。すなわち、後輪2が縁石から外れて落下したなどの場合、後部車体フレーム8bの突出部分8eが縁石などに当り、減速ケース22が縁石などに当って割れたり摩滅することを防止するプロテクターになる。
〔別実施形態〕
本発明は、芝刈り機の他、吸塵機などにも適用できる。したがって、これらを総称して作業車と呼称する。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型芝刈り機全体の側面図
【図2】乗用型芝刈り機全体の平面図
【図3】車体フレームの平面図
【図4】後輪取付け部の後面図
【図5】前輪支持構造の正面図
【図6】支持部カバー取付け部の縦断側面図
【図7】支持部カバー取付け部の縦断正面図
【図8】運転ステップの分解状態での斜視図
【図9】モーアデッキの側壁部の断面図
【符号の説明】
1 前輪
8 車体フレーム
9 前輪支持部材
30 運転ステップ
31c 運転ステップの上方部分
32 運転ステップの後部分
L1 上方部分の車体横方向幅
L2 後部分の車体横方向幅
Claims (1)
- 左右一対の遊転自在なキャスタ型の前輪(1)を両端側で支持している前輪支持部材(9)が車体フレーム(8)の前端部にローリング自在に連結しているとともに、車体前端部に位置する運転ステップ(30)を有した搭乗型運転部を設けてある作業車であって、
前記運転ステップ(30)に、前記前輪支持部材(9)の上方に位置する上方部分(31c)を備えてあるとともに、前記運転ステップ(30)における前記上方部分(31c)の幅全体に亘る車体横方向幅がこの上方部分(31c)より車体後方側に位置する部分(32)の車体横方向幅よりも小であり、かつ、前記上方部分(31c)が車体横幅方向での中央部に位置するように前記運転ステップ(30)を形成して、前記上方部分(31c)の左右に位置する前輪支持部材(9)が平面視で露出していると共に、前記左右の前輪(1)が平面視で露出した状態で前記前輪支持部材(9)の両端側で支持されている作業車。
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