JP4271760B2 - 作業車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、作業車の一形態として、左右一対のクローラ式の走行部間に車体フレームを介設し、同車体フレーム上に運転部と原動機部を設けて自走可能となすと共に、車体フレームの前端部には前装作業機を取付け可能となす一方、後端部には後装作業機を取付け可能となして、各作業機により作業を可能としたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した作業車では、走行部の前後端部の位置が車体フレームに対して一定であるために、車体フレームの前端部に前装作業機を取付けた場合には、車体の重心位置が前方に移動して、走行部の後端部側が浮上ることがある一方、車体フレームの後端部に後装作業機を取付けた場合には、車体の重心位置が後方に移動して、走行部の前端部側が浮上ることがある。
【0004】
そのために、車体の前後バランスを良好に確保すべく、別途にバランスウエイトを取付ける必要性がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、左右一対のクローラ式の走行部間に車体フレームを介設し、同車体フレーム上に運転部と原動機部を設けて自走可能となすと共に、車体フレームの前端部には前装作業機を取付け可能となす一方、後端部には後装作業機を取付け可能となして、各作業機により作業を可能とした作業機において、各走行部は、前後方向に伸延する走行フレームと、同走行フレームの前・後端部にそれぞれ取付けた前・後側従動輪と、走行フレームの中途部の上方位置に配設した駆動輪と、これら前・後側従動輪と駆動輪との間に巻回した履帯とを具備し、前側従動輪は、駆動輪に対して前方へ位置変更可能となす一方、後側従動輪は、駆動輪に対して後方へ位置変更可能となしたことを特徴とする作業車を提供せんとするものである。
【0006】
また、本発明は、次の構成にも特徴を有する。
【0007】
▲1▼ 走行フレームの前端部に、前側従動輪を支持する前側アイドラフォークを前方向へ向けて進退スライド位置調節自在に取付ける一方、走行フレームの後端部に、後側従動輪を支持する後側アイドラフォークを後方へ向けて進退スライド位置調節自在に取付けたこと。
【0008】
▲2▼ 走行フレームの前・後端部に、それぞれ前・後側従動輪を支持するアイドラフォークを相互に振り替え自在に取付けると共に、一方のアイドラフォークは、他方のアイドラフォークに比して前後方向に長幅に形成したこと。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【0010】
すなわち、本発明に係る作業車は、基本的構造として、左右一対のクローラ式の走行部間に車体フレームを介設し、同車体フレーム上に運転部と原動機部を設けて自走可能となすと共に、車体フレームの前端部には前装作業機を取付け可能となす一方、後端部には後装作業機を取付け可能となして、各作業機により作業を可能としている。
【0011】
そして、特徴的構造として、各走行部は、前後方向に伸延する走行フレームと、同走行フレームの前・後端部にそれぞれ取付けた前、後側従動輪と、走行フレームの中途部の上方位置に配設した駆動輪と、これら前・後側従動輪と駆動輪との間に巻回した履帯とを具備し、前側従動輪は、駆動輪に対して前方へ位置変更可能となす一方、後側従動輪は、駆動輪に対して後方へ位置変更可能となしている。
【0012】
このようにして、車体フレームの前端部に前装作業機を取付ける場合には、車体重心位置が前方に移動することを見越して、あらかじめ前側従動輪を前方へ位置変更することにより、走行部の接地面の前後方向中心位置を、前方へ移動させて、前装作業機取付け後の車体重心位置に近接させることができる。その結果、車体の前後バランスを良好に確保することができる。
【0013】
また、車体フレームの後端部に後装作業機を取付ける場合には、車体重心位置が後方に移動することを見越して、あらかじめ後側従動輪を後方へ位置変更することにより、走行部の接地面の前後方向中心位置を、後方へ移動させて、後装作業機取付け後の車体重心位置に近接させることができる。その結果、車体の前後バランスを良好に確保することができる。
【0014】
また、前・後側従動輪をそれぞれ位置変更させる具体的形態としては、以下のものがある。
【0015】
▲1▼ 前・後側従動輪を支持するアイドラフォークを、車体フレームの前後端部にそれぞれ進退スライド位置調節自在に取付けて、各アイドラフォークを介して前・後側従動輪を位置変更させる。
【0016】
▲2▼ 一方のアイドラフォークを他方のアイドラフォークに比して前後方向に長幅に形成して、これらを走行フレームの前・後端部に相互に振り替え自在に取付けて、各アイドラフォークを介して前・後側従動輪を位置変更させる。
【0017】
▲3▼ 走行フレームの前・後端部に、それぞれ位置固定した前・後側従動輪と位置変更自在とした前・後側従動輪とを取付けると共に、位置変更自在とした前側(後側)従動輪は、位置固定した前側(後側)従動輪の前方(後方)に位置する使用位置と、位置固定した前側(後側)従動輪の後方(前方)に位置する不使用位置との間で位置変更させる。
【0018】
▲4▼ 前・後側従動輪を支持する前・後側アイドラフォークを、走行フレーム中に挿通した連結体を介して一体的に連結して、前・後側従動輪を一体的に前後スライド移動させて位置変更させる。
【0019】
▲5▼ 車体フレームに対して走行フレームを前後方向に移動させて、前・後側従動輪を位置変更させる。
【0020】
このようにして、前・後側従動輪を簡単に位置変更させることができて、前記した効果を奏することができる。
【0021】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0022】
図1及び図2に示すAは、本発明に係る作業車であり、同作業車Aは、前方に前装作業機としての除雪機Bを着脱自在に取付け可能とする一方、後方に後装作業機としての耕耘機Cを着脱自在に取付け可能としている。
【0023】
そして、作業車は、左右一対のクローラ式の走行部1,1間に車体フレーム2を介設し、同車体フレーム2上において、前部に運転部3を配設し、後部に原動機部4とミッション部5とを上下に重ねて配設すると共に、原動機部4に走行部1,1をミッション部5を介して連動連結している。
【0024】
走行部1は、図3にも示すように、前後方向に伸延する筒状の走行フレーム10の前端部に前側従動輪11を前側アイドラフォーク12を介して取付ける一方、後端部に後側従動輪13を後側アイドラフォーク14を介して取付け、さらに、ミッション部5に駆動輪15を連動連結して、これら動輪11,13,15の廻りに履帯16を巻回しており、走行フレーム10の下側には、前後方向に間隔を開けて三個の履帯外れ防止体17を垂設し、各履帯外れ防止体17にそれぞれ転動輪18を取付けている。11a は前側従動輪支軸、13a は後側従動輪支軸、15a は駆動軸である。
【0025】
そして、駆動輪15は、図3に示すように、前・後側従動輪11,13 間の中心位置よりも後方位置に配設している。
【0026】
ここで、本発明の要旨は、前側従動輪11を、駆動輪15に対して前方へ位置変更可能となす一方、後側従動輪13を、駆動輪15に対して後方へ位置変更可能となしたことにある。
【0027】
すなわち、筒状の走行フレーム10の前端部に、前側従動輪11を支持する前側アイドラフォーク12を前方向へ向けて進退スライド位置調節自在に嵌入させて取付ける一方、走行フレーム10の後端部に、後側従動輪13を支持する後側アイドラフォーク14を後方へ向けて進退スライド位置調節自在に嵌入させて取付けている。12a,14a は位置調節用孔、19は固定用ボルトであり、同固定用ボルト19を位置調節用孔12a,14a に抜き差しして、各アイドラフォーク12,14 のスライド位置調節が行えるようにしている。
【0028】
このようにして、図1に示すように、車体フレーム2の前端部に除雪機Bを取付ける場合には、車体重心位置が前方に移動することを見越して、あらかじめ前側従動輪11,11 を前方へ位置変更することにより、走行部1,1の接地面の前後方向中心位置を、前方へ移動させて、除雪機取付け後の車体重心位置に近接させることができる。その結果、車体の前後バランスを良好に確保することができる。Lf1は、駆動軸15a と、前方へ位置変更した前側従動輪支軸11a との間の間隔、Lr0は、駆動軸15a と前方へ位置変更(初期位置)した後側従動輪支軸13a との間の間隔である。
【0029】
また、図2に示すように、車体フレーム2の後端部に耕耘機Cを取付ける場合には、車体重心位置が後方に移動することを見越して、あらかじめ後側従動輪13を後方へ位置変更することにより、走行部1,1の接地面の前後方向中心位置を、後方へ移動させて、耕耘機取付け後の車体重心位置に近接させることができる。その結果、車体の前後バランスを良好に確保することができる。Lf0は、駆動軸15a と、後方へ位置変更(初期位置)した前側従動輪支軸11a との間の間隔、Lr1は、駆動軸15a と、後方へ位置変更した後側従動輪支軸13a との間の間隔である。
【0030】
ここで、上記した間隔Lf0とLf1、及び、Lr0とLr1との関係式は、次のようになる。
【0031】
Lf0<Lf1 , Lr0<Lr1
車体フレーム2は、図1及び図3に示すように、前後方向に伸延する左右一対の走行フレーム10,10 の前・後部間に、それぞれ左右方向に伸延する前後一対の左右連結フレーム20,21 を横架し、前側の左右連結フレーム20の前壁に左右一対のフロントフレーム22,22 の下端部を取付けて、両フロントフレーム22,22 を前上方へ向けて立上げ、両フロントフレーム22,22 の上端間に、左右方向に伸延する横フレーム23を横架し、同横フレーム23の中央部に左右一対の座席枢支用ブラケット24,24 を上方へ向けて突設する一方、後側の左右連結フレーム21に左右一対のリヤフレーム25,25 の下端部を前後方向に貫通させて固設して、両リヤフレーム25,25 の上端と上記横フレーム23の左右側端部との間に、平面視にて矩形枠状に形成したガードフレーム26を横架して形成している。27はガードフレームステーである。
【0032】
そして、前側の左右連結フレーム20の前壁中央部より載置台28を前方に張出し状に突設して、同載置台28上にバッテリー29と燃料タンク30を載置している。
【0033】
また、前側の左右連結フレーム20の後側中央部にはミッション部5の前端部を支持する前側支柱31を立設している。
【0034】
後側の左右連結フレーム21の中央部には、原動機部4を支持する左右一対の原動機部支柱32,32 を立設している。
【0035】
左右一対のリヤフレーム25,25 の中途部間には、左右方向に伸延するPTO軸ケース33を横架し、同PTO軸ケース33中にはPTO軸34を回動自在に挿通する一方、PTO軸ケース33の中央部外周面には昇降リンク35の前端部を枢支して、同昇降リンク35をPTO軸34の軸芯廻りに上下回動自在となし、同昇降リンク35の中途部と、前記ガードフレーム26の後側横フレーム形成体26a の中央部との間には、昇降用シリンダ36を介設して、同昇降用シリンダ36により昇降用リンク35の後端部を昇降可能となし、同昇降リンク35の後端部には、後装作業機を連結するためのヒッチ体37を取付けている。38はサイドカバー体である。
【0036】
運転部3は、図1に示すように、ガードフレーム26の前半部に床部(図示せず)を張設して、同床部の前部にハンドルコラム40を立設し、同ハンドルコラム40の上端に、回動式のハンドル(ステアリングホイール)42を取付けると共に、ハンドルコラム40の左側壁下部には、前後進切替レバー44を取付け、また、床部の前部にブレーキペダル46を取付けている。
【0037】
そして、ハンドル42の後方位置に、座席48を前記座席枢支用ブラケット24,24 を介して取付け、同座席48の左右側方に各種操作レバーを配設している。
【0038】
原動機部4は、エンジン76と、同エンジン76の近傍に配設したラジエータやエアクリーナ等(図示せず)を具備している。
【0039】
ミッション部5は、図1及び図3に示すように、前側の左右連結フレーム20の後側中央部に立設した前側支柱31と、左右側の走行フレーム10,10 の後部に立設した左右一対の後側支柱77,77 との間に架設しており、同ミッション部5の左側にはチェンケース78を連動連結する一方、右側には旋回用の静油圧式無段変速装置(図示せず)を連動連設している。
【0040】
そして、チェンケース78とエンジン76との間には、第1伝動ベルト機構125 を介設している。
【0041】
また、エンジン76と前記PTO軸34の左側端部との間には、第2伝動ベルト機構145 を介設している。
【0042】
除雪機Bは、図1に示すように、載置台28に左右一対の昇降アーム60,60 の基端を枢軸61,61 を介して枢支して、両昇降アーム60,60 を上下回動自在となす一方、ガードフレーム26の前端部に取付けた保護カバー体79にシリンダステー62を取付け、同シリンダステー62と、上記昇降アーム60,60 の前端間に介設した前装用ヒッチ63との間に、昇降用シリンダ64を介設して、同前装用ヒッチ63に除雪機本体65を取付けている。66は除雪機操作ボックス、80は前装作業機駆動用伝動機構である。
【0043】
図4は、第2実施例としての走行部1を示しており、同走行部1は、基本的構造を前記第1実施例としての走行部1と同じくしているが、走行フレーム10の前・後端部に、それぞれ前・後側従動輪11,13 を支持するアイドラフォーク12,14 を相互に振り替え自在に取付けると共に、一方のアイドラフォーク12は、他方のアイドラフォーク14に比して前後方向に長幅に形成している点で異なる。
【0044】
このようにして、アイドラフォーク12,14 を相互に振り替えることにより、走行部1の接地面の前後方向中心位置を前方若しくは後方に移動させることができる。
【0045】
すなわち、長幅のアイドラフォーク12を走行フレーム10の前端(後端)に取付けることにより、前後方向中心位置を前方(後方)に移動させることができる。
【0046】
図5及び図6は、第3実施例としての走行部1を示しており、同走行部1は、基本的構造を前記第1実施例としての走行部1と同じくしているが、走行フレーム10の前・後端部に、それぞれ位置固定した前・後側従動輪11c,13c と、位置変更自在とした前・後側従動輪11d,13d とを取付けると共に、位置変更自在とした前側(後側)従動輪11d,13d は、位置固定した前側(後側)従動輪11c,13c の前方(後方)に位置する使用位置と、位置固定した前側(後側)従動輪11c,13c の後方(前方)に位置する不使用位置との間で位置変更可能としている点で異なる。
【0047】
ここで、位置変更自在とした前・後側従動輪11d,13d は、位置固定した前・後側従動輪11c,13c の前・後側従動輪支軸11e,13e に基端部を枢支した支持アーム11f,13f の先端部に、前・後側駆動輪支軸11g,13g を介して取付けており、前・後側従動輪11d,13d を、各支持アーム11f,13f を介して使用位置と不使用位置とに位置変更すると共に、各変更位置にて固定用ボルト19により固定可能としている。
【0048】
このようにして、位置変更自在とした前・後側従動輪11a,13d をそれぞれ使用位置と不使用位置とに位置変更することにより、走行部1の接地面の前後方向中心位置を、前方若しくは後方に移動させることができる。
【0049】
図7は、第4実施例としての走行部1を示しており、同走行部1は、基本的構造を前記第1実施例としての走行部1と同じくしているが、前・後側従動輪11,13 を支持する前・後側アイドラフォーク12,14 を、走行フレーム10中に挿通した連結体67を介して一体的に連結して、前・後側従動輪11,13 を一体的に前後方向にスライド移動させて位置変更可能としている点で異なる。
【0050】
このようにして、前・後側アイドラフォーク12,14 を連結体67を介して一体的に前後方向にスライド位置調節することにより、走行部1の接地面の前後方向中心位置を、前方若しくは後方に移動させることができる。
【0051】
図8は、第5実施例としての走行部1を示しており、同走行部1は、基本的構造を前記第1実施例としての走行部1と同じくしているが、次の点で異なる。
【0052】
すなわち、走行フレーム10は、車体フレーム2の左右連結フレーム20,21 間に前後スライド調節機構68を介して取付けている。
【0053】
そして、前後スライド調節機構68は、走行フレーム10上に前後方向に伸延する雄ネジ棒69を支持ブラケット70,71,72を介して横架すると共に、同雄ネジ棒69を左右連結フレーム20,21 の一側端部中に螺着させて挿通し、雄ネジ棒69の中途部には正逆回転駆動モータ73を連動連結している。
【0054】
このようにして、正逆回転駆動モータ73を正転させることにより、走行フレーム10を車体フレーム2に対して前方へ向けてスライド移動させることができる一方、正逆回転駆動モータ73を逆転させることにより、走行フレーム10を車体フレーム2に対して後方へ向けてスライド移動させることができて、走行部1の接地面の前後方向中心位置を、前方若しくは後方に移動させることができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0056】
▲1▼ 請求項1記載の本発明では、各走行部は、前後方向に伸延する走行フレームと、同走行フレームの前・後端部にそれぞれ取付けた前・後側従動輪と、走行フレームの中途部の上方位置に配設した駆動輪と、これら前・後側従動輪と駆動輪との間に巻回した履帯とを具備し、前側従動輪は、駆動輪に対して前方へ位置変更可能となす一方、後側従動輪は、駆動輪に対して後方へ位置変更可能となしている。
【0057】
このようにして、車体フレームの前端部に前装作業機を取付ける場合には、車体重心位置が前方に移動することを見越して、あらかじめ前側従動輪を前方へ位置変更することにより、走行部の接地面の前後方向中心位置を、前方へ移動させて、前装作業機取付け後の車体重心位置に近接させることができる。その結果、車体の前後バランスを良好に確保することができる。
【0058】
また、車体フレームの後端部に後装作業機を取付ける場合には、車体重心位置が後方に移動することを見越して、あらかじめ後側従動輪を後方へ位置変更することにより、走行部の接地面の前後方向中心位置を、後方へ移動させて、後装作業機取付け後の車体重心位置に近接させることができる。その結果、車体の前後バランスを良好に確保することができる。
【0059】
▲2▼ 請求項2記載の本発明では、走行フレームの前端部に、前側従動輪を支持する前側アイドラフォークを前方向へ向けて進退スライド位置調節自在に取付ける一方、走行フレームの後端部に、後側従動輪を支持する後側アイドラフォークを後方へ向けて進退スライド位置調節自在に取付けている。
【0060】
このようにして、前・後側従動輪をそれぞれ位置変更する際には、各従動輪を支持しているアイドラフォークを、車体フレームに沿わせて前後方向に進退スライド位置調節することにより、各従動輪の位置変更が楽に行える。
【0061】
▲3▼ 請求項3記載の本発明では、走行フレームの前・後端部に、それぞれ前・後側従動輪を支持するアイドラフォークを相互に振り替え自在に取付けると共に、一方のアイドラフォークは、他方のアイドラフォークに比して前後方向に長幅に形成している。
【0062】
このようにして、前・後側従動輪をそれぞれ位置変更する際には、車体フレームの前・後端部にアイドラフォークを相互に振り替えて取付けることにより、各従動輪の位置変更が簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業車の前装作業機取付け状態での側面図。
【図2】同作業車の後装作業機取付け状態での側面図。
【図3】同作業車の車体フレームの平面図。
【図4】第2実施例としての走行部の側面説明図。
【図5】第3実施例としての走行部の側面説明図。
【図6】同走行部の断面平面図。
【図7】第4実施例としての走行部の側面説明図。
【図8】第5実施例としての走行部の側面説明図。
【符号の説明】
A 作業車
1 走行部
2 車体フレーム
3 運転部
4 原動機部
5 ミッション部
Claims (3)
- 左右一対のクローラ式の走行部間に車体フレームを介設し、同車体フレーム上に運転部と原動機部を設けて自走可能となすと共に、車体フレームの前端部には前装作業機を取付け可能となす一方、後端部には後装作業機を取付け可能となして、各作業機により作業を可能とした作業機において、
各走行部は、前後方向に伸延する走行フレームと、同走行フレームの前・後端部にそれぞれ取付けた前・後側従動輪と、走行フレームの中途部の上方位置に配設した駆動輪と、これら前・後側従動輪と駆動輪との間に巻回した履帯とを具備し、
前側従動輪は、駆動輪に対して前方へ位置変更可能となす一方、後側従動輪は、駆動輪に対して後方へ位置変更可能となしたことを特徴とする作業車。 - 走行フレームの前端部に、前側従動輪を支持する前側アイドラフォークを前方向へ向けて進退スライド位置調節自在に取付ける一方、走行フレームの後端部に、後側従動輪を支持する後側アイドラフォークを後方へ向けて進退スライド位置調節自在に取付けたことを特徴とする請求項1記載の作業車。
- 走行フレームの前・後端部に、それぞれ前・後側従動輪を支持するアイドラフォークを相互に振り替え自在に取付けると共に、一方のアイドラフォークは、他方のアイドラフォークに比して前後方向に長幅に形成したことを特徴とする請求項1記載の作業車。
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