JP2001095330A - 作業車の操作構造 - Google Patents

作業車の操作構造

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JP2001095330A
JP2001095330A JP2000262682A JP2000262682A JP2001095330A JP 2001095330 A JP2001095330 A JP 2001095330A JP 2000262682 A JP2000262682 A JP 2000262682A JP 2000262682 A JP2000262682 A JP 2000262682A JP 2001095330 A JP2001095330 A JP 2001095330A
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clutch
operating
switch
operated
lowering
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JP2000262682A
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Masaichi Tanaka
政一 田中
Makoto Yasuda
安田  真
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業車の操作構造において、作業装置の上昇
及び下降駆動が容易に行えるようにする。 【構成】 ステアリングハンドル23の下側に、人為的
に操作される操作具36を備えて、駆動機構4により作
業装置3を所定高さまで上昇駆動する上昇作動、及び駆
動機構4により作業装置3を接地するまで下降駆動する
下降作動が、操作具36を操作することによって行われ
るように構成する。上昇作動及び下降作動のうちの一方
が行われている途中の状態で操作具36が操作される
と、上昇作動及び下降作動のうちの他方が行われる状態
に切り換わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば乗用型田植機等
の対地作業機に関し、詳しくは、走行機体の後部に駆動
機構により駆動昇降自在に対地作業装置を連結して、前
記駆動機構を制御する制御手段を備えるとともに、作業
クラッチ入り状態で接地させる作業位置、作業クラッチ
切り状態で接地させる下降位置、そのまま位置保持され
る中立位置及び所定位置まで強制上昇させる上昇位置の
夫々に切り換え操作自在な前記対地作業装置に対する人
為操作レバーを設け、走行機体の走行用変速装置に対す
る変速レバーが後進変速位置に操作されると、前記制御
手段が前記対地作業装置を設定高さまで強制上昇させる
よう構成してある対地作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記対地作業機において、従来では、前
記人為操作レバーの操作位置にかかわらず、変速レバー
が後進変速位置に操作されると対地作業装置を強制上昇
させるよう構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような後進時
上昇制御は、圃場での作業走行中に枕地で旋回する場合
等において、機体後部に連結される対地作業装置が作業
用接地位置に設定されたままの状態で、機体を後進させ
ると、誤って、畦等の外物に前記作業装置が衝突して損
傷するおそれがあるから、機体の後進時には常に作業装
置を強制上昇させるようにしたものである。ところが、
上記従来構造においては、変速レバーが後進変速位置に
操作される毎に対地作業装置が外物との接触のおそれの
少ない設定高さ〔例えば、機械的上昇限界〕まで強制上
昇することになるから、例えば、畦までの距離が充分に
あって対地作業装置を上昇させる必要が無い場合等にお
いては、対地作業装置の上昇並びに下降のための時間が
ロスタイムとなって作業能率が低下する弊害があり、改
善の余地があった。本発明は上記不具合点を解消するこ
とを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、冒
頭に記載した対地作業機において、前記人為操作レバー
を前記各操作位置とは異なる別の操作位置に操作可能に
構成するとともに、当該操作位置に操作されたときにの
み、前記制御手段が、後進変速切り換え時における前記
強制上昇操作を実行するよう構成してある点にある。
【0005】
【作用】人為操作レバーを「作業位置」、「下降位
置」、「上昇位置」及び「中立位置」の夫々の操作位置
に切り換え操作することで、対地作業装置の昇降操作並
びに動力の入り切りを選択的に行うことができ、走行機
体の走行状況にかかわらず作業状態と非作業状態との切
り換え、及び、接地状態と上昇状態の夫々の状態を適宜
現出させることができる。従って、畦等の外物と対地作
業装置との距離が充分長く接触のおそれの少ない場合等
においては、前記「下降位置」に設定しておくと、対地
作業装置を接地下降させた状態で、走行機体を後進走行
させることが可能となる。そして、例えば畦等の外物と
の距離が短い場合等において作業開始位置の位置合わせ
のために機体を後進させたい場合には、人為操作レバー
を前記各操作位置とは異なる別の操作位置に操作してお
くことで、レバー操作による上昇操作を忘れた場合であ
っても、変速レバーを後進変速位置に切り換えると対地
作業装置が強制上昇することになり、対地作業装置が畦
等に衝突するおそれを少ないものにできる。
【0006】
【発明の効果】従って、合理的な構造改良によって、走
行機体の走行状況にかかわらず、レバー操作に基づいて
対地作業装置の動力の入り切りや昇降位置を適宜変更操
作できる状態と、機体後進時には対地作業装置が常に強
制上昇される状態とのいずれの制御状態をも、作業状況
に応じて選択的に現出させることができて、対地作業装
置の損傷のおそれを少なくさせながら、極力、作業能率
の向上を図ることが可能な対地作業機を提供できるに至
った。
【0007】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図1
5に対地作業機の一例である乗用型田植機を示してい
る。この田植機は、乗用型走行機体1の後部に平行四連
リンク機構2を介して苗植付装置3〔対地作業装置の一
例〕をリフトシリンダ4〔駆動機構の一例〕により駆動
昇降自在並びに電動式ローリングモータ5により前後軸
芯周りで駆動ローリング自在に連結して構成してある。
【0008】走行機体1は、機体前部に搭載したエンジ
ン6の動力がベルト式無段変速装置7及びミッションケ
ース8内のギアシフト式の主変速装置9を介して前後車
輪10,11に伝えられ、機体を走行駆動するよう構成
するとともに、変速後の動力が植付クラッチ12〔作業
クラッチの一例〕を介して断続操作自在に苗植付装置3
に伝えられるよう伝動系を構成してある。前記無段変速
装置7は、割りプーリ式の無段変速装置であって割りプ
ーリの間隔を機体操縦部パネル13に備えたポテンショ
メータ型の速度設定器14による設定速度になるよう電
動シリンダ15により駆動操作するよう構成してある。
又、主変速装置9は、主変速レバー16によって植付作
業用前進第1速F1、路上走行用前進第2速F2、中立
位置N、及び後進位置Rの夫々に切り換え操作自在に構
成してある。
【0009】前記苗植付装置3は、フレーム兼用の植付
伝動ケース17に対して、一定ストロークで往復横移動
する苗のせ台18、苗のせ台18の下端部から苗を一株
づつ取り出して植付ける植付機構19、後部支点周りで
上下揺動自在に支持される複数の接地フロート20等を
備えるとともに、左右両側には、次回作業行程における
走行指標線を圃場面上に描くための線引きマーカ21を
出退自在に設けてある。各線引きマーカ21,21は、
突出姿勢に切り換え付勢するとともに、苗植付装置3を
上昇するに伴ってワイヤを介して強制的に格納されるよ
う構成し、左右の線引きマーカ21,21を格納状態で
ロック保持する夫々のロック機構22,22を、選択的
にロック解除させて、苗植付装置3を下降させたときに
選択された側の線引きマーカが突出作用姿勢に設定され
るよう構成してある。前記各ロック機構22,22の解
除操作は、図7に示すように、ステアリングハンドル2
3の右下方側に設けられた第1操作具24を復帰付勢さ
れた中立位置から前後正逆方向に切り換え操作すること
で選択的に行われるよう構成してある。この第1操作具
24は中立位置から正逆切り換え操作すると、それに連
動して、植付クラッチ12の入り操作用クラッチスイッ
チ25が入り操作されるよう連係されている。前記植付
クラッチ12は、図1に示すように、クラッチ入り信号
及びクラッチ切り信号により切り換えられるリレー回路
26を介して駆動される正逆転型の電動式クラッチモー
タ27によりギア減速式作動部材28を介して入り切り
操作するよう構成するとともに、クラッチ入り状態であ
るか切り状態であるかの判断は、作動部材28に接当作
用するクラッチオフスイッチ29、クラッチオンスイッ
チ30のいずれかにより検出するよう構成してある。
尚、連動操作用のリンク機構にはクラッチ切り側の操作
に際に圧縮作動により連動連係させる圧縮スプリングS
Pを介装して、操作融通を確保しながらクラッチ切り操
作を迅速に行えるようにしてある。
【0010】前記苗植付装置3は、運転座席31の横側
に手動で前後揺動操作自在に設けられた操作レバー32
の切り換え操作によって昇降操作されるよう構成してあ
る。この操作レバー32は、図6に示すように、「植付
位置」P(作業位置の一例)、「下降位置」D、「中立
位置」N、「上昇位置」U及び「自動位置」ATの夫々
に切り換え操作可能に構成され、その切り換え操作は、
前後揺動量をポテンショメータ型レバーセンサ33によ
り検出して、マイクロコンピュータを備えた制御装置3
4〔制御手段の一例〕によりレバーセンサ33の検出値
のレベル判断によって行われる。つまり、制御装置34
はそのレベル判断に基づいて、「植付」位置にあれば、
苗植付装置3が接地下降した状態で植付クラッチ12を
クラッチ入り操作させ、「下降位置」Dにあれば、植付
クラッチ切り状態で苗植付装置3を接地下降させる。
「中立位置」Nであればそのまま位置保持し、「上昇位
置」Uであれば苗植付装置3を設定高さまで強制上昇さ
せる。そして、「自動位置」ATに切り換え操作される
と、後述するような、昇降操作スイッチ35による昇降
操作を行うことができるとともに、機体後進時に苗植付
装置3を強制上昇させる制御を行う。図7に示すよう
に、機体操縦部におけるステアリングハンドル23の左
下方側に第2操作具36が設けられ、この第2操作具3
6は戻し付勢された中立位置から上方側に揺動操作する
と、昇降操作スイッチ35が入り作動し、その入り作動
毎に、苗植付装置3を接地下降させる状態と、最大上昇
位置まで苗植付装置3を上昇させる状態とを交互に現出
させることができる。尚、この第2操作具36を中立位
置から下方側に揺動操作すると、植付クラッチ12を入
り状態に切り換えるためのクラッチスイッチ25を操作
するよう構成してある。又、主変速レバー16が後進位
置Rに検出されたことを検出する後進検出スイッチ37
を設け、この後進検出スイッチ37が検出作動状態にな
れば、制御装置34が苗植付装置3を強制的に最大上昇
位置まで上昇させるよう制御する。苗植付装置3が最大
上昇位置まで上昇したことの検出は、運転座席31の後
部側に配備したリンクスイッチ38にリンク機構2の途
中部が接当作用することで検出されるよう構成してあ
る。上記したような昇降操作スイッチ35による苗植付
装置3の昇降制御、及び、機体後進時の強制上昇制御
は、操作レバー32が「自動位置」ATに操作されてい
る場合においてのみ行われるよう構成してある。
【0011】そして、前記操作レバー32が、「植付位
置」P、「下降位置」D及び「自動位置」ATのうちの
いずれかに操作されており、且つ、主変速レバー16が
前進第1速F1又は前進第2速F2に操作されている状
態において、苗植付装置3の左右傾斜姿勢が設定姿勢に
維持されるよう自動ローリング制御が実行されるよう構
成してある。詳述すると、図3に示すように、主変速レ
バー16が前進第1速F1又は前進第2速F2に操作さ
れているか否かを検出する主変速スイッチ39と、苗植
付装置3の絶対水平姿勢からの傾斜角度を検出する重錘
式の傾斜センサ40と、目標傾斜姿勢を人為設定するポ
テンショメータ型傾斜角設定器41とを備え、これらの
出力及びレバーセンサ33の出力に基づいて制御装置3
4が、図4の制御フローチャートに示すように制御を行
う。前記主変速スイッチ39により主変速レバー16が
前進第1速F1又は前進第2速F2に操作されているこ
とが検出され、レバーセンサ33の出力により操作レバ
ー32の操作位置が「植付位置」P、「下降位置」D及
び「自動位置」ATのうちのいずれかに操作されている
ことが検出されると、傾斜センサ40の検出値XRが傾
斜角設定器41による目標値Raと異なり、傾斜センサ
40の検出値XRが傾斜角設定器41による目標値Ra
より小さければ、これらの値がほぼ合致するまで右下が
り用の出力をリレー回路42に出力して、ローリングモ
ータ5を右下がり方向に回動駆動させる。傾斜センサ4
0の検出値XRが傾斜角設定器41による目標値Raよ
り大きければ、左下がり用の出力をリレー回路42に出
力して、ローリングモータ5を左下がり方向に回動駆動
させる。尚、ローリングモータ5が機械的作動限界まで
駆動され、左右のリミットスイッチ43,44によりそ
のことが検出されると、リレー回路42を直接切り操作
してローリングモータ5の駆動を停止させるよう回路構
成してある。又、上記したような自動制御系に異常が発
生した場合であっても、3位置切り換え式で且つ中央に
復帰付勢された手動ローリングスイッチ45によりリレ
ー回路42を直接駆動して手動でローリング駆動できる
よう構成してある。前記手動スイッチ45による手動ロ
ーリング作動においては、制御装置34からの制御信号
はオフ状態に維持されるよう構成してある。
【0012】植付け作業中において、苗植付装置3の対
地高さが設定値に維持されるべく自動昇降制御するよう
構成してある。図2に示すように、左右中央に位置する
接地フロート20の接地圧変動に基づく上下揺動量を検
出するポテンショメータ型フロートセンサ46を備え、
このフロートセンサ46の検出値が、操縦部パネル13
に設けられたポテンショメータ型感度設定器47による
設定領域内に収まるよう、制御装置34がリフトシリン
ダ4に対する電磁制御弁48を自動で切り換え制御する
ことで、苗植付装置3の対地高さが設定値に維持される
ことになる。つまり、制御装置34は、図5に示すよう
に、フロートセンサ46の検出値XSが目標値Saの不
感帯内にあればその状態を保持し、検出値XSが目標値
Saより大きければ、電磁制御弁48の上昇用電磁ソレ
ノイドUPSolに駆動信号を出力し、検出値XSが目
標値Saより小さければ、下降用電磁ソレノイドDWS
olに駆動信号を出力するよう制御する。尚、この自動
昇降制御は、操作レバー32が「植付位置」P、「下降
位置」D及び「自動位置」ATのうちのいずれかに操作
されているときにのみ制御が実行されるよう構成してあ
る。前記感度設定器47は、接地フロート20の目標基
準姿勢を変更させて、泥土の硬軟に応じて接地フロート
20の感知荷重を変更させるのである。又、この感度設
定器47による制御目標値は、3位置切り換え式の補正
スイッチ51により補正できるようにしてある。図8に
示すように、補正スイッチ51の切り換えによって感度
設定器47による設定値に対する制御目標値の変化特性
を、平行移動により鈍感側〔接地フロートの基準姿勢が
前上がり方向〕あるいは敏感側〔前下がり方向〕に変更
できるのである。又、機体走行速度が高速になれば接地
フロート20が浮き上がり気味になって苗植付装置3が
上昇して浅植えになるおそれがあるから、前記昇降制御
における制御目標値の変化特性は、車速に応じて変更す
るよう構成してある。つまり、エンジン6の回転数を検
出する回転数センサ52と、無段変速装置7の変速位置
をポテンショメータ型変速位置センサ53とを備え、こ
れらの出力から制御装置34が車速を演算し、車速が速
ければ〔例えば、車速が0.8メートル/秒以上〕制御
目標値の変化特性を鈍感側に変更させ、車速が速いほど
変更量が大になるようにしてある。更に、リフトシリン
ダ4に対する図示しない油圧ポンプはエンジン6により
駆動される構成であるから、リフトシリンダ4に対する
作動油流量はエンジン回転数の変化により変化してしま
うので、制御装置34は、上記エンジン回転数の検出結
果に応じて、電磁制御弁48の各電磁ソレノイドUPS
ol,DWSolに供給するパルス電流のデューティ比
を適宜変更させて、常に作動油流量が一定に維持される
よう制御する。
【0013】図9に示すように、前記傾斜角設定器4
1、手動ローリングスイッチ45及び補正スイッチ51
の夫々は、運転座席31の横側に位置する後輪フェンダ
ー54上に配備してあり、これらは開閉自在な蓋体55
で覆うよう構成してある。
【0014】次に苗植付装置3の昇降作動に関する制御
装置34の制御作動について図10〜図14に示す制御
フローチャートに基づいて詳述する。メインスイッチが
入り作動して制御が開始されると、リフトシリンダ4に
対する電磁制御弁48の上昇用電磁ソレノイドUPSo
l、及び下降用電磁ソレノイドDWSolの夫々に対す
る出力をオフ状態にし、昇降操作スイッチ35に対する
動作フラグf0、クラッチスイッチ用動作フラグf1、
自動昇降制御用動作フラグf2、後進上昇作動用動作フ
ラグf3の夫々を「0」に初期化する〔ステップ1,
2〕。操作レバー32が「自動位置」AT以外の位置に
操作されていれば、前記各動作フラグf0〜f3を初期
化させ、「中立位置」Nであればクラッチモータ27に
対するクラッチ入り信号STRをオフにして、クラッチ
オフスイッチ29がオンであればクラッチ切り信号ST
Pをオフにし、クラッチオフスイッチ29がオフであれ
ばクラッチ切り信号STPを出力して、植付クラッチ1
2を切り状態に維持する〔ステップ3〜9〕。そして、
メインスイッチの入り操作時に操作レバー32が「自動
位置」AT、あるいは「中立位置」N以外の位置にあれ
ば、1度、操作レバー32が「中立位置」Nに切り換え
操作された後に、次のステップに進む〔ステップ1
0〕。
【0015】操作レバー32が「上昇位置」Uに操作さ
れると、クラッチ入り信号STRをオフ状態にし、自動
昇降制御用動作フラグf2を「0」に設定した後、クラ
ッチオフスイッチ29がオンであればクラッチ切り信号
STPをオフ状態にして、リンクスイッチ38がオン状
態〔苗植付装置3が上昇状態〕であれば上昇用電磁ソレ
ノイドUPSolをオフし、リンクスイッチ38がオフ
状態であれば上昇用電磁ソレノイドUPSolをオン操
作させ苗植付装置3を上昇させる〔ステップ11〜1
7〕。クラッチオフスイッチ29がオンでなければクラ
ッチ切り信号STPをオンさせてクラッチモータ27に
より植付クラッチ12を切り操作させ、上昇、下降用ソ
レノイドUPSol,DWSolをオフさせる〔ステッ
プ18、19〕。操作レバー32が「下降位置」Dに操
作されると、クラッチ入り信号STRを出力停止状態に
した後、上記したような制御と同様に植付クラッチ12
を切り状態に維持しながら〔ステップ20〜23〕、苗
植付装置3を下降させる〔ステップ24〜26〕。フロ
ートセンサ46の検出値より苗植付装置3が接地したこ
とが判断されると、前記自動昇降制御モードを実行する
〔ステップ27〕。このとき、リンクスイッチ38がオ
ンすれば上昇用ソレノイドUPSolをオフ状態にさ
せ、自動昇降制御用動作フラグf2を「1」に設定する
〔ステップ28〜30〕。操作レバー32が「植付位
置」ATに操作されると、クラッチ入り信号STRをオ
フ状態にした後、クラッチオンスイッチ30がオンする
までクラッチ入り信号STRを出力してクラッチモータ
27を作動させ植付クラッチ12を入り状態にさせる
〔ステップ31〜34〕。その後は、自動昇降制御が実
行される。尚、自動昇降制御用動作フラグf2以外の動
作フラグf0,f1,f3は「0」に維持される〔ステ
ップ35〕。
【0016】次に操作レバー32が「自動位置」ATに
操作された場合の動作について説明する。操作レバー3
2が「自動位置」ATに操作された後、昇降操作スイッ
チ35が操作されると、スイッチ動作フラグf0を
「1」に設定し、リンクスイッチ38がオン状態〔上昇
状態〕であれば自動昇降制御用動作フラグf2を「0」
に設定し、下降用ソレノイドDWSolをオンさせて苗
植付装置3を下降させる〔ステップ36、37、39〜
43〕。苗植付装置3が接地下降すれば、スイッチ動作
フラグf0を「0」に設定し、自動昇降制御用動作フラ
グf2を「1」に設定した後、自動昇降制御モードに移
行する〔ステップ44〜48〕。又、昇降操作スイッチ
操作時にリンクスイッチ38がオフ状態であれば、植付
クラッチ12を切り操作して、リンクスイッチ38がオ
ン状態になるまで上昇操作させる〔ステップ49〜5
4〕。リンクスイッチ38がオン状態になればスイッチ
動作フラグf0を「0」に設定する〔ステップ55、5
6〕。上昇あるいは下降作動中に再度、昇降操作スイッ
チ35が操作されると、操作方向を反転させる〔ステッ
プ56〜60〕。尚、初期状態において昇降操作スイッ
チ35の上昇側操作が行われたとき、植付クラッチ12
が切り状態でなければ、初期状態に戻る〔ステップ3
7、38〕。そして、苗植付装置3が下降した後、上記
した操縦部の各操作具24,36によるクラッチスイッ
チ25の入り操作が行われると、クラッチスイッチ動作
フラグf1を「1」に設定して植付クラッチ12を入り
作動させ〔ステップ61〜64〕、クラッチオンスイッ
チ30がオンするまで警報ブサー56を鳴らし、クラッ
チオンスイッチ30がオンすると、クラッチスイッチ動
作フラグf1を「0」に設定して警報を停止させる〔ス
テップ65〜69〕。その後は自動昇降制御モードに移
行する。
【0017】そして、操作レバー32が「自動」位置に
操作された後、主変速レバー16が後進変速位置に操作
されたことが後進検出スイッチ37により検出され、リ
ンクスイッチ38がオン状態でなければ、後進上昇用動
作フラグf3を「1」に設定した後〔ステップ70〜7
4〕、ステップ49に進み、植付クラッチ12を切り操
作してリンクスイッチ38がオンするまで苗植付装置3
を強制上昇させる。リンクスイッチ38がオンすると後
進上昇用動作フラグf3を「0」に設定する〔ステップ
56〕。又、昇降操作スイッチ35の操作や後進検出ス
イッチ37の検出作動が無く、後進上昇動作フラグf3
が「1」であるとき、苗植付装置3が上昇位置にあり操
作レバー32が他の位置からシフトされた場合、又、自
動昇降制御モードで無い場合には、その昇降位置で保持
され〔ステップ75〜79〕、それ以外の場合には、自
動昇降制御モードに移行する〔ステップ80、46〕。
【0018】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】昇降操作用制御ブロック図
【図2】昇降制御ブロック図
【図3】ローリング制御ブロック図
【図4】ローリング制御フローチャート
【図5】昇降制御フローチャート
【図6】操作レバーの操作説明図
【図7】操作具の配設部の平面図
【図8】感知感度特性図
【図9】操作部の平面図
【図10】昇降制御フローチャート
【図11】昇降制御フローチャート
【図12】昇降制御フローチャート
【図13】昇降制御フローチャート
【図14】昇降制御フローチャート
【図15】田植機の全体側面図
【符号の説明】
1 走行機体 3 対地作業装置 4 駆動機構 9 変速装置 12 作業クラッチ 16 変速レバー 32 人為操作レバー 34 制御手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年9月8日(2000.9.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 作業車の操作構造
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は作業車において、作業装
置の昇降操作の構造、作業装置を作動及び停止状態とす
る作業クラッチの操作の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】作業車では、走行機体に備えられた作業
装置を昇降駆動する駆動機構が備えられて、駆動機構を
任意に作動させるもので作業クラッチを操作できる操作
レバーを、機体操縦部の横外側部(例えば機体操縦部の
運転座席の横外側)に配置したものが多くある。これに
より、操縦者が操作レバーを操作することによって、駆
動機構により作業装置を任意の高さに昇降駆動すること
ができるのであり、作業クラッチを操作することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】作業車の作業走行中で
は一般に、機体操縦部の操縦者は前方に位置するステア
リングハンドルを手で持っていることが多いので、作業
クラッチを操作して作業装置を作動及び停止状態とした
り、作業装置を上昇及び下降駆動したりする場合に、従
来の技術に記載の構造であると、操縦者は前方のステア
リングハンドルから手を離し、機体操縦部の横外側部ま
で手を後方に移動させて、操作レバーを操作する必要が
ある。作業車では例えば一回の作業行程が終了して走行
機体が作業地の端部に達した場合、作業クラッチを操作
して作業装置を停止状態とし、作業装置を上昇駆動し
て、走行機体を作業地の端部で旋回させ、作業地の端部
での旋回が終了すると、作業装置を下降駆動し、作業ク
ラッチを操作して作業装置を作動状態とし、次の作業行
程に入ると言うような操作を行うことがある。
【0004】これにより、従来の技術に記載のように駆
動機構の作動及び作業クラッチの操作を行う操作レバー
が、機体操縦部の横外側部に配置されていると、例えば
一回の作業行程が終了して走行機体が作業地の端部に達
した際、操縦者は前方のステアリングハンドルから手を
離して、機体操縦部の横外側部まで手を後方に移動さ
せ、操作レバーを操作して作業クラッチを操作し、作業
装置を上昇駆動して、手を再び前方のステアリングハン
ドルに移動させて、ステアリングハンドルによる走行機
体の旋回操作を行う必要がある。次に作業地の端部での
旋回が終了すると、操縦者は前方のステアリングハンド
ルから手を離して、機体操縦部の横外側部まで手を後方
に移動させ、操作レバーを操作して作業装置を下降駆動
し、作業クラッチを操作して、手を再び前方のステアリ
ングハンドルに移動させて、ステアリングハンドルを持
つ必要がある。
【0005】このように操縦者は作業装置の上昇及び下
降駆動、作業クラッチの操作を行う為に、手を前方(ス
テアリングハンドル)から後方(機体操縦部の横外側部
の操作レバー)に移動させ、後方から再び前方に移動さ
せなければならないので、操縦者にとって煩わしい状態
となっている。又、前述のように手を移動させる必要が
あると、例えば作業クラッチを操作し作業装置を上昇駆
動してから、ステアリングハンドルによる走行機体の旋
回操作が遅れることがあり、これによって走行機体の旋
回半径が大きくなって、次の作業行程に入る際に前回の
作業行程に隣接する位置に、走行機体を持って行き難く
なることがある。本発明は、作業車の操作構造におい
て、作業装置の上昇及び下降駆動、作業クラッチの操作
が、容易に行えるように構成することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は作業車の
操作構造において次のように構成することにある。 [1]走行機体に備えられた作業装置を昇降駆動する駆
動機構を備えて、機体操縦部のステアリングハンドルの
下側に、人為的に操作される操作具を備え、駆動機構に
より作業装置を所定高さまで上昇駆動する上昇作動、及
び駆動機構により作業装置を接地するまで下降駆動する
下降作動が、操作具を操作することによって行われるよ
うに構成すると共に、上昇作動及び下降作動のうちの一
方が行われている途中の状態で、操作具が操作される
と、上昇作動及び下降作動のうちの他方が行われる状態
に切り換わるように構成してある。
【0007】[2]走行機体に備えられた作業装置を昇
降駆動する駆動機構と、作業装置を作動及び停止状態と
する作業クラッチとを備えて、機体操縦部のステアリン
グハンドルの下側に、人為的に操作される操作具を備
え、作業クラッチの切り操作を伴って駆動機構により作
業装置を所定高さまで上昇駆動する上昇作動、駆動機構
により作業装置を接地するまで下降駆動する下降作動、
及び作業クラッチを操作する作業クラッチ操作作動が、
操作具を操作することによって行われるように構成する
と共に、上昇作動及び下降作動のうちの一方が行われて
いる途中の状態で、操作具が操作されると、上昇作動及
び下降作動のうちの他方が行われる状態に切り換わるよ
うに構成してある。
【0008】[3]前項[1]又は[2]の構成におい
て、操作具の操作方向をステアリングハンドルへの遠近
方向に沿う方向に設定してある。
【0009】
【作用】[I]請求項1の特徴によると、機体操縦部の
ステアリングハンドルの下側に操作具が配置されてお
り、操作具を操作することにより、駆動機構により作業
装置を所定高さまで上昇駆動する上昇作動、駆動機構に
より作業装置を接地するまで下降駆動する下降作動を行
うことができる。請求項2の特徴によると、機体操縦部
のステアリングハンドルの下側に操作具が配置されてお
り、操作具を操作することにより、作業クラッチの切り
操作を伴って駆動機構により作業装置を所定高さまで上
昇駆動する上昇作動、駆動機構により作業装置を接地す
るまで下降駆動する下降作動、及び作業クラッチを操作
する作業クラッチ操作作動を行うことができる。この場
合、請求項1及び2の特徴によると、機体操縦部の操縦
者が例えばステアリングハンドルを手で持っている状態
で少し指を下側に延ばしたり、ステアリングハンドルか
ら手を離し少し下側に手を延ばしたりすることによっ
て、操作具を操作することができる。
【0010】これにより、作業車において例えば一回の
作業行程が終了して走行機体が作業地の端部に達した
際、作業装置を上昇駆動して走行機体を作業地の端部で
旋回させる場合、請求項1(請求項2)の特徴による
と、発明が解決しようとする課題に記載のように、前方
のステアリングハンドルから手を離し、機体操縦部の横
外側部まで手を後方に移動させて、操作レバーを操作す
ると言うようなことを行わなくても、例えばステアリン
グハンドルを手で持っている状態で少し指を下側に延ば
したり、ステアリングハンドルから手を離し少し下側に
手を延ばしたりすることにより、操作具を容易に操作す
ることができるのであり、上昇作動を行うことができ
る。
【0011】請求項1(請求項2)の特徴によると、前
述のように操作具を操作した後、延ばした指や手を上側
に戻すことによって、ステアリングハンドルを手で持つ
元の状態に戻ることができるので、作業地の端部におい
てステアリングハンドルによる走行機体の旋回操作を遅
れることなく行うことができる。
【0012】[II]前項[I]に記載のように、作業
地の端部での走行機体の旋回が終了して次の作業行程に
入る場合、請求項1(請求項2)の特徴によると、発明
が解決しようとする課題に記載のように、前方のステア
リングハンドルから手を離し、機体操縦部の横外側部ま
で手を後方に移動させて、操作レバーを操作すると言う
ようなことを行わなくても、例えばステアリングハンド
ルを手で持っている状態で少し指を下側に延ばしたり、
ステアリングハンドルから手を離し少し下側に手を延ば
したりすることによって、操作具を容易に操作すること
ができるのであり下降作動を行うことができる(下降作
動及び作業クラッチ操作作動を行うことができる)。
【0013】請求項1(請求項2)の特徴によると、前
述のように操作具を操作した後、延ばした指や手を上側
に戻すことによって、ステアリングハンドルを手で持つ
元の状態に戻ることができるので、遅れることなくステ
アリングハンドルを手で持って次の作業行程に入ること
ができる。
【0014】[III]請求項1(請求項2)の特徴に
よると、上昇作動及び下降作動のうちの一方が行われて
いる途中の状態で、操作具が操作されると、上昇作動及
び下降作動のうちの他方が行われる状態に切り換わるよ
うに構成されている。これにより、例えば作業走行中に
誤って上昇作動を行ってしまっても、作業装置が所定高
さに達して上昇作動が終了する前に、操作具を操作する
ことにより下降作動が行われる状態に切り換えることが
できるのであり、作業装置を元の状態(作業地に接地し
た状態)に素早く戻すことができる。同様に、例えば作
業地の端部での旋回中に誤って下降作動を行ってしまっ
ても、作業装置が接地して下降作動が終了する前に、操
作具を操作することにより上昇作動が行われる状態に切
り換えることができるのであり、作業装置を元の状態
(所定高さに上昇駆動された状態)に素早く戻すことが
できる。
【0015】請求項2の特徴によると、上昇作動が作業
クラッチの切り操作を伴って駆動機構により作業装置を
所定高さまで上昇駆動するものであり、操作具を操作す
ることにより、作業クラッチを操作する作業クラッチ操
作作動を行うこともできる。これにより、請求項2の特
徴によると、例えば作業走行中に作業装置の一部が作業
地に深く入り込んでしまったような場合、作業クラッチ
の切り操作を伴って駆動機構により作業装置を所定高さ
まで上昇駆動する上昇作動を行って、作業装置の一部を
作業地から上昇させ、作業装置の一部が作業地から少し
上昇した時点で(上昇作動の途中の状態)、下降作動が
行われる状態に切り換え作業クラッチ操作作動を行っ
て、元の作業走行の状態に素早く戻すことができる。
【0016】[IV]請求項3の特徴によると、請求項
1又は2の場合と同様に前項[I][II][III]
に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のよ
うな「作用」を備えている。請求項3の特徴によると、
機体操縦部のステアリングハンドルの下側に操作具を配
置した場合、上昇作動及び下降作動(作業クラッチ操作
作動)を行う為の操作具の操作方向が、ステアリングハ
ンドルへの遠近方向に沿う方向に設定されている。
【0017】これにより、請求項3の特徴によると、ス
テアリングハンドルの操作方向と操作具の操作方向と
が、交差する状態となり互いに異なる方向となるので、
例えば操縦者がステアリングハンドルを操作している際
に、手が誤って操作具に触れても、操作具が操作されて
上昇作動及び下降作動(作業クラッチ操作作動)が行わ
れると言う状態は生じ難い。
【0018】前項[I][II]に記載のように、例え
ばステアリングハンドルを手で持っている状態で少し指
を下側に延ばしたり、ステアリングハンドルから手を離
し少し下側に手を延ばしたりして、操作具を操作する場
合に、請求項3の特徴によると、延ばした指や手にとっ
てステアリングハンドルへの遠近方向に沿う方向は自然
で楽な方向なので、操作具の操作が楽に素早く行える。
【0019】
【発明の効果】請求項1(請求項2)の特徴によると、
作業車の操作構造において操作具を機体操縦部のステア
リングハンドルの下側に配置することにより、操縦者が
例えばステアリングハンドルを手で持っている状態から
指や手を少し下側に延ばすことで、操作具を容易に操作
することができ、駆動機構により作業装置を所定高さま
で上昇駆動する上昇作動、及び駆動機構により作業装置
を接地するまで下降駆動する下降作動(作業クラッチの
切り操作を伴って駆動機構により作業装置を所定高さま
で上昇駆動する上昇作動、駆動機構により作業装置を接
地するまで下降駆動する下降作動、及び作業クラッチを
操作する作業クラッチ操作作動)を行うことができるよ
うになって、作業車の操作性を向上させることができ
た。
【0020】請求項1(請求項2)の特徴によると、操
作具を操作した後に延ばした指や手を上側に戻すことに
よって、ステアリングハンドルを手で持つ元の状態に素
早く戻ることができるので、例えば一回の作業行程が終
了して走行機体が作業地の端部に達した場合、ステアリ
ングハンドルによる走行機体の旋回操作を遅れることな
く行うことができるようになり、遅れることなくステア
リングハンドルを手で持って次の作業行程に入ることが
できるようになるので、ステアリングハンドルによる走
行機体の旋回操作の面でも操作性の良いものとなった。
【0021】請求項1(請求項2)の特徴によると、上
昇作動及び下降作動のうちの一方が行われている途中の
状態で、操作具が操作されると、上昇作動及び下降作動
のうちの他方が行われる状態に切り換わるように構成さ
れているので、誤って上昇作動又は下降作動を行ってし
まっても、上昇作動又は下降作動の途中で逆の下降作動
又は上昇作動を行って、作業装置を元の状態に素早く戻
すことができるようになって、作業車の操作性を向上さ
せることができた。
【0022】請求項2の特徴によると、例えば作業走行
中に作業装置の一部が作業地に深く入り込んでしまった
ような場合、上昇作動により作業クラッチの切り操作を
伴って作業装置の一部を作業地から少し上昇させ、再び
下降作動及び作業クラッチ操作作動を行って、元の作業
走行の状態に素早く戻すことができるので、このような
面においても、作業車の操作性を向上させることができ
た。
【0023】請求項3の特徴によると、請求項1又は2
の場合と同様に前述の請求項1又は2の「発明の効果」
を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のよう
な「発明の効果」を備えている。請求項3の特徴による
と、機体操縦部のステアリングハンドルの下側に操作具
を配置した場合に、操作具をステアリングハンドルへの
遠近方向に沿う方向に操作することにより、上昇作動及
び下降作動(作業クラッチ操作作動)が行われるように
構成することによって、例えば操縦者がステアリングハ
ンドルを操作している際に手が誤って操作具に触れて
も、操作具が操作されて上昇作動及び下降作動(作業ク
ラッチ操作作動)が行われると言う状態が生じ難いの
で、上昇作動及び下降作動(作業クラッチ操作作動)が
誤って行われてしまうことによる作業能率の低下を防止
することができた。請求項3の特徴によると、操縦者が
例えばステアリングハンドルを手で持っている状態から
指や手を少し下側に延ばした場合、操作具を楽に素早く
操作することができるので、作業車の操作性を向上させ
ることができた。
【0024】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図1
5に作業車の一例である乗用型田植機が示されている。
乗用型田植機は、乗用型の走行機体1の後部にリンク機
構2を介して、苗植付装置3がリフトシリンダ4により
昇降駆動自在、並びに電動式のローリングモータ5によ
り前後軸芯周りにローリング駆動自在に連結されて構成
されている。
【0025】図15に示すように、走行機体1の前部に
搭載されたエンジン6の動力が、ベルト式無段変速装置
7及びミッションケース8のギヤシフト式の主変速装置
9を介して、前車輪10及び後車輪10に伝達されてお
り、変速後の動力が植付クラッチ12(図1参照)を介
して苗植付装置3に伝達されている。ベルト式無段変速
装置7は割りプーリ式の無段変速装置に構成されてお
り、機体操縦部パネル13に備えられたポテンショメー
タ型の速度設定器(図示せず)の設定速度になるよう
に、割りプーリの間隔が電動シリンダ15により変更操
作される。主変速装置9は、主変速レバー16によって
植付走行用の前進1速位置F1、路上走行用の前進2速
位置F2、中立位置及び後進位置Rに操作自在に構成さ
れている。
【0026】図15に示すように苗植付装置3は、フレ
ーム兼用の植付伝動ケース17に対して一定ストローク
で往復横移動する苗のせ台18、苗のせ台18の下端部
から苗を一株ずつ取り出して植え付ける植付機構19、
後部支点周りで上下揺動自在に支持された複数の接地フ
ロート20等を備えて構成されている。苗植付装置3の
右及び左側部に、次の植付行程の為の走行指標線を圃場
に描く線引きマーカー21が出退自在に備えられてい
る。右及び左の線引きマーカー21は突出姿勢に付勢さ
れて、苗植付装置3が上昇駆動されるのに伴ってワイヤ
(図示せず)を介して強制的に格納されるのであり、右
及び左の線引きマーカー21を格納状態で保持する右及
び左のロック機構22(図1参照)を、選択的に解除操
作することにより、苗植付装置3が下降駆動されたとき
に選択された右及び左の線引きマーカー21が突出姿勢
に操作される。
【0027】図7及び図15に示すように、右及び左の
ロック機構22の解除操作は、ステアリングハンドル2
3の右下方に設けられた第1操作具24を、復帰付勢さ
れた中立位置から前後方向に操作することによって、選
択的に行われるように構成されており、第1操作具24
を中立位置から前後方向に操作すると、植付クラッチ1
2の入り操作用のクラッチスイッチ25(図1参照)が
入り操作される。
【0028】図1に示すように植付クラッチ12は、ク
ラッチ入り信号STR及びクラッチ切り信号STPによ
り操作されるリレー回路26を介して駆動される正逆転
型で電動式のクラッチモータ27により、ギヤ減速式の
作動部材28を介して入り及び切り操作される。植付ク
ラッチ12が入り状態であるか切り状態であるかは、作
動部材28に接当するクラッチオフスイッチ29及びク
ラッチオンスイッチ30により検出される。植付クラッ
チ12と作動部材28との連動操作用のリンク機構に、
植付クラッチ12の切り操作の際に圧縮される圧縮スプ
リングSPが備えられており、融通を確保しながら植付
クラッチ12の切り操作が迅速に行われる。
【0029】図3,6,15に示すように、運転座席3
1の横外側に備えられたもので手動により前後揺動操作
自在な操作レバー32によって、苗植付装置3が昇降駆
動される。操作レバー32は植付位置P、下降位置D、
中立位置N、上昇位置U及び自動位置ATに操作自在で
あり、操作レバー32の操作位置がポテンショメータ型
のレバーセンサー33により検出されて、マイクロコン
ピュータを備えた制御装置34により、レバーセンサー
33の検出値のレベル判断が行われる。
【0030】レバーセンサー33の検出値のレベル判断
に基づいて、操作レバー32が植付位置Pに操作されて
いると、苗植付装置3を接地するまで下降駆動した状態
で植付クラッチ12が入り操作され、操作レバー32が
下降位置Dに操作されていると、植付クラッチ12が切
り操作された状態で苗植付装置3が下降駆動される。操
作レバー32が中立位置Nに操作されていると、苗植付
装置3がその位置に保持され、操作レバー32が上昇位
置Uに操作されていると、苗植付装置3が上昇駆動され
る。操作レバー32が自動位置ATに操作されている
と、後述する昇降操作スイッチ35(図1参照)による
上昇作動及び下降作動が行われ、走行機体1の後進時に
苗植付装置3が強制的に上昇駆動される。
【0031】図1,7,15に示すように、機体操縦部
におけるステアリングハンドル23の左下側に第2操作
具36が備えられ、第2操作具36を戻し付勢された中
立位置から上方に操作すると、昇降操作スイッチ35が
入り作動する。これにより、昇降操作スイッチ35の入
り作動の毎に、苗植付装置3を接地するまで下降駆動す
る下降作動、及び植付クラッチ12の切り操作を伴って
苗植付装置3を最大上昇位置まで上昇駆動する上昇作動
が、交互に現出される。第2操作具36を中立位置から
下方に操作すると、植付クラッチ12を入り操作する為
のクラッチスイッチ25が操作される。
【0032】図1に示すように、主変速レバー16が後
進位置Rに検出されたことを検出する後進検出スイッチ
37が備えられ、後進検出スイッチ37の検出により、
制御装置34は苗植付装置3を強制的に最大上昇位置ま
で上昇駆動する。苗植付装置3が最大上昇位置まで上昇
したことの検出は、運転座席31の後部側に配置された
リンクスイッチ38にリンク機構2の途中部が接当する
ことで行われる。以上のような昇降操作スイッチ35に
よる上昇作動及び下降作動、走行機体1の後進時の苗植
付装置3の強制的な上昇駆動は、操作レバー32が自動
位置ATに操作されている場合においてのみ行われる。
【0033】操作レバー32が植付位置P、下降位置D
及び自動位置ATの何れかに操作され、主変速レバー1
6が前進1速位置F1又は前進2速位置F2に操作され
ている状態において、苗植付装置3の左右傾斜姿勢が設
定姿勢に維持されるように、ローリング制御が行われ
る。図3及び図9に示すように、主変速レバー16が前
進1速位置F1又は前進2速位置F2に操作されている
か否かを検出する主変速スイッチ39、苗植付装置3の
絶対水平姿勢からの傾斜角度を検出する重錘式の傾斜セ
ンサー40、目標傾斜姿勢を人為的に設定可能なポテン
ショメータ型の傾斜角設定器41が備えられており、主
変速スイッチ39、傾斜センサー40、傾斜角設定器4
1及びレバーセンサー33に基づいて、制御装置34に
より図4に示すローリング制御が行われる。
【0034】主変速スイッチ39により主変速レバー1
6が前進1速位置F1又は前進2速位置F2に操作され
ていることが検出され、レバーセンサー33により操作
レバー32が植付位置P、下降位置D及び自動位置AT
の何れかに操作されていることが検出されている場合、
傾斜センサー40の検出値XRが傾斜角設定器41の目
標値Raとは異なり、傾斜センサー40の検出値XRが
傾斜角設定器41の目標値Raよりも小さければ、傾斜
センサー40の検出値XRが傾斜角設定器41の目標値
Raに略合致するまで、右下がり用の出力がリレー回路
42(図1参照)に出力されて、ローリングモータ5が
右下がり方向に作動する。傾斜センサー40の検出値X
Rが傾斜角設定器41の目標値Raよりも大きければ、
左下がり用の出力がリレー回路42に出力されて、ロー
リングモータ5が左下がり方向に作動する。
【0035】図3に示すように、ローリングモータ5が
機械的作動限界まで作動したことが右及び左のリミット
スイッチ43,44により検出されると、リレー回路4
2が直接に切り操作されて、ローリングモータ5が停止
する。以上のようなローリング制御に異常が発生した場
合、3位置切換式で中央に復帰付勢された手動式のロー
リングスイッチ45(図3及び図9参照)により、リレ
ー回路42を直接に操作して手動でローリングモータ5
を作動させることができる。ローリングスイッチ45に
よるローリングモータ5の作動時に、制御装置34から
の制御信号はオフ状態に維持される。
【0036】植付走行中において苗植付装置3の対地高
さが設定値に維持されるように、苗植付装置3が自動的
に昇降駆動される昇降制御が行われる。図2に示すよう
に、左右中央に位置する接地フロート20の接地圧変動
に基づく上下揺動量を検出するポテンショメータ型のフ
ロートセンサー46ば備えられ、フロートセンサー46
の検出値XSが、機体操縦部パネル13に備えられたポ
テンショメータ型の感度設定器47(図7参照)の目標
値Saの不感帯に入るように、制御装置34がリフトシ
リンダ4に対する電磁制御弁48を自動的に僧さするこ
とにより、苗植付装置3の対地高さが設定値に維持され
る。
【0037】図5に示すように、フロートセンサー46
の検出値XSが感度設定器47の目標値Saの不感帯に
あれば、その状態が保持される。フロートセンサー46
の検出値XSが感度設定器47の目標値Saよりも大き
ければ、電磁制御弁48の上昇用電磁ソレノイドUPS
olに駆動信号が出力され、フロートセンサー46の検
出値XSが感度設定器47の目標値Saよりも小さけれ
ば、電磁制御弁48の下降用電磁ソレノイドDWSol
に駆動信号が出力される。以上のような昇降制御は、操
作レバー32が植付位置P、下降位置D及び自動位置A
Tの何れかに操作されている場合においてのみ行われ
る。
【0038】感度設定器47は、接地フロート20の目
標基準姿勢を変更し、泥土の硬軟に応じて接地フロート
20の感知荷重を変更するものであり、感度設定器47
の目標値Saは、3位置切換式の補正スイッチ51(図
2及び図9参照)により補正することができる。図8に
示すように、補正スイッチ51の操作によって、感度設
定器47の目標値Saの変化特性が、平行移動により鈍
感側(接地フロート20の目標基準姿勢が前上がり方
向)、及び敏感側(接地フロート20の目標基準姿勢が
前下がり方向)に変更される。
【0039】走行機体1の走行速度が高速になれば接地
フロート20が浮き上がり気味になって、苗植付装置3
が上昇し浅植えになるおそれがあるので、感度設定器4
7の目標値Saの変化特性が走行機体1の走行速度に応
じて変更されるように構成されている。図2に示すよう
に、エンジン6の回転数を検出する回転数センサー5
2、ベルト式無段変速装置7の変速位置を検出するポテ
ンショメータ型の変速位置センサー53が備えられて、
制御装置34により走行機体1の走行速度が演算されて
おり、走行機体1の走行速度が速ければ(例えば0.8
メートル/秒以上)、感度設定器47の目標値Saの変
化特性が鈍感側に変更され、走行機体1の走行速度が速
いほど変更量が大になる。
【0040】リフトシリンダ4に対する油圧ポンプ(図
示せず)はエンジン6により駆動される構成であり、リ
フトシリンダ4に対する作動油流量はエンジン6の回転
数により変化する。これにより、制御装置34はエンジ
ン6の回転数に応じて、電磁制御弁48の上昇用及び下
降用電磁ソレノイドUPSol,DWSolに供給する
パルス電流のデューティ比を変更し、リフトシリンダ4
に対する作動油流量が常に一定に維持されるように制御
する。図9及び図15に示すように、傾斜角設定器4
1、ローリングスイッチ45及び補正スイッチ51が、
運転座席31の横側に位置する後輪フェンダー54に配
置されており、開閉自在な蓋体55で覆われるように構
成されている。
【0041】次に、苗植付装置3の昇降駆動に関する制
御装置34の制御について、図10〜図14に基づいて
説明する。メインスイッチ(図示せず)が入り操作され
て制御が開始されると、リフトシリンダ4に対する電磁
制御弁48の上昇用及び下降用電磁ソレノイドUPSo
l,DWSolに対する出力がオフ状態となり、昇降操
作スイッチ35の動作フラグf0、クラッチスイッチ2
5の動作フラグf1、昇降制御の動作フラグf2、及び
後進上昇作動の動作フラグf3が「0」に設定される
(ステップ#1,#2)。
【0042】操作レバー32が自動位置AT以外の位置
に操作されていると、動作フラグf0〜f3が「0」に
設定されて、操作レバー32が中立位置Nに操作されて
いると、クラッチモータ27に対するクラッチ入り信号
STRがオフ状態になり、クラッチオフスイッチ29が
オン状態であれば、クラッチモータ27に対するクラッ
チ切り信号STPがオフ状態になる。クラッチオフスイ
ッチ29がオフ状態であれば、クラッチ切り信号STP
が出力されて、植付クラッチ12が切り操作された状態
に維持される(ステップ#3〜#9)。メインスイッチ
の入り操作時に操作レバー32が自動位置AT及び中立
位置N以外の位置に操作されていると、操作レバー32
が中立位置Nに一度操作された後に次のステップに移行
する(ステップ#10)。
【0043】操作レバー32が上昇位置Uに操作される
と、クラッチ入り信号STRがオフ状態になり、動作フ
ラグf2が「0」に設定された後、クラッチオフスイッ
チ29がオン状態であれば、クラッチ切り信号STPを
オフ状態になり、リンクスイッチ38がオン状態(苗植
付装置3が上昇状態)であれば、電磁制御弁48の上昇
用電磁ソレノイドUPSolがオフ状態になり、リンク
スイッチ38がオフ状態であれば、電磁制御弁48の上
昇用電磁ソレノイドUPSolがオン状態になって、苗
植付装置3が上昇駆動される(ステップ#11〜#1
7)。クラッチオフスイッチ29がオン状態でなけれ
ば、クラッチ切り信号STPがオン状態になり、植付ク
ラッチ12が切り操作されて、電磁制御弁48の上昇用
及び下降用電磁ソレノイドUPSol,DWSolがオ
フ状態になる(ステップ#18,#19)。
【0044】操作レバー32が下降位置Dに操作される
と、クラッチ入り信号STRを出力が停止された後、前
述と同様に植付クラッチ12が切り操作された状態に維
持されながら(ステップ#20〜#23)、苗植付装置
3が下降駆動される(ステップ#24〜#26)。フロ
ートセンサー46により苗植付装置3が接地したことが
検出されると、前述の昇降制御が実行される(ステップ
#27)。このときにリンクスイッチ38がオン状態に
なれば、電磁制御弁48の上昇用電磁ソレノイドUPS
olがオフ状態になり、動作フラグf2が「1」に設定
される(ステップ#28〜#30)。
【0045】操作レバー32が植付位置Pに操作される
と、クラッチ入り信号STRがオフ状態になった後、ク
ラッチオンスイッチ30がオン状態になるまでクラッチ
入り信号STRが出力され、植付クラッチ12が入り操
作されて(ステップ#31〜#34)、この後は昇降制
御が実行される。動作フラグf2以外の動作フラグf
0,f1,f3は「0」に維持される(ステップ#3
5)。
【0046】次に、操作レバー32が自動位置ATに操
作された場合について説明する。操作レバー32が自動
位置ATに操作された後に、昇降操作スイッチ35が入
り作動すると、動作フラグf0が「1」に設定されて、
リンクスイッチ38がオン状態(苗植付装置3の上昇状
態)であれば、動作フラグf2が「0」に設定され、電
磁制御弁48の下降用電磁ソレノイドDWSolがオン
状態になって、苗植付装置3が下降駆動される(ステッ
プ#36,#37,#39〜#43)。
【0047】苗植付装置3が接地するまで下降駆動され
ると、動作フラグf0が「0」に設定され、動作フラグ
f2が「1」に設定された後に、昇降制御に移行する
(ステップ#44〜#48)。昇降操作スイッチ35の
入り作動時に、リンクスイッチ38がオフ状態であれ
ば、植付クラッチ12が切り操作されて、リンクスイッ
チ38がオン状態になるまで苗植付装置3が上昇駆動さ
れ(ステップ#49〜#54)、リンクスイッチ38が
オン状態になれば、動作フラグf0が「0」に設定され
る(ステップ#55,#56)。苗植付装置3の上昇又
は下降駆動中に、昇降操作スイッチ35が再度入り作動
すると、苗植付装置3の上昇又は下降駆動が反転される
(ステップ#56〜#60)。初期状態において昇降操
作スイッチ35の入り作動(上昇側)したとき、植付ク
ラッチ12が切り操作されていなければ、初期状態に戻
る(ステップ#37,#38)。
【0048】苗植付装置3が接地するかで下降駆動され
た後、第1及び第2操作具24,36によるクラッチス
イッチ25の操作が行われると、動作フラグf1が
「1」に設定されて、植付クラッチ12が入り操作され
(ステップ#61〜#64)、クラッチオンスイッチ3
0がオン状態になるまで、警報ブサー(図示せず)が作
動する。クラッチオンスイッチ30がオン状態になる
と、動作フラグf1が「0」に設定されて、警報ブザー
が停止し(ステップ#65〜#69)、その後は昇降制
御に移行する。
【0049】操作レバー32が自動位置ATに操作され
た後、主変速レバー16が後進位置Rに操作されたこと
が後進検出スイッチ37によって検出され、リンクスイ
ッチ38がオン状態でなければ、動作フラグf3が
「1」に設定された後(ステップ#70〜#74)、ス
テップ#49に移行する。これにより、植付クラッチ1
2が切り操作されて、リンクスイッチ38がオン状態に
なるまで苗植付装置3が強制的に上昇駆動され、リンク
スイッチ38がオン状態になると、動作フラグf3が
「0」に設定される(ステップ#56)。
【0050】昇降操作スイッチ35の入り作動や後進検
出スイッチ37の検出がなく、動作フラグf3が「1」
に設定されているとき、苗植付装置3が最大上昇位置に
あって、操作レバー32が他の位置から自動位置ATに
操作された場合、又は昇降制御ではない場合には、苗植
付装置3が現在の昇降位置で保持され(ステップ#75
〜#79)、これ以外の場合には昇降制御に移行する
(ステップ#80,#46)。
【0051】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗植付装置の昇降駆動及び植付クラッチの操作
のブロック図
【図2】苗植付装置の昇降制御のブロック図
【図3】苗植付装置のローリング制御のブロック図
【図4】苗植付装置のローリング制御の流れを示す図
【図5】苗植付装置の昇降制御の流れを示す図
【図6】操作レバーの操作位置を示す平面図
【図7】ステアリングハンドルの付近の平面図
【図8】感度設定器の目標値の変化特性を示す図
【図9】傾斜設定器、ローリングスイッチ及び補正スイ
ッチの付近の平面図
【図10】苗植付装置の昇降駆動及び植付クラッチの操
作、昇降制御の流れを示す図
【図11】苗植付装置の昇降駆動及び植付クラッチの操
作、昇降制御の流れを示す図
【図12】苗植付装置の昇降駆動及び植付クラッチの操
作、昇降制御の流れを示す図
【図13】苗植付装置の昇降駆動及び植付クラッチの操
作、昇降制御の流れを示す図
【図14】苗植付装置の昇降駆動及び植付クラッチの操
作、昇降制御の流れを示す図
【図15】乗用型田植機の全体側面図
【符号の説明】 1 走行機体 3 作業装置 4 駆動機構 12 作業クラッチ 23 ステアリングハンドル 36 操作具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体(1)に備えられた作業装置
    (3)を昇降駆動する駆動機構(4)を備えて、 機体操縦部のステアリングハンドル(23)の下側に、
    人為的に操作される操作具(36)を備え、 前記駆動機構(4)により前記作業装置(3)を所定高
    さまで上昇駆動する上昇作動、及び前記駆動機構(4)
    により前記作業装置(3)を接地するまで下降駆動する
    下降作動が、前記操作具(36)を操作することによっ
    て行われるように構成すると共に、 前記上昇作動及び下降作動のうちの一方が行われている
    途中の状態で、前記操作具(36)が操作されると、前
    記上昇作動及び下降作動のうちの他方が行われる状態に
    切り換わるように構成してある作業車の操作構造。
  2. 【請求項2】 走行機体(1)に備えられた作業装置
    (3)を昇降駆動する駆動機構(4)と、前記作業装置
    (3)を作動及び停止状態とする作業クラッチ(12)
    とを備えて、 機体操縦部のステアリングハンドル(23)の下側に、
    人為的に操作される操作具(36)を備え、 前記作業クラッチ(12)の切り操作を伴って前記駆動
    機構(4)により前記作業装置(3)を所定高さまで上
    昇駆動する上昇作動、前記駆動機構(4)により前記作
    業装置(3)を接地するまで下降駆動する下降作動、及
    び前記作業クラッチ(12)を操作する作業クラッチ操
    作作動が、前記操作具(36)を操作することによって
    行われるように構成すると共に、 前記上昇作動及び下降作動のうちの一方が行われている
    途中の状態で、前記操作具(36)が操作されると、前
    記上昇作動及び下降作動のうちの他方が行われる状態に
    切り換わるように構成してある作業車の操作構造。
  3. 【請求項3】 前記操作具(36)の操作方向を、前記
    ステアリングハンドル(23)への遠近方向に沿う方向
    に設定してある請求項1又は2に記載の作業車の操作構
    造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018191620A (ja) * 2017-05-22 2018-12-06 井関農機株式会社 作業車両

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