JP2001095298A - モータ駆動装置および方法 - Google Patents

モータ駆動装置および方法

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JP2001095298A
JP2001095298A JP27132399A JP27132399A JP2001095298A JP 2001095298 A JP2001095298 A JP 2001095298A JP 27132399 A JP27132399 A JP 27132399A JP 27132399 A JP27132399 A JP 27132399A JP 2001095298 A JP2001095298 A JP 2001095298A
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Hiroyoshi Misumi
博好 三角
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ駆動装置および方法に関し、台形波駆
動を行なわずにトルク・リップルの少ないステッピング
・モータ駆動を実現する。 【解決手段】 次式を満足するようデューティ制御期間
TDBUFを制御することで、所定の励磁状態位置と次
の励磁状態位置の間でステッピング・モータを分割駆動
する際にトルク・ベクトルTLzを真円駆動する。 TDBUF=cos(0.1π−θ)/cos(0.1π)×
TDUTY

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモータ駆動装置およ
び方法に関し、特に、ステッピング・モータの制御を行
うモータ駆動装置および当該装置のモータ駆動方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の複写機の高速化に伴い、幅広い速
度で安定して動作する5相ステッピング・モータが使用
され、また高画質を実現するためにマイクロ・ステップ
駆動されている。
【0003】ペンタゴン結線の5相ステッピング・モー
タを例にとり、従来のステッピング・モータの駆動法に
ついて説明する。
【0004】図30は従来の5相ステッピング・モータ
駆動制御回路のブロック図である。
【0005】制御部11に相切換えのための歩進パルス
クロック(以下、Mclk)を与え、モータ・スタート
/ストップ、回転方向、その他種々の駆動条件を指示す
る。制御部11はMclk入力にしたがって駆動パルス
信号を発生させ、ゲート回路17,18,Pch用電圧
変換回路313を介してドライブ部12により駆動パル
ス信号にしたがった駆動電流をモータ13へ供給し、モ
ータ13を駆動する。
【0006】この時、定電流制御部312では、定電流
制御を行なって適正なトルクでモータ13を回転させて
いる。すなわち、図31に詳細に示すように、制御部1
1からD/A変換器311でアナログ信号に変換したV
ref信号と電流検知抵抗14で得られたモータの電流検
知信号Verrとを比較演算して、比較結果に応じたパ
ルス幅変調信号から電圧Vmを発生し、当該電圧をドラ
イブ部12に供給して指示された電流に定電流制御す
る。
【0007】図2はドライブ部12の内部構成をモータ
13とともに示すブロックである。図2より、モータ1
3に電流を流すための駆動素子にFET(Pch、Nc
hプッシュプル構成)を使用している。定電流制御をし
ているために、モータ13を低速で駆動するときなど、
モータ13内の逆起電圧が低くなるとVmも低下し、P
ch側のFETのゲート電圧も不足するという問題が生
じる。
【0008】このため、図32に詳細に示すPch用電
圧変換回路313では、マィナス電源−Vssを使用し
てゲート電圧を確保するよう電圧変換を行なっている。
【0009】次に、駆動電流について説明する。
【0010】図2には、モータ13がペンタゴン結線さ
れる様子が示されている。当該結線図を参照して駆動方
法について説明する。モータコイルLa,Lb,Lc,
Ld,Leは環状に繋がっている。ドライブ部12から
各給電点A,B,C,D,Eに電流が供給され、各コイ
ルに流れる電流(Ia,Ib,Ic,Id,Ie)が決
定される。
【0011】ここで、各コイル電流(Ia,Ib,I
c,Id,Ie)が矢印の方向に流れた時に各コイルに
よってモータ13のロータに作用するトルクのトルク・
ベクトルがTLa,TLb,TLc,TLd,TLeと
なるように、各コイルは結線されている。ロータは、各
トルク・ベクトルが合成されたトルク・ベクトルTLの
方向にしたがった安定点に停止するように回転移動す
る。
【0012】図10は、ある4相励磁ポイントから次の
4相励磁ポイント(フルステップ駆動で1ステップ)の
励磁パターンによるトルク・ベクトルを示したものであ
る。
【0013】基本電流をI0、半時計回り方向を+、時
計回り方向を−とすると、図10(a)では Ia=I0,Ib=I0,Ic=0,Id=−I0,I
e=−I0 となるように励磁され、これにしたがってトルク・ベク
トルTL0が図11に示す通りに合成される。
【0014】図10(b)では Ia=0,Ib=I0,Ic=I0,Id=−I0,I
e=−I0 となるように励磁され、これにしたがってトルク・ベク
トルTL1が図11に示す通りに合成される。
【0015】これらの励磁パターンを例えばTL0から
TL1に変更したとき、モータ13は4相励磁で1ステ
ップ(電気角36°)駆動されることになる。このよう
に合成トルクが36°づつずれていくように励磁パター
ンを変更していくことで、4相励磁フルステップ駆動は
行われる。この動作を10回繰り返すことで電気角は1
周(360°移動)し、励磁パターンはTL0と同一パ
ターンに戻る。
【0016】次に、従来のマイクロ・ステップ駆動制御
について説明する。
【0017】上記したTL0からTL1へのベクトルの
変位は、図12(a)を参照するとTLaとTLcのみ
の変化によるものであ。したがって、時間t0〜t5k
の間にTLaを徐々に減らしTLcを徐々に増加させて
いけば、この間にTL0からTL1に推移することは容
易に推測できる。
【0018】表1にTL0からTL1までの1ステップ
を5分割し、TL0からTL1に推移する間に任意の一
定の時間間隔でマイクロ・ステップ駆動を行なう時の各
給電点A,B,C,D,Eの各給電パターン(デューテ
ィ制御のデューティ比)、およびそのデューティから換
算した平均電流Ia,Ib,Ic,Id,Ieのそれぞ
れの時間t0〜t5での切換わり変位を示す。表1にお
いて、時間t0のときTL0、時間t5のときTL1で
ある。
【0019】
【表1】
【0020】変化するトルク・ベクトルはTLaとTL
cであり、両ベクトルは図12(a)のように直線上を
変位していくため、合成トルク・ベクトルTLは図12
(b)のように変位する。変位するTLに対応してロー
タは回転移動し、マイクロ・ステップ駆動を行なうこと
ができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のステッピング・モータの駆動構成では、各
コイルに流れる電流波形が台形波状になってTL0から
TL1へのトルクの移行が直線的になり、このためにト
ルク・リップルを生じるという問題があった。
【0022】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたものであって、台形波駆動を行なわず正弦波駆動を
行なうことにより、トルク・リップルを低減した5相ス
テッピング・モータ駆動を実現することのできるモータ
駆動装置および当該装置のモータ駆動方法を提供するこ
とを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに請求項1の発明は、N(0以外の自然数)相ステッ
ピング・モータのN個のコイルに所定の励磁期間に電流
を供給して、他の期間は各コイルに前記電流を供給せず
に、前記励磁期間と他の期間を一定の周期で交互に繰り
返して所定の励磁パターンで前記各コイルを励磁するP
WM手段を備えたモータ駆動装置において、前記励磁期
間と前記一定周期の比率が、前記N相ステッピング・モ
ータが所定の励磁状態位置から次の励磁状態位置に移動
する際の回転角度とNの値の関数となるように前記比率
を設定する設定手段と、前記設定した比率に応じた前記
励磁期間に前記PWM手段が前記各コイルを励磁するこ
とで前記N相ステッピング・モータを前記所定の励磁状
態位置と前記次の励磁状態位置の間で分割駆動する駆動
手段とを備えたことを特徴とするモータ駆動装置を提供
する。
【0024】また、請求項2の発明は、請求項1におい
て、前記設定手段は、前記回転角度をθ、前記励磁期間
をT1、前記周期をT2として、cos(π/(2*N)
−θ)/cos(π/(2*N))に前記比率(T1/T
2)を設定することを特徴とするモータ駆動装置を提供
する。
【0025】また、請求項3の発明は、請求項1におい
て、前記駆動手段は、前記所定の励磁状態位置と前記次
の励磁状態位置の間で一定期間毎に分割数Pにしたがっ
た前記分割駆動を行い、前記所定の励磁状態位置からM
番目の位置における前記回転角度θが(π/N)*M/
Pとなるように前記回転角度θを設定する角度設定手段
を含むことを特徴とするモータ駆動装置を提供する。
【0026】また、請求項4の発明は、請求項2におい
て、前記設定手段は、前記励磁期間T1を一定として前
記周期T2を変更することで前記比率の設定を行うこと
を特徴とするモータ駆動装置を提供する。
【0027】また、請求項5の発明は、請求項2におい
て、前記設定手段は、前記周期T2を一定として前記励
磁期間T1を変更することで前記比率の設定を行うこと
を特徴とするモータ駆動装置を提供する。
【0028】上記の課題を解決するために請求項6の発
明は、N(0以外の自然数)相ステッピング・モータの
N個のコイルに所定の励磁期間に電流を供給して、他の
期間は各コイルに前記電流を供給せずに、前記励磁期間
と他の期間を一定の周期で交互に繰り返して所定の励磁
パターンで前記各コイルを励磁するPWM手段を備えた
モータ駆動装置のモータ駆動方法において、前記励磁期
間と前記一定周期の比率が、前記N相ステッピング・モ
ータが所定の励磁状態位置から次の励磁状態位置に移動
する際の回転角度とNの値の関数となるように前記比率
を設定する設定ステップと、前記設定した比率に応じた
前記励磁期間に前記PWM手段によって前記各コイルを
励磁することで前記N相ステッピング・モータを前記所
定の励磁状態位置と前記次の励磁状態位置の間で分割駆
動する駆動ステップとを備えたことを特徴とするモータ
駆動方法を提供する。
【0029】また、請求項7の発明は、請求項6におい
て、前記は設定ステップにおいて、記回転角度をθ、前
記励磁期間をT1、前記周期をT2として、cos(π/
(2*N)−θ)/cos(π/(2*N))に前記比率
(T1/T2)を設定することを特徴とするモータ駆動
方法を提供する。
【0030】また、請求項8の発明は、請求項7におい
て、前記駆動ステップにおいて、前記所定の励磁状態位
置と前記次の励磁状態位置の間で一定期間毎に分割数P
にしたがった前記分割駆動を行い、前記所定の励磁状態
位置からM番目の位置における前記回転角度θが(π/
N)*M/Pとなるように前記回転角度θを設定するこ
とを特徴とするモータ駆動方法を提供する。
【0031】また、請求項9の発明は、請求項7におい
て、前記設定ステップにおいて、前記励磁期間T1を一
定として前記周期T2を変更することで前記比率の設定
を行うことを特徴とするモータ駆動方法を提供する。
【0032】また、請求項10の発明は、請求項7にお
いて、前記設定ステップにおいて、前記周期T2を一定
として前記励磁期間T1を変更することで前記比率の設
定を行うことを特徴とするモータ駆動方法を提供する。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳細に説明する。
【0034】図1は本発明に係るモータ駆動装置の一実
施形態を示すブロック図である。
【0035】制御部11は、5相ステッピング・モータ
(以下、モータ)13を制御する。ドライブ部12は、
制御部11で生成された信号情報をもとにモータ13を
駆動する。電流検知抵抗14は、モータ13に流れる電
流量を検出する。ローパスフィルタ(以下、LPF)1
5は、電流検知抵抗14により得られた信号を平滑化お
よびノイズを除去する。AD変換器16は、LPF15
からの信号をデジタル信号に変換し、制御部11に入力
する。ゲート回路17,18は、制御部11からのモー
タ駆動パルス信号をドライブ部12を駆動するための信
号に変換する。
【0036】Mclk入力端子110にはモータ13の
相切換のための信号(以下、Mclk)が入来し、当該
信号が制御部11に入力される。スタート/ストップ信
号入力端子(以下、S/S入力端子)111にはモータ
13の駆動を開始/停止を指示するためのスタート/ス
トップ信号が入来し、当該信号が制御部11に入力され
る。回転方向信号入力端子(以下、DIR入力端子)1
12にはモータ13の回転方向を決めるための回転方向
信号が入来し、当該信号が制御部11に入力される。デ
ータ入力端子113(以下、DAT入力端子)には適正
なトルクを発生させるための目標電流値、マイクロ・ス
テップ駆動時の分割数等モータの制御条件データが入来
し、当該両信号が制御部11に入力される。
【0037】図2はドライブ部12とモータ13の内部
構成とその結線を示す回路図である。
【0038】まずドライブ部12について説明する。ゲ
ートa+〜e+、ゲートa−〜e−に入力された駆動パ
ルスにより、FET素子FET0〜FET9(FET
0,2,4,6,8はPch、FET1,3,5,7,
9はNch)がオン/オフ駆動される。当該FET素子
駆動にしたがって、端子M+から駆動パルスに応じたモ
ータ13の給電点に電流を供給し、当該給電点からの電
流は端子M−へと流れる。
【0039】図2のモータ13の内部構成で、モータコ
イルLa,Lb,Lc,Ld,Leは、各コイル同士が
環状になるように結線(ペンタゴン結線)されている。
ドライブ部12から各給電点A,B,C,D,Eに電流
が供給され、これら給電点からコイルに電流を供給する
か、またはコイルからの電流がこれら給電点を介して端
子M−へ流れる。
【0040】図2で各コイルに流れる電流をIa,I
b,Ic,Id,Ieとし、矢印方向に各電流が流れる
ときにコイルに発生するモータ13内のロータ(図示せ
ず)を引き付けるトルクのベクトルを、それぞれTL
a,TLb,TLc,TLd,TLeとする。
【0041】図3はPチャンネル用ゲート回路17の回
路図である。ゲート回路17内のエミッタ接地されたト
ランジスタTr30〜Tr34のコレクタは、抵抗R3
0〜R34でプルアップされている。それぞれのトラン
ジスタTr30〜34がオフの場合にコレクタ電圧出力
はVddとなり、トランジスタTr30〜34がオンし
たときにコレクタ電圧出力はグランドレベルになる。
【0042】図4はNチャンネル用ゲート回路18の回
路図である。
【0043】ゲート回路18内で、抵抗R40,42,
44,46,48と抵抗R41,43,45,47,4
9の各直列回路は、エミッタ接地された各トランジスタ
Tr40〜Tr44のそれぞれのコレクタ電圧の上限
を、抵抗R40,42,44,46,48と抵抗R4
1,43,45,47,49の分割比でVddを分割し
た電圧を出力する。
【0044】図4でそれぞれのトランジスタTr40〜
44がオフの場合にコレクタ電圧出力はVdd×R40
/R41,Vdd×R42/R43,Vdd×R44/
R45,Vdd×R46/R47,Vdd×R48/R
49となり、トランジスタTr40〜44がオンしたと
きにコレクタ電圧出力はグランドレベルになる。
【0045】図5は制御部11内のブロック図である。
【0046】駆動パルス制御部51は、御部11内の各
部を制御する。カウンタ52は種々のパルス期間を設定
するためのもので、RESETに信号CNTRSTが入
力される(立ち上がりエッジ)とカウント値を0にす
る。切換え信号発生部53はON期間とOFF期間の切
換え信号を発生する。駆動パルス発生部54は、マイク
ロ・ステップ駆動に必要な駆動パルスを発生する。ON
/OFF切換え部55は当該駆動パルスにしたがってド
ライブ部12を駆動し、これによりモータ13の各給電
点をオープン状態またはオン状態に切り替える。
【0047】図6は駆動パルス制御部51内の電流制御
のための一般的なPI制御のシグナル・フロー・グラフ
である。
【0048】任意の一定時間でサンプリングしたA/D
変換器16からのデジタル信号ADERRが駆動パルス
制御部51に取り込まれ、目標値(TARGET)と比
較される(61)。当該比較差分値は比例制御(P動
作)と積分制御(I動作)を実施し(62と64〜6
6)、それぞれ演算結果を足し合せてk1ゲイン倍され
(63,67)、オープン期間にPRDデータとして扱
われる。
【0049】図7は切換え信号発生部53のブロック図
である。
【0050】レジスタ701,702は、駆動パルス制
御部51からのデータDTYPRDまたはPRDをそれ
ぞれストアする。コンパレータ703,704は、レジ
スタ701,702とカウンタ52からのカウントデー
タCDとをそれぞれ比較し、その結果がマイナスであれ
ば“L”、0かプラスであれば“H”を出力する。70
5はDフリップフロップである。
【0051】図8は駆動パルス発生部54のブロック図
である。
【0052】801〜810は駆動パルス制御部51か
らのDTYWの各データをストアするレジスタを示し、
それぞれREGA+、REGB+、REGC+、REG
D+、REGE+、REGA−、REGB−、REGC
−、REGD−、REGE−とする。コンパレータ81
1〜820はレジスタ801〜810にストアされたデ
ータとカウンタ52からのカウントデータCDとを比較
する。コンパレータ811〜820は、比較結果がマイ
ナスであれば“L”を、比較結果が0かプラスであれば
“H”を各出力端子からCLK信号に同期して、信号P
A+〜PE+、信号PA−〜PE−として出力する。
【0053】図9はON/OFF切換え部55のブロッ
ク図である。
【0054】セレクタ901〜910は切換え信号発生
部53からの切換え信号OFFTMにより動作し、駆動
パルス発生部54からの信号PA+〜PE+、PA−〜
PE−が“L”レベルまたは“H”レベルかを選択して
WA+〜WE+、WA−WE−に出力する。
【0055】図10(a)、図10(b)は、前述の通
りモータ13のある4相励磁ポイントと次の4相励磁ポ
イント(フルステップ駆動で1ステップ)の励磁パター
ンによるトルク・ベクトルを示した図で、コイルに流れ
るそれぞれの電流は矢印で図示される。
【0056】図11は、前述の通り図10の励磁パター
ンによる各コイルに発生したトルク・ベクトルTa,T
b,Tc,Td,Teを合成したトルク・ベクトルを表
す。
【0057】図12は、前述の通りTL0からTL1ま
でをマイクロ・ステップ駆動で任意の時間間隔T0で5
分割したときのそれぞれ時間(T0〜T5)でのトルク
・ベクトルを表す。
【0058】図1を参照して全体の動作について説明す
る。
【0059】S/S入力端子111からモータ・スター
トが指示され、Mclk入力端子110からMclkが
入力されると、制御部11では回転方向、目標電流値、
マイクロ・ステップ分割数等の条件にしたがい、Mcl
kに同期してモータ駆動パルスを発生し、モータ13の
相電流を目標電流値となるように制御する。制御部11
からの駆動パルスは、一旦ゲート回路17,18にてド
ライブ部13を駆動するための信号に変換されてドライ
ブ部12に入力される。ドライブ部12ではゲート回路
17,18からのモータ駆動パルスにしたがいモータ1
3に電流を供給してモータ13を駆動する。
【0060】ドライブ部12の端子M−からの電流(モ
ータ13の総電流)は電流検出抵抗14により検出さ
れ、当該検出信号はLPF15で平滑されノイズ除去さ
れる。LPF処理された検出信号はAD変換器16でデ
ジタル信号に変換され、制御部11に入力される。制御
部11では、入力されたAD変換器16からのデジタル
信号に基づいてモータ13の総電流を制御する。
【0061】次に、マイクロ・ステップ駆動について説
明する。
【0062】図10(a)、図10(b)の励磁パター
ンによる合成トルクは、基本電流をI0とすると図10
(a)では Ia=I0,Ib=I0,Ic=0,Id=−I0,I
e=−I0 となるように励磁され、これによりトルクのベクトルT
L0が合成される。
【0063】また図10(b)では Ia=0,Ib=I0,Ic=I0,Id=−I0,I
e=−I0 となるように励磁され、これによりトルクのベクトルT
L1が合成される。この時、各コイル電流の絶対値は等
しく、したがって各発生トルクの絶対値も等しい。
【0064】図10でTL0からTL1に励磁相を移行
させた時の駆動が4相励磁駆動である。図から実際に変
化しているトルクはIaによるトルク・ベクトルTLa
とIcによるトルク・ベクトルTLcであり、トルク・
ベクトルTLaとトルク・ベクトルTLcの割合を徐々
に変化させることでマイクロ・ステップ駆動を行う。
【0065】図10においてTL0からTL1まで変化
する間のTLaとTLcの合成トルクをTLacとし、
次式にしたがってトルク・ベクトルを変化させると図1
2(a)のようになる。
【0066】
【数1】 TLac=(1−P)×TLa+P×TLc (1) ただし、P=n×T0/T(T=5T0,n=0,1,
2,3,4,5) (1)式において、nの値によってTL0とTL1間を
時系列的に5分割している。図12(a)より、合成ト
ルク・ベクトルTLacはt0からt5の直線上を移動
する。この移動を全体の合成ベクトルTLで表すと図1
2(b)のようになり、合成ベクトルTLは図12
(a)と同様にt0からt5までの直線上を移動する。
【0067】このようにTLaとTLcを変化させるこ
と、即ち電流Ia,Icを変化させることでマイクロ・
ステップ駆動が可能となる。実際には、コイル電流は各
給電点の状態をプッシュ側(電流供給側)にするかプル
側(電流引込み側)にするかで決定され、電流量を変化
させるために電流を流す期間と流さない期間を一定周期
で交互に繰り返すデューティ制御が行われる。また、こ
の周期はマイクロ・ステップ駆動の1ステップ期間(T
0)よりも十分小さく設定されている。
【0068】図12(a)のTLaとTLcを変化させ
たときのt0〜t5までの各給電点の状態を表す給電パ
ターンA,B,C,D,Eと各コイルの平均電流Ia,
Ib,Ic,Id,Ieの関係は、前述した表1の通り
である。
【0069】表1中の給電パターンの値は+がプッシュ
側、−がプル側を表す。また、プッシュ/プルを一定周
期で交互に繰り返したときのプッシュ側の割合(デュー
ティ比)を数値で表す。コイル電流の平均値は、上記デ
ューティ比が50%のときの電流の絶対値をI0とし
て、当該絶対値に対するパーセンテージで表している。
【0070】上記の関係においてトルク・ベクトルTL
0,TL1は4相励磁のフルステップ位置であり、トル
ク・ベクトルTL0からトルク・ベクトルTL1までの
電気角は36°となる。したがって、フルステップで3
6°づつ移動するよう励磁相を切換えながら4相励磁を
すると、10ステップでもとの励磁相に戻る。
【0071】上記マイクロ・ステップにしたがって励磁
相を切換えて電気角1周したときの各コイルの電流変化
を図13乃至図14に示す。図13と図14は、時間方
向(電気角方向)に連続する。各コイルに流れる平均電
流Ia,Ib,Ic,Id,Ieはこのように台形波状
として駆動が行われる。このため、マイクロ・ステップ
駆動を台形波駆動とも称する。
【0072】このマイクロ・ステップ駆動を実現するた
めのハードウエア構成について説明する。
【0073】図5のカウンタ52は、駆動パルス制御部
51からのCLKにしたがいパルス幅等を生成するため
のカウントデータ(以下、CD)を生成する。CD値は
リセット時には1にセットされる。
【0074】図7の切換え信号発生部53において、レ
ジスタ701には駆動パルス制御部51から給電点をプ
ッシュまたはプル状態にする期間(デューティ制御期
間)を設定するためのデータ(DTYPRD)がストア
され、レジスタ702には全体の制御期間(PRD)が
ストアされている。これらの値とCD値をコンパレータ
703,704により比較し、比較結果にしたがってカ
ウンタ・リセット信号CNTRST、OFFTMが生成
される。
【0075】図15に、カウンタ・リセット信号生成の
タイミング・チャートを示す。ここでは、レジスタ70
1に400の値がストアされ,レジスタ702に300
の値がストアされる例を示した。
【0076】CLK(図15(A))にしたがいCD値
(図15(B))はカウントアップして行き、CD値が
300まではOFFTM(図15(D))は“H”であ
り、CD値が300以降でコンパレータ704の出力が
“L”となる。CNTRST(図15(C))はCD値
が400になった時点で“H”となり、このCNTRS
Tが“H”になることによりカウンタ52がリセットさ
れ、CD値は1となる。
【0077】このように、信号OFFTMは、レジスタ
701に設定された値に応じた制御期間は“H”、レジ
スタ702に設定された値に応じた期間(デューティ制
御期間)は“L”となり、これら期間を交互に繰り返し
た信号として生成される。
【0078】図8に戻って説明すると、レジスタ801
〜810には駆動パルス制御部51より給電点のデュー
ティを決定するための期間データがストアされる。スト
アされたデータはコンパレータ811〜820でCD値
と比較され、比較結果は信号PA〜PE(+または−)
として出力される。全デューティ制御期間を“L”にし
たいときは設定値を300(デューティ制御期間を定め
るレジスタ702の設定値)より大きい値に、“H”に
したいときは0に設定する。
【0079】図9において、図8の各コンパレータ81
1〜820からの信号PA+〜PE+が“L”,信号P
A−〜PE−が“H”をOFFTM信号にしたがってセ
レクタ901〜910で選択して、WA〜WEに出力さ
れる。
【0080】例えば、給電点のデューティ制御期間(レ
ジスタ702の設定値=P)ではカウント値(801〜
810)の期間はプル側となるため、プッシュ期間のデ
ューティ比をQ%としたときのレジスタ801〜810
の設定値Xは次式で与えられる。
【0081】
【数2】 X=P−P×Q/100 (2) 図16に給電点Aの状態を例に示し、この例にしたがっ
て信号の流れを説明する。
【0082】図のようにCD値(図16(B))は、O
FFTM(図16(A))が“H”(デューティ制御期
間)のとき0〜299までをカウントアップし、“L”
(オープン期間)のとき0〜100まで(合わせて40
0まで)をカウントアップする。このとき、図8のレジ
スタ811,816に149が設定されているとする
と、PA+、PA−(図16(C),(D))はOFF
TMが“H”期間でCD値が150までは“L”とな
り、OFFTMが150以降は“H”となる。
【0083】図9のセレクタ901,906ではOFF
TIMにしたがってPA+,PA−を選択しており、W
A+,WA−(図16(E),(F))はPAにしたが
い、給電点A(図16(G))はCD値が0〜149ま
ではプル側、150〜300まではプッシュ側の状態と
なる。OFFTMが“L”期間ではWA+,WA−はP
A+、PA−の状態に依存することなく一定の値をと
り、WA+は“L”、WA−は“H”となって、給電点
Aはオープン状態となる。
【0084】上記のようにレジスタ701,702,8
01〜810に各期間データ(150,300,40
0)をストアすることにより、各給電点のデューティ制
御期間とその期間におけるプッシュ/プルの割合、およ
びオープン期間のオープン期間長を個別に設定すること
ができる。
【0085】図17は、図13中の時間t2前後におけ
るマイクロ・ステップ駆動の給電点状態を示すパターン
図である。図18は、このときのレジスタの設定値を示
す説明図である。
【0086】一つのデューティ制御期間における給電点
A,B,C,D,Eのデューティ比(プッシュ期間の占
有割合)は、t2を境に100%,60%,10%,0
%,50%から100%,70%,20%,0%,50
%ヘと変わっている。つまり、給電点BとCのデューテ
ィ比が変化している。図16に示したようにオープン期
間の長さは、(デューティ制御期間+オープン期間)の
長さに対して1/4となるよう設定されている。
【0087】各レジスタの設定値は図18の通りであ
る。
【0088】デューティ制御期間はレジスタ701で3
00,オープン期間はレジスタ701と702で100
(=400−300)が設定され、給電点Aではデュー
ティ制御期間はプッシュ側になっているためレジスタ8
01,806には0が設定される。給電点Bではデュー
ティ比が60%から70%に変わるからレジスタ80
2,807は式(2)より120(=300−300×
60/100)から90(=300−300×70/1
00)に設定を変更し、給電点Cではデューティ比が1
0%から20%に変化するからレジスタ803,808
は270(=300−300×10/100)から24
0(=300−300×20/100)に設定を変更す
る。給電点Dではプル側になっているためレジスタ80
4,809には301(300より大きい値)が設定さ
れる。給電点Eではデューティ比が50%なのでレジス
タ805,810には150(=300−300×50
/100)が設定される。
【0089】図17の給電点パターンB,Cにしたがっ
て各コイルに流れる電流Ia〜Ieの電流波形を図19
に示す。図19中の横軸(時間)は図17中の横軸と同
一である。
【0090】給電点Aがプッシュ側、給電点Dがプル側
になっており、給電点Eはプル/プッシュを50%の比
率で切換えるため、給電点Eがプル時は給電点Aから給
電点Eに向かってコイル電流Ieが流れ、コイル電流I
dは流れない。一方、給電点Eがプッシュ時はコイル電
流Idが給電点Eから給電点Dに向かって流れ、コイル
電流Ieは流れない。
【0091】また、オープン期間中はすべての給電点で
オープンになり電流を供給しないため、この期間に流れ
る電流は0と考えられる。したがって、OFFTMの1
周期で平均電流を規定することができる。すなわち、オ
ープン期間がないときのデューティ比50%のときの電
流値をI0(この値がコイルに流れる平均電流の最大値
となる)、デューティ制御期間をTduty、制御期間をT
cntとしたとき,OFFTM一周期の平均電流Id,I
eは
【0092】
【数3】 Id=−I0×Tduty/Tcnt Ie=−I0×Tduty/Tcnt (3) で与えられる。ここで、
【0093】
【数4】Id=−I0×3/4 Ie=−I0×3/4 となる。実際のコイル電流Id,Ieの波形は、コイル
による充放電によって図19に示したId,Ieのよう
に平滑化される。
【0094】コイル電流Ia,Ib,Icは図19のよ
うに給電点Aがプッシュ側、Dがプル側になっており、
給電点B,Cのパターンを図17のようにしているの
で、コイル電流Iaは、給電点Bがプル側、給電点Cも
プル側で給電点Aから給電点Cに向かって流れ、それ以
外の期間は流れない。コイル電流Ibは給電点Bがプッ
シュ側で給電点Cがプル側のときに給電点Bから給電点
Cに向かって流れ、それ以外の期間は流れない。コイル
電流Icは給電点Bがプッシュ側、給電点Cもプッシュ
側になり、給電点Cから給電点Dに向かって流れ、それ
以外の期間は流れない。
【0095】コイル電流Iaの平均電流は、図19に示
したデューティ制御期間中の電流がオンした期間の比で
規定される。したがって、給電点Bのデューティ比を
X、給電点Cのデューティ比をYとしたときに、
【0096】
【数5】 Ia=(2×(1−X/100))×I0×Tduty/Tcnt (4) となり、同様に、
【0097】
【数6】 Ib=(2×(X−Y/100)×I0×Tduty/Tcnt (5) Ic=(2×(1−Y/100))×I0×Tduty/Tcnt (6) となる。
【0098】ここで、X−Y=50%としてデューティ
比をリニアに変えていくことで、台形波駆動となる。
【0099】したがってIaは、給電点B,Cのデュー
ティ比を例えば60%→70%,10%→20%と変化
させると、
【0100】
【数7】 Ia=0.8×I0×3/4 (デューティ比B:60% C:10%) Ia=0.6×I0×3/4 (デューティ比B:70% C:20%) となる。またIbは、給電点B,Cのデューティ比の変
化に因らず
【0101】
【数8】Ib=I0×3/4 となる。またIcは、給電点B,Cのデューティ比を例
えば60%→70%,10%→20%と変化させると、
【0102】
【数9】 Ic=0.2×I0×3/4 (デューティ比B:60% C:10%) Ic=0.4×I0×3/4 (デューティ比B:70% C:20%) となる。
【0103】このようなデューティ比制御を行うと|T
Lb|=|TLd|=|TLe|となり、給電点B,C
のデューティ比を50→100%,0→50%に10%
づつ変化させていくと、TLaとTLcは図12(a)
のように変化する。即ち、合成ベクトルTLは図12
(b)のように時間経過(t0→t5)にしたがって移
行し、5分割のマイクロ・ステップ駆動となる。
【0104】また、モータ13に流れる総電流Imは各
コイルに流れる電流の絶対値の総和であるため、次式で
表される。
【0105】
【数10】 Im=|Ia|+|Ib|+|Ic|+|Id|+|Ie| =4×I0×Tduty/Tcnt (7) 式(7)において4×I0は定数となり、制御期間Tcn
tを一定にすると、モータ13に流れる総電流Imはデ
ューティ制御期間Tdutyにより決定されることを意味す
る。
【0106】次に、図20に示すモータ13の駆動を制
御するためのメイン制御のフローチャートを参照し、駆
動パルス制御部51の制御について説明する。
【0107】制御が開始されるとカウンタN、M、P、
Q(それぞれ図示せず)を0にし(S2001)、図2
1に示すサブルーチンOUTOPNを呼び出して実行す
る(S2002)。ここで、各給電点A,B,C,D,
Eをオープン状態にするよう駆動パルス発生部53の各
レジスタにデータをセットする(S211,S21
2)。
【0108】なお、図21および以下のフローチャート
において、パラメータTCNTは制御期間Tcnt、パラ
メータTDUTYはデューティ制御期間Tdutyをそれぞ
れ表す。
【0109】次に、シャットダウン・フラグSDFLA
Gが0であれば(S2003)、スタート/ストップ入
力信号S/Sを調べて0から1に変わったら(S200
5)、モータ・スタートの指示があったとしてINTF
LGを1にする(S2006,S2007)。
【0110】そして図22に示すサブルーチンSTRS
ETを呼出して(S2008)、データ入力端子113
からのモータを回転させるための各種条件をセットす
る。ここでは、電流制御のための電流目標値TARGE
T(S221)、モータ13の回転方向を決定する回転
方向フラグDIRFLG(S222)、マイクロ・ステ
ップの分割数DIV(S223),モータ13の総電流
最大値IMAX(S224)、制御期間TCNT(S2
25)、デューティ制御期間TDUTYをセットし(S
226)、Qをリセットし(S227)、TDBUFに
TDUTYの値をセットする(S228)。
【0111】次に、図23に示すサブルーチンREGS
ETを呼出して(S2009)、ここで、カウンタN、
Mに合った励磁パターンになるようREGA,REG
B,REGC,REGD,REGEにデータがセットさ
れる(S230)。
【0112】次に、Mclkにしたがって励磁相を切換
えモータ13を駆動する処理を行う割り込みルーチンI
NTRPTを動作させるための割り込み許可(INRP
TENABLE)を行う(S2010)。モータ13の
総電流Imを制御するための一定時間で割り込みがかか
るタイマの割り込み許可(TIMER ENABLE)
を行う(S2011)。このタイマの時間間隔は、電流
を制御するための制御期間Tcntよりも十分大きい時間
とする。
【0113】そしてステップS2003に戻ってSDF
LAGをチェックして、S/S信号が“H”のときはス
テップS2007でINTFLGが1にセットされてい
るため再度ステップS2003に戻り、S/S信号が
“H”の間、上記処理を繰り返す。
【0114】モータ駆動中に電流の異常があった場合は
SDFLAGが1にセットされ、ステップS2003で
当該異常を検知するとシャット・ダウン処理を行ってモ
ータ13を停止させ(S2004)、メイン制御処理を
終了する。
【0115】ステップS2005でS/S信号が1から
0となったと判定され、ステップS2012でINTF
LGが1と判定された場合、つまりモータ停止が指示さ
れた場合は、割り込みINTRPTを禁止し(S201
3)、タイマTIMERの割り込みを禁止し(S201
4)、INTFLGを0にリセットする(S201
5)。この状態で、モータ13を停止させるための励磁
時間を待機するサブルーチン(WAIT)を呼出す(S
2016)。次に、前述のサブルーチンOUTOPNを
呼び出して給電点をオープン状態にし(S2017)、
ステップS2003に戻ってモータ・スタートのための
待機状態となる。
【0116】続いて、モータ駆動条件について説明す
る。
【0117】AD変換器16の量子化ビット数をZとす
ると、その出力デジタル信号の最大値は(2Z−1)と
なり、当該最大値をBMAXとする。AD変換器16の
基準電圧をVref、電流検知抵抗14の抵抗値をRとす
ると、モータ13の総電流Imは次式で表される。
【0118】
【数11】 Im=(ADERR/BMAX)×Vref/R (8) (8)式から総電流Imは出力デジタル信号ADERR
に比例する。したがって電流制御の目標値Itargetとし
て、
【0119】
【数12】 Itarget=(TARGET/BMAX)×Vref/R (9) で表し、TARGETに比例する式にする。これによ
り、ADERRとTARGETとを比較することで総電
流Imを制御することができる。
【0120】総電流最大値IMAXは上記した4×I0
から、
【0121】
【数13】 4×I0=(IMAX/BMAX)×Vref/R (10) となり、
【0122】
【数14】 IMAX=4×I0/(Vref/R)×BMAX (10’) で示される。
【0123】図24のフローチャートを参照し、相切換
え処理のための割り込みルーチンINTRPTの処理に
ついて説明する。このルーチンINTRPTには、Mc
lk入力端子110からのMclkの立上りまたは立下
りのいずれか一方で割り込みがかかる。
【0124】メインルーチンでモータ・スタートをセッ
トしてから最初に割り込みがかかるとサブルーチンRE
GSETを呼出す(S2400)。ここでは、給電点に
励磁するための励磁パターンを励磁するためにREG
A,REGB,REGC,REGD,REGEにセット
されているデータを駆動パルス発生部54のレジスタ8
01〜810(REGA+,REGB+,REGC+,
REGD+,REGE+、REGA−,REGB−,R
EGC−,REGD−,REGE−)にストアして給電
点の状態を決め、モータコイルを励磁する。
【0125】次にデューティ制御期間を変更するため
に、TDBUFの値をデータDTYPRDを介してレジ
スタ702にストアしてデューティ制御期間を決定する
(S2401)。ここで、レジスタ801〜810にデ
ータをセットするまでは給電点はオープン状態となって
おり、モータ13はこの時点から駆動開始される。
【0126】次にDIRFLGをチェックし(S240
2)、0であればMをインクリメントし(S240
3)、MがDIVを超えるとMは0にリセットされ(S
2404,S2405)、Nをインクリメントし(S2
406)、Nが10を超えるとNは1にセットされる
(S2407,S2408)。
【0127】一方、ステップS2402でDIRFLG
が1のときはMはデクリメントされ(S2409)、M
がマイナスになればMにDIV−1をセットして(S2
410,S2411)、Nをデクリメントして(S24
12)、NがマイナスになればNに9をセットし(S2
413,S2414)、そしてPにNをセットする(S
2415)。
【0128】ここで真円駆動するためにステップS24
17の演算処理を行い、次のMclkのデューティ制御
期間をTDBUFにセットする。そしてサブルーチンD
ATSETを呼び次のMclkが来たときの励磁のため
のデータを計算してDATAとして返し、それをREG
A,REGE,REGD,REGC,REGBにセット
して割り込みルーチンから抜ける(S2415〜S24
35)。
【0129】次に割り込みがかかったときは、前のルー
チンで設定されたREGA〜REGEをレジスタ801
〜810にセットされて励磁相を切換え、デューティ制
御期間をTDBUFによりセットして同様の処理を行
う。このように上記処理を行うことで励磁パターンをM
clk信号が入来するごとに切り換えていき、モータ1
3をMclkの周波数にしたがって駆動することができ
る。
【0130】表2にフルステップで10ステップ分(電
気角360°)の各給電点A〜Eの励磁パターンを示
す。
【0131】
【表2】
【0132】表2において、+はプッシュ側、−はプル
側、50%はプッシュ/プルの割合が1:1となること
を表している。この表のように励磁すると、モータ13
は4相励磁で駆動される。
【0133】この4相励磁時の給電点Aの状態をF
(M)とし、Mをステップ番号(0〜9)とすると となる。Fの値がマイナスとなった場合はN=N+10
とする。
【0134】また給電点Aでマイクロ・ステップ駆動の
ためのプッシュ/プル割合を変化させるのは、Nが2〜
3,3〜4,7〜8,9〜0に移行する部分であり、こ
れにしたがい、ステップ間でNが0→9の方向に分割し
たとき回転位置をM(M=0,1,2…DIV)として
各Nの値での給電状態を表すと、給電点Aは、 N=0,1のときは −(プル状態) N=2のときは 1/2×TDUTY/DIV×M N=3のときは 1/2×TDUTY N=4のときは 1/2×TDUTY+1/2×TDUTY/DIV×M N=5,6のときは +(プッシュ状態) N=7のときは TDUTY−1/2×TDUTY/DIV×M N=8のときは 1/2×TDUTY N=9のときは 1/2×TDUTY−1/2TDUTY/DIV×M となる。
【0135】N=6,M=5をスタート地点(時間t
0)として、これを電気角一周分にわたって演算し、駆
動したときの各コイルに流れるコイル電流Ia,Ib,
Ic,Id,Ieのパターンは、図13乃至図14に示
したような台形波状になる。
【0136】上記マイクロ・ステップ駆動は図11のト
ルク・ベクトルにしたがったものであり、全トルクTは
直線上を移動する。全トルクTの移動を真円上で行わせ
るためには、図25のようにTL0からTL1の位置に
半径|TL0|で円を描いて移動させるように補正すれ
ばよい。したがって、補正したトルクをTLz、TLz
のTL0からの角度をθとすると、
【0137】
【数15】 |TLz|=cos(0.1π−θ)/cos(0.1π)×|TL|(11) となる。
【0138】|TL|はモータの総電流Imに比例する
ため、各コイルに流れる電流を同じ倍率で増大させる
と、その地点でのTLのベクトル方向は変化せず、トル
ク量のみが増大する。したがって、台形波駆動させたと
きのモータ電流をIm0とするとモータ電流Imは
【0139】
【数16】 Im=cos(0.1π−θ)/cos(0.1π)×Im0 (12) となり、マイクロ・ステップ駆動時はθは
【0140】
【数17】 θ=0.2π×M/DIV (13) となる。
【0141】モータ電流Im(総電流)はまたTDUT
Yに比例するため、TLのときのデューティ制御期間を
TDBUFとすると、次式を満足するようデューティ制
御期間TDBUFを制御するとトルク・ベクトルTLz
は真円上を移動する。
【0142】
【数18】 TDBUF=cos(0.1π−θ)/cos(0.1π)×TDUTY (14) (14)式にしたがった制御は、図24のステップS2
417で行うことができる。これにより、図12と同様
に分割数DIV=5としたときのコイル電流Iaの波形
は図26乃至図27のようになり、他のコイル電流は波
形自体はコイル電流Iaと同じで、コイル電流Iaに対
して位相がずれたものとなる。図26と図27は、時間
方向(電気角方向)に連続する。
【0143】図28は給電点の状態の計算処理を示すフ
ローチャートである。
【0144】図28において、ステップS2801〜S
2817までのフローにより、NをPとして回転位置M
での給電点の状態を上記にしたがって演算処理し、結果
をDATAにセットする。
【0145】ステップS2817では、デューティ制御
期間TDBUFから演算結果DATAを減産する。これ
は、計算した結果がプッシュ期間であり図8のレジスタ
にセットしたデータはプル期間をカウントするためプッ
シュ期間からプル期間にデータを変更する必要があるた
めである。次にPに2を加算し(S2818)、Pが1
0を超えるとPにP−10にセットして(S2819,
S2820)、図28の処理を終了し、処理ルーチンに
戻る。
【0146】このような処理によって、図24のステッ
プS2415〜S2435までの各レジスタREGA〜
PEGEに、マイクロ・ステップ駆動のための次の励磁
パターンデータDATAをセットすることができる。
【0147】次に、電流制御処理について説明する。
【0148】電流制御処理は図6に示したPI制御のシ
グナル・フロー・グラフにしたがって行われる。当該電
流制御処理のフローチャートを図29に示す。
【0149】電流制御処理を行うTIMERルーチンは
一定期間間隔で割り込まれる。電流目標値TARGET
からデジタル信号ADERRを減算し、偏差データER
RORとする(S2901)。この偏差データERRO
Rを順次、制御電流の最低値および最大値LMT0,L
MT1と比較し、偏差の値がLMT1とLMT0の間で
あればQを0とし(S2902〜S2904)、PRO
PにERRORをセットする(S2905)。
【0150】続いてPROPに比例ゲインKPを乗算し
た値をFDBDにセットし(S2906)、ERROR
と|LMT2|を比較してERRORが小さければ(I
NTG+ERROR)の結果をINTGにセットして
(S2907,S2908)、INTGに積分ゲインK
Iを乗じた結果とFDBDとの和の値をFDBDにセッ
トする(S2909)。TARGETとFDBDを加算
してFDBDにセットする(S2910)。
【0151】次に、制御期間Tdutyを一定にしたときモ
ータ13の総電流ImはTcntに反比例して変化するた
め、
【0152】
【数19】TCNT=IMAX/FDBD×TDUTY とし(S2911)、このデータをレジスタ702にP
RDとしてセットする(S2919)。これによりPI
動作は処理され、TIMERでの処理を終了する。
【0153】ステップS2902でERRORが制御電
流の最低値LMT0より小さいと、TLMT0をTCN
Tにセットする(S2913)。ステップS2903で
ERRORが制御電流の最大値LMT1より大きいと、
TLMT1をTCNTにセットする(S2912)。S
2902→S2903→S2912,S2902→S2
913の処理によって、TLM0〜TLM1の範囲外の
時は制御せず、TLMT0に電流を大きくとるよう、T
LMT1に電流を小さくするように設定する。この設定
によって、電流のスムーズな制御を可能とすることがで
きる。
【0154】上記設定に続いてQをインクリメントして
カウントし(S2914)、QがQLMT0を超えると
前述のサブルーチンOUTOPNを呼出し給電点をオー
プンにしてシャット・ダウンするためにSDFLAGを
1にセットし(S2915,S2916,S291
7)、TIMERの割り込みを禁止する(S291
8)。ステップS2914〜S2918の処理は、制御
範囲外の状態が続いた場合はモータ駆動部の異常と判断
し、モータ13の回転を停止させるための処理である。
【0155】なお、ステップS2907でERRORと
|LMT2|を比較しているのは、電流が大きく変化す
ると積分動作が不安定要素となるために−LMT2〜+
LMT2の範囲外では積分動作を実行させず、電流の過
渡的変化が小さいときに実行させスムーズな制御を行う
ためである。また、LMT0〜LMT2の値は、設定電
流が変わることを考慮してTARGET値の何%という
ようにTARGET値に対する比率で設定される。
【0156】なお、実施形態では電流を供給しない期間
をオープン状態にして説明したが、その期間をモータ1
3の給電点全ての状態を電源側かグランド側のどちらか
にするショート状態になるように構成しても同様な効果
をもってモータ13を駆動させることが可能である。
【0157】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、N
(0以外の自然数)相ステッピング・モータのN個のコ
イルに所定の励磁期間に電流を供給して、他の期間は各
コイルに電流を供給せずに、励磁期間と他の期間を一定
の周期で交互に繰り返して所定の励磁パターンで各コイ
ルを励磁するPWM手段を備えたモータ駆動装置におい
て、励磁期間と一定周期の比率が、N相ステッピング・
モータが所定の励磁状態位置から次の励磁状態位置に移
動する際の回転角度とNの値の関数となるように比率を
設定し、設定した比率に応じた励磁期間にPWM手段が
各コイルを励磁することでN相ステッピング・モータを
所定の励磁状態位置と次の励磁状態位置の間で分割駆動
することで、台形波駆動を行なわず、正弦波駆動を行な
うことにより、トルク・リップルの少ない5相ステッピ
ング・モータ駆動を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態の全
体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態の要
部構成(モータおよびモータドライブ部)を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態にお
けるPチャンネル用ゲート回路の回路図である。
【図4】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態にお
けるNチャンネル用ゲート回路の回路図である。
【図5】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態にお
ける駆動パルス制御部のブロック図である。
【図6】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態にお
ける駆動パルス制御部内の電流制御のための一般的なP
I制御のシグナル・フロー・グラフである。
【図7】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態にお
ける切換え信号発生部の構成図である。
【図8】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態にお
ける駆動パルス発生部のブロック図である。
【図9】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態にお
けるON/OFF切換え部のブロック図である。
【図10】ある4相励磁ポイントから次の4相励磁ポイ
ント(フルステップ駆動で1ステップ)の励磁パターン
によるトルク・ベクトルを示した説明図である。
【図11】図10の励磁パターンによる各コイルに発生
したトルク・ベクトルを合成したトルク・ベクトルを表
すベクトル図である。
【図12】ベクトルTL0からTL1までをマイクロ・
ステップ駆動で任意の時間間隔T0で5分割したときの
それぞれ時間(T0〜T5)でのトルク・ベクトルを表
すベクトル図である。
【図13】マイクロ・ステップにしたがって励磁相を切
換えて電気角1周したときの各コイルの電流変化を示す
電流波形図である。
【図14】マイクロ・ステップにしたがって励磁相を切
換えて電気角1周したときの各コイルの電流変化を示す
電流波形図である。
【図15】カウンタ・リセット信号生成のタイミング・
チャートである。
【図16】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態に
おける給電点状態を示すタイミング・チャートである。
【図17】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態に
おける給電点状態を詳細に示すタイミング・チャートで
ある。
【図18】図17に示した給電点状態におけるレジスタ
の設定値を示す説明図である。
【図19】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態に
おける電流波形を示すタイミング・チャートである。
【図20】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態に
おけるモータ駆動のメイン制御のフローチャートであ
る。
【図21】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態に
おけるモータ駆動のメイン制御で用いられるサブルーチ
ン(OUTOPN)のフローチャートである。
【図22】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態に
おけるモータ駆動のメイン制御で用いられるサブルーチ
ン(STRSET)のフローチャートである。
【図23】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態に
おけるモータ駆動のメイン制御で用いられるサブルーチ
ン(REGSET)のフローチャートである。
【図24】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態に
おける割り込み処理のフローチャートである。
【図25】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態に
おけるトルク・ベクトル図である。
【図26】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態に
おけるコイル電流の波形を示す電流波形図である。
【図27】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態に
おけるコイル電流の波形を示す電流波形図である。
【図28】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態に
おける給電点の状態の計算処理を示すフローチャートで
ある。
【図29】本発明に係るモータ駆動装置の一実施形態に
おける電流制御処理のフローチャートである。
【図30】従来の5相ステッピング・モータ駆動制御回
路のブロック図である。
【図31】従来の5相ステッピング・モータ駆動制御回
路における定電流制御部の回路図である。
【図32】従来の5相ステッピング・モータ駆動制御回
路におけるPch用電圧変換回路の回路図である。
【符号の説明】
11 制御部 12 ドライブ部 13 5相ステッピング・モータ 14 電流検知抵抗 15 ローパスフィルタ 16 AD変換器 17,18 ゲート回路 51 駆動パルス制御部 52 カウンタ 53 切換え信号発生部 54 駆動パルス発生部 55 ON/OFF切換え部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N(0以外の自然数)相ステッピング・
    モータのN個のコイルに所定の励磁期間に電流を供給し
    て、他の期間は各コイルに前記電流を供給せずに、前記
    励磁期間と他の期間を一定の周期で交互に繰り返して所
    定の励磁パターンで前記各コイルを励磁するPWM手段
    を備えたモータ駆動装置において、 前記励磁期間と前記一定周期の比率が、前記N相ステッ
    ピング・モータが所定の励磁状態位置から次の励磁状態
    位置に移動する際の回転角度とNの値の関数となるよう
    に前記比率を設定する設定手段と、 前記設定した比率に応じた前記励磁期間に前記PWM手
    段が前記各コイルを励磁することで前記N相ステッピン
    グ・モータを前記所定の励磁状態位置と前記次の励磁状
    態位置の間で分割駆動する駆動手段とを備えたことを特
    徴とするモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記設定手段は、前
    記回転角度をθ、前記励磁期間をT1、前記周期をT2
    として、cos(π/(2*N)−θ)/cos(π/(2*
    N))に前記比率(T1/T2)を設定することを特徴
    とするモータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記駆動手段は、前記所定の励磁状態位置と前記次の励
    磁状態位置の間で一定期間毎に分割数Pにしたがった前
    記分割駆動を行い、前記所定の励磁状態位置からM番目
    の位置における前記回転角度θが(π/N)*M/Pと
    なるように前記回転角度θを設定する角度設定手段を含
    むことを特徴とするモータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 前記設定手段は、前記励磁期間T1を一定として前記周
    期T2を変更することで前記比率の設定を行うことを特
    徴とするモータ駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項2において、 前記設定手段は、前記周期T2を一定として前記励磁期
    間T1を変更することで前記比率の設定を行うことを特
    徴とするモータ駆動装置。
  6. 【請求項6】 N(0以外の自然数)相ステッピング・
    モータのN個のコイルに所定の励磁期間に電流を供給し
    て、他の期間は各コイルに前記電流を供給せずに、前記
    励磁期間と他の期間を一定の周期で交互に繰り返して所
    定の励磁パターンで前記各コイルを励磁するPWM手段
    を備えたモータ駆動装置のモータ駆動方法において、 前記励磁期間と前記一定周期の比率が、前記N相ステッ
    ピング・モータが所定の励磁状態位置から次の励磁状態
    位置に移動する際の回転角度とNの値の関数となるよう
    に前記比率を設定する設定ステップと、 前記設定した比率に応じた前記励磁期間に前記PWM手
    段によって前記各コイルを励磁することで前記N相ステ
    ッピング・モータを前記所定の励磁状態位置と前記次の
    励磁状態位置の間で分割駆動する駆動ステップとを備え
    たことを特徴とするモータ駆動方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記は設定ステップにおいて、記回転角度をθ、前記励
    磁期間をT1、前記周期をT2として、cos(π/(2
    *N)−θ)/cos(π/(2*N))に前記比率(T
    1/T2)を設定することを特徴とするモータ駆動方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記駆動ステップにおいて、前記所定の励磁状態位置と
    前記次の励磁状態位置の間で一定期間毎に分割数Pにし
    たがった前記分割駆動を行い、前記所定の励磁状態位置
    からM番目の位置における前記回転角度θが(π/N)
    *M/Pとなるように前記回転角度θを設定することを
    特徴とするモータ駆動方法。
  9. 【請求項9】 請求項7において、 前記設定ステップにおいて、前記励磁期間T1を一定と
    して前記周期T2を変更することで前記比率の設定を行
    うことを特徴とするモータ駆動方法。
  10. 【請求項10】 請求項7において、 前記設定ステップにおいて、前記周期T2を一定として
    前記励磁期間T1を変更することで前記比率の設定を行
    うことを特徴とするモータ駆動方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008236852A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Oriental Motor Co Ltd 5相ステッピングモータのマイクロステップ駆動装置

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