JP4454723B2 - モータ駆動制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ステッピングモータの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の複写機の高速化に伴い幅広い速度で安定して動作する5相のステッピングモータが使用され、また高画質を実現するためにマイクロステップ駆動されている。
【0003】
ペンタゴン結線の5相ステッピングモータを例にとり従来例の駆動法について説明する。図25は従来例の5相ステッピングモータ駆動制御のブロック図である。図25において、制御部11に相切換えのための歩進パルスクロック(以下Mclk)を与え、モータスタート、回転方向その他種々の駆動条件を指示する。制御部11はMclkに従って駆動パルス信号を発生させゲート部17、18、Pch用電圧変換回路313を通りドライブ部12にて駆動パルス信号に従った駆動電流をモータ13へ供給しモータ13を駆動する。
【0004】
この時適正なトルクで回転させるように制御部11からD/A変換器311でアナログ信号に変えたVref信号と電流検知抵抗14で得られたモータの電流検知信号Verrとを比較してそれに応じた電圧Vmをドライブ部12に供給するようにして指示された電流に保つ定電流制御を行っている(図26)。
【0005】
図2はドライブ部12の内部構成ブロックである。図2において、モータ13に電流を流すための素子にFET(Pch、Nchプッシュプル構成)を使用している。定電流制御をしているためモータ13を低速で駆動す時などモータ13内の逆起電圧も小さくなった場合、Vmも小さくなりPch側のFETのゲート電圧も足りなくなるという問題が生じる。そのためPch用電圧変換回路313ではマイナス電源を使用してゲート電圧を確保するよう電圧変換を行っている(図27)。
【0006】
次に駆動信号について説明する。
図2のモータ13のペンタゴン結線図を用いて駆動方法について説明する。図のようにモータコイルLa、Lb、Lc、Ld、Leは環状に繋がっており、各給電点A、B、C、D、Eへドライブ部12から電流が供給され各コイルに流れる電流(Ia、Ib、Ic、Id、Ie)は決定される。
【0007】
ここで各コイル電流(Ia、Ib、Ic、Id、Ie)が矢印の方向に流れた時に各コイルによりモータ13のロータの作用するトルクのベクトルがTLa、TLb、TLc、TLd、TLeとなるようにコイルは結線されている。ロータは各トルクのベクトル合成されたトルクTLのベクトル方向に従った安定点に停止するよう移動する。
【0008】
図10はある4相励磁ポイントから次の4相励磁ポイント(フルステップ駆動で1ステップ)の励磁ターンによるトルクのベクトルを示したものである。
ここで基本電流をI0とすると図10(a)では
Ia=I0、Ib=I0、Ic=0、Id=−I0、Ie=−I0
となるように励磁され、これによりトルクのベクトルTL0が合成される(図11)。
【0009】
図10(b)では
Ia=0、Ib=I0、Ic=I0、Id=−I0、Ie=−I0
となるように励磁され、これによりトルクのベクトルTL1が合成される(図11)。
【0010】
これらの励磁パターンをTL0からTL1に変えたとき、モータ13は4相励磁で1ステップ(電気角36°)駆動されることになる。このように合成トルクが36°ずつずれていくように励磁パターンを変えていくことで4相励磁フルステップ駆動は行われる。この動作を10回繰り返すことで電気角は1周(360°移動)しTL0と同じ励磁パターンとなる。
【0011】
次に従来例のマイクロステップ駆動制御について説明する。
上記TL0からTL1へのベクトルの変位は図12を見るとTLaとTLcのみの変化によるものであり、TLaを徐々に減らし、TLcを徐々に増加させていけばTL0からTL1の間を推移することは容易に推測できる。
【0012】
表1にTL0からTL1までの1ステップを5分割し任意の一定の時間間隔(t0 t5 t0:TL0 t5:TL1)でマイクロステップを行う時の各給電点(A、B、C、D、E)の給電パターン’(Duty制御)及びそのDutyから換算した平均電流(Ia、Ib、Ic、Id、Ie)のそれぞれの時間での切換わり変位を示す。変化するトルクのベクトルはTLaとTLcで図12(a)のように直線上を変位していくため合成トルクTLは図12(b)のように変位して従ってTLに対応してロータは移動しマイクロステップを行う。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構成では、速度に応じて適正なトルクを与えるためにモータの総電流を制御する電流制御回路(図26)(即ち、定電流制御部312)が図25に示すように設けられねばならない。また低速度時のモータ電圧Vmは非常に小さくなるためFET素子のゲート電圧を確保するためにマイナス電源を使用する図27に示すようなゲート回路(即ち、Pch用電圧変換回路313)も必要となり、回路が複雑になり、コストアップの大きな要因となっている。なお、図28は、制御部の回路ブロック図であり、図29は、動作を説明するための図である。
【0014】
したがって、本発明の目的は、簡単な回路で大幅なコストダウンできるモータ駆動制御装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記した電流制御回路、ゲート回路、マイナス電源を使用せず、FET素子のデューティ制御の1周期と次の周期の間にショート期間(各給電点に同時に、モータ内コイルにFET素子からの電流を供給せず、NchもしくはPch側FETのいずれかをオンにする期間)を設け、それら期間幅を制御することでモータに流れる総電流を制御するようにしたものである。
【0016】
【実施例】
(実施例1)
本発明の実施例1について説明する。
図1は本発明の実施例のブロック図である。図1において、11は5相ステッピングモータ13を制御するための制御部、12はモータ13を制御部11で生成された信号情報をもとにモータ13を駆動するためのドライブ部、13は5相ステッピングモータ、14はモータ13に流れる電流量を検出する電流検知抵抗、15は電流検知抵抗14より得られた信号を平滑化及びノイズを除去するためのローパスフィルタ(以下LPF)、16はLPF15からの信号をデジタル信号に変換し制御部11に入力するAD変換器、17、18は制御部11からのモータ駆動パルス信号をドライブ部12を駆動するための信号に変換するためのゲート回路、110はモータ13の相切換のための信号(以下Mclk)を制御部11に入力するためのMclk入力端子、111はモータ13の駆動の開始/停止を指示するためのスタート/ストップ信号を制御部11に入力するためのスタート/ストップ信号入力端子(以下SS入力端子)、112はモータ13の回転方向を決めるための回転方向信号を制御部11に入力するための回転方向信号入力端子、113は適正なトルクを発生するための目標電流値、マイクロステップ駆動時の分割数等モータの制御条件データを制御部11に入力するためのデータ入力端子である。
【0017】
図2はドライブ部12とモータ13の内部構成とその結線図である。
まずドライブ部12について説明する。a+〜e+、a−〜e−に入力された駆動パルスはFET素子FET0〜FET9(FET0・2・4・6・8はPch、FET1・3・5・7・9はNch)をオン/オフしてM+から駆動パルスに指定されたモータ13の給電点に電流を供給し、駆動パルスに指定された給電点からの電流をM−へと放出する。
【0018】
図2のモータ13の内部構成で、21、22、23、24、25はモータコイルLa、Lb、Lc、Ld、Leでありコイル同士環状になるように結線されている(ペンタゴン結線)。A、B、C、D、Eは給電点であり、この給電点からコイルに電流を供給または給電点へコイルからの電流を放出する。図2で、各コイルに流れる電流をIa、Ib、Ic、Id、Ieとし矢印方向にそれぞれが流れるときにコイルに発生するモータ13内の図示していないロータを引き付けるトルクのベクトルをそれぞれTLa、TLb、TLc、TLd、TLeとする。
【0019】
図3、図4はゲート回路P、Nの回路図である。図3において、TR30〜34、TR40〜44はトランジスタでありエミッタ接地となっている。R30〜34はプルアップ抵抗である。R40、42、44、46、48とR41、43、45、47、49はそれぞれのコレクタ電圧の上限をR40、42、44、46、48とR41、43、45、47、49の分割比でVddを分割した電圧を出力する。
【0020】
図3ではそれぞれのトランジスタTR30〜34がオフの場合コレクタ電圧出力はVddとなり、トランジスタTR30〜34がオンしたときコレクタ電圧出力はグランドレベルになる。
【0021】
図4でそれぞれのトランジスタTR40〜44がオフの場合コレクタ電圧出力はVdd×R40/R41、Vdd×R42/R43・・・Vdd×R48/R49となり、トランジスタTR40〜44がオンしたときコレクタ電圧出力はグランドレベルになる。
【0022】
図5は制御部11内のブロック図であり、51は各部を制御する駆動パルス制御部、52は種々のパルス期間を設定するためのカウンタでRESETに信号CNTRSTが入力される(立ち上がりエッジ)と、カウント値を0にする。53はON期間とSHORT期間の切換え信号を発生する切換え信号信号発生部、54はマイクロステップ駆動に必要な駆動パルスを与えるための駆動パルス発生器、55はモータ13の各給電点をショート状態またはオン状態に切り換えるためのON/ショート切換え部である。
【0023】
図6は駆動パルス制御部内の電流制御のための一般的なPI制御のブロック図である。図6において、A/D変換器からの任意の一定時間でサンプリングしたデジタル化信号ADERRは駆動パルス制御部51に取り込まれ、目標値(TARGET)と比較され、その差分値が比例制御(P動作)と積分制御(I動作i)を実施しそれぞれ演算結果を足し合わせk1ゲイン倍されてショート期間PRDデータとして扱われる。
【0024】
図7は切換え信号発生部53のブロック図である。図7において、701、702は駆動パルス制御部51からのデータDTYPRDまたはPRDをそれぞれストアするレジスタ、703、704はレジスタ701、702とカウンタ52からのカウントデータCDとを比較し、その結果マイナスであれば”L”、0かプラスであれば”H”を出力する比較器、705はDフリップフロップである。
【0025】
図8は駆動パルス発生記54のブロック図である。図8において、801〜810は駆動パルス制御部51からのDTYWの各データをストアするレジスタでREGA+、REGB+、REGC+、REGD+、REGE+、REGA−、REGB−、REGC−、REGD−、REGE−として、811〜820はレジスタ801〜810にストアされたデータとカウンタ52からのカウントデータCDとを比較して比較結果がマイナスであればPA+〜PE+、PA−〜PE−に”L”を、0かプラスであれば”H”をCLK信号に同期して出力する比較器である。
【0026】
図9はON/OFF切換え部55のブロック図である。図9において、901〜910は駆動パルス制御部51からの信号PA+〜PE+、PA−〜PE−か”L”レベルまたは”H”レベルかを切換え信号発生部53からの切換え信号SHTTMにより選択し、WA+〜WE+、WA−〜WE−に出力するためのセレクタである。
【0027】
図10(a)、(b)はモータ13のある励磁相と次の励磁相の励磁パターンを示した図である。図10(a)、図10(b)において、コイルに流れるそれぞれの電流は矢印で図示されている。
【0028】
図11は図10に示す励磁パターンによる各コイルに発生したトルクベクトルTa、Tb、Tc、Td、Teを合成したトルクベクトルを表す。
【0029】
図12はTL0からTL1までをマイクロステップ駆動で任意の時間間隔T0で5分割したときのそれぞれの時間(t0〜t5)でのトルクベクトルを表す。
【0030】
まず全体の動作について説明する。
SS入力端子111からモータスタートが指示され、Mclk入力端子110からMclkが入力されると、制御部11では回転方向、目標電流値、マイクロステップ分割数等の条件に従い、Mclkに同期してモータ駆動パルスを発生し、モータ13の相電流を目標電流値となるように制御する。制御部11からの駆動パルスは一旦ゲート回路17、18にてドライブ部12を駆動するための信号に変換されドライブ部12に入力される。ドライブ部12ではゲート回路17、18からのモータ駆動パルスに従いモータ13に電流を供給してモータ13を駆動する。ドライブ部12のM−からの電流(モータ13の総電流)を電流検出抵抗14にて検出しLPF15で平滑及びノイズ除去してAD変換器16でデジタル信号に変換し制御部11に入力する。制御部11では入力されたAD変換器16からのデジタル信号に基づいてモータ13の総電流を制御する。
【0031】
次にマイクロステップ駆動について説明する。
ここで基本電流をI0とすると図10(a)では
Ia=I0、Ib=I0、Ic=0、Id=−I0、Ie=−I0
となるように励磁され、これによりトルクのベクトルTL0が合成される。
図10(b)では
Ia=0、Ib=I0、Ic=I0、Id=−I0、Ie=−I0
となるように励磁され、これによりトルクのベクトルTL1が合成される。この時各コイル電流の絶対値は等しく従って各発生トルクの絶対値も等しい。
【0032】
図10で、TL0からTL1に励磁相を移行させた時の駆動が4相励磁である。図10から実際に変化しているトルクはTLaとTLcであり、このTLaとTLcの割合を徐々に変化させることでマイクロステップ駆動を行う。
【0033】
図10ではTL0からTL1までのTLaとTLcの合成トルクをTLacとすると
TLac=(1−P)×TLa+P×TLc (1)
P=n×T0/T(T=5T0、n=0、1、2、3、4、5)
に従ってトルクベクトルを変化させた図が図12(a)であり、TL0からTL1間を時系列的に5分割している。TLacは図12(a)よりt0からt5の直線上を移動する。これを全体の合成ベクトルTLで表すと図12(b)になり、図12(a)と同じようにt0からt5の直線上を移動する。このようにTLaとTLc、すなわち電流Ia、Icを変化させることでマイクロステップ駆動は可能となる。実際にはコイル電流は各給電点の状態をプッシュ側(電流供給側)にするかプル側(電流引込み側)にするかで決定され、電流量を変化させるために電流を流す期間と流さない期間を交互に繰り返すデューティ制御が行われる。またこの周期はマイクロステップで1ステップ期間(T0)よりも充分小さく設定されている。
【0034】
図12でのTLaとTLcを変化させたときのt0〜t5までの各給電点の状態(A、B、C、D、E)とコイル電流(Ia、Ib、Ic、Id、Ie)の関係を表1に示す。表1で給電点の値で、+はプッシュ側、−はプル側を表し、コイル電流の値は上記デューティ比を50%であるときの電流の絶対値I0としてそれに対するパーセンテージで表している。
【0035】
上記TL0、TL1は4相励磁のフルステップ位置であり、TL0からTL1までの電気角は36°となる。フルステップで36°ずつ移動するよう励磁相を切換えながら4相励磁したときは10ステップでもとの励磁相に戻る。これを上記マイクロステップに従って電気角を1周したときの各コイルの電流変化を図13に示す。このように各コイル電流は台形波状に駆動されるため、このマイクロステップ駆動を台形波状駆動とも呼ぶ。
【0036】
このマイクロステップ駆動を実現するためのハード構成を説明する。
図5において、カウンタ52は駆動パルス制御部51からCLKに従いパルス幅等を生成するためのカウントデータ(以下CD)を生成し、リセット時にはCD値は1にセットされる。図7の切換え信号発生部53で、レジスタ701には駆動パルス制御部から給電点をプッシュまたはプル状態にする期間(デューティ制御期間)を設定するためのデータ(DTYPRD)がストアされ、レジスタ702には全体の制御期間(PRD)がストアされている。これらの値とCDとの値を比較器703、704で比較し、その結果、カウンタリセット信号CNTRST、SHTTMを生成する。そのタイムチャートを図14に示す。ここではレジスタ701には400、702には300の値がストアされている。
【0037】
CLKに従いCD値はカウントアップしていき、CD値が300まではSHTTMは”H”であり300以降で比較器704の出力が”L”となる。CNTRSTはCD値が400になった時点で”H”となり、このCNTRSTが”H”になることによりカウンタ52はリセットされ、カウンタ値は1となる。このようにしてレジスタ701に設定された制御期間”H”、レジスタ702に設定された期間(デューティ制御期間)は”L”となり、これを繰り返した信号SHTTMが生成される。
【0038】
図8では、レジスタ801〜810に駆動パルス制御部51より給電点のデューティを決定するための期間データがストアされ、比較器811〜820でCD値と比較され、PA〜PE(+または−)に出力される。全デューティ制御期間を”L”にしたいときは設定値を300(デューティ制御期間設定値レジスタ702)より大きい値に、”H”にしたいときは0に設定する。
【0039】
図9では図8からの信号からPA+〜PE+はレベル”L”、PA−〜PE−はレベル”H”の信号をセレクタ901〜910でSHTTM信号に従い選択され、WA〜WEに出力される。
【0040】
ちなみに給電点デューティ制御期間(702設定値=P)ではカウント値(801〜810)の期間はプル側となるためプッシュ期間のデューティ比をQ%としたときのレジスタ801〜810の設定値Xは下記の通りとなる。
X=P−P×Q/100 (2)
【0041】
図15は給電点Aの状態を例にとり信号の流れを説明するための図である。
CD値は図のようにSHTTMが”H”(デューティ制御期間)のとき0〜299までをカウントアップし、”L”(ショート期間)のときは0〜100までをカウントアップする。このときレジスタ811、816に149が設定されているとすると、PA+、PA−はSHTTMが”H”期間でCD値が150までは”L”となり150以降は”H”となりSHTTMによりセレクタ901、906でPA+、PA−を選択しており、WA+、WA−はPAに従い、給電点AはCD値が0〜149まではプル側、150〜300まではプッシュ状態となる。SHTTMが”L”期間でWA+、WA−はPA+、PA−がどの状態でも関係なくWA+は”L”、WA−は”L”となり給電点Aはショート状態となる。
上記のようにレジスタ701、702、801〜810に各期間データをストアすることにより各給電点デューティ制御期間とその期間のプッシュ/プルの割合及びショート期間を個別に設定できる。
【0042】
図16は図13でのt2前後のマイクロステップ駆動の給電点状態を示したものであり、デューティ制御期間の給電点A、B、C、D、Eのデューティ比(プッシュ期間の割合)はt2を境に100%、60%、10%、0%、50%から100%、70%、20%、0%、50%へと変わっている。図14のようにショート期間はデューティ期間+ショート期間に対して1/4の期間となるよう設定される。各レジスタの設定値はデューティ制御期間はレジスタ701で300、ショート期間はレジスタ701と702で100(=400−300)、給電点Aではデューティ制御期間はプッシュ側になっているため801、806は0、Bではデューティ60%から70%に変わるから802、807は式(2)より120(=300−300×60/100)から90(=300−300×70/100)に設定を変え、Cではデューティ10%から20%に変化するから803、808は270(=300−300×10/100)から240(=300−300×20/100)に設定を変え、Dではプル側になっているため804、809は301(300より大きい値)に設定され、Eでは50%であるので805、810は150(=300−300×50/100)に設定されている。
【0043】
図16の給電点パターンから各コイルの流れる電流波形を示したものは図17である。
コイル電流Id、Ieは給電点Aがプッシュ側、Dがプル側になっておりEはプル/プッシュを50%で切換えるためEがプル時はIeがAからEに向かって流れ、Idは流れず、プッシュ時はIdがEからDに向かって流れIeは流れない。
【0044】
またショート期間中はすべての給電点でショートになり電流を供給しないためこの期間は電流は0と考えられる。従って平均電流はSHTTMの1周期で規定できショート期間がないときのデューティ比50%のときの電流値をI0(これがコイルに流れる平均電流の最大値となる)とし、デューティ制御期間をTduty、制御期間をTcntとしたとき、SHTTM1周期の平均電流Id、Ieは
Id=−I0×Tduty/Tcnt
Ie=−I0×Tduty/Tcnt (3)
となり、ここでは
Id=−I0×3/4
Ie=−I0×3/4
となる。実際にはコイルによる充放電により図17のId、Ieの電流波形のように平滑化される。
【0045】
コイル電流Ia、Ib、Icは図17のように給電点Aがプッシュ側、Dがプル側になっておりB、Cを図16のようにしているので、IaはBがプル側、Cもプル側でAからCに向かって流れ、それ以外の期間は流れない。IbはBがプッシュ側でCがプル側のときにBからCに向かって流れ、それ以外の期間は流れない。IcはBがプッシュ側、Cもプッシュ側のときにCからDに向かって流れそれ以外の期間は流れない。
【0046】
Iaの平均電流は図示したようにデューティ期間中の電流がオンした期間の比で規定される。
従ってBのデューティ比をX、Cのデューティ比をYとしたとき
Ia=(2×(1−X/100))×I0×Tduty/Tcnt (4)
同じようにして
Ib=(2×(X−Y/100))×I0×Tduty/Tcnt (5)
Ic=(2×(1−Y/100))×I0×Tduty/Tcnt (6)
ここでX−Y=50%としデューティ比をリニアに変えていくことで台形波駆動となる。
従って、Ia、Ib、Icは
Figure 0004454723
となる。このようにすると|TLb|=|TLd|=|TLe|となり、給電点B、Cのデューティ比を50→100%、0→50%に10%ずつ変化させていくとTLaとTLcは図12の(a)のように変化しすなわち合成ベクトルTLは図12(b)のように移行し5分割のマイクロステップ駆動となる。
【0047】
またモータ13に流れる総電流Imは各コイルに流れる電流の絶対値の総和であるから
Figure 0004454723
となる。これは4×I0は固定値となり、制御期間Tcntを一定にしたとするとデューティ制御期間Tdutyによりモータ13に流れる総電流Imが決定されることを意味する。
【0048】
次に駆動パルス制御部51の制御について説明する。
図18はモータ13の駆動を制御するためのメイン制御フローチャートである。図18において、制御が開始されるとカウンタN、M、P、Qを0にし(ステップS1801)、サブルーチン(OUTSHT図19(a))を呼び、各給電点A、B、C、D、Eをショート状態にするよう駆動パルス発生部53の各レジスタにデータをセットする(ステップS1802)。シャットダウンフラグSDFLAGが0であればスタート/ストップ入力信号S/Sをみて0から1に変わったらモータスタートの指示があったとしてINTFLGを1にする(ステップS1803、1805、1806、1807)。そしてサブルーチンSTRSET(図19(c))を呼出し、データ入力端子113からのモータを回すための条件をセットする(ステップS1808)。ここでは電流目標値TARGET、回転方向フラグDIRFLG、分割数DIV、電流最大値IMAX、制御期間TCNT、デューティ制御期間TDUTYなどをセットし、Qをリセットする。
【0049】
次に、サブルーチンDATSETを呼び出し、カウンタN、Mに合った励磁パターンになるようREGA、REGB、REGC、REGD、REGEにデータがセットされる(ステップS1809)。次に、Mclkに従って励磁相を切換えモータ13を駆動する処理を行う割り込みルーチンINTRPTを動作させるために割り込み許可し(ステップS1810)、モータ13の総電流Imを制御するための一定時間で割り込みがかかるタイマ(TIMER)の割り込み許可を行う(ステップS1811)。このタイマの時間間隔は電流を制御するための制御期間Tcntよりも十分大きい時間とする。そしてステップS1803に戻りSDFLAGをチェックしてS/S信号が”H”のときはステップS1805でINTFLGが1にセットされているため、再び、ステップS1803に戻り、S/S信号が”H”の間これを繰り返す。
【0050】
モータ駆動電流の異常があった場合、SDFLAGが1にセットされそれを検知するとモータ13を止めるべくシャットダウン処理を行う(ステップS1804)。S/S信号が”1から0につまりモータ停止が指示されると(ステップS1805、1812)、割り込みINTPRT、タイマTIMERの割り込みを禁止し(ステップS1813、1814)、INTFLGを0にリセットして(ステップS1815)、WAITで停止させるための励磁時間を待ち(ステップS1816)、OUTSHTを呼び、給電点をショート状態にし(ステップS1817)、ステップS1803に戻り、モータスタートのための待機状態となる。
【0051】
ここでモータ駆動条件について説明する。
DIVはマイクロステップの分割数、DIRFLGはモータ13の回転方向を決定するためのフラグ、TARGETは電流制御のための目標値、IMAXはM−モータ13の総電流の最大値、TCNTは制御期間Tcnt、TDUTYはデューティ制御期間Tdutyである。AD変換器16のビット数をZとすると、その最大値は(2のZ乗−1)となりこの値をBMAXとする。AD変換器16の基準電圧をVerf、電流検知抵抗14の抵抗値をRとすると、総電流Imは
Im=(ADERR/BMAX)×Vref/R (8)
で表され、ADERRに比例する。従って電流制御の目標値Itargetとして
Itarget=(TARGET/BMAX)×Vref/R (9)
で表しTARGETに比例する式にする。これによりADERRとTARGETとを比較することで電流Imを制御できる。
IMAXは上記した4×I0から
4×I0=(IMAX/BMAX)×Vref/R
IMAX=4×I0/(Vref/R)×BMAX (10)
で示される。
【0052】
図20は相切換え処理のための割り込みルーチンINTRPTの処理を説明するための図である。図20において、INTRPTはMclk入力端子110からのMclkの立上りまたは立下りのいずれか一方で割り込みがかかる。メインルーチンでモータスタートのセットをしてから最初に割り込みがかかると、REGSETを呼出し給電点に励磁するための励磁パターンを励磁するためのREGA、REGB、REGC、REGD、REGEにセットされているデータを駆動パルス発生器54のレジスタ801〜810(REGA+、REGB+、REGC+、REGD+、REGE+、REGA−、REGB−、REGC−、REGD−、REGE−)にストアし給電点の状態を決めモータコイルを励磁する(ステップS2001)。ここでレジスタ801〜810にデータをセットするまでは給電点はショート状態となっており、モータ13の駆動開始はこの時点からとなる。
【0053】
次に、DIRFLGをチェックし、0であればMをインクイリメントしMがDIVを超えるとMは0にリセットされNをインクリメントし、Nが10を超えるとNは1にセットされる(ステップS2002、2003、2004、2005、2006、2007、2008)。DIRFLGが1のときはMはデクリメントされマイナスになればMにDIV−1をセットしてNをデクリメントしてNがマイナスになればNに9をセットする(ステップS2002、2009、2010、2011、2012、2013、2014)。そしてPにNをセットしてサブルーチンDATSETを呼び、次にMclkが来たときの励磁のためのデータを計算してDATAとして返し、それをREGA、REGB、REGC、REGD、REGEにセットして割り込みルーチンから抜ける(ステップS2015、2016、2017、2018、2019、2020、2021、2022、2023、2024、2025)。
【0054】
次に割り込みがかかったときは前のルーチンで設定されたREGA〜REGEをレジスタ801〜810にセットし、励磁相を切換え同様の処理を行う。このようにこれらの処理を行うことで励磁パターンが来るごとに切り換えていきモータ13をMclkのスピードに従って駆動することができる。
【0055】
表2にフルステップで10ステップ分(電気角360°)の各給電点の励磁パターンを示す。表で+はプッシュ側、−はプル側、50%はプッシュ/プルの割合が1:1となることを表している。このように励磁するとモータ13は4相励磁で駆動される。このときの給電点Aの状態をF(M)とし、Mをステップ番号(0〜9)とすると
給電点A:F(N)
給電点B:F(N−8)
給電点C:F(N−6)
給電点D:F(N−4)
給電点E:F(N−2)
となる(マイナスとなった場合はN=N+10とする)。
【0056】
また給電点Aでマイクロステップのためのプッシュ/プルの割合を変化させる所はNが2〜3、3〜4、7〜8、9〜0に移行するところでこれに従い、ステップ間でNが0→9への方向に分割したときの位置をM(M=0、1、2…DIV)として、各Nの値での給電状態を表すと
N=0、1のとき給電点Aは
−(プル状態)
N=2のときは
1/2*TDUTY/DIV*M
N=3のときは
1/2*TDUTY
N=4のときは
1/2*TDUTY+1/2*TDUTY/DIV*M
N=5、6のときは
+(プッシュ状態)
N=7のときは
TDUTY−1/2*TDUTY/DIV*M
N=8のときは
1/2*TDUTY
N=9のときは
1/2*TDUTY−1/2*TDUTY/DIV*M
となる。N=6、M=5をスタート地点(t0)としてこれを電気角1周分にわたって演算し駆動したときの各コイルの電流パターン(Ia、Ib、Ic、Id、Ie)は図13のようになる。
【0057】
図21は給電点の状態を計算処理するフローチャートである。
図21で、ステップS2101〜2117まではNをPとしてMでの給電点の状態を上記に従って演算処理し、結果をDATAにセットするフローである。ステップS2117でデューティ制御期間TDUTYから演算結果DATAを引いているのは計算した結果がプッシュ期間であり図8のレジスタにセットしたデータはプル期間をカウントするためプッシュ期間からプル期間にデータを変更する必要があるためである。次にPを2に加算し(ステップS2118)、Pが10を超えるとPにP−10にセットして(ステップS2120)、ルーチン処理を終了し処理ルーチンに戻る。このようにすることで図20のステップS2015〜2025までのレジスタREGA〜REGEにマイクロステップ駆動のための次の励磁パターンデータDATAをセットできる。
【0058】
次に電流制御について説明する。
電流制御は図6のPI動作のブロック図に従って行われる。そのフローチャートを図22に示す。
制御処理を行うTIMERは一定期間おきに割り込まれる。電流目標値TARGETからADERRを引き偏差データERRORとする(ステップS2201)。ERRORはLMT0、LMT1と比較されQを0としてPROPにERRORをセットする(ステップS2202、2203、2204、2205)。FDBDにPROPに比例ゲインKPをかけた値をセットし(ステップS2206)、ERRORとLMT2を比較して(ステップS2207)、INTG+ERRORの結果をINTGにセットして(ステップS2208)、積分ゲインKIをかけた結果にFDBDを足した値をFDBDにセットし(ステップS2209)、TARGETとFDBDとを足し合せFDBDにセットする(ステップS2210)。制御期間Tcntを一定にしたときTdutyに比例してモータ13の総合電流Imは変化するためTDUTYを
TDUTY=(FDBD/IMAX)×TCNT
として(ステップS2211)、レジスタ702にDTYPRDとしてデータをセットし(ステップS2219)、PI動作は処理されTIMERでの処理を終える。
【0059】
LMT0は制御電流の最低値でERRORがこれより小さいとTLMT0をTDUTYにセットする(ステップS2202、2213)。こうすることでTLMT0〜TLMT1の範囲外である時は制御をせず、TLMT0に電流を大きく取るよう、TLMT1に電流を小さくするように設定することで電流をスムーズに制御できるようになる。またQをカウントしQLMT0を超えると給電点をショートにしてシャットダウンするべくSDFLAGを1にセットしTTIMERの割り込みを禁止する(ステップS2214、2215、2216、2217、2218)。これは制御範囲外の状態が続いた場合はモータ駆動部の異常と判断しモータ13をストップさせるためである。
【0060】
ステップS2207でERRORとLMT2を比較しているのは電流が大きく変化するとき不安定要素となる積分動作を−LMT2〜+LMT2の範囲外のところでは動作させず、電流の変化が小さいときに積分動作をさせるスムーズな制御を行うためである。またLMT0〜LMT2の値は設定電流が変わることを考慮してTARGET値の何%というようにTARGET値を基に設定される。
【0061】
(実施例2)
次に、本発明の実施例2について説明する。ハード構成及びマイクロステップ駆動のフローまで(図1〜21)は第1の実施例と同じである。
【0062】
図23、図24に電流制御のためのTIMER割り込みルーチン処理のフローチャートを示す。
【0063】
実施例1で電流制御においては制御期間(Tcnt)は一定でデューティ制御期間を変化させて電流を調整している。この場合電流が比較的大きいときは図21で分割数DIVでTDUTYを割っても十分なビット数が得られ適正なマイクロステップが行える。ところが制御で扱うビット数に制限がある場合、特に目標電流(TARGET)が低くなるとTDUTYも小さくなり、それを分割数DIVで割ったときの値に量子化誤差が生じ適正なマイクロステップが行えないおそれがある。
【0064】
この問題を解消するためにある程度目標電流が大きいときは制御期間Tcnt固定でTduty幅で電流制御を行い、小さいときはデューティ制御期間Tdutyを固定にしてTcnt幅で電流制御を行う。
式(11)より
TDUTY=FDBD/IMAX×TCNT
TCNT=FDBD/IMAX×TDUTY (12)
となり、TCNTを可変して制御可能である。ここでPI動作演算結果FDBDが式(12)分母になっているため、電流値が小さいとTCNTは大きくなる。TDUTYは固定なのでDIVで割っても常に少ない量子化誤差に抑えられる。
【0065】
これを示したのが図23、図24でTIMERの割り込みがかかると目標値TARGETと制御変更しきい値CTLCHGと比較され(ステップS2320)、TARGETが大きければ実施例1と同様の電流制御のPI動作を処理する。小さいときは図24に示すようにステップS2301から2310までは実施例1と同様のPI動作処理を行い、その演算結果FDBDを式(12)に入れて制御期間TCNTを設定して(ステップS2311)、PRDにTCNTをセットしレジスタ702に期間データをストアする(ステップS2319)。
【0066】
LMT0、LMT1による制御範囲外のときは実施例1と同様の働きを行うためにそれぞれTCNTにTLMT10とTLMT11がセットされ(ステップS2312、2313)、実施例1と同様の電流の異常検知を行い(ステップS2315、2316、2317、2318)、PRDにTCNTをセットし(ステップS2319)TIMER割り込み処理を終了する。このようにしてTIMERがかかるごとに電流制御を行いモータ13の電流Imは制御される。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、FET素子のデューティ制御の1周期と次の周期の間にショート期間を設け、ショート状態とデューティ制御状態の期間を制御することでモータに流れる総電流を制御するようにしたことで、簡単な回路構成と大幅なコストダウンを提供できる。
【表1】
Figure 0004454723
【表2】
Figure 0004454723

【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例の全体のブロック図である。
【図2】図2は本発明の実施例のモータ及びモータドライブ部の構成図である。
【図3】図3はゲート回路Pの回路図である。
【図4】図4はゲート回路Nの回路図である。
【図5】図5は本発明の実施例の駆動パルス制御部のブロック図である。
【図6】図6は電流制御のPI動作を行う回路ブロック図である。
【図7】図7は本発明の実施例の切換え信号発生器の構成図である。
【図8】図8は駆動パルス52のブロック図である。
【図9】図9はON/OFF切換え部55のブロック図である。
【図10】図10はある4相励磁ポイントから次の4相励磁ポイント(フルステップ駆動で1ステップ)の励磁ターンによるトルクのベクトルを示した図である。
【図11】図11は図10に示す励磁パターンによる各コイルに発生したトルクベクトルTa、Tb、Tc、Td、Teを合成したトルクベクトルを表す図である。
【図12】図12はTL0からTL1までをマイクロステップ駆動で任意の時間間隔で5分割したときのそれぞれの時間(t0〜t5)でのトルクベクトルを表す図である。
【図13】図13はマイクロステップに従って電気角を1周したときの各コイルの電流変化を示す波形図である。
【図14】図14はカウンタリセット信号CNTRST、SHTTMを生成する際のタイムチャートを示す図である。
【図15】図15は給電点Aの状態を例にとり信号の流れを説明するためのタイムチャートである。
【図16】図16は本発明の実施例の給電点状態を示すタイムチャートである。
【図17】図17は本発明の実施例の電流波形を示すタイムチャートである。
【図18】図18はモータの駆動を制御するためのメイン制御フローチャートである。
【図19】図19は図18に示すステップのサブルーチンを示す制御フローチャートである。
【図20】図20は相切換え処理のための割り込みルーチンINTRPTの処理を説明するための図である。
【図21】図21は給電点の状態を計算処理するフローチャートである。
【図22】図22は電流制御処理をするためのフローチャートである。
【図23】図23は電流制御のためのTIMER割り込みルーチン処理のフローチャートである。
【図24】図24は電流制御のためのTIMER割り込みルーチン処理のフローチャートである。
【図25】図25は従来例の5相ステッピングモータ駆動制御のブロック図である。
【図26】図26は従来例のモータの総電流を制御する電流制御回路図である。
【図27】図27は従来例の制御部で用いたゲート回路を示す図である。
【図28】図28は従来例の制御部の回路ブロック図である。
【図29】図29は、従来例の制御部の動作を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
11 制御部
12 ドライブ部
13 5相ステッピングモータ
51 駆動パルス制御部
52 カウンタ
53 切換え信号発生器
55 ON/SHT切換え部

Claims (11)

  1. 複数のコイルで繋がれた各給電点に電流を流し込む流し込み手段と前記各給電点から電流を引込む引込み手段と、前記流し込み手段あるいは引き込み手段によって前記給電点の状態を決める状態設定手段と、前記各給電点の前記状態から別の状態に変更する状態変更手段とを持ち、前記状態変更手段により状態を変更することで5相のステッピングモータを駆動するモータ駆動制御装置において、
    前記状態設定手段に基づいて、前記引込み手段による前記給電点から電流を引込む状態と前記流し込み手段による前記給電点に電流を流し込む状態の何れか一方の状態にして給電点をショートさせるショート手段を持ち、前記ショート手段各給電点同時にショートさせ、前記流し込み手段による流し込む時間および前記引込み手段による引き込み時間によって前記状態設定手段の給電点の状態を設定し、前記状態変更手段によって前記コイルに流れる電流を制御し、前記モータを駆動し、前記引込み手段による引き込み時間と前記流し込み手段による流し込む時間とのどちらか1つもしくは引き込み時間と流し込む時間を組み合わせた期間である制御期間と前記ショート手段によるショート期間を個別に設定できる、
    ことを特徴とするモータ駆動制御装置。
  2. 前記引込み手段、流し込み手段、ショート手段はFET素子のPチャンネル型とNチャンネル型とで構成されていることを特徴とする請求項1記載のモータ駆動制御装置。
  3. 前記引込み手段、流し込み手段、ショート手段はFET素子のNチャンネル型とNチャンネル型とで構成されていることを特徴とする請求項1記載のモータ駆動制御装置。
  4. 前記引込み手段による引き込み時間と前記流し込み手段による流し込む時間とのどちらか1つもしくは引き込み時間と流し込む時間を組み合わせた期間である制御期間、前記ショート手段によるショート期間と前記制御期間とを合わせた期間を全期間としたときに、前記全期間が繰り返し連続して周期的に起きる連続周期手段を持ち、前記モータコイルの流れる電流を前記ショート期間の時間幅を変えることでコイルに流れる電流を制御するショート期間可変手段を持つことを特徴とする請求項1記載のモータ駆動制御装置。
  5. 前記引込み手段による引き込み時間と前記流し込み手段による流し込む時間とのどちらか1つもしくは引き込み時間と流し込む時間を組み合わせた期間である制御期間、前記ショート手段によるショート期間と前記制御期間とを合わせた期間を全期間としたときに、前記全期間が繰り返し連続して周期的に起きる連続周期手段を持ち、前記モータコイルの流れる電流を前記制御期間の時間幅を変えることでコイルに流れる電流を制御する制御期間可変手段を持つことを特徴とする請求項1記載のモータ駆動制御装置。
  6. 前記引込み手段と前記流し込み手段とのどちらか1つもしくは時間的に組み合わせた期間を制御期間、前記ショート手段によるショート期間と前記制御期間とを合わせた期間を全期間としたときに、前記全期間が繰り返し連続して周期的に起きる連続周期手段を持ち、前記モータコイルの流れる電流を前記全期間の時間幅を変えることでコイルに流れる電流を制御する全期間可変手段を持つことを特徴とする請求項記載のモータ駆動制御装置。
  7. 前記全期間可変手段もしくは前記制御期間可変手段を前記モータに流す電流量に従い切り換える切換え手段を持つことを特徴とする請求項記載のモータ駆動制御装置。
  8. 前記切換え手段により前記モータに流れる電流量が多い場合は前記制御期間可変手段、少ないときには前記全期間可変手段を選択する選択手段を持つことを特徴とする請求項記載のモータ駆動制御装置。
  9. 前記モータに流れる電流を検知する検知手段を持ち、前記検知手段からの情報をもとに演算し演算結果に基づいて電流を制御するフィードバック制御において、前記演算結果に基づいて前記全期間可変手段により全期間幅を変化させ電流を制御する全期間制御手段を持つことを特徴とする請求項記載のモータ駆動制御装置。
  10. 前記モータに流れる電流を検知する検知手段を持ち、前記検知手段からの情報をもとに演算し演算結果に基づいて電流を制御するフィードバック制御において、前記演算結果に基づいて前記制御期間可変手段により制御期間幅を変化させ電流を制御する制御期間制御手段を持つことを特徴とする請求項記載のモータ駆動制御装置。
  11. 前記モータに流れる電流を検知する検知手段を持ち、前記検知手段からの情報をもとに演算し演算結果に基づいて電流を制御するフィードバック制御において、前記演算結果に基づいて前記ショート期間可変手段によりショート期間幅を変化させ電流を制御するショート期間制御手段を持つことを特徴とする請求項記載のモータ駆動制御装置。
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