JP2001094746A - 画像形成装置ネットワークシステム - Google Patents

画像形成装置ネットワークシステム

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JP2001094746A
JP2001094746A JP27072499A JP27072499A JP2001094746A JP 2001094746 A JP2001094746 A JP 2001094746A JP 27072499 A JP27072499 A JP 27072499A JP 27072499 A JP27072499 A JP 27072499A JP 2001094746 A JP2001094746 A JP 2001094746A
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image forming
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Hiroshi Mori
弘 森
Hisashi Ishiguro
久 石黒
Moriyuki Koike
守幸 小池
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも1台の画像形成装置では、電子ソ
ートモードを用いて大量の原稿を複数部コピーするよう
な場合でも、印刷結果を全てページ順に揃えることがで
きるようにする。 【解決手段】 第1のデジタル複写機は、ADFによっ
て順次自動給送され、読み取りユニットによって順次読
み取られる4枚の原稿の画像データを順次プリンタに転
送しながら、その各原稿の画像データを画像メモリ66
に順次記憶する処理を行なっている最中(2ページ目の
原稿の画像データが記憶された時)に、画像メモリのメ
モリ残量が所定量以下になったと認識すると、上記処理
を終了し、読み取りユニットによって順次読み取られる
残り3,4ページ目の原稿の画像データを順次プリンタ
に転送しながら、その各原稿の画像データをSCSIド
ライバ(外部通信手段)により第2のデジタル複写機の
画像メモリ66へ転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数台の画像形
成装置をネットワークを介して接続した画像形成装置ネ
ットワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】デシタル複写機,デジタル複合機等のコ
ピー(複写)機能を有する画像形成装置では、原稿の画
像を読み取る画像読取手段と、該手段によって読み取ら
れた画像情報を記憶する画像記憶手段と、画像読取手段
によって読み取られた画像情報あるいは画像記憶手段に
記憶された画像情報に基づいて画像を印刷する画像印刷
手段と、原稿台に載置された複数枚の原稿を1枚ずつ順
次画像読取手段に自動給送する自動原稿給送手段とを備
えたものがある。
【0003】このような画像形成装置では、例えば、複
数枚(複数ページ)の原稿の画像を順次読み取り、その
全原稿の画像をページ順に複数部印刷(コピー)するこ
とにより、印刷結果をページ順に揃えるモード(電子ソ
ートモード)が設定された場合、自動原稿給送手段によ
って順次自動給送され、画像読取手段によって順次読み
取られる各原稿の画像情報を画像記憶手段に順次記憶す
る処理(画像記憶処理)を行ない、全ての原稿の画像情
報を画像記憶手段に記憶し終わった後、その各原稿の画
像情報を順次設定部数分だけ繰り返し画像印刷手段に転
送して印刷を行なわせる。
【0004】一方、上述した画像形成装置を複数台備
え、その各画像形成装置をネットワーク(ネットワーク
インタフェース)を介して接続した画像形成装置ネット
ワークシステムがある。このような画像形成装置ネット
ワークシステムには、各画像形成装置によって分配印刷
機能を実現できるものがある。
【0005】例えば、ある画像形成装置が、自動原稿給
送装置および画像読取手段による処理によって得られる
各原稿の画像情報を順次画像記憶手段に記憶すると共
に、他の画像形成装置の画像記憶手段に転送して記憶さ
せる処理を行なった後、自機の画像記憶手段に記憶され
た各原稿の画像情報を順次所要回数(この例では設定部
数を「2」で割って得られた数)だけ繰り返し自機の画
像印刷手段に転送すると共に、他の画像形成装置の画像
記憶手段に記憶された各原稿の画像情報を順次所要回数
(この例では設定部数を「2」で割って得られた数)だ
け繰り返し他の画像形成装置の画像印刷手段に転送させ
る処理を行なうことにより、全原稿画像の設定部数分の
印刷を分配し、生産性の向上を図ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
画像形成装置では、電子ソートモードが設定された場合
でも、大量の原稿を複数部コピーするような場合は、そ
の全原稿の画像情報をまとめて画像記憶手段に記憶する
ことができないために、全ての印刷結果を確実にページ
順に揃えることができない場合もある。
【0007】すなわち、画像記憶処理を行なっている最
中に画像記憶手段の残メモリ量が所定量以下になると、
それ以降に自動原稿給送手段によって自動給送され、画
像読取手段によって読み取られる原稿の画像情報を画像
記憶手段に記憶することができなくなるため、自動原稿
給送手段,画像読取手段による処理を一時中断させ、そ
れまでに画像記憶手段に記憶された各原稿の画像情報を
順次設定部数分だけ繰り返し画像印刷手段に転送して印
刷を行なわせる。
【0008】その印刷が終了すると、自動原稿給送手段
および画像読取手段による処理を再開させ、画像記憶処
理の続きを行ない、以後画像記憶手段の残メモリ量が所
定量以下になる度に上述と同様の処理を行ない、残りの
原稿の画像情報を画像記憶手段に全て記憶し、その各原
稿の画像情報を順次設定部数分だけ繰り返し画像印刷手
段に転送して印刷を行なわせた時点で、全原稿のコピー
を終了する。したがって、ユーザによって印刷結果(印
刷後の転写紙)をページ順にそろえ直す作業が発生し、
操作性が悪い。
【0009】一方、後者の画像形成装置ネットワークシ
ステムでは、分配印刷機能を実現するためには、全原稿
の画像情報をそれぞれ各画像形成装置の画像記憶手段に
記憶する必要があるため、画像記憶手段の記憶容量が比
較的少ない画像形成装置や他の用途で画像記憶手段が使
用されている画像形成装置がネットワーク上に存在する
場合には、大量の原稿画像の設定部数分の印刷を分配す
ることができないという問題がある。
【0010】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、画像形成装置ネットワークシステムにおいて、
少なくとも1台の画像形成装置では、電子ソートモード
を用いて大量の原稿を複数部コピーするような場合で
も、全ての印刷結果を確実にページ順に揃えることがで
きるようにすることを目的とする。また、画像記憶手段
の記憶容量が比較的少ない画像形成装置や他の用途で画
像記憶手段が使用されている画像形成装置がネットワー
ク上に存在しても、大量の原稿画像の設定部数分の印刷
を分配できるようにすることも目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、原稿の画像
を読み取る画像読取手段と、該手段によって読み取られ
た画像情報を記憶する画像記憶手段と、画像読取手段に
よって読み取られた画像情報あるいは画像記憶手段に記
憶された画像情報に基づいて画像を印刷する画像印刷手
段と、外部と通信する外部通信手段とを有する画像形成
装置を複数台備え、その複数台の画像形成装置を外部通
信手段によりネットワークを介して接続した画像形成装
置ネットワークシステムにおいて、上記の目的を達成す
るため、次のようにしたことを特徴とする。
【0012】請求項1の発明は、複数台の画像形成装置
のうちの少なくとも1台の画像形成装置に、原稿台に載
置された複数枚の原稿を1枚ずつ順次前記画像読取手段
に自動給送する自動原稿給送手段と、自機の画像記憶手
段の残メモリ量を監視する残メモリ量監視手段と、自機
の自動原稿給送手段によって順次自動給送され、自機の
画像読取手段によって順次読み取られる複数枚の原稿の
画像情報を自機の画像記憶手段に順次記憶する処理を行
なっている最中に、自機の残メモリ量監視手段による監
視結果から自機の画像記憶手段の残メモリ量が所定量以
下になったと認識したとき、上記処理を終了し、自機の
画像読取手段によって読み取られる残りの原稿の画像情
報を自機の外部通信手段によって他の画像形成装置の画
像記憶手段へ転送する画像転送手段とを設けたものであ
る。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の画像形成装
置ネットワークシステムにおいて、複数台の画像形成装
置の外部通信手段をそれぞれ、他の画像形成装置と双方
向に同時に画像情報を送受信可能な通信手段とし、少な
くとも1台の画像形成装置に、自機の画像記憶手段に記
憶された各原稿の画像情報を順次所要回数だけ繰り返し
自機の画像印刷手段に転送すると共に、該各原稿の画像
情報を自機の外部通信手段により順次所要回数だけ繰り
返し他の画像形成装置の画像印刷手段に転送する処理
と、上記他の画像形成装置からその画像記憶手段に記憶
された各原稿の画像情報を該他の画像形成装置の外部通
信手段により順次所要回数だけ繰り返し自機の画像印刷
手段に転送させると共に、上記他の画像形成装置の画像
記憶手段に記憶された各原稿の画像情報を順次所要回数
だけ繰り返し該他の画像形成装置の画像印刷手段に転送
させる処理とを並行して行なう印刷分配処理手段を設け
たものである。
【0014】請求項3の発明は、請求項2の画像形成装
置ネットワークシステムにおいて、複数台の画像形成装
置の画像記憶手段にそれぞれ、自機の画像印刷手段へ転
送中の画像情報を記憶するメモリと、他の画像形成装置
へ転送中の画像情報を記憶するメモリと、他の画像形成
装置から転送されてくる画像情報を記憶するメモリとを
別個に備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の実
施の形態の説明を行なう。図2に、この発明による画像
形成装置ネットワークシステムを構成する画像形成装置
の一実施形態であるデジタル複写機を示す。このデジタ
ル複写機は、複写機本体1の上部に自動原稿給送手段で
ある自動原稿給送装置(以下「ADF」と略称する)2
を搭載し、側部に後処理装置であるフィニッシャ100
を接続している。複写機本体1の手前側上面には、図3
に示す操作表示部30を備えている。
【0016】まず、このデジタル複写機による通常の複
写動作を説明する。ADF2の原稿台20に原稿の画像
面を上にして置かれた原稿束は、操作表示部30上のプ
リントキー(スタートキー)34が押下されると、一番下
の原稿が給送ローラ3と給送ベルト4によってコンタク
トガラス6上の所定の位置に給送される。
【0017】読み取りユニット(画像読取手段)50に
よって、コンタクトガラス6上の原稿の画像データ(画
像情報)を読み取った後、その読み取りが終了した原稿
は、給送ベルト4及び排送ローラ5によってADF2の
上面に排出される。さらに、原稿セット検知センサ7に
よって原稿台20上に次の原稿があることを検知した場
合は、次の原稿が上述と同様にコンタクトガラス6上に
給送される。給送ローラ3、給送ベルト4、および排送
ローラ5は図示しない共通のモータによって駆動され
る。
【0018】複写機本体1内の第1トレイ8、第2トレ
イ9、第3トレイ10に積載された転写紙は、各々第1
給紙ユニット11、第2給紙ユニット12、第3給紙ユ
ニット13によって給紙され、縦搬送ユニット14によ
って感光体15に当接する位置まで搬送される。
【0019】読み取りユニット50によって読み取った
画像データは、画像印刷手段であるプリンタ80(図
5)内の書き込みユニット57からのレーザ光によって
感光体15に書き込まれ、現像ユニット27を通過する
ことによってトナー像が形成される。そして、転写紙は
感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって搬送
されながら、感光体15上のトナー像が転写される。そ
の後、定着ユニット17にて画像を定着して、排紙ユニ
ット18によって後処理装置のフィニッシャ100に排
出される。
【0020】フィニッシャ100は、複写機本体1の排
紙ローラ19によって搬送された転写紙を、通常排紙ロ
ーラ102の方向とステープル処理部の方向とに導くこ
とができる。切替板101を上に切り替えることによっ
て、搬送ローラ105,107を経由して、ステープル
台108に搬送することができる。ステープル台108
に積載された転写紙は、一枚排紙される毎に紙揃え用の
ジョガー109によって紙端面が揃えられ、一部のコピ
ー完了とともにステープラ106によって綴じられる。
ステープラ106で綴じられた転写紙群は、自重によっ
てステープル完了排紙トレイ110上に落下して、そこ
に収納される。
【0021】一方、通常の排紙トレイ104は前後方向
(図2の紙面に垂直な方向)に移動可能な排紙トレイで
あり、原稿毎あるいは、画像メモリによってソーティン
グされたコピー部毎に前後に移動して、排紙ローラ10
3によって排出されてくるコピー紙を簡易的に仕分ける
ものである。
【0022】転写紙の両面に画像を作像する場合は、各
給紙トレイ8〜10から給紙され一方の面に作像された
転写紙を排紙トレイ104側に導かないで、経路切り替
えのための分岐爪112を上側にセットすることによっ
て、一旦両面給紙ユニット111にストックする。
【0023】その後、両面給紙ユニット111にストッ
クされた転写紙は再び感光体15に作像されたトナー画
像を転写するために、両面給紙ユニット111から再給
紙され、他方の面に画像が転写される。この時は分岐爪
112が下側にセットされ、両面に画像が形成された転
写紙を排紙トレイ104に導く。このように転写紙の両
面に画像を作成する場合に、両面給紙ユニット111が
使用される。
【0024】感光体15、搬送ベルト16、定着ユニッ
ト17、排紙ユニット18、現像ユニット27は図示し
ないメインモータによって駆動され、各給紙ユニット1
1〜13はメインモータの駆動力が各々給紙クラッチに
よって伝達されて駆動される。縦搬送ユニット14は、
そのメインモータの駆動力が中間クラッチを介して伝達
されて駆動される。
【0025】図3は、このデジタル複写機の複写機本体
1に設けられた操作表示部30のレイアウトを示す図で
ある。この操作表示部30には、液晶タッチパネル3
1、テンキー32、クリア/ストップキー33、プリン
トキー34、モードクリアキー35、および初期設定キ
ー36があり、液晶タッチパネル31には、各種機能キ
ー、部数やこのデジタル複写機の状態を示すメッセージ
などが表示される。
【0026】図4は、この操作表示部30の液晶タッチ
パネル31の表示例を示す図である。オペレータが液晶
タッチパネル31に表示されたキーにタッチすることに
よって、選択された機能(モード)を示すキーが黒く反
転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場
合(たとえば変倍であれば変倍値など)は、そのキーに
タッチすることによって、詳細機能の設定画面が表示さ
れる。このように、液晶タッチパネル31は、ドット表
示器を使用しているため、その時の最適な表示をグラフ
ィカルに行なうことが可能である。
【0027】図4に示す表示例において、左上には「コ
ピーできます」、「お待ちください」等のメッセージを
表示するメッセージエリアが設けられており、その右
は、セットした枚数を表示するコピー枚数表示部、その
下に画像濃度を自動的に調整する自動濃度キー、転写紙
を自動的に選択する自動用紙選択キー、等倍の倍率を指
定する等倍キーが並んで表示されている。
【0028】さらに、下から2段目に右側から、コピー
を一部ずつページ順に揃える処理を指定するソートキ
ー、コピーをページ毎に仕分けする処理を指定するスタ
ックキー、ソート処理されたものを一部ずつ綴じる処理
を指定するステープルキーが並んで表示されている。
【0029】そして、一番下に右側から拡大/縮小率を
セットする変倍キー、両面モード又は分割モードを設定
する両面/分割キー、集約コピーモードを設定するため
の集約キー、ネットワークを介して接続された複数のデ
ジタル複写機(画像形成装置)のうちの1台(マスタ
機)で読み取られた画像データ(画像情報)を他のデジ
タル複写機(スレーブ機)に転送して印刷(コピー)を
分配する印刷分配処理(連結動作)を実行するためのモ
ード(連結モード)を設定する連結モードキーが表示さ
れている。
【0030】なお、選択されているモードはキーが網掛
け表示(斜線を施して示す)されている。また、連結モ
ードキーによって連結モードが設定(選択)されていな
い時は、通常の印刷処理(単独動作)を実行するための
モード(単独モード)が設定されている。連結モードが
設定されたときの処理については、追って詳細に説明す
る。
【0031】ここで再び図2を用いて、このデジタル複
写機による原稿の画像読み取りおよび画像を感光体面上
に潜像形成するまでの動作を説明する。潜像とは感光体
面上に画像を光情報に変換して照射することにより生じ
る電位分布である。
【0032】読み取りユニット50は、原稿を載置する
コンタクトガラス6と光学走査系とによって構成されて
おり、光学走査系には、露光ランプ51、第1ミラー5
2、第2ミラー55、第3ミラー56、レンズ53、お
よびCCDイメージセンサ54等で構成されている。露
光ランプ51および第1ミラー52は図示しない第1キ
ャリッジ上に固定され、第2ミラー55および第3ミラ
ー56は図示しない第2キャリッジ上に固定されてい
る。
【0033】原稿の画像を読み取るときには、光路長が
変わらないように、第1キャリッジと第2キャリッジと
が2対1の相対速度で機械的に走査される。この光学走
査系は図示しないスキャナモータによって駆動される。
原稿画像は、CCDイメージセンサ54によって読み取
られ、電気信号に変換されて処理される。レンズ53お
よびCCDイメージセンサ54を左右方向に移動させる
ことにより、画像倍率が変わる。すなわち、指定された
倍率に対応してレンズ53およびCCDイメージセンサ
54の左右方向に位置が設定される。
【0034】書き込みユニット57は、レーザ出力ユニ
ット58、結像レンズ59、ミラー60で構成され、レ
ーザ出力ユニット58の内部には、レーザ光源であるレ
ーザダイオードおよびモータによって高速定速回転する
回転多面鏡(ポリゴンミラー)を備えている。レーザ出
力ユニット58より照射されるレーザ光は、定速回転す
るポリゴンミラーで偏向され、結像レンズ59を通り、
ミラー60で折り返されて感光体15の表面上に集光結
像する。
【0035】偏向されたレーザ光は、感光体15が回転
する方向と直交する方向(主走査方向)に露光走査さ
れ、後述する図9に示す画像処理部のセレクタ64より
出力された画像信号のライン単位の記録を行なう。感光
体15の回転速度と記録密度に対応した所定の周期で主
走査を繰り返すことによって、感光体15の表面上に画
像(静電潜像)が形成される。
【0036】上述のように、書き込みユニット57のレ
ーザ出力ユニット58から出力されるレーザ光が、画像
作像系の感光体15に照射される。感光体15の一端近
傍のレーザビームが照射される位置に、図示しないが主
走査同期信号を発生するビームセンサが配置されてい
る。そのビームセンサによって発生される主走査同期信
号をもとに、主走査方向の画像記録開始タイミングの制
御及び後述する画像信号の入出力を行なうための制御信
号の生成を行なう。
【0037】次に、このデジタル複写機の画像処理部
(画像読み取り部と画像書き込み部)の構成について、
図5を用いて説明する。図2に示した露光ランプ51か
ら放射された光は原稿面を照射し、原稿面からの反射光
をレンズ53により結像し、CCDイメージセンサ54
によって受光して光電変換し、A/Dコンバータ61に
よって2値あるいは多値のデジタル信号に変換し、量子
化する。デジタル信号に変換された画像信号は、シェー
ディング補正部62によってシェーディング補正がなさ
れた後、MTF・γ補正部63によってMTF補正やγ
補正などの画像補正がなされる。
【0038】なお、シェーディング補正は、原稿を照射
する光源の照射ムラや、CCDイメージセンサの感度の
バラツキを補正することである。MTF補正は、光学系
によるボケを補正することであり、γ補正はCCDイメ
ージセンサの感度の非直線性を補正することである。
【0039】セレクタ64では、画像信号の送り先を変
倍部71またはメモリコントローラ65にする切り替え
が行なわれる。変倍部71を経由した画像信号は変倍率
に合わせて拡大縮小され、書き込みユニット57に送ら
れる。メモリコントローラ65とセレクタ64間は、双
方向に画像信号を入出力可能な構成となっている。
【0040】この画像処理部(IPU)には、図2に示
した読み取りユニット50から入力される画像データ以
外にも、外部から供給される画像データ(例えばパーソ
ナルコンピュータなどのデータ処理装置から出力される
データ)に基づいて、印字イメージデータ発生装置(印
字ユニット)74によって発生される印字データも処理
できるように、2個の印字合成部72,73が設けられ
ている。
【0041】この画像処理部にはさらに、メモリコント
ローラ65などへの設定や、読み取りユニット50及び
書き込みユニット57の制御を行なうCPU68、その
プログラムやデータを格納するROM69,RAM7
0、外部とのデータおよびアドレスのインタフェースと
なるI/Oポート75,および外部通信手段であるSC
SI(スモール・コンピュータ・システム・インタフェ
ース)ドライバ76を備えている。このCPU68は、
メモリコントローラ65を介して画像メモリ66(画像
記憶手段)のデータの書き込みおよび読み出しを行なう
ことができる。
【0042】なお、図示は省略しているが、このデジタ
ル複写機は、公衆回線(公衆回線網)等の通信回線と接
続して外部(管理装置)と通信する通信制御回路も備え
ている。
【0043】ここで、図6を用いて図5のセレクタ64
における1ページ分の画像信号について説明する。図6
において、フレームゲート信号/FGATEは、1ペー
ジの画像データの副走査方向の有効期間を表わしてい
る。主走査同期信号/LSYNCは、1ライン毎の主走
査同期信号であり、この信号が立ち下がった後の所定ク
ロックで、画像信号が有効となる。主走査方向の画像信
号が有効であることを示す信号が、ラインゲート信号/
LGATEである。
【0044】これらの信号は、画素クロック信号VCL
Kに同期しており、VCLKの1周期に対し1画素のデ
ータが送られてくる。この画像処理部は、画像入力、出
力それぞれに対して別個のフレームゲート信号/FGA
TE,主走査同期信号/LSYNC,ラインゲート信号
/LGATE,および画素クロック信号VCLKの発生
手段を有しており、さまざまな画像入出力の組み合わせ
が実現可能になる。
【0045】図7を用いて、図5におけるメモリコント
ローラ65と画像メモリ66の詳細を説明する。メモリ
コントローラ65は、入力データセレクタ81、画像合
成部82、1次圧縮/伸長部83、出力データセレクタ
84、2次圧縮/伸長部85を有している。これらの各
部への制御データの設定は図5に示したCPU68によ
り行なわれる。図7におけるアドレスおよびデータは画
像データを示しており、CPU68に接続されるデータ
のアドレスは図示していない。
【0046】画像メモリ66は、1次及び2次記憶装置
86,87からなる。1次記憶装置86は、入力画像デ
ータの転送速度に略同期してメモリへのデータ書き込
み、または画像出力時のメモリからのデータ読み出しが
高速に行なえるように、例えばDRAMなどの高速アク
セスが可能なメモリを使用する。
【0047】また、1次記憶装置86は、処理を行なう
画像データの大きさにより複数のエリアに分割して、画
像データの入出力を同時に実行可能な構成(メモリコン
トローラとのインタフェース部)をとっている。各分割
したエリアに画像データの入力と出力をそれぞれ並列に
実行可能にするために、メモリコントローラ65とのイ
ンタフェースにリード用とライト用の二組のアドレス・
データ線が接続されている。これにより、画像をあるエ
リアに入力(ライト)する間に他のエリアより画像を出
力(リード)するという動作が可能になる。
【0048】2次記憶装置87は、入力された画像の合
成やソーティングを行なうためにデータを保存しておく
大容量のメモリである。1次記憶装置86および2次記
憶装置87とも、高速アクセス可能なメモリ素子を使用
すれば、1次,2次の区別なくデータの処理が行なえ、
制御も比較的簡単になるが、DRAMなどの素子は高価
なため、2次記憶装置87にはアクセス速度はそれほど
速くはないが、安価で大容量の記録媒体を使用し、入出
力データの処理を1次記憶装置を介して行なう構成にな
っている。
【0049】上述のような画像メモリの構成を採用する
ことにより、大量の画像データの入出力、保存、加工な
どの処理が可能な画像形成装置を、安価にかつ比較的簡
単な構成で実現することが可能になる。
【0050】次に、このメモリコントローラ65の動作
の概略を説明する。まず、画像入力(画像メモリへの保
存)について説明する。入力データセレクタ81は複数
のデータの内から、画像メモリ66の1次記憶装置86
への書き込みを行なう画像データの選択を行なう。
【0051】入力データセレクタ81によって選択され
た画像データは、画像合成部82に供給され、すでに画
像メモリ66に保存されているデータとの合成を行な
う。画像合成部82によって処理された画像データは、
1次圧縮/伸長部83によりデータを圧縮し、その圧縮
後のデータを1次記憶装置86に書き込む。1次記憶装
置86に書き込まれたデータは、必要に応じて2次圧縮
/伸長部85で更に圧縮を行なった後、2次記憶装置8
7に保存される。
【0052】画像出力時には、1次記憶装置86に記憶
されている画像データの読み出しを行なう。出力対象と
なる画像が1次記憶装置86に格納されている場合に
は、1次記憶装置86から読み出した画像データを1次
圧縮/伸長部83で伸長し、その伸長後の画像データ、
もしくは伸長後の画像データと入力画像データとの画像
合成を行なった後の画像データを、出力データセレクタ
84で選択して出力する。
【0053】画像合成部82は、1次記憶装置86から
読み出した画像データと、入力画像データとの合成(画
像データの位相調整機能を有する)と、合成後の画像デ
ータの出力先の選択(画像出力、1次記憶装置86への
ライトバック、両方の出力先への同時出力)などの処理
を行なう。
【0054】出力対象となる画像データが1次記憶装置
86に格納されていない場合には、2次記憶装置87に
格納されている出力対象画像データを読み出して、2次
圧縮/伸長部85で伸長し、その伸長後の画像データを
1次記憶装置86に書き込んでから、上述したのと同じ
画像出力動作を行なう。
【0055】また、作業を分担する(印刷を分配する)
ために、他のデジタル複写機(デジタル複写機)とコマ
ンドや画像データの送受信を行なう必要があるが、この
実施形態では、それをSCSIインタフェースを使って
実現している。つまり、図5のメモリコントローラ65
がSCSIドライバ76を介して実現している。
【0056】このシステムにおいて「動作予約」とは、
PPC(普通紙複写機)においては図2に示した定着ユ
ニットの加熱中などの時はコピー動作を開始できない
が、モード設定および原稿のセットを終了させて予約す
ることにより、定着ユニットが加熱終了後、コピー動作
可能になった時点で自動的にコピー動作を開始する機能
のことである。
【0057】この実施形態では、定着ユニットの加熱中
を動作予約可能対象としているが、これ以外にも時間の
経過とともに動作可能になるものについては、対象にす
ることができる。大量給紙装置における給紙トレイの上
昇時間、書き込み装置におけるポリゴンモータの回転が
安定するまでの時間、現像ユニットへのトナー補給動作
中などが考えられる。
【0058】図8および図9は、この発明を実施する他
の画像形成装置のハード構成図である。これらの画像形
成装置は、画像読み取り部A、画像書き込み部B、シス
テムコントローラC、メモリユニットD、利用者制限器
機E、人体検知センサF、操作部(操作表示部と同じ)
G、遠隔診断装置(CSS)H、および時計Iから構成
されている。ただし、メモリユニットDはメモリ機能を
実現する場合にのみ必要であり、通常のコピー機能を実
現することだけを考えれば必要ではない。
【0059】さらに、時計Iは、ある特定の時間になっ
たら装置をブートしたり、シャットダウンするようなウ
ィークリタイマ機能を実現する場合のみ必要である。ま
た、人体検知センサFは、予熱モード時にこの装置の前
にユーザが近づいてきたときに自動的に予熱モードを解
除する機能を実現する場合のみ必要であり、遠隔診断装
置(CSS)Hは、遠隔診断すなわち遠隔地からモニタ
する機能であるため、このような機能が必要な場合のみ
装着されればよい。しかし、これを設けない場合でも、
外部と通信するための通信制御回路は設ける必要があ
る。
【0060】システムコントローラCは、複写モードを
実行する上で、画像書き込み部Bで画像形成するため
に、紙搬送処理、電子写真プロセス処理、異常状態や給
紙カセット状態(用紙の有無の検知など)等の監視を行
ない、また画像読み取り部Aで原稿の画像を読み取るた
めに、スキャナ動作や光源のON/OFFなどを制御す
るコントローラの総称である。
【0061】デジタルPPC(普通紙複写機)の大きな
特徴に、画像を電気信号に変換して読み込み、電気信号
を画像書き込み部(これを画像形成装置ともいう)で復
元することである。このとき、読み取った画像の電気信
号を様々に変化させて伝達する手段を持つことによっ
て、従来のアナログPPCでは実現できなかった分野に
応用できるようになった。
【0062】例えば、FAX,ページプリンタ,スキャ
ナ,ファイルシステムなどの機能を実現できるほか、最
近ではPPC機能の実行時においても、読み取った画像
データを一旦DRAMなどの記憶装置に記憶させ、必要
に応じてその画素データを読み出すことによって、1回
のスキャンで複数枚のプリントを実行したり、複数の原
稿の画像を1枚の転写紙にプリントしたりすることも実
現されている。これらのデジタルPPCシステムならで
は実現できる機能を「拡張機能」あるいは「アプリ」と
表現する。
【0063】さらに、最近のデジタルPPCでは拡張機
能を一つ搭載するだけではなく、複数のアプリケーショ
ンを同時に搭載するようになってきた。このように、一
つの資源を共有するデジタルPPCを「システム」と表
現し、このシステムを制御するコントローラも「システ
ムコントローラ」と呼ぶ。
【0064】予熱とは、定着温度を一定温度(例えば1
0℃)下げて制御し、操作部Gの表示を消すことによ
り、消費電力を節約するモードである。このモードの設
定は、操作部Gでのキー入力や、設定によっては動作お
よび操作がなくなってから一定時間経過後に自動的にな
される。このモードの解除は、操作部Gでのキー入力
や、設定によっては人体検知センサFにより装置の前に
人が立ったことを検知したときに解除される。
【0065】図8および図9中のメモリユニットD内の
DRAMブロックは、画像読み取り部Aで読み取った画
像信号を記憶するためのもので、システムコントローラ
Cからの要求に応じて、画像書き込み部Bに保存されて
いる画像データを転送することができる。
【0066】メモリユニットD内の圧縮ブロックは、M
H,MR,MMR方式などの圧縮機能を具備しており、
一旦読み取った画像を圧縮して、メモリ(DRAM)の
使用効率の向上を図るために設けている。また、画像書
き込み部Bからの読み出しアドレスとその方向を変える
ことにより、画像の回転を実現できる。
【0067】利用者制限器機Eは、電子写真プロセスを
使用しているPPCは消耗品の消費量が多いため、利用
者を特定あるいは限定したり、利用者毎あるいは利用部
署毎に転写紙の使用枚数を管理したりするために設けら
れるものであり、「コインラック」、「キーカウン
タ」、「キーカード」、「プリペイドカード」等を使用
するものや、暗証コードを使用するものなどがある。
【0068】図8のハード構成では、画像読み取り部
A、画像書き込み部B、メモリユニットD、および遠隔
診断装置Hの制御は、システムコントローラC内のCP
Uのみで行なっている。一方、図9のハード構成では、
画像読み取り部A、画像書き込み部B、およびメモリユ
ニットDにそれぞれCPUを持たせ、システムコントロ
ーラCから各部のCPUへのコマンドを制御信号線で伝
達するようにしている。このように、この発明を実施す
る画像形成システムのハード構成は自由にできる。
【0069】図10は、遠隔診断装置(CSS)を用い
た画像形成装置管理システムの構成例を示している。サ
ービス拠点に設置されている管理装置Qとユーザの元に
設置されているPPC等の複数の画像形成装置Pによる
ネットワークシステムとを公衆回線網Nを介して接続し
ている。ユーザ側には管理装置Qとの通信を制御するた
めの通信コントロール装置Rが設置されており、ユーザ
元の各画像形成装置Pはこの通信コントロール装置Rに
接続されている。
【0070】通信コントロール装置Rには、電話機TE
Lやファクシミリ装置FAXが接続可能になっており、
ユーザの既存の回線に挿入する形で設置が可能になって
いる。通信コントロール装置Rには複数の画像形成装置
Pが接続可能になっているが、もちろん単数の場合もあ
る。これらの画像形成装置Pは同型のものである必要は
なく、異なる機種でも構わない。さらには、PPC以外
のものでも構わない。
【0071】ここでは説明の便宜上、1台の通信コント
ロール装置Rには最大5台の画像形成装置Pが接続可能
であるとする。通信コントロール装置Rと複数の画像形
成装置PとはRS−485規格によりマルチドロップ接
続されている。
【0072】通信コントロール装置Rと各画像形成装置
Pとの間の通信制御は基本型データ伝送制御手段により
行なわれる。通信コントロール装置Rを制御局としたセ
ントラライズド制御のポーリング/セレクティング方式
でデータリンクの確立を行なうことにより、任意の画像
形成装置との通信が可能になっている。各画像形成装置
Pはアドレス設定スイッチによって固有の識別値を設定
できるようになっており、これによって各画像形成装置
Pのポーリングアドレス、セレクティングアドレスが決
定される。
【0073】図11は、この発明を実施する画像形成装
置ネットワークシステムの一例であるネットワークコピ
ーのシステム構成例を示したものである。同図では8台
のデジタル複写機を、ネットワークインターフェースに
よって接続してネットワーク化しているが、当然接続す
る複写機の台数は限定する必要はない。このネットワー
クを図10に示した画像形成装置管理システムの場合と
同様に、通信コントロール装置を介して公衆回線網に接
続することができる。
【0074】次に、図12を用いて、この発明を実現す
るためのハード構成例についてさらに説明する。この図
12に示す各デジタルPPC−I,IIのハード構成は、
図8に示したものと略同様な構成をとっており、図8の
各部の同一の符号を付してその説明は省略する。但し、
各デジタルPPCのメモリユニットD内には、読み取っ
た画像を外部のネットワーク上に転送し、あるいはネッ
トワーク上からの画像データをメモリユニット内のDR
AMブロック部に保存するために、それぞれSCSIコ
ントローラを設け、それをネットワーク手段としてのS
CSIで接続している。
【0075】当然のことながらネットワーク通信手段に
は、例えばイーサネット(登録商標)を物理手段として
用い、データ通信にOSI(Open System Interface)参
照モデルのTCP/IP通信を用いるなど、種々の手段
が考えられる。また、図12のような構成を用いること
により、上述のように画像データの転送は勿論のこと、
ネットワーク上に存在する各PPCの機内状態の通知、
あるいは後述するリモート出力コマンドのような制御コ
マンドや設定コマンドなどの転送も行なえる。
【0076】次に、この図12のデジタルPPC−Iの
画像読み取り部Aで読み取った画像を、デジタルPPC
−IIの画像書き込み部Bに転送する連結動作(リモート
出力)について説明する。図13は、そのソフトウェア
の概念図である。図13中に示す「コピーアプリ」は複
写動作を実行するためのコピーシーケンスを実行するア
プリケーション、「入出力制御」はデータを論理/物理
変換するレイア(デバイスドライバ)である。
【0077】操作部コントローラは、MMI(Man Machi
ne Interface)を実行するレイア(LCD表示やLED
点灯/消灯、キー入力スキャンなどを論理レベルで行な
うレイア)であり、「周辺機コントローラ」は自動両面
ユニットやソータ、ADFなどのPPCに装着される周
辺機のコントロールを論理レベルで実行するレイアであ
る。「画像形成装置コントローラ」、「画像読取装置コ
ントローラ」、「メモリユニット」は前述の通りであ
る。
【0078】また、「デーモンプロセス」は、ネットワ
ーク上にある他の装置からプリント要求が依頼された場
合に、メモリユニット内に保存されている画像データ読
み出し、「画像形成装置」に画像データを転送する役目
を行なうアプリケーションとして存在している。当然の
ことながら、「デーモンプロセス」がメモリユニットか
ら画像データを読み出し、プリント動作を実行する前
に、ネットワーク上の他の装置からの画像転送は終了し
ておかなければならない。
【0079】ここで、操作部、周辺機、画像形成装置、
画像読取装置、メモリユニットはそれぞれのPPCが保
有するリソース(資源)として扱われる。図12の「デ
ジタルPPC−I」が自身の各リソースを使用して複写
動作を実行する場合(プリントスタートキー押下時)に
は、システム制御を実行する「システムコントローラ」
に対して、「画像形成装置」、「画像読取装置」、ある
いは必要に応じて「周辺機」、「メモリユニット」の各
リソースを要求する。
【0080】「システムコントローラ」は「コピーアプ
リ」からの要求に対して、リソースの使用権の調停を行
ない、「コピーアプリ」にその調停結果(使用可否)を
通知する。「デジタルPPC−I」がスタンドアローン
で使用される場合(ネットワーク接続されない状態)に
は、システムが保有するすべてのリソースはすべて「コ
ピーアプリ」が占有可能な状態であるため、即時に複写
動作が実行される。
【0081】一方、この実施形態のようにネットワーク
上に存在する別のデジタルPPC(以下「遠隔デジタル
PPC」という)のリソースを使用してプリント動作を
実行する場合には、遠隔デジタルPPCの「システム制
御部」に対してリソースの使用権を要求する。
【0082】遠隔デジタルPPCの「システムコントロ
ーラ」は、要求に従ってリソースの調停を行ない、その
結果を要求元のデジタルPPCの「コピーアプリ」に通
知する。その「コピーアプリ」は、使用権が許可された
場合は画像の読み取りを実行し、自身のメモリユニット
内への画像記憶が終了すると、外部インタフェース(こ
の実施形態ではSCSI)を介して、リモート出力先の
デジタルPPCのメモリユニットに画像転送を行なう。
【0083】画像転送が終了すると、リモート出力先の
デジタルPPCの「デーモンプロセス」に対してプリン
トを実行するための各条件(給紙口、排紙口、プリント
枚数など)を送信した後に、「プリント開始」コマンド
を送信する。リモート出力先の「デーモンプロセス」は
「プリント開始」コマンドを受信すると、自身(リモー
ト出力を実行するデジタルPPC)の「システムコント
ローラ」に対してプリント開始を要求し、リモート出力
が「システムコントローラ」によって実行される。
【0084】「デジタルPPC−I」によって「デジタ
ルPPC−II」のメモリユニットが使用されている場合
は、「デジタルPPC−II」のメモリユニットは、「デ
ジタルPPC−II」(あるいは図11に示したように複
数のデジタルPPCがネットワーク上に接続される場合
は「デジタルPPC−I」以外のデジタルPPC)のア
プリケーションの使用は不可状態となる。
【0085】以下、図1および図14の各図面も参照し
て、この実施形態における各デジタル複写機(画像形成
装置)において、請求項1の発明に係わる機能(残メモ
リ量監視手段,画像転送手段等)について説明する。こ
れらの機能は、図5に示した画像処理部,図8,図9,
および図12に示したシステムコントローラC、あるい
は図13に示したシステム制御部(システムコントロー
ラ)と、図11,図12,図13に示したネットワーク
インタフェースによってなされる。
【0086】各デジタル複写機のうちの少なくとも1台
のデジタル複写機では、画像メモリ66(ここでは実際
には2次記憶装置87)を監視し、その監視結果から画
像メモリ66のメモリ残量(残メモリ量)を認識するこ
とができる。このメモリ残量は、画像メモリ66に保存
されているデータ量と画像メモリの全容量との比率から
算出できる。ここでは、(1−(保存データ量/全容
量))×100(%)によって算出される画像メモリ6
6の空き容量の割合がメモリ残量となる。
【0087】ここで、各デジタル複写機では、例えば4
枚の原稿の画像を3部ページ順に印刷する電子ソートモ
ードが設定された場合、前述したように、ADF2によ
って順次自動給送され、読み取りユニット50によって
順次読み取られる4枚の原稿の画像データを画像メモリ
に順次記憶する処理(画像記憶処理)を行ない、全原稿
の画像データを画像メモリ66に記憶し終わった後、そ
の各原稿の画像データを順次3回繰り返しプリンタ80
に転送して印刷を行なわせる。
【0088】しかし、仮に従来の技術を用いると、画像
記憶処理を行なっている最中(ここでは2ページ目の原
稿の画像が読み取られ、その画像データが記憶された
時)に画像メモリ66のメモリ残量が所定量(1ページ
分の画像データより少ない量)以下になったと認識した
とき、それ以降にADF2によって自動給送され、読み
取りユニット50によって読み取られる3ページ目以降
の原稿の画像データを画像メモリ66に記憶することが
できなくなるため、ADF2および読み取りユニット5
0による処理を一時中断させ、それまでに画像メモリ6
6に記憶された1,2ページ目の原稿の画像データを順
次3回繰り返しプリンタ80に転送して印刷を行なわせ
る。
【0089】その印刷が終了すると、画像メモリ66に
おいて2ページ分の画像データの記憶エリアが開放され
るため、ADF2および読み取りユニット50による処
理を再開させ、画像記憶処理の続きを行ない、残りの
3,4ページ目の原稿の画像データを画像メモリ66に
記憶し、その各原稿の画像データを順次3回繰り返しプ
リンタ80に転送して印刷を行なわせた時点で、全原稿
のコピーを終了する。
【0090】あるいは、ADF2によって順次自動給送
され、読み取りユニット50によって順次読み取られる
4枚の原稿の画像データを順次プリンタ80に転送して
印刷を行なわせながら、その各原稿の画像データを画像
メモリ66に順次記憶する処理(画像記憶処理)を行な
い、全原稿の画像データを画像メモリ66に記憶し終わ
った後、その各原稿の画像データを順次2回繰り返しプ
リンタ80に転送して印刷を行なわせる。
【0091】しかし、仮に従来の技術を用いると、画像
記憶処理を行なっている最中(ここでは2ページ目の原
稿の画像が読み取られ、その画像データが記憶された
時)に画像メモリのメモリ残量が所定量以下になったと
認識したとき、ADF2および読み取りユニット50に
よる処理を一時中断させ、それまでに画像メモリ66に
記憶された1,2ページ目の原稿の画像データを順次2
回繰り返しプリンタ80に転送して印刷を行なわせる。
【0092】その印刷が終了すると、画像メモリ66に
おいて2ページ分の画像データの記憶エリアが開放され
るため、ADF2および読み取りユニット50による処
理を再開させ、読み取りユニット50によって順次読み
取られる残りの3,4ページ目の原稿の画像データを順
次プリンタ80に転送して印刷を行なわせながら、画像
記憶処理の続きを行なって3,4ページ目の原稿の画像
データを画像メモリ66に記憶した後、その各原稿の画
像データを順次2回繰り返しプリンタ80に転送して印
刷を行なわせた時点で、全原稿のコピーを終了する。
【0093】したがって、いずれの処理によっても、図
2の排紙トレイ104上には、1,2ページ目の転写紙
(印刷結果)が3部、3,4ページ目の転写紙が3部の
順に積載されるため、ユーザ(オペレータ)がそれらの
順番を入れ替え、ページ順にそろえ直す作業を行なう必
要がある。そこで、この実施形態における各デジタル複
写機では、実際には以下に示す処理を行なう。
【0094】図1は、前述した画像形成装置ネットワー
クシステムにおける任意の1台のデジタル複写機による
電子ソートモード設定時の通常の印刷処理の概要を示し
ている。ここでは、任意の1台のデジタル複写機(ここ
では第1のデジタル複写機とする)が他の1台のデジタ
ル複写機(ここでは第2のデジタル複写機とする)を利
用して4枚の原稿の画像を電子ソートモードで3部印刷
(コピー)する処理を行なう場合を示している。但し、
少なくとも第1のデジタル複写機にはADF2(図2)
が搭載されているものとする。
【0095】第1のデジタル複写機は、通常は、前述し
たように、ADF2によって順次自動給送され、読み取
りユニット50によって順次読み取られる4枚の原稿の
画像データを順次プリンタ80に転送して印刷を行なわ
せながら、その各原稿の画像データを画像メモリ66に
順次記憶する処理(画像記憶処理)を行ない、全原稿の
画像データを画像メモリ66に記憶し終わった後、その
各原稿の画像データを順次2回繰り返しプリンタ80に
転送して印刷を行なわせる。
【0096】しかし、画像記憶処理を行なっている最中
(ここでは2ページ目の原稿の画像が読み取られ、その
画像データが記憶された時)に画像メモリ66のメモリ
残量が所定量(1ページ分の画像データ量未満)以下に
なったと認識すると、画像記憶処理を終了し、読み取り
ユニット50によって順次読み取られる残りの3,4ペ
ージ目の原稿の画像データを順次プリンタ80に転送し
て印刷を行なわせながら、その各原稿の画像データをS
CSIドライバ76(図5)によりネットワークを介し
て第2のデジタル複写機の画像メモリ66へ転送する。
【0097】その後、自機の画像メモリ66に記憶され
た1,2ページ目の原稿の画像データを順次プリンタ8
0に転送して印刷を行なわせ、続いて第2のデジタル複
写機からその画像メモリ66に記憶された3,4ページ
目の原稿の画像データを順次自機のプリンタ80に転送
させて印刷を行なわせる。以後、この処理をもう1回繰
り返すことにより、全原稿のコピーを終了する。
【0098】あるいは、第1のデジタル複写機は、通常
は、前述したように、ADF2によって順次自動給送さ
れ、読み取りユニット50によって順次読み取られる4
枚の原稿の画像データを画像メモリ66に順次記憶する
処理(画像記憶処理)を行ない、全原稿の画像データを
画像メモリ66に記憶し終わった後、その各原稿の画像
データを順次3回繰り返しプリンタ80に転送して印刷
を行なわせる。
【0099】しかし、画像記憶処理を行なっている最中
(ここでは2ページ目の原稿の画像が読み取られ、その
画像データが記憶された時)に画像メモリ66のメモリ
残量が所定量(1ページ分の画像データ量未満)以下に
なったと認識すると、画像記憶処理を終了し、読み取り
ユニット50によって順次読み取られる残りの3,4ペ
ージ目の原稿の画像データをSCSIドライバ76によ
りネットワークを介して第2のデジタル複写機の画像メ
モリ66へ転送する。
【0100】その後、自機の画像メモリ66に記憶され
た1,2ページ目の原稿の画像データを順次プリンタ8
0に転送して印刷を行なわせ、続いて第2のデジタル複
写機からその画像メモリ66に記憶された3,4ページ
目の原稿の画像データを順次自機のプリンタ80に転送
させて印刷を行なわせる。以後、この処理を2回繰り返
すことにより、全原稿のコピーを終了する。
【0101】したがって、いずれの処理によっても、排
紙トレイ104上には、1,2,3,4ページの順に転
写紙(印刷結果)が3部積載されるため、ユーザがそれ
らの順番を入れ替え、ページ順にそろえ直す作業を行な
う必要がなくなり、操作性が向上する。
【0102】次に、前述した画像形成装置ネットワーク
システムにおける各デジタル複写機による電子ソートモ
ード設定時の印刷分配処理について説明する。ここで
は、4枚の原稿の画像を電子ソートモードで4部印刷す
る処理を操作機(マスタ機)であるデジタル複写機(第
1のデジタル複写機とする)ともう1台のスレーブ機で
あるデジタル複写機(第2のデジタル複写機とする)が
行なう場合を想定しており、第1のデジタル複写機と第
2のデジタル複写機との間で印刷を分配して行なうもの
とする。但し、少なくとも第1のデジタル複写機にはA
DF2が搭載されているものとする。
【0103】図14は、この実施形態における印刷分配
処理を説明するためのタイミングチャートである。図1
4において、網掛けが施されていない四角形はメモリ使
用中を、網掛けが施されている四角形は画像データ転送
中を、四角形内の数字は原稿のページをそれぞれ示して
いる。また、メモリA,B,Cは各デジタル複写機にお
ける画像メモリ66(1次記憶装置86および2次記憶
装置87)の1次記憶装置86の記憶エリアに別個に備
えられたものであり、自機のプリンタ80へ転送中の画
像データ、他のデジタル複写機へ転送中の画像データ、
他のデジタル複写機から転送されてくる画像データを別
々に記憶することができる。さらに、第1のデジタル複
写機と第2のデジタル複写機の1分間の印刷速度は異な
るものとする。
【0104】第1のデジタル複写機は、操作表示部30
の液晶タッチパネル31上の連結モードキーの押下によ
って連結モードが設定されると、マスタ機となり、次の
ような処理を行なう。
【0105】ADF2によって順次自動給送され、読み
取りユニット50によって順次読み取られる4枚の原稿
の画像データを画像メモリ66の2次記憶装置87に順
次記憶する処理(画像記憶処理)を行ない、この画像記
憶処理を行なっている最中(ここでは2ページ目の原稿
の画像が読み取られ、その画像データが記憶された時)
に2次記憶装置87のメモリ残量が所定量以下になった
と認識すると、画像記憶処理を終了し、読み取りユニッ
ト50によって順次読み取られる残りの3,4ページ目
の原稿の画像データをSCSIドライバ76(図5)に
よりネットワークを介して第2のデジタル複写機(スレ
ーブ機)の画像メモリ66の2次記憶装置87へ転送す
る。
【0106】あるいは、ADF2によって順次自動給送
され、読み取りユニット50によって順次読み取られる
4枚の原稿の画像データのうち、その半分の1,2ペー
ジ目の原稿の画像データを画像メモリ66の2次記憶装
置87に順次記憶する処理を行なった後、残り半分の
3,4ページ目の原稿の画像データをSCSIドライバ
76によりネットワークを介して第2のデジタル複写機
の画像メモリ66の2次記憶装置87へ転送するように
してもよい。
【0107】その後、自機の画像メモリ66の2次記憶
装置87に記憶された1,2ページ目の原稿の画像デー
タを順次2回(設定部数を「2」で割って得られた所要
回数だけ)繰り返しプリンタ80に転送して(このとき
自機のメモリA,B,Cのいずれかを経由する)印刷
(プリント)させる共に、自機のSCSIドライバ76
により、1,2ページ目の原稿の画像データを順次2回
(設定部数を「2」で割って得られた所要回数だけ)繰
り返し第2のデジタル複写機のプリンタ80に転送して
(このとき自機および第2のデジタル複写機のメモリ
A,B,Cのいずれかを経由する)印刷させる処理を行
なう。
【0108】また、その処理と並行して、第2のデジタ
ル複写機からその画像メモリ66の2次記憶装置87に
記憶された3,4ページ目の原稿の画像データを第2の
デジタル複写機のSCSIドライバ76により順次2回
繰り返し自機のプリンタ80に転送させて(このとき第
2のデジタル複写機のメモリA,B,Cのいずれかと自
機のメモリA,B,Cのいずれかを経由する)印刷させ
ると共に、第2のデジタル複写機の画像メモリ66の2
次記憶装置87に記憶された3,4ページ目の原稿の画
像データを順次2回繰り返し第2のデジタル複写機のプ
リンタ80に転送させて(このとき第2のデジタル複写
機のメモリA,B,Cのいずれかを経由する)印刷させ
る処理を行なう。
【0109】したがって、画像メモリ66の記憶容量
(メモリ残量)が比較的少ないデジタル複写機や他の用
途で画像メモリ66が使用されているデジタル複写機が
ネットワーク上に存在しても、大量の原稿画像の設定部
数分の印刷を分配することが可能になる。
【0110】しかし、第1のデジタル複写機から第2の
デジタル複写機のプリンタ80に2ページ目の原稿の画
像データを転送している最中に、第2のデジタル複写機
から自機のプリンタ80に3ページ目の原稿の画像デー
タを転送することができないため、図14に示すよう
に、時間Ta,Tbの間、第1のデジタル複写機のプリ
ンタ80では3ページ目の原稿の画像情報による印刷が
待たされる。そのため、生産性が低下する。そこで、以
下の実施形態では、その問題を次のようにして解決す
る。
【0111】次に、この発明の他の実施形態について説
明する。なお、この他の実施形態におけるハード構成お
よびソフト構成は前述の実施形態とほとんど同様なの
で、他の実施形態における各デジタル複写機において、
請求項2,3の発明に係わる機能(印刷分配処理手段
等)、つまり前述の実施形態と異なる部分について説明
する。これらの機能は、図15に示す画像処理部,図
8,図9,および図12に示したシステムコントローラ
C、あるいは図13に示したシステム制御部(システム
コントローラ)と、図11,図12,図13に示したネ
ットワークインタフェースによってなされる。
【0112】図15は、他の実施形態における各デジタ
ル複写機の画像処理部(画像読み取り部と画像書き込み
部)の構成を示すブロック図である。各デジタル複写機
ではそれぞれ、外部通信手段(他のデジタル複写機と双
方向に同時に画像情報を送受信可能な通信手段)とし
て、2つのSCSI(スモール・コンピュータ・システ
ム・インタフェース)ドライバ76,77を設け、更に
それに伴って他のデジタル複写機との間のネットワーク
インタフェースを2回線にしている。
【0113】次に、他の実施形態の画像形成装置ネット
ワークシステムにおける各デジタル複写機による電子ソ
ートモード設定時の印刷分配処理について説明する。こ
こでも、4枚の原稿の画像を電子ソートモードで4部印
刷する処理を操作機(マスタ機)であるデジタル複写機
(第1のデジタル複写機とする)ともう1台のスレーブ
機であるデジタル複写機(第2のデジタル複写機とす
る)が行なう場合を想定しており、第1のデジタル複写
機と第2のデジタル複写機との間で印刷を分配して行な
うものとする。但し、少なくとも第1のデジタル複写機
にはADF2が搭載されているものとする。
【0114】図16は、この実施形態における印刷分配
処理を説明するためのタイミングチャートである。な
お、図16に示された各四角形およびメモリA,B,C
の意味は前述の実施形態と同様である。また、前述の実
施形態と同様に、第1のデジタル複写機と第2のデジタ
ル複写機の1分間の印刷速度は異なるものとする。
【0115】第1のデジタル複写機は、操作表示部30
の液晶タッチパネル31上の連結モードキーの押下によ
って連結モードが設定されると、マスタ機となり、前述
した実施形態と同様の処理により、自機の画像メモリ6
6の2次記憶装置87に1,2ページ目の原稿の画像デ
ータを、第2のデジタル複写機の画像メモリ66の2次
記憶装置87に3,4ページ目の原稿の画像データをそ
れぞれ記憶する。
【0116】その後、自機の画像メモリ66の2次記憶
装置87に記憶された1,2ページ目の原稿の画像デー
タを順次2回(設定部数を「2」で割って得られた所要
回数だけ)繰り返しプリンタ80に転送して(このとき
自機のメモリA,B,Cのいずれかを経由する)印刷さ
せると共に、自機のSCSIドライバ76により、1,
2ページ目の原稿の画像データを順次2回(設定部数を
「2」で割って得られた所要回数だけ)繰り返し第2の
デジタル複写機のプリンタ80に転送して(このとき自
機のメモリA,B,Cのいずれかと第2のデジタル複写
機のメモリA,B,Cのいずれかを経由する)印刷させ
る処理を行なう。
【0117】また、その処理と並行して、第2のデジタ
ル複写機からその画像メモリ66の2次記憶装置87に
記憶された3,4ページ目の原稿の画像データを第2の
デジタル複写機のSCSIドライバ77により順次2回
繰り返し自機のプリンタ80に転送させて(このとき第
2のデジタル複写機のメモリA,B,Cのいずれかと自
機のメモリA,B,Cのいずれかを経由する)印刷させ
ると共に、第2のデジタル複写機の画像メモリ66の2
次記憶装置87に記憶された3,4ページ目の原稿の画
像データを順次2回繰り返し第2のデジタル複写機のプ
リンタ80に転送させて(このとき第2のデジタル複写
機のメモリA,B,Cのいずれかを経由する)印刷させ
る処理を行なう。
【0118】したがって、画像メモリ66の記憶容量
(メモリ残量)が比較的少ないデジタル複写機や他の用
途で画像メモリ66が使用されているデジタル複写機が
ネットワーク上に存在しても、大量の原稿画像の設定部
数分の印刷を分配することが可能になる。
【0119】また、第1のデジタル複写機から第2のデ
ジタル複写機のプリンタ80に2ページ目の原稿の画像
データを転送している最中に、第2のデジタル複写機か
ら自機のプリンタ80に3ページ目の原稿の画像データ
を転送することができるため、図14に示した時間T
a,Tbの間、第1のデジタル複写機のプリンタ80で
3ページ目の原稿の画像情報による印刷が待たされると
いうことがなくなる。そのため、生産性が向上する。
【0120】なお、実際には、各デジタル複写機の画像
メモリ66の1次記憶装置86の記憶エリアに、自機の
プリンタ80へ転送中の画像データ,他のデジタル複写
機へ転送中の画像データ,他のデジタル複写機から転送
されてくる画像データをそれぞれ記憶するために3つの
メモリA,B,Cを別個に備え、例えば図17に示すよ
うに、第1のデジタル複写機が、自機の画像メモリ66
の2次記憶装置87に記憶された1,2ページ目の原稿
の画像データを自機のメモリAを経由して自機のプリン
タ80に転送すると共に、その各原稿の画像データを自
機のメモリBを経由して第2のデジタル複写機へ転送し
(このとき第2のデジタル複写機のメモリCも経由す
る)、その処理と並行して第2のデジタル複写機から
3,4ページ目の原稿の画像データを自機のメモリCを
経由して自機のプリンタ80に転送させる(このとき第
2のデジタル複写機のメモリBも経由する)ことができ
るため、第1のデジタル複写機のプリンタ80で3ペー
ジ目の原稿の画像データによる印刷がほとんど待たされ
ずに済むが、次のようにするとその印刷や他のページの
原稿の画像データによる印刷がある程度待たされてしま
う。
【0121】すなわち、画像メモリ66の1次記憶装置
86の記憶エリアに2つのメモリA,Bしかない場合、
自機のプリンタ80へ転送中の画像データ,他のデジタ
ル複写機へ転送中の画像データ,他のデジタル複写機か
ら転送されてくる画像データをそれぞれ任意のタイミン
グでメモリA,Bのいずれかに記憶することができな
い。
【0122】例えば、図18に示すように、第2のデジ
タル複写機から自機のプリンタ80へ3ページ目の画像
データを転送させる場合は、第2のデジタル複写機の各
メモリA,Bが両方とも使用中のため、メモリAが開放
される(1ページ目の原稿の画像データによる印刷が完
了する)のを待って、第2のデジタル複写機から自機の
プリンタ80へ3ページ目の画像データを転送させるこ
とになる。したがって、時間Taの間、3ページ目の画
像データによる印刷が待たされる。また、上述と同様な
理由により、時間Tb,Tc,Tdの間、該当するペー
ジの原稿の画像情報による印刷が待たされる。
【0123】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の画
像形成装置ネットワークシステムによれば、少なくとも
1台の画像形成装置が、電子ソートモードを用いて大量
の原稿を複数部コピーするような場合、自機の自動原稿
給送手段によって順次自動給送され、自機の画像読取手
段によって順次読み取られる複数枚の原稿の画像情報を
自機の画像記憶手段に順次記憶する処理を行なっている
最中に、自機の残メモリ量監視手段による監視結果から
自機の画像記憶手段の残メモリ量が所定量以下になった
と認識したとき、画像転送手段により、上記処理を終了
し、自機の画像読取手段によって読み取られる残りの原
稿の画像情報を自機の外部通信手段によって他の画像形
成装置の画像記憶手段へ転送するので、自機の画像記憶
手段に記憶された各原稿の画像情報を順次自機の画像印
刷手段に転送した後、他の画像形成装置からその画像記
憶手段に記憶された各原稿の画像情報を該他の画像形成
装置の外部通信手段により順次自機の画像印刷手段に転
送させる処理を設定部数分だけ繰り返し行なうことによ
り、印刷結果を全てページ順に揃えることができる。
【0124】したがって、電子ソートモードを用いて大
量の原稿を複数部コピーするような場合でも、ユーザに
よって印刷結果をページ順にそろえ直す作業を行なう必
要がなくなり、操作性が向上する。
【0125】さらに、請求項2の発明によれば、複数台
の画像形成装置の外部通信手段をそれぞれ、他の画像形
成装置と双方向に同時に画像情報を送受信可能な通信手
段とし、少なくとも1台の画像形成装置が、自機の画像
記憶手段に記憶された各原稿の画像情報を順次所要回数
だけ繰り返し自機の画像印刷手段に転送すると共に、該
各原稿の画像情報を自機の外部通信手段により順次所要
回数だけ繰り返し他の画像形成装置の画像印刷手段に転
送する処理と、上記他の画像形成装置からその画像記憶
手段に記憶された各原稿の画像情報を該他の画像形成装
置の外部通信手段により順次所要回数だけ繰り返し自機
の画像印刷手段に転送させると共に、上記他の画像形成
装置の画像記憶手段に記憶された各原稿の画像情報を順
次所要回数だけ繰り返し該他の画像形成装置の画像印刷
手段に転送させる処理とを並行して行なうので、画像記
憶手段の記憶容量が比較的少ない画像形成装置や他の用
途で画像記憶手段が使用されている画像形成装置がネッ
トワーク上に存在しても、大量の原稿画像の設定部数分
の印刷を分配することができ、より生産性が向上する。
【0126】さらに、請求項3の発明によれば、複数台
の画像形成装置の画像記憶手段にそれぞれ、自機の画像
印刷手段へ転送中の画像情報を記憶するメモリと、他の
画像形成装置へ転送中の画像情報を記憶するメモリと、
他の画像形成装置から転送されてくる画像情報を記憶す
るメモリとを別個に備えたので、より一層生産性が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の画像形成装置ネットワー
クシステムにおける任意の1台のデジタル複写機による
電子ソートモード設定時の通常の印刷処理の概要を示す
説明図である。
【図2】この発明の実施形態の画像形成装置ネットワー
クシステムを構成する画像形成装置の一例を示すデジタ
ル複写機の模式的断面図である。
【図3】図2に示したデジタル複写機の複写機本体1に
設けられる操作表示部のレイアウトを示す平面図であ
る。
【図4】図3に示す操作表示部30の液晶タッチパネル
31による表示例を示す図である。
【図5】図2に示したデジタル複写機における画像処理
部(画像読み取り部と画像書き込み部)の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】図5に示したセレクタ64における1ページ分
の画像信号の波形図である。
【図7】図5に示した画像処理部のメモリコントローラ
65と画像メモリ66の構成を示すブロック図である。
【図8】この発明を実施する他の画像形成装置のハード
構成図である。
【図9】この発明を実施するさらに他の画像形成装置の
ハード構成図である。
【図10】この発明を実施するのに利用できる画像形成
装置管理システムの構成図である。
【図11】この発明を実施できるネットワークコピーの
システム構成図である。
【図12】この発明を実施する2台のデジタルPPCを
接続したシステムの構成図である。
【図13】同じくそのソフトウェアの概念図である。
【図14】この発明の実施形態の画像形成装置ネットワ
ークシステムにおける印刷分配処理を説明するためのタ
イミング図である。
【図15】この発明の他の実施形態の画像形成装置ネッ
トワークシステムにおける各デジタル複写機の画像処理
部(画像読み取り部と画像書き込み部)の構成を示すブ
ロック図である。
【図16】この発明の他の実施形態の画像形成装置ネッ
トワークシステムにおける印刷分配処理を説明するため
のタイミング図である。
【図17】同じく印刷分配処理を説明するための説明図
である。
【図18】同じく印刷分配処理による効果を説明するた
めのタイミング図である。
【符号の説明】
1:複写機本体 2:自動原稿給送装置 3:給送ローラ 4:給送ベルト 5:排送ローラ 6:コンタクトガラス 8:第1トレイ 9:第2トレイ 10:第3トレイ 11:第1給紙ユニット 12:第2給紙ユニット 13:第3給紙ユニット 14:縦搬送ユニット 15:感光体 16:搬送ベルト 17:定着ユニット 18:排紙ユニット 20:原稿台 30:操作表示部 31:液晶タッチパネル 32:テンキー 33:クリア/ストップキー 34:プリントキー 35:モードクリアキー 36:初期設定キー 50:読み取りユニット 57:書き込みユニット 100:フィニッシャ 65:メモリコントローラ 66:画像メモリ 68:CPU 69:ROM 70:RAM 76,77:SCSIドライバ 86:1次記憶装置 87:2次記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 守幸 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H027 DB01 EC10 ED22 EE02 EE08 EE10 EJ11 EJ13 EJ15 FA01 FA06 FA07 FA22 FA23 FA33 FB13 FB15 FD08 ZA09 5C062 AA05 AB17 AB22 AB38 AB42 AC35 AC42 AC43 BA04 5C073 CC03 CD02 CD12 CD22 CE08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
    該手段によって読み取られた画像情報を記憶する画像記
    憶手段と、前記画像読取手段によって読み取られた画像
    情報あるいは前記画像記憶手段に記憶された画像情報に
    基づいて画像を印刷する画像印刷手段と、外部と通信す
    る外部通信手段とを有する画像形成装置を複数台備え、
    その複数台の画像形成装置を前記外部通信手段によりネ
    ットワークを介して接続した画像形成装置ネットワーク
    システムにおいて、 前記複数台の画像形成装置のうちの少なくとも1台の画
    像形成装置に、 原稿台に載置された複数枚の原稿を1枚ずつ順次前記画
    像読取手段に自動給送する自動原稿給送手段と、 自機の画像記憶手段の残メモリ量を監視する残メモリ量
    監視手段と、 自機の自動原稿給送手段によって順次自動給送され、自
    機の画像読取手段によって順次読み取られる複数枚の原
    稿の画像情報を自機の画像記憶手段に順次記憶する処理
    を行なっている最中に、自機の残メモリ量監視手段によ
    る監視結果から自機の画像記憶手段の残メモリ量が所定
    量以下になったと認識したとき、前記処理を終了し、自
    機の画像読取手段によって読み取られる残りの原稿の画
    像情報を自機の外部通信手段によって他の画像形成装置
    の画像記憶手段へ転送する画像転送手段とを設けたこと
    を特徴とする画像形成装置ネットワークシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置ネットワー
    クシステムにおいて、 前記複数台の画像形成装置の前記外部通信手段がそれぞ
    れ、他の画像形成装置と双方向に同時に画像情報を送受
    信可能な通信手段であり、 前記少なくとも1台の画像形成装置に、自機の画像記憶
    手段に記憶された各原稿の画像情報を順次所要回数だけ
    繰り返し自機の画像印刷手段に転送すると共に、該各原
    稿の画像情報を自機の外部通信手段により順次所要回数
    だけ繰り返し他の画像形成装置の画像印刷手段に転送す
    る処理と、前記他の画像形成装置からその画像記憶手段
    に記憶された各原稿の画像情報を該他の画像形成装置の
    外部通信手段により順次所要回数だけ繰り返し自機の画
    像印刷手段に転送させると共に、前記他の画像形成装置
    の画像記憶手段に記憶された各原稿の画像情報を順次所
    要回数だけ繰り返し該他の画像形成装置の画像印刷手段
    に転送させる処理とを並行して行なう印刷分配処理手段
    を設けたことを特徴とする画像形成装置ネットワークシ
    ステム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像形成装置ネットワー
    クシステムにおいて、 前記複数台の画像形成装置の画像記憶手段がそれぞれ、
    自機の画像印刷手段へ転送中の画像情報を記憶するメモ
    リと、他の画像形成装置へ転送中の画像情報を記憶する
    メモリと、他の画像形成装置から転送されてくる画像情
    報を記憶するメモリとを別個に有することを特徴とする
    画像形成装置ネットワークシステム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016068498A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 ブラザー工業株式会社 画像形成装置及び画像形成システム
US9641718B2 (en) 2014-12-05 2017-05-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Copying machine and printer

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016068498A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 ブラザー工業株式会社 画像形成装置及び画像形成システム
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