JP2001094526A - 通信方法および通信装置 - Google Patents

通信方法および通信装置

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JP2001094526A JP26454599A JP26454599A JP2001094526A JP 2001094526 A JP2001094526 A JP 2001094526A JP 26454599 A JP26454599 A JP 26454599A JP 26454599 A JP26454599 A JP 26454599A JP 2001094526 A JP2001094526 A JP 2001094526A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズの影響の大きい通信環境下において
も、特性を劣化させることなく、常に高い水準で一定の
通信品質を維持可能な通信方法を得ること。 【解決手段】 定常的に通信を行っている状態で伝送路
の監視を行い、S/N比所定の値を確保するトーンがな
い場合、トーンセットの移動を行う第1のトーンセット
移動ステップと、S/N比を確保する少なくとも2本の
トーンがある場合、トーンセットの移動を行わず、一
方、S/N比を確保するトーンが1本で、かつ同一トー
ングループ内でトーンセットの移動を行うことにより通
信品質を維持することができると判断した場合、トーン
セットの移動を行う第2のトーンセット移動ステップ
と、前記同一トーングループ内でトーンセットの移動を
実行しても通信品質を維持することができないと判断し
た場合、トーングループの移動を行うトーングループ移
動ステップと、を含む通信方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチキャリア変
復調方式を採用する通信方法に関するものであり、特
に、DMT(Discrete Multi Tone)変復調方式やOF
DM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)変
復調方式により、既存の電力線を用いたデータ通信を実
現可能とする通信方法、および該通信方法を実現可能な
通信装置に関するものである。ただし、本発明は、DM
T変復調方式により電力線通信を行う通信装置に限ら
ず、マルチキャリア変復調方式およびシングルキャリア
変復調方式により、通常の通信回線を介した有線通信お
よび無線通信を行うすべての通信装置に適用可能であ
る。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の通信方法について説明す
る。近年、コスト削減や既存の設備を有効利用のため、
新たな通信線を増設することなく、既存の電力線を利用
して通信を行う「電力線モデム」が注目されている。こ
の電力線モデムは、電力線により接続されている家庭内
外、ビル、工場、および店舗等の電気製品をネットワー
ク化することにより、その製品の制御やデータ通信等の
さまざまな処理を行う。
【0003】現在、このような電力線モデムとしては、
SS(Spread Spectrum)方式を用いたものが考えられ
ているが、この方式を用いた場合、たとえば、与えられ
た帯域を埋め尽くすスペクトラムを送出してしまうため
他の通信方式との共存が難しいこと、使用帯域に対する
転送レートが低いこと、等の問題がある。また、上記電
力線モデムのようなデータ通信を主たる目的としていな
い既存の電力線をデータ通信用に用いるような場合に
は、給電を目的に接続されているさまざまな機器がノイ
ズ原となるため、それに対する対策も必要となる。
【0004】そこで、最近では、耐ノイズ性が高い等の
観点から、複数の周波数帯域に同一のデータを載せた通
信、および、ノイズの影響の大きい周波数帯域を避け、
ノイズの影響の少ない周波数帯域を利用した通信、が可
能なマルチキャリア通信方式を採用した通信方法が提案
されはじめている。このようなマルチキャリア通信方式
では、通常、送信側(変調側)にて、送信すべき情報デ
ータを分割して周波数変換等の一次変調を行い、その
後、IFFT(逆高速フーリエ変換)を用いた二次変
調、すなわち、マルチキャリア変調を行うことにより、
一次変調後の情報データをマルチキャリアに分散する。
そして、マルチキャリアに分散された各トーン上のデー
タを受信した受信側(復調側)では、送信側と逆の処理
を行うことにより、受け取ったデータを元の情報データ
に復調する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記、
従来のマルチキャリア通信方式を用いた通信方法では、
一次変調における変調方式を選択的に変更することがで
きなかった。そのため、ノイズの影響の大きい通信環境
下においては、複数のキャリアに同一のデータ載せる
か、さらにはトーンの移動を行うことにより、通信品質
の向上を図ってきたが、たとえば、ノイズの影響が広範
囲にわたっているような場合には、これらの対策だけで
は、ノイズの影響に対応できず、一定以上の通信品質を
維持できない、という問題があった。
【0006】特に、電力線通信や、自動車等に搭載され
たナビゲーション機器,コンピュータ,ITS通信装
置,およびその他の電子機器における車内通信や、電車
等の列車内通信等の通信環境下では、インバータノイズ
等の他の機器からのノイズレベルが大きく、さらにその
ノイズが広範囲かつ変動的であり、その結果、一定以上
の通信品質を維持することが大変困難となるため、さら
に上記以外のノイズ対策が要求されている。
【0007】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、ノイズの影響の大きい通信環境下においても、特
性を劣化させることなく、常に高い水準で一定の通信品
質を維持可能な通信方法、およびその通信方法を実現可
能な通信装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明にかかる通信方法にあっ
ては、伝送路上に接続された複数の通信装置間で行うデ
ータ通信の通信方式として、マルチキャリア変復調方式
を採用し、ノイズの影響の少ないトーンを選択すること
により、一定の通信品質を維持するように動作し、さら
に、定常的に通信を行っている状態で伝送路の監視を行
い、ある特定の基準を確保するトーンがない場合、通信
品質を維持できないと判断して所定の方法でトーンセッ
トの移動を行う第1のトーンセット移動ステップと、前
記ある特定の基準を確保する所定本数以上のトーンがあ
る場合、一定の通信品質を維持できると判断してトーン
セットの移動を行わず、一方、前記基準を確保するトー
ンが所定本数未満で、かつ同一トーングループ内でトー
ンセットの移動を行うことにより通信品質を維持するこ
とができると判断した場合、所定の方法でトーンセット
の移動を行う第2のトーンセット移動ステップと、前記
同一トーングループ内でトーンセットの移動を実行して
も通信品質を維持することができないと判断した場合、
所定の方法でトーングループの移動を行うトーングルー
プ移動ステップと、を含むことを特徴とする。
【0009】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
電源投入時に、現在通信中のトーンセット位置が書き込
まれた固定のトーンセットを監視することにより、現在
の状態を認識し、その状態にトーンセットを変更する変
更ステップと、前記固定のトーンセットを受け取れない
場合、初期化時に設定したトーンセットを用いてフレー
ムの送信を行い、他の通信装置からの応答を待つフレー
ム送信ステップと、を含むことを特徴とする。
【0010】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
さらに、異なる耐ノイズ性の一次変調方式を選択可能と
し、前記同一トーングループ内でトーンセットの移動を
実行しても、前記トーングループの移動を実行しても、
通信品質を維持することができないと判断した場合、所
定の基準で、いずれかの一次変調方式を選択する一次変
調方式選択ステップを含むことを特徴とする。
【0011】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
電源投入時に、現在通信中のトーンセット位置および一
次変調方式が書き込まれた固定のトーンセットを監視す
ることにより、現在の状態を認識し、その状態にトーン
セットおよび変調方式を変更する変更ステップと、前記
固定のトーンセットを受け取れない場合、初期化時に設
定したトーンセットを用いてフレームの送信を行い、他
の通信装置からの応答を待つフレーム送信ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0012】つぎの発明にかかる通信方法において、前
記一次変調方式選択ステップにあっては、DQPSK、
DBPSK、BPSK+時間ダイバーシチの順に一次変
調方式を選択することを特徴とする。
【0013】つぎの発明にかかる通信方法において、前
記第1のトーンセット移動ステップにあっては、同一ト
ーングループ内におけるトーンセットの位置を、周波数
の低い方、または高い方から順に移動させることを特徴
とする。
【0014】つぎの発明にかかる通信方法において、前
記第2のトーンセット移動ステップにあっては、前記特
定の基準を確保したかどうかの確認結果に基づいて、良
好なトーンが中心となるようにトーンセットの位置を移
動させることを特徴とする。
【0015】つぎの発明にかかる通信方法において、前
記トーングループ移動ステップにあっては、トーングル
ープ番号の順にトーングループを移動させることを特徴
とする。
【0016】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
新規に接続された通信装置からフレームを受信した場合
に、現在通信に使用されているトーンセットに関する情
報を固定のトーンセットに載せて送信することを特徴と
する。
【0017】つぎの発明にかかる通信装置にあっては、
通信方式としてマルチキャリア変復調方式を採用し、ノ
イズの影響の少ないトーンを選択することにより、一定
の通信品質を維持する構成とし、さらに、定常的に通信
を行っている状態で伝送路の監視を行い、ある特定の基
準を確保するトーンがない場合、通信品質を維持できな
いと判断して所定の方法でトーンセットの移動を行い、
前記ある特定の基準を確保する所定本数以上のトーンが
ある場合、一定の通信品質を維持できると判断してトー
ンセットの移動を行わず、一方、前記基準を確保するト
ーンが所定本数未満で、かつ同一トーングループ内でト
ーンセットの移動を行うことにより通信品質を維持する
ことができると判断した場合、所定の方法でトーンセッ
トの移動を行い、前記同一トーングループ内でトーンセ
ットの移動を実行しても通信品質を維持することができ
ないと判断した場合、所定の方法でトーングループの移
動を行うことを特徴とする。
【0018】つぎの発明にかかる通信装置にあっては、
電源投入時に、現在通信中のトーンセット位置が書き込
まれた固定のトーンセットを監視することにより、現在
の状態を認識し、その状態にトーンセットを変更し、前
記固定のトーンセットを受け取れない場合、初期化時に
設定したトーンセットを用いてフレームの送信を行い、
他の通信装置からの応答を待つことを特徴とする。
【0019】つぎの発明にかかる通信装置にあっては、
さらに、異なる耐ノイズ性の一次変調方式を選択可能と
し、前記同一トーングループ内でトーンセットの移動を
実行しても、前記トーングループの移動を実行しても、
通信品質を維持することができないと判断した場合、所
定の基準で、いずれかの一次変調方式を選択することを
特徴とする。
【0020】つぎの発明にかかる通信装置にあっては、
電源投入時に、現在通信中のトーンセット位置および一
次変調方式が書き込まれた固定のトーンセットを監視す
ることにより、現在の状態を認識し、その状態にトーン
セットおよび変調方式を変更し、前記固定のトーンセッ
トを受け取れない場合、初期化時に設定したトーンセッ
トを用いてフレームの送信を行い、他の通信装置からの
応答を待つことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる通信方法
および通信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説
明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定さ
れるものではない。
【0022】実施の形態1.本発明にかかる通信装置
は、常に高レートを維持しつつ、すなわち、常にS/N
比(Signal to Noise Ratio)が所定のしきい値以上と
なるように積極的にS/N比の高いトーンを検出し、そ
のトーンへ移動することにより常に最適なトーンによる
通信を行いつつ、さらに、異なる耐ノイズ性の一次変調
方式を選択可能とし、これを受信信号のS/N比に応じ
て選択することにより、より高い水準で一定の通信品質
を維持する。
【0023】図1は、本発明にかかる通信装置の構成を
示す図である。なお、本実施の形態、およびこれ以降の
実施の形態においては、既設の電力線を用いてデータ通
信を行う電力線モデムを具体例として説明するが、本発
明にかかる通信装置は、電力線モデムに限らず、マルチ
キャリア変復調方式およびシングルキャリア変復調方式
により、通常の通信回線を介した有線通信および無線通
信を行うすべての通信装置に適用可能である。また、以
降の説明において使用するキャリアおよびトーンについ
ては同義とする。
【0024】図1において、1はフレーミング回路であ
り、2は一次変調器であり、3はトーン選択器であり、
4は逆高速フーリエ変換回路(IFFT:Inverse Fast
Fourier Transform)であり、5はパラレル/シリアル
変換回路(P/S)であり、6はディジタル/アナログ
変換回路(D/A)であり、7は伝送路(電力線)であ
り、8は結合回路であり、9はノイズ測定器であり、1
0は制御回路であり、11はデフレーミング回路であ
り、12は一次復調器であり、13はトーン選択器であ
り、14は高速フーリエ変換回路(FFT:Fast Fouri
er Transform)であり、15はシリアル/パラレル変換
回路(S/P)であり、16はアナログ/ディジタル変
換回路(A/D)であり、17はキャリア検出器であ
り、18はダミーキャリア生成器であり、フレーミング
回路1、一次変調器2、トーン選択器3、IFFT4、
P/S5、D/A6で送信系を構成し、A/D16、S
/P15、FFT14、トーン選択器13、一次復調器
12、デフレーミング回路11で受信系を構成する。
【0025】このように構成される複数の通信装置が伝
送路である電力線に接続されたシステムでは、たとえ
ば、各通信装置が連携することにより、キャリアを確実
に変更できるとともに、さらに、キャリアの変更、すな
わち、トーン移動が行われた場合に、その後、新たに接
続された通信装置が、トーン移動および一次変調器の変
更に確実に追随できるようにする。
【0026】以降、上記通信装置の動作を説明する。ま
ず、送信系の動作について説明する。たとえば、上記通
信装置(電力線モデム)に接続されたデータ処理装置
(図示せず)から送信データが入力されると、フレーミ
ング回路1では、後述の図2に示すフレーミング処理を
行い、そのフレームを一次変調器2に出力する。そし
て、一次変調器2では、受け取ったフレームを、制御回
路10からの一次変調/復調方式選択情報により指示さ
れた方式で変調し、マルチキャリア変調方式の各トーン
に同一フレームを符号化後、その信号をトーン選択器3
へ出力する。なお、本実施の形態では、デフォルト時、
DQPSK変調方式で一次変調を行うように指示された
一次変調/復調方式選択情報が入力されているものとす
る。また、一次変調器2では、後述の図4に示すように
5個のトーン(以降、トーンセットと呼ぶ)、#32,
#48,#64,#80,#96のすべてに同一フレー
ムを符号化する。
【0027】その後、トーン選択器3では、制御回路1
0からの一次変調方式変更情報に基づいて、たとえば、
前記トーンセットのうちから、トーン#48,#64,
#80の3個のトーンを選択して、IFFT4へ出力す
る。そして、IFFT4では、受け取った3個のトーン
#48,#64,#80を逆フーリエ変換することによ
り、周波数軸データを時間軸データに変換してP/S5
へ出力する。
【0028】P/S5では、IFFT4から出力された
パラレルデータをシリアルデータに変換し、さらに、そ
のシリアルデータをD/A6へ出力し、最後に、D/A
6では、そのシリアルデータに対してディジタル/アナ
ログ変換を行い、そのアナログ信号を、結合回路8およ
び電力線7を介して、電力線7に接続された他の通信装
置(図示せず)へ送信する。
【0029】その結果、電力線7上には、後述の図5に
示すように、周波数軸上で周波数間隔が16トーンであ
る3個のトーンに載せられた、同一のマルチキャリアデ
ータが出力されることになる。そのため、ノイズがある
周波数帯域に集中した場合においても、周波数間隔が1
6トーンである3個の同一マルチキャリアデータが送信
されているため、このデータを受信する受信装置では、
周波数間隔が空いている分だけ、シングルキャリアの電
力線通信よりも電力線ノイズに強いデータ送信が可能と
なる。
【0030】つぎに、受信系の動作について説明する。
なお、ここでは、説明の便宜上、伝送路7に通信装置が
1台しか接続されていないので、図1の受信系の構成を
用いて説明を行う。まず、上述のように送信系からマル
チキャリアデータが送信されると、他の通信装置の受信
系では、送信系の動作とは逆の動作を行い、データを復
調する。すなわち、送信側の通信装置から送られてきた
3個のマルチキャリアデータを取り込み、続いてA/D
16が、アナログ/ディジタル変換を行い、さらに、S
/P15が、ディジタルデータに変換されたシリアルデ
ータを、パラレルデータに変換し、FFT14へ出力す
る。
【0031】FFT14では、前記パラレルデータに対
してフーリエ変換を行うことにより、時間軸のマルチキ
ャリアデータを周波数軸上のデータに変換し、その周波
数軸データをトーン選択器13およびノイズ測定器9へ
出力する。その後、トーン選択器13では、制御回路1
0によって指定された3個のトーン、#48,#64,
#80を選択し、それを一次復調器12に出力し、一次
復調器12では、それら3個のトーン、#48,#6
4,#80における同一データを、制御回路10からの
一次変調/復調方式選択情報により指定された一次変調
方式で復調する。
【0032】最後に、デフレーミング回路11では、一
次復調されたデータをデフレーミング処理することによ
り受信データを生成し、この通信装置に接続された機器
(図示せず)に受信データを出力する。なお、デフレー
ミング処理とは、フレーミング回路1によるフレーミン
グ処理とは逆の処理であり、一次復調されたデータのフ
レームからプリアンブルと制御コードとを分離して、デ
ータフィールドのみを合成する処理、すなわち、受信デ
ータをもとの送信データの形に再構成する処理のことを
いう。
【0033】図2は、上記フレーミング回路1によるフ
レーミング処理で生成されるフレームの構成と、そのフ
レームにおけるPOC(Power Line Communication Ove
rhead Control Field)フィールドの構成を示す図であ
る。図2に示すフレームは、キャリア検出用およびシン
ボル同期用の信号の領域であるプリアンブルフィールド
と、予め定められた固定コードの領域である同期コード
フィールドと、データフィールドの長さを示す信号の領
域であるFrameType(FT)フィールドと、住
宅識別用コードの領域であるHouseCode(H
C)フィールドと、物理層で使用する制御コマンドの領
域であるPOCフィールドと、FT,HC,POCに対
する誤り訂正符号の領域であるR−S符号フィールド
と、データフィールドから構成され、このフレームがフ
レーミング回路1にて生成され、前述の処理で変調後、
伝送路7に出力される。
【0034】また、伝送路上のフレームは、伝送路に接
続されたすべての通信装置で受け取られ、制御回路10
では、HCの識別を行った上で自家のHCと一致した場
合、伝送路上に送信されているデータが自分宛てである
と判断し、RS(リードソロモン)符号を利用してエラ
ーチェック/訂正を行い、その内容を理解する。一方、
自家のHCと一致しない場合は、動作を行わない。
【0035】一方、POCは、通信の速度を設定する2
ビットの通信モードフィールドと、選択可能な変調方式
を示す2ビットの変調方式フィールドと、制御コマンド
を示す1ビットのコマンドフィールドと、制御コマンド
の機能を示す2ビットのサブコマンドと、各機能の設定
情報を示す8ビットのコマンド引数と、1ビットの拡張
ビットから構成され、たとえば、トーンの移動および変
調方式の変更等の処理を行うために使用される。そし
て、POCにおけるこれらの制御コマンドは、フレーミ
ング処理によりデータとともにフレームに付加され、さ
らに、デフレーミング処理によりフレームから分離/抽
出される。
【0036】図3は、上記図2に示すPOCの変調方式
フィールドと制御コマンドの内容とを示す図である。な
お、ここでは、本実施の形態に関係のあるフィールドの
みの記載とする。具体的にいうと、変調方式フィールド
が[00]であれば、一次変調方式としてDQPSKが
選択され、[01]であれば、DBPSKが選択され、
[10]であれば、DBPSK+時間ダイバーシチが選
択される((a)参照)。また、コマンドが[0]の擬
似コマンドは、定常的に通信を行っているときに使用す
るコマンドであり、たとえば、コマンドが[0]かつサ
ブコマンドがNOP[00]の場合は、「NOP:いか
なる動作も行わない」という意味のコマンドを示し、ト
ーン移動や変調方式変更が行われていないときには、通
常、このコマンドがコマンドフィールドに挿入される。
一方、コマンドが[0]かつサブコマンドがダミー[0
1]の場合は、このフレームがダミーフレームであるこ
とを表し、データフィールドにデータがないことと、現
在使用中のトーン位置情報、すなわち、アクティブトー
ンの位置情報を示す((b)参照)。なお、各サブコマ
ンドに対応する8ビットのコマンド引数は、それぞれの
トーンセットの現在設定、すなわち、現在のトーングル
ープ、トーンセットのポジション、変調方式を設定す
る。
【0037】また、コマンドが[1]の通信設定変更
は、トーン移動や変調方式変更を行うときに使用するコ
マンドであり、たとえば、コマンドが[1]かつサブコ
マンドが指示[10]の場合は、トーン移動や変調方式
変更を指示するためのコマンドであることを示し、一
方、コマンドが[1]かつサブコマンドが通知[11]
の場合は、たとえば、新規に伝送路7に接続された通信
装置に対して、現在の状態を通知するコマンドであるこ
とを示す。なお、各サブコマンドに対応する8ビットの
コマンド引数は、変更設定/現在設定、すなわち、変更
前後のトーングループ、トーンセットのポジション、変
調方式を設定する。また、以降の説明において、アクテ
ィブトーンセットとは、データ通信に使用する特定のト
ーングループ(5本)内の、特定のトーンセット(3
本)のことをいい、アクティブトーンとは、前記アクテ
ィブトーンセットを構成する3本のトーンのうちの任意
の1トーンのことをいい、デフォルトトーンセットと
は、たとえば、トーン#48,#64,#80で構成さ
れる固定のトーンセットのことをいい、デフォルトトー
ンとは、前記デフォルトトーンセットを構成する3本の
トーンのうちの任意の1トーンのことをいう。
【0038】ただし、上記図3(b)に示す制御コマン
ドの内容は、以下の対応を前提とする。たとえば、「ア
クティブトーンセット(ATS)≠デフォルトトーンセ
ット(DTS)」の場合、通常動作時(制御コマンド
[0])については、ATSがNOPとなり、DTSが
ダミーとなり、通信設定変更時(通信設定変更[1])
については、ATSが指示となり、DTSがダミーとな
り、新規接続の通信装置を発見した場合には、ATSが
通知となり、DTSがダミーとなる。一方、「ATS=
DTS」の場合、通常動作時(制御コマンド[0])に
ついては、ATS(DTS)がNOPとなり、通信設定
変更時(通信設定変更[1])については、ATS(D
TS)が指示となる。
【0039】図4は、図1に示す通信装置がデータ通信
に用いるトーングループの定義を示す図である。たとえ
ば、電力線通信を行う通信装置においては、(a)のよ
うに、4.3125kHz間隔の80本(#17〜#9
6)のトーンを想定し、16本間隔で選び出した5本の
組をトーングループとし、トーン#17〜トーン#32
を起点とした16組のトーングループ(トーングループ
#0〜#15)を、(b)のように定義する。
【0040】また、図5は、前記トーングループ内のト
ーンセットの定義を示す図である。たとえば、任意のト
ーングループを構成する5本のトーンのうち、連続する
3本のトーンの組をトーンセットと定義する。すなわ
ち、各トーングループ内の低周波側の連続する3本の組
からなるトーンセットのセットポジションをLowポジ
ションとし、高周波側の連続する3本の組からなるトー
ンセットのセットポジションをHighポジションと
し、中央のトーンセットのセットポジションをMidd
leポジションとする。したがって、データ通信は、特
定のトーグループのなかの特定のセットポジションで指
定されるトーンセットを使用して行われる。
【0041】以下、図1に示す通信装置における、一般
的なトーンの移動方法、および変調方式の変更方法を図
面にしたがって説明する。図6は、一般的なトーンの移
動方法を示すフローチャートである。まず、伝送路7上
に接続されたある通信装置(電力線モデム)のノイズ測
定器9でノイズの測定を行った結果、現在のトーングル
ープ&セットポジションにおいて通信の継続が困難であ
ると判断された場合、その通信装置は、トーン移動処理
における仮想マスタとなって仮想マスタ処理をスタート
する(ステップS100)。そして、この仮想マスタに
おける制御回路10では、移動を希望するトーングルー
プ、またはセットポジションを選択し(ステップS10
1)、それらを提示したトーン変更要求を電力線7上に
送出する(ステップS102)。
【0042】その後、仮想マスタは、予め設定しておい
た既定時間経過内に、仮想マスタ以外の通信装置から、
変更拒否を示す情報を受信するか否かを判断する(ステ
ップS103、ステップS104,NO)。
【0043】一方、仮想マスタからのトーン変更要求を
受け取った(ステップS201)仮想マスタ以外のすべ
ての通信装置では、それぞれ、トーングループ&セット
ポジションの変更の可否を判断する(ステップS20
2)。なお、すべての通信装置は、物理層レベルにおい
て、電力線7上に送信されているデータが自分宛てであ
るかどうかに関わらず伝送路上を流れるすべての通信デ
ータをキャリアセンスして受信しており、たとえば、そ
れが自分宛てであれば、データフィールドのみを上位層
に渡し、一方、自分宛てでなければ、何もしない。
【0044】判断の結果、トーングループ&セットポジ
ションの変更を拒否すると判断した場合(ステップS2
03,NO)、その通信装置では、トーン変更拒否を示
す情報を生成し、その情報を仮想マスタに対して送信す
る(ステップS204)。一方、トーングループ&セッ
トポジションの変更を拒否しないと判断した場合(ステ
ップS203,YES)、その通信装置では、後述する
ステップS205の処理に移行する。
【0045】たとえば、仮想マスタが規定時間内にトー
ン変更拒否を示す情報を受け取った場合は(ステップS
104,YES)、少なくとも1台の仮想マスタ以外の
通信装置がトーングループ&セットポジションの変更を
拒否しており、仮想マスタでは、トーングループ&セッ
トポジションの変更を断念して、仮想マスタ処理を終了
する(ステップS105)。これに対し、仮想マスタが
既定時間内に変更拒否を示す情報を受け取らなかった場
合は(ステップS104,NO、ステップS103,Y
ES)、すべての仮想マスタ以外の通信装置がトーング
ループ&セットポジションの変更を認めているというこ
となので、仮想マスタでは、変更先のトーングループ&
セットポジションを提示したトーン変更指示を生成し、
すべての仮想マスタ以外の通信装置に対して、その指示
を送信する(ステップS106)。そして、自らのトー
ングループ&セットポジションを、ステップS101で
選択したトーングループ&セットポジションに変更する
(ステップS107)。
【0046】また、ステップS203の処理において、
仮想マスタ以外の通信装置がトーングループ&セットポ
ジションの変更を拒否しないと判断した場合には(ステ
ップ203,YES)、他の仮想マスタ以外の通信装置
からの変更拒否を受信するか否かを判断し(ステップS
205)、受信した場合には(YES)、トーンの移動
を行わずに処理を終了する。受信しない場合には(N
O)、仮想マスタからの変更指示を待って(ステップS
206,NO)、変更指示を受け取った段階で(ステッ
プS206,YES)、自らのトーングループ&セット
ポジションを、変更指示のトーングループ&セットポジ
ションに変更する(ステップS207)。
【0047】なお、新規に伝送路に接続された通信装置
については、現在通信に使用されているトーングループ
&セットポジションを知らないので、直ちにデフォルト
トーンセットを使用して通信に使用しているトーングル
ープおよびセットポジションを検索し、その検索結果に
基づいてトーンの移動を行う。また、トーンの移動が必
要な状況は、通常、ノイズにより通信状態が悪化してお
り、一回のコマンドでは受け取れない通信装置が出てく
る可能性が高い。したがって、このような場合には、変
更要求や変更拒否が一回で受信できないことを想定し
て、変更要求や変更拒否の送信を複数回行うようにす
る。
【0048】図7は、一般的な変調方式の変更方法を示
すフローチャートである。まず、伝送路7上に接続され
たある通信装置のノイズ測定器9でノイズの測定を行っ
た結果、現在のトーングループ&セットポジションにお
いて通信の継続が困難であると判断された場合、その通
信装置は、変調方式変更処理における仮想マスタとなっ
て仮想マスタ処理をスタートする(ステップS30
0)。そして、この仮想マスタにおける制御回路10で
は、変更を希望する一次変調方式を選択し(ステップS
301)、それらを提示した変調方式の変更要求を電力
線7上に送出する(ステップS302)。
【0049】その後、仮想マスタは、予め設定しておい
た既定時間経過内に、仮想マスタ以外の通信装置から、
変更拒否を示す情報を受信するか否かを判断する(ステ
ップS303、ステップS304,NO)。
【0050】一方、仮想マスタからの変調方式変更要求
を受け取った(ステップS401)仮想マスタ以外のす
べての通信装置では、それぞれ、一次変調方式の変更の
可否を判断する(ステップS402)。判断の結果、一
次変調方式の変更を拒否すると判断した場合(ステップ
S403,NO)、その通信装置では、変調方式変更拒
否を示す情報を生成し、その情報を仮想マスタに対して
送信する(ステップS404)。一方、一次変調方式の
変更を拒否しないと判断した場合(ステップS403,
YES)、その通信装置では、後述するステップS40
5の処理に移行する。
【0051】たとえば、仮想マスタが規定時間内に変調
方式変更拒否を示す情報を受け取った場合は(ステップ
S304,YES)、少なくとも1台の仮想マスタ以外
の通信装置が一次変調方式の変更を拒否しており、仮想
マスタでは、一次変調方式の変更を断念して、仮想マス
タ処理を終了する(ステップS305)。これに対し、
仮想マスタが既定時間内に変調方式変更拒否を示す情報
を受け取らなかった場合は(ステップS304,NO、
ステップS303,YES)、すべての仮想マスタ以外
の通信装置が一次変調方式の変更を認めているというこ
となので、仮想マスタでは、変更後の変調方式を提示し
た変調方式変更指示を生成し、すべての仮想マスタ以外
の通信装置に対して、その指示を送信する(ステップS
306)。そして、自らの一次変調方式を、ステップS
301で選択した変調方式に変更する(ステップS30
7)。
【0052】また、ステップS403の処理において、
仮想マスタ以外の通信装置が一次変調方式の変更を拒否
しないと判断した場合には(ステップ403,YE
S)、他の仮想マスタ以外の通信装置からの変調方式変
更拒否を受信するか否かを判断し(ステップS40
5)、受信した場合には(YES)、変調方式の変更を
行わずに処理を終了する。受信しない場合には(N
O)、仮想マスタからの変調方式変更指示を待って(ス
テップS406,NO)、変調方式変更指示を受け取っ
た段階で(ステップS406,YES)、自らの一次変
調方式を、変調方式変更指示の変調方式に変更する(ス
テップS407)。
【0053】なお、新規に伝送路に接続された通信装置
については、現在通信に使用されている一次変調方式を
知らないので、直ちにデフォルトトーンセットを使用し
て通信に使用している一次変調方式を検索し、その検索
結果に基づいて変調方式の変更を行う。また、一次変調
方式の変更が必要な状況は、通常、ノイズにより通信状
態が悪化しており、一回のコマンドでは受け取れない通
信装置が出てくる可能性が高い。したがって、このよう
な場合には、変更要求や変更拒否が一回で受信できない
ことを想定して、変更要求や変更拒否の送信を複数回行
うようにする。
【0054】しかしながら、上記図6および図7に示す
トーン移動および変調方式変更においては、ある通信装
置で変更の判断を行った場合においても、伝送路7に接
続されたすべての通信装置において変更拒否を出力する
ことができるため、トーン移動および変調方式変更を容
易に中断させることが可能となる。そのため、多少伝送
レートが低下した場合でも、一つの通信装置からの変更
拒否でトーン移動や変調方式変更が行われないような制
御になってしまう。
【0055】そこで、本実施の形態においては、常に高
レートを維持できるように、常にS/N比が所定のしき
い値以上となるように積極的にS/N比の高いトーンを
検出し、さらに、他の通信装置からの拒否を待つことな
くそのトーンへ移動して、常に最適なトーンによる通信
を行うことにより、高い水準で一定の通信品質を維持す
る。
【0056】図8は、本発明にかかる通信方法の実施の
形態1のフローチャートである。ここでは、定常的に通
信を行っている状態で、トーンの移動、すなわち、トー
ングループおよびセットポジションの変更を行う場合に
ついて説明する。たとえば、定常的に通信を行っている
場合、伝送路7上に接続されたすべての通信装置の制御
回路10では、伝送路7の監視を行う(ステップS
1)。このとき、制御回路10では、新規に伝送路7に
接続された通信装置があるかどうかを判断する(ステッ
プS61)。新規に接続された通信装置がある場合(ス
テップS61,Yes)、制御装置10は、POCに通
知コマンドを書き込み(ステップS62)、フレーム送
信要求がある場合にそのフレームを送信し(ステップS
14,Yes、ステップS15)、新規に接続された通
信装置に対して応答する。これにより、定常的に通信を
行っている通信装置に追随することができなかった新規
に接続された通信装置に対して、アクティブトーンセッ
トの位置を通知することが可能となる。なお、この場合
は、変更指示コマンドの送信ではないので(ステップS
63,No)、ステップS16以降の処理を行わない。
【0057】一方、ステップS61の処理おいて、新規
に接続された通信装置がない場合(No)、制御装置1
0では、有効トーンがあるかどうか(ステップS2)、
すなわち、3本のアクティブトーンがある特定のしきい
値以上のS/N比(BER)を確保しているかどうかを
確認する。たとえば、現在のアクティブトーンである3
本が特定のしきい値を確保できていないような場合(ス
テップS2,Yes)、制御回路10では、通信品質を
維持できないと判断し、その通信装置では、S/N比の
測定に使用した内部のSNRデータバッファ(図示せ
ず)をクリア後(ステップS3)、トーンセットの移動
を行う(ステップS4)。
【0058】ここでは、同一トーングループ内における
セットポジションの移動を行い、たとえば、Middl
eポジション→Highポジション→Lowポジション
→Middleポジションの順でトーンセットの移動を
行い、ステップS2の処理で、有効トーンを検出するま
でステップS1〜S4を継続する(ステップS2,N
o)。なお、移動順はこれに限らず、たとえば、周波数
の高い方から順に移動させることとしてもよい。
【0059】ステップ2の処理で、有効トーンが検出さ
れた場合(ステップS2,No)、制御回路10では、
通信中のトーンセットにおける3本のトーンのそれぞれ
についてSNRデータの平均化を行い(ステップS
5)、この状態で、たとえば、10フレーム分のSNR
データを平均したかどうかを判断する(ステップS
6)。このとき、10フレームに達していない場合は
(ステップS6,No)、10フレームに達するまでス
テップS1,S2,S5,S6の処理を繰り返し実行す
る。そして、10フレームに達した場合(ステップS
6,Yes)、制御回路10では、各トーンのSNRデ
ータの平均値に基づいて、すなわち、所定のしきい値
(平均値)と比較することにより、有効トーンの本数を
確認する(ステップS7)。なお、本実施の形態におい
ては、SNRの平均値を10フレーム分としているがこ
れに限らない。
【0060】たとえば、有効トーンが2本以上の場合
(ステップS7,No、ステップS8)、制御回路10
では、ある程度のS/N比が確保されているためトーン
移動の必要がないと判断し、トーン移動を行わず、通信
装置としては、再度フレーム受信待ち状態に入る(ステ
ップS1)。一方、有効トーンが1本の場合(ステップ
S7,Yes)、制御回路10では、内部のセット移動
カウンタ(図示せず)を確認する(ステップS9)。
【0061】そして、その確認の結果、カウンタ値が2
以下であれば(ステップS9,Yes)、平均化したS
NRデータの平均値を参照して良好なトーンセットを判
断し(ステップS12)、その後、POCにトーンセッ
ト移動のコマンド(図3の通信設定変更、指示)を書き
込む(ステップS13)。なお、上記判断方法について
は後述する。また、確認の結果、カウンタ値が3であれ
ば(ステップS9,No)、制御回路10では、現在通
信中のトーングループ内に通信品質を維持可能なトーン
セットがないと判断し、平均化したSNRデータの平均
値を参照して良好なトーングループを判断し(ステップ
S10)、その後、POCにトーングループ移動のコマ
ンド(図3の通信設定変更、指示)を書き込む(ステッ
プS11)。
【0062】この状態(POCにトーンセットまたはト
ーングループの移動コマンドが書き込まれた状態)で、
制御回路10は、当該通信装置に対してフレーム送信要
求があるかどうか(ユーザデータを送信するかどうか)
を判断し、ある場合に(ステップS14,Yes)、そ
の通信装置では、通常のフレームとともに、先に設定し
ておいたPOC(変更指示)を送信し(ステップS1
5、ステップS63,Yes)、さらに、セット移動カ
ウンタのインクリメント(ステップS16)、およびS
NRデータバッファのクリア(ステップS17)を実行
し、トーン移動を実行後(ステップS18)、フレーム
受信待ち状態に戻る(ステップS1)。したがって、本
実施の形態においては、自通信装置がユーザデータを送
信する意思がない場合には(ステップS14,No)ト
ーン移動が行われない。なお、本実施の形態において
は、無駄な送信をなくすために、自通信装置に対してフ
レーム送信要求がある場合にだけ、POCを含むフレー
ムを送信する。
【0063】一方、前記状態で、自通信装置に対するフ
レーム送信要求が発生する前に、他の通信装置からのセ
ット変更指示フレームを受信した場合には(ステップS
14,No、ステップS19,Yes)、その通信装置
では、SNRデータバッファのクリア(ステップS1
7)を実行し、トーンセット移動を実行後(ステップS
18)、フレーム受信待ち状態に戻る(ステップS
1)。また、前記状態で、自通信装置に対するフレーム
送信要求が発生する前に、他の通信装置からのグループ
変更要求フレームを受信した場合には(ステップS1
4,No、ステップS19,No、ステップS20,Y
es)、その通信装置では、SNRデータバッファのク
リア(ステップS21)を実行し、トーングループ移動
を実行後(ステップS22)、フレーム受信待ち状態に
戻る(ステップS1)。
【0064】なお、図8に示す通信方法は、アクティブ
トーンによる変更指示があった場合にだけ、トーングル
ープおよびセットポジションの移動を行う変更指示反応
型であり、かつフレーム送信要求があった場合にだけ、
新規に接続された通信装置に対して応答を行う送信要求
待ち型であるといえる。
【0065】つぎに、前述のステップS12の処理にお
けるトーンセット移動方法を簡単に説明する。たとえ
ば、トーンセットは、SNRデータの平均値を参照し、
SNRの数値の良好な方へ移動させる。なお、SNRデ
ータの平均値が同一の場合には、たとえば、高域側へ移
動させる。具体的にいうと、たとえば、現在のトーンセ
ットがMiddleポジションで、かつS/N比の測定
結果が[**1]の場合、制御装置10では、周波数の
高いトーンのS/N比が良好であると判断し、High
ポジションにトーンセットを移動させる。ただし、*は
無効トーンを表し、1は有効トーンを表すものとする。
また、現在のトーンセットがMiddleポジション
で、かつS/N比の測定結果が[*1*]の場合、制御
装置10では、S/N比が良好な方にトーンセットを移
動させる。また、現在のトーンセットがMiddleポ
ジションで、かつS/N比の測定結果が[1**]の場
合、制御装置10では、周波数の低いトーンのS/N比
が良好であると判断し、Lowポジションにトーンセッ
トを移動させる。
【0066】同様の基準で、たとえば、現在のトーンセ
ットがHighポジションで、かつS/N比の測定結果
が[**1]の場合、制御装置10では、このトーング
ループ内でトーンセットを移動しない。また、現在のト
ーンセットがHighポジションで、かつS/N比の測
定結果が[*1*]の場合、制御装置10では、S/N
比が良好な方にトーンセットを移動させる。また、現在
のトーンセットがHighポジションで、かつS/N比
の測定結果が[1**]の場合、制御装置10では、周
波数の低いトーンのS/N比が良好であると判断し、M
iddleポジションにトーンセットを移動させる。
【0067】同様の基準で、たとえば、現在のトーンセ
ットがLowポジションで、かつS/N比の測定結果が
[**1]の場合、制御装置10では、周波数の高いト
ーンのS/N比が良好であると判断し、Middleポ
ジションにトーンセットを移動させる。また、現在のト
ーンセットがLowポジションで、かつS/N比の測定
結果が[*1*]の場合、制御装置10では、S/N比
が良好な方にトーンセットを移動させる。また、現在の
トーンセットがLowポジションで、かつS/N比の測
定結果が[1**]の場合、制御装置10では、このト
ーングループ内でトーンセットを移動しない。
【0068】これにより、本実施の形態では、最適なセ
ットポジションへの移動が容易に行えるようになるた
め、常に最適な条件でデータ通信を行うことが可能とな
る。
【0069】このように、本実施の形態においては、伝
送路7に接続されたすべての通信装置が変更拒否を出力
することができず、さらに、常に高レートを維持するよ
うに、S/N比が所定のしきい値以上となるように積極
的にS/N比の高いトーンを検出し、検出された段階で
すぐにトーン移動を行うことで、常に最適なトーンによ
る通信を行うため、ノイズの影響の大きい通信環境下に
おいても、特性を劣化させることなく、常に高い水準で
一定の通信品質を維持することが可能となる。
【0070】なお、図9は、図8と同様、定常的に通信
を行っている状態で、トーングループおよびセットポジ
ションの変更を行う通信方法であるが、アクティブトー
ンによる変更指示があった場合にだけ、トーングループ
およびセットポジションの移動を行う変更指示反応型で
あり、かつフレーム送信要求がなくても、新規に接続さ
れた通信装置に対して応答を行う即応型である(例
2)。
【0071】たとえば、図9において定常的に通信を行
っている場合、伝送路7上に接続されたすべての通信装
置の制御回路10では、伝送路7の監視を行う(ステッ
プS1)。このとき、制御回路10では、新規に伝送路
7に接続された通信装置があるかどうかを判断する(ス
テップS61)。新規に接続された通信装置がある場合
(ステップS61,Yes)、制御装置10は、POC
に通知コマンドを書き込み(ステップS62)、フレー
ム送信要求がなくても、そのフレームを送信し(ステッ
プS64)、新規に接続された通信装置に対して応答す
る。なお、その他のステップについては、図8と同様で
あるため説明を省略する。
【0072】また、図10も、図8および図9と同様、
定常的に通信を行っている状態で、トーングループおよ
びセットポジションの変更を行う通信方法である。ただ
し、図10は、アクティブトーンによる変更指示に限ら
ず、アクティブトーンおよびデフォルトトーンのすべて
の制御コマンドに対応してトーングループおよびセット
ポジションの移動を行う追従反応型であり、かつフレー
ム送信要求があった場合にだけ、新規に接続された通信
装置に対して応答を行う送信要求待ち型である(例
3)。
【0073】たとえば、図10において定常的に通信を
行っている場合、伝送路7上に接続されたすべての通信
装置の制御回路10では、伝送路7の監視を行う(ステ
ップS1)。このとき、制御回路10では、新規に伝送
路7に接続された通信装置があるかどうかを判断する
(ステップS61)。新規に接続された通信装置がある
場合(ステップS61,Yes)、制御装置10は、P
OCに通知コマンドを書き込み(ステップS62)、フ
レーム送信要求がある場合にそのフレームを送信し(ス
テップS14,Yes、ステップS15)、新規に接続
された通信装置に対して応答する。
【0074】一方、ステップS61の処理おいて、新規
に接続された通信装置がない場合(No)、制御装置1
0では、自通信装置の現在設定と他の通信装置から受信
したフレームの設定が同一かどうかを判断する(ステッ
プS71)。たとえば、同一でない場合(ステップS7
1,No)、その制御装置10では、SNRデータバッ
ファのクリア(ステップS72)を実行し、トーングル
ープおよびセットポジションの移動を実行後(ステップ
S73)、フレーム受信待ち状態に戻る(ステップS
1)。また、同一である場合(ステップS71,Ye
s)、制御装置10では、有効トーンがあるかどうか
(ステップS2)、すなわち、3本のアクティブトーン
がある特定のしきい値以上のS/N比(BER)を確保
しているかどうかを確認する。なお、その他のステップ
については、図8と同様であるため説明を省略する。
【0075】また、図11も、図8〜図10と同様、定
常的に通信を行っている状態で、トーングループおよび
セットポジションの変更を行う通信方法である。ただ
し、図11は、アクティブトーンによる変更指示に限ら
ず、アクティブトーンおよびデフォルトトーンのすべて
の制御コマンドに対応してトーングループおよびセット
ポジションの移動を行う追従反応型であり、かつフレー
ム送信要求がなくても、新規に接続された通信装置に対
して応答を行う即応型である(例4)。図11における
通信方法については、前述の図9および図10の組み合
わせであるため、同一の符号を付して説明を省略する。
【0076】以上、図9〜図11の通信方法において
も、先に説明した図8に示す通信方法と同様の効果が得
られる。
【0077】実施の形態2.実施の形態1においては、
S/N比が所定のしきい値以上となるように積極的にS
/N比の高いトーンを検出し、検出された段階ですぐに
トーン移動を行うことにより、ノイズの影響の大きい通
信環境下においても、特性を劣化させることなく、常に
高い水準で一定の通信品質を維持していた。本実施の形
態においては、さらに、上記トーン移動に加えて、異な
る耐ノイズ性の一次変調方式を選択可能とし、これを所
定の基準で選択することにより、より高い水準で一定の
通信品質を維持する。
【0078】図12および図13は、本発明にかかる通
信方法の実施の形態2のフローチャートである。ここで
は、定常的に通信を行っている状態で、トーングループ
およびセットポジションの変更、および一次変調方式の
変更を行う場合について説明する。なお、本実施の形態
における通信装置の構成については、前述の実施の形態
1の構成と同様であるため、同一の符号を付して説明を
省略する。また、実施の形態1の図8に示すフローチャ
ートと同一のステップについても、同一の符号を付して
説明を省略する。
【0079】たとえば、ステップ7の処理において、有
効トーンが1本の場合(ステップS7,Yes)、制御
回路10では、内部のセット移動カウンタ(図示せず)
を確認する(ステップS9)。そして、その確認の結
果、カウンタ値が2以下であれば(ステップS9,Ye
s)、制御回路10では、実施の形態1と同様の処理を
実行する。一方、確認の結果、カウンタ値が3であれば
(ステップS9,No)、制御回路10では、現在通信
中のトーングループ内に通信品質を維持可能なトーンセ
ットがないと判断し、トーングループ#0→#1→#2
…→#15の順にトーングループを変更する(ステップ
S31)。
【0080】したがって、現在のトーングループが#0
〜#14の場合(ステップS31,No)、制御回路1
0では、現在通信中のトーングループのつぎのトーング
ループを選択し(ステップS10)、その後、POCに
トーングループ移動のコマンド(図3の通信設定変更、
指示)を書き込む(ステップS11)。一方、現在のト
ーングループが#15の場合(ステップS31,Ye
s)、制御回路10では、現在の一次変調方式が何であ
るかを確認する(ステップS32)。なお、本実施の形
態においては、一次変調方式がDQPSK→DBPSK
→DBPSK+時間ダイバーシチ→…の順に設定される
ものとする。
【0081】その結果、現在の一次変調方式がDQPS
Kであれば(ステップS32,No)、制御回路10で
は、変調方式をDBPSKに変更するように制御し、P
OCに変調方式変更のコマンド(図3の通信設定変更、
指示)を書き込む(ステップS34)。また、現在の一
次変調方式がDBPSKであれば(ステップS32,N
o)、変調方式をDBPSK+時間ダイバーシチに変更
するように制御し、POCに変調方式変更のコマンド
(図3の通信設定変更、指示)を書き込む(ステップS
34)。一方、現在の一次変調方式がDBPSK+時間
ダイバーシチであれば(ステップS32,Yes)、変
調方式およびトーンセット位置をデフォルト値(トーン
グループ#0,一次変調方式:DQPSK)に戻し、そ
の内容をPOCに書き込む(ステップS33)。
【0082】この状態(POCにトーンセットまたはト
ーングループの移動コマンドが書き込まれた状態)で、
制御回路10は、実施の形態1と同様に、当該通信装置
に対してフレーム送信要求があるかどうか(ユーザデー
タを送信するかどうか)を判断し、ある場合に(ステッ
プS14,Yes)、その通信装置では、通常のフレー
ムとともに、先に設定しておいたPOCを送信し(ステ
ップS15)、さらに、セット移動カウンタのインクリ
メント(ステップS16)、およびSNRデータバッフ
ァのクリア(ステップS17)を実行し、トーン移動を
実行後(ステップS18)、フレーム受信待ち状態に戻
る(ステップS1)。
【0083】一方、前記状態で、自通信装置に対するフ
レーム送信要求が発生する前に、他の通信装置からのセ
ット変更指示フレームを受信した場合には(ステップS
14,No、ステップS19,Yes)、その通信装置
では、SNRデータバッファのクリア(ステップS1
7)を実行し、トーンセット移動を実行後(ステップS
18)、フレーム受信待ち状態に戻る(ステップS
1)。また、前記状態で、自通信装置に対するフレーム
送信要求が発生する前に、他の通信装置からのグループ
変更要求フレームを受信した場合には(ステップS1
4,No、ステップS19,No、ステップS20,Y
es)、その通信装置では、SNRデータバッファのク
リア(ステップS21)を実行し、トーングループ移動
を実行後(ステップS22)、フレーム受信待ち状態に
戻る(ステップS1)。さらに、前記状態で、自通信装
置に対するフレーム送信要求が発生する前に、他の通信
装置からのグループ一次変調方式要求フレームを受信し
た場合には(ステップS14,No、ステップS19,
No、ステップS20,No、ステップS41,Ye
s)、その通信装置では、SNRデータバッファのクリ
ア(ステップS42)を実行し、トーングループ移動お
よび一次変調方式変更を実行後(ステップS43)、フ
レーム受信待ち状態に戻る(ステップS1)。
【0084】このように、本実施の形態においては、常
にS/N比が所定のしきい値以上となるように積極的に
S/N比の高いトーンを検出し、検出された段階ですぐ
にトーン移動を行うことで、常に最適なトーンによる通
信を行い、さらに、異なる耐ノイズ性の一次変調方式を
選択可能とし、これを所定の基準で選択することによ
り、ノイズの影響の大きい通信環境下においても、特性
を劣化させることなく、より高い水準で一定の通信品質
を維持することが可能となる。
【0085】なお、図14は、図12と同様、定常的に
通信を行っている状態で、トーングループ、セットポジ
ション、および一次変調葬式の変更を行う通信方法であ
るが、アクティブトーンによる変更指示があった場合に
だけ、トーングループ、セットポジション、および一次
変調方式の移動を行う変更指示反応型であり、かつフレ
ーム送信要求がなくても、新規に接続された通信装置に
対して応答を行う即応型である(例2)。これは、先に
説明した図9の通信方法に対応する。
【0086】また、図15も、図12および図14と同
様、定常的に通信を行っている状態で、トーングルー
プ、セットポジション、および一次変調方式の変更を行
う通信方法である。ただし、図15は、アクティブトー
ンによる変更指示に限らず、アクティブトーンおよびデ
フォルトトーンのすべての制御コマンドに対応してトー
ングループ、セットポジション、および一次変調方式の
変更を行う追従反応型であり、かつフレーム送信要求が
あった場合にだけ、新規に接続された通信装置に対して
応答を行う送信要求待ち型である(例3)。これは、先
に説明した図10の通信方法に対応する。
【0087】また、図16も、図12、図14および図
15と同様、定常的に通信を行っている状態で、トーン
グループ、セットポジション、および一次変調方式の変
更を行う通信方法である。ただし、図16は、アクティ
ブトーンによる変更指示に限らず、アクティブトーンお
よびデフォルトトーンのすべての制御コマンドに対応し
てトーングループ、セットポジション、および一次変調
方式の変更を行う追従反応型であり、かつフレーム送信
要求がなくても、新規に接続された通信装置に対して応
答を行う即応型である(例4)。これは、先に説明した
図11の通信方法に対応する。
【0088】実施の形態3.実施の形態1および2にお
いては、定常的に通信を行っている状態で、トーングル
ープおよびセットポジションの変更、および一次変調方
式の変更を行う場合について説明した。本実施の形態に
おいては、新規に伝送路に接続された通信装置によるト
ーングループ、セットポジション、および一次変調方式
の変更動作について説明する。
【0089】図17は、本発明にかかる通信方法の実施
の形態3のフローチャートである。なお、本実施の形態
は、実施の形態1および2において説明したフローチャ
ートに入る前の動作であり、このフローチャートが終了
した段階で、図8〜図12、図14〜図16のステップ
1の処理が実行されることになる。また、図17のフロ
ーチャートは、実施の形態2に対応するものであるた
め、実施の形態1に対応させる場合には、ステップS5
4における一次変調方式の変更動作を行わないものとす
る。
【0090】ある通信装置が伝送路7に接続され、この
状態で電源が投入されると、まず、その通信装置では、
初期化が行われ(ステップS51)、その後、フレーム
受信待ち状態に入る(ステップS52)。なお、この初
期化では、後述のタイマのリセット処理や、図4および
図5に示すデフォルトトーングループおよびデフォルト
セットポジションの設定が行われる。また、通信装置が
待ち状態に入った段階でタイマがスタートする。
【0091】たとえば、タイマの値Tが所定の値T1
下のときに、デフォルトトーンセットのフレームを受信
すると(ステップS53)、制御回路10では、その内
容を理解し、現在通信中のアクティブトーンセットの位
置に、トーングループ、セットポジション、および一次
変調方式の変更を行う(ステップS54)。そして、こ
の状態で、この通信装置は、フレーム待ち状態に入る。
【0092】一方、デフォルトトーンセットの受信を待
ち(ステップS52、ステップS53,No、ステップ
S55,No)、タイマの値Tが所定の値T1を超えて
もデフォルトトーンセットのフレームを受信できない場
合(ステップS53,No、ステップS55,Ye
s)、制御回路10では、フレーム送信要求があるかど
うかを判断し(ステップS56)、要求がなければ(ス
テップS56,No)、再度フレーム受信待ちに入り
(ステップS52)、要求があれば(ステップS56,
Yes)、初期化時に設定したトーンセットのフレーム
を送信し(ステップS57)、この状態で、この通信装
置は、定常的なフレーム待ち状態に入る(図12、図1
4〜図16、ステップS1)。なお、定常的に通信を行
っている他の通信装置では、この新規に接続された通信
装置からの送信フレームに対する応答として、POCに
通知コマンドを書き込み、そのフレームを送信する。こ
れにより、新規に接続された通信装置は、他の通信装置
の変更(トーングループ、セットポジション、一次変調
方式)に追随することが可能となる。
【0093】このように、本実施の形態においては、新
規に接続された通信装置においても、デフォルトトーン
を確認することにより容易にアクティブトーンの位置を
知ることができ、さらに、電源投入時、伝送路上で通信
が行われていない状態においても、自らの通信装置によ
るフレーム送信で、アクティブトーンセットのトーング
ループ、セットポジション、および一次変調方式の変更
を行うことができるため、容易に他の通信装置のアクテ
ィブトーンに対する追随が可能となる。
【0094】
【発明の効果】以上、説明したとおり、本発明によれ
ば、伝送路に接続されたすべての通信装置が変更拒否の
情報を出力することができず、さらに、常に高レートを
維持するように、S/N比が所定のしきい値以上となる
ように積極的にS/N比の高いトーンを検出し、検出さ
れた段階ですぐにトーン移動を行うことで、常に最適な
トーンによる通信を行う。これにより、ノイズの影響の
大きい通信環境下においても、特性を劣化させることな
く、常に高い水準で一定の通信品質を維持することが可
能な通信方法を得ることができる、という効果を奏す
る。
【0095】つぎの発明によれば、新規に接続された通
信装置においても、デフォルトトーンを確認することに
より容易にアクティブトーンの位置を知ることができ、
さらに、電源投入時、伝送路上で通信が行われていない
状態においても、自らの通信装置によるフレーム送信
で、アクティブトーンセットのトーングループ、および
セットポジションの変更を行うことができる。これによ
り、容易に他の通信装置のアクティブトーンに対して追
随することが可能な通信方法を得ることができる、とい
う効果を奏する。
【0096】つぎの発明によれば、常にS/N比が所定
のしきい値以上となるように積極的にS/N比の高いト
ーンを検出し、検出された段階ですぐにトーン移動を行
うことで、常に最適なトーンによる通信を行い、さら
に、異なる耐ノイズ性の一次変調方式を選択可能とし、
これを所定の基準で選択する。これにより、ノイズの影
響の大きい通信環境下においても、特性を劣化させるこ
となく、より高い水準で一定の通信品質を維持すること
が可能な通信方法を得ることができる、という効果を奏
する。
【0097】つぎの発明によれば、新規に接続された通
信装置においても、デフォルトトーンを確認することに
より容易にアクティブトーンの位置を知ることができ、
さらに、電源投入時、伝送路上で通信が行われていない
状態においても、自らの通信装置によるフレーム送信
で、アクティブトーンセットのトーングループ、セット
ポジション、および一次変調方式の変更を行うことがで
きる。これにより、容易に他の通信装置のアクティブト
ーンに対して追随することが可能な通信方法を得ること
ができる、という効果を奏する。
【0098】つぎの発明によれば、DQPSK、DBP
SK、BPSK+時間ダイバーシチの順に一次変調方式
を選択することにより、特性と簡易性を考慮することが
可能となり、さらに、効率良くすべての変調方式を実行
できる、という効果を奏する。
【0099】つぎの発明によれば、同一トーングループ
内におけるトーンセットの位置を、周波数の低い方、ま
たは高い方から順に移動させることにより、もれなく、
効率的に、すべてのトーンセット移動が可能となる、と
いう効果を奏する。
【0100】つぎの発明によれば、特定の基準を確保し
たかどうかの確認結果に基づいて、良好なトーンが中心
となるようにトーンセットの位置を移動させることによ
り、より最適なトーンセットへの移動が可能となる、と
いう効果を奏する。
【0101】つぎの発明によれば、トーングループ番号
の順にトーングループを移動させることにより、もれな
く、効率的に、すべてのトーングループ移動が可能とな
る、という効果を奏する。
【0102】つぎの発明によれば、定常的に通信を行っ
ている通信装置に追随することができなかった新規に接
続された通信装置に対して、アクティブトーンセットの
位置を通知することが可能となる、という効果を奏す
る。
【0103】つぎの発明によれば、常に高レートを維持
するように、S/N比が所定のしきい値以上となるよう
に積極的にS/N比の高いトーンを検出し、検出された
段階ですぐにトーン移動を行うことで、常に最適なトー
ンによる通信を行う。これにより、ノイズの影響の大き
い通信環境下においても、特性を劣化させることなく、
常に高い水準で一定の通信品質を維持することが可能な
通信装置を得ることができる、という効果を奏する。
【0104】つぎの発明によれば、新規に接続された通
信装置においても、デフォルトトーンを確認することに
より容易にアクティブトーンの位置を知ることができ、
さらに、電源投入時、伝送路上で通信が行われていない
状態においても、自らの通信装置によるフレーム送信
で、アクティブトーンセットのトーングループ、および
セットポジションの変更を行うことができる。これによ
り、容易に他の通信装置のアクティブトーンに対して追
随することが可能な通信装置を得ることができる、とい
う効果を奏する。
【0105】つぎの発明によれば、常にS/N比が所定
のしきい値以上となるように積極的にS/N比の高いト
ーンを検出し、検出された段階ですぐにトーン移動を行
うことで、常に最適なトーンによる通信を行い、さら
に、異なる耐ノイズ性の一次変調方式を選択可能とし、
これを所定の基準で選択する。これにより、ノイズの影
響の大きい通信環境下においても、特性を劣化させるこ
となく、より高い水準で一定の通信品質を維持すること
が可能な通信装置を得ることができる、という効果を奏
する。
【0106】つぎの発明によれば、新規に接続された通
信装置においても、デフォルトトーンを確認することに
より容易にアクティブトーンの位置を知ることができ、
さらに、電源投入時、伝送路上で通信が行われていない
状態においても、自らの通信装置によるフレーム送信
で、アクティブトーンセットのトーングループ、セット
ポジション、および一次変調方式の変更を行うことがで
きる。これにより、容易に他の通信装置のアクティブト
ーンに対して追随することが可能な通信装置を得ること
ができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる通信装置の構成を示す図であ
る。
【図2】 フレーミング回路1によるフレーミング処理
で生成されるフレームの構成と、そのフレームにおける
POCフィールドの構成を示す図である。
【図3】 POCの変調方式フィールドと制御コマンド
の内容とを示す図である。
【図4】 通信装置がデータ通信に用いるトーングルー
プの定義を示す図である。
【図5】 トーングループ内のトーンセットの定義を示
す図である。
【図6】 トーンの移動方法を示すフローチャートであ
る。
【図7】 一般的な変調方式の変更方法を示すフローチ
ャートである。
【図8】 本発明にかかる通信方法の実施の形態1のフ
ローチャート(例1)である。
【図9】 本発明にかかる通信方法の実施の形態1のフ
ローチャート(例2)である。
【図10】 本発明にかかる通信方法の実施の形態1の
フローチャート(例3)である。
【図11】 本発明にかかる通信方法の実施の形態1の
フローチャート(例4)である。
【図12】 本発明にかかる通信方法の実施の形態2の
フローチャート(例1)である。
【図13】 本発明にかかる通信方法の実施の形態2の
フローチャートである。
【図14】 本発明にかかる通信方法の実施の形態2の
フローチャート(例2)である。
【図15】 本発明にかかる通信方法の実施の形態2の
フローチャート(例3)である。
【図16】 本発明にかかる通信方法の実施の形態2の
フローチャート(例4)である。
【図17】 本発明にかかる通信方法の実施の形態3の
フローチャートである。
【符号の説明】
1 フレーミング回路、2 一次変調器、3 トーン選
択器、4 逆高速フーリエ変換回路(IFFT)、5
パラレル/シリアル変換回路(P/S)、6ディジタル
/アナログ変換回路(D/A)、7 伝送路、8 結合
回路、9 ノイズ測定器、10 制御回路、11 デフ
レーミング回路、12 一次復調器、13 トーン選択
器、14 高速フーリエ変換回路(FFT)、15 シ
リアル/パラレル変換回路(S/P)、16 アナログ
/ディジタル変換回路(A/D)、17 キャリア検出
器、18 ダミーキャリア生成器。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月9日(2000.11.
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記、
従来のマルチキャリア通信方式を用いた通信方法では、
一次変調における変調方式を選択的に変更することがで
きなかった。そのため、ノイズの影響の大きい通信環境
下においては、複数のキャリアに同一のデータ載せる
か、さらにはトーンの移動を行うことにより、通信品質
の向上を図ってきたが、たとえば、ノイズの影響が広範
囲にわたっているような場合には、これらの対策だけで
は、ノイズの影響に対応できず、一定以上の通信品質を
維持できない、という問題があった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】また、図5は、前記トーングループ内のト
ーンセットの定義を示す図である。たとえば、任意のト
ーングループを構成する5本のトーンのうち、連続する
3本のトーンの組をトーンセットと定義する。すなわ
ち、各トーングループ内の低周波側の連続する3本の組
からなるトーンセットのセットポジションをLowポジ
ションとし、高周波側の連続する3本の組からなるトー
ンセットのセットポジションをHighポジションと
し、中央のトーンセットのセットポジションをMidd
leポジションとする。したがって、データ通信は、特
定のトーグループのなかの特定のセットポジションで
指定されるトーンセットを使用して行われる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小泉 吉秋 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 松本 渉 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5K022 AA03 AA24 DD01 5K046 AA03 CC14 PP01 PS03 PS05 PS43 PS48 PS52 YY01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送路上に接続された複数の通信装置間
    で行うデータ通信の通信方式として、マルチキャリア変
    復調方式を採用し、ノイズの影響の少ないトーンを選択
    することにより、一定の通信品質を維持する通信方法に
    おいて、 定常的に通信を行っている状態で伝送路の監視を行い、
    ある特定の基準を確保するトーンがない場合、通信品質
    を維持できないと判断して所定の方法でトーンセットの
    移動を行う第1のトーンセット移動ステップと、 前記ある特定の基準を確保する所定本数以上のトーンが
    ある場合、一定の通信品質を維持できると判断してトー
    ンセットの移動を行わず、一方、前記基準を確保するト
    ーンが所定本数未満で、かつ同一トーングループ内でト
    ーンセットの移動を行うことにより通信品質を維持する
    ことができると判断した場合、所定の方法でトーンセッ
    トの移動を行う第2のトーンセット移動ステップと、 前記同一トーングループ内でトーンセットの移動を実行
    しても通信品質を維持することができないと判断した場
    合、所定の方法でトーングループの移動を行うトーング
    ループ移動ステップと、 を含むことを特徴とする通信方法。
  2. 【請求項2】 電源投入時に、現在通信中のトーンセッ
    ト位置が書き込まれた固定のトーンセットを監視するこ
    とにより、現在の状態を認識し、その状態にトーンセッ
    トを変更する変更ステップと、 前記固定のトーンセットを受け取れない場合、初期化時
    に設定したトーンセットを用いてフレームの送信を行
    い、他の通信装置からの応答を待つフレーム送信ステッ
    プと、 を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  3. 【請求項3】 さらに、異なる耐ノイズ性の一次変調方
    式を選択可能とし、前記同一トーングループ内でトーン
    セットの移動を実行しても、前記トーングループの移動
    を実行しても、通信品質を維持することができないと判
    断した場合、所定の基準で、いずれかの一次変調方式を
    選択する一次変調方式選択ステップを含むことを特徴と
    する請求項1に記載の通信方法。
  4. 【請求項4】 電源投入時に、現在通信中のトーンセッ
    ト位置および一次変調方式が書き込まれた固定のトーン
    セットを監視することにより、現在の状態を認識し、そ
    の状態にトーンセットおよび変調方式を変更する変更ス
    テップと、 前記固定のトーンセットを受け取れない場合、初期化時
    に設定したトーンセットを用いてフレームの送信を行
    い、他の通信装置からの応答を待つフレーム送信ステッ
    プと、 を含むことを特徴とする請求項3に記載の通信方法。
  5. 【請求項5】 前記一次変調方式選択ステップにあって
    は、DQPSK、DBPSK、BPSK+時間ダイバー
    シチの順に一次変調方式を選択することを特徴とする請
    求項3または4に記載の通信方法。
  6. 【請求項6】 前記第1のトーンセット移動ステップに
    あっては、同一トーングループ内におけるトーンセット
    の位置を、周波数の低い方、または高い方から順に移動
    させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに
    記載の通信方法。
  7. 【請求項7】 前記第2のトーンセット移動ステップに
    あっては、前記特定の基準を確保したかどうかの確認結
    果に基づいて、良好なトーンが中心となるようにトーン
    セットの位置を移動させることを特徴とする請求項1〜
    6のいずれか一つに記載の通信方法。
  8. 【請求項8】 前記トーングループ移動ステップにあっ
    ては、トーングループ番号の順にトーングループを移動
    させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに
    記載の通信方法。
  9. 【請求項9】 新規に接続された通信装置からフレーム
    を受信した場合に、現在通信に使用されているトーンセ
    ットに関する情報を固定のトーンセットに載せて送信す
    ることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載
    の通信方法。
  10. 【請求項10】 通信方式としてマルチキャリア変復調
    方式を採用し、ノイズの影響の少ないトーンを選択する
    ことにより、一定の通信品質を維持する通信装置におい
    て、 定常的に通信を行っている状態で伝送路の監視を行い、
    ある特定の基準を確保するトーンがない場合、通信品質
    を維持できないと判断して所定の方法でトーンセットの
    移動を行い、 前記ある特定の基準を確保する所定本数以上のトーンが
    ある場合、一定の通信品質を維持できると判断してトー
    ンセットの移動を行わず、一方、前記基準を確保するト
    ーンが所定本数未満で、かつ同一トーングループ内でト
    ーンセットの移動を行うことにより通信品質を維持する
    ことができると判断した場合、所定の方法でトーンセッ
    トの移動を行い、 前記同一トーングループ内でトーンセットの移動を実行
    しても通信品質を維持することができないと判断した場
    合、所定の方法でトーングループの移動を行うことを特
    徴とする通信装置。
  11. 【請求項11】 電源投入時に、現在通信中のトーンセ
    ット位置が書き込まれた固定のトーンセットを監視する
    ことにより、現在の状態を認識し、その状態にトーンセ
    ットを変更し、 前記固定のトーンセットを受け取れない場合、初期化時
    に設定したトーンセットを用いてフレームの送信を行
    い、他の通信装置からの応答を待つことを特徴とする請
    求項10に記載の通信装置。
  12. 【請求項12】 さらに、異なる耐ノイズ性の一次変調
    方式を選択可能とし、前記同一トーングループ内でトー
    ンセットの移動を実行しても、前記トーングループの移
    動を実行しても、通信品質を維持することができないと
    判断した場合、所定の基準で、いずれかの一次変調方式
    を選択することを特徴とする請求項10に記載の通信装
    置。
  13. 【請求項13】 電源投入時に、現在通信中のトーンセ
    ット位置および一次変調方式が書き込まれた固定のトー
    ンセットを監視することにより、現在の状態を認識し、
    その状態にトーンセットおよび変調方式を変更し、 前記固定のトーンセットを受け取れない場合、初期化時
    に設定したトーンセットを用いてフレームの送信を行
    い、他の通信装置からの応答を待つことを特徴とする請
    求項12に記載の通信装置。
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