JP2001094110A - 薄膜トランジスタ装置、薄膜トランジスタ装置の製造方法、液晶表示装置及び、液晶表示装置用アクティブマトリクス基板の製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタ装置、薄膜トランジスタ装置の製造方法、液晶表示装置及び、液晶表示装置用アクティブマトリクス基板の製造方法

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JP2001094110A
JP2001094110A JP26910399A JP26910399A JP2001094110A JP 2001094110 A JP2001094110 A JP 2001094110A JP 26910399 A JP26910399 A JP 26910399A JP 26910399 A JP26910399 A JP 26910399A JP 2001094110 A JP2001094110 A JP 2001094110A
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JP
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semiconductor layer
oxide film
film
forming
silicon film
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Yasumasa Goto
康正 後藤
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 駆動回路一体型のアクティブマトリクス基板
を容易且つ短時間で製造可能とし、その低価格化を図る
ことにより、低消費電力、高密度大容量且つ高精細な液
晶表示装置の実用化を図る 【解決手段】 ガラス基板20上に、第1のシリコン酸
化膜28及び第2のシリコン酸化膜34が形成されるp
−Si膜からなる第1の半導体層31と、表面に第2の
シリコン酸化膜34のみが形成されるp−Si膜からな
る第2の半導体層32とを形成後、ゲート電極36、3
7をマスクに、第1及び第2の半導体層31、32を単
一のイオンドーピング工程にて活性化し、しきい値の異
なる第1及び第2のp型p−SiTFT21、22を得
る。更にこのような第1及び第2のp型p−SiTFT
21、22をアクティブマトリクス基板に適用し高密度
大容量且つ高精細な液晶表示装置の低価格化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一絶縁性基板上
にしきい値の異なる複数種の薄膜トランジスタを形成し
てなる薄膜トランジスタ装置及び薄膜トランジスタ装置
の製造方法に関し更に、このような薄膜トランジスタ装
置を駆動回路素子及びスイッチング素子として同一基板
上に有する液晶表示装置及び液晶表示装置用アクティブ
マトリクス基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、非晶質シリコンあるいは多結晶シ
リコンを半導体層として用いる薄膜トランジスタをスイ
ッチング素子とする、低消費電力、高密度大容量且つ高
精細なアクティブマトリクス型液晶表示装置の開発が図
られ、中でも非晶質シリコンに比し移動度が10から1
00倍程度高く、良好な半導体特性を有する事から、多
結晶シリコン(以下p−Siと略称する。)膜を半導体
層とするp−Si薄膜トランジスタ(以下p−SiTF
Tと略称する。)をアクティブマトリクス基板の画素電
極のスイッチング素子並びに駆動回路素子として用いる
ことが注目されている。更にこのような画素電極のスイ
ッチング素子及びこのスイッチング素子に駆動信号を送
る駆動回路素子を同一ガラス基板上に同時に形成する駆
動回路一体型のアクティブマトリクス型液晶表示装置の
実用化が進められている。
【0003】但し、駆動回路一体型のアクティブマトリ
クス基板にあっては、駆動回路素子に用いるp−SiT
FTと画素電極のスイッチング素子に用いるp−SiT
FTとでは要求される性能が異なる。例えば、シングル
ゲートTFTが使われる駆動回路素子では、n型p−S
iTFTではしきい値1.0〜3.0Vが要求されるの
に対し、p型p−SiTFTではしきい値−2.0〜−
4.0Vが要求され、そのしきい値電圧(Vth)が異
なる。一方、リーク電流による誤動作をより確実に防止
することが要求される事から例えばダブルゲートTFT
が使われる画素電極のスイッチング素子では、n型p−
SiTFTのしきい値として1.0〜3.0Vが要求さ
れる。
【0004】上記画素電極のスイッチング素子及び駆動
回路素子は、同じしきい値が要求されるものの、例えば
前者は2倍のL長を有するダブルゲート構造であり後者
はL長が短いシングルゲート構造であることから、駆動
回路素子は、画素電極のスイッチング素子に比ししきい
値電圧Vthが浅くなり、これを十分に防止するにはし
きい値電圧Vthの設定を独立に制御する必要があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、しきい
値制御のためのチャネルイオンドーピングを個々に独立
して行うためには、各TFT毎にレジストマスクのパタ
ーン形成工程及びイオンドーピング工程を繰り返さなけ
ればならず、このため工程が煩雑になり、製造時間が長
くなりひいてはコストの上昇を招くという問題を有して
いた。
【0006】そこで本発明は上記課題を除去するもの
で、駆動回路一体型のアクティブマトリクス基板に特性
の異なる複数種のp−SiTFTを容易且つ短い製造時
間で形成可能とし、製造コストを低減することにより、
良好な表示品位を有する液晶表示装置の実用化を図る薄
膜トランジスタ装置、薄膜トランジスタ装置の製造方
法、液晶表示装置、液晶表示装置用アクティブマトリク
ス基板の製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するための手段として、絶縁性基板と、この絶縁性基板
上に形成され多結晶シリコン膜からなる島状の第1の半
導体層、この第1の半導体層上に配され前記多結晶シリ
コン膜の一部が強制酸化されてなる第1の酸化膜、この
第1の酸化膜上に配される第2の酸化膜及びこの第2の
酸化膜上に形成される第1のゲート電極を有する第1の
薄膜トランジスタと、前記絶縁性基板上に形成され前記
多結晶シリコンからなる島状の第2の半導体層、この第
2の半導体層上に配される前記第2の酸化膜及びこの第
2の酸化膜上に形成される第2のゲート電極を有する第
2の薄膜トランジスタと、を設けるものである。
【0008】又本発明は上記課題を解決するための手段
として、絶縁性基板上に非晶質シリコン膜を成膜する工
程と、前記非晶質シリコン膜を選択的に強制酸化して表
面に第1の酸化膜を形成する工程と、前記非晶質シリコ
ン膜を多結晶シリコン膜に結晶化する工程と、表面に前
記第1の酸化膜が配される前記多結晶シリコン膜からな
る第1の半導体層及び前記多結晶シリコン膜のみからな
る第2の半導体層を島状にパターン形成する工程と、前
記第1の半導体層及び前記第2の半導体層上に第2の酸
化膜を形成する工程と、前記第2の酸化膜を介し、前記
第1の半導体層及び前記第2の半導体層の各チャネル領
域上にゲート電極を形成後、前記第1の半導体層及び前
記第2の半導体層を同時にイオン・ドーピングして、前
記各チャネル領域両側にソース領域、ドレイン領域を形
成する工程とを実施するものである。
【0009】又本発明は上記課題を解決するための手段
として、絶縁性基板上に非晶質シリコン膜を成膜する工
程と、前記非晶質シリコン膜にレーザ光を照射して多結
晶シリコン膜を形成する工程と、前記多結晶シリコン膜
を選択的に強制酸化して表面に第1の酸化膜を形成する
工程と、表面に前記第1の酸化膜が配される前記多結晶
シリコン膜からなる第1の半導体層及び前記多結晶シリ
コン膜のみからなる第2の半導体層を島状にパターン形
成する工程と、前記第1の半導体層及び前記第2の半導
体層上に第2の酸化膜を形成する工程と、前記第2の酸
化膜を介し、前記第1の半導体層及び前記第2の半導体
層の各チャネル領域上にゲート電極を形成後、前記第1
の半導体層及び前記第2の半導体層を同時にイオン・ド
ーピングして、前記各チャネル領域両側にソース領域、
ドレイン領域を形成する工程とを実施するものである。
【0010】又本発明は上記課題を解決するための手段
として、表示領域及び駆動回路領域を一体支持する第1
の絶縁性基板と、この第1の絶縁性基板上に形成され多
結晶シリコン膜からなる島状の第1の半導体層、この第
1の半導体層上に配され前記多結晶シリコン膜の一部が
強制酸化されてなる第1の酸化膜、この第1の酸化膜上
に配される第2の酸化膜及びこの第2の酸化膜上に形成
される第1のゲート電極を有する第1の薄膜トランジス
タと、前記第1の絶縁性基板上に形成され前記多結晶シ
リコンからなる島状の第2の半導体層、この第2の半導
体層上に配される前記第2の酸化膜及びこの第2の酸化
膜上に形成される第2のゲート電極を有する第2の薄膜
トランジスタと、前記表示領域にてマトリクス状に配置
される画素電極とを有するアクティブマトリクス基板
と、第2の絶縁性基板上に対向電極を有し前記アクティ
ブマトリクス基板に対向配置される対向基板と、前記ア
クティブマトリクス基板及び前記対向基板との間隙に封
入される液晶組成物とを設けるものである。
【0011】又本発明は上記課題を解決するための手段
として、表示領域及び駆動回路領域を一体支持する第1
の絶縁性基板上に非晶質シリコン膜を成膜する工程と、
前記非晶質シリコン膜を選択的に強制酸化して表面に第
1の酸化膜を形成する工程と、前記非晶質シリコン膜を
多結晶シリコン膜に結晶化する工程と、表面に前記第1
の酸化膜が配される前記多結晶シリコン膜からなる第1
の半導体層及び前記多結晶シリコン膜のみからなる第2
の半導体層を島状にパターン形成する工程と、前記第1
の半導体層及び前記第2の半導体層上に第2の酸化膜を
形成する工程と、前記第2の酸化膜を介し、前記第1の
半導体層及び前記第2の半導体層の各チャネル領域上に
ゲート電極を形成後、前記第1の半導体層及び前記第2
の半導体層を同時にイオン・ドーピングして、前記各チ
ャネル領域両側にソース領域、ドレイン領域を形成する
工程と、層間絶縁膜を介し前記表示領域にて画素電極を
マトリクス状にパターン形成する工程と、を実施するも
のである。
【0012】又本発明は上記課題を解決するための手段
として、表示領域及び駆動回路領域を一体支持する第1
の絶縁性基板上に非晶質シリコン膜を成膜する工程と、
前記非晶質シリコン膜にレーザ光を照射して多結晶シリ
コン膜を形成する工程と、前記多結晶シリコン膜を選択
的に強制酸化して表面に第1の酸化膜を形成する工程
と、表面に前記第1の酸化膜が配される前記多結晶シリ
コン膜からなる第1の半導体層及び前記多結晶シリコン
膜のみからなる第2の半導体層を島状にパターン形成す
る工程と、前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層
上に第2の酸化膜を形成する工程と、前記第2の酸化膜
を介し、前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層の
各チャネル領域上にゲート電極を形成後、前記第1の半
導体層及び前記第2の半導体層を同時にイオン・ドーピ
ングして、前記各チャネル領域両側にソース領域、ドレ
イン領域を形成する工程と、層間絶縁膜を介し前記表示
領域にて画素電極をマトリクス状にパターン形成する工
程と、を実施するものである。
【0013】そして本発明は上記構成により、表面に第
1の酸化膜を配する第1のp−Si膜からなる第1の半
導体層と、p−Si膜のみからなる第2の半導体層とを
パターン形成後、第2の酸化膜を形成することにより、
各半導体層を独立に活性化する事無く同一活性化工程に
より、異なる半導体特性を有する複数種のTFTを容易
且つ短時間で形成することが出来、製造コストの低減を
図れ、表示品位の高い液晶表示装置の実用化を図るもの
である。
【0014】
【発明の実施の形態】先ず本発明の原理について述べ
る。図1に示すように絶縁性基板10上にアンダーコー
ト層11を介し、p−Si膜表面に強制酸化膜12が設
けられてなる第1の半導体層13とp−Si膜からなる
第2の半導体層14とを形成後、この上にゲート酸化膜
16を被覆した場合、半導体領域を被覆する酸化膜が実
質2層積層された第1の半導体層13と、酸化膜が実質
単層の第2の半導体層14とが形成される事となる。
【0015】そして酸化膜が単層の第2の半導体層14
においてはp−Si膜とゲート酸化膜16との間の単層
の界面14aを有するのみであり、単層の界面にて固定
電荷が形成される。これに対して、酸化膜が2層積層さ
れた第1の半導体層13においてはp−Si膜と強制酸
化12との間の界面13a及び強制酸化膜12とゲート
酸化膜16との間の界面13bの2層の界面を有し、2
層の界面にて固定電荷が形成されると共に強制酸化膜1
2中に固定電荷が形成される。
【0016】従って、上記第1及び第2の半導体層1
3、14に単一工程にてチャネルイオンドーピングを行
い活性化し、それぞれ第1及び第2のTFT17、18
を形成すると、強制酸化膜12を有する第1のTFT1
7のしきい値Vthは図2の実線(ア)に示すように、
点線(イ)で示される第2のTFT18のしきい値Vt
hより正側にシフトするという特性を有する。即ち単一
のチャネルイオンドーピング工程により、簡易的に複数
種の半導体領域のしきい値Vthを独立に制御可能とな
る。
【0017】複数種の半導体領域とは、例えば駆動回路
一体型のアクティブマトリクス基板の(A)画素領域と
駆動回路領域・MOS補助容量領域あるいは、(B)ダ
ブルゲートTFTとシングルゲートTFT等の組み合わ
せである。即ち、(A)の組み合わせの場合は、書き込
み能力がなにより必要とされる駆動回路領域(特にAS
W)・MOS補助容量領域に比べ、駆動能力が高い事よ
りも低リーク電流である事が期待される画素領域のVt
hをプラス方向にシフトするため、制御が難しく且つタ
クト時間のかかる従来のI/D(Ion Dopin
g)もしくはI/I(Ion Implantatio
n) に依らなくても良いのでタクトを向上出来る。
【0018】又(B)の組み合わせでは、シングルゲー
トTFTのしきい値Vth(正確にはVthセンター=
(Vthn+Vthp)/2)をプラス方向にシフトさ
せるが、ショートチャネルの影響でVthn、Vthp
とも浅くなる。結果、VthnはダブルゲートTFTと
ほとんど変らずにVthpを正側にシフトさせることが
できるため,p型p−SiTFTの駆動能力(オン電
流)を向上することができる。特にシングルゲートTF
Tは高速動作が必要とされるX−DRVに使用されるこ
とが多いので、液晶表示装置のゴーストやクロストーク
等による画質不良の発生率を低下出来る。
【0019】本発明は上記原理に基づき成されたもので
ある。以下本発明の第1の実施の形態を図3乃至図5を
参照して説明する。本実施の形態は、絶縁性基板である
ガラス基板20上にそれぞれしきい値(Vth)の異な
る第1のp型p−SiTFT21及び第2のp型p−S
iTFT22を形成する方法である。先ず図3(a)に
示す様に、ガラス基板20上にバッファ層24、非晶質
シリコン層(例えば、ノンドープ膜)26を、50nm
積層する。その上に図3(b)に示す様に、レジスト2
7を塗布後パターン形成する。
【0020】次に図3(c)に示す様に、非晶質シリコ
ン層26のレジスト27が披着されていない領域をオゾ
ン水洗浄により強制酸化し、非晶質シリコン層26表面
に選択的に第1の酸化膜である第1のシリコン酸化膜2
8を成膜する。この第1のシリコン酸化膜28が成膜さ
れた領域の非晶質シリコン層26の厚さは、形成された
第1のシリコン酸化膜28の膜厚分だけ目減りしてい
る。
【0021】尚、第1のシリコン酸化膜28形成は、非
晶質シリコン層26を単にオゾン水洗浄するのでは無
く、その前に、シリコン−シリコン酸化膜界面清浄化・
固定電荷制御のため、あらかじめ、オゾン酸化で表面に
表面不純物を取り込むシリコン酸化膜を形成後、希フッ
酸(HF)洗浄により不純物を含有したシリコン酸化膜
を除去し、この後、新たにオゾン水洗浄により、シリコ
ン−シリコン酸化膜界面準位・不純物濃度を制御された
シリコン酸化膜を形成した方がより良い。
【0022】次に図3(d)に示すように、レジスト2
7除去後ELA(エキシマレーザアニール)法によりレ
ーザ光を照射して、非晶質シリコン層26を多結晶化し
て、p−Si膜30を形成する。更に図3(e)に示す
ようにフォトリソグラフィ工程により、表面に第1のシ
リコン酸化膜28が形成されるp−Si膜からなる第1
の半導体層31と、p−Si膜のみからなる第2の半導
体層32と、をパターン形成する。
【0023】次に図3(f)に示す様に、第2の酸化膜
である第2のシリコン酸化膜34をCVD法により成膜
後、モリブデン・タングステンの合金(MoW)からな
るゲートメタル膜を成膜し、フォトリソグラフィ工程に
より第1及び第2のゲート電極36、37をパターン形
成し、このゲート電極36、37をマスクにイオンドー
ピング法により、第1及び第2の半導体層31、32に
ボロン(B)イオンをドーピングし、各チャネル領域3
1a,32a両側にソース領域31b、32b、ドレイ
ン領域31c、32cを形成し、600℃、3時間の熱
活性化を行う。
【0024】次に図3(g)に示す様に、さらに、酸化
シリコン(SiO)からなる層間絶縁膜38を成膜
後、フォトリソグラフィ工程により、各半導体層31、
32のソース領域31b、32b、ドレイン領域31
c、32cに至るコンタクトホールを形成し、モリブデ
ン/アルミニウム/モリブデン(Mo/Al/Mo)か
らなる金属膜を成膜後、フォトリソグラフィ工程により
ソース電極40a、41a、ドレイン電極40b、41
bをパターン形成し、第1及び第2のp型p−SiTF
T21、22を完成する。
【0025】上記工程により製造された第1及び第2の
p型p−SiTFT21、22のうち、オゾン水洗浄に
よる第1のシリコン酸化膜28及び第2のシリコン酸化
膜34の実質2層の酸化膜が配される第1のp型p−S
iTFT21は、第2のシリコン酸化膜34のみが配さ
れる第2のp型p−SiTFT22より、しきい値Vt
hが正方向に約1.0Vシフトする。これは、第2のp
型p−SiTFT22が有しない、第1のp型p−Si
TFT21の第1のシリコン酸化膜28及び第2のシリ
コン酸化膜34の界面の固定電荷、および第1のシリコ
ン酸化膜28中固定電荷によりに生じる現象である。
【0026】よって、任意のTFTのしきい値Vthの
微調整は、オゾン水洗浄による第1のシリコン酸化膜2
8の膜厚を変えることで、その第1のシリコン酸化膜2
8中固定電荷を変えることにより行う事が可能となる。
【0027】次に図4及び図5に、上記TFTの製造方
法により形成したアクティブマトリクス基板を用いる駆
動回路一体型のアクティブマトリクス型液晶表示装置1
00を示す。駆動回路一体型のアクティブマトリクス型
液晶表示装置100は、ガラス基板101上に駆動回路
素子102、画素電極のスイッチング素子103、画素
電極104を有するアクティブマトリクス基板106
と、ガラス基板107上に対向電極108を有する対向
基板110との間に配向膜(図示せず)を介し液晶組成
物111を封入して成っている。
【0028】アクティブマトリクス基板106の表示領
域には、互いに交差してなる信号線112とゲート線1
13の交差部に画素電極104を駆動するn型p−Si
TFTからなる画素電極のスイッチング素子103がマ
トリクス状に配列されている。尚114は液晶組成物1
11の液晶容量、116は補助容量線(図示せず)の補
助容量である。
【0029】アクティブマトリクス基板106の駆動回
路領域には、p型p−SiTFT117とn型p−Si
TFT118とからなるCMOS(Complemen
taryMOS)の駆動回路素子102が形成されてい
る。このアクティブマトリクス基板106にて画素電極
のスイッチング素子103及びn型p−SiTFT11
7は、前記TFTの製造方法により、画素電極のスイッ
チング素子103側の半導体層(図示せず)表面に第1
の酸化膜を形成後、同一工程にてリン(P)イオンをド
ーピングすることにより、n型p−SiTFT117に
比ししきい値(Vth)が正方向にシフトした画素電極
のスイッチング素子103を得ている。これにより、低
リーク電流である事から高性能を有する画素電極のスイ
ッチング素子103を得られる事となり、ひいてはこの
ようなアクティブマトリクス基板106を用いることに
より表示品位の高い駆動回路一体型のアクティブマトリ
クス型液晶表示装置100を得られる。
【0030】この様に構成すれば、同一ガラス基板20
上の非晶質シリコン層26表面をオゾン水洗浄により選
択的に強制酸化した後、多結晶化し、第1の酸化膜であ
る第1のシリコン酸化膜28を表面に有する多結晶シリ
コン膜30からなる第1の半導体層31と、多結晶シリ
コン膜30のみからなる第2の半導体層32とをパター
ン形成後、両半導体層31、32上に第2のシリコン酸
化膜34を形成することにより、この後同一のイオンド
ーピング工程にてしきい値(Vth)の異なる第1及び
第2のp型p−SiTFT21、22を製造可能とな
り、レジストマスクを用いて、別々にイオンドーピング
工程を行い特性の異なるTFTを得る従来の製造方法に
比し、製造容易且つ製造時間の短縮を図れる。
【0031】従って、このようなTFTの製造方法を駆
動回路一体型のアクティブマトリクス型液晶表示装置1
00のアクティブマトリクス基板106の製造方法に適
用することにより、同一基板上にて、しきい値(Vt
h)の異なる画素電極のスイッチング素子103及びn
型p−SiTFT118を容易且つ短時間で製造可能と
なり、アクティブマトリクス基板106の製造コストの
低減により、低価格でありながら良好な表示品位を有す
る駆動回路一体型のアクティブマトリクス型液晶表示装
置100の実用化を図れる。
【0032】次に本発明の第2の実施の形態を図6を参
照して説明する。本実施の形態は非晶質シリコンをp−
Siに結晶化した後にp−Si膜を選択的に強制酸化し
て異なるしきい値(Vth)を有するp−SiTFTを
形成するものである。
【0033】即ち本実施の形態では先ず図6(a)に示
す様に、ガラス基板50上にバッファ層51、非晶質シ
リコン層(例えば、3e17cm−3ボロンドープ膜)
52を、50nm積層する。この非晶質シリコン層52
は、ノンドープ膜にイオンドーピングなどによりボロン
(B)イオンを注入して形成してもよい。この後、図6
(b)に示すようにELA(エキシマレーザアニール)
法により非晶質シリコン層52を多結晶化して、p−S
i膜53を形成する。その上に図6(c)に示す様に、
レジスト54を塗布後パターン形成する。
【0034】次に図6(d)に示す様に、p−Si膜5
3のレジスト54が披着していない領域をオゾン水洗浄
により強制酸化しp−Si膜53表面に選択的に第1の
酸化膜である第1のシリコン酸化膜56を成膜する。こ
の第1のシリコン酸化膜56が成膜された領域のp−S
i膜53の厚さは、形成された第1のシリコン酸化膜5
6の膜厚分だけ目減りしている。
【0035】又この第1のシリコン酸化膜56の成膜領
域では、図6(b)のELA(エキシマレーザアニー
ル)法によるp−Si膜53の結晶化時にp−Si膜5
3表面に生じた表面突起が第1のシリコン酸化膜56に
よりカバーされている。
【0036】更に第1のシリコン酸化膜56形成は、p
−Si膜53を単にオゾン水洗浄するのでは無く、その
前に、シリコン−シリコン酸化膜界面清浄化・固定電荷
制御のため、あらかじめオゾン酸化で表面に表面不純物
を取り込むシリコン酸化膜を形成後、希フッ酸(HF)
洗浄により不純物を含有したシリコン酸化膜を除去し、
この後、新たにオゾン水洗浄により、シリコン−シリコ
ン酸化膜界面準位・不純物濃度を制御されたシリコン酸
化膜を形成した方がより良い。
【0037】次に図6(e)に示すように、レジスト5
4除去後、フォトリソグラフィ工程により、第1のシリ
コン酸化膜56が形成されるp−Si膜からなる第1の
半導体層57と、p−Si膜53のみからなる第2の半
導体層58とをパターン形成する。次に図6(f)に示
す様に、第2の酸化膜である第2のシリコン酸化膜60
をCVD法により形成後、モリブデン・タングステンの
合金(MoW)からなるゲートメタル膜を成膜し、フォ
トリソグラフィ工程により第1及び第2のゲート電極6
1、62をパターン形成し、このゲート電極61、62
をマスクにイオンドーピング法により、第1及び第2の
半導体層57、58にボロン(B)イオンを注入し、各
チャネル領域57a、58a両側にソース領域57b、
58b、ドレイン領域57c、58cを形成し、600
℃、3時間の熱活性化を行う。更に水素プラズマに曝し
ても良い。
【0038】次に図6(g)に示す様に、さらに、酸化
シリコン(SiO)からなる層間絶縁膜63を成膜
後、フォトリソグラフィ工程により、各半導体層57、
58のソース領域57b、58b、ドレイン領域57
c、58cに至るコンタクトホールを形成し、モリブデ
ン/アルミニウム/モリブデン(Mo/Al/Mo)か
らなる金属膜を成膜後、フォトリソグラフィ工程により
ソース電極64a、66a、ドレイン電極64b、66
bをパターン形成し、第1及び第2のp型p−SiTF
T67、68を完成する。
【0039】上記工程により製造された第1及び第2の
p型p−SiTFT67、68のうち、オゾン水洗浄に
よる第1のシリコン酸化膜56及び第2のシリコン酸化
膜60の実質2層の酸化膜が配される第1のp型p−S
iTFT67は、第2のシリコン酸化膜60のみが配さ
れる第2のp型p−SiTFT68より、しきい値Vt
hが正方向に約1.0Vシフトする。これは、第2のp
型p−SiTFT68が有しない、第1のp型p−Si
TFT67の第1のシリコン酸化膜56及び第2のシリ
コン酸化膜60の界面の固定電荷、および第1のシリコ
ン酸化膜56中固定電荷によりに生じる現象である。
【0040】よって、任意のTFTのしきい値Vthの
微調整は、オゾン水洗浄による第1のシリコン酸化膜5
6の膜厚を変えることで、その第1のシリコン酸化膜5
6中固定電荷を変えることにより行う事が可能となる。
更に第1のp型p−SiTFT67は、ELA(エキシ
マレーザアニール)法によるp−Si膜53の結晶化時
にp−Si膜53表面に生じる表面突起が第1のシリコ
ン酸化膜56によりカバーされる事から、第2のp型p
−SiTFT68に比しゲート耐圧が向上される。
【0041】そして第1の実施の形態と同様、この第2
の実施の形態によるTFTの製造方法により形成したア
クティブマトリクス基板を用いて駆動回路一体型のアク
ティブマトリクス型液晶表示装置(図示せず)を形成し
た所、低リーク電流且つゲート耐圧の高い高性能を有す
る画素電極のスイッチング素子を有するアクティブマト
リクス基板を得られ、ひいてはこのようなアクティブマ
トリクス基板を用いることにより表示品位の高い且つ製
造歩留まりの高い駆動回路一体型のアクティブマトリク
ス型液晶表示装置を得られた。
【0042】この様に構成すれば、第1の実施の形態と
同様同一ガラス基板50上のp−Si膜53表面をオゾ
ン水洗浄により選択的に強制酸化した後、第1の酸化膜
である第1のシリコン酸化膜(ゲート酸化膜)56を表
面に有するp−Si膜53からなる第1の半導体層57
と、p−Si膜53のみからなる第2の半導体層58と
をパターン形成後、両半導体層57、58上に第2のシ
リコン酸化膜60を形成することにより、この後同一の
イオンドーピング工程にてしきい値(Vth)の異なる
第1及び第2のp型p−SiTFT67、68を製造可
能となり、レジストマスクを用いて、別々にイオンドー
ピング工程を行い特性の異なるTFTを得る従来の製造
方法に比し、製造容易且つ製造時間の短縮を図れる。更
に第1のp型p−SiTFT67では、ELA(エキシ
マレーザアニール)法によるp−Si膜53結晶化時に
生じる表面突起を第1のシリコン酸化膜56により良好
にカバレッジ出来、そのゲート耐圧の向上を図れる。
【0043】従って、この様なTFTの製造方法を駆動
回路一体型のアクティブマトリクス型液晶表示装置のア
クティブマトリクス基板の製造方法に適用することによ
り、同一基板にて、しきい値(Vth)の異なるTFT
を容易且つ短時間で製造可能となり、アクティブマトリ
クス基板の製造コストの低減により、低価格でありなが
ら良好な表示品位を有する駆動回路一体型のアクティブ
マトリクス型液晶表示装置の実用化を図れる。更に少な
くとも表面に第1のシリコン酸化膜56が形成されてい
る側のTFTのゲート耐圧が向上される事からアクティ
ブマトリクス基板の製造歩留まりが向上され、更なる低
価格化が可能となる。
【0044】尚本発明は上記実施の形態に限られるもの
でなく、その趣旨を変えない範囲での変更は可能であっ
て、例えばアクティブマトリクス基板上に形成するp−
SiTFTはp型あるいはn型のいずれであっても良い
し、その構造はコプラナ型に限定されずスタガ型等任意
であるし、画素電極のスイッチング素子はリーク電流を
より確実に防止するため、ダブルゲート構造とする等し
ても良い。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、同
一絶縁性基板に、表面に第1の酸化膜及び第2の酸化膜
が形成されるp−Si膜からなる第1の半導体層と、表
面に第2の酸化膜のみが形成されるp−Si膜からなる
第2の半導体層とを形成し、その後第1及び第2の半導
体層を単一の活性化工程て活性化することによりしきい
値の異なる第1及び第2のp−SiTFTを、容易に製
造可能となり、同一基板上にしきい値の異なるp−Si
TFTを短い製造時間で製造可能となる。しかも、第1
の酸化膜の膜厚を調整することにより、p−SiTFT
のしきい値Vthを所望の値に制御可能となる。
【0046】従ってこのようなp−SiTFTを駆動回
路一体型の液晶表示装置のアクティブマトリクス基板に
適用すれば、同一基板上に、しきい値の異なるp−Si
TFTを有するアクティブマトリクス基板を、単一のイ
オンドーピング工程により容易且つ短時間で製造可能で
あり、製造コストを低減出来、ひいては低消費電力、高
密度大容量且つ高精細な駆動回路一体型の液晶表示装置
の実用化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための第1及び第2の
TFTの構造を示す概略説明図である。
【図2】本発明の原理の第1及び第2のTFTの電流−
電圧特性を示すグラフである。
【図3】本発明の第1の実施の形態のp−SiTFTの
製造工程を示し、(a)はその非晶質シリコン層形成
時、(b)はそのレジストのパターン形成時、(c)は
その非晶質シリコン層のオゾン水洗浄時、(d)はその
非晶質シリコンへのレーザ光照射時、(e)はその半導
体層のパターン形成時、(f)はそのイオンドーピング
時、(g)はそのソース・ドレイン電極のパターン形成
時を示す概略説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態のアクティブマトリ
クス型液晶表示装置の一部を示す概略説明図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態のアクティブマトリ
クス型液晶表示装置を示す概略回路図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態のp−SiTFTの
製造工程を示し、(a)はその非晶質シリコン層形成
時、(b)はその非晶質シリコンへのレーザ光照射時、
(c)はそのレジストのパターン形成時、(d)はその
p−Si膜のオゾン水洗浄時、(e)はその半導体層の
パターン形成時、(f)はそのイオンドーピング時、
(g)はそのソース・ドレイン電極のパターン形成時を
示す概略説明図である。
【符号の説明】
20…ガラス基板 21…第1のp−SiTFT 22…第2のp−SiTFT 26…非晶質シリコン層 27…レジスト 28…第1のシリコン酸化膜 30…p−Si 31…第1の半導体層 32…第2の半導体層 34…第2のシリコン酸化膜 36、37…第1及び第2のゲート電極 38…層間絶縁膜 100…アクティブマトリクス型液晶表示装置 102…駆動回路素子 103…画素電極のスイッチング素子 104…画素電極 106…アクティブマトリクス基板 110…対向基板 111…液晶組成物 117…n型p−SiTFT 118…p型p−SiTFT
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 617V 627G Fターム(参考) 2H092 GA59 JA25 JA35 JA36 JA40 JA44 KA04 KA07 KA10 KA12 KA15 MA07 MA15 MA23 MA27 MA30 NA21 5C094 AA05 AA13 AA22 AA23 AA25 AA43 AA44 AA48 AA53 BA03 BA43 CA19 DA09 DA13 DB01 DB04 EA04 EA05 EA07 EB02 FA01 FA02 FB02 FB03 FB12 FB14 FB15 GB10 5F052 AA02 BB07 DA02 FA01 JA01 JA10 5F110 AA08 AA09 AA12 AA16 BB02 BB04 CC02 CC06 DD02 DD05 DD14 EE06 EE28 FF02 FF09 FF21 FF22 FF29 GG02 GG13 GG25 GG32 GG34 GG35 GG51 HJ01 HJ12 HJ23 HL03 HL04 HL12 NN02 NN73 NN78 PP03 QQ11

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板と、 この絶縁性基板上に形成され多結晶シリコン膜からなる
    島状の第1の半導体層、この第1の半導体層上に配され
    前記多結晶シリコン膜の一部が強制酸化されてなる第1
    の酸化膜、この第1の酸化膜上に配される第2の酸化膜
    及びこの第2の酸化膜上に形成される第1のゲート電極
    を有する第1の薄膜トランジスタと、 前記絶縁性基板上に形成され前記多結晶シリコンからな
    る島状の第2の半導体層、この第2の半導体層上に配さ
    れる前記第2の酸化膜及びこの第2の酸化膜上に形成さ
    れる第2のゲート電極を有する第2の薄膜トランジスタ
    と、を具備することを特徴とする薄膜トランジスタ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1の酸化膜が、前記絶縁性基板上
    に形成される前記非晶質シリコン膜表面を選択的に強制
    酸化してなり、 前記多結晶シリコン膜が、前記第1の酸化膜形成後、前
    記非晶質シリコン膜を結晶化してなることを特徴とする
    請求項1に記載の薄膜トランジスタ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の酸化膜が、前記非晶質シリコ
    ン膜表面をオゾン水洗浄により強制酸化してなることを
    特徴とする請求項2に記載の薄膜トランジスタ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の酸化膜が、前記絶縁性基板上
    に形成される前記非晶質シリコン膜を多結晶シリコン膜
    に結晶化した後、前記多結晶シリコン膜表面を選択的に
    強制酸化してなることを特徴とする請求項1に記載の薄
    膜トランジスタ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の酸化膜が、前記多結晶シリコ
    ン膜表面をオゾン水洗浄により強制酸化してなることを
    特徴とする請求項4に記載の薄膜トランジスタ装置。
  6. 【請求項6】 絶縁性基板上に非晶質シリコン膜を成膜
    する工程と、 前記非晶質シリコン膜を選択的に強制酸化して表面に第
    1の酸化膜を形成する工程と、 前記非晶質シリコン膜を多結晶シリコン膜に結晶化する
    工程と、 表面に前記第1の酸化膜が配される前記多結晶シリコン
    膜からなる第1の半導体層及び前記多結晶シリコン膜の
    みからなる第2の半導体層を島状にパターン形成する工
    程と、 前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層上に第2の
    酸化膜を形成する工程と、 前記第2の酸化膜を介し、前記第1の半導体層及び前記
    第2の半導体層の各チャネル領域上にゲート電極を形成
    後、前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層を同時
    にイオン・ドーピングして、前記各チャネル領域両側に
    ソース領域、ドレイン領域を形成する工程とを具備する
    事を特徴とする薄膜トランジスタ装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記非晶質シリコン膜をオゾン水洗浄に
    より強制酸化して前記第1の酸化膜を形成することを特
    徴とする請求項6に記載の薄膜トランジスタ装置の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 絶縁性基板上に非晶質シリコン膜を成膜
    する工程と、 前記非晶質シリコン膜にレーザ光を照射して多結晶シリ
    コン膜を形成する工程と、 前記多結晶シリコン膜を選択的に強制酸化して表面に第
    1の酸化膜を形成する工程と、 表面に前記第1の酸化膜が配される前記多結晶シリコン
    膜からなる第1の半導体層及び前記多結晶シリコン膜の
    みからなる第2の半導体層を島状にパターン形成する工
    程と、 前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層上に第2の
    酸化膜を形成する工程と、 前記第2の酸化膜を介し、前記第1の半導体層及び前記
    第2の半導体層の各チャネル領域上にゲート電極を形成
    後、前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層を同時
    にイオン・ドーピングして、前記各チャネル領域両側に
    ソース領域、ドレイン領域を形成する工程とを具備する
    事を特徴とする薄膜トランジスタ装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記多結晶シリコン膜をオゾン水洗浄に
    より強制酸化して前記第1の酸化膜を形成することを特
    徴とする請求項8に記載の薄膜トランジスタ装置の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 表示領域及び駆動回路領域を一体支持
    する第1の絶縁性基板と、この第1の絶縁性基板上に形
    成され多結晶シリコン膜からなる島状の第1の半導体
    層、この第1の半導体層上に配され前記多結晶シリコン
    膜の一部が強制酸化されてなる第1の酸化膜、この第1
    の酸化膜上に配される第2の酸化膜及びこの第2の酸化
    膜上に形成される第1のゲート電極を有する第1の薄膜
    トランジスタと、前記第1の絶縁性基板上に形成され前
    記多結晶シリコンからなる島状の第2の半導体層、この
    第2の半導体層上に配される前記第2の酸化膜及びこの
    第2の酸化膜上に形成される第2のゲート電極を有する
    第2の薄膜トランジスタと、前記表示領域にてマトリク
    ス状に配置される画素電極とを有するアクティブマトリ
    クス基板と、 第2の絶縁性基板上に対向電極を有し前記アクティブマ
    トリクス基板に対向配置される対向基板と、 前記アクティブマトリクス基板及び前記対向基板との間
    隙に封入される液晶組成物とを具備する事を特徴とする
    液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の酸化膜が、前記第1の絶縁
    性基板上に形成される前記非晶質シリコン膜表面を選択
    的に強制酸化してなり、 前記多結晶シリコンが、前記第1の酸化膜形成後、前記
    非晶質シリコン膜を結晶化してなることを特徴とする請
    求項10に記載の液晶表示装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の酸化膜が、前記非晶質シリ
    コン膜表面をオゾン水洗浄により強制酸化してなること
    を特徴とする請求項11に記載の液晶表示装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の酸化膜が、前記第1の絶縁
    性基板上に形成される前記非晶質シリコン膜を多結晶シ
    リコン膜に結晶化した後、前記多結晶シリコン膜表面を
    選択的に強制酸化してなることを特徴とする請求項10
    に記載の液晶表示装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の酸化膜が、前記多結晶シリ
    コン膜表面をオゾン水洗浄により強制酸化してなること
    を特徴とする請求項13に記載の液晶表示装置。
  15. 【請求項15】 表示領域及び駆動回路領域を一体支持
    する第1の絶縁性基板上に非晶質シリコン膜を成膜する
    工程と、 前記非晶質シリコン膜を選択的に強制酸化して表面に第
    1の酸化膜を形成する工程と、 前記非晶質シリコン膜を多結晶シリコン膜に結晶化する
    工程と、 表面に前記第1の酸化膜が配される前記多結晶シリコン
    膜からなる第1の半導体層及び前記多結晶シリコン膜の
    みからなる第2の半導体層を島状にパターン形成する工
    程と、 前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層上に第2の
    酸化膜を形成する工程と、 前記第2の酸化膜を介し、前記第1の半導体層及び前記
    第2の半導体層の各チャネル領域上にゲート電極を形成
    後、前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層を同時
    にイオン・ドーピングして、前記各チャネル領域両側に
    ソース領域、ドレイン領域を形成する工程と、 層間絶縁膜を介し前記表示領域にて画素電極をマトリク
    ス状にパターン形成する工程と、を具備する事を特徴と
    する液晶表示装置用アクティブマトリクス基板の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 前記非晶質シリコン膜をオゾン水洗浄
    により強制酸化して前記1の酸化膜を形成することを特
    徴とする請求項15に記載の液晶表示装置用アクティブ
    マトリクス基板の製造方法。
  17. 【請求項17】 表示領域及び駆動回路領域を一体支持
    する第1の絶縁性基板上に非晶質シリコン膜を成膜する
    工程と、 前記非晶質シリコン膜にレーザ光を照射して多結晶シリ
    コン膜を形成する工程と、 前記多結晶シリコン膜を選択的に強制酸化して表面に第
    1の酸化膜を形成する工程と、 表面に前記第1の酸化膜が配される前記多結晶シリコン
    膜からなる第1の半導体層及び前記多結晶シリコン膜の
    みからなる第2の半導体層を島状にパターン形成する工
    程と、 前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層上に第2の
    酸化膜を形成する工程と、 前記第2の酸化膜を介し、前記第1の半導体層及び前記
    第2の半導体層の各チャネル領域上にゲート電極を形成
    後、前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層を同時
    にイオン・ドーピングして、前記各チャネル領域両側に
    ソース領域、ドレイン領域を形成する工程と、 層間絶縁膜を介し前記表示領域にて画素電極をマトリク
    ス状にパターン形成する工程と、を具備する事を特徴と
    する液晶表示装置用アクティブマトリクス基板の製造方
    法。
  18. 【請求項18】 前記多結晶シリコン膜をオゾン水洗浄
    により強制酸化して第1の酸化膜を形成することを特徴
    とする請求項17に記載の液晶表示装置用アクティブマ
    トリクス基板の製造方法。
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