JPH07162006A - 薄膜半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

薄膜半導体装置及びその製造方法

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JPH07162006A
JPH07162006A JP30923793A JP30923793A JPH07162006A JP H07162006 A JPH07162006 A JP H07162006A JP 30923793 A JP30923793 A JP 30923793A JP 30923793 A JP30923793 A JP 30923793A JP H07162006 A JPH07162006 A JP H07162006A
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JP
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layer
film
silicon layer
conductive film
semiconductor device
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JP30923793A
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English (en)
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Kazuhiro Ogawa
和宏 小川
Takeshi Tanaka
武 田中
Kikuo Ono
記久雄 小野
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非晶質シリコン(a−Si)層の薄膜化を達
成し、電界効果移動度を向上させることが可能な薄膜半
導体装置、即ち、TFTを提供する。 【構成】 絶縁基板1上に、順次、ゲート電極2、ゲー
ト絶縁膜3、シリコン層、ソース・ドレイン電極8が配
置されてなる逆スタガ構造の薄膜半導体装置において、
シリコン層は、同一平面上に配置形成された真性シリコ
ン層4と高濃度不純物シリコン層5とからなり、ソース
・ドレイン電極8は、一部の真性シリコン層4上及び高
濃度不純物シリコン層5上に形成されたシリサイド層
6、一部の真性シリコン層4上に形成のシリサイド層6
上に配置された第1の導電膜7をそれぞれ介して、シリ
サイド層6上及び第1の導電膜7上にそれぞれ配置形成
された第2の導電膜8から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜半導体装置及びそ
の製造方法に係り、特に、電界効果移動度及び製造工程
のスループットをそれぞれ向上させ、アクティブマトリ
クス液晶表示装置におけるスイッチング用薄膜トランジ
スタに用いて好適な薄膜半導体装置及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、アクティブマトリクス液晶表示
装置においては、液晶ディスプレイの各画素を選択する
ためにスイッチング用薄膜トランジスタ(以下、これを
TFTという)を備えている。このTFTには、逆スタ
ガ構造、正スタガ構造、コプレーナ構造等のものがあっ
て、その中でも逆スタガ構造のものが最も広く用いられ
ているが、この逆スタガ構造のものにも、様々なバリエ
ーションがある。
【0003】図7は、かかる既知の逆スタガ構造のTF
Tの構成の1例を示す横断面図である。
【0004】図7において、100はガラス基板、10
1はゲート電極、102はゲート電極101の表面層、
103はゲート絶縁膜、104は非晶質シリコン(a−
Si)層、105はn型非晶質シリコン(n+−Si)
層、106はソース・ドレイン電極である。
【0005】このTFTは、以下に述べるようにして製
造される。まず、ガラス基板100上にモリブデン(M
o)とタンタル(Ta)の合金を成膜させ、その後、こ
の成膜をパターンニングしてゲート電極101を形成さ
せる。次いで、このパターニングしたゲート電極101
の表面を陽極化成して表面層102を形成し、その上に
酸化シリコン(SiOX )を成膜してゲート絶縁膜10
3を形成する。次に、このゲート絶縁膜103上に非晶
質シリコン(a−Si)層104を形成し、それに続い
て、その非晶質シリコン(a−Si)層104上にn型
非晶質シリコン(n+−Si)層105を成膜する。そ
の後、TFTを形成させる部分を島状に加工し、この島
状の部分の上側にアルミニウム(Al)とモリブデン
(Mo)の2層からなるソース・ドレイン電極106を
形成し、チャネル上部に当たるn型非晶質シリコン(n
+−Si)層105をドライエッチングによって除去
し、TFTを完成させるものである。
【0006】また、図8は、同じ既知の逆スタガ構造の
TFTの構成の他の例を示す横断面図である。
【0007】図8において、110はガラス基板、11
1はゲート電極、112はゲート絶縁膜、113は非晶
質シリコン(a−Si)層、114はn型非晶質シリコ
ン(n+−Si)層、115はシリサイド層、116は
ソース・ドレイン電極、117は頂部絶縁層である。
【0008】このTFTは、以下に述べるようにして製
造される。まず、ガラス基板110上に104上の所定
の箇所にゲート電極111を形成し、そのゲート電極1
11上及びガラス基板110上に酸化シリコン(SiO
X )からなるゲート絶縁膜112、窒化シリコン(Si
X )層、非晶質シリコン(a−Si)層113、窒化
シリコン(SiNX )層を連続して成膜する。次いで、
上側の窒化シリコン(SiNX )層をエッチングして頂
部絶縁層117を形成し、この頂部絶縁層117をマス
クとしてイオンドーピング法によりリンをドーピング
し、n型非晶質シリコン(n+−Si)層114を形成
する。続いて、それらの上にモリブデン(Mo)層を成
膜し、その後、このモリブデン(Mo)層及び非晶質シ
リコン(a−Si)層113やn型非晶質シリコン(n
+−Si)層114を島状に加工し、この島状の部分を
熱処理する。次いで、モリブデン(Mo)層を除去し、
モリブデン(Mo)とアルミニウム(Al)の2層から
なるソース・ドレイン電極116を形成し、TFTを完
成させるものである。
【0009】この製造プロセスにおいては、上側の窒化
シリコン(SiNX )層のパターニング時におけるホト
リソグラフィーを、ガラス基板110の裏面から行なう
ことにより、ゲート電極111とソース・ドレイン電極
116をセルフアラインで形成している点に特徴があ
る。
【0010】ここにおいて、アクティブマトリクス型基
板を有する液晶ディスプレイ(LCD)を製造する場合
を考えると、アクティブマトリクス型基板を得る際のホ
トリソグラフィー工程の数は、前記製造工程におけるス
ループットやその製造コストに大きく反映するようにな
る。例えば、図7及び図8に図示の既知の逆スタガ構造
のTFTを前記液晶ディスプレイ(LCD)に用いたと
すれば、前記アクティブマトリクス型基板を完成させる
までに都合7回のホトリソグラフィー工程を必要とす
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記図7に
図示された逆スタガ構造のTFTの製造プロセスにおい
ては、ソース・ドレイン電極106を形成した後に、チ
ャネル上部に当たるn型非晶質シリコン(n+−Si)
層105をドライエッチングによって除去するようにし
ている。この場合、シリコン(Si)をドライエッチン
グする際のガスとしては、通常、CF4 、CClF3
SF6 等が用いられるが、非晶質シリコン(n+−S
i)層105とその下地になる非晶質シリコン(a−S
i)層104との間には、ドライエッチングに際して何
等選択性がないので、前記ドライエッチングを行う際
に、非晶質シリコン(n+−Si)層105とともに非
晶質シリコン(a−Si)層104もエッチングされ
る。このため、前記非晶質シリコン(n+−Si)層1
05のドライエッチング時には、そのプロセス裕度を考
慮し、非晶質シリコン(a−Si)層104の膜厚を2
00nm以上に設定して、非晶質シリコン(a−Si)
層104も100nm程度エッチングしている。
【0012】一般に、TFTは、その電界効果移動度等
の電気的特性から見て、非晶質シリコン(a−Si)層
104は薄い方が望ましく、製造時のスループットにお
いても、非晶質シリコン(a−Si)層104は薄膜化
は好ましいことである。しかるに、前記図7に図示され
た逆スタガ構造のTFTにおいては、前述のような理由
によって非晶質シリコン(a−Si)層104の薄膜化
は極めて困難であるという問題がある。
【0013】これに対して、レーザアニール法を用い、
非晶質シリコン(a−Si)層104を多結晶化するこ
とにより、TFTの駆動能力を増大させ、画素を形成し
ている基板と同一基板上に駆動用回路を内蔵したり、画
素選択用のTFTの寸法を小さくする手段も提案されて
いるが、これらの手段は、非晶質シリコン(a−Si)
層104の厚さが厚いために、レーザアニールによって
十分に結晶化することができない。
【0014】また、図8に図示された逆スタガ構造のT
FTは、図9に図示された逆スタガ構造のTFTと比べ
て、非晶質シリコン(n+−Si)層114のドライエ
ッチングプロセスが不要になるため、非晶質シリコン
(a−Si)層113の薄膜化は達成できる。しかる
に、図8に図示された逆スタガ構造のTFTは、イオン
ドーピング時にマスクとして用いる頂部絶縁層117の
パターニングにホトリソグラフィー工程を用いる必要が
あって、製造工程数及び製造コストが増加するという新
たな問題がある。その上に、非晶質シリコン(a−S
i)層113上にある頂部絶縁層117を選択エッチン
グすることは困難であり、通常、フッ化水素(HF)水
溶液によるウエットエッチングが用いられる。この場
合、フッ化水素(HF)水溶液を用いたとすれば、頂部
絶縁層117の選択エッチング特性は十分確保すること
ができるが、その際にガラス基板110も同様にエッチ
ングされ、ガラス基板110の表面荒れを起こすという
問題がある。
【0015】そして、いずれの逆スタガ構造のTFTを
製造する場合においても、都合7回のホトリソグラフィ
ー工程が必要であり、工程数の短縮を実現することは困
難であるという問題を有しているものである。
【0016】本発明は、かかる問題点を除去するもので
あって、その1つの目的は、非晶質シリコン(a−S
i)層の薄膜化を達成し、電界効果移動度を向上させる
ことが可能な薄膜半導体装置を提供することにある。
【0017】また、本発明の他の目的は、製造工程のス
ループットを向上させ、製造時のホトリソグラフィー工
程を低減させることが可能な薄膜半導体装置の製造方法
を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記1つの目的の達成の
ために、本発明は、絶縁基板上に、順次、ゲート電極、
ゲート絶縁膜、シリコン層、ソース・ドレイン電極が配
置されてなる逆スタガ構造の薄膜半導体装置において、
前記シリコン層は、同一平面上に配置形成された真性シ
リコン層と高濃度不純物シリコン層とからなり、前記ソ
ース・ドレイン電極は、前記一部の真性シリコン層上及
び前記高濃度不純物シリコン層上に形成されたシリサイ
ド層、前記一部の真性シリコン層上に形成の前記シリサ
イド層上に配置された第1の導電膜をそれぞれ介して、
前記シリサイド層上及び前記第1の導電膜上にそれぞれ
配置形成された第2の導電膜からなっている第1の手段
を備える。
【0019】また、前記他の目的を達成するために、本
発明は、以下に述べるような製造工程からなる第2の手
段を備える。
【0020】1.絶縁基板上の所定箇所にゲート電極を
形成する工程、2.前記絶縁基板上及び前記ゲート電極
上にゲート絶縁膜を堆積する工程、3.前記ゲート絶縁
膜上に真性シリコン層を堆積する工程、4.前記真性シ
リコン層上に第1の導電膜を堆積する工程、5.前記ゲ
ート絶縁膜、真性シリコン層、第1の導電膜をそれぞれ
島状に加工する工程、6.シリサイド層を形成するため
の熱処理工程、7.前記第1の導電膜を後退エッチング
する工程、8.イオンドーピング法により前記真性シリ
コン中に不純物を打ち込み、高濃度不純物シリコン層を
形成する工程、9.ソース・ドレイン電極(第2の導電
膜)を形成する工程、10.前記第1の導電膜及び前記
ソース・ドレイン電極に被覆されていない部分の高濃度
不純物シリコン層を選択除去する工程、11.前記ソー
ス・ドレイン電極に被覆されていない部分の前記第1の
導電膜及び前記シリサイド層を除去する工程、12.全
面に保護膜を形成する工程。
【0021】
【作用】前記第1の手段によれば、真性シリコン層と高
濃度不純物シリコン層とを同一平面上に配置形成するよ
うにしたので、高濃度不純物シリコン層と真性シリコン
層とを選択エッチングする必要がなくなり、真性シリコ
ン層を十分に薄膜化させることが可能になる。そして、
真性シリコン層が十分に薄膜化されたために、レーザア
ニール法を用いて、非晶質シリコン層を結晶化すること
が容易になり、高い電界効果移動度特性を持ったTFT
を形成することができ、同時に、シリサイド層を介して
ソース・ドレイン電極と高濃度不純物シリコン層または
真性シリコン層との接合ができるので、ソース・ドレイ
ン電極の形成材料に関係なく良好な接触特性が得られ
る。
【0022】また、このTFTを用いて液晶表示装置を
構成する場合に、表示部に配置のTFTと、駆動回路部
に配置のTFTとを同一基板上に形成したとき、少なく
とも駆動回路部は多結晶シリコンTFTにする必要があ
るが、駆動回路部に配置のTFTのみにレーザ照射を行
って、非晶質シリコン層を結晶化させるようにすれば、
駆動回路部に配置のTFTを選択的に多結晶シリコンT
FTにすることができ、優れた回路特性を示す駆動用回
路内蔵型の液晶表示装置を得ることができる。
【0023】前記第2の手段によれば、第2の導電膜が
真性シリコン層を自己整合的に形成させるためのマスク
として機能するので、既知のTFTの製造プロセスと比
較してホトリソグラフィー工程を減少させること可能に
なり、製造工程のスループットを向上させることができ
る。
【0024】また、このTFTを用いた液晶ディスプレ
イ(LCD)を製造する場合に、ゲート絶縁膜と、真性
シリコン層及び高濃度不純物層とが同一平面パターン上
にあるので、このTFTを用いたアクティブマトリクス
型基板を完成させるまでに5回のホトリソグラフィー工
程を経るだけで製造することができ、既知のこの種の製
造プロセスに比べて2回のホトリソグラフィー工程を削
減させることができる。さらに、ソース・ドレイン電極
にITO膜を用い、画素電極にもITO膜を用いれば、
4回のホトリソグラフィー工程を経るだけで製造するこ
とができるようになり、製造時のスループットが向上
し、かつ、製造コストを削減することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0026】図1は、本発明に係わる薄膜半導体装置の
一実施例を示す構成図であって、(a)はその縦断面図
であり、(b)はその平面概要図である。
【0027】図1(a)、(b)において、1はガラス
基板、2はゲート電極(G)となる第1の導電膜、3は
ゲート絶縁膜、4は真性シリコン層、5は高濃度不純物
シリコン層、6はシリサイド層、7は第2の導電膜、8
はドレイン電極(D)及びソース電極(S)となる第3
の導電膜である。
【0028】そして、ガラス基板1上の所定の箇所に第
1の導電膜2が配置形成され、第1の導電膜2上及び第
1の導電膜2の周辺のガラス基板1上にゲート絶縁膜3
が堆積形成される。第1の導電膜2上の所定箇所にゲー
ト絶縁膜3を介して真性シリコン層4が堆積形成され、
この真性シリコン層4と同一平面上に同じくゲート絶縁
膜3を介して高濃度不純物シリコン層5が堆積形成され
る。また、高濃度不純物シリコン層5上及びそれに連な
る一部の真性シリコン層4上にそれぞれシリサイド層6
が堆積形成され、前記一部の真性シリコン層4上に堆積
形成されたシリサイド層6上に第2の導電膜7が堆積形
成される。真性シリコン層4の露出部分を間にして、一
方のシリサイド層6及びそれに連なるガラス基板1上に
ドレイン電極(D)となる第3の導電膜8が堆積形成さ
れ、他方のシリサイド層6及びそれに連なるガラス基板
1上にソース電極(S)となる第3の導電膜8が堆積形
成され、薄膜トランジスタ(TFT)が構成されてい
る。
【0029】前記構成において、ゲ−ト電極(G)とな
る第1の導電膜2にソース電極(S)の印加電位に比べ
て正のバイアス電位を印加すると、ソ−ス電極(S)と
ドレイン電極(D)間にある真性シリコン層4のチャネ
ル抵抗が小さくなり、第1の導電膜2にソース電極
(S)の印加電位に等しいバイアス電位(ゼロバイアス
電位)を印加すると、前記真性シリコン層4のチャネル
抵抗を大きくなり、それによってソ−ス電極(S)とド
レイン電極(D)間の導通、非導通が制御される。
【0030】次に、図2(a)乃至(d)及び図3
(a)乃至(c)は、本実施例によるTFTの製造プロ
セスを示す工程図である。
【0031】図2(a)乃至(d)及び図3(a)乃至
(c)において、9は外部保護膜であり、その他、図1
に示された構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付け
ている。
【0032】そして、本実施例によるTFTは、次のよ
うな工程を経て製造される。
【0033】始めに、図2(a)に示すように、ガラス
基板1を用意し、このガラス基板1上にスパッタ法を用
いて、室温の基板温度で厚さ1200Åのクローム(C
r)膜を堆積し、その後、ホトエッチング工程によって
所定パターンのゲート電極(G)となる第1の導電膜2
を形成する。
【0034】次に、図2(b)に示すように、第1の導
電膜2及びガラス基板1上に、プラズマCVD法を用い
て、300℃の基板温度で厚さ3500Åのゲート絶縁
膜3となる窒化シリコン(SiN)膜を形成し、それに
連続して、窒化シリコン(SiN)膜上に、270℃の
基板温度で厚さ400Åの非晶質シリコン(a−Si)
層を形成し、さらに、非晶質シリコン(a−Si)層上
に、スパッタ法を用いて、160℃の基板温度で厚さ6
00Åの第2の導電層7となるモリブデン(Mo)膜を
形成する。なお、窒化シリコン(SiN)膜及び非晶質
シリコン(a−Si)層の連続形成に引き続いて、非晶
質シリコン(a−Si)に対するレーザアニールを行
い、非晶質シリコン(a−Si)を結晶化させるように
してもよい。
【0035】続いて、図2(c)に示すように、ゲート
電極(G)上及びその周辺を覆うようにモリブデン(M
o)膜上にレジスト(R)を塗布し、窒化シリコン(S
iN)膜、非晶質シリコン(a−Si)層、モリブデン
(Mo)膜を島状にエッチングし、その後、温度250
℃で30分間熱処理する。この熱処理により、非晶質シ
リコン(a−Si)層とモリブデン(Mo)膜との接合
部分がシリサイド化され、シリサイド層6が形成され
る。なお、この熱処理は、窒化シリコン(SiN)膜、
非晶質シリコン(a−Si)層、モリブデン(Mo)膜
を島状にエッチングする前に行なってもよい。
【0036】次いで、図2(d)に示すように、再度、
モリブデン(Mo)膜をエッチング液に浸し、モリブデ
ン(Mo)膜をゲート電極(G)の幅より狭くなるよう
にサイドエッチングする。その後、モリブデン(Mo)
膜上のレジスト(R)を除去し、残留したモリブデン
(Mo)膜をマスクとして、イオンドーピング法により
非晶質シリコン(a−Si)層内に不純物となる燐
(P)を打ち込み、高濃度不純物シリコン層5を形成す
る。この際のイオンドーピングは、非質量分離型の装置
を用い、PH3 のガス、10kVの加速電圧、1×10
15/cm2 のドーズ量で行った。
【0037】続いて、図3(a)に示すように、シリサ
イド層6、モリブデン(Mo)膜、露出したガラス基板
1上に、220℃の基板温度で厚さ1400Åのソース
・ドレイン電極となる第3の導電膜8(ITO膜)を堆
積する。その後、このITO膜をソース・ドレイン電極
のパターンに加工し、ドライエッチング法を用いて、I
TO膜及びモリブデン(Mo)膜が配置されている部分
以外の高濃度不純物シリコン層5を除去する。
【0038】次いで、図3(b)に示すように、ITO
膜をマスクとし、モリブデン(Mo)膜をエッチングす
る。このエッチングにより、モリブデン(Mo)膜にお
いて、ITO膜とオーバーラップしていない部分が除去
される。
【0039】次に、図3(c)に示すように、ドライエ
ッチング法を用いて、ソース・ドレイン電極間にあるシ
リサイド層6を除去し、その後に、プラズマCVD法を
用いて、上側全体に外部保護膜9となる窒化シリコン
(SiN)膜を形成し、TFTが完成されるものであ
る。
【0040】なお、前記製造工程において、各部の構成
材料、各部の寸法、処理手段等については、それぞれ好
適なものの一例を挙げたものであるが、本発明の製造方
法は、そのような好適な例のものに限られず、実質的な
特性や機能に変わりがない限り、適宜、変更できること
は勿論である。以下、その変更例について、列挙する。
【0041】第1の導電膜2については、ゲートスパッ
タ法を用いて形成したクローム(Cr)膜を用いた例に
ついて述べたが、第1の導電膜7には、クローム(C
r)の他に、アルミニウム(Al)、タンタル(T
a)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)あるいはI
TO等の材料を用いることができる。
【0042】第2の導電膜7については、モリブデン
(Mo)膜を用いた例について述べたが、第2の導電膜
7には、モリブデン(Mo)の他にチタン(Ti)やタ
ンタル(Ta)等の材料を用いることができる。
【0043】ゲート絶縁膜3となる窒化シリコン(Si
N)膜については、プラズマCVD法を用いて形成する
場合、その膜厚を3500Åとすることについて述べた
が、実際上、その膜厚は1500乃至4000Åの範囲
に選ぶことができ、ゲート絶縁膜3の材料も、窒化シリ
コン(SiN)の他に、2酸化シリコン(SiO2 )、
水酸化シリコン(SiOH)または第1の導電膜2の陽
極酸化膜と窒化シリコン(SiN)との積層膜、2酸化
シリコン(SiO2 )と窒化シリコン(SiN)との積
層膜等の材料を用いることができる。
【0044】真性シリコン層4については、プラズマC
VD法を用いて、厚さ400Åの非晶質シリコン(a−
Si)層を形成することについて述べたが、その厚さは
200乃至2500Åの範囲に選ぶことができる。ま
た、非晶質シリコン(a−Si)層の形成も、レーザア
ニールあるいは熱アニールによる多結晶シリコン(p−
Si)への変換手段を用いることができ、その他に、低
圧CVD(LP−CVD)法やスパッタ法等、他の成膜
方法により形成するようにしてもよい。
【0045】高濃度不純物シリコン層5については、真
性シリコン層4に第2の導電膜7をマスクとして燐
(P)やボロン(B)等をドーピングして形成する際
に、燐(P)等のV族原子をドーピングした場合はn型
のTFTに、ボロン(B)等のIII族原子をドーピング
した場合はp型のTFTになる。このドーピング方法と
しては、非質量分離型のイオンドーピング法やプラズマ
ドーピング法が適している。
【0046】シリサイド層6については、真性シリコン
層4上に第2の導電膜7を形成した後の熱処理により形
成されるものであることは前述のとおりであるが、この
シリサイド層6は、配線として使用されるものではな
く、単に、真性シリコン層4または高濃度不純物シリコ
ン層5と第3の導電膜8との間の接触抵抗を低減するも
のであるから、ごく薄いもので足り、前記熱処理も、約
200℃程度の温度で行えばよい。なお、この熱処理温
度は、非晶質シリコン(a−Si)層の成膜温度より高
くすると、非晶質シリコン(a−Si)の膜質が劣化す
る恐れがあるので、200℃から非晶質シリコン(a−
Si)層の形成温度に至るまでの範囲内に設定すること
が好ましい。
【0047】第2の導電膜7については、非晶質シリコ
ン(a−Si)に燐(P)やボロン(B)等の不純物を
ドーピングする際のマスクとして用いる他に、高濃度不
純物シリコン層5と第3の導電膜8との接触部分に形成
されるシリサイド層6の母材としても機能する。
【0048】第3の導電膜8については、その間に与え
られるバイアス電位の極性により決められるもので、こ
こでは、特に、ソース電極(S)とドレイン電極(D)
の区別はしていない。
【0049】外部保護膜9については、プラズマCVD
法を用いて、窒化シリコン(SiN)層を形成させる他
に、2酸化シリコン(SiO2 )や他の有機膜を用いる
こともできる。
【0050】この他に、第1の導電膜2、第2の導電膜
7、第3の導電膜8の材料の選定については、製造プロ
セス上から見て、以下の条件を満たすことが望ましい。
【0051】第1に、ホトリソグラフィー工程をできる
だけ減らすために、真性シリコン層4内のチャネル上に
ある第2の導電膜7のエッチングを、第3の導電膜8を
マスクとして自己整合的に行なう場合には、第3の導電
膜8の少なくとも一部が露出した状態になる。このた
め、第2の導電膜7と第3の導電膜8とは、選択的にエ
ッチング可能になる材料を選ぶことが望ましい。
【0052】第2に、シリサイド層6は、第2の導電膜
7を堆積した後に、熱処理することにより容易に形成す
ることができるが、ソース・ドレイン電極を形成するた
めに真性シリコン層4内のチャネル上にあるシリサイド
層6を除去しなければならない。この場合、エッチング
裕度を考慮すれば、シリサイド層6は、その下地である
真性シリコン層4に対して選択的に除去できることが望
ましい。
【0053】一般に、シリサイド層6は、HF(フッ化
水素)+HNO3 (硝酸)の混合液でエッチングするこ
とができるが、そのエッチング液は、真性シリコン層4
のエッチングも行うので、前記エッチング時にチャネル
部分もエッチング除去されてしまう危険性がある。そこ
で、前記混合液以外のエッチング液を用いてエッチング
できることが望ましく、そのためのシリサイドとして
は、HF(フッ化水素)によってエッチング可能な、チ
タン(Ti)シリサイドやタンタル(Ta)シリサイド
がある。モリブデン(Mo)シリサイドは、容易に酸化
できるため、チャネル上のシリサイド層6を除去する代
わりに、酸化させる手段も有効になる。
【0054】第3に、シリサイド層6は、第2の導電膜
7の堆積後の熱処理により形成されることは前述のとお
りであるが、非晶質シリコン(a−Si)層の堆積温度
以下でシリサイド化する材料を第2の導電膜7に用いる
ことが望ましい。これは非晶質シリコン(a−Si)層
の堆積温度以上の加熱を行った場合、非晶質シリコン
(a−Si)層内の水素離脱等により、非晶質シリコン
(a−Si)層の膜質劣化が発生する恐れがあるからで
ある。
【0055】第4に、第2の導電膜7及び第3の導電膜
8をエッチングする際に、ゲート端子部等を含め、第1
の導電膜2の一部が露出している場合があるので、各導
電膜2、7、8はそれぞれ選択的にエッチングできる特
性のものが望ましい。
【0056】以上のような条件を満たす材料の組合せと
しては、例えば、第1の導電膜2にクローム(Cr)
を、第2の導電膜7にチタン(Ti)あるいはモリブデ
ン(Mo)を、第3の導電膜8にITOを用いることが
考えられる。
【0057】続く、図4は、図1に図示されたTFTを
組み込んだ液晶ディスプレイ(LCD)の構成の一例を
示す断面構成図であって、前記構成における1画素形成
部分を示すものである。
【0058】図4において、10は第1の配向膜、11
は第2の配向膜、12は対向ITO膜、13はカラーフ
ィルタ素子、14は遮光用ブラックマトリクス、15は
対向基板、16は第1の偏向板、17は第2の偏向板、
18は液晶であり、その他、図1及び図3に示された構
成要素と同じ構成要素には同じ符号を付けている。
【0059】そして、アクティブマトリクス基板となる
ガラス基板1には、一方の表面に、図1に図示されたT
FTや画素電極が配置形成されて、それらの上部に第1
の配向膜10が配置形成され、他方の表面に、第1の偏
向板16が貼付けられている。また、対向基板15に
は、一方の表面に、遮光用ブラックマトリクス14、カ
ラーフィルタ素子13、ITO対向電極12、第2の配
向膜11が順次で形成され、他方の表面に、第2の偏向
板17が貼付けられている。さらに、アクティブマトリ
クス基板と対向基板15との間には、液晶18が封入さ
れている。
【0060】前記構成による本例の液晶ディスプレイ
(LCD)の動作は、既知の液晶ディスプレイ(LC
D)の動作と実質的に同じであるので、本例の液晶ディ
スプレイ(LCD)についての動作説明は、省略する。
【0061】本例の液晶ディスプレイ(LCD)は、既
知の液晶ディスプレイ(LCD)と比較して、TFTの
非晶質シリコン(a−Si)層を薄くでき、その上に、
4回のホトリソグラフィー工程を経るだけでTFTが製
造できるために、製造時のスループットが早くなり、製
造コストを低減することができる。
【0062】次いで、図5は、図1に図示されたTFT
を画素駆動用回路に用いたアクティブマトリクス基板の
構成の一例を示す概要構成図である。
【0063】図5において、19は表示部、20は駆動
回路部、21は走査側IC、22は信号側IC、23は
TFT、24は走査ライン(ゲートライン)、25は信
号ライン、26は保持容量である。
【0064】そして、表示部19の走査ライン24の導
出側に走査側IC21が配置され、表示部19の信号ラ
イン25の導出側に駆動回路部20を介して信号側IC
22が配置される。また、回路駆動部20は、各信号ラ
イン25の一端に図示のようにそれぞれTFT23及び
付加容量26が接続されている。一方のTFT23は、
クロック信号φ1によって駆動され、他方のTFT23
は、クロック信号φ2によって駆動され、クロック信号
φ1が論理「1」の状態のとき、クロック信号φ2が論
理「0」の状態になり、逆に、クロック信号φ2が論理
「1」の状態のとき、クロック信号φ1が論理「0」の
状態となるもので、本例は、それぞれの引出線の数を既
知のものに比べて半分にするようにしたものである。
【0065】本例においては、回路駆動部20に配置さ
れるTFT23のチャネル部分は、レーザアニールによ
って形成した多結晶シリコン(pーSi)を用いてお
り、表示部19に配置されるTFT23は、非晶質シリ
コン(aーSi)を用いている。なお、表示部19に配
置されるTFT23のチャネルも、レーザアニールによ
り結晶化するようにしてもよい。
【0066】ここで、このアクティブマトリクス基板の
製造工程の一例について述べると、次のとおりである。
【0067】始めに、スパッタ法を用いて、ガラス基板
1上に厚さ1200Åのクローム(Cr)膜を堆積し、
その後、ゲート電極2及び走査ライン24をパターン加
工する。続いて、プラズマCVD法を用いて、ゲート電
極2及び走査ライン24上等に、厚さ3500Åの窒化
シリコン(SiN)膜及び厚さ400Åの非晶質シリコ
ン(a−Si)層を連続成膜する。次いで、駆動回路部
20を形成する部分だけに、220mJ/cm2 の照射
エネルギーで局所的にXeClエキシマレーザを照射
し、非晶質シリコン(aーSi)層を結晶化させる。レ
ーザ照射後に、スパッタ法を用いて、厚さ600Åのモ
リブデン(Mo)膜を成膜させ、その後、TFTを形成
する部分及び信号ライン25を形成する部分に、モリブ
デン(Mo)膜、非晶質シリコン(a−Si)層、窒化
シリコン(SiN)膜が残るようにエッチング加工を行
う。このとき、駆動回路部20は、図6(a)に示すよ
うに、モリブデン(Mo)膜、非晶質シリコン(p−S
i)層、窒化シリコン(SiN)膜となる。次いで、エ
ッチングを行った後、温度250℃で30分の熱処理を
行い、モリブデン(Mo)膜、非晶質シリコン層との界
面にシリサイド層6を形成する。続いて、モリブデン
(Mo)膜を後退エッチングし、このエッチングで残留
したモリブデン(Mo)膜をマスクとして、イオンドー
ピング法により燐(P)を打ち込み、高濃度不純物シリ
コン層5を形成する。次いで、スパッタ法を用いて、厚
さ1400ÅのITO層を堆積し、その後、ソース・ド
レイン電極及び信号ライン25をパターン加工する。続
いて、パターン加工したソース・ドレイン電極、信号ラ
イン24、モリブデン(Mo)膜の存在領域以外の非晶
質シリコン(a−Si)層をドライエッチング法で除去
し、その後、ITO層をマスクとしてモリブデン(M
o)膜のエッチングを行い、このエッチングにより、モ
リブデン(Mo)膜の中で、ITO膜とオーバーラップ
していない部分を除去する。続いて、ドライエッチング
法を用いて、ソース・ドレイン電極間のシリサイド層6
を除去し、その後、プラズマCVD法を用いて、窒化シ
リコン(SiN)膜を形成し、図6(b)に示すよう
に、TFTを完成させる。
【0068】このようなアクティブマトリクス基板を用
いて液晶ディスプレイ(LCD)を構成すれば、逆スタ
ガ構造のTFTにおいて、非晶質シリコン(a−Si)
層の膜厚が厚かったために困難であったレーザアニール
による結晶化が可能になり、性能の優れた駆動回路内蔵
型液晶表示装置を得ることができる。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による薄膜半
導体装置によれば、真性シリコン層4と高濃度不純物シ
リコン層5とを同一平面上に配置形成するようにしたの
で、高濃度不純物シリコン層5と真性シリコン層4とを
選択エッチングする必要がなくなり、真性シリコン層4
を十分に薄膜化させることが可能になる。そして、真性
シリコン層4が十分に薄膜化されたことにより、レーザ
アニール法を用いて、非晶質シリコン層を結晶化させて
製造することが容易になり、高い電界効果移動度特性を
持ったTFTを形成することができるという効果があ
る。
【0070】その上に、本発明による薄膜半導体装置に
よれば、シリサイド層6を介してソース・ドレイン電極
8と高濃度不純物シリコン層5または真性シリコン層4
との接合が可能になるので、ソース・ドレイン電極8の
形成材料に関係なく良好な接触特性が得られるという効
果もある。
【0071】また、本発明による薄膜半導体装置の製造
方法によれば、既知のこの種の薄膜半導体装置の製造時
に行われていた非晶質シリコン(a−Si)層の上側に
ある非晶質シリコン(n+−Si)層のドライエッチン
グ工程が不要になるため、非晶質シリコン(a−Si)
層、即ち、真性シリコン層4の薄膜化が可能になり、レ
ーザアニールによる結晶化プロセスの適用が可能になっ
て、製造工程のスループットを向上させることができる
という効果がある。
【0072】さらに、本発明による薄膜半導体装置を液
晶ディスプレイにおいてTFTとして用いれば、最低4
回のホトリソグラフィー工程を経るだけでアクティブマ
トリクス基板を製造することができるという効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる薄膜半導体装置の一実施例を示
す構成図である。
【図2】本実施例によるTFTの製造プロセスの前半部
を示す工程図である。
【図3】本実施例によるTFTの製造プロセスの前半部
を示す工程図である。
【図4】図1に図示されたTFTを組み込んだ液晶ディ
スプレイ(LCD)の構成の一例を示す断面構成図であ
る。
【図5】図1に図示されたTFTを画素駆動用回路に用
いたアクティブマトリクス基板の構成の一例を示す概要
構成図である。
【図6】図5に図示されたアクティブマトリクス基板に
用いられるTFTの製造プロセスを示す工程図である。
【図7】既知の逆スタガ構造のTFTの構成の1例を示
す縦断面図である。
【図8】既知の逆スタガ構造のTFTの構成の他の例を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 ゲート電極(G)となる第1の導電膜 3 ゲート絶縁膜 4 真性シリコン層 5 高濃度不純物シリコン層 6 シリサイド層 7 第2の導電膜 8 ドレイン電極(D)及びソース電極(S)となる第
3の導電膜 9 外部保護膜 10 第1の配向膜 11 第2の配向膜 12 対向ITO膜 13 カラーフィルタ素子 14 遮光用ブラックマトリクス 15 対向基板 16 第1の偏向板 17 第2の偏向板 18 液晶 19 表示部 20 駆動回路部 21 走査側IC 22 信号側IC 23 TFT 24 走査ライン(ゲートライン) 25 信号ライン 26 保持容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/316 M 7352−4M 21/318 M 7352−4M 29/40 A 8826−4M

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に、順次、ゲート電極、ゲー
    ト絶縁膜、シリコン層、ソース・ドレイン電極が配置さ
    れてなる逆スタガ構造の薄膜半導体装置において、前記
    シリコン層は、同一平面上に配置形成された真性シリコ
    ン層と高濃度不純物シリコン層とからなり、前記ソース
    ・ドレイン電極は、前記一部の真性シリコン層上及び前
    記高濃度不純物シリコン層上に形成されたシリサイド
    層、前記一部の真性シリコン層上に形成の前記シリサイ
    ド層上に配置された第1の導電膜をそれぞれ介して、前
    記シリサイド層上及び前記第1の導電膜上にそれぞれ配
    置形成された第2の導電膜で構成されていることを特徴
    とする薄膜半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の導電膜と前記第2の導電膜
    (前記ソース・ドレイン電極)とは、エッチングレート
    の異なる異種材料で構成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の薄膜半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲート電極と前記第1の導電膜と
    は、エッチングレートの異なる異種材料で構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の薄膜半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の導電膜は、モリブデン(M
    o)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、クローム
    (Cr)、タングステン(W)の中の1つの材料で構成
    されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載の薄膜半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記薄膜半導体装置は、アクティブマト
    リクス型液晶表示装置における各画素を選択するための
    スイッチング用薄膜トランジスタであることを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれかに記載の薄膜半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記スイッチング用薄膜トランジスタ
    は、前記ソース・ドレイン電極がITOで構成されてい
    ることを特徴とする請求項5に記載の薄膜半導体装置。
  7. 【請求項7】 以下の各工程を経て製造されることを特
    徴とする薄膜半導体装置の製造方法。 1.絶縁基板上の所定箇所にゲート電極を形成する工
    程、 2.前記絶縁基板上及び前記ゲート電極上にゲート絶縁
    膜を堆積する工程、 3.前記ゲート絶縁膜上に非結晶シリコン層を堆積する
    工程、 4.前記非結晶シリコン層上に第1の導電膜を堆積する
    工程、 5.前記ゲート絶縁膜、非結晶シリコン層、第1の導電
    膜をそれぞれ島状に加工する工程、 6.シリサイド層を形成するための熱処理工程、 7.前記第1の導電膜を後退エッチングする工程、 8.イオンドーピング法により前記非結晶シリコン中に
    不純物を打ち込み、高濃度不純物シリコン層を形成する
    工程、 9.ソース・ドレイン電極(第2の導電膜)を形成する
    工程、 10.前記第1の導電膜及び前記ソース・ドレイン電極
    に被覆されていない部分の高濃度不純物シリコン層を選
    択除去する工程、 11.前記ソース・ドレイン電極に被覆されていない部
    分の前記第1の導電膜及び前記シリサイド層を除去する
    工程、 12.全面に保護膜を形成する工程。
  8. 【請求項8】 前記3.の工程の後に、成膜された前記
    非結晶シリコン層をレーザ照射によって多結晶化する工
    程を有することを特徴とする請求項7に記載の薄膜半導
    体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2011029411A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 V Technology Co Ltd 薄膜トランジスタ、その製造方法及び液晶表示装置

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