JP2001092051A - 放射線画像読取装置 - Google Patents

放射線画像読取装置

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JP2001092051A
JP2001092051A JP26421599A JP26421599A JP2001092051A JP 2001092051 A JP2001092051 A JP 2001092051A JP 26421599 A JP26421599 A JP 26421599A JP 26421599 A JP26421599 A JP 26421599A JP 2001092051 A JP2001092051 A JP 2001092051A
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radiation
sheet
stimulable phosphor
phosphor sheet
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JP26421599A
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Kimihiko Sato
公彦 佐藤
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影時に蓄積性蛍光体シートに照射された放
射線量を正確に推定する。 【解決手段】 放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光
体シートの両面から放射線画像の読取りを行う。この読
取りの際に、輝尽発光光の光量が大きいと読取りを行う
PMTにおいて得られる画像信号が飽和してしまう場合
がある。したがって、輝尽発光光の発光量が少ないシー
トの裏面側から発せられる輝尽発光光を検出するPMT
51Aにおいて得られる画像信号に基づいて、推定手段
101において撮影時に蓄積性蛍光体シートに照射され
た放射線量Xを推定する。推定された放射線量Xに基づ
いて、駆動制御手段102において、蓄積性蛍光体シー
トの残存放射線エネルギーを消去する消去部のシートを
搬送するローラを駆動するモータ94,96の回転速度
を調整して、シートの残存放射線エネルギーの消去時間
を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線画像が蓄積
記録された蓄積性蛍光体シートに励起光を照射し、蓄積
記録された放射線画像に応じて輝尽発光する輝尽発光光
を検出して放射線画像を読取る放射線画像読取装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、放射線(X線、α線、β線、
γ線、電子線、紫外線等)を照射するとこの放射線エネ
ルギーの一部が蓄積され、その後可視光等の励起光を照
射すると蓄積されたエネルギーに応じた光量の輝尽発光
光を放射する蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用し
て、人体等の被写体の放射線画像を一旦シート状の蓄積
性蛍光体に撮影記録し、蓄積性蛍光体シートをレーザ光
等の励起光で走査して輝尽発光光を発生させ、得られた
輝尽発光光をフォトマルチプライヤ(以下PMTとす
る)等の光電読取手段により光電的に読取って画像信号
を得、この画像信号に基づいて被写体の放射線画像を写
真感光材料等の記録材料、CRT等に可視像として出力
させる放射線記録再生システムが提案されている(特開
昭55-12429号、同56-11395号、同55-0163472号、同56-1
64645 号、同55-116340 号等)。
【0003】一方、本出願人により蓄積性蛍光体シート
を循環通路に沿って搬送させる循環搬送手段、この循環
通路上にあって蓄積性蛍光体シートに被写体の放射線画
像を撮影する画像記録部、循環通路上にあってこの撮影
された放射線画像を読取る画像読取部、循環通路上にあ
って放射線画像を読取後の蓄積性蛍光体シートに対して
光や熱を照射して、シートに残存する放射線エネルギー
を放出させる消去部からなるいわゆるビルトインタイプ
の放射線画像読取装置が提案されており(特開昭58-200
269号、同59-192240 号、特開平3-238441号等)、蓄積
性蛍光体シートを繰り返し利用して蓄積性蛍光体シート
の効率的運用を実現している。
【0004】また、上述した輝尽発光光を光電的に読取
る方法として、蓄積性蛍光体シートの両面に各別にPM
Tを配設して、蓄積性蛍光体シートの両面または片面に
のみ励起光を照射し、この励起光の照射により蓄積性蛍
光体シートの両面からそれぞれ発せられる輝尽発光光を
各PMTにより光電的に検出する放射線画像読取装置が
提案されている(例えば、特開昭55-87970号)。このよ
うな放射線画像読取装置は、蓄積性蛍光体シートに1つ
の放射線画像が蓄積記録され、かつ蓄積性蛍光体シート
の両面から読取りを行うようにPMTを配し、これによ
り輝尽発光光を検出するため、集光効率が向上し、得ら
れた2つの画像信号を所定の加算比で加算することによ
りS/Nがより改善された画像信号を得ることができ
る。
【0005】ところで、蓄積性蛍光体シートにおいて
は、シートに照射される放射線量が大きいほど放射線画
像の読取後にシートに残存する放射線エネルギーも大き
くなる。したがって、上記消去部では、残存放射線エネ
ルギーすなわちシートに照射された放射線量に応じて、
消去時間やシートに照射する光、熱の照射量を調整する
必要がある。このため、光電読取手段において得られる
画像信号の最大値を検出し、この最大値に基づいてシー
トに照射された放射線量を推定して、消去時間やシート
に照射する光、熱の照射量を制御している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、画像のS/Nを
向上させるために、励起光量を大きくすることにより輝
尽発光光の光量を大きくして放射線画像の読取りを行う
ようになってきている。しかしながら、図6に示すよう
に、励起光の光量を大きくすると輝尽発光光の光量も大
きくなるため、光電読取手段において得られる画像信号
が飽和してしまう場合がある。このように画像信号が飽
和してしまうと、画像信号値と撮影時に蓄積性蛍光体シ
ートに照射された放射線量とが対応しなくなるため、撮
影時にシートに照射された放射線量を正確に推定するこ
とができなくなる。したがって、例えば上記消去部にお
いて、シートの残存の放射線エネルギーに対しての適切
な消去状態を制御することができなくなってしまう。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、シートに残存する放射線量を正確に推定できる放射
線画像読取装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による放射線画像
読取装置は、被写体を透過した放射線が照射されること
により、該被写体の放射線画像が蓄積記録された蓄積性
蛍光体シートに励起光を照射する励起光源と、該励起光
の照射により前記シートの両面から発せられる輝尽発光
光をそれぞれ光電的に検出可能なように、該シートの両
面に格別に配設された2つの光電読取手段とを有する画
像読取部を備えた放射線画像読取装置において、前記2
つの光電読取手段のうち、いずれか一方の光電読取手段
による検出結果に基づいて、前記蓄積性蛍光体シートに
照射される放射線量を推定する推定手段を備えたことを
特徴とするものである。
【0009】ここで、「シートの両面から発せられる輝
尽発光光をそれぞれ光電的に検出可能なように」とした
のは、本発明による放射線画像読取装置においては、シ
ートの両面から発せられる輝尽発光光を検出する場合の
みならず、シートの片面から発せられる輝尽発光光を検
出する場合もあるからである。
【0010】なお、本発明による放射線画像読取装置に
おいては、前記一方の光電読取手段は、前記蓄積性蛍光
体シートから発せられる輝尽発光光の光量が小さい側に
配設された光電読取手段であることが好ましい。
【0011】また、本発明による放射線画像読取装置に
おいては、前記一方の光電読取手段は、前記蓄積性蛍光
体シートから発せられる輝尽発光光の光量が大きい側に
配設された光電読取手段であることが好ましい。
【0012】さらに、本発明による放射線画像読取装置
においては、前記2つの光電読取手段における検出結果
を比較し、該比較結果に基づいて前記一方の光電読取手
段を選択する選択手段をさらに備えることが好ましい。
【0013】また、本発明による放射線画像読取装置に
おいては、前記画像読取部において画像読取りが行われ
た後のシートに残存する残存放射線画像を消去する消去
手段と、前記推定手段において推定された放射線量に基
づいて、前記残存放射線画像の消去状態を制御する制御
手段をさらに備えることが好ましい。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、シートの両面から発せ
られる輝尽発光光をそれぞれ光電的に検出可能な2つの
光電読取手段のうち、いずれか一方の光電読取手段によ
る検出結果に基づいて、シートに照射される放射線量を
推定するようにしたものである。このため、上記一方の
光電読取手段を、蓄積性蛍光体シートから発せられる輝
尽発光光の光量が小さい側に配設された光電読取手段と
すれば、輝尽発光光の光量が大きくて輝尽発光光の光量
が大きい側に配設された光電読取手段においては、得ら
れる画像信号が飽和してしまう場合にも、得られる画像
信号は輝尽発光光の光量が大きい側の光電読取手段にお
いて得られる画像信号と比較して信号値が小さく飽和す
ることがないため、撮影時にシートに照射された放射線
量を正確に推定することができる。
【0015】一方、輝尽発光光の光量が全体的に小さい
場合には、輝尽発光光の光量が小さい側に配設された光
電読取手段では、検出される輝尽発光光の光量が小さす
ぎて画像信号が検出されないことがあり、その結果撮影
時の放射線量を正確に推定することができない場合があ
る。このような場合には、上記一方の光電読取手段を、
輝尽発光光の光量が大きい側に配設された光電読取手段
とすれば、信号値が検出されないことはないため、撮影
時の放射線量を正確に推定することができる。
【0016】また、2つの光電読取手段における検出結
果を比較し、比較結果に基づいて上記一方の光電読取手
段を選択するようにすれば、シートから発せられる輝尽
発光光の光量に応じて、輝尽発光光の光量が少ない側お
よび多い側の光電読取手段を適切に選択してシートに照
射された放射線量を推定することができる。
【0017】さらに、画像読取部において画像の読取り
が行われた後のシートに残存する消去手段を備えるもの
とした場合に、推定された放射線量に基づいて残存放射
線画像の消去状態を制御すれば、撮影時にシートに照射
された放射線量に応じて適切に消去状態を制御できるた
め、残存放射線画像を確実に消去することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態について説明する。
【0019】図1は本発明の実施形態による放射線画像
読取装置を適用した放射線画像記録読取装置の構成を示
す斜視図、図2は放射線画像記録読取装置の内部構成を
示す図である。
【0020】放射線画像記録読取装置20は、基台22
から上方に突設された昇降部24を備え、この昇降部2
4には、装置本体26がボールネジやシリンダ等の図示
しないアクチュエータを介して昇降自在に支持される。
装置20は装置本体26内で2枚の蓄積性蛍光体シート
Sを循環させ、被写体の放射線画像情報の記録および読
取り作業を繰り返し行うよう機能する。
【0021】図2に示すように、装置本体26内には、
蓄積性蛍光体シートSに被写体の放射線画像を蓄積記録
する撮影部30と、放射線画像が蓄積記録された蓄積性
蛍光体シートSに励起光であるレーザ光Lを照射して放
射線画像を光電的に読取る読取部32と、放射線画像の
読取り後に蓄積性蛍光体シートSに残存する放射線画像
を消去する消去部34と、撮影部30、読取部32およ
び消去部34を通る所定の循環経路に沿って2枚の蓄積
性蛍光体シートSを循環搬送する循環搬送系36とを備
える。なお、蓄積性蛍光体シートSは透明なベースを使
用しており、撮影面(蛍光体層側)に後述するようにレ
ーザ光Lが照射されると、撮影面の裏面側からも同時に
輝尽発光光が発せられる。なお、本実施形態において
は、蓄積性蛍光体シートSの撮影部30において放射線
が照射される側の面を表面、放射線が照射される側とは
反対側の面を裏面とする。
【0022】撮影部30は、装置本体26の前面側に装
着される撮影カバー38を備え、この撮影カバー38に
は、被写体が配置される側からフォトタイマ40および
グリッド42が順次配置され、さらにこのグリッド42
側には、蓄積性蛍光体シートSを撮影位置に保持するた
めの揺動自在な押え板44が装着される。そして、不図
示の放射線源から発せられて被写体を透過した放射線
が、撮影部30において撮影位置に保持された蓄積性蛍
光体シートSに照射されて、被写体の放射線画像が蓄積
性蛍光体シートSに蓄積記録される。
【0023】読取部32は、撮影部30と略平行に配設
されており、蓄積性蛍光体シートSを鉛直下方向(矢印
X方向)に副走査する副走査搬送手段46と、副走査搬
送されている蓄積性蛍光体シートSに励起光としてのレ
ーザ光Lを略水平方向に照射して主走査する励起光源4
8とを備える。
【0024】励起光源48はレーザ光Lを一旦鉛直下方
向に出射する。そして出射したレーザ光Lは光学系50
により略水平方向(矢印Y方向)に反射され、これによ
りレーザ光Lが蓄積性蛍光体シートSに照射される。蓄
積性蛍光体シートSのレーザ光Lの照射位置近傍には、
このレーザ光Lの照射によって蓄積性蛍光体シートSの
裏面および表面からそれぞれ発せられる輝尽発光光を集
光する第1および第2の集光ガイド51,52が配置さ
れている。この集光ガイド51,52には輝尽発光光を
光電変換して放射線画像を表す画像信号を得るフォトマ
ルチプライヤ(PMT)51A,52Aが接続されて集
光手段53が構成されている。なお、PMT51Aはシ
ートSの裏面側から発せられる輝尽発光光を検出するも
のであり、PMT52AはシートSの表面側から発せら
れる輝尽発光光を検出するものである。したがって、以
降の説明においてはPMT51Aを裏面側PMT、PM
T52Aを表面側PMTとする。
【0025】副走査搬送手段46は、鉛直方向(矢印X
方向)に互いに所定間隔離間して配置されている第1お
よび第2ローラ対54,56を備える。第1および第2
ローラ対54,56は、モータ58に連結されるベル
ト、プーリ手段等の伝導手段(不図示)を介して周期的
に回転駆動される。
【0026】消去部34は、撮影部30および読取部3
2と略平行に配列され、鉛直方向に延在する複数の消去
用光源60を備えている。なお、消去用光源60は水平
方向に延在して配置されていてもよい。
【0027】循環搬送系36は、撮影部30と読取部3
2のと間に配置され、蓄積性蛍光体シートSを180°
旋回させて撮影部30から読取部32に搬送する旋回搬
送手段62を備える。この旋回搬送手段62は、撮影部
30のシート出入口近傍に配置されるローラ対64と、
読取部32の上方に配置されるローラ対66と、これら
のローラ対64,66の間に設けられた、湾曲形成され
た湾曲ガイド板68,70と、湾曲ガイド板68,70
の下方に配置された複数のガイドローラ72とを備えて
いる。湾曲ガイド板68,70は、蓄積性蛍光体シート
Sの放射線画像の記録および読取りを行わない両側部
(以下耳部とする)を案内するために幅狭に構成されて
いる。ローラ対64,66はモータ74により回転駆動
される。
【0028】ローラ対66の下方には、蓄積性蛍光体シ
ートSの耳部両面を案内する一対のガイド板76が読取
部32に向かって設けられるとともに、この読取部32
の出口側には、蓄積性蛍光体シートSを鉛直下方から湾
曲させて鉛直上方向に案内するための耳部案内用の湾曲
ガイド板78,80が配置される。湾曲ガイド板80の
端部は、鉛直上方向に直線上に延在している。
【0029】湾曲ガイド板78,80の間には、モータ
82により回転駆動されるローラ対84が配設されてい
る。ローラ対84の近傍から集光ガイド52側に向かっ
て水平方向にガイド板86が延在し、このガイド板86
の端部には、湾曲ガイド板88を介して鉛直方向に延在
するガイド板90が設けられる。このガイド板90は消
去部34に沿って延在してその上部側に湾曲ガイド板9
2が設けられ、この湾曲ガイド板92の端部が湾曲ガイ
ド板68に対応して配置される。ガイド板90の下方お
よび上方には、それぞれモータ94,96により回転駆
動されるローラ対98,99が配置される。なお、モー
タ94,96は後述する制御手段100によりその駆動
が制御される。
【0030】図3は、制御手段100の構成を示す概略
ブロック図である。図3に示すように、制御手段100
は、裏面側PMT51Aにおいて得られる画像信号S1
に基づいて、撮影部30において被写体を透過して蓄積
性蛍光体シートSに照射された放射線量Xを推定する推
定手段101と、この放射線量Xに基づいてモータ9
4,96の駆動を制御することにより、消去部34にお
けるシートSへの消去光の照射時間を制御する駆動制御
手段102とを備える。
【0031】推定手段101においては、画像信号S1
の最大値に基づいて、撮影時の放射線量Xが推定され
る。具体的には、推定手段101には図4に示すような
画像信号S1の信号値の最大値と照射放射線量との関係
を表すテーブルが記憶されており、このテーブルを参照
して撮影時の照射放射線量を推定するものである。ここ
で、シートSへの照射放射線量とシートSから発せられ
る輝尽発光光の光量との関係および輝尽発光光の光量と
画像信号との関係を図5の第1象限および第2象限に示
す。図5に示すようにシートSの表裏において得られる
輝尽発光光の光量の関係は、表側が大きく裏側が小さく
なる。そして、図5の第1および第2象限に示す関係に
基づいて、シートSへの照射放射線量と画像信号との関
係を求めると図5の第3象限に示すものとなる。なお、
図5においては表面側の画像信号の関係を実線、裏面側
の画像信号の関係を破線で示す。図5の実線に示すよう
に、照射放射線量が一定値(ここではT0)以上になる
と、表面側PMT52Aから出力される画像信号は一定
値SAに飽和してしまうため、得られる画像信号は照射
放射線量を正確に反映しないものとなる。一方、図5の
破線に示すように、裏面側PMT51Aにおいて検出さ
れる輝尽発光光の光量は、PMT52Aにおいて検出さ
れる輝尽発光光の光量より小さく、得られる画像信号は
表面側と比較してT1となる照射放射線量まで飽和しな
いため、その信号値は表面側の信号値と比較して照射放
射線量を正確に表すものとなる。したがって、本実施形
態においては、裏面側PMT51Aにおいて得られる画
像信号に基づいて、撮影時にシートSに照射された放射
線量Xを推定し、この放射線量Xに基づいて駆動制御手
段102において、モータ94,96の駆動を制御し
て、消去部34でのシートSの残存放射線エネルギーの
消去時間を制御するようにしたものである。
【0032】駆動制御手段102においては、下記のよ
うにしてモータ94,96の駆動が制御される。すなわ
ち、蓄積性蛍光体シートSに照射される放射線量が大き
いほど蓄積記録される放射線エネルギーも大きくなるた
め、得られる画像信号の信号値も大きくなり、これに伴
って放射線画像の読取後にシートに残存する放射線エネ
ルギーも大きくなる。したがって、駆動制御手段102
は、推定手段101において推定された放射線量Xが大
きいほど、シートSへの消去光の照射時間が長くなるよ
うに、モータ94,96の駆動速度を小さくして消去部
34を通過する蓄積性蛍光体シートSの搬送時間を長く
する。逆に、推定された放射線量が小さい場合には、消
去光の照射時間を短くしても、シートSの残存放射線エ
ネルギーは消去されるため、モータ94,96の駆動速
度を大きくして、効率よく残存放射線エネルギーを消去
を行う。
【0033】次いで、このように構成される放射線画像
記録読取装置20の動作について説明する。
【0034】装置本体26には、2枚の蓄積性蛍光体シ
ートSが収容されており、一方の蓄積性蛍光体シートS
が撮影部30に配置される際、他方の蓄積性蛍光体シー
トSが消去部34に待機されている(図2参照)。撮影
部30では押え板44が不図示の被写体側に揺動され、
この押え板44を介して蓄積性蛍光体シートSが撮影位
置に保持された状態で、蓄積性蛍光体シートSへの被写
体の放射線画像の記録が行われる。
【0035】撮影後の蓄積性蛍光体シートSは、押え板
44と一体的に内方に揺動した後、ローラ対64側に送
り出される。ローラ対64は、モータ74を介して回転
駆動されており、このローラ対64の回転作用下に蓄積
性蛍光体シートSが旋回搬送手段62に送られる。この
旋回搬送手段62では、湾曲ガイド板68,70および
複数のガイドローラ72の案内作用下に蓄積性蛍光体シ
ートSの撮影面が他の部材と接触することなく、この蓄
積性蛍光体シートSが180°旋回されてローラ対66
に送られた後、このローラ対66の回転作用下に鉛直方
向に配置されているガイド板76に受け渡される。蓄積
性蛍光体シートSは、耳部をガイド板76に案内されて
読取部32を構成する副走査搬送手段46に送られる。
【0036】副走査搬送手段46では、モータ58の駆
動作用下にそれぞれ上下に配置されている第1および第
2ローラ対54,56の駆動により、蓄積性蛍光体シー
トSが第1および第2ローラ対54,56に挟持されて
矢印X方向(鉛直下方向)に副走査搬送される。
【0037】蓄積性蛍光体シートSが読取部32に送り
込まれると、励起光源48からレーザ光Lが出射され、
このレーザ光Lが一旦鉛直下方向に進んだ後、光学系5
0により略水平方向(矢印Y方向)に反射され、蓄積性
蛍光体シートSの撮影面に照射されて主走査が行われ
る。レーザ光Lの照射により蓄積性蛍光体シートSの撮
影面および裏面側から輝尽発光光が生じ、この輝尽発光
光が集光ガイド51,52を介して集光されてPMT5
1A,52Aにより光電的に読取られ放射線画像を表す
画像信号が得られる。なお、裏面側PMT51Aにおい
て得られる画像信号S1は制御手段100に入力され
る。
【0038】制御手段100の推定手段101において
は、画像信号S1の最大値に基づいて、撮影時にシート
Sに照射された放射線量Xが推定される。そして駆動制
御手段102は推定された放射線量Xに基づいて、モー
タ94,96の駆動を制御する。
【0039】上記のように、読取部32を介して放射線
画像の読取りが行われている際、蓄積性蛍光体シートS
の読取り先端側が、湾曲ガイド板78,80に案内され
てローラ対84の回転作用下に鉛直下方向から鉛直上方
向に向かって搬送される。そして、蓄積性蛍光体シート
Sの全体の読取りが終了した後、この蓄積性蛍光体シー
トSの読取り後端側がローラ対84の近傍まで送り出さ
れた状態で、ローラ対84がモータ82の作用下に逆方
向に回転される。
【0040】このため、蓄積性蛍光体シートSはその撮
影面を下側にしてガイド板86に沿って一旦水平方向に
搬送された後、湾曲ガイド板88を介して鉛直上方向に
向かって搬送される。ここで、モータ94の作用下にロ
ーラ対98が回転駆動され、蓄積性蛍光体シートSがガ
イド板90の案内作用下に鉛直上方向に搬送される。そ
して、消去部34を構成する消去用光源60が点灯さ
れ、蓄積性蛍光体シートSに残存する放射線画像の消去
が行われる。この際、駆動制御手段102によりシート
Sの残存放射線エネルギーに応じて、モータ94,96
の駆動速度が制御されるため、シートSに残存する放射
線エネルギーは確実に消去されることとなる。消去後の
蓄積性蛍光体シートSは、消去部34に待機されてい
る。
【0041】一方、撮影部30で蓄積性蛍光体シートS
に放射線画像の記録を行っている際に、消去部34に待
機されていた別の蓄積性蛍光体シートSは、上記のよう
に撮影後の蓄積性蛍光体シートSが読取部32において
読取処理が行われている間、モータ96により回転駆動
されるローラ対99に挟持されて湾曲ガイド板92の案
内作用下に湾曲ガイド板68に送られる。さらに、ロー
ラ対64が撮影終了時とは逆方向に回転されることによ
って、別の蓄積性蛍光体シートSが撮影部30に送り込
まれる。この別の蓄積性蛍光体シートSは、押え板44
の揺動作用下に撮影部30に対して位置決め保持された
状態で、図示しない被写体の放射線画像の記録処理が行
われる。
【0042】このように、本実施形態による放射線画像
読取装置においては、裏面側PMT51Aにおいて得ら
れる画像信号に基づいて撮影時にシートSに照射された
放射線量Xを推定し、この放射線量Xに基づいて消去部
34における消去時間を制御するようにしたため、PM
T51Aにおいて出力される画像信号が飽和することな
く、正確に撮影時の放射線量を推定することができる。
したがって、消去部34における消去時間を精度よく求
めることができ、これにより効率よくシートSに残存す
る放射線エネルギーを消去することができる。
【0043】なお、上記実施形態においては、撮影時の
放射線量に基づいて消去部34における消去時間を制御
しているが、消去部34における消去用光源60の光量
を制御するようにしてもよい。すなわち、撮影時の放射
線量が大きい場合には残存放射線エネルギーも大きいた
め、消去用光源60の光量を大きくし、逆に撮影時の放
射線量が小さい場合には残存放射線エネルギーが小さい
ため、消去用光源60の光量を小さくするように制御す
ればよい。
【0044】また、上記実施形態においては、透明ベー
スの蓄積性蛍光体シートSを使用して撮影を行い、シー
トSの両面から放射線画像の読取りを行っているが、不
透明ベースの蓄積性蛍光体シートSを使用して、シート
Sの片面から放射線画像の読取りを行うようにしてもよ
い。この場合は、撮影時の放射線量を推定するために
は、表面側PMT52Aにおいて得られる画像信号を用
いればよい。なお、この場合は制御手段100にシート
Sの種類に応じてPMT51A,52Aの駆動を切り替
える切替手段を設けておき、この切替手段により推定手
段101において放射線量推定に使用するPMT51
A,52Aを選択すればよい。また、この場合、表面側
PMT52Aにおいては得られる画像信号が飽和してし
まう場合もあるため、シートSからの放射線画像の読取
り中に裏面側PMT51Aを駆動しておき、シートSの
表面から裏面側にわずかに回り込む輝尽発光光を裏面側
PMT51Aにより検出して画像信号を得、この画像信
号に基づいて撮影時の放射線量を推定してもよい。
【0045】また、上記実施形態においては、裏面側P
MT51Aにおいて得られる画像信号に基づいて撮影時
の放射線量を推定しているが、撮影時にシートSに照射
された放射線量が非常に小さい場合には、シートSの裏
面から発せられる輝尽発光光の光量が非常に少なくなる
ため、裏面側PMT51Aにおいて得られる画像信号の
信号値も小さくなり、正確に放射線量を推定できない場
合もある。このため、表面側PMT52Aおよび裏面側
PMT51Aの双方における画像信号の最大値を検出
し、この最大値に応じて放射線量推定に使用するPMT
51A,51Bを切り替えるようにしてもよい。すなわ
ち、表面側PMT52Aにおいて得られた画像信号の最
大値が飽和画像信号SAに達していない場合には、表面
側PMT52Aにおいて得られた画像信号の最大値を使
用した方がより正確に撮影時の放射線量を推定でき、逆
に表面側PMT52Aにおいて得られた画像信号の最大
値が飽和画像信号SAに達している場合には、裏面側P
MT51Aにおいて得られた画像信号の最大値を使用し
た方がより正確に撮影時の放射線量を推定できる。この
ように、PMT51A,52Aにおいて得られる画像信
号に応じて放射線量推定に使用するPMTを切り替える
ことにより、より正確に撮影時の放射線量を推定するこ
とができる。
【0046】さらに、上記実施形態においては、本発明
による放射線画像読取装置をビルトインタイプの放射線
画像記録読取装置に適用しているが、本発明による放射
線画像読取装置を単独で用いるようにしてもよい。この
場合は、消去部34は放射線画像読取装置とは別個に設
けられ、この別個に設けられた消去部34での消去状態
が放射線画像読取装置において推定された撮影時の放射
線量に基づいて制御される。
【0047】さらに、上記実施形態においては、推定し
た放射線量に基づいて消去部34における消去状態を制
御しているが、画像の再生時に推定した放射線量を表示
してもよく、推定した放射線量を被爆量の管理や撮影条
件の管理に使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による放射線画像読取装置を
適用した放射線画像記録読取装置の構成を示す斜視図
【図2】本発明の実施形態による放射線画像記録読取装
置の内部構成を示す図
【図3】制御手段の構成を示す概略ブロック図
【図4】照射放射線量と信号値との関係を示すグラフ
【図5】PMTにおいて検出する輝尽発光光の光量と出
力する画像信号との関係を示すグラフ
【図6】励起光の光量と画像信号との関係を示すグラフ
【符号の説明】
20 放射線画像記録読取装置 24 昇降部 26 装置本体 30 撮影部 32 読取部 34 消去部 36 循環搬送系 48 励起光源 51,52 集光ガイド 51A,52A PMT 62 旋回搬送手段 100 制御手段 101 推定手段 102 駆動制御手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を透過した放射線が照射されるこ
    とにより、該被写体の放射線画像が蓄積記録された蓄積
    性蛍光体シートに励起光を照射する励起光源と、該励起
    光の照射により前記シートの両面から発せられる輝尽発
    光光をそれぞれ光電的に検出可能なように、該シートの
    両面に格別に配設された2つの光電読取手段とを有する
    画像読取部を備えた放射線画像読取装置において、 前記2つの光電読取手段のうち、いずれか一方の光電読
    取手段による検出結果に基づいて、前記蓄積性蛍光体シ
    ートに照射される放射線量を推定する推定手段を備えた
    ことを特徴とする放射線画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記一方の光電読取手段は、前記蓄積性
    蛍光体シートから発せられる輝尽発光光の光量が小さい
    側に配設された光電読取手段であることを特徴とする請
    求項1記載の放射線画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記一方の光電読取手段は、前記蓄積性
    蛍光体シートから発せられる輝尽発光光の光量が大きい
    側に配設された光電読取手段であることを特徴とする請
    求項1記載の放射線画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記2つの光電読取手段における検出結
    果を比較し、該比較結果に基づいて前記一方の光電読取
    手段を選択する選択手段をさらに備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の放射線画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記画像読取部において画像読取りが行
    われた後のシートに残存する残存放射線画像を消去する
    消去手段と、 前記推定手段において推定された放射線量に基づいて、
    前記残存放射線画像の消去状態を制御する制御手段をさ
    らに備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか
    1項記載の放射線画像読取装置。
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