JP2000147697A - 放射線画像情報読取装置 - Google Patents

放射線画像情報読取装置

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JP2000147697A
JP2000147697A JP10323360A JP32336098A JP2000147697A JP 2000147697 A JP2000147697 A JP 2000147697A JP 10323360 A JP10323360 A JP 10323360A JP 32336098 A JP32336098 A JP 32336098A JP 2000147697 A JP2000147697 A JP 2000147697A
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stimulable phosphor
phosphor sheet
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Masakazu Nakajo
正和 中條
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で、蓄積性蛍光体シートの耐久性を
有効に向上させ、高品質な放射線画像情報を得ることを
可能にする。 【解決手段】蓄積性蛍光体シートSに励起光を照射して
放射線画像情報を光電的に読み取る読取部32と、読み
取り後に前記蓄積性蛍光体シートSに残存する放射線画
像情報を消去する消去部34と、装置本体26内で前記
蓄積性蛍光体シートSの表面にシリコンを塗布する保護
部材塗布部102とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄積性蛍光体シー
トを用いて被写体の放射線画像情報の読み取り作業を行
う放射線画像情報読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)
を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦記
録し、この放射線画像情報を写真フイルム等の写真感光
材料等に再生し、あるいはCRT等に可視像として出力
させるシステムが知られている。
【0003】蓄積性蛍光体は、放射線(X線、α線、γ
線、電子線、紫外線等)の照射によりこの放射線エネル
ギの一部を蓄積し、後に可視光等の励起光の照射によっ
て、蓄積されたエネルギに応じて輝尽発光を示す蛍光体
をいう。この蓄積性蛍光体は、取り扱いの容易性等か
ら、通常、シート状である蓄積性蛍光体シートとして使
用されている。
【0004】上記システムでは、例えば、蓄積性蛍光体
シートに被写体の放射線画像情報を一旦記録する撮影部
と、前記放射線画像情報が記録された前記蓄積性蛍光体
シートに励起光を照射して前記放射線画像情報を光電的
に読み取る読取部と、読み取り後に前記蓄積性蛍光体シ
ートに残存する放射線画像情報を消去する消去部とを一
体的に組み込み、該蓄積性蛍光体シートを装置内で循環
または往復させる、所謂、ビルトイン方式の放射線画像
情報読取装置が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の蓄積
性蛍光体シートの表面には、損傷防止用の保護部材とし
てシリコンが塗布されている。このため、蓄積性蛍光体
シートが放射線画像情報読取装置内で繰り返し使用され
ると、前記蓄積性蛍光体シートの表面が搬送系と接触し
て発生する搬送摩耗によってこの表面からシリコンが削
り取られてしまう。これにより、蓄積性蛍光体シートの
表面に汚れが付着し、あるいは、この表面に傷が発生
し、高品質な放射線画像情報を得ることができないとい
う問題が指摘されている。
【0006】なお、この種の問題は、放射線画像情報が
記録された蓄積性蛍光体シートを収容したカセッテを装
填する装填部と、この蓄積性蛍光体シートに励起光を照
射して前記放射線画像情報を光電的に読み取る読取部
と、読み取り後に前記蓄積性蛍光体シートに残存する放
射線画像情報を消去する消去部とを備えた放射線画像情
報読取装置においても、同様に発生している。
【0007】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、簡単な構成で、蓄積性蛍光体シートの耐久性を有効
に向上させるとともに、高品質な放射線画像情報を確実
に得ることが可能な放射線画像情報読取装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る放射線画像
情報読取装置では、装置内で蓄積性蛍光体シートが読取
部に搬送され、励起光の照射によって前記蓄積性蛍光体
シートに記録された放射線画像情報が光電的に読み取ら
れた後、前記蓄積性蛍光体シートが消去部に搬送され、
残存する放射線画像情報の消去が行われる。その際、装
置内では、搬送回数等に応じて蓄積性蛍光体シートの表
面に保護部材が塗布されている。
【0009】このため、蓄積性蛍光体シートが搬送系と
接触しても、この蓄積性蛍光体シートの表面に傷や汚れ
等が発生することがなく、高品質な放射線画像情報を確
実に得るとともに、前記蓄積性蛍光体シート自体の耐久
性が有効に向上する。
【0010】特に、撮影部を備えた放射線画像情報読取
装置内で蓄積性蛍光体シートを搬送して放射線画像情報
の記録および読み取り作業を繰り返し行う場合には、前
記蓄積性蛍光体シートの表面から保護部材が搬送摩耗に
よって削り取られても、装置内で該蓄積性蛍光体シート
に前記保護部材が塗布されるため、その表面に傷や汚れ
等が発生することがない。
【0011】これにより、装置内の蓄積性蛍光体シート
を、常時、良好な状態で繰り返し使用することができ、
放射線画像情報の読み取り作業が効率的かつ高精度に遂
行可能となる。
【0012】ここで、保護部材であるシリコンを含有す
る塗布部材が、アクチュエータの作用下に蓄積性蛍光体
シートの搬送路上に進退して、前記蓄積性蛍光体シート
の表面に接触する。アクチュエータは、例えば、蓄積性
蛍光体シートが搬送される回数に応じて駆動制御され、
塗布部材が蓄積性蛍光体シートの表面に押し当てられる
ことにより、シリコンの供給が一定間隔毎に行われる。
【0013】また、保護部材塗布部に近接して、装置内
と外部とを開閉可能なカバー部材を備えている。従っ
て、外部から保護部材塗布部に保護部材を簡単かつ確実
に供給することができ、前記保護部材の補給作業が一挙
に簡素化する。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
放射線画像情報読取装置20の概略斜視説明図であり、
図2は、前記放射線画像情報読取装置20の内部構成説
明図である。
【0015】図1に示すように、放射線画像情報読取装
置20は、基台22から上方に突出する昇降部24を備
え、この昇降部24には、装置本体26がボールねじや
シリンダ等の図示しないアクチュエータを介して昇降自
在に支持される。放射線画像情報読取装置20は、装置
本体26内で2枚の蓄積性蛍光体シートSを循環させ、
被写体(図示せず)の放射線画像情報の記録および読み
取り作業を繰り返し行うように機能する。
【0016】図2に示すように、装置本体26内には、
蓄積性蛍光体シートSに被写体の放射線画像情報を一旦
記録する撮影部30と、前記放射線画像情報が記録され
た前記蓄積性蛍光体シートSに励起光であるレーザ光L
を照射して前記放射線画像情報を光電的に読み取る読取
部32と、読み取り後に前記蓄積性蛍光体シートSに残
存する放射線画像情報を消去する消去部34と、2枚の
蓄積性蛍光体シートSを循環させる循環搬送系36とを
備える。
【0017】撮影部30は、装置本体26の前面側に装
着される撮影カバー38を備え、この撮影カバー38に
は、図示しない被写体側からフォトタイマ40およびグ
リット42が、順次、配置されるとともに、このグリッ
ト42側には、蓄積性蛍光体シートSを撮影位置に保持
するための揺動自在な押さえ板44が装着される。
【0018】読取部32は、撮影部30と略平行に配設
されており、蓄積性蛍光体シートSを鉛直下方向(矢印
X方向)に副走査搬送する副走査搬送手段46と、副走
査搬送されている前記蓄積性蛍光体シートSに励起光と
してレーザ光Lを略水平方向(矢印Y方向)に照射して
主走査するレーザ光照射手段(励起光照射手段)48と
を備える。
【0019】レーザ光照射手段48は、レーザ光Lを一
旦鉛直下方向に導出した後、略水平方向に屈曲させてこ
のレーザ光Lを蓄積性蛍光体シートSに照射するための
光学系50を設けている。蓄積性蛍光体シートSのレー
ザ光Lの照射位置近傍には、このレーザ光Lの照射によ
って前記蓄積性蛍光体シートSから発せられる輝尽発光
光を集光する集光ガイド52が配置されている。この集
光ガイド52には、図示しないフォトマルチプライヤが
接続されて集光手段53が構成されている。
【0020】副走査搬送手段46は、鉛直方向(矢印X
方向)に互いに所定間隔離間して配置されている第1お
よび第2ローラ対54、56を備える。第1および第2
ローラ対54、56は、蓄積性蛍光体シートSの放射線
画像情報の記録および読み取りを行わない両側部(以
下、耳部という)を案内するために幅狭に構成されてお
り、モータ58に連結されるベルト・プーリ手段等の伝
動手段(図示せず)を介して周期的に回転駆動される。
【0021】消去部34は、撮影部30および読取部3
2と略平行に配設され、鉛直方向に延在する複数の消去
用光源60を備えている。なお、消去用光源60を、水
平方向に延在するように配置してもよい。
【0022】循環搬送系36は、撮影部30と読取部3
2との間に配置され、蓄積性蛍光体シートSを180゜
旋回させて前記撮影部30から前記読取部32に搬送す
る旋回搬送手段62を備える。この旋回搬送手段62
は、撮影部30のシート出入口近傍に配置されるローラ
対64と、読取部32の上方に配置されるローラ対66
との間に設けられ、湾曲形成された湾曲ガイド板68、
70と、前記湾曲ガイド板68、70の下方に配置され
た複数のガイドローラ72とを備えている。ローラ対6
4、66は、モータ74を介して回転駆動される。ロー
ラ対64、66および湾曲ガイド板68、70は、蓄積
性蛍光体シートSの耳部を挟持および案内するように構
成されている。
【0023】ローラ対66の下方には、蓄積性蛍光体シ
ートSの耳部両面を案内する一対のガイド板76が読取
部32に向かって設けられるとともに、この読取部32
の出口側には、前記蓄積性蛍光体シートSを鉛直下方向
から湾曲させて鉛直上方向に案内するための耳部案内用
の湾曲ガイド板78、80が配置される。湾曲ガイド板
80の端部は、鉛直上方向に直線状に延在している。
【0024】湾曲ガイド板78、80の間には、モータ
82により回転駆動されるローラ対84が介装されてい
る。ローラ対84の近傍から集光ガイド52側に向かっ
て水平方向にガイド板86が延在し、このガイド板86
の端部には、湾曲ガイド板88を介して鉛直方向に延在
するガイド板90が設けられる。このガイド板90は、
消去部34に沿って延在しその上部側に湾曲ガイド板9
2が設けられるとともに、前記ガイド板90の下方およ
び上方には、それぞれモータ94、96の作用下に回転
駆動されるローラ対98、100が配設される。
【0025】湾曲ガイド板92の端部と湾曲ガイド板6
8の端部との間には、蓄積性蛍光体シートSの表面に保
護部材であるシリコンを塗布可能な保護部材塗布部10
2が配置されている。図3に示すように、保護部材塗布
部102は、シリコンを含有する塗布部材104と、こ
の塗布部材104を蓄積性蛍光体シートSの表面に接触
させるために、前記塗布部材104を前記蓄積性蛍光体
シートSの搬送路上に進退可能なアクチュエータである
ソレノイド106およびスプリング108とを備える。
【0026】塗布部材104は、シリコンを染み込ませ
た不織布等で構成されており、この塗布部材104が可
動ガイド板110の一方の面側に固定されている。可動
ガイド板110は、例えば、一端側を支点にして揺動自
在に構成されており、この可動ガイド板110の他方の
面側にスプリング108の一端が係合し、このスプリン
グ108の弾性力を介して前記可動ガイド板110が上
方に付勢されている。この状態では、可動ガイド板11
0に固着されている塗布部材104は、蓄積性蛍光体シ
ートSの搬送路外に退避している。
【0027】可動ガイド板110は、ソレノイド106
が付勢されることによって、このソレノイド106から
延在するロッド112の押圧作用下に下方向に揺動し、
塗布部材104を蓄積性蛍光体シートSの搬送路上に配
置する。可動ガイド板110の下方には、湾曲ガイド板
92の下方まで延在して下側ガイド板114が配置され
ている。
【0028】装置本体26には、保護部材塗布部102
に近接して、この装置本体26の内部と外部とを開閉可
能なカバー部材116が設けられる。カバー部材116
は、例えば、装置本体26に対し支点118を介して揺
動自在に構成されている。
【0029】このように構成される放射線画像情報読取
装置20の動作について、以下に説明する。
【0030】装置本体26内には、2枚の蓄積性蛍光体
シートSが収容されており、一方の蓄積性蛍光体シート
Sが撮影部30に配置される際、他方の蓄積性蛍光体シ
ートSが消去部34に待機している(図2参照)。撮影
部30では、押さえ板44が図示しない被写体側に揺動
され、この押さえ板44を介して蓄積性蛍光体シートS
が撮影位置に保持された状態で、前記被写体の放射線画
像情報の記録(撮影)が行われる。
【0031】撮影処理後の蓄積性蛍光体シートSは、押
さえ板44と一体的に内方に揺動した後、ローラ対64
側に送り出される。ローラ対64は、モータ74を介し
て回転駆動されており、このローラ対64の回転作用下
に蓄積性蛍光体シートSが旋回搬送手段62に送られ
る。この旋回搬送手段62では、湾曲ガイド板68、7
0および複数のガイドローラ72の案内作用下に蓄積性
蛍光体シートSの撮影面が他の部材と接触しないよう
に、この蓄積性蛍光体シートSが180゜旋回されてロ
ーラ対66に送られた後、このローラ対66の回転作用
下に鉛直方向に配置されているガイド板76に受け渡さ
れる。蓄積性蛍光体シートSは、耳部をガイド板76に
案内されて読取部32を構成する副走査搬送手段46に
送られる。
【0032】副走査搬送手段46では、モータ58の駆
動作用下にそれぞれ上下に配置されている第1および第
2ローラ対54、56が回転駆動されている。このた
め、蓄積性蛍光体シートSは、第1および第2ローラ対
54、56に耳部を挟持されて矢印X方向(鉛直下方
向)に副走査搬送される。
【0033】その際、レーザ光照射手段48からレーザ
光Lが導出され、このレーザ光Lが一旦鉛直下方向に進
んだ後、光学系50を介して略水平方向(矢印Y方向)
に指向し、前記蓄積性蛍光体シートSの撮影面に照射さ
れて主走査が行われる。レーザ光Lの照射により蓄積性
蛍光体シートSの撮影面から輝尽発光光が生じ、この輝
尽発光光が集光ガイド52を介して集光されて図示しな
いフォトマルチプライヤにより光電的に読み取られる。
【0034】上記のように、読取部32を介して放射線
画像情報の読み取りが行われている際、蓄積性蛍光体シ
ートSの読み取り先端側が、湾曲ガイド板78、80に
案内されてローラ対84の回転作用下に鉛直下方向から
鉛直上方向に向かって搬送される。そして、蓄積性蛍光
体シートS全体の読み取り作業が終了した後、この蓄積
性蛍光体シートSの読み取り後端側がローラ対84の近
傍まで送り出された状態で、前記ローラ対84がモータ
82の作用下に逆方向に回転される。
【0035】このため、蓄積性蛍光体シートSは、その
撮影面を下側にしてガイド板86に沿って一旦水平方向
に搬送された後、湾曲ガイド板88を介して鉛直上方向
に搬送される。ここで、モータ94の作用下にローラ対
98が回転駆動され、蓄積性蛍光体シートSがガイド板
90の案内作用下に鉛直上方向に搬送される。そして、
消去部34を構成する消去用光源60が付勢され、蓄積
性蛍光体シートSに残存する放射線画像情報の消去が行
われる。消去後の蓄積性蛍光体シートSは、消去部34
に対応して待機されている。
【0036】ところで、本実施形態では、装置本体26
内を循環する蓄積性蛍光体シートSが、保護部材塗布部
102を所定の搬送回数だけ通過した際に、この保護部
材塗布部102が駆動される。具体的には、蓄積性蛍光
体シートSの搬送回数が図示しないカウンタによりカウ
ントされ、このカウント数が前記蓄積性蛍光体シートS
の表面からシリコンが削られる回数(予め設定されてい
る回数)になると、保護部材塗布部102を構成するソ
レノイド106に駆動信号が入力される。
【0037】図3に示すように、ソレノイド106がO
FF状態では、可動ガイド板110がスプリング108
の弾性力を介して鉛直上方向に支持されており、塗布部
材104が蓄積性蛍光体シートSの搬送路上から退避し
ている。
【0038】そこで、蓄積性蛍光体シートSが保護部材
塗布部102に搬送されてくると、ソレノイド106が
駆動されてロッド112が下方向に突出する。このた
め、可動ガイド板110が塗布部材104と一体的に鉛
直下方向に揺動し、この塗布部材104が蓄積性蛍光体
シートSの表面に押し当てられる(図4参照)。蓄積性
蛍光体シートSは、湾曲ガイド板92および下側ガイド
板114の案内作用下に旋回搬送手段62側に搬送さ
れ、この間に、前記蓄積性蛍光体シートSの表面に塗布
部材104を介してシリコンが塗布される。
【0039】次に、蓄積性蛍光体シートSが保護部材塗
布部102から離脱すると、図5に示すように、ソレノ
イド106がOFFされる。従って、可動ガイド板11
0は、スプリング108の弾性力を介して塗布部材10
4と一体的に鉛直上方向に揺動する。
【0040】このように、本実施形態では、装置本体2
6内で循環搬送されている蓄積性蛍光体シートSの表面
に、この蓄積性蛍光体シートSの搬送回数に応じてシリ
コンが塗布される。このため、蓄積性蛍光体シートSが
繰り返し使用される際にもその表面からシリコンが削り
取られることがなく、前記蓄積性蛍光体シートSに汚れ
や傷等が発生することを確実に阻止することができる。
【0041】これにより、装置本体26内で蓄積性蛍光
体シートSを長期間にわたって繰り返し使用しても、表
面に傷や汚れ等が生ずることがなく、この蓄積性蛍光体
シートSを用いて高品質な放射線画像情報を効率的かつ
確実に読み取ることができるという効果が得られる。し
かも、蓄積性蛍光体シートSを長期間にわたって使用す
ることが可能になり、この蓄積性蛍光体シートSの耐久
性が有効に向上するとともに、メンテナンス作業が一挙
に簡素化する。
【0042】さらに、保護部材塗布部102は、シリコ
ンを含ませた塗布部材104を蓄積性蛍光体シートSの
搬送路上に進退させるソレノイド106およびスプリン
グ108を備えるだけであり、前記保護部材塗布部10
2全体の構成が有効に簡素化される。また、塗布部材1
04にシリコンを補充する際には、装置本体26の上部
に開閉自在に設けられているカバー部材116を開放さ
せ、外部より塗布部材104にシリコンを含有させれば
よい。これにより、シリコンの補充作業が簡単かつ短時
間で遂行可能になるという利点が得られる。
【0043】なお、本実施形態では、撮影部30を備え
た蓄積性蛍光体シートSを装置本体26内で循環させて
撮影と読み取りとを繰り返し行う放射線画像情報読取装
置20を用いて説明したが、この撮影部30を用いずに
予め撮影済みの蓄積性蛍光体シートを収容するカセッテ
が着脱される装置にも容易に適応可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明に係る放射線画像情報読取装置で
は、装置内で蓄積性蛍光体シートの表面に保護部材を塗
布可能な保護部材塗布部が設けられており、この蓄積性
蛍光体シートを装置外に取り出すことなく、その表面に
前記保護部材、例えば、シリコンを容易かつ確実に塗布
することができる。これにより、蓄積性蛍光体シートの
表面に傷や汚れ等が発生することがなく、高品質な放射
線画像情報の読み取り作業を円滑かつ効率的に遂行可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る放射線画像情報読取装
置の概略斜視説明図である。
【図2】前記放射線画像情報読取装置の内部構成説明図
である。
【図3】前記放射線画像情報読取装置を構成する保護部
材塗布部の概略構成説明図である。
【図4】前記保護部材塗布部により蓄積性蛍光体シート
の表面にシリコンを塗布する際の動作説明図である。
【図5】前記シリコンが塗布された後、塗布部材を前記
蓄積性蛍光体シートから離間させる際の動作説明図であ
る。
【符号の説明】
20…放射線画像情報読取装置 30…撮影部 32…読取部 34…消去部 36…循環搬送系 62…旋回搬送手段 102…保護部材塗布部 104…塗布部材 106…ソレノイド 108…スプリング 110…可動ガイド板 116…カバー部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓄積性蛍光体シートを用いて被写体の放射
    線画像情報の読み取り作業を行う放射線画像情報読取装
    置であって、 前記蓄積性蛍光体シートに励起光を照射して前記蓄積性
    蛍光体シートに記録された前記放射線画像情報を光電的
    に読み取る読取部と、 読み取り後に前記蓄積性蛍光体シートに残存する放射線
    画像情報を消去する消去部と、 装置内で前記蓄積性蛍光体シートの表面に保護部材を塗
    布可能な保護部材塗布部と、 を備えることを特徴とする放射線画像情報読取装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、前記保護部
    材塗布部は、前記保護部材であるシリコンを含有する塗
    布部材と、 前記塗布部材を前記蓄積性蛍光体シートの表面に接触さ
    せるために、該塗布部材を該蓄積性蛍光体シートの搬送
    路上に進退可能なアクチュエータと、 を備えることを特徴とする放射線画像情報読取装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の装置において、前
    記保護部材塗布部に近接して前記装置内と外部とを開閉
    可能なカバー部材を備えることを特徴とする放射線画像
    情報読取装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載の装
    置において、前記蓄積性蛍光体シートに前記被写体の放
    射線画像情報を一旦記録する撮影部を備えるとともに、 前記装置内に収容された前記蓄積性蛍光体シートを用い
    て前記放射線画像情報の記録および読み取り作業を繰り
    返し行うことを特徴とする放射線画像情報読取装置。
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