JP2002040586A - 放射線画像消去装置 - Google Patents

放射線画像消去装置

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JP2002040586A
JP2002040586A JP2000228355A JP2000228355A JP2002040586A JP 2002040586 A JP2002040586 A JP 2002040586A JP 2000228355 A JP2000228355 A JP 2000228355A JP 2000228355 A JP2000228355 A JP 2000228355A JP 2002040586 A JP2002040586 A JP 2002040586A
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irradiation
stimulable phosphor
sheet
erasing
phosphor sheet
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JP2000228355A
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Hiroshi Chikugo
浩 筑後
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄積性蛍光体シートの両面に消去光を照射す
る消去装置において、システムダウンの頻度を低減す
る。 【解決手段】 各照射手段60a,60bの故障状態を
検知する検知手段100がいずれか一方の照射手段60
aもしくは60bの故障を検知した場合、システムダウ
ンさせることなく、制御手段110の制御部106によ
り他方の照射手段60bもしくは60aによる照射時間
を延長もしくは照度を増加させる制御を行い、シートに
十分な消去エネルギーを与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄積性蛍光体シー
トに消去光を照射して蓄積されている放射線エネルギー
を放出せしめる放射線画像消去装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、放射線(X線、α線、β線、
γ線、電子線、紫外線等)を照射するとこの放射線エネ
ルギーの一部が蓄積され、その後可視光等の励起光を照
射すると蓄積されたエネルギーに応じた光量の輝尽発光
光を放射する蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用し
て、人体等の被写体の放射線画像を一旦シート状の蓄積
性蛍光体を備えた蓄積性蛍光体シートに撮影記録し、こ
の蓄積性蛍光体シートをレーザ光等の励起光で走査して
輝尽発光光を発生させ、得られた輝尽発光光をフォトマ
ルチプライヤ等の読取手段により光電的に読み取って画
像信号を得、この画像信号に基づいて被写体の放射線画
像を写真感光材料等の記録材料、CRT等に可視像とし
て出力させる放射線記録再生システムが提案されている
(特開昭55-12429号、同56-11395号、同55-0163472号、
同56-164645 号、同55-116340 号等)。
【0003】上記の蓄積性蛍光体シートに画像情報とし
て一旦蓄積記録された放射線エネルギーは画像情報が読
み取られた後にも残存するが、蛍光灯等から発せられた
消去光が照射されることによってシートの外部に放出さ
れるため、シートは繰り返し使用することができる。す
なわち、シートを繰り返し使用するためには、この消去
光をシートに照射する消去工程を、画像情報読取工程に
引き続いて行う必要があり、上記消去作用をなす放射線
画像消去装置は放射線画像読取装置の一部として組み込
まれて構成される場合も多い。また、さらに、本出願人
により蓄積性蛍光体シートを循環通路に沿って搬送させ
る循環搬送手段、この循環通路上にあって蓄積性蛍光体
シートに被写体の放射線画像が記録される画像記録部、
循環通路上にあってこの記録された放射線画像を読み取
る画像読取部、循環通路上にあって放射線画像を読取り
後の蓄積性蛍光体シートに残存する放射線エネルギーを
放出させる消去部(上述の放射線画像消去装置)からな
るいわゆるビルトインタイプの放射線画像記録読取装置
が提案されており(特開昭58-200269号、同59-192240
号、特開平3-238441号等)、蓄積性蛍光体シートを装置
内で循環させて利用することにより効率的運用を実現し
ている。
【0004】上述のような放射線画像消去装置は、一般
的にはシート搬送方向に平行な方向に並べられた複数の
蛍光灯を消去光源とする照射手段を備え、シートを蛍光
灯長手方向に搬送しつつ蛍光灯からの消去光を照射する
ことによって、シートの全面から放射線エネルギーを放
出させる構成となっている。
【0005】また、蓄積性蛍光体シートから発せられる
輝尽発光光をより効率よく集光するために、シートの両
面から輝尽発光光を各別に読み取る両面読取りが知られ
ており、この場合には、例えば透明支持体上に蓄積性蛍
光体層を積層してなる蓄積性蛍光体シートを用いる。こ
のような両面読取り可能なシートの残存放射線エネルギ
ーを放出させるものとしては、消去効率を向上させるた
めに、シートの片面側のみでなく両面側にそれぞれ照射
手段を備え、両面から消去光を照射するよう構成された
消去装置も提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記消去光
を照射するに当たっては、シートの全ての箇所にそれぞ
れ一定の閾値以上の消去エネルギー(消去光による一定
の量以上の照射量)を与えることが必要である。すなわ
ち、一部にでも閾値以下の消去エネルギーの部分があれ
ば、消去むらが生じて次に撮影された画像情報の読取り
に悪影響を及ぼすからである。したがって、シートの両
面側に照射手段を備えた放射線画像消去装置において、
両面側にそれぞれ設けられた照射手段のうちいずれか一
方に故障が生じた場合、例えば上述のように複数の蛍光
灯を備えている場合にはいずれか1本の蛍光灯が故障し
て消灯してした場合、そのまま消去してしまうと、該故
障した蛍光灯により照射されていたシート箇所における
残存放射線画像の消去が十分にできなくなる。そのた
め、従来の装置においては、いずれか一方の照射手段の
一部にでも故障が生じた場合には、両方の照射手段によ
る照射を中止し、システムダウンするように構成されて
いる。
【0007】しかしながら、2つの照射手段のうちいず
れか一方の照射手段、もしくはその一部にでも故障があ
る場合にシステムダウンする構成では、システムダウン
の頻度が多くなりユーザにとって不都合である。
【0008】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、蓄積性蛍光体シートに蓄積されている放射線エネル
ギーを放出せしめる放射線画像消去装置であって、シス
テムダウンの頻度を低減した放射線画像消去装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の放射線画像消去
装置は、蓄積性蛍光体シートの両面に消去光を照射し
て、該蓄積性蛍光体シートに蓄積されている放射線エネ
ルギーを放出せしめる放射線画像消去装置において、蓄
積性蛍光体シートの一面に前記消去光を照射する該一面
側に設けられた照射手段と、前記蓄積性蛍光体シートの
他面に前記消去光を照射する該他面側に設けられた照射
手段と、前記各照射手段の故障を検知する検知手段と、
該検知手段により前記一面側および他面側に設けられた
照射手段のうち一方の照射手段が故障であると検知され
た場合に、他方の照射手段による照射量を増加せしめる
制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】ここで「一方の照射手段が故障である」と
は、照射手段全体が故障した場合だけでなく、例えば照
射手段が複数の消去光源を備えていた場合には、複数の
消去光源の一部に故障があった場合をも含むものであ
る。
【0011】なお、前記制御手段は、蓄積性蛍光体シー
トに照射される総照射量が前記両照射手段により照射さ
れる時と同等以上となるように制御するものであること
が望ましい。
【0012】ここで、「蓄積性蛍光体シートに照射され
る総照射量」とは、蓄積性蛍光体シートの全ての箇所毎
のそれぞれについての総照射量であり、「前記両照射手
段により照射される時」とは、両照射手段共に故障なく
正常に運転している状態で照射されている時の意であ
る。
【0013】前記制御手段は、消去光の照射時間を増加
させることによって前記照射量を増加せしめるものであ
ってもよいし、消去光の単位時間当たりに照射量を増加
させることによって前記照射量を増加せしめるものであ
ってもよい。
【0014】さらに、前記制御手段は、消去光の照射時
間を増加させることによって前記照射量を増加せしめる
ものである場合には、前記一方の照射手段の故障時刻に
応じて、前記他方の照射手段による延長照射時間を設定
し、該他方の照射手段による照射量を増加せしめるよう
制御することができる。
【0015】また、前記制御手段は、消去光の単位時間
当たりの照射量を増加させることによって照射量を増加
せしめるものである場合には、前記一方の照射手段の故
障時刻に応じて、前記他方の照射手段による単位時間当
たりの増加照射量を設定し、該他方の照射手段による照
射量を増加せしめるよう制御することができる。
【0016】なお、本発明の放射線画像消去装置は、照
射手段に対してシートを停止させた状態で消去光をシー
ト全面に照射する構成であってもよいし、照射手段に対
してシートを相対的に移動することにより消去光をシー
ト全面に照射する構成であってもよい。
【0017】なお、本発明の放射線画像消去装置は、単
に消去光をシートに照射してシートから放射線エネルギ
ーを放出せしめる単独の構成であってもよいし、放射線
画像読取装置の一部として、もしくは放射線画像記録読
取装置の一部として組み込まれて構成されるものであっ
てもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明の放射線画像消去装置によれば、
蓄積性蛍光体シートの両面側にそれぞれ設けられた照射
手段のうち、いずれか一方の照射手段が故障である場合
に、他方の照射手段による照射量を増加せしめる制御手
段を備えたことにより、いずれか一方の照射手段が故障
しても、他方の照射量を増加せしめるので、一方の照射
手段が故障していてもシートに対して十分な消去エネル
ギーを与えることができ、システムダウンさせることな
く、作業を継続することができる。したがって、いずれ
か一方の照射手段が故障すると必ずシステムダウンして
いた従来の装置と比較してシステムダウンの頻度を低減
することができ、ユーザにとっての利便性が向上する。
【0019】さらに、前記制御手段が、蓄積性蛍光体シ
ートに照射される総照射量が前記両照射手段により照射
される時と同等以上となるように制御するものであれ
ば、シートの各箇所への一定の閾値以上の消去エネルギ
ー(消去光による一定の量以上の照射量)の照射を十分
確保することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態について説明する。
【0021】図1(a)は本発明の放射線画像消去装置
の一実施形態の要部平面図、(b)はこの実施形態の側
断面図である。また、図2は図1に示す放射線画像消去
装置の検知手段および制御手段を示すブロック図であ
る。
【0022】図1に示す放射線画像消去装置34は、放
射線エネルギーが残留する蓄積性蛍光体シート(以下、
シートという)Sに対して消去光源である蛍光灯を相対
的に移動することにより、蛍光灯から発せられた消去光
をシートS全面に照射して、放射線エネルギーを放出せ
しめるものであり、シートSの搬送路となる搬送ガイド
板90の両面側に、シート搬送方向に平行な方向に並べ
て設けられた4本の蛍光灯61a,61bを備えた照射
手段60a,60bがそれぞれ配されており、シートS
はこの蛍光灯61a,61bの長手方向に沿ってガイド
板90上を図示しない搬送手段によって搬送される構成
である。さらに、ガイド板90の消去装置入口位置に
は、シート先端を検知するセンサ10が備えられてお
り、このセンサ10によりシート先端が検知されて蛍光
灯61a,61bの点灯が開始される。なお、各照射手
段60a,60bの故障は各照射手段に接続された後述
の検知手段100によりなされ、搬送手段および各照射
手段60a,60bの制御は後述の制御手段110によ
り行われる。また、ガイド板90は、照射手段60bか
らの消去光を透過する材料からなる。
【0023】図2に示すように、検知手段100は、各
照射手段60a,bに接続されて各照射手段の状態をモ
ニタし故障を検知するものであり、制御手段110は、
照射手段60a,60bが点灯を開始した時刻から終了
した時刻までをカウントするタイマ102と、検知手段
100によりいずれか一方の照射手段60aもしくは6
0bに故障が検知された場合に、タイマ102によるそ
の故障時刻の情報に基づいて延長照射時間を設定して他
方の照射手段60bもしくは60aによる照射時間を延
長する制御を行う制御部106とを備える。また、制御
部106は、センサ10によりシート先端が検知された
ことを受け、照射手段の蛍光灯を点灯させ、その後消灯
させる機能、および搬送手段15によるシート搬送速度
を制御する機能を備える。
【0024】検出手段100としては、例えば図3に示
すように、制御部106からの点灯信号iを受けて蛍光
灯61aに電圧を印加する各蛍光灯毎に設けられた点灯
用インバータ111内に設けられた電流検出回路112
を利用することができる(図中には例として1つの蛍光
灯についてだけ示している)。なお、この電流検出回路
112としては公知の種々の回路を利用することができ
る。電流検出回路112においては、蛍光灯が点灯して
いる間は電流が検出され、蛍光灯が消灯している間は電
流が検出されない。そこで、制御部106による点灯信
号iと、電流検出回路100aにおける電流検出結果ii
を比較して故障を検知することができる。すなわち、蛍
光灯に異常がない場合、制御部106から点灯信号が出
されている間は電流検出回路100aで電流が検出され
るが、蛍光灯が故障した場合、点灯信号が出されていて
も電流が検出されない。したがって、制御部106から
点灯信号が出されているにもかかわらず、電流検出回路
100aにおいて電流が検出されない場合、蛍光灯が故
障したと判断(蛍光灯の故障を検知)する。
【0025】次に本実施形態の放射線画像消去装置が正
常に運転されている場合の作用について説明する。
【0026】シートSは搬送手段15により蛍光灯61
a,61bの長手方向に搬送される。この搬送されてき
たシートSの先端が消去装置入口でセンサ10により検
知され、このセンサ10の情報に基づいて制御部106
により、蛍光灯61a,61bが点灯させられる。な
お、この時刻をt1としてタイマ102によるカウント
が開始する。図4に示すように、照射手段60a,60
b(蛍光灯61a,61b)は時刻t1で点灯し、その
後時刻t2で消灯するよう制御されている。時刻t1は
前述のようにシートSの先端が消去装置内に進入した時
刻であり、点灯されている蛍光灯61a,61bの間を
ガイド板90に沿ってシートSが搬送されてシート全面
の消去が行われる。なお蛍光灯61a,61bは、シー
トSの後端が消去装置から排出される時刻t2に消灯さ
せられるよう制御されている。また、シートSに対して
十分な消去エネルギー(照射量)が与えられるように蛍
光灯による時間当たりの照射量P1とシート搬送速度と
が設定されている。
【0027】さらに、いずれかの照射手段60aもしく
は60bに故障が生じた場合の作用について説明する。
【0028】図5に示すように、例えば照射手段60a
が時刻t3で故障した場合、照射手段60bの点灯時間
を延長し、正常な状態では時刻t2で終了する終了時刻
を時刻t4まで延長させる。具体的には、時刻t3にお
いて、照射手段60aの4本の蛍光灯61aのうち1本
が故障し消灯したとする。検知手段100がこの蛍光灯
61aの故障を検知し、その故障情報に基づいて制御部
106は照射手段60aを消灯させ、一方、検知手段1
00からの故障情報とタイマ102よるその時刻t3と
から、正常に運転された場合に両照射手段60a,60
bによりシートSの各箇所に照射される照射量と同等の
照射量がシートSに照射されるように、他方の照射手段
60bの延長点灯時間を設定して消灯時刻を時刻t4と
すると共に、搬送手段を制御して消去装置34内でのシ
ート搬送速度を遅くさせ、時刻t4にシート後端が消去
装置34から排出されるようにする。これにより、シー
トSの各箇所における総照射量を両照射手段60a,6
0bにより時刻t2まで照射された場合と同等とするこ
とができる。
【0029】また、上述の場合には、時間当たりの照射
量(照度)P1は変更せず、照射時間を長くすることに
よりシートSの各箇所における総照射量を維持したが、
図6に示すように、通常の照度はP1であるが、一方の
照射手段60aが時刻t3で故障した場合、照射手段6
0bによる照度をP1からP2へ増加させることにより
シートの各箇所における総照射量を同等とすることもで
きる。具体的には、制御部106は検知手段100から
の故障情報に応じて照射手段60aを消灯させ、故障情
報とその時刻から、時刻t2までの時間で、正常の運転
した場合と同等の照射量を維持するために、照度増加量
を設定し、他方の照射手段60bの照度をP2に増加さ
せる。これにより、シートの各箇所における総照射量を
両照射手段60a,60bにより照射された場合と同等
とすることができる。
【0030】さらに、図7に示すように、一方の照射手
段60aが時刻t3に故障した場合、他方の照射手段6
0bの照度をP1からP3に増加させると共に、照射終
了時刻をt2からt5へ延長することにより、シートの
各箇所における総照射量を、正常に運転した場合と同等
の照射量とするように制御してもよい。
【0031】なお、上記各形態においては、複数の消去
光源を備えた照射手段において、いずれか1本の消去光
源が故障すると、その照射手段を消灯させることとした
が、必ずしも消灯させる必要はなく点灯したままであっ
てもよい。
【0032】また、図8に示すように、各照射手段60
a,60bにおける蛍光灯61a,61bの配列方向は
シート搬送方向に直交する方向であってもよい。このよ
うな蛍光灯の配列であれば、一方の照射手段のうち1本
の蛍光灯が消灯した場合でも、該照射手段の残りの蛍光
灯を点灯させておけば、シートを搬送させることにより
各蛍光灯からの消去光がシート全面に照射されるので延
長照射時間は短くて済む。
【0033】なお、上記各実施形態においては、シート
を搬送させつつ消去光を照射することにより全面の消去
を行う形態としたが、一度にシート全面に消去光を照射
することができる照射手段であれば、シートを消去装置
にセットした状態で、シートを移動させることなく消去
光を照射すればよく、シート搬送速度の制御を行う必要
がないので制御部の構成を簡易化することができる。
【0034】また、本実施形態の放射線画像消去装置
は、単独で消去光をシートに照射してシートから放射線
エネルギーを放出せしめる構成の例について示したが、
放射線画像情報読取装置と結合して、もしくは放射線画
像情報読取装置の一部として組み込まれた放射線画像情
報読取装置として構成されるものであってもよい。
【0035】図9は本発明の実施形態による放射線画像
消去装置を備えた放射線画像記録読取装置の構成を示す
斜視図、図10は放射線画像記録読取装置の内部構成を
示す図である。
【0036】放射線画像記録読取装置20は、基台22
から上方に突設された昇降部24を備え、この昇降部2
4には、装置本体26がボールネジやシリンダ等の図示
しないアクチュエータを介して昇降自在に支持される。
装置20は装置本体26内で2枚の蓄積性蛍光体シート
Sを循環させ、被写体の放射線画像の記録および読取り
作業を繰り返し行うよう機能する。
【0037】図10に示すように、装置本体26内に
は、蓄積性蛍光体シートSに被写体の放射線画像を蓄積
記録する撮影部30と、放射線画像が蓄積記録された蓄
積性蛍光体シートSに励起光であるレーザ光Lを照射し
て放射線画像を光電的に読み取る読取部32と、放射線
画像の読取り後に蓄積性蛍光体シートSに残存する放射
線画像を消去する消去部34’と、撮影部30、読取部
32および消去部34’を通る所定の循環経路に沿って
2枚の蓄積性蛍光体シートSを循環搬送する循環搬送系
36とを備える。なお、蓄積性蛍光体シートSは透明な
支持体を使用しており、撮影面(乳剤面)に後述するよ
うにレーザ光Lが照射されると、撮影面の裏面側からも
同時に輝尽発光光が発せられる。
【0038】撮影部30は、装置本体26の前面側に装
着される撮影カバー38を備え、この撮影カバー38に
は、被写体が配置される側にグリッド42が配され、さ
らに、蓄積性蛍光体シートSを撮影位置に保持するため
の揺動自在な押え板44が装着される。そして、不図示
の放射線源から発せられて被写体を透過した放射線が、
撮影部30において撮影位置に保持された蓄積性蛍光体
シートSに照射されて、被写体の放射線画像が蓄積性蛍
光体シートSに蓄積記録される。
【0039】読取部32は、撮影部30と略平行に配設
されており、蓄積性蛍光体シートSを鉛直下方向(矢印
X方向)に副走査する副走査搬送手段46と、副走査搬
送されている蓄積性蛍光体シートSに励起光としてのレ
ーザ光Lを略水平方向に照射して主走査する励起光源4
8とを備える。
【0040】励起光源48はレーザ光Lを一旦鉛直下方
向に出射する。そして出射したレーザ光Lは光学系50
により略水平方向(矢印Y方向)に反射され、これによ
りレーザ光Lが蓄積性蛍光体シートSに照射される。蓄
積性蛍光体シートSのレーザ光Lの照射位置近傍には、
このレーザ光Lの照射によって蓄積性蛍光体シートSの
両面から発せられる輝尽発光光を集光する第1および第
2の集光ガイド51,52が配置されている。この集光
ガイド51,52には不図示のフォトマルチプライヤが
接続されて集光手段53が構成されている。
【0041】副走査搬送手段46は、鉛直方向(矢印X
方向)に互いに所定間隔離間して配置されている第1お
よび第2ローラ対54,56を備える。第1および第2
ローラ対54,56は、モータ58に連結されるベル
ト、プーリ手段等の伝導手段(不図示)を介して周期的
に回転駆動される。
【0042】消去部34’は、上述の本発明の放射線画
像消去装置を放射線画像記録読取装置の一部に組み込ん
だものであり、撮影部30および読取部32と略平行に
配列され、シート搬送経路を挟んでシートの両面側にそ
れぞれ配置された照射手段60a,60bを備える。消
去部34’の詳細な構成は既述の放射線画像消去装置と
同様であるので説明を省略する。
【0043】循環搬送系36は、撮影部30と読取部3
2のと間に配置され、蓄積性蛍光体シートSを180°
旋回させて撮影部30から読取部32に搬送する旋回搬
送手段62を備える。この旋回搬送手段62は、撮影部
30のシート出入口近傍に配置されるローラ対64と、
読取部32の上方に配置されるローラ対66と、これら
のローラ対64,66の間に設けられた、湾曲形成され
た湾曲ガイド板68,70と、湾曲ガイド板68,70
の下方に配置された複数のガイドローラ72とを備えて
いる。湾曲ガイド板68,70は、蓄積性蛍光体シート
Sの放射線画像の記録および読取りを行わない両側部
(以下耳部とする)を案内するために幅狭に構成されて
いる。ローラ対64,66はモータ74により回転駆動
される。
【0044】ローラ対66の下方には、蓄積性蛍光体シ
ートSの耳部両面を案内する一対のガイド板76が読取
部32に向かって設けられると共に、この読取部32の
出口側には、蓄積性蛍光体シートSを鉛直下方から湾曲
させて鉛直上方向に案内するための耳部案内用の湾曲ガ
イド板78,80が配置される。湾曲ガイド板80の端
部は、鉛直上方向に直線上に延在している。
【0045】湾曲ガイド板78,80の間には、モータ
82により回転駆動されるローラ対84が配設されてい
る。ローラ対84の近傍から集光ガイド52側に向かっ
て水平方向にガイド板86が延在し、このガイド板86
の端部には、湾曲ガイド板88を介して鉛直方向に延在
するガイド板90が設けられる。このガイド板90は消
去部34’に沿って延在してその上部側に湾曲ガイド板
92が設けられ、この湾曲ガイド板92の端部が湾曲ガ
イド板68に対応して配置される。ガイド板90の下方
および上方には、それぞれモータ94,96により回転
駆動されるローラ対98,99が配置される。
【0046】次いで、このように構成される放射線画像
記録読取装置20の動作について説明する。まず正常に
運転されている状態についての動作について説明する。
【0047】装置本体26には、2枚の蓄積性蛍光体シ
ートSが収容されており、一方の蓄積性蛍光体シートS
が撮影部30に配置される際、他方の蓄積性蛍光体シー
トSが消去部34’に待機されている(図10参照)。
撮影部30では押え板44が不図示の被写体側に揺動さ
れ、この押え板44を介して蓄積性蛍光体シートSが撮
影位置に保持された状態で、蓄積性蛍光体シートSへの
被写体の放射線画像の記録が行われる。
【0048】撮影後の蓄積性蛍光体シートSは、押え板
44と一体的に内方に揺動した後、ローラ対64側に送
り出される。ローラ対64は、モータ74を介して回転
駆動されており、このローラ対64の回転作用下に蓄積
性蛍光体シートSが旋回搬送手段62に送られる。この
旋回搬送手段62では、湾曲ガイド板68,70および
複数のガイドローラ72の案内作用下に蓄積性蛍光体シ
ートSの撮影面が他の部材と接触することなく、この蓄
積性蛍光体シートSが180°旋回されてローラ対66
に送られた後、このローラ対66の回転作用下に鉛直方
向に配置されているガイド板76に受け渡される。蓄積
性蛍光体シートSは、耳部をガイド板76に案内されて
読取部32を構成する副走査搬送手段46に送られる。
【0049】副走査搬送手段46では、モータ58の駆
動作用下にそれぞれ上下に配置されている第1および第
2ローラ対54,56の駆動により、蓄積性蛍光体シー
トSが第1および第2ローラ対54,56に挟持されて
矢印X方向(鉛直下方向)に副走査搬送される。
【0050】蓄積性蛍光体シートSが読取部32に送り
込まれると、励起光源48からレーザ光Lが出射され、
このレーザ光Lが一旦鉛直下方向に進んだ後、光学系5
0により略水平方向(矢印Y方向)に反射され、蓄積性
蛍光体シートSの撮影面に照射されて主走査が行われ
る。レーザ光Lの照射により蓄積性蛍光体シートSの撮
影面および裏面側から輝尽発光光が生じ、この輝尽発光
光が集光ガイド51,52を介して集光されて不図示の
フォトマルチプライヤにより光電的に読み取られる。
【0051】上記のように、読取部32を介して放射線
画像の読取りが行われている際、蓄積性蛍光体シートS
の読取り先端側が、湾曲ガイド板78,80に案内され
てローラ対84の回転作用下に鉛直下方向から鉛直上方
向に向かって搬送される。そして、蓄積性蛍光体シート
Sの全体の読取りが終了した後、この蓄積性蛍光体シー
トSの読取り後端側がローラ対84の近傍まで送り出さ
れた状態で、ローラ対84がモータ82の作用下に逆方
向に回転される。
【0052】このため、蓄積性蛍光体シートSはその撮
影面を下側にしてガイド板86に沿って一旦水平方向に
搬送された後、湾曲ガイド板88を介して鉛直上方向に
向かって搬送される。ここで、モータ94の作用下にロ
ーラ対98が回転駆動され、蓄積性蛍光体シートSがガ
イド板90の案内作用下に鉛直上方向に搬送される。そ
して、消去部34’の両照射手段60a,60bの各消
去光源(蛍光灯)61a,61bが点灯され、蓄積性蛍
光体シートSに残存する放射線画像の消去が行われる。
消去後の蓄積性蛍光体シートSは、消去部34’に待機
されている。なお、消去部34’におけるいずれかの照
射手段60a,60bの故障時の動作は上述の放射線画
像消去装置34において説明したいずれの形態をとって
もよい。
【0053】一方、撮影部30で蓄積性蛍光体シートS
に放射線画像の記録を行っている際に、消去部34’に
待機されていた別の蓄積性蛍光体シートSは、上記のよ
うに撮影後の蓄積性蛍光体シートSが読取部32におい
て読取処理が行われている間、モータ96により回転駆
動されるローラ対99に挟持されて湾曲ガイド板92の
案内作用下に湾曲ガイド板68に送られる。さらに、ロ
ーラ対64が撮影終了時とは逆方向に回転されることに
よって、別の蓄積性蛍光体シートSが撮影部30に送り
込まれる。この別の蓄積性蛍光体シートSは、押え板4
4の揺動作用下に撮影部30に対して位置決め保持され
た状態で、図示しない被写体の放射線画像の記録処理が
行われる。
【0054】なお、上記実施形態においては、2つの集
光ガイド51,52を使用して蓄積性蛍光体シートSの
両面から放射線画像の読取りを行っているが、いずれか
一方(例えば集光ガイド52)のみを設けて、蓄積性蛍
光体シートSの片面から放射線画像を読み取るようにし
てもよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の放射線画像消去装置の一実施
形態の平面図、(b)はこの実施形態の側断面図
【図2】図1に示す放射線画像消去装置における検知手
段および制御手段の構成を示すブロック図
【図3】図2に示す検知手段の具体的な構成を示す図
【図4】両照射手段による照射時間のタイミングチャー
【図5】両照射手段による照射時間のタイミングチャー
【図6】両照射手段による照射時間のタイミングチャー
【図7】両照射手段による照射時間のタイミングチャー
【図8】(a)は本発明の他の放射線画像消去装置の一
実施形態の平面図、(b)はこの実施形態の側断面図
【図9】本発明の放射線画像消去装置を一部に組み込ん
だ放射線画像記録読取装置の構成を示す斜視図
【図10】図9に示す放射線画像記録読取装置本体の内
部構成を示す図
【符号の説明】
20 放射線画像記録読取装置 24 昇降部 26 装置本体 30 撮影部 32 読取部 34 放射線画像消去装置 34’ 消去部 36 循環搬送系 44 押え板 46 副走査搬送手段 48 励起光源 51,52 集光ガイド 60a,60b 照射手段 61a,61b 蛍光灯 100 検知手段 102 タイマ 106 制御部 110 制御手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄積性蛍光体シートの両面に消去光を照
    射して、該蓄積性蛍光体シートに蓄積されている放射線
    エネルギーを放出せしめる放射線画像消去装置におい
    て、 蓄積性蛍光体シートの一面に前記消去光を照射する該一
    面側に設けられた照射手段と、 前記蓄積性蛍光体シートの他面に前記消去光を照射する
    該他面側に設けられた照射手段と、 前記各照射手段の故障を検知する検知手段と、 該検知手段により前記一面側および他面側に設けられた
    照射手段のうち一方の照射手段が故障であると検知され
    た場合に、他方の照射手段による照射量を増加せしめる
    制御手段とを備えたことを特徴とする放射線画像消去装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、蓄積性蛍光体シートに
    照射される総照射量が前記両照射手段により照射される
    時と同等以上となるように制御するものであることを特
    徴とする放射線画像消去装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が、消去光の照射時間を増
    加させることによって前記照射量を増加せしめるもので
    あることを特徴とする請求項1または2記載の放射線画
    像消去装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段が、前記一方の照射手段の
    故障時刻に応じて、前記他方の照射手段による延長照射
    時間を設定し、該他方の照射手段による照射量を増加せ
    しめるよう制御するものであることを特徴とする請求項
    3記載の放射線画像消去装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段が、消去光の単位時間当た
    りの照射量を増加させることによって前記照射量を増加
    せしめるものであることを特徴とする請求項1または2
    記載の放射線画像消去装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段が、前記一方の照射手段の
    故障時刻に応じて、前記他方の照射手段による単位時間
    当たりの増加照射量を設定し、該他方の照射手段による
    照射量を増加せしめるよう制御するものであることを特
    徴とする請求項5記載の放射線画像消去装置。
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