JPH05119414A - 放射線画像情報読取方法 - Google Patents

放射線画像情報読取方法

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JPH05119414A
JPH05119414A JP3279670A JP27967091A JPH05119414A JP H05119414 A JPH05119414 A JP H05119414A JP 3279670 A JP3279670 A JP 3279670A JP 27967091 A JP27967091 A JP 27967091A JP H05119414 A JPH05119414 A JP H05119414A
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JP
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sheet
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radiation
stimulable phosphor
phosphor sheet
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JP3279670A
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Akira Yamaguchi
晃 山口
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓄積性蛍光体シート内の部分領域に蓄積記録
された放射線画像情報を読み取り、その後該シートに消
去光を照射して残存放射線エネルギーを放出させる際
に、この放射線エネルギー放出が十分良好になされるよ
うに消去光照射量を制御する。 【構成】 励起光としてのレーザ光52を蓄積性蛍光体シ
ート30の記録領域全域に亘って走査させ、その際得られ
た記録領域全域に関する画像信号Sdに基づいて、消去
光源72による消去光照射量を制御する。一方上記画像信
号Sdを一旦フレームメモリ62に記憶させ、そこからの
信号読出しを制御して、シート30の部分領域のみに関す
る画像信号Sd’を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射線画像情報が蓄積
記録されている蓄積性蛍光体シートに励起光を照射して
放射線画像情報を読み取る方法に関し、特に詳細には、
蓄積性蛍光体シート内の特定の部分領域のみについて放
射線画像情報を読み取るステップと、蓄積性蛍光体シー
トに残存している放射線エネルギーを光照射により放出
させるステップとを含む放射線画像情報読取方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ある種の蛍光体に放射線(X線、α線、
β線、γ線、電子線、紫外線等)を照射すると、この放
射線エネルギーの一部が蛍光体中に蓄積され、この蛍光
体に可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエルネ
ギーに応じて蛍光体が輝尽発光を示すことが知られてお
り、このような性質を示す蛍光体は蓄積性蛍光体(輝尽
性蛍光体)と呼ばれる。
【0003】この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の放
射線画像情報を一旦蓄積性蛍光体のシートに記録し、こ
の蓄積性蛍光体シートをレーザ光等の励起光で2次元走
査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝尽発光光を光
電的に読み取って画像信号を得、この画像信号に基づき
写真感光材料等の記録材料、CRT等の表示装置に放射
線画像を可視像として出力させる放射線画像情報記録再
生システムが本出願人によりすでに提案されている(特
開昭55-12492号、同56-11395号等)。
【0004】ところで、以上述べた蓄積性蛍光体シ―ト
に放射線画像情報を蓄積記録(撮影)する場合、使用シ
―トのサイズが増えて取扱いが煩雑化することを回避す
るため、比較的大きなサイズの蓄積性蛍光体シ―トを大
きな被写体に対しても、また小さな被写体に対しても共
通使用することが多い。比較的大きなサイズに小さな被
写体を記録(撮影)した場合、その読取りに際しては、
被写体記録部分を含む小さな部分領域についてのみ読取
処理を行なえば十分である。
【0005】そこで例えば特開昭63-173036 号公報に示
されるように、励起光走査を蓄積性蛍光体シート内の部
分領域のみに対して行なうことが提案されている。その
ようにすれば、被写体記録部分以外の領域に対して無意
味な読取処理を行なうことがなくなり、読取りに要する
時間が短縮される。
【0006】一方、上述した放射線画像情報の記録再生
システムにおいては、放射線画像情報の読取り時に十分
な強度の励起光を照射すれば、蓄積放射線エネルギーは
全て放出されるはずである。しかし実際に読取り時に照
射する励起光の強度はそれほど高くはなく、したがって
蓄積性蛍光体シートを繰り返し使用するときは、読取り
時に前回記録の放射線画像情報がノイズとなって現われ
るという問題がある。
【0007】このような残存放射線エネルギーは、例え
ば特開昭56-11392号公報に示されるように、放射線画像
情報読取り後の蓄積性蛍光体シートに光を照射すること
によって放出させることができる。この光すなわち消去
光の照射量(照度×点灯時間)を非常に高く設定してお
けば、当然良好なノイズ消去効果が得られるが、この消
去光量を不必要に高く設定することは経済的でなく、ま
た消去処理に要する時間をいたずらに長くすることにも
なるので、読取情報に基づいて蓄積性蛍光体シートの残
存放射線エネルギーレベルを検出し、この検出レベルに
応じて消去光照射量をほぼ必要最少限に制御することが
従来から考えられている(例えば特開昭58-80633号、同
60-260035 号等)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、人体の放射
線画像を撮影(記録)してそれを読み取る場合には、蓄
積性蛍光体シートに著しく多量の放射線が照射されるこ
とは通常考えられないが、特殊な撮影の場合は、極めて
多量の放射線が蓄積性蛍光体シートに照射されることも
ありうる。そのような場合は、読取り後蓄積性蛍光体シ
ートに残存する放射線エネルギーも当然高くなるので、
それに応じて消去光照射量をかなり高い値に設定する必
要がある。
【0009】ところが、前述したように蓄積性蛍光体シ
ート内の部分領域のみについて読取処理を行なうように
した従来の放射線画像情報読取方法においては、蓄積性
蛍光体シートにおいて残存放射線エネルギーレベルが極
めて高い部分が有るのにもかかわらず、消去光照射量が
必要値よりも低く設定されて、残存放射線エルネギーが
十分に放出され得ないことがあった。
【0010】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たものであり、記録領域内の一部にのみ放射線画像情報
記録がなされている蓄積性蛍光体シートに対して読取処
理を行なう場合に、消去光照射量が不足することを防止
して、残存放射線エネルギーを十分良好に放出させるこ
とができる放射線画像情報読取方法を提供することを目
的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の放射
線画像情報読取方法は、先に説明したように放射線画像
情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シートを励起光によ
り2次元走査し、それにより該シートから発せられた輝
尽発光光を検出して前記放射線画像情報を読み取るとと
もに、この読取りがなされた後の蓄積性蛍光体シートに
照射量を制御しながら消去光を照射して、該シートに残
存している放射線エネルギーを放出させる放射線画像情
報読取方法において、蓄積性蛍光体シート内の所定の部
分領域のみについて放射線画像情報読取りを行なう際
に、この蓄積性蛍光体シートの記録領域全域に亘って励
起光走査を行ない、このとき輝尽発光光を検出して得ら
れたすべての画像データをフレームメモリに取り込んだ
後、このフレームメモリから上記部分領域に関する画像
データのみを読み出して該部分領域についての画像情報
とするとともに、上記すべての画像データに基づいて消
去光の照射量を決定することを特徴とするものである。
【0012】また本発明による第2の放射線画像情報読
取方法は、上記第1の方法と比べると、励起光走査およ
び消去光照射量の決定は同様に行ない、部分領域につい
ての画像情報を得るステップが異なるものであり、すな
わち、上記すべての画像データをゲート手段に送り、こ
のゲート手段を上記部分領域についての画像データのみ
が出力されるように開閉制御して、このゲート出力を該
部分領域についての画像情報とするようにしたことを特
徴とするものである。
【0013】
【作用および発明の効果】本発明者等の研究によると、
前述したように蓄積性蛍光体シートの残存放射線エネル
ギーが十分に放出され得ない事態は、以下のような原因
で生じることが分かった。すなわち放射線画像情報読取
りにおける部分領域の設定(従来方法では励起光走査範
囲の設定)は、制御の複雑化を避けるために通常四切、
六切等の一般的なサイズに設定されるので、放射線画像
撮影時にはそのようなサイズに放射線画像が記録される
ように放射線照射野が定められる。しかし、放射線照射
野をそのような所定サイズに正確に設定することは一般
にはかなり難しく、放射線照射野が設定すべきサイズよ
りも大きくなってしまうことも多々ある。そのように放
射線照射野が設定された蓄積性蛍光体シートに対して、
励起光走査範囲を上記所定サイズに設定して放射線画像
情報読取りを行なうと、蓄積性蛍光体シート上で放射線
が照射されたのに励起光走査は受けない、という箇所が
生じることになる。このような箇所では励起光照射によ
る放射線エネルギーの放出がなされないから、励起光照
射箇所に比べると著しく高レベルの放射線エネルギーが
残存することになる。
【0014】そして残存放射線エルネギーレベルは、蓄
積性蛍光体シート上で励起光走査を受けた箇所の読取情
報に基づいて検出され、この検出された放射線エネルギ
ーレベルに応じて消去光照射量が決定されるから、励起
光走査がなされなかった箇所に著しく高レベルの放射線
エネルギーが残存していても、それは消去光照射量の決
定には何ら関与しないことになる。そこで消去光照射量
は、この著しく高レベルの残存放射線エネルギーに対し
ては不十分なものとなってしまう。
【0015】それに対して本発明の放射線画像情報読取
方法においては、蓄積性蛍光体シートの記録領域全域に
亘って励起光走査を行ない、このとき輝尽発光光を検出
して得られたすべての画像データに基づいて消去光照射
量を決定するようにしているから、放射線画像情報読取
りを行なうべき部分領域外に放射線エネルギーが残存し
ていれば、それは消去光照射量の決定に関与することに
なる。したがって、この放射線エネルギーが高レベルと
なっていても、消去光照射量はそれに見合った量に決定
され、消去光照射量が不足するということがなくなる。
【0016】また、上記のように蓄積性蛍光体シートの
記録領域全域に亘って励起光走査を行なっても、第1の
方法においてはフレームメモリからの画像データ読出し
を制御することにより、一方第2の方法においてはゲー
ト手段の開閉を制御することにより、蓄積性蛍光体シー
トの部分領域のみに関する画像データが得られるように
なっている。したがって、この画像データに基づいて放
射線画像を再生すれば、蓄積性蛍光体シートに実際に記
録されているだけの画像、つまり周辺部に無意味な余白
が無い放射線画像が再生されることになる。
【0017】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を
詳細に説明する。図1は、本発明の放射線画像情報読取
方法を実施する放射線画像情報記録読取装置の一例を示
すものである。図示されるようにこの放射線画像情報記
録読取装置内には、エンドレスベルト1、2、3、4、
5、6、7、8、9、10と、エンドレスベルト1、6、
7、10にそれぞれ従動回転する案内ローラ11、12、13、
14と、ガイド板15、16、17、18、19、20、21と、ニップ
ローラ22、23、24、25とからなるシート搬送用の循環通
路26が構成されており、この循環通路26内には複数(本
例では一例として5枚)の蓄積性蛍光体シート30が互い
に適宜間隔をおいて配され、これら蓄積性蛍光体シート
30はシート循環搬送手段としての上記エンドレスベルト
1〜10と、ニップローラ22、23、24、25とにより、図中
の矢印A方向に循環搬送されるようになっている。
【0018】上記エンドレスベルト2、3は互いの間に
蓄積性蛍光体シート30を垂直に保持するように構成され
ており、これらのエンドレスベルト2、3の側方(図中
左方)には撮影台41が設けられ、またこの撮影台41を間
において上記エンドレスベルト2、3に対向する位置に
は例えばX線管球等の放射線源42が設けられて、これら
撮影台41と放射線源42とにより画像記録部40が構成され
ている。なお放射線源42と撮影台41との間には、放射線
照射野を絞る照射野絞り44が配されている。
【0019】被検者(被写体)43の放射線撮影時、撮影
に使用されるシート30は図示のようにエンドレスベルト
2、3の間に保持され、被検者43が撮影台41の前面に位
置した状態で放射線源42が作動される。それにより上記
被検者43を透過した放射線47がシート30上に投影され、
被検者43の放射線画像情報が該シート30に蓄積記録され
る。
【0020】循環通路26の図中下部右端位置には、画像
読取部50が設けられている。この画像読取部50におい
て、該読取部50の一部を構成するエンドレスベルト8の
上方にはレーザ光源51が設置され、またその出力レーザ
光52をエンドレスベルト8上のシート30上にその幅方向
に走査させるためのミラー53およびガルバノメータミラ
ー54が設けられている。このガルバノメータミラー54の
往復揺動により、レーザ光52が、放射線画像の蓄積記録
されたシート30上を記録領域全幅に亘って主走査する。
なおこのシート30は、前記画像記録部40において放射線
画像が記録された後、シート循環搬送手段を駆動させて
この画像読取部50に搬送されて来る。
【0021】レーザ光52のシート30上の走査位置には、
主走査線に沿って集光用反射ミラー55と集光光学素子56
が配されている。レーザ光52が照射されたシート30から
放射され直接上記集光光学素子56に進む輝尽発光光と、
同じくシート30から放射され集光用反射ミラー55で反射
された輝尽発光光とが集光光学素子56の入射端面56Aか
らこの集光光学素子56に入射し、この中を全反射を繰り
返して進行し、該素子56の射出端面56Bに接続されたフ
ォトマルチプライヤー57に受光され、輝尽発光光が光電
的に読み取られる。上記のようにレーザ光52の主走査が
行なわれるのと同時に、シート30はエンドレスベルト8
により図中矢印A方向(すなわち上記主走査の方向と略
直角な方向)に搬送されて記録領域全長に亘って副走査
がなされ、シート30から2次元的に蓄積放射線画像情報
が読み取られる。
【0022】フォトマルチプライヤー57の出力信号Sは
ログアンプ60によって増幅され、A/D変換器61におい
てデジタル化される。こうして得られたデジタルの読取
画像信号Sdは一たんフレームメモリ62にすべて格納さ
れる。その後フレームメモリ62から読み出された画像信
号Sd’は画像処理回路63に送られ、ここで階調処理、
周波数処理等の処理を受けた後、必要な画像再生装置64
へ送られる。この再生装置64は、CRT等からなるディ
スプレイ装置でもよいし、感光フィルムに光走査記録を
行なう記録装置でもよいし、あるいはそのために一旦磁
気テープ等の記憶装置に記録するものに置き換えられて
もよい。なお、画像信号Sdのフレームメモリ62からの
読出しについては、後に詳しく説明する。
【0023】画像読取りが終了したシート30は、エンド
レスベルト9、10により、ガイド板18に沿って搬送さ
れ、ニップローラ22、ガイド板19、ニップローラ23を通
して消去部70に送られる。この消去部70は函体71と、こ
の函体71の内部に多数並べられた蛍光灯等の消去光源72
とからなるものであり、シート30はシャッタ73が開かれ
てから、ニップローラ23により函体71内に搬送される。
シート30が函体71内に送られると、上記シャッタ73が閉
じられる。函体71内の消去光源72は、シート30の蓄積性
蛍光体の励起波長領域の光を主に発するものであり、前
記画像読取り後にシート30に残存していた放射線エネル
ギーは、シート30にこのような光が照射されることによ
り該シート30から放出される。なおこのとき前記シャッ
タ73が閉じられているので、消去光が漏れて画像読取部
50に侵入し読取信号にノイズを発生させることがない。
【0024】こうして再び放射線画像情報の記録が可能
な程度に画像(残像)消去がなされたシート30は、ニッ
プローラ24を回転させて消去部70外に排出される。排出
されたシート30はガイド板20を通してニップローラ25ま
で送られ、次にこのニップローラ25によりガイド板21に
沿って前記エンドレスベルト1に送られ、以下前記と同
様にして画像記録部40に送られて放射線撮影に使用され
る。
【0025】次に、フレームメモリ62からの画像信号S
dの読出しについて説明する。本装置において、蓄積性
蛍光体シート30の記録領域全面を使用しなくても済む比
較的小さな被写体43を撮影する際には、前述の照射野絞
り44により放射線照射野が適宜絞られて、蓄積性蛍光体
シート30内の部分領域に放射線画像が撮影される。本装
置において使用される蓄積性蛍光体シート30は一例とし
て半切サイズのものであり、上記部分領域としては図2
に破線で示す大角サイズ、1点鎖線で示す四切サイズ、
および2点鎖線で示す六切サイズが設定される。このよ
うな部分領域への撮影に際しては、領域指定のための入
力手段(図示せず)から信号を受けて照射野絞り44を自
動操作する手段により、あるいは例えば撮影台41上に記
されたサイズ表示線を目安として放射線画像撮影技師が
照射野絞り44を手動操作する等により、サイズが正しく
なることは勿論、そして必ず図2に示すシート上の所定
部分に位置するように照射野が設定される。
【0026】フレームメモリ62からの画像信号Sdの読
出しは、読出し制御部65によって制御され、そしてこの
読出し制御部65の動作は全体制御部66によって制御され
る。全体制御部66は例えば所定のシーケンス制御等に基
づいて、画像読取部50に送られて来た蓄積性蛍光体シー
ト30には4種類の記録サイズのうちのいずれで放射線画
像が記録されているかを判別し、その判別したサイズを
示す情報Qを読出し制御部65に送る。
【0027】読出し制御部65はこの情報Qが示す各サイ
ズ毎に、フレームメモリ62のどの領域から画像信号Sd
の読出しを行なうべきかを記憶しており、各情報Qに対
応した領域から画像信号Sdの読出しを行なう。すなわ
ち、情報Qが示すサイズが半切サイズの場合は、フレー
ムメモリ62に記憶されている画像信号Sdをすべて、大
角サイズ、四切サイズ、六切サイズの場合はそれぞれ、
図2の破線表示部分、1点鎖線表示部分、2点鎖線表示
部分に対応するメモリ領域のみの信号Sdを読み出すよ
うに信号読出しが制御される。
【0028】フレームメモリ62から上記のようにして読
み出された画像信号Sd’に基づいて放射線画像を再生
すれば、前述したように励起光走査が蓄積性蛍光体シー
ト30の記録領域全域に対してなされていても、該シート
30に実際に記録されているだけの画像、つまり周辺部に
無意味な余白が無い放射線画像が再生されることにな
る。
【0029】次に、消去部70における消去光の照射量制
御について説明する。消去光源72は一定照度の消去光を
発し、その点灯時間は光源駆動制御回路80によって制御
される。前述したデジタルの読取画像信号Sdはすべ
て、上記点灯時間の制御のために最大発光量検出部81に
送られる。最大発光量検出部81は、1枚の画像を担うす
べての画像信号Sdからその最大値Io を求めるととも
に、読取感度設定部83が設定した読取感度についての信
号Srを受け、上記最大値Io と該信号Srが示す読取
感度とに基づいて、輝尽発光光の絶対発光量最大値Iを
求める。なお読取感度設定部83は、例えば放射線画像記
録時の放射線露光量に基づいて、読取感度を左右する条
件すなわちログアンプ60のゲインやレーザ光52の強度等
を最適に設定するものである。
【0030】上記絶対発光量最大値Iを示す信号Si
は、記憶部84に送られる。蓄積性蛍光体シート30に残存
する放射線エネルギーレベルは、この絶対発光量最大値
Iが高いほど大きく、該エネルギーレベルが高いほど、
それをほぼ完全に(前述のノイズとならない程度まで)
放出させるのに必要な消去光照射量(照度×点灯時間)
は高くなる。記憶部84は、この絶対発光量Iの最大値毎
に最適の(残存放射線エネルギーをほぼ完全に放出させ
る必要最少限の)消去光源点灯時間tをROM等に記憶
しており、該記憶部84は入力された絶対発光量最大値I
に対応する必要点灯時間tを読み出し、この時間tを示
す信号Stを光源駆動制御回路80に送る。該光源駆動制
御回路50は、この信号Stが示す時間tだけ消去光源72
を点灯させる。こうすることにより、消去光源72の点灯
時間すなわち消去光照射量が必要最少限の最適量に制御
される。なお最大発光量検出部81、読取感度設定部83お
よび記憶部84等は、例えばマイクロコンピュータシステ
ム等から構成される。
【0031】以上説明したように、蓄積性蛍光体シート
30の記録領域全域についての画像信号Sdに基づいて消
去光照射量を定めれば、例えば四切サイズ等の所定部分
領域に放射線画像を撮影しようとする際に実際の放射線
照射野が該部分領域より大きくなってしまって、シート
30の実質的な読取領域(フレームメモリ62の信号読出領
域に対応する領域)外に高レベルの放射線エネルギーが
残存している場合でも、その残存放射線エネルギーを良
好に放出させ得る量の消去光が蓄積性蛍光体シート30に
照射されるようになる。
【0032】次に図3を参照して、本発明の別の実施例
について説明する。この図3は、本発明の別の実施例に
よる放射線画像情報読取方法を実施する放射線画像情報
記録読取装置を示している。なおこの図3において、前
記図1中の要素と同等の要素には同番号を付し、それら
についての説明は特に必要のない限り省略する。
【0033】この図3の装置においても、蓄積性蛍光体
シート30の記録領域全域に対してレーザ光52の2次元走
査がなされる。そして消去光照射量も前述の実施例と同
様、蓄積性蛍光体シート30の記録領域全域についての画
像信号Sdに基づいて定められる。そこでこの場合も、
すべての残存放射線エネルギーを良好に放出させ得る量
の消去光が蓄積性蛍光体シート30に照射されるようにな
る。
【0034】一方、蓄積性蛍光体シート30上の放射線照
射野のみに関する画像信号を得るため、画像信号Sdは
ゲート回路90に通される。このゲート回路90は、ゲート
回路制御部91によって開閉が制御される。ゲート回路制
御部91は全体制御部66が出力する記録サイズ情報Qを受
け、この情報Qが示すサイズの部分領域のみについての
画像信号Sdがゲート回路90を通過するように、このゲ
ート回路90の動作を制御する。
【0035】この実施例においても、ゲート回路90から
出力される画像信号Sd’に基づいて放射線画像を再生
すれば、前述したように励起光走査が蓄積性蛍光体シー
ト30の記録領域全域に対してなされていても、該シート
30に実際に記録されているだけの画像、つまり周辺部に
無意味な余白が無い放射線画像が再生されることにな
る。
【0036】なお以上説明した2つの実施例では、いず
れも消去光源72の点灯時間を制御しているが、消去光の
照度のみ、あるいは点灯時間と照度の双方を制御して、
消去光照射量を制御するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する放射線画像情報記録読
取装置の一例を示す概略側面図
【図2】図1の装置における、蓄積性蛍光体シート上の
部分記録領域を示す説明図
【図3】本発明の方法を実施する放射線画像情報記録読
取装置の別の例を示す概略側面図
【符号の説明】
1〜10 エンドレスベルト 11〜14 案内ローラ 15〜21 ガイド板 22〜25 ニップローラ 26 循環通路 30 蓄積性蛍光体シート 40 画像記録部 42 放射線源 44 照射野絞り 50 画像読取部 60 ログアンプ 61 A/D変換器 62 フレームメモリ 65 読出し制御部 66 全体制御部 70 消去部 72 消去光源 80 光源駆動制御回路 81 最大発光量検出部 83 読取感度設定部 84 記憶部 90 ゲート回路 91 ゲート回路制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性
    蛍光体シートを励起光により2次元走査し、それにより
    該シートから発せられた輝尽発光光を検出して前記放射
    線画像情報を読み取るとともに、 この読取りがなされた後の蓄積性蛍光体シートに照射量
    を制御しながら消去光を照射して、該シートに残存して
    いる放射線エネルギーを放出させる放射線画像情報読取
    方法において、 前記蓄積性蛍光体シート内の所定の部分領域のみについ
    て放射線画像情報読取りを行なう際に、この蓄積性蛍光
    体シートの記録領域全域に亘って励起光走査を行ない、 このとき輝尽発光光を検出して得られたすべての画像デ
    ータをフレームメモリに取り込んだ後、このフレームメ
    モリから前記部分領域に関する画像データのみを読み出
    して該部分領域についての画像情報とするとともに、 前記すべての画像データに基づいて前記消去光の照射量
    を決定することを特徴とする放射線画像情報読取方法。
  2. 【請求項2】 放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性
    蛍光体シートを励起光により2次元走査し、それにより
    該シートから発せられた輝尽発光光を検出して前記放射
    線画像情報を読み取るとともに、 この読取りがなされた後の蓄積性蛍光体シートに照射量
    を制御しながら消去光を照射して、該シートに残存して
    いる放射線エネルギーを放出させる放射線画像情報読取
    方法において、 前記蓄積性蛍光体シート内の所定の部分領域のみについ
    て放射線画像情報読取りを行なう際に、この蓄積性蛍光
    体シートの記録領域全域に亘って励起光走査を行ない、 このとき輝尽発光光を検出して得られたすべての画像デ
    ータをゲート手段に送り、このゲート手段を前記部分領
    域についての画像データのみが出力されるように開閉制
    御して、このゲート出力を該部分領域についての画像情
    報とするとともに、 前記すべての画像データに基づいて前記消去光の照射量
    を決定することを特徴とする放射線画像情報読取方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5627381A (en) * 1996-03-22 1997-05-06 Eastman Kodak Company Optimized storage phosphor erase time

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5627381A (en) * 1996-03-22 1997-05-06 Eastman Kodak Company Optimized storage phosphor erase time

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