JP2001089092A - 産業車両 - Google Patents

産業車両

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JP2001089092A
JP2001089092A JP23597399A JP23597399A JP2001089092A JP 2001089092 A JP2001089092 A JP 2001089092A JP 23597399 A JP23597399 A JP 23597399A JP 23597399 A JP23597399 A JP 23597399A JP 2001089092 A JP2001089092 A JP 2001089092A
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JP
Japan
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controller
industrial vehicle
cover
vehicle according
cooling air
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JP23597399A
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English (en)
Inventor
Junichi Kuwayama
純一 桑山
Kenichi Sofue
健一 祖父江
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両後方からの外部衝撃等からコントローラ
を良好に保護することのできる産業車両を提供する。 【解決手段】 車両1の後部に配置されるカウンタウェ
イト6の前面に対向してコントローラ10を配置する。
車両1の後方からの外部衝撃等に対するコントローラ1
0の保護部材としてカウンタウェイト6が機能するた
め、コントローラ10を前記外部衝撃等から良好に保護
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばバッテリ式
フォークリフト等の産業車両に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、バッテリ式フォークリフトで
は、走行制御をはじめとする多くの制御が電気制御で行
われるため、走行用モータ等を駆動制御するコントロー
ラが比較的大型となる。そのため、バッテリ式フォーク
リフトの小型化を図ろうとするうえで、コントローラの
配設場所の選定が重要となる。
【0003】この種のバッテリ式フォークリフトの従来
例を図8の部分側断面図により述べる。フォークリフト
101の中央部に設けられたバッテリ収容部104には
バッテリ105が収容されている。バッテリ105は、
バッテリケース105a内に多数のバッテリセル105
bを収容している。また、バッテリ105の上面はバッ
テリフード119で覆われている。バッテリフード11
9は、その後端の支点(図示省略)を中心とする回動に
よって開閉可能である。バッテリフード119上にシー
ト109が配置されている。
【0004】前記バッテリ105の後側にカウンタウェ
イト106が配置されている。カウンタウェイト106
の後面には収容凹部106aが形成され、その収容凹部
106aにコントローラ110が収容されている。コン
トローラ110は、内部に多数の電子部品を実装してい
る。前記収容凹部106aの開口面はリヤカバー116
によって閉じられている。
【0005】なお、上記したようなフォークリフト10
1は、例えば特開平9−12289号公報により開示さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したフォークリフ
ト101では、フォークリフト101の後方からの外部
衝撃等によるコントローラ110の損傷を防止するた
め、コントローラ110の保護部材としてのリヤカバー
116には必要かつ十分な強度が要求される。従って、
リヤカバー116は一般的に肉厚の厚い鉄製であるた
め、その取り扱いに重く非常に不便であった。また、リ
ヤカバー116を例えば樹脂製として軽量化しその取り
扱いをしやすくすると、外部衝撃等に対する必要かつ十
分な強度を得ることがむつかしい。
【0007】本発明は上記した問題点を解決するために
なされたものであって、本発明が解決しようとする課題
は、車両後方からの外部衝撃等からコントローラを良好
に保護することのできる産業車両を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、車両の後部に配置され
るカウンタウェイトの前面に対向してコントローラを配
置したことを特徴とする産業車両である。このように構
成すると、車両後方からの外部衝撃等に対するコントロ
ーラの保護部材としてカウンタウェイトが機能するた
め、コントローラを前記外部衝撃等から良好に保護する
ことができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、シートを配置す
るシートスタンドの下部空間にコントローラを収容した
ことを特徴とする請求項1記載の産業車両である。この
ように構成すると、シートスタンドの下部空間を利用し
て、コントローラをコンパクトに収容することができ
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、コントローラを
カウンタウェイトと分離する固定側部材に取り付けたこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の産業車両であ
る。このように構成すると、カウンタウェイトの収容凹
部にコントローラを収容した場合(従来例参照)と異な
り、カウンタウェイトの脱着時にコントローラが邪魔に
ならないので、カウンタウェイトの脱着作業性が向上す
る。
【0011】また、カウンタウェイトに収容凹部を形成
しないので、その収容凹部相当の重量分、カウンタウェ
イトを重く形成することができる。あるいは、同一重量
であれば、カウンタウェイトの小型化が図れる。
【0012】請求項4に記載の発明は、コントローラを
覆うコントローラカバーを設けたことを特徴とする請求
項1〜3のいずれかに記載の産業車両である。このよう
に構成すると、コントローラをコントローラカバーによ
り水、埃等から保護することができる。
【0013】請求項5に記載の発明は、コントローラカ
バーが樹脂製であることを特徴とする請求項4に記載の
産業車両である。このように構成すると、コントローラ
カバーを軽量化することができ、その取り扱いが容易化
される。なお、外部衝撃等からコントローラを保護する
役割をカウンタウェイトにもたせているため、コントロ
ーラカバーが樹脂製であっても強度的には何ら差し支え
ない。
【0014】請求項6に記載の発明は、コントローラが
備える冷却風入口を、コントローラカバーの内部空間と
区画したことを特徴とする請求項4または5に記載の産
業車両である。このように構成すると、コントローラカ
バーの内部空間の熱い空気が冷却風入口から流入するこ
とを防止し、結果的にはコントローラの冷却効率を向上
することができる。
【0015】請求項7に記載の発明は、コントローラカ
バーに、オーバーハング状をなしかつそのほぼ中央部に
カバー内外を連通する開口孔を有する縦壁部を設けたこ
とを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の産業車
両である。このように構成すると、コントローラカバー
のオーバーハング状の縦壁部から流下しようとする水が
その縦壁部の上部突出端から落ちやすいことから縦壁部
をつたわりにくい。従って、縦壁部の開口孔を通じての
カバー内への水の侵入を、シール用の部品を必要としな
いシンプルな構造でもって防止することができる。この
ようなコントローラカバーの縦壁部の開口孔を利用する
と、例えば、コントローラカバーの内外をつなぐ電気的
な接続部を、シール用の部品を必要としないシンプルな
構造でもって防水した状態に容易に配置することができ
る。
【0016】請求項8に記載の発明は、コントローラの
後方に、車外から取り入れた冷却風を車幅方向に略直線
的に通風することによってコントローラを冷却する通気
路を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の
産業車両である。このように通気路を略直線的に設定し
たときは、冷却風の流動抵抗が減少して良好な通風性が
確保されるため、冷却効率を向上することができる。
【0017】請求項9に記載の発明は、通気路の一端が
左右いずれかの車体側面に外気取入口として開口され、
他端が反対側の車体側面に排気口として開口されている
ことを特徴とする請求項8に記載の産業車両である。こ
のように構成すると、外気を冷却風として効率的に取り
入れることができるとともに、冷却後の風を車外に効率
良く排気することができる。
【0018】請求項10に記載の発明によれば、通気路
の冷却風出口と、その出口に対向する車体内側面との間
に、出口から排出される排気の反射を抑制する上で十分
な空間を設定したことを特徴とする請求項8に記載の産
業車両である。このような構成によると、車体側面に排
気口を設けるまでもなく、所定の冷却効率を得ることが
可能となる。そして、車体側面に排気口を設定しないで
済む分、外観見栄えを向上でき、かつ加工コストを低減
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について説
明する。本実施の形態は、バッテリ式フォークリフトに
実施したものである。
【0020】バッテリ式フォークリフトの部分側断面図
を示した図1において、バッテリ式フォークリフト(単
にフォークリフトともいう)1の機台2と運転室のフロ
ア3との間には、バッテリ収容部4が形成されている。
バッテリ収容部4には、前記フォークリフト1の走行及
び荷役電源となるバッテリ5が収容されている。バッテ
リ5は、バッテリケース5a内に複数のバッテリセル5
bを収容している。なお、バッテリ式フォークリフト1
は本明細書でいう産業車両に相当する。
【0021】前記フォークリフト1の後部(図1におい
て右部)には、例えば鋳物からなるカウンタウェイト6
が配置されている。カウンタウェイト6の上端部前方に
は、シートスタンド8がその後上端の支軸7を中心に回
動可能に設けられている。シートスタンド8上にシート
9が配設されている。
【0022】シートスタンド8は、図1に実線8で示す
開放状態と、支軸7の回りに回動されて、図1に二点鎖
線8で示すようにシート9に対する乗員の着座を可能と
するセット状態とに位置変更される。また、シートスタ
ンド8は、シート9の下方に位置する下部空間8aを形
成しており、前記セット状態(図1中、二点鎖線8参
照)において、その下部空間8aに後述するコントロー
ラ10、コントローラカバー30等を収容可能である。
【0023】前記機台2には、前記カウンタウェイト6
の前側に位置するフレーム20が設置されている。フレ
ーム20は、図3に部分斜視図で示すように、ほぼ四角
形板状のフレーム主板21と、そのフレーム主板21の
左右端縁部からそれぞれ前方に突出するほぼ四角形板状
の左右の側板22,23と、左側の側板22における前
縁部の下半部から右方に突出するほぼ四角形板状の前板
24と、各側板22,23の外側面に立設されかつヘッ
ドガード(図示省略)を支持する左右のリアピラー2
5,26とから構成されている。なお、リアピラー2
5,26より前方部分は、前記シートスタンド8の下部
空間8a内に収容可能である。
【0024】前記フレーム主板21は、カウンタウェイ
ト6と分離した状態でかつカウンタウェイト6の前側面
とほぼ対面状に隣接している(図1参照)。フレーム主
板21の前側面がコントローラ10(後述する)を取り
付けるための取り付け面となっている。フレーム主板2
1には、コントローラ取り付け用のボルト挿通孔21a
が形成されている。
【0025】図3に示すように、前記前板24には、前
後方向に貫通するめねじ孔(第1めねじ孔ともいう)2
4aが形成されている。また、左側の側板22における
内側面の上端部には、U字鋼からなる左側のカバー取り
付けブラケット27が取り付けられている。このカバー
取り付けブラケット27の溝部のほぼ中央部には、前後
方向に貫通するめねじ孔(第2めねじ孔ともいう)28
aを有する座板28が取り付けられている。カバー取り
付けブラケット27の溝部の左壁面とそれに面する座板
28の端面との間には隙間Sが形成されている。なお、
左側のカバー取り付けブラケット27は、図示しないト
ランスの防水カバーとしての機能を兼ね備えている。
【0026】また、前記右側の側板23における内側面
の下端部には、L字鋼からなる右側のカバー取り付けブ
ラケット29が取り付けられている。このカバー取り付
けブラケット29の前端部には、上下方向に貫通するめ
ねじ孔(第3めねじ孔ともいう)29aが形成されてい
る。なお、右側のカバー取り付けブラケット29は、図
示されないバックブザー、チャイム等の取り付けブラケ
ットとしての機能を兼ね備えている。
【0027】図2の分解斜視図及び図4の平断面図で示
すように、前記フレーム主板21に取り付けられるコン
トローラ10は、ほぼ四角形型ボックス形状をなしてい
る。なお、コントローラ10は、周知のとおり、比較的
発熱量の小さい電子部品が実装されたプリント配線板
(図示省略)や、発熱量の大きい電子部品が実装された
アルミニウム製の放熱基板(図示省略)等が収容されて
なる。
【0028】前記コントローラ10の後面中央部には、
多数枚の平板からなる冷却フィン11が上下方向に適宜
間隔を置いて積層状に設けられている。また、コントロ
ーラ10の後面における左右端部には、左右のコントロ
ーラ取り付け部材12,13が取り付けられている。右
側のコントローラ取り付け部材13には冷却風入口13
aが形成されている。また、左側のコントローラ取り付
け部材12には冷却風出口12aが形成され、その冷却
風出口12a側には、冷却風を吸入しかつ排出させるた
めの電動式の冷却ファン16(図4に簡略に示す)が設
置されている。なお、冷却ファン16は、コントローラ
10が作動されるバッテリ式フォークリフト1の運転中
に常時駆動される。また、コントローラ10の前面から
延びた配線14の端末には、バッテリプラグ15が取り
付けられている。
【0029】前記コントローラ10の左右のコントロー
ラ取り付け部材12,13を前記フレーム主板21の前
側面にあてがい、各ボルト18をフレーム主板21のボ
ルト挿通孔21aを通して各コントローラ取り付け部材
12,13にそれぞれ締結することによって、前記フレ
ーム20の前側面にコントローラ10が設置されてい
る。かくして、コントローラ10は、カウンタウェイト
6の前面に対向状態で配置される。なお、フレーム20
は本明細書でいう固定側部材に相当する。
【0030】また、図4に示すように、コントローラ1
0の取付状態では、該コントローラ10とフレーム主板
21との間には、冷却風を車幅方向に直線的に誘導して
冷却フィン11に作用させるための冷却用通気路17が
形成される。この通気路17は外気を冷却風として取り
入れるためにフレーム20の右側板23に外気取入口2
3aを備え、また、冷却後の空気を車外に放出するため
に左側板22に排気口22aを備えている。外気取入口
23aはコントローラ取り付け部材13の冷却風入口1
3aと略対向した位置に設けられ、排気口22aはコン
トローラ取り付け部材12の冷却風出口12aに略対向
した位置に設けられている。そして、コントローラ10
と右側板23との間及びコントローラ10とフレーム主
板21との間にわたって略L形の導風板19が配置(図
2参照)されており、これによって外気取入口23aか
ら取り入れられた外気が効率的に冷却風入口13aに導
入されるようになっている。従って、外気取入口23a
から取り入れられた外気は、冷却風入口13aから冷却
フィン11内に流入するとともに、冷却風出口12aを
通って排気口22aから車外に排出される。なお、図示
はしないが、外気取入口23a及び排気口22aには、
それぞれルーバーが設けられて水の浸入防止が図られて
いる。
【0031】しかして、前記フレーム20には、前記コ
ントローラ10を覆うコントローラカバー30が取り付
けられている(図1参照)。コントローラカバー30
は、図2の他、図5に斜視図で示すように、ほぼ四角形
板状の前板部31と、その前板部31の上端縁より後方
に向かって延びるほぼ四角形板状の上板部32と、前記
前板部31の右端縁部より後方に延びかつ前記上板部3
2より下方に延びるほぼ逆L字形状の側板部33とを備
えている。すなわち、コントローラカバー30は、後
面、左側面、右側面の後半部及び下面を開放した箱形と
されている。このコントローラカバー30は、例えば肉
厚2mm程度の樹脂製である。
【0032】前記前板部31には、図2に示すように、
前記フレーム20における前板24の第1めねじ孔24
aと対応する第1ねじ挿通孔31aが形成されている。
前記上板部32は、前半部を低くする階段状に形成され
ているとともに、全体的に緩やかな勾配をもって前下が
りの傾斜状をなしている。上板部32には、その後縁部
に沿って立ち上がる後側立ち上り部32aが形成されて
いる。また上板部32には、その左端部の前半部に沿っ
て立ち上がる左側立ち上り部32bが形成されている。
左側立ち上り部32bの後端部には、前方に面する左側
の取り付け座部32cが形成されている。左側の取り付
け座部32cには、前記フレーム20における座板28
の第2めねじ孔28aと対応する第2ねじ挿通孔32d
が形成されている。
【0033】また、図6に部分斜視図で示すように、前
記左側立ち上り部32bの右隣りの前半部には、前後方
向に延びる樋部32eが凹設されている。樋部32eの
後方には、オーバーハング状をなす断面ほぼS字形状の
縦壁部32fが連設されている。縦壁部32fの上端部
から後端部に向かって上板突出部32hが連続的に延び
ているとともに、その上板突出部32hの左右が前記上
板部32と階段状に連続している。
【0034】前記縦壁部32fのほぼ中央部には、コン
トローラカバー30の内外を連通する開口孔32iが形
成されている(図7の部分断面図参照)。また、図2に
示すように、前記前板部31と側板部33との隅角部の
下端部には、水平状をなす右側の取り付け座部34が形
成されている。右側の取り付け座部34には、前記フレ
ーム20における右側のカバー取り付けブラケット29
の第3めねじ孔29aと対応する第3ねじ挿通孔34a
が形成されている。
【0035】上記のように構成されたコントローラカバ
ー30は、前記フレーム20に対し次に述べるようにし
て取り付けられる。シートスタンド8の開放状態(図1
の実線8参照)において、コントローラ10を覆うよう
にコントローラカバー30を被せる。
【0036】次に、コントローラカバー30は前記フレ
ーム20に図2に示される3本の取り付けねじ37,3
8,39により固定される。すなわち、一つの取り付け
ねじ37は、コントローラカバー30における前板部3
1の第1ねじ挿通孔31aを通して、フレーム20にお
ける前板24の第1めねじ孔24aに締着される。この
とき、コントローラカバー30の前板部31とフレーム
20の前板24とがほぼ面接触する。
【0037】もう一つの取り付けねじ38は、コントロ
ーラカバー30における左側の取り付け座部32cの第
2ねじ挿通孔32dを通して、フレーム20における座
板28の第2めねじ孔28aに締着される。このとき、
コントローラカバー30の左側の取り付け座部32cと
フレーム20の座板28とがほぼ面接触する。なお、コ
ントローラカバー30の左側下縁部30a(図5参照)
は、フレーム20のカバー取り付けブラケット27の溝
部における隙間S(図3参照)に挿入される。
【0038】残り一つの取り付けねじ39は、コントロ
ーラカバー30における右側の取り付け座部34の第3
ねじ挿通孔34aを通して、フレーム20における右側
のカバー取り付けブラケット29の第3めねじ孔29a
に締着される。このとき、コントローラカバー30の右
側の取り付け座部34とフレーム20の右側のカバー取
り付けブラケット29とがほぼ面接触する。
【0039】上記のようにして、コントローラカバー3
0がフレーム20に取り付けられる。また、コントロー
ラカバー30の取り付け状態では、側板部33がコント
ローラ10の右側面および右側のコントローラ取り付け
部材13の側面上部と当接あるいは近接する。これによ
り、コントローラ10の冷却風入口13aがコントロー
ラカバー30の内部空間と区画される。
【0040】また、コントローラカバー30の縦壁部3
2fの開口孔32iには、図6に示すように、コントロ
ーラカバー30の内外をつなぐ電気的な接続部すなわち
前記バッテリプラグ15とバッテリソケット5cとの接
続部が挿通される。バッテリソケット5cは、バッテリ
5から延びた配線5dの端末に取り付けられている。接
続したバッテリプラグ15とバッテリソケット5cと
は、例えば配線5d、14の剛性あるいはリテーナ類を
利用して前下がりの傾斜状態にしておき、バッテリソケ
ット5c上に落ちた水がバッテリプラグ15に向かって
つたうことを防止する。
【0041】そして、シートスタンド8を着座状態(図
1中、二点鎖線8参照)に位置変更することにより、シ
ートスタンド8の下部空間に、コントローラ10、フレ
ーム20の前部、コントローラカバー30等が収容され
る。この状態で、バッテリ式フォークリフト1の使用が
可能となる。
【0042】しかして、図1に示すように、フレーム2
0に取り付けられたコントローラカバー30の後側立ち
上り部32aと、その部位に対向するカウンタウェイト
6の前側面との間には隙間40が形成される。また、シ
ートスタンド8の開閉支持部とカウンタウェイト6との
間には、アッパカバー41が設けられ、これによってコ
ントローラ10の上方空間である、シートスタンド8と
カウンタウェイト6間の上面が覆われている。
【0043】上記したバッテリ式フォークリフト1にお
いて、運転中にコントローラ10は動作し、走行用モー
タ等の駆動制御を行うとともに、モータが常時駆動され
てコントローラ10に内蔵の冷却ファン16が回転駆動
される。コントローラ10の動作によって、内蔵の電子
部品に電流が流れることにより、その電子部品が発熱す
る。
【0044】前記電子部品から発生した熱は、冷却フィ
ン11へ伝達され、冷却フィン11の放熱作用により電
子部品が冷却される。また、コントローラ10の動作中
は冷却ファン16が回転駆動されるため、通気路17内
を冷却空気が強制通風される。すなわち、外気取入口2
3aから取り入れられた外気が、図4に矢印で示すよう
に、冷却風入口13aから冷却フィン11内に流入する
とともに、冷却風出口12aを通って排気口22aから
車外に排出されることによって、冷却フィン11の放熱
作用が積極的に行われる。
【0045】この場合、本実施の形態においては、コン
トローラ10の後面とカウンタウェイト6の前面との間
に設けた冷却用の通気路17によって、冷却空気が車幅
方向に直線的に流動する構成としてあるため、冷却空気
の流動抵抗を低く抑えることができる。このため、良好
な通風性が確保されることになり、コントローラ10の
冷却効率を向上することが可能となる。
【0046】また、コントローラ10の冷却風入口13
aがコントローラカバー30の内部空間と区画されてい
るため、コントローラカバー30の内部空間で加熱され
た空気が冷却風入口13aから流入されることがない。
さらにまた、外気取入口23aと冷却風入口13aとの
間には導風板19を設けてあるため、これにより冷却空
気が整流化されて流動抵抗が一層減少されるとともに、
シートスタンド8内の熱気を帯びた空気の通気路17内
への流入を抑えることができる。
【0047】また、雨天時や洗車時等には、コントロー
ラカバー30の上方を覆っているアッパカバー41とカ
ウンタウェイト6との合せ面から水が侵入したような場
合、その水は、コントローラカバー30とカウンタウェ
イト6との隙間40(図1参照)を通ってコントローラ
10の冷却フィン11にかかりやすいが、冷却フィン1
1は例えばアルミ製であるため問題は生じない。
【0048】また、コントローラカバー30の上方を覆
っているシートスタンド8とアッパカバー41との合せ
面から水が浸入して、コントローラカバー30の上板部
32上に滴下したような場合には、その水は、その上板
部32の勾配により、図2に二点鎖線矢印Aで示すよう
に前方へ流れ、前板部31をつたって流れ落ちるため、
コントローラ10にかからない。また、コントローラカ
バー30のオーバーハング状の縦壁部32fから流下し
ようとする水は、図7に二点鎖線矢印Bで示すように、
上部突出端から落ちやすいことから縦壁部32fをつた
わりにくい。このため、縦壁部32fの開口孔32iを
通じてのカバー内への水の侵入を防止することができ
る。なお、縦壁部32fの上部突出端から落ちた水は、
樋部32eに沿って前方へ流れた後、前板部31をつた
って流れ落ちる。また、バッテリソケット5c上に落ち
た水は、図7に二点鎖線矢印Cで示すように、バッテリ
ソケット5cから樋部32eに落ちる。
【0049】また、コントローラ10のメンテナンス
上、コントローラカバー30を外す必要が生じた場合に
は、シートスタンド8を開放状態(図1参照)におい
て、各所(計3ヶ所)の取り付けねじ37,38,39
(図2参照)を緩めて取り外せば良い。
【0050】また、コントローラ10を取り付けたフレ
ーム20とカウンタウェイト6とは、分離した状態にあ
るため、カウンタウェイト6単体で機台2に対する脱着
が行なえる。
【0051】上記した産業車両によれば、バッテリ式フ
ォークリフト1の後部に配置されるカウンタウェイト6
の前側にコントローラ10を配置したことにより、フォ
ークリフト1の後方からの外部衝撃等に対するコントロ
ーラ10の保護部材としてカウンタウェイト6が機能す
るため、コントローラ10を前記外部衝撃等から良好に
保護することができる。
【0052】また、シート9を配置するシートスタンド
8の下部空間8aにコントローラ10を収容したことに
より、シートスタンド8の下部空間8aを利用して、コ
ントローラ10をコンパクトに収容することができる。
【0053】また、コントローラ10をカウンタウェイ
ト6と分離するフレーム20に取り付けたことにより、
カウンタウェイト6の収容凹部にコントローラ10を収
容した場合(従来例参照)と異なり、カウンタウェイト
6の脱着時にコントローラ10が邪魔にならないので、
カウンタウェイト6の脱着作業性が向上する。
【0054】また、カウンタウェイト6に収容凹部を形
成しないので、その収容凹部相当の重量分、カウンタウ
ェイト6を重く形成することができる。あるいは、同一
重量であれば、カウンタウェイト6の小型化が図れる。
【0055】また、コントローラ10を覆うコントロー
ラカバー30を設けたことにより、コントローラ10を
コントローラカバー30により水、埃等から保護するこ
とができる。
【0056】また、コントローラカバー30が樹脂製で
あることにより、コントローラカバー30を軽量化する
ことができ、コントローラカバー30の取り扱いがしや
すくなる。なお、外部衝撃等からコントローラ10を保
護する役割をカウンタウェイト6にもたせているため、
コントローラカバー30が樹脂製であっても強度的には
何ら差し支えない。
【0057】また、コントローラ10の冷却用通気路1
7を車体を横切るように設けたことによって、冷却空気
としての外気を流動抵抗の少ない直線的な流れとするこ
とができるため、コントローラ10の冷却効率を向上で
きる。この場合、コントローラ10が備える冷却風入口
13aを、コントローラカバー30の内部空間と区画し
たことにより、コントローラカバー30の内部空間の熱
い空気が冷却風入口13aから流入することを防止し、
コントローラ10の冷却効率を向上することができる。
また、導風板19を備えることによって、冷却空気の整
流化を達成することができるとともに、シートスタンド
8内の熱気を帯びた空気の通気路17内への流入を抑え
ることができる。
【0058】また、本実施の形態では、図4に示すよう
に、左側板22に排気口22aを設けてあるため、冷却
ファン16から左側板22までの空間を広く取ることが
困難な場合であっても、排気の反射による冷却ファン1
6の負荷を軽減できるとともに、冷却空気の排気性を上
げることができる。
【0059】また、コントローラカバー30に、オーバ
ーハング状をなしかつそのほぼ中央部にカバー内外を連
通する開口孔32iを有する縦壁部32fを設けたこと
により、コントローラカバー30のオーバーハング状の
縦壁部32fから流下しようとする水がその縦壁部32
fの上部突出端から落ちやすいことから縦壁部32fを
つたわりにくい。
【0060】従って、縦壁部32fの開口孔32iを通
じてのカバー内への水の侵入を、シール用の部品を必要
としないシンプルな構造でもって防止することができ
る。このようなコントローラカバー30の縦壁部32f
の開口孔32iを利用することによって、バッテリプラ
グ15とバッテリソケット5cとの接続部を、シール用
の部品を必要としないシンプルな構造でもって防水した
状態に容易に配置することができる。
【0061】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る変更が可能である。例えば、本発明はバッテリ式フォ
ークリフト1以外の産業車両に適用してもよい。冷却の
必要がある制御装置を収容する必要があれば、例えばエ
ンジシフォークリフトであってもよい。また、コントロ
ーラ10をカウンタウェイト6の前側内に収容すると、
バッテリ式フォークリフト1の小型化を図ることも可能
である。また、コントローラカバー30を排除してもよ
い。また、コントローラカバー30の材質は限定されな
い。
【0062】また、本実施の形態においては、左側板2
2に排気口22aを設ける構成としたが、たとえばコン
トローラ10を可能な限り外気取入側に寄せて配置する
ことによって、冷却ファン16と排気側の側板との間
に、排気の反射による負荷が冷却ファン16に影響しな
いような十分な広さの空間を設定する一方、アッパカバ
ー41とカウンタウェイト6との間に空気が抜ける程度
の小さな隙間を設定することによって、冷却効率を下げ
ることなく、排気口22aを省略することができる。こ
のような排気口22aの省略は、外観見栄えを高め、か
つ加工コストを低減する上で有効となる。また、通気路
17内の冷却空気の流れ方向は、右から左、あるいは左
から右のいずれであっても何ら差し支えない。
【0063】
【発明の効果】本発明の産業車両によれば、車両の後部
に配置されるカウンタウェイトの前側に対向してコント
ローラを配置したことにより、車両後方からの外部衝撃
等に対するコントローラの保護部材としてカウンタウェ
イトが機能するため、コントローラを前記外部衝撃等か
ら良好に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バッテリ式フォークリフトの部分側断面図であ
る。
【図2】コントローラの取り付け部周辺を示す分解斜視
図である。
【図3】フレームの部分斜視図である。
【図4】コントローラの冷却用通気路を説明する平断面
図である。
【図5】コントローラカバーの斜視図である。
【図6】コントローラカバーの縦壁部の開口孔を示す部
分斜視図である。
【図7】コントローラカバーの縦壁部の開口孔を示す部
分断面図である。
【図8】従来例を示すバッテリ式フォークリフトの部分
側断面図である。
【符号の説明】
1 バッテリ式フォークリフト(産業車両) 6 カウンタウェイト 8 シートスタンド 8a 下部空間 9 シート 10 コントローラ 11 冷却フィン 12a 冷却風出口 13a 冷却風入口 16 冷却ファン 17 冷却用通気路 20 フレーム(固定側部材) 30 コントローラカバー 32i 開口孔 32f 縦壁部 22a 排気口 23a 外気取入口

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の後部に配置されるカウンタウェイ
    トの前面に対向してコントローラを配置したことを特徴
    とする産業車両。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の産業車両であって、シ
    ートを配置するシートスタンドの下部空間にコントロー
    ラを収容したことを特徴とする産業車両。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の産業車両であ
    って、コントローラをカウンタウェイトと分離する固定
    側部材に取り付けたことを特徴とする産業車両。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の産業車
    両であって、コントローラを覆うコントローラカバーを
    設けたことを特徴とする産業車両。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の産業車両であって、コ
    ントローラカバーが樹脂製であることを特徴とする産業
    車両。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の産業車両であ
    って、コントローラが備える冷却風入口を、コントロー
    ラカバーの内部空間と区画したことを特徴とする産業車
    両。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれかに記載の産業車
    両であって、コントローラカバーに、オーバーハング状
    をなしかつそのほぼ中央部にカバー内外を連通する開口
    孔を有する縦壁部を設けたことを特徴とする産業車両。
  8. 【請求項8】 請求項1または2に記載の産業車両であ
    って、コントローラの後方に、車外から取り入れた冷却
    風を車幅方向に略直線的に通風することによってコント
    ローラを冷却する通気路を設けたことを特徴とする産業
    車両。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の産業車両であって、通
    気路の一端が車体の右又は左側面に外気取入口として開
    口され、他端が反対側の側面に排気口として開口されて
    いる産業車両。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の産業車両であって、
    通気路の冷却風出口と、その出口に対向する車体内側面
    との間に、出口から排出される排気の反射を抑制する上
    で十分な空間を設定したことを特徴とする産業車両。
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