JP2016172536A - 車両 - Google Patents

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裕之 服部
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Abstract

【課題】電気デバイス収納部への水分の浸入を防止可能な車両を提供する。
【解決手段】車両Vは、電気デバイスを収納する電気デバイス収容体Pと、左右一対の骨格部材18間に固定されるフロアパネルFと、を備え、電気デバイス収容体PがフロアパネルF上に配置される。電気デバイス収容体Pは、開口部を有する箱形状のケースと、該開口部を覆う蓋4と、を備え、ケース及び蓋4は、互いのフランジ部を介してシールされるとともに、該フランジ部を介してフロアパネルFに締結される。フロアパネルFは、電気デバイス収容体Pの左右側方に、車両前後方向のいずれか一方に向けて斜め下方に傾斜する傾斜面64を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気デバイスが搭載された車両に関する。
HEV(Hybrid Electrical Vehicle:ハイブリッド電気自動車)及びEV(Electrical Vehicle:電気自動車)等の車両は、モータを駆動するためのバッテリや高圧系機器などの電気デバイスを搭載しており、この種の電気デバイスが収納された電気デバイス収納部を搭載した車両が知られている。例えば、特許文献1には、バッテリが収容される電気デバイス収納部をフロアパネル上で、且つ後部座席の下方に配置することが記載されている。
特開2009−29159号公報
バッテリが収容される電気デバイス収納部をフロアパネル上で、且つ後部座席の下方に配置した車両では、結露による水滴や不注意によってこぼした水分が電気デバイス収納部周辺に滞留し、電気デバイス収納部に浸入する可能性がある。なお、特許文献1には、バッテリ直下のフロアパネルに水抜き孔を形成することが記載されているが、バッテリ直下に水を流すことは安全上好ましくない。また、フロアパネルに水抜き孔を形成すると、防音及び防塵対策等が必要になり、製造コストが嵩む要因となる。
本発明の目的は、電気デバイス収納部への水分の浸入を防止可能な車両を提供することである。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
電気デバイス(例えば、後述の実施形態での電気デバイスD)と、
該電気デバイスを収納する電気デバイス収納部(例えば、後述の実施形態での電気デバイス収容体P)と、
左右一対の骨格部材(例えば、後述の実施形態での骨格部材18)間に固定されるフロアパネル(例えば、後述の実施形態でのフロアパネルF)と、を備え、
前記電気デバイス収納部が前記フロアパネル上に配置された車両(例えば、後述の実施形態での車両V)であって、
前記電気デバイス収納部は、開口部を有する箱形状のケース(例えば、後述の実施形態でのケース3)と、該開口部を覆う蓋部材(例えば、後述の実施形態での蓋4)と、を備え、
前記ケース及び前記蓋部材は、互いのフランジ部(例えば、後述の実施形態でのフランジ部32、45)を介してシールされるとともに、該フランジ部を介して前記フロアパネルに締結され、
前記フロアパネルは、前記電気デバイス収納部の左右側方に、車両前後方向のいずれか一方(例えば、後述の実施形態での車両前方)に向けて斜め下方に傾斜する傾斜面(例えば、後述の実施形態での傾斜面64)を有する。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の車両であって、
前記ケース及び前記蓋部材は、互いの前記フランジ部の間に配置されたシール部材(例えば、後述の実施形態でのシール部材51)によってシールされ、
前記車両の前後方向一方側(例えば、後述の実施形態での車両後方側)に位置する第1フランジ部(例えば、後述の実施形態での後方フランジ部62)は、前記傾斜面の斜度に準じた高低差分だけ前後方向他方側(例えば、後述の実施形態での車両前方側)に位置する第2フランジ部(例えば、後述の実施形態での前方フランジ部61)よりも高く、
前記第1フランジ部と前記第2フランジ部を側方で繋ぐ側方フランジ部(例えば、後述の実施形態での側方フランジ部63)は、前記傾斜面に沿って形成される。
請求項3に記載の発明は、
請求項1に記載の車両であって、
前記フロアパネルは、
上方に立ち上がるように形成されたキックアップ部(例えば、後述の実施形態での16a)と、
該キックアップ部の後方に凹設された収容凹部(例えば、後述の実施形態での収容凹部H)と、を有し、
前記電気デバイス収納部は、後部座席(例えば、後述の実施形態での後部座席12)の前側下方であって、該収容凹部に配置され、
前記傾斜面は、車両前方に向けて斜め下方に傾斜する。
請求項4に記載の発明は、
請求項3に記載の車両であって、
前記ケース及び前記蓋部材は、互いの前記フランジ部の間に配置されたシール部材(例えば、後述の実施形態でのシール部材51)によってシールされ、
前記車両の後方側に位置する後方フランジ部(例えば、後述の実施形態での後方フランジ部62)は、前記傾斜面の斜度に準じた高低差分だけ前方側に位置する前方フランジ部(例えば、後述の実施形態での前方フランジ部61)よりも高く、
前記前方フランジ部と前記後方フランジ部を側方で繋ぐ側方フランジ部(例えば、後述の実施形態での側方フランジ部63)は、前記傾斜面に沿って形成される。
請求項5に記載の発明は、
請求項4に記載の車両であって、
前記傾斜面は、前記前方フランジ部を越えて車両前方へ延設され、
前記傾斜面の下端部(例えば、後述の実施形態での下端部64a)は、前記骨格部材の上面(例えば、後述の実施形態での上面18a)に接続され、
前記傾斜面の下端部と前記骨格部材の上面との間に段差(例えば、後述の実施形態での段差65)が形成された。
請求項6に記載の発明は、
請求項5に記載の車両であって、
前記フロアパネルは、前記キックアップ部を有するフロントフロアパネル(例えば、後述の実施形態でのフロントフロアパネル16)と、前記キックアップ部よりも車両後方に設けられ前記収容凹部を有するリヤフロアパネル(例えば、後述の実施形態でのリヤフロアパネル17)と、を備え、
前記傾斜面は、前記リヤフロアパネルに設けられ、
前記傾斜面の下端部(例えば、後述の実施形態での下端部64a)は、前記リヤフロアパネルの前端部である。
請求項1に記載の発明によれば、電気デバイス収納部周辺の結露による水滴や不注意によってこぼした水分は、フロアパネルの傾斜面を伝って車室内の電気デバイス収納部から離れた箇所に排出される。このため、電気デバイス収納部周辺における水分の滞留を抑制して、電気デバイス収納部への水分の浸入を防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、シール部材によってシールされた側方フランジ部の合わせ面は、フロアパネルの傾斜面に沿った段差のない面であるため、合わせ面に段差がある場合と比べて、電気デバイス収納部の防水性を向上できる。
請求項3に記載の発明によれば、後部座席下の結露による水滴や後部座席にこぼした水分は、フロアパネルの傾斜面を伝って車室内の電気デバイス収納部から離れた箇所に排出される。このため、後部座席下における水分の滞留を抑制して、電気デバイス収納部への水分の浸入を防止できる。
請求項4に記載の発明によれば、シール部材によってシールされた側方フランジ部の合わせ面は、フロアパネルの傾斜面に沿った段差のない面であるため、合わせ面に段差がある場合と比べて、電気デバイス収納部の防水性を向上できる。
請求項5に記載の発明によれば、傾斜面は前方フランジ部を超えて車両前方に延設しており、傾斜面の下端部と骨格部材の上面との間に形成された段差が水切り部として機能するため、車室内の電気デバイス収納部から離れた箇所への水分の排出を確実に行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、確実にフロントフロアパネル側の車室内に水分を排出することができる。
本発明の一実施形態に係る車両に搭載された電気デバイス収容体及びその周辺を示す斜視図である。 電気デバイス収容体の搭載前を示す斜視図である。 図1のX−X断面図である。 図1のY−Y断面の左側を示す要部断面図である。 図1のY−Y断面の右側を示す要部断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとし、以下の説明において、前後、左右、上下は、運転者から見た方向に従い、図面に車両の前方をFr、後方をRr、左方をL、右方をR、上方をU、下方をD、として示す。
図1〜図3に示すように、本実施形態の車両Vは、例えばハイブリッド車であり、電気デバイスDを収容する電気デバイス収容体Pが搭載されている。電気デバイス収容体Pは、フロアパネルFに凹設される収容凹部Hに配置され、フロアパネルFに締結される。
[電気デバイス収容体]
まず、電気デバイス収容体Pについて図1〜図5を参照して説明する。
図1〜図5に示す電気デバイス収容体Pは、ケース3と、ケース3の開口を覆う蓋4と、を備え、内部にバッテリ1及びDC/DCコンバータ2等の電気デバイスD、及びバッテリ1を冷却する冷却用部品Cを収容する。冷却用部品Cには、吸気グリル5、内部吸気ダクト6、内部排気ダクト7、冷却ファン8等が含まれる。
ケース3は、上方が開口した横長の略直方体状を有する樹脂製の部材であり、上方に開口するケース本体31と、このケース本体31の開口縁部から外側に延びる環状のフランジ部32と、を有している。
ケース本体31には、車幅方向に長い四角形状の底部31aを囲うように前壁部31b、後壁部31c、左側壁部31d及び右側壁部31eが立設されている。ケース本体31には、車幅方向(左右方向)の中央に跨って左側にバッテリ1がオフセットして配置され、右側にDC/DCコンバータ2が配置されている。
図5に示すように、ケース3の右側のフランジ部32は、左側に比べて長くなっており(以下、この右側のフランジ部32を延長フランジ部32aと呼ぶ。)、この延長フランジ部32aには、上下に貫通するように貫通孔32bが形成されている。貫通孔32bは、DC/DCコンバータ2に接続されるDC線11を電気デバイス収容体Pの外部に引き出すための孔である。DC/DCコンバータ2に接続されるDC線11は、高圧線であり、ケース3の貫通孔32b及びフロアパネルFのDC線貫通部Tを介してフロアパネルFの下側に引き出され、フロアパネルFの下面に沿って配索される。
蓋4は、ケース本体31の開口を塞ぐ部材であり、その上面で後部座席12の座部前側(尻部よりも前側)を支持している。蓋4には、ケース本体31の開口にほぼ対応して略長方形に形成された天井部43と、天井部43の外周縁から一体に垂下する略四角枠状の縦壁44と、縦壁44の下端縁部から全周に亘って外側に延びるフランジ部45と、が形成されている。なお、厳密に言うと、天井部43は、ケース3の延長フランジ部32aを覆うように、ケース本体31よりも右側に広くなっている。
天井部43には、左側に保守に際して使用される電源遮断器13を取付けるための取付け孔43aが形成されている。また、縦壁44のうち前方を向く面には、左側に吸気グリル5を取付けるための吸気孔44aが形成されている。さらに、図示は省略するが、縦壁44のうち右方を向く面には、排気ダクト9を接続する排気孔が形成されている。
図3に示すように、蓋4のフランジ部45は、環状のシール部材51を介してケース3のフランジ部32に重ね合わされることでシールされる。重ね合わされた両フランジ部32、45は、両フランジ部32、45を上方から挿通する複数のボルトBにより、該両フランジ部32、45とフロアパネルFとの間に介装されるカラー部材53を介して、フロアパネルFの下側に予め溶着されたナットNに螺合される。
冷却用部品Cは、車室14内の空気を電気デバイス収容体Pの内部に吸入し、該吸入した空気でバッテリ1を冷却し、冷却後の空気を荷室15に放出する冷却流路を構成している。吸気グリル5は、蓋4の縦壁44に形成された吸気孔44aに取付けられ、後部座席12の前面下方から車室14の空気を電気デバイス収容体Pの内部に取り入れる。吸気グリル5に連通する内部吸気ダクト6は、バッテリ1の前方に配置され、冷却ファン8に連通する内部排気ダクト7はバッテリ1の後方に配置されている。即ち、内部吸気ダクト6と内部排気ダクト7は、ケース3内の前後両側に振り分けて配設されており、内部吸気ダクト6と内部排気ダクト7との間に冷却対象であるバッテリ1が配置される。
冷却ファン8は、ケース3の右端で、且つ、DC/DCコンバータ2よりも外側、即ち、ケース本体31の右側壁部31eとDC/DCコンバータ2との間に配置されている。冷却ファン8は、剛体であるモータで構成された駆動部8aと、駆動部8aによって回転駆動される樹脂製のブレード8bと、駆動部8a及びブレード8bを収容する樹脂製のケース8cと、を備え、ケース3に縦置き状態で配置されている。なお、縦置きとは、回転軸Oが車幅方向を向くように配置されることを意味している。冷却ファン8は、例えばシロッコファンであり、その中心部に駆動部8aが設けられ、駆動部8aの外周側に円筒形状のブレード8bが配置されている。
内部排気ダクト7は、バッテリ1の後方からDC/DCコンバータ2の後方を通って、冷却ファン8に接続される。冷却ファン8は、排気ダクト9を介して荷室15に連通している。冷却ファン8が駆動すると、車室14の空気が吸気グリル5を介して電気デバイス収容体P内に吸入される。吸気グリル5から吸入された空気は、内部吸気ダクト6から内部排気ダクト7にバッテリ1を通過しながら流れることにより、バッテリ1を冷却する。内部排気ダクト7に流れ込んだ冷却後の空気は、冷却ファン8に吸い込まれ、排気ダクト9を介して荷室15に放出される。
[フロアパネル]
つぎに、フロアパネルFについて図1〜図5を参照して説明する。
図1〜図3に示すように、フロアパネルFは、車室14の床部を構成するフロントフロアパネル16と、荷室15の床部等を構成するリヤフロアパネル17とが後部座席12の下方で接続されており、その車幅方向両端部は、前後方向に沿って延びる左右一対の骨格部材18に連結されている。
フロントフロアパネル16の後端部には、上方に立ち上がるキックアップ部16aが形成されている。また、フロントフロアパネル16の車幅方向中央部には、前後方向に沿ってセンタートンネル16bが形成されている。センタートンネル16bは、フロントフロアパネル16が上方に凸となるように屈曲しており、下方に台形状のトンネル空間S1が形成される。トンネル空間S1には、排気管(図示せず)等が配置される。
リヤフロアパネル17の前側には、収容凹部Hが凹設されており、ここに電気デバイス収容体Pが収容される。収容凹部Hは、前壁部17a、後壁部17b、左側壁部17c、右側壁部17d及び底部17eで囲まれた空間であり、図4に示すように、左側壁部17cと、この左側壁部17cに隣接する骨格部材18との間には空間S2が設けられ、図5に示すように、右側壁部17dと、この右側壁部17dに隣接する骨格部材18との間には、空間S3が設けられる。これらの空間S2、S3(以下、緩衝空間S2、S3と呼ぶ。)は、側突時の衝撃を吸収する緩衝領域として作用する。
図3に示すように、収容凹部Hの前側及び後側には、左右の骨格部材18を跨ぐ前側補強部R1及び後側補強部R2が設けられており、ここに電気デバイス収容体Pが環状のシール部材52によってシールされた状態で締結される。本実施形態の前側補強部R1は、フロントフロアパネル16のキックアップ部16aの上側部分と、リヤフロアパネル17の前端部分17hと、収容凹部Hの前壁部17aの上側部分と、該前壁部17aとキックアップ部16aの高さ方向中間部同士を連結する前側連結部材19とにより閉断面を構成している。また、本実施形態の後側補強部R2は、収容凹部Hの後壁部17bの上側部分と、該後壁部17bの上端から後方に延在するリヤフロア部分17iと、後壁部17bから離間したリヤフロア部分17iと後壁部17bの高さ方向中間部とを連結する後側連結部材20とにより閉断面を構成している。
[電気デバイス収容体周辺の排水構造]
つぎに、電気デバイス収容体Pの周辺における排水構造について図1〜図5を参照して説明する。以下の説明においては、ケース3のフランジ部32と蓋4のフランジ部45を重ね合わせて形成される電気デバイス収容体Pのフランジ部分のうち、車両前方側に位置する部分を前方フランジ部61、車両後方側に位置する部分を後方フランジ部62、車両左右側方側に位置する部分を側方フランジ部63と称する。
電気デバイス収容体Pは、フロアパネルF上で、且つ後部座席12の下方に配置されているため、電気デバイス収容体Pの周辺には、結露による水滴が付着したり、不注意によってこぼした水分が流入することが考えられる。これらの水分は、電気デバイス収容体Pの周辺に滞留すると、電気デバイス収容体Pに浸入する可能性があるため、電気デバイス収容体Pの周辺から速やかに排出することが好ましい。特に、本実施形態の電気デバイス収容体Pは、その上部で後部座席12を支持するために上面(蓋4の天井部43)が車両後方に向けて斜め下方に傾斜しているので、電気デバイス収容体Pの後方側に水分が滞留することが想定され、この水分を電気デバイス収容体Pの周辺から速やかに排出することが要求される。
の車両VにおけるフロアパネルFは、電気デバイス収容体Pの左右側方が、車両前方に向けて斜め下方に傾斜する傾斜面64となっている。この傾斜面64は、後部座席12下の結露による水滴や後部座席12にこぼした水分を車両前方側に導くように作用する。また、傾斜面64は、前方フランジ部61を越えて車両前方へ延設されている。さらに、傾斜面64の下端部64aは、骨格部材18の上面18aに接続されており、傾斜面64の下端部64aと骨格部材18の上面18aとの間には段差65が形成される。この段差65は、水切り部として機能する。
本実施形態のフロアパネルFは、キックアップ部16aを有するフロントフロアパネル16と、キックアップ部16aよりも車両後方に設けられ収容凹部Hを有するリヤフロアパネル17とが接続されることで構成されている。上述した傾斜面64は、リヤフロアパネル17に設けられ、傾斜面64の下端部64aがリヤフロアパネル17の前端部となっている。
このように、リヤフロアパネル17には電気デバイス収容体Pの左右側方に傾斜面64が形成されているため、電気デバイス収容体P周辺の結露による水滴や、不注意によって後部座席12にこぼした水分は、図1及び図2に一点鎖線の矢印で示すように、傾斜面64を伝って電気デバイス収容体Pから離れた箇所に誘導され、傾斜面64の下端部64aに形成された水切り部として機能する段差65から下端部64aよりも低いフロントフロアパネル16側の車室14内に確実に排出される。したがって、後部座席12の下方における電気デバイス収容体P周辺の水分の滞留を抑制して、電気デバイス収容体Pへの水分の浸入を防止することが可能になる。
また、本実施形態では、電気デバイス収容体Pのフランジ部分のうち、後方フランジ部62は、傾斜面64の斜度に準じた高低差分だけ前方フランジ部61よりも高い位置に形成され、前方フランジ部61と後方フランジ部62を側方で繋ぐ側方フランジ部63は、傾斜面64に沿って形成されている。これにより、シール部材51によってシールされた側方フランジ部63の合わせ面は、フロアパネルFの傾斜面64に沿った段差のない面となることから、合わせ面に階段状の段差がある場合と比べて、シール部材51のシール性能が高められ、電気デバイス収容体Pの防水性を向上できる。
以上説明したように、本実施形態に係る車両Vによれば、後部座席12下の電気デバイス収容体P周辺の結露による水滴や、不注意によって後部座席12にこぼした水分は、フロアパネルFの傾斜面64を伝って車室14内の電気デバイス収容体Pから離れた箇所に排出されるため、後部座席12下の電気デバイス収容体Pの周辺における水分の滞留を抑制して、電気デバイス収容体Pへの水分の浸入を防止できる。
また、シール部材51によってシールされた側方フランジ部63の合わせ面は、フロアパネルFの傾斜面64に沿った段差のない面であるため、合わせ面に階段状の段差がある場合と比べて、シール部材51のシール機能が高められ、電気デバイス収容体Pの防水性を向上できる。
また、傾斜面64は、前方フランジ部61を超えて車両前方に延設しており、傾斜面64の下端部64aと骨格部材18の上面18aとの間に形成された段差65が水切り部として機能するため、車室14内の電気デバイス収容体Pから離れた箇所への水分の排出を確実に行うことができる。
また、傾斜面64は、リヤフロアパネル17に設けられ、傾斜面64の下端部64aがリヤフロアパネル17の前端部となっているため、電気デバイス収容体Pの周辺に存在する水分をリヤフロアパネル17側からフロントフロアパネル16側の車室14内に確実に排出することができる。
なお、本発明は、前述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。例えば、前記実施形態では、後部座席12の下方に電気デバイス収容体Pを配置しているが、前部座席(図示せず)の下方に電気デバイス収容体Pを配置してもよい。この場合、電気デバイス収容体Pの左右側方に形成されるフロアパネルFの傾斜面(図示せず)は、車両前後方向のいずれか一方に向けて斜め下方に傾斜することにより、前部座席の前方側又は後方側に水分が排出させることができる。
D 電気デバイス
F フロアパネル
H 収容凹部
P 電気デバイス収容体(電気デバイス収納部)
V 車両
3 ケース
32 フランジ部
4 蓋(蓋部材)
45 フランジ部
12 後部座席
16 フロントフロアパネル
17 リヤフロアパネル
16a キックアップ部
18 骨格部材
18a 上面
61 前方フランジ部(第2フランジ部)
62 後方フランジ部(第1フランジ部)
63 側方フランジ部
64 傾斜面
64a 下端部
65 段差

Claims (6)

  1. 電気デバイスと、
    該電気デバイスを収納する電気デバイス収納部と、
    左右一対の骨格部材間に固定されるフロアパネルと、を備え、
    前記電気デバイス収納部が前記フロアパネル上に配置された車両であって、
    前記電気デバイス収納部は、開口部を有する箱形状のケースと、該開口部を覆う蓋部材と、を備え、
    前記ケース及び前記蓋部材は、互いのフランジ部を介してシールされるとともに、該フランジ部を介して前記フロアパネルに締結され、
    前記フロアパネルは、前記電気デバイス収納部の左右側方に、車両前後方向のいずれか一方に向けて斜め下方に傾斜する傾斜面を有する、車両。
  2. 請求項1に記載の車両であって、
    前記ケース及び前記蓋部材は、互いの前記フランジ部の間に配置されたシール部材によってシールされ、
    前記車両の前後方向一方側に位置する第1フランジ部は、前記傾斜面の斜度に準じた高低差分だけ前後方向他方側に位置する第2フランジ部よりも高く、
    前記第1フランジ部と前記第2フランジ部を側方で繋ぐ側方フランジ部は、前記傾斜面に沿って形成される、車両。
  3. 請求項1に記載の車両であって、
    前記フロアパネルは、
    上方に立ち上がるように形成されたキックアップ部と、
    該キックアップ部の後方に凹設された収容凹部と、を有し、
    前記電気デバイス収納部は、後部座席の前側下方であって、該収容凹部に配置され、
    前記傾斜面は、車両前方に向けて斜め下方に傾斜する、車両。
  4. 請求項3に記載の車両であって、
    前記ケース及び前記蓋部材は、互いの前記フランジ部の間に配置されたシール部材によってシールされ、
    前記車両の後方側に位置する後方フランジ部は、前記傾斜面の斜度に準じた高低差分だけ前方側に位置する前方フランジ部よりも高く、
    前記前方フランジ部と前記後方フランジ部を側方で繋ぐ側方フランジ部は、前記傾斜面に沿って形成される、車両。
  5. 請求項4に記載の車両であって、
    前記傾斜面は、前記前方フランジ部を越えて車両前方へ延設され、
    前記傾斜面の下端部は、前記骨格部材の上面に接続され、
    前記傾斜面の下端部と前記骨格部材の上面との間に段差が形成された、車両。
  6. 請求項5に記載の車両であって、
    前記フロアパネルは、前記キックアップ部を有するフロントフロアパネルと、前記キックアップ部よりも車両後方に設けられ前記収容凹部を有するリヤフロアパネルと、を備え、
    前記傾斜面は、前記リヤフロアパネルに設けられ、
    前記傾斜面の下端部は、前記リヤフロアパネルの前端部である、車両。
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