JP2001086596A - 半導体装置、半導体エレクトレットコンデンサマイクロホンおよび半導体エレクトレットコンデンサマイクロホンの製造方法。 - Google Patents

半導体装置、半導体エレクトレットコンデンサマイクロホンおよび半導体エレクトレットコンデンサマイクロホンの製造方法。

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JP2001086596A JP26137499A JP26137499A JP2001086596A JP 2001086596 A JP2001086596 A JP 2001086596A JP 26137499 A JP26137499 A JP 26137499A JP 26137499 A JP26137499 A JP 26137499A JP 2001086596 A JP2001086596 A JP 2001086596A
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Toshiyuki Okoda
敏幸 大古田
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義昭 大林
Mamoru Yasuda
護 安田
Shinichi Saeki
真一 佐伯
Shuji Osawa
周治 大澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体エレクトレットコンデンサマイクロ
ホンの容量値の増大、振動膜の振動のしやすさを向上さ
せ、同時に製造コストの上昇を防止する。 【解決手段】 半導体基板11上には固定電極層12が
形成され、スペーサ14に振動膜16が設けられてい
る。この振動膜16は、半導体基板11の端からはみ出
て配置され、電極パッド20〜23は、振動膜16から
露出されて配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
半導体エレクトレットコンデンサマイクロホンに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話には、小型化が容易なエレクト
レットコンデンサマイクロホンが多用されている。この
方式として、例えば特開平11−88992号に、集積
化された半導体基板上に導電膜(以下固定電極層と呼
ぶ)を形成し、該固定電極層上にスペーサを介して振動
膜を取り付けた例が記載されている。
【0003】その構造を図3に示す。シリコン半導体基
板111の表面に固定電極層112、絶縁膜113、ス
ペーサ114及び振動膜115を順に積層したものであ
り、この積層体が空孔116を有するパッケージ118
に実装されている。尚、符号117は、布(クロス)で
あり、必要により設けられる。半導体基板111の表面
にはインピーダンス変換用の接合型FET素子と、更に
アンプ回路やノイズキャンセル回路などが、通常の半導
体プロセスによって集積化されている。振動膜115と
固定電極層112とが形成するコンデンサは、音による
空気振動が振動膜115を振動させることによってその
容量値が変化し、該容量値の変化を前記FET素子に入
力して電気信号に変換するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】斯かる構成に於いて、
マイクロホンの出力を大きくするには、容量の値を大き
くする必要があり、固定電極層112と振動膜115と
を可能な限り拡大し、その重畳面積を大きくし、更には
固定電極層112と振動膜115の間隔を小さくするこ
とがすることが好ましいことは言うまでもない。故に、
半導体基板111上に於いて固定電極層112は、その
大部分の面積を占有し、余白箇所に集積化する素子を配
置することになる。
【0005】しかしながら、固定電極層112の面積を
拡大し、前記固定電極層112と前記振動膜115の重
畳面積を大きくしてマイクロホンの出力を大きくするに
は、半導体基板自身のサイズを大きくする必要があり、
製造コストを押し上げるという欠点があった。
【0006】また製造コストの抑制のために、半導体基
板のサイズを現状のままとし、固定電極層112と振動
膜115を大きくしようとすると、振動膜115が電極
パッドと重畳し、金属細線が接続できない構造になって
しまう問題もあった。
【0007】また図3に於いて、スペーサ114は、前
記振動膜115の全周に配置されるため、固定電極層1
12、スペーサ114および振動膜115で構成される
空間は、密閉されている。そのため、密閉空間内の空気
の出入りが無いため、振動膜115自身が振動しずら
く、外からの音が振動膜に伝わっても振動膜の振動が小
さいために、その出力が大きくとれない問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
に鑑みて成されたものであり、振動膜の一部が前記半導
体基板の端からはみ出た状態で設置できるようにする事
で解決するものである。
【0009】振動膜が半導体基板の周囲からはみ出れ
ば、空気振動は、はみ出た振動膜の裏面で反射して、振
動膜と固定電極層で成る空間に浸入しやすくなり、振動
膜をより大きく振動させることができる。
【0010】また振動膜の一部が前記半導体基板の端か
らはみ出た状態で設置され、前記半導体基板の周囲に形
成された外部接続用の電極パッドが露出されることで解
決するものである。
【0011】振動膜が電極パッドと重畳しないように、
振動膜をずらし、振動膜が半導体基板からはみ出ても、
空気振動は、はみ出た振動膜の裏面で反射して、振動膜
と固定電極層で成る空間に浸入しやすくなり、振動膜を
より大きく振動させることができる。しかも振動膜は、
電極パッドと重畳していないため、金属細線の接続も可
能となる。
【0012】またスペーサが連続せず分断していること
で解決するものである。
【0013】スペーサが分断されていれば、振動膜、ス
ペーサおよび固定電極層で成る空間内の空気が、前記ス
ペーサの分断領域を通じて出入り可能となる。つまり前
記空間内の空気の出入りが可能となることで、振動膜は
上下に動きやすく成り、振動しやすくなる。
【0014】また半導体ウェハ上に絶縁膜を形成し、前
記第1の絶縁膜上にマトリックス状に固定電極層を形成
し、前記固定電極層の周囲に、絶縁性樹脂膜から成るス
ペーサを形成した後、前記半導体ウェハをダイシングし
て半導体装置とし、前記半導体装置の前記スペーサに振
動膜を設置することで解決するものである。
【0015】半導体ウェハをダイシングした後、振動膜
をスペーサに設置するため、振動膜をずらすことも、半
導体基板からはみ出させることも可能となる。
【0016】更には、半導体基板の表面に形成した固定
電極層と、前記固定電極層の周囲に少なくとも三つ設け
たスペーサと、前記スペーサに設置される振動膜とを少
なくとも有する半導体装置を中空のパッケージ内に実装
して成る半導体エレクトレットコンデンサマイクロホン
であって、前記半導体基板側面と前記パッケージとの間
が離間され、この離間された空間と前記振動膜下の空間
が、前記スペーサとスペーサの間を通じて連続している
ため、振動膜下の空気が前記離間された空間に出ること
も、また逆に離間された空間の空気が振動膜下の空間に
入ることを可能とし、振動膜の振動性をより容易にする
事ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0018】図1の上図は本発明の半導体装置を示す平
面図であり、下図はA−A線に於ける断面図である。概
略2×2mmの大きさを持つ半導体基板11の表面に、
直径が1.5mm程度の円形の固定電極層12が形成さ
れている。固定電極層12の外側周辺から半導体基板の
周辺までの領域で、前記半導体基板11表面には、通常
の半導体製造プロセスによって、インピーダンス変換用
の接合型又はMOS型のFET素子Dと、バイポーラ型
及びまたはMOS型の能動素子、そして抵抗などの受動
素子が集積化され、前記変換用の素子Dと共に、増幅回
路やノイズキャンセル回路などの集積回路網を構成す
る。また、半導体基板11の周辺部には、これらの集積
回路と外部回路との入出力を行うための電極パッド20
〜23が配置されている。
【0019】図1の下図では、前記固定電極層12の上
に絶縁膜13が形成され、その上にスペーサ14が配置
されているが、具体的には図4の様になっている。
【0020】では図4を参照しながら説明すると、符号
30は、5000Å〜10000ÅのSiO2膜で、一
層目の配線31の下層に位置する膜である。固定電極層
12は、一層目の配線31と同時に形成され、材料は、
例えばAl−Siである。この上には、約4000Åの
Si3N4膜32が形成されている。また必要によりPI
XやSi3N4膜等のパッシベーション膜34が形成され
ている。このパッシベーション膜34は、固定電極層1
2の殆どの領域が取り除かれている。この理由は、パッ
シベーション膜が容量の誘電体の厚みを増加させるため
である。
【0021】図1に戻ると、半導体基板11の全面は、
前述したように絶縁膜13が形成され、この上にはスペ
ーサ14が形成されている。
【0022】このスペーサ14は、感光性樹脂、例えば
ポリイミドから成り、ホトリソグラフィー技術によりパ
ターン化される。ここでは、ベイキング処理された後で
13μm厚程度に成っている。
【0023】以上までが半導体ウェハ上で製造され、こ
の後は、ダイシングにより個々の半導体装置に分離され
る。
【0024】ここで前記半導体ウェハにスペーサ14を
形成した後、ダイシングする理由を、以下に述べる。つ
まり固定電極層12を前記電極パッド20乃至23に近
接して可能な限り大きく配置し、これに振動膜16を配
置すると、振動膜16のサイズは、固定電極層12のサ
イズよりも大きいため、振動膜16が電極パッド20乃
至23に重なり、図示せぬ金属細線が接続できない。そ
のため、本発明のポイントとなる振動膜16をずらし、
電極パッドを露出させる。その結果、振動膜16は、半
導体基板11からはみ出さざるを得ない。
【0025】仮にウェハの状態で、振動膜16を取り付
け、ダイシングすると、結局、振動膜16も一緒にダイ
シングされ、振動膜16を半導体基板11からはみ出す
ことができなくなるからである。
【0026】また半導体基板11から振動膜16がはみ
出すと、空気振動は、はみ出した振動膜16の裏面で反
射しながら、振動膜16と半導体基板11で成る空間に
浸入しやすくなり、振動膜16を振動しやすくなる。
【0027】ここで振動膜は、例えば片面にNi、Al
またはTi等の電極材料が形成された厚さ5μm〜1
2.5μm程度の高分子膜であり、材料としては例えば
FEPまたはPFA等の高分子材料である。また従来構
造も本願もエレクトレット膜が形成された方が良いこと
は言うまでもない。また固定電極層12の径に対して振
動膜16の径は、約1.2倍〜約1.5倍に大きく構成
してある。
【0028】そして従来構造と同様にパッケージ内に本
装置が実装され、電極パッド20〜23がパッケージ内
に形成された電極と金属細線を介して電気的に接続され
る。当然であるが、パッケージ内の電極は、パッケージ
の外に延在され、実装基板の電極と固着可能な構造とな
っている。またパッケージの上面には空孔が設けられ、
更に必要により布(クロス)が貼り合わされる。
【0029】ここで符号21は、Vcc、22は、GN
D、20は、出力端子、23は、入力端子である。
【0030】本発明の特徴は、二つある。第1は、振動
膜16を半導体基板11からはみ出すことである。
【0031】第2は、振動膜16の配置の工夫により電
極パッド20〜23を露出させることである。
【0032】前者の第1の特徴は、図1の下図に示す矢
印のように、振動膜16の裏面を介して、振動膜16と
半導体基板11で構成される空間17内に振動を伝える
ことが可能となるからである。その結果、振動膜16の
振動の大きさを大きく取ることが可能となる。
【0033】また後者の第2の特徴は、以下の理由によ
り成されている。電極パッド20乃至23とパッケージ
内の電極がワイヤーボンディングされてから、振動膜1
6が約13μmの高さを持ってスペーサ14の上に載置
される。つまり振動膜16が金属細線に当たらないよう
にしている。
【0034】また、半導体基板11から振動膜16をは
み出す構成にすると、図1のように電極パッドを露出さ
せることができ、半導体基板11のサイズを大きくする
必要が無いからである。
【0035】図2は、開発過程に於ける半導体装置であ
り、上図は、平面図であり、下図はA−A線の断面図で
ある。図2に於いて、容量変化を大きくとるため、固定
電極層12のサイズを可能な限り大きくした場合、固定
電極層12は、一点鎖線で示すよう12aの様に、電極
パッド20乃至23のいずれかに近接して配置される。
図では、固定電極層12aが、電極パッド21に近接さ
れて配置されている。しかし振動膜16は、振動膜16
を支える枠15がもうけられてあるため、少なくともこ
の枠15の幅の分だけ大きく設計される。この大きく設
計された振動膜が、点線で示された仮想の振動膜40と
すると、図2のように固定電極層12のサイズよりも振
動膜40のサイズが大きくなった分、電極パッド21に
重畳することになる。
【0036】従って、この電極パッド21に金属細線が
ボンディングされた後、金属細線が邪魔をして、振動膜
40が配置できない問題を発生する。よって電極パッド
21と振動膜40の重畳を避けるには、半導体基板11
のサイズを大きくして、電極パッド21の位置をより外
側に配置する必要がある。結局半導体基板11のサイズ
を大きくする必要がでてくる。
【0037】しかし図2の矢印の方向にずらせば、振動
膜40を半導体基板11からはみ出すことになると共
に、電極パッド21を振動膜40から露出させることも
できる様になる。つまり半導体基板11のサイズを大き
くしないとできないと思われたものが、従来サイズで実
現できるため、結局チップサイズの大型化を防止するこ
とができることになる。
【0038】また、図2に於いて、枠体15より内側の
実質振動する振動膜16の真下で、スペーサの高さを有
する空き領域を空間17と定義すると、前記空間17が
半導体基板11の内側に位置していたのに対して、図1
の符号100は、前記空間17が半導体基板11の側面
またはそれより外側に位置している。つまり実際に振動
する振動膜16の一部が半導体基板11からはみ出して
いることで、振動が直接伝わり、より振動しやすい構造
となっている。
【0039】また符号101の様に、枠15の一部分が
半導体基板11からはみ出す構造でも良いが、音の振動
が実際に振動する振動膜に直接当たるわけではないの
で、振動の大きさは若干劣る。
【0040】当然ながら、数ある電極パッド20乃至2
3の中には、プロービングして測定検査するテストパッ
トが設けられることがある。このテストパッドは、他の
電極パッドとは異なり、金属細線が接続されないので、
振動膜16と重畳されるように振動膜16がずらされて
も良い。
【0041】次に固定電極層12と振動膜16の形状、
形成位置について説明する。両者の形状は、従来構造の
四角形、特に正方形、円形で実施できる。
【0042】図2では、固定電極層12の中心、振動膜
16の中心および半導体基板11の中心が一致している
ものである。この構造に於いて固定電極層12全域と振
動膜16が重畳する限りに於いて、振動膜16の中心を
偏らせれば、振動膜16を半導体基板11の側辺からは
み出させることができる。
【0043】図1は、半導体基板11の中心S1に対し
て固定電極層12の中心S2をずらしたものである。こ
うすることで、振動膜16を半導体基板11からはみ出
させることができる。ここで固定電極層12の中心点S
2と振動膜の中心S3は一致させた方がよい。これは振
動膜16の中心が一番大きく振動するからである。
【0044】図1に於いて半導体基板11の中心S1、
固定電極層12の中心S2、振動膜16の中心S3の配
置について可能な構造を整理して述べる。
【0045】:半導体基板11の中心S1と固定電極
層12との中心S2が実質一致し、振動膜16の中心S
3がずれることで、振動膜16が半導体基板11からは
み出す構造。
【0046】:半導体基板11の中心S1と固定電極
層12との中心S2がずれ、固定電極層12の中心S2
と振動膜16の中心S3が実質一致し、振動膜16が半
導体基板11からはみ出す構造(図1参照)。
【0047】:半導体基板11の中心S1と固定電極
層12との中心S2がずれ、固定電極層12の中心と振
動膜16の中心S3がずれることで、振動膜16が半導
体基板11からはみ出す構造。
【0048】ここで実質と表記したのは、中心が完全に
一致してなくても良いことからである。
【0049】また振動膜のずらす方向は、電極パッドの
数や形成位置に依って様々な方向に成ることは言うまで
もない。
【0050】続いて半導体エレクトレットコンデンサマ
イクロホンの製造方法について簡単に説明する。
【0051】まず通常の半導体プロセスを使って、半導
体ウェハ内にインピーダンス変換用の素子Dや前述した
集積回路網を形成する。この時、これらの素子は、後に
固定電極層12が配置されるため、固定電極層12の周
辺に形成される。
【0052】そして第一層目に形成されるSi酸化膜3
0の上には、前記素子Dや回路網の電極や配線31が形
成されると共に複数の固定電極層12が形成される。
【0053】そして第二層目に形成される絶縁膜32や
パッシベーション膜34が形成され、更にその上に、感
光性ポリイミド膜がパターニングされて成るスペーサ1
4が各固定電極層12の周囲に形成される。
【0054】続いて、図4に示すようにダイシングされ
て半導体装置として個々に分離される。そしてこの後
に、前記半導体装置をパッケージ118の中に実装し、
半導体装置の電極パッド20乃至23とパッケージ内の
電極が金属細線を介して接続される。
【0055】更には、スペーサ14に振動膜16が設置
される。振動膜16は、半導体基板11の周辺からはみ
出して設けられ、しかも電極パッド20乃至23は、振
動膜16の配置領域を避けて露出されているため、振動
膜16は、金属細線と接触せずに配置できる。
【0056】そして、パッケージ118の蓋をして完成
する。
【0057】図5に、半導体エレクトレットコンデンサ
マイクロホンの概略図を示す。これは、振動膜16が設
けられた半導体基板11がパッケージされた概略図であ
る。図1において、スペーサ14は、枠15の下に位置
するように設置される。しかもスペーサ14の数は、平
面を支持するため少なくとも2つでよい。
【0058】ここで、スペーサ14が、振動膜16の全
周に渡り設けられ、振動膜16、半導体基板11および
スペーサで密閉空間を形成するのではなく、離間された
スペーサ14とスペーサ14との間を介して、枠15よ
りも内側に位置する振動膜16の真下の空間17と半導
体基板11の側辺とパッケージ118との間に形成され
る空間102が連続する事になる。
【0059】従って、空間17にある空気がスペーサ1
4の間を介して空間102に容易に出入りすることがで
きるようになるため、振動膜16が振動しやすくなる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、振動膜を半導体基
板からはみ出すことで、その容量変化を大きく取る事が
可能となった。
【0061】また容量値を大きくするために、固定電極
層と振動膜のサイズを大きくすると、この振動膜の大型
化に伴い発生する振動膜と電極パッドの重畳を避けるた
めに半導体基板のサイズを大きくする必要があった。し
かし、振動膜を半導体基板からはみ出し、同時に、電極
パッドを露出させるように配置することで、この半導体
基板のサイズの増大を防止することができ、軽薄短小の
実現、製造コストの増大を防止することができた。
【0062】更には電極パッドが振動膜から露出される
ように設計されているため、金属細線を電極パッドに接
続した後に振動膜を設けても、振動膜が金属細線に接触
することなく設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置を説明する図である。
【図2】本発明の概要を説明するための半導体装置の図
である。
【図3】従来の半導体装置がパッケージされた後の構造
を説明する図である。
【図4】本発明の半導体装置を説明するための図であ
る。
【図5】本発明の半導体装置がパッケージされてなる半
導体エレクトレットコンデンサマイクロホンの概略図で
ある。
【符号の説明】
11 半導体基板 12 固定電極層 14 スペーサ 16 振動膜 S1 半導体基板の中心点 S2 固定電極層の中心点 S3 振動膜の中心点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大古田 敏幸 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 大林 義昭 大阪府八尾市北久宝寺1丁目4番33号 ホ シデン株式会社内 (72)発明者 安田 護 大阪府八尾市北久宝寺1丁目4番33号 ホ シデン株式会社内 (72)発明者 佐伯 真一 大阪府八尾市北久宝寺1丁目4番33号 ホ シデン株式会社内 (72)発明者 大澤 周治 大阪府八尾市北久宝寺1丁目4番33号 ホ シデン株式会社内 Fターム(参考) 4M112 AA01 BA07 CA02 CA11 CA12 5D021 CC03 CC06 CC08 CC12

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子回路を集積させた半導体基板と、前
    記半導体基板の表面に形成した固定電極層と、前記固定
    電極層の周囲に設け、前記固定電極層と離間される振動
    膜を設置するためのスペーサとを具備する半導体装置で
    あって、 前記振動膜の一部が前記半導体基板の端からはみ出た状
    態で設置できるように前記スペーサが配置されているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 電子回路を集積させた半導体基板と、前
    記半導体基板の表面に形成した固定電極層と、前記固定
    電極層の周囲に設け、前記固定電極層と離間される振動
    膜を設置するためのスペーサとを具備する半導体装置で
    あって、 前記半導体基板の周囲に形成された電極パッドと重畳し
    ないように前記振動膜の一部が前記半導体基板の端から
    はみ出た状態で設置できるように前記スペーサが配置さ
    れている事を特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 電子回路を集積させた半導体基板と、前
    記半導体基板の表面に形成した固定電極層と、前記固定
    電極層の周囲に設けたスペーサと、前記スペーサの上に
    設置される振動膜とを少なくとも有する半導体エレクト
    レットコンデンサマイクロホンであって、 前記振動膜の一部が前記半導体基板の端からはみ出た状
    態で設置されていることを特徴とする半導体エレクトレ
    ットコンデンサマイクロホン。
  4. 【請求項4】 電子回路を集積させた半導体基板と、
    前記半導体基板の表面に形成した固定電極層と、前記固
    定電極層の周囲に設けたスペーサと、前記スペーサの上
    に設置される振動膜とを少なくとも有する半導体エレク
    トレットコンデンサマイクロホンであって、 前記振動膜の一部が前記半導体基板の端からはみ出た状
    態で設置される事で、前記半導体基板の周囲に形成され
    た外部接続用の電極パッドが露出されることを特徴とす
    る半導体エレクトレットコンデンサマイクロホン。
  5. 【請求項5】 前記振動膜の中心が前記半導体基板の中
    心からずれて設置される請求項1または請求項2に記載
    の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記振動膜の中心が前記半導体基板の中
    心からずれて設置される請求項3または請求項4に記載
    の半導体エレクトレットコンデンサマイクロホン。
  7. 【請求項7】 前記固定電極層の中心は、前記半導体基
    板の中心からずれて形成され、前記固定電極層の中心と
    前記振動膜の中心が一致して形成される請求項1、請求
    項2または請求項5に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記固定電極層の中心は、前記半導体基
    板の中心からずれて形成され、前記固定電極層の中心と
    前記振動膜の中心が一致して形成される請求項3、請求
    項4または請求項6に記載の半導体エレクトレットコン
    デンサマイクロホン。
  9. 【請求項9】 前記スペーサが連続せず分断しているこ
    とを特徴とする請求項1、請求項2、請求項5または請
    求項7に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記スペーサが連続せず分断している
    ことを特徴とする請求項3、請求項4、請求項6または
    請求項8に記載の半導体エレクトレットコンデンサマイ
    クロホン。
  11. 【請求項11】 前記固定電極層の径に対して、前記振
    動膜の径は、約1.2倍〜約1.5倍である請求項1、
    請求項2、請求項5、請求項7または請求項9に記載の
    半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記固定電極層の径に対して、前記振
    動膜の径は、約1.2倍〜約1.5倍である請求項3、
    請求項4、請求項6、請求項8または請求項10に記載
    の半導体エレクトレットコンデンサマイクロホン。
  13. 【請求項13】 半導体ウェハ上に絶縁膜を形成し、前
    記絶縁膜上に複数の固定電極層を形成し、 前記固定電極層の周囲に、絶縁性樹脂膜から成るスペー
    サを形成した後、前記半導体ウェハをダイシングして半
    導体装置とし、 前記半導体装置の前記スペーサに振動膜を設置すること
    を特徴とした半導体エレクトレットコンデンサマイクロ
    ホンの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記振動膜の一部は、前記半導体装置
    からはみ出して設けられる請求項13に記載の半導体エ
    レクトレットコンデンサマイクロホンの製造方法。
  15. 【請求項15】 半導体基板の表面に形成した固定電極
    層と、前記固定電極層の周囲に複数個設けたスペーサ
    と、前記スペーサに設置される振動膜とを少なくとも有
    する半導体装置を中空のパッケージ内に実装して成る半
    導体エレクトレットコンデンサマイクロホンであって、 前記半導体基板側面と前記パッケージとの間が離間さ
    れ、この離間空間と前記振動膜下の空間が、前記スペー
    サとスペーサの間を通じて連続している事を特徴とした
    半導体エレクトレットコンデンサマイクロホン。
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