JP2001086291A - 画像読み書き一体ヘッドおよびこれを備えた画像処理装置 - Google Patents

画像読み書き一体ヘッドおよびこれを備えた画像処理装置

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JP2001086291A JP26004899A JP26004899A JP2001086291A JP 2001086291 A JP2001086291 A JP 2001086291A JP 26004899 A JP26004899 A JP 26004899A JP 26004899 A JP26004899 A JP 26004899A JP 2001086291 A JP2001086291 A JP 2001086291A
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久義 藤本
Hiroaki Onishi
弘朗 大西
Norihiro Imamura
典広 今村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生産性を高めることができるとともに、プラテ
ンローラの配置形態などの仕様の変更も容易に行うこと
ができる画像読み書き一体ヘッドおよび画像処理装置を
提供する。 【解決手段】原稿Dを接触搬送させるための透明板19
と、この透明板19を支持するケース1と、このケース
1に組み付けられている第1の基板4Aと、原稿Dを照
明するための少なくとも1以上の光源3と、原稿Dから
の反射光を受光可能に第1の基板4Aの表面上に搭載さ
れた複数の受光素子20と、記録紙Kに画像のプリント
を行うための複数の発熱素子6とを具備している、画像
読み書き一体ヘッドであって、第1の基板4Aとは別体
の第2の基板4Bを具備しており、かつこの第2の基板
4Bの表面上に複数の発熱素子6が搭載されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、画像の読み取り
機能とプリント機能とを併せ持つ画像読み書き一体ヘッ
ドおよびこれを備えた画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理装置の具体例としては、ファク
シミリ装置がある。このファクシミリ装置は、画像の読
み取り機能とプリント機能とを併せもつ必要があるとと
もに、可能な限り小型に製作されることが望まれる。そ
こで、従来においては、図16に示すような画像読み書
き一体ヘッドYがある。この画像読み書き一体ヘッドY
は、透明カバー19eを上面部に装着したケース1eを
有している。このケース1eの内部には、透明カバー1
9eの表面の読み取り領域Seを照明するための光源3
eおよびレンズ5eが設けられている。ケース1eの底
面部には、基板4eが組付けられている。この基板4e
の表面40および裏面41には、複数の受光素子20e
と複数の発熱素子6eとがそれぞれ列状に並べられて搭
載されている。
【0003】この画像読み書き一体ヘッドYにおいて
は、原稿Dが透明カバー19eの表面に密着するように
してプラテンローラP1 により搬送される。この搬送過
程において、原稿Dの表面が光源3eによって照明され
る。すると、原稿Dの表面によって反射された光はレン
ズ5eによって集束され、原稿Dの画像が各受光素子2
0e上に結像し、各受光素子20eからは読み取り画像
データが出力される。一方、感熱タイプの記録紙Kは、
各発熱素子6eに密着するようにしてプラテンローラP
2 により搬送される。この搬送過程において、複数の発
熱素子6eは選択的に発熱駆動され、記録紙Kには画像
がプリントされる。このような構成の画像読み書き一体
ヘッドYは、画像読み取り用のヘッドと画像プリント用
のヘッドとを別々に構成する場合よりも全体のサイズを
小さくすることができ、画像処理装置の小型化や薄型化
を図るのに好ましいものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像読み書き一体ヘッドYにおいては、次のような
不具合を生じていた。
【0005】第1に、従来においては、複数の受光素子
20eと複数の発熱素子6eとが、1つの基板4eの表
裏面40,41にそれぞれ分かれて搭載されている。し
たがって、従来において画像読み書き一体ヘッドYを製
作するには、基板4eの表面40に複数の受光素子20
eを搭載した後に、基板4を表裏反転させてから基板4
の裏面41に複数の発熱素子6eを搭載する必要があ
り、基板4eの反転作業が必要となる。また、複数の受
光素子20eや複数の発熱素子6eに関連する配線パタ
ーンについても、基板4eの表面40と裏面41とのそ
れぞれに設ける必要があり、その際にも基板4eの反転
作業が必要となる。したがって、画像読み書き一体ヘッ
ドの生産性が悪いものとなっていた。
【0006】第2に、従来においては、複数の発熱素子
6eが設けられる箇所は、複数の受光素子20eを搭載
した基板4eの裏面41に限定される。このため、記録
紙用のプラテンローラP2 についても、基板4の裏面4
1に対向する位置に設けられることとなる。このよう
に、従来においては、複数の発熱素子6eの位置やプラ
テンローラP2 の位置が基板4eとの関係において常に
一定の位置に拘束されてしまう。したがって、従来にお
いては、画像読み書き一体ヘッドYに対する2つのプラ
テンローラP1 ,P2 の配置形態を、その使用用途に応
じて種々に変更することが難しいものとなっていた。
【0007】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、生産性を高めることができると
ともに、プラテンローラの配置形態などの仕様の変更も
容易に行うことができる画像読み書き一体ヘッドおよび
画像処理装置を提供することをその課題としている。
【0008】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0009】本願発明の第1の側面によって提供される
画像読み書き一体ヘッドは、原稿を接触搬送させるため
の透明板と、この透明板を支持するケースと、このケー
スに組み付けられている第1の基板と、上記原稿を照明
するための少なくとも1以上の光源と、上記原稿からの
反射光を受光可能に上記第1の基板の表面上に搭載され
た複数の受光素子と、記録紙に画像のプリントを行うた
めの複数の発熱素子と、を具備している、画像読み書き
一体ヘッドであって、上記第1の基板とは別体の第2の
基板を具備しており、かつこの第2の基板の表面上に上
記複数の発熱素子が搭載されていることを特徴としてい
る。
【0010】本願発明に係る画像読み書き一体ヘッドに
おいては、次のような効果が得られる。
【0011】第1に、本願発明に係る画像読み書き一体
ヘッドを製造する場合には、複数の受光素子については
第1の基板の表面上に搭載する一方、複数の発熱素子に
ついては第2の基板の表面上に搭載することとなる。ま
た、複数の受光素子と複数の発熱素子とに関連する配線
パターンは、第1の基板の表面と第2の基板の表面とに
それぞれ形成することとなる。したがって、本願発明に
よれば、受光素子や発熱素子が搭載される基板の枚数自
体は従来よりも多くはなるものの、それらの基板を表裏
反転させる必要がなくなる分だけ、それらの基板上へ部
品の搭載作業や配線パターンの形成作業が容易化される
こととなる。その結果、従来よりも画像読み書き一体ヘ
ッドの生産効率を高め、製造コストの低減化を図ること
が可能となる。
【0012】第2に、本願発明においては、第1の基板
と第2の基板とは分離させて配置することができ、第2
の基板に搭載されている複数の発熱素子の位置を、第1
の基板の位置に拘束されることなく、自由に選択するこ
とが可能となる。すなわち、本願発明においては、従来
とは異なり、複数の発熱素子の位置が複数の受光素子が
搭載された基板の裏面に限定されることはなく、画像読
み書き一体ヘッドの実際の使用用途などを考慮して、複
数の発熱素子の位置を任意に選択することができる。し
たがって、本願発明においては、画像読み書き一体ヘッ
ドに対する記録紙用のプラテンローラや原稿用のプラテ
ンローラの配置形態についても、任意に選択することが
可能となり、便利となる。
【0013】本願発明の好ましい実施の形態において
は、上記ケースは、一定方向に延びる複数の側面部を具
備しており、かつそれら複数の側面部のうちの第1の側
面部には上記透明板が取り付けられており、第2の側面
部には上記第1の基板が取り付けられており、かつ第3
の側面部には上記第2の基板が取り付けられている。
【0014】このような構成によれば、ケースの第3の
側面部を利用することにより、第2の基板を透明板や第
1の基板とは干渉しないようにして画像読み書き一体ヘ
ッドに適切に組み付けた構造とすることができる。
【0015】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記第2の基板の表面は、上記ケースの厚み方向
において上記透明板の表面と同方向を向くように上記透
明板の表面に対して傾斜している。
【0016】このような構成によれば、第2の基板の表
面上の複数の発熱素子に対向配置される記録紙用のプラ
テンローラと、透明板の表面に対向配置される原稿用の
プラテンローラとのいずれもが、ケースの厚み方向にお
いて、ケースの同一側面部寄りに配置されることとな
る。したがって、2つのプラテンローラの押しつけ方
向、あるいはセッティング方向を同一にすることがで
き、それらのセッティングを容易なものにすることがで
きる。
【0017】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記第2の基板の表面は、上記ケースの厚み方向
において上記透明板の表面と反対の方向を向くように上
記透明板の表面に対して傾斜している。
【0018】このような構成によれば、第2の基板の表
面に対向配置される記録紙用のプラテンローラと、透明
板の表面に対向配置される原稿用のプラテンローラとの
中心間距離を大きくとることが可能となる。したがっ
て、原稿と記録紙とを互いに干渉させないようにして搬
送するのにより好適となる。
【0019】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記第2の基板は、上記第1の基板の裏面に取り
付けられている。
【0020】このような構成によれば、第1の基板の裏
面を有効に利用して、第2の基板を複数の受光素子や透
明板とは干渉しないように適切に取り付けた構造とする
ことができる。
【0021】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記ケースに組み付けられた支持部材を具備して
おり、かつこの支持部材には、上記第1の基板と上記第
2の基板とが取り付けられている。
【0022】このような構成によれば、支持部材を利用
して、第1の基板と第2の基板との適切な取り付けを図
ることができる。このように、本願発明においては、第
1の基板や第2の基板がケースに対して直接的に組み付
けられるのではなく、支持部材を介して間接的に組み付
けられた構成とすることもできる。
【0023】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記支持部材は、金属製である。
【0024】このような構成によれば、上記支持部材
を、複数の発熱素子から発せられた熱を外部に逃がすた
めの放熱板として役立たせることができる。したがっ
て、各発熱素子の温度を安定させて、記録紙にプリント
される画像の質を高めることが可能となる。
【0025】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記第2の基板の裏面に接触する放熱用部材を備
えている。
【0026】このような構成によれば、放熱用部材の放
熱作用により複数の発熱素子の温度を安定させることが
でき、プリント画像の質を高めることが可能となる。ま
た、上記放熱用部材が第2の基板の表面に沿って記録紙
を搬送する作業の邪魔にならないようにすることもでき
る。
【0027】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記ケースは、金属製であり、かつ上記第2の基
板の裏面は、上記ケースに接触している。
【0028】このような構成によれば、ケース自体を放
熱用部材として役立たせることが可能となり、ケースと
は別個の放熱用部材を用いることなく、複数の発熱素子
の温度を安定させることが可能となる。
【0029】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記第1の基板と上記第2の基板とのいずれか一
方には、外部機器との電気配線接続を図るためのコネク
タが取り付けられており、かつこのコネクタに対して上
記複数の受光素子と上記複数の発熱素子とが電気的に導
通するように、上記第1の基板と上記第2の基板とにそ
れぞれ形成されている配線パターンどうしが導通接続さ
れている。
【0030】このような構成によれば、第1の基板と第
2の基板とのいずれか一方に取り付けられたコネクタを
外部機器と接続することにより、複数の受光素子および
複数の発熱素子に対する外部機器からの駆動電力の供給
や信号の入出力を行わせることが可能となる。第1の基
板と第2の基板とのそれぞれにコネクタを設ける必要が
なくなるため、電気配線構造の簡素化を図ることが可能
となる。
【0031】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記複数の発熱素子の発熱駆動を制御するための
制御回路を備えた複数のドライバICチップをさらに具
備しており、かつこれら複数のドライバICチップは、
上記第2の基板の表面上または上記第1の基板の表面上
に搭載されている。
【0032】このような構成によれば、複数のドライバ
ICチップを第1の基板または第2の基板に搭載する作
業を、複数の受光素子または複数の発熱素子の搭載作業
と併せて容易に行うことが可能となる。
【0033】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記複数の受光素子が造り込まれた複数のICチ
ップを有しており、かつこれら複数のICチップには、
上記複数の発熱素子の駆動制御を行うための制御回路も
造り込まれている。
【0034】このような構成によれば、ICチップの使
用総数を減らすことができ、画像読み書き一体ヘッドの
製造が一層容易化される。
【0035】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記光源は、上記第1の基板の表面上に搭載され
ている。
【0036】このような構成によれば、光源を第1の基
板上に搭載する作業は、第1の基板上に複数の受光素子
を搭載する作業と併せてやはり容易に行うことができ、
光源を画像読み書き一体ヘッド内に組み込む作業も容易
化される。
【0037】本願発明の第2の側面によれば、画像処理
装置が提供される。この画像処理装置は、本願発明の第
1の側面によって提供される画像読み書き一体ヘッドを
備えていることを特徴としている。
【0038】本願発明の第2の側面によって提供される
画像処理装置においては、本願発明の第1の側面によっ
て得られるのと同様な効果が期待できる。
【0039】本願発明のその他の特徴および利点につい
ては、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明
らかになるであろう。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0041】図1および図2は、本願発明に係る画像読
み書き一体ヘッドの一例を示している。本実施形態の画
像読み書き一体ヘッドAは、ケース1、透明板19、レ
ンズアレイ5、第1の基板4A、複数のセンサICチッ
プ2、複数の光源3、第2の基板4B、複数の発熱素子
6、複数のドライバICチップ60、放熱板49、およ
びその他の後述する部品を具備して構成されている。各
センサICチップ2には、複数の受光素子20が造り込
まれている。
【0042】ケース1は、たとえば白色の合成樹脂製で
ある。したがって、このケース1の各部の表面は光の反
射率が高い白色面となっている。このケース1の全体の
概略形状は一定方向に延びた細長なブロック状であり、
このケース1の長手方向に延びる複数の側面部として
は、本願発明でいう第1の側面部の一例に相当する上面
部10a、第2の側面部の一例に相当する底面部10
b、および第3の側面部ならびに第4の側面部のそれぞ
れの一例に相当する側面部10c,10dがある。この
ケース1には、上部ならびに下部が開口した空間部1
1、この空間部11と仕切壁12を介して隔てた上向き
開口状の凹溝13、この凹溝13の直下に設けられた下
向き開口状の凹部14が設けられており、これらはいず
れもこのケース1の長手方向に延びている。
【0043】透明板19は、原稿Dを搬送するときのガ
イドとしての役割を果たすものであり、合成樹脂製また
はガラス製の板体からなる。この透明板19は、ケース
1の上面部10aに装着されている。
【0044】レンズアレイ5は、一定方向に延びるブロ
ック状のレンズホルダ50に結像用の複数のレンズ51
を列状に並べて保持させたものである。各レンズ51と
しては、たとえばセルフォックレンズが用いられてい
る。結像用のレンズとしてセルフォックレンズを用いれ
ば、原稿Dの画像を複数の受光素子20上に正立等倍に
結像させることが可能である。ただし、本願発明はこれ
に限定されず、各レンズ51としては、単品の凸レンズ
や複数の凸レンズを組み合わせた複合レンズなどを用い
ることができる。レンズアレイ5は、ケース1の凹溝1
3に嵌入されていることにより、透明板19の裏面(下
面)に間隔を隔てて対面している。透明板19の表面
(上面)のうち、レンズアレイ5と対向するライン状の
領域が読み取り領域Sである。
【0045】第1の基板4Aは、たとえばガラスエポキ
シ樹脂製であり、長矩形状である。第1の基板4Aの表
面(上面)40aには、複数のセンサICチップ2と複
数の光源3とが搭載されている。複数の光源3は、たと
えばLEDチップを用いて構成されており、第1の基板
4Aの長手方向に適当な間隔で列状に配列されている。
これら複数の光源3は、第1の基板4Aがケース1の底
面部10bに装着されていることにより、空間部11の
底部に位置している。このため、複数の光源3から発せ
られた光は、空間部11内を読み取り領域Sに向けて進
行するようになっている。既述したとおり、ケース1は
白色樹脂製であるために、空間部11を規定する複数の
壁面11aは光の反射率が高い面とされている。したが
って、各光源3から発せられた光は、それらの壁面11
aによって高い反射率で反射されながら進行し、読み取
り領域Sに対して効率良く照射されることとなる。
【0046】複数のセンサICチップ2は、複数の受光
素子20を備えた集積回路が造り込まれた半導体チップ
であり、第1の基板4Aの長手方向に繋がって並んだ列
状に配列されている。複数のセンサICチップ2は、第
1の基板4Aがケース1の底面部10bに取り付けられ
ることにより、ケース1の凹部14内に配されており、
読み取り領域Sからレンズアレイ5を通過してきた光を
各受光素子20が受光できるようになっている。各受光
素子20は、光電変換機能を有するものであり、所定の
受光面に光を受けると、その受光量に対応した出力レベ
ルの信号(画像信号)を出力するようになっている。1
個のセンサICチップ2には、たとえば96個の受光素
子20が造り込まれている。この場合、A4幅の原稿を
8ドット/mmの読み取り密度で読み取るためには、計
18個のセンサICチップ2が第1の基板4A上に並べ
られ、計1728個の受光素子20が列状に設けられる
こととなる。
【0047】複数のセンサICチップ2の周囲は、凹部
14内に装着された補助部材70によって囲まれてい
る。この補助部材70は、たとえば黒色のABS樹脂製
であり、その表面の光の反射率が低いものである。各セ
ンサICチップ2の周囲がケース1の白色の壁面のまま
であると、その壁面によって光が散乱反射し、その光が
複数の受光素子20にノイズとして混入する虞れがあ
る。これに対し、本実施形態の構成においては、そのよ
うな光の散乱反射を補助部材70によって防止すること
ができ、複数の受光素子20にノイズとなる余分な光が
混入しないようにすることができる。
【0048】第1の基板4Aの表面40aには、複数の
光源3や複数のセンサICチップ2に関連する配線パタ
ーン(図示略)が形成されている。第1の基板4Aに
は、上記配線パターンに導通する電気配線接続用のコネ
クタ48Aがケース1と干渉しないように取り付けられ
ており、複数の光源3や複数のセンサICチップ2に対
する外部機器からの駆動電力の供給や所定の信号の入出
力はこのコネクタ48Aを介して行えるように構成され
ている。
【0049】第2の基板4Bは、たとえばセラミック製
であり、第1の基板4Aと同様な長矩形状である。第2
の基板4Bの表面41aには、複数の発熱素子6と複数
のドライバICチップ60とが搭載されている。複数の
発熱素子6は、第2の基板4Bの長手方向に延びる列状
である。これら複数の発熱素子6は、たとえば酸化ルテ
ニウムなどを導体成分とする厚膜抵抗ペーストを印刷・
焼成することによって第2の基板4Bの長手方向に一連
に延びる線状の発熱抵抗体を形成するとともに、この発
熱抵抗体をその長手方向に一定間隔で電気的に分断する
配線パターンを形成することによって作製される。複数
のドライバICチップ60は、複数の発熱素子6の発熱
駆動を制御するための制御回路が造り込まれた半導体チ
ップであり、第2の基板4Bの長手方向に適当な間隔を
隔てた列状に並べられている。1個のドライバICチッ
プ60がたとえば144ドットの発熱素子6に対応する
場合、A4幅の記録紙Kに8ドット/mmの記録密度で
プリントを行なうには、計12個のドライバICチップ
60が第2の基板4B上に並べられ、合計1728ドッ
トの発熱素子6が選択的に発熱駆動されることとなる。
各ドライバICチップ60は図示されていない樹脂によ
り封止されており、その保護が図られている。
【0050】第2の基板4Bは、ケース1の側面部10
cに設けられた凹部15aに嵌入されることにより、そ
の表面41aがケース1の側方を向くようにしてケース
1に取り付けられている。第2の基板4Bには、外部機
器との電気配線接続を図るためのコネクタ48Bがケー
ス1と干渉しないように取り付けられており、第2の基
板4Bの表面41aには、複数の発熱素子6や複数のド
ライバICチップ60に関連し、かつコネクタ48Bに
導通する配線パターン(図示略)が形成されている。
【0051】放熱板49は、たとえば熱伝導率が高い金
属製であり、より具体的にはアルミ製またはアルミ合金
製とされている。この放熱板49は、ケース1の側面部
10cに設けられた凹部15bに嵌入されることによ
り、ケース1と第2の基板4Bとの間に挟まれるように
してケース1に組み付けられている。第2の基板4Bの
裏面のうち、少なくとも複数の発熱素子6の背面領域に
相当する部分は、放熱板49に面接触している。したが
って、複数の発熱素子6から発せられた熱は、この放熱
板49を介して外部に逃がされることとなり、各発熱素
子6の温度を安定させることができる。このことは、記
録紙にプリントされる画像の質を高めるのに役立つ。
【0052】上記構成の画像読み書き一体ヘッドAにお
いては、複数の光源3と複数のセンサICチップ2とが
第1の基板4Aの表面40aに搭載されている。また、
それらに関連する配線パターンも表面40aに形成され
ている。その一方、複数の発熱素子6と複数のドライバ
ICチップ60とは、第2の基板4Bの表面41aに搭
載されている。それらの配線パターンも表面41aに搭
載されている。したがって、上記各部品の搭載作業や配
線パターンの形成作業は、第1の基板4Aや第2の基板
4Bを表裏反転させることなく行えることとなり、その
生産性を高めることができる。
【0053】図3は、画像読み書き一体ヘッドAを具備
して構成された画像処理装置の一例を示す概略断面図で
ある。
【0054】図3に示す画像処理装置Bは、合成樹脂製
の筐体9内に、上記した画像読み書き一体ヘッドAと2
つのプラテンローラP1 ,P2 とが組み込まれた構造を
有している。プラテンローラP1 は、透明板19に対向
して設けられており、筐体9の原稿挿入口90から筐体
9内に挿入された原稿Dを透明板19の表面に接触させ
て副走査方向に搬送できるようになっている。このプラ
テンローラP1 と透明板19との間を通過した原稿D
は、排紙口91から筐体外部に排出される。プラテンロ
ーラP2 は、複数の発熱素子6に対向して設けられてお
り、筐体9内に収容された巻取ロールRから感熱タイプ
の長尺状の記録紙Kを繰り出して排紙口91に向けて搬
送できるように構成されている。なお、記録紙Kとして
は、単票状のカット紙を用いることができる。また、熱
転写リボンを用いることにより、非感熱タイプの普通紙
を記録紙として用いることもできる。
【0055】上記構成の画像処理装置Bにおいては、プ
ラテンローラP1 が画像読み書き一体ヘッドAの上方に
配置されるのに対し、プラテンローラP2 は画像読み書
き一体ヘッドAの側方(横)に配置された構造となる。
したがって、2つのプラテンローラP1 ,P2 が画像読
み書き一体ヘッドAの全体をその厚み方向に挟むように
して配置される構造のもの(たとえば図16に示した従
来構造のもの)と比較すると、画像読み書き一体ヘッド
Aの厚み方向において2つのプラテンローラP 1 ,P2
が大きく嵩張らないようにすることができる。したがっ
て、画像処理装置Bの薄型化を図ることが可能となる。
【0056】この画像処理装置Bにおいては、原稿Dの
画像の読み取り処理および記録紙Kへの画像のプリント
処理は、次のようにして行われる。すなわち、原稿Dの
画像の読み取りに際しては、まず原稿Dがプラテンロー
ラP1 の回転により透明板19に接触して搬送されると
きに、光源3からの光によって原稿Dの読み取り領域S
が照明される。すると、原稿Dからの反射光がレンズア
レイ5の各レンズ31によって集束されることにより、
複数のセンサICチップ2の各受光素子20上に原稿D
の画像が結像される。このため、複数のセンサICチッ
プ2からは各受光素子20の受光量に対応した出力レベ
ルの画像信号が出力され、このような信号がコネクタ4
8Aを介して画像読み書き一体ヘッドAの外部に順次取
り出される。一方、記録紙Kへの画像のプリント処理
は、記録紙KをプラテンローラP2と複数の発熱素子6
との間に供給して搬送させているときに、コネクタ48
Bを介して外部から各種の信号を受けた各ドライバIC
チップ60が複数の発熱素子6を選択的に発熱駆動させ
ることにより行われる。
【0057】上記した処理が実行される場合、原稿D
は、画像読み書き一体ヘッドAのケース1の上面部分に
おいて略水平方向に搬送されるのに対し、記録紙Kは、
ケース1の側面部分において略鉛直方向に搬送される。
したがって、この画像処理装置Bにおいては、これら原
稿Dや記録紙Kの不当な干渉を回避しつつ、それらを適
切に搬送することができる。
【0058】図4〜図15は、本願発明に係る画像読み
書き一体ヘッドの他の例を示している。なお、図4以降
の図においては、先の実施形態と同一または類似の要素
には、先の実施形態と同一符号を付している。
【0059】図4に示す画像読み書き一体ヘッドAa
は、ケース1の側面部10cが傾斜しているとともに、
第2の基板4Bもそれと同様に傾斜している点におい
て、先の画像読み書き一体ヘッドAとはその構成が相違
している。第2の基板4Bは、その表面41aが上向き
となるように傾斜している。この画像読み書き一体ヘッ
ドAaにおいては、透明板19の表面と第2の基板4B
の表面41aとがいずれも上向きとなっているため、2
つのプラテンローラP1 ,P2 をセッティングするとき
には、これらのプラテンローラP1 ,P2 を画像読み書
き一体ヘッドAの上方から透明板19または複数の発熱
素子6に押しつけるようにすればよいこととなる。した
がって、画像読み書き一体ヘッドAaおよび2つのプラ
テンローラP 1 ,P2 の組み付けを容易にすることがで
きる。
【0060】図5に示す画像読み書き一体ヘッドAb
は、ケース1の側面部10cと第2の基板4Bの傾斜の
仕方が、先の画像読み書き一体ヘッドAaとは相違して
おり、これらは第2の基板4Bの表面41aが下向きと
なるように傾斜している。この画像読み書き一体ヘッド
Abにおいては、画像読み書き一体ヘッド自体のサイズ
についてはさほど大きくすることなく、2つのプラテン
ローラP1 ,P2 の中心間距離を大きくとることができ
る。したがって、原稿Dと記録紙Kとを互いに干渉させ
ないようにして搬送させることがより容易に行えること
となる。このように、本願発明においては、ケース1の
複数の側面部のうち、透明板19や第1の基板4Aが取
り付けられていない側面部に第2の基板4Bを取り付け
る場合には、第2の基板4Bを透明板19の表面に対し
て傾斜した姿勢に設定することができる。
【0061】図6に示す画像読み書き一体ヘッドAc
は、ケース1の空間部11内に導光用の透明部材(プリ
ズム)39が収容された構成を有している。この透明部
材39は、透明度の高い合成樹脂成形品であり、複数の
光源3の配列方向に延びた形状を有している。この画像
読み書き一体ヘッドAcは、複数の光源3から発せられ
た光が透明部材39内を進行した後にその透明部材39
の上部の一定領域から読み取り領域Sに向けて出射する
ようになっている。このような構成によれば、各光源3
から発せられた光を空間部11の壁面11aによって反
射させる必要がなくなるため、壁面11aを光の反射率
が高い面にすることなく、読み取り領域Sに対して光を
効率良く照射することができる。したがって、ケース1
をたとえば黒色樹脂製にするような場合に好適となる。
また、ケース1を黒色樹脂製にすれば、上述した画像読
み書き一体ヘッドA,Aa,Abに組み込まれていた補
助部材70を不要にすることができる。このように、本
願発明においては、光源3から発せられる光を適当な導
光手段を用いることによって読み取り領域Sに導く構成
としてもかまわない。
【0062】図7に示す画像読み書き一体ヘッドAd
は、原稿画像の読み取りに必要な部分の構成が、従来技
術として説明した図16に示すものと同様な構成とされ
ている。より具体的には、この画像読み書き一体ヘッド
Adは、複数の光源3を搭載した第3の基板4Cが、読
み取り領域Sに対向するようにしてケース1内に組み付
けられた構成を有している。このように、本願発明にお
いては、原稿画像の読み取りを行うための部分の構成
は、種々に設計変更することが可能である。ただし、こ
の画像読み書き一体ヘッドAdは、第3の基板4Cを必
要とし、部品点数が多くなる。したがって、部品点数を
少なくし、画像読み書き一体ヘッドの製造を容易化する
観点からすれば、先に述べた画像読み書き一体ヘッド
A,Aa〜Acのように、光源3を第1の基板4Aの表
面上に搭載することが好ましい。
【0063】図8に示す画像読み書き一体ヘッドAe
は、ケース1Aが熱伝導率の高い金属製、たとえばアル
ミ製またはアルミ合金製とされたものである。第2の基
板4Bは、その裏面41bがケース1Aに接触するよう
にしてケース1Aに取り付けられている。この画像読み
書き一体ヘッドAeにおいては、複数の発熱素子6から
発せられた熱は、ケース1Aを伝わってから外部に逃げ
ることとなる。したがって、ケース1Aとは別個に放熱
板を設ける必要がなくなり、全体の部品点数を少なくす
ることができる。また、ケース1Aは、先の画像読み書
き一体ヘッドA,Aa〜Adに用いられていた放熱板4
9よりも体積および表面積が大きいために、優れた放熱
効果を発揮することとなり、各発熱素子6の温度を安定
させるのにより好ましいものとなる。また、ケース1A
をアルミなどの金属製にした場合には、ケース1Aの各
部の面を光の反射率が高い面にすることが可能となり、
各光源3から発せられた光を空間部11を規定する複数
の壁面11aによって反射させながら読み取り領域Sに
導くのに好都合となる。
【0064】図9に示す画像読み書き一体ヘッドAf
は、第2の基板4Bと第1の基板4Aとの間に金属製の
放熱板49が挟み込まれるようにして、第2の基板4B
が第1の基板4Aの裏面に取り付けられた構成を有して
いる。この画像読み書き一体ヘッドAfにおいては、2
つのプラテンローラP1 ,P2 の配置形態を、図16に
示した従来技術のものと同様な配置形態にすることがで
きる。
【0065】図10に示す画像読み書き一体ヘッドAg
は、第2の基板4Bの裏面の一部が第1の基板4Aの裏
面に直接接触するとともに、第2の基板4Bの裏面の他
の部分がケース1との間において放熱板49を挟み込ん
だ構成を有している。このような構成によれば、第1の
基板4Aの裏面において放熱板49の厚みが嵩張らない
ようにすることができ、図9に示した画像読み書き一体
ヘッドAfよりも画像読み書き一体ヘッド全体の厚みを
小さくすることが可能である。ただし、本願発明におい
ては、複数の発熱素子6から発せられる熱量が少ない場
合や、プリント画像の質の劣化が多少許容されるような
場合などには、画像読み書き一体ヘッドに放熱板が設け
られていない構成にしてもかまわない。したがって、た
とえば図11に示す画像読み書き一体ヘッドAhのよう
に、第2の基板4Bの裏面の全面または略全面を第1の
基板4Aの裏面に接触させるようにして、第2の基板4
Bを第1の基板4Aに取り付けた構成にしてもかまわな
い。
【0066】図12に示す画像読み書き一体ヘッドAi
は、プレート状の支持部材49Aの表面(上面)に、第
1の基板4Aと第2の基板4Bとが並べて載設されてお
り、支持部材49Aがケース1の底面部に組み付けられ
ていることにより、第1の基板4Aおよび第2の基板4
Bのそれぞれもケース1の底面部に組み付けられた構成
を有している。支持部材49Aは、たとえば熱伝導率の
高い金属製であり、放熱板としての役割を果たすもので
ある。このように、本願発明においては、第2の基板4
Bは、ケース1や第1の基板4A以外の部材に支持させ
るようにしてもかまわない。また、支持部材49Aを放
熱板の役割を果たすものにすれば、放熱板を別途設ける
必要がなくなる。
【0067】画像読み書き一体ヘッドAiの各ドライバ
ICチップ60は、第2の基板4Bには搭載されておら
ず、第1の基板4Aの表面上に搭載されている。ケース
1は、各ドライバICチップ60を覆うように設けられ
ている。第1の基板4Aと第2の基板4Bとは、互いに
隣接するように配されており、第1の基板4Aと第2の
基板4Bとのそれぞれの表面に形成されている配線パタ
ーン(図示略)どうしは、互いに電気的に接続されてい
る。より具体的には、第2の基板4Bの配線パターン
は、たとえば複数の発熱素子6を個別にグランド接続す
るための複数の個別電極と、複数の発熱素子6に電力を
一括して供給するためのコモン電極とを有している。上
記個別電極を第1の基板4Aの配線パターンに接続する
手段としては、各ドライバICチップ60の電極に各一
端が接続されている複数本のワイヤWの各他端を上記個
別電極に接続する手段が採用されている。一方、上記コ
モン電極を第1の基板4Aの配線パターンに接続する手
段としては、図示されていないリード線あるいは金属板
などの適当な接続部材を用いて、上記コモン電極を第1
の基板4Aの配線パターンの所定箇所に導通させる手段
が採用されている。第1の基板4Aには、この第1の基
板4Aの配線パターンに直接導通するとともに、その配
線パターンを介して第2の基板4Bの配線パターンにも
導通するコネクタ48Cが取り付けられている。
【0068】このような構成の画像読み書き一体ヘッド
Aiにおいては、各光源3、各センサICチップ2、各
ドライバICチップ60、および各発熱素子6に対する
外部機器からの電力供給や所定の信号の入出力は、全て
1つのコネクタ48Cを介して行うことができる。した
がって、電気配線接続作業の容易化が図られる。また、
コネクタの総数を少なくできる分だけ、全体のコストを
下げることもできる。さらに、各ドライバICチップ6
0を第1の基板4A上に搭載させれば、その分だけ第2
の基板4Bのサイズを小さくすることもできる。したが
って、たとえば第1の基板4Aを廉価なガラスエポキシ
樹脂製にする一方、第2の基板4Bをそれよりも高価な
セラミック製にする場合には、これら2枚の基板4A,
4Bについてのトータルの原材料コストを廉価にするこ
ともできる。
【0069】図13に示す画像読み書き一体ヘッドAj
は、透明板19やレンズアレイ2の配置が、図12に示
した画像読み書き一体ヘッドAiとは相違した構造とな
っている。より具体的には、レンズアレイ2は、各レン
ズ21の光軸Cが第1の基板4Aの表面40aに対向す
る領域においてその表面40aと略平行に延びるよう
に、横倒しの姿勢に設けられている。透明板19は、各
レンズ21に対向するようにして、ケース1の幅方向の
両側面部のうち、プラテンローラP2 が配される側とは
反対側の一側面部に取り付けられており、第1の基板4
Aの表面40aの方向とは交差する姿勢とされている。
複数のセンサICチップ2の正面(直上)には、読み取
り領域Sから各レンズ21を通過してきた光を全反射さ
せることによって複数の受光素子20に導くためのプリ
ズム29が設けられている。このような構成の画像読み
書き一体ヘッドAiにおいては、2つのプラテンローラ
1,P2 の間にケース1の全体が挟まれるように設定
することが可能であり、画像読み書き一体ヘッドの厚み
方向における全体のサイズを小さくするのにより好まし
いものとなる。その一方、2つのプラテンローラP1
2 の中心間距離については大きくすることができ、原
稿Dおよび記録紙Kの搬送を適切に行わせることが可能
である。
【0070】図14および図15にそれぞれに示す画像
読み書き一体ヘッドAk,Alは、第1の基板4Aの表
面上に、複数のICチップ2Aを列状に並べて搭載して
いる点において、図12および図13に示す画像読み書
き一体ヘッドAi,Ajとはその構成が相違しており、
それ以外の構成は画像読み書き一体ヘッドAi,Ajと
共通している。各ICチップ2Aは、複数の受光素子2
0を備えた集積回路と、複数の発熱素子6の発熱駆動を
制御するための集積回路とがワンチップ化されて造り込
まれたものである。このような構成によれば、センサI
Cチップ2とドライバICチップ60とを第1の基板4
A上に搭載する場合と比べて、ICチップの総数を少な
くすることができ、画像読み書き一体ヘッドの製造をよ
り容易にすることができる。
【0071】本願発明に係る画像読み書き一体ヘッドお
よび画像処理装置の各部の具体的な構成は、上述の実施
形態に限定されず、種々に設計変更自在である。たとえ
ば、光源としては、LED光源に代えて、冷陰極管やそ
の他の光源を用いることができる。本願発明に係る画像
処理装置としては、ファクシミリ装置として構成されて
いてもよいし、あるいはパーソナルコンピュータやその
他の機器に接続されて使用される装置として構成されて
いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る画像読み書き一体ヘッドの一例
を示す断面図である。
【図2】図1に示す画像読み書き一体ヘッドの分解斜視
図である。
【図3】本願発明に係る画像処理装置の一例を示す概略
断面図である。
【図4】本願発明に係る画像読み書き一体ヘッドの他の
例を示す断面図である。
【図5】本願発明に係る画像読み書き一体ヘッドの他の
例を示す断面図である。
【図6】本願発明に係る画像読み書き一体ヘッドの他の
例を示す断面図である。
【図7】本願発明に係る画像読み書き一体ヘッドの他の
例を示す断面図である。
【図8】本願発明に係る画像読み書き一体ヘッドの他の
例を示す断面図である。
【図9】本願発明に係る画像読み書き一体ヘッドの他の
例を示す断面図である。
【図10】本願発明に係る画像読み書き一体ヘッドの他
の例を示す断面図である。
【図11】本願発明に係る画像読み書き一体ヘッドの他
の例を示す断面図である。
【図12】本願発明に係る画像読み書き一体ヘッドの他
の例を示す断面図である。
【図13】本願発明に係る画像読み書き一体ヘッドの他
の例を示す断面図である。
【図14】本願発明に係る画像読み書き一体ヘッドの他
の例を示す断面図である。
【図15】本願発明に係る画像読み書き一体ヘッドの他
の例を示す断面図である。
【図16】従来の画像読み書き一体ヘッドの一例を示す
断面図である。
【符号の説明】
A,Aa〜Al 画像読み書き一体ヘッド B 画像処理装置 P1 ,P2 プラテンローラ D 原稿 K 記録紙 S 読み取り領域 1,1A ケース 2 センサICチップ 2A ICチップ 3 光源 4A 第1の基板 4B 第2の基板 5 レンズアレイ 6 発熱素子 19 透明板 20 受光素子 40a 表面(第1の基板の) 41a 表面(第2の基板の) 49 放熱板 49A 支持部材 60 ドライバICチップ
フロントページの続き (72)発明者 今村 典広 京都市右京区西院溝崎町21番地 ローム株 式会社内 Fターム(参考) 2C065 AA01 AB01 CZ10 CZ13 CZ14 5C051 AA03 BA04 CA01 DA03 DB01 DB02 DB04 DB06 DB07 DB18 DB22 DB29 DB34 DC01 DC07 5C072 AA05 BA20 CA05 CA09 DA02 DA25 EA07 FA07 SA03

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を接触搬送させるための透明板と、
    この透明板を支持するケースと、このケースに組み付け
    られている第1の基板と、上記原稿を照明するための少
    なくとも1以上の光源と、上記原稿からの反射光を受光
    可能に上記第1の基板の表面上に搭載された複数の受光
    素子と、記録紙に画像のプリントを行うための複数の発
    熱素子と、を具備している、画像読み書き一体ヘッドで
    あって、 上記第1の基板とは別体の第2の基板を具備しており、
    かつ、 この第2の基板の表面上に上記複数の発熱素子が搭載さ
    れていることを特徴とする、画像読み書き一体ヘッド。
  2. 【請求項2】 上記ケースは、一定方向に延びる複数の
    側面部を具備しており、かつそれら複数の側面部のうち
    の第1の側面部には上記透明板が取り付けられており、
    第2の側面部には上記第1の基板が取り付けられてお
    り、かつ第3の側面部には上記第2の基板が取り付けら
    れている、請求項1に記載の画像読み書き一体ヘッド。
  3. 【請求項3】 上記第2の基板の表面は、上記ケースの
    厚み方向において上記透明板の表面と同方向を向くよう
    に上記透明板の表面に対して傾斜している、請求項2に
    記載の画像読み書き一体ヘッド。
  4. 【請求項4】 上記第2の基板の表面は、上記ケースの
    厚み方向において上記透明板の表面と反対の方向を向く
    ように上記透明板の表面に対して傾斜している、請求項
    2に記載の画像読み書き一体ヘッド。
  5. 【請求項5】 上記第2の基板は、上記第1の基板の裏
    面に取り付けられている、請求項1に記載の画像読み書
    き一体ヘッド。
  6. 【請求項6】 上記ケースに組み付けられた支持部材を
    具備しており、かつこの支持部材には、上記第1の基板
    と上記第2の基板とが取り付けられている、請求項1に
    記載の画像読み書き一体ヘッド。
  7. 【請求項7】 上記支持部材は、金属製である、請求項
    6に記載の画像読み書き一体ヘッド。
  8. 【請求項8】 上記第2の基板の裏面に接触する放熱用
    部材を備えている、請求項1ないし6のいずれかに記載
    の画像読み書き一体ヘッド。
  9. 【請求項9】 上記ケースは、金属製であり、かつ上記
    第2の基板の裏面は、上記ケースに接触している、請求
    項1ないし6のいずれかに記載の画像読み書き一体ヘッ
    ド。
  10. 【請求項10】 上記第1の基板と上記第2の基板との
    いずれか一方には、外部機器との電気配線接続を図るた
    めのコネクタが取り付けられており、かつこのコネクタ
    に対して上記複数の受光素子と上記複数の発熱素子とが
    電気的に導通するように、上記第1の基板と上記第2の
    基板とにそれぞれ形成されている配線パターンどうしが
    導通接続されている、請求項1ないし9のいずれかに記
    載の画像読み書き一体ヘッド。
  11. 【請求項11】 上記複数の発熱素子の発熱駆動を制御
    するための制御回路を備えた複数のドライバICチップ
    をさらに具備しており、かつこれら複数のドライバIC
    チップは、上記第2の基板の表面上または上記第1の基
    板の表面上に搭載されている、請求項1ないし10のい
    ずれかに記載の画像読み書き一体ヘッド。
  12. 【請求項12】 上記複数の受光素子が造り込まれた複
    数のICチップを有しており、かつこれら複数のICチ
    ップには、上記複数の発熱素子の駆動制御を行うための
    制御回路も造り込まれている、請求項1ないし10のい
    ずれかに記載の画像読み書き一体ヘッド。
  13. 【請求項13】 上記光源は、上記第1の基板の表面上
    に搭載されている、請求項1ないし12のいずれかに記
    載の画像読み書き一体ヘッド。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし13のいずれかに記載
    の画像読み書き一体ヘッドを備えていることを特徴とす
    る、画像処理装置。
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