JP2001077972A - 画像読み書き一体ヘッドおよびこれを備えた画像処理装置 - Google Patents
画像読み書き一体ヘッドおよびこれを備えた画像処理装置Info
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Abstract
保することができ、しかも画像読み書き一体ヘッド全体
の小型化を図り、さらには画像読み書き一体ヘッドをプ
ラテンローラと組み合わせて実際に使用するときの全体
の薄型化をも図ることができるようにする。 【解決手段】複数の受光素子60および複数の発熱素子
7を並列させて同一の表面40に搭載している基板4
と、透明板19の表面に接触して搬送される原稿Dを照
明するための少なくとも1以上の光源5と、原稿Dから
の反射光を受けるように透明板19に対向して設けられ
た複数の結像用のレンズ21と、これら複数のレンズ2
1を通過した反射光を複数の受光素子60に導くための
反射手段29と、を備えている、画像読み書き一体ヘッ
ドであって、各レンズ21は、その光軸Cが基板4の表
面40に対向する領域において基板4の表面40と平行
または略平行に延びるように設けられている。
Description
機能とプリント機能とを併せ持つ画像読み書き一体ヘッ
ドおよびこれを備えた画像処理装置に関する。
シミリ装置がある。ファクシミリ装置は、画像の読み取
り機能とプリント機能とを併せもつ必要がある。この場
合、画像の読み取りヘッドとプリントヘッドとを個別に
設けたのでは、それら全体のサイズが嵩張る。そこで、
従来では、画像の読み取り機能とプリント機能とを1つ
のヘッドに纏めた画像読み書き一体ヘッドがある。
一例として、国際公開WO98/05158号公報に記
載のものを先に提案している。本願の図12に示すよう
に、上記公報に記載の画像読み書き一体ヘッドXは、ケ
ース1eの底面部に組み付けられた基板4eの下向きの
表面に、主走査方向(紙面に直交する方向)にそれぞれ
列状に並べられた複数の発熱素子7eと複数の受光素子
60eとを設けたものである。ケース1eの一側面に
は、原稿Dをガイドするための透明板19eが設けられ
ており、この透明板19eに対向する個所には、原稿D
を照明するための光源5eや主走査方向に列状に並べら
れた複数の結像用のレンズ21eが設けられている。各
受光素子60eは、カバー体98により覆われており、
このカバー体98の一部の面が各レンズ21eを通過し
てきた光を各受光素子60eに導く光反射面となってい
る。
Xにおいては、原稿Dが透明板19eの表面に密着する
ようにしてプラテンローラP1 により搬送される。この
搬送過程において、原稿Dの表面が光源5eによって照
明される。すると、原稿Dの表面によって反射された光
は各レンズ21eによって集束され、カバー体98によ
る反射によって各受光素子60eに到達する。これによ
り、複数の受光素子60eからは読み取り画像データが
1ライン分ずつ出力される。一方、感熱タイプの記録紙
Kは、各発熱素子7eに密着するようにしてプラテンロ
ーラP2 により搬送される。この搬送過程において、各
発熱素子7eは選択的に発熱駆動し、記録紙Kには所望
の画像が1ライン分ずつプリントされる。
ては、基板4eの同一表面に各受光素子60eや各発熱
素子7eを搭載しているために、それらの搭載作業が容
易である。また、各受光素子60eや各発熱素子7eに
関連する配線パターンも、基板4eの表面に纏めて形成
することができる。たとえば図13に示す画像読み書き
一体ヘッドYのように、基板4eの表面40aと裏面4
0bとに複数の受光素子60eと複数の発熱素子7eと
を別々に搭載したのでは、基板4eの表裏を反転させな
がら複数の受光素子60eや複数の発熱素子7eの搭載
作業を行う必要があり、その作業が煩雑となる。さらに
は、それら複数の受光素子60eや複数の発熱素子7e
に関連する配線パターンも基板4eの表裏両面に形成す
る必要がある。したがって、図12に示す画像読み書き
一体ヘッドXは、図13に示す画像読み書き一体ヘッド
Yよりも製造が容易である。また、画像読み書き一体ヘ
ッドXは、プラテンローラP1 がケース1eの側方に位
置する構造となる。したがって、図13に示す画像読み
書き一体ヘッドYのように、原稿Dおよび記録紙Kを搬
送するための2つのプラテンローラP1 ,P2 がケース
1eの全体をその厚み方向に挟むように配置とされるも
のと比較すると、ケース1eの厚み方向の全体のサイズ
を小さくすることもできる。
来の画像読み書き一体ヘッドXにおいては、各レンズ2
1eが基板4eの側方に配されているとともに、基板4
eに対して斜めに交差する姿勢とされている。このた
め、従来においては、次に述べるように、未だ解決すべ
き課題があった。
を通過した光を各受光素子60eに反射させるためのカ
バー体98については、基板4eの正面領域(図12に
おいては基板4eよりも下方の領域)に設けねばならな
いのに対し、透明板19eについては、基板4eの背面
領域(基板4eよりも上方の領域)に設けねばならな
い。このため、それらカバー体98、透明板19e、お
よびこれらを支持するケース1eの一部分が基板4eの
正面領域と背面領域とに嵩張ったものとなってしまう。
したがって、画像読み書き一体ヘッド全体の小型化を図
る上で、未だ改善の余地があった。
域に配置される従来の構造においては、透明板19eに
向けて光を照射するための光源5eについても基板4e
の背面領域に設ける必要が生じる。したがって、画像読
み書き一体ヘッドXの構造が複雑なものとなっていた。
対向するプラテンローラP1 が基板4eの背面領域に配
置されるのに対し、各発熱素子7eに対向するプラテン
ローラP2 は基板4eの正面領域に配置される。したが
って、画像読み書き一体ヘッドXの厚み方向におけるそ
れら全体のサイズは未だ充分に小さいとはいえず、2つ
のプラテンローラP1 ,P2 と画像読み書き一体ヘッド
Xとを合わせた全体構造の薄型化を図る上でも改善の余
地があった。
を通過した後にカバー体98によって反射される光は、
各受光素子60eに対して斜め方向から進行する。とこ
ろが、このように各受光素子60eに対して斜め方向か
ら光が進行したのでは、各受光素子60eが実際に受け
る光量が少なくなる現象を生じ、読み取り画像が暗くな
る虞れがあった。従来においては、各レンズ21eを通
過した光を各受光素子60eに対してその垂直方向から
入射させるには、各レンズ21eを通過した光をたとえ
ば2回以上反射させる必要があり、この場合にはそのた
めの構造が複雑化する不具合があった。
出されたものであって、画像の読み取り機能やプリント
機能を適切に確保することができ、しかも画像読み書き
一体ヘッド全体の小型化を図り、さらには画像読み書き
一体ヘッドをプラテンローラと組み合わせて実際に使用
するときの全体の薄型化をも図ることができるようにす
ることをその課題としている。
は、次の技術的手段を講じている。
書き一体ヘッドが提供される。この画像読み書き一体ヘ
ッドは、複数の受光素子および複数の発熱素子を並列さ
せて同一表面に搭載している基板と、この基板の上記複
数の発熱素子が搭載されている領域が開放されるように
上記基板に組み付けられたケースと、このケースに支持
され、かつ上記複数の受光素子を挟んで上記複数の発熱
素子とは反対の領域に配置されている透明板と、この透
明板の表面に接触して搬送される原稿を照明するための
少なくとも1以上の光源と、上記原稿からの反射光を受
けるように上記透明板に対向して設けられた複数の結像
用のレンズと、これら複数のレンズを通過した反射光を
上記複数の受光素子に導くための反射手段と、を備えて
いる、画像読み書き一体ヘッドであって、上記各レンズ
は、その光軸が上記基板の表面に対向する領域において
上記基板の表面と平行または略平行に延びるように設け
られていることを特徴としている。
られる。
向する領域、すなわち基板の正面領域において基板の表
面と平行または略平行に延びているために、各レンズを
通過した光を各受光素子に導くための反射手段は基板の
正面領域に設けることができる。また、各レンズに対向
する透明板についても、基板の正面領域またはその近傍
に設けることができ、いずれにしても反射手段および透
明板を基板の背面領域に設ける必要がなくなる。したが
って、従来とは異なり、これら反射手段、透明板、およ
びこれらを支持するケースが大きく嵩張らないようにす
ることができ、画像読み書き一体ヘッド全体の小型化を
図ることができる。
正面領域に配置させることができれば、透明板に向けて
光を照射するための光源を、たとえば後述するように基
板の表面に設けるといった仕様が可能となる。したがっ
て、画像読み書き一体ヘッド全体の構造の簡素化を図る
ことができる。
ラテンローラについては、基板の正面領域の近傍に配置
することができる。その一方、各発熱素子に対向して記
録紙を搬送するプラテンローラは、もともと基板の正面
領域に設けられる。したがって、これら2つのプラテン
ローラが画像読み書き一体ヘッドの厚み方向に嵩張らな
いように配置することができ、さらにはこれら2つのプ
ラテンローラの間に画像読み書き一体ヘッドの主要部品
が挟まれて配置された構造にすることができる。その結
果、画像読み書き一体ヘッドをプラテンローラと組み合
わせて使用する場合において、これら三者全体の薄型化
を図ることもできる。
板の表面に平行または略平行に進行する。したがって、
この光を反射手段によって直角または略直角に1回反射
させることによって、各受光素子に対してその正面方向
から光を入射させることが簡単に行えることとなる。し
たがって、各受光素子に入射する光量を充分に確保し、
読み取り画像の質を高めることも容易に行えることとな
る。
は、上記反射手段は、上記各受光素子の正面に配置され
ている。
してきた光を各反射手段によって各受光素子に向けて反
射させると、各受光素子には垂直に光が入射する。した
がって、画像の読み取り処理をより適切に行わせること
ができる。
ては、上記反射手段は、受けた光の全反射が可能なプリ
ズムである。
してきた光を減衰させることなく各受光素子に導くこと
ができ、読み取り画像を明るくするのにより好適とな
る。
ては、上記透明板は、その表面が上記基板の面方向に対
して直交または略直交する向きに設定されている。
る領域における原稿の搬送方向は、基板の面方向に対し
て直交または略直交する方向となる。これに対し、複数
の発熱素子に対向する領域における記録紙の搬送方向は
基板の面方向となる。したがって、原稿と記録紙とを互
いに干渉させないようにして搬送するのに便利となる。
また、記録紙への印字方法としては、熱転写用のリボン
を用いる方法があり、上記構成によれば、熱転写用のリ
ボンの走行方向が透明板に対向する領域における原稿の
搬送方向とは直交または略直交する方向となるため、上
記リボンのセッティングや走行も適切に行えるものとな
る。
ては、上記光源は、上記基板の上記表面に搭載されてい
る。
に光源を設ける手段と比較すると、画像読み書き一体ヘ
ッド全体の構造を簡易にすることができる。また、基板
の表面に光源を搭載する作業は、基板の表面に複数の受
光素子や複数の発熱素子を搭載する作業と同時に、また
はそれらの作業と併せて簡単に行うことができる。
ては、一定方向に延びる複数の側面を有する導光用の透
明部材をさらに具備しているとともに、この透明部材
は、上記光源から光を受ける光入射面と、上記透明板に
対向して一定方向に延びる光出射面とを有しており、か
つ上記光入射面から上記透明部材内に進行した光は上記
複数の側面によって反射されながらこの透明部材の長手
方向に進行し、上記光出射面の長手方向各所からこの透
明部材の外部に出射するように構成されている。
れた光を導光用の透明部材の光入射面からその透明部材
内に進行させることにより、透明板に接触搬送される原
稿の一定の帯状領域または線状領域に光を照射すること
ができる。したがって、光源としては、たとえばLED
などの点状の光源を少数だけ用いればよいこととなり、
部品コストおよびランニングコストの低減を図ることが
できる。
ては、上記光入射面は、上記透明部材の長手方向端部に
設けられているとともに、上記光源は、上記光入射面に
対面するように上記基板の長手方向端部に1または複数
設けられたLEDである。
ンパクトにすることができ、画像読み書き一体ヘッド全
体の一層の小型化を図ることができる。
ては、上記複数のレンズは、上記導光用の透明部材と上
記基板との間に配されている。
導光用の透明部材および基板の三者をスペース効率良く
整然と組み合わせることができ、画像読み書き一体ヘッ
ド全体の厚みを抑えることができる。
ては、上記導光用の透明部材の側面のうち、上記光入射
面および上記光出射面を除く領域の全体または一部を覆
うリフレクタを備えている。
材内に光を進行させて、その光を透明板や原稿に導く場
合に、透明部材の外部に光が無駄に漏出することをリフ
レクタによって防止することができる。したがって、原
稿に対する照明効率を高めることができる。
ては、上記ケースは、複数の部材に分割されており、か
つその一部の部材が、上記リフレクタとされている。
に専用のリフレクタを設ける必要がなくなり、部品点数
の増加を抑制し、製造コストの上昇を抑制することがで
きる。
ては、上記光源は、上記基板の上記表面のうち、上記複
数の受光素子よりも上記透明板寄りに設けられており、
かつこの光源から発せられた光が上記透明板に照射され
るように構成されている。
材を用いることなく、原稿を照明することができ、全体
構造の一層の簡素化を図ることができる。
ては、上記光源は、上記複数の受光素子の列方向に間隔
を隔てて列状に並べられた複数のLEDである。
発光させることにより、原稿表面の一定の帯状領域また
は線状領域に光を照射することが可能となる。
ては、上記ケースの長手方向両端部には、上記ケースの
底面または底面の一部を上記基板の上記表面に接触させ
たときに上記基板に掛止可能な一対の掛止用突起が設け
られている。
の組み付けが容易化される。
ては、上記ケースの底部の短手方向一側部には、上記基
板の短手方向の一側部を嵌入させるための凹部が設けら
れている。
の組み付けがより容易化され、かつ確実な組み付けが行
えることとなる。
ては、上記ケースは、第1の部材と第2の部材とに分割
されており、かつこれら第1の部材と第2の部材との間
に、上記複数のレンズをレンズホルダに保持させたレン
ズアレイと上記反射手段とが挟み込まれた構造とされて
いる。
反射手段の組み付け作業が容易化される。
ては、上記基板の短手方向の両側部のうち、上記複数の
発熱素子の搭載領域とは反対の一側部には、電気配線用
のコネクタが装着されており、かつこのコネクタに接続
されている配線部材は、上記コネクタから上記基板と交
差する方向に引き出されている。
の発熱素子から遠ざけられて設けられているために、こ
のコネクタが記録紙搬送の邪魔にならないようにでき
る。また、コネクタの配線部材が基板と交差する方向に
引き出されていれば、原稿を基板と交差する方向に搬送
する場合にこの配線部材が原稿搬送の邪魔にならないよ
うにすることもできる。
ては、上記複数の発熱素子の駆動制御を行うための複数
の駆動ICチップが上記基板の表面上に搭載されてい
る。
チップを基板に搭載する作業を、複数の受光素子や複数
の発熱素子を基板に搭載する作業と併せて容易に行うこ
とが可能となる。
ては、上記複数の受光素子を造り込んだ複数のICチッ
プを有しており、かつこれら複数のICチップには、上
記複数の発熱素子の駆動制御を行うための回路も造り込
まれている。
れるICチップの数を減らすことができ、画像読み書き
一体ヘッドの製造が容易化される。
装置が提供される。この画像処理装置は、本願発明の第
1の側面によって提供される画像読み書き一体ヘッドを
備えていることを特徴としている。
画像処理装置においては、本願発明の第1の側面によっ
て得られるのと同様な効果が期待できる。
ては、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明
らかになるであろう。
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
ヘッドの一例を示す断面図である。図2は、図1のII−
II断面図である。図3は、図2のIII −III 断面図であ
る。図4は、図1に示す画像読み書き一体ヘッドの分解
斜視図である。
の画像読み書き一体ヘッドAは、ケース1、透明板1
9、レンズアレイ2、プリズム29、導光用の透明部材
3、基板4、放熱板49、複数の光源5、複数のセンサ
ICチップ6、複数の発熱素子7、複数の駆動ICチッ
プ70およびその他の後述する部品類を具備して構成さ
れている。各センサICチップ6には、複数の受光素子
60が列状に並べられて造り込まれている。
長矩形状である。この基板4の表(上面)40には、複
数のセンサICチップ6、複数の光源5、複数の発熱素
子7および複数の駆動ICチップ70が搭載されてい
る。
素子7は、基板4の短手方向(幅方向)の第1の側部4
1またはその近傍において、基板4の長手方向に延びる
列状に並べられている。これら複数の発熱素子7は、た
とえば酸化ルテニウムなどを導体成分とする厚膜抵抗ペ
ーストを印刷・焼成することによって基板4の長手方向
に一連に延びる線状の発熱抵抗体を形成するとともに、
この発熱抵抗体をその長手方向に一定間隔で電気的に分
断する配線パターンを形成することによって作製され
る。放熱板49は、複数の発熱素子7から発せられた熱
を外部に逃がすためのものであり、たとえば熱伝導率が
高い金属製である。この放熱板49は、基板4の裏面に
接触して取り付けられている。
素子7の発熱駆動を制御するための駆動制御回路が造り
込まれた半導体チップであり、基板4の短手方向略中央
部において基板4の長手方向に適当な間隔を隔てた列状
に並べられている。1個の駆動ICチップ70がたとえ
ば144ドットの発熱素子7に対応する場合、A4幅の
記録紙Kに8ドット/mmの記録密度でプリントを行な
うには、計12個の駆動ICチップ70が基板4上に並
べられ、合計1728ドットの発熱素子7が選択的に発
熱駆動されることとなる。
能を有する複数の受光素子60を備えた集積回路が造り
込まれた半導体チップであり、複数の駆動ICチップ7
0の列を挟むようにして複数の発熱素子7の列と平行ま
たは略平行な列となるように、基板4の長手方向に延び
た列状に並べられている。各センサICチップ6は、そ
の上面を向く各受光素子60が光を受けると、その受光
量に対応した出力レベルの信号(画像信号)を出力する
ようになっている。1個のセンサICチップ6にたとえ
ば96個の受光素子60が造り込まれている場合におい
て、A4幅の原稿を8ドット/mmの読み取り密度で読
み取るためには、計18個のセンサICチップ6が基板
4上に搭載され、合計1728個の受光素子60が列状
に並べられることとなる。
Dチップを用いて構成されており、基板4の短手方向の
第2の側部42のうち、長手方向一端部に密集して設け
られている。本実施形態においては、原稿Dに照射され
る光量を確保する観点から複数の光源5を用いているも
のの、発光量が多い光源を用いる場合には、光源を1つ
のみ設けた構成とすることもできる。また、カラー画像
の読み取りを可能とする場合には、複数の光源5とし
て、たとえば赤色、緑色および青色の光をそれぞれ発す
るもの、あるいは白色の光を発するものを用いることが
できる。
搭載された複数の発熱素子7、複数の駆動ICチップ7
0、複数のセンサICチップ6および複数の光源5にそ
れぞれ関連する配線パターン(図示略)が形成されてい
る。基板4の第2の側部42の長手方向一端部またはそ
の近傍には、コネクタ48が取り付けられており、この
コネクタ48には上記した各種の配線パターンのそれぞ
れが1纏めにされて導通している。図3の仮想線に示す
ように、コネクタ48としては、たとえば基板4の裏面
(下面)側に本体部(ハウジング部)48aを位置させ
ることにより、その本体部48aとクリップ状の複数の
端子48bとの間に基板4の第2の側部42を挟み付け
可能ないわゆるクリップコネクタが用いられている。こ
のコネクタ48に繋がっているリード線あるいはフレキ
シブルケーブルなどの配線部材48cは、本体部48a
の底面部分から下方に向けて引き出されている。複数の
発熱素子7、複数の駆動ICチップ70、複数のセンサ
ICチップ6および複数の光源5に対する外部からの駆
動電力供給や各種の信号の入出力は、全てこのコネクタ
48を介して行われる。
10と第2の部材11とに分割されている。第1の部材
10は、その全長寸法が基板4の全長と略同一寸法に形
成されたものであり、図1によく表れているように、基
板4の表面40のうち、複数の発熱素子7の搭載領域と
その周辺領域とを覆わないようにしつつ、それ以外の領
域を覆うように基板4に組み付けられている。したがっ
て、複数の駆動ICチップ70、複数のセンサICチッ
プ6および複数の光源5は、第1の部材10によって覆
われている。第1の部材10の底部の短手方向一側部に
は、水平方向に開口した凹部12が第1の部材10の長
手方向に延びて一連にまたは複数に分割して設けられて
おり、この凹部12内に基板4の第2の側部42が嵌入
している。図2および図4によく表れているように、第
1の部材10の長手方向両端部には、下向きに突出する
一対の掛止用突起13も設けられている。基板4は、そ
の表面40が第1の部材10の底面10aに接触するよ
うにして、その長手方向両端部が一対の掛止用突起13
に掛止保持されている。
10よりもやや短い全長寸法に形成されており、第1の
部材10の上面部に嵌合可能な形態を有している。図4
によく表れているように、第2の部材11の一側部に
は、第1の部材10に設けられた複数の凹部14aに嵌
合可能な複数の突起部14bが形成されている。この第
2の部材11は、導光用の透明部材3を保持するととも
に、照明効率を高めるためのリフレクタとしての役割を
果たすものであり、透明部材3を嵌入させるための凹部
15を有している。凹部15の複数の内壁面15aは、
受けた光を高い反射率で反射可能な光反射面とされてい
る。そのための手段としては、たとえば第2の部材11
の全体を白色の合成樹脂製とする手段、内壁面15aに
白色塗装を施す手段、あるいは内壁面15aに白色塗料
以外の光の反射率が高い部材または物質を設ける手段を
採用することができる。
は、基板4の表面40のうち、複数の発熱素子7の搭載
領域の近傍から立ち上がってケース1の長手方向に延び
る一側面16を有している。この一側面16は、基板4
から立ち上がるに連れて基板4の第2の側部42寄りと
なる傾斜面とされている。このようにすれば、一側面1
6の側方に、プラテンローラP2 を配置するためのスペ
ースを好適に確保することができる。ただし、本願発明
はこれに限定されず、ケース1の一側面16を非傾斜状
に形成してもかまわない。ケース1の短手方向のうち、
一側面16とは反対の領域には、開口部17が形成され
ている。
ものであり、細長矩形状のガラス板または合成樹脂板か
らなる。この透明板19は、ケース1の開口部17を閉
塞するようにこの開口部17に嵌め込まれることにより
ケース1に支持されている。これにより、透明板19
は、複数の受光素子60を挟んで複数の発熱素子7とは
反対の領域に配置されている。また、透明板19の姿勢
は、その表面19aが基板4の面方向(表面40が広が
る方向)に対して直交または略直交する姿勢とされてい
る。
視図である。図6(a)は、同図(b)のVI−VI断面図
であり、図6(b)は、導光用の透明部材3の断面図で
ある。導光用の透明部材3は、複数の光源5から発せら
れた光を透明板19の一定領域に導くためのものであ
り、たとえばPMMA(ポリメタクリル酸メチル(メタ
クリル樹脂))、またはPC(ポリカーボネート)を樹
脂成形して構成されている。図5によく表れているよう
に、この透明部材3は、一定方向に延びた形態を有する
主要部3aと、この主要部3aよりも幅狭な補助部3b
とを有しており、これら各部の面は、いずれも表面が滑
らかな鏡面状とされている。補助部3bは、複数の光源
5から発せられた光を主要部3a内に導くための部分で
あり、主要部3aの長手方向一端から下向きに湾曲して
繋がっている。この補助部3bは、下向きの光入射面3
0A、この光入射面30Aから立ち上がった2つの湾曲
面30B,30C、および平面状の2つの側面30D,
30Eを有している。
3の長手方向に延びる側面として、幅方向に対向する第
1の側面31Aと第2の側面31B、およびこの主要部
3aの上下厚み方向に対向する第3の側面31Cと第4
の側面31Dを有している。本実施形態においては、第
3の側面31Cおよび第4の側面31Dが第1の側面3
1Aの近傍において屈曲した面とされている。第1の側
面31Aは、光出射面に相当する面であり、以降はこの
面を光出射面と称する。第2の側面31Bには、複数の
凹部32が適当な間隔を隔てて設けられている。これら
複数の凹部32は、後述するように、主要部3a内に進
行してきた光を散乱反射に近い状態に反射させるための
部分である。
ケース1の第2の部材11に保持されることにより、そ
の光入射面30Aが複数の光源5に対面するとともに、
光出射面31Aが透明板19の裏面に対向するように設
けられている。このため、この画像読み書き一体ヘッド
Aにおいては、図6(b)に示すように、複数の光源5
から光が発せられると、その光は透明部材3の光入射面
30Aから補助部3b内に進行し、その後湾曲面30B
や2つの側面30D,30Eによって全反射されること
により、主要部3a内に進行することとなる。主要部3
a内に進行した光は、この主要部3a内の各側面によっ
て全反射されながらその長手方向に進行してゆく。ただ
し、図6(a)に示すように、第2の側面31Bの各凹
部32を規定する曲面に入射した光は、急激にその進行
方向が変化するように散乱反射に近い状態に反射される
結果、その反射光の一部は光出射面31Aに対する入射
角が非常に小さくなる可能性が高くなり、透明部材3の
材質により特定される全反射臨界角(たとえば45°)
よりも小さい入射角の光は、そのまま光出射面31Aか
ら透明部材3の外部に出射することとなる。このような
ことにより、光出射面31Aの長手方向各所からは光が
略均等に出射し、この光が透明板19に向けて出射され
ることとなる。
30Aや光出射面31Aを除く領域の略全面は、第2の
部材11の光の反射率が高い面によって覆われた構造と
なっている。したがって、透明部材3内を進行する光が
光出射面31A以外の面から外部に漏出することが好適
に防止される。本願発明においては、透明部材3内を進
行する光を光出射面31Aから外部に出射させるための
手段としては、第2の側面31Bに複数の凹部32を設
ける手段に代えて、第2の側面31Bに複数の凸部を設
ける手段、第2の側面31Bに光の散乱反射が可能な白
色塗装を施す手段、あるいは第2の側面31Bを光の散
乱反射が可能な粗面にする手段などを用いることもでき
る。
の合成樹脂製のレンズホルダ20に複数の結像用のレン
ズ21を列状に並べて保持させたものである。各レンズ
21として、セルフォックレンズ(ロッドレンズ)を用
いれば、原稿Dの画像を各受光素子60上に正立等倍に
結像させることが可能である。ただし、本願発明におい
ては、これ以外のレンズ、たとえば凸レンズあるいは複
数枚の凸レンズを組み合わせた複合レンズを用いてもか
まわない。このレンズアレイ2は、ケース1の第1の部
材10と第2の部材11との間に挟み込まれるようにし
てケース1内に組み込まれており、導光用の透明部材3
と基板4との間にスペース効率良く設けられている。た
だし、レンズアレイ2は、いわゆる横倒しの姿勢とされ
ており、各レンズ21の光軸Cは、基板4の表面40に
対向する領域、すなわち基板4の正面領域において、基
板4の表面40と平行または略平行に延びるように設定
されている。透明板19の表面19aのうち、各レンズ
21の光軸Cと交差し、かつ透明板19の長手方向に延
びるライン状の領域が、読み取り対象領域Sである。
成樹脂製であり、たとえばその断面形状が二等辺直角三
角形またはそれに近いものとされている。このプリズム
29は、レンズアレイ2と同様に、ケース1の第1の部
材10と第2の部材11との間に挟み込まれることによ
り、レンズアレイ2の光軸方向一端に隣接し、かつ複数
の受光素子60の正面(直上)に位置するようにケース
1内に組み込まれている。このプリズム29は、レンズ
アレイ2を通過してきた光を下向きの直角方向に全反射
可能なものである。
み立ては、次のようにして行うことができる。すなわ
ち、ケース1内にレンズアレイ2やプリズム29を組み
込む場合には、図7の矢印に示すように、ケース1の第
1の部材10上にレンズアレイ2やプリズム29を載置
してから、導光用の透明部材3を保持した第2の部材1
1をそれらの上から第1の部材10に組み付ける。第1
の部材10上に、レンズアレイ2の位置決めを図るため
の段部18a,18bや、プリズム29の一端を当接さ
せるための壁面18cを形成しておけば、それらの固定
が容易となる。透明板19については、レンズアレイ2
やプリズム29と同様に、第1の部材10と第2の部材
20とによって挟み付けてもよいが、第1の部材10と
第2の部材11との組み付けが終了した後に、それらの
間に形成される開口部17内に透明板19を嵌め込めば
よい。透明板19を嵌め込む際のストッパとなる段部1
8d,18eを第1の部材10や第2の部材11に設け
ておけば、やはり透明板19の位置決め固定が容易とな
る。ケース1の第1の部材10と第2の部材11とを組
み合わせるときには、たとえば第2の部材11の各突起
部14bを第1の部材10の各凹部14aに嵌入させる
ことにより、それらの長手方向の位置決めなども簡単に
行えることとなる。
ては、基板4の第2の側部42をケース1の凹部12に
嵌入させてから、ケース1の一対の掛止用突起13を基
板4に掛止させればよい。これにより、ケース1と基板
4との組み付けを簡単に行うことができる。このよう
に、本実施形態の画像読み書き一体ヘッドAは、構成部
品どうしを互いに嵌合させ、あるいは掛止させることに
よって、簡単に組み立てることが可能であり、その製造
コストを安価にすることができる。また、複数の発熱素
子7や複数のセンサICチップ6にに加え、複数の駆動
ICチップ70や複数の光源5についても、基板4の表
面40に搭載しているために、それらの搭載作業が容易
となる。さらに、それらの配線パターンも基板4の表面
40に纏めて形成することができるために、その作業も
容易化される。
ドAを具備して構成された画像処理装置Bの一例を示す
概略断面図である。
9内に、上記した画像読み書き一体ヘッドA、2つのプ
ラテンローラP1 ,P2 、および熱転写用リボン80の
リボンカセット8を組み込んで構成されている。画像読
み書き一体ヘッドAは、その基板4がやや傾斜する姿勢
に設けられている。これは、リボンカセット8を水平姿
勢にするのに都合がよいからであり、本願発明において
は画像読み書き一体ヘッドAの具体的な取り付け姿勢は
限定されない。プラテンローラP1 は、画像読み書き一
体ヘッドAの透明板19に対向して設けられており、筐
体9の原稿挿入口90から内部に挿入された原稿Dを透
明板19に接触させて副走査方向に搬送できるようにな
っている。このプラテンローラP1 と透明板19との間
を通過した原稿Dは、排紙口91から筐体外部に排出さ
れるように構成されている。プラテンローラP2 は、画
像読み書き一体ヘッドAの複数の発熱素子7に対向して
設けられており、給紙カセット92から給送されてきた
記録紙Kを筐体9の排紙口93に向けて搬送できるよう
に構成されている。
を巻き取った巻取ロール81と、この巻取ロール81か
ら熱転写用リボン80を引き出して巻き取るためのロー
ラ82とを備えたものであり、熱転写用リボン80は複
数の発熱素子7とプラテンローラP2 との間を走行する
ように設けられており、複数の発熱素子7が選択的に発
熱すると、その熱を受けた部分のインクが記録紙Kの表
面に転写されるようになっている。したがって、このよ
うな熱転写用リボン80を用いれば、記録紙Kとして、
いわゆる普通紙を用いることができる。
Aおよび画像処理装置Bの作用について説明する。
一体ヘッドAは、レンズアレイ2の各レンズ21の光軸
Cが基板4の表面40に対向する領域においてその表面
40と平行または略平行に延びているために、透明板1
9の表面の読み取り対象領域Sは、基板4の表面40に
対向する領域またはその近傍に位置することとなる。す
なわち、図1に示すように、基板4を水平にした場合に
は、読み取り対象領域Sは必ず基板4よりも上方に位置
することとなる。したがって、プラテンローラP1 の中
心は、プラテンローラP2 と同様に、基板4よりも上方
に位置することとなり、ケース1の短手方向の両側方に
2つのプラテンローラP1 ,P2 が配置されることとな
る。その結果、2つのプラテンローラP1 ,P2 および
画像読み書き一体ヘッドAの三者が、基板4の厚み方向
に大きく嵩張ることを極力回避することが可能となる。
これは、画像処理装置Bの薄型化を図るのに役立つ。
板19、導光用の透明部材3、レンズアレイ2およびプ
リズム29のいずれについても基板4の表面40に対向
する領域に纏めて配置された構造となっている。したが
って、それらを支持するケース1が基板4の裏面方向に
大きく嵩張らないようにすることができ、画像読み書き
一体ヘッドAの全体の小型化を図ることができる。本実
施形態においては、放熱板49としてかなり大きなサイ
ズのものを用いているが、この放熱板49を小サイズに
することにより、画像読み書き一体ヘッドAのさらなる
小型化または薄型化を図ることができる。
は、基板4の面方向に直交した姿勢にあり、透明板19
に対向する部分における原稿Dの搬送方向(矢印Na方
向)と、複数の発熱素子7に対向する部分における記録
紙Kの搬送方向(矢印Nb方向)とは、直交した関係に
ある。また、既述したとおり、2つのプラテンローラP
1 ,P2 は、ケース1をその短手方向に挟むようにして
配置されているために、これら2つのプラテンローラP
1 ,P2 の中心間距離を比較的大きくとることができ
る。したがって、原稿Dの搬送路を、記録紙Kの搬送路
や熱転写用リボン80の走行路に接近させないようにし
て、これらの搬送または走行を適切に行わせることがで
きる。とくに、この画像処理装置Bにおいては、熱転写
用リボン80が記録紙Kの搬送路と一部重なるようにし
て常時存在するために、原稿Dの搬送路をそのような部
分から遠い個所に配置できることは、リボンカセット8
の着脱交換作業を容易にするといった観点からしても好
ましいものとなる。図3に示したように、コネクタ48
の配線部材48cは、基板4に直交する方向に引き出さ
れており、その方向は原稿Dの搬送方向と一致している
ために、この配線部材48cが原稿Dの搬送を不当に妨
げないようにすることもできる。
子7による記録紙Kへのプリント処理の基本的な動作
は、従来のものと同様である。ただし、原稿Dの画像の
読み取り処理においては、次のような特徴がある。すな
わち、複数の光源5を駆動させると、これら複数の光源
5から発せられた光は、既述したとおり導光用の透明部
材3の内部を進行し、その光出射面31Aの長手方向各
所から透明板19に向けて出射する。これにより、透明
板19の表面に接触して搬送される原稿Dのライン状の
読み取り対象領域Sに相当する部分が照明される。する
と、この原稿Dからの反射光は、レンズアレイ2の各レ
ンズ21を通過した後に、プリズム29内に入射し、直
角方向に全反射されてから各受光素子60に向けて出射
する。プリズム29は各受光素子60の正面に配置され
ているため、各受光素子60には上記反射光が垂直の方
向から入射する。したがって、各受光素子60に対して
斜め方向から光が入射する場合と比較すると、各受光素
子60の受光量を多くすることが可能となる。このた
め、本実施形態の画像読み書き一体ヘッドAおよび画像
処理装置Bにおいては、明るく画質の高い読み取り画像
を得ることができる。また、導光用の透明部材3を用い
る手段によれば、その光出射面31Aの長手方向各所か
ら原稿Dに向けて出射する光量を均一化することが可能
であり、原稿Dの読み取り対象領域Sの長手方向におけ
る各所の照度に大きなバラツキが生じないようにするこ
ともできる。したがって、読み取り画像の画質をより高
めることが可能となる。
ある。図10は、図9に示す構造に用いられている部品
の斜視図である。なお、図9以降の図においては、先の
実施形態と同一または類似の要素には、先の実施形態と
同一符号を付している。
は、図10に示す基板4を用いており、基板4の第2の
側部42またはその近傍の表面上には、複数の光源5が
基板4の長手方向に適当な間隔を隔てて列状に並べて設
けられている。レンズアレイ2と基板4との間には、各
光源5から発せられた光を透明板19に向けて進行可能
とする空隙部47が設けられている。このような構成に
よれば、導光用の透明部材3を用いることなく、ライン
状の読み取り対象領域Sに光を照射することができる。
したがって、画像読み書き一体ヘッド全体の一層の薄型
化が可能であり、またケース1を単一部材で構成するこ
とも可能となる。空隙部47を規定するレンズアレイ2
のレンズホルダ20の外面や基板4の表面40の一部な
どを、光の反射率が高いたとえば白色面にすれば、照明
効率を高めることが可能である。このように、本願発明
においては、導光用の透明部材を用いることなく原稿表
面を照明してもかまわない。なお、本願発明において
は、導光用の透明部材を用いる場合に、その透明部材の
具体的な構成は必ずしも上述した透明部材3の構成に限
定されるものではない。たとえば、導光用の透明部材の
長手方向の両端のそれぞれに光入射面を設けておき、計
2個所の光入射面のそれぞれから透明部材内に光を入射
させるようにしてもかまわない。このような構成によれ
ば、透明部材の光出射面からの出射光量を多くすること
ができる。
である。同図に示す構成においては、基板4の表面40
上に、複数のICチップ6Aを列状に並べて搭載してい
る。各ICチップ6Aは、複数の受光素子60を備えた
集積回路と、複数の発熱素子7の発熱駆動を制御するた
めの集積回路とがワンチップ化されて造り込まれたもの
である。このようなICチップ6Aを用いれば、基板4
上にセンサICチップ6と駆動ICチップ70とを別々
に搭載する手段と比べて、ICチップの総数を少なくす
ることができ、その搭載作業を容易にすることができ
る。
よび画像処理装置の各部の具体的な構成は、上述の実施
形態に限定されず、種々に設計変更自在である。たとえ
ば、基板上に複数のLED光源を列状に並べて搭載する
手段に代えて、冷陰極管を用いることもできる。反射手
段としては、プリズム29に代えて、ミラーを用いるこ
ともできる。記録紙への画像のプリント処理に際して
は、熱転写用リボンを用いることなく、感熱タイプの記
録紙にプリント処理を行うように構成することもでき
る。本願発明に係る画像処理装置としては、ファクシミ
リ装置として構成されていてもよいし、あるいはパーソ
ナルコンピュータやその他の機器に接続されて使用され
る装置として構成されていてもよい。
を示す断面図である。
図である。
(b)は、導光用の透明部材の断面図である。
す断面図である。
断面図である。
図である。
断面図である。
す断面図である。
Claims (19)
- 【請求項1】 複数の受光素子および複数の発熱素子を
並列させて同一表面に搭載している基板と、この基板の
上記複数の発熱素子が搭載されている領域が開放される
ように上記基板に組み付けられたケースと、このケース
に支持され、かつ上記複数の受光素子を挟んで上記複数
の発熱素子とは反対の領域に配置されている透明板と、
この透明板の表面に接触して搬送される原稿を照明する
ための少なくとも1以上の光源と、上記原稿からの反射
光を受けるように上記透明板に対向して設けられた複数
の結像用のレンズと、これら複数のレンズを通過した反
射光を上記複数の受光素子に導くための反射手段と、を
備えている、画像読み書き一体ヘッドであって、 上記各レンズは、その光軸が上記基板の表面に対向する
領域において上記基板の表面と平行または略平行に延び
るように設けられていることを特徴とする、画像読み書
き一体ヘッド。 - 【請求項2】 上記反射手段は、上記各受光素子の正面
に配置されている、請求項1に記載の画像読み書き一体
ヘッド。 - 【請求項3】 上記反射手段は、受けた光の全反射が可
能なプリズムである、請求項1または2に記載の画像読
み書き一体ヘッド。 - 【請求項4】 上記透明板は、その表面が上記基板の面
方向に対して直交または略直交する向きに設定されてい
る、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像読み書き
一体ヘッド。 - 【請求項5】 上記光源は、上記基板の上記表面に搭載
されている、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像
読み書き一体ヘッド。 - 【請求項6】 一定方向に延びる複数の側面を有する導
光用の透明部材をさらに具備しているとともに、 この透明部材は、上記光源から光を受ける光入射面と、
上記透明板に対向して一定方向に延びる光出射面とを有
しており、かつ上記光入射面から上記透明部材内に進行
した光は上記複数の側面によって反射されながらこの透
明部材の長手方向に進行し、上記光出射面の長手方向各
所からこの透明部材の外部に出射するように構成されて
いる、請求項5に記載の画像読み書き一体ヘッド。 - 【請求項7】 上記光入射面は、上記透明部材の長手方
向端部に設けられているとともに、上記光源は、上記光
入射面に対面するように上記基板の長手方向端部に1ま
たは複数設けられたLEDである、請求項6に記載の画
像読み書き一体ヘッド。 - 【請求項8】 上記複数のレンズは、上記導光用の透明
部材と上記基板との間に配されている、請求項6または
7に記載の画像読み書き一体ヘッド。 - 【請求項9】 上記導光用の透明部材の側面のうち、上
記光入射面および上記光出射面を除く領域の全体または
一部を覆うリフレクタを備えている、請求項6ないし8
のいずれかに記載の画像読み書き一体ヘッド。 - 【請求項10】 上記ケースは、複数の部材に分割され
ており、かつその一部の部材が、上記リフレクタとされ
ている、請求項9に記載の画像読み書き一体ヘッド。 - 【請求項11】 上記光源は、上記基板の上記表面のう
ち、上記複数の受光素子よりも上記透明板寄りに設けら
れており、かつこの光源から発せられた光が上記透明板
に照射されるように構成されている、請求項5に記載の
画像読み書き一体ヘッド。 - 【請求項12】 上記光源は、上記複数の受光素子の列
方向に間隔を隔てて列状に並べられた複数のLEDであ
る、請求項11に記載の画像読み書き一体ヘッド。 - 【請求項13】 上記ケースの長手方向両端部には、上
記ケースの底面または底面の一部を上記基板の上記表面
に接触させたときに上記基板に掛止可能な一対の掛止用
突起が設けられている、請求項1ないし12のいずれか
に記載の画像読み書き一体ヘッド。 - 【請求項14】 上記ケースの底部の短手方向一側部に
は、上記基板の短手方向の一側部を嵌入させるための凹
部が設けられている、請求項13に記載の画像読み書き
一体ヘッド。 - 【請求項15】 上記ケースは、第1の部材と第2の部
材とに分割されており、かつこれら第1の部材と第2の
部材との間に、上記複数のレンズをレンズホルダに保持
させたレンズアレイと上記反射手段とが挟み込まれた構
造とされている、請求項1ないし14のいずれかに記載
の画像読み書き一体ヘッド。 - 【請求項16】 上記基板の短手方向の両側部のうち、
上記複数の発熱素子の搭載領域とは反対の一側部には、
電気配線用のコネクタが装着されており、かつこのコネ
クタに接続されている配線部材は、上記コネクタから上
記基板と交差する方向に引き出されている、請求項1な
いし15のいずれかに記載の画像読み書き一体ヘッド。 - 【請求項17】 上記複数の発熱素子の駆動制御を行う
ための複数の駆動ICチップが上記基板の表面上に搭載
されている、請求項1ないし16のいずれかに記載の画
像読み書き一体ヘッド。 - 【請求項18】 上記複数の受光素子を造り込んだ複数
のICチップを有しており、かつこれら複数のICチッ
プには、上記複数の発熱素子の駆動制御を行うための回
路も造り込まれている、請求項1ないし16のいずれか
に記載の画像読み書き一体ヘッド。 - 【請求項19】 請求項1ないし18のいずれかに記載
の画像読み書き一体ヘッドを備えていることを特徴とす
る、画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25426799A JP3939881B2 (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 画像読み書き一体ヘッドおよびこれを備えた画像処理装置 |
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JP2001077972A true JP2001077972A (ja) | 2001-03-23 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8194105B2 (en) | 2004-07-09 | 2012-06-05 | Ricoh Company, Ltd. | Image reading apparatus and image forming apparatus |
CN108150849A (zh) * | 2017-09-28 | 2018-06-12 | 敦南科技(无锡)有限公司 | 侧入式发光二极管照明增益模组 |
-
1999
- 1999-09-08 JP JP25426799A patent/JP3939881B2/ja not_active Expired - Fee Related
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