JP3802235B2 - 画像読み書き一体ヘッド、およびこれを備えた画像処理装置 - Google Patents

画像読み書き一体ヘッド、およびこれを備えた画像処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、画像読み取り機能と画像形成機能とを併せもつ画像読み書き一体ヘッド、およびこれを備えた画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置などの画像処理装置においては、画像読み取り機能と画像形成機能とを併せもつ必要がある。また、画像処理装置の小型化の要請に応える必要もある。そこで、従来では、図6に示すような画像読み書き一体ヘッドHがある。この従来の画像読み書き一体ヘッドHは、透明カバー19eを上面部に装着したケース1eと、このケース1eの底部に取付けられた基板4eとを具備している。上記基板4eの表裏両面には、複数の受光素子2eと印字用の複数の発熱素子8eとがこの基板4eの長手方向に延びた列状に実装されている。上記ケース1eの内部には、光源3eと集光レンズ5eとが設けられており、上記光源3eから発せられた光が上記透明カバー19eの表面の画像読み取り対象領域Seに照射されるとともに、この画像読み取り対象領域Seから反射されてきた光を上記集光レンズ5eを介して上記複数の受光素子2eに導くことができるように構成されている。
【0003】
上記画像読み書き一体ヘッドHでは、画像読み取り対象領域Seに配置される原稿Dの画像を、上記光源3eや複数の受光素子2eを利用して読み取ることができる。その一方、上記複数の発熱素子8eを利用してたとえば感熱タイプの記録紙Kに所望の画像を印字出力することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の画像読み書き一体ヘッドHでは、次のような不具合があった。
【0005】
すなわち、上記従来の画像読み書き一体ヘッドHは、複数の受光素子2eが基板4eの表面40に搭載されているのに対し、複数の発熱素子8eは上記基板4eの裏面41に搭載されている。このため、上記基板4eへの部品実装作業に際して、まず基板4eの表面40に複数の受光素子2eを実装した後に、上記基板4eの裏面41に複数の発熱素子8eを実装するには、上記基板4eの表裏を反転させる必要がある。基板4eを反転させた後には、この基板4eを再度所望の位置へ正確に位置決めし直す必要もある。また、上記基板4eには、上記複数の受光素子2eや複数の発熱素子8eに関連する2種類の配線パターンを予め形成しておく必要があるが、これら2種類の配線パターンを基板4eの表裏両面にそれぞれ別個に形成する作業も煩雑である。したがって、従来の画像読み書き一体ヘッドHでは、その生産性が悪いものとなっていた。
【0006】
さらに、従来では、上記画像読み書き一体ヘッドHを用いて画像処理装置を実際に製作する場合には、原稿Dを送るためのプラテンローラP1 については画像読み書き一体ヘッドHの上方に配置する必要があるのに対し、記録紙Kを送るためのプラテンローラP2 については画像読み書き一体ヘッドHの下方に配置する必要がある。このため、2つのプラテンローラP1 ,P2 と画像読み書き一体ヘッドHとを組み合わせた機構全体がその高さ方向に大きく嵩張ったものとなり、その小型化の面においても改善すべき余地があった。
【0007】
本願発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、画像読み書き一体ヘッドの生産性を高め、しかもその画像読み書き一体ヘッドを画像処理装置に組み込んで実際に使用する場合にはその小型化も図ることができるようにすることをその課題としている。
【0008】
【発明の開示】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0009】
すなわち、本願発明の第1の側面によれば、画像読み書き一体ヘッドが提供さる。この画像読み書き一体ヘッドは、列状に配された複数の受光素子を片面に搭載した基板と、上記基板の上記片面と反対側の面に重ねて設けられる放熱板と、上記複数の受光素子を囲むように上記基板上に配され、かつ光源から発せられた光を画像読み取り対象領域に導くとともにこの画像読み取り対象領域から反射してきた光を上記複数の受光素子に導く光路を内部に有するケースと、上記基板の上記片面のうち、上記ケースからはみ出した部分に列状に搭載された複数の印字用素子と、上記ケースを上記基板上に保持させるように上記基板または上記放熱板と上記ケースとを互いに掛止させる掛止手段と、を具備していることに特徴づけられる。
【0010】
本願発明においては、次のような効果が得られる。
【0011】
第1に、本願発明では、複数の受光素子および印字用素子が基板の同一面に搭載されているために、その製造に際しては、従来とは異なり、上記基板の表裏を反転させることなく、上記基板上に複数の受光素子や印字用素子を搭載することができる。また、それら受光素子や印字用素子に関連する配線パターンの形成も基板の同一面に対して形成すればよいため、それらの配線パターンを同時に形成することも可能となる。したがって、本願発明では、画像読み書き一体ヘッドの生産性を従来よりも高めることができる。
【0012】
第2に、本願発明では、基板の表裏両面のうち、基板の印字用素子が搭載されている片面側と同一面側に画像読み取り対象領域を簡単に設けることが可能となり、画像読み取り対象領域に原稿を移送するプラテンローラと印字用素子の位置に記録紙を移送するプラテンローラとを、基板の同一面側に配置することができる。このため、本願発明では、画像読み書き一体ヘッドを挟むようにしてその両側に2つのプラテンローラを配置する必要があった従来のものと比較すると、それら全体のサイズが大きく嵩張らないようにでき、小型化が図れる。
【0013】
第3に、本願発明では、基板へのケースの組付けは、掛止手段を利用して簡単に行えることとなる。したがって、画像読み書き一体ヘッドの生産性をより高めることができる。
【0014】
本願発明の好ましい実施の形態では、上記光源は、上記基板の上記片面上に搭載されている。
【0015】
このような構成によれば、複数の受光素子や印字用素子に加え、光源についても基板の同一面に搭載した構成にできるために、画像読み書き一体ヘッドの製造が一層容易となり、その生産性をより高めることができる。
【0016】
本願発明の他の好ましい実施の形態では、上記掛止手段は、上記ケースの長手方向両端部を上記基板または上記放熱板に掛止させるように構成されている。
【0017】
このような構成によれば、ケースの長手方向両端部を基板に対して重点的に固定させることが可能となり、少ない数の掛止手段によってケースの安定した組付けが図れる。
【0018】
本願発明の他の好ましい実施の形態では、上記掛止手段は、上記ケースの短手方向のうち、上記複数の印字用素子寄りの部分を、上記基板または上記放熱板に掛止させるように構成されている。
【0019】
このような構成によれば、ケースの短手方向(幅方向)の各部のうち、印字用素子寄りの部分を基板に対して重点的に接触させることが可能となり、ケースの印字用素子寄りの部分においてこのケースと基板との間に隙間を生じないようにすることができる。したがって、複数の印字用素子に接触させるようにして記録紙を移送する場合に、その記録紙が上記ケースと基板との間に進入して引っ掛かりを生じてしまうといった不具合を発生し難くすることができる。
【0020】
本願発明の他の好ましい実施の形態では、上記ケースの上記基板と対向する底面は、上記ケースを上記基板から分離した状態において、その長手方向中央部がその長手方向両端部よりも膨出した凸状面とされている。
【0021】
このような構成によれば、ケースの底面の全長域にわたって基板との間に隙間が生じないようにできる。すなわち、掛止手段を利用してケースの長手方向両端部を基板に接触させると、ケースの底面の長手方向中央部が基板から浮き上がり易くなる。ところが、上記構成によれば、そのようなケースの長手方向中央部の浮き上がりを予め見越すようにしてその部分を長手方向両端部よりも膨出した凸状面としているために、実際に上記ケースを基板上に組付けた場合には、上記ケースの底面の長手方向中央部が基板から浮き上がないようにできるのである。このように、ケースの底面の全長にわたって基板との間に隙間が生じないようにすれば、このケースと基板との間にたとえば記録紙が噛み込むようなことを防止できるのに加え、ケース外部の光がケース内の光路に不当に進入して画像読み取り処理に支障をきたすといった事態も生じないようにできる。
【0022】
本願発明の他の好ましい実施の形態では、上記印字用素子は、発熱素子である。
【0023】
このような構成によれば、基板上に搭載されている発熱素子やその他の電子部品から発せられる熱を放熱板を介して外部に逃がすことができる。したがって、発熱素子が過度に温度上昇することを防止することができ、プリンタ特性を高めることができる。
【0024】
本願発明の他の好ましい実施の形態では、上記掛止手段は、上記ケースに係合するように上記放熱板に設けられた係合用突起である。
【0025】
このような構成によれば、放熱板に設けられている係合用突起をケースに係合させることによって、ケース、基板、放熱板の三者の組付けが可能となる。すなわち、ケース、基板、放熱板の三者は互いに重なった状態にあるため、これら三者のうちの外層部分に位置するケースと放熱板とを係合用突起を介して互いに連結した状態とすれば、それらの間に挟まれている基板の位置を安定させることが可能となり、これら三者を組付けることができるのである。さらに、放熱板は放熱機能を発揮すればよく、とくにその形状やサイズなどは特定されるものではないため、この放熱板に係合用突起を設けるようにすれば、他のケースや基板にそのような係合用突起を設ける場合と比較すると、その製造をかなり容易なものにすることもできる。
【0026】
本願発明の他の好ましい実施の形態では、上記ケース、基板、および放熱板は、互いに近似した線膨張係数の材質とされている。
【0027】
このような構成によれば、ケース、基板、および放熱板に温度変化を生じた場合に、温度変化に起因するこれらの部材の伸縮量の差を小さくでき、その伸縮量の差に起因してこれら互いに重なり合っている部材が大きく撓んでしまうようなことを回避できる。したがって、ケース、基板、および放熱板の組付け状態を適切な状態に維持できる。
【0028】
本願発明の第2の側面によれば、画像処理装置が提供される。この画像処理装置は、本願発明の第1の側面によって提供される画像読み書き一体ヘッドを具備していることに特徴づけられる。
【0029】
本願発明の第2の側面によれば、本願発明の第1の側面によって得られるのと同様な効果が期待でき、生産性の向上、ならびに全体の小型化が図れる。
【0030】
本願発明のその他の特徴および利点は、以下の発明の実施の形態の説明からより明らかになるであろう。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0032】
図1は、本願発明に係る画像読み書き一体ヘッドの一例を示す斜視図である。図2は、図1のII−II断面図である。図3は、図1に示す画像読み書き一体ヘッドの分解斜視図である。図4は、図1に示す画像読み書き一体ヘッドの構成部品であるケースの正面図である。
【0033】
図2および図3によく表れているように、本実施形態の画像読み書き一体ヘッドAは、ケース1、透明カバー19、レンズアレイ5、基板4、放熱板7、およびその他の後述する各部品類を具備して構成されている。
【0034】
上記基板4は、たとえばセラミック製であり、平面視長矩形状のプレート状である。この基板4の表面4a(片面)には、複数の光源3、複数の受光素子2、複数の駆動IC80、および複数の発熱素子8が搭載されている。
【0035】
上記複数の光源3は、たとえばLEDチップを用いて構成されており、上記基板4の長手方向に適当な間隔を隔てて列状に実装されている。上記複数の受光素子2は、光電変換機能を備えた素子であり、上記複数の光源3と略平行となるように上記基板4の長手方向に列状に実装されている。上記複数の発熱素子8は、本願発明でいう印字用素子の一例に相当するものである。上記各発熱素子8は、たとえば酸化ルテニウムなどを導体成分とする厚膜抵抗ペーストを印刷・焼成することによって上記基板4の長手方向に一連に延びる線状の発熱抵抗体を形成するとともに、この発熱抵抗体をその長手方向に沿って一定間隔で電気的に分断する配線パターンを形成することによって構成されている。上記複数の駆動IC80は、上記複数の発熱素子8の発熱駆動を制御するためのものであり、やはり適当な間隔を隔てて上記基板4の長手方向に列状に実装されている。上記複数の発熱素子8は、上記基板4の長手方向に延びる一側縁部4cまたはその近傍に配されている。また、上記基板4の表面4aには、上記複数の光源3、複数の受光素子2、複数の駆動IC80、および複数の発熱素子8のそれぞれに関連する配線パターン(図示略)が形成されている。上記基板4の適所には上記配線パターンのそれぞれと導通した1または複数のコネクタ(図示略)が設けられており、このコネクタに配線接続を行うことによって外部機器から上記各部への電力供給や各種の信号の入出力が行えるようになっている。
【0036】
上記ケース1は、合成樹脂製であり、その長手方向の全長寸法は上記基板4と略同一である。図2によく表れているように、このケース1は、上記複数の光源3、複数の受光素子2、および複数の駆動IC80のそれぞれを囲み込むように上記基板4の表面4a上に取付けられている。上記ケース1は、その厚み方向に貫通した孔部10と、その底部に形成された凹部11とを有しており、上記孔部10内の底部に上記複数の光源3が配置されている。上記凹部11内には、上記複数の受光素子2と駆動IC80とが配置されている。上記基板4の一側縁部4cおよびその近傍部分は、上記ケース1の一側方にはみ出しており、そのはみ出した部分に上記複数の発熱素子8が位置している。上記ケース1の短手方向の両側面のうち、上記複数の発熱素子8に接近する側の側面1aは、このケース1の上方に進むにしたがって上記基板4の他側縁部4dに接近するように傾斜している。
【0037】
上記透明カバー19は、読み取り対象となる原稿Dをガイドするためのものであり、たとえば透明なガラス製または合成樹脂製のプレートである。この透明カバー19は、上記ケース1の上面部に設けられている凹部13に嵌合装着されている。ただし、上記ケース1の上面部は傾斜しており、これに伴って上記透明カバー19も傾斜している。より具体的には、上記透明カバー19は、基板4の他側縁部4dに近づくほどその高さが低くなるように傾斜している。
【0038】
上記レンズアレイ5は、主走査方向に延びるブロック状のレンズホルダ50に、複数のロッドレンズ51を列状に保持させたものである。レンズアレイ5の構成部品としてロッドレンズ51を用いれば、原稿Dの画像を受光素子2上に正立等倍に結像させることが可能であるが、むろんこれら以外のレンズを用いてもかまわない。上記レンズアレイ5は、上記透明カバー19の下方においてこの透明カバー19に対向して設けられた凹溝12に嵌入装着されており、主走査方向に延びている。上記透明カバー19の表面のうち、上記レンズアレイ5と対向する部分が、画像読み取り対象領域Sである。
【0039】
上記ケース1の内部には、上記光源3から発せられた光を導くための光路14が設けられている。この光路14は、上記孔部10、レンズアレイ5、上記凹部11の一部を含んで構成されており、次のような第1の光路14aと第2の光路14bとに大別される。すなわち、第1の光路14aは、孔部10によって形成されており、複数の光源3から発せられた光を上記画像読み取り対象領域Sに導く光路である。これに対し、第2の光路14bは、上記第1の光路14aを進行して上記画像読み取り対象領域Sに位置する原稿表面によって反射された光をレンズアレイ5を介して上記複数の受光素子2上に導く光路である。上記複数の受光素子2は、上記第2の光路14bを通過してきた光を受光すると、その受光量に対応した出力レベルの画像信号を出力する。
【0040】
上記ケース1は、白色の樹脂製であり、このケース1の各所の表面は光の反射率が高い面とされている。このため、上記孔部10の内壁面も光反射率の高い面とされている。このような構成によれば、複数の光源3から発せられた光を上記孔部10の内壁面において高い反射率で反射させながら画像読み取り対象領域Sに導くことができ、画像読み取り対象領域Sに対する光の照射効率を高めることができる。
【0041】
上記ケース1の下部には、上記複数の受光素子2を囲み込む補助部材6が設けられている。この補助部材6は、たとえば黒色顔料を含むABS樹脂製であり、その各所の表面は光の吸収率が高い黒色とされている。上記補助部材6を設けた構成によれば、レンズアレイ5を通過して複数の受光素子2に向けて進行した光が上記複数の受光素子2の周囲において散乱反射する虞れを無くすことができ、読み取り画像の質を高めることが可能となる。上記補助部材6は、その上部に設けられている突起部60,60を上記ケース1に設けられている凹部15,15に嵌入させることによって、上記ケース1に取付けられている。
【0042】
上記放熱板7は、上記基板4と略同様な形状およびサイズのプレート状に形成されたものであり、上記基板4の裏面4bに両面接着テープや接着剤などを介して接着されている。この放熱板7は、熱伝導率の高い金属製とされている。ただし、この画像読み書き一体ヘッドAでは、この放熱板7の線膨張係数を、上記基板4やケース1に近づけるために、その材質は、たとえばステンレスであり、その線膨張係数は、10×10-6[1/℃]である。これに対し、上記セラミック製の基板4の線膨張係数は、7.7×10-6[1/℃]である。上記ケース1は、たとえば液晶ポリマー製であり、その線膨張係数は、10×10-6[1/℃]である。このように、上記三者の線膨張係数は互いに近似した値とされている。
【0043】
図3によく表れているように、上記放熱板7の長手方向両端部には、係合用突起70,70が設けられている。これらの係合用突起70,70は、上記放熱板7の上方に向けて起立しているとともに、その先端部が略L字状に屈曲した形状である。これらの係合用突起70,70は、上記放熱板7に一体的に設けてもよいが、これに代えて、たとえば上記放熱板7とは別体に形成された部材を上記放熱板7に取付けることによって構成してもかまわない。
【0044】
上記ケース1の長手方向両端部には、凹部18,18が設けられている。これらの凹部18,18は、上記ケース1の短手方向のうち、発熱素子8寄りに偏った位置に設けられている。図1によく表れているように、上記ケース1は、上記基板4の表面4a上に配置された上で、上記係合用突起70,70の先端部が上記凹部18,18に係入することによって、上記基板4上における位置決め固定が図られている。図2によく表れているように、上記ケース1の底部には、基板4の側縁部4dに係合する段部17が設けられており、これによって基板4に対するケース1の短手方向の位置決めも図られている。図4によく表れているように、上記ケース1の上記基板4に対向接触する底面16は、上記ケース1を上記基板4から分離させた状態において、適当な曲率半径Rの湾曲した凸状面として形成されており、その長手方向両端部から長手方向中央部に進むにしたがって下方へ膨出している。
【0045】
図5は、上記画像読み書き一体ヘッドAを具備して構成された画像処理装置Bの概略構成の一例を示す説明図である。
【0046】
この画像処理装置Bは、たとえば合成樹脂製の筐体9内に上記画像読み書き一体ヘッドAを組み込んだものであり、上記透明カバー19と対向する位置には、原稿Dを紙送りするための駆動回転自在なプラテンローラP1 が設けられている。また、上記複数の発熱素子8と対向する位置には、記録紙Kを紙送りするための駆動回転自在なプラテンローラP2 が設けられている。記録紙Kは、たとえば巻取ロールRから繰り出される長尺状の感熱紙である。むろん、本発明はこれに限定されず、たとえば単票状の記録紙を用いることも可能である。
【0047】
次に、上記画像読み書き一体ヘッドA、および上記画像処理装置Bの作用について説明する。
【0048】
まず、上記画像処理装置Bでは、画像読み書き一体ヘッドAが画像読み取り機能と画像形成機能とを併せもつために、原稿Dの画像読み取りと記録紙Kへの画像の印字出力とを個別に、または同時に行うことができる。上記2つのプラテンローラP1 ,P2 は、いずれも上記画像読み書き一体ヘッドAの基板4よりも上方に配置すればよい。したがって、これら2つのプラテンローラP1 ,P2 と画像読み書き一体ヘッドAとの三者が画像処理装置Bの高さ方向に大きく嵩張らないようにでき、画像処理装置Bの薄型化が図れる。上記画像読み書き一体ヘッドAでは、プラテンローラP2 に対向するケース1の側面1aを傾斜させているために、上記ケース1からはみ出した基板4の一側縁部4aの上方にプラテンローラP2 を配置するための比較的大きな空間スペースを確保できる。したがって、上記ケース1から基板4の一側縁部4aをさほど大きくはみ出させることなく、プラテンローラP2 の適切な配置を行うことも可能となり、全体の小型化を図る上で、一層好ましいものとなる。さらに、上記透明カバー19は傾斜しているために、この透明カバー19に対向するプラテンローラP1 を他方のプラテンローラP2 から適度に離れた位置へ配置可能となる。したがって、2つのプラテンローラP1 ,P2 の径を大きくした場合に、それらが不当に干渉し合うようなことも回避できる。
【0049】
上記プラテンローラP1 ,P2 は、原稿Dや記録紙Kを透明カバー19の表面または発熱素子8の表面部分に適度な圧力で押しつけるように筐体9内に組み込む必要がある。ところが、これらのプラテンローラP1 ,P2 は、いずれも画像読み書き一体ヘッドAの上方に配置させればよいために、その組み込み作業は一方向から行うことができ、その組み込み作業性も良好なものにできる。また、上記プラテンローラP1 ,P2 を透明カバー19や発熱素子8に対して押しつける方向も同一方向となるために、そのための構造も非常に簡素なものにできる。
【0050】
一方、上記画像読み書き一体ヘッドAは、図2に示したように、複数の光源3、複数の受光素子2、複数の駆動IC80、および複数の発熱素子8のそれぞれを基板4の表面4aに実装しており、またそれらに関連する配線パターンも上記表面4aに形成している。したがって、上記各部品の実装作業や配線パターンの作製作業に際しては、上記基板4を表裏反転させるような必要はなく、その生産性を高めることができる。また、ケース1を基板4に組付ける作業は、ケース1を基板4上に載置してから、放熱板7の係合用突起70,70をケース1の凹部18,18に係入させることによって、上記ケース1と放熱板7とを互いに掛止させればよく、やはり簡単に行うことができる。上記係合用突起70,70にはケース1と基板4とを位置合わせするための役割をもたせることも可能であり、ケース1の各部と受光素子2や光源3などとの各種の電子部品との位置関係も適正な状態に設定することが可能である。さらに、上記係合用突起70,70を利用したケース1の組付け構造では、互いに掛止されたケース1と放熱板7との間に基板4が挟まれた恰好となる。したがって、放熱板7と基板4との位置関係を安定させることもできる。
【0051】
上記係合用突起70,70は、ケース1の長手方向両端部に掛止されているため、上記ケース1の底面16の長手方向中央部については、基板4の表面4aに対して積極的に押しつけることはできない。ところが、上記ケース1の底面16は、図4において説明したとおり、その長手方向中央部になるほど下方へ突出した凸状面とされているために、この底面16の長手方向両端部を基板4の表面4aに押しつけるようにすれば、その底面16の長手方向中央部を上記基板4の表面4aに適切に密接させることができる。また、上記係合用突起70,70は、ケース1の短手方向のうち複数の発熱素子8に接近する部分を基板4に対して重点的に押しつけるようになっているために、ケース1の底面16のうち、複数の発熱素子8に最も近い部分(図2の符号N1で示す部分)が基板4の上方に浮き上がらないようできる。したがって、記録紙KをプラテンローラP2 によって上記ケース1の側面1aに接近させる方向に紙送りする場合であっても、たとえばその記録紙Kの先端が上記ケース1の底面16と基板4との間に不当に噛み込むようなことはない。また、ケース1の外部の光が上記底面16と基板4との隙間から複数の受光素子2の搭載部分に不当に進入するようなことも回避できる。
【0052】
上記画像読み書き一体ヘッドAでは、その使用動作時において複数の発熱素子8や光源3などから熱が発生するが、その熱は放熱板7を介して外部に適切に発散させることができる。したがって、発熱素子8の温度を安定させることができ、記録紙Kに印字出力される画像の質が悪化しないようにできる。また、上記発熱素子8から発生する熱などに起因して、放熱板7、基板4、ケース1、およびこれらに組付けられている各種の部材が伸縮する場合があるが、少なくとも上記画像読み書き一体ヘッドAのうち、サイズの大きな放熱板7、基板4、およびケース1の材質を互いに近似した線膨張係数のものにしているために、それらの伸縮時において大きく撓み変形などを生じないようにすることもできる。
【0053】
なお、本願発明に係る画像読み書き一体ヘッドや画像処理装置の具体的な構成は、上記実施形態に限定されず、種々に設計変更自在である。
【0054】
上記実施形態では、放熱板7に係合用突起70,70を設けているが、本願発明はこれに限定されない。本願発明では、たとえば放熱板7や基板4に係合可能な係合用突起をケース1に設けたり、あるいはケース1に係合可能な係合用突起を基板に設けた構成としてもよい。また、上記実施形態では、光源3を基板4の複数の受光素子2や発熱素子8が搭載されている面と同一面に搭載しているが、本願発明では、これに代えて、たとえば図6で示した従来のものと同様に、光源をケース内に設けた構成としてもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る画像読み書き一体ヘッドの一例を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1に示す画像読み書き一体ヘッドの分解斜視図である。
【図4】図1に示す画像読み書き一体ヘッドの構成部品であるケースの正面図である。
【図5】図1に示す画像読み書き一体ヘッドを具備して構成された画像処理装置の概略構成の一例を示す説明図である。
【図6】従来の画像読み書き一体ヘッドの一例を表す断面図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 受光素子
3 光源
4 基板
4a 表面(基板の)
5 レンズアレイ
7 放熱板
8 発熱素子(印字用素子)
14 光路
70,70 係合用突起(掛止手段)
A 画像読み書き一体ヘッド
B 画像処理装置
D 原稿
K 記録紙
S 画像読み取り対象領域
1 原稿用プラテンローラ
2 記録紙用プラテンローラ

Claims (9)

  1. 列状に配された複数の受光素子を片面に搭載した基板と、
    上記基板の上記片面と反対側の面に重ねて設けられる放熱板と、
    上記複数の受光素子を囲むように上記基板上に配され、かつ光源から発せられた光を画像読み取り対象領域に導くとともにこの画像読み取り対象領域から反射してきた光を上記複数の受光素子に導く光路を内部に有するケースと、
    上記基板の上記片面のうち、上記ケースからはみ出した部分に列状に搭載された複数の印字用素子と、
    上記ケースを上記基板上に保持させるように上記基板または上記放熱板と上記ケースとを互いに掛止させる掛止手段と、
    を具備していることを特徴とする、画像読み書き一体ヘッド。
  2. 上記光源は、上記基板の上記片面上に搭載されている、請求項1に記載の画像読み書き一体ヘッド。
  3. 上記掛止手段は、上記ケースの長手方向両端部を上記基板または上記放熱板に掛止させるように構成されている、請求項1または2に記載の画像読み書き一体ヘッド。
  4. 上記掛止手段は、上記ケースの短手方向のうち、上記複数の印字用素子寄りの部分を、上記基板または上記放熱板に掛止させるように構成されている、請求項3に記載の画像読み書き一体ヘッド。
  5. 上記ケースの上記基板と対向する底面は、上記ケースを上記基板から分離した状態において、その長手方向中央部がその長手方向両端部よりも膨出した凸状面とされている、請求項3または4に記載の画像読み書き一体ヘッド。
  6. 上記印字用素子は、発熱素子である、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像読み書き一体ヘッド。
  7. 上記掛止手段は、上記ケースに係合するように上記放熱板に設けられた係合用突起である、請求項6に記載の画像読み書き一体ヘッド。
  8. 上記ケース、基板、および放熱板は、互いに近似した線膨張係数の材質とされている、請求項6または7に記載の画像読み書き一体ヘッド。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の画像読み書き一体ヘッドを具備していることを特徴とする、画像処理装置。
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