JP2000174977A - 画像読み取りヘッド、プリントヘッド、および画像処理装置 - Google Patents

画像読み取りヘッド、プリントヘッド、および画像処理装置

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JP2000174977A JP10345206A JP34520698A JP2000174977A JP 2000174977 A JP2000174977 A JP 2000174977A JP 10345206 A JP10345206 A JP 10345206A JP 34520698 A JP34520698 A JP 34520698A JP 2000174977 A JP2000174977 A JP 2000174977A
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弘朗 大西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原稿または記録紙の検知機能を有する画像処理
装置の組立作業を容易に行えるようにし、画像処理装置
の製造コストの削減を図る。 【解決手段】透明カバー19を装着したケース1と、透
明カバー19の表面に対向配置される原稿Dに光を照射
するための光源30と、原稿Dからの反射光を受光して
その受光量に応じた画像信号を出力する複数の受光素子
3とを具備している、画像読み取りヘッドAであって、
透明カバー19の表面上またはその近傍に原稿Dが存在
するか否かを検知するための原稿検知手段2Aを具備し
ている。好ましくは、画像読み取りヘッドAは、複数の
印字用素子8を備えた画像読み書き一体ヘッドとして構
成されており、記録紙Kを検知するための記録紙検知手
段2Bをさらに具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、原稿画像を読み取るのに用い
られ画像読み取りヘッド、記録紙への画像データの印字
出力に用いられるプリントヘッド、およびこれら画像読
み取りヘッドやプリントヘッドを備えて構成される画像
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば図12に示すように、ファクシ
ミリ装置の一般的な構造は、筐体9e内の原稿Dの移送
経路に画像読み取りヘッド95が対向して設けられてい
るとともに、巻取ロールRから繰り出される記録紙Kの
移送経路にプリントヘッド96が対向して設けられた構
造となっている。画像読み取りヘッド95の一般的な構
造は、ガラス製の透明カバーを装着したケースの内部
に、光源や複数の受光素子を組み込んだ構造となってお
り、光源から発せられた光が透明カバーの表面上に供給
された原稿に照射されて反射されると、この反射光が複
数の受光素子によって受光されることにより、その受光
量に応じた画像信号が出力されるようになっている。一
方、プリントヘッド96としては、サーマルプリントヘ
ッドが多用されており、その一般的な構造は、基板の表
面に印字用の複数の発熱素子やこれら複数の発熱素子の
駆動制御を行うための駆動ICなどを搭載した構造とな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、上記した画像読み取りヘッド95やプリントヘッド
96を用いてファクシミリ装置などの画像処理装置を製
作する場合に、次のような不具合を生じていた。
【0004】すなわち、従来の画像読み取りヘッド95
は、所定位置に供給されてくる原稿Dの画像を読み取る
機能を有するに過ぎない。これに対し、原稿画像の読み
取り動作を適切に行わせるには、たとえば上記画像読み
取りヘッド95とこれに対向する原稿用プラテンローラ
1 との間に、原稿Dが実際にセットされているか否か
の判断などが行えるようにすることが要請される。この
ため、従来では、たとえば上記図12に示すように、原
稿検知用センサ97aを上記画像読み取りヘッド95と
は別個に設けていた。
【0005】ところが、このような手段を採用したので
は、画像読み取りヘッド95と原稿検知用センサ97a
とを筐体9e内に個別に組み込む作業が煩雑となる。ま
た、たとえば上記原稿検知用センサ97aによって原稿
Dの終端を検知させることにより、その終端検知時から
一定寸法だけ紙送りされた時点で画像の読み取り動作を
終える制御を行うような場合には、上記原稿検知用セン
サ97aと画像読み取りヘッド95との間の距離を所定
の寸法に正確に設定する必要もあり、それらの位置合わ
せも煩雑となる。したがって、従来では、上記画像読み
取りヘッド95を用いて構成される画像処理装置の組立
作業性が悪く、その製造コストが高価となっていた。
【0006】また、従来のプリントヘッド96について
も、所定位置に供給されてくる記録紙Kに画像データを
印字出力する機能を有するに過ぎないものであるため
に、たとえば記録紙Kの紙切れなどを検知するには、記
録紙検知用センサ97bを上記プリントヘッド96とは
別個に設ける必要がある。したがって、やはり上述した
画像読み取りヘッド95の場合と同様に、画像処理装置
の組立作業性が悪いものとなっていた。
【0007】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、原稿または記録紙の検知機能を
有する画像処理装置の組立作業を容易に行えるように
し、画像処理装置の製造コストの削減を図ることをその
課題としている。
【0008】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0009】本願発明の第1の側面によれば、画像読み
取りヘッドが提供される。この画像読み取りヘッドは、
透明カバーを装着したケースと、上記透明カバーの表面
に対向配置される原稿に光を照射するための光源と、上
記原稿からの反射光を受光してその受光量に応じた画像
信号を出力する複数の受光素子とを具備している、画像
読み取りヘッドであって、上記透明カバーの表面上また
はその近傍に原稿が存在するか否かを検知するための原
稿検知手段を具備していることに特徴づけられる。
【0010】上記原稿検知手段は、上記原稿との接触に
よって上記原稿の存在を検知する接触式のスイッチもし
くはセンサ、または上記原稿が対面したときに上記原稿
の存在を検知する非接触式のセンサである構成とするこ
とができる。
【0011】本願発明においては、画像読み取りヘッド
自体が原稿検知手段を具備しているために、この画像読
み取りヘッドを用いて画像処理装置を製作する場合に
は、この画像読み取りヘッドとは別に原稿検知手段を設
ける必要を無くすことができ、または画像読み取りヘッ
ドとは別に設けられる原稿検知手段の数を少なくするこ
とができることとなる。また、画像読み取りヘッドを画
像処理装置の所定箇所に組み込む段階においては、既に
この画像読み取りヘッドの各部と原稿検知手段との位置
関係が定まっているために、従来とは異なり、画像読み
取りヘッドを所定箇所に組み込むときにこの画像読み取
りヘッドを原稿検知手段と位置合わせするような必要も
ない。したがって、画像読み取りヘッドを利用した画像
処理装置の組立作業が容易となり、画像処理装置の製造
コストを低減できる。
【0012】本願発明の好ましい実施の形態では、上記
原稿検知手段は、上記原稿の移送経路において上記原稿
に接触させるための一端部と上記光源に対向させるため
の他端部とを有する可動部材を具備して構成されてお
り、かつこの可動部材は、上記一端部が上記原稿と接触
しないときには上記他端部が上記光源から上記透明カバ
ーに向かって進行する光を遮る一方、上記一端部が上記
原稿と接触するときには上記他端部が上記光を遮らない
位置に退避するように設けられている。
【0013】このような構成によれば、画像読み取りヘ
ッドの光源や複数の受光素子を利用して原稿の有無を判
断することが可能となる。すなわち、原稿が透明カバー
の表面上またはその近傍に存在せず、可動部材の一端部
に原稿が接触していないときには、上記可動部材の他端
部が光源から透明カバーに向かって進行する光を遮るた
めに、複数の受光素子は上記光源から発せられた光を受
光することはない。これに対し、原稿がたとえば透明カ
バーの表面上に位置して可動部材の一端部に接触すると
きには、上記可動部材の他端部は上記光源から透明カバ
ーに向かって進行する光を遮らない位置に退避するため
に、上記光源から発せられた光は透明カバーの表面に位
置する原稿によって反射されてから複数の受光素子によ
って受光される。したがって、上記複数の受光素子が受
光状態にあるか否かによって、原稿が所定箇所に存在す
るか否かを判断できることとなる。このように、画像読
み取りヘッドが元々有している部品を利用して原稿の有
無の判断を行えるようにすれば、その構成は合理的なも
のとなり、その分だけ原稿検知手段の部品コストまたは
製作コストを安価にできる。
【0014】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記原稿検知手段は、上記原稿の移送経路において上記
原稿に接触させるための一端部と上記透明カバーから上
記複数の受光素子に到る光路に配置させるための他端部
とを有する可動部材を具備して構成されており、かつこ
の可動部材は、上記一端部が上記原稿と接触しないとき
には上記他端部が上記透明カバーから上記複数の受光素
子の方向に進行する光を遮る一方、上記一端部が上記原
稿と接触するときには上記他端部が上記光を遮らない位
置に退避するように設けられている。
【0015】このような構成によれば、原稿が透明カバ
ーの表面上またはその近傍に存在せず、可動部材の一端
部に原稿が接触していないときには、上記可動部材の他
端部が透明カバーから複数の受光素子に到る光路を遮る
ために、複数の受光素子は光源から発せられた光を受光
することはない。これに対し、原稿がたとえば透明カバ
ーの表面上に位置して可動部材の一端部に接触した場合
には、上記可動部材の他端部は、光源から発せられて原
稿の表面によって反射された光を遮らない位置に退避す
るために、その光が複数の受光素子によって受光される
こととなる。したがって、上記構成によっても、先に述
べた構成と同様に、画像読み取りヘッドが元々有する光
源や複数の受光素子を有効に利用して原稿の有無を判断
することが可能となり、原稿検知手段の部品コストまた
は製作コストを安価にできる。
【0016】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
複数の印字用素子をさらに具備し、原稿画像の読み取り
と上記複数の印字用素子による記録紙への画像データの
印字出力とが可能な画像読み書き一体ヘッドとして構成
されている。
【0017】このような構成によれば、画像の読み取り
機能と画像データの印字出力機能とを併せもつタイプの
画像処理装置を製作する場合に、画像読み取りヘッドと
は別個にプリントヘッドを組み込む作業が不要となり、
画像処理装置の製作作業をより容易なものにできる。ま
た、画像処理装置の小型化も可能となる。
【0018】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記複数の印字用素子の表面上またはその近傍に記録紙
が存在するか否かを検知するための記録紙検知手段をさ
らに具備している。
【0019】このような構成によれば、記録紙を検知す
るための機器を画像読み取りヘッドとは別個に設ける必
要がなくなるため、画像処理装置の製作作業をより容易
にすることができる。
【0020】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記記録紙検知手段は、上記記録紙の移送経路において
上記記録紙に接触させるための一端部と上記透明カバー
から画像読み取り用の複数の受光素子に到る光路に配置
させるための他端部とを有する可動部材を具備して構成
されており、かつこの可動部材は、上記一端部が上記記
録紙に接触するか否かによって上記他端部が上記透明カ
バーから上記複数の受光素子の方向に進行する光を遮る
位置と遮らない位置とに位置変更を行うように設けられ
ている。
【0021】このような構成によれば、記録紙が所定箇
所に存在するか否かによって、複数の受光素子が透明カ
バーの方向から進行してくる光を受光する状態と受光し
ない状態とに切り替えることができるために、上記複数
の受光素子が受光状態にあるか否かによって、記録紙が
所定箇所に存在するか否かを判断できることとなる。し
たがって、記録紙の有無についても、画像読み取りヘッ
ドが元々有している部品を利用して合理的に行えること
となり、記録紙検知手段の部品コストまたは製作コスト
を安価にできる。
【0022】本願発明の第2の側面によれば、プリント
ヘッドが提供される。このプリントヘッドは、複数の印
字用素子を搭載した基板を有するプリントヘッドであっ
て、上記複数の印字用素子の表面上またはその近傍に記
録紙が存在するか否かを検知するための記録紙検知手段
を具備していることに特徴づけられる。
【0023】本願発明においては、プリントヘッド自体
が記録紙検知手段を具備しているために、このプリント
ヘッドを用いてプリンタ装置などの画像処理装置を製作
する場合には、このプリントヘッドとは別に記録紙検知
手段を設ける必要を無くし、またはプリントヘッドとは
別に設けられる記録紙検知手段の数を少なくすることが
できる。また、プリントヘッドを画像処理装置の所定箇
所に組み込むときに、記録紙検知手段とプリントヘッド
とを位置合わせするような手間も勿論不要となる。した
がって、プリントヘッドを利用した画像処理装置の組立
作業が容易となり、その製造コストを低減できる。
【0024】本願発明の第3の側面によれば、画像処理
装置が提供される。この画像処理装置は、本願発明の第
1の側面によって提供される画像読み取りヘッド、また
は本願発明の第2の側面によって提供されるプリントヘ
ッドを具備していることに特徴づけられる。
【0025】本願発明の第3の側面によれば、本願発明
の第1の側面または第2の側面によって得られるのと同
様な効果が期待できる。
【0026】本願発明のその他の特徴および利点は、以
下に行う発明の実施の形態の説明から、より明らかにな
るであろう。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0028】図1は、本願発明に係る画像読み取りヘッ
ドの一例を示す斜視図である。図2は、図1に示す画像
読み取りヘッドの分解斜視図である。図3は、図1のII
I −III 断面図である。図4は、図1のIV−IV要部断面
図である。図5は、図4のV−V断面図である。
【0029】本実施形態の画像読み取りヘッドAは、画
像の読み取り機能に加えて画像データの印字出力機能を
も有する画像読み書き一体ヘッドとして構成されてい
る。図2および図3によく表れているように、この画像
読み取りヘッドAは、ケース1、複数の原稿検知用セン
サ2A、複数の記録紙検知用センサ2B、透明カバー1
9、レンズアレイ5、光反射防止部材6、基板4、放熱
板7、およびその他の後述する各部品類を具備して構成
されている。
【0030】上記基板4は、たとえばセラミック製であ
り、平面視長矩形状のプレート状である。この基板4の
表面4a(片面)には、複数の光源30、複数の受光素
子3、複数の駆動IC80、および複数の発熱素子8が
搭載されている。
【0031】上記複数の光源30は、たとえばLEDチ
ップを用いて構成されており、上記基板4の長手方向に
適当な間隔を隔てて列状に実装されている。上記複数の
受光素子3は、光電変換機能を備えた素子であり、上記
複数の光源30の列と略平行な列状に実装されている。
上記複数の発熱素子8は、本願発明でいう印字用素子の
一例に相当するものであり、その製造は、たとえば酸化
ルテニウムなどを導体成分とする厚膜抵抗ペーストを印
刷・焼成することによって上記基板4の長手方向に一連
に延びる線状の発熱抵抗体を形成するとともに、この発
熱抵抗体をその長手方向に沿って一定間隔で電気的に分
断する配線パターンを形成することによってなされてい
る。上記複数の駆動IC80は、上記複数の発熱素子8
の発熱駆動を制御するためのものであり、上記複数の光
源30と同様に、上記基板4の長手方向に適当な間隔を
隔てて列状に実装されている。
【0032】上記発熱素子8の列は、上記基板4の長手
方向に延びる一側縁部4cまたはその近傍に配置されて
いるのに対し、駆動IC80、受光素子3、および光源
30のそれぞれの列は、上記発熱素子8の列よりも上記
基板4の他側縁部4d寄りの部分に配置されている。上
記基板4の表面4aには、この表面4a上に搭載された
上記各部品類に関連する配線パターン(図示略)が形成
されている。上記基板4の適所には上記配線パターンの
それぞれと導通した1または複数のコネクタ(図示略)
が設けられており、このコネクタに配線接続を行うこと
によって外部機器から上記各部品類への電力供給や各種
の信号の入出力が行えるようになっている。
【0033】上記放熱板7は、たとえば上記基板4と略
同様な形状およびサイズのプレート状に形成されたもの
であり、上記基板4の裏面4bにたとえば両面接着テー
プや接着剤を介して接着されている。この放熱板7は、
複数の発熱素子8から発する熱を外部に逃がすためのも
のであり、熱伝導率の高い金属製である。
【0034】上記ケース1は、たとえば白色の合成樹脂
製であり、その長手方向の全長寸法は上記基板4と略同
一長さである。このケース1は、複数の発熱素子8の搭
載箇所を避けるとともに上記基板4の表面4aの他の領
域を覆うように、上記基板4に組み付けられている。こ
のケース1を上記基板4に組み付ける手段の一例として
は、図1によく表れているように、掛止部材70,70
の上端部をこのケース1の長手方向両端部に設けられた
凹部18,18に係入させるとともに、上記掛止部材7
0,70の下端部を放熱板7の下面部に掛止させる手段
が用いられている。上記掛止部材70,70に代えて、
上記ケース1と放熱板7とをそれらの厚み方向にクラン
プするバネクリップを用いる手段、あるいはケース1と
放熱板7とを互いに係合させる係合部をケース1や放熱
板7に一体または別体に設けるといった手段を採用する
こともできる。さらには、ケース1と基板4とを接着剤
などを用いて接着させてもかまわない。
【0035】上記透明カバー19は、読み取り対象とな
る原稿Dをガイドするためのものであり、たとえば透明
度の高いガラス製または合成樹脂製のプレート状であ
る。この透明カバー19は、図3によく表れているよう
に、上記ケース1の上面部の凹部13に嵌め込まれて装
着されている。ただし、上記ケース1の上面部と上記凹
部13とは傾斜しており、これに伴って上記透明カバー
19も傾斜している。より具体的には、上記透明カバー
19は、基板4の一側縁部4cから遠ざかるほどその高
さが低くなるように傾斜している。また、上記ケース1
の幅方向の両外側面1a,1bのうち、発熱素子8寄り
の外側面1aは、その上部側ほど上記基板4の一側縁部
4cから遠ざかるように傾斜している。
【0036】上記レンズアレイ5は、長細な合成樹脂製
のレンズホルダ50に複数のロッドレンズ51を列状に
並べて保持させたものである。結像用レンズとしてロッ
ドレンズ51を用いれば、原稿Dの画像を各受光素子3
上に正立等倍に結像させることが可能であるが、これ以
外のレンズを用いてもかまわない。上記レンズアレイ5
は、上記透明カバー19の下方においてこの透明カバー
19に対向して設けられた凹溝12に嵌入している。上
記透明カバー19の表面のうち、上記レンズアレイ5と
対向するライン状の領域が画像読み取り対象領域Sであ
る。
【0037】上記ケース1の内部には、上記光源30か
ら発せられた光を導くための第1の光路14aと第2の
光路14bとが設けられている。第1の光路14aは、
ケース1の上下厚み方向に貫通して形成されており、複
数の光源30から発せられた光を上記画像読み取り対象
領域Sに導く光路である。第2の光路14bは、上記凹
溝12を含んで形成されており、上記画像読み取り対象
領域S上に位置する原稿表面によって反射された光をレ
ンズアレイ5を介して複数の受光素子3上に導く光路で
ある。既述したとおり、上記ケース1は、その全体が光
の反射率が高い白色の樹脂製とされているため、複数の
光源30から発せられた光については、第1の光路14
aの白色の壁面によって高い反射率で反射させながら画
像読み取り対象領域Sに導くことができ、画像読み取り
対象領域Sへの光の照射効率を高くすることが可能であ
る。
【0038】上記光反射防止部材6は、たとえば黒色顔
料やガラス粉末を含むポリカーボネートあるいはABS
樹脂などの合成樹脂製であり、各所の表面は光の吸収率
が高い黒色とされている。この光反射防止部材6は、複
数の受光素子3および複数の駆動IC80の周囲を一纏
めにして囲むように、ケース1の底部に設けられた凹部
11内に配されている。より具体的には、この光反射防
止部材6は、複数の受光素子3および複数の駆動IC8
0の上方に位置する上壁部60、この上壁部60の幅方
向両側端縁から下方に突出した2つの側壁部61a,6
1b、および図2によく表れているように、上記上壁部
60の長手方向両端から下向きに突出した2つの側壁部
61c,61dを有している。上記4つの側壁部61a
〜61dは、複数の受光素子3および複数の駆動IC8
0の四方を囲むとともに、それらの先端部はいずれも基
板4の表面4aに接触し、それらの間に外部の光の進入
路となる隙間が極力生じないように構成されている。上
記基板4の表面4aのうち、少なくとも上記4つの側壁
部61a〜61dの各先端部と接触する部分は、光の吸
収率が高い黒色とされている。このようにすれば、上記
基板4の表面4aと上記側壁部61a〜61dの先端部
との間に仮に隙間が生じても、この隙間に進入してきた
外部からの光の多くを上記黒色部分によって吸収するこ
とができ、光反射防止部材6によって囲まれた領域内に
外部の光が進入しないようにできる。上記上壁部60に
は、第2の光路14bを塞がないようにするためのスリ
ット63が設けられている。
【0039】図4によく表れているように、上記光反射
防止部材6は、その上壁部60に設けられた複数の突起
部64を上記ケース1に設けられている複数の凹部15
に嵌入させることによって上記ケース1に取付けられて
いる。また、上記光反射防止部材6の幅方向の一側縁部
には、先端に溝部65aを有する複数のクランプ用突起
65が突設されている。図5によく表れているように、
上記各クランプ用突起65は、第1の光路14aに設け
られているケース1のリブ16をその厚み方向両側から
適当な弾発力をもってクランプするものである。上記光
反射防止部材6は、上記複数のクランプ用突起65によ
ってもケース1への取付けが図られていおり、上記ケー
ス1に相対してその長手方向や幅方向に位置ずれしない
ようになっている。上記リブ16は、ケース1の剛性を
確保するなどの観点から第1の光路14aの長手方向に
適当な間隔で複数設けられたものである。
【0040】図3によく表れているように、上記複数の
原稿検知用センサ2Aは、上記ケース1の上面部に設け
られた複数の凹部17aに嵌め込まれて上記透明カバー
19の近傍に組み付けられている。これら複数の原稿検
知用センサ2Aのそれぞれは、通常時において上記ケー
ス1の上面よりも上方に突出するレバー20aを有して
おり、このレバー20aが原稿Dとの接触によって下方
へ押圧されると、その時点で所定の検知信号を出力する
ように構成されている。上記複数の凹部17aのそれぞ
れの下方には、孔部17a'が繋がって形成されており、
上記各原稿検知用センサ2Aの接続コード21aは上記
孔部17a'を介してケース1の下方へ引き出されてい
る。図1および図2によく表れているように、上記複数
の原稿検知用センサ2Aは、ケース1の長手方向に所定
の間隔を隔てて分散して設けられている。これは、読み
取り対象となる原稿DがたとえばA4縦、B5縦、およ
びB5横のいずれであるかを判断するためである。
【0041】図3によく表れているように、上記複数の
記録紙検知用センサ2Bは、上記ケース1の外側面1a
に設けられた複数の凹部17bに嵌め込まれることによ
り上記ケース1に組み付けられている。これら複数の記
録紙検知用センサ2Bは、上記外側面1aの側方に突出
するように付勢されたレバー20bを有しており、この
レバー20bは記録紙Kと接触するか否かに応じて上記
外側面1aの外方に出没自在である。上記レバー20b
が記録紙Kによって押圧されていない突出状態である
と、上記記録紙検知用センサ2Bは、記録紙Kの紙切れ
を報知するための所定の検知信号を出力するように構成
されている。上記複数の凹部17bの下方には上記ケー
ス1の長手方向に延びる凹溝17b'が繋がって形成され
ており、上記各記録紙検知用センサ2Bの接続コード2
1bは、光反射防止部材6によって支持されながら上記
凹溝17b'内を通過することにより、ケース1の長手方
向端部の側方に引き出し可能となっている。図1および
図2によく表れているように、上記記録紙検知用センサ
2Bは、本実施形態ではケース1の長手方向に所定の間
隔を隔てて計2箇所設けられている。これは、記録紙と
して、巻取ロールから繰出される長尺状タイプのものを
用いた場合には、記録紙の幅が常に一定となるため、原
稿の場合とは異なり、その幅の変化を考慮する必要がな
いからである。したがって、このような観点からすれ
ば、上記記録紙検知用センサ2Bを1つのみ設けた構成
としてもかまわない。もちろん、原稿検知用センサ2A
についても、原稿幅を判断する必要がない場合には1つ
のみ設けた構成としてもよい。
【0042】図6は、上記画像読み取りヘッドAを具備
して構成された画像処理装置Bの概略構成の一例を示す
説明図である。
【0043】この画像処理装置Bは、たとえば合成樹脂
製の筐体9内に、上記画像読み取りヘッドAを組み込ん
だものであり、原稿Dは上記筐体9に設けられた原稿挿
入口90aから筐体9内に進入することにより、ケース
1の上面部の原稿検知用センサ2Aが設けられている箇
所を通過してから透明カバー19の表面上にセットでき
るようになっている。上記透明カバー19の表面に対向
する位置には、上記原稿Dを上記透明カバー19の表面
に押しつけながら移送するための駆動回転自在な原稿用
プラテンローラP1 が設けられている。画像読み取りを
終えた原稿Dは、排紙口91を介して外部に排出され
る。上記複数の発熱素子8と対向する位置には、駆動回
転自在な記録紙用プラテンローラP2 が設けられてお
り、筐体9内に収容された巻取ロールRから繰り出され
る感熱タイプの記録紙Kを上記複数の発熱素子8の表面
に押しつけながら移送できるように構成されている。上
記記録紙Kは、上記複数の発熱素子8を通過した後に
は、ケース1の外側面1aの記録紙検知用センサ2Bが
設けられた位置を経た後に上記排紙口91を介して外部
に排出される。
【0044】この画像処理装置Bには、各種のメモリや
CPUなどを具備して構成された主制御部92が設けら
れている。この主制御部92は、予め定められたプログ
ラム手順やこの画像処理装置Bに設けられている操作ス
イッチ(図示略)の操作内容などに基づいて、上記原稿
用プラテンローラP1 や記録紙用プラテンローラP2
回転動作の制御、画像読み取りヘッドAで読み取った画
像信号の処理、印字出力対象となる画像データを画像読
み取りヘッドAに送信する処理などの各種の動作制御や
データ処理を実行するものである。各原稿検知用センサ
2Aや各記録紙検知用センサ2Bから出力される信号
も、上記主制御部92に送信されるように構成されてい
る。
【0045】次に、上記画像読み取りヘッドA、および
上記画像処理装置Bの作用について説明する。
【0046】まず、原稿Dの画像読み取り処理を行う場
合において、原稿挿入90aから筐体9内に挿入された
原稿Dがケース1の上面部を経て透明カバー19上にセ
ットされると、原稿検知用センサ2Aのレバー20aが
上記原稿Dによって押動される。したがって、上記原稿
検知用センサ2Aからは原稿を検知した旨の信号が出力
され、これが主制御部92に送信されることにより、原
稿用プラテンローラP 1 、複数の光源30、および複数
の受光素子3などを駆動状態とすることができる。1枚
の原稿Dの読み取り終了が間近になり、原稿Dの後端が
上記レバー20aを通過してしまうと、上記レバー20
aはケース1の上面部から突出した元の姿勢に復帰す
る。したがって、その時点で上記原稿検知用センサ2A
からの信号出力は中断されることとなり、この信号出力
の停止時点から一定時間だけ原稿Dの画像読み取り処理
が行われると、次の新たな原稿Dがセットされない限り
は、上記画像読み取りヘッドAによる画像読み取り処理
が終了する。
【0047】上記原稿Dの画像の読み取りは、複数の光
源30から発せられた光が原稿Dの表面によって反射さ
れてから、その反射光がレンズアレイ5を介して複数の
受光素子3によって受光されることによりなされる。上
記複数の受光素子3の周囲は、光の吸収率が高い黒色の
光反射防止部材6によって囲まれているために、原稿D
から複数の受光素子3に向けて進行してきた光が、それ
ら複数の受光素子3の周囲において散乱反射しないよう
にできる。また、上記光反射防止部材6は、ケース1の
外部の光が複数の受光素子3の搭載箇所に進入したり、
あるいは光源30から発せられた光がそのまま複数の受
光素子3に向けて進行することを阻止する役割も果た
す。したがって、複数の受光素子3が外乱光や散乱光を
受光しないようにでき、ノイズの少ない画質の高い読み
取り画像を得ることができる。
【0048】次いで、記録紙Kへの画像データの印字出
力処理は、主制御部92から印字出力対象となる画像デ
ータが複数の駆動IC80に送信されて、これら複数の
駆動IC80が複数の発熱素子8を選択的に発熱させる
ことによってなされる。記録紙Kが適切にセッティング
されている場合には、この記録紙Kによって記録紙検知
用センサ2Bのレバー20bが押動されているものの、
上記記録紙Kが紙切れ状態になると、上記レバー20b
がケース1の外側面1aから突出した状態となって、紙
切れ状態の旨を報知する信号が出力される。したがっ
て、この場合には、画像データの印字出力動作は中断さ
れ、たとえば記録紙がセットされていない旨のメッセー
ジを画像処理装置Bに設けられている表示部に画面表示
することができる。
【0049】上記画像処理装置Bでは、複数の原稿検知
用センサ2Aと複数の記録紙検知用センサ2Bとを画像
読み取りヘッドA自体に設けており、この画像処理装置
Bを組立製作する際には、それらのセンサ2A,2bを
わざわざ画像読み取りヘッドAとは別個に筐体9内に組
み付ける必要はない。また、上記画像読み取りヘッドA
は、画像データの印字出力機能をも有しているために、
プリントヘッドを別付けする必要もない。したがって、
画像処理装置Bの組立作業は非常に容易となる。
【0050】上記画像処理装置Bでは、原稿用プラテン
ローラP1 および記録紙用プラテンローラP2 は、いず
れも上記画像読み取りヘッドAの同一片面側、すなわち
上方側に配置すればよい。したがって、これら2つのプ
ラテンローラP1 ,P2 と画像読み取りヘッドAとの三
者が画像処理装置Bの高さ方向に大きく嵩張らないよう
にでき、画像処理装置Bの薄型化が図れる。記録紙用プ
ラテンローラP2 に対向するケース1の外側面1aは傾
斜しているために、上記ケース1からはみ出した基板4
の一側縁部4cの上方に記録紙用プラテンローラP2
配置するための比較的大きな空間スペースを確保でき
る。したがって、上記ケース1から基板4の一側縁部4
cをさほど大きくはみ出させることなく、記録紙用プラ
テンローラP2 をケース1に接近させて配置することも
可能となり、全体の小型化を図る上で、一層好ましいも
のとなる。
【0051】また、上記画像読み取りヘッドAは、複数
の光源30、複数の受光素子3、複数の駆動IC80、
および複数の発熱素子8のいずれにもついても基板4の
表面4aに実装しており、またそれらに関連する配線パ
ターンも上記表面4aに形成している。したがって、上
記各部品の実装作業や配線パターンの作製作業に際して
は、上記基板4を表裏反転させるような必要はなく、そ
の生産性を高めることができる。ケース1を基板4や放
熱板7に組付けるときには、それ以前の段階においてケ
ース1に光反射防止部材6を予め取付けておくが、この
光反射防止部材6は複数の受光素子3と複数の駆動IC
80とを一纏めに囲むように配置されるものであり、た
とえば複数の受光素子3と複数の駆動IC80との間を
仕切るように複数の受光素子3のみを覆うものではな
い。したがって、上記光反射防止部材6が上記複数の受
光素子3や駆動IC80に不当に接触する虞れも少なく
できる。
【0052】上記画像処理装置Bでは、原稿Dの読み取
り動作と記録紙Kへの画像のプリント動作とが同時にな
される場合がある。これに対して、ケース1の外側面1
aはその上部ほど記録紙用プラテンローラP2 から遠ざ
かるように傾斜しているために、透明カバー19を記録
紙用プラテンローラP2 から遠ざけた位置に配置するこ
とが可能な構造となっている。さらに、上記透明カバー
19はその表面が記録紙用プラテンローラP2 とは反対
側を向くように傾斜している。したがって、上記透明カ
バー19に対向する原稿用プラテンローラP1 について
は、記録紙用プラテンローラP2 からできるだけ遠ざか
るように配置することが可能となる。その結果、原稿用
プラテンローラP1 による原稿移送部分と記録紙用プラ
テンローラP2 による記録紙移送部分との間の距離を大
きくとって、それら原稿と記録紙とが互いに干渉し難い
ものとすることができ、画像の読み取り動作とプリント
動作とを円滑に行わせることもできる。
【0053】図7ないし図9は、本願発明に係る画像読
み取りヘッドの他の例をそれぞれ示す断面図である。な
お、図7以降の図においては、先の実施形態と同一部分
については同一符号で示し、その説明は省略する。
【0054】図7に示す画像読み取りヘッドAaは、ケ
ース1Aに空隙部23aを形成し、この空隙部23a内
に可動部材24を設けた構成である。この可動部材24
は、側面断面形状が略L字状であり、その中間部は軸2
5aを介してケース1Aに回動可能に支持されている。
上記可動部材24の一端部24aは、原稿Dの移送経路
となるケース1Aの上面部に出没可能であり、上記可動
部材24はその一端部24aが上記上面部の上方に突出
するように常時バネ(図示略)などによって一定方向に
付勢されている。ケース1Aの上面部上に原稿Dが供給
されると、上記一端部24aは同図実線に示すように下
方へ押圧され、上記可動部材24の全体が上記軸25a
を中心に回転するようになっている。上記可動部材24
の他端部24bは、その先端が第1の光路14a内に位
置するように設けられており、図7の仮想線に示すよう
に、上記一端部24aがケース1Aの上面部の上方に突
出するときには、複数の光源30から発せられた光を遮
るように位置する。これに対して、同図実線で示すよう
に、上記一端部24aが原稿Dによって下方へ押圧され
たときには、上記他端部24bは、複数の光源30から
発せられた光を遮らない位置に移動するようになってい
る。
【0055】上記画像読み取りヘッドAaでは、複数の
光源30を点灯駆動させている状態において、上記ケー
ス1Aの上面部に原稿Dがセットされていないときに
は、上記複数の光源30から発せられた光は可動部材2
4の他端部24bによって遮られる。したがって、上記
複数の光源30から発せられた光は複数の受光素子3に
よって受光されることはない。これに対し、上記ケース
1Aの上面部および透明カバー19の表面部に原稿Dが
セットされると、可動部材24の一端部24aは上記原
稿Dによって下方へ押圧され、他端部24bは複数の光
源30から発せられる光を遮らない位置に移動する。こ
のため、上記複数の光源30から発せられた光は、透明
カバー19の表面上の原稿表面に到達してから反射さ
れ、その光が複数の受光素子3によって受光される。し
たがって、上記複数の受光素子3が受光状態にあるか否
かによって、原稿Dが透明カバー19上に適切にセット
されているか否かを判断できることとなり、本願発明で
いう原稿検知手段が上記複数の受光素子3や光源30を
有効に利用して構成されたものとなる。
【0056】なお、上記したように、複数の受光素子3
や複数の光源30を利用して原稿が所定箇所に存在して
いるか否かを判断する場合には、必ずしもそれら複数の
受光素子3や複数の光源30の全部を利用する必要はな
く、それらのうちの一部の受光素子のみおよび一部の光
源のみを利用するようにしてもかまわない。このように
すれば、可動部材24の他端部24bは複数の光源30
のうちの所定部分から発せられた光のみを遮ることが可
能なサイズに形成すればよいため、可動部材24のサイ
ズを小さくできる利点が得られる。これは、後述する他
の画像読み取りヘッドAb,Acについても同様であ
る。
【0057】図8に示す画像読み取りヘッドAbは、ケ
ース1Bの上部に空隙部23bを形成し、この空隙部2
3b内に可動部材26を設けた構成である。この可動部
材26は、側面断面形状が略L字状であり、その中間部
は軸25bを介してケース1Bに回動可能に支持されて
いる。上記可動部材26の一端部26aは、原稿Dの移
送経路となるケース1Bの上面部に出没可能であり、上
記可動部材26はその一端部26aが上記上面部の上方
に突出するようにバネ(図示略)などによって常時一定
方向に付勢されている。ケース1Bの上面部上に原稿D
が存在すると、上記一端部26aは同図実線に示すよう
に原稿Dによって押圧され、上記可動部材26の全体が
上記軸25bを中心に回転するようになっている。上記
可動部材26の他端部26bは、その先端が第2の光路
14b内に位置するように設けられており、上記一端部
26aがケース1Bの上面部の上方に突出するときに
は、レンズアレイ5の各レンズに対向し、各レンズへの
光の入射を妨げる。これに対して、上記一端部26aが
原稿Dによって押動されたときには、上記他端部26b
は、上記レンズアレイ5の各レンズには対向しない位置
に移動して、画像読み取り対象領域Sからレンズアレイ
5各レンズへの光の入射を可能とする。
【0058】上記画像読み取りヘッドAbでは、複数の
光源30を点灯駆動させている状態において、上記ケー
ス1Aの上面部に原稿Dが存在せず、可動部材26の一
端部26aが原稿によって押圧されていないときには、
レンズアレイ5の各レンズが他端部26bによって覆わ
れているために、複数の受光素子3は受光状態にはなら
ない。これに対し、上記ケース1Aの上面部および透明
カバー19の表面部に原稿Dが存在し、可動部材26の
一端部26aが上記原稿Dによって押圧されると、上記
他端部26bがレンズを覆わない位置に移動するため
に、上記複数の光源30から発せられて原稿Dの表面に
よって反射された光はレンズアレイ5を通過して複数の
受光素子3によって受光される。したがって、この画像
読み取りヘッドAbにおいても、上記画像読み取りヘッ
ドAaと同様に、上記複数の受光素子3が受光状態にあ
るか否かによって、原稿Dが所定箇所に存在するか否か
を判断でき、上記複数の受光素子3や光源30を原稿検
知用途に有効に利用できる。
【0059】図9に示す画像読み取りヘッドAcは、ケ
ース1Cにその外側面1aから第二の光路14bに到る
スリット状の空隙部23cを形成し、この空隙部23c
内に可動部材27を設けた構成である。この可動部材2
7は、上記空隙部23c内において同図の矢印方向にス
ライド可能であり、その一端部27aは、記録紙Kの移
送経路となるケース1Cの外側面1aの外方に出没可能
である。上記可動部材27は、その一端部27aを上記
外側面1aの外方に突出させるようにするための弾発力
を常時発揮するバネ部27cを有している。記録紙Kが
上記外側面1aに接触するようにして存在するときに
は、上記可動部材27は上記バネ部27cの弾発力に抗
してその一端部27aがケース1C内に没入するように
移動する。上記可動部材27の他端部27bは、上記一
端部27aがケース1Cの外側面1aの外方に突出して
いるときにはレンズアレイ5の下方において第2の光路
14bを遮断しないように上記空隙部23c内に没入す
る一方、上記一端部27aがケース1C内に没入してい
るときには上記空隙部23cから第2の光路14b内に
向けて突出する。
【0060】上記画像読み取りヘッドAcでは、ケース
1Cの外側面1aに沿って記録紙Kが存在するか否かに
応じて、第2の光路14bを上記可動部材27の他端部
27bによって遮断し、または遮断しない状態に切り替
えることができる。したがって、上記光源30から発せ
られた光またはそれとは別に設けられた光源からの光を
複数の受光素子3が受光しているか否かに基づいて、記
録紙Kが所定箇所に存在するか否かを判断できる。ただ
し、上記構成では、可動部材27の他端部27bが第2
の光路14bを遮断しているときに、原稿画像の読み取
り動作を行うことができない。したがって、上記画像読
み取りヘッドAcは、原稿画像の読み取りと記録紙への
印字出力動作とが同時になされない用途に用いる必要が
ある。また、記録紙Kが可動部材27の一端部27aを
押圧しているときにも、画像読み取り動作を行うことと
ができないため、上記画像読み取りヘッドAcでは、記
録紙として単票状の記録紙を使用し、常時は可動部材2
7の一端部27aが記録紙によって押圧されないように
することが望まれる。
【0061】本願発明に係る原稿検知手段や記録紙検知
手段の具体的な構成は、上述の実施形態に限定されな
い。本願発明では、上述の実施形態とは異なる構成のセ
ンサやスイッチを用いて原稿や記録紙の検知を行わせて
もよく、またたとえば反射型のフォトインタラプタなど
の光学センサを用いることによって、原稿や記録紙を非
接触で検知するようにしてもかまわない。原稿検知手段
や記録紙検知手段の具体的な位置や数も、上述の実施形
態に限定されない。
【0062】また、上述の実施形態では、印字出力機能
を兼ね備えた画像読み取りヘッドを具体例として説明し
たが、やはり本願発明はこれに限定されない。本願発明
では、たとえば図10に示す画像読み取りヘッドAdの
ように、ケース1D、透明カバー19、レンズアレイ
5、複数の受光素子3、および複数の光源30を有する
一方、印字用素子を有しない通常タイプの画像読み取り
ヘッドとして構成されていてもよいことは勿論である。
上記画像読み取りヘッドAdでは、ケース1Dに原稿検
知手段2Dを設けているが、やはりこれに限定されず、
ケース1Dとは別の部材に設けてもかまわない。さら
に、本願発明では、上記画像読み取りヘッドAdのよう
に、複数の光源30を複数の受光素子3を搭載した基板
4とは別の基板49に搭載した構成としてもかまわな
い。
【0063】さらに、本願発明では、記録紙へのプリン
ト機能のみを有するプリントヘッドにも適用することが
できる。すなわち、図11に示すプリントヘッドAe
は、基板4A上に、複数の発熱素子8とこれら複数の発
熱素子8の駆動制御を行うための複数の駆動IC80と
を搭載したものであり、上記基板4Aに設けた凹部48
内に、記録紙検知用のセンサ2Eまたはスイッチを設け
ている。このような構成のプリントヘッドAeも、本願
発明の技術的範囲に属する。もちろん、記録紙検知手段
は、上記基板4Aに直接設けるのに代えて、たとえば上
記基板4Aに組み付けられている他の部材に設けてもか
まわない。
【0064】その他、本願発明に係る画像読み取りヘッ
ド、プリントヘッド、および画像処理装置の各部の具体
的な構成は、種々に設計変更自在である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る画像読み取りヘッドの一例を示
す斜視図である。
【図2】図1に示す画像読み取りヘッドの分解斜視図で
ある。
【図3】図1のIII −III 断面図である。
【図4】図1のIV−IV断面図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】図1に示す画像読み取りヘッドを具備して構成
された画像処理装置の概略構成の一例を示す説明図であ
る。
【図7】本願発明に係る画像読み取りヘッドの他の例を
示す断面図である。
【図8】本願発明に係る画像読み取りヘッドの他の例を
示す断面図である。
【図9】本願発明に係る画像読み取りヘッドの他の例を
示す断面図である。
【図10】本願発明に係る画像読み取りヘッドの他の例
を示す断面図である。
【図11】本願発明に係るプリントヘッドの例を示す断
面図である。
【図12】従来の画像処理装置の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1,1A〜1D ケース 2A 原稿検知用センサ 2B 記録紙検知用センサ 3 受光素子 4 基板 7 放熱板 8 発熱素子(印字用素子) 24 可動部材 26 可動部材 27 可動部材 30 光源 A、Aa〜Ad 画像読み取りヘッド Ae プリントヘッド B 画像処理装置 D 原稿 K 記録紙 S 画像読み取り対象領域 P1 原稿用プラテンローラ P2 記録紙用プラテンローラ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明カバーを装着したケースと、上記透
    明カバーの表面に対向配置される原稿に光を照射するた
    めの光源と、上記原稿からの反射光を受光してその受光
    量に応じた画像信号を出力する複数の受光素子とを具備
    している、画像読み取りヘッドであって、 上記透明カバーの表面上またはその近傍に原稿が存在す
    るか否かを検知するための原稿検知手段を具備している
    ことを特徴とする、画像読み取りヘッド。
  2. 【請求項2】 上記原稿検知手段は、上記原稿との接触
    によって上記原稿の存在を検知する接触式のスイッチも
    しくはセンサ、または上記原稿が対面したときに上記原
    稿の存在を検知する非接触式のセンサである、請求項1
    に記載の画像読み取りヘッド。
  3. 【請求項3】 上記原稿検知手段は、上記原稿の移送経
    路において上記原稿に接触させるための一端部と上記光
    源に対向させるための他端部とを有する可動部材を具備
    して構成されており、かつ、 この可動部材は、上記一端部が上記原稿と接触しないと
    きには上記他端部が上記光源から上記透明カバーに向か
    って進行する光を遮る一方、上記一端部が上記原稿と接
    触するときには上記他端部が上記光を遮らない位置に退
    避するように設けられている、請求項1に記載の画像読
    み取りヘッド。
  4. 【請求項4】 上記原稿検知手段は、上記原稿の移送経
    路において上記原稿に接触させるための一端部と上記透
    明カバーから上記複数の受光素子に到る光路に配置させ
    るための他端部とを有する可動部材を具備して構成され
    ており、かつ、 この可動部材は、上記一端部が上記原稿と接触しないと
    きには上記他端部が上記透明カバーから上記複数の受光
    素子の方向に進行する光を遮る一方、上記一端部が上記
    原稿と接触するときには上記他端部が上記光を遮らない
    位置に退避するように設けられている、請求項1に記載
    の画像読み取りヘッド。
  5. 【請求項5】 複数の印字用素子をさらに具備してお
    り、原稿画像の読み取りと上記複数の印字用素子による
    記録紙への画像データの印字出力とが可能な画像読み書
    き一体ヘッドとして構成されている、請求項1ないし4
    のいずれかに記載の画像読み取りヘッド。
  6. 【請求項6】 上記複数の印字用素子の表面上またはそ
    の近傍に記録紙が存在するか否かを検知するための記録
    紙検知手段をさらに具備している、請求項5に記載の画
    像読み取りヘッド。
  7. 【請求項7】 上記記録紙検知手段は、記録紙の移送経
    路において上記記録紙に接触させるための一端部と上記
    透明カバーから画像読み取り用の複数の受光素子に到る
    光路に配置させるための他端部とを有する可動部材を具
    備して構成されており、かつ、 この可動部材は、上記一端部が記録紙に接触するか否か
    によって上記他端部が上記透明カバーから上記複数の受
    光素子の方向に進行する光を遮る位置と遮らない位置と
    に移動するように設けられている、請求項6に記載の画
    像読み取りヘッド。
  8. 【請求項8】 複数の印字用素子を搭載した基板を有す
    るプリントヘッドであって、 上記複数の印字用素子の表面上またはその近傍に記録紙
    が存在するか否かを検知するための記録紙検知手段を具
    備していることを特徴とする、プリントヘッド。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし7のいずれかに記載の画
    像読み取りヘッド、または請求項8に記載のプリントヘ
    ッドを具備していることを特徴とする、画像処理装置。
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