JP2001084435A - 両替機の不正両替防止装置及び両替機 - Google Patents

両替機の不正両替防止装置及び両替機

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JP2001084435A
JP2001084435A JP25806999A JP25806999A JP2001084435A JP 2001084435 A JP2001084435 A JP 2001084435A JP 25806999 A JP25806999 A JP 25806999A JP 25806999 A JP25806999 A JP 25806999A JP 2001084435 A JP2001084435 A JP 2001084435A
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alarm
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Keiji Azuma
啓二 東
Koji Ishimura
浩二 石村
Shigeo Tozaki
茂雄 戸崎
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Namco Ltd
Original Assignee
Namco Ltd
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 貨幣の識別機能を複雑なものにしなくても、
不正両替行為を充分に防止できる両替機の不正両替防止
装置を提供する。 【解決手段】 投入された貨幣C1,C2,C3を識別
して、両替を開始する両替機Aの不正両替防止装置にお
いて、所定時間内に所定回数以上の両替がなされる異常
な両替行為を検知して、警報信号等を出す異常両替検知
手段30を有している。監視者の目を避けるため、通常
では考えられない短い時間の間に多量の両替を行おうと
する異常な両替行為を検知して、その後の不正両替等を
防止するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、紙幣や硬貨とい
った貨幣を他の貨幣や遊戯用メダル等と交換する両替機
の不正両替防止装置及びこれを有する両替機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】両替機には、例えば1000円札を投入
して、これを100円硬貨や500円硬貨に両替した
り、100円硬貨や500円硬貨を投入して、これを所
定枚数の遊戯用メダルに交換するもの等がある。このよ
うな両替機では、投入された紙幣や硬貨の識別をした
後、所定の両替がなされるが、偽造貨幣や変造貨幣等を
排除するために、貨幣の識別には、かなり複雑で手の込
んだ貨幣識別装置、すなわち、不正両替防止装置が用い
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、両替機
を不正使用して、不当な利益を得ようとする者も、前記
不正両替防止装置に対抗すべく、貨幣の偽造や変造等に
手を尽くしているのが現状であり、両替機のメーカーで
も、両替機の不正使用者に対抗すべく、不正両替防止装
置を種々に改良していく必要がある。このため、不正両
替防止装置の貨幣識別機能がますます複雑なものとな
り、これを組み込んだ両替機が高価なものになってしま
うという問題があった。
【0004】この発明は、以上の点に鑑み、貨幣の識別
機能を複雑なものにしなくても、不正両替を充分に防止
できる両替機の不正両替防止装置及びこれを有する両替
機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、投入された貨幣を識別して、両替を開始する
両替機の不正両替防止装置において、所定時間内に所定
回数以上の両替がなされる異常な両替行為を検知して、
少なくとも警報信号及び両替阻止信号の何れか一方を発
する異常両替検知手段を有していることである。
【0006】この発明では、両替者の行動パターンから
通常の両替行為では見られない異常な両替行為を検知し
て、不正な両替を防止するようにしている。例えば両替
機が備えられた店内で、偽造貨幣や変造貨幣等を使用し
た不正な両替を行う場合、不正両替者は、係員の目を避
けるため、通常では考えられない短い時間の間に多量の
両替を行おうとする。この発明では、このような異常な
両替行為に着目し、短い所定時間内に、多量の(所定回
数以上)の両替がなされた場合には、これを不正両替行
為と見なして、警報信号、両替阻止信号、又は警報信号
及び両替阻止信号を発し、この不正両替行為を早期に発
見して、その後の不正両替を防止している。
【0007】ここで、異常な両替行為と通常な両替行為
とをどこで区別するかが問題となるが、この区別は両替
機利用の経験則に基づいてなされる。すなわち、一人の
両替者が多量の両替をすることは、特別な場合(第3者
が正規の貨幣を使用して釣り銭等を確保するための業務
両替をする場合)以外にはあり得ず、また、多数のもの
が一台の両替機を利用しようとしている場合でも、複数
の両替者が次々に両替する時間は、一人の両替者が多量
の両替をする時間に比べて、充分に長い。したがって、
短い所定時間内に、多量の(所定回数以上)の両替を行
う行為は、不正両替行為と見なし得るのである。この場
合、「所定時間」と「所定回数」とは両替機利用の態様
を詳細に検討して定める。もちろん、この発明では、偽
造や変造貨幣等を用いた不正な両替だけでなく、正規の
貨幣を用いた第3者による業務両替も防止できる。
【0008】なお、両替機には、貨幣を他の貨幣に両替
するものに限らず、貨幣を貨幣以外のもの、例えば、遊
戯用メダル等に交換するものをも含む。
【0009】この発明の請求項2記載の発明は、請求項
1記載の発明の場合において、所定時間は、両替から次
の両替までの両替間経過時間に関して定められる設定時
間を(所定回数−1)倍したものであることである。
【0010】この発明では、両替から次の両替までの両
替間経過時間が設定時間以内となる両替を連続して所定
回数だけ行えば、異常な両替行為として検知する。設定
時間は、不正な両替者が次々と両替を行っていく両替間
の時間間隔のうちで、最大のものを言い、経験的に定め
られる。
【0011】この発明の請求項3記載の発明は、請求項
1又は2記載の発明の場合において、異常両替検知手段
は、同一種類の貨幣によりなされる異常な両替行為を検
知することである。
【0012】この発明では、偽造貨幣や変造貨幣等を用
いた同一種類の貨幣に対する不正両替が多いことに着目
し、特に、同一種類の貨幣を用いた場合に生じる異常な
両替行為を検知して、不正両替の検知率を上げるように
した。
【0013】この発明の請求項4記載の発明は、請求項
1乃至3の何れかに記載の発明の場合において、警報信
号を受けて作動する警報手段として、少なくとも、警報
ランプ点灯装置、警報音発生装置、及び遠隔警報装置の
何れか一つを有していることである。
【0014】この発明の警報ランプ点灯装置と警報音発
生装置とは、不正両替者を周囲の者に知らせて、その後
の不正両替を防止する働きがあり、遠隔警報装置は、不
正両替者を関係者のみに知らせて、その後の不正両替を
防止する働きがある。
【0015】この発明の請求項5記載の発明は、請求項
1乃至4の何れかに記載の発明の場合において、両替阻
止信号を受けて作動する両替阻止手段として、少なくと
も、貨幣の投入口を塞ぐ投入口閉鎖手段及び両替せずに
貨幣の返却を行う貨幣返却手段の何れか一つを有してい
ることである。
【0016】この発明では、貨幣の投入口を閉鎖した
り、投入貨幣を返却して、その後の不正両替行為を阻止
するようにしている。不正両替によって生じる損害を最
小限に抑えることができる。特に貨幣返却手段はどの両
替機にも備えられているので、これによる両替阻止は容
易である。
【0017】この発明の請求項6記載の発明は、投入さ
れた貨幣を識別して、両替を開始する両替機において、
所定時間内に所定回数以上の両替がなされる異常な両替
行為を検知して、少なくとも警報信号及び両替阻止信号
の何れか一方を発する異常両替検知手段を備えた不正両
替防止装置を有していることである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照しつつ説明する。図1はこの発明の一実施の形
態に係る両替機の主要な構成を示しており、図2はこの
両替機の外観を示している。
【0019】両替機Aは、例えばゲームセンター内に設
置されているものであり、図1や図2で示されるよう
に、ケーシング1の前扉1a前面に、1000円紙幣C
1用の紙幣投入部2と、100円及び500円硬貨C
2,C3用の硬貨投入部3と、硬貨返却部4と、投入金
額表示部5と、4つの両替選択ボタン6と、両替された
硬貨C2,C3や遊戯用メダルMの受取部7と、警報音
発生装置8とが設けられ、ケーシング1の上面に警報ラ
ンプ点灯装置9が設けられている。ここで、両替選択ボ
タン6のうち、6Aは1000円紙幣C1を2枚の50
0円硬貨C3に両替するボタン、6Bは1000円紙幣
C1を10枚の100円硬貨C2に両替するボタン、6
Cは500円硬貨C3を5枚の100円硬貨C2に両替
するボタン、6Dは100円及び500円硬貨C2,C
3を遊戯用メダルMと交換するボタンである。なお、遊
戯用メダルMは、例えば、100円で2枚、500円で
10枚が払い出される。
【0020】両替機Aのケーシング1内には、図2で示
されるように、紙幣(1000円紙幣C1)の識別と硬
貨(100円及び500円硬貨C2,C3)の識別とを
行うとともに、両替時の制御を行う識別制御装置10
と、投入された紙幣を貯える紙幣金庫11及び硬貨金庫
12と、両替用の硬貨C2,C3や遊戯用メダルMを払
い出し用に貯える、100円硬貨収納部13、500円
硬貨収納部14、及びメダル収納部15と、不正両替検
知部16とが設けられている。また、両替機Aのケーシ
ング1の外方には遠隔警報装置17が設けられている。
紙幣投入部2には、投入口2a近傍に、これを塞ぐ投入
口閉鎖手段18と1000円紙幣C1の移動を行うロー
ラ装置19とが設けられており、硬貨投入部3には、投
入口3a近傍に、これを塞ぐ投入口閉鎖手段20が設け
られている。
【0021】なお、不正両替検知部16と、両替阻止手
段としての投入口閉鎖手段18,20と、警報手段とし
ての、警報音発生装置8、警報ランプ点灯装置9及び遠
隔警報装置17とで不正両替防止装置が形成される。
【0022】紙幣投入部2と硬貨投入部3の投入口2
a,3aは、それぞれ、識別制御装置10内の通路を介
して、紙幣金庫11と硬貨金庫12とにつながってい
る。また、硬貨金庫12の入口部には、硬貨C2,C3
を硬貨金庫12に導くか、又は、ダクト21を介して、
硬貨返却部4に導くかを決定する揺動弁22が設けられ
ている。さらに、各収納部13,14,15の下方に
は、硬貨C2,C3や遊戯用メダルMを受取部7に導く
ダクト23が設けられている。そして、投入金額表示部
5、両替選択ボタン6、各収納部13,14,15と、
識別制御装置10とは信号線W1,W2,W3,W4,
W5を介して電気的に接続されている。なお、信号線W
2は両替選択ボタン6の数だけ設けられている。
【0023】この両替機Aでは、両替者が硬貨投入部3
から、例えば500円硬貨C3を入れると、識別制御装
置10が、硬貨のサイズ、重さ、材質等から、これを5
00円硬貨C3と判断して、投入金額表示部5にその旨
を表示する。つぎに、両替者が、例えば両替選択ボタン
6Cを押すと、識別制御装置10から信号線W3を介し
て100円硬貨収納部13に両替信号Rが送られ、この
100円硬貨収納部13から、ダクト23を介して、5
枚の100円硬貨C2が受取部7に払い出されるととも
に、投入した500円硬貨C3は、揺動弁22を介して
硬貨金庫12に納められる。なお、投入した500円硬
貨が不良又は不正なものであれば、識別制御装置10が
これを判断し、揺動弁22を介して、この500円硬貨
C3を硬貨返却部4に返却する。
【0024】また、両替者が紙幣投入部2から1000
円紙幣C1を入れると、ローラ装置19がこの紙幣C1
を内部に送り込み、識別制御装置10が紙幣の光透過度
やインク材質等からこれを1000円紙幣C1と判断し
て、投入金額表示部5にその旨を表示する。つぎに、両
替者が、例えば両替選択ボタン6Aを押すと、信号線W
4を介して両替信号Rが500円硬貨収納部14に送ら
れ、2枚の500円硬貨C3が受取部7に払い出される
とともに、投入した1000円紙幣C1が紙幣金庫11
に納められる。また、識別制御装置10が投入した紙幣
を1000円紙幣C1と認識しない場合には、この紙幣
はローラ装置19を介して紙幣投入部2の入口近傍に戻
される。
【0025】つぎに、不正両替防止装置について、詳細
に説明する。この不正両替防止装置は、短い所定時間内
に多量(所定回数以上)の両替がなされる異常な両替状
態を早期に検知して、両替者に警報等を発するととも
に、その後の両替の阻止を図るものである。この場合、
異常な両替状態と正常な両替状態とをどこで区別するか
が重要となるが、この区別は、両替機利用の経験則に基
づいてなされる。すなわち、一人の両替者が一度に多量
(例えば5〜6回)の両替を行うことは特別な場合(第
3者が正規の貨幣を使用して、釣り銭等を確保するため
に行う業務上の両替)以外はあり得ない。また、多数の
者が一台の両替機を利用する場合でも、複数の両替者が
順次両替していく時間の合計は、一人の両替者が多量の
両替をする時間に比べて、遥かに長くかかるとともに、
一台の両替機Aに対して、多数の者が両替に殺到するこ
とも、一般的には、生じ得ない。
【0026】一方、両替機Aに対し偽造又は変造した貨
幣や、不適切な外国の貨幣等を使用して、不当な利益を
上げる不正行為は、例えば、巡回する係員の目を盗ん
で、短時間の内に多量の両替を行うことによってなされ
る。したがって、短い所定の時間内に多量(所定回数以
上)の両替をなす異常な両替行為は、不当な利益を上げ
る不正な両替又は第3者による業務両替でしか生じ得
ず、かかる行為を生じさせる者を不正両替者と見なして
も不都合はない。
【0027】なお、業務両替は、法的には不正な行為と
はならないが、このことにより、両替機の所有者(例え
ば、ゲームセンター等)に不利益を与えるため、これを
不正な行為と見なしても不都合はない。また、異常な両
替行為を検知するための、「所定時間」と「所定回数」
の決定には、実際の両替機利用の態様を詳細に検討する
必要があるが、ここでは、両替間経過時間が例えば20
秒以内となる両替が連続して5回以上行われれば、異常
な両替行為が行われているとした。すなわち「所定の時
間」は、20×(5−1)=80秒であり、「所定の回
数」は5回である。
【0028】不正両替検知部16は、異常な両替行為を
検知して、警報信号や両替阻止信号を発するものであ
り、図1で示されるように、信号線W6を介して、両替
信号Rが入力されるように、識別制御装置10と接続さ
れている。また、不正両替検知部16は、信号線W7,
W8を介して、投入口閉鎖手段18,20と接続され、
これらに両替阻止信号が送れるようになっているととも
に、信号線W9,W10,W11を介して、警報音発生
装置8、警報ランプ点灯装置9、遠隔警報装置17と接
続され、これらに警報信号が送れるようになっている。
【0029】この不正両替検知部16は、中央処理ユニ
ットとしてのCPU30と、異常な両替行為を検知する
ためのプログラムが記憶されたROM31と、CPU3
0の作業用のメモリとして利用されるRAM32と、識
別制御装置10から発せられる両替信号Rに基づいて両
替間経過時間を計測するタイマ33とを有している。C
PU30は、ROM31に記憶されたプログラムに従っ
て、タイマ33からの信号を処理することにより、異常
な両替行為を検知するとともに、検知に基づいて警報信
号及び両替阻止信号を発する異常両替検知手段としての
機能を有している。なお、不正両替検知部16には、異
常な両替行為を検知するための、「所定時間」と「所定
回数」の入力部(図示せず)が設けられている。
【0030】警報音発生装置8は、警報信号を受けて一
定の警報音を発するものであり、警報ランプ点灯装置9
は、警報信号を受けて、赤色ランプ9aを回転させつつ
点灯させるものである。また、遠隔警報装置17は、例
えば係員の詰め所に設置されており、警報信号を受け
て、警報ランプを点灯させるとともに、警報ブザーを鳴
らすものである。また、投入口閉鎖手段18,20は、
両替防止信号を受けて、紙幣投入部2と硬貨投入部3と
の投入口2a,3aとを塞ぎ、その後の両替ができない
ようにするためのものである。なお、これらの機器の作
動解除は、不正両替検知部16に設けられた不図示のリ
セットボタンを押すことによりなされる。
【0031】つぎに、不正両替検知部16における制御
の手順を、図4で示されるフローチャートと図3の
(a)で示される両替信号Rの具体例を参照しつつ説明
する。
【0032】まず、システム初期化がなされた(ステッ
プS10)後、両替機Aを作動させる時間(営業時間)
が終了していないか否かが判断され(ステップS1
1)、つづいて、両替信号Rが発せられたか否かが判断
される(ステップS12)。そして、1回目の両替信号
R1が発せられると、Nを1とする(ステップS13)
とともに、タイマ33をリセットしてスタートさせる
(ステップS14)。つづいて、タイマ33が所定時間
(20秒)を計測する間に、つぎの両替信号R2が発せ
られるか否かが判断され(ステップS15)、発せられ
れば、N=1+1=2として(ステップS16)、Nが
5か否かが判断される(ステップS17)。Nが5でな
ければ、ステップ14に戻され、再びタイマ33がリセ
ットしてスタートされ(ステップS14)、つぎの両替
信号R3がタイマ33のスタートから20秒以内に発せ
られるか否かが判断される。この場合、両替信号R3は
60秒後に発せられるため、ステップS10に戻され、
再びシステムの初期化から始められる。
【0033】つぎに、両替信号R3からR7までは、両
替間経過時間がすべて20秒以内となる信号なので、ス
テップS14からステップS17までが繰り返されて、
Nが5となり、両替間経過時間が20秒以内の両替が連
続して5回なされたこととなり、異常な両替行為がなさ
れたとして、警報信号と両替阻止信号とが発せられる
(ステップS18)。このことにより、警報音発生装置
8及び警報ランプ点灯装置9が作動して、両替機Aから
警報音が発せられるとともに、両替機Aの赤色ランプ9
aが回転しつつ点灯する。また、係員詰所の遠隔警報装
置17も作動して、係員に異常な両替行為がなされてい
ることを知らせるとともに、投入口閉鎖手段18,20
が作動して、以降の両替が禁止される。そして、係員が
両替機Aに急行し、両替者に事情を聞くこととなる。
【0034】以上のように、この不正両替防止装置で
は、短い所定の時間(この場合80秒)内に多量(この
場合5回以上)の両替を行う異常な両替行為(不正両
替)を早期に検知して、警報を発するとともに、その後
の両替を阻止するようにしているため、異常な両替行為
が継続して進行してしまうことがなく、損害が大きくな
るのを防止できるとともに、異常な両替行為を引き起こ
した両替者に、精神的、肉体的なダメージを与えること
ができ、以降このような不正な両替が発生するのを有効
に防止できる。
【0035】特に、この不正両替防止装置では、高コス
トな貨幣識別装置の精度を上げなくてすむため、コスト
も充分に抑えることができるとともに、両替者の行動パ
ターンから不正な両替を検知するようにしているため、
従来のものとは不正防止の観点が異なり、不正両替者に
与えるインパクトも大きい。
【0036】また、この不正両替防止装置は、何らかの
形で両替信号Rが発せられる両替機であればどのような
ものにも使用できるため、既存の古い両替機への設置も
容易になすことができる。この場合、貨幣識別装置を改
造したり取り替えたりする必要がないため、コストも低
く抑えることができる。もちろん、貨幣識別装置内に、
CPU、ROM、RAM等を有している両替機では、R
OMの交換によって(タイマも必要となるが、後述のよ
うにソフト的な処理を行えば、特別なタイマは不要とな
る)貨幣識別装置に不正両替検知部16の機能を持たせ
ることも可能となる。
【0037】なお、異常な両替行為によってなされる不
正な両替は、同一種類、例えば1000円紙幣C1のみ
とか、500円硬貨C3のみを用いる場合に多発してい
るので、異常な両替行為が同一種類の貨幣の使用によっ
て生じる場合のみを検知して、警報等を発するようにし
てもよい。
【0038】また、警報音発生装置8や警報ランプ点灯
装置9を作動させると、周りのプレーヤ等が驚く可能性
が高く、店内を混乱させる場合もあるので、投入口閉鎖
手段18,20と遠隔警報装置17のみを作動させて、
係員が両替機Aに急行するようにしてもよい。もちろ
ん、一定時間だけ、投入口閉鎖手段18,20を作動さ
せるようにしてもよい。
【0039】さらに、不正両替検知部16のタイマ33
(ハード)は、CPU30のクロックを利用したソフト
的な処理を行うことにより省略できる。
【0040】また、両替阻止手段として、識別制御装置
10により貨幣返却手段として動作されるローラ装置1
9や揺動弁22を用い、不正両替検知部16からの両替
阻止信号を識別制御装置10に送って、異常(不正)な
両替がなされている場合に、ローラ装置19と揺動弁2
2とを介して、投入された貨幣、すなわち、紙幣C1や
硬貨C2,C3を両替えせずに返却するようにしてもよ
い。このような貨幣返却手段は、ほとんど全ての両替機
Aに備えられているため、これを両替阻止手段として用
いることにより、不正両替防止装置の低コスト化を図る
ことができる。もちろん、この貨幣返却手段と投入口閉
鎖手段18,20の両方を用い、安全性を高めるように
してもよい。
【0041】ところで、前述のような異常両替検知手段
による検知では、図3の(b)で示されるように、両替
信号R間に要する時間(両替間経過時間)が20秒の場
合、両替信号R1からR5間で、最大80秒の時間がか
かり、異常な両替行為が正常な両替行為に近づいてき
て、好ましくない場合もあるとともに、図3の(c)で
示されるように、両替信号R1からR5まで56秒しか
かかっていないのに、異常な両替行為を検知できない場
合もある。
【0042】そこで、図5で示されるように、例えばタ
イマ33を60秒間作動させ、この間に両替信号Rが5
回発せられるか否かで、異常な両替行為を検知するよう
にしてもよい。図7はこの場合の、不正両替検知部16
における制御の手順を示している。図7において、ステ
ップS20からステップS23までは、図4で示される
場合と同様となるが、ステップS23の後、タイマ33
をリセットしてスタートさせ(ステップS24)、その
後両替信号Rがあるか否かを判断して(ステップS2
5)、両替信号があれば、N=1+1=2として(ステ
ップS26)、Nが5か否かを判断し(ステップS2
7)、Nが5でなければ、ステップS25に戻す。ま
た、ステップS25で両替信号Rがなければ、タイマ3
3にて所定時間(60秒)が計測されたか否かが判断さ
れ(ステップS28)、計測されておれば、ステップS
20に戻されるとともに、計測されていなければ、ステ
ップS25に戻される。また、ステップS27でNが5
に達しておれば、警報信号と両替阻止信号とを発する
(ステップS29)。
【0043】ところが、図7で示されるような異常両替
検知手段による検知では、図5の両替信号R3からR7
までが60秒以内であるにもかかわらず、これを検知で
きないという不都合が生じる。そこで、図6で示される
ように、タイマ33として、第1タイマから第4タイマ
までの4つのタイマを用い、第1タイマを第1番目、第
5番目・・の両替信号があれば60秒だけ作動させ、第
2タイマを第2番目、第6番目・・の両替信号があれば
60秒だけ作動させ、第3タイマを第3番目、第7番目
・・の両替信号があれば60秒だけ作動させ、第4タイ
マを第4番目、第8番目・・の両替信号があれば60秒
だけ作動させるようにして、第3タイマのように重複し
て作動するようになる場合には、60秒内に5つの両替
信号Rが発せられたこととなるため、この状態を検知す
るようにしてもよい。
【0044】図8はこの場合の不正両替検知部16にお
ける制御の手順を示している。この場合、Nを両替信号
Rの順番を示す自然数とすると、第1タイマはN+3が
4の倍数のとき作動され、第2タイマはN+2が4の倍
数のとき作動され、第3タイマはN+1が4の倍数のと
きに作動され、第4タイマはNが4の倍数のときに作動
される。
【0045】したがって、図8において、両替機Aが両
替できる状態になると、N=0とし(ステップS3
0)、その後、両替信号Rが発せられるか否かを判断す
る(ステップS31)。両替信号Rが発せられると、N
=0+1=1として(ステップS32)、N+3=4が
4の倍数か否かを判断し(ステップS33)、4の倍数
なら第1タイマが作動中か否かを判断する(ステップS
34)。そして、第1タイマが作動していなければ、第
1タイマを60秒だけ作動させ(ステップS35)、ス
テップS31に戻す。つぎに両替信号Rが発せられれ
ば、N=1+1=2として(ステップS32)、ステッ
プS33、S36、S37を経由して、第2タイマを作
動させた(ステップS38)後、ステップS31に戻
し、同様に次の両替信号Rが発せられれば、N=2+1
=3として(ステップS32)、ステップS33、S3
6、S39、S40を経由して、第3タイマを作動させ
る(ステップS41)。
【0046】また、つぎに両替信号Rが発せられれば、
N=3+1=4として、ステップS33、36、39、
42を経由して、第4タイマを作動させる(ステップS
42)。その後、上記のようなタイマの作動を繰り返
し、例えば、両替信号R6が発せられ、N=6+1=7
とした(ステップS32)ときに、ステップS40にて
第3タイマが作動中であれば、60秒以内に5回の両替
信号Rが発せられたこととなるため、警報信号や両替阻
止信号が発せられる(ステップS44)。
【0047】
【発明の効果】この発明は、以下に記載されるような効
果を奏する。
【0048】この発明の請求項1、2及び6記載の発明
によれば、貨幣の識別機能を複雑なものにしなくても、
不正両替を充分に防止できる。
【0049】この発明の請求項3記載の発明によれば、
誤検知を減らして、不正両替行為の検知率を上げること
ができる。
【0050】この発明の請求項4記載の発明によれば、
警報信号によって不正両替行為を行っているものを特定
することができ、不正両替行為の再発を防止できる。な
お、警報信号によって作動させる警報手段は、両替機の
設置場所の状況等によって、好ましいものを選択すれば
よい。
【0051】この発明の請求項5記載の発明によれば、
両替阻止手段によって、異常な両替行為検知後の不正両
替行為を確実に阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る両替機の主要な
構成と制御信号の伝達経路を示すブロック図である。
【図2】両替機の外観を示す斜視図である。
【図3】両替間の経過時間を示す図であり、(a)はR
3からR7までの両替信号によって異常な両替行為が検
知された例を示しており、(b)は異常な両替行為とし
て検知される場合の両替間経過時間の合計が最大となる
時間を示しており、(c)は両替間経過時間の合計が6
0秒以内であっても、異常な両替行為として検知されな
い場合を示している。
【図4】不正両替防止装置の制御の手順を示すフローチ
ャートである。
【図5】第2の異常両替検知手段によって異常な両替行
為を検知しようとしている状況の説明図である。
【図6】第3の異常両替検知手段によって異常な両替行
為を検知しようとしている状況の説明図である。
【図7】第2の異常両替検知手段を用いた場合の不正両
替防止装置の制御の手順を示すフローチャートである。
【図8】第3の異常両替検知手段を用いた場合の不正両
替防止装置の制御の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
8 警報音発生装置 9 警報ランプ点灯装置 17 遠隔警報装置 18,20 投入口閉鎖手段 30 CPU(異常両替検知手段) A 両替機 C1 1000円紙幣(貨幣) C2 100円硬貨(貨幣) C3 500円硬貨(貨幣)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G07D 9/00 403 G07D 9/00 403D 461 461Z G07F 1/02 104 G07F 1/02 104 9/02 105 9/02 105 (72)発明者 戸崎 茂雄 東京都大田区多摩川2丁目8番5号 株式 会社ナムコ内 Fターム(参考) 3E001 AA05 AB03 BA01 BA02 CA03 EA04 EB16 FA02 FA07 FA09 FA61 FA65 3E040 AA01 AA08 BA20 CB04 DA04 FA05 FA10 FB17 FJ05 FJ09 FL04 3E044 AA06 AA20 BA01 BA02 CA01 CA09 DA02 DA03 DA10 DB11 DB12 DD02 DE01 DE02 EA04 EA20 EB08 EB09 FA01 FA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入された貨幣を識別して、両替を開始
    する両替機の不正両替防止装置において、所定時間内に
    所定回数以上の両替がなされる異常な両替行為を検知し
    て、少なくとも警報信号及び両替阻止信号の何れか一方
    を発する異常両替検知手段を有していることを特徴とす
    る両替機の不正両替防止装置。
  2. 【請求項2】 前記所定時間は、両替から次の両替まで
    の両替間経過時間に関して定められる設定時間を(前記
    所定回数−1)倍したものであることを特徴とする請求
    項1記載の両替機の不正両替防止装置。
  3. 【請求項3】 前記異常両替検知手段は、同一種類の貨
    幣によりなされる前記異常な両替行為を検知することを
    特徴とする請求項1又は2記載の両替機の不正両替防止
    装置。
  4. 【請求項4】 前記警報信号を受けて作動する警報手段
    として、少なくとも、警報ランプ点灯装置、警報音発生
    装置、及び遠隔警報装置の何れか一つを有していること
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の両替機の
    不正両替防止装置。
  5. 【請求項5】 前記両替阻止信号を受けて作動する両替
    阻止手段として、少なくとも、貨幣の投入口を塞ぐ投入
    口閉鎖手段及び両替せずに貨幣の返却を行う貨幣返却手
    段の何れか一つを有していることを特徴とする請求項1
    乃至4の何れかに記載の両替機の不正両替防止装置。
  6. 【請求項6】 投入された貨幣を識別して、両替を開始
    する両替機において、所定時間内に所定回数以上の両替
    がなされる異常な両替行為を検知して、少なくとも警報
    信号及び両替阻止信号の何れか一方を発する異常両替検
    知手段を備えた不正両替防止装置を有していることを特
    徴とする両替機。
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