JP3913124B2 - 遊技用記録媒体処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体の発行や、該遊技用記録媒体の記録情報から特定される遊技用価値の大きさに対して価値加算をするための処理を行う遊技用記録媒体処理装置に係り、特に複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線の配線異常を検出可能な遊技用記録媒体処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさ(例えばプリペイド度数)を特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体(例えばプリペイドカード)の発行を行う遊技用記録媒体処理装置として、例えば遊技場内の所定箇所(例えば遊技島の端部)に設けられるカード発行装置や、遊技機(例えばパチンコ機)に対応して設けられるプリペイドカード発行機能付きカードユニット等が知られている。この遊技用記録媒体処理装置は、複数金種の貨幣(例えば千円紙幣,二千円紙幣,五千円紙幣,及び一万円紙幣)を識別する貨幣識別手段と、該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線を通じて貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段を備えており、該貨幣額送信手段から送信された貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を発行する遊技用記録媒体発行処理が行われていた。
【0003】
また最近では、前記遊技用記録媒体の記録情報から特定される遊技用価値の大きさに対して価値加算(いわゆる追加入金)するための処理を行う遊技用記録媒体処理装置として、例えば遊技場内の所定箇所(例えば遊技島の端部)に設けられる追加入金機能付きカード発行装置や、遊技機(例えばパチンコ機)に対応して設けられる追加入金機能付きカードユニット等が知られている。この遊技用記録媒体処理装置も、前記貨幣識別手段,貨幣額送信線,及び貨幣額送信手段を備えており、該貨幣額送信手段から送信された貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体の記録情報から特定される遊技用価値の大きさに対して加算するための価値加算処理が行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、それらの遊技用記録媒体処理装置において貨幣額送信線が組み替えられると、例えば貨幣識別手段にて千円が識別されたにも拘わらず該組み替えられた貨幣額送信線を通じて一万円の貨幣額を示す信号が送信されたりするため、該貨幣額送信線の組み替えを狙った不正が行われる可能性がある
【0005】
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、その目的は、複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線の不正配線等の配線異常を検出可能な遊技用記録媒体処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。
【0007】
まず請求項1に係る発明は、複数金種の貨幣を識別する貨幣識別手段と、該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段と、前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体の発行を行う遊技用記録媒体発行手段と、を備える遊技用記録媒体処理装置であって、当該遊技用記録媒体処理装置が設けられる遊技場の営業中に、前記貨幣額送信手段に対して前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を送信すると共に、該判定実施信号に応じて前記貨幣額送信手段から送信されてくる応答信号の受信に基づいて前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施して、該配線異常の有無を検出する配線異常検出手段をさらに備え、該配線異常検出手段は、前記配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。
【0008】
また請求項2に係る発明は、複数金種の貨幣を識別する貨幣識別手段と、該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段と、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を受け付ける遊技用記録媒体受付手段と、前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体受付手段にて受け付けた遊技用記録媒体の記録情報から特定される遊技用価値の大きさに対して加算するための処理を行う価値加算手段と、を備える遊技用記録媒体処理装置であって、当該遊技用記録媒体処理装置が設けられる遊技場の営業中に、前記貨幣額送信手段に対して前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を送信すると共に、該判定実施信号に応じて前記貨幣額送信手段から送信されてくる応答信号の受信に基づいて前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施して、該配線異常の有無を検出する配線異常検出手段をさらに備え、該配線異常検出手段は、前記配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。
【0009】
また請求項3に係る発明は、複数金種の貨幣を識別する貨幣識別手段と、該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段と、前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体の発行を行う遊技用記録媒体発行手段と、を備える遊技用記録媒体処理装置であって、前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を前記貨幣額送信手段に対して送信する配線異常検出手段をさらに備え、前記貨幣額送信手段は、該配線異常検出手段から送信された判定実施信号に応じて各貨幣額送信線より順に応答信号を送信し、前記配線異常検出手段は、各貨幣額送信線より順に送信される前記応答信号の正規の受信順序を記憶しており、該各貨幣額送信線より順に送信されてくる前記応答信号の受信に基づいて前記配線異常判定を実施して、該応答信号の受信順序と前記正規の受信順序とが異なる場合に配線異常と検出し、該配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。また請求項4に係る発明は、複数金種の貨幣を識別する貨幣識別手段と、該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段と、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を受け付ける遊技用記録媒体受付手段と、前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体受付手段にて受け付けた遊技用記録媒体の記録情報から特定される遊技用価値の大きさに対して加算するための処理を行う価値加算手段と、を備える遊技用記録媒体処理装置であって、前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を前記貨幣額送信手段に対して送信する配線異常検出手段をさらに備え、前記貨幣額送信手段は、該配線異常検出手段から送信された判定実施信号に応じて各貨幣額送信線より順に応答信号を送信し、前記配線異常検出手段は、各貨幣額送信線より順に送信される前記応答信号の正規の受信順序を記憶しており、該各貨幣額送信線より順に送信されてくる前記応答信号の受信に基づいて前記配線異常判定を実施して、該応答信号の受信順序と前記正規の受信順序とが異なる場合に配線異常と検出し、該配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。
【0010】
また請求項に係る発明は、複数金種の貨幣を識別する貨幣識別手段と、該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段と、前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体の発行を行う遊技用記録媒体発行手段と、を備える遊技用記録媒体処理装置であって、前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を前記貨幣額送信手段に対して送信する配線異常検出手段をさらに備え、前記貨幣額送信手段は、該配線異常検出手段から送信された判定実施信号に応じて各貨幣額送信線より順に、かつ所定時間間隔で応答信号を送信し、前記配線異常検出手段は、各貨幣額送信線より順に送信されてくる前記応答信号の受信に基づいて前記配線異常判定を実施して、同時期に複数の応答信号を受信した場合に配線異常と検出し、該配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。また請求項6に係る発明は、複数金種の貨幣を識別する貨幣識別手段と、該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段と、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を受け付ける遊技用記録媒体受付手段と、前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体受付手段にて受け付けた遊技用記録媒体の記録情報から特定される遊技用価値の大きさに対して加算するための処理を行う価値加算手段と、を備える遊技用記録媒体処理装置であって、前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を前記貨幣額送信手段に対して送信する配線異常検出手段をさらに備え、前記貨幣額送信手段は、該配線異常検出手段から送信された判定実施信号に応じて各貨幣額送信線より順に、かつ所定時間間隔で応答信号を送信し、前記配線異常検出手段は、各貨幣額送信線より順に送信されてくる前記応答信号の受信に基づいて前記配線異常判定を実施して、同時期に複数の応答信号を受信した場合に配線異常と検出し、該配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。
【0011】
また請求項に係る発明は、複数金種の貨幣を識別する貨幣識別手段と、該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段と、前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体の発行を行う遊技用記録媒体発行手段と、を備える遊技用記録媒体処理装置であって、前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を前記貨幣額送信手段に対して送信する配線異常検出手段をさらに備え、前記貨幣額送信手段は、該配線異常検出手段から送信された判定実施信号に応じて各貨幣額送信線より順に、かつ所定時間間隔で応答信号を送信し、前記配線異常検出手段は、各貨幣額送信線より順に送信されてくる前記応答信号の受信に基づいて前記配線異常判定を実施して、該応答信号の受信間隔が許容時間内であるか否かの確認を行い、該応答信号の受信間隔が許容時間内でない場合に配線異常と検出し、該配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。また請求項8に係る発明は、複数金種の貨幣を識別する貨幣識別手段と、該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段と、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を受け付ける遊技用記録媒体受付手段と、前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体受付手段にて受け付けた遊技用記録媒体の記録情報から特定される遊技用価値の大きさに対して加算するための処理を行う価値加算手段と、を備える遊技用記録媒体処理装置であって、前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を前記貨幣額送信手段に対して送信する配線異常検出手段をさらに備え、前記貨幣額送信手段は、該配線異常検出手段から送信された判定実施信号に応じて各貨幣額送信線より順に、かつ所定時間間隔で応答信号を送信し、前記配線異常検出手段は、各貨幣額送信線より順に送信されてくる前記応答信号の受信に基づいて前記配線異常判定を実施して、該応答信号の受信間隔が許容時間内であるか否かの確認を行い、該応答信号の受信間隔が許容時間内でない場合に配線異常と検出し、該配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。
【0012】
また請求項に係る発明は、請求項1〜のいずれか1つに記載した遊技用記録媒体処理装置であって、前記配線異常検出手段は、前記遊技用記録媒体処理装置の起動時に前記判定実施信号を送信することを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。
【0013】
また請求項10に係る発明は、請求項1〜のいずれか1つに記載した遊技用記録媒体処理装置であって、前記貨幣額送信手段は、前記貨幣識別手段により貨幣が識別される毎に該貨幣が識別された旨の貨幣識別信号を送信し、前記配線異常検出手段は、該貨幣額送信手段から送信されてくる貨幣識別信号を受信する毎に前記判定実施信号を送信することを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。
【0014】
さらに請求項11に係る発明は、請求項1〜10のいずれか1つに記載した遊技用記録媒体処理装置であって、前記配線異常検出手段は、前記配線異常を検出した場合に、前記遊技用記録媒体の発行又は前記価値加算するための処理を中断することを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る遊技用記録媒体処理装置は、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を発行する遊技用記録媒体発行処理を行うカード発行装置10や、該遊技用記録媒体の記録情報から特定される遊技用価値の大きさに対して加算するための価値加算処理を行うカードユニット30において、複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線の配線異常を検出可能なものである。
【0016】
以下においては、前記遊技を行う遊技機がパチンコ機40であり、該遊技に使用可能な遊技用価値の大きさがプリペイド度数であり、該遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体がプリペイドカード2であり、複数金種の貨幣3が千円紙幣,二千円紙幣,五千円紙幣,及び一万円紙幣の4種類の紙幣である例について説明する。また、以下においては、リーダ/ライタを「R/W」,データベースを「DB」と略記する。
【0017】
ここで遊技用記録媒体処理装置には、該遊技用記録媒体処理装置の起動時に前記配線異常の検出を行う第1実施形態と、貨幣3の識別毎に前記配線異常の検出を行う第2実施形態が含まれる。以下においては、まず図1〜図3を参照して、第1実施形態及び第2実施形態に係る遊技用記録媒体処理装置を含む遊技用システム1の各構成要素について説明し、次に図4〜図5を参照して、第1実施形態に係る遊技用記録媒体処理装置における配線異常の検出について説明し、次に図6〜図7を参照して、第2実施形態に係る遊技用記録媒体処理装置における配線異常の検出について説明し、最後に図8〜図9を参照して、別形態に係る配線異常の検出について説明する。
【0018】
まず図1は本発明に係る遊技用記録媒体処理装置であるカード発行装置10及びカードユニット30を含む遊技用システム1の一例を表す機能ブロック図である。遊技用システム1は、遊技場内の所定箇所(例えば遊技島の端部等)に設けられるカード発行装置10と、遊技場内の所定箇所(例えば遊技島)においてパチンコ機40に対応して(例えばパチンコ機40の左側に隣接して)設けられるカードユニット30と、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられるターミナルボックス50と、遊技場外(例えばカード発行会社が運営する遊技場外の第三者機関等)に設けられる遊技場外管理装置60からなり、プリペイドカード2を使用した遊技が可能なものである。
【0019】
プリペイドカード2は遊技用記録媒体の一例であって、プリペイド度数を特定可能な情報が記録されたものである。このプリペイド度数は、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさの一例であって、ここではプリペイドカード2の発行及びプリペイドカード2に対する価値加算に供された貨幣額が所定の比率(例えば百円で1度数)で度数に変換されたものである。そしてプリペイドカード2は、例えば長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、プリペイド度数を特定可能な情報として、プリペイドカード2に付与される固有の番号であるカードID,及び後述する発行度数から玉貸度数を減算した残余のプリペイド度数(以下「残度数」という。)が記録された記録領域が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。このプリペイドカード2は、後述する遊技用記録媒体発行処理が行われた場合に、次に述べるカード発行装置10から発行される。
【0020】
次に図2はカード発行装置10の一例を表す斜視図である。カード発行装置10は、遊技用記録媒体発行処理を行う遊技用記録媒体処理装置の一例である。このカード発行装置10は、縦長の箱型の形状を呈するものであり、その前面に貨幣挿入口13a,貨幣インジケータ13b,貨幣額表示部16,発行ボタン17,釣銭払出口18a,釣銭インジケータ18b,貨幣返却ボタン19,カード発行口20a,及びカードインジケータ20bを備え、その上面にパトランプ21を備え、その内部に通信部11(図1を参照),制御部12,貨幣識別機13,貨幣回収ボックス13c,貨幣額通信部14,信号配線15,釣銭返却機18,カードR/W20,及びカード収納ボックス20cを備えており、これらの各機器は図1に示すように接続されている。
【0021】
通信部11は、ターミナルボックス50の通信部51aと通信可能に接続され、カード発行装置10とターミナルボックス50との間における通信を司るものである。これにより、カード発行装置10からターミナルボックス50に対してカードIDの生成を要求するカードID生成要求と発行額が送信され、逆にターミナルボックス50からカード発行装置10に対して生成されたカードIDが送信される。
【0022】
制御部12は、CPU,RAM,ROM等を有し、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カード発行装置10に設けられる各機器の動作を制御して、前記遊技用記録媒体発行処理を行うものである。この制御部12のRAMには、貨幣識別機13にて識別された貨幣額が一時的に記憶される。また制御部12は、貨幣識別機13に対して、該貨幣識別機13にて受け付けられている貨幣3の取込を指示する取込信号や、該貨幣識別機13にて受け付けられている貨幣3の排出を指示するペイアウト信号を送信するものである。さらに制御部12は、前記配線異常の検出を行う配線異常検出手段として機能するものでもある。なお制御部12が配線異常検出手段として機能する場合の詳細については、図4〜図9を参照して後述する。
【0023】
貨幣識別機13は貨幣識別手段の一例であって、複数金種の貨幣3(図3を参照)を識別するものである。貨幣挿入口13aは、貨幣識別機13の前方に設けられ、貨幣識別機13にて識別する貨幣3の挿入を受け付けると共に、貨幣識別機13にて貨幣3が識別されない場合や、貨幣返却ボタン19が操作された場合に、該受け付けた貨幣3を返却するための開口である。貨幣インジケータ13bは、貨幣挿入口13aの上方に設けられ、貨幣識別機13の動作の状況を表すためのランプであり、例えば貨幣3を受付可能な場合に点灯し、貨幣3を受け付けている場合に消灯し、貨幣3が貨幣挿入口13aから返却される場合に点滅して注意を促すものである。貨幣回収ボックス13cは、貨幣識別機13の後方に設けられ、貨幣識別機13にて識別された貨幣3を取り込んで回収するためのものである。
【0024】
貨幣額通信部14は貨幣額送信手段の一例であって、前記複数金種の貨幣額に対応する後述する貨幣額送信線を通じて貨幣識別機13にて識別された貨幣額を示す信号を送信するものである。ここで第1実施形態に係る貨幣額通信部14には、図4(a)に示すように、前記取込信号が入力される取込信号入力部14a,前記ペイアウト信号が入力されるペイアウト信号入力部14b,貨幣識別機13にて千円紙幣が識別された場合に前記貨幣額を示す信号として千円信号が出力される千円信号出力部14c,貨幣識別機13にて二千円紙幣が識別された場合に前記貨幣額を示す信号として二千円信号が出力される二千円信号出力部14d,貨幣識別機13にて五千円紙幣が識別された場合に前記貨幣額を示す信号として五千円信号が出力される五千円信号出力部14e,及び貨幣識別機13にて一万円紙幣が識別された場合に前記貨幣額を示す信号として一万円信号が出力される一万円信号出力部14fが含まれる。また第2実施形態に係る貨幣額通信部14には、図6(a)に示すように、それら14a〜14fに加えて、貨幣識別機13にて貨幣3が識別される毎に該貨幣3が識別された旨の貨幣識別信号が出力される貨幣識別信号出力部14gが含まれる。
【0025】
信号配線15は、制御部12と貨幣額通信部14との間における信号の送受信を行うための配線である。ここで第1実施形態に係る信号配線15には、図4(a)に示すように、制御部12から貨幣額通信部14に対して送信される前記取込信号を受信するための取込信号受信線15a,及び前記ペイアウト信号を受信するためのペイアウト信号受信線15bと、貨幣額通信部14から制御部12に対して前記千円信号を送信するための千円信号送信線15c,前記二千円信号を送信するための二千円信号送信線15d,前記五千円信号を送信するための五千円信号送信線15e,及び前記一万円信号を送信するための一万円信号送信線15fが含まれる。これら千円信号送信線15c,二千円信号送信線15d,五千円信号送信線15e,及び一万円信号送信線15fが、複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線である。また第2実施形態に係る信号配線15には、図6(a)に示すように、それら15a〜15fに加えて、貨幣額通信部14から制御部12に対して前記貨幣識別信号を送信するための貨幣識別信号送信線15gが含まれる。
【0026】
貨幣額表示部16は、貨幣識別機13にて識別された貨幣額(以下「識別額」という。)を表示するものである。発行ボタン17は、プリペイドカード2の発行に供される金額(以下「発行額」という。)及びプリペイドカード2の発行操作を受け付けるためのボタンである。この発行ボタン17は、複数金種の発行額(ここでは1000円,2000円,3000円,5000円,10000円)に対応して設けられており、識別額の範囲内で発行可能な金種の発行ボタン17が有効化(例えば点灯)され、該有効化された発行ボタン17が押下されて発行額が選択されると共に発行操作が受け付けられることにより、該発行額に対応するプリペイド度数を特定可能な情報が記録されたプリペイドカード2が発行されるように構成されている。
【0027】
釣銭返却機18は、識別額>発行額である場合に、識別額と発行額の差額を釣銭として返却するものである。釣銭払出口18aは、釣銭返却機18の前方に設けられ、該釣銭返却機18から返却された釣銭を払い出すための開口である。釣銭インジケータ18bは、釣銭払出口18aの上方に設けられ、釣銭返却機18の動作の状況を表すためのランプであり、例えば釣銭が釣銭払出口18aから払い出される場合に点滅して注意を促すものである。貨幣返却ボタン19は、貨幣識別機13にて受け付けられている(留保されている)貨幣3の返却操作を受け付けるためのボタンである。
【0028】
カードR/W20は遊技用記録媒体発行手段の一例であって、貨幣額通信部14から送信された貨幣額(即ち識別額)を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額(即ち発行額)に相当するプリペイド度数を特定可能な情報(ここではカードID,及び発行額に相当するプリペイド度数)が記録されたプリペイドカード2を発行するものである。このカードR/W20は、前記ICカードであるプリペイドカード2のEEPROMに対してカードID及びプリペイド度数を記録するICリーダ/ライタを備えるものである。カード発行口20aは、カードR/W20の前方に設けられ、該カードR/W20にてカードID及びプリペイド度数が記録されたプリペイドカード2を発行するための開口である。カードインジケータ20bは、カード発行口20aの上方に設けられ、カードR/W20の動作の状況を表すためのランプであり、例えばプリペイドカード2がカード発行口20aから発行される場合に点滅して注意を促すものである。カード収納ボックス20cは、カードID及びプリペイド度数が記録される前の生のプリペイドカード2を収納しておくためのものである。
【0029】
パトランプ21は配線異常報知手段の一例であって、配線異常検出手段として機能する制御部12にて配線異常が検出された場合に、該制御部12の制御により点灯して、その旨を報知するものである。
【0030】
以上に説明したカード発行装置10では、起動時(第1実施形態)又は貨幣3の識別毎(第2実施形態)に、後述する配線異常の検出が行われる。ここで配線異常が検出された場合には、パトランプ21や、後述するターミナルボックス50のディスプレイ54及びスピーカ55や、後述する遊技場外管理装置60のディスプレイ64及びスピーカ65により、その旨が報知される。一方、配線異常が検出されない場合には、以下に示す遊技用記録媒体発行処理が行われる。
【0031】
即ち、まず貨幣挿入口13aから貨幣3が挿入されると、貨幣識別機13にて受け付けられた貨幣3の貨幣額が識別される。ここで該貨幣額が識別された場合には、該識別された貨幣額(即ち識別額)を示す信号(千円信号,二千円信号,五千円信号,又は一万円信号)が対応する貨幣額送信線(千円信号送信線15c,二千円信号送信線15d,五千円信号送信線15e,又は一万円信号送信線15f)を通じて貨幣額通信部14から制御部12に対して送信され、該識別額が制御部12のRAMに記憶されると共に貨幣額表示部16に表示され、該識別額の範囲内で発行可能な金種の発行ボタン17が有効化(例えば点灯)される。そして取込信号が取込信号受信線15aを通じて制御部12から貨幣額通信部14に対して送信され、該送信された取込信号に基づいて貨幣識別機13にて受け付けられている(留保されている)貨幣3が貨幣回収ボックス13cに取り込まれて回収される。
【0032】
次に有効化された発行ボタン17のいずれかが押下されて発行額が選択されると共に発行操作が受け付けられると、カードID生成要求と該選択された発行額がターミナルボックス50に対して送信され、ターミナルボックス50から生成されたカードIDが受信されると、カードR/W20により該受信されたカードID及び前記選択された発行額に相当するプリペイド度数がカード収納ボックス20cから取り出されたプリペイドカード2に対して記録され、該プリペイドカード2がカード発行口20aから発行される。ここで釣銭がある場合には、釣銭返却機18から返却された釣銭が釣銭払出口18aから払い出される。
【0033】
なお遊技用記録媒体発行処理が正常に終了しない場合,又は貨幣返却ボタン19が押下されて返却操作が受け付けられた場合には、ペイアウト信号がペイアウト信号受信線15bを通じて制御部12から貨幣額通信部14に対して送信され、該送信されたペイアウト信号に基づいて貨幣識別機13にて受け付けられている(留保されている)貨幣3が貨幣挿入口13aから排出される。
【0034】
次に図3(a)はカードユニット30及びパチンコ機40の一例を表す正面図であり、図3(b)は該カードユニット30の側面図である。カードユニット30は、価値加算処理を行う遊技用記録媒体処理装置の一例である。またカードユニット30は、プリペイドカード2を受け付けて、該受け付けたプリペイドカード2の記録情報(即ちカードID及びプリペイド度数)を読み取ると共に、該読み取られた記録情報から特定されるプリペイド度数の範囲内の所定のプリペイド度数を遊技に使用させるための使用処理を行うものであり、ここでは該使用処理としてパチンコ玉の貸出(即ち玉貸処理)を行うものである。
【0035】
このカードユニット30は、縦長の箱型の形状を呈するものであり、その前面に動作ランプ39,貨幣インジケータ33b,貨幣挿入口33a,玉貸度数表示器37,玉貸度数設定ボタン38,カードインジケータ36b,及びカード挿入排出口36aを備え、その内部に通信部31,制御部32,CR通信部32a,貨幣識別機33,貨幣額通信部34,信号配線35,及びカードR/W36を備えており、これらの各機器は図1に示すように接続されている。またカードユニット30においては、該カードユニット30を特定可能な情報であるユニットIDが、図示しないアドレス設定スイッチによって設定される。
【0036】
通信部31は、ターミナルボックス50の通信部51aと通信可能に接続され、カードユニット30とターミナルボックス50との間における通信を司るものである。これにより、カードR/W36にてプリペイドカード2が受け付けられた場合に、カードユニット30からターミナルボックス50に対して照合要求(ユニットID,カードID)が送信され、逆にターミナルボックス50からカードユニット30に対して照合結果が返信される。
【0037】
また前記使用処理が行われた場合に、カードユニット30からターミナルボックス50に対して玉貸情報(ユニットID,カードID,後述する玉貸度数)が送信され、逆にターミナルボックス50からカードユニット30に対してデータ更新の完了通知が返信される。さらに前記価値加算処理が行われた場合に、カードユニット30からターミナルボックス50に対して入金情報(ユニットID,カードID,後述する入金度数)が送信され、逆にターミナルボックス50からカードユニット30に対してデータ更新の完了通知が返信される。
【0038】
制御部32は、CPU,RAM,ROM等を有し、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カードユニット30に設けられる各機器の動作を制御して、前記使用処理及び前記価値加算処理を行うものである。この制御部32のRAMには、カードR/W36にて受け付けたプリペイドカードの記録情報から特定されるプリペイド度数が一時的に記憶される。また制御部32は、貨幣識別機33に対して、該貨幣識別機33にて受け付けられている貨幣3の取込を指示する取込信号や、該貨幣識別機33にて受け付けられている貨幣3の排出を指示するペイアウト信号を送信するものである。さらに制御部32は、前記配線異常の検出を行う配線異常検出手段として機能するものでもある。なお制御部32が配線異常検出手段として機能する場合の詳細については、図4〜図9を参照して後述する。
【0039】
また制御部32は価値加算手段の一例であって、貨幣額通信部34から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額に相当するプリペイド度数(以下「入金度数」という。)をプリペイドカード2の記録情報から特定されるプリペイド度数に対して加算するための価値加算処理を行うものであり、具体的には、通信部31から前記入金情報をターミナルボックス50に対して送信すると共に、カードR/W36により前記入金度数が加算されたプリペイド度数をプリペイドカード2に対して記録する処理を行う。
【0040】
CR通信部32aは、制御部32に設けられており、パチンコ機40に設けられた後述する玉払出制御基板42,度数表示器44,玉貸ボタン45,及びカード返却ボタン46と接続されている。これにより、前記使用処理が行われる場合に、パチンコ機40との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りが行われてパチンコ玉が貸し出される。
【0041】
貨幣識別機33は貨幣識別手段の一例であって、複数金種の貨幣3を識別するものである。貨幣挿入口33aは、貨幣識別機33の前方に設けられ、貨幣識別機33にて識別する貨幣3の挿入を受け付けると共に、貨幣識別機33にて貨幣3が識別されない場合に、該受け付けた貨幣3を返却するための開口である。貨幣インジケータ33bは、貨幣挿入口33aの上方に設けられ、貨幣識別機33の動作の状況を表すためのランプであり、例えば貨幣3を受付可能な場合に点灯し、貨幣3を受け付けている場合に消灯し、貨幣3が貨幣挿入口33aから返却される場合に点滅して注意を促すものである。
【0042】
なお貨幣識別機33の後面側には、識別された貨幣3を排出する貨幣排出口(図示外)が設けられており、またカードユニット30の背後における遊技島の内部には、貨幣識別機33の貨幣排出口から排出された貨幣3を搬送して回収するための貨幣搬送装置(図示外)が設けられており、さらに該貨幣搬送装置の終端には、貨幣収納部(図示外)が設けられている。これにより、カードユニット30に挿入された貨幣3が遊技島毎に回収される。
【0043】
貨幣額通信部34は貨幣額送信手段の一例であって、前記複数金種の貨幣額に対応する後述する貨幣額送信線を通じて貨幣識別機33にて識別された貨幣額(以下「識別額」という。)を示す信号を送信するものである。ここで第1実施形態に係る貨幣額通信部34には、図4(a)に示すように、前記取込信号が入力される取込信号入力部34a,前記ペイアウト信号が入力されるペイアウト信号入力部34b,貨幣識別機33にて千円紙幣が識別された場合に前記貨幣額を示す信号として千円信号が出力される千円信号出力部34c,貨幣識別機33にて二千円紙幣が識別された場合に前記貨幣額を示す信号として二千円信号が出力される二千円信号出力部34d,貨幣識別機33にて五千円紙幣が識別された場合に前記貨幣額を示す信号として五千円信号が出力される五千円信号出力部34e,及び貨幣識別機33にて一万円紙幣が識別された場合に前記貨幣額を示す信号として一万円信号が出力される一万円信号出力部34fが含まれる。また第2実施形態に係る貨幣額通信部34には、図6(a)に示すように、それら34a〜34fに加えて、貨幣識別機33にて貨幣3が識別される毎に該貨幣3が識別された旨の貨幣識別信号が出力される貨幣識別信号出力部34gが含まれる。
【0044】
信号配線35は、制御部32と貨幣額通信部34との間における信号の送受信を行うための配線である。ここで第1実施形態に係る信号配線35には、図4(a)に示すように、制御部32から貨幣額通信部34に対して送信される前記取込信号を受信するための取込信号受信線35a,及び前記ペイアウト信号を受信するためのペイアウト信号受信線35bと、貨幣額通信部34から制御部32に対して前記千円信号を送信するための千円信号送信線35c,前記二千円信号を送信するための二千円信号送信線35d,前記五千円信号を送信するための五千円信号送信線35e,及び前記一万円信号を送信するための一万円信号送信線35fが含まれる。これら千円信号送信線35c,二千円信号送信線35d,五千円信号送信線35e,及び一万円信号送信線35fが、複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線である。また第2実施形態に係る信号配線35には、図6(a)に示すように、それら35a〜35fに加えて、貨幣額通信部34から制御部32に対して前記貨幣識別信号を送信するための貨幣識別信号送信線35gが含まれる。
【0045】
カードR/W36は遊技用記録媒体受付手段の一例であって、プリペイドカード2を受け付け、該プリペイドカード2の記録情報(ここではカードID及びプリペイド度数)を読み取ると共に、該プリペイドカード2に対してプリペイド度数を記録するICリーダ/ライタを備えるものである。カード挿入排出口36aは、カードR/W36の前方に設けられ、該カードR/W36にて記録情報が読み取られるプリペイドカード2が挿入されると共に、該カードR/W36にてプリペイド度数が記録されたプリペイドカード2を排出するための開口である。カードインジケータ36bは、カード挿入排出口36aの上方に設けられ、カードR/W36の動作の状況を表すためのランプであり、例えばプリペイドカード2を受付可能な場合に点灯し、プリペイドカード2を受け付けている場合に消灯し、プリペイドカード2がカード挿入排出口36aから排出される場合に点滅して注意を促すものである。
【0046】
玉貸度数表示器37は、後述する玉貸ボタン45の一回の操作に応じて使用されるプリペイド度数を玉貸度数として表示するためのものであり、玉貸度数設定ボタン38は、該玉貸度数を設定するためのボタンである。この玉貸度数は、玉貸度数設定ボタン38を操作することにより、例えば1度数〜5度数まで1度数刻みで5段階に設定可能であり、設定された玉貸度数が玉貸度数表示器37に表示される。
【0047】
動作ランプ39は、カードユニット30の動作の状況を表すためのランプであり、例えば使用処理や価値加算処理が可能な場合に点灯し、使用処理や価値加算処理が不可能な場合に消灯し、カードユニット30において何らかのトラブルが生じた場合に点滅して注意を促すものである。また動作ランプ39は配線異常報知手段の一例であって、配線異常検出手段として機能する制御部32にて配線異常が検出された場合に、該制御部32の制御により点灯して、その旨を報知するものである。
【0048】
パチンコ機40は遊技機の一例であって、遊技場における遊技島(図示外)に複数並列して設置され、内部から供給されたパチンコ玉を用いて遊技を行う、いわゆるCR式のパチンコ機である。このパチンコ機40は、図3(a)に示すように、その前面に、遊技領域,上皿,下皿,及び発射ハンドル等を有すると共に、度数表示器44,玉貸ボタン45,及びカード返却ボタン46を有する。この度数表示器44は、カードR/W36にて読み取られたプリペイドカード2の記録情報から特定されるプリペイド度数を表示するためのものであり、玉貸ボタン45は、パチンコ玉の貸出操作を受け付けるためのボタンであり、カード返却ボタン46は、カードR/W36にて受け付けられているプリペイドカード2の返却操作を受け付けるためのボタンである。
【0049】
またパチンコ機40は、図1に示すように、その内部に、遊技を制御する遊技制御基板41,遊技機からパチンコ玉を払い出す遊技媒体払出装置である玉払出装置43,及び該玉払出装置を制御する玉払出制御基板42を有すると共に、図示しないが、第1種遊技機における特別図柄の可変表示を行う可変表示装置や第2種遊技機の役物装置等の遊技装置を制御する演出制御基板,遊技状況に応じて音声を出力するスピーカを制御する音声制御基板,装飾ランプ制御基板,電源制御基板,発射制御基板等を有する。
【0050】
なおパチンコ機40の内部にある玉払出装置43から上皿に供給されたパチンコ玉が、発射ハンドルの操作により遊技領域の内部に打ち込まれて遊技が行われる。そして打ち込まれたパチンコ玉が、遊技領域に形成された入賞口に入賞すると、玉払出制御基板42から発せられる払出信号に基づいて、玉払出装置43から賞球が払い出されて上皿又は下皿に供給される。
【0051】
以上に説明したカードユニット30では、以下に示す使用処理が行われる。即ち、まずカード挿入排出口36aからプリペイドカード2が挿入されると、カードR/W36にて受け付けられたプリペイドカード2の記録情報(カードID及びプリペイド度数)が読み取られ、カードユニット30からターミナルボックス50に対して照合要求(ユニットID,カードID)が送信され、逆にターミナルボックス50からカードユニット30に対して照合結果が返信され、照合OKである場合に、前記読み取られたプリペイド度数が制御部32のRAMに記憶されると共に度数表示器44に表示される。
【0052】
次に玉貸ボタン45が操作されて貸出操作が受け付けられると、カードユニット30とパチンコ機40との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りが行われ、玉貸度数設定ボタン38の操作により予め設定された玉貸度数が使用されて該玉貸度数に相当する数のパチンコ玉が玉払出装置43から払い出される。そして該使用された玉貸度数が制御部32のRAMに記憶されているプリペイド度数から減算更新され、該減算更新後のプリペイド度数がカードR/W36によりプリペイドカード2に対して記録されると共に度数表示器44に表示される。さらにカードユニット30からターミナルボックス50に対して玉貸情報(ユニットID,カードID,玉貸度数)が送信され、逆にターミナルボックス50からカードユニット30に対してデータ更新の完了通知が返信される。なお制御部32のRAMに記憶されているプリペイド度数が零となった場合,又はカード返却ボタン46が押下されて返却操作が受け付けられた場合には、カードR/W36にて受け付けられているプリペイドカード2がカード挿入排出口36aから排出される。
【0053】
またカードユニット30では、起動時(第1実施形態)又は貨幣3の識別毎(第2実施形態)に、後述する配線異常の検出が行われる。ここで配線異常が検出された場合には、動作ランプ39や、後述するターミナルボックス50のディスプレイ54及びスピーカ55や、後述する遊技場外管理装置60のディスプレイ64及びスピーカ65により、その旨が報知される。一方、配線異常が検出されない場合には、以下に示す価値加算処理が行われる。
【0054】
即ち、まず貨幣挿入口33aから貨幣3が挿入されると、貨幣識別機33にて受け付けられた貨幣3の貨幣額が識別される。ここで該貨幣額が識別された場合には、該識別された貨幣額(即ち識別額)を示す信号(千円信号,二千円信号,五千円信号,又は一万円信号)が対応する貨幣額送信線(千円信号送信線35c,二千円信号送信線35d,五千円信号送信線35e,又は一万円信号送信線35f)を通じて貨幣額通信部34から制御部32に対して送信され、該識別額に相当するプリペイド度数(即ち入金度数)が制御部32のRAMに記憶されているプリペイド度数に加算更新され、該加算更新後のプリペイド度数がカードR/W36によりプリペイドカード2に対して記録されると共に度数表示器44に表示される。そして取込信号が取込信号受信線35aを通じて制御部32から貨幣額通信部34に対して送信され、該送信された取込信号に基づいて貨幣識別機33にて受け付けられている(留保されている)貨幣3が貨幣搬送装置(図示外)に搬送されて回収される。さらにカードユニット30からターミナルボックス50に対して入金情報(ユニットID,カードID,入金度数)が送信され、逆にターミナルボックス50からカードユニット30に対してデータ更新の完了通知が返信される。
【0055】
なお価値加算処理が正常に終了しない場合には、ペイアウト信号がペイアウト信号受信線35bを通じて制御部32から貨幣額通信部34に対して送信され、該送信されたペイアウト信号に基づいて貨幣識別機33にて受け付けられている(留保されている)貨幣3が貨幣挿入口33aから排出される。
【0056】
ターミナルボックス50は管理装置の一例であって、図1に示すように接続される通信部51a,通信部51b,制御部52,ハードディスク53,ディスプレイ54,及びスピーカ55等を備えており、遊技場内の所定の箇所(例えば管理事務所等)に設置されるものである。ここでハードディスク53には、残度数,発行度数,玉貸度数,及び入金度数等の度数データをカードID毎に管理するためのカードDB(図示外)が記憶されている。このターミナルボックス50は、後述する遊技場外管理装置60を備える第三者機関が一括して製造するものであり、遊技場側が内部にまでアクセスできないようにブラックボックス化されている。
【0057】
通信部51aは、前述の如くカード発行装置10の通信部11及びカードユニット30の通信部31とデータ通信可能に接続され、ターミナルボックス50とカード発行装置10及びカードユニット30との間における通信を司るものである。通信部51bは、後述する遊技場外管理装置60の通信部61とデータ通信可能に接続され、ターミナルボックス50と遊技場外管理装置60との間における通信を司るものである。
【0058】
制御部52は、CPU,RAM,ROM等を備えるコンピュータであり、ハードディスク53に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カードID生成処理及び度数データ管理処理を行うものである。具体的には、カード発行装置10からカードID生成要求と発行額を受信した場合に、カードIDを生成し、該生成されたカードIDと対応付けて前記発行額に相当する発行度数をハードディスク53のカードDBに登録することにより、カードID生成処理が行われる。またカードユニット30から玉貸情報や入金情報を受信した場合に、該玉貸情報に含まれている玉貸度数をハードディスク53のカードDBに記憶されている残度数から減算更新し、該入金情報に含まれている入金度数をハードディスク53のカードDBに記憶されている残度数に対して加算更新することにより、度数データ管理処理が行われる。
【0059】
ディスプレイ54及びスピーカ55は異常報知手段の一例であって、配線異常検出手段として機能する制御部12又は32にて配線異常が検出された場合に、カード発行装置10又はカードユニット30からターミナルボックス50に対して該配線異常の検出を示す配線異常検出信号が送信され、該配線異常検出信号を受信したターミナルボックス50において、その旨がディスプレイ54に表示されると共に警報音がスピーカ55から発せられて、その旨が報知される。
【0060】
遊技場外管理装置60も管理装置の一例であって、図1に示すように接続される通信部61,制御部62,ハードディスク63,ディスプレイ64,及びスピーカ65等を備えており、カード発行会社が運営する遊技場外の第三者機関に設置されるものであり、遊技用システム1を導入する複数の遊技場に対して適宜の数だけ(例えば全国で一箇所,地域毎に数箇所等)設けられる。ここでハードディスク63には、残度数,発行度数,玉貸度数,及び入金度数等の度数データをカードID毎に管理するためのカードDB(図示外)が記憶されている。
【0061】
通信部61は、前述の如くターミナルボックス50の通信部51bとデータ通信可能に接続され、遊技場外管理装置60とターミナルボックス50との間における通信を司るものである。これにより、ターミナルボックス50から遊技場外管理装置60に対して適宜のタイミングで度数データが送信されて遊技場外管理装置60にて管理されている度数データに反映され、ターミナルボックス50と遊技場外管理装置60において度数データの同一化が図られる。なお適宜のタイミングとは、リアルタイム,一定時間毎,又は一日毎等の任意のタイミングである。
【0062】
制御部62は、CPU,RAM,ROM等を備えるコンピュータであり、ハードディスク63に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、度数データ管理処理を行うものである。具体的には、ターミナルボックス50から度数データを受信した場合に、該受信した度数データに基づいてハードディスク63のカードDBに記憶されている度数データを更新することにより、度数データ管理処理が行われる。
【0063】
ディスプレイ64及びスピーカ65は異常報知手段の一例であって、配線異常検出手段として機能する制御部12又は32にて配線異常が検出された場合に、カード発行装置10又はカードユニット30からターミナルボックス50を介して遊技場外管理装置60に対して該配線異常の検出を示す配線異常検出信号が送信され、該配線異常検出信号を受信した遊技場外管理装置60において、その旨がディスプレイ64に表示されると共に警報音がスピーカ65から発せられて、その旨が報知される。
【0064】
次に図4〜図9を参照して、本発明に係る遊技用記録媒体処理装置における配線異常の検出について説明する。遊技用記録媒体処理装置であるカード発行装置10又はカードユニット30は、前述の如く配線異常検出手段として機能する制御部12又は32を備えており、この配線異常検出手段は、貨幣額通信部14又は34に対して貨幣額送信線15c〜15f又は35c〜35fの配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を送信すると共に、該判定実施信号に応じて前記貨幣額通信部14又は34から送信されてくる応答信号の受信に基づいて貨幣額送信線15c〜15f又は35c〜35fの配線異常判定を実施して、該配線異常の有無を検出し、配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行う。
【0065】
まず図4(a)は第1実施形態(起動時に検出)に係る遊技用記録媒体処理装置(カード発行装置10又はカードユニット30)における貨幣識別機13又は33,貨幣額通信部14又は34,制御部12又は32,及びカードR/W20又は36の正規配線を表す図であり、図4(b)はその場合における配線異常の検出を表すタイミングチャートである。この第1実施形態に係る遊技用記録媒体処理装置では、該遊技用記録媒体処理装置の起動時に配線異常の検出が行われるので、毎日1回は配線異常を確認できる。以下、第1実施形態に係る遊技用記録媒体処理装置における配線異常の検出の手順について説明する。
【0066】
まず遊技用記録媒体処理装置の起動時に、配線異常検出手段として機能する制御部12又は32から貨幣額通信部14又は34に対して前記判定実施信号を送信する。ここでの判定実施信号は、通常は同時に送信されることがない取込信号とペイアウト信号が同時に送信されるものであり、具体的には図4(b)に示すように、取込信号とペイアウト信号が同時に、所定時間(例えば50ミリ秒)ON→所定時間(例えば50ミリ秒)OFF→継続的にONと出力される。
【0067】
次に該送信されてくる判定実施信号に応じて、貨幣額通信部14又は34から各貨幣額送信線15c〜15f又は35c〜35fより所定時間間隔で順に応答信号を送信する。ここでの応答信号は、前記千円信号,二千円信号,五千円信号,及び一万円信号が所定時間間隔でこの順に送信されるものであり、具体的には図4(b)に示すように、まず所定長さA(例えば50ミリ秒)の千円信号が出力され、次に所定時間間隔B(例えば50ミリ秒)を空けて所定長さAの二千円信号が出力され、次に所定時間間隔Bを空けて所定長さAの五千円信号が出力され、最後に所定時間間隔Bを空けて所定長さAの一万円信号が出力される。
【0068】
次に配線異常検出手段として機能する制御部12又は32は、各貨幣額送信線15c〜15f又は35c〜35fより順に送信される応答信号の正規の受信順序(即ち千円信号,二千円信号,五千円信号,及び一万円信号の順)を記憶しており、該各貨幣額送信線15c〜15f又は35c〜35fより順に送信されてくる応答信号の受信に基づいて貨幣額送信線15c〜15f又は35c〜35fの配線異常判定を実施して、応答信号の受信順序と正規の受信順序とが異なる場合に配線異常と検出する。ここでの応答信号の受信順序は、図4(b)に示すように、千円信号,二千円信号,五千円信号,及び一万円信号の順であり、正規の受信順序と一致するため、配線異常は検出されず、該配線異常が検出された旨の報知も行われない。その後に取込信号とペイアウト信号が同時にOFFにされて、配線異常判定が終了する。
【0069】
次に図5(a)は第1実施形態(起動時に検出)に係る遊技用記録媒体処理装置(カード発行装置10又はカードユニット30)における貨幣識別機13又は33,貨幣額通信部14又は34,制御部12又は32,及びカードR/W20又は36の配線異常を表す図であり、図5(b)はその場合における配線異常の検出を表すタイミングチャートである。
【0070】
この例では、図5(a)に示すように、貨幣額送信線である千円信号送信線15c又は35cと一万円信号送信線15f又は35fが組み替えられており、貨幣識別機13又は33にて千円が識別された場合に該組み替えられた貨幣額送信線を通じて一万円の貨幣額を示す信号が送信される配線異常が生じている。
【0071】
この例において、前述の如く遊技用記録媒体処理装置の起動時に、配線異常検出手段として機能する制御部12又は32から貨幣額通信部14又は34に対して前記判定実施信号を送信すると、該送信されてくる判定実施信号に応じて、貨幣額通信部14又は34から各貨幣額送信線15c〜15f又は35c〜35fより所定時間間隔で順に応答信号を送信する。ここでの応答信号は、貨幣額送信線が組み替えられているため、図5(b)に示すように、まず所定長さA(例えば50ミリ秒)の一万円信号が出力され、次に所定時間間隔B(例えば50ミリ秒)を空けて所定長さAの二千円信号が出力され、次に所定時間間隔Bを空けて所定長さAの五千円信号が出力され、最後に所定時間間隔Bを空けて所定長さAの千円信号が出力される。
【0072】
次に配線異常検出手段として機能する制御部12又は32は、前述の如く配線異常判定を実施するが、ここでの応答信号の受信順序は、図5(b)に示すように、一万円信号,二千円信号,五千円信号,及び千円信号の順であり、前述の如く記憶されている正規の受信順序(即ち千円信号,二千円信号,五千円信号,及び一万円信号の順)と異なるため、配線異常が検出される。そして該制御部12又は32の制御によりパトランプ21又は動作ランプ39が点灯すると共に、該制御部12又は32から送信される配線異常検出信号に基づいてその旨がディスプレイ54及び64に表示されると共に警報音がスピーカ55及び65から発せられて、配線異常が検出された旨が報知される。さらに該制御部12又は32の制御により、貨幣識別機13又は33にて貨幣3を留保したままの状態でシステムダウンし、カード発行装置10におけるプリペイドカード2の発行やカードユニット30における価値加算をするための処理が中断される。
【0073】
このように、本発明に係る遊技用記録媒体処理装置によれば、遊技用記録媒体発行処理を行うカード発行装置10や価値加算処理を行うカードユニット30において、各貨幣額送信線15c〜15f又は35c〜35fより順に送信されてくる応答信号の受信順序を確認することにより配線異常が検出され、該配線異常が検出された場合にその旨が報知されるので、貨幣額送信線15c〜15f又は35c〜35fの組み替え等の不正配線や誤配線を発見して、適切な処置(例えば配線確認や正規配線への復帰等)を行うことができる。また配線異常が検出された場合に遊技用記録媒体発行処理や価値加算処理が中断されるので、不正配線や誤配線があっても遊技場が損害を被ることがない。
【0074】
次に図6(a)は第2実施形態(貨幣の識別毎に検出)に係る遊技用記録媒体処理装置(カード発行装置10又はカードユニット30)における貨幣識別機13又は33,貨幣額通信部14又は34,制御部12又は32,及びカードR/W20又は36の正規配線を表す図であり、図6(b)はその場合における配線異常の検出を表すタイミングチャートである。この第2実施形態に係る遊技用記録媒体処理装置では、貨幣3の識別毎に配線異常の検出が行われるので、より密に配線異常を確認できるので、例えば貨幣額送信線に不正基板が取り付けられる等により不正が行われており、通常時には正規配線として機能するが、不正者が何らかの処理(例えば該不正基板に対して配線の切替を指示する信号を送信する等)を行った時に不正配線として機能するような場合にも、配線異常を検出できる。以下、第2実施形態に係る遊技用記録媒体処理装置における配線異常の検出の手順について説明する。
【0075】
まず貨幣識別機13又は33により貨幣3が識別された場合に、図6(b)に示すように、貨幣額通信部14又は34に設けられる貨幣識別信号出力部14g又は34gから配線異常検出手段として機能する制御部12又は32に対して貨幣識別信号を送信する。なお貨幣識別信号が送信されないで貨幣額を示す信号(千円信号,二千円信号,五千円信号,又は一万円信号)が送信される場合にはエラーとされる。
【0076】
次に該送信されてくる貨幣識別信号の受信に応じて、図6(b)に示すように、配線異常検出手段として機能する制御部12又は32から貨幣額通信部14又は34に対して前記判定実施信号を送信する。ここでの判定実施信号は、前述した第1実施形態(図4(b)を参照)と同様のものである。次に該送信されてくる判定実施信号に応じて、図6(b)に示すように、貨幣額通信部14又は34から各貨幣額送信線15c〜15f又は35c〜35fより所定時間間隔で順に応答信号を送信する。ここでの応答信号も、前述した第1実施形態(図4(b)を参照)と同様のものである。次に配線異常検出手段として機能する制御部12又は32により、前述した第1実施形態と同様に配線異常判定を実施して配線異常を検出する。ここでの応答信号の受信順序は、図6(b)に示すように、千円信号,二千円信号,五千円信号,及び一万円信号の順であり、正規の受信順序と一致するため、配線異常は検出されず、該配線異常が検出された旨の報知も行われない。その後に取込信号とペイアウト信号が同時にOFFにされて、配線異常判定が終了する。
【0077】
次に図7(a)は第2実施形態(貨幣の識別毎に検出)に係る遊技用記録媒体処理装置(カード発行装置10又はカードユニット30)における貨幣識別機13又は33,貨幣額通信部14又は34,制御部12又は32,及びカードR/W20又は36の配線異常を表す図であり、図7(b)はその場合における配線異常の検出を表すタイミングチャートである。
【0078】
この例では、図7(a)に示すように、前述した第1実施形態(図5(a)を参照)と同様に、貨幣額送信線である千円信号送信線15c又は35cと一万円信号送信線15f又は35fが組み替えられており、貨幣識別機13又は33にて千円が識別された場合に該組み替えられた貨幣額送信線を通じて一万円の貨幣額を示す信号が送信される配線異常が生じている。
【0079】
この例において、図7(b)に示すように、前述の如く貨幣識別機13又は33により貨幣3が識別された場合に、貨幣額通信部14又は34に設けられる貨幣識別信号出力部14g又は34gから配線異常検出手段として機能する制御部12又は32に対して貨幣識別信号を送信すると、該送信されてくる貨幣識別信号に応じて配線異常検出手段として機能する制御部12又は32から貨幣額通信部14又は34に対して前記判定実施信号を送信し、該送信されてくる判定実施信号に応じて、貨幣額通信部14又は34から各貨幣額送信線15c〜15f又は35c〜35fより所定時間間隔で順に応答信号を送信する。ここでの応答信号は、前述した第1実施形態(図5(b)を参照)と同様のものである。
【0080】
次に配線異常検出手段として機能する制御部12又は32により、前述した第1実施形態と同様に配線異常判定を実施するが、ここでの応答信号の受信順序は、図7(b)に示すように、一万円信号,二千円信号,五千円信号,及び千円信号の順であり、前述の如く記憶されている正規の受信順序(即ち千円信号,二千円信号,五千円信号,及び一万円信号の順)と異なるため、配線異常が検出される。そして前述した第1実施形態と同様に配線異常が検出された旨が報知されると共に遊技用記録媒体発行処理や価値加算処理が中断されるので、前述した第1実施形態と同様の効果を奏する。
【0081】
次に図8(a)は遊技用記録媒体処理装置(カード発行装置10又はカードユニット30)における貨幣識別機13又は33,貨幣額通信部14又は34,制御部12又は32,及びカードR/W20又は36の配線異常の別形態を表す図であり、図8(b)はその場合における配線異常の検出を表すタイミングチャートである。この配線異常の別形態は、第1実施形態及び第2実施形態の双方に関するものであるが、両実施形態は、前述の如く配線異常の検出が行われるタイミングが異なるのみであり、配線異常判定及び配線異常の検出に係る処理は同様であるため、以下においては第1実施形態に係る遊技用記録媒体処理装置における配線異常の検出の手順について説明する。
【0082】
この例では、図8(a)に示すように、貨幣額送信線である千円信号送信線15c又は35cが二つに分配されて一方がそのまま千円信号送信線15c又は35cに接続されていると共に他方が一万円信号送信線15f又は35fに接続されており、貨幣識別機13又は33にて千円が識別された場合に該分配された貨幣額送信線を通じて千円の貨幣額を示す信号と一万円の貨幣額を示す信号が同時期に送信される配線異常が生じている。
【0083】
この例において、前述の如く配線異常検出手段として機能する制御部12又は32から貨幣額通信部14又は34に対して前記判定実施信号を送信すると、該送信されてくる判定実施信号に応じて、貨幣額通信部14又は34から各貨幣額送信線15c〜15f又は35c〜35fより所定時間間隔で順に応答信号を送信する。ここでの応答信号は、貨幣額送信線が分配されているため、図8(b)に示すように、所定長さA(例えば50ミリ秒)の千円信号と一万円信号が出力され、次に所定時間間隔B(例えば50ミリ秒)を空けて所定長さAの二千円信号が出力され、最後に所定時間間隔Bを空けて所定長さAの五千円信号が出力される。
【0084】
次に配線異常検出手段として機能する制御部12又は32は、各貨幣額送信線15c〜15f又は35c〜35fより順に送信されてくる応答信号の受信に基づいて該貨幣額送信線15c〜15f又は35c〜35fの配線異常判定を実施して、同時期に複数の応答信号を受信した場合に配線異常があると判定する。ここで「同時期」とは、完全な同時のみならず、ほぼ同時も含む概念である。ここでの応答信号は、図8(b)に示すように、千円信号と一万円信号が同時期に受信されるため、配線異常が検出される。そして前述した第1実施形態と同様に配線異常が検出された旨が報知されると共に遊技用記録媒体発行処理や価値加算処理が中断される。
【0085】
このように、本発明に係る遊技用記録媒体処理装置によれば、各貨幣額送信線15c〜15f又は35c〜35fより所定時間間隔で順に送信されてくる応答信号を同時期に複数受信した場合にも配線異常が検出されるので、一つの貨幣額送信線を二以上に分配するような不正配線や誤配線を発見して、適切な処置(例えば配線確認や正規配線への復帰等)を行うことができる。
【0086】
次に図9はさらに別形態に係る配線異常の検出を表すタイミングチャートである。この別形態に係る配線異常も、第1実施形態及び第2実施形態の双方に関するものである。
【0087】
この例では、例えば貨幣額送信線に不正基板が取り付けられる等により正規配線に比べて負荷が変位(例えば過負荷,又は軽負荷)しているために、該貨幣額送信線を通じて送信される応答信号の送信タイミングにズレが生じ、該応答信号の受信間隔が許容時間内でなくなるような配線異常が生じている。
【0088】
この例において、前述の如く配線異常検出手段として機能する制御部12又は32から貨幣額通信部14又は34に対して前記判定実施信号を送信すると、該送信されてくる判定実施信号に応じて、貨幣額通信部14又は34から各貨幣額送信線15c〜15f又は35c〜35fより所定時間間隔で順に応答信号を送信する。ここでの応答信号は、前記配線異常が生じているため、図9(b)に示すように、所定長さA(例えば50ミリ秒)の千円信号が出力され、次に所定時間間隔B(例えば50ミリ秒)よりも長い時間間隔B’(例えば70ミリ秒)を空けて所定長さAの二千円信号が出力され、次に所定時間間隔B(例えば50ミリ秒)よりも短い時間間隔B”(例えば30ミリ秒)を空けて所定長さAの五千円信号が出力され、最後に所定時間間隔Bを空けて所定長さAの一万円信号が出力される。
【0089】
次に配線異常検出手段として機能する制御部12又は32は、各貨幣額送信線15c〜15f又は35c〜35fより順に送信されてくる応答信号の受信に基づいて該貨幣額送信線15c〜15f又は35c〜35fの配線異常判定を実施して、該応答信号の受信間隔が許容時間内であるか否かの確認を行い、該応答信号の受信間隔が許容時間内でない場合に配線異常があると判定する。ここで「許容時間内」は、例えば前記所定時間間隔Bの±20%以内に設定される。なお該許容時間は任意に設定可能である。ここでの応答信号は、図9(b)に示すように、二千円信号の受信間隔である時間間隔B’が許容時間の上限(ここでは60ミリ秒)を超えており、また五千円信号の受信間隔である時間間隔B”が許容時間の下限(ここでは40ミリ秒)未満であるため、応答信号の受信間隔が許容時間内でないとして配線異常が検出される。そして前述した第1実施形態と同様に配線異常が検出された旨が報知されると共に遊技用記録媒体発行処理や価値加算処理が中断される。
【0090】
このように、本発明に係る遊技用記録媒体処理装置によれば、各貨幣額送信線15c〜15f又は35c〜35fより所定時間間隔で順に送信されてくる応答信号の受信間隔が許容時間内でない場合にも配線異常が検出されるので、何らかの不正配線が行われた可能性がある貨幣額送信線を確認して適切な処置(例えば配線確認や正規配線への復帰等)を行うことができる。
【0091】
以上に説明した実施形態と対応付けて本願の請求項に係る発明を説明すると、以下のとおりである。
【0092】
まず請求項1に係る発明は、複数金種の貨幣(3)を識別する貨幣識別手段(貨幣識別機13)と、該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線(15c〜15f)を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段(貨幣額通信部14)と、前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技に使用可能な遊技用価値の大きさ(プリペイド度数)を特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体(プリペイドカード2)の発行を行う遊技用記録媒体発行手段(カードR/W20)と、を備える遊技用記録媒体処理装置(カード発行装置10)であって、当該遊技用記録媒体処理装置が設けられる遊技場の営業中に、前記貨幣額送信手段に対して前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を送信すると共に、該判定実施信号に応じて前記貨幣額送信手段から送信されてくる応答信号の受信に基づいて前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施して、該配線異常の有無を検出する配線異常検出手段(制御部12)をさらに備え、該配線異常検出手段は、前記配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。
【0093】
また請求項2に係る発明は、複数金種の貨幣(3)を識別する貨幣識別手段(貨幣識別機33)と、該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線(35c〜35f)を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段(貨幣額通信部34)と、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさ(プリペイド度数)を特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体(プリペイドカード2)を受け付ける遊技用記録媒体受付手段(カードR/W36)と、前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体受付手段にて受け付けた遊技用記録媒体の記録情報から特定される遊技用価値の大きさに対して加算するための処理を行う価値加算手段(制御部32)と、を備える遊技用記録媒体処理装置(カードユニット30)であって、当該遊技用記録媒体処理装置が設けられる遊技場の営業中に、前記貨幣額送信手段に対して前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を送信すると共に、該判定実施信号に応じて前記貨幣額送信手段から送信されてくる応答信号の受信に基づいて前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施して、該配線異常の有無を検出する配線異常検出手段(制御部32)をさらに備え、該配線異常検出手段は、前記配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。
【0094】
また請求項3に係る発明は、複数金種の貨幣(3)を識別する貨幣識別手段(貨幣識別機13)と、該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線(15c〜15f)を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段(貨幣額通信部14)と、前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技に使用可能な遊技用価値の大きさ(プリペイド度数)を特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体(プリペイドカード2)の発行を行う遊技用記録媒体発行手段(カードR/W20)と、を備える遊技用記録媒体処理装置(カード発行装置10)であって、前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を前記貨幣額送信手段に対して送信する配線異常検出手段(制御部12)をさらに備え、前記貨幣額送信手段は、該配線異常検出手段から送信された判定実施信号に応じて各貨幣額送信線より順に応答信号を送信し、前記配線異常検出手段は、各貨幣額送信線より順に送信される前記応答信号の正規の受信順序を記憶しており、該各貨幣額送信線より順に送信されてくる前記応答信号の受信に基づいて前記配線異常判定を実施して、該応答信号の受信順序と前記正規の受信順序とが異なる場合に配線異常と検出し、該配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。また請求項4に係る発明は、複数金種の貨幣(3)を識別する貨幣識別手段(貨幣識別機33)と、該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線(35c〜35f)を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段(貨幣額通信部34)と、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさ(プリペイド度数)を特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体(プリペイドカード2)を受け付ける遊技用記録媒体受付手段(カードR/W36)と、前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体受付手段にて受け付けた遊技用記録媒体の記録情報から特定される遊技用価値の大きさに対して加算するための処理を行う価値加算手段(制御部32)と、を備える遊技用記録媒体処理装置(カードユニット30)であって、前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を前記貨幣額送信手段に対して送信する配線異常検出手段(制御部32)をさらに備え、前記貨幣額送信手段は、該配線異常検出手段から送信された判定実施信号に応じて各貨幣額送信線より順に応答信号を送信し、前記配線異常検出手段は、各貨幣額送信線より順に送信される前記応答信号の正規の受信順序を記憶しており、該各貨幣額送信線より順に送信されてくる前記応答信号の受信に基づいて前記配線異常判定を実施して、該応答信号の受信順序と前記正規の受信順序とが異なる場合に配線異常と検出し、該配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。
【0095】
また請求項に係る発明は、複数金種の貨幣(3)を識別する貨幣識別手段(貨幣識別機13)と、該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線(15c〜15f)を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段(貨幣額通信部14)と、前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技に使用可能な遊技用価値の大きさ(プリペイド度数)を特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体(プリペイドカード2)の発行を行う遊技用記録媒体発行手段(カードR/W20)と、を備える遊技用記録媒体処理装置(カード発行装置10)であって、前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を前記貨幣額送信手段に対して送信する配線異常検出手段(制御部12)をさらに備え、前記貨幣額送信手段は、該配線異常検出手段から送信された判定実施信号に応じて各貨幣額送信線より順に、かつ所定時間間隔で応答信号を送信し、前記配線異常検出手段は、各貨幣額送信線より順に送信されてくる前記応答信号の受信に基づいて前記配線異常判定を実施して、同時期に複数の応答信号を受信した場合に配線異常と検出し、該配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。また請求項6に係る発明は、複数金種の貨幣(3)を識別する貨幣識別手段(貨幣識別機33)と、該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線(35c〜35f)を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段(貨幣額通信部34)と、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさ(プリペイド度数)を特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体(プリペイドカード2)を受け付ける遊技用記録媒体受付手段(カードR/W36)と、前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体受付手段にて受け付けた遊技用記録媒体の記録情報から特定される遊技用価値の大きさに対して加算するための処理を行う価値加算手段(制御部32)と、を備える遊技用記録媒体処理装置(カードユニット30)であって、前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を前記貨幣額送信手段に対して送信する配線異常検出手段(制御部32)をさらに備え、前記貨幣額送信手段は、該配線異常検出手段から送信された判定実施信号に応じて各貨幣額送信線より順に、かつ所定時間間隔で応答信号を送信し、前記配線異常検出手段は、各貨幣額送信線より順に送信されてくる前記応答信号の受信に基づいて前記配線異常判定を実施して、同時期に複数の応答信号を受信した場合に配線異常と検出し、該配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。
【0096】
また請求項に係る発明は、複数金種の貨幣(3)を識別する貨幣識別手段(貨幣識別機13)と、該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線(15c〜15f)を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段(貨幣額通信部14)と、前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技に使用可能な遊技用価値の大きさ(プリペイド度数)を特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体(プリペイドカード2)の発行を行う遊技用記録媒体発行手段(カードR/W20)と、を備える遊技用記録媒体処理装置(カード発行装置10)であって、前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を前記貨幣額送信手段に対して送信する配線異常検出手段(制御部12)をさらに備え、前記貨幣額送信手段は、該配線異常検出手段から送信された判定実施信号に応じて各貨幣額送信線より順に、かつ所定時間間隔で応答信号を送信し、前記配線異常検出手段は、各貨幣額送信線より順に送信されてくる前記応答信号の受信に基づいて前記配線異常判定を実施して、該応答信号の受信間隔が許容時間内であるか否かの確認を行い、該応答信号の受信間隔が許容時間内でない場合に配線異常と検出し、該配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。また請求項8に係る発明は、複数金種の貨幣(3)を識別する貨幣識別手段(貨幣識別機33)と、該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線(35c〜35f)を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段(貨幣額通信部34)と、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさ(プリペイド度数)を特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体(プリペイドカード2)を受け付ける遊技用記録媒体受付手段(カードR/W36)と、前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体受付手段にて受け付けた遊技用記録媒体の記録情報から特定される遊技用価値の大きさに対して加算するための処理を行う価値加算手段(制御部32)と、を備える遊技用記録媒体処理装置(カードユニット30)であって、前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を前記貨幣額送信手段に対して送信する配線異常検出手段(制御部32)をさらに備え、前記貨幣額送信手段は、該配線異常検出手段から送信された判定実施信号に応じて各貨幣額送信線より順に、かつ所定時間間隔で応答信号を送信し、前記配線異常検出手段は、各貨幣額送信線より順に送信されてくる前記応答信号の受信に基づいて前記配線異常判定を実施して、該応答信号の受信間隔が許容時間内であるか否かの確認を行い、該応答信号の受信間隔が許容時間内でない場合に配線異常と検出し、該配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。
【0097】
また請求項に係る発明は、請求項1〜のいずれか1つに記載した遊技用記録媒体処理装置(カード発行装置10又はカードユニット30)であって、前記配線異常検出手段(制御部12又は32)は、前記遊技用記録媒体処理装置の起動時に前記判定実施信号を送信することを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。
【0098】
また請求項10に係る発明は、請求項1〜のいずれか1つに記載した遊技用記録媒体処理装置(カード発行装置10又はカードユニット30)であって、前記貨幣額送信手段(貨幣額通信部14又は34)は、前記貨幣識別手段(貨幣識別機13又は33)により貨幣(3)が識別される毎に(貨幣識別信号線15g又は35gを通じて)該貨幣が識別された旨の貨幣識別信号を送信し、前記配線異常検出手段(制御部12又は32)は、該貨幣額送信手段から送信されてくる貨幣識別信号を受信する毎に前記判定実施信号を送信することを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。
【0099】
さらに請求項11に係る発明は、請求項1〜10のいずれか1つに記載した遊技用記録媒体処理装置(カード発行装置10又はカードユニット30)であって、前記配線異常検出手段(制御部12又は32)は、前記配線異常を検出した場合に、前記遊技用記録媒体(プリペイドカード2)の発行又は前記価値加算するための処理を中断することを特徴とする遊技用記録媒体処理装置である。
【0100】
最後に、本発明の変形例について説明する。
【0101】
上記の実施形態では、遊技用記録媒体発行処理を行う遊技用記録媒体処理装置がカード発行装置10である例について説明したが、これに限らず、カードユニット30にプリペイドカード発行機能を設けて、該カードユニット30を遊技用記録媒体発行処理を行う遊技用記録媒体処理装置としても良い。また上記の実施形態では、価値加算処理を行う遊技用記録媒体処理装置がカードユニット30である例について説明したが、これに限らず、カード発行装置10に入金機能を設けて、該カード発行装置10を価値加算処理を行う遊技用記録媒体処理装置としても良い。
【0102】
上記の実施形態では、遊技用記録媒体(プリペイドカード2)が、非接触式の集積回路を搭載したカード状の記録媒体である例について説明したが、これに限らず、遊技用記録媒体は、接触式の集積回路を搭載した記録媒体でも良い。また遊技用記録媒体の記録領域は、集積回路のEEPROMには限られず、磁気により記録する記録領域や、文字,二次元コード(例えばバーコード),三次元コード,又は光干渉(例えばホログラム)等により記録する記録領域でも良い。また遊技用記録媒体は、記録領域の記録内容を遊技用記録媒体の表面に印字可能なものでも良い。また遊技用記録媒体の材質はプラスチック等の樹脂製には限られず、例えば金属製や紙製等であっても良い。さらに遊技用記録媒体の形状は長方形状には限られず、例えば正方形状,多角形状,円形状,楕円形状等でも良く、またコイン形状でも良い。
【0103】
上記の実施形態では、カードR/W20又は36が、非接触式の集積回路を搭載したカード状のICカードである遊技用記録媒体(プリペイドカード2)に対応して非接触式のICリーダ/ライタを備え、該集積回路の記録情報を読み取ると共に集積回路に対して情報を記録する例について説明したが、これに限らず、遊技用記録媒体の記録領域に対応して情報の読取/記録が可能なものであれば良い。即ちカードR/W20又は36は、遊技用記録媒体の記録領域が接触式の集積回路である場合には、接触式のICリーダ/ライタを備えるものであれば良く、該記録領域が磁気により記録するものである場合には、磁気リーダ/ライタを備えるものであれば良く、該記録領域が文字,二次元コード,三次元コード,又は光干渉等により記録するものである場合には、それらを読取可能なスキャナ等を備えるものであれば良い。
【0104】
上記の実施形態では、遊技用記録媒体(プリペイドカード2)のカードIDがカードID生成要求に基づいて生成される例について説明したが、これに限らず、該カードIDは、予め付与されているものでも良く、また予め遊技用記録媒体に記録されているものでも良い。また上記の実施形態では、遊技用記録媒体の記録情報としてカードIDとプリペイド度数が記録されている例について説明したが、これに限らず、カードID又はプリペイド度数のいずれか一方のみが記録されているものでも良い。
【0105】
上記の実施形態では、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさがプリペイド度数である例について説明したが、これに限らず、該遊技用価値の大きさは、プリペイド度数に相当する金額,点数,遊技媒体数等でも良い。即ち遊技用価値の大きさは、遊技に使用可能な有価価値の大きさであれば良い。
【0106】
上記の実施形態では、複数金種の貨幣3が紙幣(千円紙幣,二千円紙幣,五千円紙幣,及び一万円紙幣)である例について説明したが、これに限らず、該貨幣3は硬貨であっても良い。
【0107】
上記の実施形態では、カードユニット30が、遊技機(パチンコ機40)との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りを行うことにより玉貸処理を行う、いわゆるCRユニットである例について説明したが、これに限らず、カードユニット自身で所定の遊技用価値の大きさに相当する数の遊技媒体(パチンコ玉)を払い出す玉払出装置を備える、いわゆる台間玉貸機であっても良い。
【0108】
上記の実施形態では、所定の遊技用価値の大きさを遊技に使用させるための使用処理が玉貸処理である例について説明したが、これに限らず、該使用処理は、メダル貸出処理や、後述するクレジット式のパチンコ機やスロットマシンにおいて遊技用価値の大きさを使用させる処理等でも良い。
【0109】
上記の実施形態では、価値加算処理を行う遊技用記録媒体処理装置(カードユニット30)において、貨幣識別手段(貨幣識別機33)にて識別された貨幣額のすべて(即ち全額)に相当する遊技用価値の大きさがプリペイド度数に価値加算される例について説明したが、これに限らず、識別された貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさがプリペイド度数に対して加算されるようにしても良い。この場合には、所定額を選択可能な操作部が設けられ、また釣銭払出装置が設けられて、識別された貨幣額から所定額を差し引いた釣銭が払い出されるように構成される。
【0110】
上記の実施形態では、価値加算処理を行う遊技用記録媒体処理装置(カードユニット30)において、貨幣識別手段(貨幣識別機33)にて識別された貨幣額に相当する遊技用価値の大きさがプリペイド残数に直ちに(即ち一枚の貨幣3が挿入されると自動的に)加算される例について説明したが、これに限らず、例えば複数枚の貨幣3が挿入され、所定の部位に設けられる入金ボタンが操作された場合に、該複数枚の貨幣3の額が合算されて価値加算が行われるようにしても良い。
【0111】
なおプリペイドカード2に対して価値加算が可能なタイミングとしては、該プリペイドカード2についての残度数があるときにのみ価値加算を可能としても良く、該プリペイドカード2についての残度数が零となったときにのみ価値加算を可能としても良く、価値加算された入金度数が使用されて零となったときにのみ次なる価値加算を可能としても良く、これらの制限なしにいかなるタイミングでも価値加算を可能としても良い。
【0112】
上記の実施形態では、遊技機がパチンコ機40である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えば現金式のパチンコ機,クレジット式のパチンコ機,パチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,メダルやパチンコ玉が外部に払い出されるスロットマシンやパチロット,メダルが外部に払い出されることなく遊技可能なクレジット式のスロットマシン等であっても良く、さらにはパチンコ玉やメダル等を用いずにデータ等により遊技可能な遊技機,遊技盤やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良く、その種類や形態は特に限定されない。
【0113】
上記の実施形態では、配線異常の検出が行われるタイミングが、遊技用記録媒体処理装置(カード発行装置10又はカードユニット30)の起動時(第1実施形態)又は貨幣3の識別毎(第2実施形態)である例について説明したが、これに限らず、例えば1時間毎等の所定タイミングで配線異常の検出が行われるようにしても良い。
【0114】
上記の実施形態では、判定実施信号が取込信号とペイアウト信号の同時送信である例について説明したが、これに限らず、配線異常検出手段(制御部12又は32)と貨幣額送信手段(貨幣額通信部14又は34)との間を接続する判定実施信号送信線を別個に設け、該判定実施信号送信線を通じて判定実施信号を送信するようにしても良い。
【0115】
上記の実施形態では、応答信号の受信順序と正規の受信順序とが異なる場合(図5又は図7を参照),同時期に複数の応答信号を受信した場合(図8を参照),及び応答信号の受信間隔が許容時間内でない場合(図9を参照)に、配線異常検出手段(制御部12又は32)が配線異常と検出する例について説明したが、これに限らず、貨幣額送信手段(貨幣額通信部14又は34)から送信されてくる応答信号の受信に基づいて配線異常判定を行って配線異常を検出するものであれば良い。
【0116】
上記の実施形態では、配線異常検出手段(制御部12又は32)にて配線異常が検出された場合に、パトランプ21又は動作ランプ39,ディスプレイ54又は64,及びスピーカ55又は65のすべてでその旨が報知される例について説明したが、これに限らず、それらの一部のみでその旨が報知されるようにしても良い。また該配線異常が検出された場合に、度数表示器44に所定のエラーコードを表示することによりその旨を報知するようにしても良い。さらに該配線異常が検出された場合に、遊技場の店員が装着するイヤフォンやバイブレータ等によりその旨を報知して、該配線異常が検出された現場に遊技場の店員が直ちに駆けつけることができるようにしても良く、また遊技場に設けられるカメラにより該現場を映し出すと共に、ビデオ等の記録装置により該現場の状況を記録して、不正配線が検出された証拠として使用できるようにしても良い。
【0117】
上記の実施形態では、配線異常が検出された場合に、配線異常検出手段(制御部12又は32)の制御により、貨幣識別機13又は33にて貨幣3を留保したままの状態でシステムダウンし、遊技用記録媒体発行処理や価値加算処理が中断される例について説明したが、これに限らず、該システムダウンする場合であっても貨幣識別機13又は33にて留保されている貨幣3を返却するようにしても良い。
【0118】
【発明の効果】
本発明に係る遊技用記録媒体処理装置によれば、以下のような効果を奏する。
【0119】
まず請求項1に係る遊技用記録媒体処理装置によれば、遊技用記録媒体発行処理を行う遊技用記録媒体処理装置において、遊技場の営業中に配線異常判定が実施され、配線異常が検出された場合にその旨が報知されるので、貨幣額送信線の組み替え等の不正配線を発見して、適切な処置を行うことができる。
【0120】
また請求項2に係る遊技用記録媒体処理装置によれば、価値加算処理を行う遊技用記録媒体処理装置において、遊技場の営業中に配線異常判定が実施され、配線異常が検出された場合にその旨が報知されるので、貨幣額送信線の組み替え等の不正配線を発見して、適切な処置を行うことができる。
【0121】
また請求項3又は請求項4に係る遊技用記録媒体処理装置によれば、各貨幣額送信線より順に送信されてくる応答信号の受信順序を確認することにより配線異常が検出されるので、貨幣額送信線の組み替え等の不正配線を発見して、適切な処置を行うことができる。
【0122】
また請求項5又は請求項6に係る遊技用記録媒体処理装置によれば、各貨幣額送信線より所定時間間隔で順に送信されてくる応答信号を同時期に複数受信した場合に配線異常が検出されるので、一つの貨幣額送信線を二以上に分配するような不正配線を発見して、適切な処置を行うことができる。
【0123】
また請求項7又は請求項8に係る遊技用記録媒体処理装置によれば、各貨幣額送信線より所定時間間隔で順に送信されてくる応答信号の受信間隔が許容時間内でない場合に配線異常が検出されるので、何らかの不正配線が行われた可能性がある貨幣額送信線を確認して適切な処置を行うことができる。
【0124】
また請求項に係る遊技用記録媒体処理装置によれば、遊技用記録媒体処理装置の起動時に配線異常の検出が行われるので、毎日1回は配線異常を確認できる。
【0125】
また請求項10に係る遊技用記録媒体処理装置によれば、貨幣の識別毎に配線異常の検出が行われるので、より密に配線異常を確認できる。
【0126】
さらに請求項11に係る遊技用記録媒体処理装置によれば、配線異常が検出された場合に遊技用記録媒体発行処理又は価値加算処理が中断されるので、不正配線があっても遊技場が損害を被ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る遊技用記録媒体処理装置であるカード発行装置及びカードユニットを含む遊技用システムの一例を表す機能ブロック図である。
【図2】図2はカード発行装置の一例を表す斜視図である。
【図3】図3(a)はカードユニット及びパチンコ機の一例を表す正面図であり、図3(b)は該カードユニットの側面図である。
【図4】図4(a)は第1実施形態(起動時に検出)に係る遊技用記録媒体処理装置における貨幣識別機,貨幣額通信部,制御部,及びカードR/Wの正規配線を表す図であり、図4(b)はその場合における配線異常の検出を表すタイミングチャートである。
【図5】図5(a)は第1実施形態(起動時に検出)に係る遊技用記録媒体処理装置における貨幣識別機,貨幣額通信部,制御部,及びカードR/Wの配線異常を表す図であり、図5(b)はその場合における配線異常の検出を表すタイミングチャートである。
【図6】図6(a)は第2実施形態(貨幣の識別毎に検出)に係る遊技用記録媒体処理装置における貨幣識別機,貨幣額通信部,制御部,及びカードR/Wの正規配線を表す図であり、図6(b)はその場合における配線異常の検出を表すタイミングチャートである。
【図7】図7(a)は第2実施形態(貨幣の識別毎に検出)に係る遊技用記録媒体処理装置における貨幣識別機,貨幣額通信部,制御部,及びカードR/Wの配線異常を表す図であり、図7(b)はその場合における配線異常の検出を表すタイミングチャートである。
【図8】図8(a)は遊技用記録媒体処理装置における貨幣識別機,貨幣額通信部,制御部,及びカードR/Wの配線異常の別形態を表す図であり、図8(b)はその場合における配線異常の検出を表すタイミングチャートである。
【図9】図9はさらに別形態に係る配線異常の検出を表すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…遊技用システム
2…プリペイドカード
3…貨幣
10…カード発行装置
11…通信部
12…制御部
13…貨幣識別機
13a…貨幣挿入口
13b…貨幣インジケータ
13c…貨幣回収ボックス
14…貨幣額通信部
14a…取込信号入力部
14b…ペイアウト信号入力部
14c…千円信号出力部
14d…二千円信号出力部
14e…五千円信号出力部
14f…一万円信号出力部
14g…貨幣識別信号出力部(第2実施形態)
15…信号配線
15a…取込信号受信線
15b…ペイアウト信号受信線
15c…千円信号送信線
15d…二千円信号送信線
15e…五千円信号送信線
15f…一万円信号送信線
15g…貨幣識別信号送信線(第2実施形態)
16…貨幣額表示部
17…発行ボタン
18…釣銭返却機
18a…釣銭払出口
18b…釣銭インジケータ
19…貨幣返却ボタン
20…カードR/W
20a…カード発行口
20b…カードインジケータ
20c…カード収納ボックス
21…パトランプ
30…カードユニット
31…通信部
32…制御部
32a…CR通信部
33…貨幣識別機
33a…貨幣挿入口
33b…貨幣インジケータ
33c…貨幣回収ボックス
34…貨幣額通信部
34a…取込信号入力部
34b…ペイアウト信号入力部
34c…千円信号出力部
34d…二千円信号出力部
34e…五千円信号出力部
34f…一万円信号出力部
34g…貨幣識別信号出力部(第2実施形態)
35…信号配線
35a…取込信号受信線
35b…ペイアウト信号受信線
35c…千円信号送信線
35d…二千円信号送信線
35e…五千円信号送信線
35f…一万円信号送信線
35g…貨幣識別信号送信線(第2実施形態)
36…カードR/W
36a…カード挿入排出口
36b…カードインジケータ
37…玉貸度数表示器
38…玉貸度数設定ボタン
39…動作ランプ
40…パチンコ機
41…遊技制御基板
42…玉払出制御基板
43…玉払出装置
44…度数表示器
45…玉貸ボタン
46…カード返却ボタン
50…ターミナルボックス
51a…通信部
51b…通信部
52…制御部
53…ハードディスク
54…ディスプレイ
55…スピーカ
60…遊技場外管理装置
61…通信部
62…制御部
63…ハードディスク
64…ディスプレイ
65…スピーカ

Claims (11)

  1. 複数金種の貨幣を識別する貨幣識別手段と、
    該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段と、
    前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体の発行を行う遊技用記録媒体発行手段と、を備える遊技用記録媒体処理装置であって、
    当該遊技用記録媒体処理装置が設けられる遊技場の営業中に、前記貨幣額送信手段に対して前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を送信すると共に、該判定実施信号に応じて前記貨幣額送信手段から送信されてくる応答信号の受信に基づいて前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施して、該配線異常の有無を検出する配線異常検出手段をさらに備え、
    該配線異常検出手段は、前記配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置。
  2. 複数金種の貨幣を識別する貨幣識別手段と、
    該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段と、
    遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を受け付ける遊技用記録媒体受付手段と、
    前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体受付手段にて受け付けた遊技用記録媒体の記録情報から特定される遊技用価値の大きさに対して加算するための処理を行う価値加算手段と、を備える遊技用記録媒体処理装置であって、
    当該遊技用記録媒体処理装置が設けられる遊技場の営業中に、前記貨幣額送信手段に対して前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を送信すると共に、該判定実施信号に応じて前記貨幣額送信手段から送信されてくる応答信号の受信に基づいて前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施して、該配線異常の有無を検出する配線異常検出手段をさらに備え、
    該配線異常検出手段は、前記配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置。
  3. 複数金種の貨幣を識別する貨幣識別手段と、
    該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段と、
    前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体の発行を行う遊技用記録媒体発行手段と、を備える遊技用記録媒体処理装置であって、
    前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を前記貨幣額送信手段に対して送信する配線異常検出手段をさらに備え、
    前記貨幣額送信手段は、該配線異常検出手段から送信された判定実施信号に応じて各貨幣額送信線より順に応答信号を送信し、
    前記配線異常検出手段は、各貨幣額送信線より順に送信される前記応答信号の正規の受信順序を記憶しており、該各貨幣額送信線より順に送信されてくる前記応答信号の受信に基づいて前記配線異常判定を実施して、該応答信号の受信順序と前記正規の受信順序とが異なる場合に配線異常と検出し、該配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置。
  4. 複数金種の貨幣を識別する貨幣識別手段と、
    該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段と、
    遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を受け付ける遊技用記録媒体受付手段と、
    前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体受付手段にて受け付けた遊技用記録媒体の記録情報から特定される遊技用価値の大きさに対して加算するための処理を行う価値加算手段と、を備える遊技用記録媒体処理装置であって、
    前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を前記貨幣額送信手段に対して送信する配線異常検出手段をさらに備え、
    前記貨幣額送信手段は、該配線異常検出手段から送信された判定実施信号に応じて各貨幣額送信線より順に応答信号を送信し、
    前記配線異常検出手段は、各貨幣額送信線より順に送信される前記応答信号の正規の受信順序を記憶しており、該各貨幣額送信線より順に送信されてくる前記応答信号の受信に基づいて前記配線異常判定を実施して、該応答信号の受信順序と前記正規の受信順序とが異なる場合に配線異常と検出し、該配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置。
  5. 複数金種の貨幣を識別する貨幣識別手段と、
    該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段と、
    前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体の発行を行う遊技用記録媒体発行手段と、を備える遊技用記録媒体処理装置であって、
    前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を前記貨幣額送信手段に対して送信する配線異常検出手段をさらに備え、
    前記貨幣額送信手段は、該配線異常検出手段から送信された判定実施信号に応じて各貨幣額送信線より順に、かつ所定時間間隔で応答信号を送信し、
    前記配線異常検出手段は、各貨幣額送信線より順に送信されてくる前記応答信号の受信に基づいて前記配線異常判定を実施して、同時期に複数の応答信号を受信した場合に配線異常と検出し、該配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置。
  6. 複数金種の貨幣を識別する貨幣識別手段と、
    該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段と、
    遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を受け付ける遊技用記録媒体受付手段と、
    前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体受付手段にて受け付けた遊技用記録媒体の記録情報から特定される遊技用価値の大きさに対して加算するための処理を行う価値加算手段と、を備える遊技用記録媒体処理装置であって、
    前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を前記貨幣額送信手段に対して送信する配線異常検出手段をさらに備え、
    前記貨幣額送信手段は、該配線異常検出手段から送信された判定実施信号に応じて各貨幣額送信線より順に、かつ所定時間間隔で応答信号を送信し、
    前記配線異常検出手段は、各貨幣額送信線より順に送信されてくる前記応答信号の受信に基づいて前記配線異常判定を実施して、同時期に複数の応答信号を受信した場合に配線異常と検出し、該配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置。
  7. 複数金種の貨幣を識別する貨幣識別手段と、
    該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段と、
    前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体の発行を行う遊技用記録媒体発行手段と、を備える遊技用記録媒体処理装置であって、
    前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を前記貨幣額送信手段に対して送信する配線異常検出手段をさらに備え、
    前記貨幣額送信手段は、該配線異常検出手段から送信された判定実施信号に応じて各貨幣額送信線より順に、かつ所定時間間隔で応答信号を送信し、
    前記配線異常検出手段は、各貨幣額送信線より順に送信されてくる前記応答信号の受信に基づいて前記配線異常判定を実施して、該応答信号の受信間隔が許容時間内であるか否かの確認を行い、該応答信号の受信間隔が許容時間内でない場合に配線異常と検出し、該配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置。
  8. 複数金種の貨幣を識別する貨幣識別手段と、
    該複数金種の貨幣額に対応する貨幣額送信線を通じて前記貨幣識別手段にて識別された貨幣額を示す信号を送信する貨幣額送信手段と、
    遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を受け付ける遊技用記録媒体受付手段と、
    前記貨幣額送信手段から送信された貨幣額を示す信号から特定される貨幣額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体受付手段にて受け付けた遊技用記録媒体の記録情報から特定される遊技用価値の大きさに対して加算するための処理を行う価値加算手段と、を備える遊技用記録媒体処理装置であって、
    前記貨幣額送信線の配線異常判定を実施する旨の判定実施信号を前記貨幣額送信手段に対して送信する配線異常検出手段をさらに備え、
    前記貨幣額送信手段は、該配線異常検出手段から送信された判定実施信号に応じて各貨幣額送信線より順に、かつ所定時間間隔で応答信号を送信し、
    前記配線異常検出手段は、各貨幣額送信線より順に送信されてくる前記応答信号の受信に基づいて前記配線異常判定を実施して、該応答信号の受信間隔が許容時間内であるか否かの確認を行い、該応答信号の受信間隔が許容時間内でない場合に配線異常と検出し、該配線異常を検出した場合に、その旨を報知するための処理を行うことを特徴とする遊技用記録媒体処理装置。
  9. 請求項1〜のいずれか1つに記載した遊技用記録媒体処理装置であって、
    前記配線異常検出手段は、前記遊技用記録媒体処理装置の起動時に前記判定実施信号を送信することを特徴とする遊技用記録媒体処理装置。
  10. 請求項1〜のいずれか1つに記載した遊技用記録媒体処理装置であって、
    前記貨幣額送信手段は、前記貨幣識別手段により貨幣が識別される毎に該貨幣が識別された旨の貨幣識別信号を送信し、
    前記配線異常検出手段は、該貨幣額送信手段から送信されてくる貨幣識別信号を受信する毎に前記判定実施信号を送信することを特徴とする遊技用記録媒体処理装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1つに記載した遊技用記録媒体処理装置であって、
    前記配線異常検出手段は、前記配線異常を検出した場合に、前記遊技用記録媒体の発行又は前記価値加算するための処理を中断することを特徴とする遊技用記録媒体処理装置。
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