以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る遊技情報管理システム1は、図1に示すように、遊技者の所持遊技媒体(持玉数)を集計して記憶する管理装置(台端末装置50)と、該所持遊技媒体数を計数する計数機(パチンコ玉計数機30)と、を含むものであり、特に管理装置で記憶している所持遊技媒体数の集計値と計数機で計数した所持遊技媒体数の計数値との差分値が所定範囲内であることを条件に、該計数値を遊技者に対して排出される記録媒体(計数カード5,会員カード4)の記録情報から特定可能とする特定処理(計数カード発行処理,貯玉処理)を行うものである。
以下においては、まず遊技情報管理システム1の構成について説明し、次に遊技情報管理システムの作用(即ちパチンコ玉計数機30の作用,及び台端末装置50の作用)及び効果について説明し、最後に変形例について説明する。なお、以下においては、遊技装置がパチンコ機10及び玉貸ユニット20であり、遊技媒体がパチンコ玉であり、遊技者が所持遊技媒体(持玉)を持って遊技装置を移動すること(以下「台移動」と称する。)が禁止されている例について説明し、またリーダ/ライタを「R/W」,データベースを「DB」,ステップを「S」と略記する。
[1.遊技情報管理システム1の構成]
遊技情報管理システム1は、図1に示すように、遊技場内に設けられる会員管理コンピュータ80と、該会員管理コンピュータ80と接続され、遊技場内に設けられるホールコンピュータ70と、該ホールコンピュータ70と接続され、遊技場内に配置された複数の遊技島の各々に設けられる複数の島コンピュータ60と、すべての島コンピュータ60と接続され、遊技場内に設けられるシステムコンピュータ90と、各々の島コンピュータ60と接続され、各遊技島に設けられる複数の台端末装置50と、該台端末装置50と接続され、各遊技島に設けられるパチンコ玉計数機30と、前記台端末装置50と接続され、各遊技島に設置された複数のパチンコ機10の各々に対応して設けられる玉貸ユニット20とを含む。また遊技情報管理システム1では、紙幣2,ビジタカード3,会員カード4,計数カード5,及びリモートコントローラ6(以下「リモコン6」と略記する。)が使用される。
紙幣2は貨幣の一例であって、ここでは図2(b)に示すように、1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣の4種類が使用される。この紙幣2が、ビジタカード3又は会員カード4を受け付けている玉貸ユニット20に挿入されると、入金処理が行われる。
ビジタカード3は遊技用記録媒体の一例であって、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさであるプリペイド残額を特定可能な情報であるカードIDが、ICチップのEEPROMに予め記憶されている。システムコンピュータ90では、該カードIDに対応付けて、プリペイド残額が管理される。
このビジタカード3は、以下のようにして発行される。まず図示しないカード発行機において、貨幣を受け付けた後、発行するプリペイド残額の選択を受け付けると、該カード発行機でストックされているビジタカード3のうちの1枚からカードIDが読み取られ、該読み取ったカードIDと前記選択されたプリペイド残額とがシステムコンピュータ90に対して送信される。次に該システムコンピュータ90において、該送信されてきたカードIDとプリペイド残額とが対応付けて記憶されると、記憶完了通知がカード発行機に対して返信される。そして該カード発行機において、前記カードIDを読み取ったビジタカード3が発行される。このビジタカード3が玉貸ユニット20に挿入されると、カードIDから特定されるプリペイド残額を使用した玉貸処理が行われる。
会員カード4は遊技用記録媒体の一例であって、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさであるプリペイド残額を特定可能な情報であるカードIDが、ICチップのEEPROMに予め記憶されている。システムコンピュータ90では、該カードIDに対応付けて、プリペイド残額が管理される。また会員カード4は記録媒体の一例であって、前記カードIDは、当該会員カード4を個々に識別可能な記録媒体識別情報である。会員管理コンピュータ80では、該カードIDに対応付けて、貯蓄されたパチンコ玉の数である貯玉数が管理される。
この会員カード4は、以下のようにして発行される。即ち遊技場において、遊技者が登録を希望する暗証番号と、該遊技者の属性情報(ここでは氏名,住所,性別,生年月日,及び電子メールアドレス)が受け付けられて会員登録が行われると、該遊技場に納入されている会員カード4のうちの1枚からカードIDが読み取られ、会員管理コンピュータ80において、該読み取ったカードIDと前記受け付けられた暗証番号及び属性情報とが対応付けて記憶されて、前記カードIDを読み取った会員カード4が発行される。この会員カード4が玉貸ユニット20に挿入されると、カードIDから特定されるプリペイド残額を使用した玉貸処理が行われ、またカードIDから特定される貯玉数を遊技に再使用させる貯玉再プレイ処理が行われる。また会員カード4がパチンコ玉計数機30に挿入されると、カードIDに対応付けて管理されている貯玉数に対して持玉数の計数値を加算するための貯玉処理が行われる。
計数カード5は記録媒体の一例であって、当該計数カード5を個々に識別可能な記録媒体識別情報であるカードIDが、ICチップのEEPROMに予め記憶されている。また計数カード5のICチップには、パチンコ玉計数機30で計数された持玉数の計数値が記憶される。ホールコンピュータ70では、該カードIDに対応付けて、該計数値が管理される。
これらビジタカード3,会員カード4,及び計数カード5は、長方形状を呈するプラスチック製の薄板において、ICチップR/W又はICチップリーダが発信している電磁波を受信するアンテナコイルと、該アンテナコイルが電磁波を受信することにより発生する誘導起電力を電源として作動するパッシブ型のICチップとを搭載している、ICカードである。このICチップは、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROM(あるいはEEPROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行され、またEEPROMに記録されている情報が非接触で読み書きされる。
リモコン6は、遊技場の店員が操作可能なものであり、該店員が操作キー(図示外)を操作して、パチンコ玉計数機30で持玉の計数を行う遊技者が遊技を行っていた遊技装置(パチンコ機10及び玉貸ユニット20)を個々に識別可能な遊技装置識別情報である台番号を入力すると、該台番号が赤外線信号として出力される。なおリモコン6からは、後述するリセット信号も、赤外線信号として出力される。
図1に戻り、システムコンピュータ90,会員管理コンピュータ80,ホールコンピュータ70,及び島コンピュータ60について説明する。
システムコンピュータ90は、前述の如く、ビジタカード3のカードID,及び会員カード4のカードIDに対応付けて、プリペイド残額を記憶・管理しており、玉貸ユニット20からビジタカード3又は会員カード4のカードIDが送信されてくると、該カードIDに対応付けて記憶しているプリペイド残額を返信する。そして玉貸ユニット20は、該プリペイド残額を制御部22のRAMで記憶し、これにより該プリペイド残額を使用した玉貸処理が可能となる。
会員管理コンピュータ80は、前述の如く、会員カード4のカードIDに対応付けて、暗証番号,属性情報,及び貯玉数を記憶・管理しており、玉貸ユニット20から会員カード4のカードID及び暗証番号が送信されてくると、該送信されてきたカードID及び暗証番号と前記記憶しているカードID及び暗証番号との照合を行い、照合OKであれば、該カードIDに対応付けて記憶している貯玉数を返信する。そして玉貸ユニット20は、該貯玉数を制御部22のRAMで記憶し、これにより該貯玉数を使用した貯玉再プレイ処理が可能となる。
ホールコンピュータ70は、前述の如く、計数カード5のカードIDに対応付けて、持玉数の計数値を記憶・管理しており、遊技場内に設けられた景品カウンタに設置される景品交換端末(図示外)から計数カード5のカードIDが送信されてくると、該カードIDに対応付けて記憶している計数値を返信する。景品交換端末は、該返信されてきた計数値と計数カード5に記憶されている計数値とが一致するか否かを判定し、判定OKであれば、該計数値を使用した景品交換が可能となる。なおホールコンピュータ70は、各種の遊技データも記憶・管理している。またホールコンピュータ70は、各島コンピュータ60に接続されている台端末装置50の台端末IDを記憶しており、また各台端末装置50の台端末IDに対応付けて、当該台端末装置50に接続されている遊技装置(パチンコ機10及び玉貸ユニット20)の台番号を記憶している。さらにホールコンピュータ70は、後述する図6に示す各種の設定値の設定を受け付けて、該設定値をパチンコ玉計数機30や台端末装置50に対して配信する。
島コンピュータ60は、システムコンピュータ90,会員管理コンピュータ80,及びホールコンピュータ70と、台端末装置50との間におけるデータ通信を集計するものである。
次にパチンコ機10について説明する。パチンコ機10は遊技機の一例であって、玉貸ユニット20に対応して設けられ、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものであり、ここでは対応する玉貸ユニット20との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて玉貸処理が行われる、いわゆるCR式のパチンコ機である。このパチンコ機10は、遊技場内に配置された遊技島(図示外)において該パチンコ機10の機種等に従って設置されている。このパチンコ機10は、遊技装置の一部を構成するものであり、前記台番号により個々に識別可能とされている。
このパチンコ機10は、図2(a)に示すように、その前面に遊技領域,上皿,下皿,及び発射ハンドル等を備えると共に、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及び返却ボタン16を備え、図1に示すように、その内部に遊技制御基板11,払出制御基板12,及び玉払出装置13等を備え、その背後にアウト玉タンク(図示外)に付設されたアウト玉計数機17を備えており、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。
遊技制御基板11は、パチンコ機10における遊技状態を制御するものである。払出制御基板12は、玉貸ユニット20の後述する玉貸通信部21aと通信可能に接続され、これにより、玉貸処理が行われる場合に、パチンコ機10と玉貸ユニット20との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りが行われる。また払出制御基板12は、玉払出装置13と接続され、該玉払出装置13を制御するものである。玉払出装置13は、玉貸処理が行われて遊技者に貸し出されたパチンコ玉や、遊技の結果として遊技者に付与されるパチンコ玉(いわゆる賞球)を払い出すものである。
残度数表示器14は、玉貸ユニット20のカードリーダ24にて受け付けているビジタカード3又は会員カード4のカードIDから特定されるプリペイド残額に相当する残度数を表示するための表示器である。ここで残度数は、プリペイド残額が所定の比率で変換されたもの(例えば100円=1度数)である。この残度数表示器14は、玉貸通信部21aと通信可能に接続されており、該玉貸通信部21aから残度数を示す度数表示信号が入力されることにより、残度数を表示する。
玉貸ボタン15は、玉貸ユニット20のカードリーダ24にて受け付けているビジタカード3又は会員カード4のカードIDから特定されるプリペイド残額を使用した玉貸処理を行うための玉貸操作を受け付けるボタンである。この玉貸ボタン15は、玉貸通信部21aと通信可能に接続されており、該玉貸ボタン15が操作されたことにより、玉貸通信部21aに貸出入力信号が入力され、該入力の検出によって、玉貸ユニット20の制御部22が、玉貸ボタン15が操作された旨を認識する。
返却ボタン16は、玉貸ユニット20のカードリーダ24にて受け付けているビジタカード3又は会員カード4を玉貸ユニット20の外部に排出するための排出操作を受け付けるボタンである。この返却ボタン16は、玉貸通信部21aと通信可能に接続されており、該返却ボタン16が操作されたことにより、玉貸通信部21aに返却入力信号が入力され、該入力の検出によって、玉貸ユニット20の制御部22が、返却ボタン16が操作された旨を認識して、カードリーダ24にて受け付けているカードの排出制御を行い、該カードがカード挿入口24aから排出されて遊技者に返却される。
このパチンコ機10において、玉払出装置13から払い出されたパチンコ玉は、上皿に供給され、発射ハンドルの操作により遊技領域の内部に打ち込まれて、遊技が行われる。ここで遊技領域に打ち込まれたパチンコ玉(以下「打込玉」と称する。)が、遊技領域に形成された入賞口に入賞すると、払出制御基板12から発せられる払出信号に基づいて、賞球として玉払出装置13からパチンコ玉が払い出されて付与され、上皿又は下皿に供給される。そして遊技制御基板11から、遊技装置での遊技により付与された遊技媒体の数を特定可能な付与数情報として、賞球が10個付与される毎に1パルスのセーフ玉信号が出力されて、台端末装置50に入力される。また入賞口に入賞した打込玉及びいずれの入賞口にも入賞しなかった打込玉は、パチンコ機10の背後に設けられたアウト玉タンク(図示外)に導かれ、該アウト玉タンクに付設されたアウト玉計数機17で計数されて、遊技島内に設けられるパチンコ玉回収樋(図示外)に排出される。そしてアウト玉計数機17から、遊技装置での遊技に使用された遊技媒体の数を特定可能な使用数情報として、打込玉が10個計数される毎に1パルスのアウト玉信号が出力されて、台端末装置50に入力される。
次に玉貸ユニット20について説明する。玉貸ユニット20は、図1及び図2(a)に示すように、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられ、ビジタカード3の挿入に基づいて玉貸処理を行い、会員カード4の挿入に基づいて玉貸処理又は貯玉再プレイ処理を行い、ビジタカード3又は会員カード4が挿入されている状態における紙幣2の挿入に基づいて入金処理を行うものである。この玉貸ユニット20は、遊技装置の一部を構成するものであり、対応するパチンコ機10の前記台番号により個々に識別可能とされている。
この玉貸ユニット20は、縦長の箱型の形状を呈するものであり、図2(a)に示すように、その前面に紙幣挿入口23a,貯玉数表示器26,テンキー25,再プレイボタン27,及びカード挿入口24a等を備え、図2(b)に示すように、その内部に紙幣識別機23,制御部22,玉貸通信部21a,台端末装置用通信部21b,及びカードリーダ24等を備えており、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。
玉貸通信部21aは、前述の如く、パチンコ機10の払出制御基板12と通信可能に接続されている。台端末装置用通信部21bは、台端末装置50の後述する下位装置用通信部51aと通信可能に接続されており、玉貸ユニット20と台端末装置50との間における通信を司るものである。
制御部22は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROM(あるいはEEPROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、玉貸ユニット20に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものであるが、その機能の詳細については後述する。
紙幣識別機23は貨幣受付手段の一例であって、貨幣を受け付けるものであり、ここではカードリーダ24でビジタカード3又は会員カード4の挿入を受け付けている状態で、紙幣挿入口23aから挿入され搬送されてきた紙幣2を受け付けて、該受け付けた紙幣2が前記4種類の紙幣のうちのいずれの紙幣であるかを識別すると共に、いずれの紙幣でもなければ正規の紙幣ではないと識別する識別機である。この識別により、受付けた紙幣が正規の紙幣2(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)であれば、識別結果(識別された紙幣2に応じた入金金額)を制御部22に出力する。そして識別が完了した正規の紙幣2は、紙幣通路23bを通じて玉貸ユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた紙幣搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。なお正規の紙幣ではないと識別した場合,及びカードリーダ24でビジタカード3又は会員カード4の挿入を受け付けていない場合には、受け付けた紙幣2を紙幣挿入口23aから返却する。
カードリーダ24は、カード挿入口24aから挿入されたビジタカード3を受け付けて、該ビジタカード3のICチップに記録されているカードIDを読み取るものである。またカードリーダ24は、カード挿入口24aから挿入された会員カード4を受け付けて、該会員カード4のICチップに記録されているカードIDを読み取るものである。このカードリーダ24は、前記ICカードであるビジタカード3及び会員カード4のICチップに対応したICチップリーダである。
テンキー25は、遊技者を認証するための暗証番号の入力を0〜9までの10個の数字キーの操作により受け付けるものである。
貯玉数表示器26は、台端末装置50から送信されてきて制御部22のRAMで記憶されている貯玉数を表示するための表示器であり、ここでは5桁の7セグメント表示器である。この貯玉数表示器26では、貯玉再プレイ処理が行われたことに基づいて制御部22のRAMで記憶されている貯玉数が減算更新されると、それに合わせて表示されている貯玉数も減算表示される。
再プレイボタン27は、玉貸ユニット20のカードリーダ24にて受け付けている会員カード4のカードIDに対応付けて会員管理コンピュータ80で管理されている貯玉数を、対応するパチンコ機10での遊技に再使用させるための再プレイ操作を受け付けるボタンである。
ここで前記制御部22の機能について説明する。この制御部22は、[1]ビジタカード3又は会員カード4の挿入に基づいて玉貸処理を行う機能と、[2]ビジタカード3又は会員カード4が挿入されている状態における紙幣2の挿入に基づいて入金処理を行う機能と、[3]会員カード4の挿入に基づいて貯玉再プレイ処理を行う機能とを備えている。
まず[1]ビジタカード3又は会員カード4の挿入に基づいて玉貸処理を行う制御部22は、カードリーダ24が該ビジタカード3又は会員カード4から読み取ったカードIDをシステムコンピュータ90に対して送信し、該カードIDに対応付けて管理されているプリペイド残額をホールコンピュータ70から受信すると、該プリペイド残額をRAMで記憶して、残度数表示器14で残度数を表示する処理を行う。
この状態で玉貸ボタン15が操作されて貸出入力信号が入力されると、制御部22は、RAMで記憶しているプリペイド残額と予め設定された玉貸設定金額(例えば500円)とを比較して、プリペイド残額≧玉貸設定金額であれば、該玉貸設定金額を使用金額として特定し、プリペイド残額<玉貸設定金額であれば、該プリペイド残額を使用金額として特定して、該特定した使用金額に相当する度数のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示する処理を、プリペイド残額を使用した玉貸処理として行って、RAMで記憶しているプリペイド残額から使用金額を減算更新すると共に残度数表示器14で表示している残度数を減算表示する処理を行う。
そして玉貸処理が行われると、制御部22から、遊技装置での遊技に使用するために貸与された遊技媒体の数を特定可能な貸与数情報として、前記使用金額に相当するパチンコ玉の数(例えば使用金額が500円であれば125個)である貸出玉数を示すと共に、挿入されているビジタカード3又は会員カード4から読み取ったカードIDと使用金額とを含む貸出玉信号が出力されて、台端末装置50に入力され、該台端末装置50からシステムコンピュータ90に対して転送される。この貸出玉信号を受信したシステムコンピュータ90では、該貸出玉信号に含まれるカードIDに対応付けて記憶しているプリペイド残額から、該貸出玉信号に含まれる使用金額が減算更新される。
また[2]ビジタカード3又は会員カード4が挿入されている状態における紙幣2の挿入に基づいて入金処理を行う制御部22は、カードリーダ24が該ビジタカード3又は会員カード4から読み取ったカードIDと紙幣識別機23により識別された紙幣2に応じた入金金額とを含む入金金額情報をシステムコンピュータ90に対して送信し、該カードIDに対応付けて管理されているプリペイド残額に対して該入金金額が加算更新された後のプリペイド残額をシステムコンピュータ90から受信すると、該プリペイド残額をRAMで記憶して、残度数表示器14で表示している残度数を更新する処理を、入金処理として行う。
さらに[3]会員カード4の挿入に基づいて貯玉再プレイ処理を行う制御部22は、カードリーダ24が会員カード4から読み取ったカードIDとテンキー25により入力を受け付けた暗証番号を会員管理コンピュータ80に対して送信し、該カードIDに対応付けて管理されている貯玉数を会員管理コンピュータ80から受信すると、該貯玉数をRAMで記憶して、貯玉数表示器26で貯玉数を表示する処理を行う。
この状態で再プレイボタン27が操作されると、RAMで記憶している貯玉数と予め設定された再プレイ設定玉数(例えば500円に相当する125個)とを比較して、貯玉数≧再プレイ設定玉数であれば、該再プレイ設定玉数を返却玉数として特定し、該特定した返却玉数のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示する処理を、貯玉数を使用した貯玉再プレイ処理として行って、RAMで記憶している貯玉数から返却玉数を減算更新すると共に貯玉数表示器26で表示している貯玉数を減算表示する処理を行う。なお貯玉数<再プレイ設定玉数である場合には、貯玉再プレイ処理は行われない。
そして貯玉再プレイ処理が行われると、制御部22から、会員カード4の記録情報(カードID)から特定される遊技媒体数(貯玉数)のうち各遊技装置での遊技に使用するために返却された遊技媒体の数を特定可能な貸与数情報として、前記返却玉数を示すと共に、挿入されている会員カード4から読み取ったカードIDを含む返却玉信号が出力されて、台端末装置50に入力され、該台端末装置50から会員管理コンピュータ80に対して転送される。この返却玉信号を受信した会員管理コンピュータ80では、該返却玉信号に含まれるカードIDに対応付けて記憶している貯玉数から、該返却玉信号が示す返却玉数が減算更新される。
次にパチンコ玉計数機30について説明する。パチンコ玉計数機30は計数機の一例であって、各遊技島の所定箇所(例えば中央部又は端部等)に設けられ、会員カード4を受け付けていないことに基づいて計数カード発行処理を行い、会員カード4を受け付けていることに基づいて貯玉処理を行うものである。このパチンコ玉計数機30は、計数機IDにより個々に識別可能とされている。
このパチンコ玉計数機30は、横長の箱型の形状を呈するものであり、図3に示すように、その上面に獲得玉投入口30a,ディスプレイ37,及び確認ボタン38を備え、その前面に赤外線受信部34,会員カード挿入口35a,及び計数カード発行口36aを備え、その内部に通信部31,制御部32,獲得玉カウンタ33,会員カードリーダ35,計数カードR/W36,及び計数カードストッカ36bを備えており、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。
通信部31は、台端末装置50の後述する下位装置用通信部51aと通信可能に接続されており、パチンコ玉計数機30と台端末装置50との間における通信を司るものである。この通信部31は確認情報送信手段の一例であって、獲得玉カウンタ33による計数に伴って、赤外線受信部34により受け付けた遊技装置識別情報である台番号を含む確認情報を台端末装置50に対して送信するものであり、ここでは確認ボタン38の操作を受け付けると、獲得玉カウンタ33による持玉の計数値と、赤外線受信部34により受け付けた台番号とを含む確認情報が、ホールコンピュータ70に対して送信され、該ホールコンピュータ70から当該確認情報に含まれる台番号の遊技装置が接続されている台端末装置50に対して転送される。また通信部31は、後述する差分値判定手段(制御部52)により差分値判定が行われた台端末装置50からホールコンピュータ70を介して送信されてくる差分値判定結果を受信するものである。
また通信部31は、計数カード発行処理が行われる場合に、獲得玉カウンタ33による持玉の計数値と、計数カードR/W36により読み取った計数カード5のカードIDと、前記計数機IDとを含む計数情報を、ホールコンピュータ70に対して送信し、該計数情報に含まれるカードIDと計数値の記憶が行われたホールコンピュータ70から送信されてくる記憶完了情報を受信するものである。さらに通信部31は、貯玉処理が行われる場合に、獲得玉カウンタ33による持玉の計数値と、会員カードリーダ35により読み取った会員カード4のカードIDと、前記計数機IDとを含む貯玉情報を、会員管理コンピュータ80に対して送信し、該貯玉情報に含まれるカードIDに対応付けて記憶されている貯玉数に対する該貯玉情報に含まれる計数値の加算が行われた会員管理コンピュータ80から送信されてくる貯玉完了情報を受信するものである。この貯玉完了情報には、計数値の加算が行われた後の貯玉数が含まれている。
制御部32は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROM(あるいはEEPROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、パチンコ玉計数機30に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものであるが、その機能については後述する。
獲得玉カウンタ33は計数手段の一例であって、所持遊技媒体である持玉の数を計数するものであり、ここでは獲得玉投入口33aから持玉であるパチンコ玉の投入を受け付けて、該受け付けたパチンコ玉の数を計数する。この獲得玉カウンタ33でパチンコ玉が1個計数される毎に1パルスの計数信号が出力されて、該計数信号が制御部32に入力される。そして制御部32は、該計数信号を継続して受信している間は計数中であると判定する一方、該計数信号の受信が所定時間(例えば10秒間)途切れると計数中でないと判定する。また制御部32のRAMは、該計数信号の受信数をカウントし、該カウント数をパチンコ玉の計数値として一時的に記憶する。なお計数されたパチンコ玉は、遊技島内に設けられるパチンコ玉回収樋(図示外)に排出される。
赤外線受信部34は遊技装置識別情報受付手段の一例であって、獲得玉カウンタ33による計数に伴って、遊技装置識別情報である台番号を受け付けるものであり、ここでは遊技場の店員が操作する前記リモコン6から赤外線信号として出力される台番号を受信する。この赤外線受信部34で受信した台番号は、制御部32のRAMで一時的に記憶される。また赤外線受信部34は、前記リモコンから赤外線信号をして出力されるリセット信号も受信する。
会員カードリーダ35は、会員カード挿入口35aから挿入された会員カード4を受け付けて、該会員カード4のICチップに記録されているカードIDを読み取るものである。この会員カードリーダ35は、前記ICカードである会員カード4のICチップに対応したICチップリーダである。
計数カードR/W36は、計数カード発行処理が行われる場合に、該計数カードR/W36の後方に設けられている計数カードストッカ36bから搬送されてきた計数カード5を受け付けて、該計数カード5のICチップに記憶されているカードIDを読み取り、獲得玉カウンタ33による持玉の計数値を該ICチップに記憶し(書き込み)、該計数カード5を計数カード発行口36aから排出して発行するものである。この計数カードR/W36は、前記ICカードである計数カード5のICチップに対応したICチップR/Wである。
ディスプレイ37は、各種のメッセージや獲得玉カウンタ33による計数値を表示する表示装置である。このディスプレイ37は不正報知手段の一例であって、獲得玉カウンタ33による計数値と前記確認情報に含まれる台番号に対応付けて後述する集計値記憶手段(持玉数DB)で記憶している集計値との差分値が予め定められた所定範囲内でないことを条件に不正報知を行うものであり、ここでは台端末装置50の差分値判定手段(制御部52)により所定範囲内でないと判定され、該台端末装置50から判定NGの差分値判定結果を受信すると、後述する図4のD8に示すように、不正報知として、計数値に異常がある旨を表示する。このディスプレイ37の表示内容については、図4を参照して後述する。確認ボタン38は、前記確認情報を送信するための操作を受け付けるボタンである。
ここで前記制御部32の機能について説明する。この制御部32は特定処理手段の一例であって、獲得玉カウンタ33による計数値と前記確認情報に含まれる台番号に対応付けて後述する集計値記憶手段(持玉数DB)で記憶している集計値との差分値が予め定められた所定範囲内であることを条件に前記計数値を遊技者に対して排出される記録媒体(計数カード5,会員カード4)の記録情報から特定可能とするための特定処理を行うものであり、ここでは台端末装置50の差分値判定手段(制御部52)により所定範囲内であると判定され、該台端末装置50から判定OKの差分値判定結果を受信すると、特定処理として、会員カードリーダ35で会員カード4を受け付けていない場合には計数カード発行処理を行い、会員カード4を受け付けている場合には貯玉処理を行う。
ここで計数カード発行処理は、通信部31から、持玉の計数値と計数カード5のカードIDとを含む前記計数情報をホールコンピュータ70に対して送信し、計数カードR/W36で受け付けている計数カード5に対して持玉の計数値を記憶して該計数カード5を排出する処理であり、この処理が行われた結果、ホールコンピュータ70において該計数情報に含まれるカードIDと計数値とが対応付けて記憶されることにより、遊技者に対して排出される計数カード5の記録情報であるカードIDから該計数値が特定可能とされ、また計数カード5に計数値が記憶されることにより、該計数カード5の記録情報から該計数値が特定可能とされる。
また貯玉処理は、通信部31から、持玉の計数値と会員カード4のカードIDとを含む前記貯玉情報を会員管理コンピュータ80に対して送信し、会員カードリーダ35で受け付けている会員カード4を排出する処理であり、この処理が行われた結果、会員管理コンピュータ80において該貯玉情報に含まれるカードIDに対応付けて管理されている記憶されている貯玉数に対して該貯玉情報に含まれる計数値の加算が行われることにより、遊技者に対して排出される会員カード4の記録情報であるカードIDから該計数値が特定可能とされる。
また制御部32は計数値判定手段の一例であって、獲得玉カウンタ33による計数値が予め定められた所定計数値以下であるか否かを判定するものである。この所定計数値は、ホールコンピュータ70で設定され、該ホールコンピュータ70から配信されてきて、図6に示すように、制御部32のEEPROMで記憶される。ここで所定計数値としては、煙草や飲料等との景品交換に必要な玉数が計数された場合において、確認情報が送信されずに特定処理が行われるような値(ここでは80個)が設定される。そして前記特定処理手段は、計数値判定手段により所定計数値以下であると判定されたことを条件として、ここでは前記確認情報送信手段により確認情報を送信せずに直ちに、前記特定処理を行う。
次に前記ディスプレイ37の表示内容について、図4を参照して説明する。このディスプレイ37では、表示制御手段として機能する制御部32の制御により、該制御部32で記憶している図4に示す各画面が表示される。具体的には、まずD1に示すように、遊技者に対してパチンコ玉(持玉)の投入を促す旨,及び遊技場の店員に対して台番号の送信を促す旨を表示している。
このD1の状態で、台番号を赤外線受信部34で受信する前にパチンコ玉が投入されると、該投入されたパチンコ玉の数を獲得玉カウンタ33により計数して、D2に示すように、計数中である旨,該計数中の計数値,及び遊技場の店員に対して台番号の送信を促す旨を表示する。このD2の状態で、台番号を赤外線受信部34で受信する前に獲得玉カウンタ33による計数が終了すると、D3に示すように、計数が終了した旨,該計数終了後に制御部32のRAMで記憶している計数値,及び遊技場の店員に対して台番号の送信を促す旨を表示する。
一方、前記D1の状態で、遊技場の店員が操作するリモコン6から送信されてくる台番号を赤外線受信部34で受信して制御部32のRAMで記憶した後にパチンコ玉が投入されると、該投入されたパチンコ玉の数を獲得玉カウンタ33により計数して、D4に示すように、計数中である旨,該計数中の計数値,及び制御部32のRAMで記憶している台番号を表示する。なお前記D2の状態で、台番号を赤外線受信部34で受信して制御部32のRAMで記憶した場合にも、D4に示す画面を表示する。このD4の状態で、獲得玉カウンタ33による計数が終了すると、D5に示すように、計数が終了した旨,該計数終了後に制御部32のRAMで記憶している計数値,制御部32のRAMで記憶している台番号,及び確認ボタン38の操作を促す旨を表示する。なお前記D3の状態で、台番号を赤外線受信部34で受信して制御部32のRAMで記憶した場合にも、D5に示す画面を表示する。このD5の状態で、確認ボタン38が操作されると、前記計数値判定手段による判定を行う。
ここで計数値判定手段により計数値が所定計数値以下であると判定すると、会員カードリーダ35で会員カード4を受け付けていない場合には、前記計数カード発行処理を行い、ホールコンピュータ70から送信されてくる前記記憶完了情報の受信後に、D6に示すように、制御部32のRAMで記憶している計数値,計数値の記憶が完了した旨,及び排出された計数カード5の受け取りを促す旨を表示し、会員カードリーダ35で会員カード4を受け付けている場合には、前記貯玉処理を行い、会員管理コンピュータ80から送信されてくる前記貯玉完了情報の受信後に、D7に示すように、制御部32のRAMで記憶している計数値,該貯玉完了情報に含まれる貯玉数,貯玉が完了した旨,及び排出された会員カード4の受け取りを促す旨を表示する。そしてD6の状態で計数カード5が抜き取られ、またD7の状態で会員カード4が抜き取られると、前記D1に示す画面に戻る。
一方、計数値判定手段により計数値が所定計数値以下でないと判定すると、制御部32のRAMで記憶している計数値と台番号とを含む前記確認情報を台端末装置50に対して送信し、台端末装置50から送信されてくる差分値判定結果を受信を待機する。
ここで判定OKの差分値判定結果を受信すると、会員カードリーダ35で会員カード4を受け付けていない場合には、前記計数カード発行処理を行い、ホールコンピュータ70から送信されてくる前記記憶完了情報の受信後に、前記D6に示す画面を表示し、会員カードリーダ35で会員カード4を受け付けている場合には、前記貯玉処理を行い、会員管理コンピュータ80から送信されてくる前記貯玉完了情報の受信後に、前記D7に示す画面を表示する。
一方、判定NGの差分値判定結果を受信すると、前記計数カード発行処理又は前記貯玉処理を行わずに、D8に示すように、制御部32のRAMで記憶している計数値,制御部32のRAMで記憶している台番号,及び計数値に異常がある旨を表示する不正報知を行う。このD8の状態で、遊技場の店員が操作するリモコン6から送信されてくるリセット信号を受信すると、前記D1に示す画面に戻る。
次に台端末装置50について説明する。この台端末装置50は、遊技島の内部に設けられ、図1に示すように接続される下位装置用通信部51a,上位装置用通信部51b,制御部52,及び記憶装置であるハードディスク53等を備えているコンピュータである。この台端末装置50は、台端末IDにより個々に識別可能とされている。
下位装置用通信部51aは、前述の如く、パチンコ機10の遊技制御基板11,パチンコ機10に付設されるアウト玉計数機17,玉貸ユニット20の台端末装置用通信部21b,及びパチンコ玉計数機30の通信部31と通信可能に接続されている。この下位装置用通信部51aには、遊技装置(パチンコ機10及び玉貸ユニット20)や、パチンコ玉計数機30や、図示しないカード発行機,精算機,及び金庫等の各機器を4台まで接続可能である。
上位装置用通信部51bは、島コンピュータ60と通信可能に接続され、該島コンピュータ60を介して、台端末装置50と、ホールコンピュータ70,会員管理コンピュータ80,及びシステムコンピュータ90との間における通信を司るものである。この上位装置用通信部51bは確認情報受付手段の一例であって、遊技装置識別情報である台番号を含む確認情報を受け付けるものであり、ここではパチンコ玉計数機30からホールコンピュータ70を介して送信されてくる確認情報を受信することにより、該確認情報を受け付ける。
制御部52は、CPU,RAM,ROM,及びEEPROM等を備えており、ハードディスク53,ROM(あるいはEEPROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、台端末装置50に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
この制御部52は所持遊技媒体数集計手段の一例であって、複数の遊技装置(パチンコ機10及び玉貸ユニット20)の各々から受信した前記貸与数情報(貸出玉信号)と前記返却数情報(返却玉信号)と前記使用数情報(アウト玉信号)と前記付与数情報(セーフ玉信号)とに基づいて、各遊技装置における遊技者が所持している遊技媒体である所持遊技媒体(持玉)の数を集計するものである。
具体的には、制御部52は、持玉数を集計する持玉数カウンタを備えており、貸出玉信号を受信すると、持玉数カウンタの集計値に該貸出玉信号が示す貸出玉数を加算更新し、返却玉信号を受信すると、持玉数カウンタの集計値に該返却玉信号が示す返却玉数を加算更新し、アウト玉信号を受信すると、持玉数カウンタの集計値から10個のアウト玉数を減算更新し、セーフ玉信号を受信すると、持玉数カウンタの集計値に10個のセーフ玉数を加算更新することにより、持玉数を集計する。即ち持玉数の集計値は、貸出玉数−アウト玉数+セーフ玉数の式で算出される値,又は返却玉数−アウト玉数+セーフ玉数の式で算出される値である。
また制御部52は、アウト玉数を集計するアウト玉数カウンタを備えており、アウト玉信号を受信すると、アウト玉数カウンタの集計値に10個のアウト玉数を加算更新することにより、アウト玉数を集計する。さらに制御部52は、セーフ玉数を集計するセーフ玉数カウンタを備えており、セーフ玉信号を受信すると、セーフ玉数カウンタの集計値に10個のセーフ玉数を加算更新することにより、セーフ玉数を集計する。
ハードディスク53は集計値記憶手段の一例であって、各遊技装置を個々に識別可能な遊技装置識別情報である台番号に対応付けて前記所持遊技媒体数集計手段による集計値を記憶するものであり、ここでは図5に示す持玉数DBのように、各日付毎及び各台番号毎に作成されるデータテーブルで、貸出玉信号,返却玉信号,又は確認情報を受信する毎に、該受信した時刻に対応付けて、貸出玉信号が示す貸出玉数,返却玉信号が示す返却玉数,又は確認情報に含まれる計数値を記憶すると共に、該受信した時刻においてアウト玉数カウンタ,セーフ玉カウンタ,及び持玉数カウンタ(以下「各カウンタ」と総称する。)で集計しているアウト玉数,セーフ玉数,及び持玉数の集計値を履歴として記憶する。
ここで前記所持遊技媒体数集計手段として機能する制御部52は、前記貸出玉信号又は前記返却玉信号を受信したときに前記集計値記憶手段(持玉数DB)で記憶している持玉数の集計値が所定集計値以下であること、又は前記確認情報受付手段により確認情報を受け付けたこと(ここでは確認情報を受信したこと)を条件として、持玉数の新たな集計を開始(即ち持玉数カウンタの集計値をリセット)する一方、持玉数の集計値が所定集計値を超えていることを条件として、持玉数の集計を継続(即ち持玉数カウンタの集計値を持ち越し)する。
この所定集計値は、ホールコンピュータ70で設定され、該ホールコンピュータ70から配信されてきて、図6に示すように、制御部52のEEPROMで記憶される。ここで所定集計値としては、ある遊技装置で遊技を行っていた遊技者が遊技を終了して持玉をパチンコ玉計数機30で計数したことにより送信されてくる確認情報を受信する前に、当該遊技装置で他の遊技者が玉貸処理を行ったことにより送信されてくる貸出玉信号を受信することで発生する持玉数の集計値の誤差(例えば玉貸設定金額が500円であれば、最大で該500円に相当する125個)や、遊技者が持玉をパチンコ玉計数機30で計数せずに飲料等に交換するサービスを利用することで発生する持玉数の集計値の誤差(例えばコーヒーが400円であれば、該400円に相当する100個)を考慮して、これらの誤差が発生しても持玉数の集計値が持ち越されずにリセットされるような値(ここでは150個)が設定される。
なお制御部52は、持玉数カウンタの集計値をリセットする際には、アウト玉数カウンタ及びセーフ玉数カウンタの集計値もリセット(即ち各カウンタの集計値をリセット)し、持玉数カウンタの集計値を持ち越しする際には、アウト玉数カウンタ及びセーフ玉数カウンタの集計値も持ち越し(即ち各カウンタの集計値を持ち越し)する。また制御部52は、前記所持遊技媒体数集計手段が持玉数の集計を連続して継続した回数である集計継続回数を集計する集計継続回数カウンタを備えている。
また制御部52は差分値判定手段の一例であって、獲得玉カウンタ33による計数値(ここでは確認情報に含まれる計数値)と確認情報に含まれる台番号に対応付けて集計値記憶手段(持玉数DB)で記憶している集計値との差分値が予め定められた所定範囲内であるか否かを判定する差分値判定を行うものであり、ここではパチンコ玉計数機30から確認情報を受信したことに基づいて、差分値判定を行い、所定範囲内でないと判定されると、判定NGの差分値判定結果をパチンコ玉計数機30に対して送信し、所定範囲内であると判定されると、判定OKの差分値判定結果をパチンコ玉計数機30に対して送信する。
この所定範囲は、ホールコンピュータ70で設定され、該ホールコンピュータ70から配信されてきて、図6に示すように、制御部52のEEPROMで記憶される。ここで所定範囲としては、前記持玉数の集計値の誤差が数回発生したり、多少のこぼれ玉があっても、差分値判定で判定NGとされないような値が設定され、ここでは確認情報に含まれる計数値に応じて所定範囲が変化するように構成されている。具体的には、計数値が10000個以上ならば±500個の所定範囲が設定され、計数値が10000個未満ならば±300個の所定範囲が設定される。
またハードディスク53は集計継続回数記憶手段の一例であって、前記所持遊技媒体数集計手段が持玉数の集計を連続して継続した回数である集計継続回数を記憶するものであり、ここでは図5に示す持玉数DBのように、各日付毎及び各台番号毎に作成されるデータテーブルで、前記集計継続回数カウンタの集計値が加算更新される毎に、貸出玉信号又は返却玉信号を受信した時刻に対応付けて、該集計継続回数カウンタで集計している集計継続回数の集計値を連続して記憶する。
また制御部52は継続回数到達判定手段の一例であって、前記集計継続回数記憶手段で記憶している集計継続回数が予め定められた所定継続回数に達したか否かを判定する継続回数到達判定を行うものである。そして前記所持遊技媒体数集計手段として機能する制御部52は、該継続回数到達判定手段により所定継続回数に達したと判定されたことを条件として、持玉数の新たな集計を開始(即ち持玉数カウンタの集計値をリセット)する。
この所定継続回数は、ホールコンピュータ70で設定され、該ホールコンピュータ70から配信されてきて、図6に示すように、制御部52のEEPROMで記憶される。ここで所定継続回数としては、遊技を終了した遊技者がプリペイド残額を使い切ろうとして玉貸ボタン15を複数回操作しても、持玉数カウンタの集計値がリセットされずに持ち越される一方、ある遊技装置で遊技を行っていた遊技者が持玉を持って台移動した後に当該遊技装置で他の遊技者が玉貸ボタン15を複数回操作したときには、持玉数カウンタの集計値がリセットされるような値(ここでは5回)が設定される。
また制御部52は報知値到達判定手段の一例であって、前記所持遊技媒体数集計手段による持玉数の集計値が予め定められた所定報知値に達したか否かを判定するものである。また制御部52は報知処理手段の一例であって、該報知値到達判定手段により所定報知値に達したと判定されたことを条件としてその旨を報知するための処理を行うものであり、ここでは所定報知値に達した持玉数を集計している遊技装置の台番号を含むエラー報知指示をホールコンピュータ70に対して送信する処理を行う。
この所定報知値は、ホールコンピュータ70で設定され、該ホールコンピュータ70から配信されてきて、図6に示すように、制御部52のEEPROMで記憶される。ここで所定報知値は、ある遊技装置で遊技を行っていた遊技者が持玉を持って台移動し、該持玉を使用して別の遊技装置で遊技を行うと、当該遊技装置で貸出玉や返却玉が無いのにアウト玉及びセーフ玉が発生することから、持玉数の集計値がマイナスになることを利用して、該台移動を発見するために設定される値であり、適宜の大きさのマイナスの値(ここでは−150個)が設定される。
ここで制御部52及びハードディスク53が、貸出玉信号,返却玉信号,又は確認情報を受信したときに、台番号が0001の遊技装置について行う処理について、図5を参照して説明する。なお制御部52は、該遊技装置からアウト玉信号又はセーフ玉信号を受信すると、各カウンタの集計値を更新する。
まず遊技装置から10:10に貸出玉信号を受信すると、該受信時刻に対応付けて、該貸出玉信号が示す貸出玉数(125個)を記憶すると共に、各カウンタの集計値(ここでは該遊技装置で遊技が行われていないので、いずれの値も0)を記憶し、持玉数の集計値(0個)が所定集計値である150個以下なので、各カウンタの集計値をリセットして、持玉数カウンタに貸出玉数を加算更新することにより、アウト玉数カウンタの集計値が0個,セーフ玉数カウンタの集計値が0個,持玉数カウンタの集計値が125個になる。
次に遊技装置から10:15に貸出玉信号を受信すると、該受信時刻に対応付けて、該貸出玉信号が示す貸出玉数(125個)を記憶すると共に、各カウンタの集計値を記憶し、持玉数の集計値(5個)が所定集計値である150個以下なので、各カウンタの集計値をリセットして、持玉数カウンタに貸出玉数を加算更新することにより、アウト玉数カウンタの集計値が0個,セーフ玉数カウンタの集計値が0個,持玉数カウンタの集計値が125個になる。なお遊技装置から10:20に貸出玉信号を受信したときにも、同様の処理を行う。
次にパチンコ玉計数機30から12:45に確認情報を受信すると、該受信時刻に対応付けて、各カウンタの集計値を記憶し、該確認情報に含まれる計数値(5948個)を記憶して、該計数値と持玉数の集計値(5975個)との差分値(27個)を算出し、該計数値に応じた所定範囲(±300個)を決定し、各カウンタの集計値をリセットして、差分値判定を行う。ここでは差分値が所定範囲内であるので、判定OKの差分値判定結果をパチンコ玉計数機30に対して送信する。
次に遊技装置から13:15に貸出玉信号を受信すると、該受信時刻に対応付けて、該貸出玉信号が示す貸出玉数(125個)を記憶すると共に、各カウンタの集計値(ここでは12:45にリセットされているので、いずれの値も0)を記憶し、持玉数の集計値(0個)が所定集計値である150個以下なので、各カウンタの集計値をリセットして、持玉数カウンタに貸出玉数を加算更新することにより、アウト玉数カウンタの集計値が0個,セーフ玉数カウンタの集計値が0個,持玉数カウンタの集計値が125個になる。
次に遊技装置から13:20に返却玉信号を受信すると、該受信時刻に対応付けて、該返却玉信号が示す返却玉数(125個)を記憶すると共に、各カウンタの集計値を記憶し、持玉数の集計値(15個)が所定集計値である150個以下なので、各カウンタの集計値をリセットして、持玉数カウンタに返却玉数を加算更新することにより、アウト玉数カウンタの集計値が0個,セーフ玉数カウンタの集計値が0個,持玉数カウンタの集計値が125個になる。
次に遊技装置から16:55に貸出玉信号を受信すると、該受信時刻に対応付けて、該貸出玉信号が示す貸出玉数(125個)を記憶すると共に、各カウンタの集計値を記憶し、持玉数の集計値(11230個)が所定集計値である150個を超えているので、各カウンタの集計値をリセットせずに持ち越し、集計継続回数カウンタの集計値に1回を加算更新して、該集計継続回数カウンタの集計値を集計継続回数として記憶し、継続回数到達判定を行う。ここでは集計継続回数は所定継続回数である5回に到達していないので、集計継続回数カウンタの集計値をリセットしない。そして持玉数カウンタに貸出玉数を加算更新することにより、アウト玉数カウンタの集計値が20870個,セーフ玉数カウンタの集計値が32100個,持玉数カウンタの集計値が11355個になる。この16:55に行われた玉貸処理は、持玉があるにも拘わらず、プリペイド残額を使い切ろうとして、遊技者が玉貸ボタン15を操作することにより行われたものである。
次にパチンコ玉計数機30から16:56に確認情報を受信すると、該受信時刻に対応付けて、各カウンタの集計値を記憶し、該確認情報に含まれる計数値(12360個)を記憶して、該計数値と持玉数の集計値(11355個)との差分値(−1005個)を算出し、該計数値に応じた所定範囲(±500個)を決定し、各カウンタの集計値をリセットして、差分値判定を行う。ここでは差分値が所定範囲内ではないので、判定NGの差分値判定結果をパチンコ玉計数機30に対して送信する。
次に遊技装置から17:15に貸出玉信号を受信すると、前記13:15に貸出玉信号を受信したときと同様の処理を行う。次に遊技装置から19:22,19:23,及び19:24に貸出玉信号を受信すると、前記16:55に貸出玉信号を受信したときと同様の処理を行う。これら19:22,19:23,及び19:24に行われた玉貸処理は、持玉があるにも拘わらず、プリペイド残額を使い切ろうとして、遊技者が玉貸ボタン15を操作することにより行われたものである。そしてパチンコ玉計数機30から19:26に確認情報を受信すると、前記16:56に確認情報を受信したときと同様の処理を行う。ここでは差分値が所定範囲内であるので、判定OKの差分値判定結果をパチンコ玉計数機30に対して送信する。
[2.遊技情報管理システム1の作用及び効果]
次に図7を参照して、パチンコ玉計数機30の作用及び効果について説明する。まずパチンコ玉計数機30の制御部32は、会員カードリーダ35による会員カード4の受付(S101),赤外線受信部34による台番号の受付(S102),又は確認ボタン38の操作(S103)を待機している。このS101で会員カード4の受付が有る(YES)と判定された場合には、該受け付けた会員カード4のICチップから会員カードリーダ35により読み取ったカードIDをRAMで記憶して(S104)、S101に戻る。またS102で台番号の受付が有る(YES)と判定された場合には、該受け付けた台番号をRAMで記憶して(S105)、S101に戻る。
またS103で確認ボタン38の操作が有る(YES)と判定された場合には、獲得玉カウンタ33によりパチンコ玉を計数中であるか否かを判定する(S106)。このS106でパチンコ玉を計数中である(YES)、即ち獲得玉カウンタ33から送信されてくる計数信号を継続的に受信中であると判定された場合には、S101に戻る。一方、S106でパチンコ玉を計数中でない(NO)、即ち獲得玉カウンタ33から送信されてくる計数信号の受信が所定時間(ここでは10秒間)途切れたと判定された場合には、RAMで記憶している計数値が0であるか否かを判定する(S107)。このS107で計数値が0である(YES)と判定された場合には、獲得玉カウンタ33による計数が行われていないので、S101に戻る。一方、S107で計数値が0でない(NO)と判定された場合には、獲得玉カウンタ33による計数が終了しているので、計数値判定手段により、RAMで記憶している計数値が所定計数値以下であるか否かを判定する(S111)。
このS111で計数値が所定計数値以下でない(NO)と判定された場合には、RAMで台番号の記憶が有るか否か、即ち台番号が前記S105でRAMに記憶されているか否かを判定する(S112)。このS112で台番号の記憶が無い(NO)と判定された場合には、台番号の受付を促す旨をディスプレイ37で表示することにより報知して(S116)、S101に戻る。一方、S112で台番号の記憶が有る(YES)と判定された場合には、S113で、図10(a)のS11に示すように、確認情報送信手段により、RAMで記憶している台番号と計数値とを含む確認情報をホールコンピュータ70に対して送信して、S114に進む。この確認情報を受信したホールコンピュータ70は、S12に示すように、該確認情報に含まれる台番号の遊技装置が接続されている台端末装置50に対して、該確認情報を転送する。この確認情報を受信した台端末装置50は、S13に示すように、差分値判定(図8のS251〜S258)を行って、S14に示すように、判定OK又は判定NGの差分値判定結果をホールコンピュータ70に対して送信する。この差分値判定結果を受信したホールコンピュータ70は、S15に示すように、前記確認情報の送信元であるパチンコ玉計数機30に対して、該差分値判定結果を転送する。
図7に戻り、S114では、台端末装置50から送信されてくる差分値判定結果の受信を待機する。このS114で差分値判定結果の受信が有る(YES)と判定された場合には、該差分値判定結果が判定OKを示すものであるか否かを判定する(S115)。このS115で差分値判定結果が判定OKを示すものである(YES)と判定された場合には、S121以下に進んで、特定処理手段により特定処理(計数カード発行処理,貯玉処理)を行う。
一方、前記S111で計数値が所定計数値以下である(YES)と判定された場合には、S121以下に進んで、確認情報送信手段により確認情報を送信せずに、特定処理手段により特定処理(計数カード発行処理,貯玉処理)を行う。即ち遊技者は、煙草や飲料等との景品交換をするために、数十個程度の持玉をパチンコ玉計数機30で計数させて、計数カード5の発行を受けたり貯玉をしたりすることがあるが、このような場合にまで確認情報を送信して差分値判定を行うと、特定処理が行われるまでに時間が掛かることになる。そこで、計数値が所定計数値以下ならば、不正の可能性が低いため、確認情報が送信されずに直ちに特定処理が行われるようにしたので、持玉の計数から特定処理が行われるまでの時間をさらに短縮することができる。
なお確認情報を送信せずに特定処理を行うと、台端末装置50で持玉数カウンタの集計値がリセットされないため、該集計値と実際の持玉数との間に最大で前記所定計数値分の誤差を生ずるが、この所定計数値(80個)は所定集計値(150個)よりも小さい値に設定されているため、当該誤差が生じたとしても、台端末装置50が貸出玉信号又は返却玉信号を受信すると、後述する図8のS232で持玉数の集計値が所定集計値以下である(YES)と判定され、同S233で各カウンタの集計値がリセットされるため、運用上の問題は生じない。
S121では、会員カードリーダ35で会員カード4を受付中であるか否か、即ち受付中の会員カード4から読み取ったカードIDが前記S104でRAMに記憶されているか否かを判定する。このS121で会員カード4を受付中でない(NO)、即ちRAMでカードIDを記憶していないと判定された場合には、特定処理手段により、S122〜S124の計数カード発行処理を特定処理として行う。具体的には、RAMで記憶している計数値と、計数カードR/W36により読み取った計数カード5のカードIDと、計数機IDとを含む計数情報を、ホールコンピュータ70に対して送信して(S122)、S123に進む。この計数情報を受信したホールコンピュータ70は、該計数情報に含まれるカードIDに対応付けて該計数情報に含まれる計数値を記憶し、前記記憶完了情報をパチンコ玉計数機30に対して返信する。パチンコ玉計数機30は、該記憶完了情報の受信を待機し(S123)、このS123で記憶完了情報の受信が有る(YES)と判定された場合には、RAMで記憶している計数値を計数カードR/W36により記憶させた計数カード5を排出して発行し(S124)、該排出された計数カード5が抜き取られると、RAMの記憶をリセットして(S128)、処理を終了する。
一方、S121で会員カード4を受付中である(YES)、即ちRAMでカードIDを記憶していると判定された場合には、特定処理手段により、S125〜S127の貯玉処理を特定処理として行う。具体的には、RAMで記憶している計数値及びカードIDと、計数機IDとを含む貯玉情報を、会員管理コンピュータ80に対して送信して(S125)、S126に進む。この貯玉情報を受信した会員管理コンピュータ80は、該貯玉情報に含まれるカードIDに対応付けて記憶されている貯玉数に対して、該貯玉情報に含まれる計数値を加算し、前記貯玉完了情報をパチンコ玉計数機30に対して返信する。パチンコ玉計数機30は、S126で、該貯玉完了情報の受信を待機し、このS126で貯玉完了情報の受信が有る(YES)と判定された場合には、前記受け付けている会員カード4を排出して返却し(S127)、該排出された会員カード4が抜き取られると、RAMの記憶をリセットして(S128)、処理を終了する。
前記S115で差分値判定結果が判定OKを示すものでない(NO)、即ち判定NGを示すものであると判定された場合には、不正報知手段であるディスプレイ37により、前記図4のD8に示す画面を表示する不正報知を行って(S131)、遊技場の店員が操作するリモコン6から送信されてくるリセット信号の受信を待機し(S132)、該S132でリセット信号の受信が有ると(YES)、会員カード4を受付中であれば該会員カード4を排出して返却し、RAMの記憶をリセットして(S128)、処理を終了する。
次に図8を参照して、台端末装置50の作用及び効果について説明する。まず台端末装置50の制御部52は、パチンコ機10に付設されるアウト玉計数機17から送信されてくるアウト玉信号の受信(S201),パチンコ機10の遊技制御基板11から送信されてくるセーフ玉信号の受信(S202),玉貸ユニット20の台端末装置用通信部21bから送信されてくる貸出玉信号の受信(S203),玉貸ユニット20の台端末装置用通信部21bから送信されてくる返却玉信号の受信(S204),又はパチンコ玉計数機30からホールコンピュータ70を介して送信されてくる確認情報の受信(S205)を待機する。
前記S201でアウト玉信号の受信が有る(YES)と判定された場合には、アウト玉数カウンタの集計値に10個のアウト玉数を加算更新し(S211)、持玉数カウンタの集計値から10個のアウト玉数を減算更新して(S212)、S221に進む。また前記S202でセーフ玉信号の受信が有る(YES)と判定された場合には、セーフ玉数カウンタの集計値に10個のセーフ玉数を加算更新し(S213)、持玉数カウンタの集計値に10個のセーフ玉数を加算更新して(S214)、S221に進む。
S221では、報知値到達判定手段により、持玉数の集計値が所定報知値である−150個に達したか否かを判定する。このS221で所定報知値に達していない(NO)と判定された場合には、S201に戻る。一方、S221で所定報知値に達した(YES)と判定された場合には、報知処理手段により、所定報知値に達した持玉数を集計している遊技装置の台番号を含むエラー報知指示をホールコンピュータ70に対して送信して(S222)、処理を終了する。このエラー報知指示を受信したホールコンピュータ70は、該エラー報知指示に含まれる台番号をディスプレイに表示すると共に、該台番号を無線等により遊技場の店員に対して伝達する、エラー報知処理を行う。
ここでS221及びS222の処理を行う意義について、図9に示す持玉数DBを参照して説明する。遊技者甲は、台番号が0100の遊技装置(以下「0100番台」と称する。)で遊技を行い、該0100番台で発生した1000個の持玉を持って、11:00に台移動して、11:03から、台番号が0200の遊技装置(以下「0200番台」と称する。)でその持玉を使用して遊技を開始した。この0200番台では、遊技者甲が遊技を開始する前に遊技者丙が遊技を行っており、該遊技者丙が遊技を終了した10:20の時点において、当該0200番台について、アウト玉数の集計値(190個),セーフ玉数の集計値(70個),及び持玉数の集計値(5個)が残存している。
ここで遊技者甲が、0200番台で持玉を使用した遊技を行うと、貸出玉が無いのにアウト玉及びセーフ玉が発生することから、持玉数の集計値がマイナスになり、やがて該持玉数の集計値が前記所定報知値である−150個に達するので、報知値到達判定手段により所定報知値に達したと判定されて(図8のS221でYES)、報知処理手段によりエラー報知指示が行われ(同S222)、ホールコンピュータ70でエラー報知処理が行われる。
このエラー報知処理が行われることにより、持玉を持って台移動した遊技者を特定することができ、該遊技者が遊技を行っていた遊技装置を特定して対処することができる。即ち当該遊技者から、持玉が発生した移動元の遊技装置の台番号を聞きだし、当該台番号の遊技装置について集計されている各カウンタの集計値をリセットすることができる。また当該遊技者が移動元の遊技装置の台番号を覚えていない場合には、各カウンタの集計値を持ち越し中で、かつ持玉を所持していない遊技者が遊技を行っている遊技装置を発見して、当該遊技装置について集計されている各カウンタの集計値をリセットすることができる。さらに当該遊技者に対して、台移動が禁止されている旨の注意を促すことができる。
なお遊技者甲が遊技を継続して持玉を使い尽くした後に、11:40に玉貸処理が行われて貸出玉信号を受信すると、その時点における各カウンタの集計値が記憶されるが、持玉数の集計値(−1000個)は所定集計値である150個以下なので、各カウンタの集計値はリセットされる。
図8に戻り、前記S203で貸出玉信号の受信が有る(YES)と判定された場合には、各カウンタの集計値を持玉数DBに記憶して(S231)、該記憶した持玉数の集計値が所定集計値である150個以下であるか否かを判定する(S232)。このS232で所定集計値以下である(YES)と判定された場合には、各カウンタの集計値をリセットし(S233)、持玉数カウンタの集計値に貸出玉信号が示す貸出玉数を加算更新して(S234)、S201に戻る。
一方、S232で所定集計値以下でない(NO)、即ち持玉数の集計値が所定集計値を超えていると判定された場合には、各カウンタの集計値をリセットせずに持ち越して(S235)、集計継続回数カウンタの集計値に1回を加算更新し(S236)、該集計継続回数カウンタの集計値を集計継続回数として持玉数DBに記憶して(S237)、継続回数到達判定手段により、該集計継続回数が所定継続回数である5回に達したか否かを判定する(S238)。このS238で所定継続回数に達していない(NO)と判定された場合には、S234に進む。一方、S238で所定継続回数に達した(YES)と判定された場合には、集計継続回数カウンタの集計値をリセットして(S239)、S233に進む。
ここでS236〜S239,及びS233の処理を行う意義について、図9に示す持玉数DBを参照して説明する。前述の如く、遊技者甲は、0100番台で発生した1000個の持玉を持って台移動したので、該遊技者甲が台移動した11:00の時点において、当該0100番台について、アウト玉数の集計値(500個),セーフ玉数の集計値(1500個),及び持玉数の集計値(1000個)が残存している。
この0100番台に遊技者乙が座り、12:00に玉貸処理が行われて貸出玉信号を受信すると、その時点における各カウンタの集計値(即ち遊技者甲の遊技により発生した集計値)が記憶され、持玉数の集計値(1000個)は所定集計値である150個を超えているので、各カウンタの集計値はリセットされずに持ち越される。
ここで各カウンタの集計値が、制限なしに何回でも持ち越されることとすると、遊技者乙の持玉がパチンコ玉計数機30で計数されて確認情報を受信すると、該確認情報に含まれる計数値と持玉数の集計値との差分値が前記遊技者甲の持玉である約1000個となり、差分値判定において該差分値が所定範囲内でないと判定されてしまうので、特定処理が行われなくなってしまう。
そこで、連続した集計継続回数が所定継続回数である5回に達した場合には(S238でYES)、各カウンタの集計値がリセットされることとしたので(S233)、持玉を持って移動した遊技者甲が遊技を行っていた遊技装置である0100番台で遊技を行う遊技者乙が迷惑を被るおそれが減少する。
図8に戻り、前記S204で返却玉信号の受信が有る(YES)と判定された場合には、該返却玉信号を会員管理コンピュータ80に対して転送して(S241)、S231に進む。
また前記S205で確認情報の受信が有る(YES)と判定された場合には、各カウンタの集計値を持玉数DBに記憶し(S251)、確認情報に含まれる計数値を持玉数DBに記憶すると共に、該計数値と持玉数の集計値との差分値を算出し(S252)、各カウンタの集計値をリセットし(S253)、前記計数値に対応する所定範囲を決定して(S254)、差分値判定手段により、S252で算出した差分値がS254で決定した所定範囲内であるか否かを判定する(S255)。ここで、S255での判定結果に拘わらず、S253で各カウンタの集計値をリセットするのは、該集計値をリセットせずに存置しておくと、当該遊技装置で別の遊技者が遊技を行って貸出玉信号,返却玉信号,アウト玉信号,及びセーフ玉信号が送信されてきたときに、前記存置されている持玉数の集計値に対して加減算が行われてしまい、該遊技者の実際の持玉数と集計値との間にずれが生ずるからである。
このS255で所定範囲内である(YES)と判定された場合には、判定OKの差分値判定結果を、ホールコンピュータ70を介して前記確認情報の送信元であるパチンコ玉計数機30に対して送信して(S256)、処理を終了する。この判定OKの差分値判定結果を受信したパチンコ玉計数機30は、前述の如く、図7のS121〜S127に示す特定処理を行う。
一方、S255で所定範囲内でない(NO)と判定された場合には、判定NGの差分値判定結果を、ホールコンピュータ70を介して前記確認情報の送信元であるパチンコ玉計数機30に対して送信し(S257)、台番号,計数値,持玉数の集計値,及び差分値をエラー内容としてホールコンピュータ70に対して送信して(S258)、処理を終了する。この判定NGの差分値判定結果を受信したパチンコ玉計数機30は、前述の如く、図7のS131に示す不正報知を行う。またエラー内容を受信したホールコンピュータ70は、該エラー内容を記憶する。
以上に説明した遊技情報管理システム1によれば、台端末装置50が貸出玉信号を受信したとき(図8のS203でYES)に、持玉数の集計値が所定集計値を超えている場合には、持玉数の集計が継続され(持玉数の集計値が持ち越され)、獲得玉カウンタ33による計数値と該集計が継続された持玉数の集計値との差分値が所定範囲内であれば、特定処理が行われるので、持玉の計数から特定処理が行われるまでの時間を短縮することができ、遊技者に迷惑が掛からない。
また記録媒体(会員カード4)の記録情報から特定される遊技媒体数(貯玉数)を遊技に使用するために返却可能な場合であっても、台端末装置50が返却玉信号を受信したとき(図8のS204でYES)に、持玉数の集計値が所定集計値を超えている場合には、持玉数の集計が継続され(持玉数の集計値が持ち越され)、獲得玉カウンタ33による計数値と該集計が継続された持玉数の集計値との差分値が所定範囲内であれば、特定処理が行われるので、持玉の計数から特定処理が行われるまでの時間を短縮することができ、遊技者に迷惑が掛からない。
[3.本発明の変形例]
最後に、本発明の変形例について説明する。
上記の実施形態では、図10(a)に示すように、遊技情報管理システム1において、持玉数の集計及び記憶を行う管理装置が台端末装置50であると共に、該台端末装置50が差分値判定手段を備えており、該台端末装置50と、ホールコンピュータ70と、パチンコ玉計数機30との間で、S11〜S15に示す処理が行われる例について説明したが、これに限らず、該遊技情報管理システム1は、図10を参照して説明する以下の変形例であっても良い。
即ち図10(b)に示す変形例1の遊技情報管理システムは、持玉数の集計及び記憶を行う管理装置が台端末装置50であり、ホールコンピュータ70が差分値判定手段を備えているものである。この変形例1では、パチンコ玉計数機30からホールコンピュータ70に対して、該パチンコ玉計数機30の制御部32のRAMで記憶している台番号と計数値とを含む確認情報が送信され(S21)、該ホールコンピュータ70から当該確認情報に含まれる台番号の遊技装置が接続されている台端末装置50に対して、該確認情報が転送され(S22)、該台端末装置50からホールコンピュータ70に対して、当該確認情報に含まれる台番号について集計している持玉数の集計値が送信され(S23)、該ホールコンピュータ70において、S21で受信した確認情報に含まれる計数値とS23で受信した持玉数の集計値との差分値が所定範囲内であるか否かを判定する差分値判定が行われ(S24)、該ホールコンピュータ70から前記確認情報の送信元であるパチンコ玉計数機30に対して、判定OK又は判定NGの差分値判定結果が送信される(S25)。なお、島コンピュータ60が差分値判定手段を備えており、該島コンピュータ60において差分値判定が行われるようにしても良い。またS22の確認情報には、計数値は含まれなくても良い。
また図10(b’)に示す変形例1’の遊技情報管理システムは、持玉数の集計及び記憶を行う管理装置がホールコンピュータ70であり、該ホールコンピュータ70が差分値判定手段を備えているものである。この変形例1’では、パチンコ玉計数機30からホールコンピュータ70に対して、前記S21の確認情報が送信され、該ホールコンピュータ70において、S24で、前記受信した確認情報に含まれる計数値と自ら記憶している持玉数の集計値との差分値が所定範囲内であるか否かを判定する差分値判定が行われ、該ホールコンピュータ70から前記確認情報の送信元であるパチンコ玉計数機30に対して、前記S25の差分値判定結果が送信される。なお、持玉数の集計及び記憶を行う管理装置が島コンピュータ60であり、該島コンピュータ60が差分値判定手段を備えており、該島コンピュータ60において差分値判定が行われるようにしても良い。
また図10(c)に示す変形例2の遊技情報管理システムは、持玉数の集計及び記憶を行う管理装置が台端末装置50であり、パチンコ玉計数機30が差分値判定手段を備えているものである。この変形例2では、パチンコ玉計数機30からホールコンピュータ70に対して、該パチンコ玉計数機30の制御部32のRAMで記憶している台番号のみを含む確認情報が送信され(S31)、該ホールコンピュータ70から当該確認情報に含まれる台番号の遊技装置が接続されている台端末装置50に対して、該確認情報が転送され(S32)、該台端末装置50からホールコンピュータ70に対して、当該確認情報に含まれる台番号について集計している持玉数の集計値が送信され(S33)、該ホールコンピュータ70から前記確認情報の送信元であるパチンコ玉計数機30に対して、持玉数の集計値が転送され(S34)、該パチンコ玉計数機30において、制御部32のRAMで記憶している計数値とS34で受信した持玉数の集計値との差分値が所定範囲内であるか否かを判定する差分値判定が行われ(S35)、判定OKであれば特定処理が行われる一方、判定NGであれば不正報知が行われる。
また図10(c’)に示す変形例2’の遊技情報管理システムは、持玉数の集計及び記憶を行う管理装置がホールコンピュータ70であり、パチンコ玉計数機30が差分値判定手段を備えているものである。この変形例2’では、パチンコ玉計数機30からホールコンピュータ70に対して、前記S31の確認情報が送信され、該ホールコンピュータ70からパチンコ玉計数機30に対して、S34で、当該確認情報に含まれる台番号について集計している持玉数の集計値が送信され、該パチンコ玉計数機30において、前記S35の差分値判定が行われ、判定OKであれば特定処理が行われる一方、判定NGであれば不正報知が行われる。なお、持玉数の集計及び記憶を行う管理装置が島コンピュータ60であるようにしても良い。
上記の実施形態では、図10(a)に示すように、確認情報受付手段である上位装置用通信部51bが、パチンコ玉計数機30からホールコンピュータ70を介して送信されてくる確認情報を受信する例について説明したが、これに限らず、図11(a)に示す変形例Aの遊技情報管理システムのように、該確認情報受付手段である上位装置用通信部51bが、ホールコンピュータ70から送信されてくる確認情報を受信するものであっても良い。即ち、この変形例Aでは、パチンコ玉計数機30には遊技者識別情報受付手段(赤外線受信部34)が設けられておらず、パチンコ玉計数機30の近傍に位置する店員からホールコンピュータ70を操作する店員に対して、台番号及び当該パチンコ玉計数機30の計数機IDがマイクを通して音声で連絡されて(S40)、該連絡された台番号及び計数機IDがキーボード等の操作でホールコンピュータ70に入力されると(S41)、該入力された台番号及び計数機IDが一時的に記憶され、該記憶している計数機IDのパチンコ玉計数機30からホールコンピュータ70に対して、計数値が送信されてくると(S42)、該ホールコンピュータ70から前記記憶している台番号の遊技装置が接続されている台端末装置50に対して、前記記憶している台番号と計数値とを含む確認情報が送信される(S43)。台端末装置50においては、確認情報受付手段である上位装置用通信部51bにより該確認情報が受信され、該確認情報に含まれる計数値と該確認情報に含まれる台番号に対応付けて記憶している持玉数の集計値との差分値が所定範囲内であるか否かを判定する差分値判定が行われ(S44)、該台端末装置50からホールコンピュータ70に対して、判定OK又は判定NGの差分値判定結果が送信され(S45)、該ホールコンピュータ70から前記記憶している計数機IDのパチンコ玉計数機30に対して、該差分値判定結果が転送されて(S46)、台番号及び計数機IDの記憶が消去される。
この変形例Aでは、計数値がパチンコ玉計数機30からホールコンピュータ70に対して送信されているが(S42)、パチンコ玉計数機30の近傍に位置する店員からホールコンピュータ70を操作する店員に対して、台番号及び当該パチンコ玉計数機30の計数機IDと共に、計数値も、マイクを通して音声で連絡され、該連絡された台番号,計数機ID,及び計数値がキーボード等の操作でホールコンピュータ70に入力されると、該入力された台番号,計数機ID,及び計数値が一時的に記憶され、該ホールコンピュータ70から該記憶している台番号の遊技装置が接続されている台端末装置50に対して、前記記憶している台番号と計数値とを含む前記S43の確認情報が送信されるようにしても良い。また変形例Aでは、S43で台番号と計数値とを含む確認情報が台端末装置50に対して送信されているが、ホールコンピュータ70において、まずS41に示す台番号及び計数機IDの入力が行われたときに、該入力された台番号及び計数機IDが一時的に記憶されて、該記憶している台番号を含む確認情報が台端末装置50に対して送信され、次に前記記憶している計数機IDのパチンコ玉計数機30からS42に示す計数値が送信されてきたときに、該計数値が台端末装置50に対して転送されるようにしても良い。即ち台番号と計数値とが別個に送信されるものであっても良い。
また変形例Aでは、図10(b)に示すように、ホールコンピュータ70が差分値判定手段を備えているようにしても良い。この場合には、ホールコンピュータ70において、図11(a)のS41に示す台番号及び計数機IDの入力が行われると、該入力された台番号及び計数機IDが一時的に記憶され、ホールコンピュータ70から該記憶している台番号の遊技装置が接続されている台端末装置50に対して、当該台番号を含む確認情報が送信され、台端末装置50の上位装置用通信部51bが、ホールコンピュータ70から送信されてくる該確認情報を受信する確認情報受付手段として機能し、該台端末装置50からホールコンピュータ70に対して、当該確認情報に含まれる台番号について集計している持玉数の集計値が送信される。ホールコンピュータ70においては、台端末装置50から持玉数の集計値を受信し、かつ前記記憶している計数機IDのパチンコ玉計数機30からS42に示す計数値を受信すると、該受信した計数値と前記台端末装置50から受信した持玉数の集計値との差分値が所定範囲内であるか否かを判定する差分値判定が行われ、該ホールコンピュータ70から前記記憶している計数機IDのパチンコ玉計数機30に対して、S46に示す判定OK又は判定NGの差分値判定結果が送信されて、台番号及び計数機IDの記憶が消去される。なお、島コンピュータ60が差分値判定手段を備えており、該島コンピュータ60において差分値判定が行われるようにしても良い。
また変形例Aでは、図10(b’)に示すように、ホールコンピュータ70が、持玉数の集計及び記憶を行うと共に、差分値判定手段を備えているようにしても良い。この場合には、ホールコンピュータ70において、図11(a)のS41に示す台番号及び計数機IDの入力が行われると、ホールコンピュータ70の制御部(図示外)が、該入力された台番号を確認情報として受け付ける確認情報受付手段として機能し、前記入力された台番号及び計数機IDが一時的に記憶され、該ホールコンピュータ70において、該記憶している計数機IDのパチンコ玉計数機30からS42に示す計数値を受信すると、該受信した計数値と前記記憶している台番号に対応付けられている持玉数の集計値との差分値が所定範囲内であるか否かを判定する差分値判定が行われ、該ホールコンピュータ70から前記記憶している計数機IDのパチンコ玉計数機30に対して、S46に示す判定OK又は判定NGの差分値判定結果が送信されて、台番号及び計数機IDの記憶が消去される。なお、島コンピュータ60が差分値判定手段を備えており、該島コンピュータ60において差分値判定が行われるようにしても良い。
また変形例Aでは、図10(c)に示すように、パチンコ玉計数機30が差分値判定手段を備えているようにしても良い。この場合には、ホールコンピュータ70において、図11(a)のS41に示す台番号及び計数機IDの入力が行われると、該入力された台番号及び計数機IDが一時的に記憶され、ホールコンピュータ70から該記憶している台番号の遊技装置が接続されている台端末装置50に対して、当該台番号を含む確認情報が送信され、台端末装置50の上位装置用通信部51bが、ホールコンピュータ70から送信されてくる該確認情報を受信する確認情報受付手段として機能し、該台端末装置50からホールコンピュータ70に対して、当該確認情報に含まれる台番号について集計している持玉数の集計値が送信され、該ホールコンピュータ70から前記記憶している計数機IDのパチンコ玉計数機30に対して、持玉数の集計値が転送されて、台番号及び計数機IDの記憶が消去され、該パチンコ玉計数機30において、制御部32のRAMで記憶している計数値と台端末装置50からホールコンピュータ70を介して送信されてきた持玉数の集計値との差分値が所定範囲内であるか否かを判定する差分値判定が行われ、判定OKであれば特定処理が行われる一方、判定NGであれば不正報知が行われる。
さらに変形例Aでは、図10(c’)に示すように、ホールコンピュータ70が持玉数の集計及び記憶を行い、パチンコ玉計数機30が差分値判定手段を備えているようにしても良い。この場合には、ホールコンピュータ70において、図11(a)のS41に示す台番号及び計数機IDの入力が行われると、ホールコンピュータ70の制御部(図示外)が、該入力された台番号を確認情報として受け付ける確認情報受付手段として機能し、前記入力された台番号及び計数機IDが一時的に記憶され、該ホールコンピュータ70から該記憶している計数機IDのパチンコ玉計数機30に対して、前記記憶している台番号に対応付けられている持玉数の集計値が送信されて、台番号及び計数機IDの記憶が消去され、該パチンコ玉計数機30において、制御部32のRAMで記憶している計数値とホールコンピュータ70から送信されてきた持玉数の集計値との差分値が所定範囲内であるか否かを判定する差分値判定が行われ、判定OKであれば特定処理が行われる一方、判定NGであれば不正報知が行われる。なお、持玉数の集計及び記憶を行う管理装置が島コンピュータ60であるようにしても良い。
上記の実施形態では、図10(a)に示すように、確認情報受付手段である上位装置用通信部51bが、パチンコ玉計数機30からホールコンピュータ70を介して送信されてくる確認情報を受信する例について説明したが、これに限らず、図11(b)に示す変形例Bの遊技情報管理システムのように、該確認情報受付手段である上位装置用通信部51bが、後述する確認情報送信機から送信されてくる確認情報を受信するものであっても良い。即ち、この変形例Bでは、パチンコ玉計数機30には遊技者識別情報受付手段(赤外線受信部34)が設けられておらず、各パチンコ玉計数機30に対応付けて、遊技者識別情報受付手段を備える確認情報送信機が設けられており、該確認情報送信機からホールコンピュータ70に対して、台番号及び対応するパチンコ玉計数機30の計数機IDを含む確認情報が送信されて(S51)、ホールコンピュータ70において、該確認情報に含まれる台番号及び計数機IDが一時的に記憶され、該記憶している計数機IDのパチンコ玉計数機30からホールコンピュータ70に対して、計数値が送信されてくると(S52)、該ホールコンピュータ70から前記記憶している台番号の遊技装置が接続されている台端末装置50に対して、前記記憶している台番号と計数値とを含む確認情報が送信される(S53)。台端末装置50においては、確認情報受付手段である上位装置用通信部51bにより該確認情報が受信され、該確認情報に含まれる計数値と該確認情報に含まれる台番号に対応付けて記憶している持玉数の集計値との差分値が所定範囲内であるか否かを判定する差分値判定が行われ(S54)、該台端末装置50からホールコンピュータ70に対して、判定OK又は判定NGの差分値判定結果が送信され(S55)、該ホールコンピュータ70から前記記憶している計数機IDのパチンコ玉計数機30に対して、該差分値判定結果が転送されて(S56)、台番号及び計数機IDの記憶が消去される。
この変形例Bでは、S53で台番号と計数値とを含む確認情報が台端末装置50に対して送信されているが、ホールコンピュータ70において、まずS51に示す確認情報を受信したときに、該確認情報に含まれる台番号及び計数機IDが一時的に記憶されて、該記憶している台番号を含む確認情報が台端末装置50に対して送信され、次に前記記憶している計数機IDのパチンコ玉計数機30からS52に示す計数値が送信されてきたときに、該計数値が台端末装置50に対して転送されるようにしても良い。即ち台番号と計数値とが別個に送信されるものであっても良い。
また変形例Bでは、図10(b)に示すように、ホールコンピュータ70が差分値判定手段を備えているようにしても良い。この場合には、ホールコンピュータ70において、図11(b)のS51に示す確認情報を受信すると、該確認情報に含まれる台番号及び計数機IDが一時的に記憶され、ホールコンピュータ70から該記憶している台番号の遊技装置が接続されている台端末装置50に対して、当該台番号を含む確認情報が送信され、台端末装置50の上位装置用通信部51bが、ホールコンピュータ70から送信されてくる該確認情報を受信する確認情報受付手段として機能し、該台端末装置50からホールコンピュータ70に対して、当該確認情報に含まれる台番号について集計している持玉数の集計値が送信される。ホールコンピュータ70においては、台端末装置50から持玉数の集計値を受信し、かつ前記記憶している計数機IDのパチンコ玉計数機30からS52に示す計数値を受信すると、該受信した計数値と前記台端末装置50から受信した持玉数の集計値との差分値が所定範囲内であるか否かを判定する差分値判定が行われ、該ホールコンピュータ70から前記記憶している計数機IDのパチンコ玉計数機30に対して、S56に示す判定OK又は判定NGの差分値判定結果が送信されて、台番号及び計数機IDの記憶が消去される。なお、島コンピュータ60が差分値判定手段を備えており、該島コンピュータ60において差分値判定が行われるようにしても良い。
また変形例Bでは、図10(b’)に示すように、ホールコンピュータ70が、持玉数の集計及び記憶を行うと共に、差分値判定手段を備えているようにしても良い。この場合には、ホールコンピュータ70において、図11(b)のS51に示す確認情報を受信すると、該確認情報に含まれる台番号及び計数機IDが一時的に記憶され、該記憶している計数機IDのパチンコ玉計数機30からS52に示す計数値を受信すると、該受信した計数値と前記記憶している台番号に対応付けられている持玉数の集計値との差分値が所定範囲内であるか否かを判定する差分値判定が行われ、該ホールコンピュータ70から前記記憶している計数機IDのパチンコ玉計数機30に対して、S56に示す判定OK又は判定NGの差分値判定結果が送信されて、台番号及び計数機IDの記憶が消去される。なお、島コンピュータ60が差分値判定手段を備えており、該島コンピュータ60において差分値判定が行われるようにしても良い。
また変形例Bでは、図10(c)に示すように、パチンコ玉計数機30が差分値判定手段を備えているようにしても良い。この場合には、ホールコンピュータ70において、図11(b)のS51に示す確認情報を受信すると、該確認情報に含まれる台番号及び計数機IDが一時的に記憶され、ホールコンピュータ70から該記憶している台番号の遊技装置が接続されている台端末装置50に対して、当該台番号を含む確認情報が送信され、台端末装置50の上位装置用通信部51bが、ホールコンピュータ70から送信されてくる該確認情報を受信する確認情報受付手段として機能し、該台端末装置50からホールコンピュータ70に対して、当該確認情報に含まれる台番号について集計している持玉数の集計値が送信され、該ホールコンピュータ70から前記記憶している計数機IDのパチンコ玉計数機30に対して、持玉数の集計値が転送されて、台番号及び計数機IDの記憶が消去され、該パチンコ玉計数機30において、制御部32のRAMで記憶している計数値と台端末装置50からホールコンピュータ70を介して送信されてきた持玉数の集計値との差分値が所定範囲内であるか否かを判定する差分値判定が行われ、判定OKであれば特定処理が行われる一方、判定NGであれば不正報知が行われる。
さらに変形例Bでは、図10(c’)に示すように、ホールコンピュータ70が持玉数の集計及び記憶を行い、パチンコ玉計数機30が差分値判定手段を備えているようにしても良い。この場合には、ホールコンピュータ70において、図11(b)のS51に示す確認情報を受信すると、該確認情報に含まれる台番号及び計数機IDが一時的に記憶され、ホールコンピュータ70から該記憶している計数機IDのパチンコ玉計数機30に対して、前記記憶している台番号に対応付けられている持玉数の集計値が送信されて、台番号及び計数機IDの記憶が消去され、該パチンコ玉計数機30において、制御部32のRAMで記憶している計数値とホールコンピュータ70から送信されてきた持玉数の集計値との差分値が所定範囲内であるか否かを判定する差分値判定が行われ、判定OKであれば特定処理が行われる一方、判定NGであれば不正報知が行われる。なお、持玉数の集計及び記憶を行う管理装置が島コンピュータ60であるようにしても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技装置(パチンコ機10及び玉貸ユニット20)とパチンコ玉計数機30とが別個に設けられている例について説明したが、これに限らず、図11(c)に示す変形例Cの遊技情報管理システムのように、各遊技装置に対応してパチンコ玉計数機30が設けられ、下位装置用通信部51aが、各遊技装置に対応するパチンコ玉計数機30から送信されてくる確認情報を受信する確認情報受付手段として機能するものであっても良い。即ち、この変形例Cでは、パチンコ機10での遊技により遊技者が獲得したパチンコ玉が、該パチンコ機10に対応するパチンコ玉計数機30で計数され、当該パチンコ玉計数機30に設けられる遊技終了ボタン(図示外)が操作されると、該パチンコ玉計数機30から台端末装置50に対して、対応するパチンコ機10の台番号と当該パチンコ玉計数機30による計数値とを含む確認情報が送信され(S61)、台端末装置50の下位装置用通信部51aが前記確認情報受付手段として機能し、台端末装置50において、該送信されてきた確認情報に含まれる計数値と当該確認情報に含まれる台番号に対応付けて記憶している持玉数の集計値との差分値が所定範囲内であるか否かを判定する差分値判定が行われ(S62)、該台端末装置50からパチンコ玉計数機30に対して、判定OK又は判定NGの差分値判定結果が送信される(S63)。
また変形例Cでは、図10(b)に示すように、ホールコンピュータ70が差分値判定手段を備えているようにしても良い。この場合には、パチンコ玉計数機30からホールコンピュータ70に対して、図11(c)のS61に示す確認情報が送信され、該ホールコンピュータ70から当該確認情報に含まれる台番号の台端末装置50に対して、当該台番号のみを含む確認情報が送信され、台端末装置50の上位装置用通信部51bが、パチンコ玉計数機30からホールコンピュータ70を介して送信されてくる該確認情報を受信する確認情報受付手段として機能し、該台端末装置50からホールコンピュータ70に対して、当該確認情報に含まれる台番号について集計している持玉数の集計値が送信される。ホールコンピュータ70においては、前記パチンコ玉計数機30から送信されてきた確認情報に含まれる計数値と前記台端末装置50から送信されてきた持玉数の集計値との差分値が所定範囲内であるか否かを判定する差分値判定が行われ、該ホールコンピュータ70から前記確認情報の送信元のパチンコ玉計数機30に対して、判定OK又は判定NGの差分値判定結果が送信される。
また変形例Cでは、図10(b’)に示すように、ホールコンピュータ70が、持玉数の集計及び記憶を行うと共に、差分値判定手段を備えているようにしても良い。この場合には、パチンコ玉計数機30からホールコンピュータ70に対して、図11(c)のS61に示す確認情報が送信され、該ホールコンピュータ70の通信部(図示外)が、パチンコ玉計数機30から送信されてくる該確認情報を受信する確認情報受付手段として機能し、該ホールコンピュータ70において、該受信した確認情報に含まれる計数値と該確認情報に含まれる台番号に対応付けられている持玉数の集計値との差分値が所定範囲内であるか否かを判定する差分値判定が行われ、該ホールコンピュータ70から前記確認情報の送信元のパチンコ玉計数機30に対して、判定OK又は判定NGの差分値判定結果が送信される。なお、島コンピュータ60が差分値判定手段を備えており、該島コンピュータ60において差分値判定が行われるようにしても良い。
また変形例Cでは、図10(c)に示すように、パチンコ玉計数機30が差分値判定手段を備えているようにしても良い。この場合には、パチンコ玉計数機30から台端末装置50に対して、図11(c)のS61に示す確認情報が送信され、台端末装置50の下位装置用通信部51aが、パチンコ玉計数機30から送信されてくる該確認情報を受信する確認情報受付手段として機能し、該台端末装置50からパチンコ玉計数機30に対して、当該確認情報に含まれる台番号に対応付けられている持玉数の集計値が送信され、該パチンコ玉計数機30において、制御部32のRAMで記憶している計数値と台端末装置50から送信されてきた持玉数の集計値との差分値が所定範囲内であるか否かを判定する差分値判定が行われ、判定OKであれば特定処理が行われる一方、判定NGであれば不正報知が行われる。
さらに変形例Cでは、図10(c’)に示すように、ホールコンピュータ70が持玉数の集計及び記憶を行い、パチンコ玉計数機30が差分値判定手段を備えているようにしても良い。この場合には、パチンコ玉計数機30からホールコンピュータ70に対して、図11(c)のS61に示す確認情報が送信され、該ホールコンピュータ70の通信部(図示外)が、パチンコ玉計数機30から送信されてくる該確認情報を受信する確認情報受付手段として機能し、該ホールコンピュータ70からパチンコ玉計数機30に対して、当該確認情報に含まれる台番号に対応付けられている持玉数の集計値が送信され、該パチンコ玉計数機30において、制御部32のRAMで記憶している計数値とホールコンピュータ70から送信されてきた持玉数の集計値との差分値が所定範囲内であるか否かを判定する差分値判定が行われ、判定OKであれば特定処理が行われる一方、判定NGであれば不正報知が行われる。なお、持玉数の集計及び記憶を行う管理装置が島コンピュータ60であるようにしても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、玉貸ユニット20と会員管理コンピュータ80,及び玉貸ユニット20とシステムコンピュータ90が、台端末装置50及び島コンピュータ60を介して接続されている例について説明したが、これに限らず、これら台端末装置50及び島コンピュータ60を介さずに、玉貸ユニット20と会員管理コンピュータ80やシステムコンピュータ90とが直接接続されているものであっても良い。
上記の実施形態では、管理装置(台端末装置50)に4台の遊技装置(パチンコ機10及び玉貸ユニット20)等を接続可能であり、該管理装置は、接続される各遊技装置における持玉数を各々集計する例について説明したが、管理装置に接続可能な遊技装置の数は特に限定されず、例えば1台の管理装置に1台の遊技装置が接続され、該管理装置は、当該遊技装置における持玉数のみを集計するものであっても良い。
上記の実施形態では、図1及び図2(b)に示すように、玉貸ユニット20において、貨幣として紙幣2を受け付けて入金処理が行われる例について説明したが、これに限らず、貨幣として紙幣2及び/又は硬貨を受け付けて入金処理が行われるようにしても良い。また貨幣は、紙幣2や硬貨のような実物以外にも、例えば電子マネーカードにより使用可能な電子マネー,クレジットカードにより使用可能な与信金額,デビットカードにより使用される預金残高等であっても良い。またビジタカード3に対する入金と会員カード4に対する入金とで、入金できる金額に差を設ける(例えばビジタカード3に対する入金では1000円のみ,会員カード4に対する入金ではすべての金種)ようにしても良い。
上記の実施形態では、ビジタカード3,会員カード4,及び計数カード5が、ICチップにより情報を記録するICカードである例について説明したが、これらカードは、接触式の集積回路,磁気ストライプ,二次元コード(例えばバーコード),三次元コード,又は光干渉(例えばホログラム)等により情報を記録するものでも良い。またこれらの形状はカード型には限られず、コイン型であっても良い。
上記の実施形態では、ビジタカード3及び会員カード4のICチップにプリペイド残額が記録されていない例について説明したが、これに限らず、該ビジタカード3及び会員カード4のICチップにプリペイド残額が記録されていても良い。また上記の実施形態では、会員カード4のICチップに貯蓄遊技媒体数(貯玉数)が記録されていない例について説明したが、これに限らず、該会員カード4のICチップに貯玉数が記録されていても良い。
上記の実施形態では、特定処理において、会員カード4が受け付けられていなければ、計数カード発行処理が行われて計数カード5が発行される例について説明したが、これに限らず、該計数カード5に代えて、計数値を特定可能な情報が記録されたレシート状のものが発行されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技機がパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えば遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシンや、遊技媒体としてパチンコ玉を使用するスロットマシンであるパロット(登録商標)等であっても良い。ここで遊技媒体がメダルである場合には、玉貸処理はメダル貸処理となり、貯玉数は貯メダル数となる。
上記の実施形態では、玉貸処理が行われた場合に、遊技用装置(玉貸ユニット20)と遊技機(パチンコ機10)との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて、該遊技機に設けられた玉払出装置13からパチンコ玉が払い出されて貸与される例について説明したが、これに限らず、遊技用装置に設けられた図示しない玉払出装置からパチンコ玉が払い出されて貸与されるようにしても良い。
上記の実施形態において、玉貸ユニット20で玉貸処理が行われる際に、消費税等の間接税が減算されるようにしても良い。また玉貸ユニット20で貯玉再プレイ処理が行われる際に、手数料に相当する貯玉数が減算されるようにしても良い。
上記の実施形態では、貸与数情報(貸出玉信号)が、貸与された遊技媒体の数を示す信号である例について説明したが、これに限らず、該貸与数情報は、貸与に使用された金額又は度数を示す信号であっても良い。また1回の玉貸ボタン15の操作で貸与される遊技媒体の数を管理装置(台端末装置50)で記憶している場合や、該貸与される遊技媒体の数が予め決まっていて変更不可能な場合には、該貸与数情報は、玉貸ボタン15の操作が行われた旨を示す信号であっても良い。さらに玉貸ユニット20が、紙幣2を受け付けたときに、前記入金処理を行わず、該受け付けた紙幣2の額に相当する数の遊技媒体を貸与する(いわゆる一発貸しを行う)タイプのものである場合には、該貸与数情報は、受け付けた紙幣2の額又は種類を示す信号であっても良い。即ち貸与数情報は、貸与された遊技媒体の数を特定可能な情報であれば良い。
上記の実施形態では、返却数情報(返却玉信号)が、返却された遊技媒体の数を示す信号である例について説明したが、これに限らず、該返却数情報は、返却された遊技媒体の数に相当する金額又は度数を示す信号であっても良く、また1回の貯玉再プレイボタン27の操作で返却される遊技媒体の数を管理装置(台端末装置50)で記憶している場合や、該返却される遊技媒体の数が予め決まっていて変更不可能な場合には、該返却数情報は、貯玉再プレイボタン27の操作が行われた旨を示す信号であっても良い。即ち返却数情報は、返却された遊技媒体の数を特定可能な情報であれば良い。
上記の実施形態では、玉貸ユニット20において貯玉再プレイ処理が行われる例について説明したが、これに限らず、遊技情報管理システム1は、該貯玉再プレイ処理が行われないものであっても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技機(パチンコ機10)から出力された付与数情報(セーフ玉信号),及び遊技機に付設されたアウト玉計数機17から出力された使用数情報(アウト玉信号)が、管理装置(台端末装置50)に直接入力される例について説明したが、これに限らず、該付与数情報及び使用数情報は、玉貸ユニット20に一旦入力され、該玉貸ユニット20から出力されて管理装置に入力されるようにしても良く、この場合には、玉貸ユニット20のみが遊技装置として機能する。
上記の実施形態では、図1に示すように、玉貸ユニット20から出力された貸与数信号(貸出玉信号),及び返却数信号(返却玉信号)が、管理装置(台端末装置50)に直接入力される例について説明したが、これに限らず、該貸与数情報及び返却数情報は、パチンコ機10に一旦入力され、該パチンコ機10から出力されて、管理装置に入力されるようにしても良く、この場合には、パチンコ機10のみが遊技装置として機能する。また貸与数信号,及び返却数信号が、玉貸ユニット20ではなくパチンコ機10から出力されて、管理装置に入力されるようにしても良く、この場合にも、パチンコ機10のみが遊技装置として機能する。
上記の実施形態では、付与数情報(セーフ玉信号)が、賞球が10個付与される毎に出力される例について説明したが、これに限らず、該付与数情報は、賞球1個毎に出力されるようにしても良い。
上記の実施形態では、使用数情報(アウト玉信号)が、打込玉が10個計数される毎に出力される例について説明したが、これに限らず、該使用数情報は、打込玉1個毎に出力されるようにしても良い。
上記の実施形態では、玉貸ユニット20において、記録媒体である会員カード4を受け付けて、該会員カード4の記録情報から特定される遊技媒体数(貯玉数)を遊技に使用する貯玉再プレイ処理が行われる例について説明したが、これに限らず、記録媒体である計数カード5を受け付けて、該計数カード5の記録情報から特定される遊技媒体数(計数値)を遊技に使用する処理が行われるようにしても良く、この場合にも、該使用された遊技媒体数を特定可能な返却数情報が玉貸ユニット20から台端末装置50に対して送信されて、該台端末装置50で集計している持玉数の集計値がリセット又は持ち越しされる。
上記の実施形態では、獲得玉カウンタ33による計数値が、計数カード5のICチップとホールコンピュータ70の両方に記憶され、2つの計数値が一致していれば該計数値を使用した景品交換が可能となる例について説明したが、これに限らず、該計数値は、計数カード5のICチップ又はホールコンピュータ70のいずれか一方のみに記憶され、当該計数値を使用した景品交換が可能となるようにしても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、パチンコ玉計数機30が、リモコン6から送信された遊技装置識別情報(台番号)を赤外線受信部34で受信して受け付ける例について説明したが、これに限らず、例えばパチンコ玉計数機30に設けられた操作キーの操作により入力された遊技装置識別情報を受け付けたり、またパチンコ玉を収納する玉箱に付されたタグ(バーコードやICチップ)に記録されている遊技装置識別情報を、パチンコ玉計数機30に設けられた読取装置で読み取ることにより受け付けても良い。
上記の実施形態では、台端末装置50において、アウト玉数とセーフ玉数も集計して持玉数DBで記憶する例について説明したが、これに限らず、該アウト玉数やセーフ玉数の集計は行わずに、持玉数のみを集計して持玉数DBで記憶するようにしても良い。
上記の実施形態では、図5に示すように、集計値記憶手段(持玉数DB)が、所持遊技媒体数集計手段による集計値(持玉数)の履歴を記憶している例について説明したが、これに限らず、該集計値記憶手段は、集計値の履歴を記憶するのではなく、最新の集計値のみを記憶するようにしても良い。同様に持玉数DBは、貸出玉数,返却玉数,アウト玉数,及びセーフ玉数についても、履歴を記憶するのではなく、最新の値のみを記憶するようにしても良い。
上記の実施形態では、図6に示すように、計数値の所定範囲が、該計数値が10000個以上であるか否かで変化する例について説明したが、これに限らず、該所定範囲は、計数値に応じて変化するのではなく、予め定められて変化しない範囲であっても良い。また該所定範囲は、例えば計数値の5%の値を上下限として変化するようにしても良いが、この場合には、予め定められた所定数(例えば300個)を上下限とする。
上記の実施形態では、図7に示すように、パチンコ玉計数機30において、確認ボタン38が操作されると確認情報が送信される例について説明したが、これに限らず、獲得玉カウンタ33による計数を終了し、かつ赤外線受信部34により遊技装置識別情報(台番号)を受信していれば、確認ボタン38の操作無しで自動的に確認情報が送信されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図7に示すように、S131の不正報知が行われた後には、S121〜S127の特定処理が行われない例について説明したが、これに限らず、不正報知が行われた後に特定処理が行われるようにしても良く、この場合には、計数値にエラーがある旨を記録媒体(計数カード5,会員カード4)の記録情報から特定可能としても良い。
上記の実施形態では、差分値判定で判定NGの場合において、図7のS131に示すように、パチンコ玉計数機30で不正報知が行われた後に、遊技場の店員がホールコンピュータ70を操作することにより、該ホールコンピュータ70で記憶された持玉数の計数値が手動でリセットされる例について説明したが、これに限らず、図8のS258でエラー内容が送信されたことに基づいて、ホールコンピュータ70で記憶された持玉数の計数値が自動でリセットされるようにしても良い。
上記の実施形態では、図8のS222に示すエラー報知指示がホールコンピュータ70に対して送信され、該ホールコンピュータ70においてエラー報知処理が行われる例について説明したが、これに限らず、該エラー報知指示が遊技装置(パチンコ玉及び玉貸ユニット20)に対して送信され、該遊技装置においてエラー報知処理(例えばランプの点灯)が行われるようにしても良い。
上記の実施形態において、図8のS253に示す各カウンタの集計値のリセットは、S256の後や、S257又はS258の後に行われるようにしても良い。
上記の実施形態では、図10(a)に示すように、パチンコ玉計数機30から出力される確認情報が、ホールコンピュータ70に対して送信されてから、該確認情報に含まれる台番号の遊技装置が接続されている台端末装置50に対して転送される例について説明したが、これに限らず、確認情報が、該確認情報に含まれる台番号の遊技装置が接続されている台端末装置50に対して直接送信されるようにしても良い。