JP2004344388A - 遊技用システム - Google Patents

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JP2004344388A JP2003144661A JP2003144661A JP2004344388A JP 2004344388 A JP2004344388 A JP 2004344388A JP 2003144661 A JP2003144661 A JP 2003144661A JP 2003144661 A JP2003144661 A JP 2003144661A JP 2004344388 A JP2004344388 A JP 2004344388A
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誠 小島
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Abstract

【課題】遊技用装置における静電気や人為的な電気障害の発生により残額に異常が生じたり、遊技用装置の制御部に対する不正により遊技媒体の貸与に伴う残額の減算が正常に行われなかったりするおそれがないような遊技用システムを提供する。
【解決手段】まず玉貸ユニット20において残度数が記憶されると共に(S12)、管理装置40においてもユニットIDと対応付けられて残度数が記憶される(S14)。次に玉貸ユニットにおいて玉貸操作が受け付けられると(S21)、残度数とユニットIDを含む貸与処理許諾要求が管理装置に送信され(S22)、管理装置において該貸与処理許諾要求から特定される残度数と前記記憶されている残度数とが一致するか否かが判定され(S23)、一致すると判定されたことを条件として貸与処理許諾情報が玉貸ユニットに送信され(S24)、玉貸ユニットにおいて貸与処理が行われる(S26)。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に対応して設けられ、遊技媒体を貸与するための処理を行う遊技媒体貸与処理手段を有する遊技用装置と、該遊技用装置と通信可能な管理装置と、を備える遊技用システムに係り、特に遊技用装置と管理装置の両方において有価価値の大きさが記憶され、管理装置において両有価価値の大きさが一致するか否かが判定され、一致すると判定されたことを条件として、該有価価値の大きさに基づいて遊技媒体を貸与する遊技用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、遊技機(例えばパチンコ機)に対応して設けられ、遊技媒体(例えばパチンコ玉)を貸与するための処理(例えば玉貸処理)を行う遊技用装置として、貨幣を受け入れて、該受け入れた貨幣額を記憶し、該記憶されている貨幣額(即ち残額)に基づいて遊技媒体の貸与を行うと共に、遊技媒体の貸与に供された使用額を前記記憶されている残額から減算するカードユニットが知られている(例えば特許文献1を参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−360910号公報(第2頁,図5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記カードユニットでは、該カードユニットにおいて記憶されている残額に基づいて遊技媒体の貸与が行われることから、静電気や人為的な電気障害の発生(いわゆる電気ゴト)により前記記憶されている残額に異常が生ずるおそれがある(例えば残額が増加したり、残額が消える等)と共に、該カードユニットの制御部に対する不正により遊技媒体の貸与に伴う残額の減算が正常に行われないおそれがある(例えば実際の使用額よりも小さい額を残額から減算したり、残額の減算を行わない等)という問題がある。
【0005】
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、その目的は、静電気や人為的な電気障害の発生により残額に異常が生じたり、遊技用装置の制御部に対する不正により遊技媒体の貸与に伴う残額の減算が正常に行われなかったりするおそれがないような遊技用システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。
【0007】
まず請求項1に係る発明は、遊技機に対応して設けられ、遊技媒体を貸与するための貸与処理を行う遊技媒体貸与処理手段を有する遊技用装置と、該遊技用装置と通信可能な管理装置と、を備える遊技用システムであって、前記遊技用装置は、貨幣を受け付けて、該受け付けた貨幣を識別する貨幣識別手段と、該貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを記憶する第1の有価価値記憶手段と、前記貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを特定可能な情報と、遊技用装置を個々に識別可能な装置識別情報と、を含む有価価値情報を前記管理装置に送信する有価価値情報送信手段と、前記第1の有価価値記憶手段に記憶された有価価値の大きさを特定可能な情報と、前記装置識別情報と、を含む貸与処理許諾要求を前記管理装置に送信する貸与処理許諾要求送信手段と、前記貸与処理に使用される有価価値の大きさを前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさから減算する第1の減算手段と、を有し、前記管理装置は、前記有価価値情報送信手段から送信されてきた有価価値情報に含まれる前記装置識別情報と対応付けて前記有価価値の大きさを記憶する第2の有価価値記憶手段と、前記貸与処理許諾要求送信手段から前記貸与処理許諾要求を受信したときに、該受信した貸与処理許諾要求から特定される有価価値の大きさと、該受信した貸与処理許諾要求に含まれる装置識別情報と対応付けられて前記第2の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさと、が一致するか否かを判定する判定手段と、該判定手段により一致すると判定されたことを条件として、貸与処理許諾情報を要求元の遊技用装置に送信する貸与処理許諾情報送信手段と、前記貸与処理に使用される有価価値の大きさを前記第2の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさから減算する第2の減算手段と、を有し、前記遊技媒体貸与処理手段は、前記貸与処理許諾情報送信手段から前記貸与処理許諾情報を受信したときに、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理を行うことを特徴とする遊技用システムである。
【0008】
また請求項2に係る発明は、遊技機に対応して設けられ、貨幣を受け付けて、該受け付けた貨幣を識別する貨幣識別手段と、該貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを記憶する第1の有価価値記憶手段と、前記貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを特定可能な情報と、遊技用装置を個々に識別可能な装置識別情報と、を含む有価価値情報を前記管理装置に送信する有価価値情報送信手段と、遊技媒体を貸与するための貸与処理を行う遊技媒体貸与処理手段と、前記貸与処理に使用される有価価値の大きさを前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさから減算する第1の減算手段と、を有する遊技用装置と、該遊技用装置と通信可能であり、前記有価価値情報送信手段から送信されてきた有価価値情報に含まれる前記装置識別情報と対応付けて前記有価価値の大きさを記憶する第2の有価価値記憶手段と、該第2の有価価値記憶手段において前記有価価値の大きさが記憶されていることを条件として、該有価価値の大きさと対応付けられて記憶されている前記装置識別情報から特定される遊技用装置に貸与処理可能情報を送信する貸与処理可能情報送信手段と、を有する管理装置と、を備える遊技用システムであって、前記遊技用装置は、前記貸与処理可能情報送信手段から前記貸与処理可能情報を受信していることを条件として、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理を前記遊技媒体貸与処理手段により行い、該遊技媒体貸与処理手段により前記貸与処理が行われた後に、該貸与処理に使用された有価価値の大きさを特定可能な情報と、前記第1の減算手段により該貸与処理に使用される有価価値の大きさが減算される前に前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさを特定可能な情報と、前記装置識別情報と、を含む使用有価価値情報を前記管理装置に送信する使用有価価値情報送信手段を有し、前記管理装置は、該使用有価価値情報送信手段から受信した使用有価価値情報から特定される前記第1の減算手段により前記貸与処理に使用される有価価値の大きさが減算される前に前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさと、該受信した使用有価価値情報に含まれる装置識別情報と対応付けられて前記第2の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさと、が一致するか否かを判定する判定手段と、前記使用有価価値情報送信手段から受信した使用有価価値情報から特定される前記貸与処理に使用された有価価値の大きさを、該受信した使用有価価値情報に含まれる装置識別情報と対応付けられて前記第2の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさから減算する第2の減算手段と、を有し、前記貸与処理可能情報送信手段は、前記判定手段により一致すると判定されたことを条件として、前記使用有価価値情報の送信元の遊技用装置に前記貸与処理可能情報を送信することを特徴とする遊技用システムである。
【0009】
また請求項3に係る発明は、遊技機に対応して設けられ、貨幣を受け付けて、該受け付けた貨幣を識別する貨幣識別手段と、該貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを記憶する第1の有価価値記憶手段と、前記貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを特定可能な情報と、遊技用装置を個々に識別可能な装置識別情報と、を含む有価価値情報を前記管理装置に送信する有価価値情報送信手段と、遊技媒体を貸与するための貸与処理を行う遊技媒体貸与処理手段と、前記貸与処理に使用される有価価値の大きさを前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさから減算する第1の減算手段と、を有する遊技用装置と、該遊技用装置と通信可能であり、前記有価価値情報送信手段から送信されてきた有価価値情報に含まれる前記装置識別情報と対応付けて前記有価価値の大きさを記憶する第2の有価価値記憶手段と、該第2の有価価値記憶手段において前記有価価値の大きさが記憶されていることを条件として、該有価価値の大きさと対応付けられて記憶されている前記装置識別情報から特定される遊技用装置に貸与処理可能情報を送信する貸与処理可能情報送信手段と、を有する管理装置と、を備える遊技用システムであって、前記遊技用装置は、前記貸与処理可能情報送信手段から前記貸与処理可能情報を受信していることを条件として、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理を前記遊技媒体貸与処理手段により行い、該遊技媒体貸与処理手段により前記貸与処理が行われた後に、該貸与処理に使用された有価価値の大きさを特定可能な情報と、前記第1の減算手段により該貸与処理に使用される有価価値の大きさが減算された後に前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさを特定可能な情報と、前記装置識別情報と、を含む使用有価価値情報を前記管理装置に送信する使用有価価値情報送信手段を有し、前記管理装置は、前記使用有価価値情報送信手段から受信した使用有価価値情報から特定される前記貸与処理に使用された有価価値の大きさを、該受信した使用有価価値情報に含まれる装置識別情報と対応付けられて前記第2の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさから減算する第2の減算手段と、前記使用有価価値情報送信手段から受信した使用有価価値情報から特定される前記第1の減算手段により前記貸与処理に使用される有価価値の大きさが減算された後に前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさと、前記第2の減算手段により前記貸与処理に使用された有価価値の大きさが減算された後に前記第2の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさと、が一致するか否かを判定する判定手段と、を有し、前記貸与処理可能情報送信手段は、前記判定手段により一致すると判定されたことを条件として、前記使用有価価値情報の送信元の遊技用装置に前記貸与処理可能情報を送信することを特徴とする遊技用システムである。
【0010】
また請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載した遊技用システムであって、前記遊技用装置は、前記管理装置との通信がオフラインであることを検出する検出手段を有し、該検出手段によりオフラインであることが検出されたときに、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理を前記遊技媒体貸与処理手段により行うことを特徴とする遊技用システムである。
【0011】
また請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載した遊技用システムであって、前記遊技用装置は、遊技者による遊技終了操作を検出する遊技終了操作検出手段と、該遊技終了操作検出手段により遊技終了操作が検出されたときに、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさを特定可能な情報と、前記装置識別情報と、を含む遊技終了要求を管理装置に送信する遊技終了要求送信手段と、を有し、前記管理装置は、該遊技終了要求送信手段から前記遊技終了要求を受信したときに、該受信した遊技終了要求から特定される有価価値の大きさと、該受信した遊技終了要求に含まれる装置識別情報と対応付けられて前記第2の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさと、が一致するか否かを前記判定手段により判定し、該判定手段により一致すると判定されたことを条件として、遊技終了許諾情報を要求元の遊技用装置に送信する遊技終了許諾情報送信手段を有し、前記遊技用装置は、該遊技終了許諾情報送信手段から前記遊技終了許諾情報を受信したときに、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさを遊技者に対して返却するための処理を行う残有価価値返却処理手段を有することを特徴とする遊技用システムである。
【0012】
また請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載した遊技用システムであって、前記管理装置は、前記遊技用装置毎に、前記貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさと、前記遊技媒体貸与処理手段により遊技媒体の貸与に使用された有価価値の大きさと、を集計して記憶する有価価値集計記憶手段と、該有価価値集計記憶手段の記憶内容を視認可能に出力する出力手段と、を有することを特徴とする遊技用システムである。
【0013】
また請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか1つに記載した遊技用システムであって、前記管理装置は、前記遊技用装置毎に、前記貨幣識別手段により貨幣の識別が行われた時刻と対応付けて、該識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを記憶する貨幣識別履歴記憶手段と、該貨幣識別履歴記憶手段の記憶内容を視認可能に出力する履歴出力手段と、を有することを特徴とする遊技用システムである。
【0014】
さらに請求項8に係る発明は、請求項1〜7のいずれか1つに記載した遊技用システムであって、前記管理装置は、管理対象の遊技用装置において遊技媒体の貸与に使用された有価価値の大きさを集計する使用有価価値集計手段と、該使用有価価値集計手段により集計された有価価値の大きさを特定可能な集計有価価値情報を遊技場外に設けられた第三者機関に送信する集計有価価値情報送信手段と、を有することを特徴とする遊技用システムである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る遊技用システム1又は1’は、図1に示すように、遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられ、遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための処理を行う遊技媒体貸与処理手段を有する遊技用装置(玉貸ユニット20又は20’)と、該遊技用装置と通信可能な管理装置(40又は40’)と、を備えるものであり、特に遊技用装置と管理装置の両方において有価価値の大きさ(残度数)が記憶され、管理装置において両有価価値の大きさが一致するか否かが判定され(以下「残度数の照合」ともいう。)、一致すると判定されたことを条件として、該有価価値の大きさに基づいて遊技媒体を貸与するものである。
【0016】
ここで有価価値の大きさとは、遊技媒体の貸与代金である貨幣の金額が所定の比率(例えば100円で1度数)で換算された度数である。以下においては、図3(b)に示すように、玉貸ユニット20にて受付・識別された貨幣の金額に相当する度数を「入金度数」,遊技媒体の貸与に使用された度数を「使用度数」,遊技者に対して返却された度数を「精算度数」,入金度数−使用度数−精算度数の式で算出される度数を「残度数」と称する。なお遊技用システム1又は1’では、前記貨幣として、図2に示すように、1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣の4種類の紙幣2と、100円硬貨,及び500円硬貨の2種類の硬貨3が使用される。
【0017】
また遊技用システム1又は1’では、図1に示すように、精算カード4も使用される。この精算カード4は記録媒体の一例であって、例えば長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、残度数を記録可能な記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として磁気テープを備える磁気カードである。この精算カード4は、遊技場の店員から遊技者に対して手渡されるか、又は発行装置(図示外)から遊技者に対して発行される。
【0018】
ここで遊技用システムには、図5に示すように、玉貸ユニット20において玉貸操作が受け付けられた後に、玉貸ユニット20から管理装置40に対して貸与処理許諾要求が送信されて、管理装置40において残度数の照合が行われ、管理装置40から玉貸ユニット20に対して貸与処理許諾情報が送信されて、玉貸ユニット20において貸与処理が行われる、第1実施形態に係る遊技用システム1と、図6及び図7に示すように、玉貸ユニット20において貨幣が受け付けられて識別された後に、玉貸ユニット20から管理装置40に対して有価価値情報が送信されて、管理装置40から玉貸ユニット20に対して貸与処理可能情報が送信され、玉貸ユニット20において貸与処理が行われた後に、玉貸ユニット20から管理装置40に対して使用有価価値情報が送信されて、管理装置40において残度数の照合が行われる、第2実施形態に係る遊技用システム1’と、が含まれる。以下においては、まず第1実施形態に係る遊技用システム1について説明を行い、次に第2実施形態に係る遊技用システム1’について、第1実施形態に係る遊技用システム1と異なる点についてのみ説明を行う。
【0019】
[1.第1実施形態に係る遊技用システム1]
まず図1〜図4を参照して、第1実施形態に係る遊技用システム1の構成について説明する。第1実施形態に係る遊技用システム1は、図1に示すように、パチンコ機10に対応して設けられる玉貸ユニット20と、該玉貸ユニット20と通信可能な管理装置40と、からなる。ここで管理装置40は、図示しない中継コンピュータや台端末を介して、複数の玉貸ユニット20と通信可能に接続されている。また管理装置40は、遊技場外に設けられた第三者機関50とも通信可能に接続されている。この第三者機関50は、遊技場の売上を第三者管理するための機関である。
【0020】
パチンコ機10は遊技機の一例であって、遊技場における遊技島(図示外)において機種等に従って所定の位置に配置され、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものであり、ここでは対応する玉貸ユニット20の後述する玉払出機31から払い出されて貸与されたパチンコ玉が、後述するノズル31aを介して該パチンコ機10の上皿に供給される、いわゆる現金機である。このパチンコ機10は、台番号により個々に識別可能とされている。
【0021】
玉貸ユニット20は遊技用装置の一例であって、図1に示すように、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられ、縦長の箱型の形状を呈するものである。この玉貸ユニット20は、遊技用装置識別情報であるユニットIDにより個々に識別可能とされている。
【0022】
この玉貸ユニット20の前面には、図2(a)に示すように、上から順に紙幣挿入口24a,硬貨挿入口25a,硬貨返却ボタン26,玉貸単位度数表示器29,玉貸単位度数設定ボタン28,残度数表示器27,玉貸ボタン30,ノズル31aを備える玉払出機31,書込完了ランプ33,遊技終了ボタン32,及びカード挿入口23aが設けられている。また玉貸ユニット20の内部には、図2(b)に示すように、上から順に紙幣識別機24,硬貨識別機25,玉払出機31,カードリーダライタ23,通信部21,及び制御部22が設けられている。これら玉貸ユニット20に設けられる各構成要素は、図1に示すように接続されている。
【0023】
通信部21は、管理装置40の後述する通信部41と通信可能に接続されており、玉貸ユニット20と管理装置40との間における通信を司るものである。この通信部21は有価価値情報送信手段の一例であって、紙幣識別機24又は硬貨識別機25により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさ(即ち入金度数)を特定可能な度数情報と、玉貸ユニット20を個々に識別可能な装置識別情報(即ちユニットID)と、を含む有価価値情報を管理装置40に送信するものである(図5のS13を参照)。
【0024】
また通信部21は貸与処理許諾要求送信手段の一例であって、後述する第1の有価価値記憶手段である制御部22に記憶された残度数を特定可能な情報と、ユニットIDと、を含む貸与処理許諾要求を管理装置40に送信するものである(図5のS22を参照)。ここでの貸与処理許諾要求には、玉貸単位度数設定ボタン28の操作により設定された玉貸単位度数も含まれる。なお通信部21は、該貸与処理許諾要求の送信に応じて管理装置40から送信されてくる貸与処理許諾情報を受信する(図5のS24を参照)。この貸与処理許諾情報には、遊技媒体の貸与に使用される使用度数が含まれる。また通信部21は、玉貸完了情報を管理装置40に送信する(図5のS28を参照)。
【0025】
さらに通信部21は遊技終了要求送信手段の一例であって、遊技終了ボタン32の操作により遊技終了操作が検出されたときに、後述する第1の有価価値記憶手段である制御部22に記憶された残度数を特定可能な情報と、ユニットIDと、を含む遊技終了要求を管理装置40に送信するものである(図5のS33を参照)。なお通信部21は、該遊技終了要求の送信に応じて管理装置40から送信されてくる遊技終了許諾情報を受信する(図5のS35を参照)。
【0026】
制御部22は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、玉貸ユニット20に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この制御部22は検出手段の一例であって、管理装置40との通信がオフラインであることを検出するものであり、例えば前記貸与処理許諾要求や前記遊技終了要求が管理装置40に送信されてから所定時間(例えば20秒)以内に応答がなければオフラインであることを検出する。
【0027】
また制御部22は第1の有価価値記憶手段の一例であって、紙幣識別機24又は硬貨識別機25により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを記憶するものであり、ここでは図3(a)に示すように、該有価価値の大きさ(即ち入金度数)が残度数として各玉貸ユニット20において記憶される。ここで記憶される残度数が、残度数表示器27に表示され、また前記貸与処理許諾情報を受信したときに遊技媒体の貸与に使用され、さらに前記検出手段によりオフラインであることが検出されたときに遊技媒体の貸与に使用される。
【0028】
また制御部22は遊技媒体貸与処理手段の一例であって、遊技媒体を貸与するための貸与処理を行うものであり、具体的には、所定数のパチンコ玉の払出を玉払出機31に指示する処理を行う。ここで遊技媒体貸与処理手段として機能する制御部22は、管理装置40から前記貸与処理許諾情報を受信したときに、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている残度数の範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための処理を行い、具体的には、該貸与処理許諾情報に含まれる使用度数に相当するパチンコ玉の払出を玉払出機31に指示する。
【0029】
また遊技媒体貸与処理手段として機能する制御部22は、前記検出手段によりオフラインであることが検出されたときに、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている残度数の範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理を行い、具体的には、残度数の照合が行われていること(即ち一度でもオンラインの状態で貸与処理が行われていること)を条件として、残度数≧玉貸単位度数である場合には該玉貸単位度数に相当するパチンコ玉の払出を玉払出機31に対して指示し、残度数<玉貸単位度数である場合には該残度数に相当するパチンコ玉の払出を玉払出機31に対して指示する。
【0030】
また制御部22は第1の減算手段の一例であって、前記貸与処理に使用される有価価値の大きさ(即ち使用度数)を前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている残度数から減算するものである。
【0031】
さらに制御部22は残有価価値返却処理手段の一例であって、管理装置40から前記遊技終了許諾情報を受信したときに、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている残度数を遊技者に対して返却するための処理を行うものであり、具体的には、該残度数の精算カード4に対する書込をカードリーダライタ23に指示する処理を行う。
【0032】
カードリーダライタ23は、カード挿入口23aから遊技者が所有する精算カード4を受け付けて、該受け付けた精算カード4から残度数を読み取ると共に、該受け付けた精算カード4に対して前記遊技終了許諾情報に含まれる残度数を書き込むものである。このカードリーダライタ23は、前記磁気カードである精算カード4の磁気テープに対する読み書きを行う磁気ヘッドを備えており、図2(b)に示すように、該精算カード4の一部分を取り込んで残度数の読取・書込を行うと共に、残度数の書込が完了するまで該精算カード4をロックして、該精算カード4をカード挿入口23aから引き抜き不能とするように構成されている。
【0033】
紙幣識別機24は貨幣識別手段の一例であって、貨幣を受け付けて、該受け付けた貨幣を識別するものであり、ここでは紙幣挿入口24aから前記4種類の紙幣2を受け付けて、該受け付けた紙幣2を識別する。なお紙幣識別機24により受け付けられた紙幣2は、玉貸ユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた紙幣搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。
【0034】
硬貨識別機25も貨幣識別手段の一例であって、貨幣を受け付けて、該受け付けた貨幣を識別するものであり、ここでは硬貨挿入口25aから前記2種類の硬貨3を受け付けて、該受け付けた硬貨3を識別する。なお硬貨識別機25により受け付けられた硬貨3も、玉貸ユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた硬貨搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。
【0035】
硬貨返却ボタン26は、硬貨挿入口25aと硬貨識別機25とを連通する通路や硬貨識別機25において詰まった硬貨3の返却操作を受け付けるためのボタンであり、遊技者により硬貨返却ボタン26が操作されると、該詰まった硬貨3が硬貨返却口26aに戻る。残度数表示器27は、前記第1の有価価値記憶手段である制御部22に記憶されている残度数を表示するための表示器である。
【0036】
玉貸単位度数設定ボタン28は、玉貸ボタン30の操作に応じて1回の玉貸に使用される玉貸単位度数を設定するためのボタンであり、遊技者により玉貸単位度数設定ボタン28が操作されると、例えば1度数→2度数→3度数→5度数の順で玉貸単位度数が選択されて設定され、該設定された玉貸単位度数が玉貸単位度数表示器29に表示される。玉貸ボタン30は、玉貸操作を受け付けるためのボタンである。
【0037】
玉払出機31は、遊技島に設けられた補給樋(図示外)からパチンコ玉の供給を受けて、前記遊技媒体貸与処理手段である制御部22からの指示に応じて、該供給されたパチンコ玉を払い出して貸与するためのものである。ここで払い出されて貸与されたパチンコ玉は、ノズル31aを介してパチンコ機10の上皿に供給される。
【0038】
遊技終了ボタン32は遊技終了操作検出手段の一例であって、遊技者による遊技終了操作を検出し、その旨を制御部22に出力するものである。この遊技終了ボタン32が遊技者により操作されると、遊技終了操作が検出される。書込完了ランプ33は、前記第1の有価価値記憶手段である制御部22に記憶されている残度数が精算カード4に対して書き込まれたことを報知するためのランプであり、具体的には、該残度数が精算カード4に対して書き込まれたときに、書込完了ランプ33が青色に点灯して書込完了が報知され、カードリーダライタ23により受け付けられている精算カード4のロックが解除されて該精算カード4をカード挿入口23aから引き抜き可能となる。
【0039】
管理装置40は、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられるものであり、図1に示すように接続される通信部41,制御部42,ハードディスク43,ディスプレイ44,及び外部通信部45を備えている。
【0040】
通信部41は、前述の如く玉貸ユニット20の通信部21と通信可能なものである。この通信部41は貸与処理許諾情報送信手段の一例であって、玉貸ユニット20から貸与処理許諾要求を受信し、後述する判定手段により、該受信した貸与処理許諾要求から特定される残度数と、該受信した貸与処理許諾要求に含まれるユニットIDと対応付けられてハードディスク43に記憶されている残度数と、が一致すると判定されたことを条件として、貸与処理許諾情報を要求元の玉貸ユニット20に送信するものである(図5のS24を参照)。この貸与処理許諾情報には、後述する判定手段により決定された、遊技媒体の貸与に使用される使用度数も含まれる。
【0041】
また通信部41は遊技終了許諾情報送信手段の一例であって、玉貸ユニット20から前記遊技終了要求を受信し、後述する判定手段により、該受信した遊技終了要求から特定される残度数と、該受信した遊技終了要求に含まれるユニットIDと対応付けられてハードディスク43に記憶されている残度数と、が一致すると判定されたことを条件として、遊技終了許諾情報を要求元の玉貸ユニット20に送信するものである(図5のS35を参照)。
【0042】
制御部42は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ハードディスク43に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、管理装置40に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
【0043】
この制御部42は判定手段の一例であって、玉貸ユニット20から前記貸与処理許諾要求を受信したときに、該受信した貸与処理許諾要求から特定される残度数と、該受信した貸与処理許諾要求に含まれるユニットIDと対応付けられてハードディスク43に記憶されている残度数と、が一致するか否かを判定するものである。また判定手段として機能する制御部22は、玉貸ユニット20から前記貸与処理許諾要求を受信したときに、該受信した貸与処理許諾要求に含まれる玉貸単位度数と、該受信した貸与処理許諾要求に含まれるユニットIDと対応付けられてハードディスク43に記憶されている残度数と、を比較して、遊技媒体の貸与に使用される使用度数を決定し、具体的には、残度数≧玉貸単位度数である場合には該玉貸単位度数を使用度数として決定し、残度数<玉貸単位度数である場合には該残度数を使用度数として決定する。なお残度数<玉貸単位度数である場合には、前記貸与処理許諾情報を玉貸ユニット20に送信しないようにしても良い。
【0044】
さらに判定手段として機能する制御部42は、玉貸ユニット20から前記遊技終了要求を受信したときに、該受信した遊技終了要求から特定される残度数と、該受信した遊技終了要求に含まれるユニットIDと対応付けられてハードディスク43に記憶されている残度数と、が一致するか否かを判定するものである。
【0045】
また制御部42は第2の減算手段の一例であって、貸与処理に使用される有価価値の大きさ(即ち使用度数)をハードディスク43に記憶されている残度数から減算するものであり、具体的には、前記判定手段により決定された使用度数をハードディスク43に記憶されている残度数から減算する。
【0046】
さらに制御部42は使用有価価値集計手段の一例であって、管理対象の玉貸ユニット20において遊技媒体の貸与に使用された有価価値の大きさ(即ち使用度数)を集計するものであり、具体的には、後述する図3(b)に示すように、ハードディスク43において各玉貸ユニット20毎に記憶されている使用度数を集計する。
【0047】
ハードディスク43は第2の有価価値記憶手段の一例であって、玉貸ユニット20から送信されてきた前記有価価値情報に含まれるユニットIDと対応付けて残度数を記憶するものである。またハードディスク43は有価価値集計記憶手段の一例であって、玉貸ユニット20毎に、前記貨幣識別手段である紙幣識別機24又は硬貨識別機25により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさ(即ち入金度数)と、前記遊技媒体貸与処理手段である制御部22により遊技媒体の貸与に使用された有価価値の大きさ(即ち使用度数)と、を集計して記憶するものである。これら有価価値記憶手段及び有価価値集計記憶手段として機能するハードディスク43には、図3(b)に示す度数集計データが記憶される。この度数集計データでは、日付毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルでは、ユニットIDと対応付けられて残度数,入金度数,使用度数,及び精算度数が記憶されると共に、管理対象の玉貸ユニット20について各度数を集計した合計値が記憶される。
【0048】
さらにハードディスク43は貨幣識別履歴記憶手段の一例であって、前記貨幣識別手段である紙幣識別機24又は硬貨識別機25により貨幣の識別が行われた時刻と対応付けて、該識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさ(即ち入金度数)を記憶するものである。この貨幣識別履歴記憶手段として機能するハードディスク43には、図4に示す貨幣識別履歴データが記憶される。この貨幣識別履歴データでは、ユニットID毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルでは、貨幣の識別が行われた時刻と対応付けられて入金度数が記憶される。
【0049】
ディスプレイ44は、各種の情報を表示するための表示デバイスである。このディスプレイ44は出力手段の一例であって、前記有価価値集計記憶手段であるハードディスク43の記憶内容を視認可能に出力するものであり、具体的には、度数集計データ表示モードが選択されると、図3(b)に示す度数集計データがディスプレイ44に表示される。またディスプレイ44は履歴出力手段の一例であって、前記貨幣識別履歴記憶手段であるハードディスク43の記憶内容を視認可能に出力するものであり、具体的には、貨幣識別履歴データ表示モードが選択されると、図4に示す貨幣識別履歴データがディスプレイ44に表示される。
【0050】
外部通信部45は、遊技場外に設けられる第三者機関50と通信可能に接続され、管理装置40と第三者機関との間における通信を司るものである。この外部通信部45は集計有価価値情報送信手段の一例であって、前記使用有価価値集計手段である制御部42により集計された使用度数を特定可能な集計有価価値情報を第三者機関50に送信するものであり、ここでは遊技場の営業終了後に、該集計有価価値情報が第三者機関50に送信される。
【0051】
次に図5を参照して、第1実施形態に係る遊技用システム1の作用について説明する。まず貨幣受付時には、以下のような処理が行われる。即ち玉貸ユニット20において、貨幣識別手段(紙幣識別機24又は硬貨識別機25)により、貨幣(紙幣2又は硬貨3)が受け付けられて識別されると(S11)、該貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する入金度数が残度数として第1の有価価値記憶手段である制御部22に記憶されると共に残度数表示器27に表示され(S12)、該入金度数を特定可能な情報とユニットIDとを含む有価価値情報が管理装置40に送信される(S13)。
【0052】
該有価価値情報を受信した管理装置40においては、図3(b)に示すように、ハードディスク43に該有価価値情報に含まれるユニットIDと対応付けられて記憶されている度数のうち、既に記憶されている入金度数に該有価価値情報に含まれる入金度数が加算更新されると共に、既に記憶されている残度数に該有価価値情報に含まれる入金度数が加算更新され、かつ図4に示すように、ハードディスク43に入金時刻と対応付けられて該有価価値情報に含まれる入金度数が記憶される(S14)。
【0053】
次に貸与処理時には、以下のような処理が行われる。即ち玉貸ユニット20において、遊技者により玉貸ボタン30が操作されて、玉貸操作が受け付けられると(S21)、第1の有価価値記憶手段である制御部22に記憶されている残度数と、ユニットIDと、玉貸単位度数設定ボタン28により設定された玉貸単位度数と、を含む貸与処理許諾要求が管理装置40に送信される(S22)。
【0054】
該貸与処理許諾要求を受信した管理装置40においては、該受信した貸与処理許諾要求から特定される残度数と、該受信した貸与処理許諾要求に含まれるユニットIDと対応付けられてハードディスク43に記憶されている残度数と、が一致するか否かが判定され(S23)、一致すると判定されたことを条件として、前述の如く判定手段により決定された使用度数を含む貸与処理許諾情報が要求元の玉貸ユニット20に送信され(S24)、ハードディスク43に該貸与処理許諾要求に含まれるユニットIDと対応付けられて記憶されている度数のうち、既に記憶されている使用度数に該貸与処理許諾情報に含まれる使用度数が加算更新されると共に、既に記憶されている残度数から該貸与処理許諾情報に含まれる使用度数が減算更新される(S25)。なおS23で、一致しないと判定された場合には、玉貸不可情報が要求元の玉貸ユニット20に送信されて、次に述べる貸与処理は行われない。
【0055】
該貸与処理許諾情報を受信した玉貸ユニット20においては、該貸与処理許諾情報に含まれる使用度数に相当するパチンコ玉が玉払出機31から払い出されて貸与処理が行われ(S26)、第1の有価価値記憶手段である制御部22に記憶されている残度数から該貸与処理許諾情報に含まれる使用度数が減算更新されると共に減算更新後の残度数が残度数表示器27に表示され(S27)、玉貸完了情報が管理装置40に送信される(S28)。
【0056】
このように、遊技用システム1によれば、貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさが玉貸ユニット20及び管理装置40の両方において記憶され、該記憶されている両有価価値の大きさが一致すると判定されたことを条件として、該有価価値の大きさに基づいて遊技媒体を貸与するための処理が行われるので、玉貸ユニット20における静電気や人為的な電気障害の発生により残額に異常が生じたり、玉貸ユニット20の制御部22に対する不正により遊技媒体の貸与に伴う残額の減算が正常に行われなかったりするおそれがなくなる。
【0057】
なお検出手段である制御部22により管理装置40との通信がオフラインであることが検出されたときには、前記S22〜S28の処理は行われずに、残度数の照合が行われていること(即ち一度でもオンラインの状態で貸与処理が行われていること)を条件として、管理装置40に貸与処理許諾要求を送信することなく、第1の有価価値記憶手段である制御部22に記憶されている残度数に基づいて貸与処理が行われ、該記憶されている残度数から使用度数が減算更新されると共に減算更新後の残度数が残度数表示器27に表示され、通信の回復後に使用度数を特定可能な使用有価価値情報が管理装置40に送信され、該使用有価価値情報を受信した管理装置40において、ハードディスク43に該使用有価価値情報に含まれるユニットIDと対応付けられて記憶されている度数のうち、既に記憶されている使用度数に該使用有価価値情報に含まれる使用度数が加算更新されると共に、既に記憶されている残度数から該使用有価価値情報に含まれる使用度数が減算更新される。
【0058】
このように、遊技用システム1によれば、管理装置40と玉貸ユニット20との間における通信がオフラインの状態であっても、玉貸ユニット20において記憶されている有価価値の大きさに基づいて遊技媒体を貸与するための処理が行われるので、オフライン時に遊技媒体を貸与するための処理が停止して、遊技場の売上の低下を招いたり、遊技者に不快感を与えることがなくなる。また残度数の照合が行われていること(即ち一度でもオンラインの状態で貸与処理が行われていること)を条件として遊技媒体を貸与するための処理が行われるので、信頼性の高い前記照合後の有価価値の大きさに基づいて遊技媒体を貸与することができる。
【0059】
次に遊技終了時には、以下のような処理が行われる。即ち玉貸ユニット20において、カードリーダライタ23により、遊技者が所有する精算カード4が受け付けられて、該精算カード4から残度数が読み取られ(S31)、該読み取られた残度数が零であり、かつ遊技者により遊技終了ボタン32が操作されて遊技終了操作が検出されると(S32)、第1の有価価値記憶手段である制御部22に記憶されている残度数と、ユニットIDと、を含む遊技終了要求が管理装置40に送信される(S33)。
【0060】
該遊技終了要求を受信した管理装置40においては、該受信した遊技終了要求から特定される残度数と、該受信した遊技終了要求に含まれるユニットIDと対応付けられてハードディスク43に記憶されている残度数と、が一致するか否かが判定され(S34)、一致すると判定されたことを条件として、遊技終了許諾情報が要求元の玉貸ユニット20に送信され(S35)、ハードディスク43に該遊技終了要求に含まれるユニットIDと対応付けられて記憶されている度数のうち、既に記憶されている精算度数に該遊技終了要求に含まれる残度数が加算更新されると共に、既に記憶されている残度数から該遊技終了要求に含まれる残度数が減算更新されて残度数が零になる(S36)。なおS34で、一致しないと判定された場合には、返却不可信号が要求元の玉貸ユニット20に送信されて、次に述べる精算カード4に対する残度数の書込は行われない。
【0061】
該遊技終了許諾情報を受信した玉貸ユニット20においては、カードリーダライタ23により、第1の有価価値記憶手段である制御部22に記憶されている残度数が精算カード4に対して書き込まれ(S37)、該書込が完了すると書込完了ランプ33が青色に点灯して書込完了が報知され、カードリーダライタ23により受け付けられている精算カード4のロックが解除されて該精算カード4をカード挿入口23aから引き抜き可能となる。遊技者は、残度数が書き込まれた精算カード4を玉貸ユニット20のカードリーダライタ23に挿入することにより、該精算カード4に書き込まれた残度数に基づいて遊技媒体の貸与を受けることが可能であると共に、残度数が書き込まれた精算カード4を精算装置(図示外)に挿入することにより、該精算カード4に書き込まれた残度数に基づいて該残度数に相当する金額の貨幣(即ち釣銭)の返却を受けることが可能である。
【0062】
このように、遊技用システム1によれば、玉貸ユニット20及び管理装置40の両方において記憶されている有価価値の大きさを返却するための処理が行われるので、遊技者が遊技を終了したい場合や遊技機を移る場合の利便性が向上すると共に、遊技者が高額の貨幣を使用しやすくなることにより遊技場の売上の向上に資することができる。さらに玉貸ユニット20及び管理装置40の両方において記憶されている有価価値の大きさが一致していることを条件として、該有価価値の大きさの返却が行われるので、セキュリティの向上に資することができる。
【0063】
なお管理装置40において、前述の如く度数集計データ表示モードが選択されると、図3(b)に示す度数集計データがディスプレイ44に表示される。即ち各玉貸ユニット20における貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさ(入金度数)と、遊技媒体の貸与に使用された有価価値の大きさ(使用度数)とを把握できるので、例えば管理装置において記憶されている有価価値の大きさの返却がない遊技用装置であれば、入金度数と使用度数が一致しない遊技用装置を、何らかの異常が発生したおそれのある遊技用装置と特定して、迅速な対応が可能となり、また管理装置において記憶されている有価価値の大きさの返却がある遊技用装置であれば、入金度数と使用度数の差が極度に大きい遊技用装置を、何らかの異常が発生したおそれのある遊技用装置と特定して、迅速な対応が可能となる。
【0064】
また管理装置40において、前述の如く貨幣識別履歴データ表示モードが選択されると、図4に示す貨幣識別履歴データがディスプレイ44に表示される。即ち貨幣識別手段により貨幣の識別が行われた時刻と対応付けて、該識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさ(入金度数)が、玉貸ユニット20毎に記憶されて視認可能に出力されるので、例えば偽貨幣が発見された場合に、高額な貨幣が短時間に繰り返し受け付けられている玉貸ユニット20を特定することで、偽貨幣が使用された可能性の高い玉貸ユニット20を特定して迅速な対応が可能となる。具体的には、図4に示す例では、ユニットIDがU−0010である玉貸ユニット20において13:00から5分おきに10000円の入金が行われているので、10000円紙幣に偽貨幣が発見された場合に、該玉貸ユニット20において偽貨幣が使用された可能性が高いと特定できる。
【0065】
さらに管理装置40から第三者機関50に対して、遊技場の営業終了後に、全玉貸ユニット20について集計(合計)された使用度数を特定可能な集計有価価値情報が送信されることにより、遊技場の売上を第三者機関において把握できるので、売上の透明性を図ることができる。
【0066】
[2.第2実施形態に係る遊技用システム1’]
次に第2実施形態に係る遊技用システム1’の構成について説明する。第2実施形態に係る遊技用システム1’は、図1に示すように、前記パチンコ機10に対応して設けられる玉貸ユニット20’と、該玉貸ユニット20’と通信可能な管理装置40’と、からなる。ここで管理装置40’は、図示しない中継コンピュータや台端末を介して、複数の玉貸ユニット20’と通信可能に接続されている。また管理装置40’は、前記第三者機関50とも通信可能に接続されている。
【0067】
玉貸ユニット20’は遊技用装置の一例であって、第1実施形態に係る玉貸ユニット20と比較して、通信部21に代えて通信部21’が設けられ、制御部22に代えて制御部22’が設けられる点で異なり、その他の点は同様である。
【0068】
通信部21’は、管理装置40’の後述する通信部41’と通信可能に接続されており、玉貸ユニット20’と管理装置40’との間における通信を司るものである。この通信部21’は第1実施形態に係る通信部21と同様に有価価値情報送信手段の一例であって、紙幣識別機24又は硬貨識別機25により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさ(即ち入金度数)を特定可能な情報と、玉貸ユニット20’を個々に識別可能な装置識別情報(即ちユニットID)と、を含む有価価値情報を管理装置40’に送信するものである(図6(a)のS13を参照)。なお通信部21’は、該有価価値情報の送信に応じて管理装置40’から送信されてくる貸与処理可能情報を受信する(図6(a)のS15’を参照)。
【0069】
また通信部21’は使用有価価値情報送信手段の一例であって、遊技媒体貸与処理手段である制御部22’により貸与処理が行われた後に、該貸与処理に使用された有価価値の大きさ(即ち使用度数)を特定可能な情報と、第1の減算手段である制御部22’により該貸与処理に使用される有価価値の大きさが減算される前に第1の有価価値記憶手段である制御部22’に記憶されている残度数(即ち減算前の残度数)を特定可能な情報と、ユニットIDと、を含む使用有価価値情報を管理装置40’に送信するものである(図6(a)のS24’を参照)。
【0070】
さらに通信部21’は第1実施形態に係る通信部21と同様に遊技終了要求送信手段の一例であって、遊技終了ボタン32の操作により遊技終了操作が検出されたときに、第1の有価価値記憶手段である制御部22’に記憶されている残度数を特定可能な情報と、ユニットIDと、を含む遊技終了要求を管理装置40’に送信するものである(図6(a)のS33を参照)。なお通信部21’は、該遊技終了要求の送信に応じて管理装置40’から送信されてくる遊技終了許諾情報を受信する(図6(a)のS35を参照)。
【0071】
制御部22’は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、玉貸ユニット20’に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この制御部22’は第1実施形態に係る制御部22と同様に検出手段の一例であって、管理装置40’との通信がオフラインであることを検出するものである。
【0072】
また制御部22’は第1実施形態に係る制御部22と同様に第1の有価価値記憶手段の一例であって、紙幣識別機24又は硬貨識別機25により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを記憶するものであり、ここでは図3(a)に示すように、該有価価値の大きさ(即ち入金度数)が残度数として各玉貸ユニット20において記憶される。ここで記憶される残度数が、残度数表示器27に表示され、また前記貸与処理可能情報を受信したときに遊技媒体の貸与に使用され、さらに前記検出手段によりオフラインであることが検出されたときに遊技媒体の貸与に使用される。
【0073】
また制御部22’は遊技媒体貸与処理手段の一例であって、遊技媒体を貸与するための処理を行うものであり、具体的には、所定数のパチンコ玉の払出を玉払出機31に指示する処理を行う。ここで遊技媒体貸与処理手段として機能する制御部22’は、管理装置40’から前記貸与処理可能情報を受信していることを条件として、第1の有価価値記憶手段に記憶されている残度数の範囲内における所定の大きさの有価価値の相当する遊技媒体を貸与するための処理を行う。具体的には、まず該貸与処理可能情報を受信したときに、貸与処理を可能とする旨を示す貸与処理可能フラグを立てる。次に玉貸操作を受け付けたときに、貸与処理可能フラグが有るか否かを判定し、該貸与処理可能フラグが有ると判定されたときに、残度数≧玉貸単位度数である場合には該玉貸単位度数に相当するパチンコ玉の払出を玉払出機31に対して指示し、残度数<玉貸単位度数である場合には該残度数に相当するパチンコ玉の払出を玉払出機31に対して指示する。
【0074】
また遊技媒体貸与処理手段として機能する制御部22’は、第1実施形態に係る制御部22と同様に、前記検出手段によりオフラインであることが検出されたときに、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている残度数の範囲内における所定の大きさの有価価値の相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理を行い、具体的には、残度数の照合が行われていること(即ち一度でもオンラインの状態で貸与処理が行われていること)を条件として、残度数≧玉貸単位度数である場合には該玉貸単位度数に相当するパチンコ玉の払出を玉払出機31に対して指示し、残度数<玉貸単位度数である場合には該残度数に相当するパチンコ玉の払出を玉払出機31に対して指示する。
【0075】
また制御部22’は第1実施形態に係る制御部22と同様に第1の減算手段の一例であって、前記貸与処理に使用される有価価値の大きさ(即ち使用度数)を前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている残度数から減算するものである。
【0076】
さらに制御部22’は第1実施形態に係る制御部22と同様に残有価価値返却処理手段の一例であって、管理装置40’から前記遊技終了許諾情報を受信したときに、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている残度数を遊技者に対して返却するための処理を行うものであり、具体的には、該残度数の精算カード4に対する書込をカードリーダライタ23に指示する処理を行う。
【0077】
管理装置40’は、第1実施形態に係る管理装置40と比較して、通信部41に代えて通信部41’が設けられ、制御部42に代えて制御部42’が設けられる点で異なり、その他の点は同様である。
【0078】
通信部41’は、前述の如く玉貸ユニット20’の通信部21’と通信可能なものである。この通信部41’は貸与処理可能情報送信手段の一例であって、ハードディスク43において残度数が記憶されていることを条件として、該残度数と対応付けられて記憶されているユニットIDから特定される玉貸ユニット20’に貸与処理可能情報を送信するものである(図6(a)のS15’を参照)。
【0079】
また貸与処理可能情報送信手段として機能する通信部41’は、玉貸ユニット20’から前記使用有価価値情報を受信したときに、後述する判定手段により、該受信した使用有価価値情報から特定される第1の減算手段である制御部22’により前記貸与処理に使用される有価価値の大きさ(即ち使用度数)が減算される前に第1の有価価値記憶手段である制御部22’に記憶されている残度数(即ち減算前の残度数)と、該受信した使用有価価値情報に含まれるユニットIDと対応付けられてハードディスク43に記憶されている残度数と、が一致すると判定されたことを条件として、前記使用有価価値情報の送信元の玉貸ユニット20’に貸与処理可能情報を送信するものであり、具体的には、該条件が満たされ、かつハードディスク43に記憶されている残度数が零でないときに、該貸与処理可能情報を送信する。
【0080】
また通信部41’は第1実施形態に係る通信部41と同様に遊技終了許諾情報送信手段の一例であって、玉貸ユニット20’から前記遊技終了要求を受信し、後述する判定手段により、該受信した遊技終了要求から特定される残度数と、該受信した遊技終了要求に含まれるユニットIDと対応付けられてハードディスク43に記憶されている残度数と、が一致すると判定されたことを条件として、遊技終了許諾情報を要求元の玉貸ユニット20’に送信するものである(図6(a)のS35を参照)。
【0081】
制御部42’は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ハードディスク43に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、管理装置40’に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
【0082】
この制御部42’は判定手段の一例であって、前記受信した使用有価価値情報から特定される第1の減算手段である制御部22’により前記貸与処理に使用される有価価値の大きさ(即ち使用度数)が減算される前に第1の有価価値記憶手段である制御部22’に記憶されている残度数(即ち減算前の残度数)と、該受信した使用有価価値情報に含まれるユニットIDと対応付けられてハードディスク43に記憶されている残度数と、が一致するか否かを判定するものであり、具体的には、後述する図6(b)に示す2つの判定パターンのいずれかにより該判定を行う。
【0083】
また判定手段として機能する制御部42’は、第1実施形態に係る制御部42と同様に、玉貸ユニット20’から前記遊技終了要求を受信したときに、該受信した遊技終了要求から特定される残度数と、該受信した遊技終了要求に含まれるユニットIDと対応付けられてハードディスク43に記憶されている残度数と、が一致するか否かを判定するものである。
【0084】
また制御部42’は第2の減算手段の一例であって、前記受信した使用有価価値情報から特定される前記貸与処理に使用された有価価値の大きさ(即ち使用度数)を、該受信した使用有価価値情報に含まれるユニットIDと対応付けられてハードディスク43に記憶されている残度数から減算するものである。
【0085】
さらに制御部42’は第1実施形態に係る制御部42と同様に使用有価価値集計手段の一例であって、管理対象の玉貸ユニット20’において遊技媒体の貸与に使用された有価価値の大きさ(即ち使用度数)を集計するものであり、具体的には、前記図3(b)に示すように、ハードディスク43において各玉貸ユニット20’毎に記憶されている使用度数を集計する。
【0086】
次に図6(a)を参照して、第2実施形態に係る遊技用システム1’の作用について説明する。まず貨幣受付時には、以下のような処理が行われる。即ち第1実施形態に係る遊技用システム1と同様に、前記S11〜S14の処理が行われた後に、管理装置40’において、ハードディスク43に残度数が記憶されていることを条件として、貸与処理可能情報が、玉貸ユニット20’に送信され(S15’)、該貸与処理可能情報を受信した玉貸ユニット20’において、貸与処理を可能とする旨を示す貸与処理可能フラグが立てられる(S16’)。
【0087】
次に貸与処理時には、以下のような処理が行われる。即ち玉貸ユニット20’において、遊技者により玉貸ボタン30が操作されて、玉貸操作が受け付けられると(S21)、貸与処理可能フラグが有るか否かが判定され、該貸与処理可能フラグが有ると判定されたときに、残度数≧玉貸単位度数である場合には該玉貸単位度数に相当するパチンコ玉が玉払出機31から払い出され、残度数<玉貸単位度数である場合には該残度数に相当するパチンコ玉が玉払出機31から払い出されて、貸与処理が行われ(S22’)、第1の有価価値記憶手段である制御部22’に記憶されている残度数から貸与処理に使用された使用度数が減算更新されると共に減算更新後の残度数が残度数表示器27に表示され(S23’)、該使用度数を特定可能な情報と、減算前の残度数を特定可能な情報と、ユニットIDと、を含む使用有価価値情報が管理装置40’に送信される(S24’)。
【0088】
該使用有価価値情報を受信した管理装置40’においては、ハードディスク43に該使用有価価値情報に含まれるユニットIDと対応付けられて記憶されている度数のうち、既に記憶されている使用度数に該使用有価価値情報に含まれる使用度数が加算更新されると共に、既に記憶されている残度数から該使用有価価値情報に含まれる使用度数が減算更新され(S25’)、該受信した使用有価価値情報から特定される減算前の残度数と、該受信した使用有価価値情報に含まれるユニットIDと対応付けられてハードディスク43に記憶されている残度数と、が一致するか否かが判定される(S26’)。
【0089】
ここで該判定は、図6(b)に示す2つの判定パターンのいずれかにより行われる。なお、以下においては、貸与処理に使用される使用度数が5度数であり、玉貸ユニット20’で記憶されている減算前の残度数が100度数であり、管理装置40’で記憶されている減算前の残度数が100度数である例について説明する。まず第1の判定パターンでは、送信されてきた減算前の残度数(ここでは100度数)と、管理装置40’で記憶されている減算前の残度数(ここでは100度数)とを比較して、両者が一致するか否かが判定される。また第2の判定パターンでは、送信されてきた減算前の残度数(ここでは100度数)−使用度数(ここでは5度数)と、管理装置40’で記憶されている減算前の残度数(ここでは100度数)−使用度数(ここでは5度数)とを比較して、両者が一致するか否かが判定される。
【0090】
そして一致すると判定され、かつ減算更新後の残度数が零でない(即ちハードディスク43において残度数が記憶されている)ことを条件として、S15’に戻り、貸与処理可能情報が、玉貸ユニット20’に送信される。なお減算更新後の残度数が零である(即ちハードディスク43において残度数が記憶されていない)場合には、貸与処理可能情報は、玉貸ユニット20’に送信されない。
【0091】
このように、遊技用システム1’によれば、貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさが玉貸ユニット20’及び管理装置40’の両方において記憶され、該記憶されている両有価価値の大きさが一致していることを条件として、該有価価値の大きさに基づいて遊技媒体を貸与するための処理が行われるので、玉貸ユニット20’における静電気や人為的な電気障害の発生により残額に異常が生じたり、玉貸ユニット20’の制御部22’に対する不正により遊技媒体の貸与に伴う残額の減算が正常に行われなかったりするおそれがなくなる。
【0092】
なお検出手段である制御部22’により管理装置40’との通信がオフラインであることが検出されたときには、前記S22’〜S26’の処理は行われずに、第1実施形態に係る遊技用システム1と同様に、残度数の照合が行われていること(即ち一度でもオンラインの状態で貸与処理が行われていること)を条件として、管理装置40’から貸与処理可能情報を受信していなくても、第1の有価価値記憶手段である制御部22’に記憶されている残度数に基づいて貸与処理が行われるので、同様に効果を奏する。
【0093】
次に遊技終了時には、第1実施形態に係る遊技用システム1と同様に、前記S31〜S37の処理が行われるので、同様の効果を奏する。また管理装置40’において、第1実施形態に係る管理装置40と同様に、図3(b)に示す度数集計データや図4に示す貨幣識別履歴データがディスプレイ44に表示されるので、同様の効果を奏する。さらに管理装置40’から第三者機関50に対して、第1実施形態に係る遊技用システム1と同様に、遊技場の営業終了後に、全玉貸ユニット20について集計(合計)された使用度数を特定可能な集計有価価値情報が送信されることにより、遊技場の売上を第三者機関において把握できるので、売上の透明性を図ることができる。
【0094】
[3.第2実施形態の変形例に係る遊技用システム1’]
次に第2実施形態の変形例に係る遊技用システム1’について、図7を参照して説明する。第2実施形態の変形例では、前記第2実施形態と比較して、使用有価価値情報送信手段である通信部21’の機能,及び判定手段である制御部42’の機能及び作用が異なる。
【0095】
ここで使用有価価値情報送信手段として機能する通信部21’は、遊技媒体貸与処理手段である制御部22’により貸与処理が行われた後に、該貸与処理に使用された有価価値の大きさ(即ち使用度数)を特定可能な情報と、第1の減算手段である制御部22’により該貸与処理に使用される有価価値の大きさが減算された後に第1の有価価値記憶手段である制御部22’に記憶されている残度数(即ち減算後の残度数)を特定可能な情報と、ユニットIDと、を含む使用有価価値情報を管理装置40’に送信する(S24”)。
【0096】
また判定手段として機能する制御部42’は、前記受信した使用有価価値情報から特定される第1の減算手段である制御部22’により前記貸与処理に使用される有価価値の大きさ(即ち使用度数)が減算された後に第1の有価価値記憶手段である制御部22’に記憶されている残度数(即ち減算後の残度数)と、第2の減算手段である制御部42’により前記貸与処理に使用された有価価値の大きさが減算された後にハードディスク43に記憶されている残度数と、が一致するか否かを判定する(S26”)。
【0097】
ここで該判定は、図7(b)に示す3つの判定パターンのいずれかにより行われる。なお、以下においては、貸与処理に使用される使用度数が5度数であり、玉貸ユニット20’で記憶されている減算後の残度数が95度数であり、管理装置40’で記憶されている減算後の残度数が95度数であり、管理装置40’で記憶されている減算前の残度数が100度数である例について説明する。まず第1の判定パターンでは、送信されてきた減算後の残度数(ここでは95度数)と、管理装置40’で記憶されている減算後の残度数(ここでは95度数)とを比較して、両者が一致するか否かが判定される。また第2の判定パターンでは、送信されてきた減算後の残度数(ここでは95度数)+使用度数(ここでは5度数)と、管理装置40’で記憶されている減算前の残度数(ここでは100度数)とを比較して、両者が一致するか否かが判定される。さらに第3の判定パターンでは、送信されてきた減算後の残度数(ここでは95度数)+使用度数(ここでは5度数)と、管理装置40’で記憶されている減算後の残度数(ここでは95度数)+使用度数(ここでは5度数)とを比較して、両者が一致するか否かが判定される。
【0098】
即ち、この第2実施形態の変形例では、前記第2実施形態と比較して、管理装置40’における残度数の照合の方法のみが異なり、その他の構成,機能,及び作用は同様である。従って、この遊技用システム1’でも、貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさが玉貸ユニット20’及び管理装置40’の両方において記憶され、該記憶されている両有価価値の大きさが一致していることを条件として、該有価価値の大きさに基づいて遊技媒体を貸与するための処理が行われるので、玉貸ユニット20’における静電気や人為的な電気障害の発生により残額に異常が生じたり、玉貸ユニット20’の制御部22’に対する不正により遊技媒体の貸与に伴う残額の減算が正常に行われなかったりするおそれがなくなる。
【0099】
以上に説明した実施形態と対応付けて本願の請求項に係る発明を説明すると、以下のとおりである。
【0100】
まず請求項1に係る発明は、遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられ、遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための貸与処理(玉貸処理)を行う遊技媒体貸与処理手段(制御部22)を有する遊技用装置(玉貸ユニット20)と、該遊技用装置と通信可能な管理装置(40)と、を備える遊技用システム(1)であって、前記遊技用装置は、貨幣(紙幣2,硬貨3)を受け付けて、該受け付けた貨幣を識別する貨幣識別手段(紙幣識別機24,硬貨識別機25)と、該貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさ(残度数)を記憶する第1の有価価値記憶手段(制御部22)と、前記貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを特定可能な情報と、遊技用装置を個々に識別可能な装置識別情報(ユニットID)と、を含む有価価値情報を前記管理装置に送信する有価価値情報送信手段(通信部21)と、前記第1の有価価値記憶手段に記憶された有価価値の大きさを特定可能な情報と、前記装置識別情報と、を含む貸与処理許諾要求を前記管理装置に送信する貸与処理許諾要求送信手段(通信部21)と、前記貸与処理に使用される有価価値の大きさ(使用度数)を前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさから減算する第1の減算手段(制御部22)と、を有し、前記管理装置は、前記有価価値情報送信手段から送信されてきた有価価値情報に含まれる前記装置識別情報と対応付けて前記有価価値の大きさを記憶する第2の有価価値記憶手段(ハードディスク43)と、前記貸与処理許諾要求送信手段から前記貸与処理許諾要求を受信したときに、該受信した貸与処理許諾要求から特定される有価価値の大きさと、該受信した貸与処理許諾要求に含まれる装置識別情報と対応付けられて前記第2の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさと、が一致するか否かを判定する判定手段(制御部42)と、該判定手段により一致すると判定されたことを条件として、貸与処理許諾情報を要求元の遊技用装置に送信する貸与処理許諾情報送信手段(通信部41)と、前記貸与処理に使用される有価価値の大きさを前記第2の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさから減算する第2の減算手段(制御部42)と、を有し、前記遊技媒体貸与処理手段は、前記貸与処理許諾情報送信手段から前記貸与処理許諾情報を受信したときに、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理を行うことを特徴とする遊技用システムである。
【0101】
また請求項2に係る発明は、遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられ、貨幣(紙幣2,硬貨3)を受け付けて、該受け付けた貨幣を識別する貨幣識別手段(紙幣識別機24,硬貨識別機25)と、該貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさ(残度数)を記憶する第1の有価価値記憶手段(制御部22’)と、前記貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを特定可能な情報と、遊技用装置を個々に識別可能な装置識別情報(ユニットID)と、を含む有価価値情報を前記管理装置に送信する有価価値情報送信手段(通信部21’)と、遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための貸与処理(玉貸処理)を行う遊技媒体貸与処理手段(制御部22’)と、前記貸与処理に使用される有価価値の大きさ(使用度数)を前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさから減算する第1の減算手段(制御部22’)と、を有する遊技用装置(玉貸ユニット20’)と、該遊技用装置と通信可能であり、前記有価価値情報送信手段から送信されてきた有価価値情報に含まれる前記装置識別情報と対応付けて前記有価価値の大きさを記憶する第2の有価価値記憶手段(ハードディスク43)と、該第2の有価価値記憶手段において前記有価価値の大きさが記憶されていることを条件として、該有価価値の大きさと対応付けられて記憶されている前記装置識別情報から特定される遊技用装置に貸与処理可能情報を送信する貸与処理可能情報送信手段(通信部41’)と、を有する管理装置(40’)と、を備える遊技用システムであって、前記遊技用装置は、前記貸与処理可能情報送信手段から前記貸与処理可能情報を受信していることを条件として、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理を前記遊技媒体貸与処理手段により行い、該遊技媒体貸与処理手段により前記貸与処理が行われた後に、該貸与処理に使用された有価価値の大きさを特定可能な情報と、前記第1の減算手段により該貸与処理に使用される有価価値の大きさが減算される前に前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさを特定可能な情報と、前記装置識別情報と、を含む使用有価価値情報を前記管理装置に送信する使用有価価値情報送信手段(通信部21’)を有し、前記管理装置は、該使用有価価値情報送信手段から受信した使用有価価値情報から特定される前記第1の減算手段により前記貸与処理に使用される有価価値の大きさが減算される前に前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさと、該受信した使用有価価値情報に含まれる装置識別情報と対応付けられて前記第2の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさと、が一致するか否かを判定する判定手段(制御部42’)と、前記使用有価価値情報送信手段から受信した使用有価価値情報から特定される前記貸与処理に使用された有価価値の大きさを、該受信した使用有価価値情報に含まれる装置識別情報と対応付けられて前記第2の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさから減算する第2の減算手段(制御部42’)と、を有し、前記貸与処理可能情報送信手段は、前記判定手段により一致すると判定されたことを条件として、前記使用有価価値情報の送信元の遊技用装置に前記貸与処理可能情報を送信することを特徴とする遊技用システムである。
【0102】
また請求項3に係る発明は、遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられ、貨幣(紙幣2,硬貨3)を受け付けて、該受け付けた貨幣を識別する貨幣識別手段(紙幣識別機24,硬貨識別機25)と、該貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさ(残度数)を記憶する第1の有価価値記憶手段(制御部22’)と、前記貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを特定可能な情報と、遊技用装置を個々に識別可能な装置識別情報(ユニットID)と、を含む有価価値情報を前記管理装置に送信する有価価値情報送信手段(通信部21’)と、遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための貸与処理(玉貸処理)を行う遊技媒体貸与処理手段(制御部22’)と、前記貸与処理に使用される有価価値の大きさ(使用度数)を前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさから減算する第1の減算手段(制御部22’)と、を有する遊技用装置(玉貸ユニット20’)と、該遊技用装置と通信可能であり、前記有価価値情報送信手段から送信されてきた有価価値情報に含まれる前記装置識別情報と対応付けて前記有価価値の大きさを記憶する第2の有価価値記憶手段(ハードディスク43)と、該第2の有価価値記憶手段において前記有価価値の大きさが記憶されていることを条件として、該有価価値の大きさと対応付けられて記憶されている前記装置識別情報から特定される遊技用装置に貸与処理可能情報を送信する貸与処理可能情報送信手段(通信部41’)と、を有する管理装置(40’)と、を備える遊技用システムであって、前記遊技用装置は、前記貸与処理可能情報送信手段から前記貸与処理可能情報を受信していることを条件として、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理を前記遊技媒体貸与処理手段により行い、該遊技媒体貸与処理手段により前記貸与処理が行われた後に、該貸与処理に使用された有価価値の大きさを特定可能な情報と、前記第1の減算手段により該貸与処理に使用される有価価値の大きさが減算された後に前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさを特定可能な情報と、前記装置識別情報と、を含む使用有価価値情報を前記管理装置に送信する使用有価価値情報送信手段(通信部21’)を有し、前記管理装置は、前記使用有価価値情報送信手段から受信した使用有価価値情報から特定される前記貸与処理に使用された有価価値の大きさを、該受信した使用有価価値情報に含まれる装置識別情報と対応付けられて前記第2の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさから減算する第2の減算手段(制御部42’)と、前記使用有価価値情報送信手段から受信した使用有価価値情報から特定される前記第1の減算手段により前記貸与処理に使用される有価価値の大きさが減算された後に前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさと、前記第2の減算手段により前記貸与処理に使用された有価価値の大きさが減算された後に前記第2の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさと、が一致するか否かを判定する判定手段(制御部42’)と、を有し、前記貸与処理可能情報送信手段は、前記判定手段により一致すると判定されたことを条件として、前記使用有価価値情報の送信元の遊技用装置に前記貸与処理可能情報を送信することを特徴とする遊技用システムである。
【0103】
また請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載した遊技用システム(1又は1’)であって、前記遊技用装置(玉貸ユニット20又は20’)は、前記管理装置(40又は40’)との通信がオフラインであることを検出する検出手段(制御部22又は22’)を有し、該検出手段によりオフラインであることが検出されたときに、前記第1の有価価値記憶手段(制御部22又は22’)に記憶されている有価価値の大きさ(残度数)の範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための貸与処理(玉貸処理)を前記遊技媒体貸与処理手段(制御部22又は22’)により行うことを特徴とする遊技用システムである。
【0104】
また請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載した遊技用システム(1又は1’)であって、前記遊技用装置(玉貸ユニット20又は20’)は、遊技者による遊技終了操作を検出する遊技終了操作検出手段(遊技終了ボタン32)と、該遊技終了操作検出手段により遊技終了操作が検出されたときに、前記第1の有価価値記憶手段(制御部22又は22’)に記憶されている有価価値の大きさ(残度数)を特定可能な情報と、前記装置識別情報(ユニットID)と、を含む遊技終了要求を管理装置に送信する遊技終了要求送信手段(通信部21又は21’)と、を有し、前記管理装置(40又は40’)は、該遊技終了要求送信手段から前記遊技終了要求を受信したときに、該受信した遊技終了要求から特定される有価価値の大きさと、該受信した遊技終了要求に含まれる装置識別情報と対応付けられて前記第2の有価価値記憶手段(ハードディスク43)に記憶されている有価価値の大きさと、が一致するか否かを前記判定手段(制御部42又は42’)により判定し、該判定手段により一致すると判定されたことを条件として、遊技終了許諾情報を要求元の遊技用装置に送信する遊技終了許諾情報送信手段(通信部41又は41’)を有し、前記遊技用装置は、該遊技終了許諾情報送信手段から前記遊技終了許諾情報を受信したときに、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさを遊技者に対して返却するための処理を行う残有価価値返却処理手段(制御部22又は22’)を有することを特徴とする遊技用システムである。
【0105】
また請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載した遊技用システム(1又は1’)であって、前記管理装置(40又は40’)は、前記遊技用装置(玉貸ユニット20又は20’)毎に、前記貨幣識別手段(紙幣識別機24,硬貨識別機25)により識別された貨幣(紙幣2,硬貨3)の金額に相当する有価価値の大きさ(入金度数)と、前記遊技媒体貸与処理手段(制御部22又は22’)により遊技媒体の貸与に使用された有価価値の大きさ(使用度数)と、を集計して記憶する有価価値集計記憶手段(ハードディスク43)と、該有価価値集計記憶手段の記憶内容を視認可能に出力する出力手段(ディスプレイ44)と、を有することを特徴とする遊技用システムである。
【0106】
また請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか1つに記載した遊技用システム(1又は1’)であって、前記管理装置(40又は40’)は、前記遊技用装置(玉貸ユニット20又は20’)毎に、前記貨幣識別手段(紙幣識別機24,硬貨識別機25)により貨幣(紙幣2,硬貨3)の識別が行われた時刻と対応付けて、該識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさ(入金度数)を記憶する貨幣識別履歴記憶手段(ハードディスク43)と、該貨幣識別履歴記憶手段の記憶内容を視認可能に出力する履歴出力手段(ディスプレイ44)と、を有することを特徴とする遊技用システムである。
【0107】
さらに請求項8に係る発明は、請求項1〜7のいずれか1つに記載した遊技用システム(1又は1’)であって、前記管理装置(40又は40’)は、管理対象の遊技用装置(玉貸ユニット20又は20’)において遊技媒体(パチンコ玉)の貸与に使用された有価価値の大きさ(使用度数)を集計する使用有価価値集計手段(制御部42又は42’)と、該使用有価価値集計手段により集計された有価価値の大きさを特定可能な集計有価価値情報を遊技場外に設けられた第三者機関(50)に送信する集計有価価値情報送信手段(外部通信部45)と、を有することを特徴とする遊技用システムである。
【0108】
最後に、本発明の変形例について説明する。
【0109】
上記の実施形態では、図2に示すように、紙幣識別機24にて受付可能な紙幣2の種類が1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣の4種類である例について説明したが、これに限らず、受付可能な紙幣2の種類は、該4種類のうちの任意の1種類又は2種類以上でも良い。同様に、上記の実施形態では、硬貨識別機25にて受付可能な硬貨3の種類が100円硬貨,及び500円硬貨の2種類である例について説明したが、これに限らず、受付可能な硬貨3の種類は、該2種類のうちの任意の1種類でも良い。なお貨幣として紙幣2及び硬貨3の双方を受け付けるものには限られず、紙幣2又は硬貨3のいずれか一方のみを受け付けるものでも良い。
【0110】
上記の実施形態では、図2に示すように、貨幣識別手段(紙幣識別機24、硬貨識別機25)により受け付けられた貨幣(紙幣2、硬貨3)が紙幣搬送機構,硬貨搬送機構により搬送される例について説明したが、これに限らず、該識別された貨幣は、遊技用装置(玉貸ユニット20又は20’)の内部に貯留されるようにしても良い。
【0111】
上記の実施形態では、貨幣識別手段(紙幣識別機24、硬貨識別機25)において、有体物である貨幣(紙幣2,硬貨3)を受け付ける例について説明したが、これに限らず、無体物である貨幣(例えば電子マネー等の貨幣金額に相当する金額データ)を接触又は非接触で受け付けるようにしても良い。
【0112】
上記の実施形態では、記録媒体(精算カード4)が磁気カードである例について説明したが、これに限らず、該記録媒体は、非接触式のICカードでも良く、また接触式の集積回路,二次元コード(例えばバーコード),三次元コード,又は光干渉(例えばホログラム)等により情報を記録する記録媒体でも良い。また記録媒体の材質はプラスチック等の樹脂製には限られず、例えば金属製や紙製等であっても良い。さらに記録媒体の形状は長方形状には限られず、例えば正方形状,多角形状,円形状,楕円形状等でも良く、またコイン形状でも良い。
【0113】
上記の実施形態では、遊技機がパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えば遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシン,遊技媒体としてパチンコ玉を使用するスロットマシンであるパチロット,遊技媒体であるパチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,パチンコ玉やメダルを用いることなく得点データを使用して遊技可能なパチンコ機やスロットマシン,遊技領域やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良い。
【0114】
上記の実施形態では、記録媒体を貸与するための貸与処理が、パチンコ玉を貸与する玉貸処理である例について説明したが、これに限らず、該貸与処理は、前記メダルを貸与するメダル貸出処理や、前記画像式のパチンコ機やスロットマシンにおいて有価価値の大きさを遊技媒体としての得点に変換して遊技に使用させる処理等でも良い。
【0115】
上記の実施形態では、貸与処理が行われた場合に、遊技用装置(玉貸ユニット20又は20’)に設けられた玉払出機31からパチンコ玉が払い出されて貸与される例について説明したが、これに限らず、遊技用装置と遊技機(パチンコ機10)とを通信可能に構成し、貸与処理が行われた場合に、遊技用装置と遊技機との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて、遊技機からパチンコ玉が払い出されて貸与されるようにしても良い。
【0116】
上記の実施形態では、図2に示すように、残度数表示器27,及び玉貸ボタン30が遊技用装置(玉貸ユニット20又は20’)に設けられる例について説明したが、これに限らず、それらの一方又は双方が遊技機(パチンコ機10)に設けられるものでも良い。
【0117】
上記の実施形態では、図3(b)及び図4に示すように、ハードディスク43において、有価価値の大きさとして貨幣の金額に相当する度数が記憶されている例について説明したが、これに限らず、該有価価値の大きさとして、該金額自体が記憶されるようにしても良く、また点数等が記憶されるようにしても良い。
【0118】
上記の実施形態では、制御部22又は22’やハードディスク43において有価価値の大きさ(残度数)が記憶されている状態でも貨幣識別手段(紙幣識別機24,硬貨識別機25)により貨幣(紙幣2,硬貨3)の受付が可能である(即ち入金が可能である)例について説明したが、これに限らず、制御部22又は22’やハードディスク43において有価価値の大きさが記憶されていない状態(即ち残度数が零である場合)にのみ入金が可能であるようにしても良い。
【0119】
上記の実施形態では、図5〜図7のS13に示すように、貨幣識別手段(紙幣識別機24,硬貨識別機25)により識別された貨幣(紙幣2,硬貨3)の金額に相当する有価価値の大きさ(即ち入金度数)を特定可能な情報が管理装置(40又は40’)に送信される例について説明したが、これに限らず、例えば貨幣識別手段により識別された貨幣(例えば10000円)の金額の一部(例えば500円)が自動的に遊技媒体の貸与に使用されるように構成した場合には、前記貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを特定可能な情報として、その残額(即ち9500円)に相当する有価価値の大きさを特定可能な度数情報を管理装置に送信するようにしても良い。これによれば、初回の貸与処理時には、管理装置に対する残度数の照会が行われないので、スピーディな貸与処理が可能となる。
【0120】
上記の実施形態では、図5〜図7のS13に示すように、貨幣識別手段(紙幣識別機24,硬貨識別機25)により識別された貨幣(紙幣2,硬貨3)の金額に相当する有価価値の大きさを特定可能な情報として、該貨幣の金額に相当する入金度数を特定可能な情報が管理装置(40又は40’)に送信される例について説明したが、これに限らず、例えば貨幣識別手段において1種類の貨幣のみを識別可能であるように構成した場合には、前記度数情報に代えて、該1種類の貨幣が受け付けられた旨を示す情報を管理装置に送信するようにしても良い。
【0121】
上記の第1実施形態では、図5のS22に示すように、貸与処理許諾要求に玉貸単位度数が含まれる例について説明したが、これに限らず、該玉貸単位度数が一定である(例えば5度数で固定されている)場合には、該貸与処理許諾要求に玉貸単位度数を含めずに、該貸与処理許諾要求は貸与処理の許諾を要求する旨を示す情報のみで良い。
【0122】
上記の実施形態では、図5のS27,図6又は図7のS23’に示すように、第1の減算手段(制御部22又は22’)による減算が貸与処理の後に行われる例について説明したが、これに限らず、該第1の減算手段による減算が貸与処理の前又は貸与処理の途中に行われるようにしても良い。
【0123】
上記の第2実施形態では、図6(a)のS24’又は図7(a)のS24”に示すように、使用有価価値情報に使用度数が含まれる例について説明したが、これに限らず、玉貸単位度数が一定である(例えば5度数で固定されている)場合には、使用度数も一定なので、該使用有価価値情報に使用度数を含めずに、該使用有価価値情報は貸与処理が行われた旨を示す情報のみで良い。
【0124】
上記の第2実施形態では、図6(a)のS25’に示すように、判定手段(制御部42’)による判定が行われる前に、第2の減算手段(制御部42’)による減算が行われる例について説明したが、これに限らず、判定手段による判定が行われて一致すると判定されたことを条件として、第2の減算手段による減算が行われるようにしても良い。
【0125】
上記の実施形態では、管理装置(40又は40’)と遊技用装置(玉貸ユニット20又は20’)との通信がオフラインであることが検出されたときに、遊技用装置において記憶されている有価価値の大きさ(残度数)のすべてを遊技媒体の貸与に使用可能な例について説明したが、これに限らず、該遊技用装置において記憶されている有価価値の大きさの一部のみ(例えば3000円まで)を遊技媒体の貸与に使用可能としても良い。また前記オフラインである状態で、遊技媒体の貸与を行うか否かや、遊技媒体の貸与に使用可能な有価価値の大きさの上限等を、遊技場側が設定できるようにしても良い。
【0126】
上記の実施形態では、管理装置(40又は40’)と遊技用装置(玉貸ユニット20又は20’)との通信がオフラインであることが検出されたときに、残度数の照合が行われていること(即ち一度でもオンラインの状態で貸与処理が行われていること)を条件として、遊技用装置において記憶されている有価価値の大きさ(残度数)に基づいて貸与処理が行われる例について説明したが、該オフラインの状態は滅多に生じないため、残度数の照合が行われていなくても、遊技用装置において記憶されている有価価値の大きさに基づいて貸与処理を可能としても良い。これによれば、例えば貨幣識別手段(紙幣識別機24,硬貨識別機25)により識別された貨幣(紙幣2,硬貨3)の金額に相当する有価価値の大きさ(即ち残度数)が第1の有価価値記憶手段(制御部22又は22’)に記憶された直後にオフラインとなり、有価価値情報が管理装置に送信されていない状態であっても、該記憶されている有価価値の大きさに基づいて貸与処理が行われるので、遊技者の利便性を向上できる。
【0127】
上記の実施形態では、管理装置(40又は40’)と遊技用装置(玉貸ユニット20又は20’)との通信がオフラインであることが検出されたときには、貨幣識別手段(紙幣識別機24,硬貨識別機25)においてすべての金種の貨幣(紙幣2,硬貨3)を受け付けない例について説明したが、これに限らず、前記オフラインである状態では、貨幣識別手段において低額の100円硬貨,500円硬貨,及び1000円紙幣のみを受付可能としても良く、これによれば、遊技機の稼働が低下するのを防止できると共に、遊技者の利便性をさらに向上できる。
【0128】
上記の実施形態において、精算カード4がカードリーダライタ23により受け付けられていない状態で遊技終了ボタン32が操作されたときには、該記録媒体の挿入が必要である旨を遊技者に対して報知するようにしても良い。
【0129】
上記の実施形態では、図5〜図7のS33に示すように、遊技終了ボタン32が操作されたときに、遊技終了要求が管理装置(40又は40’)に送信される例について説明したが、これに限らず、カードリーダライタ23により精算カード4の記録情報が読み取られたときに、遊技終了要求が管理装置に送信されるようにしても良い。
【0130】
上記の実施形態では、第1の有価価値記憶手段(制御部22又は22’)に記憶されている有価価値の大きさ(残度数)が精算カード4に書き込まれ、該残度数が書き込まれた精算カード4を精算装置(図示外)に挿入することにより、該精算カード4に書き込まれた残度数に基づいて該残度数に相当する金額の貨幣(即ち釣銭)が返却される例について説明したが、これに限らず、第2の有価価値記憶手段(ハードディスク43)に記憶されている有価価値の大きさと、精算カード4を個々に識別可能な情報(例えばカードID)と、を管理装置(40又は40’)において対応付けて記憶し、該精算カード4を精算装置(図示外)に挿入することにより、該精算カード4のカードIDが精算装置から管理装置に対して送信され、管理装置において該カードIDと対応付けられて残度数が記憶されていることを条件として、該記憶されている残度数に基づいて該残度数に相当する金額の貨幣(即ち釣銭)が返却されるようにしても良い。また遊技用装置(玉貸ユニット20又は20’)に釣銭払出機構を設け、第2の有価価値記憶手段に記憶されている残度数に相当する金額の貨幣を払い出して返却するようにしても良い。
【0131】
上記の実施形態では、管理装置(40又は40’)から第三者機関50に対して集計有価価値情報が送信されるタイミングが遊技場の営業終了後である例について説明したが、これに限らず、該集計有価価値情報を送信するタイミングは、所定時間毎(例えば1時間毎,3時間毎等)であっても良い。
【0132】
【発明の効果】
本発明に係る遊技用システムによれば、以下のような効果を奏する。
【0133】
まず請求項1に係る遊技用システムによれば、貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさが遊技用装置及び管理装置の両方において記憶され、該記憶されている両有価価値の大きさが一致すると判定されたことを条件として、該有価価値の大きさに基づいて遊技媒体を貸与するための処理が行われるので、遊技用装置における静電気や人為的な電気障害の発生により残額に異常が生じたり、遊技用装置の制御部に対する不正により遊技媒体の貸与に伴う残額の減算が正常に行われなかったりするおそれがなくなる。
【0134】
また請求項2に係る遊技用システムによれば、貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさが遊技用装置及び管理装置の両方において記憶され、該記憶されている両有価価値の大きさが一致していることを条件として、該有価価値の大きさに基づいて遊技媒体を貸与するための処理が行われるので、遊技用装置における静電気や人為的な電気障害の発生により残額に異常が生じたり、遊技用装置の制御部に対する不正により遊技媒体の貸与に伴う残額の減算が正常に行われなかったりするおそれがなくなる。
【0135】
また請求項3に係る遊技用システムによれば、貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさが遊技用装置及び管理装置の両方において記憶され、該記憶されている両有価価値の大きさが一致していることを条件として、該有価価値の大きさに基づいて遊技媒体を貸与するための処理が行われるので、遊技用装置における静電気や人為的な電気障害の発生により残額に異常が生じたり、遊技用装置の制御部に対する不正により遊技媒体の貸与に伴う残額の減算が正常に行われなかったりするおそれがなくなる。
【0136】
また請求項4に係る遊技用システムによれば、管理装置と遊技用装置との間における通信がオフラインの状態であっても、遊技用装置において記憶されている有価価値の大きさに基づいて遊技媒体を貸与するための処理が行われるので、オフライン時に遊技媒体を貸与するための処理が停止して、遊技場の売上の低下を招いたり、遊技者に不快感を与えることがなくなる。
【0137】
また請求項5に係る遊技用システムによれば、遊技用装置及び管理装置の両方において記憶されている有価価値の大きさを返却するための処理が行われるので、遊技者が遊技を終了したい場合や遊技機を移る場合の利便性が向上すると共に、遊技者が高額の貨幣を使用しやすくなることにより遊技場の売上の向上に資することができる。さらに遊技用装置及び管理装置の両方において記憶されている有価価値の大きさが一致していることを条件として、該有価価値の大きさの返却が行われるので、セキュリティの向上に資することができる。
【0138】
また請求項6に係る遊技用システムによれば、各遊技用装置における貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさ(即ち入金度数)と、遊技媒体の貸与に使用された有価価値の大きさ(即ち使用度数)とを把握できる。これにより、例えば管理装置において記憶されている有価価値の大きさの返却がない遊技用装置であれば、入金度数と使用度数が一致しない遊技用装置を、何らかの異常が発生したおそれのある遊技用装置と特定して、迅速な対応が可能となる。また管理装置において記憶されている有価価値の大きさの返却がある遊技用装置であれば、入金度数と使用度数の差が極度に大きい遊技用装置を、何らかの異常が発生したおそれのある遊技用装置と特定して、迅速な対応が可能となる。
【0139】
また請求項7に係る遊技用システムによれば、管理装置において、貨幣識別手段により貨幣の識別が行われた時刻と対応付けて、該識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさが、遊技用装置毎に記憶されて視認可能に出力されるので、例えば偽貨幣が発見された場合に、高額な貨幣が短時間に繰り返し受け付けられている遊技用装置を特定することで、偽貨幣が使用された可能性の高い遊技用装置を特定して迅速な対応が可能となる。
【0140】
さらに請求項8に係る遊技用システムによれば、遊技場の売上を第三者機関において把握できるので、売上の透明性を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る遊技用システムの一例を表す機能ブロック図である。
【図2】図2(a)は玉貸ユニットの一例を表す正面図であり、図2(b)は同断面側面図である。
【図3】図3(a)は各玉貸ユニットの制御部に記憶される度数データの一例を表す図であり、図3(b)は管理装置のハードディスクに記憶される度数集計データの一例を表す図である。
【図4】図4は管理装置のハードディスクに記憶される貨幣識別履歴データの一例を表す図である。
【図5】図5は第1実施形態に係る遊技用システムの作用の一例を表す図である。
【図6】図6(a)は第2実施形態に係る遊技用システムの作用の一例を表す図であり、図6(b)はS26’における判定パターンの一例を表す図である。
【図7】図7(a)は第2実施形態に係る遊技用システムの作用の変形例を表す図であり、図7(b)はS26”における判定パターンの一例を表す図である。
【符号の説明】
1…遊技用システム
2…紙幣
3…硬貨
10…パチンコ機
20…玉貸ユニット
21…通信部
22…制御部
24…紙幣識別機
25…硬貨識別機
32…遊技終了ボタン
40…管理装置
41…通信部
42…制御部
43…ハードディスク
44…ディスプレイ
45…外部通信部
50…第三者機関

Claims (8)

  1. 遊技機に対応して設けられ、遊技媒体を貸与するための貸与処理を行う遊技媒体貸与処理手段を有する遊技用装置と、
    該遊技用装置と通信可能な管理装置と、
    を備える遊技用システムであって、
    前記遊技用装置は、
    貨幣を受け付けて、該受け付けた貨幣を識別する貨幣識別手段と、
    該貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを記憶する第1の有価価値記憶手段と、
    前記貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを特定可能な情報と、遊技用装置を個々に識別可能な装置識別情報と、を含む有価価値情報を前記管理装置に送信する有価価値情報送信手段と、
    前記第1の有価価値記憶手段に記憶された有価価値の大きさを特定可能な情報と、前記装置識別情報と、を含む貸与処理許諾要求を前記管理装置に送信する貸与処理許諾要求送信手段と、
    前記貸与処理に使用される有価価値の大きさを前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさから減算する第1の減算手段と、を有し、
    前記管理装置は、
    前記有価価値情報送信手段から送信されてきた有価価値情報に含まれる前記装置識別情報と対応付けて前記有価価値の大きさを記憶する第2の有価価値記憶手段と、
    前記貸与処理許諾要求送信手段から前記貸与処理許諾要求を受信したときに、該受信した貸与処理許諾要求から特定される有価価値の大きさと、該受信した貸与処理許諾要求に含まれる装置識別情報と対応付けられて前記第2の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさと、が一致するか否かを判定する判定手段と、
    該判定手段により一致すると判定されたことを条件として、貸与処理許諾情報を要求元の遊技用装置に送信する貸与処理許諾情報送信手段と、
    前記貸与処理に使用される有価価値の大きさを前記第2の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさから減算する第2の減算手段と、を有し、
    前記遊技媒体貸与処理手段は、前記貸与処理許諾情報送信手段から前記貸与処理許諾情報を受信したときに、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理を行うことを特徴とする遊技用システム。
  2. 遊技機に対応して設けられ、
    貨幣を受け付けて、該受け付けた貨幣を識別する貨幣識別手段と、
    該貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを記憶する第1の有価価値記憶手段と、
    前記貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを特定可能な情報と、遊技用装置を個々に識別可能な装置識別情報と、を含む有価価値情報を前記管理装置に送信する有価価値情報送信手段と、
    遊技媒体を貸与するための貸与処理を行う遊技媒体貸与処理手段と、
    前記貸与処理に使用される有価価値の大きさを前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさから減算する第1の減算手段と、を有する遊技用装置と、
    該遊技用装置と通信可能であり、
    前記有価価値情報送信手段から送信されてきた有価価値情報に含まれる前記装置識別情報と対応付けて前記有価価値の大きさを記憶する第2の有価価値記憶手段と、
    該第2の有価価値記憶手段において前記有価価値の大きさが記憶されていることを条件として、該有価価値の大きさと対応付けられて記憶されている前記装置識別情報から特定される遊技用装置に貸与処理可能情報を送信する貸与処理可能情報送信手段と、を有する管理装置と、
    を備える遊技用システムであって、
    前記遊技用装置は、
    前記貸与処理可能情報送信手段から前記貸与処理可能情報を受信していることを条件として、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理を前記遊技媒体貸与処理手段により行い、
    該遊技媒体貸与処理手段により前記貸与処理が行われた後に、該貸与処理に使用された有価価値の大きさを特定可能な情報と、前記第1の減算手段により該貸与処理に使用される有価価値の大きさが減算される前に前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさを特定可能な情報と、前記装置識別情報と、を含む使用有価価値情報を前記管理装置に送信する使用有価価値情報送信手段を有し、
    前記管理装置は、
    該使用有価価値情報送信手段から受信した使用有価価値情報から特定される前記第1の減算手段により前記貸与処理に使用される有価価値の大きさが減算される前に前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさと、該受信した使用有価価値情報に含まれる装置識別情報と対応付けられて前記第2の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさと、が一致するか否かを判定する判定手段と、
    前記使用有価価値情報送信手段から受信した使用有価価値情報から特定される前記貸与処理に使用された有価価値の大きさを、該受信した使用有価価値情報に含まれる装置識別情報と対応付けられて前記第2の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさから減算する第2の減算手段と、を有し、
    前記貸与処理可能情報送信手段は、前記判定手段により一致すると判定されたことを条件として、前記使用有価価値情報の送信元の遊技用装置に前記貸与処理可能情報を送信することを特徴とする遊技用システム。
  3. 遊技機に対応して設けられ、
    貨幣を受け付けて、該受け付けた貨幣を識別する貨幣識別手段と、
    該貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを記憶する第1の有価価値記憶手段と、
    前記貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを特定可能な情報と、遊技用装置を個々に識別可能な装置識別情報と、を含む有価価値情報を前記管理装置に送信する有価価値情報送信手段と、
    遊技媒体を貸与するための貸与処理を行う遊技媒体貸与処理手段と、
    前記貸与処理に使用される有価価値の大きさを前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさから減算する第1の減算手段と、を有する遊技用装置と、
    該遊技用装置と通信可能であり、
    前記有価価値情報送信手段から送信されてきた有価価値情報に含まれる前記装置識別情報と対応付けて前記有価価値の大きさを記憶する第2の有価価値記憶手段と、
    該第2の有価価値記憶手段において前記有価価値の大きさが記憶されていることを条件として、該有価価値の大きさと対応付けられて記憶されている前記装置識別情報から特定される遊技用装置に貸与処理可能情報を送信する貸与処理可能情報送信手段と、を有する管理装置と、
    を備える遊技用システムであって、
    前記遊技用装置は、
    前記貸与処理可能情報送信手段から前記貸与処理可能情報を受信していることを条件として、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理を前記遊技媒体貸与処理手段により行い、
    該遊技媒体貸与処理手段により前記貸与処理が行われた後に、該貸与処理に使用された有価価値の大きさを特定可能な情報と、前記第1の減算手段により該貸与処理に使用される有価価値の大きさが減算された後に前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさを特定可能な情報と、前記装置識別情報と、を含む使用有価価値情報を前記管理装置に送信する使用有価価値情報送信手段を有し、
    前記管理装置は、
    前記使用有価価値情報送信手段から受信した使用有価価値情報から特定される前記貸与処理に使用された有価価値の大きさを、該受信した使用有価価値情報に含まれる装置識別情報と対応付けられて前記第2の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさから減算する第2の減算手段と、
    前記使用有価価値情報送信手段から受信した使用有価価値情報から特定される前記第1の減算手段により前記貸与処理に使用される有価価値の大きさが減算された後に前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさと、前記第2の減算手段により前記貸与処理に使用された有価価値の大きさが減算された後に前記第2の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさと、が一致するか否かを判定する判定手段と、を有し、
    前記貸与処理可能情報送信手段は、該判定手段により一致すると判定されたことを条件として、前記使用有価価値情報の送信元の遊技用装置に前記貸与処理可能情報を送信することを特徴とする遊技用システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載した遊技用システムであって、
    前記遊技用装置は、前記管理装置との通信がオフラインであることを検出する検出手段を有し、
    該検出手段によりオフラインであることが検出されたときに、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理を前記遊技媒体貸与処理手段により行うことを特徴とする遊技用システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載した遊技用システムであって、
    前記遊技用装置は、
    遊技者による遊技終了操作を検出する遊技終了操作検出手段と、
    該遊技終了操作検出手段により遊技終了操作が検出されたときに、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさを特定可能な情報と、前記装置識別情報と、を含む遊技終了要求を管理装置に送信する遊技終了要求送信手段と、を有し、
    前記管理装置は、該遊技終了要求送信手段から前記遊技終了要求を受信したときに、該受信した遊技終了要求から特定される有価価値の大きさと、該受信した遊技終了要求に含まれる装置識別情報と対応付けられて前記第2の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさと、が一致するか否かを前記判定手段により判定し、
    該判定手段により一致すると判定されたことを条件として、遊技終了許諾情報を要求元の遊技用装置に送信する遊技終了許諾情報送信手段を有し、
    前記遊技用装置は、該遊技終了許諾情報送信手段から前記遊技終了許諾情報を受信したときに、前記第1の有価価値記憶手段に記憶されている有価価値の大きさを遊技者に対して返却するための処理を行う残有価価値返却処理手段を有することを特徴とする遊技用システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載した遊技用システムであって、
    前記管理装置は、
    前記遊技用装置毎に、前記貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさと、前記遊技媒体貸与処理手段により遊技媒体の貸与に使用された有価価値の大きさと、を集計して記憶する有価価値集計記憶手段と、
    該有価価値集計記憶手段の記憶内容を視認可能に出力する出力手段と、を有することを特徴とする遊技用システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載した遊技用システムであって、
    前記管理装置は、
    前記遊技用装置毎に、前記貨幣識別手段により貨幣の識別が行われた時刻と対応付けて、該識別された貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを記憶する貨幣識別履歴記憶手段と、
    該貨幣識別履歴記憶手段の記憶内容を視認可能に出力する履歴出力手段と、を有することを特徴とする遊技用システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載した遊技用システムであって、
    前記管理装置は、
    管理対象の遊技用装置において遊技媒体の貸与に使用された有価価値の大きさを集計する使用有価価値集計手段と、
    該使用有価価値集計手段により集計された有価価値の大きさを特定可能な集計有価価値情報を遊技場外に設けられた第三者機関に送信する集計有価価値情報送信手段と、を有することを特徴とする遊技用システム。
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