JP3585954B2 - カード式遊技機の制御装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、遊技カードに格納された有価価値データに基づいて遊技を行うカード式遊技機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、遊技媒体を用いた遊技装置としては、例えばパチンコ遊技機、アレンジボール機、雀球機、メダルを用いたスロットマシン(回胴式スロット遊技機)、球を用いたスロットマシン(回胴式スロット遊技機)等がある。
従来、カードを用いて遊技を行う遊技機、例えばパチンコ遊技機、スロットマシン(いわゆるパチスロ遊技機)等は、カードに記録されている有価価値を遊技価値である遊技球、遊技コインに変換して遊技を行っている。また、遊技において付与された価値を、実球あるいは実コインとして払い出さずに、前記カードに記録する遊技機が提案されている。このため、遊技者は、今までのように遊技球または遊技コインを持ち歩く煩わしさから開放される。
【0003】
従来提案されている遊技カードを利用した遊技システムでは、遊技カードの偽造や改竄を防ぐために下記の遊技を行うようなものがある。
▲1▼有価情報や遊技情報を遊技カード自体に記憶させず、遊技カードにはカードナンバーだけを記憶して、ホールに設置された中央管理装置(以下、単に管理装置という)においてカードナンバーに基づき有価情報や遊技情報を管理記憶している。
そして、遊技に際しては、遊技機と管理装置との間で通信により情報交換を行い、挿入された遊技カードのカードナンバーにより、管理装置に記憶されている有価情報や遊技情報を呼び出し、このデータに基づき遊技を行うシステムになっている。
【0004】
▲2▼上述したような有価情報や遊技情報を管理装置および遊技カードの両方に記憶させ、遊技を行う場合に、管理装置に格納されている有価情報や遊技情報と遊技カードに記憶されている有価情報や遊技情報との照合を行い、その照合結果に問題がない場合に、前記情報に基づいて遊技を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の遊技システムでは、以下のような問題点があった。
(イ)上述した第1の従来の遊技システムにおいては、遊技カードにはカードナンバーのみが記憶されているだけで、有価情報や遊技情報が記憶されていない構成になっていたため、遊技機と管理装置との間で通信が不能になった場合には、遊技を行うことができないという問題点があった。
【0006】
(ロ)遊技に際しては、いちいち、遊技機と管理装置との間で通信を行ってカードナンバーにより、管理装置に記憶されている有価情報や遊技情報を呼び出す処理を行うために、遊技者が遊技を開始するまでに待たされる時間があり、遊技者へのサービス向上という点で改良の余地があった。
(ハ)一方、上述した第2の従来の遊技システムにおいては、遊技カードおよび管理装置にそれぞれ有価情報や遊技情報が記憶されており、遊技を行う場合に、双方の有価情報や遊技情報を照合して、その照合結果に問題が無い場合にのみ、初めて遊技の開始を許可する構成になっているため、やはり、遊技機と管理装置との間で通信が不能になった場合には、遊技を行うことができないという欠点がある。
【0007】
(ニ)遊技を開始するときに、遊技機に挿入されたカードの有価情報や遊技情報を管理装置に照合する処理を行うために、同様に遊技者が遊技を開始するまでに待たされる時間があり、遊技者への迅速なサービスができない。
(ホ)第2の従来の遊技システムでは、通常、ICカードが使用されるが、セキュリティーの高いICカードの有利な面を有効に活用するには、至っていない。
【0008】
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたもので、遊技者が迅速に遊技を開始することが可能で、かつ、カード式遊技機と遊技カード管理装置との間で通信が不能になった場合でも遊技を行うことができるカード式遊技機の制御装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の発明は、遊技カードの遊技カード情報を管理する遊技カード管理装置と、
前記遊技カードに格納された有価価値データに基づいて遊技が行われ、前記遊技カードの遊技カード情報を更新するとともに、遊技カード情報を前記遊技カード管理装置に送出する送出手段を備えたカード式遊技機と、
を含んで構成されるカード式遊技機の制御装置であって、
前記カード式遊技機は、
前記遊技カードのセキュリティ情報を読み込んで、該セキュリティ情報を暗号化プログラムBに従って解析することに基づいて遊技カードの正当性を認識する遊技カード認識手段と、該遊技カード認識手段により遊技カードの正当性が認識されたことに基づいて遊技を可能にする遊技能動化手段と、を有し、
前記遊技カードは、
前記カード式遊技機から送出された遊技機認証コードを暗号化プログラムAに従って解析することに基づいて当該カード式遊技機の正当性を認識する遊技機認証手段を有し、該遊技機認証手段の出力に基づいて、遊技カード情報をカード式遊技機へ送出し、
前記遊技カード管理装置は、
前記遊技カードの遊技カード情報が更新される場合に、同一のデータが書き込まれるように構成されるとともに、
前記送出手段から送られた今回の遊技カード情報と、遊技カード情報更新時に書き込まれた以前の遊技カード情報とを照合する遊技カード情報照合手段と、
前記遊技カード情報照合手段によって送出された以前の遊技カード情報と今回の遊技カード情報との照合結果が不一致と判定された場合に、その来歴を格納する不一致情報格納手段と、
今回の遊技カード情報を最新遊技カード格納情報として更新する遊技カード情報格納更新手段と、
を有することを特徴とする。
【0012】
【作用】
本発明では、カード式遊技機は、遊技カードのセキュリティ情報を読み込んで、該セキュリティ情報を暗号化プログラムBに従って解析することに基づいて遊技カードの正当性を認識し、遊技カードの正当性が認識されたことに基づいて遊技が可能になる。
また、遊技カードは、カード式遊技機から送出された遊技機認証コードを暗号化プログラムAに従って解析することに基づいて当該カード式遊技機の正当性を認識し、該遊技機認証手段の出力に基づいて遊技カード情報をカード式遊技機へ送出する。
遊技カード管理装置は、遊技カードの遊技カード情報が更新される場合に、同一のデータが書き込まれ、今回の遊技カード情報と、遊技カード情報更新時に書き込まれた以前の遊技カード情報とを照合し、その照合結果が不一致と判定された場合に、その来歴を格納し、遊技カード情報を最新の情報に更新する。
これにより、遊技カード管理装置との間で照合が行われずに、遊技を開始することができる。
そして、遊技進行中に遊技機から遊技カード管理装置へ遊技カード情報が送出され、遊技カード管理装置側では、送出された遊技カード情報と、格納されている最新遊技カード情報との照合が行われる。このとき、照合結果が異常の場合、その不一致情報が格納される。照合結果が異常でも、遊技が停止することはない。
【0013】
したがって、照合が不一致の場合は、その来歴情報を遊技カード管理装置が記憶し、かつ、挿入されたカード情報を最新遊技カード格納情報として遊技カード管理装置に記憶されていたものを更新することが行われる。すなわち、遊技カードに記憶されている情報が一番優先順位の高いものになる。
このように、セキュリティが高い遊技カード(例えば、ICカード)を使用するという前提で、カードのセキュリティチェックを端末側(すなわち、遊技機)で行うことにより、遊技者が迅速に遊技を開始することが可能になる。また、遊技進行中に遊技機と遊技カード管理装置との間で通信が不能になった場合でも、遊技を続行することができる。したがって、遊技者へのサービスの向上を図ることができる。
【0014】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
図1〜図21は本発明をカード方式の封入球式パチンコ遊技機に適用した場合の第1実施例を示している。
遊技機の正面構成
図1は封入球式パチンコ遊技機の正面図である。図1において、1は封入球式パチンコ遊技機(以下、単に適宜、遊技機という)であり、封入球式パチンコ遊技機1は機枠11と、前面枠12と、ガラス13aを支持する金枠13と、遊技盤14(図2参照)と、前面操作パネル15とを有している。
機枠11は封入球式パチンコ遊技機1の本体の外枠を構成するもので、樹脂(プラスチック)を素材として矩形状に成形されている。なお、機枠11は木製でもよい。前面枠12は樹脂製で、図2に示すように機枠11に対して支持部材(例えば、蝶番)21、22によって開閉可能に支持されてる。金枠13は金属製(例えば、ステンレス)で、遊技領域前面に対応する透光性のガラス13a(クリア部材)の周辺を補強部材として補強する構成になっており、金枠13の周囲は前面枠12に固定されている。したがって、金枠13は前面枠12と一体的に開閉する。なお、クリア部材はガラスに限らず、透明な樹脂を用いてもよい。
【0015】
前面枠12の上部には煙草の煙等を吸引可能なスリット状の排煙口23が配置されており、前面枠12の下部両側にはステレオで効果音を出力可能なスピーカ24、25がそれぞれ配置されている。また、前面枠12は、通常は施錠装置26に連動するフック27a、27b(図2参照)によって機枠11に対して施錠されている。前面枠12を開く場合には、施錠装置26の施錠孔に所定のキーを挿入して回動操作することにより、施錠装置26のロック状態が解除されてオープンする。
【0016】
前面操作パネル15には有価価値データが記録されたカードが挿入されるカード挿入口31と、遊技に必要な各種の操作スイッチが集合した操作スイッチ群32と、カードの残高を1度数(例えば、1度=100円)単位で表示するカード度数表示器(カード残高表示器)33と、遊技者の持ち玉数を表示する持玉数表示器34と、封入球式パチンコ遊技機1の前に遊技者がいるか否かを検出する人体検出センサ35と、灰皿36と、コーヒカップ、財布、鍵等を置けるトレイ37とが配置されている。カード度数表示器33は、例えば7セグメントのLEDを用いて2列で構成され、カードの残り度数を2桁で表示可能である。また、持玉数表示器34は、例えば7セグメントのLEDを用いて3列で構成され、遊技者の持ち玉数を3桁で表示可能である。なお、各表示器33、34はLEDでなく、他のタイプの表示器でもよい。
【0017】
操作スイッチ群32は有価価値データが記録されたカードをカード挿入口31に挿入した後、1度数単位で玉を購入するときに操作される購入スイッチ41と、カードをカード挿入口31に挿入したまま遊技を中断(例えば、遊技者がトイレに行くような場合)するときに操作される中断スイッチ42と、遊技を精算するときに操作される精算スイッチ43と、遊技領域に発射される玉の弾発力を強くするときに操作される発射強スイッチ44と、玉の弾発力を弱くするときに操作される発射弱スイッチ45と、遊技領域に向けて玉を発射するときに操作される発射スイッチ46とからなる。なお、操作スイッチ群32の各種スイッチは、例えばシートスイッチでもよいし、あるいは他のタイプ(通常の押し釦)のスイッチでもよい。発射スイッチ46を操作すると、図2に示す発射装置61が作動して自動的に玉が1個宛て遊技領域に発射され、発射スイッチ46をもう1回操作すると、発射が停止する。
【0018】
図2は前面枠12および前面操作パネル15を開いた状態を示す図である。
図2において、樹脂製の前面枠12の裏面側には一定の大きさの金属片51が配置され、一方、これに対向する機枠11の前面側には金枠開閉検出スイッチ52が配置されている。金枠開閉検出スイッチ52は近接スイッチからなり、前面枠12が閉鎖されているときは金属片51が近接することより、前面枠12の閉鎖状態を検出し、前面枠12が開放したときは金属片51が遠ざかることより、前面枠12の開放状態を検出する。この場合、前面枠12は金枠13と一体的に開閉するから、金枠開閉検出スイッチ52は金枠13の開閉状態を検出することになる。
53は機枠11の上部に形成されたダクトで、前面枠12の上部にある排煙口23からの煙等を吸引する通路である。なお、ダクト53の後方の島設備にはファン(図示略)が配置されており、煙等はファンによって吸引されて島設備に送られた後、各台の排気がまとめてられて外部(例えば、店外)に放出されるようになっている。
【0019】
54は遊技盤14を止める固定具であり、遊技盤14は固定具54によって着脱可能に基枠体55(図3参照)に固定される。遊技盤14における遊技領域は本発明の適用対象である遊技媒体として遊技球を使用する封入球式のパチンコ遊技機であれば、任意の構成を取り得る。例えば、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示装置を備え、この図柄表示装置における可変表示結果が予め定められた特別図柄で表示されたことを条件に遊技者に有利な特別遊技状態(大当り状態)を発生可能な遊技機(いわゆる「第1種」に属するもの)、図柄表示装置を備えた「第3種」に属する遊技機、あるいはいわゆる「第2種」に属する遊技機、さらにはその他の種類の遊技機(例えば、電動役物装置を備えた遊技機)等に幅広く適用が可能である。本実施例では「第1種」に属するタイプの遊技盤14を使用している。
遊技盤14の下方には発射装置61が設けられており、発射装置61としては直線型のソレノイドで封入球を弾発するタイプが用いられる。発射装置61によって弾発された封入球は発射レール62の上を遊技盤14に向けて発射され、発射レール62のそばには発射センサ63が配置されている。発射センサ63は発射レール62の上を遊技盤14に向けて発射された封入球を検出する。64はファールセンサで、遊技盤14まで発射されず、ファールになって戻ってきた封入球を検出する。
【0020】
65はカードリーダライタで、カードリーダライタ65の前面側には前述したカード挿入口31が配置され、カード挿入口31は前面操作パネル15に形成されたカードリーダライタ貫通口66を通して前面操作パネル15の前面側に臨むようになっている。カードリーダライタ65は有価価値データ(残り度数)が記録されたカードからの情報を読み出したり、遊技の精算時に有価価値データ(遊技者利益)をカードに書き込んだりする。カードとしては、ICカードが用いられるが、情報を書込み/読み出し可能なものであればICカードに限るものではなく、例えば光カードを用いてもよい。光カードを用いた場合、当然のことながらカードリーダライタは光カードに対応するものを使用することになる。また、カードには玉数等の価値情報の他に遊技客の識別情報を記憶するようにしてもよい。
ここで、本実施例の遊技機1はカードに格納された有価情報および遊技情報に基づいて遊技を行い、その遊技過程で発生した遊技情報をカードに更新して格納する。また、遊技機1はカードの正当性を認識する遊技カード認識手段、カードより送出されたカード情報を後述のカード管理装置166に送出する第1送出手段、および遊技カード認識手段の出力に基づいて遊技を可能にする遊技能動化手段としての機能を有している。
【0021】
前面操作パネル15は樹脂製で、機枠11に対して支持部材(例えば、蝶番)67、68によって開閉可能に支持されている。また、前面操作パネル15の上部は前面枠12の縁によって外側から重なるようにして抑えられている。したがって、前面操作パネル15を開くには、最初に施錠装置26の施錠孔に所定のキーを挿入して前面枠12を開き、そのとき前面枠12が開けば、前面操作パネル15のフック69a、69bを押す操作をすることにより、フック受け部70a、70bからフック69a、69bがそれぞれ外れて前面操作パネル15がオープンする。
前面操作パネル15の裏面側にはコネクタ71が設けられ、コネクタ71は前面操作パネル15に配置された各電気部品(操作スイッチ群32、人体検出センサ35、カード度数表示器33、持玉数表示器34)からの配線を接続するもので、コネクタ71は前面操作パネル15を閉鎖することにより、機枠11側に配置されたコネクタ72に対して挿入される。これにより、前面操作パネル15に配置された各電気部品が機枠11側に接続される。
【0022】
遊技機の裏機構の構成
次に、図3は封入球式遊技機1の裏機構の構成を示す図である。図3において、封入球式遊技機1の裏機構側にある主要なものとして、遊技盤14における役物装置を制御する役物制御装置101と、封入球式遊技機1の前面操作パネル15の操作・表示を制御する操作・表示制御回路102と、遊技領域の入賞口に入賞したセーフ球を検出するセーフセンサ(入賞球検出スイッチ)103と、遊技領域で入賞口に入賞せずに外れたアウト球を検出するアウトセンサ(アウト球検出スイッチ)104と、カードリーダライタ65の作動を制御するカード制御装置105と、セーフセンサ103およびアウトセンサ104を経た2条の通路を1条にまとめて(つまり封入球の流れ整流して)、封入球として再び循環させるための循環球整流装置106と、封入球の循環および発射制御を行う本体制御装置107と、封入球を遊技機外部に排出(例えば、封入球を定期的に研磨したり、点検整備等のために排出)するための封入球排出口108と、封入球を循環経路に投入(例えば、封入球として20個を投入)するための封入球投入口110と、発射装置61に球を1個宛て送る球送り部111と、球送り部111を駆動する電磁石112と、島設備から遊技機1にAC24Vの電源を供給可能なコンセント113とを有している。
循環球整流装置106はセーフセンサ103およびアウトセンサ104を経た2条の通路の端部に配置されたスプロケット106aと、スプロケット106aを駆動するモータ106bとを有し、スプロケット106aによって2条の通路を流下してくる封入球を1条に整流して再び発射位置の方に循環させる。
【0023】
カード会社との通信系
図4は遊技店とカード会社とのデータ通信系を示す図である。図4において、150はホールの中央管理装置であり、中央管理装置150は店内に設置されたATM交換機151を介してカード会社152と電話回線(例えば、ISDN等のデジタル回線)で結ばれている。中央管理装置150とATM交換機151との間は伝送路で接続されている。なお、破線で囲んだ部分は遊技店外の構成であり、他の遊技店153も同様に電話回線を介してカード会社152と結ばれている。ATM交換機151は後述の図6に示すように、遊技店内に設置された各機器からの情報の授受を制御する通信制御装置であり、例えば150Mbpsの情報量の伝送を可能である。
ここで、ATM(非同期転送モード)について説明する。一般に、パケット通信では高速動作ができず、あまり高いビットレイトの信号を扱えない。これに対して、ATM交換では符号誤り率の低い光ファイバー伝送路のような高品質伝送路を使用するのが前提で、セル(デジタル化された一定長さの情報ブロック)ごとの誤りチェックをせずに、直接高速動作ができるハードウエアスイッチで交換接続する。これにより、半導体スイッチの動作速度までは使うことができ、数100Mビット/秒以上の信号でも交換接続できるようになっている。このようなATM交換技術を用いると、データ、文書、音声、イメージ、画像等のさまざまなタイプの情報の転送が単一のラインで可能になる。
本実施例のATM交換機151は上記原理に基づき店内設置の各機器からの情報を受信したり、必要な情報を送信したりするための制御を行う。
【0024】
カード会社152は遊技カードを発行するもので、遊技カードに対して仮カードコード(例えば、発行ナンバー)、セキュリティ情報、暗号化プログラムAを格納して各遊技店に発行する。遊技店は、カードの発行情報とか、必要な情報をカード会社152から得たり、問い合わせる等のためにATM交換機151を介してカード会社152と接続されている。
中央管理装置150はホールの管理室に配置され、中央管理装置150は管理コンピュータ161、ディスプレイ162、プリンタ163、店内放送装置164、端末入力装置(例えば、キーボード)165、カード管理装置166および経営分析装置167を有している。
管理コンピュータ161はホールの島設備に設置された多数の封入球式遊技機から必要なデータを収集して各種遊技状態に対応するデータを整理し、整理したデータをディスプレイ162に表示させたり(例えば、大当りの多い台番号順、大当り発生率の高い台番号順に表示させたり)、各遊技機の動作状態(例えば、強制的に精算を行う状態、精算禁止の状態)を監視したり、必要なデータの演算処理を行う。また、端末入力装置165を操作することにより、遊技種類別、機種別、島単位別、製造メーカー別に大当りデータ、賞球データ等を収集し、管理コンピュータ161のディスプレイ162に表示させることができる。
【0025】
店内放送装置164はアンプを有し、管理コンピュータ161からの信号に基づいて大当り情報や強制的に精算を行う状態を店内の所定箇所に配置されたスピーカから放送する。店内放送装置164は報知手段を構成する。この場合、各遊技機には各々台番号が決められており、店内放送装置164は大当りの発生した遊技機の台番号を放送したり、強制的に精算を行う遊技機の台番号を放送したり、さらには遊技に必要な店内情報を放送する。カード管理装置166は発行されたカードの各種カード情報を管理したり、また、端末機(例えば、遊技機、後述の更新機等)より挿入されたカードとの照合来歴を記憶管理する。なお、カードとの照合来歴は当店当日限りでクリアされる。
経営分析装置167は、多数の封入球式遊技機から収集したデータを記憶するデータ記憶装置を有し、毎日のデータを記憶したり、記憶したデータに基づいて過去の遊技状態データを作成し、必要に応じて過去の遊技状態データを呼び出したり、島設備に各台が設置されてからのトータルの稼働データを処理したりすることができるようになっている。また、経営分析装置167は遊技機よりの遊技情報(例えば、大当たり情報、特図回動情報、始動口情報、回収球数情報、賞球数情報等)、後述の景品POSよりの景品交換情報(例えば、貯球数、現金への交換量、景品への交換量等)、後述の金額付加機よりの付加情報等を収集し、それらを用いて必要な演算を行って、遊技機の性能、景品の交換情報、経営情報等を割り出す処理を実行する。
【0026】
店内構成
図5は遊技店内の構成を示す図である。また、図6は遊技店とカード会社とのデータ通信系を示すとともに、遊技店内の構成をブロック的に示す図である。これらの図において、ホールにはオペレーティングターミナル171、カード更新機172、景品POS173、監視カメラ174、スピーカ175、カード発行機176、金額付加機177、ブリッヂ178および島設備179が配置され、これらは伝送路を介してATM交換機151を通して相互にデータの授受が可能になっている。
島設備179には多数の封入球式遊技機181a、182b、・・・が配置されるとともに、ホールの係員等が見やすい位置に呼び出しランプ等の配置された表示器183、184が設けられている。封入球式遊技機181a、182b、・・・の上側にはブリッヂ178との間で赤外線信号を介してデータを送信/受信可能な後述のディスプレイ回路200(図7参照)を内蔵した表示器192a、192b、・・・が配置されている。
【0027】
オペレーティングターミナル171は、例えばホールのカウンタに配置され、別室に設置されている前述した中央管理装置150を遠隔的に操作可能な端末機として機能する。景品POS173は、例えばホールのカウンタに配置され、カードに記憶された持ち玉数情報に基づいて、現金、賞品(遊技者が選択した品物と球数により交換)、貯球(当該ホールの換金率で金額情報として格納される)に交換する場合の操作を行うものである。
カード発行機(遊技カード発行機)176はカードを所持していない遊技者がカードを購入するためのもので、発行されたカードは所定の期間(例えば、1年間)まで継続使用が可能である。カード更新機172はカード(特に、ICカード)を支障なく使用するために、所定の有効期限(例えば、1年間)を過ぎたカードを新しいカードに交換するためのもので、遊技者がカード更新機172に古いカードを挿入すると、正規のものであることを判別して自動的に新しいカードを発行するようになっている。
監視カメラ174は中央管理装置150からの指令に基づいて店内を監視するもので、その向きは遠隔制御が可能である。また、不正があったと判断されたときは自動的に、その遊技機の方向に向くようになっている。スピーカ175は店内放送を報知する。
金額付加機177は遊技者が購入したカードを挿入し、硬貨、紙幣を投入することにより、所望の金額をカードに付加するものである。このとき、カードには、ホール情報、金額情報、金額付加機アドレスが付加されて発行される。金額付加機177の上側にはブリッヂ178との間で赤外線信号を介してデータを送信/受信可能な送/受信回路が配置されている。
ブリッヂ178はATM交換機151の端末中継器であり、各封入球式遊技機181a、182b、・・・(遊技機毎にアドレスを持っている)および金額付加機177との間で赤外光を通して情報を送受信する。なお、図5に示す上述した各機器をこのブリッヂ178を用いてデータの授受を行うようにしてもよい。
【0028】
ディスプレイ回路の構成
図7は封入球式遊技機181a、182b、・・・の上側に配置された表示器192a、192b、・・・にそれぞれ内蔵されたディスプレイ回路200の構成を示す図である。図7では、一例として封入球式遊技機181aの上側に配置された表示器192aに内蔵されたディスプレイ回路について説明する。
ディスプレイ回路200は通信制御回路201、画像制御回路202、メイン制御回路203およびLON(Local Operating Network)204を有しており、各回路相互間はバスで接続されている。また、LON204には電源線210を通してAC24Vの電源が供給されており、LON204は電源線210の上に重畳してデータの転送を行うものである。したがって、特にデータ転送用の信号線を設けなくても、電源ラインを使用してデータ転送が可能であるという利点がある。
通信制御回路201はブリッヂ178との間で赤外光を通して情報を送受信するものである。画像制御回路202は、例えば封入球式遊技機181aの上側に配置された表示器192aに各種の画像表示(例えば、「大当りです!」、「打ち止めです!」等)を行うために必要な制御を行う。表示器192aは、両側に配置された2つのランプおよび中央に配置されたLCDからなり、LCDにより各種の画像表示(例えば、「大当りです!」、「打ち止めです!」等)を行う。他の封入球式遊技機181b、・・・・等の画像制御回路202の機能も同様である。
【0029】
メイン制御回路203はLON204を介して封入球式遊技機181aから送信された信号に基づいて通信制御回路201および画像制御回路202に必要なデータを送るとともに、さらに2つのランプの点灯を制御する。
一方、ディスプレイ回路200に供給されているAC24Vの電源は電源線210を介して封入球式遊技機181aにも供給されている。封入球式遊技機181aは制御系統として、LON211〜214、本体制御回路107、役物制御装置101、操作・表示制御回路102、カードリーダライタ65の作動を制御するカード制御装置(カードR/W)105を有している。LON211〜214は各回路215、102、216、105からの信号を電源線210を介してディスプレイ回路200側に送信する。
なお、このような制御系統は、他の封入球式遊技機181b、・・・についても同様である。
【0030】
カード管理装置の構成
図8はカード管理装置166のブロック図である。図8において、カード管理装置166はCPU251、ROM252、RAM253、割込コントローラ254、DMAコントローラ255、タイマ256、カレンダ時計257、システムポート258、RS−232Cインターフェース259、ATMインターフェース260、プリンタインターフェース261、マウスインターフェース262、NDP263、キーボードインターフェース264、キーボード265、グラフィックVRAM266、グラフィック用コントローラ267、CRT表示ユニット268、テキスト用コントローラ269、漢字ROM270、テキストVRAM271、FDDインターフェース272、FDD273、HDDインターフェース274、HDD275、拡張用バススロット276、バス277を有している。
【0031】
CPU251はカードの管理に必要な全体的制御を行い、ROM252は制御プログラムや必要なデータを格納し、RAM253はワークエリアとして用いられる。割込コントローラ254はCPU251に対する割り込み制御を行い、DMAコントローラ255はCPU251に対するDMA制御を行う。
タイマ256はCPU251の演算に必要な時間計測を行い、カレンダ時計257は日時等のカレンダ処理を行う。システムポート258は入出力デバイスに接続可能なもので、RS−232Cインターフェース259はモデムと端末機器間のインターフェース規格の1つで、EIA規格232Cで規定されている信号の授受を行う場合の接続部である。ATMインターフェース260はATM交換機151との間でATMでの転送を行う場合の接続部であり、プリンタインターフェース261はプリンタに対して信号の転送を行う場合の接続部である。マウスインターフェース262はマウスとの間で信号の転送を行う場合の接続部である。
【0032】
NDP263は計算用の演算プロセッサであり、キーボードインターフェース264はキーボード265との間で信号の転送を行う場合の接続部である。グラフィックVRAM266はグラフィック表示を行うときのビデオRAMであり、グラフィック用コントローラ267は画像の表示を制御し、CRT表示ユニット268はCRTからなるディスプレイである。テキスト用コントローラ269は文字の表示を制御し、漢字ROM270は漢字を格納している。テキストVRAM271は漢字やカナ等の文字表示を行うときのビデオRAMである。FDDインターフェース272はFDD273との間で信号の転送を行う場合の接続部であり、FDD273はフロッピィディスクドライブ装置である。HDDインターフェース274はHDD275との間で信号の転送を行う場合の接続部であり、HDD275はハードディスクドライブ装置である。拡張用バススロット276はカード管理装置166に対して外部機器を増設するときにバスを拡張するためのものである。バス277は、例えばデータバス、アドレスバス、制御バスを含み、いわゆるシステムバスとなっている。また、各回路間は必要なデータ線、信号線等で接続されている。
ここで、カード管理装置166は第1送出手段から送られてくる遊技カード情報と当該最新遊技カード格納情報とを照合する遊技カード情報照合手段、遊技カード情報照合手段によって送出された遊技カード情報と最新遊技カード情報との照合結果が不一致と判定された場合に、その来歴を格納する不一致情報格納手段、送られてきた遊技カード情報を最新遊技カード格納情報として更新する遊技カード情報格納更新手段としての機能を有している。
【0033】
カード発行機の構成
図9はカード発行機176のブロック図である。図9において、カード発行機176はCPU301、ROM302、RAM303、ATMインターフェース304、サウンドジェネレータ305、音声合成IC306、アンプ307、スピーカ308、LONインターフェース309、カード発行装置310、LONインターフェース311、RS−232Cインターフェース312、紙幣識別装置313、RS−232Cインターフェース314、紙幣・硬貨払出装置315、RS−232Cインターフェース316、プリンタ317、ドライバ318、表示装置319、ドライバ320、表示ランプ部321、フィルタ322、操作スイッチ部323、PIA324、バス325を有している。
CPU301はカードの発行に必要な全体的制御を行い、ROM302は制御プログラムや必要なデータを格納し、RAM303はワークエリアとして用いられる。ATMインターフェース304はATM交換機151との間でATMでの転送を行う場合の接続部であり、サウンドジェネレータ305はカード発行時の効果音等を発生し、音声合成IC306はカード発行時の人工音声を生成する。アンプ307はサウンドジェネレータ305および音声合成IC306の出力を増幅し、スピーカ308から放音する。
【0034】
LONインターフェース309はカード発行装置310に内蔵のLON311との間で電源線の上に重畳してデータの転送を行い、カード発行装置310は内蔵のLON311を介してCPU301との間でデータの授受を行って遊技者に対してカードを発行する。RS−232Cインターフェース312はPIA324と紙幣識別装置313との間をEIA規格232Cで規定された信号の授受を行う場合の接続部である。紙幣識別装置313は遊技者が投入した紙幣の額、真偽等を識別する。RS−232Cインターフェース314はPIA324と紙幣・硬貨払出装置315との間をEIA規格232Cで規定された信号の授受を行う場合の接続部である。紙幣・硬貨払出装置315は遊技者に対して釣銭としての紙幣あるいは硬貨を払い出すものである。RS−232Cインターフェース316はPIA324とプリンタ317との間をEIA規格232Cで規定された信号の授受を行う場合の接続部である。プリンタ317は紙に対して情報を印字する。ドライバ318は表示装置319を駆動し、表示装置319はLCD等からなり、カードを発行する際の必要な情報を遊技者に表示する。
【0035】
ドライバ320は表示ランプ部321を駆動し、表示ランプ部321はカード発行機176の前面側の所定位置に配置され、エラー状態を表示するエラーモニタLED、カードの発行スイッチが押されたときに点灯する発行SWランプ、カードの発行をキャンセルするスイッチが押されたときに点灯するキャンセルSWランプ、カードの発行が可能であるときに点灯する発行可ランプ、釣り銭があることを遊技者に確認させるための釣り銭確認ランプ、およびカード発行に際して装飾機能を発揮する装飾ランプにより構成されている。
フィルタ322は操作スイッチ部323からの信号を波形整形し、操作スイッチ部323はカード発行機176の前面側の所定位置に配置され、カード発行機176を端末機器の1つとして認識するためのアドレスを設定するアドレス設定スイッチ(SW)、釣り銭を要求するときに操作される釣り銭入力スイッチ(SW)、カードの発行を要求するときに操作される発行スイッチ(SW)、カードの発行のキャンセルを要求するときに操作されるキャンセルスイッチ(SW)、カード発行機176の前に人が立っていることを検出するための人体検出スイッチ(SW)、カード発行機176の制御をリセットするときに操作されるリセットスイッチ(SW)により構成されている。
PIA324は外部機器の増設のためにバスを拡張するためのもので、いわゆるPeripheral Interface Adapterである。バス325は、例えばデータバス、アドレスバス、制御バスを含み、いわゆるシステムバスとなっている。また、各回路間は必要なデータ線、信号線等で接続されている。
【0036】
金額付加機の構成
図10は金額付加機177のブロック図である。図10において、金額付加機177はCPU351、ROM352、RAM353、通信コントローラ354、サウンドジェネレータ355、音声合成IC356、アンプ357、スピーカ358、LONインターフェース359、カードリーダ・ライタ360、LONインターフェース361、RS−232Cインターフェース362、紙幣識別装置363、RS−232Cインターフェース364、紙幣・硬貨払出装置365、ドライバ366、表示装置367、ドライバ368、表示ランプ部369、フィルタ370、操作スイッチ部371、PIA372、バス373を有している。
CPU351は遊技者が購入したカードを挿入し、硬貨、紙幣を投入して所望の金額をカードに付加する場合に必要な全体的制御を行い、ROM352は制御プログラムや必要なデータを格納し、RAM353はワークエリアとして用いられる。通信コントローラ354はブリッヂ178との間で赤外線信号を介してデータを送信/受信するときの制御を行う場合の接続部である。サウンドジェネレータ355はカードに金額を付加するときの効果音等を発生し、音声合成IC356は金額付加時の人工音声を生成する。アンプ357はサウンドジェネレータ355および音声合成IC356の出力を増幅し、スピーカ358から放音する。
【0037】
LONインターフェース359はカードリーダ・ライタ360に内蔵のLON361との間で電源線の上に重畳してデータの転送を行い、カードリーダ・ライタ360は内蔵のLON361を介してCPU351との間でデータの授受を行って挿入されたカードに対して金額を付加する。RS−232Cインターフェース362はPIA372と紙幣識別装置363との間をEIA規格232Cで規定された信号の授受を行う場合の接続部である。紙幣識別装置363は遊技者が投入した紙幣の額、真偽等を識別する。RS−232Cインターフェース364はPIA372と紙幣・硬貨払出装置365との間をEIA規格232Cで規定された信号の授受を行う場合の接続部である。紙幣・硬貨払出装置365は遊技者に対して釣銭としての紙幣あるいは硬貨を払い出すものである。
ドライバ366は表示装置367を駆動し、表示装置367はLCD等からなり、カードに金額を付加する際の必要な情報を遊技者に表示する。
ドライバ368は表示ランプ部369を駆動し、表示ランプ部369はカード発行機176の前面側の所定位置に配置され、エラー状態を表示するエラーモニタLED、カードに付加する金額として1000円が要求されたときに点灯する千円SWランプ、カードに付加する金額として5000円が要求されたときに点灯する五千円SWランプ、カードに付加する金額として10000円が要求されたときに点灯する一万円SWランプ、金額の付加をキャンセルするスイッチが押されたときに点灯するキャンセルSWランプ、釣り銭があることを遊技者に確認させるための釣り銭確認ランプ、および金額の付加に際して装飾機能を発揮する装飾ランプにより構成されている。
【0038】
フィルタ370は操作スイッチ部371からの信号を波形整形し、操作スイッチ部371は金額付加機177の前面側の所定位置に配置され、金額付加機177を端末機器の1つとして認識するためのアドレスを設定するアドレス設定スイッチ(SW)、釣り銭を要求するときに操作される釣り銭入力スイッチ(SW)、カードに対して1000円の金額の付加を要求するときに操作される千円SW、カードに対して5000円の金額の付加を要求するときに操作される五千円SW、カードに対して10000円の金額の付加を要求するときに操作される一万円SW、金額の付加のキャンセルを要求するときに操作されるキャンセルスイッチ(SW)、金額付加機177の前に人が立っていることを検出するための人体検出スイッチ(SW)、金額付加機177の制御をリセットするときに操作されるリセットスイッチ(SW)により構成されている。
PIA372は外部機器の増設のためにバスを拡張するためのもので、いわゆるPeripheral Interface Adapterである。バス373は、例えばデータバス、アドレスバス、制御バスを含み、いわゆるシステムバスとなっている。また、各回路間は必要なデータ線、信号線等で接続されている。
【0039】
遊技カードの構成
図11は遊技カード380の構成を示す図である。図11において、遊技カード380はICカードからなり、電源部381、表示部382、キースイッチ383を有している。
ここで、遊技カード380として使用されるICカードについて定義すると、ICカードとは通常は8ビット(若しくは4ビット)のCPUとデータ用メモリを搭載し、6〜8個程度の外部接続端子を備えているもので、CPUの機能を活かして高度の判断、演算、データ保護等ができる高セキュリティメモリ媒体をいう。使用しているデータ用メモリは不揮発性で、例えば書換え型のEEPROMが主流である。そして、通常薄いプラスチックカード(塩化ビニール製カードでもよい)にICが埋め込まれて、携帯性を確保しつつ、十分な保護が図れるようになっている。また、磁気カードと異なり、安全性やセキュリティ保護が十分になされている。
【0040】
電源部381は遊技カード380の各部に必要な電源を供給するもので、小型の太陽電池が用いられる。なお、電源部318には一般的な電池を用いてもよい。また、外部接続端子を通して充電可能な蓄電池を用いるようにしてもよい。表示部382は小型で細長い液晶ディスプレイ(例えば、モノクロのLCD)からなり、必要な情報(例えば、金額、持ち玉数、貯玉数等)を外部に表示する。なお、表示部382はカラーのLCDを用いてもよい。キースイッチ383は遊技者によって操作されるもので、例えばキーを押す毎に金額、持ち玉数、貯玉数等の情報を順次切り換えることが可能になっている。
【0041】
また、遊技カード380は内部に記憶部、演算部、データ転送部を有している。記憶部は、例えば不揮発性のEEPROMからなり、必要な情報として、例えば金額データ、持ち玉数データ、貯玉数データ、各端末機器のコード(例えば、金額付加機コード、遊技機コード等)等を格納する。演算部は、例えば8ビットの1チップマイコン(CPU、ROM、RAM含む)からなり、必要な演算処理(例えば、記憶処理、表示処理、データ処理)を行う。なお、1チップマイコンのROMにセキュリティ情報および暗号化プログラムAが格納されている。
データ転送部は外部接続端子を介して入力される各種データを演算部に転送したり、逆に演算部からのデータを外部接続端子を介して外部に転送したりする処理を行う。外部接続端子は各端末装置、すなわち封入球式遊技機181a、182b、・・・、カード発行機176、カード更新機172、景品POS173、金額付加機177の各カードリーダ・ライタに対して結合し、必要なデータの授受を行う。
ここで、遊技カード380は遊技機の正当性を認識する遊技機認識手段および遊技機認識手段の出力に基づいてカード情報を遊技機へ送出する第2送出手段としての機能を有している。
なお、遊技カード380としては外部接続端子を使用する接触型でなく、例えば、非接触型を用い、光方式、無線方式、電磁誘導方式のICカードを使用してもよい。また、ICカードでなく、同様に安全性やセキュリティ保護が十分になされている光カードを用いられてもよい。その場合には、カードリーダ・ライタ等の必要部分は光カードに対応したものが使用される。
【0042】
次に、本実施例の動作を説明する。
図12はカードの発行から遊技終了後の景品交換までの一連の流れを示すタイミングチャートである。以下、流れに沿って具体的に説明していく。
A.カードの購入
図12に示すように、最初にカード会社より仮カード情報(仮カードコード)、セキュリティ情報および暗号化プログラムA(このプログラムはカードの挿入時に、挿入された端末機器より情報を受け取り、その機器の認識を行うためのもの)が付加された遊技カード380を遊技店が購入する。仮カード情報とは、カード会社の管理用の番号である。
【0043】
B.カードの発行
次いで、遊技者は遊技店に設置されたカード発行機176から遊技カード380を発行してもらうことになる。
図13、図14はカード発行機176の制御プログラムを示すフローチャートである。カード発行機176の電源がオン(パワーオン)すると、この制御プログラムがスタートし、まずステップS10で回線テストありか否かを判別する。ここでいう回線テストとは、カード発行機176とカード管理装置166(ATM交換機151を経由して、以下、他の端末装置も同様)との間で回線がオンしているかどうかをテストするもので、回線テストが行われていなければ、このステップS10に待機し、回線テストが終了すると、ステップS12に進む。ステップS12では初期設定がOKであるか否かを判別する。初期設定とは、カード管理装置166から時間情報、ホール情報、金額付加機コード、遊技機コード、景品POSコードが予め送られてきて、カードを発行するための準備が完了している状態をいう。このような設定が完了しないと、遊技機等の各端末機器をカード自体が認識可能にならず、カードを発行できないからである。初期設定が終了していなければ、ステップS12に待機し、初期設定が終了するとステップS14に進む。
【0044】
ステップS14では開店コードがあるか否かを判別する。開店コードとは、カード管理装置166から各端末装置に対して開店指令コードを送信して、営業の開始に備えるものである。開店コードがあれば開店のための準備が整って営業を開始することが可能になる。例えば、カード発行機176ではカード管理装置166から開店指令コードを受信したとき、カードを発行するために十分な枚数のカードを準備することになる。
開店コードがなければ、ステップS16に分岐してカードをタンク(例えば、閉店時にカードを貯留しておく場所)から取り出してチェックを行う。ステップS16を経ると、ステップS14に戻る。そして、開店コードが発生すると、ステップS18に分岐して呼び込み表示を行う。例えば、表示装置319の画面にカードの発行がいつでもできる旨のグラフィック表示を行う。次いで、ステップS20で人体を検出したか否かを判別する。これは、操作スイッチ部323の人体検出スイッチの出力に基づいて判断する。人体を検出しないときは、ステップS18に戻って呼び込み表示を繰り返し、人体を検出するとステップS22に進んでデモ表示を行う。例えば、表示装置319の画面にカードを発行するためのグラフィック表示(発行操作方法等)を行い、カードの発行額は1000円という表示をする。なお、カードの発行額は1000円に限るものではなく、他の額でもよい。
【0045】
次いで、ステップS24で金額の投入があるか否かを判別し、金額の投入がなければステップS22に戻ってデモ表示を繰り返し、金額の投入があると図14に移ってステップS26で金額投入表示を行う。例えば、1000円が投入された場合には、「投入金額は1000円です」というような表示を行う。次いで、ステップS28で発行スイッチがオンであるか否かを判別する。発行スイッチが押されていなければ、ステップS30に進んでキャンセルスイッチが押されたか否かを判別し、キャンセルスイッチが押されていなければステップS26に戻ってループを繰り返す。キャンセルスイッチが押されと、ステップS32に進んで投入された金額を全て返却してルーチンを終了する。
【0046】
一方、ステップS28で発行スイッチが押された場合には、ステップS34に進んでカードを発行中である旨の表示を行うとともに、ステップS36でカードに初期情報を書き込む。書き込まれる初期情報としては、図12に示すように、時間情報、ホール情報、金額付加機コード、遊技機コード、景品POSコード、カード発行機アドレスがある。このとき、仮カード情報(仮カードコード)は当該遊技店のカード番号になり、セキュリティ情報および暗号化プログラムAは書き込まれたままの状態が継続する。なお、仮カード情報(仮カードコード)をそのまま残して通し番号として使用するようにしてもよい。
次いで、ステップS37でカード情報(ここでは、時間情報、ホール情報、カード発行機アドレスがある)をカード管理装置166に送出する。これにより、カード管理装置166では時間情報、ホール情報に基づいて、当該発行カードについてのファイルを作成し、以後、そのカードについては時間情報、ホール情報によって識別し、データを管理(例えば、データの照合、来歴の管理等)する。
次いで、ステップS38でカードの排出表示を行い、ステップS40でカードを排出する。そして、ステップS42に進み、お釣がある場合には、釣り銭を返却する。ステップS42を経ると、ルーチンを終了する。例えば、最初に5000円の紙幣を投入した場合には、釣り銭として4000円に相当する紙幣を返却する。
このようにして遊技店において、カード会社から購入したカードを遊技者に発行する。そして、遊技店の閉店時にカード発行機176の電源がオフするまで、図13、図14の処理が繰り返し実行される。なお、発行されたカード(遊技カード380のことで、適宜、単にカードと略す)は、当該遊技店においては、持ち玉数の範囲で景品交換が可能であるが、他の遊技店では、景品交換できず、金額の範囲内で遊技ができるのみである。
【0047】
C.カードへの金額付加
次いで、遊技者は遊技店に設置された金額付加機177に発行してもらったカードを挿入し、同時に紙幣を投入して所望の金額をカードに付加してもらう。カードに金額を付加しないと、遊技機での遊技ができないからである。
図15、図16は金額付加機177の制御プログラムを示すフローチャートである。金額付加機177の電源がオン(パワーオン)すると、この制御プログラムがスタートし、まずステップS100で回線テストありか否かを判別する。ここでいう回線テストとは、金額付加機177とカード管理装置166との間で回線がオンしているかどうかをテストするもので、回線テストが行われていなければ、このステップS100に待機し、回線テストが終了すると、ステップS101に進む。ステップS101では初期設定がOKであるか否かを判別する。初期設定とは、カード管理装置166からホール情報、暗号化プログラムB、セキュリティコード、金額付加機認証コードが予め送られてきて、カードに金額を付加するための準備が完了している状態をいう。このような設定が完了しないと、遊技機等の各端末機器でカードの金額が認識可能にならないからである。初期設定が終了していなければ、ステップS101に待機し、初期設定が終了するとステップS102に進む。
【0048】
ステップS102では開店コードがあるか否かを判別する。開店コードは前述したようにカード管理装置166から各端末装置に対して開店指令コードを送信して営業の開始に備えるものであるから、ここでは開店コードがあると、例えばカードに金額を付加するための処理が既に準備完了したことになる。
開店コードがなければ、このステップに待機し、開店コードが発生すると、ステップS103に進んで普段表示を行う。例えば、表示装置367の画面にカードに対していつでも金額を付加できる旨のグラフィック表示を行う。次いで、ステップS104でカードの入力がありか(つまりカードが挿入されたか)否かを判別する。カードが挿入されていないときは、ステップS103に戻ってループを繰り返し、カードが挿入されると、ステップS105に進む。
カードが挿入された場合、金額付加機177はステップS105でセキュリティ情報を読み込み、ステップS106で暗号化プログラムBに従ってカードのセキュリティ情報のチェックを行って、カードに記憶されているセキュリティ情報を解析して、ステップS107で正常か、すなわち正規なカードであるかどうかの認識(セキュリティコードとの照合)を行う。問題が発生した場合は金額付加を行わず、ステップS108でカードを返却する。
一方、セキュリティコードとの照合結果に問題がなければ、ステップS109に進み、金額付加機認証処理を行う。すなわち、金額付加機認証処理では金額付加機177よりカードへ金額付加機認証コードが送出される。カード側では、予めカードに記憶されている暗号化プログラムAに従って、金額付加機認証コードを解析して、正規な金額付加機かどうかの認識(カードにはカード発行機176により各ターミナルコードが付加されており、この場合は金額付加機コードと照合を行うことで金額付加機を認識する)を行い、問題がなければ、カードに記憶されている他の情報を金額付加機177に送出する。これによってカードに対して金額付加が可能になる。
次いで、ステップS110で現金の入力があるか、すなわち現金が投入されたか否かを判別し、現金の入力がなければステップS110に待機し、現金が投入されると、図16に移ってステップS114に進む。ステップS114では金額投入表示を行う。例えば、5000円が投入された場合には、「投入金額は5000円です」というような表示を行う。次いで、ステップS116で金額を付加する金額付加スイッチがオンしたか否かを判別する。
【0049】
ここで、金額付加スイッチには、カードに対して1000円の金額の付加を要求するときに操作される千円SW、カードに対して5000円の金額の付加を要求するときに操作される五千円SW、カードに対して10000円の金額の付加を要求するときに操作される一万円SWがあり、これらの何れかのスイッチが押されたか否かを判断する。何れの金額付加スイッチも押されていなければ、ステップS118に進みキャンセルスイッチがオンか否かを判別する。キャンセルスイッチがオンしていると、カードおよび投入された金額の貨幣を返却し、ステップS106の普段表示に戻る。したがって、次回の金額付加操作に待機することになる。また、キャンセルスイッチがオンしていなければ、ステップS114に戻ってループを繰り返し、何れの金額付加スイッチが押されると、ステップS116からステップS122に分岐する。
【0050】
ステップS122では付加を要求した金額がプレミアム設定金額以上であるか否かを判別する。プレミアム設定金額は、例えば10000円に設定され、この設定金額以上を付加した場合には、遊技者にサービスを提供しようとするものである。遊技者がカードに対して一万円SWを押して10000円の金額の付加を要求した場合には、ステップS124に進んでプレミアムゲームを開始する。プレミアムゲームは表示装置367の画面上で行い、ステップS126でゲーム結果が当りであるか否かを判別し、当りのときはステップS128に進んで設定された球数(例えば、球数=100個)をカードに書き込む。これにより、カードの持球情報のエリアに100個の球数データが書き込まれ、遊技者に対してサービスが提供される。ステップS128を経ると、ステップS130に進む。
一方、ステップS116でゲーム結果が当りでなければ、ステップS128をジャンプしてステップS130に進む。また、ステップS122において付加を要求した金額がプレミアム設定金額未満であると判断したときは、直ちにステップS130にジャンプし、プレミアムゲームを行わない。
【0051】
ステップS130では付加すべき金額をカードに書き込む。このとき、金額情報とともに、金額付加機アドレスを書き込む。したがって、カードには今回新たに金額情報および金額付加機アドレスが書き込まれ、それ以前の当該遊技店のカード番号、セキュリティ情報、暗号化プログラムA、時間情報、ホール情報、金額付加機コード、遊技機コード、景品POSコード、カード発行機アドレスは書き込まれたままの状態が継続する。
次いで、ステップS131でカード情報(ここでは、カード番号、時間情報、ホール情報、カード発行機アドレス、金額付加機アドレスがある)をカード管理装置166に送出する。これにより、カード管理装置166ではカード番号、時間情報、ホール情報、カード発行機アドレス、金額付加機アドレスに基づいて、当該発行カードに対するファイル上で金額付加データを更新することになる。
次いで、ステップS132でカードを排出し、ステップS134でお釣りがある場合には、釣り銭を返却する。ステップS134を経ると、ルーチンを終了する。
このようにして、挿入されたカードに対して投入金額の範囲内で要求金額を付加する。そして、遊技店の閉店時に金額付加機177の電源がオフするまで、図15、図16の処理が繰り返し実行される。
【0052】
D.遊技機の動作
次いで、遊技者は金額の付加されたカードを遊技機に挿入することにより、遊技を行う。
図17、図18は遊技機(遊技機は図1に示す遊技機1、図5、図6には示す遊技機181a、181b、・・・・・があるが、説明の都合上、遊技機181aを例にとる)の制御プログラムを示すフローチャートである。
遊技機181aの電源がオン(パワーオン)すると、この制御プログラムがスタートし、まずステップS200で回線テストありか否かを判別する。ここでいう回線テストとは、遊技機181aとカード管理装置166との間で回線がオンしているかどうかをテストするもので、回線テストが行われていなければ、このステップS200に待機し、回線テストが終了すると、ステップS202に進む。ステップS202では初期設定がOKであるか否かを判別する。初期設定とは、カード管理装置166からホール情報、暗号化プログラムB(これは、カードよりセキュリティ情報を読み取り、解析して前記セキュリティコードと一致するかどうかを判定(正規なカードかどうかを判定)するもの)、セキュリティコード、遊技機認証コードが予め送られてきて、カードで遊技を開始するための準備が完了している状態をいう。このような設定が完了しないと、各端末機器(ここでは遊技機181a)でカードが認識可能にならないからである。初期設定が終了していなければ、ステップS202に待機し、初期設定が終了するとステップS204に進む。
【0053】
ステップS204では開店コードがあるか否かを判別する。開店コードは前述したようにカード管理装置166から各端末装置に対して開店指令コードを送信して営業の開始に備えるものであるから、ここでは開店コードがあると、例えば遊技機181aではカードによって遊技を開始するための処理が既に準備完了したことになる。開店コードがなければ、このステップに待機し、開店コードが発生すると、ステップS206に進んで普段表示を行う。ここでの普段表示は、例えばディスプレイ回路200(図7参照)を内蔵した表示器192aで行う。表示器192aのLCD画面にカードを挿入することにより、いつでも遊技機での遊技を開始できる旨のグラフィック表示を行う。次いで、ステップS208でカードの入力がありか(つまりカードが遊技機181aに挿入されたか)否かを判別する。カードが挿入されていないときは、ステップS208に待機し、カードが挿入されると、ステップS210に進む。
ステップS210ではカードの真偽を判断可能とするセキュリティ情報を読み込み、ステップS212でセキュリティ情報を解析し、ステップS214でセキュリティ情報が正常であるか否かを判別する。ここでのセキュリティ情報の解析は暗号化プログラムBを用いて行う。すなわち、カードよりセキュリティ情報を読み取り、読み取ったセキュリティ情報を解析して予めカード管理装置166から送られてきて用意(すなわち、遊技機側に格納している状態)している前記セキュリティコードと一致するかどうかを判定(正規なカードかどうか)する。
【0054】
カードから読み込んだセキュリティ情報が正常でなければ、ステップS216に進んでカードの返却を指示し、ステップS208に戻る。これにより、間違ったカードが挿入されたような場合には、カードが返却され、セキュリティ対策がなされる。このときは、遊技機181aによる遊技を開始することはできない。
一方、カードから読み込んだセキュリティ情報が正常であれば、図18のステップS218に進んでカードに対して遊技機認証コードを送信する。カード側では、遊技機181aより送られた遊技機認証コードを受信し、予めカードに記憶されている暗号化プログラムAに従って遊技機認証コードを解析して、正規な遊技機であるかどうかを認識する処理を行う。なお、カードにはカード発行機176により各ターミナルコード(各端末機器を識別可能なコード)が付加されている。したがって、この場合は遊技機コードと照合を行うことで、遊技機を認識するものである。正規な遊技機であるとの認識がなされると、カードから認証コードOKの信号が送信される。遊技機181a側では、ステップS220で認証チェックがOKであるか否かを判別し、OKであるとステップS222に進んでカード情報を受信する処理を行う。このとき、認証チェックがOKであると、カードに対してカード情報の送信を受け付ける信号が送信され、この信号を受けてカードからカード情報が送信される。
【0055】
ここで送信されるカード情報とは、カード側から遊技機181aを認証して問題がない場合に、カードに記憶されている送信可能な他の情報のことで、具体的には金額情報、持球情報、時間情報、ホール情報、及び、カード発行機アドレス、金額付加機アドレス等である。すなわち、カードのEEPROMに格納されているカード情報である。これらの情報は遊技機181aにおいて受信される。この段階で、金額情報、持球情報が読み込まれて遊技が可能になる。
ここで、封入球式遊技機181aの動作を概略説明すると、封入球式遊技機181a内部には20個の球が封入され、有価価値データ(残り度数)が記録されたカードをカード挿入口31に挿入し、遊技者が購入スイッチ41を押すと、操作・表示制御回路102から購入信号が本体制御装置107に入力され、本体制御装置107は購入度数に応じて遊技者の持ち球数を増加させ、この持ち球数の範囲内で封入された遊技球を遊技領域内に発射可能にする。そして、封入球の発射に応じて行われる遊技に対して、遊技結果が特定の利益状態(セーフ球)であるかあるいはそれ以外の状態(アウト球)であるかの判定を行ない、特定の利益状態の場合には、所定数の賞品球(例えば、13個賞球あるいは7個賞球)に対応させて、遊技者の利益(持ち球数)を増加させる。また、遊技領域を経た遊技球を回収して発射位置に導くことにより、この封入された遊技球を循環使用して第1種のパチンコ遊技が行われる。
【0056】
そして、上述の封入球の発射時点で、持玉数表示器34に表示された数値から”1”を減算し、その結果に基づき持玉数表示器34の表示を更新する。このとき、遊技領域内を落下する封入球に対して入賞球か否かを判定し、入賞と判定された場合には、設定された賞球数(例えば、13個賞球あるいは7個賞球)が持玉数表示器34に表示された球数に加算されるとともに、その結果に基づき持玉数表示器34の表示が更新される。遊技者は、この持玉数表示器34の数値データにより、現在の持ち玉数の確認ならびに増減を確認することになる。遊技者が遊技を精算しようとするときは、精算スイッチ43を押すことにより持玉数表示器34の数値データ分の遊技価値がカードリーダライタ65によってカード380に書き込まれ、その遊技価値を受け取ることになる。
【0057】
さて、再びフローの説明に戻り、遊技機181aによって遊技が開始された後に、ステップS224ではカード情報をカード管理装置166に送信する処理を行う。送信するカード情報としては、金額情報、持球情報、金額付加機アドレス、当該遊技店のカード番号、時間情報、ホール情報、カード発行機アドレスがある。カード管理装置166では、これらの各情報を受信し、後述のファイル照合処理を行う。次いで、ステップS226に進み、遊技機181aによる通常営業処理を行う。すなわち、遊技機181aによって既にステップS222のタイミングで金額情報、持球情報が読み込まれて遊技が開始可能になっており、ここでは遊技終了、景品交換等も可能な通常の営業状態に入るものである。
このようにして、挿入されたカードを遊技機181aが認識することで、遊技が開始され、営業が行われる。そして、遊技店の閉店時に遊技機181aの電源がオフするまで、通常営業処理が行われる。
【0058】
E.カード管理装置の動作
次に、カード管理装置166の動作について説明する。図19はカード管理装置166の制御プログラムを示すフローチャートである。
カード管理装置166の電源がオン(パワーオン)すると、この制御プログラムがスタートし、まずステップS300で回線テストを行う。ここでいう回線テストとは、カード管理装置166と各端末装置(例えば、遊技機181a等)との間でATM交換機151を介して回線がオンしているかどうかのテストである。
回線テストの実行により、カード管理装置166と各端末装置間のデータ転送が可能であると判断する。次いで、ステップS302で初期値設定処理を行う。初期値設定処理とは、図12に示すように各端末装置に対してそれぞれ必要な初期値情報を送信して、各端末機器でカードの認識可能にするものである。各端末装置のうち遊技機までの初期設定については前述したので、景品POS173について説明すると、図12に示すように、景品POS173の初期設定ではカード管理装置166からホール情報、暗号化プログラムB、セキュリティコード、景品POS認証コードが予め送られてきて、景品POS173に対してカードにによる認識を可能にするための準備が完了する。
【0059】
次いで、ステップS304に進み、開店処理を行う。開店処理では、各端末装置に対して開店コードを送信し、遊技を開始するための準備を行う。次いで、ステップS306でカード内容の来歴の更新処理を行う。これは、各端末装置より送出されるカード情報とカード管理装置166に格納されている最新の当該カード情報との照合、及び、更新を行う処理であり、たとえば、遊技機181aからカード管理装置166に送られてきたカード情報を基に、カード管理装置166で時間情報、ホール情報、金額情報、持ち球情報等を既に格納されているファイル内容と照合し、不一致である場合にはその来歴を残す処理を行うものである(ファイル照合処理で後述)。次いで、ステップS308に進み、カード管理装置166による通常営業処理を行う。すなわち、各端末装置からの情報に基づいて遊技終了、景品交換等の営業状態に入るものである。
このようにして、カード管理装置166によって各端末装置を制御し、遊技店による営業が行われる。そして、遊技店の閉店時にカード管理装置166の電源がオフするまで、通常営業処理が行われる。
【0060】
F.ファイル更新処理
次に、図20はカード管理装置166におけるファイル更新処理のプログラムを示すフローチャートである。このフローはカード管理装置166が通常営業中に実行する処理の1つであり、例えば遊技者が遊技機での遊技を終了したようなタイミングで実行され、カードのみならず、カード管理装置166にも同一のデータを書込みものである。
まず、ステップS400でカード発行機176よりの要求であるか否かを判別する。すなわち、カード発行機176からカード管理装置166に対して送信されてきた要求であるかどうか否かを判断する。カード発行機176よりの要求であれば、ステップS402に進んでカード管理装置166の記憶装置内にカード情報領域を設定する。次いで、ステップS404に進んでカード情報を更新する。ここでは、カード発行機176からの要求に基づいてカード管理装置166のカード情報領域が確保され、ステップS404を経ると、今回のルーチンを終了する。
【0061】
一方、ステップS400でカード発行機176よりの要求でなければ、ステップS406に分岐する。例えば、遊技機181aの遊技終了時、金額付加機177からの要求であるケースが相当する。ステップS406ではカード情報の中に不具合の来歴があるか否かを判別する。不具合の来歴とは、例えばカードの金額付加に不正があったものである、カードの持ち球データが当該遊技店で使用できないものであるとか、持ち球数を勝手に増加した不正があったとかである。このような不具合の来歴がカードに記憶されているかどうかを判断する。
ここで、来歴の照合とは、一番新しいカード情報(金額情報、持ち球情報)をカード管理装置166に格納されている以前のカード情報と比較するもので、両者が異なったときに、不一致(不具合の来歴がある)と判断する。
カード情報の中に不具合の来歴がなければ、ステップS404に進んでカード情報を更新する。これにより、カードに書き込まれている情報がカード管理装置166のカード情報領域に書き込まれ、以前の情報が更新されて保存される。
一方、カード情報の中に不具合の来歴があると、ステップS408に分岐してカード管理装置166の来歴情報エリアに更新来歴を格納する。これにより、今回の不具合の来歴が書き込まれて保存される。次いで、ステップS404に進み、カード情報を更新する。したがって、カード情報の中に不具合の来歴がある場合には、不具合の来歴があるという事実が保存されるとともに、当該カードの情報はそのまま更新されて保存される。
【0062】
G.ファイル照合処理
次に、図21はカード管理装置166におけるファイル照合処理のプログラムを示すフローチャートである。このフローはカード管理装置166が通常営業中に実行する処理の1つであり、特に遊技機181aによる遊技が開始した後(例えば、遊技続行中)に各端末装置からの要求に応答して実行される。
まず、ステップS500でカード管理装置166におけるカード情報領域にファイルが既にあるか否かを判別する。ここでいうファイルとは、当該カードの情報を管理するための個別のファイルのことで、ファイルの管理は、例えば時間情報、ホール情報(各データによってカードの個別の識別が可能だから)によって行われる。なお、ファイルの管理を、例えばカード番号によって行うようにしてもよい。
(a)ファイルがあるとき
ファイルがある状態とは、例えば以前に当該遊技店で遊技をしたような場合である。ファイルが存在していれば、ステップS502に進んでカードのファイル情報とカード管理装置166におけるカード情報領域に格納されているカードファイル情報の内容を照合した結果が正しい(OK)か否かを判別する。すなわち、カードが正規のもので、かつその内容にも偽りがないかどうかの照合結果を判断する。照合結果が正しいときはステップS504に進んで、今回遊技に使用されているカードに対する確認情報をセット(この確認情報は遊技機に送信される)し、ステップS504を経ると、今回のルーチンを終了する。
【0063】
一方、ステップS502で照合結果が正しくないとき(NOのとき)には、ステップS506に分岐して景品POS173からの要求であるか、すなわち端末装置が景品POS173であるか否かを判別する。景品POS173からの要求でなければ、ステップS508に進んでカード管理装置166の来歴情報エリアに不一致情報更新来歴を格納する。これにより、今回の不具合の来歴が書き込まれて保存される。次いで、ステップS510に進み、カード情報を更新する。したがって、カード情報の中に不具合の来歴がある場合には、不具合の来歴があるという事実が保存されるとともに、当該カードの情報はそのまま更新されて保存される。
また、ステップS506で景品POS173からの要求である場合には、ステップS520に分岐して不具合情報をセットするとともに、ステップS522でカード受付禁止情報をセットする。そして、これらのセット情報を景品POS173に送る。景品POS173では、カード内容に疑問があるとして、景品交換を行わず、ホールの係員に知らせる(報知する)。係員はカード管理装置166の来歴情報エリアに記憶されている不一致情報更新来歴を参照して景品交換を要求しているカードの判断を行い、遊技者と個別に相談する処置を取ることになる。したがって、遊技店の損失を防ぎつつ、遊技者に対してもソフトに対応することができ、サービスを低下させることなく、営業を行うことができる。ステップS522を経ると、今回のルーチンを終了する。
【0064】
(b)ファイルがないとき
ステップS500でファイルがないときはステップS512に分岐する。ファイルがない状態とは、以下のケースである。
▲1▼カードの発行が無いにもかかわらず当該遊技店で遊技をした場合
(この場合は、カードの偽造等がある。)
▲2▼他の遊技店でカードを発行してもらい当該遊技店で遊技をすることなく、そのまま景品交換を要求した場合
(この場合は、当該遊技店でカードの認識が行われていない。)
▲3▼他の遊技店でカードを発行してもらい当該遊技店で遊技をする場合
(この場合は、端末装置で当該遊技店でのカードの認識が行われる。すなわち、他店で発行したカードで、当該遊技店で、初めて遊技に使用する場合である)。)
上記▲2▼、▲3▼の場合には、当該遊技店でのカード情報の登録(カード情報がカード管理装置166に登録(記憶)されていない)が無いケースである。▲1▼の場合は偽造であるので、カード管理装置166への登録(記憶)は行えない。
他店で発行し遊技を行ったカードにおいても金額情報があれば、又は当該遊技店の金額付加機177で金額を付加すれば遊技が行える。すなわち、前者であれば、遊技機で遊技を行う場合に、新たに当該遊技店のカード管理装置166にカード情報が記憶されるからである。また、後者であれば、金額付加機177にて金額が付加されるときにカード管理装置177にカード情報が新たに記憶されるからである。
これは、本案の根幹であるカードと端末装置同士で認証を行い、問題がなければ動作させるシステムになっているため、他店においてもカードが使用可能になるのである。この場合、暗号化プログラムB、セキュリティコード、及び各端末装置コード(遊技機認証コード等)等は共通である。
ステップS512では景品POS173からの要求であるか、すなわち端末装置が景品POS173であるか否かを判別する。景品POS173からの要求であれば、ステップS520に進んで不具合情報をセットするとともに、ステップS522でカード受付禁止情報をセットする。そして、これらのセット情報を景品POS173に送る。景品POS173では、カード内容に疑問があるとして、景品交換を行わず、ホールの係員に知らせる(報知する)。
このケースでは、他店でカードを発行してもらい、遊技が行われていない場合、あるいはカードの発行が行われていなくてファイルが作成されていないにもかかわらず、景品交換を行う場合になるから、報知によって係員は、カード管理装置166の来歴情報エリアに記憶されている不一致情報更新来歴(この場合、各端末装置のアドレス情報も来歴検査の有効パラメータになる)を参照して景品交換を要求しているカードの判断を行い、遊技者と個別に相談する処置を取ることになる。したがって、同様に遊技店の損失を防ぎつつ、遊技者に対してもソフトに対応することができ、サービスを低下させることなく、営業を行うことができる。ステップS522を経ると、今回のルーチンを終了する。
【0065】
また、ステップS512で景品POS173からの要求でなければ、ステップS514に進んでカードに有価情報(金額データで、球を購入可能な残金に相当)があるか否かを判別する。カードに有価情報がなければステップS520に進んで同様にカード内容に疑問があるとして、結局、ホールの係員に知らせる(報知する)ことになり、相応の処置が採られる。
一方、カードに有価情報があればステップS516に進んでカード管理装置166に当該カードに対応するカード情報領域を今回新たに設定する。これは、例えば他の遊技店でカードを発行してもらい当該遊技店で遊技を行うような場合であり、そのカードに残金があるときは、新規にファイルを作成するものである。なお、このファイルは当日限りで、クリアされる。ただし、過去分のカード情報は経営分析装置167の記憶領域に格納され、例えば不一致情報の照合等のデータに使用することも可能になっている。次いで、ステップS518に進み、カード情報を更新する。したがって、当該遊技店で新たにカード情報領域を作成した場合には、例えば遊技中に図21のファイル照合処理のルーチンで、当該カードの情報がそのまま更新されて保存される。
このようにして、カード管理装置166により遊技機181aでの遊技が開始された後に各端末装置からの要求に応答して実行され、カード情報のファイルを照合する処理が行われて、管理装置166にカード情報が格納される。
【0066】
以上の各プログラムの実行による動作を図12を参照してまとめると、以下のようになる。
まず、最初にカード会社より仮カード情報(仮カードコード)、セキュリティ情報および暗号化プログラムAの付加されたカードを遊技店が購入し、開店前にカード発行機176にセットする。また、同時にカードの照合を必要とする各端末装置(遊技機、金額付加機177、更新機172、景品POS173)には、カード管理装置166より毎日、ホール情報、セキュリティコード、暗号化プログラムB、各端末装置の認識コード(遊技機認証コード、金額付加機認証コード、景品POS認証コード等)を各端末装置に送出して設定が行われる。
ここで、暗号化プログラムBおよびセキュリティコードは一定のものを使用してもICカードの場合にはセキュリティが十分であるが、これに限らず、例えば暗号化プログラムBおよびセキュリティコードを毎日変えるようにしてもよい。そのようにすると、カードに対するより一層の改竄防止を図ることができる。
【0067】
次いで、遊技者はカード発行機176よりカードを発行してもらって購入する。このとき、発行されたカードには、時間情報(発行日等)、ホール情報および各ターミナルコード(遊技機コード、現金付加機コード、景品POSコード等)が付加される。また、同時にカード発行機176からカード管理装置166へ発行したカードの各情報が送出され、カード管理装置166に当該カードの記憶領域が確保される。
次いで、遊技者は金額付加機177に購入したカードを挿入するとともに、硬貨あるいは紙幣を投入して所望の金額をカードに付加してもらう。このとき、カードには、金額付加機アドレス、金額情報が付加されて金額付加機177から排出される。また、カードに付加された情報はカード管理装置166へ送出され記憶される。この場合、金額付加機177は暗号化プログラムBに従ってカードのセキュリティ情報のチェックを行う。そして、カードに記憶されているセキュリティ情報を解析して、正規なカードであるかどうかの認識(セキュリティコードとの照合)を行い、問題が発生した場合は金額付加は行われない。
【0068】
次いで、遊技者は金額の付加されたカードを遊技機181aに挿入することで遊技を行う。このとき、遊技機181aはカードよりセキュリティ情報を読み取ってチェックを行い、そして、遊技機181aに記憶されている暗号化プログラムBに従ってセキュリティ情報を解析して、正規なカードであるかどうかの認識(セキュリティコードとの照合)を行う。そして、この段階で問題が発生した場合(例えば、カードが正規のものでないとき)には、遊技が許可されない。一方、セキュリティコードとの照合結果に問題がなければ、遊技機181aよりカードへ遊技機認証コードが送出される。カード側では、予めカードに記憶されている暗号化プログラムAに従って、遊技機認証コードを解析して、正規な遊技機かどうかの認識(カードにはカード発行機176により各ターミナルコードが付加されており、この場合は遊技機コードと照合を行うことで遊技機を認識する)を行い、問題がなければ、カードに記憶されている他の情報(金額情報等)を遊技機181aに送出する。これによって遊技が可能になる。
【0069】
そして、遊技中にカード情報と、カード管理装置166のカード情報領域に格納されている当該カード情報との照合が行われ、不一致の場合は、遊技機181aに挿入されたカード情報を正規情報としてカード管理装置166に記憶されていた以前の情報を更新し、その来歴(照合結果が不一致という情報)をカード管理装置166に格納される。
遊技終了時(精算釦を操作したとき)には、遊技機台番号(遊技機アドレス)および持ち玉情報をカードに新たに付加させるとともに、カード管理装置166に各カード情報が送出されて格納される。このとき、カードに付加されている情報はホール情報、時間情報、セキュリティ情報、各ターミナルコード、遊技機台番号、金額情報、持ち玉情報である。そして、精算を行う場合には、景品POS173にカードを挿入し、所望の景品形態への交換を要求する。例えば、現金、賞品または貯球への変換が可能である。
【0070】
この場合、上記同様に、カードよりセキュリティ情報が読み込まれ、景品POS173に記憶されている暗号化プログラムBに従って、セキュリティ情報が解析されて、正規のカードであるかどうかの認識が行われ、問題がなければ、今度は、景品POS認識コードがカードに送出される。カード側では、カードに記憶されている暗号化プログラムAに従って、景品POS認識コードを解析(景品POS173のターミナルコードと照合)して、正規の景品POS173であるかどうか認識して問題が無ければ、カードに記憶されている各カード情報が景品POS173に送出される。ただし、この場合、上記ケースと異なるのは、ここで、景品交換を可能とするのではなく、カード管理装置166に記憶されている当該カード情報との照合を行い、問題があれば景品交換は行わない点である。このときは、係員に報知して、係員がカード管理装置166に記憶されている来歴情報等を参照して、景品交換を行うか否かを判断する。すなわち、係員の判断に委ねられる。
また、遊技者が貯球を要求した場合には、当該ホールにおける換金率に従って金額情報として貯球され、その情報がカードに記憶される。したがって、例えば他店に行っても、貯球が金額情報として記憶されているので、当該カードを有効に使用して遊技を行うことができる。
【0071】
このように、本実施例ではセキュリティの高いICカードに格納されている各情報を最優先情報とし、カード管理装置166に記憶されるカード情報は当店当日限りでクリアされる。なお、過去分のカード情報は経営分析装置167に格納して残される。
そして、遊技進行中に、遊技機181aに挿入されたカードのカード情報の照合がカード管理装置166において行われる。このとき、仮に照合が不一致でも、その来歴情報はカード管理装置166に記憶され、かつ、挿入されたカードのカード情報は正規情報として、カード管理装置166に記憶されていた以前のカード情報を更新して保存される。すなわち、カードに記憶されている情報が一番優先順位が高いものになって更新される。その結果、したがって、以下に述べる効果を得ることができる。
【0072】
(1)セキュリティが高いカード(例えば、ICカード)を使用するという前提で、カードのセキュリティチェックを遊技機181aで行って遊技の開始を許可しているので、遊技者が迅速に遊技を開始することができる。
このとき、遊技の許可・不許可はカード管理装置166に記憶されている当該カード内容との照合では決定しない。すなわち、カードとカード管理装置166との間でカード情報の照合を行わずに、遊技を開始することができる。したがって、遊技者へのサービスを向上させることができる。
(2)遊技中にカード情報の照合を行い、照合結果が異常の場合、その不一致情報をカード管理装置166に格納しているので、照合結果が異常でも、遊技が停止することはなく、この面からもカード内容の確認を行いつつ、遊技者へのサービスを向上させることができる。
(3)カード情報の照合結果が異常の場合には、その不一致情報をカード管理装置166に格納しているので、景品交換のときは照合結果が異常のカードに対して係員が適切に対処することが可能であり、遊技店にとって営業上の損失を蒙ることを防止することができる。
(4)遊技進行中に遊技機181aとカード管理装置166との間で仮に通信が不能になった場合でも、遊技を続行することができる。したがって、遊技者へのサービスの向上を図ることができる。
【0073】
本発明の第2実施例
図22は本発明をカード方式の回胴式スロット遊技機(以下、パチスロ遊技機という)に適用した場合の第2実施例を示している。
図22はパチスロ遊技機の正面図である。図22において、500はパチスロ遊技機であり、パチスロ遊技機500は前面枠501と、ランプ部502と、前面表示部503と、前面操作部504と、灰皿505と、下皿506とを有している。前面枠501はパチスロ遊技機500の本体に対して開閉可能に支持されており、この前面枠501にランプ部502、前面表示部503、前面操作部504、灰皿505および下皿506が配置されている。なお、前面枠501は鍵507によって施錠されている。
ランプ部502にはビッグボーナス発生時に点灯するビッグボーナスランプ521、レギュラーボーナス発生時に点灯するレギュラーボーナスランプ522、ゲーム終了時に点灯する終了ランプ523が配置されている。
【0074】
前面表示部503には複数の図柄(例えば、星マーク、チェリマーク、7等)を表示可能なリールタイプの回転リール部531〜533が3列で配置されるとともに、持ちコイン数を表示する持ちコイン数表示器534、カードの残高を表示するカード残高表示器535が配置されている。前面操作部504にはクレジット状態にあるコインを投入するときに押される投入スイッチ541、パチスロ遊技を開始するときに操作されるスタートスイッチ(遊技開始スイッチ)542、回転リール部531〜533の回転をそれぞれ停止させるときに押される3個のストップスイッチ543〜545、コインを購入するときに操作される購入スイッチ(すなわち、カードの有価価値を遊技価値に変換する操作を行うもので、1回の入力で100円分変換)546、遊技を精算してカードを返却してもらうときに押される返却スイッチ(すなわち、精算スイッチ)547、およびカードの挿入/排出を行うカード挿入口548が配置されている。
カード挿入口548の奥側にカードリーダライタ(図示略)が配置されている。下皿506は飲料、財布等の小物を置くトレイである。
また、パチスロ遊技機500に使用される遊技カードについても、前記実施例と同様に金額データ、持ちコイン数データ、貯コイン数データ、セキュリティ情報、各端末機器のコード(例えば、金額付加機コード、パチスロ遊技機コード等)、暗号化プログラムA、暗号化プログラムB等を格納する領域が確保されるようになっている。
【0075】
動作説明
遊技者が金額の付加されたカードあるいは有価価値データ(残り度数)が記録されたカードをカード挿入口548に挿入すると、パチスロ遊技機500はカードよりセキュリティ情報を読み取ってパチスロ遊技機500に記憶されている暗号化プログラムBに従ってセキュリティ情報を解析して、正規なカードであるかどうかの認識(セキュリティコードとの照合)を行う。そして、この段階で問題が発生した場合(例えば、カードが正規のものでないとき)には、遊技が許可されない。一方、セキュリティコードとの照合結果に問題がなければ、パチスロ遊技機500よりカードへ遊技機認証コードが送出される。カード側では、予めカードに記憶されている暗号化プログラムAに従って、遊技機認証コードを解析して、正規なパチスロ遊技機かどうかの認識(カードにはカード発行機176により各ターミナルコードが付加されており、この場合はパチスロ遊技機コードと照合を行うことでパチスロ遊技機を認識する)を行い、問題がなければ、カードに記憶されている他の情報(金額情報等)をパチスロ遊技機500に送出する。これによってパチスロ遊技が可能になる。
次いで、遊技者が購入スイッチ546を押すと、購入度数に応じて遊技者の持ちコイン数が増加し、この持ちコイン数の範囲内でコインを投入可能になる。そして、投入スイッチ541を押してコインを投入し、スタートスイッチ542を押すと、回転リール部531〜533が回転を開始する。次いで、ストップスイッチ542〜544を順次押すと、回転リール部531〜533が回転を停止し、図柄の停止結果が特定の利益状態(当り状態)であるかあるいはそれ以外の状態(外れ状態)であるかの判定を行ない、特定の利益状態の場合には、所定コイン数に対応させて、遊技者の利益(持ちコイン数)を増加させる。
【0076】
例えば、ビッグボーナス図柄になると、ビッグボーナスゲームに移行して、多くの賞品コインを得ることが可能になる。そして、上述のコインの投入時点で、コイン数表示器534に表示された数値から”1”を減算し、その遊技結果に基づきコイン数表示器534の表示を更新する。遊技者は、このコイン数表示器534の数値データにより、現在の持ちコイン数の確認ならびに増減を確認することになる。遊技者が遊技を精算しようとするときは、返却スイッチ(すなわち、精算スイッチ)547を押すことによりコイン数表示器534の数値データ分の遊技価値がカードリーダライタによって書き込まれ、その遊技価値を受け取ることになる。
【0077】
さて、遊技が開始された後は、前記実施例と同様に、遊技中にカード情報と、カード管理装置166のカード情報領域に格納されている当該カード情報との照合が行われ、不一致の場合は、パチスロ遊技機500に挿入されたカード情報を正規情報としてカード管理装置166に記憶されていた以前の情報を更新し、その来歴(照合結果が不一致という情報)をカード管理装置166に格納される。
遊技終了時には、パチスロ遊技機台番号(パチスロ遊技機アドレス)および持ちコイン情報をカードに新たに付加させるとともに、カード管理装置166に各カード情報が送出されて格納される。このとき、カードに付加されている情報はホール情報、時間情報、セキュリティ情報、各ターミナルコード、パチスロ遊技機台番号、金額情報、持ちコイン情報である。そして、精算を行う場合には、景品POS173にカードを挿入し、所望の景品形態への交換を要求する。例えば、現金、賞品または貯コインへの変換が可能である。
【0078】
この場合、カードよりセキュリティ情報が読み込まれ、景品POS173に記憶されている暗号化プログラムBに従って、セキュリティ情報が解析されて、正規のカードであるかどうかの認識が行われ、問題がなければ、今度は、景品POS認識コードがカードに送出される。カード側では、カードに記憶されている暗号化プログラムAに従って、景品POS認識コードを解析(景品POS173のターミナルコードと照合)して、正規の景品POS173であるかどうか認識して問題が無ければ、カードに記憶されている各カード情報が景品POS173に送出される。ただし、この場合、カード管理装置166に記憶されている当該カード情報との照合を行い、問題があれば景品交換は行われない。このときは、係員に報知して、係員がカード管理装置166に記憶されている来歴情報等を参照して、景品交換を行うか否かを判断する。すなわち、係員の判断に委ねられる。
また、遊技者が貯コインを要求した場合には、当該ホールにおける換金率に従って金額情報として貯コインされ、その情報がカードに記憶される。したがって、例えば他店に行っても、貯コインが金額情報として記憶されているので、当該カードを有効に使用してパチスロ遊技を行うことができる。
【0079】
このように、第2実施例にあっても、セキュリティの高いICカードに格納されている各情報を最優先情報とし、カード管理装置166に記憶されるカード情報は当店当日限りでクリアし、過去分のカード情報は経営分析装置167に格納して残される。また、遊技進行中に、パチスロ遊技機500に挿入されたカードのカード情報の照合がカード管理装置166において行われ、仮に照合が不一致でも、その来歴情報はカード管理装置166に記憶され、かつ、挿入されたカードのカード情報は正規情報として、カード管理装置166に記憶されていた以前のカード情報を更新して保存される。すなわち、カードに記憶されている情報が一番優先順位が高いものになって更新される。その結果、パチスロ遊技機500の場合であっても、前記第1実施例と同様の優れた効果を得ることができる。
【0080】
本発明の第3実施例
図23は本発明をカード方式の映像式ゲーム機に適用した場合の第3実施例を示している。図23は映像式ゲーム機の斜視図である。図23において、600は映像式ゲーム機であり、映像式ゲーム機600は遊技者が椅子(図示略)に座ってゲームを楽しむことが可能な大きさおよび形状に形成され、その前面側に表示部601と、操作卓602と、ブリッヂ178(図5、6参照)との間で赤外線信号を介して映像式ゲーム機600のデータの送信/受信が可能な中継器603と、人体検出スイッチ604とが配置されている。
表示部601はやや傾斜して配置され、例えばカラー表示が可能なCRTディスプレイによって構成されている。表示部601には競馬ゲームを表示可能なゲーム表示部611と、ゲームの得点を表示可能な得点部612と、ゲームカード(以下、単にカードという)の金額情報(例えば、カードの保有する残り残高)およびゲームのベット数を表示可能金額表示部613とが設けられている。金額表示部613には、例えばカードの挿入時には金額情報が表示され、ゲームが開始されると、ベット数が表示される。なお、614は競馬ゲームのゴールマークを示している。
【0081】
操作卓602には前記各実施例で使用したものと同一のカード(ICカード)の挿入されるカード挿入口621と、表示部611のカーソルを移動して勝馬を予想するため等の操作入力を行うジョイスティック622と、ゲームを開始させるスタート釦623と、ゲームに賭けるベット数を入力するベット釦624と、ゲームの賭け率(いわゆるオッズ)をセレクトするオッズ釦625と、ゲームに投入する金額を入力(例えば、1回押すと1000円、2回押すと2000円というように入力可能)する金額入力釦626と、ゲームをキャンセルするキャンセル釦627と、カードを返却するための返却釦628とが配置されている。なお、カード挿入口621の奥側にカードリーダライタ(図示略)が設けられている。
また、映像式ゲーム機600に使用されるカードについても、前記実施例と同様に金額データ、持ち得点数データ、貯得点数データ、セキュリティ情報、各端末機器のコード(例えば、金額付加機コード、映像式ゲーム機コード等)、暗号化プログラムA、暗号化プログラムB等を格納する領域が確保されるようになっている。
映像式ゲーム機600は入力されるカードの有価情報(金額)に基づいて変換されたゲーム情報を基に、映像式ゲーム(ここでは競馬ゲーム)を行い、そのゲーム対応に基づいて遊技者の利益を増加させたり、あるいは減少させたりする。
【0082】
動作説明
遊技者が金額の付加されたカードあるいは有価価値データ(残りゲーム数)が記録されたカードをカード挿入口621に挿入すると、映像式ゲーム機600はカードよりセキュリティ情報を読み取ってチェックを行い、そして、映像式ゲーム機600に記憶されている暗号化プログラムBに従ってセキュリティ情報を解析して、正規なカードであるかどうかの認識(セキュリティコードとの照合)を行う。そして、この段階で問題が発生した場合(例えば、カードが正規のものでないとき)には、ゲームが許可されない。一方、セキュリティコードとの照合結果に問題がなければ、映像式ゲーム機600よりカードへゲーム機認証コードが送出される。カード側では、予めカードに記憶されている暗号化プログラムAに従って、ゲーム機認証コードを解析して、正規な映像式ゲーム機かどうかの認識(カードにはカード発行機176により各ターミナルコードが付加されており、この場合は映像式ゲーム機コードと照合を行うことで映像式ゲーム機を認識する)を行い、問題がなければ、カードに記憶されている他の情報(金額情報等)を映像式ゲーム機600に送出する。これによって競馬ゲームが可能になる。
次いで、遊技者がゲーム表示部611に表示された勝馬を予想するためにジョイスティック622を操作するとともに、ゲームに賭けるベット数を入力し、かつゲームの賭け率(オッズ)を入力し、かつゲームに投入する金額を入力してゲームのスタート釦623を押すと、ゲームが開始されてゲーム表示部611に表示された競争馬が動き出す。
【0083】
次いで、競争馬がゴールするまで、ゲームが行われ、ゴールの結果に応じて遊技者の持ち得点数が増加したり、減少したりする。
遊技者が遊技を精算しようとするときは、返却釦628(すなわち、精算スイッチ)を押すことにより表示部611の得点部612に表示されたゲーム得点分の遊技価値がカードリーダライタによって書き込まれ、その遊技価値を受け取ることになる。
さて、ゲームが開始された後は、前記実施例と同様に、ゲーム中にカード情報と、カード管理装置166のカード情報領域に格納されている当該カード情報との照合が行われ、不一致の場合は、映像式ゲーム機600に挿入されたカード情報を正規情報としてカード管理装置166に記憶されていた以前の情報を更新し、その来歴(照合結果が不一致という情報)をカード管理装置166に格納される。
ゲーム終了時には、映像式ゲーム機台番号(映像式ゲーム機アドレス)およびゲーム得点情報をカードに新たに付加させるとともに、カード管理装置166に各カード情報が送出されて格納される。このとき、カードに付加されている情報はホール情報、時間情報、セキュリティ情報、各ターミナルコード、映像式ゲーム機台番号、金額情報、ゲーム得点情報である。そして、精算を行う場合には、景品POS173にカードを挿入し、所望の景品形態への交換を要求する。例えば、現金、賞品または貯得点への変換が可能である。
【0084】
この場合、カードよりセキュリティ情報が読み込まれ、景品POS173に記憶されている暗号化プログラムBに従って、セキュリティ情報が解析されて、正規のカードであるかどうかの認識が行われ、問題がなければ、今度は、景品POS認識コードがカードに送出される。カード側では、カードに記憶されている暗号化プログラムAに従って、景品POS認識コードを解析(景品POS173のターミナルコードと照合)して、正規の景品POS173であるかどうか認識して問題が無ければ、カードに記憶されている各カード情報が景品POS173に送出される。ただし、この場合、カード管理装置166に記憶されている当該カード情報との照合を行い、問題があれば景品交換は行われない。このときは、係員に報知して、係員がカード管理装置166に記憶されている来歴情報等を参照して、景品交換を行うか否かを判断する。すなわち、係員の判断に委ねられる。
また、遊技者が貯得点を要求した場合には、当該ホールにおける換金率に従って金額情報として貯得点され、その情報がカードに記憶される。したがって、例えば他店に行っても、貯得点が金額情報として記憶されているので、当該カードを有効に使用して映像式ゲームを行うことができる。
なお、上記第1〜第3実施例では、同一のカードによって全ての遊技が可能であるが、これに限らず、例えば第3実施例の場合に、映像式ゲームにのみ使用可能なカード(ICカード)を使用するものであってもよい。また、例えば第2実施例の場合に、パチスロ遊技にのみ使用可能なカード(ICカード)を使用するものであってもよい。
あるいは第1〜第3実施例の各遊技を2つ組み合せて使用可能なカード(ICカード)にしてもよい。例えば、パチスロ遊技と映像式ゲームを1つのカードで行うことが可能なものである。
【0085】
このように、第3実施例にあっても、セキュリティの高いICカードに格納されている各情報を最優先情報とし、カード管理装置166に記憶されるカード情報は当店当日限りでクリアし、過去分のカード情報は経営分析装置167に格納して残される。また、遊技進行中に、カード管理装置166に挿入されたカードのカード情報の照合が行われ、仮に照合が不一致でも、その来歴情報はカード管理装置166に記憶され、かつ、挿入されたカードのカード情報は正規情報として、カード管理装置166に記憶されていた以前のカード情報を更新して保存される。すなわち、カードに記憶されている情報が一番優先順位が高いものになって更新される。その結果、映像式ゲーム機600の場合であっても、前記第1実施例と同様の優れた効果を得ることができる。
【0086】
本発明の実施態様は上記実施例に限らず、以下に述べるような各種の変形実施が可能である。
(a)パチスロ遊技機は第2実施例のような機種に限らず、カードを使用して遊技を行うものであれば、図柄、操作スイッチの形状、配置等が異なる他の機種であってもよい。
(b)本発明は第3実施例のような映像式ゲーム機への適用に限らず、カードを使用してゲームを行うものであれば、他のタイプのゲーム機にも適用することができる。
【0087】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、カード式遊技機が遊技カードのセキュリティ情報を暗号化プログラムBに従って解析して遊技カードの正当性を認識でき、かつ遊技カードが遊技機認証コードを暗号化プログラムAに従って解析してカード式遊技機の正当性を認識できたことに基づいて、カード式遊技機における遊技カード情報を用いた遊技が可能となり、カード式遊技機と遊技カード管理装置間との通信が不能の場合に遊技を行うことができないといった事態や、遊技カードと遊技カード管理装置との双方の遊技カード情報の照合を行うために遊技者が遊技を待たされるといった事態を防止でき、遊技者へのサービスを向上させることができる。
また、カード式遊技機と遊技カードとの双方の正当性の認識が、暗号化プログラムに従って双方の有する情報をそれぞれ解析することによって行われ、セキュリティを確保することができる。
さらに、遊技カード管理装置は、以前の遊技カード情報と今回の遊技カード情報との照合結果が不一致と判定された場合に、その来歴を格納する不一致情報格納手段を備えたので、カード内容の確認を行うことができ、係員が適切に対処することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機の第1実施例の正面図である。
【図2】同実施例の遊技機の前面枠および前面操作パネルを開いた状態を示す図である。
【図3】同実施例の遊技機の裏機構の構成を示す図である。
【図4】同実施例の遊技店とカード会社とのデータ通信系を示す図である。
【図5】同実施例の遊技店内の制御の構成を示す図である。
【図6】同実施例の遊技店内の制御の構成を示すブロック図である。
【図7】同実施例のディスプレイ回路の構成を示す図である。
【図8】同実施例のカード管理装置のブロック図である。
【図9】同実施例のカード発行機のブロック図である。
【図10】同実施例の金額付加機のブロック図である。
【図11】同実施例の遊技カードの構成を示す図である。
【図12】同実施例のカードの発行から遊技終了後の景品交換までの一連の流れを示すタイミングチャートである。
【図13】同実施例のカード発行機の制御プログラムを示すフローチャートである。
【図14】同実施例のカード発行機の制御プログラムを示すフローチャートである。
【図15】同実施例の金額付加機の制御プログラムを示すフローチャートである。
【図16】同実施例の金額付加機の制御プログラムを示すフローチャートである。
【図17】同実施例の遊技機の制御プログラムを示すフローチャートである。
【図18】同実施例の遊技機の制御プログラムを示すフローチャートである。
【図19】同実施例のカード管理装置の制御プログラムを示すフローチャートである。
【図20】同実施例のカード管理装置におけるファイル更新処理のプログラムを示すフローチャートである。
【図21】同実施例のカード管理装置におけるファイル照合処理のプログラムを示すフローチャートである。
【図22】本発明の第2実施例のパチスロ遊技機の正面図である。
【図23】本発明の第3実施例の映像式ゲーム機の斜視図である。
【符号の説明】
1、181a、182b 封入球式パチンコ遊技機(遊技カード認識手段、送出手段、遊技能動化手段)
150 中央管理装置
151 ATM交換機
166 カード管理装置(遊技カード管理装置:遊技カード情報照合手段、不一致情報格納手段、遊技カード情報格納更新手段)
167 経営分析装置
171 オペレーティングターミナル
172 カード更新機
173 景品POS
176 カード発行機(遊技カード発行機)
177 金額付加機
179 島設備
192a、192b 表示器
200 ディスプレイ回路
380 遊技カード(遊技機認識手段)
500 パチスロ遊技機(回胴式スロット遊技機)
600 映像式ゲーム機
Claims (1)
- 遊技カードの遊技カード情報を管理する遊技カード管理装置と、
前記遊技カードに格納された有価価値データに基づいて遊技が行われ、前記遊技カードの遊技カード情報を更新するとともに、遊技カード情報を前記遊技カード管理装置に送出する送出手段を備えたカード式遊技機と、
を含んで構成されるカード式遊技機の制御装置であって、
前記カード式遊技機は、
前記遊技カードのセキュリティ情報を読み込んで、該セキュリティ情報を暗号化プログラムBに従って解析することに基づいて遊技カードの正当性を認識する遊技カード認識手段と、該遊技カード認識手段により遊技カードの正当性が認識されたことに基づいて遊技を可能にする遊技能動化手段と、を有し、
前記遊技カードは、
前記カード式遊技機から送出された遊技機認証コードを暗号化プログラムAに従って解析することに基づいて当該カード式遊技機の正当性を認識する遊技機認証手段を有し、該遊技機認証手段の出力に基づいて、遊技カード情報をカード式遊技機へ送出し、
前記遊技カード管理装置は、
前記遊技カードの遊技カード情報が更新される場合に、同一のデータが書き込まれるように構成されるとともに、
前記送出手段から送られた今回の遊技カード情報と、遊技カード情報更新時に書き込まれた以前の遊技カード情報とを照合する遊技カード情報照合手段と、
前記遊技カード情報照合手段によって送出された以前の遊技カード情報と今回の遊技カード情報との照合結果が不一致と判定された場合に、その来歴を格納する不一致情報格納手段と、
今回の遊技カード情報を最新遊技カード格納情報として更新する遊技カード情報格納更新手段と、
を有することを特徴とするカード式遊技機の制御装置。
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