JP2001084014A - 生産設備制御システム - Google Patents

生産設備制御システム

Info

Publication number
JP2001084014A
JP2001084014A JP26241499A JP26241499A JP2001084014A JP 2001084014 A JP2001084014 A JP 2001084014A JP 26241499 A JP26241499 A JP 26241499A JP 26241499 A JP26241499 A JP 26241499A JP 2001084014 A JP2001084014 A JP 2001084014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
safety
unit
related circuit
control system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26241499A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Sakai
坂井  正善
Koichi Yomogihara
弘一 蓬原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
Priority to JP26241499A priority Critical patent/JP2001084014A/ja
Priority to EP00961064A priority patent/EP1132787A4/en
Priority to PCT/JP2000/006362 priority patent/WO2001020410A1/ja
Publication of JP2001084014A publication Critical patent/JP2001084014A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B9/00Safety arrangements
    • G05B9/02Safety arrangements electric
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/16Programme controls
    • B25J9/1674Programme controls characterised by safety, monitoring, diagnostic
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/40Robotics, robotics mapping to robotics vision
    • G05B2219/40201Detect contact, collision with human

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Safety Devices In Control Systems (AREA)
  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御システムの安全性評価を容易化した生産
設備制御システムを提供する。 【解決手段】 安全関連回路部1及び非安全関連回路部
2は、回路的に互いに分離されている。安全関連回路部
1は、機械可動部4と人体の衝突回避に預かる機能を有
し、自己が正常な場合に限り高レベルのエネルギーを発
生し、自己の故障時は低レベルのエネルギーを発生する
特性を備えている。非安全関連回路部2は機械可動部4
の運転を制御する機能を有し、安全関連回路部1が高レ
ベルのエネルギーを発生しているときのみ、機械可動部
4の運転を制御することが可能であるように、安全関連
回路部1に関連付けられている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械可動部を有す
る生産設備の制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】機械可動部を有する生産設備において、
この生産設備を制御するシステムの主要機能は、機械可
動部の動作位置、速度、トルクなど、生産効率及び生産
品の品質に関わる操作である。しかし、機械可動部と人
体の衝突により重大災害を生じる場合、衝突回避の機能
が必要である。
【0003】本明細書では、生産設備を制御するシステ
ムの主要機能を実現する部分を、必ずしも安全に関わら
ないと言う意味で、非安全関連回路部と称し、機械可動
部と人体の衝突回避をする機能を実現する部分を安全関
連回路部と称する。非安全関連回路部は極めて高度な操
作を行うため、その構成は複雑である。通常は、コンピ
ュータ制御による。一方、安全関連回路部は、非安全関
連回路部に比較して格段に単純である。
【0004】この種の生産設備制御システムにおいて、
安全関連回路部が故障すると、機械可動部と人体との衝
突回避の機能が損なわれることになる。従って、安全関
連回路部にはその不具合発生時には、危険側に誤らない
ような性質が要求され、安全関連回路部の安全性の証明
が求められる。
【0005】ところが、従来、この種の生産設備制御シ
ステムでは、非安全関連回路部と、安全関連回路部とは
分離されることなく、PLC(プログラマブルロジック
コントローラ、通称シーケンサ)を用いて、渾然一体の
回路として構成されていた。
【0006】このため、安全関連回路部の安全性を証明
するには、安全関連回路部自体の安全性の他に、非安全
関連回路部の不具合が安全関連回路部に影響を与えない
ことを証明しなければならなかった。非安全関連回路部
の機能は複雑であって、この不具合の影響を分析する作
業は極めて煩雑である。また、非安全関連回路部を変更
する場合、変更の結果が安全関連回路部に影響を与えな
いことを変更の度に評価する必要があり、その評価作業
が極めて煩わしかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、シス
テムの安全性評価を容易化した生産設備制御システムを
提供することである。
【0008】本発明のもう一つの課題は、非安全関連回
路部をどのように変更しても、安全関連回路部の安全性
評価に影響を与えない生産設備制御システムを提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る生産設備制御システムは、安全関連
回路部と、非安全関連回路部とを含む。
【0010】前記安全関連回路部は、機械可動部と人体
の衝突回避に預かる機能を有し、自己が正常な場合に限
り高レベルのエネルギーを発生し、自己の故障時は低レ
ベルのエネルギーを発生する特性を備えている。
【0011】前記非安全関連回路部は、前記機械可動部
の運転を制御する機能を有し、前記安全関連回路部が高
レベルのエネルギーを発生しているときのみ、前記機械
可動部の運転を制御することが可能であるように、前記
安全関連回路部に関連付けられている。
【0012】上述したように、本発明に係る生産設備制
御システムは、非安全関連回路部を含む。非安全関連回
路部は、機械可動部の運転を制御する機能を有する。従
って、機械可動部の動作位置、速度、トルクなど、生産
効率及び生産品の品質に関わる主要な操作を行うことが
できる。
【0013】また、本発明に係る生産設備制御システム
は、安全関連回路部を含む。安全関連回路部は、機械可
動部と人体の衝突回避に預かる機能を有するから、機械
可動部と人体の衝突による重大災害の発生を防止するこ
とができる。
【0014】しかも、安全関連回路部は、自己が正常な
場合に限り高レベルのエネルギーを発生し、自己の故障
時は低レベルのエネルギーを発生する特性を備えてお
り、非安全関連回路部は安全関連回路部が高レベルのエ
ネルギーを発生しているときのみ、機械可動部の運転を
制御することが可能であるように、安全関連回路部に関
連付けられている。従って、安全関連回路部が正常に動
作している時のみ、非安全関連回路部による機械可動部
の運転制御が可能になる。安全関連回路部は、故障した
場合は、高レベルのエネルギーを発生しないから、非安
全関連回路部による機械的可動部の運転制御は行われな
い。従って、安全関連回路部の故障時に、機械可動部と
人体との衝突を確実に回避し得る。
【0015】本発明に係る生産設備制御システムは、そ
の特徴として、安全関連回路部及び非安全関連回路部
は、回路的に互いに分離されている。かかる構成によれ
ば、制御システムの安全性評価は、安全関連回路部につ
いて行えばよく、安全性の評価が極めて容易になる。し
かも、非安全関連回路部をどのように変更しても、安全
関連回路部の安全性評価に影響を与えない。
【0016】好ましくは、前記安全関連回路部は、作業
者による手動停止操作信号、自動運転に基づく起動操作
信号、衝突の可能性のある区域の作業者不在を検出した
不在検出信号及び手動運転時の運転意志検出信号を含む
入力信号が供給される。この構成によれば、機械設備の
運転モードを配慮した衝突回避部分の構成を実現でき
る。
【0017】本発明に係る生産設備制御システムの更に
別の態様として、監視部を含むことができる。前記監視
部は、前記機械可動部の動作範囲及び前記機械可動部の
速度を監視し、その監視信号を前記安全関連回路部に供
給する。
【0018】本発明の好ましい態様によれば、機械可動
部の動作状態を確認しつつ、作業者の運転意志に基づい
て、機械可動部の運転が可能となるため、手動運転時の
安全性が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る生産設備制御
システムのブロック図である。図示された生産設備制御
システム3は、安全関連回路部1と、非安全関連回路部
2とを含む。
【0020】安全関連回路部1は、機械可動部4と人体
の衝突回避に預かる機能(衝突回避機能)を有し、自己
が正常な場合に限り高レベルのエネルギーを発生し、自
己の故障時は低レベルのエネルギーを発生する特性を備
えている。安全関連回路部1の最終出力は、電磁リレー
Kの接点aで示してある。電磁リレーKのコイル両端に
高レベルのエネルギーが発生すると、接点aが閉じる。
安全関連回路部1の接点aが閉じているときに限り、非
安全関連回路部2による機械可動部4の操作が可能とな
る。
【0021】非安全関連回路部2は、機械可動部4の運
転を制御する機能を有する。非安全関連回路部2は、機
械可動部4と人体の衝突回避に預からない。従って、非
安全関連回路部2に関する安全性の証明は必要なく、か
つ、非安全関連回路部2の変更に際して安全性の再評価
も必要ない。非安全関連回路部2は、例えば、インバー
タやサーボ電源が相当し、電源を変調して、機械可動部
4に含まれる動力源41の出力エネルギーを操作する。
動力源41の出力エネルギーは機械的負荷42に供給さ
れる。
【0022】安全関連回路部1が高レベルのエネルギー
を発生しているときのみ、機械可動部4の運転を制御す
ることが可能であるように、安全関連回路部1に関連付
けられている。このような関連付けは、この実施例で
は、電磁リレーKによって行われる。即ち、電磁リレー
Kのコイル両端に、高レベルのエネルギーが発生し、そ
の接点aが閉じているときに限り、非安全関連回路部2
による機械可動部4の操作が可能となる。
【0023】上述したように、本発明に係る生産設備制
御システムは、非安全関連回路部2を含む。非安全関連
回路部2は、機械可動部4の運転を制御する機能を有す
る。従って、機械可動部4の動作位置、速度、トルクな
ど、生産効率及び生産品の品質に関わる主要な操作を行
うことができる。
【0024】また、本発明に係る生産設備制御システム
は、安全関連回路部1を含む。安全関連回路部1は、機
械可動部4と人体の衝突回避に預かる機能を有するか
ら、機械可動部4と人体の衝突による重大災害の発生を
防止することができる。
【0025】しかも、安全関連回路部1は、自己が正常
な場合に限り高レベルのエネルギーを発生し、自己の故
障時は低レベルのエネルギーを発生する特性を備えてお
り、非安全関連回路部2は安全関連回路部1が高レベル
のエネルギーを発生しているときのみ、機械可動部4の
運転を制御することが可能であるように、安全関連回路
部1に関連付けられている。従って、安全関連回路部1
が正常に動作している時のみ、非安全関連回路部2によ
る機械可動部4の運転制御が可能になる。安全関連回路
部1は、故障した場合は、高レベルのエネルギーを発生
しないから、非安全関連回路部2による機械的可動部の
運転制御は行われない。従って、安全関連回路部1の故
障時には、機械可動部4と人体との衝突を確実に回避し
得る。
【0026】本発明に係る生産設備制御システムは、そ
の特徴として、安全関連回路部1及び非安全関連回路部
2は、回路的に互いに分離されている。かかる構成によ
れば、制御システムの安全性評価は、安全関連回路部1
について行えばよく、安全性の評価が極めて容易にな
る。しかも、非安全関連回路部2をどのように変更して
も、安全関連回路部1の安全性評価に影響を与えない。
【0027】安全関連回路部1は、好ましくは、作業者
による手動停止操作信号、自動運転に基づく起動操作信
号、衝突の可能性のある区域の作業者不在を検出した不
在検出信号及び手動運転時の運転意志検出信号を含む入
力信号が供給され、前記入力信号に含まれる前記信号が
高レベルのときのみ、高レベルのエネルギーを発生す
る。この構成によれば、機械設備の運転モードを配慮し
た衝突回避部分の構成を実現できる。
【0028】即ち、機械設備の運転は、通常1サイクル
の周期的動作である。しかし、1サイクルを複数回連続
して行う運転モード、作業者の起動操作で運転を開始し
1サイクルで停止する運転モード、途中で運転を停止し
つつ1サイクル動作する運転モードなど、運転モードは
多様である。上述した好ましい構成によれば、運転開始
指示、運転停止指示、運転継続指示の3通りの手動操作
を備えることによって、運転モードが多様であっても、
運転モードに依存せず衝突に預かる部分を構成できる。
【0029】特に、自動運転と手動運転の干渉に注目
し、運転モード切替えに伴う意図しない起動の防止手段
を実現できる。手動運転では、機械可動部4は作業者運
転意志に忠実に従うことが要求される。すなわち、手動
運転時に作業者の運転意志がないにも拘わらず、例えば
機械側運転指令により、誤って機械可動部4が動作する
ような事象は回避されねばならない。上述した好ましい
態様によれば、このような誤った事象を回避できる。
【0030】図2は本発明に係る産業設備制御システム
に含まれる安全関連回路部1の具体的な回路構成を示す
図である。図は、上述した好ましい例を示している。図
2において、安全関連回路部1は、前処理部101、信
号処理部102とを含んでいる。
【0031】前処理部101は入力された信号y1〜y
7を、信号x1〜x4に変換して出力する。前処理部1
01に供給される入力信号y1〜y7の内容は、例え
ば、次の通りである。
【0032】<入力信号y1>入力信号y1は停止操作
信号である。停止操作信号y1は、機械可動部4に対す
る停止操作がなされたときに低レベルL、それ以外は高
レベルHになる。
【0033】<入力信号y2>入力信号y2は起動操作
信号である。起動操作信号y2は、機械可動部4に対す
る起動操作がなされたときに高レベルHになり、起動操
作がなされていないときは、低レベルLである。起動操
作には、自動運転のための起動操作及び手動運転のため
の起動操作の両者が含まれる。
【0034】<入力信号y3>入力信号y3は運転意志
検出信号である。運転意志検出信号y3は、運転者の運
転意志に基づく操作がなされたときに、高レベルHにな
る。
【0035】<入力信号y4>入力信号y4は不在検出
信号である。不在者検出信号y4は、機械可動部4の可
動範囲内に人がいないことが検出されたときに、高レベ
ルHになる。不在者検出信号y4は機械可動部4の可動
範囲内に人がいるときは、低レベルLになる。
【0036】<入力信号y5>入力信号y5は自動運転
信号である。自動運転信号y5は、自動運転のための操
作がなされたときに、高レベルHになる。
【0037】<入力信号y6>入力信号y6は手動運転
信号である。手動運転信号y6は、手動運転のための操
作がなされたときに、高レベルHになる。自動運転信号
y5及び手動運転信号y6は、何れか一方が高レベルH
のとき、他方は低レベルLになるような関係にある。
【0038】<入力信号y7>入力信号y7は機械側運
転指示信号である。機械側運転指示信号y7は、機械可
動部4を運転するための指示がなされたときに、高レベ
ルHになる。前処理部101は、上述した入力信号y1
〜y7を、信号x1〜x4に変換して出力する。信号x
1〜x4の生成条件は次の通りである。
【0039】<信号x1の生成条件>信号x1は、停止
操作信号y1が高レベルH(停止操作が行われてないこ
と)であることを条件に、高レベルHになる。
【0040】<信号x2の生成条件>信号x2が高レベ
ルHになる場合は2つある。一つは、自動運転信号y5
が高レベルHで、不在者検出信号y4が高レベルH(衝
突区域に人不在)のときである。もう一つは、手動運転
信号y6が高レベルHで、自動運転の干渉がないことが
確認されるときである。
【0041】<信号x3の生成条件>信号x3は、起動
操作(自動または手動)が正常に行われ、起動操作信号
y2が高レベルHになったとき、高レベルHになる。
【0042】<信号x4の生成条件>信号x4が高レベ
ルHになる場合は2つある。一つは、手動運転信号y6
が高レベルHで、運転意志検出信号y3が高レベルHで
あるときである。もう一つは、手動運転信号y6が高レ
ベルHで機械側運転指示信号y7が高レベルHのときで
ある。
【0043】次に、信号処理部102は、論理積演算部
A1、A2、自己保持部M1、M2、増幅部T1、T
2、電磁リレーK1、K2、オフ.ディレー部D1、及
び、オン.ディレー部D2を備える。各部は電気回路に
よって構成される。
【0044】論理積演算部A1には、信号x1及びx2
が入力される。論理積演算部A1は信号x1、x2の両
者が高レベルHのとき、高レベルHの論理積信号z1を
生成する。信号x1は、停止操作信号y1が高レベルH
(停止操作が行われてないこと)であることを条件に、
高レベルHになり、信号x2は自動運転信号y5が高レ
ベルHで、不在者検出信号y4が高レベルH(衝突区域
に人不在)のとき高レベルHになる。従って、論理積演
算部A1が高レベルHの論理積信号z1を生成する条件
の一つは(a)停止操作が行われていないこと、及び
(b)自動運転操作が行われ、かつ、衝突区域内に人が
存在しないことである。これを、条件J1とする。
【0045】また、信号x2は、手動運転信号y6が高
レベルHで、自動運転の干渉がないことが確認されると
きに、高レベルHになる。従って、論理積演算部A1が
高レベルHの論理積信号z1を生成する条件のもう一つ
は、(c)停止操作が行われていないこと、及び、
(d)手動運転操作が行われ、かつ、自動運転の干渉が
ないことが確認されたことである。これを、条件J2と
する。
【0046】論理積演算部A1で生成された高レベルH
の論理積信号z1は、自己保持部M1のホールド端子に
供給される。自己保持部M1のトリガ端子には、信号x
3が供給される。信号x3は、起動操作(自動または手
動)が正常に行われ、起動操作信号y2が高レベルHに
なったとき、高レベルHになる。
【0047】従って、自己保持部M1は、起動操作(自
動または手動)が正常に行われていて、信号x3が高レ
ベルHになっていることを条件にトリガされ、論理積演
算部A1から供給される高レベルHの論理積信号z1を
自己保持し、高レベルHの自己保持出力信号z2を生成
する。
【0048】論理積信号z1が高レベルHになる条件
は、既に述べたように、条件J1または条件J2を満た
す場合である。従って、自己保持部M1から出力される
自己保持出力信号z2は、起動操作(自動または手動)
が正常に行われていて、条件J1または条件J2を満た
す場合に、高レベルHになる。
【0049】図3は自己保持部A1の動作を説明するタ
イムチャートである。自己保持部A1は、t11時に供
給された高レベルHの信号x3によってトリガ(図3
(a)参照)され、t12時に高レベルHの論理積信号
z1が入力(図3(b)参照)されたとき、自己保持機
能が働き、高レベルHの自己保持出力信号z2(図3
(c)参照)を生じる。自己保持出力信号z2は、トリ
ガ信号である信号x3が低レベルLになっても、その自
己保持機能により、高レベルHを維持する。自己保持出
力信号z2が低レベルLになるのは、論理積信号z2が
低レベルLになり、自己保持が解除されるt13時であ
る。
【0050】論理積演算部A2には、自己保持出力信号
z2及び信号x4が入力される。論理積演算部A2は自
己保持出力信号z2及び信号x4の両者が高レベルHの
とき、高レベルHの論理積信号z3を生成する。
【0051】自己保持出力信号z2が高レベルHになる
のは、起動操作(自動または手動)が正常に行われ、か
つ、条件J1または条件J2を満たす場合である。信号
x4が高レベルHになるのは、手動運転信号y6が高レ
ベルHで、運転意志検出信号y3が高レベルHであると
き、または、手動運転信号y6が高レベルHで機械側運
転指示信号y7が高レベルHのときである。従って、論
理積演算部A2が高レベルHの論理積信号z1を生成す
る条件は、(e)起動操作(自動または手動)が正常に
行われ、かつ、条件J1または条件J2を満たすこと及
び、(f)手動運転信号y6が高レベルHで、運転意志
検出信号y3が高レベルHであること、または、手動運
転信号y6が高レベルHで、機械側運転指示信号y7が
高レベルHであることである。これを条件J3とする。
【0052】論理積演算部A2で生成された高レベルH
の論理積信号z3は、自己保持部M2のホールド端子に
供給される。自己保持部M2のトリガ端子には、信号x
5が供給される。信号x5は、この実施例では、電磁リ
レーK1、K2の常時閉成接点b1、b2の直列接続回
路を通して供給される。
【0053】自己保持部M2は、信号x5が高レベルH
(接点b1、b2がオン)になっていて、論理積演算部
A2から供給される論理積信号z3が高レベルHになっ
たとき、自己保持動作をし、高レベルHの自己保持出力
信号z0を生成する。
【0054】論理積信号z3が高レベルHになる条件
は、既に述べたように、条件J3を満たす場合である。
自己保持部A2の動作は、自己保持部A1と同じであ
り、図3に図示されたタイムチャートに従った動作をす
る。
【0055】自己保持部M2から出力された自己保持出
力信号z0は、オフ.ディレー部D1及びオン.ディレ
ー部D2に供給される。オフ.ディレー部D1及びオ
ン.ディレー部D2は入力側が共通に接続され、出力側
が、増幅部T1、T2に個別に接続されている。
【0056】図4はオフ.ディレー部D1及びオン.デ
ィレー部D2の動作を説明するタイムチャートである。
t21時に、自己保持部M2からオフ.ディレー部D1
及びオン.ディレー部D2に、高レベルHの自己保持出
力信号z0が供給(図4(a)参照)されると、オフ.
ディレー部D1は、自己保持出力信号z0の入力された
t21時に、高レベルHの信号z4を出力(図4(b)
する。オン.ディレー部D2は、高レベルHの自己保持
出力信号z0が供給されたt21時から、予め定められ
たオン遅延時間Td1をおいたt22時に、高レベルH
の信号z5を出力(図4(c)参照)する。
【0057】次に、t23時に、自己保持出力信号z0
が低レベルLになると、オン.ディレー部D2は、自己
保持出力信号z0が低レベルLになるt23時に低レベ
ルLの信号を出力(図4(c)する。オフ.ディレー部
D1は、自己保持出力信号z0が低レベルLになるt2
3時から、予め定められたオフ遅延時間Td2をおいた
t24時に低レベルLの信号z4を出力(図4(b)参
照)する。
【0058】オフ.ディレー部D1及びオン.ディレー
回路D2から出力された信号Z4、Z5は、増幅部T
1、T2に供給される。
【0059】増幅部T1、T2の出力信号は、トランス
TM1、TM2を介して、電磁リレーS1、S2に供給
され、電磁リレーS1、S2を励磁する。電磁リレーS
1、S2が励磁されると、その接点a1、a2が閉じる
ので、機械可動部4に電源が供給される。電磁リレーS
1、S2が励磁されると、接点b1、b2がオープンに
なり、自己保持部M2に対するトリガ信号x5の供給が
断たれるが、自己保持部M2は、高レベルHの信号z3
が供給されている限り、自己保持動作を継続するので、
高レベルHの自己保持出力信号z0が維持される。
【0060】接点a1、a2の動作は、図4のタイムチ
ャートに図示されたオフ.ディレー部D1、及び、オ
ン.ディレー部D2の動作に従う。即ち、t21時に、
自己保持部M2からオフ.ディレー部D1及びオン.デ
ィレー部D2に、高レベルHの自己保持出力信号z0が
供給(図4(a)参照)されると、接点a1は、ほぼ、
自己保持出力信号z0の入力されたt21時にオン(図
4(b)となる。接点a2はオン.ディレー部D2のオ
ン遅延時間Td1をおいたt22時にオン(図5(c)
参照)となる。
【0061】次に、t23時に、自己保持出力信号z0
が低レベルLになると、接点a1はオン.ディレー部D
2のオフ遅延時間Td2をおいたt24時にオフ(図4
(b)参照)となる。接点a2は、自己保持出力信号z
0が低レベルLになるt23時にオフ(図4(c)参
照)になる。機械可動部4に対する電源供給は、接点a
2がオンとなるt22時から、接点a2がオフとなるt
32時までである。
【0062】図2に示す自己保持部M1、M2及び論理
積演算部A1、A2は、入力される信号が高レベルH
で、かつ、回路自身が正常であるとき高レベルHの出力
を生成するように構成される。オン.ディレー部D2及
びオフ.ディレー部D1は、入力される信号が高レベル
Hで、かつ、回路自身が正常であるとき、交流の出力を
生成するように構成される。増幅部T1、T2は、交流
の入力信号があって、回路自身が正常であるとき、高レ
ベルHを生成するように構成される(自己発振しな
い)。このような特性を備えた回路は、例えば、「平成
3年電気学会産業応用全国大会、No.43(1991年8月)
加藤、坂井、蓬原、向殿:フェールセーフ・ウインドウ
・コンパレータ/ANDゲートの開発とその応用」等の
文献で公知である。
【0063】また、図2において、直列2重系スイッチ
0N/0FFの順序操作は国際特許公表WO96/30
923号公報で公知であり、故障時0N/OFFの順序
機能が喪失したまま、スイッチ0Nの操作が行われるよ
うな事象を生じない構成を実現可能である。図2ではト
ランス増幅部を用いているが、この代わりに連続的にO
N側故障を監視する機能を備えた半導体スイツチで駆動
してもよい。このような構成も、国際特許公表WO96
/30923号公報に開示されている。
【0064】図5は前処理回路101の更に具体的な回
路例を示す図である。図示された前処理回路101は、
スイッチ21、22、31、32、41、42を含んで
いる。これらのスイッチ21〜42は、接点を開いた
(回路オープン)とき、低レベルLの信号を生成し、接
点が閉じた(回路ショート)とき、高レベルHの信号を
生成する。
【0065】図において、スイッチ21は、押されたと
き接点が開くスイッチである。このスイッチ21は、手
動の停止操作を担い、停止操作信号y1を生成するスイ
ッチであって、常時は接点が閉じていて高レベルHの停
止操作信号y1を生成し、押されたとき、接点が開い
て、低レベルHの停止操作信号y1を生成する。
【0066】スイッチ31、32は、押されたとき接点
が閉じるスイッチである。スイッチ31、32は、起動
操作信号y21、y22を生成する。スイッチ31、3
2は、常時は接点が開いていて、低レベルLの起動操作
信号y21、y22を生成し、押されたとき接点が閉じ
て、高レベルHの起動操作信号y21、y22を生成す
る。スイッチ31は自動運転の起動操作用であり、スイ
ッチ32は手動運転の起動操作用である。
【0067】スイッチ41、42は、押されたとき接点
が閉じるスイッチである。スイッチ41は、自動運転の
運転継続用であり、常時は接点が開いていて、低レベル
Lの機械側運転指示信号y7を生成し、押されたとき接
点が閉じて、高レベルHの機械側運転指示信号y7を生
成する。
【0068】スイッチ42は、手動運転の運転継続用で
あり、常時は接点が開いていて、低レベルLの運転意志
検出信号y3を生成し、押されたとき、接点が閉じて、
高レベルHの運転意志検出信号y3を生成する。
【0069】スイッチ22は、自動運転信号y5及び手
動運転信号y6を生成するスイッチであり、自動と手動
の切替えスイッチを意味し、両方か同時に閉じないよう
な構成としている。すなわち、スイッチ22は、自動運
転信号y5を生成する位置で閉じているとき、手動運転
信号y6を生成する位置では必ず開き、逆に、手動運転
信号y6を生成する位置で閉じているとき、自動運転信
号y5を生成する位置では必ず開く構成としている。こ
のような構成のスイッチ22は、鉄道信号システム単線
区間で列車の進行を許可するタブレット方式として,既
に公知である。生産設備の場合、具体的には、作業者が
手動運転を行う場合、自動運転信号y5を生成する位置
からタブレットを引抜いて、手動運転信号y6を生成す
る位置に差し込んで始めて手動運転が可能となり、自動
運転を行う場合は逆の操作を必要とする構成を意味す
る。
【0070】スイッチ21、22、31、32、41、
42の操作によって生じる高レベルHは電源Eの電圧値
で与えられる。
【0071】AND(論理積ゲート)1は自動運転信号
y5と不在者検出信号y4とを入力信号とし、その論理
積信号を生成する。OR(論理和ゲート)1はAND1
から供給される論理積信号と手動運転信号y6とを入力
信号とし、その論理和信号である信号x2を生成する。
【0072】OR2は自動運転信号y5及び起動操作信
号y21の論理積信号と、手動運転信号y6及び起動操
作信号y22の論理積信号とを入力信号とし、その論理
和である信号x3を生成する。
【0073】OR3は自動運転信号y5及び機械側運転
指示信号y7の論理積信号と、手動運転信号y6及び運
転意志検出信号y3の論理積信号とを入力信号とし、そ
の論理和である信号x4を生成する。
【0074】図5において、自動運転が選択される場
合、不在者検出信号y4による作業者不在確認を行う。
手動運転が選択される場合、不在者検出信号y4を無効
化して、手動運転信号y6によって手動運転の意志を確
認する。
【0075】自動運転信号y5を生成する位置にタブレ
ットが差込まれている状態が、衝突区域の作業者不在を
示す場合(例えば、機械可動部4を柵で囲いその出入り
口ドアを、タブレットを引抜くことなしには開けること
できない場合)、図5において、不在者検出信号y4と
AND1を省略することができる。
【0076】次に、図5に示した回路における信号x1
〜x4の生成について説明する。まず、図5に示した回
路構成において、スイッチ21の停止操作が行われてお
らず、スイッチ21の接点が閉じている場合、停止操作
信号y1が高レベルHであり、従って、信号x1は高レ
ベルHになる。
【0077】この状態で、スイッチ22の操作により、
自動運転または手動運転の選択操作がなされる。
【0078】<自動運転の場合>スイッチ22が自動運
転側に差し込まれた場合、自動運転信号y5が高レベル
Hになる。この自動運転信号y5はAND1に供給さ
れ、不在者検出信号y4との論理積が取られる。この操
作により、自動運転が選択される場合において、不在者
検出信号y4による作業者不在確認が行われる。従っ
て、AND1から出力される高レベルの論理積信号は、
自動運転が選択されていること、及び、作業者不在確認
を行った旨の情報を含むことになる。この論理積信号
は、OR1を経て、信号x2(高レベル)として取り出
される。
【0079】自動運転信号y5を生成する位置にタブレ
ットが差込まれている状態が、衝突区域の作業者不在を
示す場合(例えば、機械可動部4を柵で囲いその出入り
口ドアを、タブレットを引抜くことなしには開けること
できない場合)、図5において、不在者検出信号y4と
AND1を省略することができる。
【0080】次に、スイッチ31が押され、接点が閉じ
られると、高レベルHの起動操作信号y21が生成され
る。この起動操作信号y21はOR2を経て、信号x3
(高レベル)として取り出される。
【0081】次に、スイッチ41が操作され、接点が閉
じられると、高レベルHの機械側運転指示信号y7が生
成される。この機械側運転指示信号y7はOR3を経由
して、信号x4(高レベル)として取り出される。
【0082】<手動運転の場合>手動運転が選択される
場合は、不在者検出信号y4を無効化して、手動運転信
号y6によって手動運転の意志を確認する。即ち、スイ
ッチ22が手動運転側に差し込まれ、手動運転信号y6
が高レベルHになる。この手動運転信号y6はOR1に
供給され、OR1を経て、信号x2(高レベル)として
取り出される。
【0083】次に、スイッチ32が押され、接点が閉じ
られると、高レベルHの起動操作信号y22が生成され
る。この起動操作信号y21はOR2を経て、信号x3
(高レベル)として取り出される。
【0084】次に、スイッチ42が操作され、接点が閉
じられると、高レベルHの運転意志検出信号y3が生成
される。この運転意志検出信号y3はOR3を経由し
て、信号x4(高レベル)として取り出される。
【0085】上述のようにして生成された信号x1〜x
4は、図2に示した信号処理部102に供給される。
【0086】本発明に係る生産設備制御システムの更に
別の態様として、監視部を含むことができる。監視部
は、機械可動部4の動作範囲及び機械可動部4の速度を
監視し、その監視信号を安全関連回路部1に供給する。
【0087】この好ましい態様によれば、手動運転時の
安全性を更に高めることができる。手動運転では、機械
可動部4が予め定めた動作を予め定めた速度で行うこと
を前提として、作業者は操作を行う。操作を行いつつ、
機械可動部4が所定の範囲を逸脱する事象、あるいは、
所定の速度を逸脱する事象の発見を作業者に依存できな
い場合がある。このような場合、作業者に代わって事象
を発見するような監視機能が必要である。
【0088】本発明の好ましい態様によれば、機械可動
部4の動作状態を確認しつつ作業者の運転意志に基づい
て機械可動部4運転が可能となるため、手動運転時の安
全性が向上する。
【0089】図6はその具体例を示すブロック図であ
る。監視部5は、速度信号y11、原点信号y12及び
位置信号y13を入力信号とし、信号x4を出力する。
速度信号y11は機械可動部4(図1等参照)の回転速
度を、例えばエンコーダ等で検出して得られた信号であ
る。
【0090】位置信号y13はポジションスイッチ6の
動作によって得られる。ポジションスイッチ6は、機械
可動部4の動作範囲を検出し、または、確認するもので
あって、例えは、強制引離し構造(感知部が移動すれば
必ず接点が開くスイッチ)を備える。ポジションスイッ
チ6の代わりに、動作監視付きエンコーダを用いること
もできる。
【0091】監視部5は、故障監視部51、オーバーラ
ン監視部52、オーバースピード監視部53、AND
2、AND3及びOR4等を含んでいる。故障監視部5
1は、速度信号y11及び原点信号y12を入力信号と
し、機械可動部4の故障を監視する。オーバーラン監視
部52は、ポジションスイッチ6の動作によって得られ
る位置信号y13より、機械可動部4が許容範囲を越え
て動作した場合のオーバーランを検出する。オーバース
ピード監視部53は、速度信号y11を入力信号とし、
機械可動部4がオーバースピード状態にあるか否かを監
視する。
【0092】速度信号y11、原点信号y12及び位置
信号y13の全てが正常値である場合は、故障監視部5
1、オーバーラン監視部52及びオーバースピード監視
部53から出力される信号z11、Z12及びz13
は、全て高レベルHであり、AND2から出力される信
号z15は高レベルHである。従って、AND3から出
力される信号z16は、運転意志検出信号y3が高レベ
ルHであることを条件に、高レベルHになる。AND3
から出力される信号z16が高レベルHである場合、O
R4から出力される信号x4は高レベルになる。
【0093】速度信号y11、原点信号y12及び位置
信号y13の少なくとも1つが、正常でないと、AND
2から出力される信号z15は低レベルLになるから、
AND3から出力される信号z16も低レベルLにな
る。
【0094】動作の途中では、機械側運転指示信号y7
は低レベルLであるから、OR4から出力される信号x
4は低レベルLになる。これにより、速度信号y11、
原点信号y12及び位置信号y13のすくなとも一つが
異常であることが検知される。
【0095】次に、オーバースピード監視部53の構成
について説明する。速度監視は機能監視付きエンコーダ
によっても実現可能であるが、この実施例では、ディレ
ー回路を用いた場合について説明する。即ち、実施例に
示されたオーバースピード監視部53は、オンディレー
回路531を含む。オンディレー回路の後段には、整流
回路532と、立ち下がり遅れ要素となるコンデンサ5
33が備えられている。
【0096】図7は図6に図示されたオーバースピード
監視部53の動作を説明する波形図である。機械可動部
4が許容速度で動作している場合、速度信号y11は、
図7(a)に示すように、周期TS1のパルス列とな
る。周期TS1のパルス幅PW1は、オン.ディレー回
路531のオン遅延時間TD3よりも長くなるように選
定されている。従って、機械可動部4が許容速度で動作
している場合、オン.ディレー回路531の出力側に
は、図7(b)に示すように、周期TS1のパルスの入
力時から、オン遅延時間TD3だけ遅れて、パルス信号
z13が生じる。このパルス信号z13が生じる度に、
立ち下がり遅れ要素を構成するコンデンサ533が、整
流回路532を通して充電される。コンデンサ533の
端子電圧は、信号z14(図7(c)参照)として、A
ND2に供給される。
【0097】コンデンサ533の端子電圧である信号z
14は時間とともに低下するが、AND2のしきい値V
thよりも低下する前に、次のパルス信号z13が発生
し、コンデンサ533が充電される。従って、コンデン
サ533の端子電圧である信号z14のレベルがAND
2のしきい値Vthよりも低下することはない。
【0098】ところが、機械可動部4がオーバースピー
ド状態になると、速度信号y11は、図7(a)に示す
ように、周期TS1よりも短い周期TS2のパルス列と
なる。周期TS2のパルス幅PW2が、オン.ディレー
回路531のオン遅延時間TD3よりも短くなると、図
7(b)に示すように、オン.ディレー回路531の出
力側に、パルス信号z13が生じなくなる。このため、
コンデンサ533に対する充電作用がなくなり、コンデ
ンサ533の端子電圧である信号z14は時間とともに
低下し、図7(c)に示すように、t41時に、AND
2のしきい値Vthよりも低下してしまう。従って、A
ND2から出力される信号z15は低レベルになり、A
ND3から出力される信号z16も低レベルになる。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果を得ることができる。 (a)制御システムの安全性評価を容易化した生産設備
制御システムを提供することができる。 (b)非安全関連回路部をどのように変更しても、安全
関連回路部の安全性評価に影響を与えない生産設備制御
システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生産設備制御システムのブロック
図である。
【図2】本発明に係る産業設備制御システムに含まれる
安全関連回路部の具体的な回路構成を示す図である。
【図3】本発明に係る産業設備制御システムに含まれる
自己保持部の動作を説明するタイムチャートである。
【図4】本発明に係る産業設備制御システムに含まれる
オフ.ディレー部及びオン.ディレー部の動作を説明す
るタイムチャートである。
【図5】本発明に係る産業設備制御システムに含まれる
前処理回路の更に具体的な回路例を示す図である。
【図6】図5に示した前処理回路の具体例を示すブロッ
ク図である。
【図7】図6に図示された前処理回路に含まれるオーバ
ースピード監視部の動作を説明する波形図である。
【符号の説明】 1 安全関連回路部 2 非安全関連回路部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 安全関連回路部と、非安全関連回路部と
    を含む生産設備制御システムであって、 前記安全関連回路部及び前記非安全関連回路部は、回路
    的に互いに分離されており、 前記安全関連回路部は、機械可動部と人体の衝突回避に
    預かる機能を有し、自己が正常な場合に限り高レベルの
    エネルギーを発生し、自己の故障時は低レベルのエネル
    ギーを発生する特性を備えており、 前記非安全関連回路部は、前記機械可動部の運転を制御
    する機能を有し、前記安全関連回路部が高レベルのエネ
    ルギーを発生しているときのみ、前記機械可動部の運転
    を制御することが可能であるように、前記安全関連回路
    部に関連付けられている生産設備制御システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された生産設備制御シス
    テムであって、 前記安全関連回路部は、作業者による手動停止操作信
    号、自動運転に基づく起動操作信号、衝突の可能性のあ
    る区域の作業者不在を検出した不在検出信号及び手動運
    転時の運転意志検出信号を含む入力信号が供給される生
    産設備制御システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された生産設備制御シス
    テムであって、 更に、監視部を含み、 前記監視部は、前記機械可動部の動作範囲及び前記機械
    可動部の速度を監視し、その監視信号を前記安全関連回
    路部に供給する生産設備制御システム。
JP26241499A 1999-09-16 1999-09-16 生産設備制御システム Pending JP2001084014A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26241499A JP2001084014A (ja) 1999-09-16 1999-09-16 生産設備制御システム
EP00961064A EP1132787A4 (en) 1999-09-16 2000-09-18 PRODUCTION MEANS CONTROL SYSTEM
PCT/JP2000/006362 WO2001020410A1 (fr) 1999-09-16 2000-09-18 Systeme de commande de moyens de production

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26241499A JP2001084014A (ja) 1999-09-16 1999-09-16 生産設備制御システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001084014A true JP2001084014A (ja) 2001-03-30

Family

ID=17375464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26241499A Pending JP2001084014A (ja) 1999-09-16 1999-09-16 生産設備制御システム

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1132787A4 (ja)
JP (1) JP2001084014A (ja)
WO (1) WO2001020410A1 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002097543A1 (fr) * 2001-05-31 2002-12-05 Omron Corporation Unite securisee, systeme de commande, procede de concatenation de dispositifs de commande, procede de commande de systeme de commande, et procede de surveillance de systeme de commande
JP2003108205A (ja) * 2001-09-27 2003-04-11 Mori Seiki Co Ltd 干渉防止装置
JP2003175432A (ja) * 2001-12-07 2003-06-24 Japan Control Engineering Co Ltd 工作機械用ブレーキ装置
US7050860B2 (en) 2001-06-22 2006-05-23 Omron Corporation Safety network system, safety slave, and communication method
US7065391B2 (en) 2002-07-18 2006-06-20 Omron Corporation Communication system, communication apparatus, and communication control method
US7120505B2 (en) 2001-06-22 2006-10-10 Omron Corporation Safety network system, safety slave, and safety controller
US7162311B2 (en) 2001-05-31 2007-01-09 Omron Corporation Safety network system, safety slaves unit, safety controller and communication method and information collecting method and monitoring method for the safety network system
US7369902B2 (en) 2001-05-31 2008-05-06 Omron Corporation Slave units and network system as well as slave unit processing method and device information collecting method
US7472106B2 (en) 2001-06-22 2008-12-30 Omron Corporation Safety network system and safety slave

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE463948B (sv) * 1989-12-13 1991-02-11 Gunnar Widell Saett och anordning foer oevervakning av automatiska produktionsutrustnigar
JPH0557669A (ja) * 1991-09-02 1993-03-09 Hitachi Ltd 自走ロボツト用の安全装置
JPH06226683A (ja) * 1993-01-28 1994-08-16 Fanuc Ltd 走行式産業用ロボットの安全装置
JPH06254794A (ja) * 1993-03-01 1994-09-13 Nissan Motor Co Ltd ロボット自動暴走検知装置
DE4412653C2 (de) * 1994-04-13 1997-01-09 Schmersal K A Gmbh & Co Überwachungseinrichtung
DE19601660C2 (de) * 1996-01-18 2003-03-06 Leuze Electronic Gmbh & Co Sicherheitsschaltungsanordnung
JPH09272096A (ja) * 1996-04-04 1997-10-21 Nissan Motor Co Ltd 生産設備の安全装置
DE19815147B4 (de) * 1997-04-21 2005-03-17 Leuze Electronic Gmbh & Co Kg Sensoranordnung

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7430451B2 (en) 2001-05-31 2008-09-30 Omron Corporation Safety unit, controller system, connection method of controllers, control method of the controller system and monitor method of the controller system
JPWO2002097543A1 (ja) * 2001-05-31 2004-09-16 オムロン株式会社 安全ユニット及びコントローラシステム並びにコントローラの連結方法及びコントローラシステムの制御方法並びにコントローラシステムのモニタ方法
US7162311B2 (en) 2001-05-31 2007-01-09 Omron Corporation Safety network system, safety slaves unit, safety controller and communication method and information collecting method and monitoring method for the safety network system
US7369902B2 (en) 2001-05-31 2008-05-06 Omron Corporation Slave units and network system as well as slave unit processing method and device information collecting method
WO2002097543A1 (fr) * 2001-05-31 2002-12-05 Omron Corporation Unite securisee, systeme de commande, procede de concatenation de dispositifs de commande, procede de commande de systeme de commande, et procede de surveillance de systeme de commande
US7813813B2 (en) 2001-05-31 2010-10-12 Omron Corporation Safety unit, controller system, connection method of controllers, control method of the controller system and monitor method of the controller system
US7050860B2 (en) 2001-06-22 2006-05-23 Omron Corporation Safety network system, safety slave, and communication method
US7120505B2 (en) 2001-06-22 2006-10-10 Omron Corporation Safety network system, safety slave, and safety controller
US7472106B2 (en) 2001-06-22 2008-12-30 Omron Corporation Safety network system and safety slave
JP2003108205A (ja) * 2001-09-27 2003-04-11 Mori Seiki Co Ltd 干渉防止装置
JP4578742B2 (ja) * 2001-09-27 2010-11-10 株式会社森精機製作所 干渉防止装置
JP2003175432A (ja) * 2001-12-07 2003-06-24 Japan Control Engineering Co Ltd 工作機械用ブレーキ装置
US7065391B2 (en) 2002-07-18 2006-06-20 Omron Corporation Communication system, communication apparatus, and communication control method

Also Published As

Publication number Publication date
EP1132787A4 (en) 2002-10-30
WO2001020410A1 (fr) 2001-03-22
EP1132787A1 (en) 2001-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7525273B2 (en) Robot control system
US7948391B2 (en) Signaling device for a safety circuit
EP1247622B1 (de) Verfahren zur Überwachung einer technischen Anlage mit erhöhten Sicherheitsanforderungen insbesondere eines Handhabungsgerätes, sowie Überwachungs- und Steuergerät
US8860258B2 (en) Control system
EP1403010A2 (en) Robot system comprising an operator detection unit
JP2001084014A (ja) 生産設備制御システム
JPH10217180A (ja) ロボットの安全装置
JP2004306159A (ja) 産業用ロボットの制御装置
CN208673079U (zh) 工业机器人的安全控制系统以及工业机器人
US6570355B2 (en) Control apparatus for robot
JP6613851B2 (ja) ロボットシステム
WO2020195797A1 (ja) 電動モータ用の制御装置及びそれを備えるロボット、並びに電動モータの制御方法
US5396122A (en) Door or protective hood locking control system as a safety device for machines
JP3757208B2 (ja) 非常停止回路
JP2005145240A (ja) ドア駆動制御装置
CN109565250A (zh) 软启动器、运行方法和开关系统
CN114347025B (zh) 协作机器人功能安全控制电路,控制方法及协作机器人
WO1991009354A1 (en) Protection device in automatic production equipments
JP3279794B2 (ja) 電動機制御装置
JP2004330346A (ja) ロボット制御装置
JP2586279Y2 (ja) 電磁弁制御回路の故障検出装置
JP3857264B2 (ja) 電動機の駆動システム
JP2000210891A (ja) ロボット駆動装置の安全保護装置
JP3052154B2 (ja) 負荷駆動回路
JPH04310396A (ja) ロボット制御装置