JP2001083190A - 過電流表示器 - Google Patents

過電流表示器

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JP2001083190A
JP2001083190A JP25986299A JP25986299A JP2001083190A JP 2001083190 A JP2001083190 A JP 2001083190A JP 25986299 A JP25986299 A JP 25986299A JP 25986299 A JP25986299 A JP 25986299A JP 2001083190 A JP2001083190 A JP 2001083190A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧配電線に高調波やサージにより発生する
一瞬(1サイクル程度)の過電流を誤検出することがな
く、過電流表示器の誤表示を防止する。 【解決手段】 高圧配電線等の電線2に流れる電流Iを
検出し、検出信号Dを出力する電流検出部17と、該検
出信号Dに基づき過電流の検出を行なう信号処理部14
と、該信号処理部14が過電流を検出した場合に過電流
表示を行なう表示部5を備える。上記信号処理部14に
は、検出信号Dのレベルが予め設定されたレベルを超え
た場合に出力を出す比較部18と、比較部18からの出
力に遅延して一定時間幅T2の方形波パルスを出力する
遅延部19と、比較部18の出力と遅延部19の出力の
論理積をとるAND回路20とを備え、AND回路20
の出力に応じて表示部5に過電流表示を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は事故点を速やかに発
見するために、高圧配電線あるいは低圧電線等の電線に
直接吊り下げて使用されるもので、事故等により高圧配
電線を流れる過電流を検出して事故の表示をおこない、
上記表示が一定時間を経過した後に復帰するようにした
過電流通過表示装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高圧配電線等の電線(以下、単に
電線と言う)に直接吊り下げて使用され、電線に過電流
が流れた場合にそれを検出して事故発生の表示をおこな
い、一定時間経過した後に表示を復帰させるようにした
過電流表示器は既に提案されている。
【0003】上記従来の過電流表示器は、電線に流れる
電流を検出する電流検出部と、検出した電流の大きさを
予め設定された電流値と比較する比較部と、比較部の出
力により過電流表示を行なうとともに、後述の時間計時
部の出力により表示をリセットする表示部と、一定の時
間を計測する時間計時部と、上記各部に電力を供給する
電源部とから構成されている。通常時は検出された電流
が設定値Vを越えないため、比較部からは出力が出ず、
過電流表示を行なわない。過電流が発生した場合は、電
流検出部により検出された電流の大きさは設定値を越え
るため表示部に出力を行ない過電流表示をする。このと
きから時間計時部がカウントをはじめ一定時間(例えば
5時間)経過後に復帰信号を表示部に出力して表示をリ
セットするようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、広く普及してい
る家電製品、OA機器には、半導体を使用した整流装置
やインバータが組み込まれており、これらの機器のほと
んどが高調波電流の発生源となっている。上記機器から
発生した高調波は配電線に侵入し、上記配電線に流れる
電流波形を歪ませ、時には大きな電流となってしまうこ
とがある。この場合、上記過電流表示器は過電流と判断
して過電流表示を行なってしまうと言う誤表示の問題が
あった。高周波によるサージ電流は瞬時的なものであっ
て配電線の事故とは無関係であり、かかる誤表示をなく
すことのできる過電流表示器が要望されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、高調波
やサージが侵入しても容易に過電流の表示を行なわない
ようにするために、高圧配電線等の電線2に流れる電流
Iを検出し、検出信号Dを出力する電流検出部17と、
該検出信号Dに基づき過電流の検出を行なう信号処理部
14と、該信号処理部14が過電流を検出した場合に過
電流表示を行なう表示部5を備えた過電流表示器であっ
て、上記信号処理部14には、検出信号Dのレベルが予
め設定されたレベルを超えた場合に出力を出す比較部1
8と、比較部18からの出力に遅延して一定時間幅T2
の方形波パルスを出力する遅延部19と、比較部18の
出力と遅延部19の出力の論理積をとるAND回路20
とを備え、AND回路20の出力に応じて表示部5に過
電流表示を行なうことを特徴とする過電流表示器を提供
するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本願発明の好ましい実施の
形態を図1乃至図8に基づいて説明する。1は過電流表
示器で、本表示器を高圧配電線(以下、電線と言う)2
に取り付けるための電線取付部3と、電流検出部17や
回路基板12を収納する本体ケース4と、過電流を検出
すると表示を行なう表示部5等を備えている。
【0007】上記本体ケース4は耐候性に優れた合成樹
脂例えばポリカボネート樹脂で形成されており、その内
側には上部コア6と接触することで電線2を囲むロ字状
のコア(鉄心)7を形成する下部コア8と該下部コア8
に巻き付けられた巻線9を組み付けたコアケース10
を、下部コア8の上部コア6と接触する接合部8aが本
体ケース4の上面に設けられた貫通孔4aから上方へ向
かって若干突出するようにして本体ケース4の内側に収
納し、ネジ着している。なお、上記貫通孔4aの下部コ
ア8との隙間には本体ケース4内に雨水等の侵入を防止
するためのシール材11が充填されている。
【0008】また、上記コアケース10の下面には回路
基板12がネジ着されており、該基板12には整流部1
3や信号処理部14、計時部15、電源部16が実装さ
れている。
【0009】上記整流部13は巻線9に誘起される電圧
を全波整流し、信号処理部14に電線2の負荷電流Iに
応じた検出信号Dを出力しており、整流部13と上記コ
ア7並びに巻線9により電流検出部17を構成してい
る。
【0010】14は信号処理部で、電流検出部17から
出力される検出信号Dに基づき過電流の検出を行い、過
電流を検出した場合に表示部5並びに計時部15に表示
信号Pを出力するもので、比較部18と遅延部19、A
ND回路20とで構成されている。
【0011】上記比較部18には電流検出部17から出
力された検出信号Dが入力され、比較部18で予め設定
された設定値Vと検出信号Dを比較し、検出信号Dが設
定値Vを越えた(過電流が電線2に流れた)場合に出力
を出し、遅延部19へ入力する。
【0012】上記遅延部19は時間幅が異なる方形波パ
ルスS1、S2をそれぞれ作る第1の波形発生部21と
第2の波形発生部22があり、第1の波形発生部21で
は上記比較部18の出力が入力されると、その出力の立
ち下がりでトリガーされて一定時間幅T1の1発の方形
波パルスS1を出力する。
【0013】また、上記第1の波形発生部21は方形波
パルスS1の出力中に比較部18からの入力があっても
新たに方形波パルスS1を出力しない周知のワンショッ
ト・マルチバイブレータを用いている。なお、上記一定
時間幅T1は商用周波電源の半サイクル〜1サイクルの
長さの間の値に設定されており、この一定時間幅T1に
より過電流の表示を遅らせる時間が設定される。上記一
定時間幅T1は50Hzの場合と60Hzの場合とでは
それぞれ異なり、時間幅を図示されてないスイッチによ
り切替えることができるようになっている。
【0014】上記第2の波形発生部22は上記第1の波
形発生部21から出力される方形波パルスS1の立ち下
がりでトリガーされて一定時間幅T2の1発の方形波パ
ルスS2を出力する。また、上記第2の波形発生部22
は方形波パルスS2の出力中に第1の波形発生部21か
らの入力があると、その度毎に新たな方形波パルスS2
を出力する周知のリトリガブル・ワンショット・マルチ
バイブレータを用いている。なお、上記一定時間幅T2
は商用周波電源の1サイクルTより長い値に設定されて
いる。この一定時間幅T2は50Hzの場合と60Hz
の場合とではそれぞれ異なり、時間幅を図示されていな
いスイッチにより切替えて、時間幅T1と同様に商用周
波数に対応させることができるようになっている。
【0015】20は比較部18の出力と遅延部19の出
力(第2の波形発生部22の方形波パルスS2)が共に
有る時に表示部5並びに計時部15に表示信号Pを出力
するAND回路である。
【0016】15は計時部であり、常にクロックを出力
している水晶発振部23と発振部23からのクロックを
カウントして一定時間(例えば5時間)カウントすると
復帰パルスを出力し、カウント中に信号処理部14から
表示信号Pが入力されるとカウント(時間)をリセット
して、再カウントを行なう時間計測部24を備え、さら
に、表示部5の駆動部28を駆動させるため、発振部2
3の出力を昇圧し、コンデンサC1に充電する蓄電部2
5が設けられている。
【0017】16は電源部で、整流器Rと、コンデンサ
C2、C3と電圧安定化部26からなり、電線2に流れ
る電流Iにより下部コア8に巻き付けられた巻線9に誘
起される電圧を整流・平滑して一定の電圧に変換して上
記18,20,21,22,23,24の各部に対し電
力を供給するものである。
【0018】5は本体ケース4の下面に設けられ、信号
処理部14に電気的に接続された表示部である。該表示
部5は回転駆動される表示板27とこれを電磁駆動する
駆動部28と表示窓29aを設けられた表示カバー29
から構成されている。上記信号処理部14から表示信号
Pが出力されると、トランジスタTr1がON状態にな
り上記コンデンサC1に貯えられた電荷が表示用コイル
28aに流れて表示板27が90度回転駆動され、表示
窓29aから表示板27の着色部分27aが見えるよう
になり過電流表示が行なわれる。また、上記計時部15
から図示されてない復帰信号が出力されるとトランジス
タTr2がON状態になり上記コンデンサC1に貯えら
れた電荷が復帰用コイル28bに流れて、表示板27が
過電流表示時とは逆方向に90度回転駆動され、表示カ
バー29に表示板27の着色部分27aが隠れ表示が復
帰する。
【0019】3は本体ケース4を電線2に吊り下げるた
めの電線取付部であり、本体ケース4に取り付けられた
支持金具30と、支持金具30のヒンジ部30aに連結
され開閉自在になっている取付金具31と、該取付金具
31を締め付ける支持ボルト32並びに座金付ナット3
7とから構成されている。
【0020】上記支持金具30は本体ケース4の上部周
面に設けられた凹部4bに緩衝部材33を介して嵌合さ
せるようにして、2つの支持金具30をリベットにより
連結して取り付けられている。また、支持金具30に
は、過電流表示器1を電線2に吊り下げる際に電線2を
受ける本体ケース4の上面側に折り曲げ形成された電線
受け部30bが設けられ、支持金具30の側面側には、
取付金具31並びに支持ボルト32と連結し、同金具3
1並びにボルト32を開閉自在に取り付けるヒンジ部3
0′aが設けられている。
【0021】31は支持金具30の一方のヒンジ部30
aに開閉自在に取り付けられた取付金具であり、該金具
31は断面略コ字状に形成されており、一端は上記ヒン
ジ部30aに開閉自在に取り付けられており、他端には
支持ボルト32を嵌挿する欠所部31a並びに座金付ナ
ット37が容易に抜けないようにするツメ31bが設け
られている。
【0022】また、取付金具31の側面中央側には、側
面の一部を側方に折り曲げ形成した電線支持部31cが
設けられており、該部31cにはゴム等の弾性部材で凹
状に形成された電線押さえ部材34がネジ着され、過電
流表示器1を電線2に取り付けた際には電線支持部31
c並びに電線押さえ部材34と上記電線受け部30bと
の間で電線2が挟持されるようになっている。なお、吊
り下げられる電線2の径が小さい場合には、図1のよう
に上記電線受け部30bにアタッチメント40を取り付
け、電線2を挟持固定する。
【0023】さらに、上記取付金具31の内側には上部
コア6が上記電線押さえ部材34を跨ぐようにして取り
付けられ、下部コア8の接合部8aと接触する上部コア
6の接合部6aが下方に向かって形成されている。ま
た、上部コア6の上面側と取付金具31の内側との間に
板バネ35が嵌挿され、常に上部コア6を下方に向かっ
て押圧するようになっている。
【0024】なお、上部コア6の接合部6aには上記下
部コア8の接合部8aとの接触時に上部コア6の接合部
6aを下部コア8の接合部8aに案内するためのガイド
部材36が密着取付されている。
【0025】32は支持金具30のヒンジ部30′aに
取り付けられた支持ボルトで、上記取付金具31の欠所
部31aに案内されて座金付ナット37を締めることに
より取付金具31を固定するものである。なお、上記支
持ボルト32は本体ケース4の上面に設けられたストッ
パー4cにより内側(下部コア8の接合部8aが若干突
出している側)への過度な倒れこみこみを防止し、下部
コア8の接合部8aの破損を防止している。
【0026】38はセンサーコイルであり、電線2を流
れる定格電流が大きい場合、例えば600Aのときの電
流検出用として設けられている。該センサーコイル38
への切替はスイッチ39を図1の位置からセンサーコイ
ル38側へ切替えることにより行われ、定格電流が大き
くなっても正確に過電流の検出を行なうことができる。
因みに巻線9は電線を流れる定格電流が300Aのとき
の過電流検出と電源部16への電力供給に用いる。
【0027】ここで、上記した本発明の過電流表示器1
を電線2に吊り下げる場合について説明する。まず、図
5に示すように過電流表示器1の上部に設けられた電線
取付部3の座金付ナット37を緩め、支持ボルト32を
本体ケース4の外側へ倒し、取付金具31を反時計方向
に回動して開放する。上記状態のまま本体ケース4を電
線2の下側から上方に矢印Bのように移動して、電線2
を支持金具30の電線受け部30bに当接するようにさ
せ、開放した取付金具31を閉じ、支持ボルト32を起
こし、取付金具31の欠所部31aへ嵌合し、座金付ナ
ット37を締め付けることにより過電流表示器1の電線
2への吊り下げ作業が完了する。
【0028】このとき、電線2の径が小さいときにはア
タッチメント40を電線受け部30bに取り付けて電線
2を当接させ、取付金具31を閉じる(図1)。また、
取付金具31の内面側に設けられた上部コア6の接合部
6aは取付金具31を閉じる時に該部6aに取り付けら
れたガイド部材36によって下部コア8の接合部8aに
案内され、密着できるようになっている。
【0029】次に、本願発明の過電流表示器1の動作に
ついて図6乃至図8のタイミングチャートに基づき説明
する。なお、図6乃至図8において、Iは電線2に流れ
る負荷電流Iを、は電流検出部17の出力(検出信号
D)を、は比較部18からの出力、は第1の波形発
生部21の出力(方形波パルスS1)を、は第2の波
形発生部22の出力(方形波パルスS2)を、はAN
D回路20の出力(表示信号P)を示す。
【0030】過電流表示器1は、図6に示すように平常
時は表示器1を吊り下げた電線2に流れる負荷電流Iを
電流検出部17により検出し、該電流Iに応じて巻線9
に誘起した電圧を全波整流して信号処理部14に検出信
号Dを入力する。この時、信号処理部14の比較部18
では検出信号Dと予め設定された設定値Vとの比較を行
なうが、検出信号Dは設定値Vを越えていないため、出
力を行なわない。したがって、信号処理部14から表示
信号Pは出力されず表示部5は過電流表示を行なわな
い。
【0031】次に、図7に示すように電線2に高調波な
どの原因により瞬時(1サイクル分)の過電流が発生し
た場合について説明する。表示器1を吊り下げた電線2
に流れる負荷電流Iを電流検出部17により検出し、該
電流Iに応じて巻線9に誘起した電圧を整流して信号処
理部14に検出信号Dを出力し、信号処理部14の比較
部18では検出信号Dと予め設定された設定値Vとの比
較を行なう。この時、検出信号Dは点aにて設定値を越
えるため、比較部18は遅延部19並びにAND回路2
0に出力を出す。遅延部19では入力された出力は
第1の波形発生部21に入力され、該出力の立ち下が
りから商用周波電源の半サイクル〜1サイクルの時間幅
T1の方形波パルスS1を出力する。なお、この時、第
1の波形発生部21は方形波パルスS1を出力中に比較
部18からの新しい出力が入力されても、方形波パル
スS1を出力しない。
【0032】そして、第1の波形発生部21からの方形
波パルスS1は第2の波形発生部22に入力され、第1
の波形発生部21と同様にパルスの立ち下がりから商用
周波電源の1サイクルより長い最適値の時間幅T2の方
形波パルスS2がAND回路20に出力される。
【0033】ところが、AND回路20は第2の波形発
生部22からの方形波パルスS2が入力される時には、
既に比較部18からの出力が無いため表示信号Pを出
力せず、過電流表示を行なうことはない。このように、
過電流表示器1は高調波などにより発生する短時間の過
電流では過電流表示を行なわないようになっている。そ
して、過電流表示を行なわない過電流の継続時間は時間
幅T1を加減することで変更できる。
【0034】次に、事故などにより電線2に過電流が発
生した場合の作用について、図8を用いて説明する。表
示器1を吊り下げた電線2に流れる負荷電流Iを電流検
出部17により検出し、該電流Iに応じて巻線9に誘起
した電圧を全波整流して信号処理部14に検出信号Dを
出力し、信号処理部14の比較部18では検出信号Dと
予め設定された設定値Vとの比較を行なう。この時、検
出信号Dは点bにて設定値Vを越えるため、比較部18
は遅延部19並びにAND回路20に出力を出す。遅
延部19では入力された出力は第1の波形発生部21
に入力され、該出力の立ち下がりから商用周波電源の
半サイクル〜1サイクルの時間幅T1の方形波パルスS
1を出力する。なお、この時、第1の波形発生部21は
方形波パルスS1を出力中に比較部18からの新しい波
の出力が入力されても、方形波パルスS2を出力しな
い。
【0035】そして、第1の波形発生部21からの方形
波パルスS1は第2の波形発生部22に入力され、第1
の波形発生部21と同様にパルスの立ち下がりから商用
周波電源の1サイクルより長い最適値の時間幅T2の方
形波パルスS2がAND回路20に出力される。
【0036】AND回路20では比較部18からの出力
と第2の波形発生部22からの出力である方形波パ
ルスS2を受け、両出力の論理積を取り、成立した場合
に表示部5並びに時間計測部24へ表示信号Pを送る。
【0037】表示部5では、表示信号Pが入力されると
トランジスタTr1がON状態となり、計時部15のコ
ンデンサC1に貯えられた電荷が表示用コイル28aを
流れて、表示板27を90度回転駆動させ、該表示板2
7の着色部分27aが表示カバー29の表示窓29aを
通して外部から見えるようになり、過電流表示が行われ
る。
【0038】この時、時間計測部24では上記表示信号
Pが入力されると、リセットがかかり、一定時間、例え
ば5時間を再カウントしはじめ、5時間のカウント終了
後、図示されていない復帰信号を出力する。
【0039】なお、上記一定時間の再カウントの最終
は、時間計測部24に最後の表示信号P′が入力されて
から、カウントが開始される。それまでの間は表示信号
Pが時間計測部24に入力されるたびにリセットがかか
っており、5時間のカウントは中断されている。
【0040】5時間のカウント終了後、復帰信号はトラ
ンジスタTr2をON状態にし、コンデンサC1に貯え
られた電荷が復帰用コイル28bに流れて、表示板27
を表示時とは逆の方向に90度回転駆動させ、該表示板
27の着色部分27aを表示カバー29に隠し、着色部
分27aが見えなくなり、表示の復帰が行われる。
【0041】
【他の実施例】上記発明の実施の形態では、図2に示す
ように信号処理部14の遅延部19を第1の波形発生部
21と第2の波形発生部22で構成し、巻線9とセンサ
ーコイル38の誘起電圧を整流するのにそれぞれ全波整
流器13と13′を設けたが、これらを簡略化しても同
じ効果を得られる。
【0042】即ち、整流器13,13′を半波整流器と
し、遅延部19を第1の波形発生部21をなくして第2
の波形発生部22のみで構成する。そして、比較器18
の出力を波形発生部22に入力する。こうすると、電
流検出部17の出力の検出信号Dは、商用周波数の半
サイクル毎に出力され、図6〜図8の場合に比較して一
つ毎間引きされた数になる。
【0043】従って、図7の電流Iのように1サイクル
の短時間だけ高周波による過電流が発生した場合には、
比較部18の出力は、図の場合と異なり半分の1パル
スだけになる。そしてこの出力パルスの立ち下がりで
波形発生部22がトリガーされて、一定時間幅T2の方
形波パルスS2を出力するが、この方形波パルスS2と
同時にAND回路20に入力される出力がないため、
過電流表示はされない。
【0044】そして、図8のように長い過電流Iが事故
によって発生すると、波形発生部22の出力の方形波
パルスS2の間に、出力パルスが発生するため、AN
D回路20の出力である表示信号Pが駆動部28に入
力され、表示板を回転駆動して過電流表示をする。
【0045】この実施例では、AND回路20の出力
の最終パルスは図8で示す最終の表示信号P′が無くて
その一つ前の表示信号Pであるため、この表示信号Pで
リセットされた時間計測部24が5時間をカウントする
と、過電流表示が復帰する。
【0046】
【発明の効果】本願発明の過電流表示器は、上記したよ
うに信号処理部において比較部の出力を遅延部に入力す
ることにより、時間を遅らせた方形波パルスと比較部の
出力パルスを使って過電流の判定を行なっているため、
高圧配電線に高調波やサージにより発生する一瞬(1サ
イクル程度)の過電流を誤検出することが無く、過電流
表示器の誤表示を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態の半裁断面図である。
【図2】本願発明の実施形態のブロック図である。
【図3】本願発明の実施形態における表示部を下方から
見た図で、(a)は事故表示状態、(b)は復帰状態で
ある。
【図4】本願発明の実施形態の平面図である。
【図5】本願発明の実施形態における電線取付部を開放
した状態を示す正面図である。
【図6】本願発明の実施形態の平常時の作用を説明する
タイミングチャートである。
【図7】本願発明の実施形態の高調波発生時の作用を説
明するタイミングチャートである。
【図8】本願発明の実施形態の事故時の作用を説明する
タイミングチャートである。
【符号の説明】
1 過電流表示器 2 高圧配電線(電線) 3 電線取付部 4 本体ケース 5 表示部 14 信号処理部 17 電流検出部 18 比較部 19 遅延部 20 AND回路 21 第1の波形発生部 22 第2の波形発生部 D 検出信号 I 電流 P 表示信号 T2 時間幅

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧配電線等の電線(2)に流れる電流
    (I)を検出し、検出信号(D)を出力する電流検出部
    (17)と、該検出信号(D)に基づき過電流の検出を
    行なう信号処理部(14)と、該信号処理部(14)が
    過電流を検出した場合に過電流表示を行なう表示部
    (5)を備えた過電流表示器であって、 上記信号処理部(14)には、検出信号(D)のレベル
    が予め設定されたレベルを超えた場合に出力を出す比較
    部(18)と、比較部(18)からの出力に遅延して一
    定時間幅(T2)の方形波パルスを出力する遅延部(1
    9)と、比較部(18)の出力と遅延部(19)の出力
    の論理積をとるAND回路(20)とを備え、AND回
    路(20)の出力に応じて表示部(5)に過電流表示を
    行なうことを特徴とする過電流表示器。
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