JP2711249B2 - 地絡短絡故障探査用表示器 - Google Patents
地絡短絡故障探査用表示器Info
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Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は配電線に地絡故障が生じた場合においてそ
の地絡故障点を検出するように探査信号の送信器から配
電線に注入された探査信号に基づいて地絡表示を行い、
又、配電線に短絡電流が流れた場合には短絡表示を行う
ようにした地絡短絡故障探査用表示器に関するものであ
る。 (従来の技術) 従来この種の表示器において、配電線に地絡或いは短
絡電流が流れたことの表示を行い、更にその表示の後所
定時間が経過した後に上記表示状態を復帰させるように
していた。 (発明が解決しようとする問題点) 上記のような表示をした後故障点の探査をする場合に
その作業に手間どり、時間が掛ると、未だ探査がなしえ
ないうちに表示が復帰してしまう問題点があった。この
ような問題点を除く為に上記所定時間を長く設定する
と、故障点の探査後その復旧作業を終えた後においても
表示器は表示状態のままとなっている為、依然として故
障箇所が存在するかのように見える問題があり、又その
ような問題を除く為には故障点の復旧作業を終えた後い
ちいち手動で表示状態を復帰させねばならぬ煩わしさが
ある問題点があった。 この発明は上記従来の問題点を除き、地絡や短絡電流
が流れたことの表示ができるは無論のこと、それらの故
障の復旧後においては、架空配電線に正常の負荷電流を
流すことによって表示状態を復帰させることができ、更
に、上記地絡電流が流れたときの表示を確実に行なうこ
とができるようにした地絡短絡故障探査用表示器を提供
しようとするものである。 (問題点を解決する為の手段) 架空配電線に対する取付部を有する基体には、表示機
構と、表示機構を作動させる為の作動機構とを備えさせ
ている地絡短絡故障探査用表示器において、上記表示機
構は、正常位置と故障表示位置との間の位置替えを自在
にした表示体と、表示用の通電を一方の方向へ向けて通
電することにより上記表示体を正常位置から故障表示位
置へ向けて駆動し、上記方向とは反対の復帰用の通電を
逆の方向へ向てけ通電することにより上記表示体を故障
表示位置から正常位置へ向けて駆動するようにしたコイ
ルとを有しており、一方上記作動機構は、上記基体を架
空配電線に取付けた状態において、上記架空配電線に流
れる電流を検出しその大きさに対応した大きさの直流出
力を生ずるようにした電流検出機構と、上記電流検出機
構の直流出力を蓄えるようにした表示用蓄勢コンデンサ
と、常開であって、スイッチ制御手段からの閉成指令に
よって閉成状態になる第1のスイッチと、夫々常開であ
って、判別手段からの選択的な閉成指令によって閉成状
態になる第2及び第3のスイッチとを有しており、上記
第1と第2のスイッチは直列に接続し、その直列回路の
一端は上記表示用蓄勢コンデンサに接続してあると共
に、他端は上記コイルに対し上記表示用の通電を一方の
方向へ向けて通電し得るように接続してあり、一方上記
第3のスイッチの一端は上記電流検出機構に接続してあ
ると共に、他端は上記コイルに対し上記復帰用の通電を
逆方向に向けて通電し得るよう接続してあり、更に上記
作動機構は、上記電流検出機構が架空配電線の短絡時の
大電流及び地絡時の小電流を検出したときには上記第2
のスイッチに閉成指令を与え、架空配電線の正常負荷時
の中電流を検出したときには第3のスイッチに閉成指令
を与えるようにした判別手段と、上記表示用蓄勢コンデ
ンサの充電電圧が上記表示機構のコイルの作動電圧以上
となったときに上記第1のスイッチに閉成指令を与える
ようにしたスイッチ制御手段とを有する構成にした。 (作用) 架空配電線に地絡時の小電流が流れるとその電流は電
流検出機構で検出され、コイルに一方向へ向けて電流が
流される。その結果表示体は正常位置から故障表示位置
へ移動する。その状態において、架空配電線に中程度の
電流が流れるとその電流は電流検出器によって検出さ
れ、上記とは別な回路を経て上記コイルに前記とは反対
方向へ電流が流れる。その結果表示体は故障表示位置か
ら正常位置へ向けて復帰する。又配電線に大電流が流れ
た場合には、上記コイルには上記小電流の場合と同方向
に電流が流れ、表示体は正常位置から故障表示位置へ向
けて移動する。 (実施例) 以下本願の実施例を示す図面について説明する。地絡
短絡故障探査用表示器の構造を示す第1図乃至第6図に
おいて、1は基体を示す。これにおいて、2は基板、3
は基板2を覆う覆体で、EPゴム、エポキシ樹脂等の絶縁
体で形成される。4は基体1に備えさせた取付部を示
す。これにおいて、5は基板2に固定した取付ボルト、
6はカラー、7は取付金具、8は平ワシャ、9はスプリ
ングワシャ、10はナットを夫々示す。又11は取付金具7
に固定した押え体で、EPゴム等の絶縁体で形成されてい
る。この押え体は第1図に示すように架空配電線13の受
入が可能な凹部12を有している。14は凹部12の底面と架
空配電線13との間に介在させるようにした押え片で、配
電線13の外径に対応する形状の凹部15を有する。この押
え片14は種々の架空配電線13の直径に応じた凹部15を有
するものが種々準備される。16は覆体3に備えさせた配
電線存置用の凹部を示す。次に18はケースを構成する筒
体で、覆体3に対する筒上の嵌合部19及び鍔20を有し、
止付ねじ21で覆体3に固定してある。22は蓋で、筒体18
に螺着してある。この蓋22の底面及び周側面は、第3〜
6図に示されるように内部の透視が可能な透明部23と、
不能な不透明部(黒色)24から成る。 次に29は基体1内に備えさせた作動機構、44はその作
動機構によって作動される表示機構を示す。作動機構29
は後から詳しく述べる電流検出機構、表示用蓄勢コンデ
ンサ、復帰用蓄勢コンデンサ、夫々常開の第1乃至第3
のスイッチ、判別手段、スイッチ制御手段等を含む。電
流検出機構は、上記基体を架空配電線に取付けた状態に
おいて、上記架空配電線に流れる電流を検出しその大き
さに対応した大きさの直流出力を生ずるようにしてあ
る。これにおいて30は電流検出器を示す。31は分割型鉄
心で、覆体3に埋込んだ鉄心要素32と押え体11に埋込ん
だ鉄心要素33とから成る。34は鉄心要素32に装着した巻
枠で、巻線35,36が備えてある。37は覆体3において鉄
心要素32の端面が露出する部分の周囲に周設した凹部、
38は押え体11において鉄心要素33の端面が露出する部分
の周囲に周設した凸部で、両者は相互に水密的に嵌合す
る。次に40は支持片で、ボルトをもって構成され、その
上端は基板2に固定してある。41は回路基板で、一例と
してプリント配線板が用られ、支持片40の下端に固定し
てある。 次に表示機構44は正常位置と故障表示位置との間に位
置替えを自在にした表示体と、表示用の通電を一方の方
向へ向けて通電することにより上記表示体を正常位置か
ら故障表示位置へ向けて駆動し、上記方向とは反対の復
帰用の通電を逆の方向へ向けて通電することにより上記
表示体を故障表示位置から正常位置へ向けて駆動するよ
うにしたコイルとを有している。これは上記基板41に取
付けてある。この表示機構44において、45は取付基板
で、取付部材46でもって回路基板41に取付けてある。こ
の取付基板45は上記回路基板41上の回路と後述のコイル
54とを接続する為の回路導体を備える。47は回転子ケー
スで、一体に取付けた取付ねじ48及びナット49で基板45
に取付けてある。該ケース47は、2要素を上下に密着嵌
合させて構成してある。50はケース47に回動自在に装着
した回転軸、51は回転軸50に固着した回転子で、周囲に
磁極を有するフェライト磁石で構成してある。52は回転
軸50に固着した表示体で、底面形状を蝶ネクタイ状に形
成され、かつ白色部52aと赤色部52bとの2色に色分けし
てある。それらはいずれも夜間反射塗料が塗布されてい
る。52は基板45に取付けたストッパで、表示体52を正常
位置(第3、4図)及び故障表示位置(第5、6図)で
停止させる為のものである。54は表示体作動用のコイル
(マグサインコイルが用いてある)で、基板45に機械的
に取付け並びに電気的に接続してある。該コイル54は軸
心にステータピン55を有し、該ピン55は上記回転子51の
周面の一部に上記ケース47を介して対向させてある。こ
のような構成の表示機構44においては、コイル54に表示
用の通電方向へ向けて電流が流されるとステータピン55
の極性が、例えばそれまでN、SであったものがS、N
と逆になり、それによって回転子51が反発ないしは吸引
して回転子51が回転され、表示体52は第3、4図の正常
位置から第5、6図の故障表示位置に向けて回動し、表
示状態となる。一方、表示状態においてコイル54に上記
方向とは反対の復帰用の通電方向へ向けて電流が流され
ると、ステータピン55の極性が元に戻り、回転子51が復
帰回動し、上記故障表示位置にある表示体52が正常位置
に戻る。 次に上記表示器の回路構成について説明する。第7図
にブロックで示されるように、上記配電線に流れる電流
を検出しその大きさに対応した大きさの直流出力を生ず
るようにした電流検出機構56と、上記電流検出機構56の
直流出力を蓄えるようにした表示用蓄勢コンデンサC2及
び開放用蓄勢コンデンサC7と、常開であって、スイッチ
制御手段からの閉成指令によって閉成状態になる第1の
スイッチ59と、夫々常開であって、判別手段からの選択
的な閉成指令によって閉成状態になる第2及び第3のス
イッチ60,61とを有しており、上記第1と第2のスイッ
チは直列に接続し、その直列回路の一端は上記表示用蓄
勢コンデンサC2に接続してあると共に、他端は上記コイ
ル54に対し上記表示用の通電を一方の方向へ向けて通電
し得るよう接続してあり、一方上記第3のスイッチ61の
一端は上記電流検出機構56に接続してあると共に、他端
は上記コイルに対し上記復帰用の通電を逆方向に向けて
通電し得るよう接続してある。上記電流検出機構56が架
空配電線の短絡時の大電流及び地絡時の小電流を検出し
たときには上記第2のスイッチ60に閉成指令を与え、架
空配電線の正常負荷時の中電流を検出したときには第3
のスイッチ61に閉成指令を与えるようにした判別手段62
と、上記表示用蓄勢コンデンサC2の充電電圧が前記表示
機構44のコイル54の作動電圧以上となったときに上記第
1のスイッチ59に閉成指令を与えるようにしたスイッチ
制御手段63と、該スイッチ制御手段63の保護回路63aと
を有している、上記第1と第2のスイッチ59,60の直列
回路の一端は上記表示用蓄勢コンデンサC2に接続してあ
ると共に、他端は上記コイル54に対し上記表示用の通電
方向へ向けて通電し得るよう接続してあり、一方上記第
3のスイッチ61の一端は上記開放用蓄勢コンデンサC7を
介して上記電流検出機構56に接続してあると共に、他端
は上記コイル54に対し上記復帰の通電方向へ向けて通電
し得るよう接続してある。上記電流検出機構56は前記電
流検出器30と、それにおける各巻線35,36に夫々接続し
た半波及び全波の整流回路64,65と、上記巻線35に付設
した共振回路66とから成る。上記電流検出器30における
一方の巻線35は例えば6000ターンで、それには並列にコ
ンデンサC1が接続されて共振回路66を形成している。こ
の共振回路66は送信器から配電線を介して到来する170
サイクルの探査用の信号を効率良く検出して出力し、商
用周波の信号の出力は小さくする為のものである。他方
の巻線36は例えば1500ターンである。上記判別機構62は
地絡電流検出回路67と、正常負荷電流検出回路68と、短
絡電流検出回路69と、抑止回路70から成る。上記各回路
及び各スイッチの構成は第8図に示される通りである
が、その詳細については後にその作用と共に説明する。 次に上記架空配電線用地絡短絡表示器の使用方法を第
9図乃至第11図に基づき説明する。第9図において、75
は変電所、CBは遮断器、77は配電線路(長さは例えば20
km)を示し、第10図の如く三相分の架空配電線13を備え
る。尚第10図において、78は電柱、79は腕金、80は碍子
である。次に、SS1〜SS4は区分開閉器で例えば4km毎に
設ける。H1〜H10は配電線路77の電柱毎(約50m毎)に取
付けた前記表示器の存在を示し、第10図の如く各配電線
13に前記表示器Aが夫々取付けてある。 次にその架空配電線13に対する表示器Aの取付は、先
ず第11図の如くナット10を緩めて取付金具7を取付ボル
ト5から取り外す。次に配電線13に覆体3の凹部16を添
わせ、押え体11が配電線に被さるようにして取付金具7
を取付ボルト5に装着し、平ワシャ8、スプリングワシ
ャ9を介してナット10で締付ける。これにより第10図の
如き取付状態となる。尚この取付状態においては、必要
に応じてカバー74を各表示器Aに被せ付けても良い。 上記のように表示器を取付けた状態において例えば第
9図の点P1において地絡故障が生ずると、変電所75にあ
る周知の地絡リレーが作動し、区分開閉器SS3とSS4が開
いてその区間が停電状態となる。このような状態となっ
たならば、地絡故障点探査用の送信器81を携えて現場に
赴く。送信器81は例えば第12図の如き構成である。第12
図において、82aは地絡故障探査用信号(例えば170Hzの
交流信号)の発振回路、82bは復帰用信号(例えば50又
は60Hzの商用周波の信号)の発振回路、83a,83bは地絡
故障探査用信号の出力端子、84a,84bは復帰用の出力端
子、85a〜85cは切替スイッチ、86はタイマで、上記切替
スイッチを地絡故障探査の側に倒した場合には少なくと
も30秒間は閉じられており、また復帰の側に倒した場合
には5秒以上閉じられるように構成されている。87,88
は夫々昇圧トランスを示す。昇圧トランス87は発振回路
82aからの信号を例えば、地絡抵抗が6kΩの場合におい
て、1.2kVに昇圧して出力する能力を有し、また、昇圧
トランス88は線路の導体抵抗(電線の直径が5mmの場
合、1Ω/km)を考慮して、40〜60V、電流にして4A以上
の復帰用の商用周波の電流が流れるように発振回路82b
からの信号を昇圧して出力する能力を有する。上記地絡
故障探査用信号の周波数を170サイクルにしてある理由
は、周波数を高くすればする程Xc(容量リアクタンス)
が小さくなって信号がそこに流れ込み、地絡故障点の前
後が判別できなくなることと、商用周波あるいはその第
3高周波等の雑音の影響を受けないようにすることと、
表示器の電流検出器30に入力する入力信号のレベルが一
定な場合において、その入力信号の周波数が高い程2次
側(出力端)における出力信号が大きくなることを利用
すること等からである。また復帰用の信号を50〜60サイ
クルにしたのは、配電線への送電が再開された場合に線
路に流れる4A以上の負荷電流によっても表示状態にある
表示器が元に復帰するようにする為である。 現場において送信器81を配電線と大地との間に接続す
る。この場合、送信器81は地絡故障探査用の出力端子の
一方83aを配電線に三相一括で接続しまた他方83bを大地
に接続する。次に送信器81から地絡故障探査信号を上記
停電区間の配電線13に対して注入する。上記探査信号が
配電線に注入されると上記地絡故障点P1を通る地絡電流
が上記配電線13に流れる。その電流値は、配電線の地絡
抵抗が6kΩの場合、0.2Aである。上記地絡電流が流れる
と、H7とH8の箇所の表示器Aは上記地絡電流を検出して
表示状態となる一方、H9の箇所の表示器Aは地絡電流を
検出せず、正常状態を示す。従って、作業員は各箇所の
表示器の表示状態を順次見ていくことにより、地絡故障
点がH8とH9との間にあることを見つけることができる。 上記の如き地絡電流が流れた場合の表示器Aの動作を
第8図に基づいて説明する。尚配電線13に流れる電流及
び第8図(イ)〜(ホ)各点の波形は第13図に示す通り
である。地絡電流が配電線13に流れるとその電流は電流
検出器30における巻線35によって検出される。この場
合、コンデンサC1による共振の為、巻線35に得られる出
力信号は充分大きい。その出力信号はダイオードD1で整
流され、表示用蓄勢コンデンサC2に蓄積される。 また上記出力信号は地絡電流検出回路67に入力され
る。該回路67において上記信号はコンデンサC5と抵抗R1
から成る微分回路57を通り、ダイオードD4を経て電圧検
知素子71に与えられる。電圧検知素子71は、添字aを付
して示す入力端71aに検知レベルV1以上の入力信号があ
る場合に、その信号を添字bを付して示す出力端71bか
ら出力信号として送出し、その入力信号が無い場合に
は、上記出力端に出力信号を生じない特性を有する素子
である。このような素子としては例えば市販のC−MOS
・8502ALBがある。以降に述べる他の電圧検知素子につ
いても同様である。電圧検知素子71の出力信号はパルス
トランスT1に入力され、さらに同トランスT1からSCR92
のゲートに送され続けている。 上記表示用蓄勢コンデンサC2が充分に充電されて表示
機構のマグサインコイル54の動作電圧に達すると、つま
り、電圧検知信号72の検知レベルV2以上になると、電圧
検知素子72はそれを検知し、その出力端72bより信号を
送出してSCR91を通電させる。SCR91が通電すると既にSC
R92のゲートには、トリガ信号が送られ続けていて、い
つでも導通できる状態、つまり導通待機状態(電圧が印
加されれば直ぐに導通して電流が流れる閉成状態)にあ
るため、電圧が印加されると導通状態となり、表示用コ
ンデンサC2→SCR91→SCR92→マグサインコイル54→コン
デンサC2の経路によって上記コンデンサC2に充電された
電荷が放電される。この放電により上記コイル54には矢
印X方向に励磁電流が流れる。その結果、表示体52が前
述の如く正常位置から故障表示位置へ向けて移動し、表
示器Aは表示状態となる。尚第8図において保護回路63
aは電圧検知素子72の保護用のツェナーダイオード(8
V)D3と、電圧検知素子72の検知レベルV29をマグサイン
コイル54の動作電圧に合わせるためのツェナーダイオー
ド(6.2V)D2と、コンデンサC4とから成る。 上記地絡故障点の探査の場合、表示器Aは、地絡故障
により上記の如く区間停電した現場へ赴いた段階で各配
電線13に取付けても良い。 上記のように見つけられた地絡故障点が復旧したなら
ば、次に送信器81の切替スイッチ85a〜85cを復帰側に倒
すと共に、復帰用の出力端子の一方84aを配電線13の三
線の内の一線に接続し、他方84bを残り二線の内の一線
に接続する。当然この場合探査用の出力端子83aと配電
線とはその接続が外される。又、この場合、地絡故障点
側の配電線では上記の故障復旧時に際して安全上から既
に三線一括接地された状態にある。 このように接続した状態で送信器81より配電線に対し
商用周波の信号(50乃至60サイクル、4A以上の電流)が
送り出されると、表示器は後述の説明の如く動作して復
帰する。なお表示器が復帰しない場合は、送信器81にお
いてその出力端子84aまたは84bを配電線から外し、それ
を残りの一線に接続し直し、再度送信器81より配電線を
信号を送出して表示を復帰させる。 上記復帰は、上記のように送信器81の復帰用出力端子
84a,84bからの信号によるほか、配電線に流れる負荷電
流によって復帰する。即ち送信器81を取り外すと共に、
区分開閉器SS3,SS4を閉じて上記区間の線路に通電し、
そこに正常の負荷電流を流す。すると上記表示器の表示
状態は次のようにして復帰する。 配電線路(線路)13に所定値例えば4A以上の負荷電流
(商用周波)が流れると、その電流は電流検出器30の巻
線36で検出される。検出された信号はその出力端に接続
する全波整流回路65のブリッジ接続のダイオードD7で整
流され、抵抗R3を介して復帰用蓄勢コンデンサC7に充電
される。尚上記抵抗R3は後述のリレーRyの動作電圧を確
保する為の抵抗である。上記のように復帰用コンデンサ
C7が電流検出器30からの信号によって充電されて点
(ホ)の電位は点aの電位を基準の0電位とした場合に
逆向きに充電され、それが電圧検知素子73の検知レベル
V3に達すると、同素子73の出力端73bよりパルストラン
スT2に信号が送られ、さらに同トランスT2よりSCR93の
ゲートにゲート信号が送られてSCR93が導通する。SCR93
が導通すると、復帰用コンデンサC7→マグサインコイル
54→リレー接点Ryb→SCR93→復帰用コンデンサC7の閉路
が形成されて、同コンデンサC7の電荷が放電される。こ
の放電により、表示機構のコイル54には矢印Yの如く地
絡表示の時とは逆方向に電流が流れる。その結果、表示
機構においてはステータピン55の極性が変わり、表示体
52は逆回転駆動されて正常位置に復帰する。 尚D9は電圧検知素子73の入力端73aの電圧を一定値に
制限するためのツェナーダイオード(8V)、D8は点
(ホ)の電圧を一定値にするためツェナーダイオード
(13V)、C8はツェナーダイオードD9に対し並列接続し
たコンデンサである。 上記の復帰動作及びそれに引き続く負荷電流の通電の
場合、抑止回路70の信号を地絡探査信号検出回路67にフ
ィードバックして同回路67の電圧検知素子71が検知動作
を行うのを阻止するようにしている。つまり、線路に負
荷電流が流れている場合において点aの電位を基準の0
電位とすると、点cは−となる。従ってダイオードD7の
一方の端子D7′→点a→ダイオードD5→点(ロ)→ツェ
ナーダイオードD6→抵抗R2→点c→ダイオードD7の他方
の端子D7″の回路でもって電流が流る。この為巻線35が
負荷電流を検出して点bが+になっても、点(ロ)にお
ける電位は0となるため電圧検知素子71は不動作とな
る。したがって表示用コンデンサC2が充電されてSCR91
が導通した状態であっても、上記のごとく電圧検知素子
71は抑止回路70よりの信号によってその検知動作が強制
的に抑止されてCSR92が不導通の状態に維持され、マグ
サインコイル54には電流が流れず、表示機構が表示状態
となることはない。 また復帰後において負荷電流が微弱(例えば1A程度)
な場合には、巻線36の出力が小さい為、上記の如き抑止
の動作はなされず、点(イ)、(ロ)には第13図の負荷
電流時の欄において夫々破線で示されるような信号が現
われる。しかしそのレベルは小さい為、電圧検知素子71
はそれを検知しない。従って誤表示はなされない。 次に第9図の点P2において短絡故障が発生し、架空配
電線に大電流が流れると、変電所75から点P2までの区間
の全ての表示器Aが後述のようにして表示状態となると
共に、変電所の遮断器CBが作動して上記短絡故障に係わ
る配電線路が停電状態となる。そこで作業員は上記停電
状態となっている配電線路に沿って多数の表示器Aの表
示状態を順次見ていけば、H4の箇所までは表示状態であ
り、H5の箇所では正常状態であることを見つけることが
でき、それらの間で短絡が生じたことを知ることができ
る。 上記のように配電線13に大電流(例えば800A以上の電
流)が流れた場合の表示器Aの動作は次の通りである。
線路に800A以上の短絡電流が流れると、それは電流検出
器30によって検出され、その巻線36からの出力はダイオ
ードD7,D10を介してリレーRyに与えられてそれが動作
し、接点Ryaが閉じ同時に接点Rybが開く。また電流検出
器30の巻線35からの出力はダイオードD1を介して表示用
コンデンサC2に充電される。そして表示用コンデンサC2
が所定電圧まで充電されると、その電圧は電圧検知素子
72により検知され、その検知信号によってSCR91が導通
する。SCR91が導通すると、表示用コンデンサC2→SCR91
→リレー接点Rya→マグサインコイル54→表示用コンデ
ンサC2の閉路が形成され、同コンデンサC2の電荷が放電
されて表示機構のコイル54に前記地絡故障の場合と同方
向に電流が流れる。その結果表示体452は正常位置から
故障表示位置に向けて移動し、表示状態となる。尚ツェ
ナーダイオードD10はダイオードD7の出力電圧が前記800
Aの短絡電流に対応する出力電圧に達すると導通する電
圧値のものが用いてある。またダイオードD11は逆起電
力還流用のダイオードである。 上記の場合、地絡探査信号検出回路67における微分回
路57は、線路に流れる信号(電流)が50サイクルないし
は60サイクルの商用周波でしかも短絡電流のような過大
電流の場合に点(イ)における電位上昇を制限する。つ
まり、上記の信号が商用周波の場合には仮に流れる信号
が過大であっても、共振回路において設定した共振周波
数(170サイクル)と相違するため充分な検出信号(出
力)が得られず、而も上記の微分回路でもって点(イ)
における電位上昇が制限されるため、上記第1の電圧検
知素子71の検知レベルV1には達せず、同素子は動作しな
い。 次に上記のように発見された短絡故障点の復旧作業が
済めば配電線路に再び正常の負荷電流を流す。するとこ
の場合も前記説明の場合と同様にして表示器における表
示状態を復帰がなされる。 (発明の効果) 以上のように本発明にあっては、架空配電線13に表示
器Aを取付けた状態においてその配電線に地絡又は短絡
時の電流が流れた場合、その電流を電流検出機構56で検
出してその出力によりコイル54に一方向へ電流を流し、
表示体54を正常位置から故障表示位置へ向けて移動させ
られる特長がある。このことは、表示位置にある表示体
を見ることにより、地絡又は短絡故障点が該表示器Aの
取付地点よりも後段側にあることを知り得る効果があ
る。 しかも上記電流を検出してコイル54に電流を流す場
合、電流検出機構56の出力を表示用蓄勢コンデンサC2に
蓄え、そのコンデンサC2の充電電圧が上記コイル54の作
動電圧以上になったら第1のスイッチ59を閉じて上記コ
ンデンサC2から上記コイル54に電流を流すから、コイル
54にはその作動に充電な電流を流せる特長がある。この
ことは、配電線の地絡抵抗が高くて上記地絡の電流が微
弱であっても、前記表示機構の表示動作を確実ならしめ
る得る効果がある。 一方上記の如き地絡又は短絡故障点を見つけ、その故
障を復旧させた後表示体52を正常位置に復帰させる場合
には、上記配電線13に通電してそこに正常の負荷電流即
ち中程度の電流を流すことにより、その電流を上記電流
検出機構56によって上記と同様に検出し、それからの直
流出力を第3のスイッチ61を介して上記コイル54に上記
とは反対方向へ電流を流し、表示体52を故障表示位置か
ら正常位置へ向けて復帰させられる特長がある。このこ
とは、故障表示状態から正常状態への復帰を自動で行え
ることであって省力化を図り得る効果があり、またその
ように自動復帰をするものであっても、上記配電線に負
荷電流を流すまでは上記表示状態を維持しておくことが
でき、上記故障地点の探査作業に時間的な自由性が得ら
れる効果があり、更にまた、上記故障復旧後は上記のよ
うな配電線への通電に対応して表示体52が正常位置へ復
帰することを見ることによって配電線での故障復旧の確
認もできる効果がある。
の地絡故障点を検出するように探査信号の送信器から配
電線に注入された探査信号に基づいて地絡表示を行い、
又、配電線に短絡電流が流れた場合には短絡表示を行う
ようにした地絡短絡故障探査用表示器に関するものであ
る。 (従来の技術) 従来この種の表示器において、配電線に地絡或いは短
絡電流が流れたことの表示を行い、更にその表示の後所
定時間が経過した後に上記表示状態を復帰させるように
していた。 (発明が解決しようとする問題点) 上記のような表示をした後故障点の探査をする場合に
その作業に手間どり、時間が掛ると、未だ探査がなしえ
ないうちに表示が復帰してしまう問題点があった。この
ような問題点を除く為に上記所定時間を長く設定する
と、故障点の探査後その復旧作業を終えた後においても
表示器は表示状態のままとなっている為、依然として故
障箇所が存在するかのように見える問題があり、又その
ような問題を除く為には故障点の復旧作業を終えた後い
ちいち手動で表示状態を復帰させねばならぬ煩わしさが
ある問題点があった。 この発明は上記従来の問題点を除き、地絡や短絡電流
が流れたことの表示ができるは無論のこと、それらの故
障の復旧後においては、架空配電線に正常の負荷電流を
流すことによって表示状態を復帰させることができ、更
に、上記地絡電流が流れたときの表示を確実に行なうこ
とができるようにした地絡短絡故障探査用表示器を提供
しようとするものである。 (問題点を解決する為の手段) 架空配電線に対する取付部を有する基体には、表示機
構と、表示機構を作動させる為の作動機構とを備えさせ
ている地絡短絡故障探査用表示器において、上記表示機
構は、正常位置と故障表示位置との間の位置替えを自在
にした表示体と、表示用の通電を一方の方向へ向けて通
電することにより上記表示体を正常位置から故障表示位
置へ向けて駆動し、上記方向とは反対の復帰用の通電を
逆の方向へ向てけ通電することにより上記表示体を故障
表示位置から正常位置へ向けて駆動するようにしたコイ
ルとを有しており、一方上記作動機構は、上記基体を架
空配電線に取付けた状態において、上記架空配電線に流
れる電流を検出しその大きさに対応した大きさの直流出
力を生ずるようにした電流検出機構と、上記電流検出機
構の直流出力を蓄えるようにした表示用蓄勢コンデンサ
と、常開であって、スイッチ制御手段からの閉成指令に
よって閉成状態になる第1のスイッチと、夫々常開であ
って、判別手段からの選択的な閉成指令によって閉成状
態になる第2及び第3のスイッチとを有しており、上記
第1と第2のスイッチは直列に接続し、その直列回路の
一端は上記表示用蓄勢コンデンサに接続してあると共
に、他端は上記コイルに対し上記表示用の通電を一方の
方向へ向けて通電し得るように接続してあり、一方上記
第3のスイッチの一端は上記電流検出機構に接続してあ
ると共に、他端は上記コイルに対し上記復帰用の通電を
逆方向に向けて通電し得るよう接続してあり、更に上記
作動機構は、上記電流検出機構が架空配電線の短絡時の
大電流及び地絡時の小電流を検出したときには上記第2
のスイッチに閉成指令を与え、架空配電線の正常負荷時
の中電流を検出したときには第3のスイッチに閉成指令
を与えるようにした判別手段と、上記表示用蓄勢コンデ
ンサの充電電圧が上記表示機構のコイルの作動電圧以上
となったときに上記第1のスイッチに閉成指令を与える
ようにしたスイッチ制御手段とを有する構成にした。 (作用) 架空配電線に地絡時の小電流が流れるとその電流は電
流検出機構で検出され、コイルに一方向へ向けて電流が
流される。その結果表示体は正常位置から故障表示位置
へ移動する。その状態において、架空配電線に中程度の
電流が流れるとその電流は電流検出器によって検出さ
れ、上記とは別な回路を経て上記コイルに前記とは反対
方向へ電流が流れる。その結果表示体は故障表示位置か
ら正常位置へ向けて復帰する。又配電線に大電流が流れ
た場合には、上記コイルには上記小電流の場合と同方向
に電流が流れ、表示体は正常位置から故障表示位置へ向
けて移動する。 (実施例) 以下本願の実施例を示す図面について説明する。地絡
短絡故障探査用表示器の構造を示す第1図乃至第6図に
おいて、1は基体を示す。これにおいて、2は基板、3
は基板2を覆う覆体で、EPゴム、エポキシ樹脂等の絶縁
体で形成される。4は基体1に備えさせた取付部を示
す。これにおいて、5は基板2に固定した取付ボルト、
6はカラー、7は取付金具、8は平ワシャ、9はスプリ
ングワシャ、10はナットを夫々示す。又11は取付金具7
に固定した押え体で、EPゴム等の絶縁体で形成されてい
る。この押え体は第1図に示すように架空配電線13の受
入が可能な凹部12を有している。14は凹部12の底面と架
空配電線13との間に介在させるようにした押え片で、配
電線13の外径に対応する形状の凹部15を有する。この押
え片14は種々の架空配電線13の直径に応じた凹部15を有
するものが種々準備される。16は覆体3に備えさせた配
電線存置用の凹部を示す。次に18はケースを構成する筒
体で、覆体3に対する筒上の嵌合部19及び鍔20を有し、
止付ねじ21で覆体3に固定してある。22は蓋で、筒体18
に螺着してある。この蓋22の底面及び周側面は、第3〜
6図に示されるように内部の透視が可能な透明部23と、
不能な不透明部(黒色)24から成る。 次に29は基体1内に備えさせた作動機構、44はその作
動機構によって作動される表示機構を示す。作動機構29
は後から詳しく述べる電流検出機構、表示用蓄勢コンデ
ンサ、復帰用蓄勢コンデンサ、夫々常開の第1乃至第3
のスイッチ、判別手段、スイッチ制御手段等を含む。電
流検出機構は、上記基体を架空配電線に取付けた状態に
おいて、上記架空配電線に流れる電流を検出しその大き
さに対応した大きさの直流出力を生ずるようにしてあ
る。これにおいて30は電流検出器を示す。31は分割型鉄
心で、覆体3に埋込んだ鉄心要素32と押え体11に埋込ん
だ鉄心要素33とから成る。34は鉄心要素32に装着した巻
枠で、巻線35,36が備えてある。37は覆体3において鉄
心要素32の端面が露出する部分の周囲に周設した凹部、
38は押え体11において鉄心要素33の端面が露出する部分
の周囲に周設した凸部で、両者は相互に水密的に嵌合す
る。次に40は支持片で、ボルトをもって構成され、その
上端は基板2に固定してある。41は回路基板で、一例と
してプリント配線板が用られ、支持片40の下端に固定し
てある。 次に表示機構44は正常位置と故障表示位置との間に位
置替えを自在にした表示体と、表示用の通電を一方の方
向へ向けて通電することにより上記表示体を正常位置か
ら故障表示位置へ向けて駆動し、上記方向とは反対の復
帰用の通電を逆の方向へ向けて通電することにより上記
表示体を故障表示位置から正常位置へ向けて駆動するよ
うにしたコイルとを有している。これは上記基板41に取
付けてある。この表示機構44において、45は取付基板
で、取付部材46でもって回路基板41に取付けてある。こ
の取付基板45は上記回路基板41上の回路と後述のコイル
54とを接続する為の回路導体を備える。47は回転子ケー
スで、一体に取付けた取付ねじ48及びナット49で基板45
に取付けてある。該ケース47は、2要素を上下に密着嵌
合させて構成してある。50はケース47に回動自在に装着
した回転軸、51は回転軸50に固着した回転子で、周囲に
磁極を有するフェライト磁石で構成してある。52は回転
軸50に固着した表示体で、底面形状を蝶ネクタイ状に形
成され、かつ白色部52aと赤色部52bとの2色に色分けし
てある。それらはいずれも夜間反射塗料が塗布されてい
る。52は基板45に取付けたストッパで、表示体52を正常
位置(第3、4図)及び故障表示位置(第5、6図)で
停止させる為のものである。54は表示体作動用のコイル
(マグサインコイルが用いてある)で、基板45に機械的
に取付け並びに電気的に接続してある。該コイル54は軸
心にステータピン55を有し、該ピン55は上記回転子51の
周面の一部に上記ケース47を介して対向させてある。こ
のような構成の表示機構44においては、コイル54に表示
用の通電方向へ向けて電流が流されるとステータピン55
の極性が、例えばそれまでN、SであったものがS、N
と逆になり、それによって回転子51が反発ないしは吸引
して回転子51が回転され、表示体52は第3、4図の正常
位置から第5、6図の故障表示位置に向けて回動し、表
示状態となる。一方、表示状態においてコイル54に上記
方向とは反対の復帰用の通電方向へ向けて電流が流され
ると、ステータピン55の極性が元に戻り、回転子51が復
帰回動し、上記故障表示位置にある表示体52が正常位置
に戻る。 次に上記表示器の回路構成について説明する。第7図
にブロックで示されるように、上記配電線に流れる電流
を検出しその大きさに対応した大きさの直流出力を生ず
るようにした電流検出機構56と、上記電流検出機構56の
直流出力を蓄えるようにした表示用蓄勢コンデンサC2及
び開放用蓄勢コンデンサC7と、常開であって、スイッチ
制御手段からの閉成指令によって閉成状態になる第1の
スイッチ59と、夫々常開であって、判別手段からの選択
的な閉成指令によって閉成状態になる第2及び第3のス
イッチ60,61とを有しており、上記第1と第2のスイッ
チは直列に接続し、その直列回路の一端は上記表示用蓄
勢コンデンサC2に接続してあると共に、他端は上記コイ
ル54に対し上記表示用の通電を一方の方向へ向けて通電
し得るよう接続してあり、一方上記第3のスイッチ61の
一端は上記電流検出機構56に接続してあると共に、他端
は上記コイルに対し上記復帰用の通電を逆方向に向けて
通電し得るよう接続してある。上記電流検出機構56が架
空配電線の短絡時の大電流及び地絡時の小電流を検出し
たときには上記第2のスイッチ60に閉成指令を与え、架
空配電線の正常負荷時の中電流を検出したときには第3
のスイッチ61に閉成指令を与えるようにした判別手段62
と、上記表示用蓄勢コンデンサC2の充電電圧が前記表示
機構44のコイル54の作動電圧以上となったときに上記第
1のスイッチ59に閉成指令を与えるようにしたスイッチ
制御手段63と、該スイッチ制御手段63の保護回路63aと
を有している、上記第1と第2のスイッチ59,60の直列
回路の一端は上記表示用蓄勢コンデンサC2に接続してあ
ると共に、他端は上記コイル54に対し上記表示用の通電
方向へ向けて通電し得るよう接続してあり、一方上記第
3のスイッチ61の一端は上記開放用蓄勢コンデンサC7を
介して上記電流検出機構56に接続してあると共に、他端
は上記コイル54に対し上記復帰の通電方向へ向けて通電
し得るよう接続してある。上記電流検出機構56は前記電
流検出器30と、それにおける各巻線35,36に夫々接続し
た半波及び全波の整流回路64,65と、上記巻線35に付設
した共振回路66とから成る。上記電流検出器30における
一方の巻線35は例えば6000ターンで、それには並列にコ
ンデンサC1が接続されて共振回路66を形成している。こ
の共振回路66は送信器から配電線を介して到来する170
サイクルの探査用の信号を効率良く検出して出力し、商
用周波の信号の出力は小さくする為のものである。他方
の巻線36は例えば1500ターンである。上記判別機構62は
地絡電流検出回路67と、正常負荷電流検出回路68と、短
絡電流検出回路69と、抑止回路70から成る。上記各回路
及び各スイッチの構成は第8図に示される通りである
が、その詳細については後にその作用と共に説明する。 次に上記架空配電線用地絡短絡表示器の使用方法を第
9図乃至第11図に基づき説明する。第9図において、75
は変電所、CBは遮断器、77は配電線路(長さは例えば20
km)を示し、第10図の如く三相分の架空配電線13を備え
る。尚第10図において、78は電柱、79は腕金、80は碍子
である。次に、SS1〜SS4は区分開閉器で例えば4km毎に
設ける。H1〜H10は配電線路77の電柱毎(約50m毎)に取
付けた前記表示器の存在を示し、第10図の如く各配電線
13に前記表示器Aが夫々取付けてある。 次にその架空配電線13に対する表示器Aの取付は、先
ず第11図の如くナット10を緩めて取付金具7を取付ボル
ト5から取り外す。次に配電線13に覆体3の凹部16を添
わせ、押え体11が配電線に被さるようにして取付金具7
を取付ボルト5に装着し、平ワシャ8、スプリングワシ
ャ9を介してナット10で締付ける。これにより第10図の
如き取付状態となる。尚この取付状態においては、必要
に応じてカバー74を各表示器Aに被せ付けても良い。 上記のように表示器を取付けた状態において例えば第
9図の点P1において地絡故障が生ずると、変電所75にあ
る周知の地絡リレーが作動し、区分開閉器SS3とSS4が開
いてその区間が停電状態となる。このような状態となっ
たならば、地絡故障点探査用の送信器81を携えて現場に
赴く。送信器81は例えば第12図の如き構成である。第12
図において、82aは地絡故障探査用信号(例えば170Hzの
交流信号)の発振回路、82bは復帰用信号(例えば50又
は60Hzの商用周波の信号)の発振回路、83a,83bは地絡
故障探査用信号の出力端子、84a,84bは復帰用の出力端
子、85a〜85cは切替スイッチ、86はタイマで、上記切替
スイッチを地絡故障探査の側に倒した場合には少なくと
も30秒間は閉じられており、また復帰の側に倒した場合
には5秒以上閉じられるように構成されている。87,88
は夫々昇圧トランスを示す。昇圧トランス87は発振回路
82aからの信号を例えば、地絡抵抗が6kΩの場合におい
て、1.2kVに昇圧して出力する能力を有し、また、昇圧
トランス88は線路の導体抵抗(電線の直径が5mmの場
合、1Ω/km)を考慮して、40〜60V、電流にして4A以上
の復帰用の商用周波の電流が流れるように発振回路82b
からの信号を昇圧して出力する能力を有する。上記地絡
故障探査用信号の周波数を170サイクルにしてある理由
は、周波数を高くすればする程Xc(容量リアクタンス)
が小さくなって信号がそこに流れ込み、地絡故障点の前
後が判別できなくなることと、商用周波あるいはその第
3高周波等の雑音の影響を受けないようにすることと、
表示器の電流検出器30に入力する入力信号のレベルが一
定な場合において、その入力信号の周波数が高い程2次
側(出力端)における出力信号が大きくなることを利用
すること等からである。また復帰用の信号を50〜60サイ
クルにしたのは、配電線への送電が再開された場合に線
路に流れる4A以上の負荷電流によっても表示状態にある
表示器が元に復帰するようにする為である。 現場において送信器81を配電線と大地との間に接続す
る。この場合、送信器81は地絡故障探査用の出力端子の
一方83aを配電線に三相一括で接続しまた他方83bを大地
に接続する。次に送信器81から地絡故障探査信号を上記
停電区間の配電線13に対して注入する。上記探査信号が
配電線に注入されると上記地絡故障点P1を通る地絡電流
が上記配電線13に流れる。その電流値は、配電線の地絡
抵抗が6kΩの場合、0.2Aである。上記地絡電流が流れる
と、H7とH8の箇所の表示器Aは上記地絡電流を検出して
表示状態となる一方、H9の箇所の表示器Aは地絡電流を
検出せず、正常状態を示す。従って、作業員は各箇所の
表示器の表示状態を順次見ていくことにより、地絡故障
点がH8とH9との間にあることを見つけることができる。 上記の如き地絡電流が流れた場合の表示器Aの動作を
第8図に基づいて説明する。尚配電線13に流れる電流及
び第8図(イ)〜(ホ)各点の波形は第13図に示す通り
である。地絡電流が配電線13に流れるとその電流は電流
検出器30における巻線35によって検出される。この場
合、コンデンサC1による共振の為、巻線35に得られる出
力信号は充分大きい。その出力信号はダイオードD1で整
流され、表示用蓄勢コンデンサC2に蓄積される。 また上記出力信号は地絡電流検出回路67に入力され
る。該回路67において上記信号はコンデンサC5と抵抗R1
から成る微分回路57を通り、ダイオードD4を経て電圧検
知素子71に与えられる。電圧検知素子71は、添字aを付
して示す入力端71aに検知レベルV1以上の入力信号があ
る場合に、その信号を添字bを付して示す出力端71bか
ら出力信号として送出し、その入力信号が無い場合に
は、上記出力端に出力信号を生じない特性を有する素子
である。このような素子としては例えば市販のC−MOS
・8502ALBがある。以降に述べる他の電圧検知素子につ
いても同様である。電圧検知素子71の出力信号はパルス
トランスT1に入力され、さらに同トランスT1からSCR92
のゲートに送され続けている。 上記表示用蓄勢コンデンサC2が充分に充電されて表示
機構のマグサインコイル54の動作電圧に達すると、つま
り、電圧検知信号72の検知レベルV2以上になると、電圧
検知素子72はそれを検知し、その出力端72bより信号を
送出してSCR91を通電させる。SCR91が通電すると既にSC
R92のゲートには、トリガ信号が送られ続けていて、い
つでも導通できる状態、つまり導通待機状態(電圧が印
加されれば直ぐに導通して電流が流れる閉成状態)にあ
るため、電圧が印加されると導通状態となり、表示用コ
ンデンサC2→SCR91→SCR92→マグサインコイル54→コン
デンサC2の経路によって上記コンデンサC2に充電された
電荷が放電される。この放電により上記コイル54には矢
印X方向に励磁電流が流れる。その結果、表示体52が前
述の如く正常位置から故障表示位置へ向けて移動し、表
示器Aは表示状態となる。尚第8図において保護回路63
aは電圧検知素子72の保護用のツェナーダイオード(8
V)D3と、電圧検知素子72の検知レベルV29をマグサイン
コイル54の動作電圧に合わせるためのツェナーダイオー
ド(6.2V)D2と、コンデンサC4とから成る。 上記地絡故障点の探査の場合、表示器Aは、地絡故障
により上記の如く区間停電した現場へ赴いた段階で各配
電線13に取付けても良い。 上記のように見つけられた地絡故障点が復旧したなら
ば、次に送信器81の切替スイッチ85a〜85cを復帰側に倒
すと共に、復帰用の出力端子の一方84aを配電線13の三
線の内の一線に接続し、他方84bを残り二線の内の一線
に接続する。当然この場合探査用の出力端子83aと配電
線とはその接続が外される。又、この場合、地絡故障点
側の配電線では上記の故障復旧時に際して安全上から既
に三線一括接地された状態にある。 このように接続した状態で送信器81より配電線に対し
商用周波の信号(50乃至60サイクル、4A以上の電流)が
送り出されると、表示器は後述の説明の如く動作して復
帰する。なお表示器が復帰しない場合は、送信器81にお
いてその出力端子84aまたは84bを配電線から外し、それ
を残りの一線に接続し直し、再度送信器81より配電線を
信号を送出して表示を復帰させる。 上記復帰は、上記のように送信器81の復帰用出力端子
84a,84bからの信号によるほか、配電線に流れる負荷電
流によって復帰する。即ち送信器81を取り外すと共に、
区分開閉器SS3,SS4を閉じて上記区間の線路に通電し、
そこに正常の負荷電流を流す。すると上記表示器の表示
状態は次のようにして復帰する。 配電線路(線路)13に所定値例えば4A以上の負荷電流
(商用周波)が流れると、その電流は電流検出器30の巻
線36で検出される。検出された信号はその出力端に接続
する全波整流回路65のブリッジ接続のダイオードD7で整
流され、抵抗R3を介して復帰用蓄勢コンデンサC7に充電
される。尚上記抵抗R3は後述のリレーRyの動作電圧を確
保する為の抵抗である。上記のように復帰用コンデンサ
C7が電流検出器30からの信号によって充電されて点
(ホ)の電位は点aの電位を基準の0電位とした場合に
逆向きに充電され、それが電圧検知素子73の検知レベル
V3に達すると、同素子73の出力端73bよりパルストラン
スT2に信号が送られ、さらに同トランスT2よりSCR93の
ゲートにゲート信号が送られてSCR93が導通する。SCR93
が導通すると、復帰用コンデンサC7→マグサインコイル
54→リレー接点Ryb→SCR93→復帰用コンデンサC7の閉路
が形成されて、同コンデンサC7の電荷が放電される。こ
の放電により、表示機構のコイル54には矢印Yの如く地
絡表示の時とは逆方向に電流が流れる。その結果、表示
機構においてはステータピン55の極性が変わり、表示体
52は逆回転駆動されて正常位置に復帰する。 尚D9は電圧検知素子73の入力端73aの電圧を一定値に
制限するためのツェナーダイオード(8V)、D8は点
(ホ)の電圧を一定値にするためツェナーダイオード
(13V)、C8はツェナーダイオードD9に対し並列接続し
たコンデンサである。 上記の復帰動作及びそれに引き続く負荷電流の通電の
場合、抑止回路70の信号を地絡探査信号検出回路67にフ
ィードバックして同回路67の電圧検知素子71が検知動作
を行うのを阻止するようにしている。つまり、線路に負
荷電流が流れている場合において点aの電位を基準の0
電位とすると、点cは−となる。従ってダイオードD7の
一方の端子D7′→点a→ダイオードD5→点(ロ)→ツェ
ナーダイオードD6→抵抗R2→点c→ダイオードD7の他方
の端子D7″の回路でもって電流が流る。この為巻線35が
負荷電流を検出して点bが+になっても、点(ロ)にお
ける電位は0となるため電圧検知素子71は不動作とな
る。したがって表示用コンデンサC2が充電されてSCR91
が導通した状態であっても、上記のごとく電圧検知素子
71は抑止回路70よりの信号によってその検知動作が強制
的に抑止されてCSR92が不導通の状態に維持され、マグ
サインコイル54には電流が流れず、表示機構が表示状態
となることはない。 また復帰後において負荷電流が微弱(例えば1A程度)
な場合には、巻線36の出力が小さい為、上記の如き抑止
の動作はなされず、点(イ)、(ロ)には第13図の負荷
電流時の欄において夫々破線で示されるような信号が現
われる。しかしそのレベルは小さい為、電圧検知素子71
はそれを検知しない。従って誤表示はなされない。 次に第9図の点P2において短絡故障が発生し、架空配
電線に大電流が流れると、変電所75から点P2までの区間
の全ての表示器Aが後述のようにして表示状態となると
共に、変電所の遮断器CBが作動して上記短絡故障に係わ
る配電線路が停電状態となる。そこで作業員は上記停電
状態となっている配電線路に沿って多数の表示器Aの表
示状態を順次見ていけば、H4の箇所までは表示状態であ
り、H5の箇所では正常状態であることを見つけることが
でき、それらの間で短絡が生じたことを知ることができ
る。 上記のように配電線13に大電流(例えば800A以上の電
流)が流れた場合の表示器Aの動作は次の通りである。
線路に800A以上の短絡電流が流れると、それは電流検出
器30によって検出され、その巻線36からの出力はダイオ
ードD7,D10を介してリレーRyに与えられてそれが動作
し、接点Ryaが閉じ同時に接点Rybが開く。また電流検出
器30の巻線35からの出力はダイオードD1を介して表示用
コンデンサC2に充電される。そして表示用コンデンサC2
が所定電圧まで充電されると、その電圧は電圧検知素子
72により検知され、その検知信号によってSCR91が導通
する。SCR91が導通すると、表示用コンデンサC2→SCR91
→リレー接点Rya→マグサインコイル54→表示用コンデ
ンサC2の閉路が形成され、同コンデンサC2の電荷が放電
されて表示機構のコイル54に前記地絡故障の場合と同方
向に電流が流れる。その結果表示体452は正常位置から
故障表示位置に向けて移動し、表示状態となる。尚ツェ
ナーダイオードD10はダイオードD7の出力電圧が前記800
Aの短絡電流に対応する出力電圧に達すると導通する電
圧値のものが用いてある。またダイオードD11は逆起電
力還流用のダイオードである。 上記の場合、地絡探査信号検出回路67における微分回
路57は、線路に流れる信号(電流)が50サイクルないし
は60サイクルの商用周波でしかも短絡電流のような過大
電流の場合に点(イ)における電位上昇を制限する。つ
まり、上記の信号が商用周波の場合には仮に流れる信号
が過大であっても、共振回路において設定した共振周波
数(170サイクル)と相違するため充分な検出信号(出
力)が得られず、而も上記の微分回路でもって点(イ)
における電位上昇が制限されるため、上記第1の電圧検
知素子71の検知レベルV1には達せず、同素子は動作しな
い。 次に上記のように発見された短絡故障点の復旧作業が
済めば配電線路に再び正常の負荷電流を流す。するとこ
の場合も前記説明の場合と同様にして表示器における表
示状態を復帰がなされる。 (発明の効果) 以上のように本発明にあっては、架空配電線13に表示
器Aを取付けた状態においてその配電線に地絡又は短絡
時の電流が流れた場合、その電流を電流検出機構56で検
出してその出力によりコイル54に一方向へ電流を流し、
表示体54を正常位置から故障表示位置へ向けて移動させ
られる特長がある。このことは、表示位置にある表示体
を見ることにより、地絡又は短絡故障点が該表示器Aの
取付地点よりも後段側にあることを知り得る効果があ
る。 しかも上記電流を検出してコイル54に電流を流す場
合、電流検出機構56の出力を表示用蓄勢コンデンサC2に
蓄え、そのコンデンサC2の充電電圧が上記コイル54の作
動電圧以上になったら第1のスイッチ59を閉じて上記コ
ンデンサC2から上記コイル54に電流を流すから、コイル
54にはその作動に充電な電流を流せる特長がある。この
ことは、配電線の地絡抵抗が高くて上記地絡の電流が微
弱であっても、前記表示機構の表示動作を確実ならしめ
る得る効果がある。 一方上記の如き地絡又は短絡故障点を見つけ、その故
障を復旧させた後表示体52を正常位置に復帰させる場合
には、上記配電線13に通電してそこに正常の負荷電流即
ち中程度の電流を流すことにより、その電流を上記電流
検出機構56によって上記と同様に検出し、それからの直
流出力を第3のスイッチ61を介して上記コイル54に上記
とは反対方向へ電流を流し、表示体52を故障表示位置か
ら正常位置へ向けて復帰させられる特長がある。このこ
とは、故障表示状態から正常状態への復帰を自動で行え
ることであって省力化を図り得る効果があり、またその
ように自動復帰をするものであっても、上記配電線に負
荷電流を流すまでは上記表示状態を維持しておくことが
でき、上記故障地点の探査作業に時間的な自由性が得ら
れる効果があり、更にまた、上記故障復旧後は上記のよ
うな配電線への通電に対応して表示体52が正常位置へ復
帰することを見ることによって配電線での故障復旧の確
認もできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本願の実施例を示すもので、第1図は地絡短絡故
障探査用表示器の縦断面図、第2図は表示機構の縦断面
図、第3図は表示体が正常位置にある状態を示す表示器
の底面図、第4図は同状態を示す表示器の下部の側面
図、第5図は表示体が故障表示位置にある状態を示す表
示器の底面図、第6図は同状態を示す表示器の下部の側
面図、第7図は表示器のブロック回路図、第8図は表示
器の回路図、第9図は配電線路の系統図、第10図は架空
配電線に対する表示器の取付状態を示す図、第11図は配
電線に対する表示器の取付け手順を説明する為の図、第
12図は探査信号送信器の一例を示す回路図、第13図は動
作説明用波形図。 1……基体、13……架空配電線、4……取付部、56……
電流検出機構、C2……表示用蓄勢コンデンサ、59〜61…
…第1乃至第3のスイッチ、62……判別機構、52……表
示体。
障探査用表示器の縦断面図、第2図は表示機構の縦断面
図、第3図は表示体が正常位置にある状態を示す表示器
の底面図、第4図は同状態を示す表示器の下部の側面
図、第5図は表示体が故障表示位置にある状態を示す表
示器の底面図、第6図は同状態を示す表示器の下部の側
面図、第7図は表示器のブロック回路図、第8図は表示
器の回路図、第9図は配電線路の系統図、第10図は架空
配電線に対する表示器の取付状態を示す図、第11図は配
電線に対する表示器の取付け手順を説明する為の図、第
12図は探査信号送信器の一例を示す回路図、第13図は動
作説明用波形図。 1……基体、13……架空配電線、4……取付部、56……
電流検出機構、C2……表示用蓄勢コンデンサ、59〜61…
…第1乃至第3のスイッチ、62……判別機構、52……表
示体。
フロントページの続き
(72)発明者 及川 昌洋
宮城県仙台市一番町3丁目7番1号 東
北電力株式会社内
(72)発明者 中田 良作
愛知県大府市長草町深廻間35 日本高圧
電気株式会社技術研究所内
(72)発明者 大田 正行
愛知県大府市長草町深廻間35 日本高圧
電気株式会社技術研究所内
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.架空配電線に対する取付部(4)を有する基体
(1)には、表示機構(44)と、表示機構(44)を作動
させる為の作動機構(29)とを備えさせている地絡短絡
故障探査用表示器において、 上記表示機構(44)は、正常位置と故障表示位置との間
の位置替を自在にした表示体(52)と、表示用の通電を
一方の方向へ向けて通電することにより上記表示体を正
常位置から故障表示位置へ向けて駆動し、上記方向とは
反対の復帰用の通電を逆の方向へ向けて通電することに
より上記表示体を故障表示位置から正常位置へ向けて駆
動するようにしたコイル(54)とを有しており、 一方上記作動機構(29)は、上記基体(1)を架空配電
線に取付けた状態において、上記架空配電線に流れる電
流を検出しその大きさに対応した大きさの直流出力を生
ずるようにした電流検出機構(56)と、 上記電流検出機構(56)の直流出力を蓄えるようにした
表示用蓄勢コンデンサ(C2)と、 常開であって、スイッチ制御手段(63)からの閉成指令
によって閉成状態になる第1のスイッチ(59)と、 夫々常開であって、判別手段(62)からの選択的な閉成
指令によって閉成状態になる第2のスイッチ(60)及び
第3のスイッチ(61)とを有しており、 上記第1と第2のスイッチ(59,60)は直列に接続し、
その直列回路の一端は上記表示用蓄勢コンデンサ(C2)
に接続してあると共に、他端は上記コイル(54)に対し
上記表示の通電を一方の方向へ向けて通電し得るよう接
続してあり、 一方上記第3のスイッチ(61)の一端は上記電流検出機
構(56)に接続してあると共に、他端は上記コイル(5
4)に対し上記復帰用の通電を逆方向に向けて通電し得
るよう接続してあり、 更に上記作動機構(29)は、上記電流検出機構(56)が
架空配電線の短絡時の大電流及び地絡時の小電流を検出
したときには上記第2のスイッチ(60)に閉成指令を与
え、架空配電線の正常負荷時の中電流を検出したときに
は第3のスイッチ(61)に閉成指令を与えるようにした
判別手段(62)と、 上記表示用蓄勢コンデンサ(C2)の充電電圧が上記表示
機構のコイル(54)の作動電圧以上となったときに上記
第1のスイッチ(59)に閉成指令を与えるようにしたス
イッチ制御手段(63)とを有している ことを特徴とする地絡短絡故障探査用表示器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62207476A JP2711249B2 (ja) | 1987-08-21 | 1987-08-21 | 地絡短絡故障探査用表示器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62207476A JP2711249B2 (ja) | 1987-08-21 | 1987-08-21 | 地絡短絡故障探査用表示器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6450971A JPS6450971A (en) | 1989-02-27 |
JP2711249B2 true JP2711249B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16540383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62207476A Expired - Lifetime JP2711249B2 (ja) | 1987-08-21 | 1987-08-21 | 地絡短絡故障探査用表示器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2711249B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5380086B2 (ja) * | 2009-01-29 | 2014-01-08 | 東京電力株式会社 | 事故電流表示器 |
CN107422223B (zh) * | 2016-12-28 | 2019-11-01 | 国网福建省电力有限公司 | 一种分布式小电流接地故障定位的方法 |
-
1987
- 1987-08-21 JP JP62207476A patent/JP2711249B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6450971A (en) | 1989-02-27 |
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