JP2626788B2 - 地絡事故点探査用表示器 - Google Patents

地絡事故点探査用表示器

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JP2626788B2 JP10941988A JP10941988A JP2626788B2 JP 2626788 B2 JP2626788 B2 JP 2626788B2 JP 10941988 A JP10941988 A JP 10941988A JP 10941988 A JP10941988 A JP 10941988A JP 2626788 B2 JP2626788 B2 JP 2626788B2
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良作 中田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は配電線に付設することにより、その配電線
に探査信号電流が流れた場合にそれを検出して表示する
ようにした地絡事故点探査用表示器に関する。
〔従来の技術〕
配電線に対して変流器における環状のコアをそれに配
電線が貫通する状態に取付けると共に上記コアに検出用
のコイルを付設し、上記配電線に探査信号電流が流れる
ことによって上記コイルに検出信号を得、その検出信号
でもって表示部を作動させるようにしたものがある。
しかし上記構成のものは配電線に対する環状のコアの
付設に困難を伴なう為、本出願人は昭和62年8月20日付
の特願昭62−206743号及び昭和62年8月21日付けの特願
昭62−207476号にて、配電線に流れる探査信号電流を検
出するようにした検出部と、上記検出部からの信号を受
けて表示作動するようにした表示部とを有し、上記検出
部は、上記配電線を挟んでその下側及び上側に夫々位置
させるようにした基体及び押え体を有しており、しかも
上記基体には、環状の変流器コアにおけるU字状の第1
要素が設けてあると共に、該第1要素において二つの脚
部相互の連結部にはコイル部材が付設してあり、一方上
記押え体には、上記環状の変流器コアにおける逆U字状
の第2要素が設けてある地絡事故点探査用表示器を提案
している。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし上記提案のものにあっては、上記第1要素に対
するコイル部材の組付は、コイル用の導線を上記第1要
素における連結部に対し、その両端に夫々作業の邪魔と
なる脚部が立ち上がっている条件下で巻きつけるという
困難な作業によって行わねばならぬ問題点がある。
又上記の如く連結部にコイルが巻かれている為、第1
要素の下側にそのコイルの張出寸法が生じ、その分、表
示器全体の高さ寸法も大嵩となる問題点もある。この点
は配電線への装着状態において大きい風当たりにより表
示器の揺れが大きくなり、配電線に悪影響を与える問題
点がある。
本発明は以上のような点に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、上記第1要素に対するコイル部
材の組付が極めて簡易に行え、その上、第1要素の下方
へのコイル部材の張出をゼロにできて、その分、表示器
の高さ寸法の小嵩化を図り得るようにした地絡事故点探
査用表示器を提供することである。
〔課題を解決する為の手段〕
上記目的を達成する為に、本願発明は前記請求の範囲
記載の通りの手段を講じたものであって、その作用は次
の通りである。
〔作用〕
第1要素に対する検出コイル部材の組付は、検出コイ
ル部材を第1要素の脚部に対してそれがコイルケースの
挿通孔に通るように被せ付けるだけで組付ができる。検
出コイル部材が第1要素に組付けられた状態において、
該検出コイル部材は、第1要素の下方へは何等張出寸法
を持たない。
〔実施例〕
以下本願の実施例を示す図面について説明する。第1
図及び第2図に示される表示器1において、2は検出
部、3は表示部で、検出部2と一体に形成してある。
上記検出部2において、特に第5図に詳細に示される4
は基体を示し、アルミ合金を型成形することによって形
成してある。該基体4において、5は基体、6は基板5
の一部を上方へ膨出させて形成された電線受部、7a,7b
は連結片、8はコア装着用の凹部を夫々示す。
次に、第1、3、4図に詳細に示される10は検出部2に
おける押え体を示す。該押え体10において、11は本体
で、金属板を第4図に示される如く断面コ字状にプレス
成形することによって形成してある。該本体11におい
て、12はその一端部に形成されたボルト挿通孔、13は導
入口、14は止片を示す。次に15は本体11の中間部に備え
られた取付座部で、第16、17図に示されるように左右に
張り出し状に形成してある。16は上記座部15に取付けた
支持体で、ポリエチレンで形成してある。17は支持体16
に取付けた位置決部材として例示する電線押えで、後述
のコアにおける第2要素に対する配電線の位置決めをす
る為のものであり、弾力性を有するゴム材料で形成して
あって、下面には電線に宛がう為の当部18が凹設してあ
る。
次に基体4に対し押え体10を締付ける為に、配電線の存
置空間20の両側方に設けられた二つの締具について説明
する。21は一方の締具を示し、蝶着具をもって構成して
ある。この蝶着具21としては第1、3図に示されるよう
に軸ピンが用いてあり、これによって押え体10が基体4
に対し開閉自在に蝶着されている。次に22は他方の締具
を示し、一端を基体4に連結し、他端を押え体10に係合
させるようにした係合杆でもって構成してある。この締
具22において、23はボルトで、その一端は第1、2、3
図に示されるように軸体24をもって前記連結片7bに枢着
してある。25はボルト23の中間部に形成された受座で、
図示の如く鍔状に形成してある。26は上記ボルト23に螺
合させた締付用のナットを示す。
次に検出部2において第1図に示される電流検出用の変
流器28及びそれの基体4並びに押え体10に対する止付け
構造について説明する。30は変流器コアで、配電線の存
置空間20の周囲を取り囲む環状に形成してある。又この
コア30としてはフェライト製のものが用いてある。上記
コアにおいて、31はU字状の第1要素、32は逆U字状の
第2要素を夫々示す。第1要素31において、第5図に示
される31a,31bは夫々脚部、31cは両脚部を連結する連結
部を示し、前記装着用凹部8に位置させた状態でもって
第1図に示されるように接着材33でもってそこに固着す
ると共に、第5、12図に示される如く押え具34、止付ね
じ35をもって基板5に固定してある。31a′,31b′は夫
々連結用端面を示す。
次に第2要素32につき説明する。特に第1、4図におい
て、32a,32bは脚部、32cは連結部で、その背部即ち上面
32c′は第17図に示されるように平坦面に形成してあ
る。32a′,32b′は夫々連結用端面を示す。
次に上記第2要素32の押え体10に対する装着構造を第
1、4、17図について説明する。36は支持板16と一体に
形成された受部材で、その上面はV字型の凹部36aとな
っており、そこには前記第2要素32における連結部32c
の下面32c″がはまり込んでいる。受部材36の第1図に
おける左右方向の寸法は、第2要素32における脚部32a,
32b相互間の寸法と略均等乃至は僅かに短く形成され
て、第2要素32の第1図における左右方向の位置決めが
なされるようにしてある。次に37は板ばねで、押え体10
における本体11に止具(鋲)38でもって取付けてある。
該板ばね37の先端部37aは上記本体11に当接しており、
中間部37bは第2要素32における上面32c′に弾力的に当
接して第2要素32を基体4の側に向けて付勢している。
このような構成によって第2要素32は基体4の側に向け
て弾力的に進退自在となっている。尚39は上記本体11に
取付けたストッパーで、ばね37の過度の変形を阻止する
為のものである。尚40は第2要素32における脚部32a,32
bの先端部における端面32a′,32b′の周囲に備えさせた
ガイド部材で、合成樹脂材料で形成され、その内面は第
1図に示される如きテーパー状の案内面40aとなってお
り、脚部32a,32bに接着剤40bでもって取付てある。この
ガイド部材40は第1要素31の脚部に備えさせても良い。
次に第1、5図に示される42は上記変流器28における信
号検出用のコイル部材を示す。該コイル部材につき更に
第6乃至10図をも参照して説明する。43はコイルケース
で、合成樹脂材料で形成されている。該ケースにおい
て、44は脚部挿通用の挿通孔、45はコイル収納部を夫々
示す。46はリード部材で、その一端はケース43に対し連
結部47において一体に連結されている。該リード部材46
において、48は芯線で、複数本が撚られた状態となって
おり、その一端はコイルケース43内に露出している。49
は被覆体で、前記ケース43と一材で形成してある。50は
リード部材の中間部に備えさせた止付部材で、前記被覆
体49と一材に形成してある。該止付部材50において、51
は固定用の係止鍔、52は挿入部を示し、図示されるよう
にテーパー状に形成してある。尚止付部材50の箇所にお
ける芯線48cは撚りがない状態にして、そこを水が伝わ
り難いようにしてある。
次に基体4に形成したリード部材の引込部ついて説明す
る。53は受部6の側壁に形成された引込孔を示し、図示
されるようにテーパー状に形成してある。53aは引込孔5
3の孔縁に備えた係止部を示し、上記係止鍔51が引込孔5
3に対するリード部材46の出入方向に動くことを係止す
る為のものである。これにおいて、54は引込孔53の周縁
に形成された係止鍔存置用の凹部、55は押え片で、金属
材料で形成され締付ねじ56でもって電線受部6の側壁に
固定されている。又その固定状態において係止鍔51を凹
部54の底面に押し付けて引込孔53へ向けての水の浸入を
防止するようにしてある。57は凹部54と係止鍔51の間の
隙間に流し込んだ接着材で、上記と同様に防水性を保つ
よう補助的に用いたものである。次に58,58′はコイル
ケース43における収納部45に備えさせたコイルを示す。
次に第1、3、4、5図に示される61は上記コイル42を
覆うようそこに被せ付けられたカバー部材を示し、対ト
ラッキング性の良好なゴム材料でもって形成してある。
該カバー部材61において、62は平板部で、板状に構成さ
れており、基体4における電線受部6の上に乗載されて
いる。該平板部62において、63,63はコア挿通孔、64は
配電線乗載部で上記受部6の上面の上に位置している。
65は位置決部材として例示する位置決片で、第1要素に
対する配電線の位置決めをなす為のものである。次に67
は平板部62と一体形成の筒状部で、平板部62の周縁から
垂下する状態に構成されており、その下端部67aは次に
述べる表示部ケースの外側まで被さっている。
次に上記表示部3について説明する。第1〜3、5図に
示される71はケースで、前記基体4における基板5をも
って構成された底壁72とその底壁の周囲から下方へ伸び
る筒状の側壁73とによって構成してある。74は取付枠
で、上記ケース71に固定してある。75は取付枠74に取付
けた駆動回路で、プリント基板に周知の回路要素を取付
けて第19、20図の如き回路が構成してある。次に76は表
示体を示す。該表示体において、77は取付枠74に取付け
た基枠、78は表示部材で、基枠77に対し回動自在に装着
してあり、又該表示部材78は第13〜15図に示されるよう
に白色部78aと黒色部78bを有する状態に塗り分けられて
いる。尚図示はしないが基枠77には表示部材78を駆動す
る為の駆動部材が取付けてある。次に80は遮蔽枠で、黒
色に形成されており、側面及び下面には夫々窓81,82が
形成してある。83は遮蔽枠80に備えられた嵌合片で、ケ
ース71に形成された嵌合部84と嵌合することによって該
遮蔽枠80の位置決めがなされるようにしてある。次に85
は表示体カバーで、透明材料で形成されており、締着リ
ング86でもってケース71に固定してある。87は水密用の
Oリングを示す。上記のような表示部3にあっては、検
出部2から信号が与えられていない状態では表示部材78
が第14図に示される如き正常位置にあって表示体カバー
85の外方からは表示部材78における白色部78aが遮蔽枠8
0に隠されて見えない状態となっている(全体が黒色に
見える状態となっている)。一方検出部2から検出信号
が表示部3に与えられるとその信号は駆動回路75を介し
て表示体76の駆動部材に与えられ、表示部材78が回動す
る。その結果、第15図に示されるように表示体カバー85
の外方からは遮蔽枠80における窓81,82を通して表示部
材78の白色部78aが認知できる状態となる。
次に第2図及び第18図に示される90は、前記第1要素に
対する細径の配電線の位置決めを図る為の位置決部材と
して例示する補助部材である。これは、一般に高圧配電
線に使用する絶縁電線はその直径が5mm(外径9mm)から
200SQ(外径24.5mm)程度のものまでが使用されてお
り、表示器はこれらの絶縁電線の全てに対し取付けるこ
とが必要となる。この場合において細い配電線に対し表
示器を取付ける場合に使用するものである。該補助部材
90において、91は乗載面64に対する載置面、92は電線受
部で、凹状に形成されている。93は張出部で、前記カバ
ー部材61における位置決片65の間に第18図の如く位置し
て、補助部材90の位置決が図られるようにしてある。こ
のような補助部材90は載置面91から受部92までの高さ寸
法の種々異なるものが種々の直径の電線に合わせて準備
されている。
上記構成の表示器1において、変流器コア30における
第1要素31及びコイル部材42に組付けは次のように行な
われる。先ず第1要素31を接着材33及び押え具34でもっ
て基板5に固定する。一方、コイル部材42にあっては、
コイル58,58′を収納部45に収納すると共に、そのコイ
ルの各端末とリード部材の芯線48の各端末48aとを夫々
接続する。次に上記コイル部材42を第1要素31に対しそ
の脚部31a,31bが挿通孔44,44に挿通される状態でもって
装着する。次にリード部材46の他端48bを引込孔53に挿
通し、挿入部52が上記引込孔53内に挿入され、かつ係止
鍔51が凹部54に位置する状態でもって止付部材50を押え
片55で電線受部6の側面に固定する。尚引込孔53から挿
入したリード部材の端末48bは前記駆動回路75に接続す
る。次にカバー部材61をそのコア挿通孔63に第1要素31
の脚部が挿通する状態でもって被せ付ける。これにより
第1要素31及びコイル部材42の組付けが完了する。
次に上記構成の表示器の高圧配電線95に対する取付け
について説明する。第2図に示されるように基体4に対
し押え体10が開いた状態でもって、架空高圧配電線95に
対し基体4をその下側から宛がう。即ち配電線95がカバ
ー部材61において位置決片65,65の間の乗載部64に位置
する状態にする。次に押え体10をその配電線95の上に被
せ付ける。その作業は押え体10を第2図において矢印96
方向にちょっと押し上げることでもって容易に行うこと
ができる。このように押え体10を配電線95に被せ付けた
場合、ガイド部材40におけるテーパー状の案内面40aで
もって第1要素31の連結用端面31a′,31b′に対する第
2要素32の連結用端面32a′,32b′の位置決めが適切に
行われ、端面31a′と32a′及び端面31b′と32b′は夫々
位置ずれすることなくぴったりと重合する。次にボルト
23を第2図の矢印97で示されるように起こし、それを導
入口13を通して挿通孔12に位置させる。然る後ナット26
を締めて押え体10を基体4の側に順次移動させ、配電線
95が配電線乗載部64と電線押え17における当部18との間
にしっかりと挟着される状態にする。この場合、押え体
10の本体11が基体4の側へ移動しても、上記のように既
に端面が当接している第2要素32は同方向へは移動せ
ず、板ばね37が撓むのみである。従ってこの状態では、
第2要素32は板ばね37の付勢力でもって第1要素31に押
し付けられた状態となる。尚上記の結果、第2要素32の
連結部における下面32c″と受部材36との間には第1図
に示される如く隙間ができた状態となる。
上記のようにナット26の締付けを行う場合、その締付け
による移動は押え体10における本体11の先端部が受座25
に当接する位置までに制限される。これにより押え体10
の本体11の過度に基体4の側に移動して板ばね37が押し
潰されてしまった状態になること(弾力性を発揮できな
い状態となること)を防止できる。
又上記のように電線95に対する取付けを行う場合、第2
図のように基体4に対し押え体10が開いた状態にあると
きに、第2要素32の脚部32a,32bが配電線95その他の異
物に当たっても、該第2要素32は板ばね37によって弾力
的に保持されている為、第2要素32は第17図に想像線で
示されるように傾くことができ、第2要素32に大きな力
が加わってそれが破損したりすることが防止される。又
第2要素32が上記のように傾いた後は、板ばね37が第2
要素32における平坦な上面32c′を押す為、第2要素32
は第17図に実線で示される元の状態に復帰する。
次に上記構成の表示器の作動を説明する。上記取付け
状態において高圧配電線95に探査信号電流が流れると、
それによる磁束がコア30に生じる。その磁束はコイル部
材42におけるコイル58で検出され、その検出信号がリー
ド部材46の芯線48を通して前述の如く駆動回路75に伝え
られる。その結果、前述のように表示部材が回転作動す
る。又上記表示器は高圧配電線95に短絡電流が流れるこ
とによっても上記と同様の動作を行い、又高圧配電線95
に復帰用信号電流が流れると上記表示体76は復帰動作を
するが、それらについては次の回路説明及びその動作説
明を参照されたい。
次に上記表示器の回路構成について説明する。この表
示器は第19図にブロックで示されるように、上記配電線
に流れる電流を検出しその大きさに対応した大きさの直
流出力を生ずるようにした電流検出機構256と、上記電
流検出機構256の直流出力を蓄えるようにした表示用蓄
勢コンデンサC2及び開放用蓄勢コンデンサC7と、夫々常
開の第1乃至第3のスイッチ259〜261と、上記電流検出
機構256が架空配電線の短絡時の大電流及び地絡時の小
電流を検出したときには上記第2のスイッチ260に閉成
指令を与え、架空配電線の正常負荷時の中電流を検出し
たときには第3のスイッチ261に閉成指令を与えるよう
にした判別手段262と、上記表示用蓄勢コンデンサC2の
充電電圧が前記表示体76の駆動部材におけるコイル254
の作動電圧以上となったときに上記第1のスイッチ259
に閉成指令を与えるようにしたスイッチ制御手段263
と、該スイッチ制御手段263の信号電流検出回路263aと
を有している。上記第1と第2のスイッチ259,260の直
列回路の一端は上記表示用蓄勢コンデンサC2に接続して
あると共に、他端は上記コイル254に対し上記表示用の
通電方向へ向けて通電し得るよう接続してあり、一方上
記第3のスイッチ261の一端は上記開放用蓄勢コンデン
サC7を介して上記電流検出機構256に接続してあると共
に、他端は上記コイル254に対し上記復帰用の通電方向
へ向けて通電し得るよう接続してある。上記電流検出機
構256は前記変流器28と、それにおける各コイル58,58′
に夫々接続した半波及び全波の整流回路264,265と、上
記一方のコイル58に付設した共振回路266とから成る。
上記変流器28における一方のコイル58は例えば6000ター
ンで、それには並列にコンデンサC1が接続されて共振回
路266を形成している。この共振回路266は送信機から配
電線を介して到来する。180サイクルの探査信号を効率
良く検出して出力し、商用周波の信号の出力は小さくす
る為のものである。他方のコイル58′は例えば1500ター
ンである。上記判別機構262は探査信号電流検出回路267
と、正常負荷電流検出回路268と、短絡電流検出回路269
と、抑止回路270から成る。上記各回路及び各スイッチ
の構成は第20図に示される通りであるが、その詳細につ
いて、次にその作用と共に説明する。
配電線95に探査信号電流が流れた場合の表示器の動作
を、その回路構成を示す第20図に基づいて説明する。尚
配電線95に流れる電流及び第20図(イ)〜(ホ)各点の
波形は第21図に示す通りである。探査信号電流が配電線
95に流れるとその電流は変流器28におけるコイル58によ
って検出される。この場合、コンデンサC1による共振の
為、コイル58に得られる出力信号は充分大きい。その出
力信号はダイオードD1で整流され、表示用蓄勢コンデン
サC2に蓄積される。
また上記出力信号は探査信号電流検出回路267に入力さ
れる。該回路267において上記信号はコンデンサC5と抵
抗R1から成る微分回路257を通り、ダイオードD4を経て
電圧検知素子271に与えられる。電圧検知素子271は、添
字aを付して示す入力端271aに検知レベルV1以上の入力
信号がある場合に、その信号を添字bを付して示す出力
端271bから出力信号として送出し、その入力信号が無い
場合には、上記出力端に出力信号を生じない特性を有す
る素子である。このような素子としては例えば市販のC
−MOS・8502ALBがある。以降に述べる他の電圧検知素子
についても同様である。電圧検知素子271の出力信号は
パルストランスT1に入力され、さらに同トランスT1から
SCR292のゲートに送出されて同SCR292が導通する。
上記表示用蓄勢コンデンサC2が充分に充電されて表示体
76のマグサインコイル254の動作電圧に達すると、つま
り、電圧検知素子272の検知レベルV2以上になると、電
圧検知素子272はそれを検知し、その出力端272bより信
号を送出してSCR291を導通させる。SCR291が導通すると
既にSCR292が導通状態にあるため、表示用コンデンサC2
→SCR291→SCR292→マグサインコイル254→コンデンサC
2の経路によって上記コンデンサC2に充電された電荷が
放電される。この放電により上記コイル254には矢印X
方向に励磁電流が流れる。その結果、表示部材78が前述
の如く正常位置(第14図)から故障表示位置(第15図)
へ向けて移動し、表示器は表示状態となる。尚第20図に
おいて信号電流検出回路263aは電圧検知素子272の保護
用のツェナーダイオード(8V)D3と、電圧検知素子272
の検知レベルV2をマグサインコイル254の動作電圧に合
わせるためのツェナーダイオード(6.2V)D2と、コンデ
ンサC4とから成る。
次に配電線95に復帰信号が流れると、上記表示器の表示
状態は次のようにして復帰する。
配電線95に所定値例えば4A以上の復帰信号電流が流れる
と、その電流は変流器28のコイル58′で検出される。検
出された信号はその出力端に接続する全波整流回路265
のブリッジ接続のダイオードD7で整流され、抵抗R3を介
して復帰用蓄勢コンデンサC7に充電される。尚上記抵抗
R3は後述のリレーRyの動作電圧を確保する為の抵抗であ
る。上記のように復帰用コンデンサC7が変流器28からの
信号によって充電されて点(ホ)の電位が上昇し、それ
が電圧検知素子273の検知レベルV3以上になると、同素
子273の出力端273bよりパルストランスT2に信号が送ら
れ、さらに同トランスT2よりSCR293のゲートにゲート信
号が送られてSCR293が導通する。SCR293が導通すると、
復帰用コンデンサC7→マグサインコイル254→リレー接
点Ryb→SCR293→復帰用コンデンサC7の閉路が形成され
て、同コンデンサC7の電荷が放電される。この放電によ
り、表示体76のコイル254には矢印Yの如く地絡表示の
時とは逆方向に電流が流れる。その結果、表示体76にお
いては表示部材78は逆回転駆動されて正常位置に復帰す
る。尚上記復帰作業は、配電線95に商用周波の正常な負
荷電流(4A以上)を流すことによっても上記と同様に行
うことができる。
尚D9は電圧検知素子273の入力端273aの電圧を一定値に
制限するためのツェナーダイオード(8V)、D8は点
(ホ)の電圧を一定値にするためツェナーダイオード
(18V)、C8はツェナーダイオードD9に対し並列接続し
たコンデンサである。
上記の復帰動作及びそれに引き続く負荷電流の通電の場
合、抑止回路270の信号を地絡探査信号検出回路267にフ
ィードバックして同回路267の電圧検知素子271が検知動
作を行うのを阻止するようにしている。つまり、線路に
負荷電流が流れている場合において点aの電位を基準の
0電位とすると、点cは−となる。従ってダイオードD7
の一方の端子D7′→点a→ダイオードD5→点(ロ)→ツ
ェナーダイオードD6→抵抗R2→点c→ダイオードD7の他
方の端子D7″の回路でもって電流が流る。この為コイル
58が負荷電流を形成して点bがプラスになっても、点
(ロ)における電位は0となるため電圧検知素子271は
不動作となる。したがって表示用コンデンサC2が充電さ
れてSCR291が導通した状態であっても、上記のごとく電
圧検知素子271は抑止回路270よりの信号によってその検
知動作が強制的に抑止されてSCR292が不導通の状態に維
持され、マグサインコイル254には電流が流れず、表示
機構が表示状態となることはない。
また復帰後において負荷電流が微弱(例えば1A程度)な
場合には、コイル58′の出力が小さい為、上記の如き抑
止の動作はなされず、点(イ)、(ロ)には第21図の負
荷電流時の欄において夫々破線で示されるような信号が
現われる。しかしそのレベルは小さい為、電圧検知素子
271はそれを検知しない。従って誤表示はなされない。
次に、配電線95に大電流(例えば800A以上の電流)が流
れた場合の表示器の動作は次の通りである。線路に800A
以上の短絡電流が流れると、それは変流器28によって検
出され、そのコイル58′からの出力はダイオードD7,D10
を介してリレーRyに与えられてそれが動作し、接点Rya
が閉じ同時に接点Rybが開く。また変流器28のコイル58
からの出力はダイオードD1を介して表示用コンデンサC2
に充電される。そして表示用コンデンサC2が所定電圧ま
で充電されると、その電圧は電圧検知素子272により検
知され、その検知信号によってSCR291が導通する。SCR2
91が導通すると、表示用コンデンサC2→SCR291→リレー
接点Rya→マグサインコイル254→表示用コンデンサC2の
閉路が形成され、同コンデンサC2の電荷が放電されて表
示体76のコイル254に前記地絡故障の場合と同方向に電
流が流れる。その結果表示部材78は正常位置から故障表
示位置に向けて移動し、表示状態となる。尚ツェナーダ
イオードD10はダイオードD7の出力電圧が前記800Aの短
絡電流に対応する出力電圧に達すると導通する電圧値の
ものが用いてある。またダイオードD11は逆起電力還流
用のダイオードである。
上記の場合、地絡探査信号検出回路267における微分回
路257は、線路に流れる信号(電流)が50サイクルない
しは60サイクルの商用周波でしかも短絡電流のような過
大電流の場合に点(イ)における電位上昇を制限する。
つまり、上記の信号が商用周波の場合には仮に流れる信
号が過大であっても、共振回路において設定した共振周
波数と相違するため充分な検出信号(出力)が得られ
ず、而も上記の微分回路でもって点(イ)における電位
上昇が制限されるため、上記第1の電圧検知素子271の
検知レベルV1には達せず、同素子は動作しない。
次に上記のように発見された短絡故障点の復旧作業が済
めば配電線路に再び正常の負荷電流を流す。するとこの
場合も前記説明の場合と同様にして表示器における表示
状態の復帰がなされる。
次に上記探査信号及び復帰信号を配電線に送出する為
に用いる送信機について説明する。第22図において、10
1は地絡事故点探査用送信機を示す。これにおいて、102
は出力端子で、配電線95が接続線102bを介して接続され
る。103は接地端子で、大地に接地される。104は探査信
号形成回路である。該回路104において、105は脈流形成
回路で、低圧の直流を高圧(例えば10KV)の脈流に変換
して出力するDC−ACコンバータが用いてある。105aはそ
の入力端、105bは出力端を夫々示す。106は直流電源
で、例えば蓄電池が用いられる。107は逆流阻止手段
で、例えば電流を脈流形成回路105から出力端子102へ向
けてのみ通し、その逆方向には通過を阻止するようにし
たダイオードをもって構成される。108は表示手段で、
一例として、出力端子102の電圧に応動して表示が変化
するものが用いてある。
上記地絡事故点探査用送信機における探査信号の送出
動作を説明する。電源106から直流が脈流形成回路105に
供給されると、該回路105は、ゼロVを基準に一方の極
性(例えばプラス、マイナスも可)のみに、後述の表示
器を作動させるに適合した周期例えば180又は170Hzで振
れる脈流を出力する。該脈流は、逆流阻止手段107を通
して出力端子102に探査信号として送出される。
次に、上記送信機の出力端子102から探査信号が配電
線95に送出された場合における配電線の電圧状態を示す
第23図につき説明する。先ず、前述の如き送信機として
の出力波形は(a)の通りである。
上記の場合において配電線に地絡事故がない場合は以下
の通りである。配電線95の電圧は、(b)に示すように
(イ)の時点において配電線の対地静電容量に瞬間的に
充電されて、送信機の出力電圧(例えば10KV)まで至
る。次に(ロ)の時点においては、送信機内への逆流が
逆流阻止回路107により阻止される為、上記のままの電
圧に維持される。以後は図示の如く充電状態がそのまま
に維持される。
次に配電線95に抵抗地絡の事故点がある場合は以下の通
りである。配電線95に送り出された探査信号の電流は地
絡事故点に流れる。この為、配電線95の電圧は(c)に
示すようになる。尚電圧V1は地絡抵抗の大きさによって
異なり、地絡抵抗が6KΩ程度の場合は3KV程度、1KΩ程
度の場合は2KV程度である。
次に、配電線95に碍子の亀裂や樹木の接触による断続的
で不規則な地絡の事故点がある場合は以下の通りであ
る。(d)に示す如く配電線95に上記(イ)の場合と同
様に電圧が加わる。この状態で(ハ)に示す時点で地絡
が生ずる(亀裂での放電、樹木の接触)と、そこに瞬間
的に電流が流れ、電圧が落ちる。そして絶縁が回復する
と(ニ)の時点で再び上記(イ)の場合と同様に電圧が
加わる。このような動作が図示の如く不規則に繰り返さ
れる。
次に、上記表示手段108の1回路例を示す第24図にお
いて、111は電圧検出用の分圧抵抗回路で、抵抗111aと1
11bによって構成してある。図示の如く、該回路111の一
端は出力端子102に、他端は接地端子103に夫々接続して
ある。112は電圧表示装置で、一端を上記分圧抵抗回路1
11の中間点に接続し他端を接地回路に接続してある。該
表示装置112において、113は整流用ダイオード、114は
平滑用のコンデンサ、115は表示器で、マイクロアンメ
ータが用いてある。116は調整用抵抗である。
上記表示手段108にあっては、出力端子102の電圧が分
圧抵抗回路111を通すことによって低い電圧値で取り出
される。その取り出された電圧はダイオード113で整流
され、コンデンサ114で平滑されて表示器115に加わる。
すると表示器115の針はその電圧に応じて振れる。
上記のような表示手段によれば、配電線95に探査信号
が送出された場合に、配電線の各状態が次のように表示
される。
先ず地絡事故点が無い場合は表示器115の針は最大値
(探査信号の電圧値)まで大きく振れたままになる。
配電線に抵抗地絡がある場合は、地絡抵抗の大きさに応
じた中間の電圧値まで振れて安定する。
前記碍子の亀裂等による間欠的な地絡がある場合は、針
は大きく振れたり戻ったりを不規則に繰り返す。
表示器115の表示状態がこのように変わる為、該表示器1
15を見て、地絡事故点の有無及び事故の種類の判別がで
きる。
次に上記送信機を用いた地絡事故点の探査について、
第25図に基づき説明する。第25図において、99は変電
所、CBは遮断器、100は配電線路(長さは例えば20km)
を示し、三相分の架空の高圧配電線95を備える。SS1〜S
S4は区分開閉器で例えば4km毎に設ける。H1〜H10は配電
線路100の電柱毎(約50m毎)に取付けた表示器の存在を
示す。この表示器は第25図から明らかなように配電線に
対し相互に間隔を隔てて付設されている。
上記のような配電線路において例えば第25図の点P1にお
いて地絡事故が生ずると、変電所99にある周知の地絡リ
レーが作動し、区分開閉器SS3とSS4が開いてその区間が
停電状態となる。このような状態となったならば、前記
構成の地絡事故点探査用送信機101を携えて現場に赴
く。
現場においては測定可能な線路亘長に区分した停電状態
の高圧配電線に対し、送信機101の出力端子102を三相一
括に接続し、また接地端子103を大地に接続する。次に
前述の如く探査信号の送出を行ない、その場合における
表示器115の表示を見て前述の如き判別を行なう。然る
後、判別結果に応じた処置を構ずればよい。
尚上述の如き探査作業終了後、配電線から送信機を外す
場合に次のような安全性がある。即ち、事故点が無いと
前記第23図(b)の如く配電線には高電圧が充電された
ままとなる。しかし前記送信機101にあっては分圧抵抗
回路111が出力端子102と接地端子103の間に接続してあ
る為、それを介して前記高電圧が放電される。その放電
状態は表示器115の指示を見ることによって確認でき
る。従って、誤って充電状態の配電線に触れることによ
る感電事故を防止できる。尚上記放電の時定数は前述の
如き事故点の有無の判別に支障をきたさぬよう探査信号
の周期に比べ充分に長く(数秒〜10数秒)するとよい。
次に表示手段の異なる例を示す第26図について説明す
る。本例は出力端子102に出力される電流に応動して表
示が変化する表示手段の例を示すものである。図におい
て、117は電流用検出用変流器、118は電流表示装置であ
る。該装置118において、119は整流用ダイオード、120
は平滑用コンデンサ、121は表示器、122は調整用抵抗で
ある。123は電流検出回路で、入力が所定値以上となる
と出力を生ずる。124は表示器の他の例として示すブザ
ーである。
上記表示手段においては、出力端子102に流れる電流
を接地端子103に流れる電流によって変流器117が検出す
る。検出後の動作は前記第24図のものと同様であって、
表示器121により上記出力端子102への電流が表示され
る。尚ブザー124も上記電流の有無に応じて鳴動する。
上記表示手段の表示動作を第27図に基づき説明する。
尚第27図において(a)は送信機101の出力電圧波形、
(b)〜(d)は出力端子から配電線へ出力される電流
の波形である。
配電線に地絡事故が無い場合は、送信機101の出力端子
からは(b)の如く(ホ)の時点において一瞬配電線へ
の充電電流が流れ、充電後は電流がゼロとなる。従って
表示器121の指針は一瞬ピクンと振れるのみである。又
ブザー124は一瞬鳴動するのみである。
配電線に抵抗地絡がある場合は、(c)の如く地絡抵抗
に応じた電流I1(6kΩの場合0.4A、1kΩの場合0.6A程
度)が流れる。従って表示器121の指針は上記地絡抵抗
に応じた振れを安定に示す。またブザー124は連続して
鳴動する。
配電線に断続的で不規則な地絡がある場合は、(d)の
如く不規則に電流が流れる。従って表示器121の指針は
不規則に振れる。またブザー124も不規則に鳴動する。
尚(d)において(ヘ)は碍子の亀裂の放電あるいは配
電線への樹木の接触による放電の電流を示し、(ト)は
上記放電が継続した場合の状態を示す。
なお、機能上前図のものと同一又は均等構成と考えられ
る部分には、前図と同一の符号を付して重複する説明を
省略した。(また次図以降についても同様の考えで同一
の符号を付して重複する説明を省略する。) 次に地絡事故点探査用送信機の回路構成の他の例を示
す第28図について説明する。131は信号出力部で、前記
2種類の表示手段108,108′の両方を備える。尚手段108
における159は電圧検出回路である。132はスイッチング
部、133はゲート駆動部、134は制御部、135は発信部、1
36はタイマ部、137は電源部を夫々示す。
上記信号出力部131において、Tr1は探査信号用の出力ト
ランス、138は脈流形成回路及び逆流阻止手段として例
示する全波整流回路で、トランスTr1の2次コイルに出
力電圧が誘起されているときにはそれを整流して脈流を
形成する働きをし、上記2次コイルの出力電圧がゼロに
なっているときには、出力端子102からトランスの2次
コイルを通して接地端子103に向け電流が流れることを
阻止する働きをする。Tr2は復帰信号用の出力トラン
ス、139は復帰信号の出力端子を示す。
次にスイッチング部132において、141,142はスイッチン
グ素子で、GTO(ゲートターンオフサイリスタ)が用い
てある。143,144は保護回路(スナバ回路)で、GTO141,
142のON−OFF時のサージによる逆耐電圧に対処するよう
に、GTO141,142に対しそれぞれ並列に接続してある。次
にゲート駆動部133において、145,146はスイッチング素
子のGTO141,142のON−OFFをコントロールするためのゲ
ート駆動回路である。
次に制御部134は発信部135及びタイマ部136からの信号
によりゲート駆動部133を制御するもので、147,148はオ
ア回路、149〜152はアンド回路を夫々示す。
次に発信部135において、153は探査信号用の発信回路
で、本例では探査信号の周波数の1/2の周波数(90Hz)
を発信するものが用いてある。154は復帰信号用の発信
回路で、50Hz(商用周波と同じ)を発信するものが用い
てある。
次にタイマ部136において、156は探査信号の送出時間を
設定する為のタイマで、その時間は例えば30秒に設定し
てある。157は復帰信号の送出時間を設定する為のタイ
マで、例えば10秒に設定してある。
次に電源部137において、Eは直流電源で、例えば24Vの
蓄電池、S1は電源スイッチ、160は電圧検出回路で、電
源Eの電圧が検出レベルに達すると出力して電源の有無
状態(レベル)を表示するようにしてある。161はDC−D
Cコンバータで、直流の24Vから直流の±12Vを形成する
ものである。
次に、S2は電源補助スイッチ、S3は切替スイッチで、3
組のスイッチS3-1〜S3-3が連動して、回路を90ヘルツ側
aから50ヘルツ側bに又はその逆に切り替えるようにし
てある。S4はスタートスイッチで、タイマ156とタイマ1
57に設けたスイッチS4-1、S4-2からなる連動の押しボタ
ンスイッチが用いてある。次に、L1,L2は電源表示ラン
プ、Leは発信表示ランプ、158はアンド回路である。
次に上記構成の送信機について動作(操作方法)を説
明する。
先ず探査信号の送信の場合を第29(A)、29(B)図に
基づき説明する。前実施例と同様に出力端子102を配電
線に接続し、接地端子103を接地する。次に電源スイッ
チS1をONにする。するとDC−DCコンバータ161が直流電
源Eに接続して作動する。切替スイッチS3の各スイッチ
S3-1〜S3-3を90ヘルツ側に切替える。次いで電源補助ス
イッチS2をONにすると、電源表示ランプL1が点灯し電源
がONになったことを表示する。
次に、スタートスイッチS4をONにするとスイッチS4-1と
S4-2がONになり、タイマ156が作動し時間(秒)のカウ
ントを開始し、そしてタイマ156の出力端より信号を出
力する(波形図を参照)。
タイマ156の出力信号は90ヘルツ側の発信回路153に入力
される。発信回路153は電源Eと接続しているため、そ
の出力端より90Hzの発信信号をアンド回路149,150に出
力する(波形図、を参照)。
また、アンド回路149,150に対してはタイマ156からの出
力信号が入力されて、アンド回路149,150から信号が90
ヘルツの間隔で交互に出力する(波形図、を参
照)。
上記アンド回路149,150からの出力信号は次ぎにオア回
路147,148に入力される。その出力端からの信号はゲー
ト駆動回路145,146に各々入力されて同回路からGTO141,
142の各ゲートに対し、夫々波形図、において
(チ)、(チ′)で示す如くON信号(0Vから+12Vに変
化する信号。この+12VはGTOのON抵抗によって実際には
3Vに下降している)を90ヘルツの間隔でもって交互に出
力する。またオア回路147,148の出力によって発信表示
ランプLeが点灯し発信状態を表示する。ただし上記の場
合上記GTO141,142のゲートに対しては、夫々波形図、
において(リ)、(リ′)で示す如くOFF信号(0Vか
ら−12Vに変化する信号)を連続して出し続けている。
上記のようにGTO141,142が90ヘルツの間隔で交互にONす
るため、出力トランスTr1の一次側には90サイクルの間
隔でもって下記の経路で電流i1,i2が流れる。
i1の経路 直流電源Eの+側→電源スイッチS1→出力トランスTr1
の中間タップt10→出力トランスTr1の巻始端子t11→切
替スイッチS3-1→GTO141→アースe0→直流電源Eの−側
(波形図i1を参照)。
i2の経路 直流電源Eの+側→電源スイッチS1→出力トランスTr1
の中間タップt10→出力トランスTr1の巻終端子t12→切
替スイッチS3-2→GTO142→アースe0→直流電源Eの−側
(波形図i2を参照)。
上記のように出力トランスTr1の1次側に電流i1,i2が90
ヘルツの間隔でもって交互に流れると、出力トランスTr
1の2次側(出力端側)には90ヘルツの間隔でもってプ
ラス方向の出力信号(波形図v1の(ヌ)を参照)とマイ
ナス方向の出力信号(波形図v1の(ヌ′)を参照)を交
互に出力する。なお、上記のプラスの出力信号とマイナ
スの出力信号との間には休止時間(波形図v1の(ル)を
参照)が存在する。したがって出力信号は180ヘルツの
間隔でプラス側とマイナス側が出力されることになる。
上記トランスTr1の出力信号は整流回路で整流されて脈
流の波形の探査信号となり出力端子102に出力される。
次に、上記探査信号が出力された場合における、配電線
の事故の状況に対応した動作を説明する。
(a)配電線が健全(地絡無し)の場合 配電線路の対地静電容量C0が充電されるだけのため瞬
時に電流が流れた後は信号電流が流れない(波形図i3-0
を参照)、つまり、線路は10kvに充電された状態となる
(波形図v2-1を参照)。この充電電圧(10kv)は表示手
段108の表示器115(電圧計、実際には電流を電圧表示に
している)によって確認できる。つまり、事故無しの場
合には、上記の配電線の充電電圧(10kv)を確認するこ
とによって地絡事故発生の無が判別できる。
この充電電圧は放電抵抗兼用の分圧抵抗回路111を介し
てアース(大地e0)に放電される。したがって探査員
(作業者)はこの電圧の放電を表示器115によって確認
して安全となった後に次の作業に進むことになる。
(b)配電線に地絡事故がある場合(地絡抵抗が0〜6k
Ω) 出力トランスTr1の出力信号v1は全波整流回路138によ
って正の矩形波に整形されて出力される。この出力は18
0サイクルの間隔で出力される(波形図v2-2を参照)。
この場合の電圧(数kv)は表示手段108の表示器115(電
圧計)が前記地絡無しの場合に比べ低い電圧として表示
するため地絡事故が確認できる。また配電線に流れる電
流が表示手段110′の表示器121(電流計)によって確認
でき(波形図i3-1を参照)、それに追従(連動)してブ
ザー124が鳴動し、音声によっても地絡事故が確認でき
る。つまり地絡事故が発生していることが判別できる。
(c)配電線の碍子が間欠地絡している場合(不規則に
地絡事故が発生する場合) 碍子に亀裂等があって絶縁抵抗が低下し、間欠地絡が
発生する場合には、上記表示手段108,108′によって確
認できる。この場合には、配電線の電圧電流は夫々波形
図v2-3、i3-2のようになる。従って、電圧計115あるい
は電流計121は極めて不規則に振動する。この場合電流
検出回路123の出力に追従して鳴動するブザー124も不規
則に鳴動する。このように間欠地絡事故も電圧計115、
電流計121の不規則な振動状態、およびブザー124の不規
則な間欠鳴動によって判別できる。
上記のように探査信号が送られた場合において、探査
対象の高圧配電線に地絡事故がある(b)の場合や間欠
地絡事故がある(c)の場合には、配電線に流れる信号
電流i3-1又はi3-2によって、前記表示器が事故有りを表
示する。
上記のように探査信号が送られる場合において送信機
はタイマ156の設定が30秒で停止するようになっている
ため、出力端子102からの信号の送出はその時間経過後
に停止する。なお、電源スイッチS1を開放すれば送信機
の出力は直ちに非常停止する。
次に、地絡探査が終了し事故点の修復が完了した後は
送信機によって配電線に対し復帰信号を送出し、表示器
を復旧させる。
すなわち送信機においては、出力端子102と配電線の接
続を外しまた接地端子103の接地を外し、代わりに復旧
用出力端子139における一方の端子を配電線の三線の内
の一線に接続し、他方の端子を残り二線の内の一線に接
続する。また事故点においては三相を一括に接続した
後、以下の操作を行う。
送信機の切替スイッチS3を50ヘルツ側bに切り替え、電
源スイッチS1および補助電源スイッチS2をONにする。す
ると電源表示ランプL1が消えて50ヘルツ側の電源表示ラ
ンプL2が点灯し発信回路の切替状態が表示される。
上記切替によって、50ヘルツ側のタイマ157から信号が
出力する(第30図の波形図を参照)。タイマ157の出
力は50ヘルツ側の発信回路154に入力し、50ヘルツ側の
発信回路154からの出力信号(波形図、を参照)は
アンド回路151,152にそれぞれ入力し、またそれらには
タイマ157からの出力信号(波形図を参照)も入力す
る。上記の入力によってアンド回路151,152の出力がオ
ア回路147,148に入力する(波形図、を参照)。こ
の入力によってオア回路147,148からの出力がゲート駆
動回路145,146に入力する。尚オア回路の出力によって
発信表示ランプLeが点灯し発信状態を表示する。上記入
力信号によってゲート駆動回路145,146が作動し、その
出力信号(波形図′、′)がGTO141,142のゲートに
対し加わりGTO141,142が50ヘルツの間隔で交互にONす
る。上記のようにGTO141,142が交互にONすると、それに
よって復帰信号用出力トランスTr2の1次側には電流i4,
i5が50ヘルツの間隔でもって交互に流れる(波形図i4,i
5を参照)。
i4の電流経路 直流電源Eのプラス側→中間タップt20→巻始端子t21→
切替スイッチS3-1→GTO141→アースe0→直流電源Eのマ
イナス側 i5の電流経路 直流電源Eのプラス側→中間タップt20→巻終端子t22→
切替スイッチS3-2→GTO142→アースe0→直流電源Eのマ
イナス側 すると復帰信号用の出力トランスTr2の2状側からは50
ヘルツの矩形波の信号v3が出力する(波形図v3を参
照)。また、復帰信号用の出力トランスTr2の2次側に
はi6なる復帰信号電流が流れる(波形図i6を参照)。
上記のごとく復帰信号電流i5(5A程度)が配電線になが
れると、表示器がこれを検出して表示器は復帰する。こ
の復帰信号電流i6が配電線に流れているのは電流計163
によって確認できる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明にあっては、配電線95に対し検出
部2を変流器コア30が配電線95を取り囲むように取付け
た状態では、配電線95に流れる信号電流を検出し、その
検出信号を用いて表示部3を作動させるようにすること
ができるは勿論のこと、 上記コア30における第1要素31にコイル部材42を組付
ける場合、コイル部材42を第1要素の脚部31a,31bに対
して第1、6図の如く嵌めるだけの極めて簡単な作業で
素早く組付できる効果がある。
しかも上記のようにコイル部材42が第1要素31に組付
けられた状態では、コイル部材42は第1要素31の下側に
何等の張出寸法も持たぬ構造上の特長がある。このこと
は、その張出寸法が存在しない分、前記従来のものに比
べて表示器1の高さ寸法を小嵩にでき、配電線への付設
状態での風当たりを弱くして配電線にかける荷重負担を
軽減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本願の実施例を示すもので、第1図は地絡事故点
探査用表示器の半断面図、第2図は電線に対する取付を
説明する為の正面図、第3図は押え体を分離した状態の
斜視図、第4図は押え体の分解斜視図、第5図は検出部
における第1要素及び表示部の全体を分解した状態の斜
視図、第6図はカバー部材を除去した平面図、第7図は
VII−VII線断面図、第8図はVIII−VIII線位置にてカバ
ー部材及びコイルケースの一部を破断した状態の断面
図、第9図は検出コイルの底面図、第10図はX−X線断
面図、第11図はXI−XI線拡大断面図、第12図はXII−XII
線断面図、第13図は表示部における遮蔽体及び表示体カ
バーの分解斜視図、第14図は正常状態における表示部の
斜視図、第15図は表示状態における表示部の斜視図、第
16図はXVI−XVI線断面図、第17図はXVII−XVII線断面
図、第18図は補助部材の平面図、第19図は表示器のブロ
ック回路図、第20図は表示器の回路図、第21図は表示器
の動作説明用波形図、第22図は地絡事故点探査用送信機
のブロック回路図、第23図は配電線に探査信号が送出さ
れた状態における電圧波形図、第24図は表示手段の回路
図、第25図は配電線路の経路図、第26図は表示手段の他
の例を示す回路図、第27図は配電線に探査信号が送出さ
れた状態における電流波形図、第28図は地絡事故点探査
用送信機の他の回路例を示す回路図、第29(A)図及び
第29(B)図は探査信号送出時の動作を説明する為の波
形図、第30図は復帰信号送出時の動作を説明する為の波
形図。 1……地絡事故点探査用表示器、2……検出部、3……
表示部、4……基体、10……押え体、30……変流器のコ
ア、31……第1要素、32……第2要素、42……コイル部
材、43……コイルケース、46……リード部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 及川 昌洋 宮城県仙台市一番町3丁目7番1号 東 北電力株式会社内 (72)発明者 中田 良作 愛知県大府市長草町深廻間35 日本高圧 電気株式会社技術研究所内 (72)発明者 大田 正行 愛知県大府市長草町深廻間35 日本高圧 電気株式会社技術研究所内 (72)発明者 久保 祐一 愛知県大府市長草町深廻間35 日本高圧 電気株式会社技術研究所内

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配電線に付設されることにより、その配電
    線に流れる信号電流を検出して検出信号を出力するよう
    にした検出部と、上記検出部と連結一体化され、かつ上
    記検出信号を受けて表示作動するようにしてある表示部
    とを有し、上記検出部は、上記配電線を挟んでその下側
    に位置しかつ上記表示部に連結している基体及び上側に
    位置させるようにした押え体を有しており、しかも上記
    基体には、上記基体と押え体との間に位置される配電線
    の存置空間の周囲を取り囲む為の環状の変流器コアにお
    けるU字状の第1要素が設けてあると共に、該第1要素
    には上記信号電流検出用のコイル部材が付設してあり、
    一方上記押え体には、上記環状の変流器コアにおける逆
    U字状の第2要素が上記第1要素と相対向する状態に設
    けてある地絡事故点探査用表示器において、上記コイル
    部材は、上記U字状の第1要素における二つの脚部を挿
    通する為の二つの挿通孔が形成されているコイルケース
    と、上記コイルケースに対し上記各挿通孔と夫々同心状
    に装着した二つのコイルから成り、しかも上記コイルケ
    ースには、複数の芯線を有しかつ中間部には係止鍔を備
    えるリード部材の一端が連結してあると共に、該リード
    部材の一端において上記複数の芯線の各端末は上記コイ
    ルの端末と接続してあり、一方上記表示部におけるケー
    スにはリード部材の引込孔が穿設してあると共に、該引
    込孔の孔縁には上記係止鍔を係止する為の係止部が備わ
    っており、上記第1要素に対する上記コイル部材の付設
    の状態は、上記挿通孔に上記脚部が挿通されて上記コイ
    ルが脚部の周囲に位置する状態となっており、さらに上
    記リード部材の他端は上記引込孔を通して上記ケース内
    に引込まれていると共に、上記係止鍔は上記係止部に係
    止されている地絡事故点探査用表示器。
  2. 【請求項2】配電線に付設されることにより、その配電
    線に流れる信号電流を検出して検出信号を出力するよう
    にした検出部と、上記検出部と連結一体化され、かつ上
    記検出信号を受けて表示作動するようにしてある表示部
    とを有し、上記検出部は、上記配電線を挟んでその下側
    に位置しかつ上記表示部に連結している基体及び上側に
    位置させるようにした押え体を有しており、しかも上記
    基体には、上記基体と押え体との間に位置される配電線
    の存置空間の周囲を取り囲む為の環状の変流器コアにお
    けるU字状の第1要素が設けてあると共に、該第1要素
    には上記信号電流検出用のコイル部材が付設してあり、
    一方上記押え体には、上記環状の変流器コアにおける逆
    U字状の第2要素が上記第1要素と相対向する状態に設
    けてある地絡事故点探査用表示器において、上記コイル
    部材は、上記U字状の第1要素における二つの脚部を挿
    通する為の二つの挿通孔が形成されているコイルケース
    と、上記コイルケースに対し上記各挿通孔と夫々同心状
    に装着した二つのコイルから成り、しかも上記コイルケ
    ースには、複数の芯線を有しかつ中間部には係止鍔を備
    えるリード部材の一端が連結してあると共に、該リード
    部材の一端において上記複数の芯線の各端末は上記コイ
    ルの端末と接続してあり、一方上記表示部におけるケー
    スにはリード部材の引込孔が穿設してあると共に、該引
    込孔の孔縁には上記係止鍔を存置させる為の凹部が備わ
    っており、上記第1要素に対する上記コイル部材の付設
    の状態は、上記挿通孔に上記脚部が挿通されて上記コイ
    ルが脚部の周囲に位置する状態となっており、さらに上
    記リード部材の他端は上記引込孔を通して上記ケース内
    に引込まれていると共に、上記係止鍔は上記凹部に存置
    された状態でもって押え片により凹部の底部に押圧状に
    固定されている地絡事故点探査用表示器。
  3. 【請求項3】配電線に付設されることにより、その配電
    線に流れる信号電流を検出して検出信号を出力するよう
    にした検出部と、上記検出部と連結一体化され、かつ上
    記検出信号を受けて表示作動するようにしてある表示部
    とを有し、上記検出部は、上記配電線を挟んでその下側
    に位置しかつ上記表示部に連結している基体及び上側に
    位置させるようにした押え体を有しており、しかも上記
    基体には、上記基体と押え体との間に位置される配電線
    の存置空間の周囲を取り囲む為の環状の変流器コアにお
    けるU字状の第1要素が設けてあると共に、該第1要素
    には上記信号電流検出用のコイル部材が付設してあり、
    一方上記押え体には、上記環状の変流器コアにおける逆
    U字状の第2要素が上記第1要素と相対向する状態に設
    けてある地絡事故点探査用表示器において、上記コイル
    部材は、上記U字状の第1要素における二つの脚部を挿
    通する為の二つの挿通孔が形成されているコイルケース
    と、上記コイルケースに対し上記各挿通孔と夫々同心状
    に装着した相互に巻数の異なる二つのコイルから成り、
    しかも上記コイルケースには、複数の芯線を有しかつ中
    間部には係止鍔を備えるリード部材の一端が連結してあ
    ると共に、該リード部材の一端において上記複数の芯線
    の各端末は上記各コイルの端末と個別に接続してあり、
    一方上記表示部におけるケースにはリード部材の引込孔
    が穿設してあると共に、該引込孔の孔縁には上記係止鍔
    を係止する為の係止部が備わっており、上記第1要素に
    対する上記コイル部材の付設の状態は、上記挿通孔に上
    記脚部が挿通されて上記コイルが脚部の周囲に位置する
    状態となっており、さらに上記リード部材の他端は上記
    引込孔を通して上記ケース内に引込まれて、上記両コイ
    ルからの各信号を別個に表示部の駆動回路に伝達し得る
    ようになっていると共に、上記係止鍔は上記係止部に係
    止されている地絡事故点探査用表示器。
  4. 【請求項4】配電線に付設されることにより、その配電
    線に流れる信号電流を検出して検出信号を出力するよう
    にした検出部と、上記検出部と連結一体化され、かつ上
    記検出信号を受けて表示作動するようにしてある表示部
    とを有し、上記検出部は、上記配電線を挟んでその下側
    に位置しかつ上記表示部に連結している基体及び上側に
    位置させるようにした押え体を有しており、しかも上記
    基体には、上記基体と押え体との間に位置される配電線
    の存置空間の周囲を取り囲む為の環状の変流器コアにお
    けるU字状の第1要素が設けてあると共に、該第1要素
    には上記信号電流検出用のコイル部材が付設してあり、
    一方上記押え体には、上記環状の変流器コアにおける逆
    U字状の第2要素が上記第1要素と相対向する状態に設
    けてある地絡事故点探査用表示器において、上記コイル
    部材は、上記U字状の第1要素における二つの脚部を挿
    通する為の二つの挿通孔が形成されているコイルケース
    と、上記コイルケースに対し上記各挿通孔と夫々同心状
    に装着した二つのコイルから成り、しかも上記コイルケ
    ースには、複数の芯線を被覆体で覆って構成されかつ中
    間部には上記被覆体と一材で形成された係止鍔を備える
    リード部材の一端が、上記被覆体を上記コイルケースと
    一材で形成することによって連結してあると共に、該リ
    ード部材の一端において上記複数の芯線の各端末は上記
    コイルの端末と接続してあり、一方上記表示部における
    ケースにはリード部材の引込孔が穿設してあると共に、
    該引込孔の孔縁には上記係止鍔を係止する為の係止部が
    備わっており、上記第1要素に対する上記コイル部材の
    付設の状態は、上記挿通孔に上記脚部が挿通されて上記
    コイルが脚部の周囲に位置する状態となっており、さら
    に上記リード部材の他端は上記引込孔を通して上記ケー
    ス内に引込まれていると共に、上記係止鍔は上記係止部
    に係止されている地絡事故点探査用表示器。
  5. 【請求項5】配電線に付設されることにより、その配電
    線に流れる信号電流を検出して検出信号を出力するよう
    にした検出部と、上記検出部と連結一体化され、かつ上
    記検出信号を受けて表示作動するようにしてある表示部
    とを有し、上記検出部は、上記配電線を挟んでその下側
    に位置しかつ上記表示部に連結している基体及び上側に
    位置させるようにした押え体を有しており、しかも上記
    基体には、上記基体と押え体との間に位置される配電線
    の存置空間の周囲を取り囲む為の環状の変流器コアにお
    けるU字状の第1要素が設けてあると共に、該第1要素
    には上記信号電流検出用のコイル部材が付設してあり、
    一方上記押え体には、上記環状の変流器コアにおける逆
    U字状の第2要素が上記第1要素と相対向する状態に設
    けてある地絡事故点探査用表示器において、上記存置空
    間と上記第1要素との間、及び上記存置空間と上記第2
    要素との間には、夫々各要素に対して上記存置空間に位
    置される配電線の位置決めを図るようにした位置決部材
    が夫々設けてあり、上記コイル部材は、上記U字状の第
    1要素における二つの脚部を挿通する為の二つの挿通孔
    が形成されているコイルケースと、上記コイルケースに
    対し上記各挿通孔と夫々同心状に装着した二つのコイル
    から成り、しかも上記コイルケースには、複数の芯線を
    有しかつ中間部には係止鍔を備えるリード部材の一端が
    連結してあると共に、該リード部材の一端において上記
    複数の芯線の各端末は上記コイルの端末と接続してあ
    り、一方上記表示部におけるケースにはリード部材の引
    込孔が穿設してあると共に、該引込孔の孔縁には上記係
    止鍔を係止する為の係止部が備わっており、上記第1要
    素に対する上記コイル部材の付設の状態は、上記挿通孔
    に上記脚部が挿通されて上記コイルが脚部の周囲に位置
    する状態となっており、さらに上記リード部材の他端は
    上記引込孔を通して上記ケース内に引込まれていると共
    に、上記係止鍔は上記係止部に係止されている地絡事故
    点探査用表示器。
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