JP2626789B2 - 地絡事故点探査用表示器 - Google Patents

地絡事故点探査用表示器

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良作 中田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は配電線に付設することにより、その配電線
に探査信号電流が流れた場合にそれを検出して表示する
ようにした地絡事故点探査用表示器に関する。
〔従来の技術〕
配電線に対して変流器における環状のコアをそれに配
電線が貫通する状態に取付けると共に上記コアに検出コ
イルを付設し、上記配電線に探査信号電流が流れること
によって上記コイルに検出信号を得、その検出信号でも
って表示部を作動させるようにしたものがある。
しかし上記構成のものは配電線に対する環状のコアの
付設に困難を伴なう為、本出願人は昭和62年8月20日付
の特願昭62−206743号及び昭和62年8月21日付の特願昭
62−207476号にて、配電線に流れる探査信号電流を検出
するようにした検出部と、上記検出部からの信号を受け
て表示作動するようにした表示部とを有し、上記検出部
は、上記配電線を挟んでその下側及び上側に夫々位置さ
せるようにした基体及び押え体を有しており、しかも上
記基体には、環状の変流器コアにおけるU字状の第1要
素が設けてあると共に、該第1要素には検出コイルが付
設してあり、一方上記押え体には、上記環状の変流器コ
アにおける逆U字状の第2要素が設けてある地絡事故点
探査用表示器を提案している。そしてその表示器には、
基体から押え体までをすっぽりと覆うカバー部材を防水
の為に被せることを提案している。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし上記提案のものにあっては、表示器を配電線に
取付ける場合、先ず上記カバー部材を外し、次に押え体
を基体に対し遠近させて取付作業を行い、然る後、上記
外したカバー部材を再装着せねばならず、とかく上記カ
バー部材の再装着が忘れがちとなる問題点があった。ま
た上記のようなカバー部材は形態が大嵩であり、配電線
への装着状態においては風当りが大きく、配電線に大き
い荷重負担をかける問題点もあった。
本発明は以上のような点に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、カバー部材の装着忘れといった
不都合を固り無くすことができ、その上、外形の形態を
小嵩化できて強風時における配電線への負担も小さくで
きるようにした地絡事故点探査用表示器を提供すること
である。
〔課題を解決する為の手段〕
上記目的を達成する為に、本願発明は前記請求の範囲
記載の通りの手段を講じたものであって、その作用は次
の通りである。
〔作用〕
配電線に対する取付の場合、カバー部材は基体に被っ
たまま、押え体のみを基体から離反させる。次に上記基
体を配電線の下側に宛がい、上記押え体を配電線の上側
に被せ、締具でもって押え体を基体に締めることによ
り、配電線に対する表示器の取付が完了する。
〔実施例〕
以下本願の実施例を示す図面について説明する。第1
図及び第2図に示される表示器1において、2は検出
部、3は表示部で、検出部2と一体に形成してある。
上記検出部2において、特に第5図に詳細に示される4
は基体を示し、アルミ合金を型成形することによって形
成してある。該基体4において、5は基板、6は基板5
から上方へ膨出状に形成された電線受部、7a,7bは連結
片、8はコア装着用の凹部を夫々示す。
次に、第1、3、4図に詳細に示される10は検出部2に
おける押え体を示す。該押え体10において、11は本体
で、金属板を第4図に示される如く断面コ字状にプレス
成形することによって形成してある。該本体11におい
て、12はその一端部に形成されたボルト挿通孔、13は導
入口、14は止片を示す。次に15は本体11の中間部に備え
られた取付座部で、第16、17図に示されるように左右に
張り出し状に形成してある。16は上記座部15に取付けた
支持体で、ポリエチレンで形成してある。17は支持体16
に取付けた電線押えで、弾力性を有するゴム材料で形成
してあり、下面には電線にあてがう為の当部18が凹設し
てある。
次に基体4に対し押え体10を締付ける為に、配電線の存
置空間20の両側方に設けられた二つの締具について説明
する。21は一方の締具を示し、蝶着具をもって構成して
ある。この蝶着具21としては第1、3図に示されるよう
に軸ピンが用いてあり、これによって押え体10が基体4
に対し開閉自在に蝶着されている。次に22は他方の締具
を示し、一端を基体4に連結し、他端を押え体10に係合
させるようにした係合杆でもって構成してある。この締
具22において、23はボルトで、その一端は第1、2、3
図に示されるように軸体24をもって前記連結片7bに枢着
してある。25はボルト23の中間部に形成された受座で、
図示の如く鍔状に形成してある。26は上記ボルト23に螺
合させた締付用のナットを示す。
次に検出部2において第1図に示される電流検出用の変
流器28及びそれの基体4並びに押え体10に対する止付け
構造について説明する。30は変流器コアで、配電線の存
置空間20の周囲を取り囲む環状に形成してある。又この
コア30としてはフェライト製のものが用いてある。上記
コアにおいて、31はU字状の第1要素、32は逆U字状の
第2要素を夫々示す。第1要素31において、第5図に示
される31a,31bは夫々脚部、31cは両脚部を連結する連結
部を示し、前記装着用凹部8に位置させた状態でもって
第1図に示されるように接着材33でもってそこに固着す
ると共に、第5、12図に示される如く押え具34、止付ね
じ35をもって基板5に固定してある。31a′,31b′は夫
々連結用端面を示す。
次に第2要素32につき説明する。特に第1、4図におい
て、32a,32bは脚部、32cは連結部で、その背部即ち上面
32c′は第17図に示されるように平坦面に形成してあ
る。32a′,32b′は夫々連結用端面を示す。
次に上記第2要素32の押え体10に対する装着構造を第
1、4、17図について説明する。36は支持板6と一体に
形成された受部材で、その上面はV字型の凹部36aとな
っており、そこには前記第2要素32における連結部32c
の下面32″がはまり込んでいる。受部材36の第1図にお
ける左右方向の寸法は、第2要素32における脚部32a,32
b相互間の寸法と略均等乃至は僅かに短く形成されて、
第2要素32の第1図における左右方向の位置決めがなさ
れるようにしてある。次に37は板ばねで、押え体10にお
ける本体11に止具(鋲)38でもって取付けてある。該板
ばね37の先端部37aは上記本体11に当接しており、中間
部37bは第2要素32における上面32c′に弾力的に当接し
て第2要素32を基体4の側に向けて付勢している。この
ような構成によって第2要素32は基体4の側に向けて弾
力的に進退自在となっている。尚39は上記本体11に取付
けたストッパーで、ばね37の過度の変形を阻止する為の
ものである。尚40は第2要素32における脚部32a,32bの
先端部における端面32a′,32b′の周囲に備えさせたガ
イド部材で、合成樹脂材料で形成され、その内面は第1
図に示される如きテーパー状の案内面40aとなってお
り、脚部32a,32bに接着剤40bでもって取付けてある。こ
のガイド部材40は第1要素31の脚部に備えさせても良
い。次に第1、5図に示される42は上記変流器28におけ
る検出コイルを示す。該コイルにつき更に第6乃至10図
をも参照して説明する。43はコイルケースで、合成樹脂
材料で形成されている。該ケースにおいて、44はコア挿
通孔、45はコイル収納部を夫々示す。46はリード線で、
その一端はケース43に対し取付部47において一体に取付
けられている。該リード線46において、48は芯線で、複
数本が撚られた状態となっており、その一端はコイルケ
ース43内に露出している。49は被覆体で、前記ケース43
と一材で形成してある。50はリード線の中間部に備えさ
せた止付部材で、前記被覆体49と一材に形成してある。
該止付部材50において、51は固定用の鍔部、52は挿入部
を示し、図示されるようにテーパー状に形成してある。
尚止付部材50の箇所における芯線48cは撚りがない状態
にして、そこを水が伝わり難いようにしてある。
次に基体4に形成したリード線引込部について説明す
る。53は受部6の側壁に形成されたリード線挿通孔を示
し、図示されるようにテーパー状に形成してある。54は
挿通孔53の周縁に形成された鍔部存置用の凹部を示す。
55は押え片で、金属材料で形成され締付ねじ56でもって
電線受部6の側壁に固定されている。又その固定状態に
おいて鍔部51を凹部54の底面に押し付けて挿通孔53へ向
けての水の浸入を防止するようにしてある。57は凹部54
と鍔部51の間の隙間に流し込んだ接着材で、上記と同様
に防水性を保つよう補助的に用いたものである。次に5
8,58′はコイルケース43における収納部45に備えさせた
コイル巻線を示す。
次に第1、3〜5、12の2〜12の5図に示される61は上
記基体4に被せ付けられたカバー部材を示し、対トラッ
キング性の良好なゴム材料でもって形成してある。該カ
バー部材61において、62は天板部で、板状に構成されて
おり、基体4における電線受部6の上に乗載されてい
る。該天板部62において、63,63は透孔で、上記第1要
素31における二つの脚部31a,31bの各先端部を夫々露出
させてある。63aは透孔の周囲に形成した環状突起、63b
は環状突起63aと前記脚部の各先端部との間に充填した
シール材で、シリコーンゴム系との接着剤が用いてあ
る。64は配電線乗載部で上記受部6の上面の上に位置し
ている。65は位置決片で、配電線の位置決めをなす為の
ものである。66は貫通導体で、上記二つの透孔63,63間
において天板部62に埋込状に設けてあり、両端には外部
へ突出する接続端子66aを備えている。68は天板部62の
上面から突設させたストッパで、上記透孔63と上記締具
22との間の位置に設けて、前記係合杆22が透孔63から突
出する脚部31bに当たる前にそれを受け止めて、脚部を
破損させることを防止するようにしてある。次に67は天
板部62と一体形成の筒状の周側壁で、天板部62の周縁か
ら垂下する状態に構成されており、その下端部67aは次
に述べる表示部ケースの外側まで被さっている。69は該
周側壁の内周面に凹設した溝で、第12の5図に明示され
る如く、その上端は上記基体4の上側の空間に及び、下
端は該周側壁の下端にまで及んでいる。70は嵌合部で、
基体4に対するカバー部材61の回転方向の位置決めをす
る為のものであり、ここには前記連結片7a,7bが位置し
ている。
次に上記表示部3について説明する。第1〜3、5図に
示される71はケース本体で、前記基体4における基板5
をもって構成された底壁72とその底壁の周囲から下方へ
伸びる筒状の側壁73とによって構成してある。74は取付
枠で、上記ケース本体71に固定してある。75は取付枠74
に取付けた駆動回路で、プリント基板に周知の回路要素
を取付けて第19、20図の如き回路が構成してある。次に
76は表示体を示す。該表示体において、77は取付枠74に
取付けた基枠、78は表示部材で、基枠77に対し回動自在
に装着してあり、又該表示部材78は第13〜15図に示され
るように白色部78aと黒色部78bを有する状態に塗り分け
られている。尚図示はしないが基枠77には表示部材78を
駆動する為の駆動部材が取付けてある。次に80は遮蔽枠
で、黒色に形成されており、側面及び下面には夫々窓8
1,82が形成してある。83は遮蔽枠80に備えられた嵌合片
で、ケース本体71に形成された嵌合部84と嵌合すること
によって該遮蔽枠80の位置決めがなされるようにしてあ
る。次に85は表示体カバーで、透明材料で形成されてお
り、締着リング86でもってケース本体71に固定してあ
る。87は水密用のOリングを示す。
上記のような表示部3にあっては、検出部2から信号が
与えられていない状態では表示部材78が第14図に示され
る如き正常位置にあって、表示体カバー85の外方からは
表示部材78における白色部78aが遮蔽枠89に隠されて見
えない状態となっている(全体が黒色に見える状態とな
っている)。一方検出部2から検出信号が表示部3に与
えられると、その信号は駆動回路75を介して表示体76の
駆動部材に与えられ、表示部材78が回動する。その結
果、第15図に示されるように表示体カバー85の外方から
は遮蔽枠80における窓81,82を通して表示部材78の白色
部78aが認知できる状態となる。
次に第2図及び第18図に示される90は補助部材を示す。
これは、一般に高圧配電線に使用する絶縁電線はその直
径が5mm(外径9mm)から200SQ(外径24.5mm)程度のも
のまでが使用されており、表示器はこれらの絶縁電線の
全てに対し取付けることが必要となる。この場合におい
て細い配電線に対し表示器を取付ける場合に使用するも
のである。該補助部材90において、91は乗載面64に対す
る載置面、92は電線受部で、凹状に形成されている。93
は張出部で、前記カバー部材61における位置決片65の間
に第18図の如く位置して、補助部材90の位置決が図られ
るようにしてある。このような補助部材90は載置面91か
ら受部92までの高さ寸法の種々異なるものが種々の直径
の電線に合わせて準備されている。
上記構成の表示器1において、変流器コア30における
第1要素31及び検出コイル42の組付けは次のように行な
われる。先ず第1要素31を接着材33及び押え具34でもっ
て基板5に固定する。一方、検出コイル42にあっては、
コイル巻線58,58′を収納部45に収納すると共に、その
コイル巻線の各端末とリード線の芯線48の各端末48aと
を夫々接続する。次に上記検出コイル42を第1要素31に
対しその脚部31a,31bが挿通孔44,44に挿通される状態で
もって装着する。次にリード線46の他端をリード線挿通
孔53に挿通し、挿入部52が上記挿通孔53内に挿入され、
かつ鍔部51が凹部54に位置する状態でもって止付部材50
を押え片55で電線受部6の側面に固定する。尚挿通孔53
から挿入したリード線の端末48bは前記駆動回路75に接
続する。次にカバー部材61をその透孔63に第1要素31の
脚部の先端部が挿通する状態でもって被せ付ける。然る
後、上記脚部の先端部と前記環状突起63aとの間にシー
ル材63bを充填する。これにより第1要素31及び検出コ
イル42の組付けが完了する。
次に上記構成の表示器の高圧配電線95に対する取付け
について説明する。第2図に示されるように基体4に対
し押え体10が開いた状態でもって、架空高圧配電線95に
対し基体4をその下側から宛がう。即ち配電線95がカバ
ー部材61において位置決片65,65の間の乗載部64に位置
する状態にする。次に押え体10をその配電線95の上に被
せ付ける。その作業は押え体10を第2図において矢印96
方向にちょっと押し上げることでもって容易に行うこと
ができる。このように押え体10を配電線95に被せ付けた
場合、ガイド部材40におけるテーパー状の案内面40aで
もって第1要素31の連結用端面31a′,31b′に対する第
2要素32の連結用端面32a′,32b′の位置決めが適切に
行われ、端面31a′と32a′及び端面31b′と32b′は夫々
位置ずれすることなくぴったりと重合する。次にボルト
23を第2図の矢印97で示されるように起こし、それを導
入口13を通して挿通孔12に位置させる。然る後ナット26
を締めて押え体10を基体4の側に順次移動させ、配電線
95が配電線乗載部64と電線押え17における当部18との間
にしっかりと挟着される状態にする。この場合、押え体
10の本体11が基体4の側へ移動しても、上記のように既
に端面が当接している第2要素32は同方向へは移動せ
ず、板ばね37が撓むのみである。従ってこの状態では、
第2要素32は板ばね37の付勢力でもって第1要素31に押
し付けられた状態となる。尚上記の結果、第2要素32の
連結部における下面32c″と受部材36との間には第1図
に示される如く隙間ができた状態となる。
上記作業の場合、ボルト23が第12の2図に示される如く
透孔63から露出する脚部の先端部に向けて誤って倒れて
も、そのボルト23はストッパ68で受け止められて上記脚
部の先端部に衝突することが防止され、該先端部の破損
が防止される。
上記のようにナット26の締付けを行う場合、その締付け
による移動は押え体10における本体11の先端部が受座25
に当接する位置までに制限される。これにより押え体10
の本体11が過度に基体4の側に移動して板ばね37が押し
潰されてしまった状態になること(弾力性を発揮できな
い状態となること)を防止できる。
又上記のように電線95に対する取付けを行う場合、第2
図のように基体4に対し押え体10が開いた状態にあると
きに、第2要素32の脚部32a,32bが配電線95その他の異
物に当たっても、該第2要素32は板ばね37によって弾力
的に保持されている為、第2要素32は第17図に想像線で
示されるように傾くことができ、第2要素32に大きな力
が加わってそれが破損したりすることが防止される。又
第2要素32が上記のように傾いた後は、板ばね37が第2
要素32における平坦な上面32c′を押す為、第2要素32
は第17図に実線で示される元の状態に復帰する。
次に、上記の如く表示器1を配電線95に取付た状態に
おいては、降雨があっても、雨水は上記カバー部材61に
よって上記検出コイル42や基板5にかかることが阻止さ
れ、それらの傷みが防止される。又万が一カバー部材61
に孔が開いていて(カバー部材61の成形のミス或いは取
扱時における破損)カバー部材61の内側に水が侵入して
も、その水は溝69から速やかに排出されて、上記検出コ
イル42の傷みや、基板5の腐蝕の発生が防止される。更
に又、上記溝69を通しての通風により、カバー部材61の
内側の乾燥が促進される。尚これはカバー部材61の内部
において結露した場合も同様である。
次に上記構成の表示器の作動を説明する。上記取付け
状態において高圧配電線95に探査信号電流が流れると、
それによる磁束がコア30に生ずる。その磁束は検出コイ
ル42におけるコイル巻線58で検出され、その検出信号が
リード線46の芯線48を通して前述の如く駆動回路75に伝
えられる。その結果、前述のように表示部材が回転作動
する。又上記表示器は高圧配電線95に短絡電流が流れる
ことによっても上記と同様の動作を行い、又高圧配電線
95に復帰用信号電流が流れると上記表示体76は復帰動作
をするが、それらについては後の回路説明及びその動作
説明を参照されたい。
次に上記の如き動作の確認のテストは、上記表示器1
を配電線95に付設した時に貫通導体66を利用して行うこ
とができる。即ち上記付設状態において、テスト信号源
を接続端子66aに接続し、その信号源からテスト用の探
査信号や復帰信号を上記貫通導体66に流すことによっ
て、表示器1の動作確認を行うことができる。
次に上記表示器の回路構成について説明する。この表
示器は第19図にブロックで示されるように、上記配電線
に流れる電流を検出しその大きさに対応した大きさの直
流出力を生ずるようにした電流検出機構256と、上記電
流検出機構256の直流出力を蓄えるようにした表示用蓄
勢コンデンサC2及び開放用蓄勢コンデンサC7と、夫々常
開の第1乃至第3のスイッチ259〜261と、上記電流検出
機構256が架空配電線の短絡時の大電流及び地絡時の小
電流を検出したときには上記第2のスイッチ260に閉成
指令を与え、架空配電線の正常負荷時の中電流を検出し
たときには第3のスイッチ261に閉成指令を与えるよう
にした判別手段262と、上記表示用蓄勢コンデンサC2の
充電電圧が前記表示体76の駆動部材におけるコイル254
の作動電圧以上となったときに上記第1のスイッチ259
に閉成指令を与えるようにしたスイッチ制御手段263
と、該スイッチ制御手段263の信号電流検出回路263aと
を有している。上記第1と第2のスイッチ259,260の直
列回路の一端は上記表示用蓄勢コンデンサC2に接続して
あると共に、他端は上記コイル254に対し上記表示用の
通電方向へ向けて通電し得るよう接続してあり、一方上
記第3のスイッチ261の一端は上記開放用蓄勢コンデン
サC7を介して上記電流検出機構256に接続してあると共
に、他端は上記コイル254に対し上記復帰用の通電方向
へ向けて通電し得るよう接続してある。上記電流検出機
構256は前記変流器28と、それにおける各コイル巻線58,
58′に夫々接続した半波及び全波の整流回路264,265
と、上記一方の巻線58に付設した共振回路266とから成
る。上記変流器28における一方の巻線58は例えば6000タ
ーンで、それには並列にコンデンサC1が接続されて共振
回路266を形成している。この共振回路266は送信機から
配電線を介して到来する180サイクルの探査信号を効率
良く検出して出力し、商用周波の信号の出力は小さくす
る為のものである。他方の巻線58′は例えば1500ターン
である。上記判別機構262は探査信号電流検出回路267
と、正常負荷電流検出回路268と、短絡電流検出回路269
と、抑止回路270から成る。上記各回路及び各スイッチ
の構成は第20図に示される通りであるが、その詳細につ
いて、次にその作用と共に説明する。
配電線95に探査信号電流が流れた場合の表示器の動作
を、その回路構成を示す第20図に基づいて説明する。尚
配電線95に流れる電流及び第20図(イ)〜(ホ)各点の
波形は第21図に示す通りである。探査信号電流が配電線
95に流れるとその電流は変流器28における巻線58によっ
て検出される。この場合、コンデンサC1による共振の
為、巻線58に得られる出力信号は充分大きい。その出力
信号はダイオードD1で整流され、表示用蓄勢コンデンサ
C2に蓄積される。
また上記出力信号は探査信号電流検出回路267に入力さ
れる。該回路267において上記信号はコンデンサC5と抵
抗R1から成る微分回路257を通り、ダイオードD4を経て
電圧検知素子271に与えられる。電圧検知素子271は、添
字aを付して示す入力端271aに検知レベルV1以上の入力
信号がある場合に、その信号を添字bを付して示す出力
端271bから出力信号として送出し、その入力信号が無い
場合には、上記出力端に出力信号を生じない特性を有す
る素子である。このような素子としては例えば市販のC
−MOS・8502ALBがある。以降に述べる他の電圧検知素子
についても同様である。電圧検知素子271の出力信号は
パルストランスT1に入力され、さらに同トランスT1から
SCR292のゲートに送出されて同SCR292が導通する。
上記表示用蓄勢コンデンサC2が充分に充電されて表示体
76のマグサインコイル254の動作電圧に達すると、つま
り、電圧検知素子272の検知レベルV2以上になると、電
圧検知素子272はそれを検知し、その出力端272bより信
号を送出してSCR291を導通させる。SCR291が導通すると
既にSCR292が導通状態にあるため、表示用コンデンサC2
→SCR291→SCR292→マグサインコイル254→コンデンサC
2の経路によって上記コンデンサC2に充電された電荷が
放電される。この放電により上記コイル254には矢印X
方向に励磁電流が流れる。その結果、表示部材78が前述
の如く正常位置(第14図)から故障表示位置(第15図)
へ向けて移動し、表示器は表示状態となる。尚第20図に
おいて信号電流検出回路263aは電圧検知素子272の保護
用のツェナーダイオード(8V)D3と、電圧検知素子272
の検知レベルV2をマグサインコイル254の動作電圧に合
わせるためのツェナーダイオード(6.2V)D2と、コンデ
ンサC4とから成る。
次に配電線95に復帰信号が流れると、上記表示器の表示
状態は次のようにして復帰する。
配電線95に所定値例えば4A以上の復帰信号電流が流れる
と、その電流は変流器28の巻線58′で検出される。検出
された信号はその出力端に接続する全波整流回路265の
ブリッジ接続のダイオードD7で整流され、抵抗R3を介し
て復帰用蓄勢コンデンサC7に充電される。尚上記抵抗R3
は後述のリレーRyの動作電圧を確保する為の抵抗であ
る。上記のように復帰用コンデンサC7が変流器28からの
信号によって充電されて点(ホ)の電位が上昇し、それ
が電圧検知素子273の検知レベルV3以上なると、同素子2
73の出力端273bよりパルストランスT2に信号が送られ、
さらに同トランスT2よりSCR293のゲートにゲート信号が
送られてSCR293が導通する。SCR293が導通すると、復帰
用コンデンサC7→マグサインコイル254→リレー接点Ryb
→SCR293→復帰用コンデンサC7の閉路が形成されて、同
コンデンサC7の電荷が放電される。この放電により、表
示体76のコイル254には矢印Yの如く地絡表示の時とは
逆方向に電流が流れる。その結果、表示体76においては
表示部材78は逆回転駆動されて正常位置に復帰する。尚
上記復帰作業は、配電線95に商用周波の正常な負荷電流
(4A以上)を流すことによっても上記と同様に行うこと
ができる。
尚D9は電圧検知素子273の入力端273aの電圧を一定値に
制限するためのツェナーダイオード(8V)、D8は点
(ホ)の電圧を一定値にするためツェナーダイオード
(13V)、C8はツェナーダイオードD9に対し並列接続し
たコンデンサである。
上記の復帰動作及びそれに引き続く負荷電流の通電の場
合、抑止回路270の信号を地絡探査信号検出回路267にフ
ィードバックして同回路267の電圧検知素子271が検知動
作を行うのを阻止するようにしている。つまり、線路に
負荷電流が流れている場合において点aの電位を基準の
0電位とすると、点cは−となる。従ってダイオードD7
の一方の端子D7′→点a→ダイオードD5→点(ロ)→ツ
ェナーダイオードD6→抵抗R2→点c→ダイオードD7の他
方の端子D7″の回路でもって電流が流る。この為巻線58
が負荷電流を検出して点bがプラスになっても、点
(ロ)における電位は0となるため電位検知素子271は
不動作となる。したがって表示用コンデンサC2が充電さ
れてSCR291が導通した状態であっても、上記のごとく電
圧検知素子271は抑止回路270よりの信号によってその検
知動作が強制的に抑止されてSCR292が不導通の状態に維
持させ、マグサインコイル254には電流が流れず、表示
機構が表示状態となることはない。
また復帰後において負荷電流が微弱(例えば1A程度)な
場合には、巻線58′の出力が小さい為、上記の如き抑止
の動作はなされず、点(イ)、(ロ)には第21図の負荷
電流時の欄において夫々破線で示されるような信号が現
われる。しかしそのレベルは小さい為、電圧検知素子27
1はそれを検知しない。従って誤表示はなされない。
次に、配電線95に大電流(例えば800A以上の電流)が流
れた場合の表示器の動作は次の通りである。線路に800A
以上の短絡電流が流れると、それは変流器28によって検
出され、その巻線58′からの出力はダイオードD7,D10を
介してリレーRyに与えられてそれが動作し、接点Ryaが
閉じ同時に接点Rybが開く。また変流器28の巻線58から
の出力はダイオードD1を介して表示用コンデンサC2に充
電される。そして表示用コンデンサC2が所定電圧まで充
電されると、その電圧は電圧検知素子272により検知さ
れ、その検知信号によってSCR291が導通する。SCR291が
導通すると、表示用コンデンサC2→SCR291→リレー接点
Rya→マグサインコイル254→表示用コンデンサC2の閉路
が形成され、同コンデンサC2の電荷が放電されて表示体
76のコイル254に前記地絡故障の場合と同方向に電流が
流れる。その結果表示部材78は正常位置から故障表示位
置に向けて移動し、表示状態となる。尚ツェナーダイオ
ードD10はダイオードD7の出力電圧が前記800Aの短絡電
流に対応する出力電圧に達すると導通する電圧値のもの
が用いてある。またダイオードD11は逆起電力還流用の
ダイオードである。
上記の場合、地絡探査信号検出回路267における微分回
路257は、線路に流れる信号(電流)が50サイクルない
しは60サイクルの商用周波でしかも短絡電流のような過
大電流の場合に点(イ)における電位上昇を制限する。
つまり、上記の信号が商用周波の場合には仮に流れる信
号が過大であっても、共振回路において設定した共振周
波数と相違するため充分な検出信号(出力)が得られ
ず、而も上記の微分回路でもって点(イ)における電位
上昇が制限されるため、上記第1の電圧検知素子271の
検知レベルV1には達せず、同素子は動作しない。
次に上記のように発見された短絡故障点の復旧作業が済
めば配電線路に再び正常の負荷電流を流す。するとこの
場合も前記説明の場合と同様にして表示器における表示
状態の復帰がなされる。
次に表示器の回路の異なる例を示す第20の2図につい
て説明する。この例は前記第20図の回路に一部変更を加
えたものである。図において、D10はダイオード、D11は
ツェナーダイオードで、これらは共振回路のコンデンサ
C1の電圧を制限するためのものであり、これによってコ
ンデンサC5も同時に過電圧から保護される。復帰用蓄勢
コンデンサC7にはダイオードD12と抵抗R5とが接続して
あり、さらにこれに接続する抵抗R3を可変抵抗にするこ
とによって、リレーRyの動作電圧を設定し易くしてあ
る。また配電線に過大な短絡電流例えば12.5KAの事故電
流が流れた場合には、表示器がこの事故電流によって動
作表示する。そして変電所の遮断器が開放するが、この
時高圧配電線に残留する電圧によって表示状態が復帰し
ないようにリレーRyには切替動作をさせる。そのために
リレーRyには接点Rya2と接点Ryb2とを追加してある。SC
R3のゲートに対しては、前記パルストラインスT2に代え
て抵抗R4を用いてある。リレーRyの両端を抵抗R3に接続
してある。そのためにSS1(サイダック)にある電圧
(例えば60V)が加わるとブレークオーバーしてリレーR
yに励磁電流が流れ、リレーRyが動作する。またそのリ
レーRyには並列にコンデンサC9が接続してある。
次に上記探査信号及び復帰信号を配電線に送出する為
に用いる送信機について説明する。第22図において、10
1は地絡事故点探査用送信機を示す。これにおいて、102
は出力端子で、配電線95が接続線102bを介して接続され
る。103は接地端子で、大地に接地される。104は探査信
号形成回路である。該回路104において、105は脈流形成
回路で、低圧の直流を高圧(例えば10KV)の脈流に変換
して出力するDC−ACコンバータが用いてある。105aはそ
の入力端、105bは出力端を夫々示す。106は直流電源
で、例えば蓄電池が用いられる。107は逆流阻止手段
で、例えば電流を脈流形成回路105から出力端子102へ向
けてのみ通し、その逆方向には通過を阻止するようにし
たダイオードをもって構成される。108は表示手段で、
一例として、出力端子102の電圧に応動して表示が変化
するものが用いてある。
上記地絡事故点探査用送信機における探査信号の送出
動作を説明する。電源106から直流が脈流形成回路105に
供給されると、該回路105は、ゼロVを基準に一方の極
性(例えばプラス、マイマスも可)のみに、後述の表示
器を作動させるに適合した周期例えば180又は170Hzで振
れる脈流を出力する。該脈流は、逆流阻止手段107を通
して出力端子102に探査信号として送出される。
次に、上記送信機の出力端子102から探査信号が配電
線95に送出された場合における配電線の電圧状態を示す
第23図につき説明する。先ず、前述の如き送信機として
の出力波形は(a)の通りである。
上記の場合において配電線に地絡事故がない場合は以下
の通りである。配電線95の電圧は、(b)に示すように
(イ)の時点において配電線の対地静電容量に瞬間的に
充電されて、送信機の出力電圧(例えば10KV)まで至
る。次に(ロ)の時点においては、送信機内への逆流が
逆流阻止回路107により阻止される為、上記のままの電
圧に維持される。以後は図示の如く充電状態がそのまま
に維持される。
次に配電線95に抵抗地絡の事故点がある場合は以下の通
りである。配電線95に送り出された探査信号の電流は地
絡事故点に流れる。この為、配電線95の電圧は(c)に
示すようになる。尚電圧V1は地絡抵抗の大きさによって
異なり、地絡抵抗が6KΩ程度の場合は3KV程度、1KΩ程
度の場合は2KV程度である。
次に、配電線95に碍子の亀裂や樹木の接触による断続的
で不規則な地絡の事故点がある場合は以下の通りであ
る。(d)に示す如く配電線95に上記(イ)の場合と同
様に電圧が加わる。この状態で(ハ)に示す時点で地絡
が生ずる(亀裂での放電、樹木の接触)と、そこに瞬間
的に電流が流れ、電圧が落ちる。そして絶縁が回復する
と(ニ)の時点で再び上記(イ)の場合と同様に電圧が
加わる。このような動作が図示の如く不規則に繰り返さ
れる。
次に、上記表示手段108の1回路例を示す第24図にお
いて、111は電圧検出用の分圧抵抗回路で、抵抗111aと1
11bによって構成してある。図示の如く、該回路111の一
端は出力端子102に、他端は接地端子103に夫々接続して
ある。112は電圧表示装置で、一端を上記分圧抵抗回路1
11の中間点に接続し他端を接地回路に接続してある。該
表示装置112において、113は整流用ダイオード、114は
平滑用のコンデンサ、115は表示器で、マイクロアンメ
ータが用いてある。116は調整用抵抗である。
上記表示手段118にあっては、出力端子102の電圧が分
圧抵抗回路111を通すことによって低い電圧値で取り出
される。その取り出された電圧はダイオード113で整流
され、コンデンサ114で平滑されて表示器115に加わる。
すると表示器115の針はその電圧に応じて振れる。
上記のような表示手段によれば、配電線95に探査信号
が送出された場合に、配電線の各状態が次のように表示
される。
先ず地絡事故点が無い場合は表示器115の針は最大値
(探査信号の電圧値)まで大きく振れたままになる。
配電線に抵抗地絡がある場合は、地絡抵抗の大きさに応
じた中間の電圧値まで振れて安定する。
前記碍子の亀裂等による間欠的な地絡がある場合は、針
は大きく振れたり戻ったりを不規則に繰り返す。
表示器115の表示状態がこのように変わる為、該表示器1
15を見て、地絡事故点の有無及び事故の種類の判別がで
きる。
次に上記送信機を用いた地絡事故点の探査について、
第25図に基づき説明する。第25図において、99は変電
所、CBは遮断器、100は配電線路(長さは例えば20km)
を示し、三相分の架空の高圧配電線95を備える。SS1〜S
S4は区分開閉器で例えば4km毎に設ける。H1〜H10は配電
線路100の電柱毎(約50m毎)に取付けた表示器の存在を
示す。この表示器は第25図から明らかなように配電線に
対し相互に間隔を隔てて付設されている。
上記のような配電線路において例えば第25図の点P1にお
いて地絡事故が生ずると、変電所99にある周知の地絡リ
レーが作動し、区分開閉器SS3とSS4が開いてその区間が
停電状態となる。このような状態となったならば、前記
構成の地絡事故点探査用送信機101を携えて現場に赴
く。
現場においては測定可能な線路亘長に区分した停電状態
の高圧配電線に対し、送信機101の出力端子102を三相一
括に接続し、また接地端子103を大地に接続する。次に
前述の如く探査信号の送出を行ない、その場合における
表示器115の表示を見て前述の如き判別を行なう。然る
後、判別結果に応じた処置を構ずればよい。
尚上述の如き探査作業終了後、配電線から送信機を外す
場合に次のような安全性がある。即ち、事故点が無いと
前記第23図(b)の如く配電線には高電圧が充電された
ままとなる。しかし前記送信機101にあっては分圧抵抗
回路111が出力端子102と接地端子113の間に接続してあ
る為、それを介して前記高電圧が放電される。その放電
状態は表示器115の指示を見ることによって確認でき
る。従って、誤って充電状態の配電線に触れることによ
る感電事故を防止できる。尚上記放電の時定数は前述の
如き事故点の有無の判別に支障をきたさぬよう探査信号
の周期に比べ充分に長く(数秒〜10数秒)するとよい。
次に表示手段の異なる例を示す第26図について説明す
る。本例は出力端子102に出力される電流に応動して表
示が変化する表示手段の例を示すものである。図におい
て、117は電流用検出用変流器、118は電流表示装置であ
る。該装置118において、119は整流用ダイオード、120
は平滑用コンデンサ、121は表示器、122は調整用抵抗で
ある。123は電流検出回路で、入力が所定値以上となる
と出力を生ずる。124は表示器の他の例として示すブザ
ーである。
上記表示手段においては、出力端子102に流れる電流
を接地端子103に流れる電流によって変流器117が検出す
る。検出後の動作は前記第24図のものと同様であって、
表示器121により上記出力端子102への電流が表示され
る。尚ブザー124も上記電流の有無に応じて鳴動する。
上記表示手段の表示動作を第27図に基づき説明する。
尚第27図において(a)は送信機101の出力電圧波形、
(b)〜(d)は出力端子から配電線へ出力される電流
の波形である。
配電線に地絡事故が無い場合は、送信機101の出力端子
からは(b)の如く(ホ)の時点において一瞬配電線へ
の充電電流が流れ、充電後は電流がゼロとなる。従って
表示器121の指針は一瞬ピクンと振れるのみである。又
ブザー124は一瞬鳴動するのみである。
配電線に抵抗地絡がある場合は、(c)の如く地絡抵抗
に応じた電流I1(6kΩの場合0.4A、1kΩの場合0.6A程
度)が流れる。従って表示器121の指針は上記地絡抵抗
に応じた振れを安定に示す。またブザー124は連続して
鳴動する。
配電線に断続的で不規則な地絡がある場合は、(d)の
如く不規則に電流が流れる。従って表示器121の指針は
不規則に振れる。またブザー124も不規則に鳴動する。
尚(d)において(ヘ)は碍子の亀裂の放電あるいは配
電線への樹木の接触による放電の電流を示し、(ト)は
上記放電が継続した場合の状態を示す。
なお、機能上前図のものと同一又は均等構成と考えられ
る部分には、前図と同一の符号を付して重複する説明を
省略した。(また次図以降についても同様の考えで同一
の符号を付して重複する説明を省略する。) 次に地絡事故点探査用送信機の回路構成の他の例を示す
第28図について説明する。131は信号出力部で、前記2
種類の表示手段108,108′の両方を備える。尚手段108に
おける159は電圧検出回路である。132はスイッチング
部、133はゲート駆動部、134は制御部、135は発信部、1
36はタイマ部、137は電源部を夫々示す。
上記信号出力部131において、Tr1は探査信号用の出力ト
ランス、138は脈流形成回路及び逆流阻止手段として例
示する全波整流回路で、トランスTr1の2次巻線に出力
電圧が誘起されているときにはそれを整流して脈流を形
成する働きをし、上記2次巻線の出力電圧がゼロになっ
ているときには、出力端子102からトランスの2次巻線
を通して接地端子103に向け電流が流れることを阻止す
る働きをする。Tr2は復帰信号用の出力トランス、139は
復帰信号の出力端子を示す。
次にスイッチング部132において、141,142はスイッチン
グ素子で、GTO(ゲートターンオフサイリスタ)が用い
てある。143,144は保護回路(スナバ回路)で、GT0141,
142のON−OFF時のサージによる逆耐電圧に対処するよう
に、GTO141,142に対しそれぞれ並列に接続してある。
次にゲート駆動部133において、145,146はスイッチング
素子のGTO141,142のON−OFFをコントロールするための
ゲート駆動回路である。
次に制御部134は発信部135及びタイマ部136からの信号
によりゲート駆動部133を制御するもので、147,148はオ
ア回路、149〜152はアンド回路を夫々示す。
次に発信部135において、153は探査信号用の発信回路
で、本例では探査信号の周波数の1/2の周波数(90Hz)
を発信するものが用いてある。154は復帰信号用の発信
回路で、50Hz(商用周波と同じ)を発信するものが用い
てある。
次にタイマ部136において、156は探査信号の送出時間を
設定する為のタイマで、その時間は例えば30秒に設定し
てある。157は復帰信号の送出時間を設定する為のタイ
マで、例えば10秒に設定してある。
次に電源部137において、Eは直流電源で、例えば24Vの
蓄電池、S1は電源スイッチ、160は電圧検出回路で、電
源Eの電圧が検出レベルに達すると出力して電源の有無
状態(レベル)を表示するようにしてある。161はDC−D
Cコンバータで、直流の24Vから直流の±12Vを形成する
ものである。
次に、S2は電源補助スイッチ、S3は切替スイッチで、3
組のスイッチS3−1〜S3−3が連動して、回路を90ヘル
ツ側aから50ヘルツ側bに又はその逆に切り替えるよう
にしてある。S4はスタートスイッチで、タイマ156とタ
イマ157に設けたスイッチS4−1、S4−2からなる連動
の押しボタンスイッチが用いてある。次に、L1,L2は電
源表示ランプ、Leは発信表示ランプ、158はアンド回路
である。
次に上記構成の送信機について動作(操作方法)を説
明する。
先ず探査信号の送信の場合を第29(A)、29(B)図に
基づき説明する。前実施例と同様に出力端子102を配電
線に接続し、接地端子103を接地する。次に電源スイッ
チS1をONにする。するとDC−DCコンバータ161が直流電
源Eに接続して作動する。切替スイッチS3の各スイッチ
S3−1〜S3−3を90ヘルツ側に切替える。次いで電源補
助スイッチS2をONにすると、電源表示ランプL1が点灯し
電源がONになったことを表示する。
次に、スタートスイッチS4をONにするとスイッチS4−1
とS4−2がONになり、タイマ156が作動し時間(秒)の
カウントを開始し、そしてタイマ156の出力端より信号
を出力する(波形図を参照)。
タイマ156の出力信号は90ヘルツ側の発信回路153に入力
される。発信回路153は電源Eと接続しているため、そ
の出力端より90Hzの発信信号をアンド回路149,150に出
力する(波形図、を参照)。
また、アンド回路149,150に対してはタイマ156からの出
力信号が入力されて、アンド回路149,150から信号が90
ヘルツの間隔で交互に出力する(波形図、を参
照)。
上記アンド回路149,150からの出力信号は次ぎにオア回
路147,148に入力される。その出力端からの信号はゲー
ト駆動回路145,146に各々入力されて同回路からGTO141,
142の各ゲートに対し、夫々波形図、において
(チ)、(チ′)で示す如くON信号(0Vから+12Vに変
化する信号。この+12VはGTOのON抵抗によって実際には
3Vに下降している)を90ヘルツの間隔でもって交互に出
力する。またオア回路147,148の出力によって発信表示
ランプLeが点灯し発信状態を表示する。ただし上記の場
合上記GTO141,142のゲートに対しては、夫々波形図、
において(リ)、(リ′)で示す如くOFF信号(0Vか
ら−12Vに変化する信号)を連続して出し続けている。
上記のようにGTO141,142が90ヘルツの間隔で交互にONす
るため、出力トランスTr1の一次側には90サイクルの間
隔でもって下記の経路で電流i1,i2が流れる。
i1の経路 直流電源Eの+側→電源スイッチS1→出力トランスTr1
の中間タップt10→出力トランスTr1の巻始端子Tr11→切
替スイッチS3−1→GTO141→アースe0→直流電源Eの−
側(波形図i1を参照)。
i2の経路 直流電源Eの+側→電源スイッチS1→出力トランスTr1
の中間タップt10→出力トランスTr1の巻終端子t12→切
替スイッチS3−2→GTO142→アースe0→直流電源Eの−
側(波形図i2を参照)。
上記のように出力トランスTr1の1次側に電流i1,i2が90
ヘルツの間隔でもって交互に流れると、出力トランスTr
1の2次側(出力端側)には90ヘルツの間隔でもってプ
ラス方向の出力信号(波形図v1の(ヌ)を参照)とマイ
ナス方向の出力信号(波形図v1)の(ヌ′)を参照)を
交互に出力する。なお、上記のプラスの出力信号とマイ
ナスの出力信号との間には休止時間(波形図v1の(ル)
を参照)が存在する。したがって出力信号は180ヘルツ
の間隔でプラス側とマイナス側が出力されることにな
る。
上記トランスTr1の出力信号は整流回路で整流されて脈
流の波形の探査信号となり出力端子102に出力される。
次に、上記探査信号が出力された場合における、配電線
の事故の状況に対応した動作を説明する。
(a)配電線が健全(地絡無し)の場合 配電線路の対地静電容量C0が充電されるだけのため瞬
時に電流が流れた後は信号電流が流れない(波形図i3−
0を参照)、つまり、線路は10kvに充電された状態とな
る。(波形図v2−1を参照)。この充電電圧(10kv)は
表示手段108の表示器115(電圧計、実際には電流を電圧
表示にしている)によって確認できる。つまり、事故無
しの場合には、上記の配電線の充電電圧(10kv)を確認
することによって地絡事故発生の無が判別できる。
この充電電圧は放電抵抗兼用の分圧抵抗回路111を介し
てアース(大地e0)に放電される。したがって探査員
(作業者)はこの電圧の放電を表示器115によって確認
して安全となった後に次の作業に進むことになる。
(b)配電線に地絡事故がある場合(地絡抵抗が0〜6k
Ω) 出力トランスTr1の出力信号v1は全波整流回路138によ
って正の矩形波に整形されて出力される。この出力は18
0サイクルの間隔で出力される(波形図v2−2を参
照)。この場合の電圧(数kv)は表示手段108の表示器1
15(電圧計)が前記地絡無しの場合に比べ低い電圧とし
て表示するため地絡事故が確認できる。また配電線に流
れる電流が表示手段110′の表示器121(電流計)によっ
て確認でき(波形図i3−1を参照)、それに追従(連
動)してブザー124が鳴動し、音声によっても地絡事故
が確認できる。つまり地絡事故が発生していることが判
明できる。
(c)配電線の碍子が間欠地絡している場合(不規則に
地絡事故が発生する場合) 碍子に亀裂等があって絶縁抵抗が低下し、間欠地絡が
発生する場合には、上記表示手段108,108′によって確
認できる。この場合には、配電線の電圧電流が夫々波形
図v2−3、i3−2のようになる。従って、電圧計115あ
るいは電流計121は極めて不規則に振動する。この場合
電流検出回路123の出力に追従して鳴動するブザー124も
不規則に鳴動する。このように間欠地絡事故も電圧計11
5、電流計121の不規則な振動状態、およびブザー124の
不規則な間欠鳴動によって判別できる。
上記のように探査信号が送られた場合において、探査
対象の高圧配電線に地絡事故がある(b)の場合や間欠
地絡事故がある(c)の場合には、配電線に流れる信号
電流i3−1又はi3−2によって、前記表示器が事故有り
を表示する。
上記のように探査信号が送られる場合において送信機
はタイマ156の設定が30秒で停止するようになっている
ため、出力端子102からの信号の送出はその時間経過後
に停止する。なお、電源スイッチS1を開放すれば送信機
の出力は直ちに非常停止する。
次に、地絡探査が終了し事故点の修復が完了した後は
送信機によって配電線に対し復帰信号を送出し、表示器
を復旧させる。
すなわち送信機においては、出力端子102と配電線の接
続を外しまた接地端子103の接地を外し、代わりに復帰
用出力端子139における一方の端子を配電線の三線の内
の一線に接続し、他方の端子を残り二線の内の一線に接
続する。また事故点においては三相を一括に接続した
後、以下の操作を行う。
送信機の切替スイッチS3を50ヘルツ側bに切り替え、電
源スイッチS1および補助電源スイッチS2をONにする。す
ると電源表示ランプL1が消えて50ヘルツ側の電源表示ラ
ンプL2が点灯し発信回路の切替状態が表示される。
上記切替によって、50ヘルツ側のタイマ157から信号が
出力する(第30図の波形図を参照)。タイマ157の出
力は50ヘルツ側の発信回路154に入力し、50ヘルツ側の
発信回路154からの出力信号(波形図、を参照)は
アンド回路151,152にそれぞれ入力し、またそれらには
タイマ157からの出力信号(波形図を参照)も入力す
る。上記の入力によってアンド回路151,152の出力がオ
ア回路147,148に入力する(波形図、を参照)。こ
の入力によってオア回路147,148からの出力がゲート駆
動回路145,146に入力する。尚オア回路の出力によって
発信表示ランプLeが点灯し発信状態を表示する。上記入
力信号によってゲーム駆動回路145,146が作動し、その
出力信号(波形図′,′)がGTO141,142のゲートに
対し加わりGTO141,142が50ヘルツの間隔で交互にONす
る。上記のようにGTO141,142が交互にONすると、それに
よって復帰信号用出力トランスTr2の1次側には電流i4,
i5が50ヘルツの間隔でもって交互に流れる(波形図i4,i
5を参照)。
i4の電流経路 直流電源Eのプラス側→中間タップt20→巻始端子t21→
切替スイッチS3−1→GTO141→アースe0→直流電源Eの
マイナス側 i5の電流経路 直流電源Eのプラス側→中間タップt20→巻終端子t22→
切替スイッチS3−2→GTO142→アースe0→直流電源Eの
マイナス側 すると復帰信号用の出力トランスTr2の2次側からは50
ヘルツの矩形波の信号v3が出力する(波形図v3を参
照)。また、復帰信号用の出力トランスTr2の2次側に
はi6なる復帰信号電流が流れる(波形図i6参照)。
上記のごとく復帰信号電流i5(5A程度)が配電線になが
れると、表示器はこれを検出して表示器は復帰する。こ
の復帰信号電流i6が配電線に流れているのは電流計163
によって確認できる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明にあっては、配電線95への取付状
態にあっては探査信号電流を検出し、その検出信号でも
って表示部3を作動させることができ、また上記取付状
態では、降雨の場合に上記検出の為のコイル42をカバー
部材61によって雨水から守ることができるのは勿論のこ
と、 上記の如くカバー部材61を備えるものでも、配電線95
に対し該表示器1を取付ける場合は、カバー部材61は基
体4に被ったまま、押え体10のみを基体4から遠近させ
て取付作業ができる特長がある。このことは、従来品の
如きカバー部材の再装着の忘れをもともと無きものにで
きる効果がある。
しかも表示器1を配電線95に取付けた状態において
は、上記の如く基体4を覆うのみのカバー部材61は表示
器全体の形態を前記従来品の如く大嵩化させることは無
く、その結果、表示器1の風当りも小さく保って、配電
線に与える負担を従来品に比べ軽減させ得る効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本願の実施例を示すもので、第1図は地絡事故点
探査用表示器の半断面図、第2図は電線に対する取付を
説明する為の正面図、第3図は押え体を分離した状態の
斜視図、第4図は押え体の分解斜視図、第5図は検出部
における第1要素及び表示部の全体を分解した状態の斜
視図、第6図はカバー部材を除去した平面図、第7図は
VII−VII線断面図、第8図はVIII−VIII線位置にてカバ
ー部材及びコイルケースの一部を破断した状態の断面
図、第9図は検出コイルの底面図、第10図はX−X線断
面図、第11図はXI−XI線拡大断面図、第12図はXII−XII
線断面図、第12の2図はカバー部材の詳細を示す判断面
縦断面図、第12の3図はカバー部材の詳細を示す一部破
断平面図、第12の4図はカバー部材の詳細を示す右側面
図(半断面図)、第12の5図は基体とカバー部材におけ
る周側壁との関係を示す部分図、第13図は表示部におけ
る遮蔽体及び表示体カバーの分解斜視図、第14図は正常
状態における表示部の斜視図、第15図は表示状態におけ
る表示部の斜視図、第16図はXVI−XVI線断面図、第17図
はXVII−XVII線断面図、第18図は補助部材の平面図、第
19図は表示器のブロック回路図、第20図は表示器の回路
図、第20の2図は表示器の回路の異なる例を示す図、第
21図は表示器の動作説明用波形図、第22図は地絡事故点
探査用送信機のブロック回路図、第23図は配電線に探査
信号が送出された状態における電圧波形図、第24図は表
示手段の回路図、第25図は配電線路の経路図、第26図は
表示手段の他の例を示す回路図、第27図は配電線に探査
信号が送出された状態における電流波形図、第28図は地
絡事故点探査用送信機の他の回路例を示す回路図、第29
(A)図及び第29(B)図は探査信号送出時の動作を説
明する為の波形図、第30図は復帰信号送出時の動作を説
明する為の波形図。 1……地絡事故点探査用表示器、2……検出部、3……
表示部、4……基体、10……押え体、30……変流器のコ
ア、31……第1要素、42……検出コイル、61……カバー
部材、62……天板部、67……周側壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 及川 昌洋 宮城県仙台市一番町3丁目7番1号 東 北電力株式会社内 (72)発明者 中田 良作 愛知県大府市長草町深廻間35 日本高圧 電気株式会社技術研究所内 (72)発明者 大田 正行 愛知県大府市長草町深廻間35 日本高圧 電気株式会社技術研究所内 (72)発明者 久保 祐一 愛知県大府市長草町深廻間35 日本高圧 電気株式会社技術研究所内

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配電線に付設されることにより、その配電
    線に流れる探査信号電流を検出して検出信号を出力する
    ようにした検出部と、上記検出部と連結一体化され、か
    つ上記検出信号を受けて表示作動するようにした表示部
    とを有し、上記検出部は、上記検出部と連結一体化され
    かつ上記配電線を挟んでその下側に位置させるようにし
    た基体、及び上側に位置させるようにした押え体と、上
    記基体に対し押え体を締めるようにした締具を有してお
    り、しかも上記基体には、上記配電線の存置空間の周囲
    を取り囲む為の環状の変流器コアにおけるU字状の第1
    要素が設けてあると共に、該第1要素には検出コイルが
    付設してあり、一方上記押え体には、上記環状の変流器
    コアにおける逆U字状の第2要素が、上記基体に対する
    押え体の締着によって上記第1要素と相対向する状態と
    なるように設けてある地絡事故点探査用表示器におい
    て、上記基体に対しては、基体の上方を覆うに充分な大
    きさの天板部と、基体の周囲を取り囲むに充分な大きさ
    でかつ上記天板部の周縁から垂下されている周側壁とか
    ら成るカバー部材が被せ付けてあると共に、上記第1要
    素における二つの脚部の各先端部は、上記天板部に設け
    た二つの透孔から露出させてある地絡事故点探査用表示
    器。
  2. 【請求項2】配電線に付設されることにより、その配電
    線に流れる探査信号電流を検出して検出信号を出力する
    ようにした検出部と、上記検出部と連結一体化され、か
    つ上記検出信号を受けて表示作動するようにした表示部
    とを有し、上記検出部は、上記検出部と連結一体化され
    かつ上記配電線を挟んでその下側に位置させるようにし
    た基体、及び上側に位置させるようにした押え体と、上
    記基体に対し押え体を締めるようにした締具を有してお
    り、しかも上記基体には、上記配電線の存置空間の周囲
    を取り囲む為の環状の変流器コアにおけるU字状の第1
    要素が設けてあると共に、該第1要素には検出コイルが
    付設してあり、一方上記押え体には、上記環状の変流器
    コアにおける逆U字状の第2要素が、上記基体に対する
    押え体の締着によって上記第1要素と相対向する状態と
    なるように設けてある地絡事故点探査用表示器におい
    て、上記基体に対しては、基体の上方を覆うに充分な大
    きさの天板部と、基体の周囲を取り囲むに充分な大きさ
    でかつ上記天板部の周縁から垂下されている周側壁とか
    ら成るカバー部材が被せ付けてあると共に、上記第1要
    素における二つの脚部の各先端部は、上記天板部に設け
    た二つの透孔から露出させてあり、さらに上記天板部の
    上面には、上記各透孔に露出する脚部の各先端部相互の
    間に配電線を位置決する為の位置決片を設けてある地絡
    事故点探査用表示器。
  3. 【請求項3】配電線に付設されることにより、その配電
    線に流れる探査信号電流を検出して検出信号を出力する
    ようにした検出部と、上記検出部と連結一体化され、か
    つ上記検出信号を受けて表示作動するようにした表示部
    とを有し、上記検出部は、上記検出部と連結一体化され
    かつ上記配電線を挟んでその下側に位置させるようにし
    た基体、及び上側に位置させるようにした押え体と、上
    記基体に対し押え体を締めるようにした締具を有してお
    り、しかも上記基体には、上記配電線の存置空間の周囲
    を取り囲む為の環状の変流器コアにおけるU字状の第1
    要素が設けてあると共に、該第1要素には検出コイルが
    付設してあり、一方上記押え体には、上記環状の変流器
    コアにおける逆U字状の第2要素が、上記基体に対する
    押え体の締着によって上記第1要素と相対向する状態と
    なるように設けてある地絡事故点探査用表示器におい
    て、上記基体に対しては、基体の上方を覆うに充分な大
    きさの天板部と、基体の周囲を取り囲むに充分な大きさ
    でかつ上記天板部の周縁から垂下されている周側壁とか
    ら成るカバー部材が被せ付けてあると共に、上記第1要
    素における二つの脚部の各先端部は、上記天板部に設け
    た二つの透孔から露出させてあり、さらに上記天板部の
    上面において上記透孔と上記締具との間の位置には、上
    記透孔に露出する上記脚部先端部へ向けての締具の倒れ
    を停止させる為のストッパが突設してある地絡事故点探
    査用表示器。
  4. 【請求項4】配電線に付設されることにより、その配電
    線に流れる探査信号電流を検出して検出信号を出力する
    ようにした検出部と、上記検出部と連結一体化され、か
    つ上記検出信号を受けて表示作動するようにした表示部
    とを有し、上記検出部は、上記検出部と連結一体化され
    かつ上記配電線を挟んでその下側に位置させるようにし
    た基体、及び上側に位置させるようにした押え体と、上
    記基体に対し押え体を締めるようにした締具を有してお
    り、しかも上記基体には、上記配電線の存置空間の周囲
    を取り囲む為の環状の変流器コアにおけるU字状の第1
    要素が設けてあると共に、該第1要素には検出コイルが
    付設してあり、一方上記押え体には、上記環状の変流器
    コアにおける逆U字状の第2要素が、上記基体に対する
    押え体の締着によって上記第1要素と相対向する状態と
    なるように設けてある地絡事故点探査用表示器におい
    て、上記基体に対しては、基体の上方を覆うに充分な大
    きさの天板部と、基体の周囲を取り囲むに充分な大きさ
    でかつ上記天板部の周縁から垂下されている周側壁とか
    ら成るカバー部材が被せ付けてあると共に、上記第1要
    素における二つの脚部の各先端部は、上記天板部に設け
    た二つの透孔から露出させてあり、さらに上記天板部に
    は上記二つの透孔相互の間を貫通しかつ両端が外部に露
    出する貫通導体が埋め込まれている地絡事故点探査用表
    示器。
  5. 【請求項5】配電線に付設されることにより、その配電
    線に流れる探査信号電流を検出して検出信号を出力する
    ようにした検出部と、上記検出部と連結一体化され、か
    つ上記検出信号を受けて表示作動するようにした表示部
    とを有し、上記検出部は、上記検出部と連結一体化され
    かつ上記配電線を挟んでその下側に位置させるようにし
    た基体、及び上側に位置させるようにした押え体と、上
    記基体に対し押え体を締めるようにした締具を有してお
    り、しかも上記基体には、上記配電線の存置空間の周囲
    を取り囲む為の環状の変流器コアにおけるU字状の第1
    要素が設けてあると共に、該第1要素には検出コイルが
    付設してあり、一方上記押え体には、上記環状の変流器
    コアにおける逆U字状の第2要素が、上記基体に対する
    押え体の締着によって上記第1要素と相対向する状態と
    なるように設けてある地絡事故点探査用表示器におい
    て、上記基体に対しては、基体の上方を覆うに充分な大
    きさの天板部と、基体の周囲を取り囲むに充分な大きさ
    でかつ上記天板部の周縁から垂下されている周側壁とか
    ら成るカバー部材が被せ付けてあると共に、上記第1要
    素における二つの脚部の各先端部は、上記天板部に設け
    た二つの透孔から露出させてあり、さらに上記各透孔と
    それらに露出する各脚部先端部の外周面との間は、夫々
    シール材でシールしてある地絡事故点探査用表示器。
  6. 【請求項6】配電線に付設されることにより、その配電
    線に流れる探査信号電流を検出して検出信号を出力する
    ようにした検出部と、上記検出部と連結一体化され、か
    つ上記検出信号を受けて表示作動するようにした表示部
    とを有し、上記検出部は、上記検出部と連結一体化され
    かつ上記配電線を挟んでその下側に位置させるようにし
    た基体、及び上側に位置させるようにした押え体と、上
    記基体に対し押え体を締めるようにした締具を有してお
    り、しかも上記基体には、上記配電線の存置空間の周囲
    を取り囲む為の環状の変流器コアにおけるU字状の第1
    要素が設けてあると共に、該第1要素には検出コイルが
    付設してあり、一方上記押え体には、上記環状の変流器
    コアにおける逆U字状の第2要素が、上記基体に対する
    押え体の締着によって上記第1要素と相対向する状態と
    なるように設けてある地絡事故点探査用表示器におい
    て、上記基体に対しては、基体の上方を覆うに充分な大
    きさの天板部と、基体の周囲を取り囲むに充分な大きさ
    でかつ上記天板部の周縁から垂下されている周側壁とか
    ら成るカバー部材が被せ付けてあると共に、上記第1要
    素における二つの脚部の各先端部は、上記天板部に設け
    た二つの透孔から露出させてあり、さらに上記周側壁の
    内周面には、夫々、上端が上記基体の上側の空間に及び
    下端が周側壁の下端に及ぶ複数の溝が凹設してある地絡
    事故点探査用表示器。
  7. 【請求項7】配電線に付設されることにより、その配電
    線に流れる探査信号電流を検出して検出信号を出力する
    ようにした検出部と、上記検出部と連結一体化され、か
    つ上記検出信号を受けて表示作動するようにした表示部
    とを有し、上記検出部は、上記検出部と連結一体化され
    かつ上記配電線を挟んでその下側に位置させるようにし
    た基体、及び上側に位置させるようにした押え体と、上
    記基体に対し押え体を締めるようにした締具を有してお
    り、しかも上記基体には、上記配電線の存置空間の周囲
    を取り囲む為の環状の変流器コアにおけるU字状の第1
    要素が設けてあると共に、該第1要素には検出コイルが
    付設してあり、一方上記押え体には、上記環状の変流器
    コアにおける逆U字状の第2要素が、上記基体に対する
    押え体の締着によって上記第1要素と相対向する状態と
    なるように設けてある地絡事故点探査用表示器におい
    て、上記基体に対しては、基体の上方を覆うに充分な大
    きさの天板部と、基体の周囲を取り囲むに充分な大きさ
    でかつ上記天板部の周縁から垂下されている周側壁とか
    ら成るカバー部材が被せ付けてあると共に、上記第1要
    素における二つの脚部の各先端部は、上記天板部に設け
    た二つの透孔から露出させてあり、しかも上記各透孔と
    それらに露出する各脚部先端部の外周面との間は、夫々
    シール材でシールしてあり、さらに上記天板部の上面に
    は、上記各透孔に露出する脚部の各先端部相互の間に配
    電線を位置決めする為の位置決片を設けてあると共に、
    該上面において上記各透孔と上記締具との間の位置に
    は、上記透孔に露出する上記脚部先端部へ向けての締具
    の倒れを停止させる為のストッパが突設してあり、その
    上、上記天板部には上記二つの透孔の間を貫通しかつ両
    端が外部に露出する貫通導体が埋め込まれており、更に
    上記周側壁の内周面には、夫々、上端が上記基体の上側
    の空間に及び下端が周側壁の下端に及ぶ複数の溝が凹設
    してある地絡事故点探査用表示器。
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