JP5380086B2 - 事故電流表示器 - Google Patents

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Description

本発明は、高圧架空配電線路に取付けて使用する事故電流表示器の改良に係り、過電流による過電流表示と課電式事故探査装置の探査パルスによる地絡事故表示の両方の表示が可能であり、特に地絡事故を探査する場合に、探査パルスとノイズとの判別が適確で而も既設の類似の課電式事故探査装置についても対応可能な事故電流表示器を提案する。
従来、高圧架空配電線路の電線には、探査作業者が事故点を早期に発見するため、吊下げ取付された過電流表示器が使用されている。これは、電線に取付けた過電流表示器が線路(電線)を通過する過電流を検出して表示するもので、一定時間経過後には表示が自動復帰するようになっている。
ところで、かかる従来の過電流表示器は、線路で過電流が発生した場合に表示する過電流専用の機能を持つもので、地絡事故の発生に対しては何ら機能せず、表示もしないものである。
しかしながら、高圧架空配電線路では、短絡事故や過電流事故に限らず、地絡事故も多くあり、そのための探査作業に多くの時間を費やしているのが実情である。
そのため、本件出願人等は、過電流(短絡)事故だけでなく、地絡事故探査時にも対応可能な地絡短絡故障探査用表示器を特許第2711249号(特許文献1参照)等によって先に提案した。
特許第2711249号公報
上記特許文献1の表示器は、地絡事故探査時、探査パルスと線路のノイズとが表示器において明確に判別できるように、特定周波数からなる探査信号を事故線路に送出する専用の課電式事故探査装置を使用しているため、既に配置済み或いは使用中の多くの直流パルス方式の課電式事故探査が使用できないという問題点があった。
また、上記表示器に限らず、一般的に表示器は、地絡事故探査時において課電式事故探査装置から線路に送出される探査パルス(探査信号)と線路の高調波や各種サージ等のノイズとの判別が明確にできず、表示器の誤作動の原因となっていた。
本発明は上記に鑑み、過電流事故探査と地絡事故探査の両方に使用でき、特に地絡探査時の誤動作を防止できるようにしたものである。
そこで、請求項1の第1の発明は、過電流事故表示並びに地絡事故表示の各表示機能を備え、而も地絡事故表示可能状態にあるとき、事故発生線路に別途接続した課電式事故探査装置からの直流の探査パルスを検出し、地絡事故ありと判定し表示する事故電流表示器であって、
上記検出した探査パルスが3.5秒以上の間隔で次のパルスが入力し、30秒以内で少なくともパルス数が3以上ある時に、上記探査装置からの探査パルスであると認識する探査パルスカウンタを具備し
前記表示器が地絡事故表示可能状態にあるときは、当該線路が停電から5分間経過し、過電流事故表示可能状態から地絡事故表示可能状態に切り替った状態であることを特徴とする事故電流表示器を提案するものである。
本発明の事故電流表示器は、上述のように構成されているので、地絡探査時において、課電式事故探査装置から事故線路に送出される直流の探査パルスと線路の高調波やサージ等のノイズとの判別が明確にできるため、事故電流表示器の誤動作を防止でき、地絡事故探査時の作業性が向上する。また、事故電流表示器を既設の直流パルス方式の課電式事故探査装置の探査パルスにも対応できるため使い勝手が良くなる。
また、当該事故線路が停電し、(例えば、再送電完了時間である5分という)所定時間経過後に地絡事故探査を開始するようになっているため、変電所が(遮断1分後に)開始する再送電時の突入電流の影響を防止できる等、ノイズの少ない状態での探査作業が可能であり、探査の正確さを高めることができる。
事故電流表示器の動作を説明するためのブロック図。 本発明の事故電流表示器の構造を示す正面から見た半裁断面図。 同じく図2を側面から見た半裁断面図。 取付金具及び支持金具を開いた状態を示す図2の平面図。 本発明の事故電流表示器における表示部を下方から見た図であり、(a)は事故表示状態、(b)は復帰(非表示)状態である。 高圧配電線路における地絡事故探査状況を示す概略説明図。 (a)は探査パルスカウンターが探査パルスと認識する場合の1例を示す説明図、(b)は探査パルスカウンターが探査パルスと認識しない場合の1例を示す探査パルスの説明図。
次に本発明を実施するための形態を図1乃至図7の実施例に基づいて説明する。
先ずは、本発明の概略を説明する。
図2〜図3において、1は事故電流表示器であり、この事故電流表示器1を高圧配電線(以下、単に線路という)2に取付けるための電線取付部3と、事故時に線路2に流れる過電流等の事故電流等を検出すると共に平常時は線路2に流れる負荷電流から図1の電源部4に電力を供給するための鉄芯(コア)5と巻線(コイル)6からなる線路電流センサ7と、該線路電流センサ7で検出した線路電流から過電流を判定する図1の過電流検出部8と、事故発生により表示体の復帰時間や地絡事故探査モードへの切替時間のカウント(計数)を開始する図1のタイマ9と、地絡事故探査時に課電式事故探査装置から線路2に送出される探査パルスを検出するための鉄芯10と巻線(コイル)11からなる探査パルスセンサ12と、さらには線路電流によって平常時に充電され表示体13に表示用と復帰用の電力を給電する電源部4等を収納する本体ケース16と、過電流並びに地絡探査パルスを検出すると回動表示する表示体13等を備えている。
図1には、表示体13としての四角い破線の中に、表示14と復帰15の動作を示す機能ブロックを四角い実線で示している。
上記本体ケース16は、耐候性に優れた合成樹脂、例えばポリカーボネート樹脂で形成されており、その内側には、上部コア5aと接触することで電線2を囲むロ字状の鉄芯(コア)5を形成する下部コア5bと、該下部コア5bに巻回した巻線(コイル)6とを組付けたコアケース17を、下部コア5bの上部コア5aと接触する接合部5cが本体ケース16の上面16bに設けた貫通孔16cから上方に向って若干突出するようにして本体ケース16の内側に収納し、ねじ着している。
上記上部コア5aと下部コア5bからなる鉄芯(コア)5と巻線6で線路電流センサ7を構成している。
なお、貫通孔16cと下部コア5bとの隙間には本体ケース16内に雨水等の侵入を防止するためのシール材18が充填されている。
12は、下部コア5bの近傍に位置し線路2に近接して、地絡事故探査時に線路2に送出される探査用パルスを検出するための探査パルスセンサで、棒状の鉄芯10とこの鉄芯10に巻回した巻線(コイル)11からなる(図3)。
また、上記コアケース17の下面側には3枚の基板が取付けられ、下部に位置して過電流事故用の基板19がねじ着され、この基板19に前記過電流検出部8、タイマ9等が実装されている。
20は、中間に位置してねじ着された地絡事故検出用の基板であり、図1の探査パルス検出部21と探査パルスカウンタ22等が同じく実装されている。
23は、上部に位置してねじ着された電源用の基板であり、図1の電源部4を構成するバックアップ用コンデンサ24等が実装されている。
図1は、本発明の事故電流表示器の実施例の回路ブロック図であり、これに基づき更に詳細に説明する。
過電流検出部8は、線路電流センサ7で検出した電流を整流する整流部25と、整流部25の出力の大きさを所定値と比較して判定する過電流判定部26とで構成され、所定値以上であれば、過電流判定部26から表示体13へ表示信号を出力する。
9はタイマで、水晶発振器27からのクロックを計数(カウント)する。このタイマ9は、電源部4の整流部34の出力がなくなって、停電判定部28で停電が判定された場合に、停電判定部28からの出力信号により時間の計数(カウント)を開始し、過電流事故発生(変電所がトリップして停電して)から5時間カウントして復帰用信号を表示体13に出力する。
なお、タイマ9は、過電流事故発生時だけでなく、地絡事故発生時にも5時間カウント経過後に復帰用信号を表示体13に出力する。
また、タイマ9は上述のように5時間のカウントをするほか、過電流探査モードから地絡事故探査モードへの切替に際しても、地絡事故発生時から5分間カウントするとスイッチ29が閉じられ、事故電流表示器は過電流表示可能状態から地絡事故表示可能状態に切替わる。
なお、タイマ9は、常に水晶発振器27からのクロックをカウントし、上述のように一定時間カウントすると表示復帰用の信号としての復帰パルスを出力したり、過電流表示可能状態から地絡事故探査モードである地絡表示可能状態へ切替出力するもので、カウント中に一旦復電した後、再度送電が停止した場合にはタイマ9のカウントはリセットされ、その時点より再度5時間カウントする。
21は、探査パルス検出部であり、探査パルスセンサ12からの信号を入力して、探査パルスと高調波やサージ等のノイズとを分別するためのフィルタ30と、フィルタ30からの出力を整流部31へ入力し、その出力の大きさを所定の設定値と比較判別し、設定値より大きければ信号を出力する事故電流判定部32とからなる。
事故電流判定部32の出力は、スイッチ29を介して探査パルスカウンタ22に送り込まれ、探査パルスか否か判定される。探査パルスカウンタ22は内蔵するゲートが30秒間開き、この30秒間に入力されたパルスの間隔や数に基づいて探査パルスか否かを判定する機能を備えている。すなわち、送り込まれたパルスの間隔が3.5秒以上の間隔で次のパルスが入力し、30秒以内で少なくともパルス数が3以上であると探査パルスであると判定するものである。
以上のように、地絡事故発生時、つまり停電から5分経過後スイッチ29が閉じ、3.5秒以上の時間間隔で次のパルスが入力し、30秒以内で少なくとも3個のパルスが入力すると、探査パルスカウンタ22は、探査パルスであると判定する機能を備えており、図7(a)にこのような探査パルスの波形(パルス列)を示す。P1、P2、P3が1つずつのパルスを示す。
図7(b)のパルス列は、探査パルスカウンタ22に入力された場合、探査パルスとは認識されない場合の例である。探査パルスカウンタ22は、3.5秒以上の時間間隔で次のパルスが入力し、30秒以内で少なくともパルス数が3以上である時に探査パルスであると認識する判定機能を有するが、この図7(b)の場合には、パルスP2とP3の間隔が3.5秒以下の1秒であるため、パルスP3はカウントされない。また、パルスP3とパルスP4との間隔が40秒であるため、第1のパルスP1に続く第2のパルスの次の第3のパルスとしてはパルスP4はカウントされなくて、新しいカウント期間での1個目(即ち第1)のパルスとしてカウントされる。従って、図7(b)で図示されているパルス列は、パルスカウント22で探査パルスとは認識(判定)されない。
上述のように、図7(a)に示すパルスP1、P2、P3からなるパルス列が入力して、パルスカウンタ22が探査パルスが入力したと確定すると、表示体13が表示位置に回動して、図5の表示窓44に表示板42の着色部分42aが現われ、地絡事故があったことを表示する。
このように探査パルスが認識(確定)されて、表示すると、線路電流が3A以上で5h以上リセット(表示復帰)するまで、表示状態が継続される。
図1の電源部4は、線路2に流れる負荷電流等を線路電流センサ7で検出し、表示駆動部33を経て、表示体13の表示、復帰動作用の電力として供給するもので、整流部34、平滑部35、定電圧回路36、充電回路37、パックアップ用コンデンサ24、表示駆動部33、電源制御部38で構成される。
線路センサ7で検出された線路2の負荷電流に対応する電流が整流部34で整流され、さらに平滑部35で平滑されて、バックアップ用コンデンサ24が定電圧回路36と充電回路37により所定の定電圧に充電される。
所定の定電圧に充電されたバックアップ用コンデンサ24は、線路停止状態、つまり停電状態でも2時間に亘り表示駆動を継続できる容量に予め設定されており、線路2の負荷電流が3Aのとき、8時間以上の充電時間で表示可能状態になる。
なお、電源部4は電源制御部38からの指令により、表示体13、探査パルス検出部21にそれぞれ接続するスイッチ40、39を平常時は開放する(開く)ことで、電源部の電力消費を極力抑制するようにしている。なお、ライン41は、図1の事故電流表示器回路のロジック部への給電用のラインで、スイッチ39、40の開閉にかかわらず常時ロジック部に給電する。
本体ケース16の下面に設けられた表示体13は、過電流検出部8、探査パルス検出部21、電源部4に電気的に接続されている。この表示体13は回動駆動される表示板42と、これを電磁駆動する表示駆動部43と表示窓44を設けた表示カバー45から構成される。
地絡事故の場合は事故電流判定部32から、また過電流事故の場合は過電流判定部26から表示信号が出力されると、表示体13の表示板42が90度(1/4回転)回動して、表示板42の着色部分42aが表示窓44から見えるようになり、事故ありと表示する。
また、事故発生時にカウントを開始したタイマ9は過電流或いは地絡の何れの事故の場合でも、5時間経過すると表示体13に復帰信号15を出力し、表示体13の表示板42が先程の表示時と逆方向に回動して、着色部分42aが隠れ表示が復帰する。
本体ケース16を線路の電線2に吊下げるための電線取付部3は、本体ケース16に取付けられた支持金具46と、支持金具46のヒンジ部46aに連結され開閉自在になっている取付金具47と、該取付金具47を締付ける支持ボルト48並びに座金付きナット49とから構成されている。
上記支持金具46は、本体ケース16の上部周面に設けられた凹部16dに緩衝部材49を介して嵌合させるようにして、2つの支持金具46がリベットにより連結して取付けられている。また、支持金具46には、事故電流表示器1を電線に吊下げる際に電線2を受ける電線受け部46cが本体ケース16の上面側に折り曲げ形成して設けられ、支持金具46の側面側には、取付金具47並びに支持ボルト48と連結し、取付金具47並びに支持ボルト48を開閉自在に取付けるヒンジ部46a’が設けられている。
支持金具46の一方のヒンジ部46aに開閉自在に取付けられた取付金具47は、断面がコ字状に形成されており、一端はヒンジ部46aに開閉自在に取付けられ、他端には支持ボルト48を嵌挿するための欠所部47a並びに座金付ナット49が容易に抜けないようにするつめ47bが設けられている。
また、取付金具47の両面中央部には、側面の一部を側方に折り曲げ形成した電線支持部47cが図3に示すように設けられ、該電線支持部47cには、ゴム等の弾性部材で凹状に形成された電線押え部材50がねじ着され、事故電流表示器1を電線2に取付けた際には電線支持部47c並びに電線押え部材50と上記電線受け部46cの間で電線2が支持されるようになっている。
なお、図示していないが、吊下げられる電線2の径が小さい場合には、上記電線受け部46cにアタッチメントを取付けて電線2を挟持固定する。
さらに、上記取付金具47の内側には、上部コア5aが上記電線押え部材50を跨ぐようにして取付けられ、下部コア5bの接合部5cと接触する上部コア5aの接合部5dが下方に向って形成されている。また、上部コア5aの上面側と取付金具47の内側との間に板ばね51が嵌挿され、上部コア5aを常時下方に向って押圧するようになっている。
なお、上部コア5aの接合部5cには上記下部コア5bの接合部5dとの接触時に上部コア5aの接合部5cを下部コア5bの接合部5dに当接するように案内するための案内部材52が密着して取付けてある。
支持金具46のヒンジ部46a’に取付けられた支持ボルト48は、上記取付金具47の欠所部47aに案内されて、座付きナット49を締めることにより取付金具47を固定するものである。なお、上記支持ボルト48は、本体ケース16の上面に設けられたストッパ46dにより、内側(下部コア5bの接合部5dが若干突出している側)への過度の倒れ込みを防止し、下部コア5bの接合部5dの破損を防止している。
探査パルスセンサ12は、いわゆるサーチコイル式の探査パルスセンサであり、地絡事故探査時に、故障区間の線路に停電状態で別途接続される課電式事故探査装置54A又は52B(図6)によって線路に送出される探査用パルスを検出するためのもので、図3に示すように、棒状の鉄芯10と巻線(コイル)11とで構成され、上記下部コア5bの近傍に位置し、電線2に近接して設けられている。
ここで、上記した事故電流表示器1を電線2に取付ける場合について説明する。先ず、図4に示すように、事故電流表示器1の上部に設けられた電線取付部3の座付きナット49を緩め、支持ボルト48を本体ケース16の外側(図示右方)に倒して、取付金具47を(図2での)反時計方向に回動して開放する(図4)。この状態のまま、本体ケース16を架空電線2の下側から上方に移動して、電線2を支持金具46の電線受け部46cに当接させ、開放していた取付金具47を閉じて、支持ボルト48を図4の状態から起こし、取付金具47の欠所部47aへ嵌合させ、座付き金具49を締付けることにより事故電流表示器1の電線2への吊下げ作業が完了する。
このとき、電線2の径が小さい時には、電線受け部46cに図示していないアタッチメントを取付けて電線2を当接させ、取付金具47を閉じる。また、取付金具47の内面側に設けられた上部コア5aの接合部5cは取付金具47を閉じる時に接合部5cに取付けた案内部材52によって下部コア5bの接合部5dに当接するように案内され、両接合部5cと5dとがうまく密着できるようになっている。
地絡事故探査時に使用する課電式事故探査装置は、図6に符号52A又は52Bを付して示すように、事故線路において、線路(電線)2と大地53との間に接続して、事故線路に直流の探査パルスを送出する。
既に多く配備されている既設の課電式事故探査装置52Aについては、その探査パルスの出力には、パルス間隔が4秒で、波高値15kv、方形波、パルス幅が略10〜15msecである。
また、本願出願人が提供する課電式事故探査装置52Bは、探査パルスの波高値5kvで2秒間隔と、DC15kv、6秒間隔、方形波、パルス幅0.5秒であり、事故電流表示器1の探査パルスカウンタ22は、両課電式装置52A、52Bから線路に送出されるいずれの探査パルスについても判別できるように設定されており、地絡探査をする場合に、52Aと52Bのどちらの課電式事故探査装置を使用しても対応可能である。
次に本願発明の事故電流表示器1の動作を、図1のブロック図に基づいて説明する。
(過電流表示)
線路に短絡事故や過電流事故等で過電流が流れた場合:
線路電流センサ7により線路電流を検出する。検出された線路電流は、過電流検出部8の整流部25で直流に変換され、過電流判定部26においてその大きさが所定値(過電流)以上と判定されると、その出力信号が表示体13に送られて、事故(過電流)があったことを表示する。この場合、電源部4の表示駆動部33からスイッチ40を経て表示体13に表示の駆動信号が送られる。こうして、過電流が線路を流れて事故電流表示器を通過したことを表示する。
また、過電流事故発生により、変電所はトリップし、送電が停止される。従って、線路センサ7からの検出(出力)信号が無くなり、電源部4の整流部34の出力も無くなる。整流部34からの出力が無くなったことを停電判定部28で判定し、判定結果がタイマ9に送られ、停電時間のカウントが開始される。
タイマ9による5時間のカウントが終了すると、タイマ9から表示体13へ復帰信号15が送られ、表示が復帰する。この場合、線路電流センサ7、電源部4の整流部34、平滑部35、定電圧回路36、表示駆動部33、スイッチ40を経て表示体13の表示復帰用の駆動電力が供給され、線路電流が少なくとも3A以上流れていれば復電と判断して復帰する。
なお、上記タイマ9はカウントの途中で停電が一旦回復し、再度停電になると、最初の状態にリセットされ、その都度5時間のカウントが再開される。
(地絡電流表示)
地絡事故が発生して変電所がトリップし、停電になった場合:
停電すると線路電流センサ7、電源部4の整流部34を経て停電判定部28でその停電が判定される。すると、タイマ9のカウント(計時)が開始され、停電時間が5分経過するとスイッチ29が閉じられ事故電流表示器1は過電流表示可能状態から地絡事故表示可能状態に切替わる。
変電所がトリップして送電が停止され、1分後に再送電が行われそれが完了する時間を5分間と予定している。この場合、上述のように事故電流表示器1は過電流表示可能状態から地絡事故表示可能状態に切替わるとしているが、実際は、過電流事故表示可能状態と地絡事故表示可能状態の両方に対応できる回路構成になっている、しかしながら、かかる状態では過電流が流れることはない。つまり、配電用の変電所においては、高圧配電線路において地絡等の事故が発生すると自動化システムにより、線路の事故間が検出され、当該事故区間が事故区間以外の健全区間から切り離されるため、当該事故区間には送電がなされず、切り離された事故区間には過電流は流れない。故に過電流事故表示の可能性が無くあえて切替という表現をしている。
また、停電状態の線路において、別途課電式装置52A又は52Bを当該線路2と大地53間に接続して、高電圧の探査用パルスを送り込む。直流15kv印加の場合は当該装置によって探査用パルスを4秒間に1回の周期で、連続して20秒間以上送り込む。
送り込まれた探査用パルスは、探査パルスセンサ12で検知され、フィルタ30でノイズ等の高周波成分が除かれ、整流部31を経て事故電流判定部32へ送り込まれる。此処で信号レベルが判定され、所定値以上であれば、次の探査パルスカウンタ22へパルスが出力される。この場合、パルスは、所定レベルを越えた時点で立上り、所定レベルより下がった時点で立ち下がる方形波からなる。
入力されたパルスは、パルス間隔とパルス数に基づいて探査パルスか否かの判定を行う。パルス間隔が3.5秒以上で、次のパルスを入力し、更に、30秒以内にパルス数3個の条件を満足すれば探査パルスであると認識して地絡事故と判定し、表示体13に表示信号を出力して地絡事故であることを表示する。
なお、この探査用パルスによる地絡探査作業は、電源部4のバックアップ容量を考慮し、停電が発生してタイマ9が停電時間のカントを開始してから、2時間以内に行う必要がある。
地絡事故状態からタイマ9が5時間経過すると共に線路電流センサ7で検出した線路電流が電源部4の整流部34、平滑部35、定電圧回路36、表示駆動部33を経て、表示体13に復帰信号15として入力されると、表示体13が元に復帰し非表示状態になる。カウンタ9の5時間経過と線路電流が3A流れていることが復帰条件となる。
電源部4は探査パルス検出部39、ライン14に接続されるロジック部、表示体13の表示信号14、復帰信号15に電力を供給するためのもので、線路電流センサ7、整流部34、平滑部35、定電圧回路36、表示駆動部33、表示体13の経路で供給され、上記定電圧回路36で定電圧化される。
また、定電圧回路36において、コンデンサ24に充電された電圧が低下すれば、充電により充電されて定電圧回路36の電圧が一定に保持される。
なお、表示駆動部33、探査パルス検出部41への電力供給は電源電圧による制御部38により制御するもので、スイッチ39、40は、表示又は復帰動作の際は閉じているが、常時は不要な電力供給(消費)を節減するように、両スイッチ39、40は開放している。なお、ライン41は常時ロジック部へ電源供給している。
電源部4のバックアップ容量は、事故電流表示器1を2時間駆動できる容量に設定され、さらに、線路電流が3A、バックアップ用コンデンサ24を8時間以上充電することで、実用的に十分な長時間使用が可能である。
(事故電流表示器の基本動作の説明)
(a)過電流表示機能
線路に短絡事故や過電流事故で過電流が流れた場合、通常は過電流表示可能状態にある事故電流表示器が、この過電流を検出し、過電流が事故電流表示器を通過したことを表示する。
こうして、短絡、過負荷事故が当該事故電流表示器の取付点以降にあることが判る。そして、トリップしていた変電所が事故復旧により再送電すると、当該線路に所定電流、例えば、3A以上の電流が流れていれば復電と判断し、5時間経過後に、事故電流表示器は元の過電流表示可能状態に自動復帰する。つまり、通常は過電流表示器として機能する。
(b)短絡表示機能
地絡事故等によって変電所が一旦トリップして停電したり或いは線路電流が所定値、例えば、1A以下になり、その状態が所定時間、例えば停電5分間が継続した場合には、事故電流表示器は上記過電流表示可能状態から地絡事故表示可能状態に自動的に切り替えられ、かかる地絡事故表示可能状態が保持される。
この地絡事故表示可能状態(停電状態)において線路に別途接続した課電式事故探査装置によって、該線路に探査用信号として直流パルスが送り込まれ、その信号が当該事故電流表示器を通過した場合は、同事故電流表示器は表示動作し、該事故電流表示器の取付地点以降に地絡事故が発生したと判断する。
なお、上記地絡表示は地絡事故発生から所定時間、例えば2時間以内の事故について表示する機能(電源のバックアップ容量で設定)を持つ。また、地絡表示状態からの復帰は、所定の復帰電流、例えば3A以上の線路電流が流れていれば復帰と判断し、所定時間、例えば、5時間経過後、通常の過電流表示状態に自動復帰する。
1 事故電流表示器
5 鉄芯
6 コイル
7 線路電流センサ
10 鉄芯
11 コイル
12 探査パルスセンサ
4 電源部
8 過電流検出部
9 タイマ
21 探査パルス検出部
22 探査パルスカウンタ
26 過電流判定部
32 事故電流判定部
52A、52B 課電式事故探査装置

Claims (1)

  1. 過電流事故表示並びに地絡事故表示の各表示機能を備え、而も地絡事故表示可能状態にあるとき、事故発生線路に別途接続した課電式事故探査装置からの直流の探査パルスを検出し、地絡事故ありと判定し表示する事故電流表示器であって、
    上記検出した探査パルスが3.5秒以上の間隔で次のパルスが入力し、30秒以内で少なくともパルス数が3以上ある時に、上記探査装置からの探査パルスであると認識する探査パルスカウンタを具備し
    前記表示器が地絡事故表示可能状態にあるときは、当該線路が停電から5分間経過し、過電流事故表示可能状態から地絡事故表示可能状態に切り替った状態であることを特徴とする事故電流表示器。
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