JP2585241Y2 - 地絡表示器用チェッカー - Google Patents

地絡表示器用チェッカー

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JP2585241Y2
JP2585241Y2 JP1991094824U JP9482491U JP2585241Y2 JP 2585241 Y2 JP2585241 Y2 JP 2585241Y2 JP 1991094824 U JP1991094824 U JP 1991094824U JP 9482491 U JP9482491 U JP 9482491U JP 2585241 Y2 JP2585241 Y2 JP 2585241Y2
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JP
Japan
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ground fault
fault indicator
push button
battery
button switch
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JP1991094824U
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JPH0543728U (ja
Inventor
征二 加藤
浩一郎 中後
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大トー株式会社
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Locating Faults (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、配電線路に落雷等によ
り地絡事故が発生した場合に事故点の接地線を伝って流
れる地絡電流を検知して事故表示する地絡表示器を試験
するためのチェッカーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の地絡表示器は、接地線に
流れる電流の時間的変化に伴う相互誘導作用を利用して
事故を検出し、これを表示するものであって、該地絡表
示器を事故時以外の据付時や定期点検時等にその動作を
試験するには、地絡表示器の検出部に時間的に変化する
交番信号を作用させる必要があり、このため、家庭用交
流電源等から変圧器等を介して試験用ケーブルを引きま
わし、該ケーブルを検出部に付設して、疑似的に地絡電
流相当の信号を検出部に作用させ、その試験を行うよう
にしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、以上のような
試験器では、家庭用電源等の別の交流電源を必要とし、
この交流電源との間で接続を要することから、地絡表示
器が設置される電柱際等の屋外現場で作業するのは煩雑
であるし、又、現場で容易に交流電源が得られない場
合、試験が行えない問題がある。
【0004】ここで、家庭用電源等との接続を廃止し、
電源用電池から交流信号を取り出す汎用のインバータを
用いることも考えられるが、該インバータは連続定格で
設計されており、発熱量を考慮して全体に大型かつ大重
量であり、又、これに対応して電源用電池も大容量のも
のを必要とすることから、運搬性並びに現場での操作性
が極めて悪い問題がある。
【0005】本考案の目的は、電池を利用し、しかも、
全体に小形かつ軽量で、運搬性並びに操作性を向上した
地絡表示器用チェッカーを提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、以上の目的を達
成するため、配電線路の事故時に接地線を伝って流れる
地絡電流を検知して事故表示する地絡表示器用チェッカ
ーにおいて、電源用の電池及び該電池を直流ラインに投
入する押釦スイッチを有する直流電源回路と、前記直流
ラインを出力取出部に対して正方向/逆方向へ交互に開
くスイッチング素子及び該スイッチング素子を交互に開
閉させるゲート回路を有し、前記押釦スイッチの投入時
に前記出力取出部側に前記地絡表示器を作動させる交番
信号を出力するインバータ回路とを、持ち運びが自由な
ケーシングに収納してあり、このケーシングに前記押釦
スイッチを外部操作が可能に取付けてあることを特徴と
する。
【0007】
【作用】電池NBを用いているため家庭用交流電源等と
の接続は不要であり、しかも、押釦スイッチSWを操作
して試験を行っている短時間だけ、直流ラインに電源が
投入されてインバータ回路2が作動し、出力取出部OU
Tに交番信号が出力されるのであるから、インバータ回
路2に備えるスイッチング素子Tr3,Tr4等は短時
間定格で設計すれば十分であり、該インバータ回路2部
分の小形軽量化が図れると共に、これに対応して、前記
電池NBの容量も小さくて足り、従って、全体として小
形且つ軽量化が図れるのである。
【0008】
【実施例】図3及び図4に示すものは、被試験物である
地絡表示器であって、前面部に表示部Dを備えた表示器
本体AをブラケットBを介して電柱Pに固定しており、
前記本体Aに貫通状に設ける挿通穴Hに接地線Gを挿通
させて、該接地線Gに地絡電流が流れると、相互誘導作
用により検出コイルCTに誘導電流を流し、この電流を
整流器BDで整流した後、コンデンサCに電荷を蓄え、
この蓄積電荷が一定値以上になると、ツェナーダイオー
ドZからのトリガによりサイリスタSCRをオンし、表
示部Dに備える内蔵コイルSを励磁して回転表示板Nを
表側の黒色から裏側のオレンジ色に反転させ、外部から
事故の発生を視認できるようにしている。尚、この表示
部Dによる事故表示は、表示器本体Aの下部に保持する
復帰レバーLを揺動させて、該レバーLに取付ける磁石
Mを表示部Dに近接させることにより解除するようにし
ている。
【0009】図1に示すものは、以上構成する地絡表示
器を試験するチェッカーであって、電源用の電池NB
と、この電池NBを直流ラインDCa,DCbに投入す
る押釦スイッチSWとをもった直流電源回路1と、前記
直流ラインDCa,DCbを変圧器Tのタップ間に取り
出す出力取出部OUTに対して正方向及び逆方向に交互
に開く一対のトランジスタから成るスイッチング素子T
r3,Tr4と、4つのNANDゲートG1〜G4並び
に一対の増幅用トランジスタTr1,Tr2及びダイオ
ードD1,D2を備え、前記スイッチング素子Tr3,
Tr4を交互に開閉させるゲート回路GTとをもち、押
釦スイッチSWの投入時に前記出力取出部OUT側に地
絡表示器を作動させる交番信号を出力するインバータ回
路2とを備えている。
【0010】前記電池NBは、充電可能なニッケルカド
ミウム電池(起電力約1.2V)を例えば6本程度直列
に接続して使用し、充電回路CHGを介して家庭用交流
電源や自動車のシガーライターソケットから充電が行え
るようにしている。尚、1回約4時間の充電で200〜
300回程度の試験が行えるようになっている。
【0011】前記変圧器Tは、一次巻線に直流ラインの
一方側DCbを接続する中間タップと、前記出力取出部
OUTを取り出す一対の取出タップとを備えると共に、
二次巻線を利用して、該二次巻線に、押釦スイッチSW
の投入時に点灯させて試験の実施を知らせるパイロット
ランプPLを接続している。尚、一次側と二次側との電
圧比は、一次側12Vに対し二次側110Vとしたもの
を使用している。又、前記出力取出部OUTは一次側の
8Vタップ及び10Vタップの間から取り出すようにし
ている。
【0012】4つのNANDゲートG1〜G4は、帰還
抵抗器R1と、周波数設定用のコンデンサC1及び可変
抵抗器VRと共に非安定マルチバイブレータを構成する
ものであり、最終段ゲートG4及びその前段ゲートG3
から固定抵抗器R2,R3を介して増幅用トランジスタ
Tr1,Tr2にそれぞれ半周期位相をずらせた所定周
波数の矩形パルスを与え、このトランジスタTr1,T
r2を半周期毎に交互にオンオフさせて、該トランジス
タTr1,Tr2のオンオフ出力を前記スイッチング素
子Tr3,Tr4に与え、このスイッチング素子Tr
3,Tr4を半周期毎に交互にオンオフさせるようにし
ている。ここに、マルチバイブレータの出力周波数つま
りインバータ回路2の出力周波数は、約60Hz程度に
設定している。尚、VCは、前記NANDゲートG1〜
G4に電源を供給する定電圧回路であり、固定抵抗器R
4とツェナーダイオードZDを組合わせて構成してい
る。
【0013】そして、以上構成する直流電源回路1とイ
ンバータ回路2とを、図2に示すように、上部にハンガ
ー31を取付けた持ち運び自由なケーシング3の内部に
収納し、前記押釦スイッチSWをケーシング3の前面パ
ネル32に外部操作可能に取付けると共に、前記パイロ
ットランプPLを前面パネル32に外部視認可能に取付
けている。又、背面側には、前記出力取出口OUTを構
成する一対のターミナル端子T1,T2を取付け、この
端子T1,T2に、図3に示した地絡表示器の挿通穴H
に挿通させる2m程度の被覆電線等から成る試験用ケー
ブル4を着脱自由に接続するようにしている。
【0014】こうして、押釦スイッチSWを操作して直
流ラインDCa,DCbに電源を投入すると、NAND
ゲートG1〜G4及び増幅用トランジスタTr1,Tr
2を備えたゲート回路GTからの出力によりスイッチン
グ素子Tr3,Tr4が交互にオンオフを繰り返す。こ
のとき、一方のスイッチング素子Tr3がオンで、他方
のスイッチング素子Tr4がオフのとき、直流ラインD
Ca,DCbの間は、変圧器Tの中間タップ(6Vタッ
プ)を挟んで図中上半分の巻線及びオンされている一方
のスイッチング素子Tr3を介して相互に結ばれ、変圧
器Tに正方向の電流を流して、出力取出部OUTに正方
向の電流を流すのである。又、一方のスイッチング素子
Tr3がオフで、他方のスイッチング素子Tr4がオン
のとき、直流ラインDCa,DCbの間は、変圧器Tの
中間タップ(6Vタップ)を挟んで図中下半分の巻線及
びオンされている他方のスイッチング素子Tr4を介し
て相互に結ばれ、変圧器Tに逆方向の電流を流して、出
力取出部OUTを取り出すタップをもつ図中上半分の巻
線に逆方向の磁束を鎖交させ、該出力取出部OUTに逆
方向の電流を流すのである。そして、この動作の繰り返
しにより、出力取出部OUTに矩形状の交番信号を出力
し、試験用ケーブル4を介して、図4に示す地絡表示器
の検出コイルCTに誘導電流を流すのである。このと
き、表示部Dを構成する回転表示板Nが表側の黒色から
裏側のオレンジ色に変わると動作は正常であると判断で
き、表側の黒色表示のままであると故障があると判断で
きるのである。
【0015】この場合、以上のものでは、電池NBを用
いているため家庭用交流電源等との接続は不要であり、
しかも、押釦スイッチSWを操作して試験を行っている
短時間だけ、直流ラインDCa,DCbに電源が投入さ
れてインバータ回路2が作動し、出力取出部OUTに交
番信号が出力されるだけであるから、インバータ回路2
に備えるスイッチング素子Tr3,Tr4や増幅用トラ
ンジスタTr1,Tr2等は短時間定格で設計すれば十
分である。因に、上記実施例構造のものは、出力取出部
OUTに、約2V、6A(波高値)、60Hzの交番信
号を出力でき、1秒程度という極めて短時間で試験を完
了することができるのである。これにより、インバータ
回路2の部分の小形軽量化が図れると共に、これに対応
して、前記電池NBの容量も小さくて足り、従って、全
体として小形且つ軽量化が図れ、運搬性並びに操作性を
向上できるのである。
【0016】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、電池を
電源としているため、家庭用交流電源等との接続は不要
であり、しかも、押釦スイッチを操作して試験を行って
いる短時間のみ、直流ラインに電源が投入されてインバ
ータ回路が作動し、出力取出部に交番電流が出力される
だけであるから、インバータ回路が備えるスイッチング
素子等は短時間定格で設計することができるのであり、
従って、インバータ回路部分及び電池の小形化、軽量化
を図ることができ、全体として運搬性並びに操作性を向
上でき、地絡表示器の据付時、定期点検時等にその良否
判定を迅速に、良好に行え、線路保守のための巡視等が
簡便に行えるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る地絡表示器用チェッカーの電気回
路図。
【図2】同チェッカーの外観を示す斜視図。
【図3】同チェッカーで試験する地絡表示器の斜視図。
【図4】同チェッカーで試験する地絡表示器の電気回路
図。
【符号の説明】
1 直流電源回路 2 インバータ回路 3 ケーシング NB 電池 SW 押釦スイッチ GT ゲート回路 OUT 出力取出部 Tr3,Tr4 スイッチング素子

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電線路の事故時に接地線を伝って流れ
    る地絡電流を検知して事故表示する地絡表示器チェッ
    カーにおいて、電源用の電池及び該電池を直流ラインに
    投入する押釦スイッチを有する直流電源回と、前記直
    流ラインを出力取出に対して正方向逆方向交互に
    開くスイッチング素子及び該スイッチング素を交互に
    開閉させるゲート回路を有し、前記押釦スイッの投入
    時に前記出力取出部側に前記地絡表示器を作動させる交
    番信号を出力するインバータ回を、持ち運び自由
    なケーシンに収納してあり、このケーシングに前記押
    釦スイッチを外部操作可能に取付けてることを特徴
    とする地絡表示器用チェッカー。
JP1991094824U 1991-11-19 1991-11-19 地絡表示器用チェッカー Expired - Lifetime JP2585241Y2 (ja)

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JPH0543728U JPH0543728U (ja) 1993-06-11
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