JP3693460B2 - 過電流通過表示装置 - Google Patents

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Description

【発明の属する技術分野】
本発明は事故点を速やかに発見するために、高圧配電線に直接吊り下げて使用されるもので、事故等により高圧配電線を通過する過電流を検出して事故の表示をおこない、上記表示が一定時間を経過した後に復帰するようにした過電流通過表示装置の改良に関するものである。
【0001】
【従来の技術】
従来、高圧配電線(以下、単に電線と言う)に直接吊り下げて使用され、電線に過電流が流れた場合にそれを検出して事故発生の表示をおこない、一定時間経過した後に表示を復帰させるようにした過電流通過表示装置は既に提案されている。
【0002】
上記従来の過電流通過表示装置は、電線を流れる負荷電流に対応した検出信号が電流検出部から出力されており、該検出信号は電源部に入力され、該電源部により検出信号を平滑し、電圧を一定に安定化させて表示装置の各部に対し電力(電圧)を供給して、各部を動作させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の過電流通過表示装置は、電線の末端等の電線に接続される負荷が少ない場所に取り付けられた場合や停電の場合には電線に流れる負荷電流が少ない又は無いため、電流検出部から出力される検出信号も少ない又は無くなり、表示装置の各部を動作させるために必要な電力(電圧)を供給することができなくなる。従って過電流通過表示装置が通電流を検出して事故発生の表示をおこなっても、事故対策完了後に電流検出部から出力される検出信号が一定以下又は無くなるために上記事故発生の表示を復帰させることができず、事故発生の表示が永久に表示されたままとなってしまうことがあった。このように事故発生の表示が残されたままであると、先の事故対策が完了したかどうか不明であるし、また新しい事故発生を確認できなくなるという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解決するもので、請求項1記載の第1の発明は、
高圧配電線(A)に流れる電流を検出し、該電流に対応した検出信号を出力する電流検出部(9)と上記検出信号に基づき事故の有無を判定する信号処理部(10)と上記検出信号が入力され、各部に対し電力を供給する電源部(11)を備えた本体ケース(2)と、上記本体ケース(2)の上部には高圧配電線(A)に吊り下げるための取付部(22)を設け、下部には信号処理部(10)に接続され、該信号処理部(10)の信号により表示或いは非表示の状態になる表示部(41)並びに該表示部(41)を覆う収納カバー(47)を設けた過電流通過表示装置において、
上記電源部(11)に対し、電力を補助する予備電源部(45)を接続するとともに、該予備電源部(45)に太陽電池(46)を用い、上記高圧配電線(A)に吊り下げた姿勢において、垂直軸の回りにほぼ180度の角度を隔てて少なくとも2個の太陽電池(46)(46)を配設し、
電流検出部(9)からの検出信号と予備電源部(45)の太陽電池(46)(46)からの出力はそれぞれ逆流防止部(21)を介して並列に接続され、電流検出部(9)と予備電源部(45)の2系統から電力が供給できるように構成されていることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図9に基づき、本発明の実施の形態を説明する。
1は本発明の過電流通過表示装置であり、2は耐候性に優れた合成樹脂例えばポリカボネート樹脂等からなる本体ケースで、同ケース2の上面2a側は閉鎖されると共に貫通孔2bが設けられ、下面側は開口したキャップ状に形成されている。
【0010】
上記本体ケース2内には巻線3を巻いた下部コア4を組み付けた合成樹脂製のコアケース5がネジ着されており、上記下部コア4の接合部4aが本体ケース2の上面2aの貫通孔2bから上方へ向かって若干突出するように収納されている。
【0011】
6は下部コア4保持用の板バネ、7は貫通孔2bを囲むようにして上面外部側に形成した環状隆起であり、その隆起7内の凹みには貫通孔2bからの本体ケース2内への雨水等の侵入を防止するためのシール材8が充填されている。
【0012】
なお、上記下部コア4並びに後述する上部コア32からなる環状のコア33と下部コア4に巻き付けられた巻線3並びに後述する回路基板12上に設けられた整流部51により電流検出部9が構成されており、該部は電線Aに流れる負荷電流に応じて巻線3に誘起した電圧を整流した検出信号を後述の回路基板12上の信号処理部10並びに電源部11へ出力する。
【0013】
12はコアケース5の下部にネジ着された回路基板であり、上記電流検出部9の整流部51から出力される検出信号に基づき事故の有無を判別し、事故有りと判定した場合に表示信号を出力すると共に時間(例えば5時間)のカウントを開始し、該カウントが終了すると復帰信号を出力する信号処理部10と、上記電流検出部9の検出信号並びに後述の予備電源部45からの出力を平滑並びに安定化させて上記信号処理部10等の各部へ電力(電圧)を供給する電源部11が実装されている。
【0014】
上記信号処理部10は、電流検出部9からの検出信号をあらかじめ設定された設定値と比較し、検出信号が設定値を越えた(過電流が電線Aを通過した)場合に信号を出力する電圧比較部13と、該比較部13の信号を受けて表示信号を発生させる表示信号発生部14と、常に発振部15の(クロック)出力により時間をカウントしており、上記表示信号を受けるとカウントをリセットして、再度時間のカウントを開始し、該カウント終了後に信号を出力する時間計測部16と、時間計測部16からの信号により復帰信号を出力する復帰信号発生部17と、電源部11から供給される電圧が設定値を越えた時にリセット信号を出力して、上記時間計測部16のカウントを零にリセットするパワーオンリセット部18とから構成されている。
【0015】
また、上記電源部11は入力された信号などを平滑するコンデンサー19と、平滑された信号を一定の電圧に保つ電圧安定化部20から構成される。電流検出部9からの検出信号と後述する予備電源部45の太陽電池46,46からの出力はそれぞれ逆流防止部21を介して並列に接続され、電流検出部9と予備電源部45の2系統から電力が供給できるようになっており、上記信号処理部10等の各部に電するものである。
【0016】
なお、上記逆流防止部21は、電力(電圧)が電流検出部9或いは予備電源部45の太陽電池46へ逆流し、電流検出部9並びに予備電源部45の太陽電池46を破壊しないために設けられている。
【0017】
22は本体ケース2を電線Aに吊り下げるための取付部であり、該取付部22は本体ケース2に嵌合固着された支持金具23と、該支持金具23に開閉自在に取り付けられた電線用取付金具24並びに支持ボルト25と、該支持ボルト25に螺合された取付固定用の座金付ナット26とから構成されている。
【0018】
上記支持金具23は本体ケース2と同色の塗装が施されたステンレス板或いは鋼板等の板材をプレス機等により打ち抜き或いは折り曲げて形成された部片27を2つ使用し、両片27同士を対向させてリベット28により連結してなるものであり、本体ケース2の上部周面に設けられた環状凹部2cに対し、ゴムチューブの緩衝材を介して嵌合する環状支持部23aと、該環状支持部23aから上方垂直に延出し、本体ケース2の係止凹部2dに嵌合して回り止めをする本体ケース2に対向するようにして設けられた係止部23bと、該係止部23bから本体ケース2の上面2aに位置するように突出し、その先端部分が電線Aを受けるように凹状に形成された電線受部29とが形成されている。
【0019】
また、24は板材を略コ字に曲げた電線用取付金具であり、同金具24の一端を支持金具23の連結部分に形成されたヒンジ部23cの取付穴にピンによって開閉可能に軸着し、他端は支持ボルト25を嵌挿する欠所部24b並びに座金付ナット26が容易に抜けないようにするためのツメ24cが設けられている。
【0020】
31はゴム等の弾性部材で形成された凹状の電線押さえ部材であり、電線用取付金具24の側面の一部を折り曲げて側方に突出した支持部24dに対し該支持部24dの下面側に凹部を下に向けてネジ着されている。
【0021】
32は上記電線用取付金具24の内面側に設けた上部コアであり、同コア32は上記電線押え部材31に対しその上側を跨ぐようにして取り付けられ、下方に向かって上部コア32の接合部32aが形成されいる。該接合部32aは電線用取付金具24を閉じた状態で上記下部コア4の接合部4aと密着し、上下両コア32、4によって電線Aを囲う環状磁路のコア33を形成するようになっている。こうしてコア33は上部コア32と下部コア4とからなるいわゆるカットコアを構成している。
【0022】
34は電線用取付金具24の内部上面にその一端をリベット等により固定し、他端を上部コア32の水平部32bの上面に弾力的に当接しているバネ部材である。35は上記バネ部材34の特にコア側の端部が不用意に上部コア32から外れないように該コア32の上面側に嵌着したステンレスで形成されたバネ外れ防止部材である。
【0023】
36は上部コア32の接合部32aの近傍に付設したゴム等からなるガイド部材であり、上下両コア32、4を閉合する際に、上部コア32の接合部32aが下部コア4の接合部4aに容易に案内され、上下コア32、4の接合部32a、4a同士が密着するようにしていると共に、接合部32a、4aの密着部分を覆うようになっており、該密着部分を保護している。なお上部コア32とガイド部材36との間には充填材37が充填されている。
【0024】
支持ボルト25は、ヒンジ部23cに対向した位置の支持ボルト部側にセンター位置規制用カラー38を介してピン39により軸着されたもので、同ボルト25の上部(ネジ部)側は上記欠所部24b内に案内され、座金付ナット26を締めることによりにより、上記電線用取付金具24に固着される。なお、支持ボルト25は、本体ケース2の上面2aに形成したストッパー2eにより内側(下部コア4の接合部4aが若干突出している側)への過度の倒れ込みが阻止され、上記下部コア4の接合部4aの破損を防止している。
【0025】
25aは支持ボルト25の縦方向のほぼ中央に位置し、電線用取付金具24を座金付ナット26により締め付ける際に過度の締め付けを防止する締め付け防止片であり、電線用取付金具24の過度の締め付けによるコア33の破損を防止している。
【0026】
40は、電線受部29の先端に着脱可能に嵌着した裏面側に粘着材を塗布したゴムからなるアタッチメントであり、該アタッチメントは取り付けられる電線Aの径に対応した大きさの凹み40aを有するものが適宜交換されて使用される。
【0027】
41は本体ケース2の下部に設けられ、信号処理部10に電気的に接続された表示部であり、該表示部41は回転駆動される表示板42と、同板42を回転駆動する図示されていない駆動部と、表示カバー44から構成されており、上記信号処理部10から表示信号を受けると表示板42が駆動部により1/4回転駆動されて、表示カバー44に設けられた表示窓44aから表示板42の着色した部分(例えばオレンジ色)42aが見える角度位置まで回動して表示をおこない、復帰信号を受けると、上記表示の場合と逆に1/4回転駆動され上記表示窓44aから白色或いは表示カバー44と同色に着色された部分42bが現れることにより表示の復帰が行われる。図1(b)と図7(a)は着色部分42aが見えている事故表示状態を、図1(c)と図7(b)は白色部分42bが見えている復帰状態を示す。
【0028】
45は表示カバー44の側面に取り付けられ、上記各部を動作させるのに必要な電力(電圧)を発電するフィルム状の2個の太陽電池46,46からなる予備電源部であり、各電池46,46の出力は上記電流検出部9の検出信号と並列に電源部11に対し逆流防止部21を介して接続されており、電流検出部9の検出信号が少ない或いは無い場合に、予備電源部45の太陽電池46が発電した電力(電圧)を電源部11へ供給しており、電源部11は各部に対し電力(電圧)を供給できるようになっている。また予備電源部45の太陽電池46は表示カバー44の円筒状側面に2つに分けて180°位置をずらして設けられているためどの方向から太陽の光を受けても電力(電圧)を発電できるようになっている。
【0029】
なお、上記予備電源部45の太陽電池46には単結晶或いは非結晶、化合物半導体のものが使用できる。また太陽電池46はフィルム状の他に薄板状のものを使用できる。
【0030】
47は本体ケース2の下端にネジ結合した透明の収納カバーであり、該カバー47は本体ケース2の下部に取り付けられた表示部41と太陽電池46を保護するためのもので、透明なポリカボネート樹脂でキャップ状に成形されている。
【0031】
なお、上記表示部41は過電流通過表示装置1を電線Aに吊り下げて取り付けた状態で、収納カバー47を介して表示板42の回転角度位置(色)を下方側並びに側方側から目視できるようになっている。
【0032】
上記収納カバー47は上記本体ケース2の下端外周のネジ部2fに、収納カバー47の上端内周のネジ部47aをネジ着して本体ケース2と一体に結合される。48はネジ部47aの外周に複数形成した変形防止用の補強リブ、49は本体ケース2と収納カバー47のネジ着部分に塗布したネジロック材を示す。
【0033】
また、50は収納カバー47の結合部47bの環状溝47c内に備えたOリングであり、上記の収納カバー47の本体ケース2へのネジ着の際、収納カバー47の締め上げにより同カバー47の結合部47bが本体ケース2側の接合部2gに当接した状態で本体ケース2側の接合部2gに対し弾力的に密着するようにしたもので、同リング50により本体ケース2の気密が保持されるようになっている。
【0034】
ここで、上記した本発明の過電流通過表示装置1を電線Aに吊り下げる場合について説明する。
まず、図9に示すように過電流通過表示装置1の上部に設けられた取付部22の座金付ナット26を緩め、支持ボルト25を本体ケース2の外側へ倒し、電線用取付金具24を反時計方向に回動して開放する。上記状態のまま本体ケース2を電線Aの下側から上方に矢印Bのように移動して、電線Aを支持金具23の電線受部29に当接するようにさせ、開放した電線用取付金具24を閉じ、支持ボルト25を起こし、電線用取付金具24の欠所部24bへ嵌合し、座金付ナット26を締め付けることにより過電流通過表示装置1の電線Aへの吊り下げ作業が完了する(図1)。
【0035】
このとき、電線Aの径が小さいときにはアタッチメント40を電線受部29に取り付けて電線Aを当接させ、電線用取付金具24を閉じる。また電線用取付金具24の内面側に設けられた上部コア32の接合部32aは電線用取付金具24を閉じる時に該部32aに取り付けられたガイド部材36によって下部コア4の接合部4aに案内され、密着できるようになっている。
【0036】
次に、本願発明の過電流通過表示器1の動作について図10〜13に基づき説明する。
過電流通過表示装置1は、平常時は表示装置1を吊り下げた電線Aに流れる負荷電流を電流検出部9により検出し、該電流に応じて巻線3に誘起した電圧を整流して信号処理部10と電源部11に出力する。このとき信号処理部10は電圧比較部13で検出信号と設定値との比較を行うが、検出信号が設定値を越えていなければ事故(過電流)無しと判定し、表示信号を出力しない。
【0037】
しかしながら、上記電線Aに過電流が発生し、表示装置1を通過すると、上記電流検出部9は上記過電流に対応し、整流された検出信号を信号処理部10と電源部11に出力する。そして信号処理部10では電圧比較部13において検出信号と設定値との比較を行う。この場合、検出信号のレベルが設定値を越えるため、電圧比較部13は信号を表示信号発生部14へ出力する。該発生部14は信号を受けると表示信号を表示部41並びに時間計測部16へ出力し、上記表示部41では表示板42を回転駆動して表示を行い、時間計測部16ではカウントをリセットし、時間(例えば5時間)のカウントを開始する。
【0038】
以下、上記事故表示を復帰について説明する。
図10に示すように時刻t1 で過電流発生後、電線Aに表示復帰に必要なレベル(負荷電流に対応した電流検出部9の検出信号から各部の動作に必要な電力(電圧)を供給できるレベル)の負荷電流が5時間以上継続して流れている場合、時間計測部16が一定時間(5時間)をカウントし終わる時刻t2 になると時間計測部16から復帰信号発生部17へ信号を出力し、該発生部17は復帰信号を表示部41へ出力し、表示部41は表示を復帰させる。
【0039】
また、図10に示すように、時刻t3 で過電流発生後、電線Aに負荷電流が流れていない場合でも予備電源部45の太陽電池46が各部を動作させる電力(電圧)を発電できるレベル状態に太陽の照度があり、該状態が5時間以上継続している場合には、上記の場合と同様に時刻t4 で表示は復帰する。
【0040】
次に図11に示すように時刻t5 で過電流通過の表示を行った後、電線Aにはしばらくの間負荷電流が流れていないが、その後時刻t6 で負荷電流が表示を復帰させるのに必要な表示復帰電流レベルまで戻り、かつ該状態が5時間以上継続してある場合は、電源部11からの電力(電圧)の供給が時刻t6 で再開され、パワーオンリセット18により時間計測部16は再度カウントがリセットされ、時間(5時間)のカウントを開始し、該カウントを終える時刻t7 になると、時間計測部16から復帰信号発生部17へ信号を出力し、該発生部17は復帰信号を表示部41へ出力し、表示部41は表示を復帰させる。
【0041】
また図11で、時刻t8 で過電流が発生して事故表示後、電線Aに負荷電流が流れていない場合で、しばらくの間照度が無いがその後時刻t9 で予備電源部(45)の太陽電池(46)が各部を動作させる電力(電圧)が発電できるレベルになった場合は上記の場合と同様に時刻t10で表示は復帰する。
【0042】
さらに、図12に示すように時刻t11で過電流通過の表示を行った後、電線Aにはしばらくの間所定のレベル以上の負荷電流が流れていなくて、その後時刻t12で一時的に負荷電流が復帰に必要なレベルまで戻るが、5時間に達する前に時刻t13で再び負荷電流が無くなる。しかしその後時刻t14で再び負荷電流が復帰に必要なレベルまで戻り、5時間以上継続して負荷電流が流れている場合、時刻t14で電源部11から電力(電圧)の供給が再開されるとパワーオンリセット部18により時間計測部16は再度カウントがリセットされ、5時間のカウントを開始する。そして該カウントを終える時刻t15になると、時間計測部16から復帰信号発生部17へ信号を出力し、該発生部17は上記信号を受けて復帰信号を表示部41へ出力し、表示部41は表示を復帰させる。
【0043】
図12に示す時刻t16で過電流発生後、電線Aに一定以上の負荷電流が流れていない場合で、時刻t17までのしばらくの間照度が無いが時刻t17で予備電源部45の太陽電池46が各部を動作させる電力(電圧)を発電するレベルに復帰するが、5時間に達する前t18に再び照度が無くなる。しかしその後再び時刻t19で照度が太陽電池46が各部を動作させる電力(電圧)が発電できるレベルに戻った場合も、上記図の場合と同様に時刻t20で表示は復帰する。
【0044】
また図13のように時刻t21で過電流が発生後、一定時間(5時間)経過する前に時刻t22で再度過電流が発生すると、上記電流検出部9が上記過電流に対応した検出信号を出力し、信号処理部10に入力する。該信号処理部10では過電流を検出して表示信号を表示部41へ出力すると共に、時間計測部16のカウンタをリセットし再度カウントを開始し、一定時間経過後の時刻t23に表示部41へ復帰信号を出力し、表示を復帰させる。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本願発明の過電流通過表示装置は信号処理部等に電力(電圧)を供給する電源部に予備電源部を接続し、負荷電流が少ない或いは無くて、電流検出部から出力される検出信号で各部を動作させる電力(電圧)を得られなくても、予備電源部から電源部を介して電力(電圧)を供給できるため、事故の表示後も確実に該表示の復帰が行えるようになり、電線に流れる負荷電流が少ない或いは無いところでも本願発明の過電流通過表示装置を取り付けることができる。
【0046】
また、予備電源部の出力を電源部に電流検出部の出力(検出信号)と並列に接続しているため、負荷電流が少ない或いは無い場合に特別な切り替え操作をしなくても予備電源部から電源部を介して表示装置の各部へ電力(電圧)を供給することができるため構造が簡単となる。
【0047】
また、予備電源部にフィルム状或いは薄板状の太陽電池を用いているため、省スペース化が図れ、表示装置の外部に余分なスペースを設けることなく予備電源部を設けることができる。
また、太陽電池を複数個設け、しかも表示装置を吊り下げた状態で垂直軸の回りにほぼ180°の角度を隔てて配設したため、高圧配電線の方向がどちらを向いている場合でも、必ず一日の間に何れかの太陽電池が太陽からの日光を受光して発電するため、確実に表示を復帰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態の半裁断面図、(b)と(c)は表示状態を説明する図である。
【図2】本発明の実施形態の側面図である。
【図3】本発明の実施形態の平面図である。
【図4】本発明の実施形態における電源用取付金具の一部破断正面図である。
【図5】図4の電源用取付金具の平面図である。
【図6】本発明の実施形態における支持金具の1つの部片を示す図で、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図7】本発明の実施形態における表示部を下方からみた図で、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図8】本発明の実施形態のブロック図である。
【図9】本発明の実施形態における取付部開放状態を示す正面図である。
【図10】本発明の実施形態の作用を説明するタイミングである。
【図11】本発明の実施形態の作用を説明するタイミングである。
【図12】本発明の実施形態の作用を説明するタイミングである。
【図13】本発明の実施形態の作用を説明するタイミングである。
【符号の説明】
1 過電流通過表示装置
2 本体ケース
4 下部コア
9 電流検出部
10 信号処理部
11 電源部
22 取付部
23 支持金具
24 電線用取付金具
25 支持ボルト
26 座金付ナット
32 上部コア
41 表示部
45 予備電源部
46 太陽電池
47 収納カバー
51 整流部

Claims (1)

  1. 高圧配電線(A)に流れる電流を検出し、該電流に対応した検出信号を出力する電流検出部(9)と上記検出信号に基づき事故の有無を判定する信号処理部(10)と上記検出信号が入力され、各部に対し電力を供給する電源部(11)を備えた本体ケース(2)と、上記本体ケース(2)の上部には高圧配電線(A)に吊り下げるための取付部(22)を設け、下部には信号処理部(10)に接続され、該信号処理部(10)からの信号により表示或いは非表示の状態になる表示部(41)並びに該表示部(41)を覆う収納カバー(47)を設けた過電流通過表示装置において、
    上記電源部(11)に対し、電力を補助する予備電源部(45)を接続するとともに、該予備電源部(45)に太陽電池(46)を用い、上記高圧配電線(A)に吊り下げた姿勢において、垂直軸の回りにほぼ180度の角度を隔てて少なくとも2個の太陽電池(46)(46)を配設し、
    電流検出部(9)からの検出信号と予備電源部(45)の太陽電池(46)(46)からの出力はそれぞれ逆流防止部(21)を介して並列に接続され、電流検出部(9)と予備電源部(45)の2系統から電力が供給できるように構成されていることを特徴とする過電流通過表示装置。
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