JP2001081657A - 壁紙用表面材料および該壁紙用表面材料を含む壁紙 - Google Patents

壁紙用表面材料および該壁紙用表面材料を含む壁紙

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JP2001081657A
JP2001081657A JP25445299A JP25445299A JP2001081657A JP 2001081657 A JP2001081657 A JP 2001081657A JP 25445299 A JP25445299 A JP 25445299A JP 25445299 A JP25445299 A JP 25445299A JP 2001081657 A JP2001081657 A JP 2001081657A
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JP
Japan
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surface material
nonwoven fabric
melt
wall paper
wallpaper
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JP25445299A
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English (en)
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Takeshi Konishi
武四 小西
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷などの表面加工がしやすく、しかも壁紙
の貼付け施工時において塗布される糊のオープンタイム
が充分に長く多量の糊付け溜めが可能な、施工性に優れ
た壁紙用表面材料および壁紙を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 表面のメルトブローン不織布と他の繊維
層が水流絡合により一体化されてなる壁紙用表面材料お
よびその表面材料と紙が接着されてなる壁紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不織布を表面材料
とする壁紙用表面材料および該表面材料を含む壁紙に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】壁紙として従来、塩ビシート、織物或い
は紙などが多く用いられている。一般に壁紙の貼付け施
工においては、壁紙の裏面に酢酸ビニルエマルジョン等
の水溶性の糊をロールコーターで塗布し、糊付けした壁
紙をその裏面を内側としてヘヤーピン状に折り畳んで蓄
え、しかるのち逐次壁面へ貼付けるという糊付け溜めの
作業が採用されている。塩ビシートの如き不通気性の壁
紙では、糊中の水分が壁紙を通過してその表面から蒸発
することがないため、糊の乾燥時間(オープンタイム)
が遅く、糊付け溜めにおける壁紙同志の接着の恐れがな
いため多量の糊付け溜めを行い得るので、施工の作業効
率が極めて良い。これに対し織物や紙、不織布などの通
気性壁紙は、塗布された糊中の水分が壁紙表面から素早
く蒸発し乾燥してしまい、いわゆるオープンタイムが短
いために、殆ど糊付け溜めの作業が行えず、塗布後速や
かに貼付け施工をしなければならないので、作業効率が
非常に悪いという欠点があった。
【0003】一方、塩ビシートは不通気性であるため壁
紙の表面結露やカビの発生という別の欠点を有してお
り、又最近では火災や廃棄焼却時の有毒ガスの発生とい
った環境問題も指摘されるに至っている。又、不織布を
表面とする従来の壁紙では、不織布表面の製品斑にもと
づく印刷の不均斉性や表面構造にもとづく撥水加工の不
充分さなどが指摘されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
問題を解決しようとするものであり、印刷などの表面加
工がしやすく、しかも壁紙の貼付け施工時において塗布
される糊のオープンタイムが充分に長く多量の糊付け溜
めが可能で、且つ結露やカビ等の発生もない施工性に優
れた壁紙用表面材料および壁紙を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の課題を
種々検討した結果、メルトブローン不織布と他の繊維層
を水流絡合した複合体を表面材料とすることにより、上
記課題が解決できることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0006】即ち本発明は、表面のメルトブローン不織
布と他の繊維層が水流絡合により一体化されてなる壁紙
用表面材料である。また本発明は、表面のメルトブロー
ン不織布と他の繊維層が水流絡合により一体化された表
面材料と紙が、接着されてなる壁紙である。
【0007】本発明で使用されるメルトブローン不織布
は、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリビ
ニルアルコールなどの合成樹脂を原料とし、メルトブロ
ーン法により製造される、平均繊維径が10μm以下の
不織布である。ポリプロピレンは、後の水流絡合で処理
し易い親水性化剤などが練り込まれた親水性タイプのも
のが望ましい。ポリブチレンテレフタレートのメルトブ
ローン不織布は濃色の印刷が可能で、深みのある模様印
刷が得られる。本発明に用いられるメルトブローン不織
布の目付は、5〜50g/m2であることが必要であ
り、好ましくは7〜20g/m2である。目付が5g/
2以下では印刷および表面加工のしやすさや、最終商
品である壁紙の貼付け施工時において求められる接着糊
のオープンタイムを満たす緻密性を商品に与えることが
出来ない。又、目付50g/m2以上では水流による絡
合がむつかしく、かつコストが高くなり不経済である。
スパンボンド法による不織布や乾式法による不織布で
は、印刷の均一性や印刷濃度が改良されず壁紙の表面材
料として不適当である。
【0008】メルトブローン法紡糸で得られた繊維ウエ
ブは、絡合効果が得られ易い様にそのままの状態で水流
絡合処理を施すのが望ましいが、運搬を必要とする場合
には全体を軽く圧縮して仮接着するか、或いは接着面積
が1%以下である様なエンボスカレンダーで予備の部分
接着をしても良い。但しこの場合接着面積が10%を超
えると絡合効果が低下するので好ましくない。
【0009】メルトブローン不織布と一体化される繊維
層(ウエブ)としては、燃焼時に毒性ガスを発生しない
天然,合成の各種繊維を適宜用いることができる。印刷
適性に優れ防炎性に優れたセルロース系繊維は特に好ま
しいものである。又この繊維ウエブは、スパンボンド法
やカード法などによる乾式法、或いは抄紙法による湿式
法などの方法によって製造されるものである。その目付
としては、壁紙表面材料としての性能と経済性などから
20〜100g/m2の範囲にあることが望ましい。
【0010】準備されたメルトブローン不織布と他の不
織布は、重ね合わされて水流絡合処理が施される。この
場合の重ね合わせの順序や層数には特に制限はない。メ
ルトブローン不織布の下に積層する不織布は一層に限ら
ず、必要に応じて2層以上積層できる。セルロース系繊
維に熱融着性繊維などを混綿した不織布と積層した表面
材料は、壁紙表面のエンボス性や表面強度が優れるので
望ましい。水流絡合の手段は、重ね合わされた繊維ウエ
ブ層を、良好な風合を保ったまま強固に結合するために
極めて重要である。即ち、繊維は層と層を越えて相互に
強く結び合うため層剥離のない一体化したシートが得ら
れる。又、高圧柱状流の径が微細なため、メルトブロー
ン不織布に大きな貫通孔を生ずることなく、その緻密性
を保ったまま絡合を達成することが出来る。熱融着や接
着剤による一体化では、目的とする風合いや通気度が得
られず、使用しにくい。また本発明ではメルトブローン
不織布層が表面にあるため、表面の緻密性や印刷適性が
向上し、撥水加工処理などもより効率的に行なえる。
【0011】得られた絡合不織布は、さらに着色、樹脂
加工等の化粧層を表面に設けたり、エンボスなどの処理
が施された後、防炎紙などから成る裏打紙とラミネート
されて、壁紙として完成される。
【0012】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。
【実 施 例 1】ポリブチレンテレフタレートから成る
目付10g/m2のメルトブローン不織布を準備した。
このものの平均繊維径は4.7μmであった。次に3デ
ニール51mmカットのレーヨンステープル60重量%
とポリエチレンテレフタレートを芯とし、融点約110
℃を有する共重合ポリエステルを鞘とする2デニールの
複合ポリエステル繊維40重量%からなる目付60g/
2のカードウエブを準備し、両者をメルトブローン不
織布が表面になる様に重ね合わせて、次の条件で水流絡
合処理を施こした。オリフイス径0.1mm、ピッチ
1.0mmのノズルを用い、表面層より45kg/cm
2圧の水柱流で3回、裏面層より70kg/cm2の水柱
流で3回計6回水柱流絡合処理を行った後、乾燥して絡
合シートを得た。
【0013】
【実 施 例 2】スルホン基を有する界面活性剤が5%
練り込まれた親水性ポリプロピレンから成る目付15g
/m2のメルトブローン不織ウエブを準備した。次に2
デニールのレーヨンステープル65重量%と、芯がポリ
エチレンテレフタレート、鞘がポリエチレンからなる2
デニールの複合繊維35重量%からなる目付35g/m
2のカードウェブを準備し、メルトブローン不織布が表
面となるように積層した。ついで実施例1と同じ条件で
水流絡合処理を施し絡合シートを得た。
【0014】
【比 較 例 1】実施例1と同じ2カードウエブ組成で
目付70g/m2のカードウエブを作成し、実施例1と
同じ条件で水流絡合処理した。
【0015】上記3つの絡合シートに印刷やそれぞれ全
く同じフッ素系撥水剤などを含む表面化粧層を形成し裏
面に目付100g/m2の難燃性裏打紙を、固形分重量
15g/m2のアクリル系接着剤を用いてラミネート、
エンボス加工を施した。比較例1に較べ実施例1および
実施例2、とくに実施例1は表面の印刷を長さ方向およ
び巾方向に均一に行なうことができ、また濃色に印刷す
ることができた。また実施例1および2、比較例1に同
じ表面加工を施したにもかかわらず、比較例1に較べ実
施例1および2の製品はより優れた撥水性を示した。こ
れら3種類の壁紙の透気度は(秒/100cc)、実施
例1:23,000、実施例2:20,500、比較例
1:1,200であった。なお透気度はJIS−P81
17に準拠した。
【0016】更に3種類の壁紙の貼付け施工性、即ち糊
付け溜め時間を測定した結果は表1の通りである。なお
貼付け用の糊剤にはJIS−A6922の適合壁紙施工
用でん粉系接着剤と水とを1:2の割合で混合したもの
を使用し、基材の裏面に120g/m2になる様に均一
に塗布したのち直ちに糊面を内側にして二つ折りし、そ
の後一定時間毎に引き剥がし、基材同志が接着して剥が
れない状態までの時間を測定し、一定時間経過後に剥が
れたものを○、剥がれなかったものを×とした。
【0017】
【表1 】
【0018】
【発明の効果】本発明の壁紙用表面材料は、壁紙の貼付
け施工時における糊面のオープンタイムが長いため大量
の糊付け溜めが可能であり、従って施工効率に非常に優
れるものである。更には表面の印刷を均一また濃色にす
ることのできる優れた性能を有する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面のメルトブローン不織布と他の繊維
    層が水流絡合により一体化されてなることを特徴とする
    壁紙用表面材料。
  2. 【請求項2】 表面のメルトブローン不織布と他の繊維
    層が水流絡合により一体化された表面材料と紙が、接着
    されてなることを特徴とする壁紙。
JP25445299A 1999-09-08 1999-09-08 壁紙用表面材料および該壁紙用表面材料を含む壁紙 Pending JP2001081657A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008053449A3 (en) * 2006-11-01 2008-11-27 Procter & Gamble Multi-layer nonwoven having a printed layer and products made therefrom
US8046934B2 (en) * 2006-01-25 2011-11-01 Nv Bekaert Sa Convective system for a dryer installation
JP2016151070A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 ユニ・チャーム株式会社 拭き取りシート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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