JP2003251725A - 内装材基材用積層体、内装材基材、及び内装材 - Google Patents

内装材基材用積層体、内装材基材、及び内装材

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JP2003251725A
JP2003251725A JP2002060869A JP2002060869A JP2003251725A JP 2003251725 A JP2003251725 A JP 2003251725A JP 2002060869 A JP2002060869 A JP 2002060869A JP 2002060869 A JP2002060869 A JP 2002060869A JP 2003251725 A JP2003251725 A JP 2003251725A
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Japan
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nonwoven fabric
interior material
air
laminate
heat
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JP2002060869A
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English (en)
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Naohiko Shimono
直彦 下野
Tetsuo Kimura
哲夫 木村
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Japan Vilene Co Ltd
Original Assignee
Japan Vilene Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不織布を使用した内装材の欠点を解決し、汚
れにくく、しかも意匠性の優れる内装材、この内装材に
適用できる内装材基材、及びこの内装材基材に適用でき
る積層体を提供すること。 【解決手段】 本発明の内装材基材用積層体は、非熱可
塑性素材と熱融着性繊維とを含むエアレイ不織布と、熱
融着性繊維を含む湿式不織布とが、熱可塑性フィルムを
介して貼り合わされている。本発明の内装材基材は、前
記内装材基材用積層体のエアレイ不織布面と裏打ち紙と
が接着剤を介して一体化されている。本発明の内装材
は、前記内装材基材の湿式不織布面に、熱エンボスによ
る凹凸模様を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物や車両に使用
できる内装材(特に壁紙)、この内装材に適用できる内
装材基材、及びこの内装材基材に使用できる積層体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物居室に使用する壁紙はビニル
壁紙が一般的であった。ビニル壁紙は裏打ち紙に発泡性
塩化ビニル樹脂ペーストをコーティングしたり、裏打ち
紙に発泡性塩化ビニル樹脂フィルムを接着した後、模様
を印刷し、更に発泡性塩化ビニル樹脂ペースト又はフィ
ルムを加熱発泡させながらエンボスロール間を通し、エ
ンボス模様を形成させて製造していた。このためビニル
壁紙は適度なボリューム感、意匠性、耐久性、防汚性、
防炎性があり、施工上の作業効率が良好で、しかも安価
であった。
【0003】しかしながら、ビニル壁紙は分子構造中に
塩素を含む塩化ビニルを主成分としているため、使用時
には問題が無くとも廃棄時に焼却させるとダイオキシン
類などの有害なガスを発生すると指摘されている。ま
た、火災時には多量の塩化水素ガスなどの有害ガスを発
生するという問題もかかえている。このような環境や安
全性の問題から、塩化ビニルに代わる非ハロゲン素材か
らなる壁紙が求められている。
【0004】このため、塩化ビニル素材に代わる非ハロ
ゲン素材として紙や不織布など種々材料が検討されてい
る。中でも不織布は用途毎の要求性能に合わせて、繊維
や製造法を変えることが出きるため有望な素材である。
しかしながら、不織布単体では模様の印刷時に伸びて模
様がずれたりするため壁紙の製造が困難であり、また、
一般的な壁紙施工は水性の接着剤が使用されるため、ビ
ニル壁紙と同様に裏打ち紙がある方が好ましい。このた
め、不織布は裏打ち紙と接着剤で一体化した後、印刷加
工や表面仕上げ処理を行った壁紙が提案されている。
【0005】例えば、特開2000−220097号公
報には、「セルロース系繊維と熱融着繊維との混合繊維
ウエブ、或いは、セルロース系繊維と熱融着繊維とを積
層した多層構造ウエブより製造される不織布又はフェル
トの一表面に、熱融着繊維の融点以上で、かつセルロー
ス系繊維及び熱融着繊維が変成しない温度に加熱したエ
ンボスローラを圧接してエンボス模様を形成し、かつ、
表面に熱融着繊維の溶融着により形成されるフィルム層
を有する内装材」が提案されている。この内装材を構成
する不織布又はフェルトは嵩高で、施工時等において、
汚れ物質が内装材の内部に入りやすく、汚れやすいもの
であった。
【0006】また、特開平10−204783号公報に
は、「裏打紙に熱溶融性樹脂フィルムを介してパルプ繊
維を素材とする不織布が貼り合わされており、その不織
布の上に熱可塑性樹脂からなる表面保護フィルムが貼り
合わされており、前記熱溶融性樹脂フィルムの厚みが1
0〜50μmであり、前記表面保護フィルムの厚みが5
〜20μmであり、それら表面保護フィルムと不織布と
の積層に押圧エンボスされた凹凸が付けられており、そ
の凸部における不織布の嵩密度が0.05〜0.7g/
cmであり、厚みが200〜500μmであること、
を特徴とするパルプ繊維壁紙」が提案されている。この
壁紙は表面保護フィルムにより防汚性が高まり、汚れが
付きにくく、しかも汚れを落としやすいものであった。
しかしながら、表面保護フィルムを複合していることに
よって、不織布の質感が損なわれてしまい、意匠性に欠
けるものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決するためになされたもので、不織布を使用した内
装材の欠点を解決し、汚れにくく、しかも意匠性の優れ
る内装材、この内装材に適用できる内装材基材、及びこ
の内装材基材に適用できる積層体を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討した結果、「非熱可塑性素材と
熱融着性繊維とを含むエアレイ不織布と、熱融着性繊維
を含む湿式不織布とが、熱可塑性フィルムを介して貼り
合わされていることを特徴とする内装材基材用積層体」
を用いることによって、前記課題を解決できることを見
出したのである。つまり、本発明の内装材基材用積層体
(以下、単に「積層体」と表記することがある)は湿式
不織布を備えており、この湿式不織布は緻密な構造を有
すること、及び湿式不織布に隣接する熱可塑性フィルム
の存在によって、汚れ物質(埃など)が積層体の内部へ
進入しにくく、汚れにくいものである。したがって、汚
れにくい内装材基材、ひいては汚れにくい内装材を形成
することができる。また、エアレイ不織布を備えてお
り、このエアレイ不織布は嵩高であることから、熱エン
ボス加工が施された場合には立体感に優れているため、
意匠性の優れる内装材を製造できるものである。更に、
湿式不織布は目付の斑が少ないため、印刷斑も発生しに
くく、鮮明な印刷が得られることから、前記エアレイ不
織布との相乗効果によって、意匠性の優れる内装材を製
造できるものである。
【0009】前記エアレイ不織布の目付が30g/m
以上であると、意匠性のより優れる、ボリューム感のあ
る内装材を製造できる。
【0010】前記エアレイ不織布の15〜40mass
%が熱融着性繊維からなると、エアレイ不織布内の層内
剥離を防止できるばかりでなく、非熱可塑性素材の量を
多くできるため、積層体と裏打ち紙とを接着剤を介して
一体化するときに厚さが低下しにくく、しかも熱エンボ
ス加工時に凸部(非エンボス部)の厚さを確保しやす
い。
【0011】前記湿式不織布の目付が10〜30g/m
であると、鮮明な印刷が可能であるとともに、湿式不
織布内に汚れが入り込み難く、より汚れ難い。
【0012】前記湿式不織布の20mass%以上が熱
融着性繊維からなると、耐摩耗性が向上し、表面が毛羽
立ち難いものである。
【0013】前記熱可塑性フィルムの厚さが10〜30
μmであると、湿式不織布とエアレイ不織布との十分な
接着力を確保できるとともに、柔らかな風合いを保持で
き、施工性に優れる内装材を製造することができる。
【0014】本発明の内装材基材は、前記積層体のエア
レイ不織布面と裏打ち紙とが接着剤を介して一体化され
たものである。そのため、汚れにくく、意匠性の優れる
内装材を製造できるものである。
【0015】本発明の内装材は、前記内装材基材の湿式
不織布面に、熱エンボスによる凹凸模様を有するもので
ある。したがって、汚れにくく、意匠性の優れる内装材
である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳しく説明
する。本発明の積層体は、エアレイ不織布、湿式不織
布、及びこれら不織布の間に位置する熱可塑性フィルム
の3層から形成されている。
【0017】まず、エアレイ不織布は、繊維及び/又は
パルプを乾燥状態で機械的にほぐし、ほぐした繊維及び
/又はパルプを空気の作用によって搬送し、金網や細孔
を有するスクリーン上に積層してマットを形成した後、
繊維及び/又はパルプ間を固定するエアレイ法あるいは
乾式パルプ法と呼ばれる製法で形成される不織布をい
い、この不織布は嵩高であるため、積層体に立体感や感
触の良さを与え、結果として意匠性に優れる内装材を製
造することができる。
【0018】このエアレイ不織布は非熱可塑性素材と熱
融着性繊維とを含んでいる。前者の非熱可塑性素材は主
としてエアレイ不織布に嵩高性やボリューム感を付与す
る働きをし、一方の熱融着性繊維は非熱可塑性素材と融
着することによってエアレイ不織布及び積層体に形態安
定性を付与したり、エアレイ不織布の層内剥離を防止す
る働きをする。更には、後述のような内装材を製造する
際に熱エンボスを施した際に、後述のような熱可塑性フ
ィルムと融着して、より鮮明な凹凸模様とすることがで
きるため、意匠性の優れる内装材の製造を可能としてい
る。なお、エアレイ不織布は熱融着性繊維の融着によっ
て形態を維持している必要はなく、熱融着性繊維とは異
なる接着剤(例えば、エマルジョン又はサスペンジョン
型バインダー、粉体接着剤など)によって接着固定され
ていても良い。
【0019】前者の非熱可塑性素材としては、例えば、
パルプ、レーヨン繊維、キュプラ繊維、アセテート繊
維、綿、麻、羊毛、絹などを挙げることができる。中で
もエアレイ法では、パルプは細かく解繊され易く、嵩高
なエアレイ不織布が容易に出来るため、非熱可塑性繊維
としてパルプが最も好適に使用できる。しかし、パルプ
以外の素材を使用しても、或いはパルプと他の非熱可塑
性素材と混合して使用しても良い。
【0020】後者の熱融着性繊維としては、少なくとも
熱エンボス加工時に、熱によって融着可能な樹脂成分を
含む繊維であれば良い。また、エアレイ不織布の製造時
に、熱によって融着可能であることがより望ましい。し
かし、湿式不織布と熱可塑性フィルムを介して貼り合わ
せる時や、貼り合わせて出来た内装材基材用積層体と裏
打ち紙とを接着剤を介して一体化させる時に、熱で繊維
が融着して嵩高なエアレイ不織布が薄くならないように
する必要がある。従って、100℃から200℃の融点
を持つものが望ましい。熱融着繊維としては、単一成分
から構成されている繊維でも良いが、100℃から20
0℃の融点を持つ低融点樹脂と、低融点樹脂より高融点
樹脂が繊維軸方向に平行に並ぶサイドバイサイド型や、
或いは低融点樹脂を鞘とし高融点樹脂を芯とするシース
コア型の複合繊維が、より好適に使用できる。
【0021】本発明のエアレイ不織布はエアレイ不織布
の15〜40mass%が熱融着性繊維から構成されて
いるのが好ましい。熱融着性繊維量が15mass%未
満であると、エアレイ不織布層内で剥離を起こす恐れが
あると同時に、熱エンボス時の熱によって熱可塑性フィ
ルムとの融着が不十分となり、凹凸模様が不鮮明になる
傾向があり、熱融着性繊維量が40mass%を超える
と、非熱可塑性素材の配合量が少なくなり、熱エンボス
加工後のボリューム感が発現しにくいばかりでなく、風
合いが堅くなり、壁面などの施工下地の入り隅、出隅、
或いは起伏に合わせた施工が難しくなる傾向があるため
で、より好ましくは20〜40mass%である。な
お、エアレイ不織布が非熱可塑性素材と熱融着性繊維か
らなる場合、非熱可塑性素材量は熱融着性繊維との兼ね
合いから、60〜85mass%であるのが好ましく、
60〜80mass%であるのがより好ましい。
【0022】なお、本発明のエアレイ不織布は上述のよ
うな非熱可塑性素材及び熱融着性繊維の他に、内装材形
成時の熱エンボス温度よりも融点の高い樹脂成分を少な
くとも繊維表面に備えている繊維を配合することもでき
る。
【0023】本発明のエアレイ不織布を構成する材料
(非熱可塑性素材、熱融着性繊維など)は、内装材を使
用した後に焼却処分した際にダイオキシン類などの有害
なガスを発生したり、火災時に塩化水素ガスなどの有害
ガスを発生しないように、非ハロゲン素材のみから構成
されているのが好ましい。
【0024】このようなエアレイ不織布の目付は内装材
に嵩高性を付与できるように、30g/m以上である
のが好ましく、40g/m以上であるのがより好まし
い。上限は特に限定するものではないが、高目付のエア
レイ不織布を使用した場合は、得られる内装材が重くな
るため施工性が悪くなる傾向にあり、更にコストが高く
なって不経済となるため、120g/m以下であるの
が好ましく、80g/m以下であるのがより好まし
く、70g/m以下であるのが更に好ましい。
【0025】本発明の「目付」は、JIS L 109
6−1999「一般織物試験方法」の8.4.2「織物
の標準状態における単位面積あたりの質量」に定義され
ている値をいう。
【0026】次に、湿式不織布は湿式不織布構成材料を
水などの液体に分散させた後に抄き上げてウエブを形成
し、構成材料間を固定する湿式法と呼ばれる製法で製造
された不織布をいう。この製造方法から明らかであるよ
うに、湿式不織布は平滑で緻密であるため、汚れ物質
(埃など)が湿式不織布の内部へ進入しにくく、しかも
均一かつ良好な印刷ができるため意匠性を高めることが
できる。
【0027】この湿式不織布は熱融着性繊維を含んでい
るため、熱融着していることによって湿式不織布の耐摩
擦強度を高めることができる。なお、熱エンボスを施し
た際に融着可能な熱融着性繊維であると、後述の熱可塑
性フィルムと融着一体化できるため、より鮮明な凹凸模
様とすることができ、意匠性のより優れる内装材とする
ことができる。このような熱融着性繊維は、エアレイ不
織布を構成する熱融着性繊維と同じであっても異なって
いても良い。エアレイ不織布を構成する熱融着性繊維と
同じ又は融点のより低い熱融着性繊維である場合には、
前述のように意匠性のより優れる内装材とすることがで
きる。
【0028】前記効果に優れるように、湿式不織布は湿
式不織布の20mass%以上が熱融着性繊維から構成
されているのが好ましく、30mass%以上が熱融着
性繊維であるのがより好ましい。
【0029】熱融着性繊維としては、融点が100℃か
ら200℃程度の低融点樹脂(以下、同様)と、前記低
融点樹脂よりも融点の高い高融点樹脂が繊維軸方向に平
行に並んだサイドバイサイド型複合繊維や、低融点樹脂
を鞘とし高融点樹脂を芯としたシースコア型複合繊維、
或いは低融点ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポ
リプロピレン繊維など融点の低い繊維や、未延伸ポリエ
ステル繊維などのように、加熱加圧により融着性能を示
す軟化点の低い繊維でも良い。融点の低い樹脂を含む熱
融着性繊維と他の繊維を混合する場合は、熱融着性繊維
の低融点樹脂より融点の高い樹脂からなる熱可塑性繊維
や非熱可塑性繊維を混合することができ、加熱加圧によ
り融着性能を示す軟化点の低い熱融着性繊維と他の繊維
を混合する場合は、熱融着性繊維より軟化点の高い熱可
塑性繊維や非熱可塑性繊維を混合することが出来る。
【0030】なお、湿式不織布は内装材を使用した後に
焼却処分した際にダイオキシン類などの有害なガスを発
生したり、火災時に塩化水素ガスなどの有害ガスを発生
しないように、非ハロゲン素材のみから構成されている
のが好ましい。
【0031】このような湿式不織布の目付は平滑性及び
緻密性に優れ、印刷しやすいように、10g/m以上
であるのが好ましく、12g/m以上であるのがより
好ましい。他方、湿式不織布内に汚れが入り込みにくい
ように、30g/m以下であるのが好ましく、20g
/m以下であるのがより好ましい。
【0032】そして、これらエアレイ不織布と湿式不織
布とは熱可塑性フィルムを介して貼り合わされて本発明
の積層体を構成している。このように熱可塑性フィルム
が存在していること、及び湿式不織布の存在によって、
本発明の積層体は汚れにくいものである。なお、少なく
ともエアレイ不織布と熱可塑性フィルムとが融着するこ
とによって、好ましくは湿式不織布と熱可塑性フィルム
とも融着することによって、熱エンボスによる鮮明な凹
凸模様を付することを可能にしている。また、この熱可
塑性フィルムによってエアレイ不織布と湿式不織布とが
強固に一体化されているため、層間剥離が生じるという
こともない。更に、汚れが更につきにくいように撥水剤
を付与するなど、各種液状処理剤を施した場合には、熱
可塑性フィルムによって積層体内部への撥水剤の浸透を
抑制できるため、少量の液状処理剤で済み、しかも風合
いを損なわない、という効果も奏する。更にまた、熱可
塑性フィルムによって通気性が抑制されるため、オープ
ンタイムを確保することができ、施工性がよい内装材を
製造することができる。
【0033】この熱可塑性フィルムはエアレイ不織布と
湿式不織布とを一体化できるものであればどのような樹
脂から構成されていても良く、特に限定するものではな
いが、発煙量が少なく、燃焼したときに有害なガスを発
生しないポリオレフィン系樹脂から構成されているのが
好ましい。このポリオレフィン系樹脂としては、例え
ば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン
・酢酸ビニル共重合樹脂などを挙げることができる。
【0034】この熱可塑性フィルムによるエアレイ不織
布と湿式不織布との一体化は、例えば、(1)熱可塑性
フィルムをエアレイ不織布と湿式不織布の間に挟んだ状
態で、接着可能温度に加熱したロールで押圧する方法、
(2)熱可塑性樹脂を押出機を用いて溶融し、Tダイか
ら熱溶融したフィルム状の熱可塑性樹脂を、エアレイ不
織布又は湿式不織布上に押出し、そのフィルム状熱可塑
性樹脂の上に湿式不織布又はエアレイ不織布を供給し、
直ちに冷却ロール間で押圧する方法(いわゆる押出ラミ
ネート加工)、などを挙げることができる。後者の押出
ラミネート加工方法によると、熱可塑性フィルムを作る
工程が必要ないため、効率的な一体化方法である。
【0035】このような熱可塑性フィルムはエアレイ不
織布と湿式不織布との充分な接着強度を得るとともにピ
ンホールの発生を防止できるように、厚さが8μm以上
であるのが好ましく、防火性に優れ、作業性に優れた柔
らかな風合いであるように、30μm以下であるのが好
ましい。なお、熱可塑性フィルムは1mあたり7g以
上であるのが好ましく、9g以上であるのがより好まし
く、30g以下であるのが好ましく、25g以下である
のがより好ましい。
【0036】本発明における「フィルム厚さ」は、熱可
塑性フィルムの単位面積あたりの重量と密度から算出さ
れる厚さをいう。
【0037】本発明の内装材基材は上述のような3層構
造からなる積層体のエアレイ不織布面と裏打ち紙とが接
着剤を介して一体化されたものであるため、意匠性に優
れ、汚れにくい内装材を製造できる。
【0038】裏打ち紙は下地の影響を受けないように内
装材に隠蔽性を付与するもので、ビニル壁紙、紙壁紙、
或いは織物壁紙などの裏打ち紙として通常使用されてい
る紙を使用することができる。なお、裏打ち紙の厚さは
0.2mm以下であるのが好ましい。また、裏打ち紙の
目付は30〜150g/mのものが好ましく、特に5
0〜130g/mのものがより好ましい。裏打ち紙の
目付が30g/m未満であると、内装材が下地の凸凹
に伴って凸凹状になるばかりか、隠蔽力が劣るため下地
の影響を受け、施工後の品位に影響が生じるためであ
り、裏打ち紙の目付が150g/mを超えると、内装
材施工時や内装材加工時の作業性が劣る傾向があるため
である。更に、裏打ち紙は難燃加工された紙であっても
良いし、形態安定性を与える加工などが施されていても
良い。また、無機質系のもの、非木材パルプのもの等も
用いることができる。
【0039】なお、裏打ち紙は内装材を使用した後に焼
却処分した際にダイオキシン類などの有害なガスを発生
したり、火災時に塩化水素ガスなどの有害ガスを発生し
ないように、非ハロゲン素材のみから構成されているの
が好ましい。
【0040】このような裏打ち紙と積層体とは接着剤を
介して一体化されているが、この接着剤としては、例え
ば、酢酸ビニル系、アクリル系、エチレン共重合体系、
ポリアミド系、ポリエステル系、ポリウレタン系などの
熱可塑性樹脂、或いはアミン樹脂、尿素樹脂、メラミン
樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹脂、フラン樹脂、エ
ポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を挙げることができる。
これらの中でも、酢酸ビニル系接着剤は造膜性が低く、
通気性に優れるため、施工時に裏打ち紙に塗った施工糊
の水分がエアレイ不織布層へ移行し、糊タック性が発現
しやすくなるため好適である。
【0041】これらの接着剤は溶液状、エマルジョン
状、フィルム状、不織布状など、どのような状態のもの
でも良いが、使用量はエアレイ不織布と裏打ち紙との接
着力が十分であるように、5g/m以上であるのが好
ましく、10g/m以上であるのがより好ましい。他
方、燃焼時の発熱量や発煙量が少ないように、30g/
以下であるのが好ましく、25g/m以下である
のがより好ましい。
【0042】本発明の内装材は上述のような内装材基材
の湿式不織布面に、熱エンボスによる凹凸模様を有する
ものである。そのため、湿式不織布及び熱可塑性フィル
ムの存在によって、汚れ物質(埃など)が内装材の内部
へ進入しにくい、汚れにくいものであり、しかもエアレ
イ不織布の熱融着性繊維の熱可塑性フィルムとの融着に
よるボリューム感による鮮明な凹凸模様を有する意匠性
の優れるものである。
【0043】この熱エンボスは、例えば、加熱されたエ
ンボスロールとバックロール(例えば、ゴムロール、コ
ットンロール、ペーパーロールなど)との間に、内装材
基材を内装材基材の湿式不織布がエンボスロールと接す
るように導入し、続いて冷却して実施することができ
る。なお、エンボスロールの表面温度はエアレイ不織布
を構成する熱融着性繊維の融着成分の融点以上に設定し
て実施するが、湿式不織布を構成する熱融着性繊維の融
着成分の融点以上でもあるように設定して実施すると、
凹凸模様がより鮮明となるため好適である。
【0044】本発明における「融点」は、(株)ヤナコ
器機開発研究所製微量融点測定装置を用い、昇温温度1
0℃/分で、室温から昇温して得られる溶融温度をい
う。
【0045】本発明の内装材は湿式不織布表面に熱エン
ボスによる凹凸模様を有する意匠性の優れるものである
が、更に意匠性を高めるために、湿式不織布表面に様々
な模様や色を印刷することができる。この模様や色の印
刷には、一般的な印刷方法を用いることができ、例え
ば、グラビア印刷、フレキソ印刷、ロータリースクリー
ン印刷、オフセット印刷、転写印刷、活版印刷などを用
いることができる。なお、この印刷に使用する色を濃色
とすることによって、施工下地に対する隠蔽性を高める
こともできる。
【0046】本発明においては、湿式不織布表面を更に
汚れ難くし、仮に汚れたとしても落としやすくするため
に、防汚処理を行うのが好ましい。この防汚処理として
は、例えば、フッ素系樹脂やシリコーン系樹脂などによ
る撥水撥油処理がある。このような防汚処理は、例え
ば、湿式不織布を形成した後、積層体を形成した後、内
装材基材を形成した後、内装材の湿式不織布表面に模様
や色を印刷した後、或いは内装材の湿式不織布表面に模
様や色を印刷と同時、に実施することができる。これら
の防汚処理は、通常液状の処理剤を湿式不織布表面に適
当量塗布することにより実施できる。
【0047】なお、内装材の意匠性を向上させるため
に、例えばロータリースクリーン印刷時に発泡性樹脂を
添加した場合、所定の防炎性能が得られないことがある
ため、このような場合には印刷する前に難燃剤で処理す
るのが好ましい。
【0048】以下、本発明について実施例を挙げて説明
するが、これらの実施例は本発明の内容を何ら限定する
ものではない。なお、実施例における「厚さ」は、DI
ALTHICKNESS GAUGE(PEACOCK
社製、H型)で測定した厚さである。
【0049】
【実施例】(実施例1)ポリエチレンテレフタレートを
芯とし、低密度ポリエチレン(融点:110℃)を鞘と
する熱融着性複合繊維(繊度:2.2dtex、繊維
長:3.5mm)30mass%とパルプ70mass
%から、エアレイ法によりエアレイ不織布(目付:45
g/m、厚さ:0.42mm)を製造した。
【0050】次に、ポリエチレンテレフタレートを芯と
し低融点ポリエステル(融点:110℃)を鞘とする熱
融着性複合繊維40mass%とパルプ60mass%
から、湿式法により湿式不織布(目付:16g/m
厚さ:0.06mm)を製造した。
【0051】次に、押出ラミネート加工機を用いて、押
出機の内部で低密度ポリエチレンを加熱、加圧により溶
融させた後、Tダイのスリットから溶融フィルムを押出
し、エアレイ不織布上に厚さが約10μmとなるように
導き、この溶融フィルム(目付:9g/m)の上に直
ちに湿式不織布を被せ、冷却用スチールロールとゴムロ
ールからなる駆動ロール間で加圧(圧力:196kP
a)して、湿式不織布とエアレイ不織布を低密度ポリエ
チレンフィルムで積層一体化して、本発明の内装材基材
用積層体を製造した。
【0052】次に、難燃紙(裏打ち紙、目付:110g
/m、厚さ:0.15mm)に、エマルジョン状酢酸
ビニル系接着剤を乾燥重量が13g/mとなるよう全
面に一様に塗布した後、内装材基材用積層体のエアレイ
不織布側と難燃紙とが当接するように積層し、乾燥し
て、内装材基材用積層体と難燃紙とを接着剤により接着
して内装材基材を製造した。
【0053】次いで、湿式不織布面にグラビア印刷で表
面化粧を施した後、印刷面の上にシリコーン系樹脂を含
む撥水剤兼汚れ防止剤を3g/m(乾燥重量)コーテ
ィングした後、温度250℃に加熱されたエンボスロー
ルとスチールロールとの間に、湿式不織布面がエンボス
ロールと接するように導入し、続いて冷却して、本発明
の内装材(凸部(非押圧部)の厚さ:0.45mm)を
製造した。この内装材の表面(湿式不織布側表面)はビ
ニル壁紙のようなフィルム感はなく、従来の紙壁紙とは
異なるソフトな風合いで、ボリューム感があり、印刷斑
がなく、熱エンボス加工によるシャープな凸凹感が現
れ、今までにない意匠性の優れるものであった。
【0054】(実施例2)実施例1の目付が16g/m
の湿式不織布に替えて、ポリプロピレンを芯とし、低
密度ポリエチレン(融点:110℃)を鞘とする熱融着
性複合繊維(繊度:2.2dtex、繊維長:3.5m
m)100mass%からなる湿式不織布(目付:15
g/m、厚さ:0.05mm)を使用したこと以外
は、実施例1と全く同様にして、内装材基材用積層体を
製造した。
【0055】次に、実施例1と同様にして内装材基材用
積層体と裏打ち紙とを接着剤を介して一体化して、内装
材基材を製造した。
【0056】その後、湿式不織布面にグラビア印刷で表
面化粧を施した後、印刷面の上にシリコーン系樹脂を含
む撥水剤兼汚れ防止剤を3g/m(乾燥重量)コーテ
ィングした後、温度200℃に加熱されたエンボスロー
ルとスチールロールとの間に、湿式不織布面がエンボス
ロールと接するように導入し、続いて冷却して、本発明
の内装材(凸部(非押圧部)の厚さ:0.45mm)を
製造した。
【0057】この内装材の表面(湿式不織布側表面)は
ビニル壁紙のようなフィルム感はなく、従来の紙壁紙と
は異なるソフトな風合いで、ボリューム感があり、印刷
斑がなく、熱エンボス加工によるシャープな凸凹感が現
れていた。また凸部の表面の手触りは実施例1よりも平
滑であった。
【0058】(比較例1)実施例1のエアレイ不織布に
替えて、パルプ繊維100mass%の目付けが40g
/mのパルプシートにアクリルエマルジョンからなる
バインダー水溶液をスプレーして製造したエアレイ不織
布(目付:45g/m、厚さ:0.47mm)を使用
したこと以外は、実施例1と全く同様にして、内装材
(凸部(非押圧部)の厚さ:0.45mm)を製造し
た。この内装材は印刷適正に優れるものであったが、エ
ンボス加工による凸凹感が乏しく、意匠性に欠けるもの
であった。また、折り畳み時にエアレイ不織布内に剥離
が認められ、形態安定性の悪いものであった。
【0059】(比較例2)ポリエチレンテレフタレート
を芯とし低融点ポリエステル(融点:110℃)を鞘と
する熱融着性複合繊維(繊度:2.2dtex、繊維
長:51mm)100mass%からなる第1繊維ウエ
ブ(目付:40g/m)と、レーヨン繊維(繊度:
1.7dtex、繊維長:40mm)60mass%と
第1繊維ウェブと同じ熱融着性複合繊維40mass%
とからなる第2繊維ウエブ(目付:40g/m)を積
層した後、第1繊維ウエブ側から水流により絡合して、
水流絡合不織布(目付:80g/m、厚さ:0.45
mm)を製造した。
【0060】この水流絡合不織布を実施例1の内装材基
材用積層体に替えて使用したこと以外は、実施例1と全
く同様にして、内装材(凸部(非押圧部)の厚さ:0.
45mm)を製造した。この内装材はエンボス加工によ
る凸凹感は現れたが、水流絡合不織布のムラによる印刷
斑が生じやすい、印刷適正に劣るものであった。
【0061】(比較例3)実施例1に使用したエアレイ
不織布の片面に、グラビア印刷を施したエチレン・ビニ
ルアルコール共重合樹脂フィルム(目付:15g/
、厚さ:12μm)を、その樹脂フィルムの印刷面
にエチレン酢ビエマルジョン接着剤を塗布し、乾燥して
貼り合わせた。
【0062】次に、前記エアレイ不織布のエチレン・ビ
ニルアルコール共重合樹脂フィルムを貼り合せた面とは
反対の面に、押出ラミネート加工機を用いて、押出機の
内部で低密度ポリエチレンを加熱、加圧により溶融させ
た後、Tダイのスリットから押し出した溶融フィルム
(厚さ:約30μm)を導き、この溶融フィルムの上に
直ちに目付が110g/mの裏打紙を被せ、冷却用ス
チールロールとゴムロールからなる駆動ロール間で加圧
(圧力:196kPa)して、積層一体化して内装材基
材を製造した。
【0063】次いで、この内装材基材を温度150℃に
加熱されたエンボスロールとスチールロールとの間に、
エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂フィルムがエン
ボスロールと接するように導入し、続いて冷却して、内
装材(凸部(非押圧部)の厚さ:0.4mm)を製造し
た。この内装材は、表面のエチレン・ビニルアルコール
共重合樹脂フィルムに均一に印刷されているため、印刷
斑はなく、防汚性に優れるものであったが、ビニル壁紙
のようなフィルム感があるばかりでなく、エンボス加工
による凸凹感が弱く、意匠性の低いものであった。
【0064】(比較例4)エアレイ不織布に替えて、比
較例2と同じ熱融着性複合繊維30mass%とレーヨ
ン繊維70mass%とからなるカード機により開繊し
た繊維ウエブを、水流によって絡合した水流絡合不織布
(目付:45g/m、厚さ:0.30mm)を使用し
たこと以外は、実施例1と全く同様にして、内装材(凸
部(非押圧部)の厚さ:0.38mm)を製造した。こ
の内装材は印刷適正に優れるものであったが、エンボス
加工による凸凹感が乏しく、意匠性に欠けるものであっ
た。
【0065】(内装材の評価)実施例1、2及び比較例
1〜4の6種類の内装材について、4種類の防汚性試験
を実施し、表面の汚染度を比較した。
【0066】(防汚性試験1)JIS−Z−8901適
合の試験用ダスト8種(関東ローム層)を白綿布に付け
た。このダストの付着した白綿布をJIS−L−084
9に規定される摩擦試験機II型に取り付け、6種類の
内装材の表面(裏打ち紙と反対面)に対して、200g
加重で1往復擦りつけ、6種類の内装材の表面を試験用
ダストで汚した。
【0067】次に、水で湿らせたレーヨンウェスで付着
したダストをふき取った。その後、内装材の表面におけ
る状態を目視によって、下記の基準に従って評価した。
この結果は表1に示す通りであった。 ○:汚れが付き難く、拭き取り後には汚れたところが判
別し難い。 △:付着した汚れが少なく、拭き取り後には汚れたとこ
ろが判別できる。 ×:付着した汚れが多く、拭き取り後には汚れたところ
が容易に判別できる。
【0068】(防汚性試験2)JIS−Z−8901適
合の試験用ダスト12種(カーボンブラック)を使用し
たこと以外は、防汚性試験1と同様にして試験を行い、
評価した。この結果も表1に示す通りであった。
【0069】(防汚性試験3)JIS−A−6922適
合の壁紙用施工糊と水とを1:0.7の割合で混合した
水系接着剤100gに対して、JIS−8901適合の
試験用ダスト8種(関東ローム層)1gを加え、汚れ糊
を作成した。
【0070】次いで、6種類の内装材の表面に、前記汚
れ糊を100g/m量だけ塗り広げた。その後、直ち
に水で湿らせたレーヨンウェスで拭き取り、室温で自然
乾燥させ、乾燥後の内装材の表面における状態を目視に
よって、「防汚性試験1」と同様の基準に従って評価し
た。この結果も表1に示す通りであった。
【0071】(防汚性試験4) (防汚性試験3)と同様にして、汚れ糊を塗布した各内
装材を室温で放置し、十分にのりを乾燥させた後、水で
湿らせたレーヨンウェスで付着したダストをふき取った
後、乾燥後の内装材の表面における状態を目視によっ
て、「防汚性試験1」と同様の基準に従って評価した。
この結果も表1に示す通りであった。
【0072】
【表1】
【0073】(意匠性)実施例1、2及び比較例1〜4
の内装材の表面における意匠性を、目視により次の基準
に従って評価した。この結果は表2に示す通りであっ
た。 印刷適正 ○:印刷が鮮明である ×:印刷が不鮮明である エンボス性 ○:厚み感があり、エンボスが明瞭である ×:厚み感がなく、エンボスが不明瞭である 不織布意匠 ○:不織布の意匠が現れている ×:不織布の意匠が現れていない 総合評価 ◎:印刷適正、エンボス性、不織布意匠のすべてに優れる ○:印刷適正、エンボス性、不織布意匠の内、2項目に優れる △:印刷適正、エンボス性、不織布意匠の内、1項目に優れる ×:印刷適正、エンボス性、不織布意匠のすべてに劣る
【0074】
【表2】
【0075】表1及び表2の結果から明らかなように、
本発明の積層体を使用した内装材は汚れにくく、意匠性
の優れるものであった。
【0076】
【発明の効果】本発明の内装材基材用積層体は汚れ物質
(埃など)が積層体の内部へ進入しにくく、汚れにくい
ものであるため、汚れにくい内装材基材、ひいては汚れ
にくい内装材を形成することができる。また、熱エンボ
ス加工が施された場合には立体感に優れているため、意
匠性の優れる内装材を製造できるものである。更に、湿
式不織布面に鮮明に印刷することができるため、この点
からも意匠性の優れる内装材を製造できるものである。
【0077】本発明の内装材基材は汚れにくく、意匠性
の優れる内装材を製造できるものである。
【0078】本発明の内装材は汚れにくく、意匠性の優
れる内装材である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AJ04C AJ04E AK01D AK06C AK06D AK06E AK42C AK42E AS00A AT00D BA06 BA07 BA10A DG10E DG15C DG15E EJ39 GB08 HB31B JA20C JA20D JA20E JD05A JJ07E JL00 JL06 JL06A YY00C YY00D YY00E

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非熱可塑性素材と熱融着性繊維とを含む
    エアレイ不織布と、熱融着性繊維を含む湿式不織布と
    が、熱可塑性フィルムを介して貼り合わされていること
    を特徴とする内装材基材用積層体。
  2. 【請求項2】 エアレイ不織布の目付が30g/m
    上であることを特徴とする、請求項1記載の内装材基材
    用積層体。
  3. 【請求項3】 エアレイ不織布の15〜40mass%
    が熱融着性繊維からなることを特徴とする、請求項1又
    は請求項2に記載の内装材基材用積層体。
  4. 【請求項4】 湿式不織布の目付が10〜30g/m
    であることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれ
    かに記載の内装材基材用積層体。
  5. 【請求項5】 湿式不織布の20mass%以上が熱融
    着性繊維からなることを特徴とする、請求項1〜請求項
    4のいずれかに記載の内装材基材用積層体。
  6. 【請求項6】 熱可塑性フィルムの厚さが8〜30μm
    であることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれ
    かに記載の内装材基材用積層体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の
    内装材基材用積層体のエアレイ不織布面と裏打ち紙とが
    接着剤を介して一体化されていることを特徴とする内装
    材基材。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の内装材基材の湿式不織
    布面に、熱エンボスによる凹凸模様を有することを特徴
    とする内装材。
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