JP2001192954A - 壁紙用不織布 - Google Patents

壁紙用不織布

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JP2001192954A
JP2001192954A JP37253299A JP37253299A JP2001192954A JP 2001192954 A JP2001192954 A JP 2001192954A JP 37253299 A JP37253299 A JP 37253299A JP 37253299 A JP37253299 A JP 37253299A JP 2001192954 A JP2001192954 A JP 2001192954A
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JP
Japan
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fiber
nonwoven fabric
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weight
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JP37253299A
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English (en)
Inventor
Takeshi Konishi
武四 小西
Hidetoshi Moriyasu
英俊 森安
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面着色加工で色むら発生の極めて少ない壁
紙で、焼却時に有害ガス発生のない環境保持に優れた壁
紙用不織布を提供する。 【解決手段】 セルローズ系繊維80〜30重量%と熱
融着性繊維20〜70重量%からなる水流絡合不織布で
あり、加熱加圧処理により0.12g/cm3〜0.3
g/cm3の密度を有する壁紙用不織布。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は壁紙用不織布に関
し、さらに詳しくはセルローズ系繊維と熱融着性繊維か
らなる壁紙用不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】従来壁紙として用いられる素材として
は、塩化ビニールを主体とするプラスチックス壁紙、織
物を主体とするファブリック系壁紙、あるいは紙からな
る壁紙などが主なものである。この中で最も多く用いら
れる塩ビ製の壁紙は、性能、施工性および価格などの点
で優れており、好ましいものであるが、最近焼却時にダ
イオキシンなどの有害ガスの発生が問題とされて以来、
不適切なものとなっている。一方ファブリック系壁紙は
外観や感触に優れており、高級品として一部使用されて
いるが、価格が高価なため汎用品とはなりがたい面があ
る。また、紙に印刷された壁紙は手頃な価格と性能を有
しているため、採用されることが多いが、薄くて平面的
であるため立体的な外観を表現することが困難で、壁紙
としての価値は低いものであった。
【0003】これに対し、近年セルローズ系繊維と熱融
着性繊維との混合されたスパンレースなどの不織布を壁
紙の表面材とする商品が開発されている。不織布は織編
物状の外観と手触りとを備えていながら手頃な価格であ
り、また繊維素材を選ぶことによって、塩ビシートなど
と異なり廃棄時に有害ガスを発生せず、環境保持の面か
らも素材である。ただし織編物状の高級感を発現させる
ためには、素材の不織布にある程度の嵩高性を付与する
ことが必要であるが、これは一方で印刷などの表面加工
を均一に行なうことを著しく困難にする要因となる。即
ち不織布自体に内在する繊維の分布むら(ウエブむらと
称する)に基き、前述の表面着色加工での色むらが発生
し、このことは壁紙としての価値を著しく低下させる欠
陥を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の問題
を解決しようとするものであり、印刷や表面撥水加工、
さらには表面発泡樹脂加工、エンボス加工などにおい
て、むらの発生の少ない優れた表面加工性を持つ壁紙用
の不織布を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、セルロー
ズ系繊維80〜30重量%と熱融着性繊維20〜70重
量%からなる水流絡合不織布であり、加熱加圧処理によ
り0.12g/cm3〜0.3g/cm3の密度を有する
壁紙用不織布である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明で用いられる繊維は、セルローズ系繊維と熱
融着性繊維からなる。各繊維は1種類に限定されず、複
数の種類の繊維を使用できる。セルローズ系繊維として
は、ビスコースレーヨン、木綿、パルプなどが用いられ
る。熱融着性繊維としては熱可塑性繊維が用いられる
が、特に低融点ポリマー成分と高融点ポリマー成分から
なる芯−鞘型構造や、サイドバイサイド型構造などの複
合繊維が好適に用いられる。セルローズ系繊維は、印刷
適性に優れ防炎性、即ち燃焼時の発熱量や発煙が少ない
性質にも優れており、好ましい繊維であり、その含有量
は80〜30重量%、好ましくは70〜50重量%であ
る。セルローズ系繊維が全体の80重量%を越えると、
商品の表面の毛羽立ちや平滑性が損なわれ、30重量%
未満であると印刷や表面加工が困難となり、壁紙の燃焼
時の発熱量が増大して防炎性を低下させるので好ましく
ない。
【0007】熱融着性繊維の含有量は、20〜70重量
%、より好ましくは30〜50重量%である。20重量
%より少ないと製品の表面摩耗耐性や表面加工性が低下
し、70重量%より多いと裏紙との貼りあわせ時の接着
性の低下や表面印刷適性の低下を招き、さらに壁紙の防
炎性を低下させるので好ましくない。
【0008】不織布の構成繊維は全体として一層であっ
てもよく、繊維構成の異なる二層以上の多層構造であっ
てもよい。例えば二層構造をとる場合に、壁紙の表面と
なる層は、熱融着性繊維の割合を裏面となる層のそれよ
りも多くし、表面の毛羽立ち性や平滑性を裏面よりよく
することができる。しかし、壁紙を張り替える時に壁紙
を壁からスムーズに剥がすためや、壁に貼る時に壁紙に
しわを発生させないために、各層に20重量%以上の熱
融着性繊維を含有させることが好ましい。上記の繊維以
外に、難燃性繊維などの繊維を併用してもよい。不織布
の隠蔽性を向上させるために、酸化チタンなどのつや消
し剤を多く含む繊維や、やや細い繊度の繊維を使用する
こともできる。
【0009】本発明の不織布は、カード機などを使用し
て上記構成繊維からなる短繊維を積層して繊維ウエブを
形成する。繊維ウエブの目付は20〜120g/m2
好ましく、特に40〜90g/m2が性能と価格のバラ
ンスから望ましい。20g/m2以下では優れた風合い
が得られず、120g/m2以上では印刷むらなどが発
生しやすくなる。積層された繊維ウエブは水流絡合が施
される。水流絡合とは多数の微細孔から高圧の水の柱状
流を放射して繊維ウエブに打ちつけ、その水力作用でル
ーズな短繊維同士を絡ませて接合する手段で、比較的低
い目付の繊維ウエブを機械的に結合するのに有用な手段
である。繊維ウエブに水流絡合を施さず、熱融着繊維に
よる熱融着結合のみを行なった場合、得られる壁紙は機
械的強度、毛羽立ち、印刷適性などの面で不十分であ
る。
【0010】得られた水流絡合不織布には、巾方向や流
れ方向にわたって繊維の分布むら(ウエブむら)が存在
し、これはカード機などの繊維処理機械を用いる場合不
可避の現象である。この様なウエブむらの存在する水流
絡合不織布に印刷などの加工を施した場合、かなり顕著
な色むらが生じ、壁紙表面材として不適当な仕上がりと
なる。即ち、繊維密度の高い部分と低い部分とで発色濃
度にはっきりした差が生じ、高密度部分では濃色に、低
密度部分では淡色の色むらが発生する。
【0011】一般に、通常の水流絡合不織布では目付が
50〜150g/m2の範囲のものは、見掛け密度は
0.08〜0.12g/cm3となる。本発明者らは種
々検討した結果、上記水流絡合不織布にカレンダーなど
の加熱加圧処理を施して圧縮し、密度を0.12g/c
3以上に調整した不織布は、表面加工で着色したもの
の色むらが、従来のものに比べて著しく少なくなること
を見出した。即ち、密度を0.12〜0.3g/c
3、より好ましくは0.15〜0.2g/cm3の範囲
となるよう調整することにより、壁紙用表面材料として
優れたものとすることを知見した。加熱加圧処理の圧縮
作用により不織布全体の密度が増加するので、内在する
ウエブむらによる繊維密度の濃淡の差が相対的に縮小
し、着色後の色むらの発現が目立たなくなるものと考え
られる。密度が0.12g/cm3以下では色むらの発
現が大きくて、壁紙用表面材料としては不適格なものし
か得られず、また密度が0.3g/cm3以上では不織
布が薄くなりすぎて紙様になり、繊維質の特徴が失われ
るので好ましくない。
【0012】加熱加圧処理は、通常のカレンダー機など
を用いて行なえる。また温度、圧力などの処理条件は、
構成繊維の組成などによって適宜調節して、熱融着繊維
が溶融し所望の密度が得られるようにする。また加熱加
圧処理は不織布製造工程で行なっても良く、壁紙の裏紙
との貼りあわせ工程で同時に行なってもよい。加熱加圧
処理は表面着色加工の前に行なうことが必要で、着色加
工後に行なっても、色むらの改善効果はほとんどない。
表面加工の他に、紙や難燃紙の裏打ちやエンボス加工、
撥水や汚れ防止などを目的とするコーテイングなど、通
常の壁紙に用いられる処理を行なってもよい。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれによって限定されるものではない。 実施例1および比較例1 ポリエチレンを鞘成分、ポリエステルを芯成分とする繊
度2デニールの熱融着性複合繊維40重量%、1.5デ
ニールのレーヨン60重量%からなる目付65g/m2
の繊維ウエブを水で濡らした後、オリフィス径0.1m
mのノズルを用い、表面層から45kg/cm2で3
回、裏面層から70kg/cm2で3回、計6回水流絡
合処理を行なった。繊維絡合体から水分を圧搾除去した
後、135℃のキャンドライヤーで乾燥し、さらにロー
ル温度137℃、線圧力10kg/cmのカレンダーロ
ールに導いて40m/minの速度で加熱加圧処理し
た。
【0014】比較例として、上記の水流絡合不織布の水
分を圧搾除去し、さらに140℃のサクションドライヤ
ーで乾燥不織布を得た。上記2つの不織布に裏紙をは
り、不織布の表面平滑な面にグラビヤ印刷機によって、
杉綾模様の柄で印刷および表面汚れ防止加工、エンボス
加工を施して壁紙を作成した。2つの試料の物性は下表
のとおりである。
【0015】
【表1】
【0016】実施例2 ポリエチレンテレフタレートを芯成分、融点110℃の
変性ポリエチレンテレフタレートを鞘成分とする2デニ
ールの熱融着性複合繊維35重量%、2デニールのダル
レーヨン65重量%からなる目付70g/m2のセミラ
ンダムカードウエブを作り、カレンダー温度を130℃
にする以外は実施例1と同様に処理し、厚み0.45m
m、密度0.155g/cm3の不織布を得た。この不
織布から実施例1と同様の印刷むらのない優れた壁紙が
得られた。
【0017】
【発明の効果】本発明の壁紙用不織布は、表面着色加工
で色むら発生の極めて少ない壁紙の表面材料に適したも
のであり、焼却時に有毒ガス発生のない環境保持に優れ
た材料である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルローズ系繊維80〜30重量%と熱
    融着性繊維20〜70重量%からなる水流絡合不織布で
    あり、加熱加圧処理により0.12g/cm 3〜0.3
    g/cm3の密度を有することを特徴とする壁紙用不織
    布。
JP37253299A 1999-12-28 1999-12-28 壁紙用不織布 Pending JP2001192954A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1405949A3 (en) * 2002-10-02 2004-06-30 Fort James Corporation Paper products including surface treated thermally bondable fibers and methods of making the same
KR100930499B1 (ko) * 2008-01-22 2009-12-09 송명준 벽지
KR100953374B1 (ko) 2008-04-15 2010-04-20 송명준 초배지
CN103132237A (zh) * 2011-11-30 2013-06-05 江苏紫荆花纺织科技股份有限公司 一种麻纤维印花墙布
CN103132244A (zh) * 2011-11-30 2013-06-05 江苏紫荆花纺织科技股份有限公司 一种多色镶色纤维墙布
JP2016166524A (ja) * 2015-03-03 2016-09-15 株式会社アサヒペン 室内用装飾材及び下地材

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