JP2001081025A - 入浴剤 - Google Patents

入浴剤

Info

Publication number
JP2001081025A
JP2001081025A JP25664199A JP25664199A JP2001081025A JP 2001081025 A JP2001081025 A JP 2001081025A JP 25664199 A JP25664199 A JP 25664199A JP 25664199 A JP25664199 A JP 25664199A JP 2001081025 A JP2001081025 A JP 2001081025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arginine
bath
warm bath
rice
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25664199A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Tokuyama
孝 徳山
Emi Jo
恵美 徐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soken Co Ltd
Original Assignee
Soken Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Soken Co Ltd filed Critical Soken Co Ltd
Priority to JP25664199A priority Critical patent/JP2001081025A/ja
Publication of JP2001081025A publication Critical patent/JP2001081025A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多くの分野で使用できる温浴効果に優れた新
規入浴剤を提供すること。 【解決手段】 温浴成分としてL−アルギニン、そのイ
オン及び/又はその製薬学的に許容しうる塩を含有する
入浴剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧品、医薬部外
品、医薬品等、幅広い分野で使用可能な、温浴効果に優
れた入浴剤及び温浴助剤に関する。
【0002】
【従来の技術】入浴剤は温浴効果が基本である。このた
め、医薬部外品の入浴剤とするには、温浴効果をもつ有
効成分(温浴成分)が必要である。この温浴成分として
認定されているものは、温泉成分である芒硝や重曹等、
又は慣用的に使用されてきたチンピ、カミツレ、ガイヨ
ウ等のみである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記成分で
は、温浴効果が必ずしも十分というわけではなく、より
温浴効果をもつ新たな物質の提供が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明者は、L−アルギニ
ンが極めて優れた温浴効果をもつことを見出し、本発明
をするに至った。
【0005】すなわち、本発明は、温浴成分としてL−
アルギニン、そのイオン及び/又はその製薬学的に許容
しうる塩を含有する入浴剤に関する(1)。
【0006】また、本発明は、更に、他の温浴成分を含
有する、前記入浴剤(1)に関する(2)。
【0007】更に、本発明は、L−アルギニン、そのイ
オン及び/又はその製薬学的に許容しうる塩を0.00
01%以上含有する、前記入浴剤(2)に関する
(3)。
【0008】また、本発明は、L−アルギニン、そのイ
オン及び/又はその製薬学的に許容しうる塩を0.05
%以上含有する入浴剤に関する(4)。
【0009】更に、本発明は、主成分としてL−アルギ
ニン、そのイオン及び/又はその製薬学的に許容しうる
塩を含む温浴助剤に関する(5)。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る入浴剤は、温浴成分
としてL−アルギニン、そのイオン及び/又はその製薬
学的に許容しうる塩を含有する。ここで、「温浴成分と
して」とは、その入浴剤を用いたときにL−アルギニン
が温浴作用を奏することを意味する。したがって、L−
アルギニンを含有する入浴剤であっても、例えば、他の
成分の存在によりL−アルギニンの温浴効果が実質的に
遮蔽されているような場合には、「温浴成分として」に
は該当しない。
【0011】「その製薬学的に許容しうる塩」とは、製
薬学的に許容しうる、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、
硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、コハク酸
塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩な
どである。
【0012】本発明に係る入浴剤は、L−アルギニン、
そのイオン及び/又はその製薬学的に許容しうる塩を、
好ましくは0.05%以上、より好ましくは0.1%以
上、特に好ましくは0.15%以上含有する。また、上
限に関しては、入浴剤の剤型が、散剤、顆粒剤、錠剤で
ある場合は、特に上限はないが、軟カプセル剤、液剤で
ある場合には、溶解、分散可能な量が上限である(例え
ば、溶解度については21℃の水で15%)。なお、本
明細書中の「%」とは、特に断りがない限り、w/w%
を意味する。但し、これは本発明品にかかる入浴剤50
mL(若しくは50g)を180〜200Lのお湯(浴
槽)に使用する場合を標準としている。(従って、アル
ギニン含有量が少ない場合は、浴槽への投与量をふやせ
ばよくまた、アルギニン含有量が多い場合は、投与量を
減らしてもよい。)
【0013】本発明に係る入浴剤は、更に他の温浴成分
を含有していてもよい。ここで、他の温浴成分として
は、無機塩類(例えば、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カル
シウム、塩化ナトリウム)、有機酸(例えば、コハク
酸、フマル酸、リンゴ酸)、生薬(例えば、センキュ
ウ、トウキ、ボウフウ、カミツレ、チンピ、ハッカ)が
挙げられる。これらを組み合せて用いてもよい。なお、
他の温浴成分を含有する場合、L−アルギニンと他の温
浴成分により、相乗的な温浴効果を得ることができる。
この場合、好ましいL−アルギニン(塩やイオンの場合
も同じ)の含有量は、0.0001%以上である。
【0014】また、本発明に係る入浴剤は、天然物調製
物を含有していてもよい。ここで、「天然物調製物」と
は、天然物(例えば、生体成分、植物成分)を原料とし
て得られるものである。例えば、天然物を圧搾したも
の、天然物の酸・アルカリ抽出物、天然物の加水物、天
然物の有機溶媒抽出物、天然物の酵素反応・発酵物等が
挙げられる。好ましくは、植物調製物であり、より好ま
しくは穀物調製物であり(例えば、米、大麦、小麦、ハ
トムギ、ライ麦、えんばく、ひえ、あわ、きび)、特に
好ましくは米調製物である。ここで、米調製物の原料で
ある「米」は、特に限定されない。すなわち、どのよう
な品種・種類の米を用いてもよく、また、米由来であれ
ば、例えば、玄米、白米、これらの粉砕物、赤糠、白糠
のいずれを用いてもよく、更には、発芽させた米を用い
てもよい。そして、原料である米に、粉砕、浸漬、蒸
煮、焙煎等の処理を施してもよく、更には、抽出、分解
(酵素、麹等による)、発酵(有機酸発酵、アルコール
発酵等)を施してもよい。また、最も好ましいのは、米
エキス発酵物である。
【0015】天然物調製物の一例としては、米、米粉砕
物や米糠に加水し、澱粉分解酵素、又は、更に蛋白質分
解酵素を加え反応させ、反応終了後に酵母を添加し、糖
化、発酵を行うことにより得られるものが挙げられる。
また、米、米粉砕物や米糠を加水し、澱粉分解酵素、蛋
白質分解酵素及びリパーゼのうち1種以上を添加して、
加温、加熱して抽出を行う、又は、更にこれらの反応を
2回以上繰り返すことにより得られるものが挙げられ
る。更に、動植物や微生物を、発酵、又は発酵性糖を加
えた後に発酵を行うことにより得られるものが挙げられ
る。また、動植物や微生物に、必要に応じて加水し、澱
粉分解酵素、蛋白質分解酵素及びリパーゼのうち1種以
上を添加して、加温、加熱して抽出を行う、又は、更に
これらの反応を2回以上繰り返すことにより得られるも
のが挙げられる。
【0016】ここで、この天然物調製物は、L−アルギ
ニン、そのイオン及び/又は製薬学的に許容しうる塩を
含有していてもいなくともよいが、天然物調製物中にL
−アルギニン等が必要量含まれている場合には、更に重
ねてL−アルギニン等を添加してもしなくともよい。
【0017】また、更に保湿剤を含有していてもよい。
保湿剤の例としては、グリセリン、ジプロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコールに代表される多価ア
ルコール、ソルビトール、マルチトール、デキストリ
ン、ヒアルロン酸、キトサンに代表される糖、ムコ多糖
類、及び糖誘導体、エラスチン、コラーゲンに代表され
るポリペプチド、ピロリドンカルボン酸、クエン酸、乳
酸に代表される有機酸、及びその塩、清酒、米糠、アロ
エ、甘草、カミツレに代表される生薬系、天然系保湿
剤、ビタミン類、プラセンタエキス、尿素、レシチン、
リン脂質、セラミド、コレステロール、スフィンゴ脂質
に代表される生体成分保湿剤、あるいは植物エキス、果
実エキス、海藻エキス、酵素、無機塩類からなるグルー
プから選択される1又はそれ以上の物質を含有し、かつ
動物油、植物油、炭化水素、高級アルコール、エステル
からなるグループから選択される1又はそれ以上の物質
を挙げることができる。
【0018】本発明に係る入浴剤は、場合により、酵素
剤、殺菌剤、防腐剤、酸化防止剤、白濁剤、増粘剤、粘
度調整剤、賦形剤、界面活性剤、溶剤、溶解補助剤、pH
調整剤、キレート剤、着色剤、着香剤等を更に含有して
いてもよい。
【0019】本発明に係る入浴剤は、アルコール濃度
が、0〜10%(v/v)であることが好ましい。なお、
このアルコール濃度は、国税庁所定分析法に従い測定さ
れるものである。
【0020】本発明に係る入浴剤は、例えば、以下の方
法により製造されうる。まず、既存の入浴剤にL−アル
ギニンを添加する方法が挙げられる。また、L−アルギ
ニンを含有する原料から製造する方法が挙げられる。更
には、L−アルギニン源となる蛋白質を含有する原料を
プロテアーゼで処理して製造する方法、又は発酵法が挙
げられる。
【0021】次に、本発明に係る入浴剤の使用方法につ
いて説明する。基本的には、既存の入浴剤と同様の方法
により使用しうる。例えば、200Lの湯に対し、1回
1g〜500gの入浴剤を溶かす。この際、200Lの
湯に、L−アルギニンが、好ましくは0.05mg以上、
より好ましくは25mg以上、さらに好ましくは50mg以
上、最も好ましくは75mg以上含まれるようにする。
【0022】次に、本発明に係る温浴助剤について説明
する。本発明の温浴助剤は、主成分としてL−アルギニ
ン、そのイオン及び/又はその製薬学的に許容しうる塩
を含有する。ここで、「主成分として」とは、アルギニ
ン含有量が、好ましくは0.001%以上、より好まし
くは0.01%以上、更により好ましくは0.1%以
上、最も好ましくは1%以上を意味する。但し、これ
は、本発明に係る温浴助剤50mL(若しくは50g)を
180〜200Lのお湯(浴槽)に使用する場合を標準
としている。したがって、投与量が少ない場合は更に含
有量を増やす必要がある。例えば、温浴助剤が液体であ
り、200Lの湯に対して、1mL使用する場合、温浴助
剤のアルギニン含有量は、好ましくは0.05%以上、
より好ましくは0.5%以上、更により好ましくは5%
以上、最も好ましくは50%以上である。
【0023】なお、本発明に係る温浴助剤については、
本発明に係る入浴剤についての塩の定義、天然物調製
物、保湿剤、その他の任意成分及びアルコール濃度に関
する記述をそのまま引用する。
【0024】次に、本発明に係る温浴助剤の使用方法に
ついて説明する。本発明に係る温浴助剤の第一の使用方
法は、例えば、既存の入浴剤添加後、追加投入して用い
たり、単独で、浴用化粧品等のように温浴効果を主体と
しない入浴剤として使用する方法がある。また、第二の
使用方法は、本発明に係る入浴剤を製造する際に、温浴
成分源として用いることである。例えば、既存の入浴剤
に、本発明に係る温浴助剤を添加して、本発明に係る入
浴剤を製造する態様が挙げられる。なお、本発明に係る
温浴助剤添加後の、投与回数や用量等に関しては、本発
明に係る入浴剤についてのこれらの記載を引用する。
【0025】
【実施例】以下の実施例は、本発明品をより具体的に述
べたものである。ただし、本発明は、以下の実施例によ
りいかなる場合も限定されるものではない。
【0026】 実施例1(L−アルギニン1%水溶液) L−アルギニン(ナカライテスク株式会社製) 1.00g 精製水を加えて全量を100.00gとする{なお、本実施例に加え、以下の 試験例2〜10で用いる全てについて、pH6〜6.8になるようpH調整剤(塩酸 、苛性ソーダ)を適宜、適量添加する}。
【0027】 実施例2(L−アルギニン0.18%水溶液) L−アルギニン(ナカライテスク株式会社製) 0.18g 精製水を加えて全量を100.00gとする。
【0028】実施例3(L−アルギニン0.03%含有
する米調製物) 玄米1Kgを粉砕機により粉砕した。これに水3000mL
及びα−アミラーゼ7.5g、プロテアーゼ8.0g、
ペプチターゼ8.0gを添加し、55℃まで加温後、そ
の温度を保ちながら10時間放置した。その後、徐々に
温度を上げていき、5分間煮沸抽出を行った。そして2
0℃まで冷却後、圧搾ろ過を行い、このろ液にクエン酸
を添加し、pHを3.3まで落とした。これに酸性プロテ
アーゼ8.0g、酸性カルボキシペプチターゼ8.0g
を添加し、55℃で10時間反応させた。その後、70
℃に加温し、冷却ろ過を行い、354mg/LのL−アルギ
ニンを含有する生成物2700mLを得た(L−アルギニ
ンの濃度は約0.03%である)。
【0029】 実施例4(L−アルギニン0.03%含有する米調製物+L−アルギニン0.1 2%) 実施例3(米からのL−アルギニン0.03%含有する) 40.00mL L−アルギニン(ナカライテスク株式会社製) 0.12g 精製水を加えて全量を100.00gとする。
【0030】実施例5(L−アルギニン0.02%含有
する小麦調製物) 小麦500gを粉砕機により粉砕した。これに水200
0mL及びα−アミラーゼ2g、β−アミラーゼ2g、プ
ロテアーゼ1gを添加し、55℃まで加温、その温度を
保ちながら15時間放置した。その後、徐々に温度を上
げていき、5分間煮沸した後、50℃まで冷却し、酸性
プロテアーゼを1g加え、50℃で一晩反応させた。そ
の後、70℃に加温し、冷却後、ろ過を行い、152mg
/LのL−アルギニンを含有する生成物1850mLを得た
(L−アルギニンの濃度は約0.02%である)。
【0031】 実施例6(L−アルギニン0.01%含有する小麦調製物+L−アルギニン0. 12%) 実施例5(小麦からのL−アルギニン0.02%含有する) 90.00mL L−アルギニン(ナカライテスク株式会社製) 0.12g 精製水を加えて全量を100.00gとする。
【0032】実施例7(L−アルギニン0.03%含有
する大豆調製物) 大豆300gを粉砕機により粉砕した。これに水100
0mL及びα−アミラーゼ2g、リパーゼ2g、セルラー
ゼ2gを添加し、55℃まで加温、その温度を保ちなが
ら3.5時間放置した。その後、徐々に温度を上げてい
き、5分間蒸煮した後、冷却し、ろ過を行い、332mg
/LのL−アルギニンを含有する生成物320mLを得た
(L−アルギニンの濃度は約0.03%である)。
【0033】 実施例8(アルギニン0.03%含有する大豆調製物+L−アルギニン0.12 %) L−アルギニン(ナカライテスク株式会社製) 0.12g 実施例7(大豆からのL−アルギニン0.03%含有する)90.00mL 精製水を加えて全量を100.00gとする。
【0034】 実施例9(L−アルギニン0.18%+液体入浴剤剤型) L−アルギニン(ナカライテスク株式会社製) 0.18g ポリオキシエチレン硬化ひまし油 0.70g ジプロピレングリコール 0.60g 乳化剤 30.00g グリチルリチン酸ジカリウム 0.05g 安息香酸ナトリウム 0.18g 香料 0.30g 精製水を加えて全量を100.00gとする。
【0035】 実施例10(L−アルギニン0.12%+粉体入浴剤剤型) L−アルギニン 0.12g 硫酸ナトリウム 46.00g 炭酸水素ナトリウム 52.00g カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.00g 色素 適量 香料 適量
【0036】 実施例11(L−アルギニン0.03%含有する米調製物+他の有効成分+液体 入浴剤剤型) 実施例3(L−アルギニン0.03%含有する) 40.00mL トウキエキス 2.00g カミツレエキス 2.00g ポリオキシエチレン硬化ひまし油 0.70g ジプロピレングリコール 0.60g 乳化剤 30.00g グリチルリチン酸ジカリウム 0.05g 安息香酸ナトリウム 0.18g 香料 0.30g 精製水を加えて全量を100.00gとする。
【0037】実施例12(L−アルギニン0.15%含
有する米調製物) 米1Kgを粉砕機により粉砕した後、250mLの水を散水
しながらよく混合し、30分間放置した。その後この米
を60分間蒸煮し、これに水1500mLを添加した。さ
らにα−アミラーゼ、β−アミラーゼを各々2.0gず
つ添加した後、55℃で10時間放置した。その後、徐
々に温度を上げていき5分間煮沸した後、50℃まで冷
却し、クエン酸4.5gと酸性プロテアーゼ2g及び酸
性カルボキシペプチターゼ2gを加え24時間反応させ
た。反応終了後20℃まで冷却し、麹米(Aspergillus
oryzae)200g及び予め培養しておいたSaccharomyce
scereviciae培養液を加え、20〜25℃で20日間発
酵を行った。発酵終了後圧搾ろ過し、ろ過液2100mL
を得た。次いで活性炭500mLをカラムにつめ、ろ過液
を通液した。そしてこの流出液を回収し、2100mLの
液体を得た。これをエバポレーターで1050mLまで濃
縮し、水を加え2100mLにした。この米調製物は15
04mg/LのL−アルギニンを含有する(L−アルギニン
の濃度は0.15%である)。
【0038】 実施例13(L−アルギニン0.15%含有する米調製物+他の有効成分+液体 入浴剤剤型) 実施例12(L−アルギニン0.15%含有する) 12.00mL トウキエキス 2.00g カミツレエキス 2.00g ポリオキシエチレン硬化ひまし油 0.70g ジプロピレングリコール 0.60g 乳化剤 30.00g グリチルリチン酸ジカリウム 0.05g 安息香酸ナトリウム 0.18g 香料 0.30g 精製水を加えて全量を100.00gとする。
【0039】 実施例14(L−アルギニン1%+L−アルギニン0.15%含有する米調製物 ) L−アルギニン 1.00g L−アルギニン0.15%含有する米調製物 30.00mL 精製水を加えて全量を100.00gとする。
【0040】 実施例15(L−アルギニン20%配合温浴助剤) L−アルギニン(ナカライテスク株式会社製) 20.00g ポリオキシエチレン硬化ひまし油 0.50g ホホバ油 0.10g スクワラン 0.10g ジプロピレングリコール 0.40g 安息香酸ナトリウム 0.18g 精製水を加えて全量を100.00gとする。
【0041】 比較例1(液体入浴剤剤型) ポリオキシエチレン硬化ひまし油 0.70g ジプロピレングリコール 0.60g 乳化剤 30.00g グリチルリチン酸ジカリウム 0.05g 安息香酸ナトリウム 0.18g 香料 0.30g 精製水を加えて全量を100.00gとする。
【0042】 比較例2(粉体入浴剤剤型) 硫酸ナトリウム 47.00g 炭酸水素ナトリウム 52.00g カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.00g 色素 適量 香料 適量
【0043】I.官能評価試験 温浴効果を例証するため、180〜200Lのお湯に実
施例1〜14の本発明品と比較例の入浴剤(50mL又は
50g)を、1群3名の健常人が通常の入浴法により使
用し、自己評価した。効果は5段階で評価し(数値が高
いほど効果が高い)3名の平均を表1に示した。
【0044】
【表1】
【0045】表1の結果は、L−アルギニンは単独で顕
著な温浴効果を持ち、更に米調製物、小麦調製物、大豆
調製物等の天然物調整物等と混合することにより、少量
のL−アルギニンでも高い温浴効果が得られ、経済性も
充分にあることを示している。また比較例のようなL−
アルギニンを配合していない従来の入浴剤は、温浴効
果、スキンケア効果がほとんど認められない。また、L
−アルギニンを温浴助剤の主成分として配合して用いた
場合も良好な結果が得られた。
【0046】II.サーモグラフ、深部体温計を用いた温
浴効果試験 21歳〜51歳の健常人4名(1群2名)を対象とし、
その被験部位を上腕とし、実施例1、実施例14の入浴
剤をそれぞれ、お湯に溶かし(浴槽200Lの湯に対し
て50mLの割合)、温浴効果を浸漬前、浸漬後(湯から
取り出し後)10分、25分、45分の皮膚温の変化を
サーモグラフィーで、又浸漬後10〜45分後の深部温
の変化を深部体温計で測定した。試験方法の詳細を以下
に示す。
【0047】(1)室温23±1℃に空調された部屋に
上腕部を30分露出した状態で室温に順応させる。 (2)被検部位のサーモグラム撮影を行う(浸漬前の皮
膚深部温度とする)。 (3)Water bathにて41℃にコントロールされた各試
料を溶かした32Lの温浴中に上腕部を肘部まで浸す。 (4)10分間浸漬後、被検部位を充分にタオルで拭
い、安静状態にてサーモグラム撮影を行う。また、同時
に深部温度を肘部内側にて記録する。サーモグラム・深
部温撮影記録間隔は浸漬後(湯から取り出し後)2分、
5分、10分、15分、20分、25分、30分、45
分とし、サーモグラムは連続してモニターに写し出され
る画像を撮影する。また、同時に深部温度は連続してデ
ィスプレーされる温度を時間毎に記録する。
【0048】使用した試験装置を以下に示す。 インフラアイ160サーモグラフィー・コンピューター解
析システム〔日本光電、富士通社製〕 コアテンプCTM 204〔テルモ社製〕 レンブラント3500 写真撮影装置 オートテンバーIC−400D〔サーマル社製〕
【0049】実施例1の入浴剤を用いたサーモグラムを
図1、2に、実施例14の入浴剤を用いた場合のサーモ
グラムを図3、4に示した。これらの図において、Aは
浸漬前のサーモグラムであり、B、C、Dは、浸漬後
(湯から取り出し後)10分、25分、45分のサーモ
グラムである。深部温度の変化は表2に示した。
【0050】
【表2】
【0051】図1〜4、表2に示すように、本発明に係
る入浴剤は皮膚表面温度及び、深部温度を維持する効果
をもつ。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】パネラー1(27歳、男性)のサーモグラムで
ある。
【図2】パネラー2(51歳、女性)のサーモグラムで
ある。
【図3】パネラー3(23歳、女性)のサーモグラムで
ある。
【図4】パネラー4(41歳、男性)のサーモグラムで
ある。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA112 AA122 AB032 AB102 AB312 AB352 AC022 AC432 AC472 AC581 AC582 AD042 AD272 AD532 CC25 DD23 DD27 EE06 EE12 EE42 FF01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温浴成分としてL−アルギニン、そのイ
    オン及び/又はその製薬学的に許容しうる塩を含有する
    入浴剤。
  2. 【請求項2】 更に、他の温浴成分を含有する、請求項
    1記載の入浴剤。
  3. 【請求項3】 L−アルギニン、そのイオン及び/又は
    その製薬学的に許容しうる塩を0.0001%以上含有
    する、請求項2記載の入浴剤。
  4. 【請求項4】 L−アルギニン、そのイオン及び/又は
    その製薬学的に許容しうる塩を0.05%以上含有する
    入浴剤。
  5. 【請求項5】 主成分としてL−アルギニン、そのイオ
    ン及び/又はその製薬学的に許容しうる塩を含む温浴助
    剤。
JP25664199A 1999-09-10 1999-09-10 入浴剤 Pending JP2001081025A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25664199A JP2001081025A (ja) 1999-09-10 1999-09-10 入浴剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25664199A JP2001081025A (ja) 1999-09-10 1999-09-10 入浴剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001081025A true JP2001081025A (ja) 2001-03-27

Family

ID=17295435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25664199A Pending JP2001081025A (ja) 1999-09-10 1999-09-10 入浴剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001081025A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011251938A (ja) * 2010-06-02 2011-12-15 Kracie Home Products Ltd 浴用剤
JP2018177761A (ja) * 2017-04-06 2018-11-15 株式会社ホットアルバム炭酸泉タブレット シャワー浴兼用の入浴用錠剤の製造方法及びシャワー浴兼用の入浴用錠剤

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63119419A (ja) * 1986-11-06 1988-05-24 Tsumura & Co 酒粕入浴剤
JPH02282321A (ja) * 1989-04-21 1990-11-19 Yamanashi Yakuken Kk 入浴剤の製造法
JPH04352716A (ja) * 1991-05-30 1992-12-07 Soken:Kk 入浴剤
JPH05178736A (ja) * 1991-12-26 1993-07-20 Sanei Touka Kk 浴用剤及びその製造方法
JPH06199650A (ja) * 1991-12-16 1994-07-19 Ajinomoto Co Inc アミノ酸含有入浴剤
JPH07196472A (ja) * 1993-12-31 1995-08-01 House Of Rooze:Kk 菖蒲エキスの抽出方法
JPH07304655A (ja) * 1994-05-13 1995-11-21 Kikkoman Corp 入浴剤及びその製造法
JPH0820526A (ja) * 1994-07-04 1996-01-23 Nanjiyouchiyou ハスエキス入浴剤
JPH08133960A (ja) * 1994-01-28 1996-05-28 Kirindou:Kk 浴用剤
JP2000327560A (ja) * 1999-05-18 2000-11-28 Noevir Co Ltd 入浴剤組成物

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63119419A (ja) * 1986-11-06 1988-05-24 Tsumura & Co 酒粕入浴剤
JPH02282321A (ja) * 1989-04-21 1990-11-19 Yamanashi Yakuken Kk 入浴剤の製造法
JPH04352716A (ja) * 1991-05-30 1992-12-07 Soken:Kk 入浴剤
JPH06199650A (ja) * 1991-12-16 1994-07-19 Ajinomoto Co Inc アミノ酸含有入浴剤
JPH05178736A (ja) * 1991-12-26 1993-07-20 Sanei Touka Kk 浴用剤及びその製造方法
JPH07196472A (ja) * 1993-12-31 1995-08-01 House Of Rooze:Kk 菖蒲エキスの抽出方法
JPH08133960A (ja) * 1994-01-28 1996-05-28 Kirindou:Kk 浴用剤
JPH07304655A (ja) * 1994-05-13 1995-11-21 Kikkoman Corp 入浴剤及びその製造法
JPH0820526A (ja) * 1994-07-04 1996-01-23 Nanjiyouchiyou ハスエキス入浴剤
JP2000327560A (ja) * 1999-05-18 2000-11-28 Noevir Co Ltd 入浴剤組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011251938A (ja) * 2010-06-02 2011-12-15 Kracie Home Products Ltd 浴用剤
JP2018177761A (ja) * 2017-04-06 2018-11-15 株式会社ホットアルバム炭酸泉タブレット シャワー浴兼用の入浴用錠剤の製造方法及びシャワー浴兼用の入浴用錠剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3630436B2 (ja) 米からの活性酸素消去剤
TWI500428B (zh) 不含有糖之鳳梨萃取物、及其製造方法、以及其用途
KR102137252B1 (ko) 락토바실러스 플란타넘 j2k- 27 균주를 이용한 스트레스성 탈모방지용 혼합 발효 추출물 및 그 제조 방법, 그 혼합 발효 추출물을 함유하는 화장료 조성물
CN104490617A (zh) 二氢查耳酮及其糖苷作为美白、改善晦暗肤质有效成分的用途
JPH05320061A (ja) 豆類からの活性酸素消去剤
JP2022078229A (ja) 皮膚外用剤
JPH07252129A (ja) 米からの表皮角質層健全化剤
JP6235779B2 (ja) 葉酸含有組成物及び葉酸の安定化方法
JP2004331578A (ja) 細胞賦活剤
JP3283553B2 (ja) 化粧料
KR101176631B1 (ko) 진세노사이드 대사체 함량을 높인 가공 홍삼의 제조 방법
EP2062588A1 (en) Composition for amelioration of skin condition
JP2001081025A (ja) 入浴剤
KR101273027B1 (ko) 캄페롤을 유효성분으로 함유하는 피지 분비 억제용 및항비만용 조성물
JP2017206468A (ja) リソソーム活性促進剤
JP2002047193A (ja) アレルギー性皮膚炎予防または治療用組成物
JP2518744B2 (ja) 入浴剤
JP3497517B2 (ja) 米からの活性酸素消去剤
JP2021172593A (ja) 皮膚外用剤
CN102438641A (zh) 弹性蛋白酶抑制剂
JP6158147B2 (ja) 美白剤及びこれを含有する内用又は外用組成物
JP5668018B2 (ja) アルコール摂取障害予防剤
TWI719781B (zh) 草本植物發酵物用於製備預防肥胖之組合物的用途
JP2002265326A (ja) 皮膚外用剤
JP2009191043A (ja) エラスターゼ阻害剤

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050711

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060905

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081021

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090310