JP2518744B2 - 入浴剤 - Google Patents

入浴剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、米を水抽出または有機
溶媒抽出した抽出物をアルコール発酵することにより、
温浴効果はもとより、保湿効果、肌をつるつるさせ、キ
メを細やかにする美白効果、さらには、アトピー性皮膚
炎を治療する薬効的効果を併せ持つ画期的な入浴剤に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】入浴剤は温湯効果が基本である。このた
め医薬部外品の入浴剤とするには、温浴効果を持つ有効
成分が必要である。この有効成分として認定されている
ものは、温泉成分である芒硝、重曹か、慣例的に使用さ
れてきたチンピ、カミツレ、ガイヨウ等のみである。ま
た、最近では全身美容的な要求も高まり、肌に対する美
容的効果、さらには、薬効的効果までも求められてい
る。
【0003】ところが、現実には、慣例的に使用されて
きた保湿剤等を添加しているだけである。このため、入
浴剤の特徴を出すには、香り、色による気分転換とか、
温泉気分の出る濁り湯、また、CO2 ガス含有物や形状
を楽しむものなど、雰囲気のみを楽しむという程度のも
のしか出ていないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、入浴剤は温浴効
果を有することは勿論のこと、全身美容的効果、さらに
は薬用的効果が顕著に表れるものが望まれている。しか
し、慣例的に使用されてきた植物エキス、ヒアルロン
酸、胎盤エキス、天然アミノ酸などの保湿剤を入浴剤に
添加するだけでは、浴槽に入れてしまうと薄まってしま
い、保湿効果、すべすべ効果等の美容効果は、顕著に表
れてこない。このため、温浴効果を持ち、さらには、美
容効果と薬効的効果を併せ持つ有効成分の開発が望まれ
ていた。
【0005】本発明者らは、すでに米からの化粧品およ
び入浴剤(特開昭63−264511)を開発した。こ
の入浴剤の効能については、さらに追試を行い、現在、
厚生省でも医薬部外品の有効成分としての認可を受ける
ことができた。しかし、米の特定部位を使用するため、
将来的にその量の確保が問題となってくると思われる。
このような背景を踏まえ、どんな米を使用しても簡単に
上記先発明のものと同様、あるいはそれ以上の温浴効果
および美容的効果、さらには、薬効的効果を併せ持つ入
浴剤の出現が望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、動植物合
和すの観点から主食である米を中心に種々の植物成分の
研究を進めてきた。その過程で前記先発明の入浴剤を開
発したのであるが、どんな米を使用しても温浴効果があ
るばかりでなく、保温効果、つるつる効果を併せ持つ入
浴剤について鋭意検討を重ねた結果、米を抽出、アルコ
−ル発酵することにより、前記先発明の入浴剤と同様あ
るいはそれ以上の効果を持つ入浴剤が得られることが判
明し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、米の水抽出物または有機溶媒抽出物をアルコール発
酵させたものをそのまま、あるいはこれを含有してなる
入浴剤である。
【0007】本発明においては、米を水で抽出(酸、ア
ルカリ抽出も含む)するか、またはアルコールなどの有
機溶媒で抽出するのであるが、抽出を行うに当たって
は、まず、米を粉砕または粉体化すると、表面積が大き
くなるので、効率が良くなる。この方法は、粉砕機また
は精米機を用い、一般的な方法により行う。米を粉砕ま
たは粉体化することなく抽出を行ってもよいが、この場
合には、米組織の分解および抽出に長時間を要する。
【0008】水抽出に当たっては、米を粉砕または粉体
化したものに加水する。米は玄米でも白米でもよい。し
かし、90〜100%部位に含まれる、いわゆる赤糠
(一般的に糠袋として使われている)といわれる部分に
は、ほとんど効果がない。加水量は1〜5倍量で効率よ
く抽出されるが、収率、作業性、最終使用目的などに応
じて適宜選定する。この後、加温して行き、沸騰状態に
なった時点で抽出を完了する。なお、最初から熱水を加
えて抽出を行ってもよい。
【0009】抽出液中の有効成分が解明されてはいない
が、これが熱に安定であるから、水抽出の際の抽出温度
は、高温が効率的であるが、低温でも長時間おけば同様
である。ただし、40℃以下の低温の場合は、PHを酸
性あるいはアルカリ性にするなど、なんらかの防腐を行
うことが必要である。抽出時間は、沸騰抽出の場合には
数分でよいが、それ以下の中温の場合には、数時間から
一昼夜が必要である。低温の場合には、米の粉砕状態に
もよるが、数日〜1ケ月必要である。ただし、この場合
にも、なるべく最後には加熱するのがより効果的であ
る。
【0010】水抽出の場合に、最も問題になるのは糊化
現象である。糊状になれば、抽出効率が悪くなるばかり
でなく、実作業においては困難を極める。これを防ぐた
めには、アミラーゼを加えて反応させるか、塩酸などで
酸性にしてデンプンを切ってやればよく、この方法を用
いることにより、充分に解決でき、実用上も全く問題は
ない。
【0011】抽出物中の有効成分は、酸、アルカリに安
定であるためか、酸抽出あるいはアルカリ抽出を行うの
も有効である。また、水抽出の場合、酸、アルカリで前
処理するか、米の組織に働く酵素(例えば、アミラーゼ
等)を作用させて前処理を行い、抽出する方法がはるか
に効果的である。これは、前処理により、有効成分がよ
り抽出されやすくなるためであると思われる。
【0012】有機溶媒で抽出する場合も、米はなるべく
微粉砕または粉体化して抽出することが望ましい。有機
溶媒はアルコール、アセトン等の一般的な有機溶媒でよ
いが、皮膚刺激があるものは抽出後、溶媒を完全に除去
する必要があるので、極力皮膚刺激がないものがよい。
【0013】抽出を完了した後、抽出物と抽出残渣に分
けることなくそのまま、または抽出残渣を分離してか
ら、次のアルコール発酵を行う。すなわち、麹または澱
粉分解酵素を加え、あるいは補糖を行い、さらに、酒母
または酵母を添加して糖化、発酵を行う。この際、麹と
澱粉分解酵素は併用してもよく、酒母と酵母も併用して
さしつかえない。また、麹あるいは澱粉分解酵素で糖化
した後、酒母あるいは酵母を添加して発酵させてもよ
い。
【0014】大量に製造する場合、糖化と発酵のバラン
スを考えながら、清酒醸造に準じて3段階あるいは何段
階にも分けて、米抽出物を添加するのが望ましいが、糖
化、発酵さえすれば一度に添加してもよい。特に少量を
処理する場合においては、一度に添加するのが有効であ
る。
【0015】ここで、糖化に使用する澱粉分解酵素と
は、澱粉分解酵素および糖化酵素を指す。また、麹を使
用する場合においては、普通に使用されている麹を使用
してもよいし、アミラーゼ力価さえあれば麹菌の種類お
よび米の品種は問わない。
【0016】酸抽出あるいはアルカリ抽出を行ったもの
において、糖化、発酵の障害とならないpHに調整する
必要があるものは、酵母の発酵に適したpHまで調整し
て発酵を行う。糖化および発酵は約15〜20日間行
い、この際、腐敗が心配な場合は、酸を添加するか、温
度あるいは発酵の阻害にならない適当な防腐を施す。
【0017】上記のアルコール発酵を行った醪は、その
まま加熱するか、圧搾、濾過した後に加熱して、酵母の
増殖を止めて液状物を得ることにより、製品が得られ
る。さらに、この液状物を再度濾過するか、清澄化する
など、用途に合わせて仕上げる。
【0018】米は主食として毎日食べており、おまりに
も身近すぎたため、食としての用途しか開発されていな
かった。食べる以外には、糠袋、清酒、焼酎、酢などに
用いられてきたが、米の抽出という考え方も方法も取ら
れていない。これは、加熱抽出しようとすると糊状にな
り、従来の作業様式では糊状になり、実作業が困難であ
ったことにもよるものと思われる。そのため、本発明に
おいては、有機溶媒抽出、酸、アルカリ抽出などを用
い、また、水抽出の場合、アミラーゼなどを作用させ、
抽出を容易にすることにより、目的を達成することがで
きるようにしたのである。このようにして充分抽出操作
を行い発酵することにより初めて、非常に優れた入浴剤
が得られるのであるが、その具体的効果について、試験
結果に基いて記載する。
【0019】まず、本製品の温浴効果(体を芯から温
め、湯ざめしにくい効果)を実験的に例証するため、入
浴後の皮膚表面温度維持効果をサーモグラフィー装置を
用いて検討した。パネラー15名を用い、サーモグラム
から読み取った本試験と対象試験(水のみ)との皮膚表
面温度の経過の平均値を表1に記載した。
【0020】
【表1】
【0021】注1 本製品は実施例1に準じて、抽出、
発酵処理した濾液を用いた。 注2 サーモグラムの測定方法を以下に記載する。 室温20℃±1℃程度で空気の流れのない検査室におい
て、被験者の前腕部を30分程度露出した状態で室温に
順応させ、その後、人体表面から放射される赤外線を検
知し、その強度から温度情報を検出するサーモグラフィ
ー装置を用いて、被験者の右前腕上背部のサーモグラム
を撮影した。次に、被験者の右前腕肘部までを、41℃
に設定した恒温水槽(9リットル)に10分間浸漬し
た。撮影の間隔は、浸漬終了後2分、5分、10分、1
5分、20分、25分、30分、40分とし、皮膚表面
温度の経時変化を観察した。これを対照試験として本試
験では恒温水槽(9リットル)に表1に示した原料より
得た濾液5mlを添加して、上記と同様にサーモグラムを
撮影した。添加量は一般家庭用浴槽180リットルに1
00mlの添加に相当する。対照試験と本試験の同時間の
温度を表2に記載した。
【0022】表1を見ても分かるように、前腕部を測定
部位とした測定結果で、5分後には、さら湯だけとの差
が出てきはじめ、30分後には、0.5℃の差が認めら
れた。また、パネラーの個別な経時データにおいては、
2分後から即差が出た人もおり、10〜15分後に差が
出た人もいたが、40分後には全員が0.5〜1.5℃
という非常に顕著な温湯効果が得られた。
【0023】また、医薬部外品と認められている重曹、
芒硝を主体とした入浴剤を入れた湯に前腕部を入れ、同
様の試験を行ってみたところ、前腕部を入れるだけで
は、さら湯との温度差は全く表れなかった。さらに、前
記の先発明(特開昭63−264511)のものと比較
したところ、同等の効果が得られた。これにより、本製
品がいかに温浴効果において優れているかが実証された
わけである。
【0024】次に、本発明者らは、肌のつるつる効果、
さらには肌のキメが細かくなる効果を例証するために、
入浴前後のモニターの該当部位の皮膚を動摩擦計で測定
した。その結果は、図1に示すとおりである。なお、測
定条件は下記のとおりである。
【0025】温 度 25℃ 湿 度 60% 使用センサー KES−SE摩擦感テスターSE−2タ
イプ (0.5mmピアノワイヤー使用) 摩擦静荷重 50gf 測定速度 1mm/sec 測定距離 30mm(積分有効範囲 20mm)
【0026】図2に示すように、塗布前はMMD(変動
係数)0.0172であったのが、一週間塗布後の肌
は、図2に示すように、MMD0.0042に下がっ
た。これは、表面の凸凹の変動が小さくなったためと考
えられ、キメが細かくなったことが判明した。また、同
時にMIV(摩擦係数)も見たところ、入浴前は0.1
23であったのが、入浴後の肌は0.073に下がり、
肌をつるつるさせる効果も併せもつことが判明した。さ
らに、本製品の美白効果を例証するために、チロシナー
ゼ活性阻害作用の試験をし、その結果を表2に記載す
る。
【0027】なお、実験方法としては、基質液(0.0
4%チロシン溶液)、緩衝液(マッキルベイン緩衝液
pH6.8)各1mlを吸光セルに正確に取り、20%エ
タノールおよび実施例1で得られた本製品を、それぞれ
1mlづつ正確に入れ、攪拌混和して35℃に保ち、5分
後、吸光度目盛を波長475nmに会わせてゼロ補正を
行い、次いでチロシナーゼ溶液(チロシナーゼ53mgを
0.9%NaCl溶液に溶かしたもの)0.02mlを正
確に加え、直ちに攪拌してインキュベートした。この時
の吸光度を経時的(3分置き)にプロットした。
【0028】
【表2】
【0029】表2をみても分かるように、本製品にはチ
ロシナーゼ活性阻害作用があることが判明し、このこと
からみても、本製品には肌を白くする効果があることが
実証されたわけである。そこで、モニター15名に実際
に1週間本製品を入れて入浴してもらったところ、全て
の人が温浴効果が非常にあり、肌がつるつるし、肌のき
めが細かくなったようだと答えた。また、肌の色も白く
なったとし、さらに、入浴後、肌に湿潤さ、潤いさもあ
り、保湿効果も併せ持つものだとした。
【0030】以上のように、実使用においても本製品が
美容的効果が顕著なことが分かった。さらに、パネラー
全ての人がさら湯のときに感じる肌をさすような刺激が
なく、お湯がやわらかくなるとした。また、全員がお湯
で髪を洗うと、リンス効果があるとし、さらに、フケが
よく出る人はフケ防止効果もあるとした。女性のパネラ
ーについては、全員が化粧のりが非常によくなったとし
た。
【0031】さらに、モニターの中にアトピー性皮膚炎
の子供をもっているモニターがおり、その子供のアトピ
ー性皮膚炎が完全に直ったと答えた。そこで、本発明者
らは、アトピー性皮膚炎と思われるモニター40名をモ
ニターとし、本製品100mlを各自家庭の浴槽に添加
し、1週間継続して入浴してもらい、その結果を表3に
記載した。
【0032】
【表3】
【0033】注1 本製品とは実施例1に準じて行っ
た。 注2 本件の判定は大学病院の指導により行った。 注3 症状別有用率とは、極めて有用、有用、やや有用
を足しその全体の割合
【0034】表3をみても明らかなように、本製品はア
トピー性皮膚炎に対して71.4%と非常に高い有用率
が得られたわけであり、このことから、本製品がアトピ
ー性皮膚炎に対して非常に顕著な効果を有することが判
明した。さらに、乾皮症に対しては、有用率が86.7
%とさらに高まり、本製品が保湿効果を有するという再
度の実証になったばかりでなく、その他治療的な効果も
有するものであることが実証された。このように、現在
治療法の開発が待ち望まれているアトピー性皮膚炎に対
して、また、それと類似の症状に対して、ただ入浴する
だけで簡単に治療できるという非常に優れた効果をも併
せ持つことが判明した。
【0035】さらに、本製品の安全性を確認するため
に、実施例1により得られた本製品を用い、15名のパ
ネラーにパッチテストを行った。パッチテストの方法と
しては、まず、対象として白色ワセリンを用い、これと
被検物質をパッチテスト絆創膏に塗布後、被検者の背部
に貼付した。判定は貼付48時間、72時間後に絆創膏
をはがし、約10分後にそれぞれ判定した。その結果は
表4に示すとおりである。
【0036】
【表4】 (注)判定基準は皮膚科診断治療大系1巻、P27によ
る。
【0037】このように、非常に安全なものであること
が判明した。前記の分析データーからも明らかなよう
に、米を水抽出あるいは有機溶媒抽出をし、さらに発酵
することにより、どんな米を使用しても、温浴効果が非
常に顕著であり、しかも、保湿効果、つるつる効果、美
白効果などの美容効果を併せ持ち、さらには、アトピー
性皮膚炎をも治療する効果を持つ非常に優れた入浴剤が
得られることが判明した。
【0038】米は今まで主食であったため、食以外の新
規な分野での製法、利用用途はほとんど開発されていな
かった。さらに、米は今まで主食とされてきたものであ
り、安全性も実証されているものである。すなわち、本
発明は、温浴効果と美容効果を併せ持ち、さらには、薬
効的効果も持つ非常に安全な入浴剤を見出したばかりで
なく、米の過剰的生産といわれている現在、新たな利用
用途を見出したこと、および米のイメージアップによる
消費拡大を図り得ることはきわめて有意義なことであ
る。
【0039】
【実施例】実施例1 白米15kgを粉砕機により粉砕し、この粉末米に水2
2.5リットル、アミラーゼ10gを入れ、5分間煮沸
抽出を行った。その後、抽出物を15℃まで冷却し、こ
の抽出物に麹米7kg、乳酸150g、酵母を添加した。
2日後、粉砕した白米30kgと水42リットル、アミラ
ーゼ20gを上記の方法で抽出し、その抽出物に麹9kg
を添加、3日後に粉砕した白米60kg、水84リット
ル、アミラーゼ40gを上記の方法で抽出したもの、お
よび澱粉分解酵素40gを添加した。品温は10〜20
℃に保って糖化および発酵を行った。20日後、搾り機
により40kgの粕を分離して本製品260リットルを得
た。
【0040】実施例2 白米1kgを精米機により微粉砕し、95%のアルコール
5リットルで24時間抽出を行った。その後、15℃ま
で冷却し、搾り機により抽出エキス4.6リットルと抽
出残渣1.3kgを得た。この抽出液をロータリーエバポ
レーターで1リットルまで濃縮した。この濃縮液1リッ
トルに水7リットルを加えて希釈した後、抽出残渣1.
3kgと麹500gを添加して、20℃で20日間発酵を
行った。20日後、濾過を行い、本製品7.5リットル
と残渣700gを得た。
【0041】実施例3 白米1kgを粉砕機により粉砕し、0.1%の塩酸水5リ
ットルを加え、よく攪拌して24時間放置した。その
後、5分間煮沸抽出を行い、搾り機でしぼり、圧搾液
4.6リットルと残渣1.2kgに分離した。この圧搾液
を1/10N NaOHで中和後、抽出残渣1.2リッ
トルと酵母を添加し、20日間発酵を行った。その後、
濾過を行い、本製品4.5リットルと800gを得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明品塗布前の肌の摩擦係数の測定グラフで
ある。
【図2】本発明品を1週間塗布後の肌の摩擦係数の測定
グラフである。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸、アルカリまたは米の組織に作用する
    酵素を併用した米の抽出物または有機溶媒抽出物をアル
    コール発酵させ、その濾液をそのまま、あるいはこれを
    含有してなる入浴剤。
  2. 【請求項2】 酸、アルカリまたは米の組織に作用する
    酵素を併用した米の沸騰抽出物または有機溶媒抽出物を
    アルコール発酵させ、その濾液をそのまま、あるいはこ
    れを含有してなる入浴剤。
  3. 【請求項3】 酸、アルカリまたは米の組織に作用する
    酵素を併用した米の最初から熱水を加えての抽出物また
    は有機溶媒抽出物をアルコール発酵させ、その濾液をそ
    のまま、あるいはこれを含有してなる入浴剤。
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