JP2001080797A - 画像形成装置およびその画像形成装置を備えた掲示装置 - Google Patents

画像形成装置およびその画像形成装置を備えた掲示装置

Info

Publication number
JP2001080797A
JP2001080797A JP26311999A JP26311999A JP2001080797A JP 2001080797 A JP2001080797 A JP 2001080797A JP 26311999 A JP26311999 A JP 26311999A JP 26311999 A JP26311999 A JP 26311999A JP 2001080797 A JP2001080797 A JP 2001080797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
roll paper
closing cover
stopper member
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26311999A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ohama
貴志 大濱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP26311999A priority Critical patent/JP2001080797A/ja
Publication of JP2001080797A publication Critical patent/JP2001080797A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Unwinding Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉カバーが開放された状態でロール紙トレ
イに収容されたロール紙の転落を防止して、ロール紙の
収納作業や交換作業を円滑に行うことができる画像形成
装置およびその画像形成装置を備えた掲示装置を提供す
ること。 【解決手段】 開閉カバー12の開放に伴って、ストッ
パ部材19のボス部19a1がカール除去板20の案内
板20hに沿って下方へ摺動される。この摺動ととも
に、ストッパ部材19は、弾性バネ22の弾性的な付勢
力により付勢されて、揺動軸19bを中心に揺動される
一方、カール除去板20は、揺動軸20gを中心に下方
へ揺動される。開閉カバー12の開放が更に続行される
と、ストッパ部材19が弾性バネ22により付勢され、
開閉カバー12のロール紙トレイ17の前側上方へ延出
されるように迫り出される。このストッパ部材19の迫
り出しにより、ロール紙トレイ17から転落しようとす
るロール紙Pが受け止められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール紙を使用し
た画像形成装置およびその画像形成装置を備えた掲示装
置に関し、特に、開閉カバーが開放された状態でロール
紙トレイに収容されたロール紙の転落を防止して、ロー
ル紙の収納作業や交換作業を円滑に行うことができる画
像形成装置およびその画像形成装置を備えた掲示装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、文字や図形等の情報が記載(筆
記)される被記載面と、その被記載面に記載された情報
をロール状に巻回されたロール紙に印刷するプリンタ
(画像形成装置)とを備えた電子黒板が提案されてい
る。この電子黒板は、被記載面が搭載されるフレームを
備えており、プリンタは、例えば、かかるフレーム下部
に配設されている。
【0003】図6は、従来技術におけるロール紙を使用
したプリンタの側断面図である。このプリンタ100の
上部にはプリンタ本体101が設けられており、このプ
リンタ本体101は、電子黒板110の黒板フレーム1
11の下部に配設されている。プリンタ本体101は、
その下面が開放された中空状の筐体であり、その前側部
分(図6左側)にサーマルプリントヘッドからなる印字
ヘッド102aを備えた記録部102が設けられてい
る。この記録部102は、記録部102へ搬送された感
熱記録用紙からなるロール紙107に、印字ヘッド10
2aによって選択的に熱を印加することにより、印刷を
行うためのものである。
【0004】プリンタ本体101の下方には、プリンタ
本体101を下方から開閉可能に覆う開閉カバー103
が配設されている。一方、プリンタ本体101における
記録部102の反配設側(図6右側)には、ヒンジプレ
ート104が下方へ向けて延出されつつ固着されてお
り、かかるヒンジプレート104の下端には、開閉軸1
05を介して開閉カバー103の後側部分(図6右側)
が揺動可能に取着されている。
【0005】開閉カバー103は、開閉軸105を揺動
中心して、プリンタ本体101の下面を覆う方向、即
ち、図6の反矢印G方向へ揺動されることにより、プリ
ンタ本体101の下面を覆うことができるのである。開
閉カバー103のプリンタ本体101との対向面側に
は、略円弧状に凹設されたロール紙トレイ106が設け
られ、このロール紙トレイ106の内周にはロール紙1
07が収納されている。ロール紙トレイ106は、プリ
ンタ101と対向する上部が開放されており、かかる開
放部分からロール紙107をロール紙トレイ106内へ
収納することができるのである。
【0006】このように構成されたプリンタ100によ
れば、例えば、ロール紙107を交換する場合には、図
6に示すように開閉カバー103を矢印G方向へ揺動さ
せて開放した後、ロール紙トレイ106内にロール紙1
07を収納し、その後、ロール紙107の用紙先端10
7aを記録部102側へ引っ張りだして、開閉カバー1
03を反矢印G方向へ揺動させて閉鎖させるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
プリンタ100では、開閉カバー103が開放された場
合に(図6の状態)、開閉カバー103が開閉軸105
側から下方へ向けて下降傾斜した状態とされるので、そ
の分、ロール紙トレイ106の開放部分がプリンタ10
0の前側(図6左側)へ向いてしまう。このため、ロー
ル紙107がロール紙トレイ106内に収納された状態
で、開閉カバー103が開放されると、かかる開放時の
衝撃でロール紙107がロール紙トレイ106から転落
してしまうという問題点があった。
【0008】また、ロール紙107をロール紙トレイ1
06内に収納した後、ロール紙107の用紙先端107
aを記録部102側へ向けて引き出すと、その引き出し
に伴って、ロール紙107がロール紙トレイ106内を
転がり、ロール紙トレイ106から転落してしまうとい
う問題点があった。よって、ロール紙107のロール紙
トレイ106への収納作業や交換作業が繁雑となるとい
う問題点があった。
【0009】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、開閉カバーが開放された状態でロ
ール紙トレイに収容されたロール紙の転落を防止して、
ロール紙の収納作業や交換作業を円滑に行うことができ
る画像形成装置およびその画像形成装置を備えた掲示装
置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1記載の画像形成装置は、ロール状に巻回され
たロール紙に印刷を行う印刷装置と、その印刷装置が搭
載された装置本体と、その装置本体を下方から開閉可能
に覆う開閉カバーとを備え、前記開閉カバーにおける前
記装置本体との対向部分に凹状に設けられ前記ロール紙
を収納可能に形成されたロール紙トレイと、そのロール
紙トレイに収納された前記ロール紙を受け止めるため、
前記開閉カバーの開放動作に伴って、その開閉カバー又
は装置本体の一方から延出されるストッパ部材とを備え
ている。
【0011】この請求項1記載の画像形成装置によれ
ば、開閉カバーが開放された場合に、その開閉カバーの
開放動作に伴って、ストッパ部材が開閉カバー又は装置
本体の一方から延出される。このストッパ部材の延出に
より、開閉カバーの開放に伴ってロール紙トレイから転
げ落ちようとするロール紙が受け止められる。しかも、
ロール紙トレイに収納されたロール紙の用紙先端を引き
出す場合にも、ストッパ部材によりロール紙トレイから
転落しようとするロール紙が受け止められる。
【0012】請求項2記載の画像形成装置は、請求項1
記載の画像形成装置において、前記ストッパ部材に設け
られ前記ロール紙の搬送路をそのカール方向と逆方向に
湾曲させる搬送路形成部材を備えている。
【0013】請求項3記載の画像形成装置は、請求項1
または2に記載の画像形成装置において、前記開閉カバ
ーは、その開閉カバーを前記装置本体に揺動可能に支持
する開閉軸を備えており、前記ストッパ部材は、そのス
トッパ部材を前記開閉カバーに揺動可能に支持する揺動
軸と、その揺動軸を介して前記ロール紙トレイの上方へ
迫り出され、前記開閉カバーが開放された場合に前記ロ
ール紙と当接してそのロール紙を受け止める受け部とを
備えており、前記ロール紙トレイは、前記開閉カバーが
開放された状態で、前記受け部およびロール紙の当接部
分と前記揺動軸の軸中心とを結ぶ直線に対して、前記ロ
ール紙の巻回中心が下方に位置するように、そのロール
紙を収納するものである。
【0014】この請求項3記載の画像形成装置によれ
ば、請求項1または2に記載の画像形成装置と同様に作
用する上、開閉カバーは、開閉軸を介して装置本体の下
方から更に下方へ向けて揺動され開放される。この開閉
カバーの開放動作に伴って、ストッパ部材は揺動軸を介
して揺動され、その揺動によりストッパ部材の受け部が
ロール紙トレイの上方へ迫り出される。よって、この受
け部によりロール紙トレイから転落しようとするロール
紙が受け止められる。
【0015】しかも、開閉カバーが開放された状態にお
いて、ロール紙トレイに収納されるロール紙の巻回中心
は、そのロール紙および受け部の当接部分と揺動軸の軸
中心とを結ぶ直線に対して下方に位置されるので、ロー
ル紙トレイに収納されたロール紙の用紙先端を引き出す
際に、ロール紙が引っ張られて、ロール紙が受け部との
当接部分を乗り越えて転落することが確実に防止され
る。
【0016】請求項4記載の画像形成装置は、請求項1
から3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記
ストッパ部材は、そのストッパ部材を前記ロール紙トレ
イの上方へ弾性的に付勢する付勢部材を備えている。
【0017】請求項5記載の画像形成装置は、請求項1
から4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記
開閉カバー又は装置本体の一方に設けられる係合部と、
その係合部に係合可能に形成され、前記開閉カバー又は
装置本体の他方に設けられる係合部材と、その係合部材
と前記係合部との係合状態を解除するため前記開閉カバ
ーに設けられる解除レバーとを備えている。
【0018】この請求項5記載の画像形成装置によれ
ば、請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置と
同様に作用する上、装置本体の下方を覆う開閉カバー
は、係合部材と係合部とが係合されることにより閉鎖さ
れる。一方、開閉カバーが開放される場合には、解除レ
バーが掴まれ操作されることにより、係合部材と係合部
との係合状態が解除される。解除レバーは開閉カバーに
設けられるので、かかる解除レバーを掴んで開閉カバー
を装置本体の下方へ開放することにより、解除レバーを
掴む手で開閉カバーが支えられつつ開放される。
【0019】請求項6記載の画像形成装置は、請求項5
記載の画像形成装置において、前記解除レバーは、その
解除レバーを前記開閉カバーに揺動可能に支持するレバ
ー軸を備え、そのレバー軸を中心に上方又は手前側へ向
けて揺動されることにより、前記係合部材および係合部
の係合状態を解除するように構成されている。
【0020】請求項7記載の掲示装置は、文字や図形等
の情報を記載可能な被記載面と、その被記載面に記載さ
れた情報を読み取る読取装置と、その読取装置および被
記載面が収納されるフレーム体と、そのフレーム体の下
部に設けられ、請求項1から6のいずれかに記載の画像
形成装置の前記装置本体が着脱可能に取り付けられる取
付部とを備えている。
【0021】この請求項7記載の掲示装置によれば、被
記載面に記載された文字や図形等の情報は、読取装置に
より読み取られ、画像形成装置の印刷装置によりロール
紙に印刷される。この画像形成装置は、その装置本体が
取付部によりフレーム体の下部に着脱可能に取り付けら
れる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明
の一実施例であるプリンタ10を備えた電子黒板1の外
観斜視図である。図1に示すように、電子黒板1は、略
矩形額縁状に形成された黒板フレーム2を備えており、
その黒板フレーム2の前面には略矩形状の開口である窓
部3が設けられている。この窓部3は、ホワイトシート
4の表面(被記載面)を黒板フレーム2の外部へ露出さ
せるための開口である。ホワイトシート4は、側面視無
端環状のシート体で構成されており、その表面(外周
面)は、インクマーカ等の筆記具(図示せず)を用いて
文字や図形等の情報が記載(筆記)可能に形成され、且
つ、その記載された情報をイレーサ等の拭き取り具(図
示せず)により消去可能に形成されている。
【0023】ホワイトシート4の内周には、黒板フレー
ム2の内部下側に回転(回動)可能に軸支された略円筒
状の駆動ローラ5と、黒板フレーム2の内部上側に回転
可能に軸支された略円筒状の従動ローラ6とが配設され
ている。これらの各ローラ5,6は、その軸方向が黒板
フレーム2の幅方向と略同一方向とされており、ホワイ
トシート4は、各ローラ5,6に掛け渡されている。駆
動ローラ5には、駆動モータ等の駆動装置(図示せず)
が連結されている。よって、かかる駆動装置による駆動
ローラ5の回転駆動により、ホワイトシート4の窓部3
から露出された部分が黒板フレーム2の下側から上側へ
搬送することができる。
【0024】一方、黒板フレーム2の内部上方であっ
て、従動ローラ6より更に上方には、ホワイトシート4
に記載された情報を読み取る読取装置7が配設されてい
る。この読取装置7は、ホワイトシート4の幅方向全域
に亘って設けられており、従動ローラ6の外周に掛け渡
されたホワイトシート4の外周面と対向する部分に読取
部7aを備えている。この読取部7aは、例えば、密着
型イメージセンサ(以下、CIS(Contact Image Sens
or)と称す。)などで構成されており、かかる読取部7
aによりホワイトシート4に記載された文字や図形等の
情報を読み取ることができるのである。
【0025】黒板フレーム2の下部両側には、一対の台
座脚8,9がそれぞれ取着され、かかる一対の台座脚
8,9によって、電子黒板1が床面上に支持されてい
る。また、黒板フレーム2の下部にはフレーム下枠2a
が設けられ、このフレーム下枠2aには、略直方体状の
プリンタ10が取着されている。このプリンタ10は、
読取装置7により読み取られた画像データに基づいて印
刷を行うものであり、その上部に設けられたプリンタ本
体11の上面がフレーム下枠2a下面にねじ止め等によ
り取着されている。また、プリンタ10は、読取装置7
と通信ケーブル(図示せず)を介して電気的に接続され
ており、かかる通信ケーブルを介して読取装置7により
読み取られた画像データを受信することができる。
【0026】プリンタ10は、感熱記録用紙をロール状
に巻回したロール紙P(図2参照)に印刷を行うもので
あり、主に、プリンタ本体11と、そのプリンタ本体1
1を下方から開閉可能に覆う開閉カバー12とを備えて
いる。この開閉カバー12は、後述する開閉軸18a
(図2参照)を介して略90度以下の範囲で開閉可能に
プリンタ本体11に取着されている。また、プリンタ本
体11の上部前面には、コピーやシート送りの操作を行
ったり、ロール紙Pのサイズ設定などを行う操作パネル
13が設けられ、その操作パネル13の下側前面であっ
て、プリンタ本体11と開閉カバー12の境界部分に
は、印刷済のロール紙Pが排出される排紙口14が設け
られている。更に、開閉カバー12の下面には、開閉カ
バー12を開放する際に操作されるリリースレバー15
が設けられている。
【0027】図2は、プリンタ10の内部構造を概略的
に図示した側断面図であり、開閉カバー12の閉鎖状態
を示している。図2中、矢印Aは、ロール紙Pの搬送方
向を示しており、矢印Bは、開閉カバー12の開放方向
を示し、矢印Cは、開閉カバー12を開放する際のリリ
ースレバー15の操作方向(揺動方向)を示し、矢印D
は、開閉カバー12の開放動作に伴うストッパ部材19
の揺動方向(延出方向)を示している。また、図2で
は、ロール紙Pを2点鎖線で図示し、ストッパ部材19
を弾性的に付勢する弾性バネ22(図4参照)と、スト
ッパ部材19の溝19f、係着部18b,19eの図示
を省略している。
【0028】図2に示すように、プリンタ本体11は、
その下面が開放された中空箱状体のケース体16を備え
ており、ケース体16の内部後方(図2右側)には、略
平板状のヒンジプレート16aが設けられている。この
ヒンジプレート16aは、プリンタ本体11の幅方向
(図2の紙面に対する垂直方向)両側にそれぞれ設けら
れており、開閉カバー12の後部(図2下側)へ向けて
延出されている。
【0029】一方、開閉カバー12は、その内部に金属
製のフレーム18が設けられており、このフレーム18
には略円柱状の開閉軸18aが設けられている。フレー
ム18は、かかる開閉軸18aを介してヒンジプレート
16aの下端側に揺動(回動)可能に軸着されており、
このため開閉カバー12がプリンタ本体11に対して開
閉可能に取着(支持)されている。開閉カバー12の後
部には、ロール状に巻回されたロール紙Pを収納するロ
ール紙トレイ17が設けられている。このロール紙トレ
イ17は、開閉カバー12の幅方向(図2の紙面に対す
る垂直方向)に連続して側面視略円弧状に形成されてお
り、プリンタ本体11のケース体16と対向する上側部
分が開放されている。よって、かかる開放部分からロー
ル紙トレイ17へロール紙Pを収納することができるの
である。
【0030】また、開閉カバー12の内部には、その開
閉カバー12が開放された場合にロール紙Pを受け止め
るストッパ部材19が収容されている。このストッパ部
材19は、ロール紙Pの用紙幅方向(図2の紙面に対す
る垂直方向)両側にロール紙Pの両端を挟み込むよう
に、一対の略板状の側板19aを備えている。側板19
aは、開閉カバー12の後部(図2右側)から前部(図
2左側)へ向けて延出されており、その一端側(図2右
側)が揺動軸19bを介してフレーム18の開閉軸18
a近傍に揺動可能に軸着されている。
【0031】ここで、図3を参照して、ストッパ部材1
9の詳細を説明する。図3は、ストッパ部材19の平面
図である。ストッパ部材19は、主に、上述した一対の
側板19aを備えている。各側板19aの一端側(図3
右側)には、各側板19aの非対向面側から略円柱状の
揺動軸19bがそれぞれ外方へ突設されている。また、
各側板19aにおける他端側(図3左側)には、各側板
19aの対向面側から内方へ保持板19cがそれぞれ立
設されている。この保持板19cは、図2に示すよう
に、側面視略く字状(図2参照)に屈曲形成されてお
り、この屈曲形成された部分によって、ロール紙トレイ
17から転落しようとするロール紙Pの幅方向両端部分
を受け止めることができるのである。
【0032】図3に示すように、一対の側板19aは、
各保持板19cと隣接する部分に取着された金属製の略
丸棒状の搬送路形成バー19dにより互いに連結されて
いる。この搬送路形成バー19は、上述した保持板19
cと共にロール紙トレイ17から転落しようとするロー
ル紙Pを受け止めるものであり、且つ、ロール紙Pの搬
送路の一部を形成するものである。このため、搬送路形
成バー19dの幅方向(軸方向)長さは、ロール紙Pの
用紙幅長より若干長く形成されている。また、搬送路形
成バー19dと各側板19aとの連結部分には、略円柱
状のボス部19a1がそれぞれ設けられており、かかる
各ボス部19a1は、各側板19aの非対向面側からそ
れぞれ外方へ突設されている。
【0033】図2に戻って説明する。ストッパ部材19
のボス部19a1には、開閉カバー12の閉鎖動作に伴
って、後述するカール除去板20の案内板20hが当接
されるように構成されており、かかる当接により、スト
ッパ部材19が開閉カバー12側へ押動され、図2に示
す開閉カバー12の内部位置に押し下げられるのであ
る。しかも、同時に、カール除去板20は、揺動軸20
eを中心として上方(図2の反時計方向)へ揺動され、
図2に示す所定位置に押し上げられるのである。
【0034】ところで、上述した保持板19cは、側板
19aにおける揺動軸19b側端部の反対側(図2左
側)縁に形成されており、かかる保持板19cの上端側
の上方に搬送路形成バー19dが取着されている。保持
板19cは、開閉カバー12が閉鎖された状態におい
て、ロール紙トレイ17の形成位置より開閉カバー12
の前側部分に収容可能に形成されており、かかる収容位
置からロール紙トレイ17の上方へ迫り出されるように
構成されている。
【0035】搬送路形成バー19dの下方には、金属製
のカール除去板20が配設されている。このカール除去
板は20は、搬送路形成バー19dとともに、ロール紙
Pの搬送路をそのカール方向と逆方向に湾曲させるもの
であり、その両側(図2の紙面に対する垂直方向両側)
に略円柱状の揺動軸20eがそれぞれ設けられている。
一対の揺動軸20eは、プリンタ本体11のフレーム2
6に揺動可能に軸着されており、このためカール除去板
20はケース体16に揺動可能に取着されている。尚、
フレーム26は、後述する記録部21の印字ヘッド21
aをケース体16内部に支持するものである。
【0036】カール除去板20は、主に、平板状の上板
20aと、その上板20aの下方に配設された同じく平
板状の下板20bと、その上板20aに連設された受け
板20fとから構成されている。上板20aと下板20
bとは、屈曲部20cにて略U字状に屈曲されており、
この屈曲部20cと下板20bとがロール紙Pの搬送路
の一部を形成する。このため下板20b及び屈曲部20
cの幅長は、ロール紙Pの用紙幅長より若干長く形成さ
れている。
【0037】この屈曲部20cの先端が搬送路形成バー
19dと略S字状に対向配置されることにより、ロール
紙Pのカール方向と逆方向に湾曲された搬送路が形成さ
れる。この湾曲された搬送路をロール紙Pが通過するこ
とにより、そのカールが除去されるのである。また、上
板20aには、平板状の受け板20fが連設されてお
り、その受け板20fの両側(図2の紙面に対する垂直
方向両側)には、略円柱状の揺動軸20eを備えた一対
の側板20dがそれぞれ取着されている。また、側板2
0dの上方には、受け板20fに連設された平板状のス
トッパ板20gがプリンタ本体11の前部(図2左側)
へ延出されている。
【0038】ストッパ板20gの延出部分の先端は、フ
レーム26の後端側(図2右側)から下方へ立設された
後壁26cと当接されており、かかる当接によりカール
除去板20の図2の反時計方向へ向けた揺動位置が規制
されている。よって、開閉カバー12が閉鎖された場合
に、カール除去板20を図2に示す所定位置に位置決め
することができるのである。
【0039】また、カール除去板20の幅方向(図2の
紙面に対する垂直方向)両側には、一対の案内板20h
が設けられている。この案内板20hは、受け板20f
からストッパ部材19の側板19aへ向けて延出されて
おり、かかる案内板20hの先端は、上方へ向けて略く
字状に折り曲げられている。この案内板20hは、スト
ッパ部材19のボス部19a1の上端面に当接され摺動
される部分であり、かかる摺動により、カール除去板2
0を図2に示す所定の位置へ移動させることができる。
【0040】即ち、開放状態(図4の状態)から、開閉
カバー12が開閉軸18aを中心に閉鎖方向(図4の反
矢印B方向)へ揺動されると、案内板20hは、ストッ
パ部材19のボス部19a1に当接されつつ摺動され
て、揺動軸20eを中心に上方(図4の反時計方向)へ
揺動される一方、ストッパ部材19は揺動軸19bを中
心に開閉カバー12へ向けて揺動される。この結果、ス
トッパ部材19は、開閉カバー12の内部であって図2
に示される所定の位置に移動され、且つ、カール除去板
20は、図2に示すように、その屈曲部20cが搬送路
形成バー19dの下方の位置に移動される。
【0041】カール除去板20の下流側には、下板20
bから搬送されたロール紙Pに印刷を行うを記録部21
が設けられている。この記録部21は、サーマルプリン
トヘッドからなる印字ヘッド21aと、送りローラを兼
ねたプラテン21bと、そのプラテン21bへ印字ヘッ
ド21aを押圧するヘッドバネ21cとを備えている。
この記録部21は、記録部21へ搬送された感熱印字用
紙からなるロール紙Pに、印字ヘッド21aによって選
択的に熱を印加することにより、印刷を行うためのもの
である。記録部21の更に下流側には、上述した排紙口
14が設けられており、記録部21で印刷の行われたロ
ール紙Pは、プラテン21bの回転に伴って所定の速度
で搬送された後に、この排紙口14からプリンタ10の
外部へ排出される。
【0042】記録部21の下方であって開閉カバー12
の前部(図2左側)には、開閉カバー12を開放する際
に操作されるリリースレバー15が配設されている。リ
リースレバー15は、その上端側にレバー軸15aが設
けられており、このレバー軸15aがフレーム18に軸
着されることにより、リリースレバー15が開閉カバー
12に揺動可能に取着されている。また、リリースレバ
ー15は、レバー軸15aから下方へ向けて略平板状の
延出部15bが略垂直に延出されており、この延出部1
5bの下端にはプリンタ10の後部(図2右側)へ向け
て略平板状のフック部15cが略水平に連設されてい
る。よって、かかるフック部15cに指先を引っ掛け
て、延出部15bをレバー軸15a回りに前側上方(手
前側上方)(図2の時計方向、矢印C方向)へ揺動させ
ることにより、開閉カバー12が開放可能となるのであ
る。
【0043】図4は、プリンタ10の内部構造を概略的
に図示した側断面図であり、開閉カバー12の開放状態
を示している。図4中、矢印Bは、開閉カバー12の開
放方向を示し、矢印Cは、開閉カバー12を開放する際
のリリースレバー15の操作方向(揺動方向)を示し、
矢印Dは、開閉カバー12の開放動作に伴うストッパ部
材19の延出方向を示し、矢印Eは、ロール紙Pの用紙
先端P2の引き出し方向を示している。また、図4で
は、ロール紙Pを2点鎖線で図示している。
【0044】図4に示すように、ストッパ部材19の側
板19aには、弾性バネ22の延出部22cを係合する
ための係着部19eが設けられている。弾性バネ22
は、延出部22cを揺動軸19b回りに矢印D方向(図
4の時計方向)へ付勢することにより、ストッパ部材1
9を開閉カバー12からプリンタ本体11側へ向けて付
勢し、ストッパ部材19をロール紙トレイ17の前側上
方(図4左側)へ延出させる弾性ばね部材であり、弾性
復元性を有する線材(弾性材料)を巻回することにより
形成されている。
【0045】弾性バネ22は、主に、略円筒状に巻回さ
れたコイル部22aと、そのコイル部22aの一端側か
ら延出される延出部22bと、コイル部22aの他端側
から延出される延出部22cとを備えている。弾性バネ
22のコイル部22aの内周部分には揺動軸19bが貫
入されており、延出部22bは開閉カバー12のフレー
ム18に設けられた係着部18bに係合され、延出部2
2cは側板19aの係着部19eに係合されている。
【0046】よって、開閉カバー12が開放される場合
に、弾性バネ22に蓄えられた弾性復元力により、スト
ッパ部材19の側板19aを揺動軸19b回りに矢印D
方向(図4の時計方向)へ付勢することができる。かか
る弾性バネ22の付勢により、側板19aは矢印D方向
へ揺動され、その結果、ストッパ部材19がロール紙ト
レイ17の前側上方(図4左側)へ上昇移動させること
ができるのである。
【0047】一方、開閉カバー12が閉鎖される場合に
は、開閉カバー12の閉鎖動作に伴って、ストッパ部材
19のボス部19a1がカール除去板20の案内板20
hと当接される。更に、開閉カバー12の閉鎖動作が続
行されると、その閉鎖動作に伴って、ストッパ部材19
が案内板20hにより開閉カバー12側へ向けて相対的
に押動され、図2に示す位置に収容されるのである。か
かるストッパ部材19の収容状態において、弾性バネ2
2は、その延出部22cがコイル部22aを介して延出
部22b側へ弾性的に撓められて、この撓み変形により
弾性復元力が蓄えられるのである。
【0048】開閉カバー12のフレーム18には、ロー
ル紙トレイ17の前側縁部(図4左側)の近傍から側板
19aへ向けて突設された略平板状の係合突起18cが
設けられている。この係合突起18cは、弾性バネ22
の付勢によるストッパ部材19の揺動移動をするための
ものであり、側板19aに凹設された溝19fに摺動可
能に係合されている。よって、ストッパ部材19が開閉
カバー12の開放動作に伴って揺動される場合に、この
溝19f内で係合突起18bが相対的に摺動することに
より、ストッパ部材19の揺動をすることができる。
【0049】溝19fの上端及び下端には制限壁19f
1,19f2が立設されており、これらの制限壁19f
1,19f2により、溝19f内を相対的に摺動する係
合突起18cの摺動範囲を規制することができる。その
結果、ストッパ部材19の揺動範囲を図2に示す状態と
図4に示す状態との間で規制することができるのであ
る。
【0050】図5は、カバーロック機構23を側面視し
たプリンタ10の内部構造を示す側断面図であり、ロッ
クバネ25及びフレーム26の一部を2点鎖線で図示
し、ストッパ部材19、弾性バネ22、ロール紙Pの図
示を省略している。尚、図5中の矢印Fは、ロックバネ
25の付勢によるロックレバー24の揺動方向を示して
いる。
【0051】カバーロック機構23は、プリンタ本体1
1に開閉カバー12をロックするためのものであり、主
に、開閉カバー12をプリンタ本体11にロックするた
めのロックレバー24と、そのロックレバー24を付勢
するロックバネ25と、そのロックバネ25により付勢
されたロックレバー24と係合されるロックピン27と
を備えている。尚、カバーロック機構23は、プリンタ
10の幅方向(図5の紙面に対する垂直方向)両側にそ
れぞれ一対設けられるが、図5では、プリンタ10の幅
方向における一側(図5の手前側)に設けられる一方の
カバーロック機構23のみを図示している。
【0052】図5に示すように、ロックレバー24の下
部には、略円形状のボス部24aが設けられており、こ
のボス部24aにはリリースレバー15を軸支するレバ
ー軸15aが嵌入され固着されている。よって、このレ
バー軸15aを介して、リリースレバー15の揺動をロ
ックレバー24に伝達して、かかるロックレバー24を
揺動させることができるのである。また、ボス部24a
の下部には、開閉カバー12の底部へ向けて延出された
平板状のアーム部24bが設けられており、このアーム
部24bの下端には、ロックバネ25の一端側(図5左
側)に設けられたフック部25aが引っ掛けられ係合さ
れている。
【0053】ロックバネ25は、ロックレバー24をレ
バー軸15a回りに矢印F方向(図5の反時計方向)へ
付勢するものであり、弾性復元性を有する線材(弾性材
料)を巻回して形成されている。ロックバネ25の一端
側には、上述したロックレバー24のアーム部24bに
係合された略リング状のフック部25aが形成されてお
り、ロックバネ25の他端側には略リング状のフック部
25bが形成されている。このフック部25bは、フレ
ーム18に形成されたバネ用フック18dに引っ掛けら
れ係合されている。このため、ロックレバー24は、ロ
ックバネ25によりレバー軸15a回りに反時計方向へ
向けて付勢されるのである。
【0054】ロックレバー24のボス部24aの上方に
は、ロックピン27が係合されるロック溝24cが凹設
されている。このロック溝24cは、ロックレバー24
の前面側(図5左側)に凹設されており、かかるロック
レバー24の前面側が開放するように側面視略コ字状に
形成されている。ロック溝24cは、その溝幅(図5の
上下方向高さ)がロックピン27の外径より若干大きく
形成されており、かかるロック溝24c内にロックピン
27が填り込み可能に形成されている。
【0055】また、ロックレバー24の上面には、ロッ
クレバー24の後端側(図5右側)の頂部からロック溝
24cの凹設面側へ向けて下降傾斜された略円弧状のガ
イド面24dが形成されている。このガイド面24d
は、開閉カバー12が閉鎖される場合にガイド溝24c
に填め込まれるガイドピン27をガイド溝24cへ向け
て案内するものである。
【0056】ロックレバー24の上方であってプリンタ
本体11の内部には金属製のフレーム26が設けられて
いる。このフレーム26は、上述した記録部21の印字
ヘッド21aをケース体16の前側内部に支持するもの
であり、かかるフレーム26の幅方向(図5の紙面に対
する垂直方向)両側には下方へ向けて延出されるリブ2
6aがそれぞれ形成されている。このリブ26aの下端
には、上述したロックレバー24のロック溝24cに填
め込まれ係合される略円柱状のロックピン27がロック
レバー24へ向けて突出するように固着されている。ま
た、フレーム26の後端側(図5右側)には、上述した
カール除去板20の揺動軸20eを回動可能に支持する
リブ26bがプリンタ10の後方へ向けて延出されてい
る。
【0057】次に、上記のように構成されたプリンタ1
0の開閉カバー12の開放動作について説明する。ま
ず、図2に示すリリースレバー15のフック部15cに
指先が引っ掛けられ、かかるリリースレバー15が開閉
カバー12の前側上方(図2左側)へ向けて引き出され
ると、リリースレバー15がレバー軸15aを中心に図
2の矢印C方向へ揺動される。このリリースレバー15
の揺動により、図5に示すロックレバー24がレバー軸
15aを中心に図5の反矢印F方向へ揺動され、ロック
ピン27がロックレバー24のロック溝24cから外さ
れ、ロックレバー24とロックピン27との係合状態が
解除される。
【0058】かかる係合状態の解除後、開閉カバー12
が開閉軸18aを中心に図2の矢印B方向へ揺動される
と、開閉カバー12の開放動作が開始される。かかる開
閉カバー12の開放に伴って、ストッパ部材19のボス
部19a1がカール除去板20の案内板20hに沿って
下方へ摺動される。この摺動とともに、ストッパ部材1
9は、弾性バネ22の弾性的な付勢力により付勢され
て、揺動軸19bを中心に図2の矢印D方向へ揺動され
る一方、カール除去板20は、揺動軸20gを中心に下
方(図2の時計方向)へ揺動される。
【0059】開閉カバー12の開放が続行されると、ス
トッパ部材19のボス部19a1がカール除去板20の
案内板20hから離間され、カール除去板20は、図4
に示す状態とされる。一方、ストッパ部材19は、弾性
バネ22により付勢され、開閉カバー12のロール紙ト
レイ17の前側上方(図4左側)へ延出されるように迫
り出される。このように、ストッパ部材19が迫り出さ
れることにより、ロール紙トレイ17の前側上方(図4
左側)が保持板19c及び搬送路形成バー19dにより
仕切られる。
【0060】例えば、開閉カバー12の開放動作の衝撃
により、ロール紙Pがロール紙トレイ17から転げ落ち
ようする場合に、ロール紙Pは、ストッパ部材19の保
持板19c又は搬送路形成バー19dの少なくともいず
れかに当接して受け止められるのである。即ち、図4に
示すように、ロール紙Pの使用量が少なく外径が大きな
場合には、かかるロール紙Pは搬送路形成バー19dと
当接して受け止められる。尚、ロール紙Pが使用され外
径が小さくなった場合には、かかるロール紙Pは保持板
19cと当接して受け止められるのである。
【0061】ここで、ロール紙トレイ17は、開閉カバ
ー12が開放された状態(図4の状態)で、ストッパ部
材19により受け止められたロール紙Pと搬送路形成バ
ー19d(又は保持板19c)との当接位置(当接部
分)と、ストッパ部材19の揺動軸19bの軸中心とを
結ぶ直線(1点鎖線)Lに対して、ロール紙Pの巻回中
心P1が下方に位置するように構成されている。よっ
て、ロール紙トレイ17に収納されたロール紙Pの用紙
先端P2を矢印E方向へ引き出す際に、ロール紙Pが引
っ張られて、ロール紙Pがストッパ部材19との当接位
置を乗り越えて転落することを確実に防止することがで
きるのである。
【0062】以上のようにして、開閉カバー12は開放
動作が完了する。なお、開閉カバー12の閉鎖動作は、
上記の開放カバー12の開放動作とは逆の動作を行うこ
とにより行われる。
【0063】以上説明したように、本実施例のプリンタ
10を備えた電子黒板1によれば、プリンタ10の開閉
カバー12が開放された場合に、その開閉カバー12の
開放動作に伴って、ストッパ部材19が開閉カバー12
内部からプリンタ本体11側へ向けて延出され、ロール
紙トレイ17の前側上方(図4左側)迫り出されるの
で、開閉カバー12の開放に伴ってロール紙トレイ17
から転落しようとするロール紙Pを受け止めることがで
きる。よって、かかるストッパ部材19によるロール紙
Pの受け止めにより、開閉カバー12の開放に伴う衝撃
でロール紙Pがロール紙トレイ17から転落することが
防止されるので、ロール紙Pの交換作業を容易に行うこ
とができるのである。
【0064】しかも、ロール紙トレイ17に収納された
ロール紙Pの用紙先端P2を引き出す際に、ロール紙P
が引っ張られてロール紙トレイ17から転落することが
ストッパ部材19により防止されるので、ロール紙Pを
ロール紙トレイ17へ収納する収納作業を容易に行うこ
とができる。
【0065】また、ストッパ部材19には、ロール紙P
の搬送路をそのカール方向と逆方向に湾曲させる搬送路
形成バー19dが設けられるので、ロール紙Pをカール
方向と逆方向へ湾曲させる部材を別途設ける必要がな
く、組み付け部品数を減少させることができる。よっ
て、開閉カバー12の組み付け作業を容易に行うことが
できるので、その分、製品コストを低減することができ
る。
【0066】更に、ストッパ部材19は、開閉カバー1
2の開放動作に伴って、弾性バネ22によりロール紙ト
レイ17の前側上方へ向けて弾性的に付勢されるので、
ストッパ部材19を延出させる部材、例えば、モータ等
の電気部品を用いる必要がなく、その分、プリンタ10
全体としての製造コストを低減することができる。
【0067】プリンタ10によれば、ロックレバー24
とロックピン27との係合状態を解除するリリースレバ
ー15は開閉カバー12に設けられるので、開閉カバー
12をプリンタ本体11の下方へ開放する場合に、リリ
ースレバー15を掴む手で開閉カバー12を支えつつ開
放することができる。よって、ロックレバー24とロッ
クピン27との係合状態が解除された途端に、開閉カバ
ー12が急速に開放されることを防止して、かかる急速
な開放に伴う衝撃によりプリンタ10が破損することを
防止することができる。
【0068】開閉カバー12の開放時には、リリースレ
バー15を介して開閉カバー12が手で支えられるの
で、開閉カバー12の開放時における開放速度を減衰さ
せるダンパ等の減衰装置が不要となる。よって、その
分、プリンタ10全体としての製造コストを低減するこ
とができる。
【0069】プリンタ10によれば、ロックレバー24
およびロックピン27の係合状態は、手で掴まれたリリ
ースレバー15がレバー軸15aを中心に開閉カバー1
2の前側上方(図2の矢印C方向)へ向けて揺動される
ことにより解除される。ここで、リリースレバー15
は、レバー軸15aを中心に開閉カバー12の前側上方
へ向けて揺動されるので、開閉カバー12の開放方向で
ある下方とは逆方向(閉鎖方向)に揺動される。よっ
て、開閉カバー12を開放する場合に、リリースレバー
15を持ち上げるようにして掴むことにより、リリース
レバー15を操作しつつ開閉カバー12を支えることが
できるのである。
【0070】電子黒板1では、プリンタ10のプリンタ
本体11がフレーム下枠2aを介して黒板フレーム2の
下部に着脱可能に取り付けられるので、プリンタ10が
故障等した場合に、黒板フレーム2からプリンタ10を
取り外して修理等のメンテナンスを行うことができる。
よって、例えば、室内の壁面等に掛けられた電子黒板1
のプリンタ10をメンテナンスする場合には、メンテナ
ンスの度に、電子黒板1を壁面等から取り外す必要がな
く、メンテナンス作業を簡素化することができる。
【0071】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0072】本実施例では、ストッパ部材19は、開閉
カバー12の内部からプリンタ本体11へ向けて延出さ
れて、ロール紙トレイ17の前側上方へ迫り出すように
構成されたが、ストッパ部材の延出方向は、必ずしもこ
れに限られるものではなく、例えば、ストッパ部材をプ
リンタ本体のケース体内に配設し、開閉カバーの開閉動
作に伴って、プリンタ本体側から開閉カバー側へ向けて
延出し、ロール紙トレイの前側上方へ迫り出すように構
成しても良い。
【0073】
【発明の効果】請求項1記載の画像形成装置によれば、
開閉カバーが開放された場合に、その開閉カバーの開放
動作に伴って、ストッパ部材が開閉カバー又は装置本体
の一方から延出されるので、開閉カバーの開放に伴って
ロール紙トレイから転落しようとするロール紙を受け止
めることができる。よって、かかるストッパ部材による
ロール紙の受け止めにより、開閉カバーの開放に伴う衝
撃でロール紙がロール紙トレイから転落することが防止
されるので、ロール紙の交換作業を容易に行うことがで
きるという効果がある。
【0074】しかも、ロール紙トレイに収納されたロー
ル紙の用紙先端を引き出す際に、ロール紙が引っ張られ
てロール紙トレイから転落することがストッパ部材によ
り防止されるので、ロール紙をロール紙トレイへ収納す
る収納作業を容易に行うことができるという効果があ
る。
【0075】請求項2記載の画像形成装置によれば、請
求項1記載の画像形成装置の奏する効果に加え、ロール
紙の搬送路をそのカール方向と逆方向に湾曲させる搬送
路形成部材はストッパ部材に設けられるので、ロール紙
をカール方向と逆方向へ湾曲させる部材を別途設ける必
要がなく、組み付け部品数を減少させることができる。
よって、開閉カバーの組み付け作業を容易に行うことが
できるので、その分、製品コストを低減することができ
るという効果がある。
【0076】請求項3記載の画像形成装置によれば、請
求項1または2に記載の画像形成装置の奏する効果に加
え、ロール紙トレイは、開閉カバーが開放された状態
で、ロール紙および受け部の当接部分と揺動軸の軸中心
とを結ぶ直線に対して、ロール紙の巻回中心を下方に位
置させつつロール紙を収納することができる。よって、
ロール紙トレイに収納されたロール紙の用紙先端を引き
出す際に、ロール紙が引っ張られ、受け部との当接部分
を乗り越えて転落することを確実に防止することができ
る。このため、ロール紙をロール紙トレイへ収納する収
納作業を更に容易に行うことができるという効果があ
る。
【0077】請求項4記載の画像形成装置によれば、請
求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置の奏する
効果に加え、ロール紙を受け止めるストッパ部材は、開
閉カバーの開放動作に伴って、付勢部材によりロール紙
トレイの上方へ向けて弾性的に付勢されるので、ストッ
パ部材を延出させる部材、例えば、モータ等の電気部品
を用いる必要がなく、その分、画像形成装置全体として
の製造コストを低減することができるという効果があ
る。
【0078】請求項5記載の画像形成装置によれば、請
求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置の奏する
効果に加え、係合部材と係合部との係合状態を解除する
解除レバーは開閉カバーに設けられるので、開閉カバー
を装置本体の下方へ開放する場合に、解除レバーを掴む
手で開閉カバーを支えつつ開放することができる。よっ
て、係合部材と係合部との係合状態が解除された途端
に、開閉カバーが急速に開放されることを防止して、か
かる急速な開放に伴う衝撃により画像形成装置が破損す
ることを防止することができるという効果がある。
【0079】また、開閉カバーの開放時には、解除レバ
ーを介して開閉カバーが手で支えられるので、開閉カバ
ーの開放時における開放速度を減衰させるダンパ等の減
衰装置が不要となる。よって、その分、画像形成装置全
体としての製造コストを低減することができるという効
果がある。
【0080】請求項6記載の画像形成装置によれば、請
求項5記載の画像形成装置の奏する効果に加え、係合部
材および係合部の係合状態は、手で掴まれた解除レバー
がレバー軸を中心に上方へ向けて揺動されることにより
解除される。ここで、解除レバーは、レバー軸を中心に
上方又は手前側へ向けて揺動されるので、開閉カバーの
開放方向である下方とは逆方向(閉鎖方向)に揺動され
る。よって、開閉カバーを開放する場合に解除レバーは
持ち上げられるように掴まれるので、解除レバーを操作
しつつ開閉カバーを支えることができるという効果があ
る。
【0081】請求項7記載の掲示装置によれば、画像形
成装置の装置本体は、取付部によって被記載面および読
取装置が収納されるフレーム体の下部に着脱可能に取り
付けられるので、画像形成装置が故障等した場合に、フ
レーム体から画像形成装置を取り外して修理等のメンテ
ナンスを行うことができる。よって、例えば、室内の壁
面等に掛けられた掲示装置の画像形成装置をメンテナン
スする場合には、メンテナンスの度に、掲示装置を壁面
等から取り外す必要がなく、メンテナンス作業を簡素化
することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるプリンタを備えた電子
黒板の外観斜視図である。
【図2】プリンタの内部構造を概略的に図示した側断面
図であり、開閉カバーの閉鎖状態を示している。
【図3】ストッパ部材の平面図である。
【図4】プリンタの内部構造を概略的に図示した側断面
図であり、開閉カバーの開放状態を示している。
【図5】カバーロック機構を側面視したプリンタの内部
構造を示す側断面図である。
【図6】従来技術におけるロール紙を使用したプリンタ
の側断面図であり、開閉カバーの開放状態を示してい
る。
【符号の説明】
1 電子黒板(掲示装置) 2 黒板フレーム(フレーム体) 2a フレーム下枠(取付部) 4 ホワイトシート(被記載面) 7 読取装置 10 プリンタ(画像形成装置) 11 プリンタ本体(装置本体) 12 開閉カバー 15 リリースレバー(解除レバー) 15a レバー軸 17 ロール紙トレイ 18a 開閉軸 19 ストッパ部材 19b 揺動軸 19c 保持板(受け部の一部) 19d 搬送路形成バー(搬送路形成部
材、受け部の一部) 21 記録部(印刷装置) 22 弾性バネ(付勢部材) 24 ロックレバー(係合部材) 27 ロックピン(係合部) P ロール紙 P1 巻回中心(ロール紙の巻回中心) P2 用紙先端(ロール紙の用紙先端)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状に巻回されたロール紙に印刷を
    行う印刷装置と、その印刷装置が搭載された装置本体
    と、その装置本体を下方から開閉可能に覆う開閉カバー
    とを備えた画像形成装置において、 前記開閉カバーにおける前記装置本体との対向部分に凹
    状に設けられ前記ロール紙を収納可能に形成されたロー
    ル紙トレイと、 そのロール紙トレイに収納された前記ロール紙を受け止
    めるため、前記開閉カバーの開放動作に伴って、その開
    閉カバー又は装置本体の一方から延出されるストッパ部
    材とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記ストッパ部材に設けられ前記ロール
    紙の搬送路をそのカール方向と逆方向に湾曲させる搬送
    路形成部材を備えていることを特徴とする請求項1記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記開閉カバーは、その開閉カバーを前
    記装置本体に揺動可能に支持する開閉軸を備えており、 前記ストッパ部材は、そのストッパ部材を前記開閉カバ
    ーに揺動可能に支持する揺動軸と、その揺動軸を介して
    前記ロール紙トレイの上方へ迫り出され、前記開閉カバ
    ーが開放された場合に前記ロール紙と当接してそのロー
    ル紙を受け止める受け部とを備えており、 前記ロール紙トレイは、前記開閉カバーが開放された状
    態で、前記受け部およびロール紙の当接部分と前記揺動
    軸の軸中心とを結ぶ直線に対して、前記ロール紙の巻回
    中心が下方に位置するように、そのロール紙を収納する
    ものであることを特徴とする請求項1または2に記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記ストッパ部材は、そのストッパ部材
    を前記ロール紙トレイの上方へ弾性的に付勢する付勢部
    材を備えていることを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記開閉カバー又は装置本体の一方に設
    けられる係合部と、その係合部に係合可能に形成され、
    前記開閉カバー又は装置本体の他方に設けられる係合部
    材と、その係合部材と前記係合部との係合状態を解除す
    るため前記開閉カバーに設けられる解除レバーとを備え
    ていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記
    載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記解除レバーは、その解除レバーを前
    記開閉カバーに揺動可能に支持するレバー軸を備え、そ
    のレバー軸を中心に上方又は手前側へ向けて揺動される
    ことにより、前記係合部材および係合部の係合状態を解
    除するように構成されていることを特徴とする請求項5
    記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 文字や図形等の情報を記載可能な被記載
    面と、その被記載面に記載された情報を読み取る読取装
    置と、その読取装置および被記載面が収納されるフレー
    ム体と、そのフレーム体の下部に設けられ、請求項1か
    ら6のいずれかに記載の画像形成装置の前記装置本体が
    着脱可能に取り付けられる取付部とを備えていることを
    特徴とする掲示装置。
JP26311999A 1999-09-17 1999-09-17 画像形成装置およびその画像形成装置を備えた掲示装置 Pending JP2001080797A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26311999A JP2001080797A (ja) 1999-09-17 1999-09-17 画像形成装置およびその画像形成装置を備えた掲示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26311999A JP2001080797A (ja) 1999-09-17 1999-09-17 画像形成装置およびその画像形成装置を備えた掲示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001080797A true JP2001080797A (ja) 2001-03-27

Family

ID=17385100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26311999A Pending JP2001080797A (ja) 1999-09-17 1999-09-17 画像形成装置およびその画像形成装置を備えた掲示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001080797A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102218944A (zh) * 2010-03-29 2011-10-19 精工爱普生株式会社 卷筒纸打印机及卷筒纸打印机的罩开闭方法
JP2020109044A (ja) * 2016-12-27 2020-07-16 株式会社沖データ ロール媒体搬送装置及び画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102218944A (zh) * 2010-03-29 2011-10-19 精工爱普生株式会社 卷筒纸打印机及卷筒纸打印机的罩开闭方法
JP2011207548A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Seiko Epson Corp ロール紙プリンター及びロール紙プリンターのカバー開閉方法
US8702330B2 (en) 2010-03-29 2014-04-22 Seiko Epson Corporation Roll paper printer and method of opening and closing a roll paper printer cover
JP2020109044A (ja) * 2016-12-27 2020-07-16 株式会社沖データ ロール媒体搬送装置及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5141720B2 (ja) プリンタ
JP4615382B2 (ja) プリンタ
US8608308B2 (en) Image recording device
JP4694633B2 (ja) 印刷装置
JP2005305732A (ja) プリンタ
JP2002060117A (ja) 壁掛けプリンタ
JP4885990B2 (ja) ラベルプリンタ
JP2007008067A (ja) プリンタ
JP2001080797A (ja) 画像形成装置およびその画像形成装置を備えた掲示装置
JP6753932B2 (ja) プリンタ
JP4491863B2 (ja) 画像形成装置
JP2792154B2 (ja) プリンタカバー
JP2012179860A (ja) プリンタ
JP4347866B2 (ja) サーマルプリンタ
JP6772523B2 (ja) キャリッジ構造、及び、印刷装置
JPH04252559A (ja) ファクシミリ機に用いる普通紙カートリッジ
JP3234680B2 (ja) プリンタ
JP4123107B2 (ja) 媒体搬送機構および情報読取手段付きプリンタ
JPH1158885A (ja) プリンタ
JPH10101252A (ja) 印字装置
US20220194725A1 (en) Medium transport apparatus
JP2002019208A (ja) プリンタ装置
JP2008168479A (ja) 画像形成装置
JP2576008B2 (ja) プリンタ
JP4574002B2 (ja) クリーニングシート収容カセットおよび記録装置