JP2001078559A - コンバインの脱穀装置 - Google Patents
コンバインの脱穀装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 脱穀処理において穀稈水分が高い場合にも脱
ぷ米や損傷穀粒等の増加を抑える。 【解決手段】 刈取り穀稈の脱穀を行う脱穀部と、脱穀
処理物の選別を行う選別部とを有するコンバインの脱穀
装置である。ここで、脱穀部の入口に、扱室1内に投入
される穀稈の水分を測定するための水分計7を設ける。
そして、穀稈水分が高い場合はエンジン回転数を低下さ
せることにより扱胴2の回転数を低下させる手段と、エ
ンジン回転数が低下しても選別部の2番還元軸5の回転
数を低下させない手段とを設ける。
ぷ米や損傷穀粒等の増加を抑える。 【解決手段】 刈取り穀稈の脱穀を行う脱穀部と、脱穀
処理物の選別を行う選別部とを有するコンバインの脱穀
装置である。ここで、脱穀部の入口に、扱室1内に投入
される穀稈の水分を測定するための水分計7を設ける。
そして、穀稈水分が高い場合はエンジン回転数を低下さ
せることにより扱胴2の回転数を低下させる手段と、エ
ンジン回転数が低下しても選別部の2番還元軸5の回転
数を低下させない手段とを設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、稲や麦などの穀粒
を回転する扱胴によって脱穀処理を行うコンバインの脱
穀装置に関するものである。
を回転する扱胴によって脱穀処理を行うコンバインの脱
穀装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンバインにて収穫作業を行う
際、脱穀装置の扱胴を高速回転で駆動することにより能
率良く脱穀処理が行え、その結果能率の良い収穫作業が
可能となることから、扱胴を出来るだけ高速で回転させ
ることが理想的である。
際、脱穀装置の扱胴を高速回転で駆動することにより能
率良く脱穀処理が行え、その結果能率の良い収穫作業が
可能となることから、扱胴を出来るだけ高速で回転させ
ることが理想的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、籾水分
が一定値以上ある場合は穀稈の水分も多い場合が多く、
高速で脱穀処理を行うと籾が傷付きやすく、その時の衝
撃で脱ぷすることがあり、損傷穀粒が多く含まれる品質
の悪いものとなる問題があった。本発明は、上記従来の
問題を解決するためになされたものであって、その目的
とするところは、脱穀処理において穀稈水分が高い場合
にも脱ぷ米や損傷穀粒等の増加を抑えることにある。
が一定値以上ある場合は穀稈の水分も多い場合が多く、
高速で脱穀処理を行うと籾が傷付きやすく、その時の衝
撃で脱ぷすることがあり、損傷穀粒が多く含まれる品質
の悪いものとなる問題があった。本発明は、上記従来の
問題を解決するためになされたものであって、その目的
とするところは、脱穀処理において穀稈水分が高い場合
にも脱ぷ米や損傷穀粒等の増加を抑えることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、刈取り穀稈の脱穀を行う脱穀部と、脱
穀処理物の選別を行う選別部とを有するコンバインの脱
穀装置において、前記脱穀部の入口に、扱室内に投入さ
れる穀稈の水分を測定する水分計を設けるとともに、穀
稈水分が高い場合はエンジン回転数を低下させることに
より扱胴回転数を低下させる手段と、エンジン回転数が
低下しても前記選別部の2番還元軸の回転数を低下させ
ない手段とを設けたことを特徴とするものである。
めに、本発明は、刈取り穀稈の脱穀を行う脱穀部と、脱
穀処理物の選別を行う選別部とを有するコンバインの脱
穀装置において、前記脱穀部の入口に、扱室内に投入さ
れる穀稈の水分を測定する水分計を設けるとともに、穀
稈水分が高い場合はエンジン回転数を低下させることに
より扱胴回転数を低下させる手段と、エンジン回転数が
低下しても前記選別部の2番還元軸の回転数を低下させ
ない手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。図1は、本発明に係わる
コンバインの一例を示す全体側面図である。本発明に係
わるコンバインは、コンバインのクローラaと、クロー
ラ駆動軸bと、刈取部cと、刈取った穀稈を搬送しなが
ら脱穀機に供給するフィードチェーンdと、脱穀した穀
物を貯留する穀物タンクeと、貯留した穀物を機外へ排
出するオーガfとを有している。
実施の形態について説明する。図1は、本発明に係わる
コンバインの一例を示す全体側面図である。本発明に係
わるコンバインは、コンバインのクローラaと、クロー
ラ駆動軸bと、刈取部cと、刈取った穀稈を搬送しなが
ら脱穀機に供給するフィードチェーンdと、脱穀した穀
物を貯留する穀物タンクeと、貯留した穀物を機外へ排
出するオーガfとを有している。
【0006】図2は、本発明に係わるコンバインの脱穀
装置の構成を示すものである。機体内上部には刈取った
穀稈の脱穀を行う脱穀部を有し、下部には脱穀処理物の
選別を行う選別部を有して構成される。上記脱穀部で
は、前記フィードチェーンdによって搬送されてきた刈
取り穀稈を扱室1に供給して、これを回動する扱胴2に
よって脱穀処理を行う。脱穀処理に伴って発生する排わ
らは上記フィードチェーンdによって扱室1から搬出さ
れる。また、上記選別部は、脱穀処理に伴う脱穀処理物
を穀粒と塵埃とに選別し、穀粒のうちの1番処理物を1
番回転軸4によって機体の横方向外側に搬出し、さらに
揚穀機(図示せず)によって前記穀物タンクeに搬送し
ていく。そして、穀粒のうちの2番処理物は2番回転軸
(還元軸)5によって機体横方向外側に搬出し、さらに
揚送機(図示せず)によって選別部に還元して再処理さ
れるようにする。選別部での塵埃は唐箕3の回転により
供給される選別風と排塵ファン6とによって機体外へ排
出される。
装置の構成を示すものである。機体内上部には刈取った
穀稈の脱穀を行う脱穀部を有し、下部には脱穀処理物の
選別を行う選別部を有して構成される。上記脱穀部で
は、前記フィードチェーンdによって搬送されてきた刈
取り穀稈を扱室1に供給して、これを回動する扱胴2に
よって脱穀処理を行う。脱穀処理に伴って発生する排わ
らは上記フィードチェーンdによって扱室1から搬出さ
れる。また、上記選別部は、脱穀処理に伴う脱穀処理物
を穀粒と塵埃とに選別し、穀粒のうちの1番処理物を1
番回転軸4によって機体の横方向外側に搬出し、さらに
揚穀機(図示せず)によって前記穀物タンクeに搬送し
ていく。そして、穀粒のうちの2番処理物は2番回転軸
(還元軸)5によって機体横方向外側に搬出し、さらに
揚送機(図示せず)によって選別部に還元して再処理さ
れるようにする。選別部での塵埃は唐箕3の回転により
供給される選別風と排塵ファン6とによって機体外へ排
出される。
【0007】上記扱胴2の入口には水分計7を設け、扱
室1内に投入される穀稈の水分を測定するようになって
いる。水分計7としては、例えば近赤外線水分計などが
用いられるが、もちろんこれに限定される訳ではない。
室1内に投入される穀稈の水分を測定するようになって
いる。水分計7としては、例えば近赤外線水分計などが
用いられるが、もちろんこれに限定される訳ではない。
【0008】本発明に係るコンバインの脱穀装置は、前
述したように、上記水分計7によって扱室内に投入され
る穀稈の水分を測定し、穀稈水分が高い場合は濡れ扱ぎ
状態と判断して、エンジン回転数を低下させることによ
り扱胴2の回転数を低下させることを特徴としている。
すなわち、前にも述べたように、扱室1内に投入される
穀稈の水分が基準値より高い場合は、扱胴2を通常の高
速回転をさせて脱穀処理すると濡れ扱ぎ状態で脱ぷ米が
増加するため、本発明では扱胴2の回転数を低下させる
ことにより脱穀処理時の穀粒への衝撃を出来るだけ少な
くして脱ぷ米の発生を防止するようにしている。
述したように、上記水分計7によって扱室内に投入され
る穀稈の水分を測定し、穀稈水分が高い場合は濡れ扱ぎ
状態と判断して、エンジン回転数を低下させることによ
り扱胴2の回転数を低下させることを特徴としている。
すなわち、前にも述べたように、扱室1内に投入される
穀稈の水分が基準値より高い場合は、扱胴2を通常の高
速回転をさせて脱穀処理すると濡れ扱ぎ状態で脱ぷ米が
増加するため、本発明では扱胴2の回転数を低下させる
ことにより脱穀処理時の穀粒への衝撃を出来るだけ少な
くして脱ぷ米の発生を防止するようにしている。
【0009】なお、エンジン回転数を低下させることに
よって前記選別部の2番還元軸5の回転数も同時に低下
することになるが、この2番還元軸5の回転数が低下す
ると、わら屑等が側壁にくっ付いて2番還元軸5のとこ
ろで詰まりやすくなるので、本発明ではエンジン回転数
が低下しても、例えばベルコンで2番還元軸5を増速し
て回転数を低下させないように維持するためのフィード
バック制御を行う。
よって前記選別部の2番還元軸5の回転数も同時に低下
することになるが、この2番還元軸5の回転数が低下す
ると、わら屑等が側壁にくっ付いて2番還元軸5のとこ
ろで詰まりやすくなるので、本発明ではエンジン回転数
が低下しても、例えばベルコンで2番還元軸5を増速し
て回転数を低下させないように維持するためのフィード
バック制御を行う。
【0010】図3は、本発明における穀稈水分とエンジ
ン、扱胴2及び2番還元軸5の回転数との関係を示した
ものである。同図で明らかなように、投入される穀稈の
水分が基準値よりも大きい場合には、エンジン回転数を
低下させることにより、扱胴2の回転数を通常の高速回
転から低下させる一方、選別部の2番還元軸5はその回
転数を低下させないように維持制御を行う(この維持制
御を行わなければ、図中の破線で示すように低下す
る)。本発明のコンバインの脱穀装置は、以上のごとく
構成されるので、穀稈水分が高い場合でも脱ぷ米の増加
を防止し、しかもエンジン回転数が低下したときの2番
還元軸での詰まりを防止する。
ン、扱胴2及び2番還元軸5の回転数との関係を示した
ものである。同図で明らかなように、投入される穀稈の
水分が基準値よりも大きい場合には、エンジン回転数を
低下させることにより、扱胴2の回転数を通常の高速回
転から低下させる一方、選別部の2番還元軸5はその回
転数を低下させないように維持制御を行う(この維持制
御を行わなければ、図中の破線で示すように低下す
る)。本発明のコンバインの脱穀装置は、以上のごとく
構成されるので、穀稈水分が高い場合でも脱ぷ米の増加
を防止し、しかもエンジン回転数が低下したときの2番
還元軸での詰まりを防止する。
【0011】次に、本発明に関連して、水分計を脱穀部
の2番処理胴近傍に設けるようにするコンバインの脱穀
装置について説明する。すなわち、前記の水分計7を前
述の脱穀部入口に設ける代わりに、脱穀部の2番処理胴
近傍に設けるようにする。図4は図2におけるA−A線
断面図であるが、同図中では、2番処理胴8の上部近傍
に水分計7を設けている。このように、水分計7を脱穀
部の2番処理胴8近傍に設けることで、わらを取り除い
た2番物(穀粒、わら屑等)の水分を測定するため、そ
の水分値によって扱胴2の回転数を制御するという観点
からすれば、より精度の高い脱穀処理が可能となる。
の2番処理胴近傍に設けるようにするコンバインの脱穀
装置について説明する。すなわち、前記の水分計7を前
述の脱穀部入口に設ける代わりに、脱穀部の2番処理胴
近傍に設けるようにする。図4は図2におけるA−A線
断面図であるが、同図中では、2番処理胴8の上部近傍
に水分計7を設けている。このように、水分計7を脱穀
部の2番処理胴8近傍に設けることで、わらを取り除い
た2番物(穀粒、わら屑等)の水分を測定するため、そ
の水分値によって扱胴2の回転数を制御するという観点
からすれば、より精度の高い脱穀処理が可能となる。
【0012】次に、本発明に関連して、水分計を穀物タ
ンク投入口に設け、籾水分が一定値以上のときは、扱胴
回転数を低下させるとともに、唐箕の回転数を上げ、さ
らにグレンシーブを開け、チャフシーブを閉じる構成と
するコンバインの脱穀装置について説明する。図5は、
このような構成を説明するための脱穀装置の断面図であ
る。本実施形態では、上記水分計7を前記穀物タンクe
投入口、例えば穀物タンクeに接続する揚穀筒出口10
に設け、実際の籾の水分を測定するようになっている。
ンク投入口に設け、籾水分が一定値以上のときは、扱胴
回転数を低下させるとともに、唐箕の回転数を上げ、さ
らにグレンシーブを開け、チャフシーブを閉じる構成と
するコンバインの脱穀装置について説明する。図5は、
このような構成を説明するための脱穀装置の断面図であ
る。本実施形態では、上記水分計7を前記穀物タンクe
投入口、例えば穀物タンクeに接続する揚穀筒出口10
に設け、実際の籾の水分を測定するようになっている。
【0013】そして、籾水分が一定値以上ある場合は濡
れ扱ぎ、及び早期稲の穀稈水分が多い。したがって、こ
のような作業条件のときは、エンジン回転数を低下させ
ることにより扱胴2の回転数を低下させて籾の脱ぷを防
止する。また、選別部では、前にも述べたように、唐箕
3による選別風等によって脱穀部からの処理物を脱穀機
体後方側に搬送しながら1番処理物と2番処理物とその
他排塵物とに選別し、1番処理物を搬送途中において前
記1番回転軸4に向けて落下させ、2番処理物を前記2
番還元軸5に向けて落下させる。ところが、上記のよう
に穀稈水分が多いと、揺動棚13上で排塵物が拡散しに
くいため、唐箕3の回転数を上げて、グレンシーブ11
を開く(起立角度を急にして隙間を広げる)ことによ
り、風による拡散作用及び1番回転軸4への回収効率を
向上することができる。さらに、チャフシーブ12を閉
じる(起立角度を緩やかにして隙間を狭める)ことによ
り、水分を含んだ穀稈が2番還元軸5に落下するのを防
止してスムースな排塵を促進することが可能となる。
れ扱ぎ、及び早期稲の穀稈水分が多い。したがって、こ
のような作業条件のときは、エンジン回転数を低下させ
ることにより扱胴2の回転数を低下させて籾の脱ぷを防
止する。また、選別部では、前にも述べたように、唐箕
3による選別風等によって脱穀部からの処理物を脱穀機
体後方側に搬送しながら1番処理物と2番処理物とその
他排塵物とに選別し、1番処理物を搬送途中において前
記1番回転軸4に向けて落下させ、2番処理物を前記2
番還元軸5に向けて落下させる。ところが、上記のよう
に穀稈水分が多いと、揺動棚13上で排塵物が拡散しに
くいため、唐箕3の回転数を上げて、グレンシーブ11
を開く(起立角度を急にして隙間を広げる)ことによ
り、風による拡散作用及び1番回転軸4への回収効率を
向上することができる。さらに、チャフシーブ12を閉
じる(起立角度を緩やかにして隙間を狭める)ことによ
り、水分を含んだ穀稈が2番還元軸5に落下するのを防
止してスムースな排塵を促進することが可能となる。
【0014】次に、本発明に関連して、水分計を穀物タ
ンク投入口に設けるとともに、籾水分が「少し多い」
「非常に多い」に対応して2種類のしきい値α、βを設
け、籾水分がα%以上のときは、扱胴回転数を低下させ
るとともに2番還元軸の回転数を高くし、籾水分がβ%
以上のときは、これらに加えてさらに唐箕の回転数を上
げ、グレンシーブを開け、チャフシーブを閉じる構成と
するコンバインの脱穀装置について説明する。
ンク投入口に設けるとともに、籾水分が「少し多い」
「非常に多い」に対応して2種類のしきい値α、βを設
け、籾水分がα%以上のときは、扱胴回転数を低下させ
るとともに2番還元軸の回転数を高くし、籾水分がβ%
以上のときは、これらに加えてさらに唐箕の回転数を上
げ、グレンシーブを開け、チャフシーブを閉じる構成と
するコンバインの脱穀装置について説明する。
【0015】籾水分がα%以上で、標準値よりも「少し
多い」ときは、早期稲作業が多く、この場合は籾水分が
高く、穀稈水分は若干高めであるため、このような作業
条件のときは、エンジン回転数を低下させることにより
扱胴2の回転数を低下させて籾の脱ぷを防止する。ま
た、2番還元が多くなるために2番還元軸5の回転数を
上げて搬送能力を向上させることにより詰まりを防止す
る。
多い」ときは、早期稲作業が多く、この場合は籾水分が
高く、穀稈水分は若干高めであるため、このような作業
条件のときは、エンジン回転数を低下させることにより
扱胴2の回転数を低下させて籾の脱ぷを防止する。ま
た、2番還元が多くなるために2番還元軸5の回転数を
上げて搬送能力を向上させることにより詰まりを防止す
る。
【0016】また、籾水分がβ%以上で、標準値よりも
「非常に多い」ときは、濡れ扱ぎ作業が多く、この場合
は籾水分、穀稈水分が共に高い。この場合も穀粒につい
ては、上記と同様、扱胴2の回転数を下げて、2番還元
軸5の回転数を上げることで籾の脱ぷ及び2番還元軸で
の詰まりを防止できる。しかも、このように穀稈水分が
多いと、揺動棚13上で排塵物が拡散しにくいため、前
述のごとく、唐箕3の回転数を上げて、グレンシーブ1
1を開く(例えば1段)ことにより、風による拡散作用
及び1番回転軸4への回収効率を向上することができ
る。さらに、チャフシーブ12を閉じる(例えば1段)
ことにより、水分を含んだ穀稈が2番還元軸5に落下す
るのを防止してスムースな排塵を促進することが可能と
なる。
「非常に多い」ときは、濡れ扱ぎ作業が多く、この場合
は籾水分、穀稈水分が共に高い。この場合も穀粒につい
ては、上記と同様、扱胴2の回転数を下げて、2番還元
軸5の回転数を上げることで籾の脱ぷ及び2番還元軸で
の詰まりを防止できる。しかも、このように穀稈水分が
多いと、揺動棚13上で排塵物が拡散しにくいため、前
述のごとく、唐箕3の回転数を上げて、グレンシーブ1
1を開く(例えば1段)ことにより、風による拡散作用
及び1番回転軸4への回収効率を向上することができ
る。さらに、チャフシーブ12を閉じる(例えば1段)
ことにより、水分を含んだ穀稈が2番還元軸5に落下す
るのを防止してスムースな排塵を促進することが可能と
なる。
【0017】次に、本発明に関連して、水分計を穀物タ
ンク投入口に設け、籾水分が一定値以上のときは、扱胴
回転数を低下させるとともに、2番処理胴回転数につい
ても低下させる構成とするコンバインの脱穀装置につい
て説明する。籾水分が高いと脱穀処理時に脱ぷが起こり
やすくなるが、このような高水分時に扱胴2と2番処理
胴8の回転数を共に低下させることにより、扱歯の周速
を低下させ、穀稈に当たる衝撃を少なくすることで脱ぷ
米の増加を防止することができる。特に、上記2番処理
胴8の回転数を低下させることにより、2番還元粒の脱
ぷを減少させることが可能である。
ンク投入口に設け、籾水分が一定値以上のときは、扱胴
回転数を低下させるとともに、2番処理胴回転数につい
ても低下させる構成とするコンバインの脱穀装置につい
て説明する。籾水分が高いと脱穀処理時に脱ぷが起こり
やすくなるが、このような高水分時に扱胴2と2番処理
胴8の回転数を共に低下させることにより、扱歯の周速
を低下させ、穀稈に当たる衝撃を少なくすることで脱ぷ
米の増加を防止することができる。特に、上記2番処理
胴8の回転数を低下させることにより、2番還元粒の脱
ぷを減少させることが可能である。
【0018】次に、本発明に関連して、水分計を脱穀部
入口に設け、扱室内に投入される穀稈の穂と止メ葉の水
分を測定し、穂の水分が高いときは、扱胴回転数を低下
させるとともに2番還元軸の回転数を高くし、穂と止メ
葉の水分が共に高いときは、これらに加えてさらに唐箕
の回転数を上げ、グレンシーブを開け、チャフシーブを
閉じる構成とするコンバインの脱穀装置について説明す
る。
入口に設け、扱室内に投入される穀稈の穂と止メ葉の水
分を測定し、穂の水分が高いときは、扱胴回転数を低下
させるとともに2番還元軸の回転数を高くし、穂と止メ
葉の水分が共に高いときは、これらに加えてさらに唐箕
の回転数を上げ、グレンシーブを開け、チャフシーブを
閉じる構成とするコンバインの脱穀装置について説明す
る。
【0019】穂の水分が高いときは早期稲作業が多く、
この場合は籾水分が高く、穀稈水分は若干高めであるた
め、このような作業条件のときは、エンジン回転数を低
下させることにより扱胴2の回転数を低下させて籾の脱
ぷを防止する。また、2番還元が多くなるために2番還
元軸5の回転数を上げて搬送能力を向上させることによ
り詰まりを防止する。
この場合は籾水分が高く、穀稈水分は若干高めであるた
め、このような作業条件のときは、エンジン回転数を低
下させることにより扱胴2の回転数を低下させて籾の脱
ぷを防止する。また、2番還元が多くなるために2番還
元軸5の回転数を上げて搬送能力を向上させることによ
り詰まりを防止する。
【0020】また、穂と止メ葉の水分が共に高いとき
は、濡れ扱ぎ作業が多く、この場合は籾水分、穀稈水分
が共に高い。この場合も穀粒については、上記と同様、
扱胴2の回転数を下げて、2番還元軸5の回転数を上げ
ることで籾の脱ぷ及び2番還元軸での詰まりを防止でき
る。しかも、このように穀稈水分が多いと、揺動棚13
上で排塵物が拡散しにくいため、前述のごとく、唐箕3
の回転数を上げて、グレンシーブ11を開く(例えば1
段)ことにより、風による拡散作用及び1番回転軸4へ
の回収効率を向上することができる。さらに、チャフシ
ーブ12を閉じる(例えば1段)ことにより、水分を含
んだ穀稈が2番還元軸5に落下するのを防止してスムー
スな排塵を促進することが可能となる。
は、濡れ扱ぎ作業が多く、この場合は籾水分、穀稈水分
が共に高い。この場合も穀粒については、上記と同様、
扱胴2の回転数を下げて、2番還元軸5の回転数を上げ
ることで籾の脱ぷ及び2番還元軸での詰まりを防止でき
る。しかも、このように穀稈水分が多いと、揺動棚13
上で排塵物が拡散しにくいため、前述のごとく、唐箕3
の回転数を上げて、グレンシーブ11を開く(例えば1
段)ことにより、風による拡散作用及び1番回転軸4へ
の回収効率を向上することができる。さらに、チャフシ
ーブ12を閉じる(例えば1段)ことにより、水分を含
んだ穀稈が2番還元軸5に落下するのを防止してスムー
スな排塵を促進することが可能となる。
【0021】次に、本発明に関連して、水分計を穀物タ
ンク投入口に設け、籾水分が一定値以上のときは、扱胴
回転数と2番処理胴回転数を共に低下させ、排塵処理胴
回転数を高める構成とするコンバインの脱穀装置につい
て説明する。籾水分が一定値以上あるときは穀稈の水分
も高い場合が多い。籾水分が多い場合は、籾が傷つきや
すく、脱穀処理時に少しの衝撃でも脱ぷが起こりやすく
なるが、このような高水分時にエンジン回転を低下させ
て扱胴2と2番処理胴8の回転数を共に低下させること
により、扱歯の周速を低下させ、穀稈に当たる衝撃を少
なくすることで脱ぷ米の増加を防止することができる。
特に、上記2番処理胴8の回転数を低下させることによ
り、2番還元粒の脱ぷを減少させることが可能である。
また、このとき穀稈は水分を含んで重くなっており、濡
れたかんぎれ等の多くは排塵処理胴9に取り込まれる
が、ここで2番処理胴8と排塵処理胴9を別駆動として
排塵処理胴9については回転数を高めて処理を速く行う
ことで、スムースな排塵処理が可能となる。
ンク投入口に設け、籾水分が一定値以上のときは、扱胴
回転数と2番処理胴回転数を共に低下させ、排塵処理胴
回転数を高める構成とするコンバインの脱穀装置につい
て説明する。籾水分が一定値以上あるときは穀稈の水分
も高い場合が多い。籾水分が多い場合は、籾が傷つきや
すく、脱穀処理時に少しの衝撃でも脱ぷが起こりやすく
なるが、このような高水分時にエンジン回転を低下させ
て扱胴2と2番処理胴8の回転数を共に低下させること
により、扱歯の周速を低下させ、穀稈に当たる衝撃を少
なくすることで脱ぷ米の増加を防止することができる。
特に、上記2番処理胴8の回転数を低下させることによ
り、2番還元粒の脱ぷを減少させることが可能である。
また、このとき穀稈は水分を含んで重くなっており、濡
れたかんぎれ等の多くは排塵処理胴9に取り込まれる
が、ここで2番処理胴8と排塵処理胴9を別駆動として
排塵処理胴9については回転数を高めて処理を速く行う
ことで、スムースな排塵処理が可能となる。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のコ
ンバインの脱穀装置によれば、脱穀部の入口に、扱室内
に投入される穀稈の水分を測定する水分計を設けるとと
もに、穀稈水分が高い場合はエンジン回転数を低下させ
ることにより扱胴回転数を低下させる手段と、エンジン
回転数が低下しても選別部の2番還元軸の回転数を低下
させない手段とを設けたので、穀稈水分が高い場合でも
脱ぷ米の増加を防止し、しかもエンジン回転数が低下し
たときの2番還元軸での詰まりを防止できるという効果
を奏する。
ンバインの脱穀装置によれば、脱穀部の入口に、扱室内
に投入される穀稈の水分を測定する水分計を設けるとと
もに、穀稈水分が高い場合はエンジン回転数を低下させ
ることにより扱胴回転数を低下させる手段と、エンジン
回転数が低下しても選別部の2番還元軸の回転数を低下
させない手段とを設けたので、穀稈水分が高い場合でも
脱ぷ米の増加を防止し、しかもエンジン回転数が低下し
たときの2番還元軸での詰まりを防止できるという効果
を奏する。
【図1】本発明に係わるコンバインの全体側面図であ
る。
る。
【図2】本発明に係わるコンバインの脱穀装置の構成を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図3】穀稈水分とエンジン、扱胴及び2番還元軸の回
転数との関係を示す図である。
転数との関係を示す図である。
【図4】図2のA−A線断面図である。
【図5】本発明に係わるコンバインの脱穀装置の構成を
示す断面図である。
示す断面図である。
1 扱室 2 扱胴 3 唐箕 4 1番回転軸 5 2番還元軸 6 排塵ファン 7 水分計 8 2番処理胴 9 排塵処理胴 10 揚穀筒出口 11 グレンシーブ 12 チャフシーブ 13 揺動棚 a コンバインのクローラ b クローラ駆動軸 c 刈取部 d フィードチェーン e 穀物タンク f オーガ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平山 秀孝 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 松澤 宏樹 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地井関農機株 式会社技術部内 Fターム(参考) 2B092 AA01 AB04 BB07 BC01 CA02 CA18 CA54 CC02 CC09 2B094 AA07 AA08 AA11 AB02 AB06 AB07 AB12 AB22 AC03 AC14 AD01 AD06 AE01 AF02 AH01 AH05 EA05 HA01 JA10 JB08 JC01 JD01 JE14
Claims (1)
- 【請求項1】 刈取り穀稈の脱穀を行う脱穀部と、脱穀
処理物の選別を行う選別部とを有するコンバインの脱穀
装置において、前記脱穀部の入口に、扱室内に投入され
る穀稈の水分を測定する水分計を設けるとともに、穀稈
水分が高い場合はエンジン回転数を低下させることによ
り扱胴回転数を低下させる手段と、エンジン回転数が低
下しても前記選別部の2番還元軸の回転数を低下させな
い手段とを設けたことを特徴とするコンバインの脱穀装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26312799A JP2001078559A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | コンバインの脱穀装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26312799A JP2001078559A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | コンバインの脱穀装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001078559A true JP2001078559A (ja) | 2001-03-27 |
Family
ID=17385206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26312799A Withdrawn JP2001078559A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | コンバインの脱穀装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001078559A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI610617B (zh) * | 2014-10-30 | 2018-01-11 | Iseki & Co Ltd | 聯合收割機 |
-
1999
- 1999-09-17 JP JP26312799A patent/JP2001078559A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI610617B (zh) * | 2014-10-30 | 2018-01-11 | Iseki & Co Ltd | 聯合收割機 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061205 |