JP2001075026A - 反射ミラー形光ファイバスイッチ - Google Patents

反射ミラー形光ファイバスイッチ

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JP2001075026A
JP2001075026A JP25286699A JP25286699A JP2001075026A JP 2001075026 A JP2001075026 A JP 2001075026A JP 25286699 A JP25286699 A JP 25286699A JP 25286699 A JP25286699 A JP 25286699A JP 2001075026 A JP2001075026 A JP 2001075026A
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reflection mirror
lens
optical
reflecting mirror
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Mitsuo Takahashi
光雄 高橋
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Seikoh Giken Co Ltd
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    • G02B6/3568Mechanical details of the actuation mechanism associated with the moving element or mounting mechanism details characterised by the actuating force
    • G02B6/3572Magnetic force

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 安定した繰り返し再現性を有し、振動、衝撃
などの影響や、外部からの磁気誘導による誤動作を受け
ない小型の反射ミラー形光ファイバスイッチを提供す
る。 【解決手段】 反射ミラー形2×2光ファイバスイッチ
の第1のコリメータレンズ組立C1 は、レンズの光軸対
称に一対の光ファイバF1 ,F2を配置し、第2のコリ
メータレンズ組立C2 もレンズの光軸対称に一対の光フ
ァイバF3 ,F4 を配置する。整列ブロックBにより、
第1及び第2のコリメータレンズ組立を対向させて光軸
を一致させて支持する。反射ミラー組立MAは、レンズ
の焦点面にレンズの光軸に直角に各光ファイバからの光
を反射させる第1の位置と、透過させる第2の位置間を
移動可能に設けられている反射ミラー、整列ブロックを
基準にして反射ミラーの前記第1の位置の直角度を規定
する案内手段とから構成されている。駆動手段MOは、
反射ミラー手段MAを駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ通信シ
ステム等に使用される光ファイバスイッチに関する。そ
のうち特に、対向して配置された一対の光ファイバ付き
コリメータレンズ間に反射ミラーを出没させて、光ファ
イバ回路の切り換え接続をするための反射ミラー形光フ
ァイバスイッチの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】発明の名称:効率的な電気機械的光学ス
イッチ(USP5,742,712)に示されている2
×2光ファイバスイッチは、このような形式の反射ミラ
ー形光ファイバスイッチに属するものである。図10、
図11を参照して前記従来形式の反射ミラー形2×2光
ファイバスイッチの構成を説明する。このスイッチはコ
リメータレンズ1,2と反射ミラー3を使用している。
ロッドレンズ1,2は、日本板硝子株式会社で開発、実
用化され、商品名セルフォックレンズ(SFL)として
市販されているものを利用することができる。
【0003】図10は、前記スイッチのコリメータレン
ズ間に反射ミラーを挿入した状態を、図11は反射ミラ
ーを光路から外した状態を示している。このスイッチは
コリメータレンズ1,2と反射ミラー3を使用して構成
した反射ミラー形2×2光ファイバスイッチである。ロ
ッドレンズ1,2は、日本板硝子株式会社で開発、実用
化され、商品名セルフォックレンズ(SFL)として市
販されているものを利用することができる。なお、セル
フォックレンズの光学特性、技術資料および応用例につ
いては日本板硝子株式会社から公表されている。前記形
式のスイッチは、光分波合波器(WDM),光分岐結合
器(Splitter),各種光ファイバスイッチなどに広く使
用されている。
【0004】図10、図11において、基準長0.25
ピッチのロッドレンズ1,2は光軸を一致させられて、
各端面間に小さな隙間をあけて対向して配置させられて
いる。反射ミラー3はロッドレンズ1,2間の隙間に光
軸に対して繰り返し出し入れ可能に直角に配置される。
1 ,F2 ,F3 およびF4 は、各々図示しないフェル
ールまたはスリーブに取り付けられた光ファイバであ
り、ロッドレンズ1,2の光軸から同一量だけ偏心した
対称位置になるように組み立てられている。
【0005】図10は、反射ミラー3がロッドレンズ
1,2間に挿入された状態である。この場合、光ファイ
バF1 から出射した微小なモードフィールドの光は、ロ
ッドレンズ1を透過して拡大されたモードフィールドを
もつ平行光ビームとなって反射ミラー3に到達する。こ
の平行光ビームは反射ミラー3によって反射されて、ロ
ッドレンズ1を透過して縮小されたモードフィールドの
光となり、光ファイバF2 に入射させられる。
【0006】同様に、光ファイバF3 から出射した微小
なモードフィールドの光は、ロッドレンズ2を透過して
拡大されたモードフィールドをもつ平行光ビームとなっ
て反射ミラー3に到達する。この平行光ビームは反射ミ
ラー3によって反射されてロッドレンズ2を透過して縮
小されたモードフィールドの光は、光ファイバF4 に入
射させられる。
【0007】次に図11は、反射ミラー3がロッドレン
ズ1,2間から除去された状態を示している。この場
合、光ファイバ組立F1 の光ファイバから出射した微小
なモードフィールドの光は、ロッドレンズ1を透過して
拡大されたモードフィールドをもつ平行光ビームとな
る。そしてロッドレンズ2に入射してこれを透過して縮
小されたモードフィールドの光となり、光ファイバ組立
4 の光ファイバに入射させられる。同様に、光ファイ
バF3 から出射した微小なモードフィールドの光はロッ
ドレンズ2を透過して、その後拡大されたモードフィー
ルドをもつ平行光ビームとなってロッドレンズ1を透過
して縮小されたモードフィールドの光は、光ファイバ組
立F2 の光ファイバに入射させられる。したがって、光
ファイバF1 の回路は反射ミラー3の出し入れによっ
て、光ファイバF2 または光ファイバF4のいずれかの
回路と交互に接続できる。同様に、光ファイバF3 回路
は、反射ミラー3の出し入れによって光ファイバF2
たは光ファイバF4 のいずれかの回路と交互に接続でき
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の2×2
光ファイバスイッチは簡単な構成であるが、解決すべき
問題が残されている。 (1)挿入損失値については繰り返し再現性に問題があ
り、振動,衝撃などの外力の影響を受け難い。 (2)外部磁界の影響を受け、磁気誘導による誤動作を
おこしやすい。 (3)スイッチパッケージを特定の大きさ(高さ8.5
mm以下に小形化して、1/2インチ形の印刷回路基板
に適用できる大きさ)内に収めるのには構造状の問題が
ある。
【0009】前述した(1)で指摘した挿入損失値の問
題は、反射ミラー3の停止位置が変動することによる。
この問題をさらに図9を参照して説明する。反射ミラー
3の光軸Z−Zに直角な平面に対する角度誤差σθが生
じた場合には、光ファイバ組立F1 からロッドレンズ1
を透過して、反射ミラー3で反射された平行光ビームの
反射角度は−2σθだけ小さくなる。その結果、光ファ
イバ組立F2 の光軸から内側によった点に出射されて、
軸心ずれによる挿入損失が発生することになる。同様に
光ファイバF3 からロッドレンズ2を透過して、反射ミ
ラー3で反射された平行光ビームの反射角度は+2σθ
だけ大きくなり、光ファイバF2 の光軸から外側に偏心
した点Qに出射されて挿入損失が増加する。
【0010】計算値によれば、外径2mmでピッチ0.
25のロッドレンズを使用して、2本のシングルモード
光ファイバをロッドレンズの光軸からそれぞれ0.00
65mm偏心させ、使用波長1310nmの場合、光直
角度誤差σθ=0.024°における光挿入損失は、約
1dB(≒−20%)になる。ちなみに、直角度誤差t
an0.024°≒0.00042と極微小値であるの
で、反射ミラー3の繰り返し挿入時の機械的位置のばら
つきの範囲が、0.024°を越える光挿入損失は約1
dB(≒−20%)のばらつきが発生することになる。
さらに、ロッドレンズ間に反射ミラーを挿入したときに
振動,衝撃などの外力によって反射ミラーが移動すると
同様な光挿入損失は、約1dB(≒−20%)のばらつ
きが発生することになる。
【0011】前述したUSP5,742,712では、
反射ミラーの駆動機構として、シーソー形電気リレーの
可動片に取り付けた揺動アームの先端に、反射ミラーを
取り付ける構成を採用している。そして前記シーソー形
電気リレーへの電流の極性切り換えによって前記反射ミ
ラー付き揺動アームの先端の反射ミラー面をロッドレン
ズ面に出し入れしてスイッチ切り換えを行っている。こ
のシーソー形電気リレーの微小な磁力で保持された可動
片に取り付けた揺動アームの先端に反射ミラーを取り付
けた構造体は、小形軽量化に制約を受ける。また組立調
整が容易ではなくはなはだ困難であると推測される。
【0012】(1)項で述べた反射ミラーの正確な繰り
返し位置決めの再現性は、極めて悪くなると推定され
る。同時に、振動,衝撃などの外力に対してもはなはだ
しく不安定であると推察できる。 (2)項の課題については、特許例の反射ミラー形光フ
ァイバスイッチの場合、反射ミラーの駆動源として小形
の電磁ソレノイドと永久磁石による電気リレーが使用さ
れているが、強い外部磁界の影響を受けた場合に、可動
片が動いて誤作動をする可能性が報告されている。 (3)項の課題については、電磁ソレノイドと永久磁石
による電気リレーによって所用の駆動力を得るには容積
の小形化に限界がある。したがって、設計的に高さを
8.5mm以下のパッケージに収納することは困難にな
る。ちなみに前記特許例の反射ミラー形光ファイバスイ
ッチのパッケージの高さ寸法は20mmであると記述さ
れている。
【0013】本発明の目的は、前述した従来の反射ミラ
ー形光ファイバスイッチの課題を解決した反射ミラー形
光ファイバスイッチを提供することにある。さらに詳し
くいえば、本発明の反射ミラー形光ファイバスイッチの
課題は、 (1)挿入損失値が小さく、安定した繰り返し再現性、
および振動,衝撃などの外力の影響を受け難いこと。 (2)外部からの磁気誘導による誤動作を受け難いこ
と。 (3)パッケージの高さは8.5mm以下であり、1/
2インチ型の印刷回路基板に組付け可能なこと。 すなわち、本発明は、以上の3条件を満足する反射ミラ
ー形光ファイバスイッチを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明による反射ミラー形2×2光ファイバスイッ
チは、レンズの光軸対称に一対の光ファイバF1 ,F2
を配置した第1のコリメータレンズ組立C1 と、レンズ
の光軸対称に一対の光ファイバF3 ,F4 を配置した第
2のコリメータレンズ組立C2 と、前記第1および第2
のコリメータレンズ組立を対向させて光軸を一致させ前
記光ファイバF1 と前記光ファイバF4 、前記光ファイ
バF2 と前記光ファイバF3が光学接続するように支持
する整列ブロックBと、前記整列ブロックに前記レンズ
の光軸に平行に設けられた軸孔に回転可能に設けられた
反射ミラー軸、前記反射ミラー軸に設けられ前記レンズ
の焦点面に前記レンズの光軸に直角に前記各光ファイバ
からの光を反射させる第1の位置と、透過させる第2の
位置間を移動可能に設けられている反射ミラー、前記整
列ブロックを基準にして反射ミラーの前記第1の位置の
直角度を規定する案内手段とからなる反射ミラー組立
と、および前記反射ミラー手段を駆動する駆動手段とか
ら構成されている。
【0015】前記第1および第2のコリメータレンズ組
立はそれぞれ、一対の光ファイバと、前記光ファイバを
支持するフェルールと、前記光ファイバとフェルール端
に接続される略0.25ピッチのロッドレンズとするこ
とができる。前記駆動手段は回転軸端に前記反射ミラー
組立との係合部を設けたマイクロモータを使用すること
ができる。前記反射ミラーの材質はステンレス鋼などの
金属製であり、前記金属の両面に硬さMHv1800以
上のTi−N被膜処理を行い、さらに金(Au),プラ
チナ(Pt)などの高反射率被膜をスパッタリングまた
は化学メッキなどにより付着させた反射ミラーを使用す
ることができる。反射ミラーの回転軸に近接または接す
る永久磁石を整列ブロックに埋設して反射ミラーの回転
角度端における自己保持機構を設けることができる。
【0016】前記目的を達成するために、本発明による
1×2反射ミラー形光ファイバスイッチは、レンズの光
軸対称に平行に一定の間隔dを保って、一対の光ファイ
バF1 ,F2を配置した第1のコリメータレンズ組立C1
と、レンズの光軸に平行に前記光軸から間隔d/2を
保って一本の光ファイバF4 を配置した第2のコリメー
タレンズ組立C2 と、前記第1および第2のコリメータ
レンズ組立を対向させて光軸を一致させ、前記光ファイ
バF1 と前記光ファイバF4 が光学接続するように支持
する整列ブロックBと、前記整列ブロックに前記レンズ
の光軸に平行に設けられた軸孔に回転可能に設けられた
反射ミラー軸、前記反射ミラー軸に設けられ前記レンズ
の焦点面に前記レンズの光軸に直角に前記各光ファイバ
からの光を反射させる第1の位置と、透過させる第2の
位置間を移動可能に設けられている反射ミラー、前記整
列ブロックを基準にして反射ミラーの前記第1の位置の
直角度を規定する案内手段とからなる反射ミラー組立
と、および前記反射ミラー手段を駆動する駆動手段とか
ら構成されている。
【0017】前記目的を達成するために、本発明による
1×1反射ミラー形光ファイバスイッチは、レンズの光
軸対称に一対の光ファイバを配置して構成したコリメー
タレンズ組立、前記レンズの焦点位置に反射ミラーを挿
入して前記一方の光ファイバから他方の光ファイバへの
接続を行う第1の位置と、焦点位置から退避する第2の
位置に移動させる反射ミラー形光ファイバスイッチにお
いて、前記コリメータレンズ組立と前記反射ミラーを支
持する整列ブロックと、前記ブロックに前記レンズの光
軸に平行に設けられた軸孔に回転可能に設けられた反射
ミラー軸、前記反射ミラー軸に設けられ、前記光ファイ
バの結像面に前記レンズの光軸に直角に出没させられる
反射ミラー、前記整列ブロックを基準にして反射ミラー
の前記第1の位置の直角度を規定する案内手段とからな
る反射ミラー組立と、および前記反射ミラー手段を駆動
する駆動手段とから構成されている。前記案内手段は、
前記整列ブロックに装着される前記レンズの光軸に直角
に形成された平面と、前記平面に摺動回転する反射ミラ
ーまたはフランジとすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図面等を参照して、まず本発
明による反射ミラー形2×2光ファイバスイッチの実施
の形態を説明する。なお本発明による反射ミラー形光フ
ァイバスイッチは後述するように1×2、1×1の形態
でも実施できる。図1は、本発明による反射ミラー形2
×2光ファイバスイッチの実施例の概略平面図であっ
て、光ファイバF1 とF2 、F3 とF4 を接続した状態
を示している。図2は、前記実施例において光ファイバ
1 とF4 、F2 とF3 を接続した状態を示している。
光ファイバF1 とF2 が第1のコリメータレンズに光軸
対称に接続され、第1のコリメータレンズ組立C1 を構
成している。光ファイバF3 とF4 が第2のコリメータ
レンズに光軸対称に接続され、第1のコリメータレンズ
組立C2 を構成している。これらのコリメータレンズ組
立C1 ,2 は整列ブロックBに光軸を一致させて支持
されている。反射ミラー組立MAは整列ブロックBに回
動可能に設けられており、駆動手段(モータ)MOによ
り駆動される。
【0019】図3は、本発明による反射ミラー形1×1
光ファイバスイッチの実施例の概略平面図であり、光フ
ァイバF1 とF2 を接続した状態を示している。図4
は、前記実施例において光ファイバF1 とF2 を接続し
ない状態を示している。構造的には前述の実施形態のコ
リメータレンズ組立C2 を除去した状態に対応するもの
である。
【0020】以下、図面などを参照して、本発明による
反射ミラー形光ファイバスイッチの実施態様をさらに詳
しく説明する。図5は本発明による反射ミラー形2×2
光ファイバスイッチの実施例を一部破断して示した平面
図である。図6は前記実施例のある動作状態を示した側
面断面図であり、図7は前記実施例の他の動作状態を示
した側面断面図である。図8は整列ブロック4に反射ミ
ラー9を組付けた状態を示した平面断面図である。
【0021】整列ブロック4には、水平方向(光軸ZZ
方向)にロッドレンズ5,6の取付孔7,8が同軸に、
さらに反射ミラー9の回転軸10の挿入孔11が平行に
設けられている。垂直方向(光軸ZZ直角面)に反射ミ
ラー9およびフランジ12にそれぞれ、密着して案内す
る平行な整列基準面(XY平面)13,14が反射ミラ
ー9の回転軸10の挿入孔11に直角に設けられてい
る。整列ブロック4にはさらに、反射ミラー9の揺動回
転角度規制面15が設けられている。さらに、反射ミラ
ー9の微動防止のための永久磁石16を回転軸10に接
して埋設するための孔17を設けて構成する。
【0022】第1のフェルール18には光ファイバF
1 ,F2 をフェルールの中心軸に対して対称位置に取付
けてある。このフェルール18の端面をロッドレンズ5
の一端面に中心合わせをして光学接着剤で接着して、第
1のコリメータレンズ組立C1 を製作する。同様に第2
のフェルール19には、光ファイバF3 ,F4 をフェル
ールの中心軸に対して対称位置に取付けてある。このフ
ェルール19の端面をロッドレンズ6の一端面に中心合
わせをして光学接着剤で接着して、コリメータレンズ組
立C2 を製作する。
【0023】反射ミラー9とフランジ12は、回転軸1
0にレーザスポット溶接または金属ハンダによって固定
する。モータ20は外径7mmのDCマイクロモータで
あり、給電線25を介して電力が供給される。モータ2
0の回転軸23に偏心ピン21を取付けたブッシュ22
が結合されている。偏心ピン21は、反射ミラー9に設
けた切欠溝24に係合させられている。反射ミラー9の
耐久性,反射率の向上を考慮して材質はステンレス鋼な
どの金属製とし、両面に硬さMHv1800以上のTi
−N被膜処理を行って表面粗さ5nm程度の鏡面に研磨
した。そして、この研磨面に金(Au),プラチナ(P
t)などの高反射率被膜をスパッタリングまたは化学メ
ッキなどにより付着させたものを使用した。
【0024】図8は、図5〜図7に示した本発明の反射
ミラー形光ファイバスイッチの反射ミラー9を整列ブロ
ック4にあらかじめ組付けた組立構造図である。前述の
ように、反射ミラー形光ファイバスイッチの挿入光損失
は、特にロッドレンズ5,6面間に反射ミラー9を挿入
したときのロッドレンズ光軸ZZに対する反射ミラー9
面の直角精度に大きく依存する。この問題の解決が本発
明の重要な目的である。この解決のために本発明の反射
ミラー形光ファイバスイッチは、反射ミラー9を光軸Z
Zに直角に揺動回転させる保持機構として、図8に示す
ように、整列ブロック4に光軸直角(XY)に平行な2
面の整列基準面13,14を設けてある。
【0025】整列ブロック4は精密機械加工により製作
するので、取付孔7,8に対する整列基準面13,14
の直角精度誤差および平行精度誤差は、各5mm長につ
き0.001mm以内に規制できる。この値を角度に換
算すれば、tan0.011°であり、この場合の挿入
光損失の計算値は前述したものと同じ条件で、約0.0
53dB以下になり、その他の累積誤差を含めても最大
挿入光損失1.0dBのシングルモード光ファイバ用反
射ミラー形光ファイバスイッチの製作が可能になった。
【0026】ロッドレンズ5,6端面間に反射ミラー9
を挿入したときのロッドレンズ5,6の光軸ZZに対す
る反射ミラー9面の直角精度の繰り返し再現性を厳密に
確保する必要があるために、反射ミラー組立は整列ブロ
ック4に次の手順で取付けて組み立てる。 1)回転軸10を反射ミラー9の挿入孔に通して整列基
準面13側から整列ブロックに設けた孔11に挿入して
ある。それから、反射ミラー9の一端がロッドレンズ取
付孔7,8の位置にくるように位置を決めて、反射ミラ
ー9を整列基準面13に密着するように押しつけなが
ら、反射ミラー9をレーザスポット溶接または金属ハン
ダによって回転軸10と一体化させる。 2)次に、反射ミラー9を整列基準面13に密着させた
状態で、フランジ12を回転軸10に挿入し、フランジ
12を反対側の整列基準面14に密着するように押しつ
けながら、レーザスポット溶接または金属ハンダによっ
て回転軸10と一体化させる。以上の手順であらかじめ
反射ミラー組立と整列ブロック4を一体に組立てた後
に、コリメータレンズ組立C1 ,C2 をそれぞれ取付孔
7,8に挿入して組み立てる。
【0027】次に前記実施例の駆動機構についてさらに
説明する。前述したように、モータ20の回転軸23に
偏心ピン21を取付けたブッシュ22が結合されてお
り、このモータ20の回転によりミラー組立が動作させ
られる。このモータ20としてこの実施例では、磁気的
に閉回路である外径7mm以下のDCマイクロモータ2
0を採用している。このようにモータ20を反射ミラー
9の駆動源にすることにより、従来の装置で問題となっ
た外部からの磁気誘導による誤動作を受け難い構成とし
てある。このモータ20は前述のように小形であるか
ら、全体の組立の高さを8.5mm以下に小形化でき
る。したがって、この実施例によるスイッチは、1/2
インチ形の印刷回路基板に組付け用の反射ミラー形光フ
ァイバスイッチとして利用できる。
【0028】次に前記実施例のミラー組立の制動機構に
ついて説明する。ミラー組立はDCマイクロモータ20
の整流子とブラシ間の摩擦力による制動力を受けるが、
この実施例ではさらにミラー組立の回転軸10に直角に
永久磁石16を設け、これにより、反射ミラー9の回転
軸10に吸引力を作用させる。特に前記モータ20に通
電して、一定角度動作させた後に前記軸に作用して、不
要なバウンド等の発生を防止している。すなわち永久磁
石の引力によって、常時通電を要しないラッチング形
(自己保持形)反射ミラー形光ファイバスイッチを実現
している。なお、図示を省略したが、この制動機構は永
久磁石を反射ミラー9の回転軸10の周囲に軸平行に埋
設して、磁性材料製のフランジ12を使用することによ
って、フランジを吸引し制動力を与えることによっても
同じ効果が得られる。
【0029】以上のように組立構成した本発明による反
射ミラー形2×2光ファイバスイッチの1実施例の作動
状態を次に説明する。図6は、マイクロモータ20を右
方向にα°回転して偏心ピン21が、揺動回転角度規制
面15に接触し静止して、反射ミラー9が各ロッドレン
ズ5,6面間に挿入された状態を示す。この場合、光フ
ァイバF1 およびF3 からの出射光は反射ミラー9によ
って反射して各々光ファイバF2 およびF4 に入射でき
る。
【0030】図7は、マイクロモータ20を左方向にα
°逆回転して偏心ピン20が揺動回転角度規制面15に
接触静止して、反射ミラー9が各ロッドレンズ5,6面
間から除去された状態を示す。この場合光ファイバF1
およびF3 からの出射光は、反射ミラー9がロッドレン
ズ5,6間から除去されているので各々光ファイバF4
およびF2 に透過入射する。したがって、反射ミラー9
をロッドレンズ5,6間に挿入または除去することによ
って、光ファイバF1 回路を光ファイバF1 またはF4
回路に交互に切り換える光スイッチ動作ができる。同様
に、光ファイバF3 回路を光ファイバF3 またはF2
路に交互に切り換える2×2回路の光スイッチ動作がで
きる。
【0031】ここで、光ファイバF3 を使用しない場合
は、図3に示すように、反射ミラー形1×2光ファイバ
スイッチを構成することができる。第1のコリメータレ
ンズ組立C1 は、レンズの光軸対称に平行に一定の間隔
dを保って、一対の光ファイバF1 ,F2 を配置したも
のである。第2のコリメータレンズ組立C2 は、レンズ
の光軸に平行に前記光軸から間隔d/2を保って一本の
光ファイバF4 を配置したものである。整列ブロックB
は、前記第1および第2のコリメータレンズ組立を対向
させて光軸を一致させ、前記光ファイバF1 と前記光フ
ァイバF4 が光学接続するように支持する。
【0032】反射ミラー組立MAは、前記整列ブロック
Bに前記レンズの光軸に平行に設けられた軸孔に回転可
能に設けられた反射ミラー軸、前記反射ミラー軸に設け
られ前記レンズの焦点面に前記レンズの光軸に直角に前
記各光ファイバからの光を反射させる第1の位置と透過
させる第2の位置間を移動可能に設けられている反射ミ
ラー、前記整列ブロックを基準にして反射ミラーの前記
第1の位置の直角度を規定する案内手段とから構成され
ている。前記反射ミラー組立MAは駆動手段により駆動
される。
【0033】この場合には、光ファイバF1 からの出射
光は反射ミラー9がロッドレンズ5,6間に挿入されて
いるときには光ファイバF2 に入射され、反射ミラー9
がロッドレンズ5,6間から除去されているときには光
ファイバF4 に入射される。したがって、反射ミラー9
をロッドレンズ5,6間に挿入または除去することによ
って光ファイバF1 回路を光ファイバF2 またはF4
路に交互に切り換える1×2回路の光スイッチ動作がで
きる。
【0034】また前述したコリメータレンズ組立C2
使用しない構成とすれば、図4に示すように、光ファイ
バF1 回路を光ファイバF2 に接断する1×1回路の光
スイッチを構成することができる。コリメータレンズ組
立C1 は、レンズの光軸対称に一対の光ファイバF1
2 を配置して構成されている。前記レンズの焦点位置
に反射ミラーを挿入して、前記一方の光ファイバから他
方の光ファイバへの接続を行う第1の位置と、焦点位置
から退避する第2の位置に移動させる。整列ブロックB
は、前記コリメータレンズ組立C1 と前記反射ミラー組
立MAを支持する。前記ブロックBに前記レンズの光軸
に平行に設けられた軸孔に回転可能に設けられた案内手
段は、前記反射ミラー軸、前記反射ミラー軸に設けら
れ、前記光ファイバの結像面に前記レンズの光軸に直角
に出没させられる反射ミラー、前記整列ブロックを基準
にして反射ミラーの前記第1の位置の直角度を規定す
る。
【0035】
【発明の効果】本発明の反射ミラー形光ファイバスイッ
チの反射ミラーの保持機構は以上のように構成したもの
であるから、挿入損失値が小さく、安定した繰り返し再
現性、および振動,衝撃などの外力の影響を受け難いこ
とは明らかである。さらに、磁気的に閉回路である外径
7mm以下のDCマイクロモータ20の採用によって、
外部からの磁気誘導による誤動作を受け難い反射ミラー
9の駆動源にするとともに、パッケージの高さを8.5
mm以下に小形化できるので、1/2インチ形の印刷回
路基板に組付け用の反射ミラー形光ファイバスイッチの
製作が可能になった。さらに、DCマイクロモータ20
の整流子とブラシ間の摩擦力および反射ミラー9の回転
軸10に作用する永久磁石16の吸引力によって、常時
通電を要しないラッチング形(自己保持形)反射ミラー
形光ファイバスイッチを構成できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による反射ミラー形2×2光ファイバス
イッチの実施例の概略平面図であって、光ファイバF1
とF2 、F3 とF4 を接続した状態を示している。
【図2】前記実施例において光ファイバF1 とF4 、F
2 とF3 を接続した状態を示している。
【図3】本発明による反射ミラー形1×1光ファイバス
イッチの実施例の概略平面図であって、光ファイバF1
とF2 を接続した状態を示している。
【図4】前記実施例において光ファイバF1 とF2 を切
断した状態を示している。
【図5】本発明による反射ミラー形2×2光ファイバス
イッチの実施例の平面断面図であって、光ファイバF1
とF2 、F3 とF4 を接続した状態を示している。
【図6】前記実施例ので光ファイバF1 とF2 、F3
4 を接続した動作状態で示した側面断面図である。
【図7】前記実施例ので光ファイバF1 とF4 、F2
3 を接続した動作状態で示した側面断面図である。
【図8】前記実施例で使用する整列ブロックと前記ブロ
ックに反射ミラー組立を組付けた状態を示す平面断面で
ある。
【図9】反射ミラー形組立の反射光ミラーの傾きの影響
を説明するための略図である。
【図10】従来の反射ミラー形光ファイバスイッチの概
略図である。
【図11】前記従来の反射ミラー形光ファイバスイッチ
の他の動作状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ,F2 ,F3 ,F4 光ファイバ C1 ,2 コリメータレンズ組立 B 整列ブロック MA 反射ミラー組立 MO 駆動手段(モータ) 1,2 0.25ピッチのロッドレンズ 3 反射ミラー 4 整列ブロック 5,6 ロッドレンズ 7,8 取付孔 9 反射ミラー 10 回転軸 11 挿入孔 12 フランジ 13,14 平行な整列基準面(XY平面) 15 揺動回転角度規制面 16 永久磁石 17 孔 18,19 フェルール 20 DCマイクロモータ 21 偏心ピン 22 ブッシュ 23 回転軸 24 切欠溝 25 給電線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月23日(2000.8.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 反射ミラー形光ファイバスイッチ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ通信シ
ステム等に使用される光ファイバスイッチに関する。そ
のうち特に、対向して配置された一対の光ファイバ付き
コリメータレンズ間に反射ミラーを出没させて、光ファ
イバ回路の切り換え接続をするための反射ミラー形光フ
ァイバスイッチの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】発明の名称、効率的な電気機械的光学ス
イッチ(USP5,742,712)に示されている2
×2光ファイバスイッチは、このような形式の反射ミラ
ー形光ファイバスイッチに属するものである。図4A、
図4Bを参照して前記従来形式の反射ミラー形2×2光
ファイバスイッチの構成を説明する。このスイッチはコ
リメータレンズ1,2と反射ミラー3を使用している。
ロッドレンズ1,2は、日本板硝子株式会社で開発、実
用化され、商品名セルフォックレンズ(SFL)として
市販されているものを利用することができる。
【0003】図10は、前記スイッチのコリメータレン
ズ間に反射ミラーを挿入した状態を、図11は反射ミラ
ーを光路から外した状態を示している。このスイッチは
コリメータレンズ1,2と反射ミラー3を使用して構成
した反射ミラー形2×2光ファイバスイッチである。ロ
ッドレンズ1,2は、日本板硝子株式会社で開発、実用
化され、商品名セルフォックレンズ(SFL)として市
販されているものを利用することができる。なお、セル
フォックレンズの光学特性、技術資料および応用例につ
いては日本板硝子株式会社から公表されている。前記形
式のスイッチは、光分波合波器(WDM),光分岐結合
器(Splitter),各種光ファイバスイッチなどに広く使
用されている。
【0004】図10、図11において、基準長さ0.2
5ピッチのロッドレンズ1,2は光軸を一致させられ
て、各端面間に小さな隙間をあけて対向して配置させら
れている。反射ミラー3はロッドレンズ1,2間の隙間
に光軸に対して繰り返し出し入れ可能に直角に配置され
る。F1 ,F2 ,F3 およびF4 は、各々図示しないフ
ェルールまたはスリーブに取り付けられた光ファイバで
あり、ロッドレンズ1,2の光軸から同一量だけ偏心し
た対称位置になるように組み立てられている。
【0005】図10は、反射ミラー3がロッドレンズ
1,2間に挿入された状態である。この場合、光ファイ
バF1 から出射した微小なモードフィールドの光は、ロ
ッドレンズ1を透過して拡大されたモードフィールドを
もつ平行光ビームとなって反射ミラー3に到達する。こ
の平行光ビームは反射ミラー3によって反射されて、ロ
ッドレンズ1を透過して縮小されたモードフィールドの
光となり、光ファイバF2 に入射させられる。
【0006】同様に、光ファイバF3 から出射した微小
なモードフィールドの光は、ロッドレンズ2を透過して
拡大されたモードフィールドをもつ平行光ビームとなっ
て反射ミラー3に到達する。この平行光ビームは反射ミ
ラー3によって反射されてロッドレンズ2を透過して縮
小されたモードフィールドの光は、光ファイバF4 に入
射させられる。
【0007】次に図11は、反射ミラー3がロッドレン
ズ1,2間から除去された状態を示している。この場
合、光ファイバ組立F1 の光ファイバから出射した微小
なモードフィールドの光は、ロッドレンズ1を透過して
拡大されたモードフィールドをもつ平行光ビームとな
る。そしてロッドレンズ2に入射してこれを透過して縮
小されたモードフィールドの光となり、光ファイバ組立
4 の光ファイバに入射させられる。同様に、光ファイ
バF3 から出射した微小なモードフィールドの光はロッ
ドレンズ2を透過して、その後拡大されたモードフィー
ルドをもつ平行光ビームとなってロッドレンズ1を透過
して縮小されたモードフィールドの光は、光ファイバ組
立F2 の光ファイバに入射させられる。したがって、光
ファイバF1の回路は反射ミラー3の出し入れによっ
て、光ファイバF2 または光ファイバF 4 のいずれかの
回路と交互に接続できる。同様に、光ファイバF3 回路
は、反射ミラー3の出し入れによって光ファイバF2
たは光ファイバF4 のいずれかの回路と交互に接続でき
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の2×2
光ファイバスイッチは簡単な構成であるが、解決すべき
問題が残されている。 (1) 挿入損失値については繰り返し再現性に問題があ
り、振動,衝撃などの外力の影響を受け難い。 (2) 外部磁界の影響を受け、磁気誘導による誤動作をお
こしやすい。 (3) スイッチパッケージを特定の大きさ( 高さ8.5m
m以下に小形化して1/2インチ形の印刷回路基板に適
用できる大きさ) 内に収めるのには構造状の問題があ
る。
【0009】前述した(1) で指摘した挿入損失値の問題
は、反射ミラー3の停止位置が変動することによる。こ
の問題をさらに図9を参照して説明する。反射ミラー3
の光軸Z−Zに直角な平面に対する角度誤差σθが生じ
た場合には、光ファイバ組立F1 からロッドレンズ1を
透過して、反射ミラー3で反射された平行光ビームの反
射角度は−2σθだけ小さくなる。その結果、光ファイ
バ組立F2 の光軸から内側によった点に出射されて、軸
心ずれによる挿入損失が発生することになる。同様に光
ファイバF3 からロッドレンズ2を透過して、反射ミラ
ー3で反射された平行光ビームの反射角度は+2σθだ
け大きくなり、光ファイバF2 の光軸から外側に偏心し
た点Qに出射されて挿入損失が増加する。
【0010】計算値によれば、外径2mmでピッチ0.
25のロッドレンズを使用して、2本のシングルモード
光ファイバをロッドレンズの光軸からそれぞれ0.00
65mm偏心させ、使用波長1310nmの場合、光直
角度誤差σθ=0.024°における光挿入損失は、約
1dB(≒−20%)になる。ちなみに、直角度誤差t
an0.024°≒0.00042と極微小値であるの
で、反射ミラー3の繰り返し挿入時の機械的位置のばら
つきの範囲が、0.024°を越える光挿入損失は約1
dB(≒−20%)のばらつきが発生することになる。
さらに、ロッドレンズ間に反射ミラーを挿入したときに
振動,衝撃などの外力によって反射ミラーが移動すると
同様な光挿入損失は、約1dB(≒−20%)のばらつ
きが発生することになる。
【0011】前述したUSP5,742,712では、
反射ミラーの駆動機構として、シーソー形電気リレーの
可動片に取り付けた揺動アームの先端に、反射ミラーを
取り付ける構成を採用している。そして前記シーソー形
電気リレーへの電流の極性切り換えによって前記反射ミ
ラー付き揺動アームの先端の反射ミラー面をロッドレン
ズ面に出し入れしてスイッチ切り換えを行っている。こ
のシーソー形電気リレーの微小な磁力で保持された可動
片に取り付けた揺動アームの先端に反射ミラーを取り付
けた構造体は、小形軽量化に制約を受ける。また組立調
整が容易ではなくはなはだ困難であると推測される。
【0012】(1) 項で述べた反射ミラーの正確な繰り返
し位置決めの再現性は、極めて悪くなると推定される。
同時に、振動,衝撃などの外力に対してもはなはだしく
不安定であると推察できる。 (2) 項の課題については、特許例の反射ミラー形光ファ
イバスイッチの場合、反射ミラーの駆動源として小形の
電磁ソレノイドと永久磁石による電気リレーが使用され
ているが、強い外部磁界の影響を受けた場合に、可動片
が動いて誤作動をする可能性が報告されている。 (3) 項の課題については、電磁ソレノイドと永久磁石に
よる電気リレーによって所用の駆動力を得るには容積の
小形化に限界がある。したがって、設計的に高さを8.
5mm以下のパッケージに収納することは困難になる。
ちなみに前記特許例の反射ミラー形光ファイバスイッチ
のパッケージの高さ寸法は20mmであると記述されて
いる。
【0013】本発明の目的は、前述した従来の反射ミラ
ー形光ファイバスイッチの課題を解決した反射ミラー形
光ファイバスイッチを提供することにある。さらに詳し
くいえば、本発明の反射ミラー形光ファイバスイッチの
課題は、 (1) 挿入損失値が小さく、安定した繰り返し再現性、お
よび振動,衝撃などの外力の影響を受け難いこと。 (2) 外部からの磁気誘導による誤動作を受け難いこと。 (3) パッケージの高さは8.5mm以下であり、1/2
インチ型の印刷回路基板に組付け可能なこと。 すなわち、本発明は、以上の3条件を満足する反射ミラ
ー形光ファイバスイッチを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明による反射ミラー形2×2光ファイバスイッ
チは、レンズの光軸対称に一対の光ファイバF1 ,F2
を配置した第1のコリメータレンズ組立C1 と、レンズ
の光軸対称に一対の光ファイバF3 ,F4 を配置した第
2のコリメータレンズ組立C2 と、前記第1および第2
のコリメータレンズ組立を対向させて光軸を一致させ、
前記光ファイバF1 と前記光ファイバF4 、前記光ファ
イバF2 と前記光ファイバF3 が光学接続するように支
持する整列ブロックBと、前記整列ブロックに前記レン
ズの光軸に平行に設けられた軸孔に回転可能に設けられ
た反射ミラー軸、前記反射ミラー軸に設けられ前記レン
ズの焦点面に前記レンズの光軸に直角に前記各光ファイ
バからの光を反射させる第1の位置と、透過させる第2
の位置間を移動可能に設けられている反射ミラー、前記
整列ブロックを基準にして反射ミラーの前記第1の位置
の直角度を規定する規定手段とからなる反射ミラー組立
と、および前記反射ミラーを駆動する駆動手段とから構
成されている。
【0015】前記第1および第2のコリメータレンズ組
立はそれぞれ、一対の光ファイバと、前記光ファイバを
支持するフェルールと、前記光ファイバとフェルール端
に接続される略0.25ピッチのロッドレンズとするこ
とができる。前記駆動手段は回転軸端に前記反射ミラー
組立との係合部を設けたマイクロモータを使用すること
ができる。前記反射ミラーの材質はステンレス鋼などの
金属製であり、前記金属の両面に硬さMHv1800以
上のTi−N被膜処理を行い、さらに金(Au),プラ
チナ(Pt)などの高反射率被膜をスパッタリングまた
は化学メッキなどにより付着させた反射ミラーを使用す
ることができる。反射ミラーの回転軸に近接または接す
る永久磁石を整列ブロックに埋設して反射ミラーの回転
角度端における自己保持機構を設けることができる。
【0016】前記目的を達成するために、本発明による
1×2反射ミラー形光ファイバスイッチは、レンズの光
軸対称に平行に一定の間隔dを保って、一対の光ファイ
バF1 ,F 2 を配置した第1のコリメータレンズ組立C
1 と、レンズの光軸に平行に前記光軸から間隔d/2を
保って一本の光ファイバF4を配置した第2のコリメー
タレンズ組立C2 と、前記第1および第2のコリメータ
レンズ組立を対向させて光軸を一致させ、前記光ファイ
バF1 と前記光ファイバF4 が光学接続するように支持
する整列ブロックBと、前記整列ブロックに前記レンズ
の光軸に平行に設けられた軸孔に回転可能に設けられた
反射ミラー軸、前記反射ミラー軸に設けられ前記レンズ
の焦点面に前記レンズの光軸に直角に前記各光ファイバ
からの光を反射させる第1の位置と、透過させる第2の
位置間を移動可能に設けられている反射ミラー、前記整
列ブロックを基準にして反射ミラーの前記第1の位置の
直角度を規定する規定手段とからなる反射ミラー組立
と、および前記反射ミラーを駆動する駆動手段とから構
成されている。
【0017】前記目的を達成するために、本発明による
1×1反射ミラー形光ファイバスイッチは、レンズの光
軸対称に一対の光ファイバを配置して構成したコリメー
タレンズ組立、前記レンズの焦点位置に反射ミラーを挿
入して前記一方の光ファイバから他方の光ファイバへの
接続を行う第1の位置と、焦点位置から退避する第2の
位置に移動させる反射ミラー形光ファイバスイッチにお
いて、前記コリメータレンズ組立と前記反射ミラーを支
持する整列ブロックと、前記ブロックに前記レンズの光
軸に平行に設けられた軸孔に回転可能に設けられた反射
ミラー軸、前記反射ミラー軸に設けられ、前記光ファイ
バの結像面に前記レンズの光軸に直角に出没させられる
反射ミラー、前記整列ブロックを基準にして反射ミラー
の前記第1の位置の直角度を規定する規定手段とからな
る反射ミラー組立と、および前記反射ミラーを駆動する
駆動手段とから構成されている。前記規定手段は、前記
整列ブロックに装着される前記レンズの光軸に直角に形
成された平面と、前記平面に摺動回転する反射ミラーま
たはフランジとすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図面等を参照して、まず本発
明による反射ミラー形2×2光ファイバスイッチの実施
の形態を説明する。なお本発明による反射ミラー形光フ
ァイバスイッチは後述するように1×2、1×1の形態
でも実施できる。図1は、本発明による反射ミラー形2
×2光ファイバスイッチの実施例の概略平面図であっ
て、光ファイバF1 とF2 、F3 とF4 を接続した状態
を示している。図2は、前記実施例において光ファイバ
1 とF4 、F2 とF3 を接続した状態を示している。
光ファイバF1 とF2 が第1のコリメータレンズに光軸
対称に接続され、第1のコリメータレンズ組立C1 を構
成している。光ファイバF3 とF4 が第2のコリメータ
レンズに光軸対称に接続され、第のコリメータレンズ
組立C2 を構成している。これらのコリメータレンズ組
立C1 ,2 は整列ブロックBに光軸を一致させて支持
されている。反射ミラー組立MAは整列ブロックBに回
動可能に設けられており、駆動手段(モータ)MOによ
り駆動される。
【0019】図3は、本発明による反射ミラー形1×1
光ファイバスイッチの実施例の概略平面図であり、光フ
ァイバF1 とF2 を接続した状態を示している。図4
は、前記実施例において光ファイバF1 とF2 を接続し
ない状態を示している。構造的には前述の実施形態のコ
リメータレンズ組立C2 を除去した状態に対応するもの
である。
【0020】以下、図面などを参照して、本発明による
反射ミラー形光ファイバスイッチの実施態様をさらに詳
しく説明する。図5は本発明による反射ミラー形2×2
光ファイバスイッチの実施例を一部破断して示した平面
図である。図6は前記実施例のある動作状態で示し側面
断面図であり、図7は前記実施例の他の動作状態で示し
た側面断面図である。図8は整列ブロック4に反射ミラ
ー9を組付けた状態を示すた平面断面図である。
【0021】整列ブロック4には、水平方向(光軸ZZ
方向)にロッドレンズ5,6の取付孔7,8が同軸に、
さらに反射ミラー9の回転軸10の挿入孔11が平行に
設けられている。垂直方向(光軸ZZ直角面)に反射ミ
ラー9およびフランジ12にそれぞれ、密着して案内す
る平行な整列基準面(XY平面)13,14が反射ミラ
ー9の回転軸10の挿入孔11に直角に設けられてい
る。整列ブロック4にはさらに、反射ミラー9の揺動回
転角度規制面15が設けられている。さらに、反射ミラ
ー9の微動防止のための永久磁石16を回転軸10に接
して埋設するための孔17を設けて構成する。
【0022】第1のフェルール18には光ファイバF
1 ,F2 をフェルールの中心軸に対して対称位置に取付
けてある。このフェルール18の端面をロッドレンズ5
の一端面に中心合わせをして光学接着剤で接着して、第
1のコリメータレンズ組立C1を製作する。同様に第2
のフェルール19には、光ファイバF3 ,F4 をフェル
ールの中心軸に対して対称位置に取付けてある。このフ
ェルール19の端面をロッドレンズ6の一端面に中心合
わせをして光学接着剤で接着して、コリメータレンズ組
立C2 を製作する。
【0023】反射ミラー9とフランジ12は、回転軸1
0にレーザスポット溶接または金属ハンダによって固定
する。モータ20は外径7mmのDCマイクロモータで
あり、給電線25を介して電力が供給される。モータ2
0の回転軸23に偏心ピン21を取付けたブッシュ22
が結合されている。偏心ピン21は、反射ミラー9に設
けた切欠溝24に係合させられている。反射ミラー9の
耐久性,反射率の向上を考慮して材質はステンレス鋼な
どの金属製とし、両面に硬さMHv1800以上のTi
−N被膜処理を行って表面粗さ5nm程度の鏡面に研磨
した。そして、この研磨面に金(Au),プラチナ(P
t)などの高反射率被膜をスパッタリングまたは化学メ
ッキなどにより付着させたものを使用した。
【0024】図2は、図1A〜図1Cに示した本発明の
反射ミラー形光ファイバスイッチの反射ミラー9を整列
ブロック4にあらかじめ組付けた組立構造図である。前
述のように、反射ミラー形光ファイバスイッチの挿入光
損失は、特にロッドレンズ5,6面間に反射ミラー9を
挿入したときのロッドレンズ光軸ZZに対する反射ミラ
ー9面の直角精度に大きく依存する。この問題の解決が
本発明の重要な目的である。この解決のために本発明の
反射ミラー形光ファイバスイッチは、反射ミラー9を光
軸ZZに直角に揺動回転させる保持機構として、図2に
示すように、整列ブロック4に光軸直角(XY)に平行
な2面の整列基準面13,14を設けてある。
【0025】整列ブロック4は、精密機械加工により製
作するので、取付孔7,8に対する整列基準面13,1
4の直角精度誤差および平行精度誤差は各5mm長につ
き0.001mm以内に規制できる。この値を角度に換
算すれば、tan0.011°であり、この場合の挿入
光損失の計算値は前述したものと同じ条件で、約0.0
53dB以下になり、その他の累積誤差を含めても最大
挿入光損失1.0dBのシングルモード光ファイバ用反
射ミラー形光ファイバスイッチの製作が可能になった。
【0026】ロッドレンズ5,6端面間に反射ミラー9
を挿入したときのロッドレンズ5,6の光軸ZZに対す
る反射ミラー9面の直角精度の繰り返し再現性を厳密に
確保する必要があるために、反射ミラー組立は整列ブロ
ック4に次の手順で取付けて組み立てる。 1)回転軸10を反射ミラー9の挿入孔に通して整列基
準面13側から整列ブロックに設けた孔11に挿入して
ある。それから、反射ミラー9の一端がロッドレンズ取
付孔7,8の位置にくるように位置を決めて、反射ミラ
ー9を整列基準面13に密着するように押しつけなが
ら、反射ミラー9をレーザスポット溶接または金属ハン
ダによって回転軸10と一体化させる。 2)次に、反射ミラー9を整列基準面13に密着させた
状態で、フランジ12を回転軸10に挿入し、フランジ
12を反対側の整列基準面14に密着するように押しつ
けながら、レーザスポット溶接または金属ハンダによっ
て回転軸10と一体化させる。以上の手順であらかじめ
反射ミラー組立と整列ブロック4を一体に組立てた後
に、コリメータレンズ組立C1 ,C2 をそれぞれ取付孔
7,8に挿入して組み立てる。
【0027】次に前記実施例の駆動機構についてさらに
説明する。前述したように、モータ20の回転軸23に
偏心ピン21を取付けたブッシュ22が結合されてお
り、このモータ20の回転によりミラー組立が動作させ
られる。このモータ20としてこの実施例では、磁気的
に閉回路である外径7mm以下のDCマイクロモータ2
0を採用している。このようにモータ20を反射ミラー
9の駆動源にすることにより、従来の装置で問題となっ
た外部からの磁気誘導による誤動作を受け難い構成とし
てある。このモータ20は前述のように小形であるか
ら、全体の組立の高さを8.5mm以下に小形化でき
る。したがって、この実施例によるスイッチは、1/2
インチ形の印刷回路基板に組付け用の反射ミラー形光フ
ァイバスイッチとして利用できる。
【0028】次に前記実施例のミラー組立の制動機構に
付いて説明する。ミラー組立はDCマイクロモータ20
の整流子とブラシ間の摩擦力による制動力を受けるが、
この実施例ではさらにミラー組立の回転軸10に直角に
永久磁石16を設け、これにより、反射ミラー9の回転
軸10に吸引力を作用させる。特に前記モータ20に通
電して、一定角度動作させた後に前記軸に作用して、不
要なバウンド等の発生を防止している。すなわち永久磁
石の引力によって、常時通電を要しないラッチング形
(自己保持形)反射ミラー形光ファイバスイッチを実現
している。なお、図示を省略したが、この制動機構は永
久磁石を反射ミラー9の回転軸10の周囲に軸平行に埋
設して、磁性材料製のフランジ12を使用することによ
って、フランジを吸引し制動力を与えることによっても
同じ効果が得られる。
【0029】以上のように組立構成した本発明による反
射ミラー形2×2光ファイバスイッチの1実施例の作動
状態を次に説明する。図6は、マイクロモータ20を右
方向にα°回転して偏心ピン21が、揺動回転角度規制
面15に接触し静止して、反射ミラー9が各ロッドレン
ズ5,6面間に挿入された状態を示す。この場合、光フ
ァイバF1 およびF3 からの出射光は反射ミラー9によ
って反射して各々光ファイバF2 およびF4 に入射でき
る。
【0030】図7は、マイクロモータ20を左方向にα
°逆回転して偏心ピン21が揺動回転角度規制面15に
接触静止して、反射ミラー9が各ロッドレンズ5,6面
間から除去された状態を示す。この場合、光ファイバF
1 およびF3 からの出射光は、反射ミラー9がロッドレ
ンズ5,6間から除去されているので各々光ファイバF
4 およびF4 に透過入射する。したがって、反射ミラー
9をロッドレンズ5,6間に挿入または除去することに
よって、光ファイバF1 回路を光ファイバF1 またはF
4 回路に交互に切り換える光スイッチ動作ができる。同
様に、光ファイバF3 回路を光ファイバF3 またはF2
回路に交互に切り換える2×2回路の光スイッチ動作が
できる。
【0031】ここで、光ファイバF3 を使用しない場合
は、図3に示すように、反射ミラー形1×2光ファイバ
スイッチを構成することができる。第1のコリメータレ
ンズ組立C1 は、レンズの光軸対称に平行に一定の間隔
dを保って、一対の光ファイバF1 ,F2 を配置したも
のである。第2のコリメータレンズ組立C2 は、レンズ
の光軸に平行に前記光軸から間隔d/2を保って一本の
光ファイバF4 を配置したものである。整列ブロックB
は、前記第1および第2のコリメータレンズ組立を対向
させて光軸を一致させ、前記光ファイバF1 と前記光フ
ァイバF4 が光学接続するように支持する。
【0032】反射ミラー組立MAは、前記整列ブロック
Bに前記レンズの光軸に平行に設けられた軸孔に回転可
能に設けられた反射ミラー軸、前記反射ミラー軸に設け
られ前記レンズの焦点面に前記レンズの光軸に直角に前
記各光ファイバからの光を反射させる第1の位置と透過
させる第2の位置間を移動可能に設けられている反射ミ
ラー、前記整列ブロックを基準にして反射ミラーの前記
第1の位置の直角度を規定する規定手段とから構成され
ている。前記反射ミラー組立MAは駆動手段により駆動
される。
【0033】この場合には、光ファイバF1 からの出射
光は反射ミラー9がロッドレンズ5,6間に挿入されて
いるときには光ファイバF2 に入射され、反射ミラー9
がロッドレンズ5,6間から除去されているときには光
ファイバF4 に入射される。したがって、反射ミラー9
をロッドレンズ5,6間に挿入または除去することによ
って光ファイバF1 回路を光ファイバF2 またはF4
路に交互に切り換える1×2回路の光スイッチ動作がで
きる。
【0034】また前述したコリメータ組立C2 を使用し
ない構成とすれは、図4に示すように、光ファイバF1
回路を光ファイバF2 に接断する1×1回路の光スイッ
チを構成することができる。コリメータレンズ組立C1
は、レンズの光軸対称に一対の光ファイバF1 ,F2
配置して構成されている。前記レンズの焦点位置に反射
ミラーを挿入して、前記一方の光ファイバから他方の光
ファイバへの接続を行う第1の位置と、焦点位置から退
避する第2の位置に移動させる。整列ブロックBは、前
記コリメータレンズ組立C1 と前記反射ミラー組立MA
を支持する。規定手段は整列ブロックBの整列基準面1
3、14を有している。反射ミラー組立MAは、前記整
列ブロックBに回転可能に設けられている。反射ミラー
組立の軸10を受け入れる軸孔はレンズ5と6の光軸に
平行である。前記規定手段により反射ミラー9の表面
は、第1の位置で前記光軸に直角に保たれる。
【0035】
【発明の効果】本発明の反射ミラー形光ファイバスイッ
チの反射ミラーの保持機構は以上のように構成したもの
であるから、挿入損失値が小さく、安定した繰り返し再
現性、および振動,衝撃などの外力の影響を受け難いこ
とは明らかである。さらに、磁気的に閉回路である外径
7mm以下のDCマイクロモータ20の採用によって、
外部からの磁気誘導による誤動作を受け難い反射ミラー
9の駆動源にするとともに、パッケージの高さを8.5
mm以下に小形化できるので、1/2インチ形の印刷回
路基板に組付け用の反射ミラー形光ファイバスイッチの
製作が可能になった。さらに、DCマイクロモータ20
の整流子とブラシ間の摩擦力および反射ミラー9の回転
軸10に作用する永久磁石16の吸引力によって、常時
通電を要しないラッチング形(自己保持形)反射ミラー
形光ファイバスイッチを構成できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による反射ミラー形2×2光ファイバス
イッチの実施例の概略平面図であって、光ファイバF1
とF2 、F3 とF4 を接続した状態を示している。
【図2】前記実施例において光ファイバF1 とF4 、F
2 とF3 を接続した状態を示している。
【図3】本発明による反射ミラー形1×1光ファイバス
イッチの実施例の概略平面図であって、光ファイバF1
とF2 を接続した状態を示している。
【図4】前記実施例において光ファイバF1 とF2 を切
断した状態を示している。
【図5】本発明による反射ミラー形2×2光ファイバス
イッチの実施例の平面断面図であって、光ファイバF1
とF2 、F3 とF4 を接続した状態を示している。
【図6】前記実施例ので光ファイバF1 とF2 、F3
4 を接続した動作状態で示した側面断面図である。
【図7】前記実施例ので光ファイバF1 とF4 、F2
3 を接続した動作状態で示した側面断面図である。
【図8】前記実施例で使用する整列ブロックと前記ブロ
ックに反射ミラー組立を組付けた状態を示す平面断面で
ある。
【図9】反射ミラー形組立の反射光ミラーの傾きの影響
を説明するための略図である。
【図10】従来の反射ミラー形光ファイバスイッチの概
略図である。
【図11】前記従来の反射ミラー形光ファイバスイッチ
の他の動作状態を示す概略図である。
【符号の説明】 F1 ,F2 ,F3 ,F4 光ファイバ C1 ,2 コリメータレンズ組立 B 整列ブロック MA 反射ミラー組立 MO 駆動手段(モータ) 1,2 0.25ピッチのロッドレンズ 3 反射ミラー 4 整列ブロック 5,6 ロッドレンズ 7,8 取付孔 9 反射ミラー 10 回転軸 11 挿入孔 12 フランジ 13,14 平行な整列基準面(XY平面) 15 揺動回転角度規制面 16 永久磁石 17 孔 18,19 フェルール 20 DCマイクロモータ 21 偏心ピン 22 ブッシュ 23 回転軸 24 切欠溝 25 給電線
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズの光軸対称に一対の光ファイバF
    1 ,F2 を配置した第1のコリメータレンズ組立C1
    と、レンズの光軸対称に一対の光ファイバF3 ,F4
    配置した第2のコリメータレンズ組立C2 と、前記第1
    および第2のコリメータレンズ組立を対向させて光軸を
    一致させ前記光ファイバF1 と前記光ファイバF4 、前
    記光ファイバF2 と前記光ファイバF3が光学接続する
    ように支持する整列ブロックBと、前記整列ブロックに
    前記レンズの光軸に平行に設けられた軸孔に回転可能に
    設けられた反射ミラー軸、前記反射ミラー軸に設けられ
    前記レンズの焦点面に前記レンズの光軸に直角に前記各
    光ファイバからの光を反射させる第1の位置と、透過さ
    せる第2の位置間を移動可能に設けられている反射ミラ
    ー、前記整列ブロックを基準にして反射ミラーの前記第
    1の位置の直角度を規定する案内手段とからなる反射ミ
    ラー組立と、および前記反射ミラー手段を駆動する駆動
    手段とから構成した反射ミラー形光ファイバスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2のコリメータレンズ
    組立はそれぞれ、一対の光ファイバと、前記光ファイバ
    を支持するフェルールと、前記光ファイバとフェルール
    端に接続される略0.25ピッチのロッドレンズである
    請求項1記載の反射ミラー形光ファイバスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は回転軸端に前記反射ミラ
    ー組立との係合部を設けたマイクロモータを使用したこ
    とを特徴とする請求項1記載の反射ミラー形光ファイバ
    スイッチ。
  4. 【請求項4】 反射ミラーの材質はステンレス鋼などの
    金属製であり、前記金属の両面に硬さMHv1800以
    上のTi−N被膜処理を行い、さらに金(Au),プラ
    チナ(Pt)などの高反射率被膜をスパッタリングまた
    は化学メッキなどにより付着させた反射ミラーを使用し
    たことを特徴とする請求項1記載の反射ミラー形光ファ
    イバスイッチ。
  5. 【請求項5】 反射ミラーの回転軸に近接または接する
    永久磁石を整列ブロックに埋設して反射ミラーの回転角
    度端における自己保持機構を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の反射ミラー形光ファイバスイッチ。
  6. 【請求項6】 レンズの光軸対称に平行に一定の間隔d
    を保って、一対の光ファイバF1 ,F2 を配置した第1
    のコリメータレンズ組立C1 と、レンズの光軸に平行に
    前記光軸から間隔d/2を保って一本の光ファイバF4
    を配置した第2のコリメータレンズ組立C2 と、前記第
    1および第2のコリメータレンズ組立を対向させて光軸
    を一致させ、前記光ファイバF1 と前記光ファイバF4
    が光学接続するように支持する整列ブロックBと、前記
    整列ブロックに前記レンズの光軸に平行に設けられた軸
    孔に回転可能に設けられた反射ミラー軸、前記反射ミラ
    ー軸に設けられ前記レンズの焦点面に前記レンズの光軸
    に直角に前記各光ファイバからの光を反射させる第1の
    位置と、透過させる第2の位置間を移動可能に設けられ
    ている反射ミラー、前記整列ブロックを基準にして反射
    ミラーの前記第1の位置の直角度を規定する案内手段と
    からなる反射ミラー組立と、および前記反射ミラー手段
    を駆動する駆動手段とから構成した反射ミラー形1×2
    光ファイバスイッチ。
  7. 【請求項7】 レンズの光軸対称に一対の光ファイバを
    配置して構成したコリメータレンズ組立、前記レンズの
    焦点位置に反射ミラーを挿入して前記一方の光ファイバ
    から他方の光ファイバへの接続を行う第1の位置と、焦
    点位置から退避する第2の位置に移動させる反射ミラー
    形光ファイバスイッチにおいて、前記コリメータレンズ
    組立と前記反射ミラーを支持する整列ブロックと、前記
    ブロックに前記レンズの光軸に平行に設けられた軸孔に
    回転可能に設けられた反射ミラー軸、前記反射ミラー軸
    に設けられ、前記光ファイバの結像面に前記レンズの光
    軸に直角に出没させられる反射ミラー、前記整列ブロッ
    クを基準にして反射ミラーの前記第1の位置の直角度を
    規定する案内手段とからなる反射ミラー組立と、および
    前記反射ミラー手段を駆動する駆動手段とから構成した
    反射ミラー形1×1光ファイバスイッチ。
  8. 【請求項8】 前記案内手段は、前記整列ブロックに装
    着される前記レンズの光軸に直角に形成された平面と、
    前記平面に摺動回転する反射ミラーまたはフランジであ
    る請求項1記載の反射ミラー形光ファイバスイッチ。
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