JP2001100122A - 分岐比可変形光分岐結合器および接続比可変形光結合器 - Google Patents

分岐比可変形光分岐結合器および接続比可変形光結合器

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JP2001100122A
JP2001100122A JP27842799A JP27842799A JP2001100122A JP 2001100122 A JP2001100122 A JP 2001100122A JP 27842799 A JP27842799 A JP 27842799A JP 27842799 A JP27842799 A JP 27842799A JP 2001100122 A JP2001100122 A JP 2001100122A
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optical fiber
branching
collimator lens
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Mitsuo Takahashi
光雄 高橋
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Seikoh Giken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光ファイバ通信システムに使用される分岐比
可変形光分岐結合器または接続比可変形光結合器を提供
する。 【解決手段】 第1のコリメータレンズ14,レンズの
光軸を中心にしてdだけ離れて先端が光学接続されてい
る第1及び第2の光ファイバF1,2とを含んだ第1の
コリメータレンズ組立と、第2のコリメータレンズ1
5,レンズの光軸中心からd/2だけ離れて先端が光学
接続されている第3の光ファイバF3 とを含んだ第2の
コリメータレンズ組立と、コリメータレンズ14,15
間の反射ミラー手段より構成され、反射ミラーの駆動に
よりFの光をF,Fに分配する。 【効果】構造が簡単であり、製造技術的に構成部品の量
産製造が容易である。分岐比に起因する光挿入損失はゼ
ロになり、光量の分岐比を連続可変できる。分岐比調節
の分解能を高くでき、環境及び外力の影響を受け難くな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ通信シ
ステムに使用される分岐比可変形光分岐結合器または接
続比可変形光結合器に関する。さらに詳しく言えば、1
本の光ファイバ(F1 )からの光を他の2本の光ファイ
バ回路(F2 ),(F3 )に配分するにあたり、各々光
強度の分配比率(F2I:F3I)を、0:100から10
0:0に連続的に変えて分岐出力できるようにした分岐
比可変形光分岐結合器、または前記と同様の接続比可変
形光結合器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の分岐比可変形分岐結合器を説明す
る。図9〜図11に示されている分岐比可変形分岐結合
器は、本件発明者の先の発明(USP5,050,95
0)に係る分岐比可変形分岐結合器である。図9は、前
記分岐比可変形光分岐結合器の側面断面図、図10は、
同一分岐比における中央部のAA断面図、図11は、分
岐比を変えた場合の中央部のAA断面図である。前記研
磨ブロック方式の分岐比可変形光分岐結合器は、体面接
触させられる光ファイバF1 ,F2 付きブロックB1,
B2から構成されている。光ファイバF1 のクラッド
は、その中心に光ファイバコア7を、光ファイバF2
クラッドはその中心に光ファイバコア8を有している。
ブロック部材1,2には各々V溝3,4が設けられてお
り、図示のように光ファイバF1 ,F2 を、腹部を湾曲
した状態でそれぞれ埋設して接着固定する。光ファイバ
付きブロックB1の研磨は次のようにして行われる。ま
ず、ブロック部材1の光ファイバF1 の一端を光源に、
他端をパワーメータに接続して損失を測定する状態を形
成する。そしてこの測定状態でブロック部材1の面5を
光ファイバF1 とともに前記損失が3dB(=50%)
になるまで研磨する。光ファイバF1 のクラッドの中央
部はそのコア7の近傍まで平面研磨される。光ファイバ
付きブロックB2も同様にして研磨する。
【0003】次に、光ファイバ付きブロックB1,B2
を図8のように上下対称に密着させる。光ファイバF
1 ,F2 はエヴァネッセント効果によって結合し、5
0:50の分岐比の光分岐結合器が形成される。光ファ
イバF1 の一端からの入力光の50%は光ファイバF1
の他端側に出力され、残りの50%は光ファイバF2
出力される。
【0004】ここで、図9に示すように、光ファイバ付
きブロックB2を矢印方向に移動させると、その移動距
離に比例して光ファイバF1 ,F2 間のエヴァネッセン
ト効果による光結合が弱くなる。光ファイバF1 から光
ファイバF1 の分岐側への伝達光量50%は不変である
が、光ファイバF2 に伝達される光量は50%を上限と
して減少する。従来の研磨ブロック方式の分岐比可変形
光分岐結合器は以上の分岐比可変原理によるものが主で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べた従来の研
磨ブロック方式の分岐比可変形光分岐結合器には、次の
ような問題がある。これらの多くは、本出願者らの試作
実験で確認されたものである。 (1)前記分岐比可変形光分岐結合器は、微細で脆弱な
石英ガラス製光ファイバを湾曲させて、ブロック部材の
V溝に接着固定して光ファイバ面を研磨加工するもので
ある。したがって、工程中における光ファイバの折損事
故が発生し易く、安定した製造が困難である。 (2)光分岐比率が大きくなるにしたがって、光ファバ
付きブロックB1,B2間の位置決め調節量が0.1μ
m単位の高精度を要する。したがって、調節作業がはな
はだ困難である。さらに、このような高精度な位置決め
を要すること、環境温度、外力による光分岐比率特性の
変動が大きくなることを意味し、信頼性の点で難点があ
った。 (3)動作原理上、光分岐比率が50:50の場合は大
きな光挿入損失は生じない。例えば光ファイバF1 の分
岐側とF2 の光分岐比率を100:10に選択した場合
は、前述のように光ファイバF1 の分岐側への最大分岐
出力50%が光分岐比率100に相当するので、光ファ
イバF2 への光分岐比率10は約5%になり、元の入力
側光ファイバF1 の光量に対して45%の光挿入損失を
生ずる。
【0006】本発明の主目的は、前述した従来の分岐比
可変形光分岐結合器(研磨ブロック方式)の課題を解決
した新しい原理に基づく分岐比可変形光分岐結合器を提
供することにある。本発明の他の目的は、分岐比可変形
光分岐結合器を新規な反射ミラー方式で構成して、構造
が簡単で構成部品の量産製造が容易な分岐比可変形光分
岐結合器を提供することにある。本発明のさらに他の目
的は、高分岐比率に設定調節が容易であるとともに、環
境条件に対して信頼性が高い反射ミラー方式の分岐比可
変形光分岐結合器を提供することにある。本発明のさら
に他の目的は、特に高分岐比率時においても光挿入損失
が小さい反射ミラー方式の分岐比可変形光分岐結合器を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明による分岐比可変形光分岐結合器は、第1の
コリメータレンズ,前記レンズの光軸を中心にしてdだ
け離れて先端が光学接続されている第1および第2の光
ファイバF1,2 とを含む第1のコリメータレンズ組立
と、第2のコリメータレンズ,前記レンズの光軸中心か
らd/2だけ離れて先端が光学接続されている第3の光
ファイバF3 とを含む第2のコリメータレンズ組立と、
および前記第1および第2のコリメータレンズ組立を光
学的基準面に対称に体面させ各光軸を一致させて配置
し、前記第1の光ファイバの先端の像が前記第3の光フ
ァイバ先端に結像されるように支持固定する整列手段
と、前記整列手段により前記基準面内を移動可能に支持
されており、前記第1の光ファイバから前記基準面に形
成される拡大されたモードフィールド面積の平行光ビー
ムの一部または全部を反射し前記第2の光ファイバF2
に接続し、前記平行光ビームの全部または一部を透過さ
せ前記第3の光ファイバF3 に接続する反射ミラーを含
む反射ミラー手段と、および前記反射ミラーを移動させ
る駆動手段と、から構成されている。
【0008】前記第1および第2のコリメータレンズ
は、基準長さ0.25ピッチのロッドレンズであり、前
記第1および第2の光ファイバは第1のフェルールに、
前記第3の光ファイバは第2のフェルールに支持されそ
れぞれ、前記第1および第2のコリメータレンズ組立を
構成するロッドレンズに接続されているように構成する
ことができる。前記反射ミラー手段の反射ミラーの軸
は、前記整列手段に設けられた前記コリメータレンズの
光軸に平行な軸孔に挿入され、前記反射ミラー手段は前
記支持体の前記軸孔に実質的に直角な1以上の案内面で
案内されているように構成することができる。前記反射
ミラー手段の反射ミラーの軸は、前記整列手段に対して
一方向の回転習性が与えられており、前記反射ミラーを
移動させる駆動手段は、前記回転習性に抗して前記ミラ
ー手段を移動させるように構成することができる。
【0009】前記反射ミラーの材質はステンレス鋼など
の金属製であり、両面に硬さMHv1800以上のTi
−N被膜処理を行い、さらに金(Au),プラチナ(P
t)などの高反射率被膜をスパッタリングまたはメッキ
などにより付着させた反射ミラーを使用することができ
る。
【0010】前記分岐器と共通する構成で接続比可変形
光結合器を実現できる。本発明による第1の接続比可変
形光結合器は、第1のコリメータレンズ,前記レンズの
光軸を中心から一定距離だけ離れて先端が光学接続され
ている第1光ファイバとを含む第1のコリメータレンズ
組立と、第2のコリメータレンズ,前記レンズの光軸を
中心から一定距離だけ離れて先端が光学接続されている
第2光ファイバとを含む第2のコリメータレンズ組立
と、前記第1および第2のコリメータレンズ組立を光学
的基準面に対称に体面させ各光軸を一致させて配置し、
前記第1の光ファイバの先端の像が前記第2の光ファイ
バ先端に結像されるように支持固定する整列手段と、前
記整列手段により前記基準面内を移動可能に支持されて
おり、前記第1の光ファイバから前記基準面に形成され
る拡大されたモードフィールド面積の平行光ビームの一
部または全部を前記第2の光ファイバに接続するシャッ
タ手段と、および前記シャッタを移動させる駆動手段
と、から構成されている。
【0011】本発明によるさらに他の接続比可変形光結
合器は、コリメータレンズ,前記レンズの光軸を中心に
して一定距離離れて先端が光学接続されている第1およ
び第2の光ファイバF1,2 とを含むコリメータレンズ
組立と、前記コリメータレンズ組立の光軸が光学的基準
面に直角になるように体面させて支持固定する整列手段
と、前記整列手段により前記基準面内を移動可能に支持
されており、前記第1の光ファイバから前記基準面に形
成される拡大されたモードフィールド面積の平行光ビー
ムの一部または全部を反射し前記第2の光ファイバF2
に接続する反射ミラーを含む反射ミラー手段と、および
前記反射ミラーを移動させる駆動手段と、から構成され
ている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して本発明に
よる反射ミラー形分岐比可変形光分岐結合器の実施態様
をさらに詳しく説明する。図4,図5は、発明による分
岐比可変形光分岐結合器の作動原理を説明するための略
図である。
【0013】第1のコリメータレンズ組立は、基準長さ
0.25ピッチのロッドレンズ9,前記レンズの一端面
にロッドレンズ9の光軸中心にdだけ離れて先端が光学
接続されている第1および第2の光ファイバF1,2
を含んでいる。第2のコリメータレンズ組立は、同様に
基準長さ0.25ピッチのロッドレンズ10,前記レン
ズの一端面にロッドレンズの光軸中心からd/2だけ離
れて先端が光学接続されている第3の光ファイバF3
含んでいる。図4,図5において、図示を省略した整列
手段は、前記第1および第2のコリメータレンズ組立の
各ロッドレンズ9,10の他端面を空隙を介して体面さ
せ各光軸を一致させ、前記第1の光ファイバの先端の像
が、前記第3の光ファイバ先端に結像されるように支持
固定している。ロッドレンズ9とロッドレンズ10の中
間に位置する光軸に直角な面を光学的基準面または単に
基準面ということにする。
【0014】反射ミラー手段は、前記整列手段により前
記空隙内で前記ロッドレンズの光軸に直角方向に前記基
準面内で移動可能に支持されており、前記第1の光ファ
イバからロッドレンズを透過して空隙内に放射される拡
大されたモードフィールド面積の平行光ビームの一部ま
たは全部を反射し前記第2の光ファイバF2 に接続し、
前記平行光ビームの全部または一部を透過させ前記第3
の光ファイバF3 に接続する反射ミラー12を含んでい
る。
【0015】図4,図5において、(a) は反射ミラー1
2がモードフィールド径11の外側にあり、第1の光フ
ァイバF1 からの光の100%が第3の光ファイバF3
に接続した状態を示している。なお本願においてモード
フィールド径とは、例えば第1の光ファイバF1 からの
光がロッドレンズ9で収束されて、略平行光線束化され
た位置での光束の直径をいう。なお第1の光ファイバF
1 からの光は前記基準面を含む空間で平行光束となる
が、この平行光束の中心軸は光軸zに対して一定の傾き
を持っている。第2,第3の光ファイバF2,F3 からそ
れぞれのロッドレンズに入射された光についても同様な
ことが言え、前記基準面にモードフィールド径11が形
成される。
【0016】図4,図5の(b) は、反射ミラー12がロ
ッドレンズ9,10間のモードフィールドを50%覆っ
た状態である。この場合、光ファイバF1 からの光は反
射側光ファイバF2 に50%伝達される。透過側光ファ
イバF3 にも50%出力される。したがって、この場合
の光分岐比率は50:50の等分岐となる。図4,図5
の(c) は、反射ミラー12がロッドレンズ9,10間の
モードフィールドを100%覆った状態である。この場
合、光ファイバF1 からの光は全量反射されるので反射
側光ファイバF2 への出力光は100%になり、透過側
光ファイバF3 への出力はゼロになる。したがって、こ
の場合の光分岐比率は100:0になる。
【0017】図1は、本発明による分岐比可変形光分岐
結合器の実施例の平面断面図、図2は、図1に示した前
記実施例の左側面図、図3は、図1に示した前記実施例
のXY断面図である。この実施例において前記各要素、
第1および第2のコリメータレンズ組立C1,C2、反
射ミラー手段、前記反射ミラーを移動させる駆動手段は
整列手段を形成する整列ブロック25に組付けられる。
整列ブロック25には、後述する第1および第2のコリ
メータレンズ組立C1,C2のロッドレンズ14,15
の整列孔26、フランジ付き回転軸18の挿入孔27、
調節ねじロッド23をねじこむ雌ねじ孔28を光軸ZZ
軸に平行に設けられている。さらに光軸ZZに直交した
平行面29,30を設けてある。
【0018】コリメータレンズ9,10として、日本板
硝子株式会社より商品名セルフォックレンズ(SFL)
として市販されている外径2mm基準軸長0.25ピッ
チのロッドレンズを使用した。光ファイバのコアに相当
する点に近い光源から、ある広がりを持って投射された
光を平行光束にするコリメータ機能をもつものであれば
良い。コリメータレンズ、0.5n+0.25ピッチ
(nは0または整数)のロッドレンズ、コリメータとし
て用いられるマイクロレンズを使用できる。
【0019】光ファイバF1 ,F2 は、フェルール13
に設けられた平行な孔に挿入固定されている。光ファイ
バF1 ,F2 の光軸間の距離はdである。光ファイバF
3 はフェルール13の中心軸からd/2の距離にある孔
に挿入固定されている。各フェルールと光ファイバの端
面は研磨され、フェルール13はロッドレンズ14に中
心軸を一致させて接合固定され、コリメータレンズ組立
C1を構成している。フェルール16はロッドレンズ1
5に中心軸を一致させて接合固定され、コリメータレン
ズ組立C2を構成している。コリメータレンズ組立C1
とC2は、図1に示されているように、整列ブロック2
5によりロッドレンズ間に1mm以下の隙間をあけて同
一光軸ZZ線上に整列固定する。
【0020】図5に示す光ビームのモードフィールド直
径11は、光学基準面に形成されるが各ロッドレンズ
9,10の端面における光ビームの径と略同じである。
モードフィールド直径は、前述の仕様によるロッドレン
ズとシングルモード光ファイバを使用すると、光源の光
波長が1310nmの場合の実測値は、約320μmで
ある。
【0021】反射ミラー12は、各ロッドレンズ9,1
0の中間の光学基準面で移動可能である。本発明の実施
例では、反射ミラー17として厚さ0.3〜0.4mm
のステンレス鋼を使用した。両面に硬さMHv1800
以上のTi−N被膜処理を行い、さらに金(Au)被膜
をスパッタリングにより付着させる。反射ミラー17
は、フランジ付き回転軸18に直角精度1/5000以
下になるようにして、レーザスポット溶接により一体化
されている。回転軸18は、整列手段25に設けられた
孔27に回転可能に挿入されている。回転軸18の他端
には、アクチュエータブッシュ19が、そのブッシュと
前記反射ミラー17で整列手段25を挟むように固定さ
れている。アクチュエータブッシュ19と整列手段25
の両方に溝21および31が設けられており、アクチュ
エータブッシュ19と整列手段25の間にトーションば
ね20が設けられている。トーションばね20の両端
は、前記溝21および31により制限されており、整列
手段に対してアクチュエータブッシュ19が、図2,図
3において反時計方向(図2の矢印方向)に付勢してい
る。アクチュエータブッシュ19は、組立時に前記フラ
ンジ付き回転軸18に取付けられており、外周にはピン
22が植設されている。
【0022】整列手段を構成する整列ブロック25に
は、前記孔27に平行に雌ねじ孔28が設けられてい
る。この雌ねじ孔28には、反射ミラー17を回転調節
するための調節ねじロッド23が挿入結合されている。
この実施例では、ねじは直径3mm、ピッチは0.35
である。調節ねじロッド23の一端には、ドライバで回
すためのすり割りが設けられており、先端部24は1/
5鋭角テーパが成形されている。この先端部24に前述
した反射ミラー組立のピン22が押し当てられており、
この先端部24が反射ミラー17の反時計方向の回転位
置を制限している。
【0023】次に反射ミラー17の回転位置の調節につ
いて説明する。調節ねじロッド23をねじ込むと、鋭角
テーパ部を有する先端部24がアクチュエータブッシュ
19のピン22を押す。アクチュエータブッシュ19
は、トーションばね20の付勢力に逆らって反対方向に
回転させられる。したがって、アクチュエータブッシュ
19に回転軸18で連結されている反射ミラー17も、
連動して同じ回転角度だけ図2の反矢印方向に回転す
る。
【0024】この場合、調節ねじロッド23とロッドレ
ンズ14,15の光軸が回転軸18から各4.5mmの
位置にあるとすれば、調節ねじロッド23が1回転した
ときに反射ミラー17は0.637°反矢印方向に回転
する。このときのロッドレンズ14,15の光軸におけ
る反射ミラー17の回転方向の移動量は50μmにな
る。ロッドレンズ14,15のモードフィールド直径
は、前述のとおり320μmであるから、調節ねじロッ
ド23を6.4回転することによって光ファイバF2
光ファイバF3 に出力される光量の分岐比を0:100
から、100:0に可変できる。
【0025】次に図6を参照して前記装置の動作特性を
説明する。図6はシングルモード光ファイバを使用し
て、光の分布パターンが、ガウスビームの場合の調節ね
じロッド23の調節ストロークと光強度の関係を示す計
算図表である。ここで、調節ストロークの目盛り20の
点は、調節ねじロッド23の6.4回転に相当する。図
示のように分岐比R=1:19の場合は、調節ねじロッ
ド23の所要回転数は、4.5×(6.4/20)で約
1.44回転、分岐比R=3:7の場合は約2.72回
転、分岐比R=1:1の場合は約3.2回転になる。し
たがって、分岐比Rが大きいほど光強度に対する調節ス
トロークが大きくなるので、分岐比調節の分解能を高く
でき、それにともなって環境および外力の影響を受け難
くなるという優れた特性を備えている。
【0026】さらに、従来の研磨ブロック形分岐比可変
形光分岐結合器は、前述のように分岐比が大きくなるほ
ど光挿入損失が大きくなるが、本発明の反射ミラー形分
岐比可変形光分岐結合器は反射ミラーによって、ロッド
レンズ端面の光ビームのモードフィールド面積を反射側
と透過側に連続的に分割して入力光を反射側光ファイバ
と透過側光ファイバに各々分岐出力させる新しい原理に
基づいて構成したものであるから、分岐比に起因する光
挿入損失はゼロである。一般に光分岐結合器は分岐比固
定形、分岐比可変形を問わず、分岐比が大きくなるほど
製造が困難になり、かつ、環境および外力の影響を受け
易くなって信頼性が得られない傾向にあった。したがっ
て、従来の光分岐結合器の最大分岐比は1:9が限界で
あったが、前述のように本発明の反射ミラー形分岐比可
変形光分岐結合器の最大分岐比は0:100まで可能で
あるとともに、従来のものとは逆に分岐比が大きいほど
分岐比設定が容易になることがわかる。
【0027】以上詳しく説明したように、本発明の反射
ミラー形分岐比可変形光分岐結合器は、反射ミラーによ
ってロッドレンズ端面の光ビームのモードフィールド面
積を反射側と透過側に連続的に分割して、入力光を反射
側光ファイバと透過側光ファイバに各々分岐出力させる
新しい原理に基づいて構成したものであり、その効果は
次のように要約できる。 (1)構造が簡単であり、製造技術的に構成部品の量産
製造が容易である。 (2)分岐比に起因する光挿入損失はゼロである。 (3)光量の分岐比を0:100から100:0に連続
可変できる。 (4)原理的に、分岐比が大きいほど光強度に対する調
節量が大きくなるので、分岐比調節の分解能を高くで
き、それにともなって環境および外力の影響を受け難く
なる。
【0028】前述した反射ミラー形分岐比可変形光分岐
結合器と同様に、接続比可変形光結合器を実現すること
ができる。図7は、本発明による接続比可変形光結合器
の実施例の動作説明図である。この実施例は、先に図1
〜図6を参照して説明した実施例の光ファイバF2 を除
去しただけで実現できる。また反射ミラーは、シャッタ
としての機能を持てば良い。
【0029】第1のコリメータレンズ組立は、第1のコ
リメータレンズ9,前記レンズ9の光軸を中心から一定
距離だけ離れて先端が光学接続されている第1光ファイ
バF1とを含んでいる。第2のコリメータレンズ組立
は、第2のコリメータレンズ10,前記レンズ10の光
軸を中心から一定距離だけ離れて先端が光学接続されて
いる第2光ファイバF3 とを含んでいる。図示されてい
ない整列手段は、前記第1および第2のコリメータレン
ズ組立を光学的基準面に対称に体面させ各光軸を一致さ
せて配置し、前記第1の光ファイバの先端の像が前記第
2の光ファイバ先端に結像されるように支持固定する。
整列手段として前述したものと同様の整列ブロックを利
用できる。シャッタ手段112は、前記整列手段により
前記基準面内を移動可能に支持されており、前記第1の
光ファイバから前記基準面に形成される拡大されたモー
ドフィールド面積の平行光ビームの一部または全部を前
記第2の光ファイバF3 に接続する。前記シャッタ手段
は、駆動手段で微細に駆動される。駆動手段も前述した
ものと全く同じ構成のものを使用できる。
【0030】図7の(a) の部分は、シャッタ112が拡
大されたモードフィールドの外側に位置し、第1光ファ
イバF1 からの光は100%第2の光ファイバF3 に伝
達される状態を示している。図7の(b) の部分は、シャ
ッタ112が拡大されたモードフィールドの光束の50
%を遮断(反射)している。その結果第1光ファイバF
1 からの光は50%第2の光ファイバF3 に伝達される
状態を示している。図7の(c) の部分は、シャッタ11
2が拡大されたモードフィールドの光束の100%を遮
断(反射)している。その結果第1光ファイバF1 から
の光は100%遮断され、第2の光ファイバF3 には伝
達されない状態を示している。
【0031】前述した反射ミラー形分岐比可変形光分岐
結合器と同様に、さらに他の接続比可変形光結合器を実
現することができる。図8は、本発明による接続比可変
形光結合器の他の実施例の動作説明図である。この実施
例は、先に図1〜図6を参照して説明した実施例の第2
のコリメータ組立C2を除去しただけで実現できる。
【0032】コリメータレンズ組立は、コリメータレン
ズ9,前記レンズの光軸を中心にして一定距離離れて先
端が光学接続されている第1および第2の光ファイバF
1,2とを含んでいる。図示されていない整列手段は、
前記コリメータレンズ組立の光軸が光学的基準面に直角
になるように体面させて支持固定している。反射ミラー
手段12は、前記整列手段により前記基準面内を移動可
能に支持されており、前記第1の光ファイバから前記基
準面に形成される拡大されたモードフィールド面積の平
行光ビームの一部または全部を反射し前記第2の光ファ
イバF2 に接続する。駆動手段は前記反射ミラー12を
微細に移動させる。
【0033】図8の(a) の部分は、反射ミラー12が拡
大されたモードフィールドの外側に位置し、第1の光フ
ァイバF1 からの光は全く反射されず、第2の光ファイ
バF2に伝達されない状態を示している。図8の(b) の
部分は、反射ミラー12が拡大されたモードフィールド
の光束の50%を反射している。その結果第1の光ファ
イバF1 からの光は50%第2の光ファイバF2 に伝達
される状態を示している。図8の(c) の部分は、反射ミ
ラー12が拡大されたモードフィールドの光束の100
%を反射している。その結果第1の光ファイバF1 から
の光は100%第2の光ファイバF2 に伝達される状態
を示している。
【0034】以上詳しく説明したように、本発明による
接続比可変形光結合器は、前述した分岐器と類似するシ
ャッタまたは反射ミラーによってロッドレンズ端面の光
ビームのモードフィールド面積を反射側と透過側に連続
的に分割して、入力光を反射側光ファイバまたは透過側
光ファイバに各々分岐出力させる新しい原理に基づいて
構成されている。 (1)構造が簡単であり、製造技術的に構成部品の量産
製造が容易である。 (2)光量の伝達比を0:100から100:0に連続
可変できる。 (3)伝達比の上限または加減での調節量が大きくなる
ので、分岐比調節の分解能を高くでき、それにともなっ
て環境および外力の影響を受け難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による分岐比可変形光分岐結合器の実施
例の平面断面図である。
【図2】図1に示した前記実施例の左側面図である。
【図3】図3は、図1に示した前記実施例のXY断面図
である。
【図4】本発明による分岐比可変形光分岐結合器の作動
原理を説明するための略図である。
【図5】本発明による分岐比可変形光分岐結合器の作動
原理を説明するための略図であって、モードフィールド
と反射ミラーの関係を示している。
【図6】前記分岐比可変形光分岐結合器の実施例の分岐
比率変化特性図である。
【図7】本発明による接続比可変形光結合器の実施例の
動作説明図である。
【図8】本発明による接続比可変形光結合器の他の実施
例の動作説明図である。
【図9】従来の前記分岐比可変形光分岐結合器の側面断
面図である。
【図10】前記分岐比可変形光分岐結合器を同一分岐比
を得る状態にしたときのAA断面図である。
【図11】前記分岐比可変形光分岐結合器の分岐比を変
えた他の場合の中央部のAA断面図である。
【符号の説明】
1,2 ブロック部材 3,4 V溝 5,6 ブロックの合わせ面 7,8 光ファイバコア 9,10 ロッドレンズ F1 ,F2 ,F3 光ファイバ 11 光ビームのモードフィールド直径 12 反射ミラー 13 光ファイバF1 ,F2 を取付けたフェルール 14,15 ロッドレンズ 16 光ファイバF3 を取付けたフェルール 17 反射ミラー 18 フランジ付き回転軸 19 アクチュエータブッシュ 20 トーションばね 21 溝 22 ピン 23 調節ねじロッド 24 先端部 25 整列手段(整列ブロック) 26 整列孔 27 挿入孔 28 雌ねじ孔 29,30 光軸ZZに直交した平行面 31 溝 112 シャッタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月22日(1999.10.
22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 分岐比可変形光分岐結合器および接続
比可変形光結合器
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ通信シ
ステムに使用される分岐比可変形光分岐結合器または接
続比可変形光結合器に関する。さらに詳しく言えば、1
本の光ファイバ(F1 )からの光を他の2本の光ファイ
バ回路(F2 ),(F3 )に配分するにあたり、各々光
強度の分配比率(F2I:F3I)を、0:100から10
0:0に連続的に変えて分岐出力できるようにした分岐
比可変形光分岐結合器、または前記と同様の接続比可変
形光結合器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の分岐比可変形分岐結合器を説明す
る。図9〜図11に示されている分岐比可変形分岐結合
器は、本件発明者の先の発明(USP5,050,95
0)に係る分岐比可変形分岐結合器である。図9は、前
記分岐比可変形光分岐結合器の側面断面図、図10は、
同一分岐比における中央部のAA断面図、図11は、分
岐比を変えた場合の中央部のAA断面図である。前記研
磨ブロック方式の分岐比可変形光分岐結合器は、対面接
触させられる光ファイバF1 ,F2 付きブロックB1,
B2から構成されている。光ファイバF1 のクラッド
は、その中心に光ファイバコア7を、光ファイバF2
クラッドはその中心に光ファイバコア8を有している。
ブロック部材1,2には各々V溝3,4が設けられてお
り、図示のように光ファイバF1 ,F2 を、腹部を湾曲
した状態でそれぞれ埋設して接着固定する。光ファイバ
付きブロックB1の研磨は次のようにして行われる。ま
ず、ブロック部材1の光ファイバF1 の一端を光源に、
他端をパワーメータに接続して損失を測定する状態を形
成する。そしてこの測定状態でブロック部材1の面5を
光ファイバF1 とともに前記損失が3dB(=50%)
になるまで研磨する。光ファイバF1 のクラッドの中央
部はそのコア7の近傍まで平面研磨される。光ファイバ
付きブロックB2も同様にして研磨する。
【0003】次に、光ファイバ付きブロックB1,B2
を図8のように上下対称に密着させる。光ファイバF
1 ,F2 はエヴァネッセント効果によって結合し、5
0:50の分岐比の光分岐結合器が形成される。光ファ
イバF1 の一端からの入力光の50%は光ファイバF1
の他端側に出力され、残りの50%は光ファイバF2
出力される。
【0004】ここで、図9に示すように、光ファイバ付
きブロックB2を矢印方向に移動させると、その移動距
離に比例して光ファイバF1 ,F2 間のエヴァネッセン
ト効果による光結合が弱くなる。光ファイバF1 から光
ファイバF1 の分岐側への伝達光量50%は不変である
が、光ファイバF2 に伝達される光量は50%を上限と
して減少する。従来の研磨ブロック方式の分岐比可変形
光分岐結合器は以上の分岐比可変原理によるものが主で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べた従来の研
磨ブロック方式の分岐比可変形光分岐結合器には、次の
ような問題がある。これらの多くは、本出願者らの試作
実験で確認されたものである。 (1)前記分岐比可変形光分岐結合器は、微細で脆弱な
石英ガラス製光ファイバを湾曲させて、ブロック部材の
V溝に接着固定して光ファイバ面を研磨加工するもので
ある。したがって、工程中における光ファイバの折損事
故が発生し易く、安定した製造が困難である。 (2)光分岐比率が大きくなるにしたがって、光ファバ
付きブロックB1,B2間の位置決め調節量が0.1μ
m単位の高精度を要する。したがって、調節作業がはな
はだ困難である。さらに、このような高精度な位置決め
を要すること、環境温度、外力による光分岐比率特性の
変動が大きくなることを意味し、信頼性の点で難点があ
った。 (3)動作原理上、光分岐比率が50:50の場合は大
きな光挿入損失は生じない。例えば光ファイバF1 の分
岐側とF2 の光分岐比率を100:10に選択した場合
は、前述のように光ファイバF1 の分岐側への最大分岐
出力50%が光分岐比率100に相当するので、光ファ
イバF2 への光分岐比率10は約5%になり、元の入力
側光ファイバF1 の光量に対して45%の光挿入損失を
生ずる。
【0006】本発明の主目的は、前述した従来の分岐比
可変形光分岐結合器(研磨ブロック方式)の課題を解決
した新しい原理に基づく分岐比可変形光分岐結合器を提
供することにある。本発明の他の目的は、分岐比可変形
光分岐結合器を新規な反射ミラー方式で構成して、構造
が簡単で構成部品の量産製造が容易な分岐比可変形光分
岐結合器を提供することにある。本発明のさらに他の目
的は、高分岐比率に設定調節が容易であるとともに、環
境条件に対して信頼性が高い反射ミラー方式の分岐比可
変形光分岐結合器を提供することにある。本発明のさら
に他の目的は、特に高分岐比率時においても光挿入損失
が小さい反射ミラー方式の分岐比可変形光分岐結合器を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明による分岐比可変形光分岐結合器は、第1の
コリメータレンズ,前記レンズの光軸を中心にしてdだ
け離れて先端が光学接続されている第1および第2の光
ファイバF1,2 とを含む第1のコリメータレンズ組立
と、第2のコリメータレンズ,前記レンズの光軸中心か
らd/2だけ離れて先端が光学接続されている第3の光
ファイバF3 とを含む第2のコリメータレンズ組立と、
および前記第1および第2のコリメータレンズ組立を光
学的基準面に対称に対面させ各光軸を一致させて配置
し、前記第1の光ファイバの先端の像が前記第3の光フ
ァイバ先端に結像されるように支持固定する整列手段
と、前記整列手段により前記基準面内を移動可能に支持
されており、前記第1の光ファイバから前記基準面に形
成される拡大されたモードフィールド面積の平行光ビー
ムの一部または全部を反射し前記第2の光ファイバF2
に接続し、前記平行光ビームの全部または一部を透過さ
せ前記第3の光ファイバF3 に接続する反射ミラーを含
む反射ミラー手段と、および前記反射ミラーを移動させ
る駆動手段と、から構成されている。
【0008】前記第1および第2のコリメータレンズ
は、基準長さ0.25ピッチのロッドレンズであり、前
記第1および第2の光ファイバは第1のフェルールに、
前記第3の光ファイバは第2のフェルールに支持されそ
れぞれ、前記第1および第2のコリメータレンズ組立を
構成するロッドレンズに接続されているように構成する
ことができる。前記反射ミラー手段の反射ミラーの軸
は、前記整列手段に設けられた前記コリメータレンズの
光軸に平行な軸孔に挿入され、前記反射ミラー手段は前
記支持体の前記軸孔に実質的に直角な1以上の案内面で
案内されているように構成することができる。前記反射
ミラー手段の反射ミラーの軸は、前記整列手段に対して
一方向の回転習性が与えられており、前記反射ミラーを
移動させる駆動手段は、前記回転習性に抗して前記ミラ
ー手段を移動させるように構成することができる。
【0009】前記反射ミラーの材質はステンレス鋼など
の金属製であり、両面に硬さMHv1800以上のTi
−N被膜処理を行い、さらに金(Au),プラチナ(P
t)などの高反射率被膜をスパッタリングまたはメッキ
などにより付着させた反射ミラーを使用することができ
る。
【0010】前記分岐器と共通する構成で接続比可変形
光結合器を実現できる。本発明による第1の接続比可変
形光結合器は、第1のコリメータレンズ,前記レンズの
光軸を中心から一定距離だけ離れて先端が光学接続され
ている第1光ファイバとを含む第1のコリメータレンズ
組立と、第2のコリメータレンズ,前記レンズの光軸を
中心から一定距離だけ離れて先端が光学接続されている
第2光ファイバとを含む第2のコリメータレンズ組立
と、前記第1および第2のコリメータレンズ組立を光学
的基準面に対称に対面させ各光軸を一致させて配置し、
前記第1の光ファイバの先端の像が前記第2の光ファイ
バ先端に結像されるように支持固定する整列手段と、前
記整列手段により前記基準面内を移動可能に支持されて
おり、前記第1の光ファイバから前記基準面に形成され
る拡大されたモードフィールド面積の平行光ビームの一
部または全部を前記第2の光ファイバに接続するシャッ
タ手段と、および前記シャッタを移動させる駆動手段
と、から構成されている。
【0011】本発明によるさらに他の接続比可変形光結
合器は、コリメータレンズ,前記レンズの光軸を中心に
して一定距離離れて先端が光学接続されている第1およ
び第2の光ファイバF1,2 とを含むコリメータレンズ
組立と、前記コリメータレンズ組立の光軸が光学的基準
面に直角になるように対面させて支持固定する整列手段
と、前記整列手段により前記基準面内を移動可能に支持
されており、前記第1の光ファイバから前記基準面に形
成される拡大されたモードフィールド面積の平行光ビー
ムの一部または全部を反射し前記第2の光ファイバF2
に接続する反射ミラーを含む反射ミラー手段と、および
前記反射ミラーを移動させる駆動手段と、から構成され
ている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して本発明に
よる反射ミラー形分岐比可変形光分岐結合器の実施態様
をさらに詳しく説明する。図4,図5は、発明による分
岐比可変形光分岐結合器の作動原理を説明するための略
図である。
【0013】第1のコリメータレンズ組立は、基準長さ
0.25ピッチのロッドレンズ9,前記レンズの一端面
にロッドレンズ9の光軸中心にdだけ離れて先端が光学
接続されている第1および第2の光ファイバF1,2
を含んでいる。第2のコリメータレンズ組立は、同様に
基準長さ0.25ピッチのロッドレンズ10,前記レン
ズの一端面にロッドレンズの光軸中心からd/2だけ離
れて先端が光学接続されている第3の光ファイバF3
含んでいる。図4,図5において、図示を省略した整列
手段は、前記第1および第2のコリメータレンズ組立の
各ロッドレンズ9,10の他端面を空隙を介して対面さ
せ各光軸を一致させ、前記第1の光ファイバの先端の像
が、前記第3の光ファイバ先端に結像されるように支持
固定している。ロッドレンズ9とロッドレンズ10の中
間に位置する光軸に直角な面を光学的基準面または単に
基準面ということにする。
【0014】反射ミラー手段は、前記整列手段により前
記空隙内で前記ロッドレンズの光軸に直角方向に前記基
準面内で移動可能に支持されており、前記第1の光ファ
イバからロッドレンズを透過して空隙内に放射される拡
大されたモードフィールド面積の平行光ビームの一部ま
たは全部を反射し前記第2の光ファイバF2 に接続し、
前記平行光ビームの全部または一部を透過させ前記第3
の光ファイバF3 に接続する反射ミラー12を含んでい
る。
【0015】図4,図5において、(a) は反射ミラー1
2がモードフィールド径11の外側にあり、第1の光フ
ァイバF1 からの光の100%が第3の光ファイバF3
に接続した状態を示している。なお本願においてモード
フィールド径とは、例えば第1の光ファイバF1 からの
光がロッドレンズ9で収束されて、略平行光線束化され
た位置での光束の直径をいう。なお第1の光ファイバF
1 からの光は前記基準面を含む空間で平行光束となる
が、この平行光束の中心軸は光軸zに対して一定の傾き
を持っている。第2,第3の光ファイバF2,F3 からそ
れぞれのロッドレンズに入射された光についても同様な
ことが言え、前記基準面にモードフィールド径11が形
成される。
【0016】図4,図5の(b) は、反射ミラー12がロ
ッドレンズ9,10間のモードフィールドを50%覆っ
た状態である。この場合、光ファイバF1 からの光は反
射側光ファイバF2 に50%伝達される。透過側光ファ
イバF3 にも50%出力される。したがって、この場合
の光分岐比率は50:50の等分岐となる。図4,図5
の(c) は、反射ミラー12がロッドレンズ9,10間の
モードフィールドを100%覆った状態である。この場
合、光ファイバF1 からの光は全量反射されるので反射
側光ファイバF2 への出力光は100%になり、透過側
光ファイバF3 への出力はゼロになる。したがって、こ
の場合の光分岐比率は100:0になる。
【0017】図1は、本発明による分岐比可変形光分岐
結合器の実施例の平面断面図、図2は、図1に示した前
記実施例の左側面図、図3は、図1に示した前記実施例
のXY断面図である。この実施例において前記各要素、
第1および第2のコリメータレンズ組立C1,C2、反
射ミラー手段、前記反射ミラーを移動させる駆動手段は
整列手段を形成する整列ブロック25に組付けられる。
整列ブロック25には、後述する第1および第2のコリ
メータレンズ組立C1,C2のロッドレンズ14,15
の整列孔26、フランジ付き回転軸18の挿入孔27、
調節ねじロッド23をねじこむ雌ねじ孔28を光軸ZZ
軸に平行に設けられている。さらに光軸ZZに直交した
平行面29,30を設けてある。
【0018】コリメータレンズ9,10として、日本板
硝子株式会社より商品名セルフォックレンズ(SFL)
として市販されている外径2mm基準軸長0.25ピッ
チのロッドレンズを使用した。光ファイバのコアに相当
する点に近い光源から、ある広がりを持って投射された
光を平行光束にするコリメータ機能をもつものであれば
良い。コリメータレンズ、0.5n+0.25ピッチ
(nは0または整数)のロッドレンズ、コリメータとし
て用いられるマイクロレンズを使用できる。
【0019】光ファイバF1 ,F2 は、フェルール13
に設けられた平行な孔に挿入固定されている。光ファイ
バF1 ,F2 の光軸間の距離はdである。光ファイバF
3 はフェルール13の中心軸からd/2の距離にある孔
に挿入固定されている。各フェルールと光ファイバの端
面は研磨され、フェルール13はロッドレンズ14に中
心軸を一致させて接合固定され、コリメータレンズ組立
C1を構成している。フェルール16はロッドレンズ1
5に中心軸を一致させて接合固定され、コリメータレン
ズ組立C2を構成している。コリメータレンズ組立C1
とC2は、図1に示されているように、整列ブロック2
5によりロッドレンズ間に1mm以下の隙間をあけて同
一光軸ZZ線上に整列固定する。
【0020】図5に示す光ビームのモードフィールド直
径11は、光学基準面に形成されるが各ロッドレンズ
9,10の端面における光ビームの径と略同じである。
モードフィールド直径は、前述の仕様によるロッドレン
ズとシングルモード光ファイバを使用すると、光源の光
波長が1310nmの場合の実測値は、約320μmで
ある。
【0021】反射ミラー12は、各ロッドレンズ9,1
0の中間の光学基準面で移動可能である。本発明の実施
例では、反射ミラー17として厚さ0.3〜0.4mm
のステンレス鋼を使用した。両面に硬さMHv1800
以上のTi−N被膜処理を行い、さらに金(Au)被膜
をスパッタリングにより付着させる。反射ミラー17
は、フランジ付き回転軸18に直角精度1/5000以
下になるようにして、レーザスポット溶接により一体化
されている。回転軸18は、整列手段25に設けられた
孔27に回転可能に挿入されている。回転軸18の他端
には、アクチュエータブッシュ19が、そのブッシュと
前記反射ミラー17で整列手段25を挟むように固定さ
れている。アクチュエータブッシュ19と整列手段25
の両方に溝21および31が設けられており、アクチュ
エータブッシュ19と整列手段25の間にトーションば
ね20が設けられている。トーションばね20の両端
は、前記溝21および31により制限されており、整列
手段に対してアクチュエータブッシュ19が、図2,図
3において反時計方向(図2の矢印方向)に付勢してい
る。アクチュエータブッシュ19は、組立時に前記フラ
ンジ付き回転軸18に取付けられており、外周にはピン
22が植設されている。
【0022】整列手段を構成する整列ブロック25に
は、前記孔27に平行に雌ねじ孔28が設けられてい
る。この雌ねじ孔28には、反射ミラー17を回転調節
するための調節ねじロッド23が挿入結合されている。
この実施例では、ねじは直径3mm、ピッチは0.35
である。調節ねじロッド23の一端には、ドライバで回
すためのすり割りが設けられており、先端部24は1/
5鋭角テーパが成形されている。この先端部24に前述
した反射ミラー組立のピン22が押し当てられており、
この先端部24が反射ミラー17の反時計方向の回転位
置を制限している。
【0023】次に反射ミラー17の回転位置の調節につ
いて説明する。調節ねじロッド23をねじ込むと、鋭角
テーパ部を有する先端部24がアクチュエータブッシュ
19のピン22を押す。アクチュエータブッシュ19
は、トーションばね20の付勢力に逆らって反対方向に
回転させられる。したがって、アクチュエータブッシュ
19に回転軸18で連結されている反射ミラー17も、
連動して同じ回転角度だけ図2の反矢印方向に回転す
る。
【0024】この場合、調節ねじロッド23とロッドレ
ンズ14,15の光軸が回転軸18から各4.5mmの
位置にあるとすれば、調節ねじロッド23が1回転した
ときに反射ミラー17は0.637°反矢印方向に回転
する。このときのロッドレンズ14,15の光軸におけ
る反射ミラー17の回転方向の移動量は50μmにな
る。ロッドレンズ14,15のモードフィールド直径
は、前述のとおり320μmであるから、調節ねじロッ
ド23を6.4回転することによって光ファイバF2
光ファイバF3 に出力される光量の分岐比を0:100
から、100:0に可変できる。
【0025】次に図6を参照して前記装置の動作特性を
説明する。図6はシングルモード光ファイバを使用し
て、光の分布パターンが、ガウスビームの場合の調節ね
じロッド23の調節ストロークと光強度の関係を示す計
算図表である。ここで、調節ストロークの目盛り20の
点は、調節ねじロッド23の6.4回転に相当する。図
示のように分岐比R=1:19の場合は、調節ねじロッ
ド23の所要回転数は、4.5×(6.4/20)で約
1.44回転、分岐比R=3:7の場合は約2.72回
転、分岐比R=1:1の場合は約3.2回転になる。し
たがって、分岐比Rが大きいほど光強度に対する調節ス
トロークが大きくなるので、分岐比調節の分解能を高く
でき、それにともなって環境および外力の影響を受け難
くなるという優れた特性を備えている。
【0026】さらに、従来の研磨ブロック形分岐比可変
形光分岐結合器は、前述のように分岐比が大きくなるほ
ど光挿入損失が大きくなるが、本発明の反射ミラー形分
岐比可変形光分岐結合器は反射ミラーによって、ロッド
レンズ端面の光ビームのモードフィールド面積を反射側
と透過側に連続的に分割して入力光を反射側光ファイバ
と透過側光ファイバに各々分岐出力させる新しい原理に
基づいて構成したものであるから、分岐比に起因する光
挿入損失はゼロである。一般に光分岐結合器は分岐比固
定形、分岐比可変形を問わず、分岐比が大きくなるほど
製造が困難になり、かつ、環境および外力の影響を受け
易くなって信頼性が得られない傾向にあった。したがっ
て、従来の光分岐結合器の最大分岐比は1:9が限界で
あったが、前述のように本発明の反射ミラー形分岐比可
変形光分岐結合器の最大分岐比は0:100まで可能で
あるとともに、従来のものとは逆に分岐比が大きいほど
分岐比設定が容易になることがわかる。
【0027】以上詳しく説明したように、本発明の反射
ミラー形分岐比可変形光分岐結合器は、反射ミラーによ
ってロッドレンズ端面の光ビームのモードフィールド面
積を反射側と透過側に連続的に分割して、入力光を反射
側光ファイバと透過側光ファイバに各々分岐出力させる
新しい原理に基づいて構成したものであり、その効果は
次のように要約できる。 (1)構造が簡単であり、製造技術的に構成部品の量産
製造が容易である。 (2)分岐比に起因する光挿入損失はゼロである。 (3)光量の分岐比を0:100から100:0に連続
可変できる。 (4)原理的に、分岐比が大きいほど光強度に対する調
節量が大きくなるので、分岐比調節の分解能を高くで
き、それにともなって環境および外力の影響を受け難く
なる。
【0028】前述した反射ミラー形分岐比可変形光分岐
結合器と同様に、接続比可変形光結合器を実現すること
ができる。図7は、本発明による接続比可変形光結合器
の実施例の動作説明図である。この実施例は、先に図1
〜図6を参照して説明した実施例の光ファイバF2 を除
去しただけで実現できる。また反射ミラーは、シャッタ
としての機能を持てば良い。
【0029】第1のコリメータレンズ組立は、第1のコ
リメータレンズ9,前記レンズ9の光軸を中心から一定
距離だけ離れて先端が光学接続されている第1光ファイ
バF1とを含んでいる。第2のコリメータレンズ組立
は、第2のコリメータレンズ10,前記レンズ10の光
軸を中心から一定距離だけ離れて先端が光学接続されて
いる第2光ファイバF3 とを含んでいる。図示されてい
ない整列手段は、前記第1および第2のコリメータレン
ズ組立を光学的基準面に対称に対面させ各光軸を一致さ
せて配置し、前記第1の光ファイバの先端の像が前記第
2の光ファイバ先端に結像されるように支持固定する。
整列手段として前述したものと同様の整列ブロックを利
用できる。シャッタ手段112は、前記整列手段により
前記基準面内を移動可能に支持されており、前記第1の
光ファイバから前記基準面に形成される拡大されたモー
ドフィールド面積の平行光ビームの一部または全部を前
記第2の光ファイバF3 に接続する。前記シャッタ手段
は、駆動手段で微細に駆動される。駆動手段も前述した
ものと全く同じ構成のものを使用できる。
【0030】図7の(a) の部分は、シャッタ112が拡
大されたモードフィールドの外側に位置し、第1光ファ
イバF1 からの光は100%第2の光ファイバF3 に伝
達される状態を示している。図7の(b) の部分は、シャ
ッタ112が拡大されたモードフィールドの光束の50
%を遮断(反射)している。その結果第1光ファイバF
1 からの光は50%第2の光ファイバF3 に伝達される
状態を示している。図7の(c) の部分は、シャッタ11
2が拡大されたモードフィールドの光束の100%を遮
断(反射)している。その結果第1光ファイバF1 から
の光は100%遮断され、第2の光ファイバF3 には伝
達されない状態を示している。
【0031】前述した反射ミラー形分岐比可変形光分岐
結合器と同様に、さらに他の接続比可変形光結合器を実
現することができる。図8は、本発明による接続比可変
形光結合器の他の実施例の動作説明図である。この実施
例は、先に図1〜図6を参照して説明した実施例の第2
のコリメータ組立C2を除去しただけで実現できる。
【0032】コリメータレンズ組立は、コリメータレン
ズ9,前記レンズの光軸を中心にして一定距離離れて先
端が光学接続されている第1および第2の光ファイバF
1,2とを含んでいる。図示されていない整列手段は、
前記コリメータレンズ組立の光軸が光学的基準面に直角
になるように対面させて支持固定している。反射ミラー
手段12は、前記整列手段により前記基準面内を移動可
能に支持されており、前記第1の光ファイバから前記基
準面に形成される拡大されたモードフィールド面積の平
行光ビームの一部または全部を反射し前記第2の光ファ
イバF2 に接続する。駆動手段は前記反射ミラー12を
微細に移動させる。
【0033】図8の(a) の部分は、反射ミラー12が拡
大されたモードフィールドの外側に位置し、第1の光フ
ァイバF1 からの光は全く反射されず、第2の光ファイ
バF2に伝達されない状態を示している。図8の(b) の
部分は、反射ミラー12が拡大されたモードフィールド
の光束の50%を反射している。その結果第1の光ファ
イバF1 からの光は50%第2の光ファイバF2 に伝達
される状態を示している。図8の(c) の部分は、反射ミ
ラー12が拡大されたモードフィールドの光束の100
%を反射している。その結果第1の光ファイバF1 から
の光は100%第2の光ファイバF2 に伝達される状態
を示している。
【0034】以上詳しく説明したように、本発明による
接続比可変形光結合器は、前述した分岐器と類似するシ
ャッタまたは反射ミラーによってロッドレンズ端面の光
ビームのモードフィールド面積を反射側と透過側に連続
的に分割して、入力光を反射側光ファイバまたは透過側
光ファイバに各々分岐出力させる新しい原理に基づいて
構成されている。 (1)構造が簡単であり、製造技術的に構成部品の量産
製造が容易である。 (2)光量の伝達比を0:100から100:0に連続
可変できる。 (3)伝達比の上限または加減での調節量が大きくなる
ので、分岐比調節の分解能を高くでき、それにともなっ
て環境および外力の影響を受け難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による分岐比可変形光分岐結合器の実施
例の平面断面図である。
【図2】図1に示した前記実施例の左側面図である。
【図3】図3は、図1に示した前記実施例のXY断面図
である。
【図4】本発明による分岐比可変形光分岐結合器の作動
原理を説明するための略図である。
【図5】本発明による分岐比可変形光分岐結合器の作動
原理を説明するための略図であって、モードフィールド
と反射ミラーの関係を示している。
【図6】前記分岐比可変形光分岐結合器の実施例の分岐
比率変化特性図である。
【図7】本発明による接続比可変形光結合器の実施例の
動作説明図である。
【図8】本発明による接続比可変形光結合器の他の実施
例の動作説明図である。
【図9】従来の前記分岐比可変形光分岐結合器の側面断
面図である。
【図10】前記分岐比可変形光分岐結合器を同一分岐比
を得る状態にしたときのAA断面図である。
【図11】前記分岐比可変形光分岐結合器の分岐比を変
えた他の場合の中央部のAA断面図である。
【符号の説明】 1,2 ブロック部材 3,4 V溝 5,6 ブロックの合わせ面 7,8 光ファイバコア 9,10 ロッドレンズ F1 ,F2 ,F3 光ファイバ 11 光ビームのモードフィールド直径 12 反射ミラー 13 光ファイバF1 ,F2 を取付けたフェルール 14,15 ロッドレンズ 16 光ファイバF3 を取付けたフェルール 17 反射ミラー 18 フランジ付き回転軸 19 アクチュエータブッシュ 20 トーションばね 21 溝 22 ピン 23 調節ねじロッド 24 先端部 25 整列手段(整列ブロック) 26 整列孔 27 挿入孔 28 雌ねじ孔 29,30 光軸ZZに直交した平行面 31 溝 112 シャッタ ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年10月4日(2000.10.
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】次に、光ファイバ付きブロックB1,B2
図10のように上下対称に密着させる。光ファイバF
1 ,F2 はエヴァネッセント効果によって結合し、5
0:50の分岐比の光分岐結合器が形成される。光ファ
イバF1 の一端からの入力光の50%は光ファイバF1
の他端側に出力され、残りの50%は光ファイバF2
出力される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】ここで、図11に示すように、光ファイバ
付きブロックB2を矢印方向に移動させると、その移動
距離に比例して光ファイバF1 ,F2 間のエヴァネッセ
ント効果による光結合が弱くなる。光ファイバF1 から
光ファイバF1 の分岐側への伝達光量50%は不変であ
るが、光ファイバF2 に伝達される光量は50%を上限
として減少する。従来の研磨ブロック方式の分岐比可変
形光分岐結合器は以上の分岐比可変原理によるものが主
である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】以上詳しく説明したように、本発明による
接続比可変形光結合器は、前述した分岐器と類似するシ
ャッタまたは反射ミラーによってロッドレンズ端面の光
ビームのモードフィールド面積を反射側と透過側に連続
的に分割して、入力光を反射側光ファイバまたは透過側
光ファイバに各々分岐出力させる新しい原理に基づいて
構成されている。 (1)構造が簡単であり、製造技術的に構成部品の量産
製造が容易である。 (2)光量の伝達比を0:100から100:0に連続
可変できる。 (3)伝達比の上限または下限での調節量が大きくなる
ので、分岐比調節の分解能を高くでき、それにともなっ
て環境および外力の影響を受け難くなる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のコリメータレンズ,前記レンズの
    光軸を中心にしてdだけ離れて先端が光学接続されてい
    る第1および第2の光ファイバF1,2 とを含む第1の
    コリメータレンズ組立と、第2のコリメータレンズ,前
    記レンズの光軸中心からd/2だけ離れて先端が光学接
    続されている第3の光ファイバF3 とを含む第2のコリ
    メータレンズ組立と、および前記第1および第2のコリ
    メータレンズ組立を光学的基準面に対称に体面させ各光
    軸を一致させて配置し、前記第1の光ファイバの先端の
    像が前記第3の光ファイバ先端に結像されるように支持
    固定する整列手段と、前記整列手段により前記基準面内
    を移動可能に支持されており、前記第1の光ファイバか
    ら前記基準面に形成される拡大されたモードフィールド
    面積の平行光ビームの一部または全部を反射し前記第2
    の光ファイバF2 に接続し、前記平行光ビームの全部ま
    たは一部を透過させ前記第3の光ファイバF3 に接続す
    る反射ミラーを含む反射ミラー手段と、および前記反射
    ミラーを移動させる駆動手段と、から構成した分岐比可
    変形光分岐結合器。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2のコリメータレンズ
    は、基準長さ0.25ピッチのロッドレンズであり、前
    記第1および第2の光ファイバは第1のフェルールに、
    前記第3の光ファイバは第2のフェルールに支持されそ
    れぞれ、前記第1および第2のコリメータレンズ組立を
    構成するロッドレンズに接続されている請求項1記載の
    分岐比可変形光分岐結合器。
  3. 【請求項3】 前記反射ミラー手段の反射ミラーの軸
    は、前記整列手段に設けられた前記コリメータレンズの
    光軸に平行な軸孔に挿入され、前記反射ミラー手段は前
    記支持体の前記軸孔に実質的に直角な1以上の案内面で
    案内されている請求項1記載の分岐比可変形光分岐結合
    器。
  4. 【請求項4】 前記反射ミラー手段の反射ミラーの軸
    は、前記整列手段に対して一方向の回転習性が与えられ
    ており、前記反射ミラーを移動させる駆動手段は、前記
    回転習性に抗して前記ミラー手段を移動させるものであ
    る請求項1記載の分岐比可変形光分岐結合器。
  5. 【請求項5】 第1のコリメータレンズ,前記レンズの
    光軸を中心から一定距離だけ離れて先端が光学接続され
    ている第1光ファイバとを含む第1のコリメータレンズ
    組立と、第2のコリメータレンズ,前記レンズの光軸を
    中心から一定距離だけ離れて先端が光学接続されている
    第2光ファイバとを含む第2のコリメータレンズ組立
    と、前記第1および第2のコリメータレンズ組立を光学
    的基準面に対称に体面させ各光軸を一致させて配置し、
    前記第1の光ファイバの先端の像が前記第2の光ファイ
    バ先端に結像されるように支持固定する整列手段と、前
    記整列手段により前記基準面内を移動可能に支持されて
    おり、前記第1の光ファイバから前記基準面に形成され
    る拡大されたモードフィールド面積の平行光ビームの一
    部または全部を前記第2の光ファイバに接続するシャッ
    タ手段と、および前記シャッタを移動させる駆動手段
    と、から構成した接続比可変形光結合器。
  6. 【請求項6】 コリメータレンズ,前記レンズの光軸を
    中心にして一定距離離れて先端が光学接続されている第
    1および第2の光ファイバF1,2 とを含むコリメータ
    レンズ組立と、前記コリメータレンズ組立の光軸が光学
    的基準面に直角になるように体面させて支持固定する整
    列手段と、前記整列手段により前記基準面内を移動可能
    に支持されており、前記第1の光ファイバから前記基準
    面に形成される拡大されたモードフィールド面積の平行
    光ビームの一部または全部を反射し前記第2の光ファイ
    バF2 に接続する反射ミラーを含む反射ミラー手段と、
    および前記反射ミラーを移動させる駆動手段と、から構
    成した分岐比可変形光結合器。
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